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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part162

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:41:33 ID:Uk8E7xrW
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part161
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1218227474/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

--------------------------------------------------------------------------------


    _              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
              ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!


--------------------------------------------------------------------------------


     _        ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
    J{  ハ从{_,      本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし     ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
   /く{ {丈} }つ       本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   l く/_jlム! |     ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   レ-ヘじフ〜l     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
               ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。


--------------------------------------------------------------------------------

   ,ィ =个=、       ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’      ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
                姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
               SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
               レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:42:22 ID:Uk8E7xrW
テンプレ以上

スレ立て終了

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:46:15 ID:I48lFzjq
>>1乙!

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:46:34 ID:JgLAI1JE
忘れてくれるな このスレのテンプレは
テンプレは >>1ただひとつ

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:46:55 ID:krM0kbN0
乙カレー

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:47:10 ID:HSGDgFNo
>>1乙。
>>4関白乙。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:49:36 ID:WfyF/pb8
誘導してきた

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:51:04 ID:iEnkkqBt
乙かれちゃーん

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:55:12 ID:kR89iHwE
荒らしにコピペられて十把一絡げに嘘・荒らし文扱いされかけてるが

ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
 ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり

だけについては嘘は無いから、念のため
「さるさん」関連については未確認情報やいまだに変動中の数値情報が含まれてるから
テンプレに入れられないだけだから

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 13:58:48 ID:Mo3HEO1h
>>9
それでテンプレ作ったら運営議論スレでいらないと言われた人がいたなぁ。
タバサAAもったいなす…。

それはともかく>>1乙。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 14:40:01 ID:Uk8E7xrW
確か
・投下前に元ネタ、内容の予告はしなくてもいいのではないか。
・さるさんはハッキリとした数字がわからない。

って理由でテンプレ入り拒否されていたような。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 15:21:41 ID:XgY81vMl
>>1がスレ立てしたならば覇王翔吼拳を使わざる乙!

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 16:18:00 ID:wvqwqcRF
乙!
粘ちゃ君は今回は自身でスレ立てという暴挙に出たか
向こうを相手にしなければ(書き込まなければ)良いのだよね

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 16:23:39 ID:0lbowhyW
本スレを一時的に避難所にって話しも有ったから焦ったんじゃね?
ともあれ乙

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 16:24:49 ID:NrWY/nEk
>>1乙ダルヴァ

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 16:29:07 ID:wc8x52ux
「怪物王女」の姫召喚!というネタ思いついたがンなことされたらヒロが死んじゃう!
おまけに初期のルイズに「あの」姫を配下に出来るとは思えん

17 :名無しさん@お腹いっぱい。名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 17:51:59 ID:yhleUiA3
>>16
一緒に召喚しちまえばいいじゃまいか?

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:11:36 ID:LEn0RS3l
そういえばフランドルってあの世界だと数日で銅像だよね

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:20:27 ID:N8LoyLQo
姫は最新刊で召喚の難易度が滅茶苦茶下がったよね。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:21:32 ID:j8n0u7sO
風来のシレンよりエーテルデビル召喚
魔法反射で契約するとルイズにルーンが。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:24:14 ID:ApOU6cux
>>20
そもそも見えねえじゃねえかw

見えないからまた失敗したと思う→もう一回召喚しようとする→爆発が反射

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:49:02 ID:jk9ufQXX
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
 ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり

やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-244.html

完結:やる夫が小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-245.html

やる夫が「売れっ子」ラノベ作家を目指すそうです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-284.html

やる夫が同人小説家になるようです
ttp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-371.html

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:49:13 ID:jk9ufQXX
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会

最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち>>16

爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり

途中飛ばすけど、

 対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:52:40 ID:WfyF/pb8
NGID:jk9ufQXX

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:53:51 ID:YduLKjJQ
グレイヴ呼ぼうぜ

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:59:15 ID:B+bQ8iIN
クロス元のキャラが召喚とは別に出てくるのってあり?

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:59:32 ID:jk9ufQXX
夏厨にこそ読んで欲しいからあえてコピペをはったんだが
テンプレ展開でつまらんのはもういいよ

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:59:33 ID:WyfsautI
ザコビーを召喚と言ってみる三十路。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:01:23 ID:5DcoW7yd
無しではないけど難しいぞ

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:01:54 ID:Ym7C02xj
>>25 cv.関智一?

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:03:49 ID:AByDtUVY
ザコビー?ツインビーか?

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:16:55 ID:anm+2iNw
>>26
特に禁止されてる訳じゃないけど、あんまりお勧めはしない。
キャラが増えればそれだけ書くのが難しくなるしね。


33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:23:38 ID:H3GERmPB
>>26
なんでハルケギニアにいるのかを説明できればいいんじゃないか。
破壊の杖の持ち主とかシエスタの祖父とか召喚以外で来てそうだし。

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:28:05 ID:JyERhUbs
>>28
その場合ワルモン博士がガリアに召喚ということでひとつ
……超科学で強化された両用艦隊が世界を蹂躙するだけとか言うなそこ

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:43:11 ID:mOTC98jw
ルイズが漫画版のサイトを召喚ってのはあり?

36 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/08/12(火) 19:45:01 ID:pFOsFTMw
>漫画版のサイト
大きな違いがあるのかな?

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:45:51 ID:mOTC98jw
>>36
特にないです

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:49:16 ID:HSGDgFNo
>>36
サイトがアンミラ服とか神戸屋服とか着てるんですよきっと。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:52:03 ID:+y6T1EOV
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku/1158496175/479
この削除依頼を出したのは豊橋ケーブルネットワーク株式会社と契約している人で
愛知県豊橋市か田原市在住です
http://www.tees.ne.jp/internet/area.html


479 名前:”削除”依頼 投稿日:2008/08/12(火) 13:50:18 HOST:catv-147-041.tees.ne.jp
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1218512507/

理由
6. 連続投稿・重複
重複スレッド

荒らし目的の人物がスレッドのルールを無視して
勝手に新規スレッドを立てる。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:13:05 ID:WfyF/pb8
誰でもわかる情報で脅しかよwww

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:17:39 ID:hOQr0HA4
本人は晒してるつもりだろうけど、正直自分の馬鹿さ加減を見せ付けてるだけだなw

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:19:18 ID:r/kqZLHP
どうでもいい。
私は作品を書いて投下するだけさ。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:24:15 ID:5OAzQdR0
ていうかいちいち削除スレチェックしてんの?きめえ。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:24:46 ID:jk9ufQXX
>>39
晒すなよ

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:26:19 ID:7YzX/Nh2
本人的には重大情報を晒したつもりなんだろうw

おこちゃま乙
かーちゃんでマスかいてとっとと寝ろ

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:26:44 ID:AdCviehK
>>38
つまり女装が自然に似合う男の娘を召喚しろってことですね非常によくわかります

しかしハヤテが最初に召喚されていた…

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:28:12 ID:j722ss/I
靴底にへばりついたガムの様に煩わしい

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:32:42 ID:qTFEiPcw
>>39
でっていう。

というわけでヨッシー召喚。
ヨッシーは敵にちょっと触れただけで逃げちゃうくらい臆病なのが玉に瑕だが、
ルイズにとってはかなりアタリな部類になるだろうな。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/08/12(火) 20:34:44 ID:pFOsFTMw
騎乗動物系ならFFシリーズのチョコボはどうだろ?
FFT版ならチョコケアルも使えるぞ

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:39:40 ID:LUWNLoDD
居眠りしながら草食べるカバさん帰ってきてー!

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:39:59 ID:7YzX/Nh2
ギーシュがチョコボックルでノされる訳か

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:45:52 ID:6puSFcqO
コッパゲが有名な科学者、技術者を召喚しました
だとスレ違いか

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:46:46 ID:5DcoW7yd
スレ違いではないけど避難所向けだな

54 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/08/12(火) 20:48:12 ID:pFOsFTMw
>>52
架空の科学者や技術者ならOKじゃない?
ジョゼフがトニー・スターク社長を召喚とか

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:48:41 ID:anm+2iNw
>>52
まあ、ここでやっても最近はそんなに言われる事は無くなってきたみたいだが、
その辺が気になるなら避難所が無難か。

ただ、召喚される側もする側も、そして書く側も読む側もある意味気の毒になるな。
何せ場合によってはむっさい親父同士の熱い接吻と言う展開が待ってる訳だから。


56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:50:26 ID:Y/I2WSdY
ToD2のハロルドとか女性科学者なら・・・

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:50:53 ID:WyfsautI
>>52
岸田博士、岸和田博士。さあ、どっちがいい?

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:51:43 ID:AdCviehK
>>54がトニーたけざきに見えたので岸和田博士召喚

こんなこともあろうかとトリスタニアの城が巨大ゴーレムとなり貴族ミサイル発射
助手となったコルベールは平行宇宙から無数に現れ続け
ワルドの頭部だけ巨大化する
そんな世界

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:04:05 ID:WHze/wAp
ここで一つ、万能工学博士成原成行をだな…。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:11:50 ID:JgLAI1JE
FFなら大切なお知らせとお願いのアレをだな

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:18:01 ID:qNAP12XG
科学者……
西博士やダイジョーブ博士や成原や宝条や……
いかん、癖のある奴ばかりだ。

妥協してエッグマンとかワイリーとかワルモン辺りがいいかな

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:18:27 ID:GuNi9w6V
科学者ではないが、「町の発明おじさん」なら……高潔で親切で、探究心や向上心もあり。
問題は心も戦闘力も強すぎることだ。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:23:43 ID:47hd4qtr
>>61

ワイリーで妥協ってどんだけ高いレベルだよ!?
と岩男厨が言ってみる。

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:23:48 ID:Wja2/BZ2
>>49
チョコチョコボンボンからならコミュニケーションとれるぜ!

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:23:57 ID:fsmTLN9g
>>52
ディータ少佐

厨性能どころじゃないか

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:25:38 ID:Il3NA5mS
>>62
魔女っ子戦隊のおじさんか
あのおじさんは魔女っ子達がチートスペック(戦闘の余波だけで数千の超新星爆発が発生レベル)
だから全体からするとあまり強いほうではないけど
それでも対七万戦で一方的に蹂躙できる程度には強いんだよな

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:25:53 ID:browhSF6
プリンおいちいのあの人を召喚

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:27:01 ID:6puSFcqO
この流れなら言える
ファイバードの天野博士

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:27:23 ID:4JwsNPgU
科学者っつーか研究者でもありなら、
ここは一つ麻倉屋のみつりんかラスキン卿をだな……

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:28:51 ID:LEn0RS3l
じゃあ俺もほざく

銃夢のディスティ・ノヴァ博士
プリンおいちい

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:29:57 ID:oW6xbPu+
科学者といったらドク・ブラウンだろ

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:31:04 ID:7YzX/Nh2
>>67
生徒の大半がデッキマンになった学園を想像した

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:32:47 ID:VwD+g8qA
則巻千兵衛召喚

とか思った俺はオッサンなんだろうか・・・

74 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/08/12(火) 21:36:33 ID:o13EvTSf
>>73
Dr.スランプは結構再放送とかやってるからかなり若い人でも知ってると思うよ。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:37:29 ID:GuNi9w6V
科学者ならヘクススキー教授。

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:41:58 ID:kZ9U268q
>>73
あのドスケベがキュルケやテファに手を出さない訳はないだろうな。
特に『非生命体透視メガネ』はオスマンや男共に高値で売れるだろう。

しかしなぜ誰もシャナの教授を言い出さない?

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:42:57 ID:NCvN2S84
閃光戦隊ジュエルスターズのプロフェッサー・ロートー。
特に凄い発明をしてるわけではないがマントを翻して高笑いすることに関しては超一流だ。

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:43:07 ID:VwD+g8qA
前スレでキンタマン、今スレでDr.スランプ
こんな俺は年男w

>>74
ありがとう

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:45:05 ID:AV2veIF7
カニパンをアンとセットで呼べば科学者と前スレでちょっと話題になってたバカップルの両方の条件が満たせるな

超終了後の宇宙船ごと呼べばもれなくキッド、ミルク、ラビオリもついてきます

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:46:03 ID:Ng+Muzi0
ジュエルスタースからならジュエルエメラルドこと夜鳥みどりだろう。
ノミ一本で戦艦を掘り出す匠(の孫娘)だぞ。

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:46:57 ID:q9QT2Ba4
科学者ねぇ・・・
天地無用!の鷲羽ちゃんは流石にいろんな意味でマズいから
ネギま!から超鈴音を・・・

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:49:06 ID:5DcoW7yd
ハーメルンのバイオリン弾きから、ヴァイ・オリンを召喚

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:49:43 ID:fsmTLN9g
>>76
結婚前か後かで微妙に違ってくるかもしれないが多分微妙な違いだろうな

そしてオスマンと心の友に

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:49:56 ID:PBJ1zj4w
ガンダ:島本平八郎
ヴィンダ:来留間源三
ミョズ:人間要塞敷島
記すのも憚る:早乙女

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:51:49 ID:PSoCfsv1
だからサモアペット博士を呼べとあれほど……。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:53:04 ID:fsmTLN9g
>>84
そこまで来たらもはや
「誰を召還すれば最短で世界が取れるか」だ

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:55:38 ID:7YzX/Nh2
>>82
オスマンと組んでセクハラジジイ共が暴れ回るわけだな

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:03:44 ID:BcUIZ5Qp
>>84
だめだって。
その人達呼んだら絶対シャレにならない敵もセットで来るから。
ガンダ:島本平八郎→ムウ帝国
ヴィンダ:来留間源三→神の軍団
ミョズ:人間要塞敷島 、記すのも憚る:早乙女→恐竜帝国、百鬼帝国、インベーダー、昆虫人類他

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:04:09 ID:d2yR0Sii
>71
機関車型タイムマシンもろとも家族着きで呼び出されそうなんだが

あれが召喚されたらコルベール狂喜乱舞だろうな

90 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:05:44 ID:LKQpdryT
SS投下はこっちでいいんですかね?
こっちで大丈夫なら、22:15からウルフウッド投下します。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:09:09 ID:7zhY+U4O
早乙女だと下手したらゲッターチームがやってくるぞ
チェンゲや新のゲッターチームだとハルケギニア最後の日だ

>>90
支援

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:09:57 ID:xKcuTx3T
支援

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:10:17 ID:d2yR0Sii
最後は虚無らすということか

支援

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:12:54 ID:Wja2/BZ2
一つの板に二つのスレ……認めざるを得なかったのだよ。そのあまりの実力故にね

95 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:21:16 ID:LKQpdryT
では。

虚無と狼の牙 第十四話

 ルイズは、ぼんやりと、夢の中にいた。
 故郷のラ・ヴァリエール。忘れ去られた中庭の池……。
 そこに浮かぶ小船の上で、ルイズは寝転んでいた。つらいことがあると、ルイズはいつもここで隠れて寝ていたのであった。自分の世界。誰にも邪魔されない、秘密の場所……。
 何もかも忘れ去りたかった。何も考えたくなかった。
 目の前で人が殺された。
 殺したのは、自分も良く知っている人。自分の元婚約者。
 そして、その男から自分を守るために傷ついた自分の使い魔。
 彼の身体を引きずった重さがずっと手に残っている。
 魔法で焼け爛れた肌の熱い感触も。そして、地面に広がっていった赤い血も。
 ルイズは小船の上で、泣いていた。
 何もかもから逃げ出したかった。このままずっと一人ぼっちの世界にいたかった。
 そう、もう誰にも――
「ドボァ!」
 突然視界が反転した。突然の奇声を発しながら、両手を広げて水にダイブした。
 ゴボゴボと水を飲みながら、必死に手足をばたつかせる。
 何、何が起こったの――?
 頭の中で疑問を浮かべながら、必死に手足をばたつかせていると、足が固いものに当たった。その感触に少し冷静さを取り戻す。
 どうやらそれは池の底らしい。足をばたつかせるのをやめて、足を伸ばすと、すくっと水面から身体が飛び出した。水かさは膝くらいまでしかない。
 よかった――。
 どうやら足が立つ程度の深さしかなかったらしい。
 立ち上がってポカーンと安心すると、先ほどまでの不安が一気に怒りに変化し始めた。間違いない。これは誰かがボートをひっくり返したのだ。犯人は誰――?
「そうやって一人でいじけてやり過ごすつもりか? ほんましょうもないやっちゃで」
 犯人を捜そうと、首をきょろきょろと振っていたルイズの背後から声が聞こえた。ルイズの頭の中に稲妻が走る。
 間違いない。犯人はこいつだ。
 ルイズは背後に振り向く。そこには頬に絆創膏をした目つきの悪い黒髪の少年が立っていた。
 少年は年齢は十二歳くらいで、両腕を組んで唇を突き出しながら、ルイズを見ている。
 ルイズの頭が一気に沸点に達した。
「あ、あんたが船をひっくり返したのね! 思いっきり水の中に落ちたじゃない! 何するのよ!」
 少年はピンクブロンドの髪から水をしたたらせ猛り狂うルイズを、フンと鼻であしらう。
「なんやねん。うじうじ泣いとったかと思たら、今度はキーキー吠えくさって。それにしても、お前のリアクションはおもろかったな。『ドボァ!』って、女の言うセリフちゃうで」
 ぐぅとルイズは言葉にならないうめき声を飲み込む。
 なんて憎たらしい少年だろうか。涼しい顔して、口が悪い。
 突然だったから仕方がないじゃないか。『ドボァ!』なんて声を出して、大の字で湖にダイブしたって。というか、常識的に考えて、いきなり船をひっくり返すというのがむちゃくちゃすぎる。
 一気に腹が立ったルイズは少年を指差す。
「そ、そういうあんた。そう、そのあんた! あんたは一体誰なのよ!」
「ニコラスや。食え」
 にこりともせずに少年はぶっきらぼうに言うと、すっとパンを一つ差し出してきた。
「な、なんのつもりよ?」
「あんだけ泣いとったら、腹減るやろ」
 ……これは一応、自分を思いやってくれているのだろうか?
「何を泣いとるんや?」
「あんたには関係ないでしょ」
 ルイズはなんとなく受け取ってしまったパンを胸に抱きながら、少年から顔を背けて素っ気無い態度を取る。
「それもそやな」
「なっ――」
 自分から訊いてきたくせに、あまりにもどうでもよさそうなニコラスという少年の態度に、ルイズは思い切り眉をしかめる。
「何をグジグジ悩んどったんかは、知らんけど、んなことしている暇があるんやったら、なんかせえ」
「なんかせえ、って何をしろっていうのよ?」
「知らん。そんなんワイの知ったことか。お前に出来ること、お前にしかできひんこと、お前がやるべきことや」
 少年の言葉に食いかかろうと勢い込んだルイズを無視して、少年はくるりと踵を返した。そして、そのまますたすたと歩き去っていく。
「ち、ちょっと待ちなさいよ!」
 大声で叫ぶルイズに振り向かないまま右手を挙げて答えると、少年の姿は深い霧につつまれるように消えていった。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:22:13 ID:kNP516JD
そーいや、ウルフウッドって実年齢18かその手前ぐらいなんだよな 支援

97 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:22:28 ID:LKQpdryT
 ルイズは目を覚ました。ほとほとと身体が揺れる感触がして、新しい木の匂いがつんと鼻につく。
 ほんの数秒の間があいて、彼女は自分が今馬車の中にいることに気が付いた。もちろん、今自分の髪も服も濡れてはいない。あれはやはり夢だったのだ。
「あら、やっと起きたの?」
 どこか間延びした声が、聞こえて、ルイズはその声の方を見やった。
 そこではキュルケが退屈そうに足を組んで、頬杖をつきながらルイズを見ていた。
「まぁ、仕方がないわね。あんたが馬鹿みたいにグーグー寝ても。あれだけのことがあったんだから」
 キュルケは素っ気無く言うと、指で馬車の壁の木目をなぞり始めた。
「な、何よ。何か文句があるの?」
「別に何も」
「何よ。はっきりと言いなさいよ。なんか、いつでも無遠慮にずけずけ言うあんたがはぐらかすと気味が悪いわ」
「あら、私はあんたに言いたいことは、この間全部言ったから、別に今更わざわざ言うべきことはなくてよ。それとも、もう一度言って欲しい?」
「……別に」
「そう」
 キュルケはどこか退屈そうにふぅと息を吐いた。
「トリステインの王宮までは、あともう少しっていうところよ。あんたもそろそろしゃっきとしなさい。今のあんたには、今のあんたにできることしかできないのよ」
「わかっているわよ」
 ルイズは唇を噛んでうつむいた。
 今、彼女とキュルケはアンリエッタの依頼であった手紙の件を報告するために、トリステインの王宮へと向かう馬車の中にいる。
 ルイズはゆっくりと服の襟を正した。懐にはちゃんとウェールズから受け取った手紙が入っている。
 今の自分にできること――それは一体なんなのだろう。
 キュルケからその言葉を投げかけられたのは、昨日のことだった。
 ラ・ロシェールになんとかたどり着いたルイズは、ウルフウッドの傍に付いている、と主張した。自分の使い魔だから、主人である自分が傍にいないとだめなのだ、と。
 そんなルイズをキュルケは言葉で一刀両断した。
「今ウルフウッドがそんな状態なのは誰のせいか、考えなさい。あなた、ウルフウッドがワルドと戦っているとき魔法で助勢できた? ウルフウッドが血を流していたとき、魔法で治療が出来た? 何も出来ないで、ただ足手まといになっただけでしょ? 
今だってそうじゃない。あんたはそうやって傍にいるだけしかできないじゃない。そんなの、はっきり言ってただの自己満足よ」
 痛烈な言葉だった。ルイズは何も言い返すことが出来なかった。すべて、事実だった。
 そして、キュルケはこう続けた。
「あんたがどんだけ背伸びしたって、あんたにできないことはできないの。だったら、まずはあんたに出来ることからしなさい。あんたには今やるべきことがあるでしょうが」
 ルイズはこのときほど自分が魔法を使えないことを、深く恥じたことはなかった。
 そして、こうしてルイズにしかできないこと――つまりは、アンリエッタへの報告のためにトリステインへと向かっているのである。
 キュルケも、ルイズ一人だと心配だし、あぁいう重い雰囲気は苦手だから、という理由をつけてルイズに付いてきた。そして、こうして今二人で馬車の中にいる。
「……ねぇ、キュルケ。わたしにしかできないことってなんだろう?」
 ルイズの頭の中にずっと浮かび続ける疑問。
「さぁ。そんなの知らないわ。ただ、本当に自分に出来ることを知りたいんだったら、背伸びじゃなくて、ちゃんと背を伸ばしてみせることね」
 そういえば、夢の中に出てきたニコラスという少年も、同じようなことを言っていた。無愛想でぶっきらぼうで不親切だけれども、どこか暖かさを感じさせる少年。
 いつの間にか、ワルドに変わって自分の夢に居ついた少年。
 そう、彼は、よく似ている。



98 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:24:06 ID:LKQpdryT
 目を開けると、眩しい光が飛び込んできた。
 生暖かい感触。少しずつ目の前の景色の輪郭がはっきりしてくる。
 刺された傷口を手で触ってみた。包帯の感触がした。
「……ワイは、生きてるんか?」
 ぼんやりとまだ霞んでいる視界に向けて、ウルフウッドは静かに声を出した。
「ウルフウッド! 意識は戻ったのかい?」
 視界にギーシュの顔が映る。どうやら、彼が今自分の顔を覗き込んでいるようだった。
「あぁ。っちゅうか、小僧、なんでお前がここにおんねん?」
「おいおい、これはまた随分な言い草だね、命の恩人に向かって。もっとも、君はあの時意識を失っていたから仕方ないか」
 ギーシュは大げさに両腕を広げる。
 そんなギーシュの動きを横目でみやると、おもむろにウルフウッドは体を起こした。服はいつものスーツから、楽な入院着に着替えさせられている。
「おい、寝てなくていいのかい?」
「大丈夫や。こう見えても結構体は頑丈でな。ところで、ここはどこや? ワイは今どこにおるんや?」
「ここはラ・ロシェールさ。それで今、君がいるのは病院」
「……ワイは助かったんか? あの状況下で?」
「あぁ、もちろんだよ。今の君は幽霊なんかじゃないから安心したまえ」
 ウルフウッドは首をひねる。助かったのはわかるが、あの状況下から一体どうやって? どう考えてみても、手詰まりだったはずだ。
「どうやって助かったんだ? って訊きたそうな顔だね」
「あぁ」
 ギーシュどこか得意そうに笑うと、「コホン」と咳払いをした。
「例の礼拝堂の前までルイズと一緒に行ったのは、記憶にあるかい」
 ウルフウッドは頷いた。そして、記憶はそこから途絶えている。
「本当に危険な状態だったよ。出血がひどくてね。発見が遅れていれば危なかった。まぁ、手遅れにならないうちに君を発見できたのは、僕の手柄だけどね」
「お前の?」
「……そんな露骨に疑うような目で見るのは失礼じゃないかい? まぁ、いいさ。ヴェルダンデだよ。ヴェルダンデがルイズの持っていた水のルビーの匂いを頼りに、アルビオンの地中を掘り進んで君を見つけ出したんだ」
「ちゅうことは?」
「そう。僕たちはちょうど君たちが礼拝堂でやり合っていたころに、アルビオンにたどり着いていたのさ」
「ワルドが裏切ったことも知っているんか」
「あぁ。ルイズから聞いた。それで、君を見つけ出したときはびっくりしたよ。君は血だらけで、その横でルイズがワンワン泣いているし。
それで、話を聞けば、もうすぐ貴族派の連中が襲ってくるという話じゃないか。僕たちは君を連れて、慌てて逃げ出したわけさ」
 ここでウルフウッドはルイズの姿が見えないことに気が付いた。
「じょうちゃんも無事やったんやな? 姿は見えんけど」
「あぁ、ルイズなら無事だったよ。今は、アンリエッタ王女へ報告するためにトリステイン王宮への道中のはずさ」
「そうか」
 ウルフウッドはそう言って、少しの間黙りこんだ。
「……そういえば、パニッシャーやデルフリンガーはどうした?」
「あぁ、それならば――」
「おう、オレはここにいるぜ、相棒」
 ギーシュの言葉を遮って、デルフリンガーの明るい声が聞こえた。声のほうを見やると、デルフリンガーが壁に立てかけられていた。そして、その傍らにはパニッシャーの姿もある。
「よく、あんな重たいもん運んでくれたな」
「ルイズが『あれも運んで』ってうるさくてね。あと、例ならタバサにも言ってくれたまえ」
「タバサ、ってあのちっこいじょうちゃんか?」
「そうだよ。彼女の使い魔シルフィードが僕たちを運んでくれたんだけれども、これだけの人数とあの重たい銃だろう? 
さすがに無理があったのを、タバサが風の魔法で手助けしてくれたのさ。あと、ついでに君に止血の応急処置をしたのも彼女だ」
 そして、ギーシュはウルフウッドの隣のベッドを指差した。ウルフウッドがゆっくりとカーテンを引くと、そこには白いシーツにくるまれて眠るタバサの姿があった。
「君を運ぶのに、随分と精神力を使ってしまったみたいでね。今は、そうして休んでもらっている」
「そうか。ちっこいじょうちゃんとあの竜には、改めて礼を言わんとな」
 ウルフウッドは、タバサが杖を胸に抱いて眠っているのに気が付いた。その姿を見て、なぜか心の奥底がぎゅっと痛んだ。

99 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:25:48 ID:LKQpdryT
「とは言っても、それでもやっぱり限界はあってね。今にもタバサの魔法力が尽きそうになっているときに、運よくアルビオンから脱出してきたイーグル号を見つけてね。そこに不時着して何とか難を逃れたわけさ。
それで、さらに運のいいことにイーグル号には医者の水のメイジがいてね。彼が君を治療してくれたのさ」
「そうか……。ほんまに、お前らには迷惑かけてもうたな」
「まぁ、そう気にすることはないさ。こういったトラブルは貴族の職業病みたいなものだからね」
 ギーシュは得意そうに胸を張る。その姿がどこか滑稽に映って、ウルフウッドは笑う。
「……んで、じょうちゃんはどや?」
「どや、って?」
「色々あったからな」
 ギーシュは「あぁ」と納得した声を出した。
「ワルドに裏切られたショックとか、目の前で皇太子を殺されたショックとかは、あまり感じなかったな。彼女はひたすらにキミのことばかり心配していたよ。
例のイーグル号にいた医者にも、『お金ならいくらでも出すから、秘薬を出し惜しみせずになんとか助けて』ってね」
 その光景がありありと想像できて、ウルフウッドは苦笑いをする。
「その医者に言わせれば、本当に結構危険な状態だったらしかったけれども、キミの体力が人並みはずれているおかげで助かったんだ。普通の人間なら、危なかったってさ」
 普通の人間――その言葉は静かにウルフウッドの胸に重くのしかかった。
「――大丈夫や。ワイは、そう簡単には死なん」
「まったくだ!」
 そんなウルフウッドの微妙な変化に気が付かなかったギーシュは、愉快そうに大声で笑う。
「あれからの情勢はどうなった?」
 そのウルフウッドの質問にギーシュは分かっている限りの状況をかいつまんで説明した。
 アルビオン王家はあの日の総攻撃で全滅したこと。そして、クーデターに成功したレコン・キスタはクロムウェル首相のもと神聖アルビオンを名乗り、事実上国を乗っ取ったこと。
そして、現在アルビオンはトリステイン・ゲルマニアに対しては交戦の意図を表明しておらず、事態は小康状態であること。
「連中がトリステインと交戦の意思はないと言っていても、それをどこまで信じていいものやら。まさしく、明日にはどうなっているかわからない危険な情勢だよ」
「今、アルビオンには渡れへんのか?」
「何かアルビオンに忘れ物でもしたのかい?」
「……まぁ、そんなとこや」
 ウルフウッドは傍らのチェストを開けて、自分の服があることを確認した。そして、そのポケットを触って、風のルビーの感触を確かめる。
――サウスゴータのウェストウッドという場所に埋めて欲しい。
 その遺言はまだ果たせぬままだった。
「一応、国交は形式上は断絶されていないが、こんな時期にトリステインとアルビオンを行き来する船なんて、ないよ。下手をすれば、それが戦争の火種になるかもしれないこんな緊迫した状況下ではね」
「そうか……」
 ウルフウッドは静かに、自らの心の奥底に染み渡らせるように呟いた。
 結局、何も出来なかった自分の無力さが、どうしようもなくうらめしかった。



100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:26:10 ID:kNP516JD
支援

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:26:56 ID:kNP516JD
支援

102 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:26:56 ID:LKQpdryT
 ラ・ロシェール。アルビオンとトリステインを繋ぐ港として繁栄している町。
 この町も中継地点としての役割にそぐわず、人の行き来は非常に多い。
ゆえに、食べ物だとかみやげ物だとかそういった文化が発達するのは必然なわけで、つまりはこの町には名物のプリンがあるのだった。
 ルイズは今、そのプリンを片手にラ・ロシェールの病院へと向かっている。
無事、王女への報告をなんとか終えた彼女は、数日ぶりにこの町へと戻り、そして入院している自らの使い魔の様子を見に戻ってきたのだ。
 使いに出したふくろうからウルフウッドが意識を取り戻し、順調に回復していることを聞いていた。ゆえにそういう意味ではとても気が楽なのだが、別の意味で彼女は自らの使い魔と会うことを恐れていた。
――ウルフウッド、怒っていないかな?
 あのワルドとの戦いで彼が生死に関わるような大きな傷を負ったのは、間接的には自分のせいだ。
 それ以前に目を閉じれば、あの日の光景がありありとよみがえる。
 目の前で血を吐きながら斃れたウェールズ。あの時、頬にかかった彼の血の感触はまだ生々しく残っている。
 自分を殺そうとしたときのワルドの目。まるで、蛇のような目をして、彼は自分に向かって杖を振り下ろそうとしていたのだった。
 そして、ワルドに杖を突きたてられて、崩れ落ちるウルフウッド。あの時、引きずった彼の体の感触と、少しずつ血の気を失っていく彼の姿が頭にこびりついて離れない。
 もう一つ。初めて、魔法で人を傷つけた。血があふれ出る左肩を押さえながら、自分をにらみつけたワルドの目。自分の魔法で、人の肉と血が飛び散った。
 ルイズは、そこで頭をフルフルと左右に振った。
 嫌なこと、辛いことは早く忘れてしまうに限る。
 終わってしまったことはどうあがいても変わらない。なら、それにとらわれて悩むだけ無駄だ。
 今大切なことはそんなことではない。今はそんなことを考えずに、ただいつも通りに振舞ってみせよう。
 お見舞いに買って来たプリンを二人で食べよう。まず、今やるべきことは、それだけだから。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:27:51 ID:kNP516JD
支援

104 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:28:38 ID:LKQpdryT
 ルイズは病室の前で深呼吸した。つい数日前まで一緒にいたのに、なぜこんなに緊張するのだろうか。
 意を決してドアをノックする。コンコンという乾いた音を二回響かせて
「わたしよ。入るわよ」
 慎重にドアのノブを回した。間接的とはいえ、ウルフウッドの怪我の原因を作ってしまった自分を、彼はどう見るのだろう? 改めて、恐怖が頭の中に浮かぶ。
 ルイズは意を決して、一歩部屋の中へと足を踏み入れた。
「よう、じょうちゃん。久しぶりやな」
「って、なんであんたはそこまで普段通りなのよー!」
 気が付けば、ルイズは思い切り怒鳴りつけていた。
 気さくにベッドで半身を起こしたまま右手を挙げて挨拶をしたウルフウッドは「なんやねん?」と不思議そうに首をかしげている。
「はぁ……。まぁ、いいわ。あんたがそんななのは今に始まったことじゃないしね。いい加減わたしも慣れてきたわよ」
「はぁ、そうけ」
 まだ、どこか納得の行かなさそうな表情のウルフウッド。
「傷は、もう大丈夫なわけ?」
「まぁな。もうしばらく安静にしたら、退院してもええいう話やで」
 ウルフウッドの傷は、実はほぼ現時点で完治していたのだが、彼はあえて入院したままでいた。
彼の人間離れした回復力について問い詰められるのもうっとおしかったし、とりあえずここにいればルイズと落ち合えるので、病院に滞在したままでいた。
「おおきいじょうちゃんは? 一緒違うんか?」
「キュルケのこと? あいつはトリステインからそのまま学院に戻ったわよ。『また、ラ・ロシェールまで行くのはめんどくさいわ』とか言って。それはそうと、タバサも帰ったの?」
「あぁ。あの子、礼言ういても頷くだけやったけどな」
「ふーん。そう」
 一通り当たり障りのない世間話をして、二人の話題は尽きてしまった。
 ウルフウッドも、ルイズも、あのアルビオンの一件について話すことはお互いに避けていた。
 ウルフウッドはルイズを気遣って。ルイズもウルフウッドに怪我を負わせた負い目からうまく切り出せないでいた。
「ところで、じょうちゃん。その手に持っている包みはなんや?」
 沈黙に耐え切れなくなったのか、ウルフウッドがルイズの手に持っている荷物を指差した。
 よっしゃ、キター! ナイス話題振り! とルイズは内心でガッツポーズを取った。これなら、自然にお見舞いの品を渡せれる。
 二人で仲良くプリンを食べて、このぎくしゃくした感じから脱出する。これで、この計画を自然に実行できる。
 変に不器用なところのあるルイズは、お見舞いの品一つ渡すだけでも、苦労するのだった。
「こ、これはね。そ、そのあれよ。一応、主人としてつ、使い魔を気遣うのは当然の義務というか――って、ウルフウッド、そのベッドの脇にあるのは何?」
「これか?」
 緊張して言葉をかみながら喋っているルイズは、ウルフウッドのベッドのサイドテーブルにおいてあるブツに気が付いた。なんか、どっかで見たことがある気がする。しかも、つい最近。というか、ついさっき。


105 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:29:41 ID:LKQpdryT
「これは、この町の名物やいうプディングや。けっこう、イケるで」
 ウルフウッドはしれっと言ってのけると、傍らの皿を手にとって食べかけのプリンを食べ始めた。
「ち、ちょっと待ちなさいよ! なんであんたが、そんなものを食べて――」
「やや! これはミス・ヴァリエール、お久しぶりですな!」
 ルイズの背後から、聞き慣れた声が聞こえた。
 あぁ、大体わかったわよ。声と喋り方で大体わかったわよ。
 ルイズはその声の方向を振り向いた。そこには見事に後光の差すありがたい頭が。
「……なんで、コルベール先生が、ここに?」
「いや、先日ウルフウッド君が怪我をして、病院に運ばれたという話を聞きましてな。心配になって、こうしてお見舞いに来たのですよ」
「んで、このプディングは先生が、さっきお見舞いの品に持ってきてくれたんや」
 空気を読め、このハゲが。
「え? 今、なにかおっしゃいましたかな、ミス・ヴァリエール?」
「……いえ。何も」
 ルイズは顔をうつむきにし、全身からどす黒いオーラを出し始めた。
 せっかくのとっておきの仲直り計画が見事に頓挫だ。どうしてくれる?
 そのオーラに圧倒されたコルベールは慌てて、ウルフウッドの傍による。
(ウルフウッド君。なんかミス・ヴァリエールの様子がおかしくないですか?)
(あんだけ色々あったから、じょうちゃんも結構精神的に辛いんやろ)
 ブラックホールのようなオーラを放つルイズをみながら、ウルフウッドとコルベールは小声で語り合う。
「おや? ミス・ヴァリエール、その手に持っておられるのはひょっとして、この町名物のプリンですか?」
 ルイズは唇の端だけを引き上げて笑った。
 触れてはいけないことに触れたな、このハゲ。
 その様子が怖かったので、コルベールとウルフウッドは身をのけぞらす。
「……えぇ。そうよ。でも、残念ですわ。わたし一人でこのプリンを、ウルフウッドの目の前でおいしそうに食べてやろうと思って持ってきたのに。
先生が使い魔にプリンを買い与えていたなんて。やだわねー。あらやだ、ほんと。オホホホ……」
 ゴクリとウルフウッドとコルベールはお互いの顔を見やって、同時に唾を飲み込んだ。 そして、やけくそになったルイズはその場でプリンを二個、一気に食べた。



106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:30:32 ID:kNP516JD
支援

107 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:30:43 ID:LKQpdryT
 コルベールは病院の裏庭で一人パニッシャーの整備を行っていた。
 外装に固定化の魔法を掛けたおかげで、ワルドの魔法攻撃を何度か食らっても、パニッシャー自体はほぼ無傷で無事だった。
「しかし、改めて惚れ惚れする技術の高さですなー」
 コルベールは額の汗を袖で拭きながらひとりごちた。
 持ってきた予備の銃弾を装てんする。
 結果的に自分の整備した銃が、人に向けて発砲されてしまったわけだったが、それによって少女一人の命が救われた。ならば、まだよしとしよう。
 コルベールは心の中で、そう自分に言い聞かせた。
「……センセ。ちょっと、相談したいことがあるんやけれども」
 突然、背後から声を掛けてきたウルフウッドに、コルベールは背中をびくっと震わせた。
「う、ウルフウッド君。いきなりびっくりさせないでくださいよ」
「びっくりしたんはこっちの方や、センセ」
「……なにか、あったんですか?」
 ウルフウッドのただ事じゃない様子に、コルベールは表情を引き締めた。
「じょうちゃんの様子がおかしい」
「ミス・ヴァリエールの?」
 こくりとウルフウッドは頷く。
「んでワイにはどうしたらええかわからんから、こうしてセンセに相談とるねん」
「おかしいって、具体的にはどういう風におかしいのですか?」
「こっちに来たときもなんか様子がおかしかったけど、今回のはもっとおかしいねん。何言ってるか、わかりにくかもしれへんけど、ちゃんと聞いてや?」
 コルベールは頷いた。いつもは飄々としているウルフウッドがいつになく真剣だ。いや、悩んでいる。これはとても珍しいことだ。
「今日、病室でじょうちゃんがなんか本みたいなものを広げていたんや。んで、ワイはなんとなくそれを覗き込んだ。そしたら、それは白紙やったんや。やからワイはこう訊いた『じょうちゃん、なに書いてるんや?』てな」
 コルベールとウルフウッドは病院の裏庭で二人頭をつき合わせて、うんこ座りの姿勢で話し合っていた。傍目に見ると、なかなかに奇妙な光景だった。
「そしたら、じょうちゃんはこう答えたんや。『違うわよ。書いてるんじゃなくて、読んでるの。これは本よ』って。けどな、それはなんぼ見ても白紙やねん! なんも書いてへんねん! 
センセ、これっておかしないか? 最近じょうちゃん様子おかしいし、なんかやばいことになっているんちゃうか?」
 ウルフウッドの言葉にコルベールは深く考え込んだ。そして、重々しく一つの言葉を言った。
「空鍋……」
「え?」
「聞いたことがあります。私はそれに近い症状の症例を。ウルフウッド君、もしかしたらことは一刻を争うかもしれません! 早速、この町の図書館へ調べに行きましょう!」
 コルベールは切羽詰った表情で、やおら立ち上がった。ウルフウッドもその勢いに後押しされるように立ち上がる。
 一人の少女を救うために、今ここに二人の男が立ち上がった。

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:31:13 ID:kNP516JD
支援

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:31:55 ID:QuE9poXB
>>107
いつからこの番組はSHUFFLE!になったんだw
支援。

110 :虚無と狼の牙:2008/08/12(火) 22:31:55 ID:LKQpdryT
以上です。支援ありがとうございます。

そういえば、最近シュヴルーズ先生の出番がないなぁ……

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:32:04 ID:kNP516JD
ヤンデレ空鍋キター 

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:38:13 ID:JgLAI1JE
空鍋wwwwwwwww

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:40:15 ID:Wja2/BZ2
ルイズ報われないな(ノ∀`)

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 23:15:29 ID:krM0kbN0
「あれは華羅納部!?」
「知っているのかコルベール!」

GJ

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 23:22:29 ID:AdCviehK
          ,... -─- 、 -‐ '' " ´ ̄ ̄ ` "''  、
       ,.-''´-,.──-                  \   __
      /´/Z       ,. -──--  、、      ヽ// 〉
    / , ´  /   /‐''´:::::::::::::_:_:_:_:_:_:::::::::ヽ    ヽ //| l-─、
      / .::/ 7    /;;、-'' "´       `丶ヘ    V/| |- ァ /
    /:. :∧//     l´     l    |   l       |/| | / /
    !:.〃  ,゙    l  l ,| --|、 l l '|´| ̄l`ト、 l    ト、| l' /
     |/ |  .l    { ィ:. l! __ L:|:.! | ハr‐⊥L、 :|    |:.:.! } |
    ! l .::l|:.   :l;. |:,ァ~r_cヾハ|/l:! ´ f.cハ`y!     |マ__/ l
      | .:::l !:.  ..::ヽ弌  いソ .:   ` :. ヾ゙ノ_ |    |:.lヽV
      ゙、:.:| |:.  . :.:.:.:.ヾ、::..""´  .:     `~´ .!      !; ト、ヽ
       ';:l、|:. :.:.:.:.:.:.l:∧:::::::.....::::::`_,.    ,!    l :| l: ヽヽ
         ヽ |:. :.:.:.:.:.:.l.:.:ヘ:::::::::::::::` ´    ィ  .: l: .:l`、 ヽ.| !
         |  :.:.:.:.:.|:l.:.:.:l:.:丶、::::::::.    .イ/  ..::' l: .::!:. ヽ l │
        │ :.:.:.:.:.l:.:.:.:.|:.:.:l:.:.:.`':;- :':´::::/ ..:.:/ .l:. .:|:.:. `, l |
           !:.| :.:.:.:.:.゙、:.:.:.ト、:ト、 .:.:.|::::::::::/ ..:.ノ:人ノ:.:∧:.:l: l/ ノ
           |ハ :.:.:.ト、゙、ヽ{ ヽ ヽヘl::::/:; -'´jハ ハ:.:| Vjノ |ヘ!
         ノ  ヽ:.:.:l ヾ、`     ノ.ル'´ ____   !  ヾ、
            \'、      /ィ‐''´ ̄ ̄`ヽハ
              丶  /´/  -───- 、 \

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 23:23:36 ID:ETnVSuNL
確かに一般常識でいけば普通は心配するな
二人としては純粋に心配して親切で行動してるだけに笑えない
乙!


117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 23:23:56 ID:JgLAI1JE
中の人はぽんこつだったり未来人だったりするのに…

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 00:03:11 ID:BywqH9iR
一刻も争わなければいけない症状なのにノンキに図書館で調べ物ですか先生!

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 00:09:17 ID:tZGTE/xL
対処間違ったらどうしようもなくなるかもしれんのだから
きちんと情報を得てから行動を起こすのは当然だろ常考
すぐに情報収集に動いたコッパゲはいい人だ

まあ空鍋状態だとすでに手遅れなんですがね……

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 00:17:12 ID:NjXSxZov
まさかの空鍋乙wwwww

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 01:19:45 ID:cjyvqD9W
空鍋って……
虚無の祈祷書というオチじゃないだろうなwwwwww

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 01:22:02 ID:oQgCNGU9
なんという空鍋wwww

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 01:37:05 ID:QTyyI2E5
空鍋・・・恐ろしいモンを思い出したぜwww

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 01:41:22 ID:TlY22XWP
空鍋ってのはよく分からんが好きな幼なじみが先輩にばかりかまけて嫉妬のあまり精神がよろしくない状態みたいなもんか?

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 02:26:15 ID:nAqm9EKO
空鍋はナイw
ウルフウッドももうちょっとつっこんだ質問しとけばこんなことにはならないのに

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 02:56:30 ID:c3gzVVyT
>>124
お前知ってるだろww

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 03:06:56 ID:tZGTE/xL
>>124
自覚無き精神崩壊
よろしくないではなくすでに壊れてます

128 :蒼い使い魔 :2008/08/13(水) 03:14:03 ID:M9222xLK
は〜い、16話完成しました〜
ちょっと長いのでさるさん食らったら…その時は
どうかおねがいします…
かぶってなければ30分に投下します

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 03:18:55 ID:MmgQhCmr
待っ

130 :蒼い使い魔 第十六話:2008/08/13(水) 03:30:05 ID:M9222xLK
朝、ルイズが目を覚まし、朝食をとりバージルと共に授業へ向かう
普段はすぐにふらりといなくなってしまうバージルだが、ルイズが授業を受ける時だけは別だった。
バージルはハルケギニアの魔法という力に興味を持ち、毎回授業は真面目に受けているのである、
といっても壁によりかかるいつものポーズでだが…。
使い魔の教室への同伴は基本認められているため、教師陣も何も言わず、
むしろ生徒達よりも熱心に聞いているので教師間での評判は割と良好だったりする。
そんなバージルは今日もルイズと共に授業を受けるために教室へ入る。
しばらく待っていると教室の扉がガラッと開き、ミスタ・ギトーが現れた。
長い黒髪に漆黒のマントといった黒ずくめ、不気味な雰囲気を漂わせ
授業が始まれば自身の系統最強説を語るため生徒たちに人気がない。
「では授業を始める。
知ってのとおり、私の二つ名は『疾風』。疾風のギトーだ」
教室中が、シーン…と静まる。
その様子を満足げに見回し、ギトーはキュルケを指した。
「最強の系統は知っているかね?ミス・ツェルプストー」
「『虚無』じゃないんですか?」
「伝説の話をしているわけではない。現実的な答えを聞いてるんだ」
「『火』に決まってますわ。ミスタ・ギトー」
キュルケが髪をかき上げながら答える
「ほう。どうしてそう思うね?」
「すべてを燃やしつくせるのは、炎と情熱。そうじゃございませんこと?」
「残念ながらそうではない」
ギトーは腰に差した杖を引き抜くと、言い放った。
「試しに、この私にきみの得意な『火』の魔法をぶつけてきたまえ」
キュルケはギョッとした。仮にも今は授業中だ。基本的に攻撃魔法である『火』の系統魔法を使えとはどういう訳だ?
尚も彼女を挑発するギトーの物言いに、キュルケの形のいい眉が吊り上がる。
「どうしたね? 君は確か『火』系統が得意なのではなかったのかな?」
「火傷じゃ…すみませんわよ」
「構わん。本気で来たまえ。その、有名なツェルプストー家の赤毛が飾りではないのならね」
ギトーの挑発に乗ってキュルケが呪文を唱え始める。直径1メイルほどの火球をつくりあげた。
キュルケが手首を回転させ、ギトー目掛けて炎の球を押し出した。
ギトーは唸りを上げて自分目掛けて飛んでくる炎の球を避けるどころか、杖を横振りに薙ぎ払う。
烈風が舞い上がり、炎の球はかき消える、と思われたが、キュルケも相当気合を入れて詠唱したためか
多少威力が弱まったものの炎は消えず、そのままギトーの風に流されるがまま教室の壁へと飛んでいった、
「あっ…!」
教室内の誰かが叫ぶ、その炎の塊が飛ばされた先にはバージルが佇んでいたのだ。


131 :蒼い使い魔 第十六話:2008/08/13(水) 03:31:50 ID:M9222xLK
思わず誰もが目を瞑る、だが炎が消える音はしていない、
皆が目をあけると、そこには閻魔刀を目の前で高速回転させキュルケの炎をからめとるバージルの姿があった、
そう、彼が召喚されたその日に見せた絶技、コルベールの炎をからめとり、そのまま投げ付けた、今回もまた然り。
そのままギトーに向けキュルケの炎を飛ばす、
ギトーは慌てて風を巻き起こしそれを防ごうとした、
だが、バージルの放った炎は勢いが殺がれることなくギトーにモロに直撃、
そのまま後ろの壁に激突、教室に悲鳴が巻き起こった
「うっ…うわぁぁぁぁぁ!!」
「ばっ、ばかーーーーー!なんで殺すのよ!!!」
ルイズが絶叫する、あぁ、ついにこの馬鹿は教師を殺害しやがった…退学ですめばいい…
そうマイナス方面へ考え半泣きになるルイズ、
「フン、降りかかる火の粉を払ったまでだ、それに、そいつはまだ死んでいない」
バージルがそう言うのと同時にギトーのうめき声が聞こえて来た。
「ぅっ…ぅぅ…」
「まだ生きてるぞ!チッ…はやく医務室へ運べ!!」
バージル本人も殺すほどではないと認識していたため軽い爆発で済んだが
間違いなく重傷だ、生徒の何人かがギトーを担ぎ退出していった。
「ああああんたねぇ!いくら火の粉が降りかかって来たからって、飛ばして来た奴まで消しに行く奴がどこにいるのよ!」
「ダーリン!今のすごかったわ!私とダーリンの愛が成せる技よね!」
そう言いながらキュルケが腕に組みついてくるが、それを華麗に回避しつつ当て身を入れ黙らせる。
きゅう…とキュルケがパタンと倒れるのと同時に勢いよく教室の扉がガラッと開き、少々緊張した顔のコルベールが現れた。
頭に馬鹿でかいロールした金髪のカツラを乗せ、ローブの胸にはレースの飾りやら刺繍やらが躍っている。
その余りに珍妙な風体に、ざわついていた生徒達は、彼に注目した。

「授業中失礼しますぞ!おっほん。今日の授業は全て中止であります!」
教室中から歓声が上がる。コルベールは、それを抑える様に両手を振りながら言葉を続けた。
「えー、皆さんにお知らせですぞ」
もったいぶった調子で、コルベールはのけぞる。のけぞった拍子に、カツラが取れ、床に落ちた。
教室中がくすくすと笑いに包まれる。
タバサがカツラの下から現れたつるつる禿げ頭を指差し、ぽつりと呟く。
「滑りやすい」
教室が爆笑に包まれた。
いつも無表情なバージルまでフッっと鼻で笑う
「黙りなさい!ええい!黙りなさいこわっぱどもが!」
コルベールが顔を真っ赤にして大声で怒鳴る。
普段見ないその剣幕に、教室中が静まり返った。
「えーおほん。皆さん、本日はトリステイン魔法学院にとって、よき日であります。始祖ブリミルの降臨祭に並ぶ、めでたい日であります 、
恐れ多くも、先の陛下の忘れ形見、我がトリステインがハルケギニアに誇る可憐な一輪の花、アンリエッタ姫殿下が、
本日ゲルマニアへのご訪問からのお帰りに、この魔法学院に行幸なされます!
したがって、粗相があってはいけません!急な事ですが、今から全力を挙げて、歓迎式典の準備を行います。
その為に本日の授業は中止。生徒諸君は正装、門に整列すること、いいですな?」
生徒達は緊張した面持ちになり頷き、急ぎ自室へと戻っていった。


132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 03:32:04 ID:tZGTE/xL
さらばキュルケ!お前のことは忘れない支援

133 :蒼い使い魔 第十六話:2008/08/13(水) 03:32:29 ID:M9222xLK
アンリエッタ姫にまるで興味がないバージルは一人本塔にある図書館へと向かう、
オスマンに図書館使用の許可を得ているため、受付の司書に止められることもなくすんなり中へと入る。
図書館は予想以上に広大であり、その蔵書量もそれに比例する、
三十メイルほどもある書架に、ぎっしりと書籍が詰まっていた。
元々本を読むことが嫌いではないバージルは少しうれしそうに薄笑いを浮かべ
適当な棚から一冊本を取り出し開く、ところが嬉しそうだったバージルの顔がとたんに険しくなった。
ハルケギニアの文字が読めないのである、
「相棒、字が読めないのか?」
その雰囲気を察したデルフが声をかける
「…会話に不自由はないが…どういうことだ…」
とたんに不機嫌になったバージルが答えながら棚に本を戻す。
「うーん、なんでだろうな?会話は問題ないのにな?
読めないんじゃしようがないな、娘っ子におしえてもらえばいいんじゃないか?」
「チッ…気に入らんな…」
デルフの言う通り読めない以上ここにいる意味はない
仕方無く図書館を後にしようとすると向こう側から歩いてくる見知った顔を見かけた。
青い髪の小さな少女、タバサだった。
式典から抜け出し、図書館に来たのだろう。
「本…探しているの?」
「そのつもりだったんだがな、生憎字が読めん」
話しかけて来たタバサにバージルは忌々しそうに答える
そんなバージルにタバサは思わぬ言葉を口にする
「私が字を教える」
「…いいのか?」
「この間のお詫び」
バージルの脳裏にはしばみ草の味がよみがえる、あれは最悪だった。
「フン、では教えてもらおう」
本を読みたいバージルにとってこの申し出は渡りに船だった、
そのためはしばみ草の件は水に流し申し出を受けることにした。
二人で近くの机につき、タバサの講義が始まった。

日も落ち、その日のタバサの講義が終わる、
バージルの理解力はタバサの想像以上に早く、その日のうちに
簡単な字の読み書きができるようになっていた、
「(これもルーンの効果…か?)」
その速さはバージル自身も驚いていたがルーンの効果だろうと無理矢理納得した
なんであれ字を覚えるのが早くなるのであればそれに越したことはない。
「今日はこれまで、続きはまた」
「わかった、礼を言う、また頼む」
おたがい短く言葉を交わしそれぞれの自室へと戻って行った。


134 :蒼い使い魔 第十六話:2008/08/13(水) 03:33:58 ID:M9222xLK
バージルが部屋へ戻ると、式典から戻って来たらしいルイズと鉢合わせになった。
普段なら「どこに行っていたの!?」とわめき散らす所だが、
今回は何も言わず少し顔を赤くし心ここにあらずといった感じにフラフラとベッドに倒れこんでしまった、
それから立ちあがったりフラフラしたり、枕を抱いてベッドに腰掛けたり落ち着きのない行動をとっていた。
「…」
バージルはそんないつもと様子が違うルイズに何も言わず、
机につき、黙々と字の読み書きの復習を行っていた。
そうしてしばらく時間を過ごしていると、不意にドアがノックされた。
ドアが規則正しく叩かれる。初めに長く二回、それから短く三回……。
その音にはっとルイズが反応し急い小走りで扉へ向かうと、ドアを開いた。
そこに立っていたのは、真っ黒な頭巾をすっぽりと被った少女であった。
キョロキョロと辺りを伺い、誰もいない事を確認した後、ささっと部屋に入り、扉を閉める。
ルイズが声を出す前に、少女がしっと口元に指を立てる。
それから、漆黒のマントの隙間から、魔法の杖を取り出し、軽く振りながら、ルーンを呟く。
光の粉が、部屋に漂う。
「……ディティクトマジック?」
「どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね」
二人が話している間、バージルはまるで気にかけることもなく黙々と机に向かっている
部屋のどこにも監視されている部分がないことを確認すると、少女は頭巾を取った。
「姫殿下!」
ルイズが驚きの声を上げ、急いで膝をつく。
「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」
アンリエッタ姫の突然の訪問にもかかわらず、バージルはまるで反応を示さなかった。

「バージル!姫殿下の御前よ!頭が高いわ!」
そんなバージルをルイズは怒鳴りつける、バージルは鬱陶しそうに席を立ち、ゆっくりとアンリエッタを見る、
そして、最初から興味などまるでない、そういいたげに窓へと向かい外を眺め始めた。
「申し訳ございません姫殿下!コイツのご無礼をお許しください!」
ルイズがあわてて謝罪する
「ルイズ!そんな堅苦しい行儀は止めてちょうだい!貴女と私はお友達!お友達じゃないの!」
「勿体ないお言葉でございます、姫殿下」
「やめて! ここには枢機卿も、母上も、あの友達面をして寄ってくる欲の皮の突っ張った宮廷貴族たちもいないのですよ!
 ああ、もう、わたくしには心を許せるお友達はいないのかしら。
昔馴染みの懐かしいルイズ・フランソワーズ、貴女にまで、そんなよそよそしい態度を取られたら、わたくし死んでしまうわ!」
「姫殿下…」
ルイズは顔を上げた。そこからは二人の幼馴染の懐かしい昔話が続いた。
要約すると、ルイズとアンリエッタが幼馴染で、幼いころ、遊んだり取っ組み合いの喧嘩をした、というようなことだった。


135 :蒼い使い魔 第十六話:2008/08/13(水) 03:35:17 ID:M9222xLK
「結婚するのよ。わたくし」
アンリエッタが低いトーンでそう告げると二人の会話のテンションが急に下がった。
「………おめでとうございます」
沈んだ声で告げられた結婚報告が望んだものでないことは確実だ。それに答えるルイズの声も自然と暗くなる。
せっかく会えた旧友との会話が重い方向に進みかけたことにあせったアンリエッタがバージルを見る
「あ…そういえばごめんなさいね…お邪魔だったかしら…?」
ルイズは首を傾げた。
「お邪魔?どうして?」
「彼恋人でしょ?」
アンリエッタの悪意がない素の発言に、ルイズは慌てて腕をぶんぶんに振って否定の言葉を述べる。
「ち、違います!ただの使い魔です!」
バージルからアンリエッタに向かって放たれる殺意を感じる
このままじゃ間違いなく殺す、その前に否定しなくては。
「そ、そうなの…。ごめんなさい。ルイズ・フランソワーズ、貴女って昔からどこか変わっていたけれど、相変わらずね」
「好きでアレを使い魔にしたわけじゃありません」
ルイズは憮然として答える。
「俺も今すぐにでも契約解除をしたいところだ」
今までアンリエッタの存在を無視し続けて来たバージルが初めて口を開いた。
「ちょ!どっどういうことよ!」
バージルが本気で言っていると感じたルイズがつっ掛る、
それをみて、アンリエッタが再びため息をついた。
「姫様、どうなさったのですか?」
「いえ、なんでもないわ。ごめんなさいね……。いやだわ、自分が恥ずかしいわ。
あなたに頼めるようなことじゃないのに……わたくしってば……」
「…チッ」
この女、面倒事を持って来た
そう直感で感じたバージルは静かに舌うちをした。
「おっしゃってください。あんなに明るかった姫様が、そんな風にため息をつくということは、何か大きなお悩みがおありなのでしょう?」
「……いえ、話せません。悩みがあると言ったことは忘れてちょうだい、ルイズ」
アンリエッタの態度にバージルの顔が険しくなる、
「(一々芝居がかかった話し方をする…気に入らんな…)」
心の中で毒づくバージルを尻目にアンリエッタは続ける。
「いけません! 昔はなんでも話し合ったじゃございませんか! 私をお友達と呼んでくださったのは姫様です。
そのお友達に、悩みごとの解決を託せないのですか…?」
ルイズの真剣な口調に、ついにアンリエッタも決心したらしく、嬉しそうに微笑んだ。
「わたくしをお友達と呼んでくれるのね…ルイズ・フランソワーズ。とても嬉しいわ」
頷いて、何かを決心したかのように語り始めた。
「今から話すことは、誰にも話してはいけません」
アンリエッタは再び沈んだ調子で語り始めた。
現在、アルビオンでは貴族による反乱が起きており、王室は今にも倒れそうなのだという。
反乱軍が勝利を収めたら、次にトリステインに攻めてくることが予測されるため、トリステインはゲルマニアとの同盟を画策している。
そのための条件としてアンリエッタとゲルマニア皇帝の結婚があるのだという。
いわゆる政略結婚であり、アンリエッタ自身が望むものではないが、アンリエッタは王族としての責務としてそれを実行することにしたのだという。
「なんてこと…あの野蛮な成り上がりどもの国に、姫様が嫁がなければならないなんて……!」
「仕方がないの。トリステインの未来のために、同盟を結ぶためなのですから…」
そういいつつも、アンリエッタの表情と口調は暗い。


136 :蒼い使い魔 第十六話:2008/08/13(水) 03:36:08 ID:M9222xLK
トリステインとゲルマニアの同盟は当然、反乱軍には好ましくない、
そのため反乱軍はこの同盟を破談させるための材料を探しているのだそうだ。
「では、もしかして、姫さまの婚姻を妨げるような材料が…?」
「おお、始祖ブリミルよ……、この不幸な姫をお許しください……」
アンリエッタが顔を両手で覆い床に崩れ落ちた。
「チッ…」
バージルはもはやアンリエッタへの嫌悪感を隠そうともしない
何でも、アンリエッタがアルビオンの皇太子ウェールズへ送った手紙があるらしく、
それがゲルマニアに対して明るみになった場合、即座に結婚は破談になり、
トリステインは一国でアルビオン反乱軍と戦わねばならなくなるのだという。
「では、姫様、私に頼みたいことというのは…?」
「無理よ! 無理よ、ルイズ! わたくしったら、なんてことでしょう! 混乱しているんだわ!
考えてみれば、貴族と王党派が争いを繰り広げているアルビオンに赴くなんて危険なこと、頼めるわけがありませんわ!」
「フン、くだらん芝居はそこまでにしろ、見ていて不愉快だ」
ついにバージルが口を挟む
「要は貴様の尻ぬぐいをそいつにさせたいんだろう?命を賭けさせてな」
「そんなっ…!わたくしは!」
「バージル!口が過ぎるわ!」
「お前は黙っていろ、俺はそこの馬鹿と話しているんだ」
「ばっ…姫様に向かってばっばっ…馬鹿って…」
バージルからでたとんでもない一言にルイズは慌てる、このままだと不敬で打ち首だ
「聞こえなかったか?三度は言わん、黙ってろ…」
「うっ…」
だがバージルの静かな迫力に二人は気圧されてしまった。
閻魔刀こそ抜かなかったが次は斬られる、そう直感したルイズは黙るしかなかった。
「さっきから聞いていれば…くだらん戯言を抜かす…、自らの保身のために
貴様の言う『友達』の芝居を打ちこいつに命を賭けさせる、『友達』だからな、こいつに断れる筈もない、
だからここに来た、違うか?」
「そっ…それはっ…それはわたくしの周りに信用できる者がいないからっ…「違うな…」」
「それは貴様にとってこいつがもっとも使い易い駒だからだ、確かに他のものでは途中で裏切る可能性もある、
それに正規の軍を動かすわけにも行くまい、その点普通の学生であるこいつならそのアルビオンとやらに行っても問題あるまい、
道中で仮に死んでしまったとしてもな、その時は他の策を使えばいい。」
「そんなッ…わたくしは…」
バージルのいたぶるような言葉が続く。
「違うのならば最初から『王』としてコイツに命を下せばいい。それが王としての責務であり権利だ、
それをしなかったのは貴様の言う『友情』とやらが壊れてしまうかもしれない、だからこんな芝居を打った、
心のどこかでコイツを信用していなかったからな…」
「違う…違う…わたくしはただ…」
「貴様にとってコイツが使い易い駒だとよく分かっているはずだ、『友達』の前に『王』に仕える『貴族』
『王』の命は絶対だからな、さらにこいつにはその『王』の第一の『友達』であるという自負がある
そんな奴が『王』であり『友達』自らの『お願い』を断れるか?いや無理だな…周りが止めてでも行くに決まっている。
それを分かってて貴様はここに来た、ゲルマニアとやらの訪問の帰り、タイミングが良すぎる…。
人の良心につけこみ利用しようとするとはな…まるで『悪魔』だ、貴様も」
「黙りなさいっ!」
バージルの悪魔の囁きに目に涙を溜めながらアンリエッタが叫び杖を突き付ける
「これ以上の侮辱は赦しませんっ!それでも続けるなら…っ!」
「続けたらなんだ?どうするんだ?俺を殺すのか?処刑するのか?」
バージルはさらに挑発する
「貴様にそれが出来るのか?やってみろ…無力な『お姫様』…」

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 03:36:37 ID:tZGTE/xL
さらばアンリエッタ!お前のことは忘れない支援


138 :蒼い使い魔 第十六話:2008/08/13(水) 03:37:03 ID:M9222xLK
その言葉を聞くとアンリエッタは崩れ落ちるように泣き出してしまった
「ちょっとバージル!あんたなんてことを!!!!」
「フン、事実を言ったまでだ」
その様をみたルイズがとうとうバージルにつっかかった
「いいのです…いいのです…ルイズ!その方の言う通りなのかも知れません…」
泣いていたアンリエッタがルイズを止める。
「姫様…」
「私は政略結婚が決まった時…心のどこかで…あなたを利用しようとしていたのかも知れません…
あなたの気持ちと誠意を踏みにじる行為をどうか…どうか許して下さい…」
「いいんです!姫様!私はそんなこと思ってませんから!だから顔をあげて下さい!『友達』なんですから!」
「あなたはまだわたくしを友と呼んでくれるのですか…?ありがとうルイズ…」
「さ、姫様、私に命令を下して下さい、かならずやり遂げて見せます!」
そうルイズが力強く宣言する、それをみて力強くアンリエッタが頷き凛々しく立ち上がる
「ではルイズ、あなたに命じま「ちょっとまったぁ〜〜〜!!」」
そう言うのと同時にドアからギーシュが転がり込んで来た。
意外な乱入者に二人は驚く、バージルは言うだけ言って満足したのか興味なさそうに外を見ている
「姫殿下! その困難な任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンにも仰せ付けますよう!!」
「あんた今の全部聞いてたの!?」
「もちろんだよ!姫様が君の部屋に入るのが見えたんでね!
君の使い魔の失礼な発言の時に入ろうと思ったけど首から上がない僕が脳裏に浮かんだからね…
だからタイミング的に今だと思ったんだ!」
「えと…あなたはグラモン…あのグラモン元帥の…?」
我にかえったアンリエッタがギーシュに話しかける
「息子でございます。姫殿下!任務の一員に加えて下さるなら幸せでございます!」
「貴方も、わたくしの力になってくれるというの?」
「任務の一員に加えてくださるなら、これはもう、望外の幸せにございます」
「ありがとう。お父様も立派で勇敢な貴族ですが、貴方もその血を受け継いでいるようね。」
そう言うとアンリエッタはギーシュに向かい二コリと笑い、すぐに表情を改める
「ではルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、ギーシュ・ド・グラモン
二人に我が国トリステイン、ゲルマニア帝国両国との同盟の憂いとなる、密書の回収の任を命じます」
「「はい!その任確かに承りました!」」
二人は姿勢を正しアンリエッタに礼をする
「二人とも、必ず生きて帰って来てくださいね…」
そう言うとおずおずとバージルを見る、
当のバージルは興味なさそうに外を見ている
「あの…使い魔の方…」
「…」
「あなたの言う通りかもしれません、わたくしはルイズを心のどこかで信頼せず、あんな態度をとってしまった…
あなたの言葉がなければ…わたくしはルイズのみならず自分の心まで裏切ってしまうところでした…
貴方にこのような命を下すのはお門違いかもしれませんが、どうか彼女たちを守って下さい」
「フン…少し退屈していた所だ、暇潰しに付き合ってやる」
外を見たままバージルは短く返す、
事実学院生活は知識を広めるにはいいがいささか退屈な場所であった、
そのため戦地のど真ん中に行くこの任務は暇つぶしになるとバージルは判断した


139 :蒼い使い魔 第十六話:2008/08/13(水) 03:37:50 ID:M9222xLK
「では明日の朝、アルビオンに向かって出発いたします」
ルイズがアンリエッタに提案する。
「ウェールズ皇太子は、アルビオンのニューカッスル付近に陣を構えていると聞き及びます」
「了解しました。以前、姉たちとアルビオンを旅したことがございますゆえ、地理には明るいかと存じます」
「旅は危険に満ちています。アルビオンの貴族たちは、あなたがたの目的を知ったらありとあらゆる手を使って妨害しようとするでしょう」
そういうとアンリエッタは手紙を書き始めた。一度、筆を止めたようだが、始祖への謝罪を口にし、朱に染まった顔で最後に一文を書き加える。
書き終わると、手紙を巻き、杖を振る。すると、手紙に蝋封がなされ、花押が押された。その手紙をルイズに渡す。
「ウェールズ皇太子にお会いしたら、この手紙をお渡しください。すぐに件の手紙を返してくれるでしょう」
それからアンリエッタは右手の薬指から指輪を引き抜くと、ルイズに手渡した。
「母君から頂いた『水のルビー』です。せめてものお守りです。お金が心配なら、売り払って旅の資金に当ててください」
「そんな、そこまで…私に信頼を…」
ルイズは感極まった様子で、深々と頭を下げた。
「この任務にはトリステインの未来がかかっています。母君の指輪が、アルビオンに吹く猛き風から、貴方がたを守りますように」


140 :蒼い使い魔 :2008/08/13(水) 03:38:52 ID:M9222xLK
おおっ?どうやら杞憂だったようです
投下完了であります


141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 03:42:39 ID:1cD3qGE+
乙です。
クズコンビをもっとメタメタにして再起不能にしてもらうとスカッとするけど
話は進まないので大変ですね
次も頑張れ〜〜〜
高圧的な奴らはそれ以上の力でヒデブさせまっくって!!(笑)


142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 03:43:08 ID:c3gzVVyT
乙であります!!

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 03:52:36 ID:tZGTE/xL
ギーシュのナイス判断に全トリステインが泣いた……!乙!
生きているってすばらしいな!

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 04:10:09 ID:4zougINe
図星突かれるとそんなつもりじゃを連呼した挙句逆ギレ
挙句いいの私って悪い子だったわと慰めて欲しいの見え見えの反省

立派な王女様ですね

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 04:52:16 ID:mRIswV06
そういえば売って旅の資金にって言うけど水のルビーって売れるのかね?
仮に売ろうとした場合。売れたら売れたで問題だと思うんだが。

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 04:58:10 ID:MmgQhCmr
使い方を知らないなら単なる宝石付きの指輪だし。
国家存亡の別れ目のときに、そんなもんに価値は見出だせんだろ。

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 05:00:09 ID:TlY22XWP
ああ、こうやって話が進む度にワルドの命のカウントが
おマチさんだって今回は命が保証されてるとは限らないし


148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 05:15:51 ID:LcXIMM4T
>>147
また髪の毛をブチブチと房ごと抜かれるんですねw
となると、ワルドは髭かw

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 06:08:17 ID:KYoFokK1
解除

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 06:17:06 ID:KYoFokK1
規制され
   支援もできぬ
       辛さかな
            友蔵 血涙の句


解けたので支援頑張ります!

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 06:20:25 ID:y5zZF8R0
確かに色々言われることも多い、アンアンの態度だけど、たまには違うパターンが見たいな

「というわけであなたの使い魔の力で私をアルビオンに連れて逝きなさい」

このパターンは見ないなあ
あ、17ね…17ならしょうがないな

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 07:34:52 ID:/JZkjh7h
>>148
サンバ高校の選手の腋毛「キテ」「 レツ」「ヒャッカ」をぶち抜いたマサルさん思い出したわ

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 07:40:28 ID:fpznwCIo
アンアンは人の使い方が下手なイメージあるなあ…
つか賢さを感じないか

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 07:43:07 ID:yMcte5So
アンアン談義するやつ見るたびに思うのだが要するに
ルイズに対して個人的友誼を前面に出さず王族として接し、
かつ行動の端々にルイズに対する強い親愛の情がにじみ出るツンデレアンリエッタ
が見たいと言うことか?(違)

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 08:10:13 ID:VoNjRQTp
>>151
蠅の魔王様が連れてこうとしてるな。

>>154
ソレが出来るならすごい見たいな。
しかしそういう行動が出来る武人じみたアンリエッタって…。

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 08:20:41 ID:R3WNf6mL
>>141って荒らし?

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 08:38:54 ID:y5zZF8R0
>>154
つまりゲルマニア皇帝を嫁にする前に愛するルイズを拉致って〇姦三昧の日々を送ろうとするアンアンですね

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 08:39:11 ID:+zHdCTPs
>>156
荒らしではありません。
愛が歪んでいるだけです。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 08:41:48 ID:GVLwSKdu
ギーシュとアンアンをどれだけ屑野郎に描けるか、そこが作者の見せ所。

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 08:49:48 ID:OWaTPUJO
アンアンが屑野郎って……あのスカートの下には「付いて」るのか?!

まあたとえ付いていたとしても、お馬鹿で被害者気取りの自己中脳内お花畑なアンアンが大好きだ!
ネタ的にw

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 09:26:01 ID:VoNjRQTp
>>157
そんなこと言われると恋姫無双の曹操みたいなガチレズサドと化したアンアンが思い浮かんじゃうじゃないか!
…まあソレはソレで。あの曹操も有能なのは確かだし。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 09:31:47 ID:ycbp/9Rj
そういえばフライってどのぐらいの速度が出るのだろう
短時間だけ気合入れれば馬より速いけど、通常時は早めの自転車ぐらいって感じだろうか?


163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 09:50:17 ID:yO4PvLPG
>161
恋姫†無双キャラ召還…………

ヴィンは恋(呂布)で良いとして……
だめだ、名を憚られる対応がヤツ(強力わかもと)しか想い浮かばねぇ…………

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 09:57:35 ID:64qbjtMp
アンアンに政治思想家
鳥の骨に用兵家
を召喚させてそれぞれを啓蒙するとか

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 09:58:21 ID:EBJ6kQRc
>>163
男どもをちぎっては投げちぎっては投げるあのオカマですね、分かりたくありません

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 10:54:50 ID:jYO4RLiu
インパクト強すぎだろ、アレはw

兄貴の人、乙っ!

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 10:58:05 ID:oPMTEhS9
ウルフウッドの人乙&GJでした。
ルイズが酷い誤解されてるw

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 11:06:46 ID:chUwg0mY
アンリエッタが使い魔を召喚すると……何が現れるのか。
属性が水のはずなので、そちら関係だとは思うのだが……FFからトンベリ召喚で「みんなのうらみ」とか? 戦争中ならば、最強最悪の攻撃かも。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 11:13:49 ID:jL+au5IU
142 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/08/13(水) 00:31:09 ID:CIznRDw/
ノボルスレが停滞気味? そんなときのために彼女の話題を!
つ【アンリエッタ】
さあこれで良かれ悪しかれニトロON、
クイーンガードの面々とアンチと煽りと変態がわっと飛びつく効果がそこに!


こんな感じでラノベスレでもヒートアップしてたな

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 11:34:44 ID:tQRzJA0U
>>168
モンハンネタでシェンガオレン召喚があった気瓦斯。


171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 11:49:34 ID:DI7kLeCs
>>168
カルドセプトのダゴンをば。
無論かねこしんや版で。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 11:56:39 ID:tPSBGZ2X
魔法学校の面々と虚無の使い手以外で
原作、二次どちらでも他の使い魔って出てきたっけ?

このスレの二次ではウェールズが鷹を使い魔にしていたのがあったのは
覚えているが。
キャラの個性や意外性を出すのに便利そうだけど、
その分色々書かないといけないから出しにくいのかな。

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 11:56:49 ID:MmgQhCmr
穴子さんなら、金髪のサムライが妹を探しにくるというのはどうか。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 12:01:49 ID:FkHmprQo
某所では、サイトを召喚してたアンアンはいた。


175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 12:07:25 ID:VoNjRQTp
>>171
ああ、それはとても良い選択だ。
あのダゴン様は極めて格好良い女王様だからなぁ。

問題は大陸一つ海の底に沈めてしまえるくらいのチートっぷりだが。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 12:11:57 ID:2EUNqZPz
タコ料理を出すと消されるけどな。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 12:13:14 ID:JARXYQMD
水っつったら今時はアレだよ

イカ娘

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 12:15:36 ID:ISSdkZDR
>>177
TSした死神博士に需要あるか?

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 12:25:14 ID:VoNjRQTp
いやいやまてまて。チャンピオンで連載してる漫画だから!>イカ娘
…解っててボケてる気がするけど!

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 12:57:10 ID:MmgQhCmr
(マジレスかっこわるいな)
(まあいいじゃなイカ)


181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 13:14:21 ID:UPf7b7Do
え、女王様って半同人要因じゃ無いんですか!?
しかし、大抵の作品でボロ雑巾の様に叩かれている女王様ですが(事実原作でもそうだしね)、
理想郷で覚醒した女王様のお話ってのがあったけど、アレは新鮮で面白かった

DMC3>>乙です
ルーンの効果強し。何だかんだで兄さんを同行させている・・・・!

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 13:20:42 ID:DI7kLeCs
>>178
>TSした死神博士に需要あるか?

某組織のデモンクラーケンさん(入浴時)
ttp://kissho.xii.jp/1/src/1jyou44931.jpg

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 13:28:12 ID:bYtSlENT
>>182
それは元が二次創作と言っても過言じゃないから、ここでは取り扱えない気がする。
下手すると三次創作になっちまいかねないからな。


184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:08:34 ID:SMhT815k
>>イカ娘

つまり、ミッドナイトブリスを受けた
スク水ヌール様をご所望と・・・

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:12:35 ID:F6lE+G/M
チャンピオンなら「侵略!イカ娘」もいいけど「ロボこみ」の鈴木ロボ子はどうだろう
ルイズには謎のゴーレム娘、ルイズ以外にはどてらく可愛らしい娘さんってのは
修理も補給もメンテもいつの間にか出来てるからだいぜうぶ
問題があるとすればその凄まじい重量でシルフィードに乗れないので長距離移動がちと大変っつートコかな

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:14:56 ID:TlY22XWP
どみゅんですね?分かります

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:15:00 ID:LcXIMM4T
イカ娘呼ぶんだったら、GALZOOから想い人のために非業の死を遂げたクラケーンを召喚して幸せにしてやってくれ・゚・(つД`)・゚・

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:18:10 ID:MmgQhCmr
ハルケ定義だと鈴木ロボ子はゴーレムじゃなくてガーゴイルじゃね?


189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:19:23 ID:VoNjRQTp
大丈夫、鈴木ロボ子なら自力で飛べる!…はず。
自覚は無いんだろうけど。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:20:05 ID:BywqH9iR
そこでしゅーまっは召喚ですよ。

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:20:40 ID:F6lE+G/M
>>189
あ、そういえば最終回ヴァージョンは自力飛行してたな


192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:22:53 ID:VoNjRQTp
チュパカブラ娘とかマミーとかイエティ娘とかネッシーとかじゃ駄目かのぅ。
普段は可愛い娘さんじゃよ?

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:26:39 ID:TlY22XWP
人外、亜人の類ならパプワくんから喚んでこい
イトウくんとタンノくんにベロンチョされ唾液まみれのギーシュとか

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:27:19 ID:F6lE+G/M
チャンピオンといえば、岩鬼召喚したらもうそれだけで何もかも解決してしまいそうな
気になるのはなぜだろう

なんつーかもう岩鬼と若本ヴォイスだけはもうそれだけで
こっちが負けたような気分になるのは何故でしょう

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 14:55:18 ID:ebCkyCV2
>>193
イトウくんとタンノくんはどちらかというとワルドの方が好みなんじゃないか?

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 15:26:29 ID:AN9gFA/c
チャンピオンなら亜鼻谷先生だろ・・・


197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 15:29:43 ID:ycbp/9Rj
wikiの作品に感銘を受けたからと書いてたわけだが
メモ帳で60キロバイト超えてしまった。まだ一度も投下してないのに
まあとりあえず書き続けよう……


198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 16:12:44 ID:hn3AM7Ti
>>197
原作はよんでますよね?^^

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 16:20:19 ID:Nt0nyQTK
1218512507はスレストされたか…

200 :ウルトラ5番目の使い魔:2008/08/13(水) 16:29:27 ID:VTkDw683
こんにちは、どうも進路はよろしいですか。
10話が出来上がりましたので投下いたします。
今回はなんとか規制を喰らわない範囲で書き上げられました。
16:35あたりから投下しようと思います。

201 :ウルトラ5番目の使い魔 (1/7):2008/08/13(水) 16:35:11 ID:VTkDw683
 10話
 変身宇宙人の謎を解け!!
 
 四次元宇宙人バム星人 登場!
 
 
 一兵士によってもたらされた、ザントリーユ城陥落の報はたちまちのうちにトリステイン城全体を駆け巡った。
 ただちに、稼動全軍による奪還作戦が提案されて、王女アンリエッタやマザリーニ枢機卿ら、
王国首脳陣はこれを承認、城の中は先程までの集会の雰囲気も吹き飛び、出撃準備に追われる
貴族や兵たちでごった返していた。
 しかし、魔法学院の生徒達には予備兵力として出撃の命令がかからず、生徒達は肩透かしを
食らった気分で仕方なく片隅に避難していた。
「まったく、せっかく手柄を立てるチャンスだっていうのに軍は何考えてんのよ。せっかくわざわざ
呼びつけたのはいざというときに使うためでしょうが」
「俺に言ってもしょーがねえだろう。移動用の幻獣も馬も足りないっていうんだから。それに
ロングビルさんも言っていただろう? 学生をいきなり軍に入れても役に立たないって」
 ルイズと才人は壁に寄りかかりながら、ぶつくさとぼやいていた。いや、正確にはルイズが
ぼやいているのを才人が退屈そうに聞いていた。
 ほかの生徒達はといえば、ギーシュは何人かの生徒たちといっしょになって宮廷の女官などの
値踏みをしてキュルケに白い目で見られたり、抗議しようと出て行った何人かの生徒は忙しく
駆け回っている衛士や傭兵に邪魔だと怒鳴られて、すごすご隅に引っ込んだりしていた。
「そういえば、お姫様は?」
「姫様なら、とっくにお下がりになられたわよ。そういえば、あんたはアンリエッタ姫殿下を
近くで見るのは初めてだったっけ?」
「ああ、以前ベロクロンに対抗するために集まったときはまだ大勢いたから、豆粒くらいにしか
見えないところでしか見られなかったからな」
 才人はそう言いながら、間近で見たアンリエッタ王女の姿を思い起こしていた。一言で言うなら
清楚で可憐。王女様とかお姫様とかいう言葉がぴったり来る美少女だったことには間違いない。
 もっとも、前に出てきたのは最初の演説のときだけで、後はマザリーニの後ろに控えていた
だけだったから才人が感じた印象はその程度だった。
「姫様、少し痩せていらっしゃるようだったわ。きっと、国政に追われて苦労なさっておいでなのね。
おいたわしや、わたしにもっと力があれば、その苦しみの一端でも代わりに受けてあげられるのに」
 ルイズはまるで自分の身が切られたかのように、沈痛な表情で祈るようにつぶやいた。才人は、
それがルイズがつねづね言っている『貴族の義務』なんだろうなと勝手に解釈して、そんなことより
あれで痩せてるんだとしたら、元はどれだけふくよかな体つき、特に胸をしていたんだろうかと不埒な
想像をしてほおをゆるめながら、目の前の混雑に眼を向けた。
 人の流れは、おおむね出撃のために外へ向かうものと、居残りで城に残るために城内の詰め所などに
向かうものの二通りに分かれていた。出番が無くて同じようにふてくされた表情を浮かべた傭兵が
何人か城の奥へと入っていく。
 やがて、城外から竜やマンティコアの羽音、馬のひづめの音が一斉に響いてきたかと思うと、
ゆっくりとそれが遠ざかっていった。

 

202 :ウルトラ5番目の使い魔 (2/7):2008/08/13(水) 16:36:02 ID:VTkDw683
 ほとんどの部隊が出払ってしまった城内は、水を打ったかのようにしんと静まり返っていた。
 生徒達は、予備軍という名目上、城の一室を与えられて不貞寝したり仕方なしに雑談で時間をつぶしたりしている。
 才人とルイズはそんな中で簡素なベッドに腰を下ろして、才人はあくびをしながら、ルイズはイライラとシーツの
ほつれをむしりながらすごしていた。
「留守番部隊か、退屈だねえルイズさん」
「言わないで、みじめになるだけだから……ああ、まったく腹が立つ!」
「おっ、おいルイズどこ行くんだよ」
 突然立ち上がり、大股でどしどしと出口へ向かうルイズを才人は慌てて呼び止めた。
「見回り、城内に不貞なやからが入り込んでいないか見回るのも陛下の臣の仕事よ。この際あんたも来なさい!」
「あっ、いてて! 耳を引っ張るな!」
 どう見てもうさばらしでしかないが、同じように退屈していたキュルケはこれを見逃さず、すかさず
タバサの手をとって立ち上がった。
「ダーリーン、出かけるならあたしも連れてってえ。ねえタバサ、あなたも行きましょ、こんな部屋にいたって腐るだけよ」
「……(黙ってついて行く)」
 こうして男くさい部屋を抜け出した4人は、見回りと銘打った退屈しのぎの散歩に出かけた。
 だが、城というのは若者の目を楽しませるようにはあまりできていないうえに、重要な箇所には当然
見張りの兵がいて、中庭や広間など当たり障りの無い場所をぐるぐると回るだけで、すぐに飽きが来てしまった。
 
「異常なしと、退屈だねえルイズさん」
「言わないで、みじめになるだけだから……てかあんたわたしにケンカ売ってるの!?」
 しれっと他人事のように言う才人に、ルイズの怒りはもうやばいところまで来ていたが、爆発を起こす
ことだけはなんとか理性がストップさせていた。ここでもし派手に才人を吹き飛ばして王宮に損害でも
与えたら立場が悪くなるのは自分である。またあの銃士隊のようなのに取り囲まれるのはごめんこうむりたい。
 また、退屈なのはあとのふたりも同じなようで、キュルケは器用に歩きながら化粧をして、タバサは本から
まったく目を離さず、しかし頭にレーダーでもついているのか正確にキュルケのあとを着いてきていた。
「ねーえルイズ、あんたいつまでぐるぐる回ってるつもり? いい加減歩きつかれてきちゃったわよ」
 見ると、太陽がずいぶん西に傾いている。地球時間にしたらおよそ4時、今頃は出撃した部隊も目的地に
たどりついているころだろう。
「…………」
 ルイズは答えない。いや、耳を澄ますとギギギギと歯軋りをする音が聞こえる。さすがの才人もそれが
危険信号だということに気がつき、さりげなく2歩ほどルイズから距離をとった。
 と、そのとき通路の正面からひとりのメイドが現れた。

203 :ウルトラ5番目の使い魔 (3/7):2008/08/13(水) 16:36:53 ID:VTkDw683
「ん、おおお!?」
 才人は反射的にそのメイドに視線が釘づけになってしまった。なぜなら、その娘は淡い金髪を後ろで
ポニーテールにまとめて、大きな瞳に小さな唇の美しい少女で、なにより胸がキュルケに匹敵するほどあった。
 さらにそんな娘がメイド服で、なにやら荷物らしい重そうな木箱をよいしょよいしょと健気な顔で一生懸命
運んでいる姿を見せられては、一般的な青少年である才人が反応してしまうのも無理ないところであろう。
ただし、それが彼一人だけのときであればよかったのだが。
「ちょっと、そこの使い魔ぁ! いや、犬! ご主人様が大変だってときに、何を見てデレデレしてんのよぉぉ!!」
 殺気を感じたときにはもう遅い、むしろ下手に距離をとっていたために助走距離がついたルイズの鞭が、
振り返る暇も無く才人の後頭部にクリーンヒットした。
「だはっ!!??」
 ルイズの怒りの直撃を受けた才人は目の前が真っ白になっていくのを感じながら、前方へ向かって吹っ飛ばされた。
それはもう、才人が野球のボールだったらホームラン間違いなしといった勢いで、その結果彼はバックスクリーン
ならぬ、当のメイドに頭から突っ込んで、もみくちゃになりながら大理石の床に投げ出された。
「あーあ。ルイズったら、少しは手加減ってものを覚えなさいよね。大丈夫、あなた?」
 キュルケはルイズの怒りのとばっちりを受けることになってしまった不運なメイドに手を差し伸べた。
本当は才人に手を貸したかったのだが、今のルイズの怒りは触れば火傷どころでは済みそうに無い。
火遊びは引き際を心得ていてこそ楽しめるのだ。
「ああ、ありがとうございます。ちょっと野菜が散らばっちゃっただけですから」
 そのメイドは、上品に会釈して、木箱の中に入っていた野菜を集め始めた。キュルケも、見ているだけ
なのもなんなので手を貸して人参やらトマトやらを拾い集めた。
「やれやれ、ずいぶん広く散らばっちゃってるわね。これとこれと……あら? これはなにかしら」
 散らばっている野菜の中に、ひとつだけ妙な金属光沢を放つ物体を見つけて、キュルケは思わずそれを
手にとって見た。大きさは長さ20サント、直径10サントほどの銀色の円筒系、すみのほうには妙な突起物が
いくつも飛び出ていて、他にも無数に取り付けられた赤や青の小さなガラス球が内側から明滅していた。
 キュルケは、それがなんなのかあちこちから観察してみたが、自分の知っているなにとも似ていないそれに、
ただ首をかしげて、本の虫で知識量なら自分を超えていると思っているタバサにもそれを見せてみたが、
無言で首を横に振られ、仕方なく持ち主であろうメイドの少女に、それを返して聞くことにした。

204 :ウルトラ5番目の使い魔 (4/7):2008/08/13(水) 16:37:53 ID:VTkDw683
「ねえ、あなた。これそこに落ちてたけど、あなたのかしら?」
「え? ……あ、か、返してください!!」
 メイドの少女はまるでふんだくるようにキュルケの手から、そのカプセルを取り上げた。
「うわぁっ!? ちょ、何するの……よ!?」
 キュルケは、そのメイドの顔のあまりの変わり様に驚いた。先程までの清楚な雰囲気は無くなり、眼が
血走り殺気だって奪い取ったカプセルを大事そうに抱えている。
「も、申し訳ありません。これはわたしの国の大事なお守りなんです。だから、貴族様といえどもこれだけは」
「そ、そう。すまなかったわね」
 彼女の剣幕に、さしものキュルケも押されてそれ以上の追求はできなくなってしまった。違和感は残るが、
どこかの地方のお守りと言われれば自分が知らなくても仕方が無い。
 それに、メイドをいじめて喜ぶなどという三流貴族のようなつまらない風評が立つのはまっぴらだった。
 だがそのとき、ルイズにせっかんされていたはずの才人がふたりの間に突然割って入ってきた。
「いや、ちょっとそれ見せてくれないか?」
「え?」
「俺の国の道具にちょっと似てるんだ。よかったら見せてくれないかな、よく見たらなんのための道具なのか
わかるかもしれないから」
 才人はそう言って、にっこりと笑いながらメイドに向かって手を出してみせた。
「サイトぉ、あんた人が言ってるそばから! よっぽど死にたいようね!!」
「ルイズ、ちょっと黙っててくれ!」
「え!?」
 普段の才人なら決して見せない強い言葉に、思わずルイズも鞭を振りかざしたままその場に止まってしまった。
 そしてキュルケとタバサは気づいた。今才人はメイドに向かって笑顔を見せているが、それはいつもの
しまりの無いでれでれしたものではなく、冷たく貼り付けられた作り笑いであることに。
「なあ、別に取りはしないさ。少し見せてくれるだけでいいんだ。それとも、見られたらまずい訳でもあるのか?」
 その言葉に、メイドはカプセルを握り締めながら、明らかに顔から血の気が引き、冷や汗を流し始めた。
「い、言っていることの意味がわかりませんが……」
「そうか、それなら……」
 才人は1歩、2歩とゆっくりと後ろへ下がり、懐へ手を伸ばし、そして。
「これなら分かるだろう!!」
 すばやくガッツプラスターを取り出し、銃口をメイドに向けて構えた。

205 :ウルトラ5番目の使い魔 (5/7):2008/08/13(水) 16:38:33 ID:VTkDw683
「!?」
 ガッツブラスターを見たメイドは一瞬恐怖を顔に浮かべて、まるではじかれるかのように後ろへ飛びのいた。
 だが、それより速く、才人の左手の、あらゆる武器を使いこなせるというガンダールヴのルーンが光り、
照準をメイドの胸へ向けて正確に合わせ、その瞬間ルイズたちも才人がなにを考えているのか瞬時に理解した。
「ダーリン、何を!?」
「……!?」
「サイト、やめ……」
 しかし、ルイズの静止の言葉が放たれる前に、才人の指はガッツブラスターの引き金を引き絞り、
怪獣にも傷を負わせられるエネルギービームがメイドの心臓を貫通した。
「……がふっ」
 メイドは短く断末魔を残すと、ゆっくりと前のめりの倒れ、絶命した。
「……あああああ、あんた、いいいいいい、いったいなにをしたのかかかかかか」
 ルイズはあまりの出来事に言葉がうまく出てこない。タバサとキュルケも才人がまさか気がふれて、
しまったのではないかと、ただ呆然と突っ立って見ているだけだ。
 それに対して、人をひとり撃ち殺したはずの才人はいつもと変わらない様子でメイドの死体を見下ろしていた。
「あああ、あっ、あんた、自分が何をしたかわかってるの!? 恐れ多くも王宮を人の血で汚すなんて! 
あんたなんて、もう使い魔でも何でもないわ! この人殺し! こうなったら、せめてわたしの手で、あんたを
殺してやるわ!!」
 ルイズはがくがくと震えながらも、怒りと絶望の混じった声で才人に杖を向けていた。
 しかし才人は毅然として態度で。
「人の血ね。だったら、こいつをよく見てみろ!」
 才人はメイドの死体に足を引っ掛けると、うつぶせに倒れているそれを勢い良くひっくり返した。
「なっ!?」
 その死体の顔を見てルイズとキュルケだけでなくタバサまで驚愕に顔を引きつらせた。なんと、メイドの顔は
さっきまでの少女のものではなく、冷えた溶岩のように黒々とした皮膚に節穴のような目鼻がついた怪人の
それへと変わっていたのだ。
「あ、亜人?」
「……違う、ハルケギニアにこんな姿の種族はいない」
 キュルケとタバサも愕然として怪人の死体を見つめていた。そして、怪人、いままでメイドだったものは
突然青白い炎に包まれると、まるで空気に溶け込むように服だけ残して、跡形も無く消えてしまったのだ。

206 :ウルトラ5番目の使い魔 (6/7):2008/08/13(水) 16:39:15 ID:VTkDw683
「な? ななななな、なんなのよ、これはあ!?」
 あまりに信じられない事態に、ルイズはパニックに陥りながらも才人に問い詰めた。
「落ち着け、驚かせて悪かった。説明してる余裕がなかったんだ。こいつは、ザントリーユ城に現れた奴が
メカギラスだとすると、多分四次元宇宙人バム星人だ」
「ヨ、ヨジゲンウチュウジンバムセイジン?」
「あー、無理せずバム星人っていえばいいから。星人っていうのはウルトラマンと同じ、遠い星から来た
奴らの総称で、バム星ってところから来たからバム星人っていうんだ。姿は記録にないんだけど、
昔メカギラスを操って俺の国を襲ってきた宇宙人だ」
 才人は昔見た怪獣図鑑のメカギラスの写真の隅に書かれていた宇宙人の名前を思い出して、
できるだけルイズたちにわかりやすいように説明してみた。
 バム星人は、地球の資料にはその姿が残されていない。なぜなら、彼らは四次元空間に潜み、
メカギラスのみを現実世界に出現させて攻撃するという戦法をとっていたからで、残されている資料も
そのとき偶然バム星人の異次元空間へ迷い込んだ、UGMの矢的武士隊員の証言が元になっているからだ。
「そいつが、メイドに化けて城に侵入してきてたっての。でもよくあんたこいつの正体がわかったわね」
「それは簡単だ、これさ」
 才人は、星人の服の下から例のカプセルを取り出した。
「こんな機械、ハルケギニアの技術力じゃ絶対作れっこない。そんなものを大事に抱えていたら怪しいさ」
「けど、もし間違っていたらとか考えなかったの?」
「だから、わざわざガッツブラスターを抜いて見せ付けてやったんだ。おまえらも最初にこれを見たときは
レーザーガン……いや、そんなすごい武器だとは思わなかったろ。大慌てで逃げ出したから、こいつは
人間じゃないと確信したんだ」
 なるほどと、3人は目を丸くした。
「あんたって、たまに冴えてるわよねえ。で、それって一体なんなの?」
 だが、そう言われても、ただの学生であった才人に宇宙人の機械の正体なんぞわかるわけも無い。
才人は何も言わずに指で自分の胸をトンと突いた。心の中のエースを呼び出すときの合図だ。
  

207 :ウルトラ5番目の使い魔 (7/7):2008/08/13(水) 16:39:53 ID:VTkDw683
(エース、聞こえてますか?)
 ふたりは同時に、心の中に眠っているウルトラマンAへ向かって呼びかけた。
(ああ、一部始終は君達の目を通して見ていた。しかし才人君、無茶をするな。相手が脆弱な宇宙人
だったからよかったもの、相手によっては殺されていたぞ)
(す、すいません……)
 思わぬ手厳しいエースの言葉に、才人は父親に叱られたときのようにびくりとなった。
 パム星人は変身能力がある以外は人間並みの身体能力しかない弱い宇宙人である。
実際以前も矢的隊員ひとりに敵わずに倒されてしまっており、同じような変身能力を持つ星人や怪獣は
おおむね戦闘能力の低い者が多いが、中にはバキシムやコオクス、アンタレスといった強豪もおり、
そんな相手に下手に武器を向けたら返り討ちにあって皆殺しにあう可能性も否定できないだろう。
 しかしルイズにとってはそんなことはどうでもよく。いいかげんにイライラしてきているようだった。
(あーもう!! ちょっと! この馬鹿犬はあとでわたしが叱っておくから、結局その機械はなんなの!?)
 しびれを切らせたルイズの怒鳴り声がエースと才人の耳を打った。いや、精神での会話だから
テレパシーでなのだが、それでも怒ったときのルイズの声の迫力はすさまじかった。
(そ、そうだな。恐らく、それは誘導電波の発信装置の一種だ。TACに居たころ兵器開発部の梶隊員が
同じようなものを作っていたのを見たことがある)
 エースはウルトラマンであると同時に、地球人北斗聖司でもある。彼がTAC隊員として培ってきた
経験と知識は今でも健在だ。
(誘導装置? ってことは、奴らはこれを使ってメカギラスを!?)
(多分そうだろう)
 才人はエースから装置の正体を教わり、バム星人たちの企みを知って冷や汗が出てくるのを感じた。
しかしルイズは誘導装置とか言われても、なんのことやら意味がわからず困惑していたが。
(ちょっと、あなたたちだけで納得してないで、ちゃんと説明しなさいよ)
(簡単に言えば、怪獣を呼び寄せる機械だよ)
(なるほどね、最初からそういえば……って、えええええ!?)
 簡単も簡単、とてつもなくわかりやすい答えだった。
(そうだ、ザントリーユ城を襲撃したのは、辺境へ軍の主力をおびき寄せる陽動だ。バム星人の
狙いは手薄になったこのトリステイン城だ)
(ちょっと! ここには王女殿下や王室の方々や国の重鎮が揃ってるのよ。魔法衛士隊もほとんど
出払ってる今を狙われたら!!)
 魔法衛士隊が残っていたなら、最悪城は破壊されても王室関係者らは逃すことができるだろう。
しかし、完全に城が無防備な今を襲われたら、トリステインは間違いなく今日この日を持って
歴史に幕を閉じることになる。
(装置がこれ一個とは限らない。急いで探すんだ!)
(わ、わかった)
 エースはふたりを叱咤すると、再び心の中へと消えていった。

 続く

208 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき:2008/08/13(水) 16:41:21 ID:VTkDw683
どうも、今回はここまでです。
いやあ、ようやく話数が2桁に入れました。ちょっと達成感があります。
前回かなり長くなりましたので、今回から短めにくぎることにします。

しかしエースは出せたけど、なかなか変身までこぎつけられないなあ。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 17:13:11 ID:ycbp/9Rj
>>198
全巻ではないが読んでますけど、それがいかがいたしましたでしょうか?

と、答えたところで確かめるすべもなし、そんなことを聞くのは無駄だと思うけどねえ
嘘はついてないけど、これも確かめられないし


ウルトラの書き手さん乙です

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 17:17:26 ID:TdG9udCZ
>>209
いえね、夏休みですし「原作読んだ事無いけど書いてみました」なんて阿呆が
時折沸いて出るので>>198さんも用心したのでしょう

書かれるが宜しかろう
期待しちゃいますから、あなたの文章で我々の魂を打ち砕いてください

ウルトラの人お疲れでした

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 17:45:50 ID:y5zZF8R0
ウルトラ乙の人
才人が元いた世界では宇宙人・怪獣災害でやっぱ人心がある程度すさんでるんでは?
原作サイトだといくら宇宙人の変装と分かていても、見た目美少女の巨乳メイドを躊躇無く射殺
なんてもったい…いや非情なことは…?

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 17:53:15 ID:tPSBGZ2X
エース氏乙

>>211
ウルトラマンという希望があったから
ある程度そこら辺は軽減しているんじゃないかな。

逆にそれはそれで鬱展開のフラグなんだがな。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 18:29:35 ID:3hMrhl/C
俺の嫁が二次元から召喚されるのはまだですか

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 18:34:27 ID:CPuFXnXB
まだまだ全裸待機がたりません

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 18:34:53 ID:jL+au5IU
その嫁とやらは誰だ
あと、君は自分の嫁が異世界の桃色頭の小娘その他にこき使われてもいいのかね?

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 18:36:43 ID:TlY22XWP
最悪、サイトを好きになったりな

217 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:37:54 ID:hnKfDBRT
幕間3が出来たので投下したいんだけど大丈夫かな
45分くらいを予定。

218 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/08/13(水) 18:39:00 ID:MzbDcZf0
>>215
まっとうな待遇で仲良くやってる場合もありますぞ?
必ずしも桃色頭に召喚されるとは限らんしね

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 18:41:38 ID:k+NbHCYg
>>215
おっと、俺のご主人様の悪口はそこまでだ

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 18:42:44 ID:TdG9udCZ
>>215
まあまあ、きっと>>213の嫁とは貂蝉(声.若本)なのでしょう
アレを単体で扱うSSってめったにないからなかなか会えなくて寂しいんだと思うのですよ

>>217
覇王支援拳を使わざるをえない

221 :鋼の使い魔(前書き) ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:45:07 ID:hnKfDBRT
うーん、あんまり反応が無いけど、いいのかな?
では、恒例ですので一応警告

※『幕間』は『鋼の使い魔』本編を保管するエピソードです。そのため本編の登場人物がほとんど出ない場合もあります。
※『幕間』はその性格上、読者に不愉快な印象を与えるシーンが存在する場合があります

それを承知の上でごらん下さい

222 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:47:00 ID:hnKfDBRT
『幕間3 ウェールズ最後の戦い』

 通廊が揺れている様に思えた。しかしそれはもしかしたら自分のほうが揺れているのかもしれない。
 
 絶えなき砲撃と歩兵の突撃に晒されている今、このニューカッスルに残された300足らずの将兵を指揮するべく、この日のために
用意した陣頭指揮所へ続く路を若き王子ウェールズは歩いていた。
 その胸は卑しき裏切りの手によって穿孔し、命の雫を床へ零し続けている。
 輸血技術のないハルケギニアの外科知識においては多量の出血は即、死に繋がる。
 若い命が燃え尽きようとしているウェールズの意識はしかし、傷の痛みを飲み込むほどに明瞭としていた。
 
 
 ニューカッスル城の閉じられた城門の内側に陣頭指揮所は作られていた。
 防杭を並べ、さらに城門自体を固定化や錬金で完全に閉じきった城門を見る事が出来る位置に、土壁と天幕で作られた指揮所があり、わずかな将兵への
指示を飛ばしつつ、一秒でも長く抗戦し続けるように奮闘している。
 指揮所の脇には粗末ながら医療所が設置され、待機しているメイジたちが大車輪で負傷した兵の傷を塞ぎ、気付けを施していた。
 ウェールズの目には紛うことなき生ける地獄――戦場――が映っていた。
 
「殿下!ウェールズ殿下ーー!」
 医療所の前でウェールズを呼ぶのは、長年彼に仕えた老メイジの一人だ。
「ああ、パリーか」
「ウェールズ殿下!そのお怪我は…?!」
 パリーは一瞬、突出されたのかと背筋を凍らせた。
「何、ちょっと蚊に刺されたようなものさ」
 しかしそう言うウェールズの胸元からは止まらず血が流れ続けていた。
「と、とりあえず止血を施しますゆえ、こちらへ」
「ああ、頼む」
 
 
 
 医療所のメイジは突如現れた司令の負傷姿に驚いていたが、次には手早く服を剥ぎ取って傷口を見ていた。
「心臓はうまく外しておりますが、近くを通る大きな脈を傷つけております。秘薬によって止血は出来ますが、本来ならば緊急の手術が必要です」
 両手につけた絹手袋を真っ赤に染めた医療所のメイジはそう言った。
「至急、止血と縫合をしてくれ。…私はベッドの上で死ぬためにここに着たのではない」
 薬に浸した糸でもって止血された傷口が無痛で縫合され、その上から一応、固定のための包帯が巻かれたものの、ウェールズは前言のとおりベッドを嫌がり、
パリーに持たせていた軍服を纏った。そのマントは王族を知らす雅な紫だ。
「行くぞ、パリー」
「はっ!」
 
 パリーの目に、この若き司令はまるで水晶の像のような冷厳さを感じた。それは失血からくる生気の喪失が、ウェールズより同年代の男女が持つ
健康そうな空気を与えなかったからだろうか。それとも、勝機が塵ほどにも残されていないはずの戦場で、なおも戦陣に立ち、部下を鼓舞し、戦い続ける為に
必要な理性の輝きを持っていたからだろうか。

223 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:49:18 ID:hnKfDBRT
 
 指揮所でウェールズは現状報告を聞くと、すぐさま人員の配置を変えた。
「敵軍は艦隊による密な包囲によって竜騎兵を展開出来ずにいる。我々は城門前に散開する歩兵を掃討するのだ。見張り台は包囲する艦隊に変化があれば
迅速に報告せよ。それ以外の兵は歩兵戦に投入する」
 
 ニューカッスル城を囲む城壁の上で王党軍の攻撃が激しくなる。城を囲む堀を突破しながら城壁に取り付こうとする兵士らを、城壁の上から魔法と銃撃によって
打ち払っていく。
 城に配備されている数少ない火砲は散弾を吐き出して群がる兵士を吹き飛ばした。
 しかし貴族軍がいかに練度と指揮で劣るとしても、彼らは自らの長所である5万の数に飽かせた突撃を繰り返す。長期に渡る包囲による兵糧攻めで
王党軍の備蓄は底を尽いている。ならばそう長時間の抵抗は出来ないだろうという読みだ。
 
 しかし王党軍はこのような思惑を裏切るべく、わずかな選択肢を活用しきった。
 
 
 貴族軍の一団が城門を突破する為、後方より火薬によって威力を強めた特製の破城鎚を前線へ輸送していた。
 輸送を先導する貴族軍の将校は自らの出世を確実と見て満足していた。城門自体は何重にも植えられた防杭によって守られ人員の配備はされていない。
そこをこの破城鎚で突破すれば城内一番乗りを取れる。そう踏んでいた。
 しかし、輸送部隊がニューカッスル城から少し離れた林の傍を通ろうとした時。
「がっ?!」
 馬に乗って悠々と進軍していた部隊を指揮する隊長格のメイジがうめき声を上げて落馬した。
 動揺する輸送部隊を尻目に、主に馬などに乗った隊長格の将兵が次々とうめき声を上げて落馬する。
 落馬した者に兵士が駆け寄ると、脳天を尾羽根から火をふく矢が貫いていた。
 
「地下路を通った奇襲班が奇襲に成功したとのこと」
「玩具でも役には立つものだな」
 指揮所で起立したままウェールズは報告を聞いた。
 輸送部隊を襲ったのはニューカッスルの地下から続く道の内、林へ抜けることが出来る路から包囲の外へでた者達だった。
 わずか数人に過ぎない奇襲部隊は、近くを無防備に移動する部隊の隊長格だけを狙撃する事で敵軍に包囲の外側へ意識を向けさせようという作戦だった。
包囲が完成し援軍など絶対に来ないと思っているからこそ、この作戦は成功率が高い。
 狙撃に使用したのは本来クロスボウなどに使われる短い矢に祝宴などに使う筒状の花火を改造したものを繋げた代物で、クロスボウの消音性と炸薬によって
加速を得た矢は熟練の弩兵の腕で兵士の頭蓋を深々と抉った。
 
 
 包囲外からの攻撃、との情報で貴族軍は浮き足立った。元々烏合の衆としての性格が強い勢力である。身内に寝返るものがでたのかもしれない、
という疑心がその攻勢を鈍らせた。
 王党軍にとって好機であった。奇襲から帰還した部隊をそのまま城壁に配置したウェールズは、ふらりと弛緩して倒れた。
「殿下?!誰か、誰か担架を!」
「いや、待て…」
 パリーの声にこたえるようにウェールズが起き上がる。
「殿下!」
「すこし立ちくらみがしただけだ。すまない、誰か椅子を」
 指揮所の一人が後方より椅子を持ち出し、指揮所の中央に据えた。
 
 


224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 18:49:52 ID:tPSBGZ2X
支援

225 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:51:28 ID:hnKfDBRT
 戦闘が始まって4時間が経過した。『正午まで猶予を与える』といいながら、実際には正午より前倒して砲撃が始まったため、未だ空に太陽は高い。
 椅子に座りながらも堂々とした佇まいのウェールズである。
「陛下はいかがされている」
「陛下は残された最後の竜騎兵と共に待機しております」
「そうか」
 残された、といってもその数わずか2騎。つまりジェームズ一世その人と、その側近一人だけである。
「敵軍が第三均衡線まで後退次第、陛下には竜騎兵による突撃を敢行してもらう。目標は、敵陣最深部、司令指揮所だ」
 アルビオンにおける戦場の華、竜騎兵による地上掃討突撃を国王に任せたのは、果たして父親への義理なのか。
 敵軍は現在第二均衡線まで後退、まもなく第三均衡線まで下がろうとした時、見張り台からの伝令が飛び込んできた。
「報告!報告!」
「どうした」
「包囲を固めていた艦隊のから……ろ、『ロイヤル・ソヴリン』が単艦で突出、こちらに向かってきております」
「なんだと…?」
 
 
「陸の連中の尻拭いをしなければならんとはな。所詮奴等はネズミに過ぎん。数だけあって力が無い」
 『ロイヤル・ソヴリン』改め『レキシントン』の館長の席に座る男、サー・ヘンリー・ボーウッドは副官にそう漏らした。
「しかし寡兵で王党軍も粘りますね。指揮官はウェールズ殿下とか」
「当然だな。あの方は若輩だが中々の戦巧者だ。緒戦の圧倒的戦力差で3年もの間王党軍が生き延びる事ができたのがその証拠だ」
 ボーウッドは貴族軍から通達された命令文書に再び目を落とした。
 
 
 『貴族連合『レコン・キスタ』所属、アルビオン艦隊旗艦『レキシントン』は、アルビオン標準高1000を維持しつつニューカッスル城正面に展開。艦砲による
直接砲撃により城門を突破し、陸兵の突入を支援するべし』
 
 
「艦砲による砲撃で城門を破壊しろとは、司令も無茶を言う」
 嘆息する副官にボーウッドが答えた。
「彼らはそれが無茶だとは思っていないのだよ。思ってないからやれという。出来なければ我々を平気で詰るだろう」
 そして、とボーウッドの目には、眼下のニューカッスル城が映った。
「我々は軍人だ。やれと言われればやらなければならない」
 
 
 悠々と上空を飛ぶ『レキシントン』が城門に待機する王党軍兵士らにも見える。
「かなり低いですな」
 緊張したパリーの声が漏れる。
「業を煮やした敵軍が、艦砲によって事態を突破しようと考えたのだろう。だがたとえ『ロイヤル・ソヴリン』とも言えど、上空から城門を砲撃で破壊することは困難だ。
彼らからみればこちらの城門は針の穴のように小さく見えているはずだ」
 ウェールズは言うと伝令を捕まえた。
「待機する竜騎兵に命令せよ。竜騎兵は直ちに出撃、標準高2500まで上昇してから急降下で敵司令指揮所へ突撃せよ」
 伝令は命令文を復唱して指揮所を出て行った。
「残存する将兵は攻撃姿勢のまま待機。艦砲が終わればたとえ城門が破壊できなくても彼らは突撃するはずだ。艦砲の余波被害から逃れつつ待て」
 次のウェールズの命令が下り、それが指揮所を出ようとした時、耳を劈くような破撃音が指揮所まで轟いた。
「艦砲被弾!城門右側方壁面!」
「我慢比べですかな…」
「いや…」
 じわりとウェールズの額に汗が滲む。
「これは運だめしさ。僕等王軍が今も尚始祖の光明を受けているのか、もう見捨てられているのかのな」
 再び空気を割る衝撃が伝わる。近いせいか耳鳴りすらした。
「再度被弾!城門左側方壁面!」
 報告が聞こえているのか少し疑わしい。
(一斉砲撃すれば当たる確立が高まるものを。ボーウッドめ…)
 嘗て軍務の長官の一人として接していた壮年の男の顔を思い浮かべた。
「敵軍に反応あり。突撃準備をしている模様」
「次が最後だな…」
 ほんのわずかな静寂が戦場を包む。血と汗を染み込んだ大地と空は果たして。
 数拍の時間が流れる。ウェールズはふと、空を見上げた。
(彼らは無事に脱出できたのだろうか……)
 その空虚な思考を打ち砕いたのは、爆音と衝撃だった。
 

226 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:53:02 ID:hnKfDBRT
 
 
「報告!第三砲撃は成功。ニューカッスル城門が崩壊しました」
 おお!と『レキシントン』の艦橋に歓声が上がる。
「砲撃長、見事な腕だ」
「いいえ、まぐれですよ。しかしなぜ一斉射は許可されなさせませんのか」
 艦橋と各艦砲を指揮する砲撃長の部屋とを繋ぐ導管からやや若い青年の声がボーウッドに聞いた。
「一斉射は対艦戦術だ。城を落とすための技じゃない」
「後に指揮所から小言を言われますな」
「卿は自らの仕事に専念すればいい。そういうのは私の仕事だ」
 そういうと導管は静かになった。
「そう、これが私の仕事だ。ウェールズ殿下」
 ボーウッドの独り言を副官は強いて聞き流す。
 
 
 
 ウェールズの意識が戻った時、彼は椅子ごと倒れていた。
「くっ…指揮所はどうなっ……!!」
 どうにか起き上がったウェールズの目に映ったのは、地獄をさらに極めた光景だった。
 城門が艦砲によって吹き飛ばされ、それが後方の指揮所を直撃したのだ。指揮所で情報を処理していた兵士達は熱せられた土塊と木片を受けて薙ぎ倒された。
さらに後方の医療所までそれは迫り、治療中のメイジや兵士達も巻き込んだ。その悉く、絶命した。
 
「パリー!パリー!いないのか!」
 ウェールズは副官である老メイジの名を呼んだ。
「パリー!パリー!パ…」
 パリーは思わぬほど近くにいた。倒れていたウェールズの目の前にいたのだ。痩身ながら背の高いその身はすっくと立ってウェールズの前に立ちはだかっていた。
 
 しかしウェールズは最初、それがパリーだとわからなかった。パリーであるはずの彼を認識する顔がなかったからだ。いや、顔だけじゃない、腕も首もない。
 パリーはウェールズの前に立ったまま、胸から上が消失していた。
 艦砲によって崩壊した指揮所の土塊からウェールズを守る為に、パリーは肉の壁となってウェールズの前でそれを受けたのだ。
 衰えたパリーの身体は小枝を折るように土塊に上部をもぎ取られたものの、彼の遺志どおり、ウェールズの身は守られたのだった。
 
 
 今、ウェールズの目に映るのは暴かれた城門の向こうより迫る兵士達だ。
 周囲にはついに一兵の味方もいない。城壁の上で待機している兵士等はまだ無事だったようだが、指揮所が崩壊した以上、有効な抗戦は望めないだろう。
「ごふっ、ごふっ…」
 咳き込めば血が混じる。さらに胸元をさすると、どうやら塞いだ傷が開きつつあるようだ。

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 18:53:34 ID:tPSBGZ2X
支援

228 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:54:03 ID:hnKfDBRT
(ここまでか…)
 ウェールズにとって、王族としての義務が終わろうとしていた。一秒でも長く、誇りある王軍として戦い続けることが彼なりの義務の全うする方法であったのだが、
それはもう叶わない。
(だが、まだできることが残っている。一つだけ)
 杖を抜くウェールズ。呼吸の苦しい中、たどたどしくもルーンが紡がれていく。それはこの場に如何なるメイジがいたとしても知るものがいないであろうものだった。
(精神力を消費して、メイジは魔法を使う。精神力の根源は、生命力だ)
 ウェールズの身体に風が集まっていく。ウェールズを包む鎧のように、或いは、羽根のように。
(僕の命、お前達にくれてやる。安くはないぞ)
「おおおおおおおおおっ!!」
 ウェールズは咆哮と共に城門をまさに「風のように」飛び出した。
 
 
 
 貴族連合『レコン・キスタ』にとって、本来この戦場は楽なものだった。
 もっとも、それは上役方の話であり、下っ端の傭兵やそれにつく最下級のメイジ兵などにとってはいつもの戦場にちがいないはずだった。
 意気揚々と突撃する彼らの目前で、砲撃で崩壊したニューカッスルの城門から一人の男が飛び出す。たった一人がなんだと一笑しかけた彼らの目に、
王族を示す紫のマントが翻って見えた。
「ウェールズがいたぞー!」
「討ち取って名を上げろー!」
 王族の首を取ったとあれば一国の領地すらもらえる。
 そう思っただろう、突出していたある傭兵部隊がその王族らしき青年に向かって手の武器を突き出そうとした矢先。
 
 
 傭兵達が、爆裂した。
 
 
 後方にいた兵士達にはそれがなんだかわからなかった。
 たった一人のメイジが前方に迫る数十人の傭兵を一瞬で殺したのだから。
 
 
 
 ウェールズは、駆けた。
 前方には無数の敵兵士が湧き上がってくるようだ。
 密になりすぎた風が自分の身体も傷つけて、握り締めた杖がぬるりとする。
 近づいた兵士達はウェールズの周囲3メイルまで近づくと、濃密な風の刃がウェールズより飛び出し、兵士達は体中にそれを受けて肢体を切断された。
 ウェールズは『エア・カッター』を使っているわけではない。ただある魔法を使いながら敵軍に向かって突進しているのだ。
 ただそれだけで、周囲からやってくる兵士達は五体を切り裂かれて落命していく。
 
 


229 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:55:14 ID:hnKfDBRT
 王家にのみ伝えられる秘中の魔法の中より見つけ出した風の秘術であった。
 世界の現象を精神力を費やして動かすメイジ。その精神力の根源である生命そのものを消費し、ひたすらに魔法として発現させるのである。
 その仕組みゆえにあまりにも容易く行え、暴走しやすいこの秘術は風の国と呼ばれたアルビオン王家の中に封印されていたのである。
 
 
 長槍が、弩弓が、矢玉が、剣先が、魔法の刃がウェールズに浴びせられる。
 ウェールズを包む風の壁がその殆どを弾くものの、敵は5万の数だ。その無限とも言える投擲を繰り返す。
 その為にウェールズは徐々に体に傷を追っていく。槍の先が腕に刺さり、矢玉が足を貫き、魔法の刃が肩を切り裂いた。
「どうした!そんなものか!貴族派とはそんなものなのか!」
 全身全霊の魔法と共になおもウェールズは叫ぶ。
 生命が砂時計の砂のように滑り落ちていく。命の根幹たる肉体すら、魔法へと費やされていくからだ。
 傷口は既に失血で血も流れない。その代わり溢れるのは、身体を奔流のように駆け巡る疾風である。
「うおおおおおおお!」
 体中に傷を負いながらウェールズは走った。
 その通る先にいる兵士メイジは貴賎の別なく、切り裂かれて死ぬ。
 駆けた後ろに草木一本残らない。
「これが!お前達が根絶やしにしようとした!お前達が恐れた!王家の魔法だ!」
 密に集まる風が光を帯びていく。
 ほのかな緑色の光はやがて、風の中心たるウェールズを包んでいった。
「−−−−−−−−−!!」
 ウェールズは叫んだ。もうそれは人の声ではなかったが、叫んだ。
 叫びながら走る、飛ぶ、駆ける。ニューカッスルを包囲する敵陣を駆け巡り、包囲の後 方に陣取る敵軍の指揮所を目指していた。
(見えた!)
 命の火が最後の輝きを見せながら、ウェールズの視界前方100メイル、豪奢に構えられた司令指揮所が見えた。そこは貴族連合を示す派手な旗印を掲げている。
(あそこに!あそこに行かねば……)
 だがしかし、ウェールズの意識は薄れ始めていた。走るその足の感覚が遠く、身体を貫く痛みは弱い。
 傷を受けた肉体そのものが、風の魔法へと変わっていくのだと、ウェールズは真なる意味で理解した。。
(あそこまで持て、私の体、私の心…私の死に場所を…)
 既に身を巨大な風の弾丸となったウェールズの視界が薄らいでいく。
(ここまでなのか、私は……)
 視界が薄まり、音が遠くなり、時間が遅くなっていく。目の前に見えたはずの指揮所にたどり着きつつあるのか、体が動いて走っているのかすらもう、判らない。
 
 
 消えつつあるウェールズの意識が最期に思ったのは、遠く離れた地に住まう、恋人だった。
 
(アン…君は、幸せに……)
 
 
 刹那。
 ウェールズの精神は、肉体もろとも風になって拡散した。
 
 


230 :鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:57:01 ID:hnKfDBRT
 
 
 
 レコン・キスタ、前線司令指揮所には今後の利権を獲得すべく有力貴族と呼べる輩が屯していた。
 彼らは目の前で起きた現象に心の底から恐怖したのだった。
 
 艦砲射撃の直前、2騎の竜騎兵が上空より流星のように指揮所へ迫った。地上に配備していた竜騎兵部隊はそれらを迎撃する為に出撃したものの、敵の竜騎兵は
まるで地面を舐めるように飛翔し、陣を囲んでいた貴族らの私兵を蹴散らした。
 結局突撃間近までそのような急降下攻撃が続き、最期は数で勝るこちらの竜騎兵が包囲、魔法の雨を受けて騎乗する竜ともども撃墜された。
 かと思えば、突撃が始まって暫くすると、城門から飛び出した何者かが強烈な風の魔法を振りまきながら包囲する兵士の中を駆け巡り、指揮所まであと一歩
というところまで来て爆発したのだ。
 それもただの爆発ではない。あえて言うならそれは『風の爆弾』というべきものだった。
 その『何者か』が爆発したと同時に周囲30メイル四方を包む巨大な竜巻が起こり、周辺に待機していた兵士、メイジ、さらに上空の艦艇も巻き込んで粉砕したのである。
 巻き込まれた兵士という兵士、メイジというメイジは真空の斧で命を絶ち、もっとも近くにいた『レキシントン』はその船底に穴を開け、艦隊包囲に戻るのを断念して
戦線を離脱してしまった。
 その奮闘に呼応するかのように、残された王党軍残党は一人残らず勇猛と戦い、5時間後、ニューカッスルがその原型を留めぬほどの砲撃によって
やっと沈黙したのであった。
 
 
 
 
 
『ハルケギニア軍事叢書 54巻 アルビオン内乱』より抜粋
 後に『ニューカッスル攻防戦』等と呼称されるこの戦いは、貴族連合『レコン・キスタ』5万、アルビオン王党軍300で始まった。しかし最終的死傷者はレコンキスタ5万のうち、
負傷者2万、死者7000を数える事となる。死者の8割、負傷者の9割がアルビオン王党軍の放った『風の爆弾』によるものであったという。
 尚、アルビオン王党軍300の将兵は総司令ウェールズ、国王ジェームズ一世を含め、全滅である。
 しかし、兵学的観点からみて、レコン・キスタの死傷者数のそれも全滅と呼ぶに値するものであり、軍事的に勝利したとは言いがたいものである。
 
 付記する資料ではニューカッスルを空中で包囲した艦隊が岬の影より出現した二隻の船舶を撃沈したとする資料が残されているが、真相は定かではない。
今後の研究が待たれるものである。

231 :鋼の使い魔(後書き) ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 18:58:42 ID:hnKfDBRT
幕間終了。これで完全にアルビオン編は終わりです。
ウェールズの自爆はもう少し迫力を出したかったけど、筆の力及ばず(目標、武蔵の自爆シーン)
暫くは3巻相当部分のプロット製作に入ります。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 19:10:47 ID:ZlrWp3HJ
鋼の人乙!

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 19:29:36 ID:DtKqucpw
なにこのかっこいいウェールズ。

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 19:33:19 ID:WFAz4qGL
>>231
乙です!!
ところで23話と今回のタイトルの由来はやっぱり原作のウィル対エッグとケルヴィン最後の戦いですか?

235 :鋼の人 ◆qtfp0iDgnk :2008/08/13(水) 19:36:32 ID:hnKfDBRT
サブタイトルは一応、原作をベースにしている部分がありますよ。

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 19:38:30 ID:lEk6E11S
お疲れさまだぜ

氏の作品を読んでるうちに
ゼロ魔キャラが小林絵で脳内再生されてしょうがない

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 19:58:06 ID:p578Lo+y
昔のスレで「ホーリーランドのユウ」を召喚という書き込みがあったけど同じジャンルの激流血から高橋を召喚してみたら。
高橋は空手の中でも最強といわれる流派の使い手で中学時代全国制覇した程の腕を持つけど初心者に2連敗もしたので召喚しても使えないというオチで。

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:06:02 ID:jL+au5IU
…なにを言っているのかよくわからんが、素手の空手じゃガンダーは発動せんだろう
独歩クラスの全身武器人間なら発動するかもしれんが

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:07:59 ID:/S5c2kX8
鋼の人乙
俺は全部あのドット絵で再生されるんだがな
BGMも浜渦サウンドで

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:11:19 ID:p578Lo+y
>>238
使えない使い魔を召喚してみたらって思ってたらそのキャラが頭に思い浮かんだのでつい。

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:13:53 ID:6L7eDujn
素手でガンダールヴ発動するキャラって
なんとなく燃費が悪そうな気がする。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:27:20 ID:522moSp3
素手でガンダールヴ発動?つまり肉体そのものが凶器である、と。
発動によって通常以上に消耗するのだから、それに耐えられる肉体の持ち主でないと駄目か。
……一晩寝ればどれだけ傷ついていても完全回復するRPGのキャラ群かな?

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:34:43 ID:8mMzyTyz
>>242
つまり範馬一族と

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:35:21 ID:cJmPvR+7
ジョンス・リーなら踏み込んだ時だけ発動するかもしれん

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:35:46 ID:A2BG8yuu
>>242
忍空だな

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:40:50 ID:dgegGrnO
>>242
平和島静雄を推してみる
・・・成田キャラって難しいんだよな、色々と

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:40:51 ID:ISSdkZDR
つたーちゃん

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:41:07 ID:TlY22XWP
素手でもガンダ発動なら戦闘態勢になったときでいいんじゃない?


249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:43:00 ID:nTyBKP8E
>>242
設定そのものがチート過ぎる火の一族ですな。

250 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 20:46:10 ID:9Dx9QWwu
他に投下の予定がなければ、昨日のウルフウッドの続きを21:00から投下します。

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:50:12 ID:tPSBGZ2X
空鍋支援

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 20:55:29 ID:TdDwLNZB
素手でガンダ発動……セスタスからデミトリアス。
決闘イベントを全力で回避しないとギーシュがジャガられそうだ。

253 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 20:59:39 ID:9Dx9QWwu
虚無と狼の牙 第十五話

 ラ・ロシェールにある図書館。
 断崖の町にふさわしく、崖を魔法で削りだして作った図書館であり、乾燥した空気と鍾乳洞のように低い気温のおかげで、書物の保管には適した図書館である。
 その図書館のテーブルの一角に、はげた男と背の高い男の二人が真剣な表情で一冊の本を広げていた。
 本来貴族でもなんでもないウルフウッドはこの図書館に入ることは出来なかったが、コルベールの付き添いという形で入館していた。
「ありました、ウルフウッド君。この病気がそうですね」
 コルベールが一冊の大きな本をテーブルに広げた。開いた本のページに目を落としながら、コルベールが重々しく呟く。
「センセ。ワイ字い読めへんから、何が書いてあるのか読んでくれへんか」
 コルベールはゆっくりと頷いた。
「これは精神病の一種で、顕著な症例の一つとして異常行動が挙げられます」
「異常行動?」
「ええ、そうです。例えば、この本に書いているものだと、何も入っていない空の鍋を火にかけてかき混ぜたりとか、一人で糸電話をしたりするという症例が紹介されていますね」
「それって……」
 ウルフウッドの頭の中に、真っ白な白紙の本を広げていた少女の姿が浮かぶ。確かにコルベールが言った症例と近い気がしないこともない。
 ウルフウッドは不安げにコルベールに視線を向けた。
「ええ。はっきりとそれだけで断言できませんが、可能性は否定できません」
「一体それは何の病気なんや? 何が原因や?」
「この病気は発見した医者の名前を取ってヤンデレール症候群と呼ばれています。原因としては、主に恋愛関係のトラブルで心のバランスを崩してしまうためと書かれていますな」
「恋愛関係のトラブルって、あのじょうちゃんに限ってそんな――」
 ウルフウッドは笑いながら「ないない」と右手を振って否定してみせる。
「そうですな。あのヴァリエール嬢にそんな恋の悩みなど、まだ早いって感じですなー」
 コルベールも一緒になって「ハハハ」と笑う。
 静かな図書館の一室で不自然に笑いあう二人の男。どこか異様な光景であった。
「そやろ、そやろー。ありへんやろー。センセ、冗談きついわ」
「ははは。全く、その通りですなー。あのヴァリエール嬢に限ってそんな」
「まぁ、あえて思い当たる節があるとしたらやな――この間、婚約者やと思ていた男に裏切られて、そいつが目の前で人を殺して、んでついでにじょうちゃん自身も殺されかけたことくらいやな」
「ははは。……って、お釣りが来るくらいに十分すぎると思うのですが」
「……そやな」
 ウルフウッドとコルベールは同時に肩を落とす。
「ま、まぁ、そう気を落とさないで。まだ、そうだと決まったわけではないですし」
 コルベールが必死に笑顔を取り繕いながら、ウルフウッドの肩を叩いた。
「そやな。まだ、そうと決まったわけちゃうし。ふつーの人間でもたまには白紙の本を広げて、それを読むこともあるわな」
「さすがにそれはないと思いますが」
「……そやな」
「い、いや、でもそんな気を落とさないでください。ここに書いてある最悪の症例でも、男女の三角関係の挙句、殺人事件に発展した程度のものですから」
「……それ以上に最悪の事態って、あるか?」
「そうですな……」
 ウルフウッドとコルベールの二人は図書館で固まった。
 ドロドロに重たい空気が二人を包む。
「と、とにかく、まだそうと決まったわけではありません。ここはまず経過観察をして、様子を見ましょう」
「わかった」
 こうして男二人による、一人の少女の観察記が始まった。



254 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 21:00:48 ID:9Dx9QWwu
 ルイズは病室の椅子で一人本を広げていた。
 一応、自分の使い魔の見舞いに来ていたはずなのだが、その使い魔が勝手にどこかへ出て行ったため、仕方なくこうして一人で病室で待っているわけである。
 それにしても、とルイズは一人心の中で呟いた。
 目の前で開かれているのは、トリステインへアルビオンでの一件を報告した際に渡された始祖の秘宝の一つ、始祖の祈祷書。
世の中で出回っている始祖の祈祷書の偽者だけで、図書館一つが出来る、といわれているほど多くの偽者が出回っているのがこの始祖の祈祷書である。
しかしながら、彼女に渡されたのはトリステインの王家に伝わる由緒正しきものなので、偽者であるはずはないのだが――
「にしても、真っ白よね……」
 彼女の手にある祈祷書はどのページも白紙で何も書いていない。何度読み返しても、じっくりとページをにらみつけても、何も見えてこない。
 不思議だ。表紙や体裁は立派なのだが、いくら偽者だったとしても、これではあまりにひどすぎるだろう。
 ルイズは首をかしげながらも、それでも一ページずつ丁寧にめくっては、じっくりと観察するのであった。


○月○日
 本日より、ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエール嬢のヤンデレール症候群の疑いを調べるため、彼女の行動観察を始める。
 入院している彼女の使い魔に席を外してもらい、一人になったときの彼女の行動を観察。
 一人になった彼女は、一冊の本を膝の上に乗せて広げると、それを注意深く読み始めた。これは使い魔であるウルフウッドくんの報告と同じである。
 彼女が部屋を出た隙に、彼女の読んでいた本を開いて中身を確認。中の全てのページは白紙で、何も書かれていなかった。
 引き続き、観察を行う。


255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:01:57 ID:BywqH9iR
男二人でストーカー支援

256 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 21:02:02 ID:9Dx9QWwu
 その日、ルイズは病院の裏庭に出て、始祖の祈祷書を片手に椅子に座り考え込んでいた。
 彼女がアンリエッタの手紙をウェールズから受け取り、それをアンリエッタに渡したことにより、無事アンリエッタの婚姻は成立。
そして、それに先駆けて本当の目的であるゲルマニアとトリステインの軍事同盟が結ばれることとなっていた。
 例のアルビオンでの出来事をアンリエッタに報告するのは辛かったが、仕方なかった。
ウェールズがワルドに殺害されたことはさすがに伏せたが、アルビオン王党派玉砕の知らせはトリステイン王宮にも届いていたので、ウェールズの死はアンリエッタの耳に入っていた。
 そういった中で、ルイズはその場で次の勅命を賜っていた。といっても、それは前回のような危険なものではない。
それは来るべきアンリエッタの結婚式にて始祖の祈祷書を持ち、祝福の詔を述べる巫女の役目だった。
 本来なら、それは大変名誉なことであるのだが、アンリエッタにとって望まない結婚を祝福するのはルイズにとっては辛いことだった。
――でも、仕方がないわよね。
 ルイズは自分で自分に言い聞かせる。自分がこの役目から逃げても、何も解決しない。ならば、精一杯アンリエッタのために最善を尽くすまでだ。
 そして、こうして一人裏庭で詔の言葉を考えているわけである。
 しかし、詩的で美しい言葉を、と言われても、そんなものが簡単に思いつくはずもない。形式的な紋切り型の表現でいい冒頭部分はまだ何とかなりそうな気がするが、肝心の二人の愛を祝福する言葉が思いつかない。
「始祖ブリミルの祝福の元に、二人の愛は永久に……うーん。二つの月が永久に寄り添いあうように、その愛が永遠に続かんことを」
 思いついたフレーズをとにかくつぶやいてみたが、だめだ。陳腐すぎてしっくり来ない。文才のなさが身に染みた。
 ルイズは頭を抱え込む。このままでは、うまくやる自信がない。
 ……ところで、さっきからチラチラ後ろで隠れながら、こちらをのぞきこんでいるハゲ頭がうっとおしくて仕方がないのだが。


×月×日
 ミス・ヴァリエールが例の真っ白な本を片手に裏庭に出たので、後を追った。
 椅子に座って何かを必死で考え込んでいる模様。
 突然、何かひとり言を呟きだしたので、気付かれないように後ろから近寄って、その内容を聞いてみた。
 なにやら『二人の愛は永遠』というような内容のことを、言葉を変え繰り返しぶつぶつと呟いている。時折頭を抱え込んで、時折「どうしてうまくいかないの」とつぶやきながら、表情は鬼気迫るほど真剣だ。
 ヤンデレール症候群の危険な兆候。恐怖で髪の毛が数本抜けてしまった気がする。
 引き続き、観察を行う。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:02:34 ID:HfVh61/w
ヤンデレ支援

258 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 21:03:07 ID:9Dx9QWwu
 翌日、ルイズは病院の裏庭で今度は編み物をしていた。
 キュルケに言われた自分にできること、自分しかできないことを考えるために、彼女はとりあえず趣味である編み物をやってみることにしたのである。
例の詔がうまくいかないので、その気分転換の意味もかねていた。
 集中しながら、両手を動かしていく。
 目標は大きければ大きいほどいい。なので、ルイズはいきなりセーターという大物に着手していた。それを使い魔にプレゼントしてやって、見返してやろうという気持ちもあった。
しかし、彼女には編み物の才能はなかった。
 一応トリステインの城から帰ってくるまでの間、暇つぶしも兼ねてずっとやっていたので、作業としてはそれなりに進んでいるのだが、見た目は何かの前衛芸術にしか見えなかった。
 ふぅ、と自分の手の中にある物体を見て、ルイズはため息を付く。
 編み物のほかに自分が出来ることといえば乗馬くらいなものだが、乗馬なんて貴族にとっては当たり前のたしなみで、むしろそれができることを自慢するほうが恥ずかしい。
 自分には特技なんてものはないのだろうか。そう思うと情けなくなってくる。
「やや、ミス・ヴァリエール。ご機嫌いかがですかな?」
 後ろから声を掛けてきた人物の顔を想像して、ルイズは顔をしかめた。
 ここ最近何を考えているのかこの男は、こそこそと、しかしじーっと自分を観察してきて気持ち悪い。はっきり言って、関わりあいたくない。
 それでも、一応目上の人物なので返事をしないわけにはいかなかった。妙なところで律儀なルイズなのである。
「あら、ミスタ・コルベール。今日はいいお天気ですわね」
 太陽がさんさんとコルベールの頭で反射していた。
「それはそうと、ミス・ヴァリエール。あなたはこんな天気のいい日に何をしておられるのかな?」
「今日は天気がいいので、外でちょっと編み物でも」
 さっさとどっかへ行け、と思いつつも愛想笑い。
「ほほう。どれどれ」
 コルベールがルイズの手元を覗き込んだ。正直ルイズにとってあまり見られたくはないが、一応目上の相手だ。無下に断ることは出来ない。
「これは……帽子?」
「いえ……あの、セーター、です」
「セーター!」
 ルイズの言葉にコルベールは強く反応した。大声を上げて、身をそらすと、驚愕の表情でルイズを見る。
 あぁ、悪かったわね。どうせわたしは不器用ですよ。
 ルイズは心の中で一人悪態をつく。
「そ、そそそ、そうですか。それはセーターなのですか」
「……ええ、まぁ」
 何もそんなに驚かなくてもいいのにと思う。失礼な男だ。
「ははは、で、では、ごきげんよう」
 そう言うだけ言って、コルベールは逃げるようにその場を去った。
 一人残されたルイズは首を傾げる。
 いくらなんでも、態度がおかしすぎる。いくらなんでもセーターであることにショックを受けすぎだ。それにウルフウッドの見舞いに来ただけのくせに、なぜか帰らず居座っているのも怪しい。
 まさか、と思う。しかし、ここ数日コルベールは執拗に自分に付きまとっているのだ。ということは――
「……ストーカー」
 ルイズは両手でない胸を隠すようにして、ぶるっと震えた。


△月△日
 今日はミス・ヴァリエールは裏庭でなにやら手作業をやっているようだった。
 どうやら編み物をしているようである。そこで、私は彼女に近づいて何を作っているのか聞いてみた。
 彼女の答えはセーターだった。しかし、それはどう見ても人間の着るものには見えない。まるで帽子のような形をしている。っていうかUFO?
 まさか、彼女は何か幻覚を見ているのだろうか。彼女の目にはあんな姿をした何か得体の知れない小人のようなものが。
 なんということだ。恐怖を覚えた私はあわてて逃げ出した。
 また、髪の毛が抜けてしまった。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:04:26 ID:tPSBGZ2X
ようつべであのCM探したけど無かった

支援

260 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 21:04:29 ID:9Dx9QWwu
 ルイズは悩んでいた。
 結婚式の詔の文章が思いつかないこともそうだったが、それよりも最近のコルベールのストーカー的行為が気になる。彼はいつも物陰に隠れてルイズをじっと観察しているのだった。
 そういえばあの人はまだ独身だったはず。まさか、何か変な趣味があるとか。
 なぜ、彼がまだここにいるのかというのも、そう考えれば説明がつく。一人で帰ろうかとも思ったが、人のいない場所で一人になったところでもしも襲われたとしたら。
 そう思うと、背筋に冷たいものが走る。
 こういう場面で頼りになるのは、やはりあいつしかいない。しかし、あいつはコルベールと仲がいい。だから相談するのを今までためらっていた。でも、もう限界だ。
 ルイズは決意した。
 問題は、話をどう切り出すか、だ。いきなり面と向かって切り出すのは、いくらなんでも話しづらい。
――そうだ。何かを食べながら、場が和んだときにそれとなく切り出そう。
 そう考えたルイズは、市場でお見舞いのりんごを買った。
 袋に入ったりんごを抱えながら、ルイズは病院への道を歩く。そこで、彼女はふと病室にはアレがないことを思い出して、またアレを買いに市場へと戻ったのだった。


□月□日
 またミス・ヴァリエールは一人裏庭で独り言をつぶやいる。
 直る気配はない。
 それはそうと、また頭をかいたら髪の毛が抜けた。

☆月☆日
 例のなぞのセーターらしきものは順調に成長しているようだ。
 ところで、ストレスのせいか触るだけで髪の毛が抜ける。
 どうしたというのだろう。

今日
 朝起きたら、髪の毛が抜けて、枕にくっついていた。

 かみ、かぜ ふかれて とんだ

 かみが
 ぬけ

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:04:34 ID:BywqH9iR
頭隠してハゲ隠さず支援

262 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 21:05:34 ID:9Dx9QWwu
「って、後半おのれの髪の話ばかりになっているやないけ!」
「いや、でもウルフウッド君。私の髪がね、横には生えてるんだよ。なけなしの最後の毛が。それがね……」
「しっかりしてくれ、センセ。あんたが精神病んでどないすんねん!」
「あぁ、ウルフウッド君、揺さぶらないでくれたまえ! 髪が、私の髪が落ちていくー!」
 ウルフウッドとコルベールは差し向かいで病室にいた。ベッドの上に座ったウルフウッドに向き合う形でいすに座ったコルベールがうなだれている。
「とりあえず、大体の状況はわかったわ」
 コルベールは文字の読めないウルフウッドのために、自分の報告書を朗読していたのだった。自らの髪の毛が抜けていく過程を声に出すのは、とても辛かった。
「とにかく、じょうちゃんが何か精神的に病んでいるのはまちがいない、っていうんやな?」
「ええ。この数日でそれだけ異常な行動が見られましたし。彼女がつぶやいていた言葉と、状況からもヤンデレール症候群である可能性は、高いと思いますな」
「治るんか、それ?」
「専門の医師に見せれば何とかなるかもしれないですね。ただ、一度壊れてしまった心は、簡単には元に戻りません」
 ウルフウッドとコルベールは二人で頭を抱え込んだ。
「もしくは、新しく恋をするとか?」
「な、なんやと?」
「ほら、失恋の痛手は恋愛で治すって言うじゃないですか。同じように、ミス・ヴァリエールにも新しい恋をですな――」
「新しい恋、って相手はどうすんねん?」
 二人は同時に首をひねった。学院の生徒や身近な人間でルイズの恋人になれそうな人間が思いつかない。
「……禁断の関係ほど燃えるといいますよね? 使い魔と主人とかどうですか?」
「いやー、禁断いうたら、先生と生徒とかのほうがええんちゃう?」
 微妙な空気が二人の間に広がる。
「ま、まぁとにかくウルフウッド君。気長に治療していきましょう。きっと、時間はかかるかもしれないですけれども、治りますよ」
「そやな」
 とりあえず二人はにらみ合ったまま、頷きあった。
「そうですよ。あと、ヤンデレール症候群で注意すべきは暴力行為に発展することですな」
「ちゅうのは?」
「この病気の最悪のケースは殺人や自傷行為なのです。そういったケースにならないように我々が見守らないと。たとえば、そうですな。彼女がナイフとかを持ち出したら、すぐに取り上げねばなりません」
「そうか。そこらへんは気をつけていくわ」
 二人がそう結論に達したとき、病室のドアが開かれた。
「ウルフウッド、いるの?」
「あぁ、じょうちゃんか――!」
 おもむろにルイズのほうを振り向いたウルフウッドだったが、そのルイズの姿を見て、目を見開いた。同じように驚愕の表情を浮かべるコルベールと目を合わせる。


263 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 21:06:38 ID:9Dx9QWwu
 病室の扉を開けた瞬間、ルイズは異様な雰囲気に気が付いた。
「な、なに?」
 コルベールが病室にいたのは計算外だった。
しかしそれ以上に驚いたのが、ウルフウッドとコルベールの二人が自分をまるで何か変なものでも見るような目で見ていたことだった。
 そして、次の瞬間、ルイズはさらに驚くことになる。なんとコルベールが猛然と彼女に向かって突進してきたのだった。
 鬼気迫る表情で飛び掛ってくる、コルベール。
 ち、血迷ったか、この変態ストーカーロリコンハゲ!
 ルイズは心の中で大声を上げた。
 いくら相手が魔法学院の先生とはいえ、おとなしく襲われろという法はない。降りかかる火の粉は払う。
それが貴族のあり方であるし、せめて自分の身は自分で守れないといけないのだから。
 ルイズはとっさに杖を取り出すと、全力で魔法力を込めた。巨大な爆発が彼女の目の前で起きる。
 そして、ぷすぷすと煙を出しながら、焦げたコルベールが床を転がっていった。
「い、一体何なのよ!」
 ルイズは杖を脇に抱えたまま、煙を上げているコルベールを見て大声を出す。
「じょうちゃん、早まったら、アカン!」
「え?」
 なんと次の瞬間にはウルフウッドまで飛び掛って来た。
 意味が分からない。この二人、なんか最近様子がおかしかったし。一体どうしたというのか?
「ち、ちょっと、何をするのよ!」
 完全に虚を突かれたルイズはウルフウッドに馬乗りされてしまった。じたばたと必死にもがくが、体格差はどうしようもない。
「ええから、それをおとなしく渡すんや!」
「そ、それって、何よ!」
「その右手に持っているナイフや。早まったら、アカン。じょうちゃんも辛いかもしれへんけど、人を殺そうとか自分を傷つけようとか早まった行動に出たらアカンで!」
 へ? とルイズは呆気にとられた。なにか大きな誤解があるような。
「……あの、ウルフウッド? あんた、何を言ってるの? このナイフが何?」
「何、て。それで誰かを刺そうとか、自分の手首を切ろうとかしてたんやろ?」
「そんなわけないじゃない」
 ルイズはあっけらかんと言い放った。
「へ? じゃあ、そのナイフは、何や?」
「果物ナイフ。お見舞いでりんご持ってきたのに、あんたの病室果物ナイフないでしょ? だから、持ってきたのよ」
 ウルフウッド、そのまま口をポカーンと開けて半分放心した。
「ってことは、それりんごの皮をむくために?」
「当たり前じゃないのよ! 第一さっきから訳のわからないことばかり言って、どういうことか説明しなさい!」
 ルイズはウルフウッドを突き飛ばすと、立ち上がった。そして、呆然としているウルフウッドと焦げて煙を出しながら大の字で気絶しているコルベールをにらみつける。



264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:07:01 ID:BywqH9iR
かゆうま日記支援

265 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 21:07:41 ID:9Dx9QWwu
「これ最後のほう、ほとんど髪の毛の話じゃない」
 そう言って、ルイズは手に持った紙を乱雑にベッドの上に投げ捨てた。それから深くため息を付くと、
「……まぁ、事情を説明しなかったわたしも悪いんだけれどもね」
 ルイズはベッドの上に腰掛けて、その前でウルフウッドとコルベールの二人は正座をしていた。
 爆発にあったコルベールの頭は、即頭部だけがアフロになっているという奇妙な状態だった。
 憤然とした美少女の前で、男二人がしゅんとおとなしく座っている光景は、なかなかにシュールだ。
「っていうことは、じょうちゃんが読んでいたあの白紙の本は、始祖の祈祷書とかいう秘宝で、姫さんから預かったもので」
「それで、あのぶつぶつと呟いていた言葉は、結婚式の詔を考えていたということですか」
「そうよ」
 例の騒ぎの後、ルイズはウルフウッドとコルベールを問い詰め、そして大体の事情を把握したのである。
「馬鹿みたい。誰が、ヤンデレール症候群よ。失礼しちゃうわね」
「すまん」
「面目ない」
 ルイズはあきれ返ったような表情で首を振った。ここまで情けないと起こる気力も失せてくる。
「結局、勘違いだったわけね。例の先生のストーキング行為も」
「……センセ、絶対見つからへん言うてたやないけ。けど、ばればれやないか」
 ウルフウッドが肘で隣のコルベールを小突いた。
「いや、でも昔はそういった隠密行動は得意だったのですが」
「……その頭で光が反射して眩しかったからちゃうか」
「な、なんですと!」
「あぁ! もう、そこの二人おとなしくしなさい!」
「はい」
 コルベールとウルフウッドは仲良く正座を正す。
「けど、それはそうと、じょうちゃん、ホンマに大丈夫なんか?」
「何がよ?」
「あの一件や」
 ルイズは考え込むような仕草を見せた。
「……確かにショックじゃなかった、って言えば嘘になるけど、でもそこまで落ち込んでないわよ。
っていうか、わたしが心を病むほど落ち込むなんて、そっちのほうが癪じゃない」
「じょうちゃん」
「大丈夫よ。大丈夫。本当に辛かったのは、そういうことじゃないから――」
「そうか」
 ウルフウッドは小さく呟くと、顔を伏せて少し安心したように笑った。
「ところで、何がヤンデレール症候群やねん。結局なんもなかったやないか。ほんま人を大騒ぎさせてからに」
 ウルフウッドはじとっとした目でコルベールを見る。
「な、何を言うんですか! 大体、もともとは君が彼女の様子がおかしいって相談して来たのがそもそもの始まりでしょう!」
「な、なんやと! バレバレのストーカー行為したあげく、したり顔でヤンデレール症候群です、なんて言うとったやつに言われたくないわ!」
「な、なに言うんですか、この場当たり使い魔!」
「わけのわからん勘違いをする奴に言われたないわ、ボケ!」
 二人はやおら立ち上がった。これはまた、醜い争いだった。
「おすわり!」
「はい」
 しかし、二人の大の男はルイズの一言でおとなしくもそもそと床に座った。
 ルイズは憂鬱そうに額に手を当てると、
「まぁ、今回は余計な心配をかけたわたしも悪いっていうことで、許してあげるわよ」
 そして、傍らの袋からりんごを一つ取り出し、果物ナイフを右手に持った。
「感謝しなさいよね。一応使い魔の世話はメイジの義務だから、で、あんたは怪我をしていて動けないから、だからこうしてりんごの皮なんかむいてあげるんだから」
 そう言い訳めいたことをひとり言のように呟きながら、りんごに刃を当てていく。
 そこでウルフウッドは一つ忘れていることに気が付いた。
 例の白紙の本、永遠の愛とかいうひとり言はこれで説明が付いた。しかし、最後のセーターらしきものについては、まだその謎は解明されていない。
「う、くっ」
 ルイズは額に汗をかきながら、つたなく右手を動かしていく。
 実のいっぱい付いたりんごの皮がボタリと地面に落ちる。
 それを見て、ウルフウッドは最後の謎が解けた。
「そや! 例のセーターみたいなものの正体は、ただ単にじょうちゃんが不器用やった――ガフッ」
 言い終わる前に、ルイズの蹴りがウルフウッドの顔面に炸裂した。



266 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 21:08:52 ID:9Dx9QWwu
 翌日、ルイズとウルフウッドはコルベールを見送っていた。
「全くとんだ災難だったわ、本当に」
 ルイズは不服そうに口を尖らす。ウルフウッドは返す言葉もない。
「まぁ、これで誤解も解けたし、コルベール先生も無事学院に帰ってくれたからよかったけれどもね」
「まぁな」
「きっと、コルベール先生、怒られるわよ」
「なんでや?」
「学院の授業、数日すっぽかしちゃったからね」
「……じょうちゃんは大丈夫なんか? 学校サボって?」
「し、仕方ないでしょ! 自分の使い魔が入院しているんだから、そ、その面倒見なくちゃいけないじゃない!」
 ルイズは顔を赤くしてムキになって反論する。やぶへびだった。
「ワイは、もう大丈夫やで?」
「だ、大丈夫なわけないでしょ! お腹にあんな大きな穴が空いたのよ? そんなのが一週間で治るはずがないじゃない!」
 ウルフウッドは困ったように鼻の頭を掻いた。
――確かに普通の人間はこんなにはよう傷は治らへんな。
 心の中で呟く。
 ルイズはそんなウルフウッドの横顔を見つめる。この使い魔はときどきこんな風にからっぽの笑顔を浮かべる。
「……ウルフウッド。あたし、今回の一件で自分がどれだけ力がないか、わかったわ。だから、もうわがままは言わない」
「力がないんやない。荒事がじょうちゃんに向かへんだけや」
「それ以外の力ってなによ?」
「さぁ。ワイにはわからへんけど」
「何よ、それ」
 ウルフウッドはただ、何事もないように遠くを見つめるだけ。
「これからは、出来るだけ無茶しないようにするわ」
「……そうしてくれると、ありがたいわ」
 ウルフウッドは静かに眼を閉じた。
 そのときだった。なんと、さっきトリステインに戻っていったはずのコルベールが走ってこちらに戻ってくるではないか。
 必死な表情で、こちらに向かって手を振っている。
「センセ、どないしたんや。忘れもんか?」
「ち、違います」
 コルベールはぜぇぜぇと荒い息を整えている。
「た、大変です! 大変なことになっています!」
「……もう、センセの大変にはつきあわへんで」
「ち、違うんですよ! こ、これは本当に大変です!」
「先生、一体どうしたんですか?」
 あまりにも鬼気迫るコルベールの態度に、訝しげながらもルイズが尋ねた。
「お、驚かないでくださいね」
「あぁ。わかったから、はよ言うてや」
 あきれ返るような表情でウルフウッドはコルベールを見る。
 コルベールは深く深呼吸をして、胸をさすると、
「ついさっき、アルビオンがタルブに侵攻しました」
 と震える声で言った。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:09:31 ID:LcXIMM4T
>>252
セスタス → サイト
グラモン元帥 → デミトリアス
ギーシュ  → ルスカ
ヴァレリア → モンモランシー
オクタヴィア → ケティ
カプアのの黒猿 → ワの字
暴君ネロ → アン様


血沸き肉踊る『ハルケギニア拳闘暗黒伝サイトゥス』の始まり始まりー。
この世界の魔法は基本的に肉体言語になりそうだw

268 :虚無と狼の牙:2008/08/13(水) 21:10:00 ID:9Dx9QWwu
以上で投下終了です。支援どうもありがとうございます。

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:10:33 ID:BywqH9iR
投下乙でしたー。

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:11:54 ID:HfVh61/w
狼乙
楽しかった、コルベールとウルフウッドのコンビは仲いいなw

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:12:00 ID:LcXIMM4T
割り込みサーセン('A`)

お詫びと言っては何ですが、支援させて頂きま……と思ったら、投下が終わってた。
ウルフウッド氏、投下乙でした。

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:16:01 ID:jL+au5IU
                 _
             r、,r'´;r'  、 ̄三 ヽ、
            ,i:. ー_-,.  ,.ミ:' ,.'- 、 =;:ヽ
          ,.r` ミ;':;i;:、_三_;;r、:::.. -ミ ',;:j!、
         i';:ヾ_"':. 、ミ"     `ー-、ヾ ,.::ヾ:.、::i
         ; ;.  -、ミir',t_-、   ,,,,,,_ ヾ:..  ;j ):ヽ
        r',.  ''".=,:::! ヘフ''.:: ;:''tテ.;r`,!'´   ´ ヾ`ヽ
       ,i' ;:.  -=. .:i:.   .:: :.     i'::. :. ィ::ミ:ソく    乙
      彡:..  ミ:r' 、ミ::j:.   ,;`ー,,-   ,;;i';:   ,::::ー イ
    r´ 、 ミ ,.,:' 、  ;:ヾ '"-ー-"'- r' _二 ー:、:::..-=':ヽ
   ,i::.. 、  ,:'    ィ, l  、 ""'' ;'::r'_´-  、  ヾ r彡::ヽ
   い,.;:-;::r"  ,:彡::l:. l:..   ー-  .;l_r'´_ 、     ヾ:r''⌒ヽ、
  ,r'´   ヾ ;: ' =;-:::l 、ヽ、    / !、)::::ヽ、      )T つ ,)

 ヤン=デレール[Jean deRayle](始祖降臨暦6165〜6220年 ガリア)

もとガリア王室の侍医長。恋愛関係のトラブルなどで心のバランスを崩す「ヤンデレール症候群」の発見者。
のちに彼自身も恋愛関係のトラブルで刺殺された。

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:17:44 ID:cJmPvR+7
ハゲオハザードw
狼と禿がからむとあの貴腐人が出てきそうで恐いぜ

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:19:12 ID:LZjIUPdI
投下乙です。
コルベールの観察日記で、髪がどんどん減っていく様に笑ったw
この2人のせいで、ルイズ、落ち込んでいられないわな。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:20:05 ID:3hMrhl/C


まあ亜人だのおっぱいお化けだの数百年生きてるセクハラ爺だのがそのへんに転がってる世界だから
傷の治りが早いぐらいそんな気にしなくてもいいと思うぞウルフウッドよ

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:21:49 ID:jYO4RLiu
おっぱいお化け……誰のことかわかってしまうのが余計に哀しいw

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:26:19 ID:BhbdprUa
ヤンデレは人物だったのか
乙です

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:26:55 ID:BhbdprUa
>>272
仕事速すぎ
吹いた

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:27:47 ID:BywqH9iR
>>276
なんと お化けおっぱいが おきあがり
仲間にして欲しそうに こちらをみている!
仲間にしますか?

そう、関係ないね
殺してでも(胸を)うばいとる
>いいですとも!

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:33:51 ID:9ypbCXNJ
かゆうま日記にnice boatにホントネタが満載だぜ!

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:34:58 ID:rbwxCmFx
>>272
ヤン=デレールは55歳で刺されたのか。
恋愛関係のトラブルで。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:43:08 ID:HfVh61/w
王室付きとなればかなりの地位だしいろいろ手を出しちゃったんだろw

283 :割れぬなら……(0/5):2008/08/13(水) 21:45:32 ID:lijlaTqA
投下予告

10時から作品を投下いたします。
もしも蒼天版曹操と賈言羽とあの人とあの人が召喚されたら。

今回はギャグです。

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 21:53:25 ID:tPSBGZ2X
前回も十分ギャグでした

支援

285 :割れぬなら……(1/5):2008/08/13(水) 22:00:36 ID:lijlaTqA

「よぅっしゅああああぁぁぁぁーーーーーーっ!!」

グラン・トロワに歓喜の叫びが響き渡った。
国王専用のプレイルームから聞こえてきたその声は、確かにガリア王ジョゼフ1世の声であった。

「あらあら、まあまあ」

……と、中庭でカステルモール夫人が顔を綻ばせた。

「またあのカクとかいう男の人と遊んでらっしゃるのね。
 今日は久しぶりにチェスの勝負に勝てたのかしら」

もしそうならば、幸いである。
チェスの名手、ジョゼフにとっても賈言羽は非常に手ごわい相手であり、
彼から勝利をもぎ取れる機会はあまり無い。
その証拠に、ジョゼフが賈言羽に勝利すると、2・3日は上機嫌な日が続くのだ。

もっとも、彼が上機嫌になる理由は、勝利の美酒によるものだけではないのだが……


286 :割れぬなら……(2/5):2008/08/13(水) 22:01:53 ID:lijlaTqA

「よぅっしゅああああぁぁぁぁーーーーーーっ!!」

と、ジョゼフは高らかに右腕を天高く掲げた。
それと同時に、賈言羽はこの世の終わりを確信したかのような絶望感に包まれた。

「見たかカク! 見たか弟よ! 俺のチェスもまだまだ捨てたものじゃないだろう」

「……おみそれいたしました」

「さて、それじゃあ楽しい楽しい罰ゲームの時間にしようか」

「どうか、お手柔らかに……本当に、お手柔らかに……」

賈言羽が苦虫を噛み潰しているかのような顔で、懇願する。
ガリア王はそんな賈言羽を見て、日頃負け続けている欝憤を晴らすのだ。

「ふむ……そうだな、シャルロットのパンツを盗んでくる、というのはこの間命じたばかりだ。
 イザベラの額に肉の文字を書いてくる、というのも、2回やらせるようなものではない。
 カステルモールにダンディな髭を……いや、面白くない。
 そうだ、シャルロットの目の前で『ボクに脱ぎたてのパンツを恵んでくださいっ!!』と叫ぶというのはどうだ?」

とんでもなく子供っぽい罰ゲームを次々に考え出す国王を前に、賈言羽は本気で転職を考える。

「進行中の策に支障をきたすようなものは、できれば避けていただきたいのですが」

「そうか……ならばこうしよう。
 トリステインの銃士隊とやらに勝負を挑んでこい。それが罰ゲームだ」

「はっ!」

賈言羽は内心、ほっとした。
思っていたよりも簡単、かつ自身の名誉が傷つけられない内容だったからだ。

「俺はやさしいから、勝敗は問わん。
 ただし勝負の方法は指定する。野球だ」

「はっ?」


287 :割れぬなら……(3/5):2008/08/13(水) 22:03:08 ID:lijlaTqA

賈言羽は耳を疑った。
野球は暇を持て余した貴族達が運動不足を解消するために行われる競技である。
ガリア国内にもいくつかの野球チームが存在するが、とりあえず賈言羽の知り合いに野球を嗜む者はいない。
ついでに言うと、トリステイン銃士隊は野球チームではない。

「殿、銃士隊は野球チームではないのですが」

「その辺はなんとか交渉しろ。外交官だろう、名目上は。
 それとチームメンバーだが、既存の野球チームに協力を求めるのも禁止する。
 その辺も適当に集めておけ」

「なんですと!?」

次々に追加されていく条件。
一刻も早く承諾しなければ、さらに難易度が上がっていく流れである。

ちなみに、罰ゲーム自体を拒否する事はできない。
賈言羽は罰ゲームという名目で、補助金を出させたり、タバサの待遇を良くさせたり、宝物庫に眠っていたマジックアイテムを譲渡させたり、
カステルモール夫人の目の前で『ボクは死にませぇ〜ん』と叫ばせたり、1日中語尾に『いや、それよりも腹が減った、飯が先だ』と付けさせたりしている。
おかげで2ヶ月前からジョゼフを『無能王』と呼ぶ者はいない。
彼の者は驚愕と畏怖を込めてこう呼ばれる……『空腹王』と。

「わかりました。やらせていただきます」

「はっはっはっはっ、食い物の恨みを思い知れ。余のミューズよ」

なお、ガリア王が言っているのは食い物を食われた恨みではない。
食い物を食わされた恨みである……それも、大食いチャンピオンでもブッ倒れるような量を。
余談だが、宮殿付きのシェフとパティシエも過労でブッ倒れた事も追記しておこう。
これも余談だが、ジョゼフは3ヶ月前からカステルモール夫人に懐かれて困っている。

とにかく、こうして賈言羽は旅立った。
もちろん、メンバー集めの旅である。

一方のジョゼフは上機嫌だった。
それはまるで新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のようであったと、後に彼は語っている。
彼の上機嫌は2週間後、ガリアの名士達を招いたパーティの席で牛丼音頭を踊るまで続いた。


288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:03:23 ID:V/mTGsLq
支援します。
はっちゃけてるなあ。そんなに負けのストレスが溜まっているのか、このジョゼフ。

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:03:30 ID:en7FnSV4
To Heatから汎用人型決戦兵器HMX-13 セリオ

「なんというガーゴイルこれはすごい」
「バッテリー残量10パーセントです スタンバイモードに移行します」
「おい動かなくなったぞ」
「どうすっぺぇ」

290 :割れぬなら……(4/5):2008/08/13(水) 22:04:29 ID:lijlaTqA

「……は?」

「野球チームを結成し、トリステイン銃士隊に決闘を申し込みます」

魔法学園をトップ成績で卒業……できたのだが、あまり目立ちたくなかったので中の下の成績で卒業したタバサは、普段はツェルプストー家の居候をしている。
既に曹操という名の居候(キュルケの婿扱い)を抱えているツェルプストー家だったが、居候の1人や2人で傾くほど、ヤワな家計ではない。
王位継承権だとか、反乱分子だとかの関係で、あまりガリアにある実家には居づらいらしい。

さてそのタバサだが、相変わらず北花壇騎士としてガリア国内で起こった厄介事を解決する任務を請け負っている。
本人は知らないが、ジョゼフによる密命により、生死に係わるような危険な任務は大幅に減っている。
時折危険な任務も任される時もあるが、その時は賈言羽がタバサを補佐する事になっていた。

彼女にとっては、死ねと暗に言われているかのような任務や、イザベラの暇つぶしのための任務はよくある事なのだ。

「それは命令?」

「はい、残念ながら」

ジョゼフは先のやりとりの後に、思い出したかのように『シャルロットも巻き込め』と付け加えた。
それは賈言羽の計算を物凄い勢いで下方修正させる一言だったが、彼は涙を呑んで承諾した。

「わかった」

幸い、タバサは少しの文句を挟む事無く参加を承諾した。
彼女は経験から、ゴネても無駄だという事を良くわかっていた。


291 :割れぬなら……(5/5):2008/08/13(水) 22:05:47 ID:lijlaTqA

「おねーさま! 今度の任務はヤキュウですって!
 私ヤキュウって知ってるの!
 ガッツと勇気と友情が試されるすっごく楽しいスポーツなんですって!」

窓から騒がしいのがこちらを覗いている。
どうやら聞き耳を立てていたらしい。

「お姉さまばっかりズルいのね。シルフィもやってみたいの!
 ねぇお姉さま、お願い!
 私もヤキュウっていうのをやってみたいの!」

「駄目、遊びじゃない」

「あ、いえ、完全に遊びです」

シルフィードのお願いを却下するためにの一言だったが、賈言羽が一瞬で訂正してしまう。
それは賈言羽がハルゲニアに召喚されてから身に着けたツッコミ気質によるものなのだが、今回はそれが裏目に出た。
タバサが次の理由を考えるまでのおよそ2〜3秒の間、シルフィードが野球に参加できると思ってしまったのだ。
その2〜3秒が、致命的だった。

「きゅい! とっても嬉しいわ!」

と言って、タバサが制止するよりも早く、人間の姿に変化したのだ。

「ヤキュウは9回裏2アウトからなのね! る〜るる〜」

意気揚々に鼻歌を口ずさむ全裸の少女を前に、タバサは目の前が真っ暗になるように感じたのだ。


292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:07:05 ID:BywqH9iR
全裸で野球支援

293 :割れぬなら……(6/5):2008/08/13(水) 22:07:09 ID:lijlaTqA

ジョゼフはいがみ合える悪友がいたら、もう少しガキっぽい性格になってるんじゃないかな?
……という妄想をしていたら、何故かこんなエピソードができてしまいました。

もう蒼天航路もゼロの使い魔も関係無いだろ!
と、不快な気分になった人がいましたら、この場を借りて謝罪をします。

これを読んで少しでも笑ってくれる人がいてくれれば、幸いです。



294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:10:50 ID:BhbdprUa
このジョゼフはいいジョゼフだなぁ
最近はジョゼフ萌えが主流なのか?
実際やり口は強引でも結構な名君だし
何はともあれ乙

295 :割れぬなら……(7/5):2008/08/13(水) 22:16:26 ID:lijlaTqA
ごめんなさい!
とんでもないミスが発覚しました。

>>285 >>286 >>287
に、『カステルモール夫人』なる謎の人物が登場していますが
正しくは『モリエール夫人』です。

本当にモリエール夫人に申し訳ない事をしてしまいました


296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:23:55 ID:9ypbCXNJ
なんというガリア王ジョゼフの退屈

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:26:18 ID:7d3Ck4AB
カステルモール女装ですね、わかります

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:29:51 ID:DOSX4zWF
カステTSか! とwktkした俺涙目

299 :ナイトメイジ:2008/08/13(水) 22:33:30 ID:2k/ADJ7s
ネタが脳内に定着している間に書いてみました
40分から投下させてください

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:37:32 ID:Ayi/CGdo
南蛮渡来のかすていらという菓子が日の本に伝われり

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:38:06 ID:TP+WINom
割れぬならの人GJ!!
このジョゼフは色々満たされてますね。

所で野球で思いついたんだが山下たろーを召喚するというのはどうだろう?
あいつなら「おでは史上最高の使い魔になっでみぜまーず!!」とか言って雑用とか無駄に頑張ると思うんだが。

302 :ナイトメイジ:2008/08/13(水) 22:41:32 ID:2k/ADJ7s
きらめく朝日を受け、影を落とす巨木が一つ。
それこそが桟橋と呼ばれる物である。
ラ・ロシェールに停泊するフネは水に浮かぶことなく、この巨木に果実のようにぶら下がることで帆を休めるのだ。
木の根元にはいくつもの階段があり、それぞれが別々の枝に通じている。
ルイズ達はその階段に据え付けられたプレートを一枚一枚確認していた。
「えっと……どのフネに乗ればいいのかしら」
とはいうもののルイズにはどのフネに乗ったらいいかはよくわからない。
こういう事は使用人の仕事。
自分で乗るフネを見つけるなんて初めてなのだ。
「32番の桟橋。マリー・ガラント号に乗りましょう」
首を上げて木の天辺を睨むベルがルイズの隣に並んだ。
「え、なんで?」
「それがアルビオンに行くのにちょうどいいからに決まってるでしょ」
ベルはやけに自信ありげに言うが、ルイズは少し心配になって後の両手に荷物を持ったワルドを見上げた。
ベルだってこのあたりに来たことがないはずなのだ。
「僕もそれで異存はない。しかし、いつの間にそんなことを調べたんだね?」
「昨晩出かけたときよ。ルイズの使い魔らしいこともたまにはしようと思ってね」
ルイズは何か裏があると直感したが、代案もないのでベルに従うことにした。
何より、ワルドが賛成しているではないか。
ベルはルイズに変わりに先頭を歩き、プレートを順番に確認していく。
目当てのプレートと違うと、甲高い音を楽しむように指先でそれをはじいていた。
「それなら僕に言ってくれても良かったんだがね」
「あら、あなたは姫様と婚約者を守る栄誉のために来たんでしょ。おかげで主人の危険を気にせずに一番良さそうなフネを選べられたわ」
ワルドは手に弾みをつけて、荷物を持ち直す。
それは肩をすくめているようにも見えた。
「やれやれ、うまく使われたみたいだね」
もう少し歩いたベルはプレートをはじかずに手に持ち、その手で番号を指し示した。
「ここの桟橋みたいね。行きましょう」
32番のプレートのかかる階段を目で追うと遙か高くまでのび、一隻の船がぶら下がっている。
風が吹くとわずかにきしむ音が聞こえた。


勾配がきつく長い階段を上って半ばの踊り場まで着いたとき、先頭を歩くベルは足を止めて後に続くルイズ達を見下ろした。
「先に行ってて」
「どうした……のよ。疲れた……から休ん…でいくの?」
アンリエッタと一緒に荒い息をしているルイズの言葉は途切れ途切れになる。
反対にベルの方は全く平気だ。
「そういうわけじゃ無いのよね」
「ふむ……君一人で大丈夫かね?」
それに応えたのは、最後に階段を上っているワルドだ。
両手に荷物を抱えているのに全く疲れた様子がないのはさすがと言ったところだろうか。
「そうね……じゃあ、ギーシュ」
「え?」
階段を一段飛ばして飛び降りたベルはへたり込みそうになっているギーシュの前に立つ。
彼の体力を削りに削っている原因の両手の荷物を奪うようにして取ると、それを上の段に放り投げた。
「アンリエッタ、これお願い」
「え……ええ?はい」
アンリエッタはいきなりの事に飛んできた荷物を取りこぼしそうになったが、ルイズが手をすかさず出したおかげで荷物を落とさずにすんだ。
あまりと言えばあまりの不敬にルイズはベルを怒鳴りつけようとしたが、それはワルドに止められた。
「では、私たちは先にフネに乗っておく。なに、ゆっくり来たらいい。出航までまだ時間がある」
ルイズはマントで自分とベルを隔てる婚約者を見上げた。
何が起こっているのかはわからないが、その顔に浮かぶ慎重さはルイズに反論を許さなかった。
アンリエッタもまた同様だ。
投げ渡された荷物をしっかり持ち、うなずいて同意を伝える。
「ここはベール・ゼファー様にお任せしましょう」
そうなればルイズには反論のしようがない。
当てにされているのは自分ではなくベルだと言うことに少し悔しい思いはしたが、それでも一言だけ言っておくことにした。
「何があったか後で教えなさいよ」
ルイズはアンリエッタが抱えている荷物を半分受け取り、ベルの返事も聞かずに階段を駆け上がった。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:41:53 ID:dgegGrnO
支援だぶーん

304 :ナイトメイジ:2008/08/13(水) 22:43:08 ID:2k/ADJ7s
文字通り肩の荷を下ろしたギーシュは会談に座り、空に向かって深呼吸を繰り返していた。
「やれやれ……ようやく休める。君が僕のことを気遣ってくれているとは思ってもいなかったよ」
よく考えれば姫様に荷物を押しつけるというとんでもないことをしたのではあるが、今のギーシュにはそれに気づくほどの余裕はない。
重い荷物を持ったおかげで赤くなって痛む手や肩をもみほぐすほうに忙しい。
「あなたの事なんて知らないわよ」
「は?」
「そうね、ちょっとした道化師が来るのよ。だから、ここで待っているの」
「ど、道化師?」
下から階段上る音がした。
たぶん自分たち以外の船客か、あるいは船員かとも思ったが足音の主が下の踊り場に姿を現すとその考えもがらりと変わった。
「道化……師」
なるほど、姿を現したその人物は道化師に見えないこともない。
黒いマントと剣拵えの杖は貴族の象徴ではあるものの、その顔につけられた白く冷たい仮面には不気味さすら感じる。
そして何より、命をかけた戦いなどしたことのないギーシュにもわかるほどの恐ろしい感覚──ギーシュは後にそれが殺気というものであったことを理解する──は階段と荷物で暑くなっていた彼の体をぞっとするほどに冷やしていた。


階段に立つベール・ゼファーはあからさまな失望を顔に浮かべ、下にいるの仮面の男をため息混じりに見つめていた。
「相手をして欲しかったらもっと面白い物を見せなさい、と言ったはずよね」
男は腰の杖に手をかけてもベール・ゼファーは指先一つ動かさない。
「聞こえていなかったのかしら?それとも聞く気がないのかしら?どっちでもいいわ。面白いものを見せないのならあなたとやりあう気はないのよ」
男が上の段に足をかける。
ギーシュが「ひぃ」と言う小さい悲鳴を上げた。
「そうね、あなたの相手はこのギーシュにやってもらいましょう」
「えええええっ」
慌てるギーシュが今度は叫び声を上げる。
仮面の男はそれに合わせ、見せつけるように抜いた杖にブレイドの魔法をかける。
光の刃がギーシュを照らした。
「む、無理だ。勝てない。あの魔法をみたまえ!絶対ライン以上だ!」
ブレイドそのものはドットでも使える。
だが、ドットとライン、あるいはそれ以上では威力でも見た目でも大きな違いが出る。
「あなたも姫様の力になるために来たんでしょ。なら、命をかけるくらいしさい」
「だ、だが。しかししかししかしっっっ!」
ベール・ゼファーは舌がもつれ回るギーシュの耳にそっと唇を寄せる。
そこから出る言葉は一夜の恋を囁くようだった。
「大丈夫。私が教えてあげるわ。あなたの自慢の青銅のゴーレム、ワルキューレって言うんでしょ?それを使えば、勝てるわ」
「あ、ああ」
ベール・ゼファーに逆らうという気はしない。
むしろ従って当然登記すらしていた。
震えながらもギーシュは杖を振る。
そこからこぼれ落ちる花びらが仮面の男の目の前に落ち、粘土のように姿を変えて乙女の姿をしたゴーレムに変わる。
そして次の瞬間、仮面の男により真っ二つに切り裂かれた。
「だ、ダメだ。やっぱりダメだ」
「当然よ、一つだけじゃダメ。だから、いい?全部出すの。いいわね」
「わ、わかった」
もう一度ギーシュは杖を振る。
落ちる花びらは6枚。
それが狭い階段の一段に一枚ずつ落ち、ワルキューレとなる。
一列に並んだワルキューレは仮面の男に向かい行進を始めた。
男もそれをただみているだけではない。
ブレイドをまとった杖で来た端から切り刻んでいく腹づもりなのはギーシュの目にも明らかだ。
「そう、それでいいわ。後は仕上げに……こうよっ」
どん
「……え?」
ギーシュは自分の背中に衝撃を感じた。
狭い階段でのことだ。
足下は定まらず、バランスを崩し、下にいるワルキューレの背中めがけて真っ逆さま。
どうにか後ろを見ると、足の裏を見せるベール・ゼファーが片足で立っていた。
何をされたかは明らかだ。なお、ぱんつは見えなかった。
「うわあああああああああああ」

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:45:07 ID:dgegGrnO
見えた! 支援

306 :ナイトメイジ:2008/08/13(水) 22:45:51 ID:2k/ADJ7s
それだけでは終わらない。
ギーシュがぶつかったワルキューレもまたバランスを崩し、下にいるワルキューレへ。
それまたバランスを崩し下へ。
くりかえすこと6回。
塊となったギーシュとワルキューレ計6体は魂を込めた速度を持ってして仮面の男に激突……できなかった。
仮面の男は素早くフライの呪文を唱えると空中へ逃れ、哀れギーシュ塊は階段の手すりを突き破って遙か下へ自由落下。
二度と上ってくることはなかった。


光る杖を持つ男はフライを使った勢いのままベール・ゼファーに向けて飛ぶ。
既に二人の間に障害物はない。
ならば勢いのある仮面の男が有利。
だが肉に食い込む勢いで突進する魔力の刃はベール・ゼファーに届くことはなかった。
ベール・ゼファーが仮面の男につきだした指先。
そこに灯る魔法に光。
徐々に大きくなるそれをみた仮面の男は、再び呪文を唱える。
呪文は向かい風を生み、それにあおられた仮面の男は後ろに飛び、元の踊り場に着地する。
「さあ、どうするのかしら」
男は何も言わない。
代わりにギーシュが壊した手すりの外に身を投げ、そのまま巨木の下に姿を消した。
「最後までやる気はない……。お互いにね」
ベール・ゼファーは手首を返し、指先に作ったただ光るだけの魔法の光球を握りつぶした。


その頃トリステイン王宮
体の不調を訴えているとはいえ、ベッドのとばりを下ろしたまま一向に出て来ないアンリエッタ王女に業を煮やしたマザリーニ枢機卿は強引な手段を使って見たアンリエッタの姿に目を点にしていた。
「あ、あのー」
ベッドの上で王女がほほえんでいる。
当たり前だ。
いやいや、王女は黒髪でもなければ、黒目でもなかったはずだ。
そばかすもなかったはずだ。
「これを……」
王女らしき者がおずおずと差し出した王家の封印付きの書状を広げたマザリーニはついに点にした目を白目に変え、その体勢のままぶっ倒れてしまった。
「あ、あの、あのどうしたんですか?起きてください、起きてくださーい」
彼の瞳に再び光が戻り、心臓が動き出したのはその10分後だったという。


「下僕が少ないと大変ね。あんなのでも助けてやらないといけないし。面白くなりそうだからいいけど」

***********************************
今回はここまでです
どっかのの大魔王様とは違って部下が少ないので自力でガンバルベル様でした

ところで、約一名寝落ちしやがりました
どいつが寝落ちしたかはだいたいわかるかと

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:48:43 ID:tPSBGZ2X
ポンコツ魔王さん乙

ttp://jp.youtube.com/watch?v=vpxu_8Xt17s

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 22:52:22 ID:dgegGrnO
そーいや初期設定だと下僕が4人しかいないんだよね(内一人は死んじゃったし)
それはそうと、心臓止まってるー!?

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 23:09:12 ID:en7FnSV4
鉄のラインバレルより加藤久高

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 23:14:03 ID:RB10ImS8
>>308
何、蘇生したので問題は無い。投下乙!!!

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 23:25:30 ID:M78cIIHO
よし、ここはハーフエルフを嫁にした本業魚屋の勇者でも呼ぼう。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 23:35:24 ID:xnOovkzL
>>311
あのハーフエルフもなかなかいいおっぱいをしているよな

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 23:52:50 ID:oPMTEhS9
勇者シェカネアですね、わかります。
リプリィが召喚されたら大混乱だなw
エルフだとレニフィルの冒険のレニとシルカも捨てがたい…

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 23:58:16 ID:ng0dY4af
ブルースワット呼ぼうぜ

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 00:06:05 ID:kpS0CvBD
本業魚屋の勇者と聞くと、桃尻という単語が頭に・・・

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 00:11:00 ID:4KPVHrD8
>>307
L5ってなに?
しかし緑の女の声がばばあ臭いなw

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 00:21:42 ID:0tUJ3j/F
雛見沢症候群という病気があってな
ttp://www.wikihouse.com/higurasi/index.php?%BF%F7%B8%AB%C2%F4%BE%C9%B8%F5%B7%B2

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 00:24:11 ID:ZxKiRYuC
>>307
アニメ本編は見たことがないがこれはMADか、MADなのか?

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 00:28:13 ID:0tUJ3j/F
MADNESS&INSANITY

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 00:43:59 ID:E2I9bpAn
>>307
動画サイトのアドレスなんか貼るな。
色々とトラブルの元になりやすいんだから。


321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 00:50:12 ID:f4x7/PwJ
>>318
特に編集はしてないっぽい

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 00:57:24 ID:8ifXaSZg
ニコ動・ようつべ等に代表される
動画サイトへのリンク貼りは
準荒らし行為と断罪される超重篤なマナー違反である事は
2ちゃんにおいてはテンプレ以前の超常識不文律

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 01:05:02 ID:KCQKRM2j
あまり好ましい行為ではないのは知ってたけど、
テンプレ以前の常識であり不文律であったのは初めて知ったなぁ。

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 01:15:31 ID:G7IhfoDT
なんでこう次々と阿呆が沸いてくるのか。

他人が権利を持ってる動画をそのままネットにアップするのが違法だという認識すら無いのか?
違法動画にリンクを貼るのは駄目、それが常識だとすら分からんのか?


ま、こう言うと次は「二次創作も違法なんだ、今さらガタガタ言うな」って馬鹿が沸くんだろうけど。

325 :ご要望にお応えして:2008/08/14(木) 01:18:26 ID:VSniMOP/
二次創作も違法なんだ、今さらガタガタ言うな

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 01:21:10 ID:YPwXMhge
常識というか、メール欄に必ずsageを入れるのと同じようなものかな。

にしても1日ほぼ必ず3〜4本は投下があるこのスレは本当すげえな。
提督が終わったあと失速するんじゃないかと危惧したが、まったくの杞憂だったようだ。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 01:36:54 ID:kpS0CvBD
夏休みだからな、今のところ失速する理由が特にない

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 01:43:49 ID:s3l0X1SZ
海兵隊召喚

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 01:53:30 ID:MK/ngs/u
海援隊召喚

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 01:54:39 ID:D6LtuP4p
○○召喚とか一言レスしてる奴ってちゃんと書いてるのか?

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 01:56:39 ID:s3l0X1SZ
うんにゃ。

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 01:57:28 ID:KUNVt9Ex
>>330
そーゆーお前をルイズが召喚

といった感じの落語ネタを思い出した。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 02:13:24 ID:snMW5KES
てーとく、てーとくってバカか?
毎日投下があった訳でもないし、アレ一本でこのスレがもっていた訳じゃ無かろう
1回の投下量が多かったのは確かだが

334 :Persona 0:2008/08/14(木) 02:19:36 ID:mW0/C8nl
なんとか11話書きあがりました。
2:30より投下ヨロシか?


335 :Persona 0:2008/08/14(木) 02:31:58 ID:mW0/C8nl
投下致します。
ペルソナ0 第十一話

 何もかも白く染まる霧の中でサイトは蹲っている。
 まるで子供のように泣きながら、慟哭を地面に吸わせている。
 知られてしまった、何もかも知られてしまった。
 醜く変わった本当の己の姿を、一番知られたくない相手に知られてしまった。
 これが罰なのか、俺の犯した罪に対する罰なのか?
 嘆くサイトの前に声を投げかける者があった。
「ああそうさ、あれだけのことをしたお前にはこんな最低な罰がふさわしい」
 顔をあげると霧の向こう側に誰かがいる。
「まさか……」
 それが聞きなれた自分の声なのだと気づいたのは、しばらく時間が経ってからだった。
「もう一人の俺……」
 シャドウのなかで蹲っていた自分とは違う、自分の弱い心が生んだ自分の影。それがよりにもよってこんな時に……
 サイトは歯を噛みしめると、霧の向こうから自分のことをあざ笑う己自身を睨む。
「そうさ!俺はお前だ、見たくないと眼をそむけているお前の影さ」
 そうして影は語りだした。
「やめろ!」
 ガルムがその肩口に食らいつき牙を突き立てる、影の顔が痛みに歪むが同時に影は笑みを深めた。
「がぁぁぁぁああ!?」
「おいおい、ひでぇことするじゃねぇか」
 猛烈な痛みにのけぞるサイトの姿を見ながら、影は笑う。
「俺もお前もその犬も、お前の一部には違いねぇってわかってんだろ? だったら自分で自分を傷つければどうなるかくらいわからねぇ?」
 そしてサイトは腕を広げる、けらけらと嘲笑うその姿はあの日見たあの影を思い出させる。
「ま、所詮与えられた“ペルソナ”じゃ自分自身の影は消せないわな」
 にやにやした笑い、何もかもを見下すような笑い声、はっとサイトは気づく。
「まさか……おい、出て来い、ニャルラトホテプ!」
 サイトが叫ぶと、霧の向こうから声が返ってきた。

336 :Persona 0:2008/08/14(木) 02:37:53 ID:mW0/C8nl
「なんだね、サイトくん。これでも私は忙しいのだが」
 それは何もかもを嘲笑う存在、人の心の海の中心で運命を嘲笑する白痴の塊。
 這い寄る混沌ニャルラトホテプだった。
「てめぇ、何しやがった!」
 深いため息の音、サイトはぎりりと歯を食いしばる。
「心外だな、今回私は君の願いを叶えた以外は何もしてはいないよ」
「嘘つけ!」
「嘘などではない、そもそも嘆かわしいことに私の力は日に日に衰えていっている、全く嫌な時代になったものだ。
 人の心に空いた虚無と言う名の穴が光も闇も諸共に飲み込んでいく――加えてシャドウだ、心の闇はいくつも砕片に分割され無意識の狭間をただようになった」
 ニャルラトホテプの口上が響く、その口ぶりはまるで己自身をあざ笑うかのようだった。
「そもそも我が化身たる“ニャルラトホテプ”の姿は二〇世紀のある作家によって生み出せしもの、ならばより底深き業を湛えた人の“闇”を象徴する存在が現れたなら、その姿を変えるが道理だろう?
 つまり我等は消えつつある、人の心に“フィレモン”と“ニャルラトホテプ”は不要だと他ならぬ人の心が我らを排斥しつつあるのだ」
 それならそれで仕方がない、とニャルラトホテプは腹を抱え、高々と笑い声をあげる。
「まぁ変わりつつある人の心の海の底から這い上ってくるのはいかなる醜悪な存在か? それを見届けられないのは残念だがね」
 くく、と笑ってニャルラトホテプは言った。
「まぁそんなことは関係がない。重要なのはお前が私を楽しませてくれるかどうかと言うことだ」
 そしてニャルラトホテプはもう一人のサイトを指さした。
「喜べ、そこに居るのはヒラガサイト、お前自身に他ならない。私によって汚染された醜い自分と言う幻想が生み出した、呪わしきお前自身の心の一部にすぎないのさ!」
 押し黙ったサイトを見ながらニャルラトホテプは笑う。
 それにつられるようにもう一人のサイトも哄笑をあげた。
「そうさ、第一ハルケギニアを血の海にしたのはお前じゃないか」
 もう一人のサイトは己の胸を指さすと、そのままけらけらと笑う。
「再契約の時にデルフに説明して貰ったろ? 記すことすら憚られるほどの使い魔のルーンはちょっとしたことで暴走しちまうんだって、なのにルイズを助けようと一人で突っ走って、あげくルーンを暴走させた」
 その言葉をニャルラトホテプが引き継ぐ。
「そして挙句の果てが皆殺しだ、お前の主人が使い魔のルーンを消すために身を投げてくれなければ、今頃お前はハルケギニアどころか故郷まで破壊し尽くしていただろうな、面白い面白い、実に面白い」
「黙れ!」
「おお怖い怖い、せっかく願いを叶えてやったのになんと言う言い草だ。会えただろ? 愛しのご主人様に」
「だからって、こんな形の再会を望んだ訳じゃない!」
 俯くサイトに向かって言葉を放ったのはもう一人のサイト。
「嘘だな、その証拠におまえは喜んでいる」
「――違う!」
「もう一度世界をぶっ壊しちまうかもしれないのに、またルイズを死なせるかもしれないのに、ルイズに会えたことを犬みてぇに嬉しがってる」
「違う!!」
「第一あれはルーンのせいだろう? 悪いのは作ったブリミルと、それを刻んだルイズのせいじゃ……」
 その言葉に激昂し、サイトは霧の向こうへと向かって剣を振り抜いた。
「黙れ、お前なんて……」
 言ってからしまった、と思うがもう遅い。
「ふはははは、いいぞ、いいぞ力が溢れる。闇が満ちて来る、これで俺は……」
 やめろ……と呟きながらサイトの意識が闇へと落ちる。
 その刹那、己の心の裡から響く悲しそうな犬の遠吠えを確かにサイトは耳にした。





337 :Persona 0:2008/08/14(木) 02:39:46 ID:mW0/C8nl
 ガリア王都リュティス。
 無能王治下のこの都市に一つの噂が流れていた。
 曰く
「無能王は人がお変わりになられた」
 人形遊びを止め、突然人が変わったかのように政治の表舞台へと立ち現れ、綺羅星の如く多くの大事業を成功させ。
 しかも臣下への心遣いを忘れず、信賞必罰を徹底する。
 まさに魔法が使えないことだけが唯一の欠点とでも言うべき完璧な王として君臨し始めたジョゼフの姿に周囲の者たちは頭を捻ったが、しかし生活がよくなることについては文句などあろうはずがない。
 だからあくまでその話は噂のレヴェルを出ない程度に収まっていた。
 だがイザベラは、ジョゼフの娘だけは知っている。
 本当に自分の父が別人に変わってしまっているのだと。
 ベットの中で震えながらイザベラは思い返す。
 あの日、偶然父の部屋を訪れた時。
 胸を剣で貫かれながら父は高く高く笑っていた。

 ――ふはははは、まさかこの俺が俺によって殺されるとはな。

 その胸を貫いているのは、身につけた服を乾いた血で染めたもう一人の――ジョゼフの父の姿。
  
 ――まったく無能王には相応しい末路だ、くそったれな始祖様もなかなか皮肉な結末を俺に用意しておいたと見える!

 もう一人のジョゼフは自分を殺していると言うのになんの感動すら見せず、ただ死んで行く己の姿を無表情に見ているだけだった。
 そのことが譬えようもなくイザベラには恐ろしかった。

 ――今行くぞシャルル、もっともこの俺が行くのは奈落の底だ。死んでまでお前には会えんだろうがな……

 僅かに寂しそうにジョゼフはそう言うと、どうとその場に崩れ落ちた。
 流れ出る血が、絨毯を赤く染めていく。
 もう一人のジョゼフはその姿をしばらく見ていたがくだらなさそうに吐き捨てた。

「やはりな、自分を殺しても俺の心は震えはしないか」

 そのままもう一人のジョゼフは殺した自分の死体を抱えあげると何事か呪文を唱えて杖を一振りする。
 ジョゼフの目の前に現れた光る鏡、そこに死体を放り込むと一仕事終えたとばかりにパンパンと手を叩く。

「さて、イザベラそんなところで立っているのもなんだろう、一緒に茶でもどうだ?」

 扉の影から見ていたイザベラはびくりとその体を震わせる。
「あ、貴方は……」
 普段の勝ち気さからは想像もつかない、おそるおそると言った様子の問いかけに、ジョゼフは笑って答えた。
「どうした娘よ? 父の顔を見忘れた訳でもあるまいに」
 そうして大笑すると、ジョゼフは天を仰いだ。
「まぁいい、さてこれから忙しくなるぞ」
 一体何を、と問いかけるにイザベラに向かってジョゼフは言った。
「なぁイザベラ、久しぶりにシャルルの叔父上に会いたくないか?」
 脳裏に胸にルーンを浮かべた少年を思い返しながら、ジョゼフは笑った。





338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 02:40:29 ID:D6LtuP4p
しえーん

339 :Persona 0:2008/08/14(木) 02:41:36 ID:mW0/C8nl

「う……」
「タバサ!」
 友人の腕のなかでタバサは目を覚ました。
 体中に張り付いた倦怠感とまるで悪い夢でも見た後のような不快な喉の渇き。
 見渡せばそこは全て乳白色の霧のなか、親友の顔さえ見えない本当の胡乱な時間。
 タバサは現れたもう一人の自分のことを考えていた。
 思い返してみればあの自分の言葉に、頷けてしまう部分がタバサにはあった。
 血塗れの自分、愛されない自分。
 それでも母を助けられるなら愛されなくとも構わないと思ってやってきた、だが……
「逃げてる、のかもしれない」
 思えば手がかりになりそうなものは片っぱしから手を出してきたが、しかしそれが僅かなりとも母を癒すきっかけとなったのか?
 いやならなかった、もし本当に母を癒すつもりならなんらかの力を手に入れてエルフと交渉する以外にない。
 だと言うのに自分は何をしてきたか?
「タバサ?」
 優しい友人たちに甘え、今は雌伏の時とただ与えられた任務をこなしていただけではなかったか?
 そんなやり方ではけっして事態を打開できはしないと思っても、それに甘んじた。
 それは“諦め”ではなかったか?
「貴女は……何?」
「わたしはシャルロット、もう一人のあなた」
 霧の向こうから声が返ってきた。
「いつか戻りたいと願う、けれど戻れないと諦めた、あなたの姿」
 その言葉が心にツキリと突き刺さる。
 そうだ、あの頃の自分には――何も知らずただ笑っていられた子供の頃には戻れない。
 父と叔父との間の因縁も、従姉が自分に対して抱いていた執着も、何も知らず王宮を駆け回っていた子供には――もどれない。
「もどれないから、私は“タバサ”になった」
 いつか帰りたい己自身、“シャルロット”を母の手の中の人形に託して。
 何もかもを捨てて、ただ目的を果たすための人形に“なった”と思っていた。
 けれど実際は違う、だって私はこんなに弱いのだから。
「私は弱い、それを認めるのが怖かった」
 霧の奥で頷く気配。
「必ず助けると誓った思いが、自分の弱さのせいで折れてしまうことが怖かった」
 帰って来た返答にタバサは頷く。
「あなたは私、ずっと“雪風”で凍えさせてきた、私の中のもう一人の私」

 >自分自身を受け入れる強い心が、“力”へと変わる…
 >タバサはもう一人の自分。
 >困難に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナ“イーヴァルディ”を手に入れた。

 霧のなかにあってなお一層怜悧にその存在を浮かび上がらせるもう一人の自分の姿。
 氷のドレスとも鎧とも着かない服を身に纏った少女のシルエットに微笑みを浮かべ、タバサは今にも眠ってしまいそうな身体を友人に任せた。
 なぜか、今だけはキュルケの胸の中で現と夢の狭間のまどろみに浸っていたかった。
 
 夢の中で、もう一人の自分が笑っていた。
 ――私は優しき勇者の戦列に名を連ねし者イーヴァルディ、私が打ち破る悪竜はあなたの心に巣くった弱さならば……我が半身よあなたの道行の先駆けとなりましょう。 


340 :Persona 0:2008/08/14(木) 02:45:19 ID:mW0/C8nl
以上でございます。
次回はサイトの影戦、それと同時にロマリアとガリアが動きだします。


341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 02:49:37 ID:D6LtuP4p
乙でしたー
なんつかほんとジョゼフって不感症だよね、だがそれが良い

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 06:07:00 ID:oKzp1NSK
>>326
作者乙!
最近あまり話題にならないのが寂しいなら、新作でも投下したらどうかね

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 08:35:25 ID:Uj2gzlLZ
提督は作品がどうこうじゃなくて持ち上げている人たちが過剰すぎてき


344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 08:47:55 ID:5ibrTaeZ
おいおい、あの斜め上を行く作者が新作だと?

もしあいつが新作書くとしたら、ブリタニア皇帝が高笑い上げながらやってくるだろうよ

薔薇提督作者なら、それくらいの事はやりかねない

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 08:52:49 ID:Etq4/IGW
ようここまで粘着が出来るな。
気に入らないんだったら無視すりゃいいのに、
なんで態々心中の悪意をつまびらかに出来るんだか。きもいきもい。

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 08:54:12 ID:3/wqdytv
ここらで一つ、私は豹頭王が怖い。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 09:00:36 ID:Lox2jGHj
薔薇提督なんて言われると某プリンスちょーこーめい様の方が連想されちゃって…

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 09:05:20 ID:VUUJJcXp
実は俺も…

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 09:27:33 ID:VzQFbrfY
仮に豹頭王が召喚されたら
ルイズが悲惨なことになった挙句にグインに捨てられそうだな

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 09:33:24 ID:Uj2gzlLZ
グインサーガアニメ化だそうで

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 09:34:02 ID:3/wqdytv
20クールくらいでやって欲しい

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 09:50:51 ID:vXZgkGaD
メンテいらずのロボットがよく寝たにされるがイデオンは?
うっかりルイズが逃亡中のソロ・シップ一同を召喚
よせばいいのに赤いでかいゴーレムと契約

おっかけてきたバッフ・クランの準光速ミサイルでハルケギニア滅亡
ソロ・シップに便乗して逃れたルイズは使い魔契約の効果でモエラの死亡後Bメカのパイロットに…

故郷を滅ぼし生き恥を晒しながらもイデの何たるかを知ろうとあがく破廉恥漢ルイズ…
どっちかつうとギジェの役どころはワルドか

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 09:54:25 ID:Uj2gzlLZ
ゼロ魔である必要がないような

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 09:58:55 ID:vj9HRo7u
よし、ここはタバサのネタも・・・もとい境遇が似ているクシャナ皇女でも呼んで

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 10:04:31 ID:OvPWJcDh
元ネタとして綾波と長門が呼ばれました

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 10:05:53 ID:Uj2gzlLZ
もうハリー・ポッターを召喚しちまえよ

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 10:06:24 ID:VQguug0F
>>354
クシャナよりも平民出身のうだつの上がらない小悪党な参謀殿を呼んであげたほうが良いな

多分違和感なく勤め上げるぞw

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 10:10:48 ID:r7HITGYo
夏休みだから進行速度が結構早いきがす
蠅王の人、perの人乙です
この調子でいくとベル様レコンキスタマジで
焼き尽くしそうだなぁ

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 10:11:39 ID:UVV6k40m
あのキャラがルイズに召喚されました

じゃなくて

ルイズがあの世界のキャラと入れ替わりました

だな

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 10:12:09 ID:Etq4/IGW
>>354
ヴ王が無能王のネタ元にしか思えなくなったじゃないか。
原作でもあれくらいかっこいい死に様を晒してくれないかなあ。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 10:48:33 ID:fm3Ks7cD
>>353
ゼロ魔世界を蹂躙するヘイト物は一定の需要があるのさ

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 10:51:20 ID:HXLYnDtR
蹂躙も何も爆破されとるだけやん。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 11:03:55 ID:H/zYre2P
音楽でゼロ魔世界を蹂躙・・・
クラウザーさん?

765プロからでもいいけど

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 11:05:07 ID:UUMRH6zx
>363
765は夢時空でフューラー・スプリングを召喚ですね、分かります。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 11:26:49 ID:f+YfvsmM
ぼくはぜんたいSSを書くのがだいすきなんだ

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 11:35:40 ID:AanoxePd
>>365
ぜんたいSSって何さ?

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 11:43:27 ID:HXLYnDtR
へんたいSSを打ち間違えたんじゃ?

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 11:46:42 ID:03xIyNPH
映画版からは流石にアレなので、漫画版から巨神兵を召喚したらどうなるだろう。
聖地から王蟲の群れがトリステインへ……?

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 11:47:10 ID:zFsoeyX2
全体っていう地名の場所にあるサービスステーションじゃね?

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 11:52:07 ID:H/zYre2P
>>364
内陸国と沿岸国の違いはあるけど立地は似てるな
国力の差は大きいけど
>>368
オベリスクの方しか浮かばなかったから意味が分からなかった
ナウシカの方か

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:03:36 ID:mZ2CKh2s
>>368
それより放射能でみんな被爆

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:04:23 ID:ic26kQ4Y
巨神兵、といえば
TVKの「サクサク」に出てくる白井ヴィンセントを召喚

「いやぁ〜ルイズちゃんねぇ、俺、使い魔の歌ってのを作ったんだよ」

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:19:04 ID:0BLtZm2M
>>368
ルイズが巨神兵のママになるのか?
巨神兵ってアルビオン撃墜できそう

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:20:52 ID:YPwXMhge
>>371
そこでロマリアに放射能除去装置・コスモクリーナーDですよ。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:22:25 ID:Lox2jGHj
>ルイズが巨神兵のママになるのか?
この一言で色々とエログロな妄想が頭の中を駆け抜けていったじゃないかどうしてくれる。
具体的にはおなかが膨らんだルイズとか!うん、避難所直行だねっ!

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:22:26 ID:CkegtvbQ
投下予告
作品名:使い魔の炎
元ネタ:烈火の炎
召喚するキャラ:花菱烈火

12時40分から投下します


377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:22:32 ID:3CB7MnPz
>>373
つーか一体でハルケギニア世界を7日間で滅ぼせそうな……
巨神兵を創るだけの技術力を持った世界ですら滅ぼされたくらいだし

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:32:12 ID:OXAo2Ofg
被爆と聞いて最近暇な怪獣王がハルケギニアに行きたがっているようです

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:32:26 ID:0aHdxfaX
なんかナウシカって王蟲と人間秤にかけたら王蟲選んで人間滅ぼしそうな
雰囲気なんだよね

>>376支援

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:39:44 ID:f+YfvsmM
>>378
すまないが、ゴジラは来てしまっている。
今日はすこうし、まとめをみてきてくれ。

381 :使い魔の炎:2008/08/14(木) 12:40:45 ID:CkegtvbQ
「あんた誰?」
抜けるような青空をバックに少女が烈火に問いかけた。
知らない顔だ。年は烈火とそう変わらないだろう。
「誰って…俺の名前は、花菱烈火だけど」
「変な名前。どこの平民?」
平民?なに言ってんだコイツは。
周りを見回すと、彼女と同じような服装をした少年少女たちたくさんいた。皆、例外なく棒のようなものを持っている。
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?」
「さすがゼロのルイズだ!」
誰かが言うと、
「ちょ、ちょっと間違っただけよ!」
と目の前の少女が怒鳴った。
この子は、どうもルイズという名前らしい。
烈火は足りない頭で必死に考えた。
ここはどこなんだ!?
こんな場所は日本にはない。それに、烈火の周りにいる少年たちの顔立ちは日本人のそれとはかけ離れている。
俺は、確かに近所の公園にいたのに…
日本の歴史や文化以外の知識ははさっぱりである烈火には、ここが何処であるか推測すらできなかった。
「ミスタ・コルベール!もう一度やらしてください!」
ルイズが怒鳴ると、人並みの奥から中年男性が現れた。
RPGの魔導士のような格好をしている。
「それはダメだ、ミス・ヴァリエール。『使い魔』の召喚は一度しかできない決まりだ」
「でも!平民を使い魔にするなんて聞いたことありません!」
また周りがどっと笑う。
会話の流れから察するに、"つかいま"とはどうやら烈火のことらしい。
「では、儀式を続けなさい」
「えー、彼と?」
ルイズは困ったように烈火を見つめた。
なにをする気だ?


382 :使い魔の炎:2008/08/14(木) 12:41:51 ID:CkegtvbQ
「ねえ」
ルイズは烈火に声をかけた。
「なんだよ」
「あんた、感謝しなさいよ。貴族にこんなことされるなんて、普通は一生ないんだから」
「は?」
何言ってんだコイツ。
烈火はまったく訳がわかっていない。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
ルイズの唇が烈火のそれと合わさる。
はあああああああ?!烈火は心の中で絶叫した。
「お、お前!いきなり何しやがんだ!」
「た、ただ儀式を済ませただけよ!!」
ルイズは顔を赤くしている。照れるなら何故やるんだ。
「ふざけんな!てめ…あちっ!?」
烈火の体に熱さと痛みが走る。
「大丈夫よ。使い魔のルーンが刻まれてるだけだから」
「なんなんだよ、"つかいまのるーん"…って…」
烈火は、体の中を走る痛みに意識を摘み取られた。


花菱烈火、高校一年生の16歳。
運動神経、最高。
成績、下の下。彼女いない歴16年。賞罰アリ(主に罰)。
先生の評価は『烈火?アイツは勉強しないと二年になれないでしょう。まずは授業に出ないと』
親の評価は『烈火?誰それ?そんなやついたっけか?』
そんな彼は、人一倍トラブルに巻き込まれやすい。
もっとも、彼の16年の波乱万丈な生涯の中でも、ここまで大きなトラブルはなかったが。

烈火は、ほんの30分前まではちゃんと学校の近所の公園にいたのだ。
いつも通り授業をサボり、友人(宿敵?)の石島土門と霧沢風子の襲撃をやり過ごしたあと、彼はゆっくりと通学路の途中にある公園を散歩していた。
しかしその時、彼の目に妙なものが写った。
通学時にいつも通る公園の噴水の近くに、鏡のようなものが浮かんでいた。
好奇心から、その鏡に手を伸ばした…すると、

気がつけば、ファンタジーだったのである。



383 :使い魔の炎:2008/08/14(木) 12:43:37 ID:CkegtvbQ
「それほんと?」
疑わしげに烈火を見つめるルイズ。
「嘘ついてどうすんだよ」
烈火は後悔していた。
授業、サボるんじゃなかった…。
やっぱり、ここは日本じゃない。
というか、地球ですらない。
夜空に浮かぶ二つの巨大な月を見たとき、烈火は思わず目眩を感じた。
しかもここは魔法を学ぶ学校らしい。なんだそれ?なんの映画だ?
「信じられないわ…」
「それは俺の台詞ぢゃ!一体なんなんだよここは!?」
「ここはトリステインの魔法学院。そんなことも知らないの?」
「知るわけねえだろ!第一、魔法学院なんて聞いたことねえよ!!」
「…あんたのいう『別の世界』ってどんなとこなの?」
「魔法使いなんかいねえし、月はひとつしかねえ」
「そんな世界あるわけないじゃない!」
「俺の世界はそーなの! ここが変なんだよ!」
「怒鳴らないでよ。平民の分際で」
「平民だとお!?じゃあお前は一体何様なんだよ?」
「私はメイジよ」
「…明治??」
「…あんた、ほんとにこの世界の人間なの?」
「だから違うつってんだろ!…まあ何にせよ、お前が俺を元の世界に帰してくれりゃいいんだよ」
「…無理ね」
「なんでだよ!?」
「別世界と、この世界をつなぐ魔法なんてないもの」
「じゃあなんで俺はここにいるんだ!?」
「知らないわよそんなの!」
にらみ合う烈火とルイズ。
ふうと息をつく。
「あのね、ほんとのほんとに、そんな魔法ないのよ。大体、別の世界なんて聞いたけとないもの」
「勝手に召喚しといてそれかよ…」
「使い魔として人間を召喚した、なんて例も聞いたことないし」
「人事みたいに言うんじゃねえ。…とりあえず、その召喚の魔法とやらをもう一度俺にかけてみろ」
「どうして?」
「そうすりゃ戻れるかもしれねえだろ」
「無理よ。『サモン・サーヴァント』は呼び出すだけ。元に戻す魔法なんてないわ」
「いいからやってみろって」
「不可能。今は唱えることも出来ないわ」
「意味わかんねえよ!どういうことだ?」
「…『サモン・サーヴァント』を使うにはね」
「おう」
「一回呼び出した使い魔が、死なないとダメなの」
「…マジかよ」
「死んでみる?」
「いや、パス…」


384 :使い魔の炎:2008/08/14(木) 12:44:33 ID:CkegtvbQ
烈火はうなだれた。
そして、左手の甲に文字が刻まれていることに気付く。
「ああ、それはわたしの使い魔ですっていう印みたいなものよ」
烈火はしばらく考えた。
あああ、ふっざけんじゃねえ。
こんな生意気娘の家来なんて、絶対にイヤだ。
けど、今ここでコイツに刃向かえば、これから生活していくことができない。
知り合いひとりいないこの世界で、烈火だけで生きていくのはおそらく不可能だろう。
ここで死ぬぐらいなら、例え気に入らない女と一緒でも、最低限の生活が保証されたここで暮らすほうがマシだ。
それに、戻る方法もここにいたほうが早く見つかるはず。
楽天的な烈火は、すぐに自分の世界に帰れるものだと踏んでいた。
苦しい生活をするより、ここにいたほうが得だ、と考えたのである。
「…わーった。しばらくはお前の使い魔…ん?ちょっと待て。
俺がお前の使い魔ってことは、お前は俺の主ってことだよな?」
「もちろん。今さらなに言ってんのよ」
「…じゃあ、お前は俺の君主ってわけだ」
「…?」
「よし!じゃあしばらくは俺がお前の忍になってやる!」
ほんとは、もっと優しくて…できれば日本人の君主に仕えたかったが。
まあ、どうせすぐ元の世界に戻れるだろうし。
「…シノビ?なにそれ?」
「ああ、そっか。この世界には忍者なんていねえよな」
「ニンジャ?…ああ、ほんとになんなのよこの使い魔は…」
「だーかーらー!"忍"だって言ってるだろうが!
俺が元の世界に戻るまでは、お前を守ってやる!!」
「ああもう、わかったわよ。喋ってたら眠くなっちゃったわ」
「…俺はどこで寝りゃあいいんだ?」
ルイズは床を指差した。
「確かに、本物の忍者は布団では寝ないけど…床で寝ろってか?」
「仕方ないでしょ。ベッドは一つなんだから」
おもむろに、ルイズはブラウスのボタンを外しはじめた。
下着が露わになる。さすがに烈火も慌てた。
「うわ!?何してんだよお前!?」
「…?何って、着替えてるんだけど」
「お、俺を試すのか?!俺は君主に手を出すようなダメ忍者じゃねえぞ!?」
「何言ってるのよ?使い魔の前で着替えるのなんて恥ずかしくもなんともないわ」
「は?」
なんだよそれ。
っていうか、ほんとにこんなやつを君主にしちまっていいのか? 俺。
「じゃあ、これ明日になったら洗濯しといて」
ぱさっ、ぱさっと何かが飛んできた。
それは、レースのついたキャミソールと、パンティだった。
「ふ、ふざけんなてめえ!!忍は君主を守るものであって召使いじゃねえんだ!」
思わず立ち上がると、ルイズの肢体が目に入った。
烈火は思わずパンティを握りしめてしまった。
コイツ、ほんとに恥ずかしくないのか? いくら忍だといえ、ここまで意識されないのも空しい。
「誰があんたを養うと思ってるの? 誰があんたのご飯を用意すると思ってるの? ここ誰の部屋?」
「…ぐ」
「あんたはあたしの使い魔。洗濯、掃除、雑用、当然じゃないの」
ダメだ。"忍"や"男"どころか、人間として見られていない。
はあ、帰りてえ。やっぱ、君主変えようかな。
いやいや、忍は一度決めた君主は絶対守り抜く。
ポンポン君主を変える忍者には忠義も男気もないだろう。
すでにベッドの中で寝息をたて始めた君主を見て、烈火はため息をついた。
見た目は結構かわいいけど、性格はマジで最悪。風子以下だ。
烈火は窓から、二つの巨大な月を見上げた。

オヤジ、すまん。俺、しばらく帰れそうにねえわ。心配すんな…あのオヤジが心配なんかするわけねえか。

烈火の使い魔…もとい、忍としての生活が始まった。

385 :使い魔の炎:2008/08/14(木) 12:47:52 ID:CkegtvbQ
投下終了。
申し訳ない。書いてから気づいたんだけど、序盤はサイトを召喚したときと
ほとんど変わらなくなってしまった…

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:47:54 ID:ItTKX5Wl
元の姫はどうなる支援

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:52:30 ID:fm3Ks7cD
乙です
ディテクトマジックに反応しなかったらしいので、烈火の能力はハルゲキニアの魔力とは別物なのかな

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:52:42 ID:/MKlauaX

ルイズは姫って感じじゃないな
・・・御館様?

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 12:54:43 ID:H/zYre2P
姫と出会う前か
という事は火竜との契約もまだなんだな
契約済みだったらキュルケどころの騒ぎじゃないけど

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 13:02:40 ID:0aHdxfaX
ルイズは姫ってより・・・・・おやびん?

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 13:05:48 ID:Lox2jGHj
親方ー、こんがり上手に焼けましたー!

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 13:07:41 ID:/MKlauaX
>>389
あの段階でも一応炎は出せてたな
まあ大した事はなかったけど、服だけ燃やしたりはしてたわけで

む? ま、まさかフーケの……!?

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 13:16:38 ID:tC+f/De0
>>392
服だけ燃やし尽くすと申したか。














いや−ん、まいっちんg(ry

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 13:43:36 ID:sVquD7Na
火薬玉とか使ってたっけ。初期のころは。
どこかで補充が利くか?

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 13:47:19 ID:dbZrkqWv
>>394
自作してたみたいだし、材料さえ調達できれば問題なさそう。

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 13:47:19 ID:UNMtsjWF
そこが作者の腕の見せ所だろう、と言ってみる

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 13:54:52 ID:2h1nZR4C
そういや硫黄が火の秘薬扱いだから火薬は需要が高そうではあるな
……ボンバーマン喚んだら爆弾作り放題だな。もちろんXbox版な。

398 :使い魔の炎:2008/08/14(木) 13:57:17 ID:CkegtvbQ
あ、ごめん設定書くの忘れてた
これは、もし姫と出会う直前、公園にゲートが開いてたら?っていう
話なんで本編の姫とは出会う前です

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 14:03:12 ID:mmFu8/Tg
オリキャラと変わらん予感

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 14:10:54 ID:UUMRH6zx
乙って言いたいとこなんだけど……。
なんつーか、ガロードとティファを引き離すような感じというか……
SO2のクロスに納得いかないものを感じるのと同じ感覚というか……。
いやまあ、ある種の我侭なんですけどね。

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 14:19:08 ID:YPwXMhge
それ言うんだったら、ほとんどの作品でルイズとサイトを引き離してるだろう。

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 14:31:22 ID:VaTWnCUj
このスレは書き手さんがいっぱいいるからか、なんというかすぐに叩く方向に話が向くというか……
これつまんねー、なら叩いて止めさせれば良いじゃん。ほかにも居るんだし
みたいな雰囲気を感じる事があるなあ

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 14:31:58 ID:tqYPbrcX
自分がいるスレの大前提をまるっきり覆すレスw

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 14:38:34 ID:H/zYre2P
乳革命に姫を召喚させてしまえば問題なし

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 14:40:22 ID:pOEBqpzr
>>400
そういや姉妹スレでガロード&ティファを召喚して、ルイズが胃潰瘍になりかかってたっけ。


406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 14:56:11 ID:UUMRH6zx
>401
まあそうなんだけどね。

>402
そう取れかねないな、スマン。
SO2クロスは好きだし、これも面白そうだと思ったんだよ。
ただ、SO2クロスを読んでるときに感じたような
「奥歯に物が挟まったような感じ」を感じたんで。
以後自重する。

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 15:04:54 ID:+XS+pwo+
成績、下の下。彼女いない歴16年。賞罰アリ(主に罰)。
先生の評価は『烈火?アイツは勉強しないと二年になれないでしょう。まずは授業に出ないと』
親の評価は『烈火?誰それ?そんなやついたっけか?』


烈火は歴史の授業は積極的に参加して、歴史だけは成績よかったはず。
親の評価は駄目息子。
使い魔の炎の作者さん、烈火はこんな感じだよ。


408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 15:16:25 ID:VaTWnCUj
>>406
こっちも喧嘩腰で悪かったね。ごめんよ

でもどんな出来や話のSSだって、作った人物が居て面白いと思う人も居るのだから、ね……
アドバイスとしてならどんどん言うべきだと思うぜ、改善点とかきになった文章の不備とか



409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 15:19:17 ID:ROLZXXCC
まぁマイナーなキャラだとろくなコメントもらえないからなー…(俺とか

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 15:19:44 ID:jBfzx3uG
終わりのクロニクルから佐山御言召還

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 15:20:06 ID:KUNVt9Ex
いっそ烈火じゃなくて浦飯幽‥‥いやなんでもない。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 15:24:17 ID:ZxKiRYuC
>>410
佐山節というか川上節を再現できるかが問題だなw

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 15:29:34 ID:/ieawhuc
To HeartからHMX-12

「はゎゎ」
給仕をしていたらギーシュの落とした香水に躓いて
M字開脚でパンツ丸見え

「なんというドジっこメイドなんだ・・・」
「ルイズの属性はドジっこなのか」


「モップを持つと凄い破壊力になるんですぅ」
ルーンのせいで上手く家事仕事がこなせない駄目メイド

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 15:40:57 ID:qEaqozVP
ギーシュのワルキューレって「最大で七体」なんですっけ?
それとも「一度に出して制御できるのが七体」でしたっけ?

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 15:44:41 ID:VaTWnCUj
>>414
最大で七体、のほうだとおもった

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:04:18 ID:N5Lpgx2G
>414
最初の決闘イベントで七体を出した後、サイトに破壊されても補充をしなかったので「七体作る≒全精神力」だと思う。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:23:32 ID:NLtdg4fK
終わクロのキモはバトルより交渉だからな。
エルフ、ガリア、レコンキスタとの戦争がすでに終わってる状態からスタートして、というのなら考えたことあるが。難しくて断念した。

ちなみにルイズと新庄は声が同じだ。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:32:55 ID:qEaqozVP
空いてますかぁ
空いてるなら40分頃から投下させてもらうのですよー

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:34:53 ID:D6LtuP4p
目欄はわざとか?

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:35:35 ID:zS6sBYyQ
ageで投下……

421 :ゼロの視線:2008/08/14(木) 16:38:49 ID:qEaqozVP
失敗失敗    で、40分頃投下しますよーん

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:43:26 ID:FdFROEul
序盤からgdgdでギーシュ戦で息切れ、その後放置
っての多いよな
たまには1話目でフーケ捕縛までやってくれ

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:44:11 ID:jBfzx3uG
それはさすがに早すぎだろ

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:44:14 ID:qEaqozVP
第三話

「な、何考えてるのよ!
 これはアタシの決闘なんだから、アンタに関係無いのよ」
「わたしは君の使い魔だそうだ。
 ならば君の戦いをわたしがかわりにやっても構うまい?」
「ま、まあそうね。
 ただし!戦う以上は勝ちなさい!絶対に!」
「了解した」
ルイズを下ろすと、ワルキューレに相対する幻之介。
「ではこの国の術とやら、どれほどのものか見せてもらおうか」

「くっ くそぉ!」
顔面を腫らしたギーシュが、七体のワルキューレを操って幻之介に攻撃をかけるが、かすりもしない。
むしろ時折拾った小石を投げつけられて結構ボロボロだ。
「それ、隙ありだぞ少年」
「ぶぎゃっ」
その軽快な身のこなしは、まるで
「あれが噂に聞く東方の舞踊、『カグラ』なのかしら」
ポツリと呟くモンモランシー。
控えめにいって、ギーシュ・ド・グラモンは幻之介の引き立て役でしかなかった。
「それにしてもゲンノスケって、腰の剣を使おうとしないわね」
「使うまでも無い。彼は勝とうと思えば小石をギーシュの急所に当てれば終わる。それをしないのは」
「多分ギーシュの、というかこの辺りの魔法を見極めようとしてるのね」
「あら、ヴァリエールがあたしに話し掛けてくるとは思わなかったわ」
「あたしのゲンノスケを褒め称えてるんでしょ?ならツェルプストーであっても話し掛けるのはやぶさかじゃないわ」
「言っとくけどゲンノスケが凄いんであってアンタがスゴい訳じゃないんだからね?
 かろうじてゼロじゃなくなった、って程度よ」

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:45:31 ID:qEaqozVP
「でも、ゲンノスケはあたしの下僕なんだからね、うらやましいかしら?」
「・・・・・・ちょっとだけ・・・・・・」
などとやっていた時、ワルキューレの一体の拳が幻之介の腹部を捕らえる。
大きく高く飛ばされる幻之介。
「「ゲンノスケ!」」
真っ青になり、声を揃えるルイズとキュルケ。だがしかし
「大丈夫」
「「大丈夫って何が?」」
「彼は捕らえられてなどいない。
 あえて言うならわざと殴られた」
「何でそんな事わかるのよ」
「見えた。彼は殴られたのではなく、拳に乗ってジャンプした。ほら」
その言葉に皆が −ギーシュすらー 注目する中、幻之介はひらりと空中で一回転して華麗に着地する。
「ふむ、土を青銅と変えくぐつと操る術、か。なかなかに面白い。が」
ここで幻之介の眼光が一気にきついものとなる。
「この程度か?」
それは侮辱でも侮蔑でもなく、ただ事実を口にしただけ。
おまえは弱いと宣言された、ただそれだけの事。
「だ、黙れぇ!」
七体のゴーレムが一斉に踊りかかろうとして、そのまま崩れ落ちる。

   ?

一同が見ると、何も無かった。
ギーシュの手中に、杖代わりである薔薇の造花が無かった。
恐る恐る振り向いたギーシュの目に映ったのは、見た事も無い形状のナイフに貫かれて壁に張り付いている自分の杖。
「杖が無ければ魔法が使えないのなら、杖を手放させてしまえばいい」
そんな幻之介の言葉に、今更ながら真っ青になるギーシュ。
もし最初からゲンノスケが「殺す」つもりだったら開始五秒で自分の眉間はあの投げナイフ
(後でゲンノスケに『クナイ』というのだと教わった)
に貫かれてたのだという事を。
「僕の             負けだ」

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:46:23 ID:D6LtuP4p
だから目欄を戻せと

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:46:40 ID:qEaqozVP
に貫かれてたのだという事を嫌でも悟らされる。
「僕の             負けだ」


「結局ギーシュ、というかドット程度じゃゲンノスケの剣の腕前、披露するまでも無かったってコトね」
「力量差がありすぎたってコトよね」
「そういえばタバサ、あなたの知る「伝説の剣士」ってどんな技だったの?」
「誰も彼が剣を抜く所を見ていない」
「何よそれ」
「彼は剣を鞘にしまったまま敵に近づき、見えない速さで鞘から剣を抜くと同時に敵を切り、即座に鞘にしまった」
「見えない速さで?」
「肯定 その剣は魔法を切り岩を断ち火や水すらも両断したという」
「あら、火まで?」
「ある騎士は彼が剣をしまう音を聞き、自分の断面を見て初めて自分が斬られた事に気づいたと伝えられる。
 イアイという技なのだとか」
「自分が真っ二つに切られた事すら気づかない・・・・・・」
「神速の剣技・・・・・・・」



「あはははー」
「テファねーちゃん、ただいまー」
「おかえりなさい、彼女は?」
「もうすぐかえってくるよー」
「でもあいつどんくさいなー」
「どんくさいよねー」
「心底どんくさいー」
「でも食べられるキノコとか詳しいから、ほらこんなに一杯取ってきたよー」
「じゃあ今夜はご馳走ですね」
「わーい」「やったー」
「ただいま戻りました」
「ありがとうございます オボロ」

428 :ゼロの視線:2008/08/14(木) 16:51:09 ID:qEaqozVP
またもや失敗

はい、ここまでです
「二番目」の最後にちっと間違いを発見したのでダブる形で修正いたしました

ご迷惑おかけしました。
風太郎忍法帖でも最強クラスのスペックを誇る甲賀幻之介、その実力を抑えて描くのが大変です。
ご清聴ありがとうございましたです

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 16:51:16 ID:MhMPgDWh
取りあえず落ち着いて投下してくれ。内容的には悪くないから次から気をつけてくれ。


430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:21:11 ID:HT4NrF69
もしかして朧の瞳術って対メイジでは最強なんじゃないか?

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:23:40 ID:AanoxePd
>>422
ムチャ言うなww

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:25:06 ID:qEaqozVP
>>430
そういえばそうですね
上条さんとちがって範囲に限界なくて見るだけでいいし

・・・・・・・・やべ、強過ぎ
しかも幻之介と合流した日にゃいちゃつくだけで何もしなくなるな
幻之介とタッグ組んだら七万はおろか百万の軍勢だろうが始祖だろうが相手にならん

どうしよ?

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:40:36 ID:YRFQwbQY
ところで、ゲルマニアのナントカ卿よりギーシュの方が練金では上ってことになるのか?
キュルケが買ってきた剣はすぐ折れちゃったのに、
ギーシュのは適当に出した剣ですら青銅人形ブチ斬りまくりだし。

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:43:29 ID:wW/SvTIB
どうせぼる目的だし見た目だけ良くしたんじゃねえの

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:44:48 ID:2vcrzfnK
>>430
魔法と忍術って同じ物なん?

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:46:55 ID:qEaqozVP
>>435
自分としては「術」というひとくくりで「通常の物理法則に合わない面妖なモノ」
よって朧の瞳術で打ち消せると考えます

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:48:17 ID:AanoxePd
だがちょっと待ってほしい
「ゲルマニアのシュペー卿作」と称してい販売していた剣の描写から察するに、どう考えても実用性は極低だろう、jk

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:50:44 ID:UVV6k40m
あの剣は実はシュペー卿の名を騙って見た目だけ似せた偽物だからナマクラなんだって設定のSSもあったな

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:54:48 ID:dV+VfYYO
>>433
・シュペー卿作の名を騙ったフェイク。店の親父が知っていたかどうかは不明。
・シュペー卿的には失敗作。
・もともと実用品として作られたものではなかった。
・実はシュペー卿は名前先行で実力無し。
・ギーシュは刀鍛冶として類まれなる才能の持ち主。
・青銅人形に比べてフーケのゴーレムが大幅に頑丈だった。
・対ギーシュ戦ほどフーケ戦ではサイトの心が震えてなかった。
・フーケがシュペーの剣にこっそり細工していた。

等が考えられるが…。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:57:58 ID:YRFQwbQY
使い魔を見れば実力はわかる。
ギーシュ実はすげえんだよ。

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 17:59:11 ID:dV+VfYYO
>>440
確かにヴェルダンデは素晴らしいからな。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:00:10 ID:AJPXLrFp
>>440
じゃあネズミのオスマンはどうなる?

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:01:02 ID:kD5zLgVI
>440-441
ルイズの持っていた水のルビーの臭い、一体何処から嗅ぎつけて掘り続けたのかを考えると、その感知能力と体力のすごさが分かる。

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:04:56 ID:7atVWiHl
>>442
おっと、牡MANの悪口はそこまでだ

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:05:25 ID:+mByDN4M
>442
君にはこの言葉を贈ろう

能ある鷹は爪を隠す

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:06:35 ID:3CB7MnPz
これでヴェルダンデがきゅいきゅいの様に変身できれば、正ヒロインになってもおかしくないと思ったが
ヴェルダンデってメスだっけ?

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:09:17 ID:qEaqozVP
ヴェルはオスでした。
ギーシュとの決闘に勝ったサイトを誇り、かつ自分の主を破ったという事で複雑な感情抱いてましたよ

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:17:14 ID:3CB7MnPz
>ヴェルはオス
何故かブリジットのような可愛い男の娘を想像した俺はヤバイかもしれない……

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:32:56 ID:vz6nZ+F0
>可愛い男の娘
ちょ、おまw

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:42:10 ID:dV+VfYYO
>>448-449
どこにでも男の娘好きはいるもんだ。

IFスレでもこと有る毎に「タバサが男の娘」ネタを振るうざいヤツがいてなあ。











……オレだけど。

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:51:51 ID:tCR1VVqi
ヴェルダンデがメスなら名前がヴェルダンディになるな
声はやさしいエレオノール姉様で

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 18:52:32 ID:j8/w/vjd
>>442
姉妹スレでさらっとネズミのふりをした老韻竜っつう作品があったなw

>>450
よし、巣に帰れ
安心しろ、一人にはしないさ
【爽やかな笑みを浮かべながら】

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:08:11 ID:v3zowmnf
完全無差別消去だから見られただけで消滅確定なデルフ……
見られただけで魔法は使えないは固定化は解けるは飛行船は墜ちるはと
絶対に召喚したらいけない奴呼んじまったなテファは

そりゃ記すことすらはばかられるわ
メイジ完全無力化したら平民が革命おこしかねんし

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:08:24 ID:wgGrr5Hl
>>451
永遠の17歳と申したか・・・・・・

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:12:31 ID:wRHy8gDm
全然関係無いけど、朧の声って確か・・・・

こっから仮定の話なんだけど、ルーンの効果で幻之介がルイズに心開いてて、
それ見た朧がヤンデレ化って線は・・・・
もしくは、ひたすらイチャつく幻朧見て、逆ギレ→暴走って線は?

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:19:07 ID:D6LtuP4p
妄想に同意求められても
で? としか言いようがないんだぜ

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:21:21 ID:2nWAH2Rd
朧の場合は瞳術だけ最強だから微妙だなあ。
どうやっても使い魔にできない気もするが。

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:23:22 ID:AJPXLrFp
馬鹿野郎、朧だって縫い物ぐらいできるぞ


459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:27:13 ID:X27woahY
で、次の人まだですかー?

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:27:45 ID:2vcrzfnK
>>457
そういえば召喚すらできない気がしてきた。

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:36:12 ID:ROLZXXCC
ヴェルは男の娘
いいな。うん。いいな。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:40:22 ID:0tUJ3j/F
なに、あのべルダンディーが男の娘だって?





……ああ、うん、なんかいいな……

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 19:48:21 ID:3CB7MnPz
主人のギーシュを慕いつつも才人にも惹かれてしまう揺れる女?心
最後は上を才人、下をギーシュで円満解決!……何考えてんだ俺 orz

タバサが男の娘なら童貞をキュルケ、処女を才人にというのも(ry

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:00:11 ID:9iVFT9NT
>>462
鈴伊達男……いや、なんでもない

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:01:02 ID:j8/w/vjd
>>462
そんな、エレオノール姉さまが男の娘だと!?

……あー、それはそれで!

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:15:54 ID:X27woahY
男であの性格だったら単に嫌な奴だろう常考

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:19:09 ID:fLkS2mQx
朧と言えば拳法の達人ですね


ボー・ブランシェ呼ぼうぜ

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:22:49 ID:vz6nZ+F0
>465
いかに愛していても、子供が産めなきゃ嫁にはできんよな。
バーガンディ伯爵も一族郎党の突き上げに耐え切れなかったようだ。

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:25:27 ID:J99uyPGi
ああ、突き上げってそういう…

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:27:05 ID:4O8KtsTt
何となくだけどボーとルイズって気が合いそう。


471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:27:13 ID:ea+Apsjg
>>467
スプリガンの格ゲー大好きネオナチドイツ人ですね
スプリガンは誰もよばれてないな

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:32:50 ID:mEqcB3s3
>>467
ボーは能力的には間違いなく当たりだな。
近距離戦ならばルーン抜きの素でメイジ殺しを軽くやってのける肉体能力があるし。
あの目にも止まらぬ素早さは出鱈目だ。

それよりも何よりも、ルイズはあの無駄に暑苦しい性格を我慢出来るかどうかが気になるな。
案外染まりそうな気もするけど。


473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:34:10 ID:jzuIdYJj
>>471
ボー・ブランシェの考え方は結構貴族と馴染みそうな気がするなw


474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:35:54 ID:Ijz3Dp3k
ボー・ブランシェと幼女ルイズの絡みとか見てみたいな。
この手の「幼女と野獣」的な組み合わせには心惹かれるものがあるw

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:36:06 ID:YPwXMhge
>>470
ボーもルイズと負けず劣らずの努力家だからな。
超前向きなあいつからしてみたら平民うんぬんもどこ吹く風だろう。しかし得られる称号は『お笑い芸人』。

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:36:57 ID:BbMamQTu
強者が弱者を守り導くって考えだったっけか、
なんだかんだでボーが死んだ時軽く涙出そうになったなw

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:38:57 ID:jzuIdYJj
イーヴァルディーの勇者を読んで新技開発だな。

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:39:14 ID:S/hAQ2MI
>>473
貴族、というよりルイズの考えを肯定してくれると思う。
ルイズ自身は自分の理想を満たすことができなくて鬱々としてるけど、
ボー自身這い上がってきたキャラだから体力作りから、という形でだけど補佐してくれると思う。
 
 
 
でも、スプリガン界隈っていうか小学館関係は二次創作ヤバかったんじゃね?

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:42:12 ID:T2GIQdpF
>>478
それは羹に懲りて膾を吹くレベルなんじゃ

480 :炎神戦隊ゴーオンジャー ◆/J119aJ2n2 :2008/08/14(木) 20:44:05 ID:8NW5yVJL
GP−03投下OKですか?

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:44:24 ID:S/hAQ2MI
>>479
昔行ってたSSサイトが勧告くらって消す羽目になったのを見た程度だから

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:47:04 ID:mEqcB3s3
>>478
一応小学館のガイドラインではネットの二次創作はアウトっぽいな。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:49:31 ID:YPwXMhge
>>482
すでにドラえもんとかARMSとかあるだろ。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:50:38 ID:0tUJ3j/F
なんじゃって?
すると・・・するってえと、このファーザーとらんまのSSが止まってるのはいってえ・・・

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:54:35 ID:qGctHQyW
>>484
らんまはともかくファーザーは絶対無関係だと確信できるのはなぜだろうw
それはそれとして支援

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 20:57:02 ID:S/hAQ2MI
>>480
遅ればせながら、支援

487 :炎神戦隊ゴーオンジャーB ◆/J119aJ2n2 :2008/08/14(木) 20:58:34 ID:8NW5yVJL
「炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!」

「ハーイ! 朝のお目覚めいかがかしら、ルイズ?」
 洗濯をシエスタに任せたケガレシアがルイズと合流した直後、そう声をかけてきた少女がいた。しかしルイズとは性別以外ほぼ違っている。髪の色、身長、胸囲……。
「おはようキュルケ」
「おはよう。それよりもあなた平民を使い魔にしたって言うけど本当? 興味があったからお披露目まで待ちきれなかったの」
 キュルケはルイズの傍に立っていたケガレシアをまじまじ見つめる。
「ふーん、なかなか美人ね。お名前聞かせ願いますかしら、ミス?」
「ケガレシアでおじゃる」
「初めましてミス・ケガレシア。私はキュルケ、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプシュトー」
「何親しげに挨拶してるのよ!」
 それがどちらに向けられた言葉かは不明だが、ルイズは非常に苛立たしそうに声を荒げた。
「それにしても本当に平民を使い魔にしたのね。魔法学院の歴史で初めてだそうよ」
「うるさいわね」
「私も昨日使い魔を呼んだのよ。いらっしゃい、フレイム」
 開けられた扉からのそのそ入ってきた赤銅色の生物は、ワニ程もある大きなトカゲだった。
「サラマンダーね」
「そうよ。しかも火竜山脈に生息する亜種よ。普通のサラマンダーよりもずっとレア物なんだから」
「そりゃよかったわね」
 ルイズは鬱陶しそうにキュルケの相手をし、ケガレシアはフレイムに侮蔑的な笑みを浮かべていた。
「それじゃ使い魔も見させてもらったし、失礼」
 一方的に話し終えるとキュルケはフレイムを連れて去っていった。キュルケの去った方向を火を噴きそうなほど睨みつけるルイズ。
「きー! 何なのよ! 自分がレア物の使い魔を召喚できたからって!」
「あんなトカゲごときで何を悔しがっているでおじゃる?」
「いい? メイジの実力を見るには使い魔を見よ、っていうのよ。つまりあいつがレア物のサラマンダーを呼んだって事は、あいつが優秀な火のメイジだって事を明らかにしているんだから」
「ふん、あんなトカゲの炎など、かつてキタネイダスの配下だったショウキャクバンキの足元にも及ばないでおじゃる」
「……ところで、そのキタネイダスとヨゴシュタインはどこに行ったのよ?」

488 :炎神戦隊ゴーオンジャーA ◆/J119aJ2n2 :2008/08/14(木) 21:01:03 ID:8NW5yVJL
――GP−03 確率ゼロパー――

 そんなキュルケとの会話の後、ルイズはケガレシアを今日最初の授業が行われる教室に連れていった。
 使い魔召喚の儀式後最初の授業は各自の使い魔の披露という一面もあるため、本来であればヨゴシュタイン・キタネイダスも同席させたかったところなのだが、不在のためケガレシア1人を連れていく事にしたのだ。
 教室内は多数の生徒と多数の使い魔がいるため、面積のわりに騒々しかった。
 教壇前には温和そうな中年女性が立っていて、
「皆さん、春の使い魔召喚はどなたも成功したようですね。このシュヴルーズは毎年この日を楽しみにしているのですよ」
 紫のマントを纏った女性教師・シュヴルーズは周囲を見渡し満足そうに頷く。
「ゼロのルイズ! 召喚できなかったからってそこら辺歩いてた平民を連れてくるなよ!」
「違うわよ! きちんと召喚したもの。こいつらが来ちゃっただけよ! 風邪っぴきのマリコルヌ!」
 マリコルヌの暴言に負けじと返したルイズの反論に、マリコルヌは憤怒のあまり赤面した。
「誰が風邪っぴきだ! 僕は風上のマリコルヌだ! 風邪なんてひいてないぞ! ゼロのルイズ!」
「ミスタ・マリコルヌ、ミス・ヴァリエール、友達を馬鹿にするものではありませんよ。ゼロだの風邪っぴきだのと」
 シュヴルーズが杖を振ると突然数個の小石が出現、うち2つがルイズ・マリコルヌの顔面を直撃した。
「それでは授業を始めます。皆さんは私とこれから1年間、土属性の魔法について学んでいきましょう」
 そう言うとシュヴルーズは教室内を一通り見渡し、
「ミス・ヴァリエール、基礎錬金です。ここにある石ころを金属に変えてごらんなさい」
 ルイズは立ち上がらずに困惑の表情を浮かべて周囲を見渡すと視線が合ったキュルケが、
「ミス。シュヴルーズ、危険です。やめといた方がいいと思いますけど」
「失敗を恐れていては何も変わりません。ミス・ヴァリエール、やってごらんなさい」
「お願いルイズ、やめて!」
 しばらく間を置いてルイズが呟く。
「……やります」
 途端にざわめきが増大した。大急ぎで机の下に潜り込む者、始祖ブリミルに祈りを捧げる者、力ずくでルイズを止めようと試みる者……。
 そんな生徒達の騒ぎを意に介さずルイズは教壇に向かった。

 洗濯後の排水をケガレシアの指示通り川に流しに行こうとしているシエスタの後方で、爆音が聞こえた。
 音のした方向を見ると、教室から白煙が噴き上がっていて窓から誰か(シエスタは知らないがマリコルヌ)が吹き飛ばされていくのが見えた。
 シエスタはしばらく呆然と放物線を描いているマリコルヌを目で追ったが、マリコルヌ砲弾が着弾したあたりで状況を把握した。
「大変です!!」
 シエスタは着弾地点に人間砲弾を追っていった。

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:05:51 ID:S/hAQ2MI
支援

490 :炎神戦隊ゴーオンジャーB ◆/J119aJ2n2 :2008/08/14(木) 21:06:34 ID:8NW5yVJL
 昼食前の教室、黙って箒で床を掃くルイズの姿があった。。
 ルイズは罰として魔法無しでの教室掃除を命じられ、ケガレシアは「ゴミを捨ててくる」と言って瓦礫類を担いで教室を出たため、教室内に散乱したガラスや燃えかすをルイズとケガレシアが自分の代わりにとよこしたウガッツ達が掃除をしていた。
「ルイズ」
 そこに戻ってきたケガレシアがルイズに声をかけた。
「……失望した? 私はどんな魔法を使っても爆発するの……。だから“ゼロ”なんて呼ばれてるのよ……」
「ルイズ、お前はなかなか見所があるでおじゃるな」
「見所……?」
「あの爆発でおじゃる。魔法を使うといつもああした爆発が起こるのでおじゃるな」
「ええ……、そうよ……」
「その力で、わらわ達に協力してはくれぬでおじゃるか?」
「協力……? こんな爆発でいったい何に協力できるって言うのよ……?」
「我らの目的のために、ルイズの魔法は大きな助けになるでおじゃる。……まあ、あらかた片付けも終わった事でおじゃるし、昼食を取りながらゆっくり話すでおじゃる」

 場所は変わって食堂。
「実はゴミを捨てに行った帰り、ヨゴシュタインとキタネイダスから連絡があったでおじゃる」
「どこに行ってたのよ、2人とも」
「今後の事を考えて、わらわ達の拠点を作る場所を探していたでおじゃる。それが完成したと」
「は? 今朝場所探しを始めてもう完成? 何なのよ、それ?」
「今夜にでもルイズを招待するでおじゃる、わらわ達の居城・ヘルガイユ宮殿に」
「ヘルガイユ……、あんまりいい響きじゃないわね」
 その時、向こう側から数人の男子学生が歩いてくるのが見えた。
 中心にいるのは、金髪でバラをシャツのポケットに挿している気障そうな少年・ギーシュだ。
 ギーシュの周囲にいる者達が彼を次々冷やかす。
「なあギーシュ! お前今は誰と付き合っているんだよ!?」
「誰が恋人なんだ? ギーシュ!」
「ふっ、僕の心の中には特別な女性なんかいないよ。それぞれが僕の花なんだ」
 ギーシュが取り巻きの1人の質問に答えると、彼のマントから紫色の小瓶が落ちる。
「落し物でおじゃる」
「ミス、それは僕の物ではありません。勘違いではありませんか?」
「いや、確かにお前が落とした物でおじゃる」
 ギーシュは否定したが、その瓶を見た彼の友人と思わしき生徒達が続けて言う。
「あれ? あの香水はもしかしてモンモランシーのじゃないのか?」
「そういや、その色はモンモランシーが作ってるやつと同じだな」
「それが君のポケットから落ちてきたという事はだギーシュ、君はモンモランシーと付き合ってるんだな!」
 すると茶色のマントの少女がギーシュに向かって歩いていき、平手打ちをギーシュの頬に浴びせて去っていった。
「……やれやれ、バラとて栄養をやりすぎれば根腐れを起こしてしまうよ。彼女達はバラの存在の意味というか、扱いも理解してないようだ」
「ふふふ、無様でおじゃるな。だがそれがよい。わらわは咲き誇るバラなどよりも、枯れ果て腐れ落ちた花が好みでおじゃる。……今のお前のような」
 微笑を浮かべながらのケガレシアの茶々に、ギーシュは矛先を彼女に向けた。
「そ、そもそも君が不用意にも瓶を拾ったせいで、2人のレディーの名誉が傷付いた。いったいどうしてくれるんだい?」
「どうもせぬでおじゃる」
「いいだろう、決闘だ! その思い上がった頭を冷やしてあげよう! 貴族に対する礼儀というものも教えてあげよう!」
「受けて立ってやるでおじゃる。場所はお前次第。時間は……1時間後」
「よし、1時間後にヴェストリの広場で!!」
 ギーシュはバラを象った杖をケガレシアに向けると、食堂から出ていった。
「こ、殺されちゃう……。き、貴族を怒らせたら、殺されちゃう……!」
「殺される? 誰が? 誰にでおじゃるか?」
「ケガレシアがギーシュにに決まってるわよ! 馬鹿じゃないの! 相手はメイジなのよ!? いくらあんたが腕に覚えがあるって言っても勝てるわけないじゃないの!」
「勝てるわけが無いのはあの小僧の方でおじゃる。……まあよい。ルイズ、ヘルガイユ宮殿への招待を前倒ししてこれからにするでおじゃる」
「ちょっ、何言って……ってどこに行く気よ!?」

「いよいよルイズにその力を見せつけ始めたガイアーク! 果たしてギーシュは生きて帰れるのか? その全てはまた次の話だ、ドルドル!」

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:07:16 ID:S/hAQ2MI
支援

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:08:17 ID:AanoxePd
GP−03と言われると、どうしてもデンドロビウムとかステイメンを連想する支援

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:08:26 ID:3CB7MnPz
>我らの目的のために、ルイズの魔法は大きな助けになるでおじゃる。
ひでぇw
これは全然嬉しくないwww

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:08:30 ID:4vmLRwDA
ギーシュ・ド・グラモンは生き延びる事ができるか?

495 :炎神戦隊ゴーオンジャー ◆/J119aJ2n2 :2008/08/14(木) 21:09:00 ID:8NW5yVJL
以上投下終了です。
ところでギーシュとの決闘相手は蛮機獣の方がいいでしょうか?

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:12:17 ID:FcokZCvs
投下乙です。
ケガレシア姫とも呼ばれているのに、平民扱いするとは〜!
でも、大臣の座は自力で勝ち取った感じだから、その辺は拘らないのかな。
そして、決闘相手が蛮機獣だと、巨大化してくれるのでしょうか。ワクワクw

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:12:53 ID:4vmLRwDA
>>495
ここはケガレシア本人がいいと思うでオジャル。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:14:05 ID:ea+Apsjg
大臣たちはゴーオンジャー5人より強いからな

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:14:46 ID:9irT6xYt
普通に戦っても強いからそのままでもいいんじゃね?
あと気になったんだが、ケガレシアのことをみんなが平民呼ばわりしてたけど一話で大臣って
名乗って皆が驚いてたよね? 今回平民って呼んでたやつらは召喚が終わってからさっさと帰ってたって解釈でOK?

500 :炎神戦隊ゴーオンジャー ◆/J119aJ2n2 :2008/08/14(木) 21:35:47 ID:8NW5yVJL
>>496
>そして、決闘相手が蛮機獣だと、巨大化してくれるのでしょうか。ワクワクw
ここで産業革命だと手に負えなくなりそうなので、たぶんフーケのゴーレム戦になるかと。

>>499
>普通に戦っても強いからそのままでもいいんじゃね?
強すぎるから(三大臣にすれば馬鹿にして・作者から見ればギーシュが死なないように)蛮機獣と戦わせるというのもありですが……。
もう少し考えてみます。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 21:44:14 ID:wW/SvTIB
イチローがルイズによって召喚されたようです
ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1218706143/

VIPスレ、実在の人物だが色々吹いた

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 22:07:24 ID:xDKjwgbU
VIPはいらん

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 22:21:46 ID:4KPVHrD8
テンプレ展開じゃないのか
なら読んでみるか


504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 22:24:05 ID:4KPVHrD8
ワロタ全盛期のイチローかよw

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 22:36:25 ID:BqZIRr83
イチローに吹いたww
VIPはいらんと言う前に、目を通してみたまえ。
かなり笑えるw

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 22:50:04 ID:nARWeJWE
バースが召喚されました

507 :ゼロの写輪眼2:2008/08/14(木) 22:55:59 ID:ItTKX5Wl
また短い(三千字近く)ですが、なんとか書き終わりました。今すぐ投下してもよろしいでしょうか?

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 22:56:41 ID:wW/SvTIB
支援

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 22:56:46 ID:D6LtuP4p
>>507
NARUTO最新刊も読んだし支援するぜ

510 :ゼロの写輪眼2:2008/08/14(木) 23:07:58 ID:ItTKX5Wl
イタチは自分の名を言うと共に全身に力をこめた。・・・・・・弟のことを考えれば今すぐにでも自害するべきなのかもしれないが、今は状況が見えなさすぎる。自分に何が起きたのかを知るまでは様子を見ることに決めた。
しかし予想に反して少女は何の反応も見せなかった。むしろ
「何で、何で私が呼び出した使い魔がこんな平民なのよ!」
と不満げに漏らしている。だがその反応にイタチは眉を上げた。
(俺のことを知らない?それに使い魔だと?)
自分で言うのもなんだが、『うちはイタチ』の名は世に知られ過ぎている。属している組織、『暁』のせい

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:10:32 ID:HdsybVda
2ちゃんブラウザのプレビュー機能使用を推奨する

支援

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:10:55 ID:Ijz3Dp3k
もしかしてリアルタイムで打ちながら投下してんのか?w

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:12:15 ID:d/1nDj9R
携帯か?

514 :ゼロの写輪眼2:2008/08/14(木) 23:16:05 ID:ItTKX5Wl
もあるのだろうが、何より自分がしてきたことが余りにも罪深い。手配張も人相書きも出回っているはずだし、この反応はどうもおかしい。しかも使い魔とはどういう意味だろうか? まさか、口寄せの術で呼び出される者たちのことを言っているのだろうか?
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民呼び出してどうするの?」
「しかも妙な格好してるし。さすが『ゼロ』のルイズだ!」
イタチがそこまで考えた時、周囲の人垣から目の前の少女に向かってそんな声がかかった。少女、ルイズと言うらしい、は顔を真っ赤にして
「ちょ、ちょっと間違えただけよ!」
と反論した。
「ミスタ・コルベール!もう一度召喚をやり直しさせて下さい!」
そして人垣の中にいるローブを纏い、大きな杖を持っている禿頭の中年男に向かって叫んだ。しかし男は首を振る。
「だめです。ミス・ヴァリエールも知っているでしょう?春の使い魔召喚の儀によって現れた『使い魔』で今後の属性を固定し、それにより専門課程に進みます。一度呼び出した『使い魔』は変更することができません。
なぜなら春の使い魔召喚の儀は神聖な儀式だからです。好むと好まざるとに関わらず、彼を使い魔にするしかないのです。・・・・・・それより早く、『コントラクト・サーヴァント』を済ませてしまいなさい」
「?ミスタ・コルベール?」
突然変わった口調にルイズと呼ばれた少女は困惑した体だ。コルベールはこの上なく真剣な表情をしており、視線はイタチから動かないままでいた。
ルイズはその様子に首をかしげながら、同時に顔を真っ赤にしてイタチを見てくる。そして諦めたかのように溜め息をついてからイタチに近づき、屈んで顔と顔を合わせるようにした。「か、感謝しなさいよ。貴族が平民にこんなことするなんて、普通じゃあり得ないんだから」
イタチには言っていることの意味がわからない。だがそんなイタチの困惑などお構い無しにルイズが顔を近付けてくる。そして「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔と成せ」といった。
その直後、イタチの姿がルイズの前から消える。
「え?」
そのことに呆然とするルイズだが、それだけでは終わらない。突然ルイズの首に腕が回され、体が浮き上がる。そして、クナイが横から押し付けられた。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:17:50 ID:D6LtuP4p
支援

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:26:05 ID:4vmLRwDA
>>514
そりゃー普通抵抗ぐらいするだろうねぇ。
支援。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:29:22 ID:W5rg83/b
間が空いてるからあまり支援せんでいいかな?
朧みたいななんちゃって忍者でなければ、キス即死亡の可能性あるもんな…

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:29:25 ID:YRFQwbQY
【漫画】「編集部はばか者」「ナルトはもう死ね」 週刊少年ジャンプ「べるぜバブ」作者・田村隆平の彼女がmixiで痛烈批判

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:31:56 ID:HdsybVda
さるさんを警戒しているのなら避難所の代理スレに依頼出しておくとか。

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:36:43 ID:XM4e6zqj
wikiにこのままとうろくすんのかね?

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:46:51 ID:0Ov6lhN4
再起動をかけている、とかだと良いんですが……時間がかかりすぎているし、投稿する環境に問題があるのかな?

522 :ゼロの写輪眼2:2008/08/14(木) 23:51:09 ID:ItTKX5Wl
本当にすみません!
投下していたらデータを間違って消してしまいました。
ネットにも繋がらず、こんなに報告が遅れてしまいました。
後日改めて投下したいと思います。本当に申し訳ありませんでした。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:52:05 ID:HdsybVda
行の切り方から見て携帯から書き込んでいるんじゃないかな。
PCからだとプロバイダが規制されているから書き込みできないとかの理由で。

その場合は>>1にある避難所の代理スレで頼むという手がありますよ写輪眼さん。

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:52:23 ID:3g866woA
乙乙ドンマイ

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 23:53:07 ID:HdsybVda
>>522

失礼しました。
ノンビリ待っています。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 00:18:10 ID:DA6GYT3D
>>523
ちょっとすいません。
私の場合はこないだ避難所でも規制を食らって、仕方なく人のPCを借りて書き込んだんですが、
SDカードとかを使えばPCの文章を携帯に取り込めるので、最後の手段で携帯から投下するのはありですか?

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 00:34:47 ID:V84VbPyo
ウルトラサイクロン使った電波人間タックル並の覚悟があるなら最後の手段に出ても受け入れてもらえると思うが
やっぱ携帯は厳しいんじゃないか

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 00:50:12 ID:GMlOXz24
Persona 0の作者の方、私はペルソナは2罰までしかやってないのですが現実ではペルソナの力が弱いという設定は3からなのでしょうか?
小説の短編集ではブラウンや他の若手芸人のペルソナ使いが普通にペルソナ使ってましたし、2罪でも栄吉が死神番長とか言われていたように普通に使えていたようですが?
それと3でペルソナ発動に銃を使うようになっていましたが4でもそのままなのですか?

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 00:50:39 ID:DA6GYT3D
>>527
了解しました。
最大限自重しますが、どうしてものときは投下の少ない時間帯にやります。

530 :蒼い使い魔:2008/08/15(金) 00:56:44 ID:ipZvy/yP
17話完成であります、
とりあえず、1:10に投下します

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 01:08:48 ID:SapIu3W4
>>528
ペルソナシリーズはやったこと無いけど
ちょいとググって調べたところ、2と3,4のペルソナは別物っぽい。

これ以上正確のことは該当スレで聞くかゲームをやって自分で調べた方がいいよ


それはともかくお面被って待機。

532 :蒼い使い魔 第十七話:2008/08/15(金) 01:09:43 ID:ipZvy/yP
翌日、朝靄の中、ルイズ達は馬に鞍をつけ準備をしていた。
アルビオンへの船が出ているという港町、ラ・ロシェールまでは馬で二日かかるという。
そんななかギーシュがルイズに何やら頼みごとをしていた、
「お願いがあるんだ、僕の使い魔を連れていきたいんだけど…」
「あなたの使い魔?」
「あぁ、そういえばまだ紹介してなかったね!おいでヴェルダンデ!」
ギーシュはうれしそうに笑うと、足で地面をたたく。すると、もぞもぞと地面が盛り上がり、
茶色の大きな生き物が顔を出した。
小さい熊ほどもある巨大なモグラ、ジャイアントモール
ギーシュは膝を突いて、そのモグラにひしと抱きつく。
「ヴェルダンデ! ああ、僕の可愛いヴェルダンデ!!
なあ、ルイズ!ヴェルダンデを連れて行ってもいいだろう?こんなにかわいいんだしさ! 」
「それってジャイアントモールじゃない、地中を進んでいくんでしょ?」
「そうだよ。ヴェルダンデは何せ、モグラだからな、馬と同じくらいはやいんだ!」
「早いのはいいけど、行き先はアルビオンよ?港町のラ・ロシェールからどうやって連れていくつもりなの?」
ルイズがたしなめるように言うと、ギーシュは泣きそうな顔をして膝をつきヴェルダンデに頬をすりよせる
「そんな……お別れなんて辛い。辛すぎるよ、ヴェルダンデ……!」
「置いて行きたくないのは分かるけど…。仕方ないのよ。諦めて」
余りの落胆振りに気の毒になったルイズがギーシュに近寄ると、ヴェルダンデが鼻をひくつかせた。
「な、何よ、このモグラ……。ちょ、ちょっと!」
巨大モグラはいきなりルイズを押し倒し、鼻で体をまさぐり始めた。
「何をしている…」
向こう側からバージルが呆れたような顔をして歩いてきた。ゆっくり歩いてくるあたり助けるつもりはないらしい。
「うーん、あぁ、このモグラは僕の使い魔なんだけど、どうしちゃったんだろう?突然ルイズを押し倒しちゃったんだ。」
「ギーシュ!このモグラ何なのよ!呑気に解説してないでさっさと止めなさいよ!」
呑気に顎に手をあてて考えるギーシュにルイズはわめき散らす、
バージルはそれを無視し自分が乗る馬に鞍をつけている
「ちょっとバージル!早く助けなさいよ! きゃあ!」
ヴェルダンデは、ルイズの右手の薬指に光るルビーを見つけると、そこに鼻をすり寄せた。
「この! 無礼なモグラね!姫様に頂いた指輪に鼻をくっつけないで!」
「なるほど、指輪か、どうやらヴェルダンデはその指輪に反応していたみたいだね!
ごめんごめん、わかったことだし今助けるよ」
納得したようにギーシュは言い、ヴェルダンデをなだめようとルイズに近づく
その時、一陣の風が舞い上がり、ルイズに抱きつくモグラを吹き飛ばした。


533 :蒼い使い魔 第十七話:2008/08/15(金) 01:10:59 ID:ipZvy/yP
「だっ…誰だ!僕のヴェルダンデになんて事をするんだ!」
ギーシュが激昂してわめき、薔薇の造花を掲げるが、その杖も風に吹き飛ばされる。
霧の中から、一人の長身の貴族が現れた。
「僕は敵じゃない。姫殿下より、君達に同行する事を命じられてね。
君達だけではやはり心許ないらしい。しかしお忍びの任務であるゆえ、
一部隊をつける訳にもいかぬ。そこで僕が指名されたって訳だ」
長身の貴族は、帽子を取ると一礼した。
「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」
文句を言おうと口を開きかけたギーシュは相手が悪いと知って項垂れた。
魔法衛士隊は、全貴族の憧れである。ギーシュも例外でない。
ワルドはそんなギーシュの様子を見て首を振る。
「いやすまない。婚約者が、モグラに襲われているのを見て見ぬ振りはできなくてね」
ワルドがそう言うとルイズが顔を赤くしながら小走りで近寄る。
「ワルド様…!」
「久しぶりだな、ルイズ!僕のルイズ!」
ワルドは人懐っこい笑みを浮かべると、ルイズに駆け寄り、抱き上げる。
「お久しぶりでございます」
「相変わらず軽いなきみは!まるで羽のようだ!」
「……お恥ずかしいですわ」
ワルドに抱き上げられたまま、ルイズは離れて立っているバージルを横目で見た
バージルはまるで眼中にないと言わんばかりに腕組みをしていた。

「彼らを、紹介してくれたまえ」
ワルドはルイズを地面に下ろすと、再び帽子を目深にかぶって言った。
「あ、あの……、同級生のギーシュ・ド・グラモンと、使い魔のバージルです」
ルイズは交互に指差した。
ギーシュはあわてて頭を下げる
バージルは完全に無視している
「あれがルイズの使い魔かい?まさか人間と―むぐっ!」
あわててルイズがNGワードを出したワルドの口を押さえる
再会早々目の前で斬り殺されてはたまらない
幸いバージルは聞いていなかったのかさして変わった様子はなかった
「ど…どうしたんだい?僕のルイズ…?」
「え?あ、いやあのアハハハ、なんでもありませんわ、アハハハ…はぁ…」
ルイズの乾いた笑い声が響く、
そんなルイズを怪訝な顔で見つめながらワルドがバージルに近づく
ルイズはワルドがどうかNGワードを再び口にしたい事を祈っていた。
「君が、ルイズの使い魔…だね、僕の婚約者がお世話になっているよ」
そう言うとワルドがバージルに右手を差し出す
今まで腕を組んで目を瞑っていたバージルがワルドを見据える、
「…全くだ」
そう忌々しそうに呟くと握手を求めるワルドを無視し
さっさと馬に跨ってしまった。
バージルの皮肉、そして無視のダブルパンチに、ワルドは気まずそうな笑みを浮かべた。
その隣で、ルイズが怒ったように顔を赤くしていた。
ワルドは口笛を吹いて鷲の頭と上半身と翼、それに獅子の下半身を持つグリフォンを呼び、
ひらりと跨る。そしてルイズに手招きをした。


534 :蒼い使い魔 第十七話:2008/08/15(金) 01:11:51 ID:ipZvy/yP
「おいで、ルイズ」
ルイズはもじもじしていたが、ワルドに抱きかかえられ、グリフォンに跨った。ワルドは手綱を握り、号令した。
「では諸君! 出撃だ!」
「仕切ってるねえ、相棒、あの髭むしりとってやれよ」
背中のデルフがバージルに呟く
それを無視し、ギーシュとバージルは馬を走らせる、
かくして4人はアルビオンへ向け出発した。
一方こちらは寮塔の一室。
偶然朝早く起床していた一人の人物が、朝靄の中に消えていく、
一頭のグリフォンと二頭の馬を窓越しに じっと見つめていた。
「行かなきゃ」
雪風のタバサはそう呟き、口笛をひと吹きすると、身支度を整え親友の部屋に向かった。
窓の外にやって来た彼女の使い魔、シルフィードが、辺りに誰もいないことを確認してから、呟いた。
「お姉さまったら、あの悪魔にとりつかれちゃったのね?きゅいきゅい」

アンリエッタは出発する一行を学院長室の窓から見つめていた。
「見送らないのですか? オールド・オスマン」
「ほほ、見ての通り、このおいぼれは鼻毛を抜いておりますのでな」
「トリステインの未来がかかっているのですよ? なぜそのような余裕の態度を…」
「既に杖は振られました。なに、彼ならば道中どんな困難に会おうと、やってくれますじゃ」
「彼とは? あのギーシュが? それともワルド子爵のことですか?」
オスマンは意味ありげに首を振る。
「まさか、あのルイズの使い魔が? 彼は平民ではありませんか」
「ほっほっほ、彼は只の平民ではありませんぞ、わしは彼だけは敵にまわしたくありませんな。
彼は伝説の使い魔『ガンダールヴ』にも匹敵、いや、それ以上の存在だと、わしは思っておるんですじゃ。
何しろ、異世界から来た男ですからのぅ」
「異世界? そのような場所が……」
「姫様、世界は広いですぞ。ハルケギニアではない、どこか。『ここ』ではない、どこか。
そういうものがあるのを頭越しに否定していては、いつまで経っても進歩はありませんわい」
アンリエッタは遠くを見るような眼をした。
「ならば、祈りましょう。異世界から吹く風が、アルビオンに吹く風に負けぬことを」

魔法学院を出発して半日、ワルドは止まることなくグリフォンを疾駆させていた。
すでに後方からついて来ているであろうバージルとギーシュの姿はもうみえなくなってしまっていた。
「ちょっと、ペースが速くない? バージルもギーシュもついてきていないわ」
ワルドの前に跨ったルイズが言う。ワルドの頼みもあり、雑談を交わすうちに口調はいつものものに戻っていた。
「ラ・ロシェールの港町まで、止まらずに行きたいんだ。ついてこれないなら置いて行けばいい」
「おいていくなんて駄目よ」
「どうして?」
「だって、仲間じゃない…。それに…使い魔をおいていくなんて、メイジのすることじゃないわ」
いいわけじみた口調でルイズは言う。
「やけにあの二人の肩を持つね。どちらかが君の恋人かい?」
「そ、そんなことはないわ」
「そうか、ならよかった。婚約者に恋人がいるなんて聞いたらショックで死んでしまうよ」
「婚約者っていっても……その……親が決めた事じゃない」
「おや? 僕の小さなルイズ、僕の事が嫌いになったのかい?」
「嫌いな訳ないじゃない」
ルイズが照れたように言う。
「良かった。じゃあ、好きなんだね」
ワルドが軽快に笑って、手綱を握った手でルイズの肩を抱いた。ルイズはなおも戸惑ったような顔をする。そんなルイズにワルドは落ち着いて言った。
「旅はいい機会だ。一緒に旅を続ければ、またあの懐かしい気持ちになるさ」
昔話に花を咲かせつつもルイズは考える。自分はワルドのことが好きなのか?
嫌いじゃないのは確かだ。強くて優しいワルドは幼いルイズにとって、憧れの象徴だ。しかしそれは記憶が擦り切れるくらい昔の事だ。
ワルドの両親が亡くなり、彼が魔法衛士隊に入隊してから今まで、もう十年も会っていなかった。
なのにいきなり婚約者だの結婚だのといわれても困る。離れた時間がありすぎて、好きなのかどうか、いまいちまだわからないのだ。
この気持ちがなんなのかバージルならわかるだろうか?
いや、どうせあいつのことだ、「くだらん」その一言で切って終わりだろう。
「考えた私が馬鹿だったわ…」
ワルドに聞こえないように呟くと、もう見えなくなってしまった後方に目をやった


535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 01:12:33 ID:SapIu3W4
支援

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 01:12:47 ID:40SxTVow
支援


537 :蒼い使い魔 第十七話:2008/08/15(金) 01:13:05 ID:ipZvy/yP
「ちょ、ちょっと…?もう見えなくなってしまったけど、こんなにゆっくり走ってていいのかい?」
「…体力の無駄だ」
ギーシュの問いに無尽蔵の体力をしておきながらしれっとバージルは言う
はじめからワルドのペースに合わせる気がまるでないのかのんびり馬を走らせている
ギーシュはワルドが見えなくなってしまったことに不安を感じているのか急ぎ走らせたいようだが
バージルを置いていくわけにはいかない、ラ・ロシェールまでの道は知っているため彼に道案内を命じられたのだ。
置いて行ったら間違いなく殺される。そんなわけでバージルのペースにあわせていた。
「しかし、ルイズの婚約者が魔法衛士隊、グリフォン隊の隊長殿だなんてね。やはりヴァリエールは名門だな」
重い空気に耐えかねてギーシュが話題を切り出す
「フン、興味がない」
「そ、そうなのかい?しかし魔法衛士隊の隊長とはなぁ、全貴族の憧れだよ!僕も将来なりたいものさ!」
ギーシュは我が事のように興奮しつつ話す、
やはり憧れの役職に就く人間が同行者となるとこうなるものだろう。
熱く語るギーシュを無視しのんびりと馬を走らせ風景を楽しんでいたバージルだったが、顔が突然険しくなった。
「おい」
「え?な、なんだい?」
「死にたくなければそこで止まれ」
「ど、どうしたんだい一体?」
バージルの物騒な一言を聞き馬を止めるギーシュ、すると目の前の地面に僅かに光を放つ矢のようなものが刺さっている
バージルが止めなければ自分に刺さっていただろう、
「なっなんだ!?まさか野盗か!?」
「邪魔だ、人形でも出してその陰に隠れてろ」
ギーシュが驚き叫ぶのと同時に馬から飛び降りたバージルが目の前に立ち静かに言う
そして矢が飛んで来た崖の上を睨みつけると…
ギーシュの視界からバージルの姿が消えた。

バージルが崖の上に辿りつくと、そこにはギーシュが作り出したワルキューレとは違った
禍々しい姿をした石像、六本の腕を持ちその手に持つ弓で魔力の矢を放つ魔弾の射手
エニグマの群れがバージルを狙っていた。
―ガシャン!という音とともにエニグマの魔弾がバージルに向かって放たれる
「フン…」
バージルは短く鼻を鳴らすと、一瞬で一体のエニグマの頭上へ移動、そのままデルフを抜き放ち
ヘルムブレイカーで頭から真っ二つにする。そのまま流れるように閻魔刀を抜刀、左右の二体を斬り払う。
一瞬標的を見失ったエニグマの群れは無差別に矢を放つ、
それらを閻魔刀で叩き落としつつそのまま群れの中に突っ込むように疾走居合を放つ。
バージルが納刀するのと同時にエニグマの群れが崩れ落ちた、
だが攻撃圏外にいた生き残りの一体がバージルに狙いを付け矢を放とうとしていた。
それを横目で見ていたバージルは次元斬の構えに入る、だがそれらが放たれる前に
空気の塊がエニグマに襲い掛かった
「エア・ハンマー」
直撃を貰い宙に舞うエニグマにバージルの次元斬が襲いかかる、
成すすべなくバラバラに刻まれたエニグマは崖下へと落ちて行った。
バージルは閻魔刀を納刀すると魔法が飛んできた方向を見る、
そこにはシルフィードにのったタバサとキュルケが降りて来た。


538 :蒼い使い魔 第十七話:2008/08/15(金) 01:13:50 ID:ipZvy/yP
「貴様らか…」
「ハァイ、ダーリン」
キュルケが手を振りながら近づいてくる、
タバサは杖をもちながらまだ周囲を警戒している様だ。
「何しに来た」
「急にタバサに起こされてね、ダーリン達が出かけたっていうから付いてきちゃったのよ」
キュルケはそう答えると、あたりに転がっているエニグマの残骸を見る。
「ところで、こいつら一体なんなの?ガーゴイルかしら?」
「そんなところだ」
バージルは短く言うとあたりをみまわす、
「本来はこいつらが襲ってくる筈だった…ということか」
そう言うと近くの茂みを見る、
そこにはエニグマの矢に貫かれたのであろう、武装した傭兵達と思われる死骸が転がっていた。
「うっ…」
キュルケが口元を押さえる、死体を見慣れていないのだろう、当然の反応だ。
「君たち!来ていたのかい!?」
ギーシュの声に三人が振り向く、
どうやらシルフィードが飛んで来ているのを見たのだろう、崖の上まで走ってきたようだった。
「あら、ギーシュいたの?」
「いたよ!何も出来なかったけどね…」
「そういえばルイズはどうしたの?一緒じゃないの?」
「それが…彼が全然急ごうとしないから置いて行かれちゃったんだ、グリフォンにのっていたからね。
あっという間に引き離されちゃったよ」
そう言うとチラとバージルを見る、何やら考えごとをしているらしく、難しげな顔をしていた。
「そう、置いて行かれちゃったのね、行き先がわかってるならタバサに頼んで乗せて行ってもらえば?
どうタバサ?」
「別にいい、けど狭くなる」
「俺は少し考えたいことがある、ここまで来ればあと少しだろう?こいつだけ乗せて先へ行け」
ギーシュはその提案をありがたく受け入れ、バージルに簡単な道の説明をし、三人はシルフィードに跨る
「後で迎えに来る」
タバサはバージルに短く言うと飛び立っていった。
「じゃ、じゃあ僕らは悪魔に襲われたっていうわけかい!?」
「へぇ、あれって悪魔だったの…」
道中タバサから一通りの説明を受け二人は驚く、
「この件、私たちだけの秘密、襲われたことも」
「ルイズ達に黙っておくのかい?」
「きっと面倒事になる、それに彼もきっとそう言う」
「ま…まぁ、下手に話を混乱させるよりかはいいか…」
「タバサがそう言うなら黙っておくわ、それにしてもタバサ、あなた随分とダーリンにお熱なのね」
とりあえず納得したのか二人は頷く
そうこうしているうちに遠くに町の光が見える。ラ・ロシェールまではもう少しだった。
シルフィードは羽ばたきを強め、高度を落としていった。


539 :蒼い使い魔 第十七話:2008/08/15(金) 01:14:51 ID:ipZvy/yP
一方、戦場となった崖の上では、殺戮の現場そのままにエニグマの残骸と傭兵達の死体が転がっている
そんな中、突如一陣の旋風が舞い踊る。
砂煙をあげる竜巻が収まった後に、風は一人の長身の男の姿に変わっていた。
漆黒のマントを羽織り、地味で飾りのない暗灰色の服を着ているその姿は、闇に溶け込んでいくような
雰囲気を纏っている。
ただ、黒い姿の中で顔だけは、周囲の闇から浮かび上がるような白い仮面で覆われていた。
まるで闇の中で仮面だけが浮いているように。
「なんだ…?このガーゴイルは?こんなもの投入した覚えはないが…」
仮面の男がそう呟きながらエニグマの残骸をつま先で蹴り飛ばす。
「傭兵達は…フン、全滅か、このガーゴイルに殺されたのか、それとも…」
「その物言い、悪魔は貴様の差し金ではないらしいな…」
突如闇の中から声がかかる
「誰だ!」
男は鋭く叫び声がした方向に杖を向ける。
警戒を崩さない仮面の男の視線の先に、氷のように蒼いコートを翻し銀髪の男が現れる。
「お前はっ!?」
なぜこの男がここにいる?目的地に向かったはずではないのか?
だがここにいるのは自分とこの男の二人だけ、消すには都合がいい
そう考え杖の先に風の槍を纏わせ臨戦態勢に入り男を睨みつける、
が、男の姿はすでに消えていた
「どこだっ!?」
「貴様が―」
―ドッ!
「なっ…」
自分の胸から白刃が飛び出している、いつのまにか背後に男が回り込み
魔の一撃が仮面の男の身体を、心臓を貫いていた、
「無関係ならば用はない」
その声が聞こえたのを最後に仮面の男の体はかき消えた

「…?なんだこいつは」
バージルはたった今斬り捨てた男が血も出さず綺麗に消え去ったことに疑問を持っていた。
「あぁ、相棒、そいつは風の遍在だな、ありていにいえば分身だよ」
「偵察といったところか」
「しかし、聞くことあったんじゃねぇか?ま、答えてくれるとは思わないけどな」
「フン、十中八九貴族派の連中だろう、あの反応からして悪魔と手を組んでいるということはなさそうだ」
「そんなもんかねぇ、しかし、今ので俺達の行動は全部貴族派の連中に筒抜けってことになるな」
「人間も悪魔も…邪魔をするものは全て斬り捨てればいい」
「おぉ怖い、敵さんに同情しちまうぜ」
デルフがカチカチと笑う、それを無視しつつ停めてある馬へと向かう
「(あの悪魔の群れ…最初の攻撃以降、小僧を狙わず俺を攻撃してきた…狙いは…俺…か?)」
そこまで考えると馬に跨り、バージルはラ・ロシェールへと向かう道を進み始めた。


540 :蒼い使い魔:2008/08/15(金) 01:15:30 ID:ipZvy/yP
今回はこれでおわりであります、
あぁ、お話進まなくてごめんw

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 01:17:42 ID:40SxTVow


542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 01:26:52 ID:HkA0n1Ca
乙です。
予想はしてたけど瞬殺か…さようならワルドw


543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 01:29:58 ID:g8HBwR+k
>>528
3・4はまた1・2・デビサマ・ifとは違ったパラレルワールドらしいよ
イゴールは多重世界でも同一人物で3の登場人物と南条君は血縁関係者らしいが

メガテンは設定が面倒臭いねえ
まああれだライドウがそのままいけば真1・2の世界に繋がる未来を
デビルサマナーやifやペルソナの世界に繋がる未来に変えちゃったり
(今度の新作アバドン王で真3の世界に繋がる設定になってるかもしれないが)
唯一神が自分を殺す2の登場人物達を生まれなかったことにしたパラレルワールド作ったり
アマラ宇宙はわけわからん

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 01:42:33 ID:zQ6uRKZf
瞬殺遍在哀れ。
やられる為だけの登場とは


545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 01:48:59 ID:LiLPUJO5
>「君が、ルイズの使い魔…だね、僕の婚約者がお世話になっているよ」
>「…全くだ」
虚無の系統に目覚めるまでのルイズは他人の足を引っ張るくらいしか能力が無いからなぁ

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:01:50 ID:QzmBOAfF
で、ワルドはバカだから遍在が一蹴されたのに実力差もわからず結婚式の時逃げずに戦って虫けらのように死ぬんですね

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:06:06 ID:yjFED6or
そろそろヴェルダンテにエア・ハンマーをかわされて逆にボコられるワルドもでそうだな

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:09:48 ID:ego04FQ/
聖剣から考えたんだけどアナグマ族は当たり?
一応の言語はあるからコミュニケーションも取れて頭もいいし
ただ小ネタにしかならないという

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:12:22 ID:LiLPUJO5
>>547
熊ほどの大きさのジャイアントモール
熊=赤カブト(銀牙伝説〜流れ星 銀〜)並の大きさ

これだと押し倒された時点でルイズが死ぬか

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:15:26 ID:w4suNEII
>>546
仕方ないよ
お約束だし、キャラの強さの見せ場だもの

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:17:58 ID:RdxJFQnd
もう充分見せつけられてるがね
ここらで一工夫欲しいものだ

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:24:23 ID:6md6KUcg
キラッ☆って言いながら消えるとか?

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:24:54 ID:gC/AFfEk
うる星やつら召喚と申したか

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:44:56 ID:QzmBOAfF
糞尿垂れ流しながら無様に逃げろ
無駄とわかりきった命乞いをするのもいいだろう

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 02:54:15 ID:RtTNB+rC
捨て台詞を吐きながら空高く吹っ飛んで星になる
で、ことある度に登場して吹っ飛んで消える

556 :ペルソナの人:2008/08/15(金) 03:30:52 ID:1WfRgTbI
>528
ペルソナはシリーズによっていろいろと設定が違うので迷うところなのですが、自分は人の心の海の全体像が少しずつ変わってきている差として認識しています。
たとえば2ではペルソナは夢のなかのフィレモンに自分の名前を答えられた人間がペルソナ能力を与えてもらえると言った感じですが。
3では適正のある人間が己の“影”を制御し、ペルソナとして行使できると言った設定へとなっています。

その象徴が自分の頭(恐怖)を召喚器(銃)で撃ち抜くと言う動作ですが、必ずしも必要ではなく薬によって無理やり覚醒させられたペルソナ使いは召喚器を使用していません。
また登場人物がペルソナ使いのみ認識できる“影時間”を選ばれた者にのみ開かれた時間と言い、これが失われることは能力を失うことと同義と言っている件。
作品中に現実で(ギャグシーンを除く)ペルソナを使ってる描写がない件から、人間の精神の影響が現実に色濃く影響する状況でなければ(影時間、くじら、マヨナカテレビ、噂の影響下など)ペルソナは使えない、もしくは弱いと言う設定にすることに。

4では基本は3の設定を踏襲していますが、ペルソナの覚醒が「自分自身の影と戦い、それもまた自分自身の一部だと認める」になったことで、
よりシャドウ=ペルソナ の図式を明確にしてきた形です。
召喚方法はペルソナの象徴が書かれたカードを打ち砕くと言う形に変わりました。
それと1・2ではペルソナ使いならペルソナの付け替えは自由でしたが、3・4からは複数のペルソナを使い分けるのは主人公の「ワイルド」と言う特殊能力に。
周囲の人間との絆によってペルソナの力が増し、仲間とのコミュニティの度合によってはピンチの時に助けてくれたりペルソナが進化するようになりました。
1・2とは全く毛色が違いますが、3・4ともにアトラスらしさ全開の作品ですのでよろければ是非プレイしてください。


とりあえず自分の作品の設定では『何によって“ペルソナ”に目覚めたかによってペルソナの特性が違ってくる』と言う感じにしようと思っています


557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 04:15:04 ID:Qc6ZIGYg
蒼い人乙
話が進まないのは仕方がない、繋ぎみたいなもんだし
しかし兄貴、ルイズ差し置いてタバサに心開いてないか?w

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 04:52:58 ID:Mo7NlvmI
VIPにイチローがルイズに召喚された長編が投下されてたけど
それって>>1にあるまとめwikiに移動になったりするのかな?


559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 05:47:56 ID:9YXpKq7k
>558

なりません。

基本的に生きている実在の人物はNGです。


560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 05:53:17 ID:nI2Uz0ed
VIPで勝手にやってるのをなんでこのスレのまとめwikiに登録する必要が?

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 06:26:38 ID:4Irvkud/
コミケ会場でレイプされた 。・゚・(ノД`)・゚・。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/livemarket2/1218742186/

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 07:24:57 ID:9N5+dCPU
>>528
上田信舟のコミック版女神異聞録では、ペルソナ持ちじゃない人間には回復魔法は効きにくいという
描写はありましたね。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:18:46 ID:vHemVfXo
会長は、仲間集める暇があったら南条君に声かけるべきだった。
大人になってもペルソナ使える、歴戦のNO1 勇者w

多分、ヤマオカついてるだろうから相当後半まで一人でタルタロス駆け上がれるw

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:33:15 ID:in5+LM2l
だめだな、南条なら拒む

「桐条の失策は桐条が償うべし。それが父の罪であろうとも、貴様が逃れる事は許されん。
 桐条を率いる者の義務であり、ペルソナを持つ者の運命だ」

だが、会長を良く導き支えてはくれるだろう。それが南条の力であり存在意義だから

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:34:05 ID:FSzmkMGW
>>563
トリニティソウルでの「ペルソナには年齢制限がある」とのタルンダ先輩の発言の意味はなんだったのか・・・
あと、タルタロス1人ってのは多分絶望的に無理。ワイルド能力あるなら死ぬほど時間かければ何とか、かも知れんけど
ゼロ魔世界の『虚無』の系統はメギド系に当たるのか?ハマやムドが混じってる気がしないでもないけど

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:34:29 ID:YE7Zs0Q/
>>563
桐条は南条の分家らしいし、繋がりはあるんだろうしな。
P3発売当初、美鶴先輩スレでは先輩は圭ぼっちゃまの嫁という意見がスレの大勢を占めていた事を思い出した。


567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:39:51 ID:vHemVfXo
>>565
いや、そりゃ最終盤は無理だけど、12体のシャドウ倒した次くらいまでは余裕じゃないか?
ヤマオカついてるってことは素のレベル75+ラストダンジョンの装備あるんだぞ、最低でも。
相性も 疾風/電撃/神聖/精神/神経系を無効 だけで、弱点ないし。

ディアラハンとマカラカーンと刹那五月雨撃、そしてガーディアンハンマーあるからな。相当バランスいい。


568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:42:58 ID:OLzZROR0
おkおk、そろそろペルソナの話はスレ違いなんだぜ?

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:45:15 ID:ego04FQ/
誰かピアスの少年喚べよや
記念すべき第一作目の主人公なのにねー


570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:45:25 ID:Ixs3bA6D
>>548
ぐげぐげ。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:49:11 ID:xh15BBan
>>549
ヴェルダンテと名づけられたMOGERAを召喚してですね
シルフィードはきゅいきゅい鳴くメカキングギドラで

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 08:54:01 ID:ego04FQ/
>>570
否定すんなよw

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 09:32:02 ID:TkWbLtAE
>>571
宇宙に放逐されたルイズのR細胞が隕石に付着して
ブラックホールからホワイトホールを通るまでに自己増殖して再生して
またハルケギニアに戻ってきたスペースルイズですねわかりました

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 09:34:11 ID:V84VbPyo
>>573
クリスタル豊胸とはとんでもない奴だ

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 10:08:30 ID:EwHAirwo
クリスタルレディみたいなのが来るわけか

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 10:12:48 ID:OLzZROR0
クリボー召喚……は二次創作からの召喚になるか。

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 10:25:48 ID:gHFxjGLV
>>576
機雷化ですね。わかります

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 10:30:03 ID:OLzZROR0
あ、すまん。
クリボー=クリスタルボーイ
ね。

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 10:34:27 ID:Inc29MFt
>>555
ルイズがアンパンマン、ジョセフがバイキンマン召喚ですね、わかります。

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 10:38:05 ID:iitTeeHF
アーマロイドレディなら淑女としての気質も十分だな

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 10:39:33 ID:CcIe5nyy
>>579
既に小ネタで呼ばれてる
ここの最高傑作のひとつだ

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 10:52:55 ID:GtZwz+OJ
>>578
そんなことよりオナニーだ!
ね。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 10:58:59 ID:0dSm+g02
「あなたが、ギーシュを倒したときの姿……。(略)
痺れたのよ! 情熱! あああ! 情熱だわ! 愛してる!」

「いいだろう、今夜はお前でオナニーだ!」

「え?」

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 11:02:15 ID:WNfQURr0
アルスラーン戦記よりナルサス召喚

その知略によりトリステインを危機から救うが、「とある国の宮廷画家」という自称は最後まで信じてもらえなかった

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 11:06:24 ID:CcIe5nyy
>>584
ナルサスが「魔法」というファクターを理解して思考に取り入れる事が出来るか、そして
それを読者に納得させられるかがキモですね
難易度高ェ!

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 11:22:29 ID:44O67Gxv
何より軍議に関われるかも必須だな。
ぽっと出の自称軍師を信用する為の材料は余りにも少ないぜ?

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 11:30:34 ID:onvjaf1I
ならば学園の教師・生徒を丸ごと軍にしてしまうんだ!

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 11:34:26 ID:59qpdOyS
ピアスの少年かあ…
いっそルイズに死んだ双子の妹がいることにして
学院に入学しながら入院中のカトレア姉様をみんなでお見舞いに逝くシーンから…

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 11:37:13 ID:59qpdOyS
東方世界=アルスラーン世界というのは?
イアルダボート教=ブリミル教 にしてもいいが、エルフの位置づけが…

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 11:41:56 ID:RdxJFQnd
田中禿樹はおなかいっぱい

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 11:48:25 ID:ego04FQ/
>>588
そうするとピアスの少年の出番が

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 12:11:59 ID:CcIe5nyy
「]−MEN」よりガンビット呼んでみるのはどうだろう
戦闘力は問題無いし情報収集は得意だし妙に女誑しな性格は意外と敵作らないっぽい

とりあえずキャプテン・アメリカに食われてゾンビとなる前なら普通に有能

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 12:28:52 ID:qllaxnsh
だからマーヴル・ゾンビーズ自重
あれは物凄いインパクトあったけど!(w

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 12:36:32 ID:DA6GYT3D
ジラ召喚
大当たりだと喜ぶルイズだが、破壊の杖を持ったフーケにあっさり敗退
「やっぱマグロを食ってるようなのはダメだな…」

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 13:13:25 ID:59qpdOyS
>>591
ルイズに「破壊のピアス」としてキラーピアスを装備させればええやん。2回攻撃が出来ておt(ry

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 13:15:27 ID:qllaxnsh
ピアスのくせに手に持って使うんだよね、あれ…。

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 13:17:44 ID:ueT3Oyu4
遅れ馳せながら、DMC3乙です

読んでて一瞬、『何故此処でエニグマが!?』と思いましたが、
成程、子爵様とは無関係でしたか
何か安心
フルボッコフラグは回避不能、魔人化するか楽しみな所です

598 :使い魔の炎:2008/08/15(金) 13:20:54 ID:x3UKASw6
使い魔の炎2話、1時半から投下します
>>407
先生のほうの評価は烈火は歴史以外の教科は基本バカな感じだから、
親父の方は実際子供の評価を聞いたらこれぐらいふざけた返事をしそうな
感じにだからこういう書き方にしてみたんだ…
微妙にキャラ違うとこあるかもしれんが、その辺は許してくれ

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 13:30:11 ID:RnJd8HIV
イチローが  ルイズに召喚されたようです
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1218734344/


「どうしたシエスタ? 元気がないじゃねぇか」
「あ、マルトーさん……。ごめんなさい。何でもないんです」

シエスタは無理矢理に笑顔を作る。

「さーて、お仕事しなくちゃ!」

厨房を走り去っていくシエスタに、マルトーは怪訝な目を向けた。

「一体何だってんだ? なぁ、新入り」
「だから俺に聞くなよ」
「そうは言ってもな。もしかして表で揉め事でもあってシエスタが関係してたらと思うと、俺ぁ心配でな……」
「顔に似合わず優しいんだな、マルトーさんは」
「うるせい。ところで新入り。お前さん腕っ節が強そうだし、もし何かあったらシエスタの事は頼むぜ?
それにあんた、只者じゃなさそうだしな」

長い髪をオールバックにして後ろでまとめた新入りは、野菜を切る手を止めた。

「俺は、ただのコックさ」

【第1部・完】

600 :使い魔の炎 2:2008/08/15(金) 13:32:18 ID:x3UKASw6
目覚めた烈火は、昨日の出来事が夢じゃないことに少しへこみながらも、
健気にルイズの服の洗濯に向かうことにした。
忍者とは"忍ぶ者"。耐えることが仕事なのである。
洗濯物を抱えて部屋を出ると、メイドの格好をした黒髪の少女が立っていたので烈火は声をかけた。
「なあなあ、洗濯物って何処で洗えばいいの?」
「お洗濯ですか? 私も今から洗濯に行くので、一緒に行きましょう」
烈火はありがとう、とお礼を言った。
なんだ、普通の子もいるじゃん。
召喚されたときから一時も落ち着けなかった烈火も、女の子の優しさと黒髪に安らぎを覚えた。
女の子は烈火の左手に刻まれたルーンを見て、
「あなた、もしかして、ミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう…」
と呟いた。
「知ってんの?」
「ええ、召喚の儀式で平民を呼び出してしまったって、噂になっていますよ」
女の子はにっこり笑った。
烈火は、彼女の笑顔にしばらく見入ってしまった。
「そ、そう。君も魔法使いなの?」
「いえ、私は貴族の方々をお世話するためにここでご奉公させていただいているんです」
「そっか。俺は花菱烈火。よろしく」
「変わったお名前ですね… 私はシエスタといいます」
烈火はシエスタに手伝ってもらい、なんとか洗濯を終えた。


部屋に戻った烈火は、ルイズを起こすことにした。
「姫、朝だよ。とっとと起きろ」
「むにゃ…そ、そう…って誰よあんた!」
大丈夫かよコイツ。
「花菱烈火。姫の忍だ」
「ああ、使い魔ね。…って、姫ってなんなのよ!?」
「これからそう呼ばせてもらう。お前は俺にとって君主、つまり姫だからな」
残念なことに、と心の中で付け加える烈火。
ルイズは、始めこそ"姫"と呼ばれることを嫌だと思ったが、これも忠誠のあらわれと考えればいいか、と思い始めた。
「…まあいいわ。とりあえず、服」
烈火は制服と思われるシャツを放り投げた。
「下着」
「そ、それぐらい自分でとれよ」
「クローゼットの一番下の引き出し」
どうやら、烈火をとことん使い倒すつもりらしい。
渋々、烈火は引き出しを開け、顔を赤くしながらルイズを着替えさせた。

二人が部屋を出ると、近くの部屋のドアが開いて、中から赤髪の女の子が現れた。
制服のボタンを3つほど外し、スタイルの良さを際立たせている。
彼女はルイズを見ると、にやっと笑った。
「おはよう。ルイズ」
ルイズは顔をしかめながら挨拶を返した。
「おはよう。キュルケ」
「あなたの使い魔って、それ?」
烈火を指さして、バカにした口調で言った。
「そうよ」
「あっはっは!ほんとにただの平民じゃない!すごいわね!」
烈火は心の中で、平民平民うるせえ、とか、使い魔じゃなくて忍だ、とかボヤいた。
目は、彼女のはだけられた胸元に釘付けだったが。



601 :使い魔の炎 2:2008/08/15(金) 13:34:12 ID:x3UKASw6
「『サモン・サーヴァント』で平民を喚んじゃうなんて、あなたらしいわ。さすがゼロのルイズ」
ルイズの頬に朱がさす。
「うるさいわね」
「あたしも昨日、使い魔を召喚したのよ。誰化さんと違って、一発で呪文成功よ」
「あっそ」
「やっぱり使い魔にするならこういうのがいいわよねぇ〜。フレイムー」
キュルケの部屋から、真っ赤で巨大なトカゲが姿を現した。
「うわ!なんだコイツ!」
烈火は慌てて後ずさった。
「おっほっほ! あなた、火トカゲを見るのは初めて?」
「火トカゲ…すげえな、オイ」
まるでゲームの世界だ。
「熱くないのか?」
「あたしにとっては涼しいぐらいね」
「これって、サラマンダー?」
ルイズが悔しそうに尋ねた。
「そうよ。見て?この尻尾。間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ?
素敵でしょ? あたしの属性ぴったり」
「そりゃよかったわね。あんた『火』属性だし」

「ええ。"微熱"ですもの。男なんかささやかな情熱でイチコロ。あなたと違ってね」
「あんたみたいにいちいち色気振りまくほど暇じゃないのよ」
キュルケは余裕のある笑みを浮かべ、烈火に目を向けた。
「あなた、お名前は?」
「花菱烈火」
「ハナ…ビシ? ヘンな名前」
「うっせえ」
「じゃあ、お先に失礼」
サラマンダーと共に、颯爽とキュルケは去って行った。
キュルケがいなくなると、ルイズは拳を握りしめた怒鳴った。
「くやしー!なんなのよあの女!自分がサラマンダー召喚したからって!」
「いいじゃねえか、言わせとけば」
「よくないわよ!メイジの実力をはかるには使い魔を見ろって言われてるぐらいよ!
なんであの色ボケ女がサラマンダーで、わたしがあんたなのよ!」
「落ち着けよ。姫たちも人間なんだから、人間が使い魔って凄いんじゃねえの?」
「メイジと平民じゃ同じ人間でも全然違うのよ」
ルイズは得意げに言う。
そんな態度にも慣れてきた烈火は、ルイズの高圧的な台詞をさらっと流す。
「そうかよ。…そういえば、『ゼロ』って何なんだ?
俺を召喚したときも、周りからそう呼ばれてたような…」
「…ただのあだ名よ」
ルイズは少し恥ずかしそうに言った。
「変わったあだ名だな…あ」
烈火は、ルイズの可哀想な部分に目を向けた。
「そうか、だから"ゼロ"か」
ルイズのかかと落としを喰らって、烈火はしばらく意識を失った。


602 :使い魔の炎 2:2008/08/15(金) 13:35:08 ID:x3UKASw6
罰として食事を抜かれた烈火は、空腹をこらえながらルイズと共に教室へ向かう。
腹と頭をおさえながら、烈火は席に座る。
「いて〜、何もかかと落としまですることねえだろ」
「主人をバカにしたんだから、当然の罰よ!! 席に座れるだけで感謝しなさい!」
「へいへい」
授業が始まった。
基本的に優等生であるルイズは、授業が始まると勉強に集中する。
勉強が大嫌いな烈火も、初めのうちは見たことのない他の生物(使い魔)の様子を観察していたが、高校とは全く違う内容の授業に次第に聞き入っていた。
とりわけ、"火"の魔法についての解説には、熱心に聞き入った。
ルイズは、そんな烈火の様子に疑問を抱いた。
いつになく真剣な横顔の烈火を見つめていると、
「ミス・ヴァリエール!」
「ひゃ、ひゃい!」
「授業中によそ見をしない!」
「すいません…」
どうやら、ルイズが使い魔を見つめている間に"火"についての講義は終わっていたようだった。
「よそ見をする暇があるのなら、あなたにやってもらいましょう」
その瞬間、教室の空気がかわった。
ん? なんだこの空気。
突然変わった教室の雰囲気に烈火は戸惑う。
「先生」
「なんです?」
「やめといた方がいいと思いますけど…危険です」
キュルケはきっぱりと言った。周りの生徒が一斉に頷く。
「危険? どうしてですか?」
「ルイズを教えるのは初めてですよね?」
「ええ」
「ええ。でも、彼女が努力家ということは聞いています。さぁ、ミス・ヴァリエール。気にしないでやってごらんなさい。失敗を恐れていては、何もできませんよ?」
「ルイズ。やめて」
キュルケが蒼白な顔で言った。
しかし、ルイズは立ち上がった。
「やります」
緊張した顔つきで、教室の前へと歩いていった。「さあ、ミス・ヴァリエール。錬金したい金属を、強く心に思い浮かべるのです」
こくりと可愛らしく頷いて、ルイズが手に持った杖を振り上げた。
やっぱり可愛い顔してるな、姫は。
真剣な顔で呪文を唱えるルイズを見ながら烈火は思った。
ルックスは合格なんだけどな…これで性格が良ければ完璧な"姫"なのに…まあ、日本人じゃないけど。
そんなことを考えていると、烈火は服の裾を何かに引っ張られた。
振り向くと、そこにはキュルケの使い魔であるフレイムの姿があった。
「あなたも隠れたほうがいいわ」
二列ほど後ろの席から、キュルケが烈火に声をかける。
ふと周りを見回すと、普通に席に座っているのは烈火だけで、あとの生徒は全員机の下に隠れていた。
なんなんだ? 一体何が始まるんだ?
烈火が他の生徒に合わせて机の下にしゃがもうとした、その瞬間、
爆風が烈火を襲った。

「ちょっと失敗したみたいね」
ハンカチで顔を拭きながら、淡々とした声でルイズが言った。
「だから言ったのよ!あいつにやらせるなって!」
「もう!ヴァリエールは退学にしてくれ!」
「また失敗かよ!ゼロのルイズ!」
「いつだって成功の確率、ほとんどゼロじゃないか!」
昨日から心身共に既にボロボロだった烈火は、
「…そういうことか」
と呟いた直後、トリステインにきて早くも三度目の気絶を味わった。

603 :使い魔の炎 2:2008/08/15(金) 13:38:22 ID:x3UKASw6
「姫は頑張ったと思うよ! がんばってやってみた結果ならしょうがないって!」
罰として言い渡された教室の掃除をこなしながら、烈火は続ける。
「ほら、姫は頑張り屋さんだってあの先生も言ってたじゃん?
こういうのはさ、最後は絶対努力してるやつのほうが絶対優秀になるんだよ。
だからさ…」
「…顔がウソついてる」
ルイズは泣きそうな声で言った。
「え…」
「本音を言いなさいよ。私は魔法を一度も成功させたことのない"ゼロ"のルイズ。
魔法も使えない貴族なんて、貴族じゃないわ」
「……」
「バカにしなさいよ。落ちこぼれの私を。…落ちこぼれなりに、必死で努力もしたわよ。でも、どうにもなんないこともあるのよ」
ルイズの目が潤み始める。
「アンタも、ホントは私のことバカにしてるんでしょ? "魔法も使えないのに何が貴族だ"って…」
ついに、ルイズは泣き出してしまった。
予期せぬ出来事に、烈火は完全にテンパってしまった。
なんとか、姫を励ましてあげたい…烈火はポケットに、元の世界から持ってきたものがあるのをい出した。
「そうだ、いいもん見してやるよ」
烈火は、服の中から線香花火を取り出した。
「うちの親父、花火職人なんだよ」
烈火は花火に火を灯した。
「ほら。これ、俺の世界の花火。キレイだろ?」
そう言って、烈火はルイズの手に花火を持たせた。
「…うん、キレイ…」
ルイズが知ってるそれとは違う、儚い光を放つ花火。
その輝きを見ているうちに、ルイズの心も落ち着いていった。
「あ…落ちた」
微かに煙をあげる花火の残骸を、ルイズは残念そうに見つめていた。
そんなルイズに、烈火が声をかける。
「…努力、してきたんだろ?」
「え? …うん」
「だったらいいじゃんよ。一生懸命やってるお前を、バカにする権利なんてあいつらにはねえよ」
「アンタ…」
「もし、あいつらが姫のことバカにしても、俺はお前の味方だから。
どんなことがあっても、俺は姫を守ってやる。それが忍の務めだから。これ、約束な」
ルイズは、また泣きそうになってしまった。
家族の他に、ここまで自分を思いやってくれる人がいただろうか?
「ふん、使い魔なんだから、それぐらいは当然よ」
ルイズは、照れを隠すためにわざとぶっきらぼうに言った。
烈火はその台詞を聞いて、安心する。
やっぱり、こいつに泣き顔は似合わない。
きっと、これぐらい素直じゃないほうがちょうどいいんだろう。
「よし、じゃあ飯行こうぜ? 早く食わないと、次の授業遅れちまうだろ」
「あっ、ちょっと待ちなさいよ!」
駆け出した烈火を追いかけるルイズ。

ルイズはそのとき気づかなかった。
烈火が、マッチもライターも使わず、花火に火を灯していたことに。


604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 13:42:33 ID:BRIerHbn
支援!

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 13:56:37 ID:BRIerHbn
さるさんか?

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 14:10:38 ID:AKR8U9GN
支援

607 :使い魔の炎:2008/08/15(金) 14:12:51 ID:x3UKASw6
あ、投下終了いうの忘れてた…ごめん
3話多分明日投下します。ギーシュ倒すとこまで一気に行きたいかな

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 14:14:09 ID:AKR8U9GN
おっつー

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 15:21:40 ID:QDVgt92B
烈火はじめのほう好きだったなぁ。
まぁ当時中学生だったからかもしれんが。

610 :ゼロの女帝:2008/08/15(金) 16:00:34 ID:Zf0o190r
烈火は幽幽白書のパクリだっつー人が居るけど「炎の竜」以外に共通点無いよね。
なにより「最後まできちんと描ききった」のだからアレと一緒にして欲しくないな。

さて

我、汝等に問う
道に空きはあるか
あるならば16:10より我投下せんと欲す

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:02:32 ID:6md6KUcg
投下以外の事なら、コテを外した方が良いんじゃないだろうか?

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:03:40 ID:cLTfvi3E
たぶん突然のトーナメント展開がぱくりといわれるんだよ

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:04:28 ID:E08rbMMd
むしろ炎の竜っつう共通点があることに今気がついた
あと幽白も最後まで書いてる

まあ支援

614 :ゼロの女帝:2008/08/15(金) 16:11:26 ID:Zf0o190r
ではいっきまーす

第十一話

「と、いうワケでセトの先導の元チンピラどもの包囲を突破し、船着場へとたどり着いたワタクシどもであります」
「だから、誰に説明してるんだい?」
「誰でもいいでしょ。そんなワタクシ達を引き連れたセトは、全く迷うことなく一隻の船に向かっております」

すたすたすたと、輸送船「ジーン・グレイ」に入っていく瀬戸。
「こんばんわ、船長。
 あと五分で出港でしょ?
 早速で悪いんだけど私たち四人と三匹とオマケいっこ、ついでにアルビオンまで運んでくれない?
 運賃は弾むわ、ワルドちゃんが」
「何で僕が!」とは口に出来ない。
女性と一緒のときに金をケチるような真似は、好感度てきめん低下する要素である。
不条理とは思うが「女の金は男が100%出す」くらいでないと。
伊達に首都において色恋沙汰でブイブイ言わせてた訳ではない。
ぶっちゃけ一部の女の子には財布呼ばわりされてたような気がしないでもないが。
「おまけってひょっとして僕の事かい?」
「違うわよギーシュちゃん、おまけってのは貴族じゃないあたしの事」
「少し急いで欲しいの。『風』のスクェアメイジが居るから使ってちょうだい」
「金払わせた挙句に空石(予備)扱いかよ!」

などとちょっとした寸劇の後、無事出港した「ジーン・グレイ」号。
キュルケとタバサは食事をしてるしギーシュはワルドに頼み込み鍛錬を。
以前から己を磨く事を怠っていなかったギーシュは、魔法衛士隊の者と出会うという僥倖を逃すまいと
鍛錬に付き合ってもらっている。
シルフィードはお肉を一杯貰ってご機嫌だしヴェルダンデは瀬戸からもらったサングラスで見る「光ある光景」にご機嫌だ。

で、ルイズはというと
「はいルイズちゃん、この資料全部目を通してね」
瀬戸の「授業」を受けていた。
以前から魔法や学生としての勉学のみならず貴族としてあるべき心構えなどの授業を瀬戸に仕込まれていたルイズだが
この度のテキストの量は半端ではない。
「アルビオンやこの度の内乱について必要じゃないかってあたしが思う資料の、半分くらいよ」
「これで半分?」
「覚えろなんて言わないわ。今は目を通しておくだけでいいの。
 『見ておいた』事は絶対損にならないんだから」
しばらく資料をめくる音だけが部屋に響く。
「ねぇセト」

615 :ゼロの女帝:2008/08/15(金) 16:12:02 ID:Zf0o190r
「なにかしら?」
「アンタ傭兵どもの襲撃予想してたでしょ?
 だからアルビオンに向かうこの船の出港時間を確認しておいたのね?」
「一昨日くらいから妙な輩が金ばら撒いて傭兵集めてたの知ってたからね。
 まあ選択肢というか用心のひとつよ。
 本当に襲撃予測してたらこの船に最初から申し込みしてたわ」
「全てがあなたの予想の範囲内ってワケ?」
「ルイズちゃん、あなたもそういった「予想と対策」をしておかなければいけないわ。
 それが貴族、いや『人の上に立つ者』の義務。
 万が一の時に責任をとるから『責任者』なのよ」
などとやってると船員が騒いでいる。
「何事かしら?」
「空賊なんだ、多分逃げられねぇ」

それを聞いてにやりと笑う瀬戸。
「・・・・・・・今度は何企んでるの?」
「企んでるなんて人聞き悪いわねぇ、まるであたしが年がら年中悪巧みしてるみたいじゃない」
「・・・・・・それに関してはノーコメントとさせてもらうわ。
 で、何考えてるの?」
「ルイズちゃんは今このタイミング、この空域で賊の襲撃なんておかしいと思わない?」
「そうね、勝利がほぼ確実なレコン・キスタが制空権を握ってる現状で襲撃なんて、次の支配者の恨みを無駄に買うだけ・・・・・・まさか!」
「多分そのまさかよ」
「・・・・・・なんか変だと思ってたのよね」
「何がかしら?」
「この船は普通にアルビオンに向かうわ。
 進路も空石も十分だった。
 なのにワルドさまの風でえらく急がせるから何かあるな、とは思ってたけど・・・・・・
 自称『空賊』の運行スケジュールを完璧に把握してたあなたは、この船を『襲撃』させるために
 タイミングを調節してたのね、そうでしょ!」
「あらあら、どうかしらねー」

その頃『空賊』の船イーグル号の甲板では
「♪きゅっきゅっきゅー きゅっきゅっきゅー おっそうじおっそうじランララン」
「なあ、彼女は何者かね?」
「わかりません。突然現れ掃除をしていつのまにかいなくなる、『謎のお掃除おばさん』として
 船乗りの間では伝説の存在ですよ。
 彼女が掃除した船は幸運が約束される、と」
「ではそれにあやかるとしようか。今日は何かいい事がありそうだ」
「御意」

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:12:05 ID:D/pGp2em
>>612
それ言ったらジャンプのマンガは全部パクリになっちまうぞw
いきなりトーナメントバトルになるのは、天下一武道会でブレイクしたドラゴンボールの成功が忘れられない編集部の悪しき慣例だから、しょうがないところもあるさ。

というところで支援。

617 :ゼロの女帝:2008/08/15(金) 16:14:46 ID:Zf0o190r
はいちょっと短いですがこの度はこの辺で

瀬戸の悪巧み炸裂しまくってます


ところで幽白ラストは突然やる気無くなったように見えるのですよ
これまで全く複線も何もなかった「親父の昔の知り合い」が出てきてそいつらがシメてしまう所なんか特に

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:18:06 ID:6UoePQyE
お上の悪い癖ですよ

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:18:11 ID:sP0J97vr
作者は終わらせたかったのに無理矢理続けさせられたからだろ。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:22:01 ID:cLTfvi3E
投下乙
ワルドの財布が心配である

あとジャンプ漫画で複線がなさすぎる超展開はよくあることだと思う
例) 死んだはずの某先生たちが突然復活してきて今まで戦っていたキャラが全員戦力外化

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:27:16 ID:sP0J97vr
週刊漫画はシステムの都合上、超展開で釣るしか道がないからな。
読み切り、シリーズ連載の仕組みの方が漫画として読みやすく、まとまりのある作品になる。
このスレの作品も週刊漫画の悪い癖を受け継いでしまってるものが多い。


622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:32:27 ID:RdxJFQnd
ノボルもな

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:36:11 ID:6UoePQyE
>>622
シッ!!

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:39:17 ID:onvjaf1I
>>616

ターちゃんなんか酷かったな。


625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:43:26 ID:iitTeeHF
ワの人の事かー!
ってか結局原作でワの人ってどうなったんだっけ?

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:44:08 ID:9JapEOuw
>>616
マキバオーも酷かったよな
いきなりレース展開だもん

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:46:06 ID:E08rbMMd
>>626
ちょっと待て、競馬物でレース以外に何をするんだ?

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:48:20 ID:Zf0o190r
>>625
ワルドは原作では”エクスプローション”でフッ飛ばされて以後消息不明
あまりにチート過ぎるので排除されたのでしょう
まともにやれば普通絶対勝てる奴いねーから

死亡が確認されてないのは「ひょっとしたらまた後日使えるかもしれん」からだと思うのですよー

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:51:27 ID:RdxJFQnd
すると、7巻でシェフィールドやマチルダのお供をしていた人物は別人か

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:51:58 ID:qEhK8vUh
>>628
>ワの人チート過ぎ
特に遍在の汎用性は半端じゃないからな。
戦闘は言うに及ばず、諜報、アリバイ作りなんかにも使えるし。


631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:54:04 ID:Zf0o190r
遍在が一番便利なのは覗きと両替or買い物
装備すら「遍在」するのだから財布の中身全部両替or買い物しておいて
遍在解けば元手いらずで大儲け

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:59:16 ID:OLzZROR0
まあ確かに体だけ偏在したらかなりセクハラだなあ。

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:03:12 ID:gA/n9NXw
タルブ会戦でゼロ戦により撃墜→
メンヌヴィルによる学院占拠を支援したが作戦失敗→
サウスゴータ水源汚染作戦の護衛をマチルダ嬢と務めた→
両用艦隊の砲撃によりレコン・キスタ崩壊

以後は行方不明だったと思う。
良い仲になったっぽいマチルダ嬢がウェストウッド村に
姿を見せているので、生きている可能性は高い。

漏れのマチルダさんに手ぇ出してんじゃねぇよ!

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:04:13 ID:DGJTJlbT
>>633
マチルダ?母上に比べればどうでもいいですが何か

PBより

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:07:57 ID:f3wIOfFE
俺の中でのワポルさんの最後に登場したシーンのイメージと言えば、
エクスプロージョンで吹っ飛ばされて華々しく散ったなんていうカッコイイもんじゃなく、
運び屋にされた挙句、メンヌヴィルにビビッて以後行方不明っていう程度なんだよなw

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:10:27 ID:xOVbsu31
殺すまで本人と区別つかないんだから、ルイズとの結婚式には遍在を出席させて本体はとっととレコンキスタ本陣へ移動しておけばよかったのに
暢気に祝杯上げてる間に遍在が暗殺や手紙の回収済ませて楽に手柄ウマー

>598
世の中には洒落で済む冗談と済まない冗談があると思うのですよ
烈火の素性考えれば絶対に言えないでしょ、そんなこと
何かの拍子に出生の秘密を知った時、「ああ、本当にそうだったのか」と修復不能な傷が刻まれてしまいますぞ
それとも烈火の父は「身寄りのないのをいいことに誑かして連れ込んだ別嬪についてきた邪魔なコブ」とでも思ってるような外道なんですか、あなた的には

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:17:27 ID:HkA0n1Ca
>>636

> 「身寄りのないのをいいことに誑かして連れ込んだ別嬪についてきた邪魔なコブ」
連れ込んだのは烈火が成長した後じゃね?


638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:20:03 ID:VHr68Y8m
>>636
お前さん、親子関係は上手くいってるか?
冗談や軽口を言い合える様な関係は作れてるか?

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:25:44 ID:/vkh+rbP
>>636
原作読んでますかー?

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:27:27 ID:/vkh+rbP
>>639
あ、烈火の炎の方ね。


641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:35:51 ID:0dSm+g02
>遍在が一番便利なのは
すごいオナニーが出来る
一人で4Pだぜ
クリボー先生も羨ましがる

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:37:11 ID:BfdDuhhL
>>641
見られたら人生終わるな。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:40:30 ID:OdJglB3t
>「金払わせた挙句に空石(予備)扱いかよ!」

志村ー
「風石」ー

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:41:24 ID:Zf0o190r
あるいは賭け麻雀
通しなんか幾らでも出来るし下手うつと牌すら遍在で作成可能
イカサマし放題♪

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:41:41 ID:yAWaMNP9
>>642
オナニーとアナニーが同時に出来るってすごいよな

絵面としては最悪の部類だろうけど

646 :ゼロの女帝:2008/08/15(金) 17:45:21 ID:Zf0o190r
>>643
ぐはっ    ご指摘ありがとうございますです、はい

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:48:13 ID:9w8+1oZC
スクウェアになってまでやることがそれかw

648 :毒の爪の使い魔:2008/08/15(金) 17:49:25 ID:DXzo3U58
第4話が書きあがったので、進路クリアならば投下したいのですが…。
良いですか?

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:50:46 ID:Zf0o190r
>>648
全面的に支援する
思う存分投下したまえ

650 :毒の爪の使い魔:2008/08/15(金) 17:52:05 ID:DXzo3U58
はい、では第4話投下開始します。



ルイズがジャンガの手を借りて、自分の失敗魔法による大爆発で破壊された教室の片付けが終わったのは、
昼休みも目前と迫った時刻だった。
ジャンガは最初『めんどくさい』と手伝いを怠けるつもりでいたのだが、
『手伝いをしなければ飯を抜きにする』と言う、ルイズの言葉に渋々片付けを手伝ったのだった。
ともあれ、色々と手間取りながらも、なんとか片付けを終えた二人は昼食を取るため食堂へと向かった。

「ったく…後始末の手伝いさせられたのに、この量だ?…ざけんなよ」
ジャンガは皿からルイズに目を向け、小さな声でぶつぶつと呟く。先程の片付けの事を根に持っているのだ。
自分は別に何の非も無いのに本当ならば彼女だけでやるはずだった片付けを、
飯をダシに無理やり手伝わされたのだ。それなのに感謝の一言も無く、昼食の量も朝食と変わらず。
別に感謝される事事態に興味は無いが、これだけ何もないと流石に我慢がいかない。
「チッ、まぁいい。ガキの…それも”無能”のやることに一々イライラしてても仕方ねぇか…」
ジャンガはそう自分自身に言い聞かせると、昼食へと向き直った。
両手の爪を指のように使い、更に盛られたスープとパンを平らげていく。
瞬く間に空になった皿を床に置くとジャンガはルイズを見る。
まだ食事は終わっていない。量が違いすぎるのだから当然だが。
仕方なく、ジャンガは床に座り込んだまま時間が過ぎるのを待った。
――そんな時だった……食堂全体に怒鳴り声が響き渡ったのは…

「どうしてくれるんだ!?」
「あん?ったく…今度は何だ?」
唐突に聞こえてきた怒鳴り声にジャンガは苛立ちながら首を伸ばす。
辺りを見回すとテーブルの一角に人だかりが出来ていた。
人だかりの中心に二人、一人はシエスタ、もう一人はキザっぽい見た目の金髪のメイジ(確かギーシュと言ったか?)だ。
「も、申し訳ありません!」
「フンッ、そうやって謝ったところで許されると思っているのか?」
「ほ、本当に申し訳ありません…ど、どうかお許しを…」
正に怒り心頭と言った感じのギーシュの怒声にシエスタは恐怖に怯えた表情でただ只管に頭を下げる。
どうも何かやらかした所為であのメイジの怒りを買ったようだが…。
「チッ、うるせぇな…」
本来ならば無視を決めるところだが、怒鳴られているのがシエスタでは、それはちょいと不味い。
ジャンガは深いため息を吐き、腰を上げる。
「めんどくせぇ…」
そう呟くと人だかりの方へと足を向けた。

651 :毒の爪の使い魔:2008/08/15(金) 17:52:48 ID:DXzo3U58
「オイ、うるせぇぞ?」
そのジャンガの声にシエスタとギーシュが顔を向ける。
「ジャ、ジャンガさん…?」
涙で濡れた瞳を見開きジャンガを見つめるシエスタ。
彼女にしてみれば地獄に仏のような物だろう。
対してギーシュは不機嫌さを隠そうともしない表情で睨んでいる。
「何だね、君は?ああ…確かゼロのルイズが召喚した亜人か」
ギーシュは彼が何者かを理解すると直ぐに見下すような目で見据える。
尤もジャンガは身長が2メイル近くある長身なので、どうしても見上げる形になってしまうのだが…。
そんなギーシュの事はとりあえず置いとく事にし、ジャンガはシエスタに一体どうしたのかを聞いた。

曰く、彼女は給仕の最中にギーシュが落とした香水の瓶を拾い、それを彼に返そうとしたとの事。

曰く、その所為で彼の二股がバレてしまい、その相手の二人から怒りを買ってしまったとの事。

曰く、その所為で更に彼女がギーシュの怒りを買ってしまい、今現在の状況に至るとの事。

「くだらねェ…」
ごく自然にそんな言葉がジャンガの口から漏れた。
その言葉にギーシュは苛立ちを含んだ声を彼に叩きつける。
「くだらないだと!?君に何が解る?純粋な彼女達の心に傷を付け、泣かした…その罪深き行為を!?」
「テメェのな…」
「違うな、それは違う!彼女が拾った香水を僕の物かと尋ねた時、僕は知らないフリをしたんだ。
だとすれば少しは話を合わせようとしてもいいではないか?故にそれをしなかった彼女に全責任がある」
ここまで話を聞いてジャンガは心底呆れ果てていたと同時に懐かしさも感じた。
世の中には下らない奴がごまんと居る事は知っているが、これほどのアホはそうそう居ない。
まさかこんな異世界に来てまでお目にかかれるとは思わなかったが…。
「何処の世界にもアホは居るんだな?正直驚いたぜ…。まァ、ガキだから仕方ねェがな…」
「…聞き捨てならないな、その言葉?」
ギーシュは目付きを鋭くし、ジャンガを一層強く睨みつけた。
そんな彼の視線も何処吹く風……ジャンガは涼しげな表情で流している。
「ほぉ?聞き捨てならねェなら…どうするんだ?キキキ…」
そのジャンガの言葉を待っていたのか…、ギーシュは手にした造花のバラを突き付ける。
「決闘だ!」
「あんッ?決闘だ…?」
「そう…決闘だ。貴族への礼を知らないようだからな…、君に礼儀を教えてやろう」
ジャンガは自然と笑みを浮かべた。
「キキキ…、そいつはありがてェな。…で、此処でこのままやりあうか?」
ギーシュは身を翻すと食堂から出て行こうとする。
その彼の行動にジャンガは眉を顰めた。
「オイッ、何処へ行くんだ?今更ビビッたのか?」
「馬鹿を言え!下賎な亜人の血で貴族の食卓を汚したくないだけだ」
「ああ…、なるほどねェ…同感だ。まぁ、どっちの血で汚れるかってのは分からねェがな?」
「ふんっ、精々ほざいていればいい…。ヴェストリの広場で待っている!」
そう言い捨てるとギーシュは友人達と共に食堂を出て行った。
ジャンガはその後姿を見送るとシエスタに向き直る。
「よう、聞きたいんだがよ」
「ジャ、ジャンガさん……なんて事に…」
「あんッ?」
「あ、貴方…殺されちゃう……、貴族を本気で怒らせたら……」
シエスタは震えていた。先程までのそれよりも、一目で恐怖に駆られているのが解る。
何に怯えているんだ?ジャンガにはその理由が直ぐには理解できなかった。
考えてみれば、あの貴族の何がそんなに恐ろしいのだろう?
と、後ろから別の声が聞こえてきた。

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:52:49 ID:DA6GYT3D
今回の女帝見て思ったんだが、風石の不足分をワルドが補助するって原作でもあったが最低でも数十トンは持ち上げてるだろう。
偏在抜きにしても明らかな実力者なのがわかるな。

653 :毒の爪の使い魔:2008/08/15(金) 17:53:31 ID:DXzo3U58
「ちょっと、ジャンガ!?アンタ、何勝手なことしてるのよ!?」
振り向いたジャンガは顔を顰めた。…予想通り、そこに立っていたのはルイズだった。
と、ルイズはいきなり彼の腕を掴むと、そのまま強引に引っ張って行く。
「オ、オイッ!?何処へ引っ張って行く気だ!?」
「ギーシュの所よ」
「あんッ?アイツの所だったら、テメェに連れてかれなくても自分で行くぜ」
「バカ!謝りにいくのよ…、今ならまだ許してくれるかもしれない」
ルイズは立ち止まらずに背中越しに彼に声をかける。
ジャンガは彼女の言葉に再び顔を顰める。

謝る?
誰が?
俺が?
あのガキに?

ジャンガは強引にルイズの手を振り解いた。
「なにするのよ?」
「謝るだぁ?ごめんだな、あんなガキに頭下げるなんてな」
ジャンガの言葉にルイズはイライラした。こいつはメイジの恐ろしさを何も解っていない…。
「いい…メイジと戦ったら無事じゃ済まないのよ?それこそ怪我で済めば幸運と言える位なんだから」
「…チッ」
最初っから自分が負けると言う事意外、目の前の小娘は考えていないようだ。
ジャンガは侮辱されているにも等しいその事実に正直憤っていた。
だが、ここで癇癪を起こすのも面倒だ。ジャンガは精一杯の忍耐を発揮し、怒りを腹の奥底へと押し込んだ。
大きく深呼吸をして気を落ち着かせ、周りに居る生徒に声をかけた。
「オイッ?ヴェストリの広場とか言うのは何処だ、知ってる奴はいるか?」
すると、一人の生徒が彼を案内するかのように顎をしゃくった。
「こっちだ、亜人」
「ありがてェ…キキ」
生徒に連れられて出て行くジャンガ、次いで野次馬根性を発揮して出て行く生徒達の後姿をルイズは呆れ果てた表情で見つめる。
「まったく…なんて自分勝手な使い魔なの?」
「あ、あの…ミス・ヴァリエール?」
声を掛けられ振り向くと、申し訳なさそうな表情のシエスタが立っていた。
「私の所為で、ジャンガさんが…ジャンガさんが…」
後悔の念に駆られるシエスタの目からまた涙が溢れそうになる。
ルイズはそんな彼女を励ますように両肩に手を乗せた。
「大丈夫よ、決闘なんて直ぐにやめさせるわ。あのバカにも怪我なんかさせないから」
「本当に…大丈夫でしょうか…?」
「勿論よ!」
ルイズはそうシエスタに言うと、ジャンガの後を追って食堂を後にしようとする。
「あ…ミス・ヴァリエール、私も一緒に行きます」
「え、いいわよ…貴方はここで待っていて」
ルイズはシエスタを留めようと同行を断ったが、彼女は首を振って否定する。
「いえ…このような事になったのには、私にも責任があります…。ですから…お願いです」
まだ身体は少し震えてはいるが、その瞳は力強い光を放っている。
ルイズは逡巡し、大きく頷いた。
「分かったわ、一緒に行きましょう」
「はい」
そして二人はヴェストリの広場へと向かい、今度こそ食堂を後にするのだった。

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 17:54:24 ID:DA6GYT3D
いけね、支援。

655 :毒の爪の使い魔:2008/08/15(金) 17:55:42 ID:DXzo3U58
以上で投下終了です。次はようやくギーシュ戦、日曜までに投下できたら良いな……と思う。


656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 18:01:35 ID:Wl4Fayh9
毒の爪の人乙。
ジャンガはナムカプで魔王から女神までいるチームを苦しめた男だというのに…

>>644
小ネタのスーチーゼロを見るんだw

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 18:24:04 ID:plnZXXdB
GS美神令子極楽大作戦からドクターヌルとヒャクメがガリア兄弟に呼ばれていたら

「ふふふ、領主を操りここを拠点に世界征服をするのです!」

「ジョゼフ陛下があの怪しげなハゲにぐるぐる渦巻きを見せられ操られているのを私は見ました!」
「つまり、あのハゲを倒せばジョゼフ兄さんは元に戻るんだね?」
「うーん、あの性格の悪さは素のような気がするのねー」

「ヒャクメ殿から預かったこの竜神の武具を着ければ一時的にスクウェアレベルまで底上げされる筈、それでもって力技で兄さんを正気に戻るまで ぶ ん 殴 る」
「ヌルの足から生まれたゲソバルスキーが八体・・・、そしてドラゴンタイプのゴーレムが三体か・・・これは負けるのね(汗」


658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 18:47:24 ID:N+Hq1QIh
ヒャクメという駄女神を呼んだ時点でジョゼフ終わりだろ。

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 18:59:03 ID:O8S2KOks
あれでも、そこそこの位の女神なんだなあ。
格上相手にした際の醜態があれで、駄目っぽく見えるだけで。

え?醜態見せるから駄目なんだって?
しょうがないだろ、格上相手に能力フルに活用して上手く立ち回れるヤツの方が少数派なんだから。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:00:04 ID:ikjLTybS
>>656
豪鬼にボコられてたけどなw

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:09:51 ID:1RtCmIKp
>格上相手に能力フルに活用して上手く立ち回れるヤツ

姉妹スレのモット伯のことか

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:12:34 ID:+0L9VwnN
ヒャクメと聞いて、真っ先に思い浮かぶのがGS美神な俺、惨状!!

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:18:58 ID:4tAfddd3
らんま1/2の八宝斎を召喚したら
女子寮が阿鼻叫喚の地獄絵図になるに違いない

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:30:21 ID:Yu4zxk4H
>>658
ちょいとうっかりかもしれないが、
別にそれなりに有能だろ。

なんか二次創作に毒されてないか?

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:43:22 ID:iitTeeHF
何でかマグネ・ヒャクレッガー思い出した俺参上

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:47:36 ID:g8HBwR+k
何気に上遠野作品の話ないなーと思ったが
カドチンの作品は地味なキャラ多いし
キャラが強いやつでも火力がデカ過ぎたりインチキ能力持ってたりするから
滅茶苦茶話にし辛いなw

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:49:17 ID:DA6GYT3D
>>663
姉妹スレではマトリフが喚ばれてフーケが最低な目にあってたな。
ほか女の敵でオスマンの心の友になりそうな使い魔は

ロザリオとバンパイアのギン先輩
宇宙戦艦ヤマトのアナライザー
シティーハンターの冴刃

他にもいっぱいいるだろうな。

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:50:39 ID:RdxJFQnd
>>666
じゃあ上連雀作品で

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:52:17 ID:TECZnd8f
うかりちゃんと申したか

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:55:04 ID:cl4QfUtI
「謝りなさい!! 始祖プリミル様に謝りなさい!!
 爆発をするのは虚無の本能よ! それを否定することは魔法の否定にもつながるのよ!!
 魔法が爆発するたびに始祖プリミル様に感謝しなさいって お姉ちゃん教えたでしょ!!」


671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:55:48 ID:44O67Gxv
バーコードバトラーと申したか

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 19:58:51 ID:oK7XMuBp
バーコードで遊ぶのはFCのデータックとかいうのもあったなw

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:01:32 ID:RdxJFQnd
……そういえば、桜ちゃんの機体は「ラ・シルフィード」だったな……

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:02:13 ID:aIHEweP6
>>667
「学園天国パラドキシア」に出てくる淫霊Q子辺りはいかがだろう?

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:06:12 ID:ego04FQ/
>>667
諸星あたる

676 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/08/15(金) 20:13:44 ID:O15HgrKf
こんばんは。使い魔はじめました第十五話投下よろしいでしょうか。
今回からアルビオン編へ突入です。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:13:52 ID:TkWbLtAE
サイコダイバー毒島獣太を呼んで女子寮全員姉妹に。
タバサの母親をサイコダイブで治して親子で(ry
まあ一応空気も読めるし女は大事にするから親子はさすがにやらんか

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:14:14 ID:OLzZROR0
多分オッケーです

679 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/08/15(金) 20:15:00 ID:O15HgrKf
それでは始めさせていただきます。
 
使い魔はじめました―第15話―

ルイズは、自分のベッドの上で夢を見ていた。
生まれ故郷のラ・ヴァリエールの屋敷が舞台だ。
その夢の中で、ルイズは今よりもずっと幼い姿をしている。
「ルイズ、ルイズ、どこへ行ったの? まだお説教は終わっていませんよ!」
母が騒ぐのが聞こえる。魔法の成績のいい姉達と比べられ、
物覚えが悪い、と叱られている途中に逃げてきたのだ。
召使達が姉と自分を比べ、哀れむ発言をするのが聞こえた。
たまらずに、ルイズは『秘密の場所』へと逃げ出した。
ルイズ以外には、誰からも忘れられた中庭の池。
そこに浮かぶ小船に乗ると、あらかじめ用意していた毛布にもぐりこむ。
こうやって、ほとぼりが冷めるまで隠れているのだ。
そんな風にしていると、誰かが近づいてくるのが分かった。
大きな羽帽子を被った、十ばかり年上の貴族だ。
彼女は彼を知っている。最近、近くの領地を相続した子爵様だ。
憧れの子爵様。彼女の父と彼との間で交わされた約束を思うと、
ルイズの胸は高鳴り、頬が火照る。
「泣いているのかい、小さなルイズ?」
「し、子爵さま……」
憧れの人にみっともない顔を見られたくなくて、ルイズは俯く。
だが、彼はおどけたように笑うと、彼女に手を差し伸べた。
「ミ・レイディ、お手を。早くしないと晩餐会が始まってしまうよ。
 お父様に怒られたのなら、ぼくがとりなしてあげるから」
ルイズはその言葉にますます顔を火照らせながら、手を伸ばす。
瞬間、強い風が吹いて、彼の帽子が吹き飛ばされた。
「ひ!」
ルイズは現れた顔を見て、恐怖で言葉を失った。
夢の中のルイズは、いつの間にか十六歳に戻っている。
「ゲコゲコ? どうしたんだい、ルイズ? ゲコゲコ」
彼の顔は、緑色の巨大な蛙になっていた。
「いやあああああああああああああああ!」

680 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/08/15(金) 20:15:56 ID:O15HgrKf
「わー! な、なんだなんだ?」
ルイズの悲鳴に、サララとチョコが驚いて目を覚ます。
「ルイズ、ど、どうしたんだよ?」
彼女も、自身の悲鳴で目を覚ましたらしく、上半身を起こした。
「……悪夢を見たわ。眠れなくなりそう……」
ルイズは夢の内容を思い出してげんなりとする。
憧れの子爵様が蛙になってしまうなど、悪夢以外の何物でもない。
じゃあいいものがありますよ、とサララはベッドから起き上がった。
鍋まで行くと、ごそごそと、中から古ぼけた糸車を取り出す。
「なあにそれ、何に使うの?」
頭の上に疑問符を浮かべたルイズに向けて、からからと糸を繰る。
「はれ? 何だか、眠、く……」
その音を聞いたルイズは、そのままぱったりとベッドに倒れこんだ。
同じく音を聞いていたチョコと共に、すやすやと眠り出した。
副作用なく眠れる、という触れ込みは本当みたいだなーと、
サララは考えながら、効果をなくして壊れた糸車ををゴミ箱に捨てる。
さてもう一度寝なおすか、と思ったところで、
ふと、机の上に置いた魔女の占いカードが目に留まった。
ごくたまに、このように、カードに呼ばれる瞬間というのがある。
それは、カードがサララのような魔女に未来を提示する、
あるいは、カードによって未来が定められようとしている時だとされている。
サララは机に向かうと、そのカードを手に取った。
十三枚のカードをシャッフルし、三つの束にする。
その山の中から一つを選び、その一番上のカードを表にした。
手に取ったカードは『]T:ほうき』のカードだ。
『自由、束縛、飛翔』の三つの意味を持つ。
果たして、このカードは自分たちにどんな物語を見せてくれるんだろう。
サララはワクワクしながら、カードを戻すとベッドに潜り込んだ。

681 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/08/15(金) 20:17:15 ID:O15HgrKf
「……ゲルマニアへの訪問が中止?」
翌朝、トリスタニアの王宮で、一人の少女が驚きの声をあげた。
すらりとした気品ある顔立ちに、薄いブルーの瞳と高い鼻が目をひく美少女だ。
彼女こそ、トリステインの王女アンリエッタその人である。
「説明を求めますわ、マザリーニ枢機卿」
僧侶がかぶるような丸い帽子を被ったやせぎすの男性は、
口ひげのある顔を上げ、後ろに控えた男性に声をかけた。
「それは、こちらのワルド子爵にお願いしましょう。
 彼は、魔法衛士隊のグリフォン隊の隊長です」
王族の御前であるため、羽帽子を胸元に抱えた若い貴族の男だった。
黒いマントの胸には、グリフォンの刺繍がされている。
「私からご報告させていただきます。実は先日から、
 ゲルマニア国内でたちの悪い病が流行っている、との噂がありました。
 私が出向いて調査したところ、それはまことであり、
 ゲルマニアの王宮でもすでに感染者が出ているとのこと」
「まあ……」
アンリエッタはその報告に言葉を失う。
伝染病とは、それはそれは凄惨なものだと聞いている。
「それで、被害のほどは?」
「……今のところ、死人は出ておりません。というよりは、
 あれで死ぬものが出るとは到底……。いえ、こちらの話。
 とにかく、あの病の治療法などが見つかるまでは、
 こちらとの交渉も到底できまい、と判断いたしました」
「……と、いうことです」
「そうですか……」
その言葉に、アンリエッタは少しほっとした。
今進んでいる同盟の話は、アンリエッタにとってあまり好ましいものではない。
それが先延ばしになるのは、喜ばしかった。
もっとも、病にかかった民には申し訳ないことではあるが。
「分かりました。下がりなさい、ワルド子爵」
「はっ。失礼いたします」
王女に告げられ、ワルドは謁見の間を出て行く。
その口元が、ほんのわずかに歪んでいた。
「それにしても……一体、どんな病なのでしょうか……」
首を傾げるアンリエッタを見て、マザリーニは思う。
まさか、『人間が蛙になる』病だなんて言えないな、と。

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:18:01 ID:Inc29MFt
>>625
アンドバリの指輪でトリステインとゲルマニアの連合軍を操る時に出て来た時以降は影も形も……

683 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/08/15(金) 20:18:41 ID:O15HgrKf
アンリエッタは、今日から数日の間、暇になったことを考える。
王宮の外へ出る機会が失われてしまって、ちょっとつまらない。
そういえば、とアンリエッタは考える。
アルビオンに存在する例の手紙。あれをどうにかせねばなるまい、と。
アルビオンの王家は、聖地回復を謳う愚かな軍勢に襲われ、今にも滅んでしまいそうなのだ。
もし、愚かな軍勢――レコン・キスタ――に、あの手紙が渡れば、
進められようとしている同盟も破棄されてしまうだろう。
どうにかしてとりかえさなければならない。
そんな時、アンリエッタの脳にある考えが浮かんだ。
それは、退屈な王宮から抜け出し、なおかつ手紙も回収できる、
とびっきりのアイデアのように思えた。
「マザリーニ。今すぐ伝達を出してください」
「は?」
アンリエッタの笑顔に、マザリーニは嫌な予感がした。
「どうせ暇なのですから、出かけましょう」
「で、出かけるとは、いずこへ……でございましょうか?」
「トリステイン魔法学院へ。視察とでもいばいいでしょう?」
若いものであればたちまち虜になってしまいそうな笑顔を見せるアンリエッタ。
マザリーニは、ただでさえ老けて見えると言われて気にしているのに、
また老け込んでしまいそうだ、とため息をつきたくなった。
それにしても、とマザリーニは思う。
ゲルマニアから帰って以降、ワルドの様子がいささかおかしい。
何か事件が起こらなければいいが……、と心配性な彼は思うのだった。
「分かりました。それで、日付はいつにしましょう」
「あら、決まっているじゃありませんか」
アンリエッタはにっこりと微笑んだ。
「今日です。思い立ったが吉日、というでしょう?」
「……承知しました。では、目処が付きましたら連絡いたします」
マザリーニは立ち上がると、謁見の間を出て行く。
その右手は胃の辺りにあてられている。
連絡をする前に、胃薬を飲むのを先にした方がよさそうだ。

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:19:00 ID:OLzZROR0
支援

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:20:14 ID:44O67Gxv
感染済み支援

686 :使い魔はじめました ◆xq/C1v8U32 :2008/08/15(金) 20:20:50 ID:O15HgrKf
以上で投下終了です。アンリエッタのゲルマニアへの嫁入りは、
王宮の中だけで進められてる段階です。
なので、ゲルマニアはその同盟の話を微塵も知りません。
この病気の原因に関しては、物語の中で明らかにする予定です。


687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:28:05 ID:Inc29MFt
割り込みすまない、支援。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 21:11:01 ID:ikjLTybS
サララ乙
商人系はもう万能だな

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 21:19:50 ID:plnZXXdB
女王蜂が召還された場合は
どうなるんだろうか



690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 21:39:22 ID:kOFNKMgd
>>689
まとめスレ短編の「ぶん♪ぶん♪ぶん♪」みたいな関係が主にとっては理想だろうけどね。
敵には残虐非道、但し主には絶対忠実。

691 :割れぬなら……(0/6):2008/08/15(金) 21:45:34 ID:cFiISRdD
投下予告

10時から作品を投下いたします。
もしも蒼天版曹操と賈言羽とあの人とあの人が召喚されたら。

今回もギャグです。

692 :割れぬなら……(1/6):2008/08/15(金) 22:00:35 ID:cFiISRdD

「君が賈言羽か」

「はっ」

銃士隊隊長、曹操孟徳。
おそらく、世界に2人しかいない漢人の1人。
賈言羽が彼の顔を見るのは、降臨祭での上申以来であり、
顔を合わせるのは今日が初めてである。

「高祖・劉邦を補佐した張良・陳平のごとき奇才、
 そして魔法の使えない身でありながら、あらゆるマジックアイテムを使いこなすと聞いている」

「嘘聞でございまする。
 私めに左様な才覚はございませぬ」

曹操は見下ろすように賈言羽の顔を覗くと、ニヤリと口角を上げた。

「野球だったな?」

「はい、トリステインとガリアの友好と交流を深めるため、ガリア王はトリステイン銃士隊との野球による試合を望んでおられます」

「受けよう」

拍子抜けするほど簡単に、曹操は試合の申し出を受諾した。

「来月最初の虚無の日で構わんな」

来月最初の虚無の日……試合まで今日を入れて14日目という計算になる。
それだけあれば、メンバー集めも(付け焼刃に過ぎないだろうが)野球の練習もなんとかなるだろう。

「承知いたしました」

「試合当日を楽しみにしている」


693 :割れぬなら……(2/6):2008/08/15(金) 22:01:54 ID:cFiISRdD

最もやっかいな部分は通過した。
後はメンバーを集めて試合を終えれば罰ゲームは完了する。

発案者は、タバサを巻き込めとは言ったが、試合に勝てとは言っていない。
つまりタバサ、シルフィードを除いた残り7人は近所の暇な人でも良い。
そう考えてみると、いっその事明日にでも試合ができるのではとさえ思えてしまう。

「ダメなの、ヤキュウは腕の一本や二本を犠牲にしてでも勝つべきなのね!」

そんな話をしてみると、賈言羽はシルフィード(人間ver)から物凄い迫力で睨まれた。


「その通りだとも!」

どこからともなく、謎の男の声があたりに響いた。

「青春と妥協は相容れぬ物、両立のできぬ物、いわば水と油の関係よ!」

……はい?
振り向けば、近くにある大樹の頂点に男は居た。
覆面に黒マント……覆面と言っても、巨大な野球のボールをそのまま覆面として使っているかのような、そんなアホらしい恰好をした男が。

「俺の名はMask・The・Baseballだ!!」

直訳すると、野球仮面。
昔、イーグル機関所属の5色の戦士達と死闘を繰り広げた男の名前のような気がしないでもない事もない。

「きゅい! 誰なのね!? カッコイイのね!」

「Mask・The・Baseballの正体は誰にもわからない。
 何故なら、謎の男だからだ!!」

樹から飛び降りて漢らしいポージングを決める野球仮面。
シルフィードは感動の余りサインを求めるが、キザったらしくポージングを決めながらやんわりと断った。
そんな頭の痛くなる光景をできるだけ視界に入れないようにしながら、賈言羽は野球仮面に歩み寄る。

「何をやっておるのですか? 殿」

一応、シルフィードに聞こえないように質問してみた。
シルフィードは気づいていないだろうが、野球仮面の声は限りなくガリア王ジョゼフ1世の声に似ていたのだ。



694 :割れぬなら……(3/6):2008/08/15(金) 22:03:21 ID:cFiISRdD

「気が変わった、俺も参加するぞ」

賈言羽は頭が痛くなった。

「では、その変な恰好な何ですか?」

「ガリア王ジョゼフ1世はシャルロットから恨まれているだろう。
 そんな男が仲良く青春を謳歌するわけにはいくまい。
 いくらギャグパートと言ってもな……」

青春って歳か貴様は……と、賈言羽は言いたくなったが、ギリギリでこらえた。

「アーーーハッハッハッハッハッ!
 そんなヘタレた投球じゃあ、タブチでもランニングホームランができるじゃないか。
 特別にこのMask・The・Baseball・2ndがアンタにコーチングしてやるよ。ありがたく思うんだねっ!!」

直訳すると、野球仮面2号。
……聞き覚えのある声で、とてつもなく頭の痛くなる啖呵が賈言羽の耳に届いた。
どうか聞き間違いでありますようにと始祖に祈りながら振り向くと、投球練習をしているタバサと、とてつもなく妙な恰好をした少女が居た。
ツカツカとその野球仮面2号に歩み寄る。

「何をしておられるのかな? イザベラ殿」

一応、タバサに聞こえないように質問してみた。

「しょうがないだろ! 私だってたまには遊びたいんだよ、色々なしがらみとか全部忘れてさぁっ!」

アンタは1年中遊んでるようなものだろうが……と、賈言羽は叫びそうになったが、ギリギりでこらえた。

「まあそういう訳だ。2号と共に試合に参加させてもらうぞ」

「もう勝手にしてください……」

賈言羽は心の中で、ありったけの呪詛の言葉を主君に向けた。


695 :割れぬなら……(4/6):2008/08/15(金) 22:04:39 ID:cFiISRdD

……試合当日。

チームガリアの精鋭達が、送迎の風竜の背から降り立った。

「ついにこの時が来たな、カクよ」

「ついにこの時が来てしまいましたな、殿」

野球仮面1号と賈言羽が、全く正反対の意思を疎通していた。

「天気も良いし、我々の体制も万全。
 これはもう勝ったも同然だな、カクよ」

「期日直前までメンバー集めが難航し、練習はほとんどできず、
 さらに前日になってカステルモール殿が負傷して療養中の状態を万全と評するならば、そうなのでしょうな、殿」

「しかし昨日の練習は爽快だったなあ。
 群がる男達をちぎっては投げちぎっては投げ……おかげで昨日から俺の2つ名は『柔道王』だ。
 どうだ羨ましいだろう、カクよ」

「実に羨ましいですな、殿。
 前日だと言うのに国王としての職務はおろか、野球の練習まで放っておいて、
 その上貴重な戦力だったカステルモール殿を投げ飛ばして負傷させて、
 それでいて少しも悪びれる様子が無い殿の神経が」

「ところで、俺達は野球をしに来たのだと思っていたが、違ったか? カクよ」

「ええ、私もそう思っておりましたよ、殿」

小高い丘を越えて視界が広がると、万を超す軍勢が、そこには居た。
万を超す軍勢が、武器を携え、甲冑を纏い、威風堂々と直立姿勢を保っていた。


696 :割れぬなら……(5/6):2008/08/15(金) 22:06:05 ID:cFiISRdD

「あいつら、野球にかこつけて俺の首でも奪るつもりか?」

「いえ、曹操がそのような真似をするとは思えませぬ。
 おそらく、殿かこの私……あるいはその両方を推し量ろうとでもしておるのでしょう」

「無粋な奴らだな。青春の匂いに戦場の匂いを混ぜおって……
 まあ良い、こちらは野球を楽しみに来たのだ。それ以外の思惑を持ち込むつもりは無い」

「はっ!」

曲がりなりにも殺すか殺されるかの世界を渡り歩く2人の男は、堂々と軍勢の先頭に立つ曹操に向かって足を進めた。
しかし、イザベラ……もとい、野球仮面2号は、曹操軍が持つ威風に中てられてしまっていた。

「案ずるな2号よ。奴らは手出しをしてこない。
 カクを信じろ。カクを信じられないならば、カクを信じた俺を信じろ」

「父上……」

「わっ、馬鹿! 俺の事は1号と呼べ、シャルロットに正体がバレたらどうする」

とうの昔に露見しているだろうな……と、賈言羽は思った。
当のタバサは本を読みながら歩いていた。

「わかったよ、1号!」

2号はしっかりとした足取りで、前を行く2人の後を追った。


697 :割れぬなら……(6/6):2008/08/15(金) 22:07:23 ID:cFiISRdD

相対した2つのチームはまず、メンバー表の交換を行った。



1・ワルド(遊)
2・コルベール(二)
3・レイナール(捕)
4・曹操(三)
5・アニエス(中)
6・キュルケ(一)
7・ギーシュ(投)
8・マルコリヌ(左)
9・アンリエッタ(右)

1・タバサ(投)
2・イルルクゥ(中)
3・野球仮面2号(二)
4・野球仮面1号(遊)
5・賈言羽(捕)
6・近所の暇な人A(一)
7・近所の暇な人B(三)
8・近所の暇な人C(右)
9・近所の暇な人D(左)




「……って、これのどこが精鋭かっ!?」

「おお、ようやくツッコんだか。
 こっちはいつになったらツッコミが来るのかとドキドキしていたのだぞ」

……果たして、賈言羽は無事に勝利を収める事ができるのであろうか?
さりげなく混ざっているトリステインの女王に、ツッコむ事はできるのであろうか?

次回・試合開始!!



「このトリステイン銃士隊対……近所の暇な人。
 このトリステイン銃士隊対……近所の暇な人……か……ふふふ」

賈言羽はそっと人の居ない場所へ歩き、泣いた。
その近所の暇な人達は、万を超す軍勢を見て、怯えに怯えていた……


698 :割れぬなら……(7/6):2008/08/15(金) 22:08:45 ID:cFiISRdD

投下終了です。

自分で書いておいてこんな事を言うのもアレですが。
なんだこのはっちゃけ王は!?


699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:09:13 ID:DS1zXRiM
>6・近所の暇な人A(一)
>7・近所の暇な人B(三)
>8・近所の暇な人C(右)
>9・近所の暇な人D(左)

風呂上りに飲んでた野菜ジュース吹いたわ!www

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:09:48 ID:HkA0n1Ca
何てカオス支援

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:13:36 ID:sKtuMpZl
賈言羽は苦労人だなw

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:16:09 ID:HkA0n1Ca
て終わってたか。蒼天乙。
それにしてもこのはっちゃけ王ノリノリである。w
頑張れカクw


703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:21:37 ID:RdxJFQnd
もうなにがなんやら

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:21:55 ID:Iej+3o9b
>>644
むしろ遍在4人で卓を囲んだ方が。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:25:07 ID:ikjLTybS
悪奴「悪いなガンダールヴ!ワハハハハ」(2順目国士無双)

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:27:08 ID:DA6GYT3D
>>694
タブラン、絶対に不可能なこと。

って、まさかこれでがんばれタブチくんのネタがくるとは思わなかったぞ 乙

707 :とりすていん大王:2008/08/15(金) 22:36:55 ID:17V7hRav
こんばんわ 10時40分ほどからちょっと 投下しますけどいいですか

708 :とりすていん大王:2008/08/15(金) 22:40:51 ID:17V7hRav
時間ですね 始まりますよ

とりすていん大王 6回目

「まぁ、ラグドリアン湖の精霊が出てこないんですよ」
「ほぉ、それは難儀な話じゃのぉ」
宮廷からの勅使 モット伯はオールド・オスマン、コルベール先生、そしてお父さんを交えてラグドリアン湖の異常事態を報告してきました

「と、言う訳で私たちルイズと愉快な下僕共はラグドリアン湖の水位上昇を止めるべくやってきたお父さんの手伝いにきたのよ」
「「「下僕じゃねーーよ!!」」」
  ゲシッ・・・・・・・・ジャポーーン
さて、モット伯からの依頼でお父さんはラグドリアン湖にやってきました 勿論いつものメンバーも一緒です
「さて、これから水の精霊を呼び出すわけだが・・・」
お父さんいつになく真剣な顔をしています その理由は・・・・・
「水の精霊は気難しい性格だから貴方達、失礼の無い様にしてよね」
モンモランシーが呼び出しの儀式に取り掛かっているお父さんの変わりにルイズやキュルケに注意します
「でもさぁ、気難しいってどのぐらい気難しいのかしら?」
キュルケが素朴な疑問を口にしました 
「ええ、本当に些細な事でもすぐに拗ねるわ」
「些細な事って、やっぱり水を汚すとか?」
ルイズも自分の思った精霊が怒る事を口にしましたがモンモランシーは静かに首を横に振ります
「もっと、些細な事よ・・・・・それで一度お父さんと大喧嘩になったんだから」
あの無敵なお父さんと水の精霊が大喧嘩、それはどういうモノだったのか想像できずに皆が青い顔に・・・さらにモンモランシーが呟きました
「あの時は家が平行時空の彼方にすっ飛んでいったわ・・・・」
やけに遠くを見つめてぶつぶつと何事かを呟くモンモランシーをなんとか現実世界にルイズ達は引き戻し、ルイズは尋ねました
「一体、何でそんな事になったのよ」
その問いにモンモランシーは一つため息を吐くと
「その日、水の精霊を招いて私の家で晩餐会を開く事になったのよ、そこでね・・・・」
「そこで・・・」
一同が固唾を飲んでモンモランシーの言葉を待ちました そして、出てきた言葉は・・・・・・


709 :とりすていん大王:2008/08/15(金) 22:42:29 ID:17V7hRav
「スブータにパイナップルが入ってるって言って怒ったのよ」
「はぁ?」
モンモランシーは至って真面目な顔をしています
「だから、タルブ村の郷土料理のスブータは知ってるわよね」
「ええ、あのシエスタとか言うメイドの故郷の料理よね 時々食堂で食べてる賄の」
「そのスブータの隠し味にパイナップルが入ってたから水の精霊が拗ねたのよ」
すでに一同の意識が平行時空の彼方に飛ぶ寸前でしたが、ルイズはなんとか思いとどまり
「・・・本当にそれだけの理由?」
「そうよ」
「く・・・・くだらねぇ・・・・・」
今度こそ旅立ちました

「くだらなくない」
いきなりルイズ達の後ろから新たな声が、その主は
「タバサじゃない どうしたのこんな所で」
前回、イザベラ様からラグドリアン湖の調査を命じられたタバサちゃんでした
「湖の調査、あと私の家が近くにある」
それだけ言うとタバサちゃんはルイズの目の前にしゃがみ込みました
「それは、そうと私はスブータにはパイナップルを入れない派」
真剣な瞳でタバサちゃんはルイズを睨み付けました
「い、いや・・・どっちでもいいじゃない・・・」
「「よくない!!」」
タバサちゃんとモンモランシーの凄い剣幕にルイズが圧倒されました
「いい、ルイズ、パイナップルをスブータに入れると肉は柔らかくなって、甘みも増すのよ」
「それは、駄目、肉は歯ごたえ、肉そのものの旨みがいい」
「なに言ってるのよ 味の相乗効果よ」
「単品の方が美味しい場合もある それに果物は焼くものじゃない」
「それこそ何よ 焼きりんごなんてお菓子だってあるし 焼けばあのイガイガ感が無くなるのよ」
「むしろそのイガイガ感がいい」
言い合いはかなりヒートアップしていき段々と魔法が飛び交う始末
そして熱の篭った言い合いにルイズとキュルケが巻き込まれるのを暖かく見守るお父さんと水の精霊
「元気だな」
「元気やねぇ」

710 :とりすていん大王:2008/08/15(金) 22:44:07 ID:17V7hRav
さて、とりあえずお父さんは水の精霊と交渉に入りました
「なんで水位を上昇させているのだい?」
お父さんいきなり直球で真相を聞きにかかりました
「うーーんとな・・・えーっとな」
水の精霊はひとしきり唸って答えました
「ちゃうねん」
「「「は?」」」
「・・・・・・・・・・・・」
水の精霊の返答にお父さんはただ黙って見つめ、他の人はいつも冷静なタバサちゃんまでが間抜けに聞き返す始末です
妙な沈黙が数秒続いた後・・・・・・・
「ごめんなさいー寝てましたぁー」
「「「あ、アホかぁーーーー!!」」」

さて、その頃トリステイン魔法学院では
「あー お茶のお代わりをくれないかな シエリン」
「変な仇名で呼ばないで下さい」
モット伯はちょっと首をかしげて
「私の事はモッリンでいいんだよ?」
「もーーやだーーー」
モット伯にシエスタが変な仇名をつけられていました
                        続く

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:45:04 ID:5YCoAiH6
酢豚にはパイナップル入れるだろうJK支援

712 :とりすていん大王:2008/08/15(金) 22:45:10 ID:17V7hRav
6回目ここまで 私はパイナップルは焼いた方が絶対美味しいと思う


713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:46:04 ID:Yu4zxk4H
人それぞれだろう押し付け(・A・)イクナイ

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:49:49 ID:yo1EsGz9
大王氏乙でした
そもそも酢豚自体苦手な自分からしたら
不毛な争いだなあと思うわけです

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:04:22 ID:iitTeeHF
ジョゼフ何やってんのジョゼフ
盛大に吹いたわ

716 :ナイトメイジ:2008/08/15(金) 23:13:44 ID:CrRDuiI6
23:20分より投下させてください

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:15:48 ID:59qpdOyS
パイナップル大王乙です
しかし水の精霊はまっぱの大阪さんの姿なんかなーー

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:16:33 ID:V84VbPyo
毒の爪の人乙でしたー
ただ、最初に亜人は当たり的な反応してるのに飯が粗末ってのはなんだか違和感が
数日寝てたことに対するお仕置きなのかもしれないけど、そこら辺の理由もきちんと書いて欲しかった
好きな作品だけにそういうのが気になる

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:21:09 ID:0hH8VuKn
ま王様支援

720 :ナイトメイジ:2008/08/15(金) 23:22:05 ID:CrRDuiI6
風をはらむ帆を広げ船は行く。
舷側にもたれかかる銀髪少女は金の両目を空に浮かぶ大地に向けていた。
それこそが浮遊大陸アルビオンである。
少女はフネの外に出した手でアルビオンを隠し、かすかかに笑う。
それを見た者たちは少女が旅に心躍らせていると思っていた。


銀髪金眼の少女ベール・ゼファーの手に光が灯る。
その光は彼女は手に合わせて、フネのそばで踊っていた。
それを見る者はいない。
当然だ。ベルはそれをここにいる者には見せていないのだから。
見ているのか見ていないのかもわからない誰かに見せているのだ。
光はこの先に起こるかもしれない何かを想像するベルの心のままに、飽きもせず踊り続けていた。


「あーーーっ、いた。こんなところにいた!」
小さい体とは不釣り合いに、風にも負けず雨にも負けそうにない声でルイズは自分の使い魔に叫んだ。
その声を当然ながら聞きつけたベルは風になぶられて目に入りそうになた髪をかき上げながら振り向いた。


ベール・ゼファーは振り返りながら踊る光を捕まえ、手の中に握りしめる。
「見てくれてたらいいんだけど」
彼女が手の中で光が粉々に砕け散り、それもすぐに空に溶けて消えた。
果たしてそれは彼女が見せたかった誰かに届いたのだろうか。


「後で何かあったら教えなさいって言ったでしょ!それに、フネが出てもちっとも部屋に来ないし。こっちはずっと心配してたのよ」
「へえ、ルイズが私の心配してたんだ」
「あ・た・り・ま・えでしょー」
ただしベルの身を案じるの半分、ベルが何か想像外のむちゃくちゃをやらかさないかの心配半分と言ったところだ。
「あなたのワルド様には聞かなかったの?」
「え?」
「わかってるみたいだったけど」
ぱたぱたと足音が風の中に混じって聞こえてくる。
スカートをちょっと持ち上げたメイド姿のアンリエッタと、それを護衛するために後ろに控えるワルドがルイズに追いついてきていた。
「もう、ルイズ。いきなり走り出して」
「あ、はい。あの、ワルド様。もしかしてベルが残った理由を知っていたのですか?」
「ん……まあね」
ワルドは風上に動き、マントを少し広げた。
この高度の風はいささか冷たく体には良くない。
彼の体とマントがそれを遮り、ルイズとアンリエッタを守った。
「得体の知れない仮面をつけた男が僕たちを追って階段を上ってきていた。だから君の使い魔はあそこに残ったみたいだね」
「え……で、どうなったのよ」
「どうなってもいないわ。つまらない男だったから軽く追い払ってやったの。ギーシュを使って」
──ああ、そういえば
確かギーシュもベルと一緒に残っていたはずだ。
今の今まですっかり忘れていたけど。
「そのギーシュはどこに行ったのよ」
「ああ、ギーシュなら……」
言いよどむベルは、まるでラ・ロシェールの桟橋を見るようにフネの後ろをみる。
そして、指を目頭にやりそっとぬぐった。
「まさか、ギーシュ・ド・グラモンは……」
おびえて口を両手で覆うアンリエッタにベルはけろっとした顔で言った。
「生きてるわよ。階段の手すり壊して落ちていったけど。フライの呪文が聞こえたし生きてるでしょ」
「あんたねぇーーー」
アンリエッタと同様に最悪の事態を考えていたルイズの反動は激しいものだった。
ベルの襟元をつかんで怒鳴り散らす。
「紛らわしいことしないでよ!こっちは本気にしたのよ」

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:23:35 ID:0hH8VuKn
あーんギーシュ様が脱落したー 支援

722 :ナイトメイジ:2008/08/15(金) 23:24:13 ID:CrRDuiI6
「私はまだ何も言ってないわよ」
「ルイズ落ち着いて」
危機を感じたアンリエッタが慌てて止める。
詰め寄るルイズはベルごと船縁から落っこちそうになっていたのだ。
「あの男を追い払ったとは、ね。君はつまらない男と言ったが、あの男の腕は悪くはないはずだが。私は階段の隙間から見えた姿から判断するしかないのだがね」
「そんなの関係ないわ。腕が立とうが立つまいがつまらない男はつまらない。相手にする気にならなかった。それだけ」
ベルとワルドの間の距離は約三歩。
それだけを空け、ワルドはベルを見下ろしていた。
「これは失敗したかな」
「あら、何かしら」
「早めに申し込んでおけば、と思ってね」
その言葉をルイズは逃さずに反応する。
「申し込むって何をですか?」
──ま、ま、ま、まさか!!
と言うわけだ。
「手合わせ、あるいは試合だよ。
 君たちがフーケを追い返したというのは聞いていた。
 そのときからルイズが召喚した使い魔に興味を持っていたんだ。
 だが、あってみればこの通り細腕の少女だ。
 何か策を使ったと思っていたが、どうやらそれだけではないらしい。
 アルビオンまではまだかかる。甲板で一つどうだろう」
その申し出に驚いたのはベルではなく、ルイズとアンリエッタだ。
当のベルはそれがなんでもないことのように表情一つ変えず周りの景色をぐるり眺める。
「そうね……やめておきましょう。結果のわかっている勝負なんて面白くないわ」
「当然よ!」
その返答にルイズはほっとしていた。
尊敬する婚約者の申し出とはいえ、あまりにばかばかしいものだ。
「ワルド様はね。風のスクエアのメイジなの。ベルなんかに勝ち目があるわけないじゃない」
「スクエアって事は、最高峰のメイジって事よね」
「そうよ」
ベルは再び周りの景色に視線を巡らした後、金の視線をワルドに向けた。
「なら、やっぱり勝敗は決まっているわね」
「そうそう。当然ワルド様が勝つに決まっているわ」
「あら、何を的外れなことを言っているの?」
くすり。
風の強いフネの上でもベルのそんな笑い声が聞こえたような気がした。
「偉大なる存在となるルイズ・フランソワーズの召喚した使い魔、ベール・ゼファーの勝利に決まっているじゃない」
「な……」
この使い魔は時に二の句の継げないことを言ってルイズを困らせる。
今がまさにそのときだ。
「な、な、なにいってんのよ」
「なるほど……だが、ルイズはそれを信じてないようだね」
「当然です。ワルド様が負けるわけありません」
「それは困った」
「え?」
「僕の君を見る目を信用してもらっていないという事じゃないか。これは……困ったぞ。婚約者としては大問題だ」
「え?え?え?え?え?え?」
うろたえまくるルイズはどうしたらいいかわからない。
ワルドとベルは何か面白そうにルイズを見ているだけだ。
それを見るとルイズはさらに慌てる。
そんなルイズをみて、アンリエッタはため息混じりに口を挟んだ。
「ワルド子爵、それにベール・ゼファー様。お願いですから、ルイズをそんなにからかわないでください」
それを合図にワルドとベルは同時に笑い出す。
しばらくかかってやっと状況が読み取れたルイズがふくれっ面をした頃に、ベルは船縁の外に手を出し、遠くの何かを指さした。
「それに、もう手合わせなんてやってる暇はなさそうよ」
その何かは徐々に姿を明確にしていく。
それは一隻の黒いフネ。
しかも戦いのためのフネだった。

723 :ナイトメイジ:2008/08/15(金) 23:25:45 ID:CrRDuiI6
マリー・ガラント号に近づきつつある黒いフネの上で舵を握る男は獲物を狙う鷹のような目をさらに細めた。
「こういうのを僥倖というのだろうな」
戦いのために作られたこのフネは輸送船であるマリー・ガラントより速度に勝る。
追いつくのはさして難しいことではない。
だが、
「既に、時間の少ないこのときに見つかるとはな」
たとえ航路がわかっていたとしても広い空の上で獲物を見つけるのは難しい。
時間の限られている今はなおさらだ。
「してみると、あの光……ブリミルの導きだったのかもしれん」
今から少し前のことだ。
獲物を探す彼らの見張りは雲の中に見慣れぬ光を見つけた。
なんの光かはわからなかったが、時間のない彼らには選択の余地はなかった。
なんとしても今日獲物を捕らえなければならないのだ。
光を目指して船を進めた彼らはそこに獲物たるフネを見つけたのだ。
故に彼らは感謝した。
今は既に見えないが、光をもって彼らを導いたブリミルに。


「うまく見つけてくれたみたい。まるで炎に近づく虫ね。さあ、盛り上げましょう」

******************************************

今回はここまでです


724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:25:48 ID:0hH8VuKn
光は届いたか支援

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:40:12 ID:0hH8VuKn
なんというか、ワルドがルイズをつれてレコンキスタに行けるような気がしてきたw
後ベル様、相手を虫扱いしてますがあなたも虫のはずです……

726 :毒の爪の使い魔:2008/08/16(土) 00:19:43 ID:JGH8aqqP
>>718
うわ〜……言われて始めて気付く失敗(汗)
指摘どうもです、もっと気をつけなければ…。

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 00:32:25 ID:xEWinJas
なんでこうガリアの王族はシリアスとギャグの上下が激しいんだ
実にイイな

728 :松下:2008/08/16(土) 00:48:39 ID:6FWc/xrf
皆様、たくさんの投下乙であります。

枯れ木も花の賑わいで、松下が参上しました。
幕間の続きを、10分後から投下いたします。ちょいとシリアス。

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 00:49:01 ID:tXniJ/5u
>>727
そりゃあ王族全員性格突き抜けてて扱いやすいからだろ。
ワルドだって咬ませ犬、強敵、改心、ただのバカと作品によって落差がでかい。
あとギーシュも

逆にコルベールはあまり原作離れした作品は見ないな。

730 :復活・使い魔くん千年王国 幕間2・魔女の狂宴  1/6:2008/08/16(土) 00:58:27 ID:6FWc/xrf
投下開始。


《いやしくも建築に興味を持つ人間ならば、現在も、また遠い未来にも、
 この宮殿を、長ったらしい腕を持つ大頭の矮人さながらの、まさに『建築のお化け』だと思うに違いない》
  (ヴェルサイユ宮殿についての批判、フランス王国財務総監ジャン・バティスト・コルベール)


王城グラン・トロワの二階にある大広間、『鏡の間(ギャラリー・デ・グラス)』。
ハルケギニアで一番絢爛豪華なヴェルサルティル宮殿の中でも、もっとも贅を尽くした空間がここだ。
庭園に面した全長73メイル、幅10メイル、高さ12メイルの回廊には、窓と向かい合わせに17枚の巨大な鏡が設置され、
大壁画に埋め尽くされた天井から、無数のシャンデリアと金色の燭台が吊り下げられている。

昼間は窓からの太陽光線が鏡に反射し、大広間全体がまばゆく輝くのだが、真夜中に見る鏡の間はかえって不気味だ。
雑多な建築様式の部屋を増改築して寄せ集めた、迷宮のような宮殿内には、どこにもグロテスクな彫刻群が立ち並ぶ。
おお、見れば鏡の中には醜怪な異形のものどもが蠢き、犇きあっているではないか……。

その大広間で、二人の人間が合わせ鏡のように対峙する。
オルレアン派の重鎮、バッソ・カステルモールは、東薔薇騎士団80名余を率いている。
無能王ジョゼフの娘イザベラは、周囲の濃い闇の中に、怪しげな小妖魔の群れを引き連れている。

「……ふん、誰かと思えばイザベラか。いい夜だな」
カステルモールが、小馬鹿にした口調で姫殿下に挨拶した。
騎士団はずらりと軍杖を構えて陣形を作る。この大広間を抜ければ、王の寝室まではすぐそこだ。
イザベラは《王女》ではあっても、ジョゼフ同様魔法の才能には乏しく、そのゆえか残虐で酷薄な《狂女》に育った。
悪魔に魂を売ったという噂すらある。彼女が自信満々に姿を現したということは、何か奸計を弄しているに違いあるまい。
「離宮のプチ・トロワで寝ていると思ったが、なぜ貴様がここにいる?」

先日まで忠臣のフリをしていた男にぞんざいな口をきかれて、イザベラは失笑する。
「くっ、なんだい、父親の家に娘がいちゃあおかしいかい? 夜更かしして悪かったね。
 それにあたしは『北花壇騎士団』の長でもあるんだよ。ここを守るのは当然さ。
 聞けばこの騒ぎは謀反人が侵入したというじゃないの、お前たちは捕まえに行かないのかねえ?」

カステルモールは無表情にイザベラを見下ろし、厭味な問いかけに返答する。
「ああ、確かに我らはここにいる謀反人を捕まえに来た。ご覧の通り、貴様らからガリア王国を奪い返しに参上したのさ。
 我らはジョゼフに暗殺されたオルレアン公の党派、ガリア義勇軍だ。王統は正されるべきだからな」
そう言うと彼は杖を振り、部下に命令する。

「姫殿下を、丁重に縛り上げてさし上げろ」

731 :復活・使い魔くん千年王国 幕間2・魔女の狂宴  2/6:2008/08/16(土) 00:59:45 ID:6FWc/xrf
言葉と同時に数本の『空気の縄』が飛ぶ。
が、突如床から大きな漆喰の壁がせり上がり、イザベラの前に立ち塞がって魔法を吸い込んだ。
その壁には短い手足と眼がついている。妖魔『ヌリカベ』だ。

イザベラはふわりと広間の奥へ跳び、キンキンと響く耳障りな声で反論する。
「けっ、あたしの親父は祖父さんから遺言されて、嫡男として正統に王位を受け継いだんじゃないかい。
 あんたらの主人だって納得していたことだろう。大義名分はこっちにあるさね。
 王弟を逆恨みして殺しちまったのは過失だろうさ、でも国王としちゃ普通のことだろ?
 それに無能な自分と、能力優秀で人格も人気も遥かに優れた弟。あたしだって殺したくなるネ!」

ぺっ、とカステルモールは唾を吐く。田舎の無骨な貧乏貴族出身の自分には、粗暴な振る舞いの方が性に合う。
「それからというもの、我らオルレアン派が嘗めた辛酸と屈辱、貴様らはよぉく知っているだろうな。
 家族は処刑され、家は潰され、官職は追われ、阿諛追従の輩がその財産を奪って高位高官にのし上がる。
 シャルロット様さえ貴様らに侮蔑され、死ぬまで酷使されるところだったのだぞ。
 栄光あるガリアの権威というものを踏みにじり、ジョゼフと貴様はいったい何事をしてきたというのだ!」
言い終わるや風の刃を纏った軍杖が一閃し、『ヌリカベ』は瞬時に8つに分割され、ズズゥンと倒れた。

いひひひひひひ、はははははは、とイザベラは嘲笑う。
「ほー、要するに、こうかい。自分たちの気に食わないから、王様の首をすげ替えようっていうんだね。
 そいつは立派な反逆罪だ、車裂きでの公開処刑に相当するネ。
 ……ところで、これはあの人形娘が企んだのかい? それともカステルモール、お前かい?」

すうっと霧散し始めたヌリカベを踏み越え、カステルモールは前へ出る。こんな所で手間取っている暇はない。
「大筋は俺が書いたのだが、決められたのはシャルロット様ご自身だ。
 今や天下に反ジョゼフの声は満ち満ちている。俺はその勢力を繋ぎ合わせ、あのお方に結んだに過ぎん」
「へん、あのボロ人形め、あたしらに反逆するような感情がまだ残っていたのかい。
 文句があるなら直接ヴェルサルティルにいらっしゃいってんだ」

律儀に応答していたカステルモールは、とうとうブチ切れた。
「すでに両用艦隊は我らのものとなり、シャルロット様はこちらに向っておられるさ。
 勝てば官軍、負ければ賊軍だ! くたばれ魔女めが、貴様の血肉を野良犬の餌にしてくれる!!」

痺れを切らした団長の合図とともに、一斉に東薔薇騎士団が魔法を放ち、イザベラに襲い掛かる!


《これは、主がそのしもべ、ティシュベ人エリヤによって語られたことばのとおりだ。
 『エズレルの地所で犬どもがイゼベルの肉を食らい、
 イゼベルの死体は、エズレルの地所で畑の上にまかれた肥やしのようになり、
 誰も、これがイゼベルだと言えなくなる』》
  (旧約聖書『列王記・下』第九章より)

732 :復活・使い魔くん千年王国 幕間2・魔女の狂宴  3/6:2008/08/16(土) 01:01:30 ID:6FWc/xrf
「あっははははは、さあ楽しい舞踏会の始まりだよ! 出て来な、あたしのかわいい妖魔ども!!」
イザベラが杖を振り上げて叫ぶや、暗闇が生き物のようにうねり、物の怪たちが現れた。

天井から『釣瓶落とし』『天井下がり』『しょうけら』『おとろし』らが襲い掛かる。
鏡の中から『雲外鏡』『鏡爺』『ぶるぶる』『のびあがり』『がしゃどくろ』らが抜け出してくる。
壁や柱からは『塗仏』『ろくろ首』『傘化け』『子泣き爺』『砂かけ婆』らが現れる。
床からは『餓鬼』『小豆とぎ』『油すまし』『土蜘蛛』『山童』らが這い出す。

さらに彼女の使い魔・墓場鬼太郎が、ゆらりと傍らに立ち現れる。

「ふん、児戯だな。これしきの雑魚妖魔や魔法人形(ガーゴイル)ごときに、我らが負けるものか!!」
メイジ一人の戦力は、ドットクラスでさえ平民の傭兵一個小隊に相当する。
まして東薔薇騎士団80名余は、全員がトライアングル以上の実力を持つ。たかが妖魔の群れに動じる連中ではない。
次々と魔法が命中し、妖魔どもは悲鳴をあげて消滅する。実体のない、鏡像か幻影を攻撃したような手ごたえだ。

「流石にやるねえ。じゃあこれならどうだい、出て来な『北花壇騎士団』!」
イザベラはさらに後退して叫び、鏡の裏の隠し通路から、バラバラと30人ほどのメイジの一群が現れる。
ガリア王家の裏仕事を担う御庭番衆、北花壇騎士団だ。実力ならば相手と遜色はないが……。
「はっ、人数が少しばかり足りなかったようだな! くらえ『ライトニング・クラウド』!!」
10人の騎士が一斉に同じ魔法を放ち、彼らを妖魔ごと吹き飛ばす。しかし深手を負った者はいない。

二つの騎士団が激しく魔法を撃ちあい、豪奢な『鏡の間』はどんどん破壊されていく。


「………どうやら、始まったようだな」
『伝声管』でやりとりを聞いていたジョゼフは寝室で呟き、がたがたと震えるモリエール夫人の膝から起き上がった。

「陛下、陛下、やっとお目覚めですか!? おお、なんてことでしょう、反乱だなんて!
 ひとまずここからお逃げください! あちらに隠し通路もございますから」
「なに安心したまえ、余がついているではないか。心配はいらぬ、『病は気から』というぞ」
「で、ですが、すぐそこまで反乱軍が来ているのですよ!」
彼はまったく動じない。だが魔法の一つも使えない、無力で無能なこの男に何が出来るというのだ?

「心配はいらぬというのだ。こんなこともあろうかと、『鏡の間』に細工をしておいた。
 我が娘イザベラが頑張っているようだが、少々加勢してやるかな」

 《Aski-kataski-haix-tetrax-damnameneus-aision……》

おお、無能王はゴニョゴニョと奇妙な呪文を唱え、口からフューーーッと霧を噴き出したではないか……。

733 :復活・使い魔くん千年王国 幕間2・魔女の狂宴  4/6:2008/08/16(土) 01:03:05 ID:6FWc/xrf
イザベラは奥の部屋から霧が湧き出したのを察知すると、ニタッと笑い、鏡に向って叫んだ!
「TEKUMAKUMAYAKON、TEKUMAKUMAYAKON、鏡よ鏡よ、異界の幻影を映し出せ!!
 さあ来な、『朧車(おぼろぐるま)』!!」


  ……フユ〜〜〜ン クユ〜〜〜ン……  ヒューーーーーウ グユ〜〜〜ン……


あたかも生き物のような異様な唸り声が響き渡り、鬼火が無数に現れ、17対の窓と鏡から灰色の濃霧が湧き出す。
シュルシュルと冷たい濃霧はイザベラと鬼太郎の前に集まり、巨大な鬼女の顔を持つ幻の牛車『朧車』となる。
「「!!??」」

霧はさらに湧き出し、戦い合う騎士団を呑み込み、大広間全体に広がり、洪水のように宮殿内外へ流れ出していく……。

  ファオーーーー……  ザワザワザワ ガヤガヤガヤガヤ……

膨大な妖気と霊素を帯びた濃霧は、夜の闇を覆ってさらに暗くし、あるいは妙な光を放つ。
そしていいしれぬ音楽とともに、なんともいえぬ気味の悪い話し声が闇から聞こえてくる。

―――これから起きようとしているのは、世紀の怪気象《ブリガドーン現象》だ。
気圧・気温・湿度・風速など複雑な気象と地質の状態が、ある一定の条件になると、それは出現する。
百年に一度か千年に一度か、いつどこに現れるかは決まっていない。
その中は、実在するお化け、妖怪、幽霊に満ちた、この世のものならぬ白日夢のような異界なのだ……。


「これはまた一体、なんとしたことじゃ」
ただでさえ騒動が起きていたヴェルサルティル宮殿は、更なる大混乱に陥った。
大臣はジョゼフの寝室へ駆けつけようとするが、霧に阻まれて進めない。無理に進むとなぜか元の位置に戻ってしまう。
しかも、その霧の中には妖怪変化がウヨウヨしているではないか!
これはもう、どうにも手のつけようがない。霧に押し出されるように、貴族や衛兵は宮殿から庭園へと退避した。

  「世の終わりじゃ」「宮殿が妖魔に乗っ取られるなんて……」「無茶苦茶な話だ!」
  「大臣はなにしてんだ」「陛下はどうした」

しばらくすると、霧の外へ騎士が何人か迷い出て来た。
「あッ、北花壇騎士団の連中ではないか」「おい、どうした? こりゃア何が起きたんだ!」
「わ、わけがわかりません! 我々はイザベラ殿下をお守りして反乱者と戦っておったのですが、
 殿下がこれこれしかじかのことをすると、急にこの霧が……!!」
「味方も敵も、霧の中です! きっと殿下か陛下が、反乱者を防ぐため、何かの魔法装置の実験でもされたのでは……」

734 :復活・使い魔くん千年王国 幕間2・魔女の狂宴  5/6:2008/08/16(土) 01:04:25 ID:6FWc/xrf
とにもかくにも、どうしようもない。大臣たちは臨時政府を設けて戒厳令を発し、宮殿を捨て王都へ逃げ出した。
謎の霧はずんずん膨張し続け、すっぽりと宮殿を覆い、庭園を越えて数リーグ先のリュティス市街地へ広がりつつある。
その膨張速度は、およそ1分間に3メイル、つまり時速180メイル。
ならば一日に2リーグ弱ずつ広がるとして、一週間後にはリュティス全体が霧に覆われてしまうだろう!

「仮にこの妖霧が晴れないとして……これは、その、オルレアン派の勝利ということになりはすまいか?」
「まだ予測がつかん。陛下の生死もわからんのに、反乱軍に国を差し出すわけにもいかんぞ。
 大体奴らは、陛下に追従して出世したわしらを妬み恨んでおるわい」
「それに、もし奴らが国を奪ったとしても、この霧はお構いなしに膨張するかも知れないぞ!」


一方イザベラと鬼太郎は、隠し通路を通って別室に逃げ込んでいた。争っていた騎士たちは、霧の中へ消え去ったようだ。
ひょこっと鬼太郎の髪の中から、憤慨した様子の『目玉の親父』が姿を見せる。
「おい、鬼太郎ッ! 姫様を助け出したのはまぁよいが、こ、これはどういうことじゃ!」

ケケケケ、と鬼太郎は不愉快な笑い声をあげ、親父をギュッと掴んだ。
「父さん、ぼくにもうあれこれ指図するのはやめてください。ぼかぁ自立したんです。
 これからあの《ブリガドーン現象》が発生し、この国を呑み込み始めますよ。
 ぼくら幽霊族がこそこそと人間なんかに混じって生きなくてもいい、妖怪と悪魔による王国が築かれるんです!
 すばらしいでしょう、父さん! 想像してみてください、古代幽霊族の栄光の日々が甦るんですよ!」

幽霊族は、紀元前二万年ごろ繁栄の絶頂を極めたという古代種族だ。
人間という凶暴で好奇心旺盛な生き物が現れてから、彼らは森へ、洞窟へ、地底へ逃げ隠れた。
そして人間の襲撃を恐れながら、モグラのように蟲を食べて惨めに生きてきた。
祖先の霊毛を編んで作られた『ちゃんちゃんこ』はあるが、いまや生き残りは鬼太郎と親父だけ。
……ならば、この鬼太郎が幽霊族の王国を再興したいと考えたって、いいではないか。

「き、鬼太郎! お前は悪魔にだまされているんじゃあ!
 人間は悪い連中ばかりではない、わしらは彼らとも共生せねばならん!」
「へん、人間社会の正義や道徳なんか、もうウンザリだ! 父さんは宝物庫の番でもしていてください!」
鬼太郎はそう言うと、甲高い声で叫ぶ親父をガラス瓶に詰め込み、ポケットにしまいこんでしまった。
「鬼太郎、気でもくるったのかーっ!!」

おお見よ、鬼太郎とイザベラの瞳はドクロの形に変わり、悪をはびこらせたい気持ちで心が満たされているではないか!
きっと洗脳されたのだ。なんという恐ろしいことであろう!

「ケッケケケ、それでいいのさキタロー。子供は成長したら、親から自立しなきゃあねぇ。
 さーて、あたしも親父陛下にご挨拶しとこうかい」

735 :復活・使い魔くん千年王国 幕間2・魔女の狂宴  6/6:2008/08/16(土) 01:06:04 ID:6FWc/xrf
ブリガドーンの中心部であるジョゼフの寝室には、ほとんど霧はない。
あの『朧車』は、ジョゼフと『ミョズニトニルン』と悪魔ベリアルが、魔力と知識の粋を結集して作り上げた魔法兵器だ。
怪気象ブリガドーンを発生させて地上に定着させ、周囲の生気を吸い取り『妖気』に変換して膨張させている。

「モリエール夫人、どうやら静かになったようだよ。……時に、貴女は余を愛してくれているかね?」
「………え、は、はい! 勿論ですわ!」
彼女には、何が起こってどうなったか分からないし、知らなくてよい。
ただ、愛するジョゼフに『愛しているか』と問われれば、はっきりと返事はできる。

「けれど私は、陛下がお美しく、強大な国の王だからお慕い申し上げているのではありませぬ。
 陛下のお心にはとても深い闇があって、ご自身をいつも孤独のままにし、苦しんでおられます。
 私は陛下を愛することで、そのお心を少しでも癒したいのです。ただそれだけが望みです!」

フム? とジョゼフは怪訝そうな表情をした。
「愛、か。余は神も始祖も教会も信じていないが、愛とはそういうものなのか?」
「はい。本当の愛には、見返りは不要です。それが神の本質です。
 そして、富や名誉、知識や信仰をどれだけ持ち、いくら善行や自己犠牲をしようとも、
 そこに愛がなければ何の価値もないのです……ああ、つまらないことを申し上げました」

モリエール夫人は微苦笑するが、突然ジョゼフに強く抱き寄せられてキャッと驚いた。
「それは、愛ではない。自分を尊び他人を、俺を蔑む、差別と憐憫に過ぎない!!」
狂人ジョゼフは彼女にのしかかると、喉首に両手をかけ、恐ろしい手力で絞め殺した。
「…………………神は、死んだ。これからは、悪魔の時代だ」

殺人を終えたジョゼフは、乾き切った表情で虚空の一点を見つめている。
彼にはもはや、意味のある外界の事柄は感じられない。その魂は、生きながら死んでいるようなものだ。

「さあ、行こうシャルル。我が愛しい弟。神を倒し、民を殺し、国々を滅ぼし、世界を潰しに行こう。
 あらゆる美徳と栄光に唾を吐きかけ、この妖霧で天地を覆い尽くし、全ての人間の営みを終わらせよう。
 俺の心の空虚を満たすために、人間らしい感情を少しでも取り戻すために、ただそれだけのために。
 ああ、お前を手にかけたその時から、俺の人生はまったくむなしくなってしまった!」


《かばかり怪しき天地の中にいて、おのが身のあやしきをさへ、え知らぬ人のさとりぬるをや》
 (柏本『稲生物怪録』序より、平田篤胤)


(つづく)

736 :松下:2008/08/16(土) 01:09:34 ID:6FWc/xrf
投下終了。いやはや、えらいことです。
名高いヴェルサイユ宮殿も、作ったはいいが長らく放置されたり、いろいろ怪しい宮殿です。
次回の投下は九月になりますかねえ。

では、また。

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:10:15 ID:DsRr9/BV
乙!
相変わらずすばらしいおどおどしさw

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:11:25 ID:97kPJMFl
悪魔君乙!

739 :悟空:2008/08/16(土) 01:13:50 ID:1Zu9pbAq
とりあえずドラゴンボールの孫悟空&ルイズの奴書きたいんだけど書いても大丈夫っすかねぇ;;

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:16:42 ID:OXvy34lh
とりあえずsageという機能を覚えてからにしてほしいかな

741 :悟空:2008/08/16(土) 01:18:38 ID:1Zu9pbAq
すいません;; その機能どうやってすればいいんでしょうか;;

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:20:05 ID:pOHPO0zS
メール欄にsageと書き込むんだ

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:21:36 ID:USZCFcs7
ついでに名前欄に&rf&rusi&ran&ras&ranと入れるのも忘れずにな

744 :悟空&rf&rusi&ran&ras&ran:2008/08/16(土) 01:25:40 ID:1Zu9pbAq
コレで大丈夫なのか?
そういえばすでに悟空の話があったけど、新しく始めてもいいのかな?sage

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:26:46 ID:waiBAOPx
夏ですな

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:27:27 ID:h5e4WxYw
メル欄とコメ欄まちがえんなw

747 :悟空:2008/08/16(土) 01:27:34 ID:/p27iNkX
>>744
まちがってるし>>743はひっかけだから無視してくれ
こうなればいい

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:28:04 ID:4QqYnSyE
もっと文をしっかり読めよ!メール欄だって言ってるだろ!

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:29:13 ID:EB07YsuO
パナソニック乙でした
>御庭番集
北花壇騎士をこう表現するのは珍しいですな、というのはさておき
オニワバンスタイルダブル粉チーズ・平均勤務六年という単語で脳内が埋め尽くされた俺マジニコ厨

750 :悟空:2008/08/16(土) 01:30:45 ID:1Zu9pbAq
こっこれでいいのか!?
こういうところ初めてだから……スマソ;;

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:32:31 ID:waiBAOPx
とりあえず原作読んでてテンプレに目を通してればいいんじゃねえの

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:34:11 ID:/BTuS6kb
>>750
半年ROMってろ


と言いたい所だが、かつて別のSSスレにいた頃の俺を思い出した。
まぁがんばれ。

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:36:39 ID:/p27iNkX
>>750
クリアだ。なにごとも経験、がんばれ

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:37:26 ID:OXvy34lh
個人的には2ちゃん初心者がいきなりss投下は難易度が高いんじゃないんだろうか、と思うけど
まあがんばってくれ支援

ちなみに、同じキャラの召喚はルール的には問題なし
ただ、先に投下された作品と否応なしに比較され続ける、ってことだけ覚悟してくれ

755 :悟空:2008/08/16(土) 01:40:45 ID:1Zu9pbAq
>>754
分かった、頑張ってみるぞ!

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:42:56 ID:wOeMtwh1
>>698
遅レスですが雨天中止になる訳ですね。わかります!

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:43:30 ID:dC/UNzXZ
で、何時から投下するの
時間の予告も頼むね

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:45:03 ID:h5e4WxYw
最後に、悟空は説教キャラでも厨2病でもない。オレキャラマンセーにならんよう気をつけるべし

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:45:35 ID:waiBAOPx
一応聞いておくが携帯じゃないよな?

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:48:03 ID:6FWc/xrf
……なにか異界から呼び寄せちゃったのかな
おやすみなさい

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:49:45 ID:DsRr9/BV
あとは、メモ帳でもいいからエディタに文章を書いて
それをコピペして投下するとか?

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:50:46 ID:OXvy34lh
あー、「書いてもいいか」って言ってるし、今から書くってことか
じゃあキリのいいところまで書いたら一晩置いて、次の日に一通り読み直してみて問題ないと思ったら投下してくれ

ま、適度に期待しながら待ってるよ

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:52:17 ID:dC/UNzXZ
ところで悟空っていつごろの悟空だろう
原作最終回後か・・・それともGT最終回後か・・・
原作第一話の直前の可能性も有るけど

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:53:18 ID:waiBAOPx
香取慎吾かもしれん

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 01:54:46 ID:waiBAOPx
ってDBってかいてあったかw

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 02:01:44 ID:waiBAOPx
織田はAC青必要だろ・・・簡単だけど。

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 02:02:33 ID:waiBAOPx
このタイミングで誤爆とかマジで死ね、俺

768 :悟空:2008/08/16(土) 02:03:30 ID:1Zu9pbAq
>>759
携帯からじゃない

>>763
とりあえずセルゲーム編の生存してる所からだ

とりあえず書くのは短くても長くても大丈夫なのは?

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 02:13:03 ID:bigz3yMo
まちゃあきキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 02:17:56 ID:qtnDrhsA
>768
詳しくは>1参照
作品? って疑問に思うほど短すぎるのでなければ大丈夫。
長すぎると連投規制食らうことがあるけど、その時は避難所の代理スレに書き込んで代理お願いすれば誰かが代わりに投下してくれる。
あと悟空はサイヤの使い魔の人が既に召喚してるから、あんま似たような流れになると良い評価貰えない可能性が高い。
知らない間に被っちゃったとかを避けるために、流し読みでもいいから一読しておくとよかんべ。

んで書き上げてから何度か読み直して、誤字脱字や展開に問題がないなら誰かとバッティングしないように投下宣言してからスレに書き込むといい。
不安なら最初はなにか小ネタから挑戦するか、避難所の練習スレやSS投下スレに行って下積みしてくるとよろしかろう。

771 :悟空:2008/08/16(土) 02:21:37 ID:1Zu9pbAq
>770
一応SS経験はあるんだ、投稿した時に皆にこれでいいのかを判断してもらいたい
助言感謝する^^

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 02:27:05 ID:xFIKElgo
とりあえず投下してみな

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 02:33:23 ID:ZqaBSrt2
スレ呼んでてヒャァァァァァァァ!と変な声が出そうになった
まあ空気読みつつ頑張って欲しい
そして数年後今日のことを思い出すたびに奇声を上げるようになって欲しい

774 :悟空:2008/08/16(土) 02:37:16 ID:1Zu9pbAq
「ww」とかは基本的に駄目なのか?

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 02:41:54 ID:c5zkaNIu
>>774
はっきり言うが、その程度の事すら判らないのなら投下自体を考え直した方がいいと思う。


776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 02:51:48 ID:u4SDvDjj
>>774
vipのほうが合ってると思うよ、うん

777 :悟空:2008/08/16(土) 03:00:30 ID:1Zu9pbAq
とりあえず投下しますね;;

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 03:08:40 ID:bigz3yMo
さるさんくらわないように頑張れ

779 :Zの使い魔:2008/08/16(土) 03:13:13 ID:1Zu9pbAq
†セルゲーム† 孫悟空VS完全体セル

壮絶な戦いの後、悟空は舞空術で空高く舞い上がり止まるとかめはめ波の構えをする。
それも想像以上な気を込めて放つ気だ。

「まっまてソンゴクウ! そんなフルパワーで撃つと地球がどうなるか分かっているのかッ!!」
後ずさりするセル、しかし悟空は本当に打ち放つ気だ。
「ごっ悟空の奴、じょっ冗談だよな;;」
「あっ当たり前だぜ、いくら悟空でもそんな……」
クリリンやヤムチャは悟空はきっと撃たないと思っていた、しかしピッコロやMは違っていた
「孫の奴、……あそこから撃つ気だ」
一筋の汗を垂らしながら、空高くでかめはめ波を撃とうとしている悟空を見るピッコロ。
「カッ……カカロットォォオオオオ!!!」
Mは大きく叫んだ、あのかめはめ波を受けてみたい……だってMだから……(ぁ

「か……め……は……め…」
空中から悟空が消え、皆は【瞬間移動】を使った事に気がつく。
……しかし、それっきり悟空がZ戦士達の前に現れることは無かった。

「波ぁぁぁあああああああああああーーーーーーーッ!!!!」
渾身の瞬間移動かめはめ波をセルに向かって撃ち放つ悟空、手応えは大有りだ。
辺りに砂埃が立ち込めるが徐々に晴れてゆく。
「……ん?……あ、あり?」
砂埃が全て消え去った後、悟空の頭に?マークが出る、悟空が居る場所はセルゲーム会場ではなかったのだ。
そして目の前では黒こげになって倒れているピンク色をした女が倒れていた。
「ぉ、……おい! でぇじょうぶか!?」
悟空には何が何だかさっぱりだった、確か瞬間移動をした時に変な鏡みたいなのに入った覚えが……。
周りを見ると自分より年下、悟飯より少し上の子供達が自分を物珍しそうに囲んで見ていた……そして次第に子供達は自分を見て笑い始める。

「ルイズの奴、へ、平民を召還しやがった」 「さっすが、ゼロのルイズね ウフフ」

ルイズ? 何を言ってるんだこいつら……そう思っていると、倒れていたピンク色の女がユラユラと立ち上がる。
「あんたぁ……召還したと思ったらいきなり何攻撃してくれてるのよ!」
ぇ、召還? なに言ってんだコイツ……悟空の頭は混乱状態に陥っていた。

「しかも、平民を召還しちゃうなんて……もぉおおお!!!」

何故この女が悔しがっているのか分からないが、彼女が悔しがるとより一層子供達の笑いが大きくなった。
「……あっはっはっは、なんかオラも楽しいぞぉ〜」
子供達の笑いに釣られて笑う悟空、そんな姿を見てピンク色の女は激怒する
にしてもこの女、正直悟空は凄いと思った。セルを倒すほどの気を集中させて放出したのに、上半身も吹っ飛ばずに無事で居るなんて……よほどの訓練をしていると悟空は見た。

「〜〜〜〜!!! ミスタ・コルベール! もう一度召還儀式をお願いします!」
ピンク色の女がクリリンみたいな男に儀式のやり直しを要求した。
「そっそれは駄目です、ミス・ヴァリエール。 一度召還した使い魔と契約するのが掟、【サモン・サーヴァント】を終えたら次は【コントラクト・サーヴァント】ですぞ」
ピンク色の髪をした女は泣きそうな、そして悔しそうな顔をして悟空に歩み寄って両腕を広げてコントラクト・サーヴァントを始める。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 5つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」
そういい終えると、ピンク色をした女は悟空にもっと歩み寄り顔を近づける。

「……オッス、オラ孫悟空……」
何が何だかさっぱり分からない悟空、とりあえず挨拶を交わしてみることに……
「あんた幸せ者よ、貴族とこんな事が出来る平民なんてあんたが史上初かもね」
そう言い桃色の髪をした女は悟空の唇を奪ったのだ。

これが使い魔、孫 悟空と・主人のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの初めての出会いだった。




780 :Zの使い魔:2008/08/16(土) 03:31:11 ID:1Zu9pbAq
ぁ、投下終了っす;;

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 03:31:40 ID:u4SDvDjj
改めて言おうか

vipのほうが合ってると思うよ、うん

782 :Zの使い魔:2008/08/16(土) 03:35:37 ID:1Zu9pbAq
vipって何ですか??

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 03:37:17 ID:waiBAOPx
なにがいいかなにがだめかって聞くより、わかるようになるまで書き込まずに作品読んだりする方がいい

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 03:37:38 ID:pc5GU34+
>>782

ニュー速VIP
http://yutori.2ch.net/news4vip/

こちら。
過去に偉大な作品がいくつも生まれた板

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 03:41:00 ID:TLUATjOY
とりあえず「M」って誰?

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 03:43:12 ID:waiBAOPx
ちょっとかんがえてベジータだとわかったがそういうのいきなり使うのもどっかおかしいよね

787 :Zの使い魔:2008/08/16(土) 03:43:16 ID:1Zu9pbAq
>784
とりあえずこの板で何を見れば……

>785
ベジータ

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 03:44:46 ID:cY2Zn+Vc
>>787
作家&住人が通ってきた道だから、過去ログを10スレくらい読んできた方がよさそう。

789 :Zの使い魔:2008/08/16(土) 03:48:19 ID:1Zu9pbAq
やはり上手くはいかなかったか;;
分かった、そこに行って出直してくるよ;;

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 04:33:44 ID:r1na+7Q5
VIPのSS関係のスレはピンキリだからな
とりあえずVIP行けってアドバイスはちょっといただけないと思う

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 04:35:41 ID:mUgF0b3g
卒業旅行 ニホンから来ましたから三木靖男を召喚
たまたま使い魔品評会で歌ったペッパー警部が大うけ、芸名−発太郎としてハルケギニア全土を巻き込む一大ムーブメントを起こす

実写でもOKなんだよね?この作品を知っている人間がこのスレにいるかは分からんが

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 04:55:36 ID:TrNQhU7c
>>789
VIP云々以前に半年ROMってろ

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 05:00:32 ID:xFIKElgo
つうか釣りにしか見えない

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 06:25:00 ID:mhi5+KqH
SS経験あるっていうのは嘘だな
あるいは自分ではSSだと勘違いしているだけの駄文経験があるんだろう

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 07:46:45 ID:viIf7pUj
夏ですな。

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 08:06:57 ID:yUk96okD
彼方此方のスレに無知を装った小学生みたいな書き込みがぼつぼつあるよ

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 10:34:16 ID:qBU1lXIv
>>789
悔しいがそのレベルでは↑に有るような書き込みしか出来ないのは事実。
とりあえずその5倍くらいの分量で一話完結の短編を書いてみることをお勧めするよ。
つーか、かめはめ波喰らって死なないとかルイズ何者だよw

>>791
鹿賀丈史がコルベール役ですね、分かります。

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 10:37:23 ID:peHL/qsa
質問
SS投下未経験者は止しといた方が良いですか

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 10:38:36 ID:Oyg+BLNR
避難所に投下練習スレがあるからそこで試してみればいい

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 11:06:42 ID:l5dO4p/X
>>797
わあー、知ってる人がいたよ

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 11:29:02 ID:aN9d4BPB
漫画版スクライドのカズマさん召喚…
駄目だ、こいつ頭は馬鹿だけどチートすぎる
恐竜絶滅させるわ、サルから人に進化させたかもしれんわ、亜光速で移動できるわ、反逆で進化できるわ、
2億年冷凍保存されて現代に蘇るわ、100億の銀河を征服した無敵艦隊を一撃で壊滅させるわ…
TUEEEEEEEEEEどころじゃないね、うん
このカズマさんだとブリミルに魔法を授けたのはカズマさん(アルター的な意味で)だった的な展開もありえるよ

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 12:28:38 ID:OTHfRJtC
>>801
NOとしか言わない。

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 12:35:06 ID:Tj9oVkEp
>>801
(小ネタとしてなら)YES!

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 12:45:22 ID:gXw6j/Hp
>>つーか、かめはめ波喰らって死なないとかルイズ何者だよw
ハルケギニアの平均的な貴族はスーパーサイヤ人4の10倍強いんだよ
悟空はあの世界じゃギーシュどころかシエスタよりはちょっと強いだけの平民

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 12:49:14 ID:dBxbPmOh
>>801
そういうのはお話にして話してこそなんだぜ

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 12:49:32 ID:rrJqLAKI
>>803
NOとしか言わないはず!?


>>804
実は重力が地球の100倍くらいあったりするのかw

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 12:51:56 ID:kFmSQ2No
フリーザが両さんを倒せず撤退したのと同じ現象なんだよ

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 12:53:00 ID:yUk96okD
強いキャラクターだからTUEEEとか言うんじゃなくて無茶な内容だからTUEEEなんだぞ
シナリオがちゃんとしてればTUEEEでもなんでもない
キャラが強けりゃTUEEEとか連呼する奴沸き杉

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 13:00:35 ID:vy8NTNQy
ってかさ、ルイズが攻撃受けてる時点で「平民」ってのはおかしくね?

武器持ってるなら兎も角。
無手なんだから「精霊魔法!?」くらいの反応があっても良いと思うんだ

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 13:51:52 ID:PmQL3wsT
>>808
ご立派さまはTUEEEじゃなくて「ご立派」だしな。

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 13:52:08 ID:8mr7EZty
それ以前に「瞬間移動で鏡(召喚ゲート)くぐる」って状況の方が無理過ぎなわけだが
障害物含めた「途中の空間」通らずに跨ぎ越すからこその瞬間移動なわけで

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 13:59:00 ID:JM1JNCIE
メタルクウラ戦で瞬間移動中の空間みたいな奴なかったっけ
なんか緑っぽくてこうカクカクしてる

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 14:19:05 ID:HD4hHy19
>>812
やってましたね
イデオンのDSファイトだかヤマトの亜空間戦闘みたいなのを

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 14:27:19 ID:zpbwUdjx
召喚と同時に放たれたかめはめ波で消滅するルイズ

でもそれに気付かないゴクウは
「あれー?変なとこに出ちまったな」
気を探って地球の場所確認
「騒がせて悪かったな んじゃ!」といって瞬間移動で地球へ帰還

後に残ったのは呆然とするトリステイン魔法学院生徒とコッパゲのみ


こうすれば世は全て事もなしだw

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 14:31:13 ID:HD4hHy19
まあアレだ
おもいっきし好意的に考えるなら
別の世界に転移した事で悟空のエネルギーやパワーが大幅に低下したのだ、と

816 :使い魔の炎:2008/08/16(土) 14:33:02 ID:6b4F19Jz
使い魔の炎の3話、14時45分から投下します。

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 14:35:45 ID:HD4hHy19
♪ 支援支援支援ー しーえーんーだー

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 14:40:52 ID:BHAFhbfB
支援

819 :使い魔の炎:2008/08/16(土) 14:45:57 ID:6b4F19Jz
粗末な昼食を早めに終えた烈火は、洗濯を手伝ってもらってお礼にシエスタのケーキ配りを手伝うことにした。

烈火がケーキを貴族たちに配っていると、視界の端の方にシエスタがしゃがみこむのが見えた。
ふと、そちらに視線を向けてみる。
「すいません、ポケットからビンが落ちましたよ」
シエスタは、それをテーブルの上に置いた。
「それは僕のじゃない。君は何を言っているんだね?」
金髪の少年が苦々しい顔をしてシエスタの方を見ている。
「おお? その香水はモンモランシーのものではないか?」
「そいつがお前のポケットから落ちたってことは、ギーシュ、お前は今モンモランシーとつきあっている、ということだな?」
一気に騒がしくなるテーブル。
しかし、二人の女の子が次々に表れ、金髪の少年にビンタをはっていくのを見て、烈火は思わず笑ってしまった。
最低!や嘘つき!などの言葉を彼女たちは発していたので、おそらくさっきのやりとりで金髪の浮気がバレてしまったのだろう。
騒動がひと段落し、野次馬たちもひいていく。
金髪は「あのレディたちは、薔薇の存在の意味を理解していないようだ」
と呟いていた。
その言葉に再び吹き出しそうになるのを堪え、烈火がその場を立ち去ろうとしたとき、
「待ちたまえ、君」
金髪の冷たい声が響いた。
「な、なんでしょう?」シエスタが緊張した声で振り返る。
「君が軽率に香水を拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉に傷が付いた。どうしてくれるんだね?」
あいつ、何バカなこと言ってやがんだ!?
思わず、烈火は駆け寄ってシエスタをかばった。
「待てよ!この子は全然悪くねえだろ!!」
「君は…ゼロのルイズの使い魔か。やはり、平民に気遣いを求めるのが間違いのようだな。
その子が少し気をまわしてくれれば、二人のレディが傷つかずにすんだ」
「…ふざけんな。全部てめえが浮気したせいだろ!! 自業自得だ」
「そりゃそうだ。ギーシュ、お前が悪い!」
周りから失笑が起きる。
「…ど、どうやら、君は貴族に対する礼儀を知らないようだな」
顔を赤くした金髪の少年が、眉をひくつかせながら呟いた。
「うっせえんだよ!! 浮気がバレた腹いせに立場の弱いやつに八つ当たりするようなやつに礼儀知らず呼ばわりされるほど、俺は腐ってねえ」
烈火は吐き捨てるように言った。
少年はぐぬぬ…とうなった後、
「決闘だ!!礼儀知らずの平民に、貴族自らが礼節を叩き込んでやる!」
と言い放った。
「ヴェストリの広場にて待つ」

820 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/08/16(土) 14:49:26 ID:vgvwKvr1
支援

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 14:49:41 ID:BHAFhbfB
さるさんか?

822 :使い魔の炎:2008/08/16(土) 14:50:09 ID:6b4F19Jz
そう言い残し、少年は歩きだした。ギャラリーもずらずらと動き出す。
「上等だ。てめえなんかに負ける気がしねえぜ」シエスタが、ぶるぶる震えていた。
「ん、どうした?」
「あ、あなた、殺されちゃう…」
「は?」
「貴族を本気で怒らせたら…」
シエスタはだーっと逃げ出してしまった。
なんだ…貴族ってそんなに強いのか?
"錬金"の魔法しか見たことがない烈火は、魔法の真の力を知らなかった。
「あんた、何してんのよ! 見てたわよ!」
騒動を聞きつけ、ルイズがやってきた。
「お、姫。飯食い終わったのか?」
「お、じゃないわよ! なに勝手に決闘なんか約束してんのよ!」
「いや、だって、あれは全然シエスタは悪くないし…」
気まずさを感じて、少し口ごもる烈火。
ルイズはやれやれと肩をすくめた。
「怪我したくなかったら、謝ってきなさい。今なら許してくれるかもしれないわ」
「…ゴメン、姫の命令でも、ここは引けねえ」
「わからずやね…あのね? 絶対に勝てないし、あんたは怪我するわ。 いや、怪我で済んだら運がいいわよ!」
「けど、あいつがやったことはやっぱ許せねえよ」
「…聞いて?メイジに平民は絶対に勝てないの!」
「…」
烈火はしばらく考えたあと、ルイズに向かって頭を下げた。
「ゴメン、姫! やっぱ俺、納得できねえ。
…ヴェストリの広場ってとこまで案内してくれ」
烈火は金髪の取り巻きのひとりに声をかけた。
「こっちだ。平民」
「ああもう! 私を君主とか言っておきながら、勝手なことばっかりするんだから!」
ルイズは、烈火の後を追いかけた。

「諸君! 決闘だ!」
ギーシュと呼ばれていた少年がキザに薔薇の造花をかかげた。歓声があがる。
「ギーシュが決闘するぞ! 相手はルイズの平民だ!」
「だああああ!平民平民うるせえ! 俺は姫の忍、花菱烈火だ!!」
烈火は叫んだ。
ギーシュは腕を振って、歓声にこたえている。
烈火とギーシュは、距離をとってぐっとにらみ合った。
「とりあえず、逃げずに来たことは、誉めてやろうじゃないか」
ギーシュは歌うように言った。
「逃げる必要ねえよ。5秒でブチのめしてやるぜ!」
「さてと、では始めようか」
次の瞬間、烈火は正面からギーシュに突っ込んでいった。
普段、土門や風子といった一般人を遥かに上回る相手とケンカしてきた烈火である。
こんなヤツに、負けるはずがない。一発でのしてやる自信があった。



823 :使い魔の炎 3:2008/08/16(土) 14:51:46 ID:6b4F19Jz
ギーシュは、突っ込んでくる烈火に対して余裕の笑みを浮かべながら薔薇の花を振った。
すると、甲冑を着た女戦士の人形が五体、出現した。
烈火の動きが止まる。
「なんだこいつら!?」
ギーシュは口元に冷酷な笑みを浮かべた。
「言い忘れいたな。僕は土のメイジ"青銅"のギーシュ。
従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ」
女戦士のゴーレム5体が、烈火に突っ込んでくる。
「マジかよ…」
ゴーレムが繰り出す攻撃を、紙一重でかわす烈火。
「ちくしょう!! この…野郎!!」
烈火は、自ら花火の部品を改造して作った複数の火薬玉をワルキューレに投げつける。
爆発が起こった。しかし、ワルキューレには傷ひとつついていない。
「全然効いてねえっ!?」
「その程度の爆薬で、僕のワルキューレに傷をつけれると思っているのかい!!」
ギーシュが余裕を持った口調で言う。
ならば、と烈火は再度火薬玉を爆発させる。
「そんな手が通用すると…むっ!?」
ギーシュがうなる。烈火の姿が突然、視界から消えたのだ。
「煙幕か!」
辺りを見回すと、ギーシュの頭上まで烈火が飛び上がっていた。
「これで…どーだっ!!」落下の勢いそのままに、烈火は渾身のパンチをワルキューレの顔面部分に叩き込んだ。
ふらつくワルキューレ。だが、
「かてぇっ! なんつー強度だよ!?」
殴った烈火の方の拳にダメージがいくほど、ギーシュのゴーレムの装甲は堅固だった。
烈火の手が止まるのを確認するやいなや、5体のワルキューレは猛攻を始める。
必死に避ける烈火。
「くそっ…」
何か手を考えないと。このままじゃ、体力を削られてこっちが不利になるだけだ!
一体どうすれば…

「がっ!?」
強烈な痛みに、烈火は思考を中断させられた。
いつの間にか烈火の背後に、六体目のワルキューレが作り出され、その拳が烈火の背中にめり込んでいた。
強烈な不意打ちに、思わず倒れこむ。
しかし、ギーシュは攻撃をやめなかった。
「言ったはずだ。"礼節をたたき込んでやる"と。平民が、貴族を侮辱した罰だ!」

824 :使い魔の炎 3:2008/08/16(土) 14:52:47 ID:6b4F19Jz
横たわる烈火の体を、ワルキューレが踏みつけ、蹴り上げる。
「がはっ!! ぐっ、ぐあああぁぁぁあ!!」
容赦のない攻撃に、烈火のうめき声が響く。
「なんだよ。もう終わりかい?」
ギーシュが呆れた声で言った。人混みから、ルイズが飛び出してくる。
「ギーシュ!」
「やあルイズ! 悪いな、君の使い魔を少しお借りしているよ!」
ルイズは、よく通る声でギーシュを怒鳴りつけた。
「いい加減にして! 決闘は校則で禁止されているはずよ!」
「禁止されているのは、貴族同士の決闘のみだよ。貴族と平民の決闘は禁止されていない」
ルイズは口ごもってしまう。
「そ、それは、そんなこと今までなかったから…」
「ルイズ、君はこの平民が好きなのかい?」
ギーシュはからかうように言った。
「だ、誰がよ! やめてよね!
自分の使い魔が、みすみす怪我するのを黙って見てられるわけないじゃない!」
そのとき、
「…姫。俺は大丈夫だ。下がっててくれ」
ワルキューレの足から逃れるように、烈火が立ち上がった。
「レッカ!!」
「姫、やっと俺を名前で呼んでくれたな。ありがと…こいよ。お前なんか全然怖くねえ!」
烈火はギーシュをにらみつけた。
「レッカ、やめて!」
ルイズが叫ぶ。
ギーシュの顔から笑みが消えた。
「素直に寝ていればよかったものを…」

殴られ、倒れ、立ち上がる。それが際限なく繰り返された。
再び地面に横たわった烈火の頭部を、ワルキューレが蹴り上げる。
吹っ飛ばされても、烈火はもはやうめき声さえ出せない。
もはやギーシュは、シエスタのことなどとっくに忘れ、烈火を狩ることだけに集中していた。
そろそろとどめを刺そうか…ギーシュがそう考えたとき、
「お願い。もうやめて」
ルイズが、ギーシュの前に立ちふさがった。
「ルイズ、邪魔をしないでくれ。 例え君がその平民の主人だとしても、決闘の邪魔をする権利はない」
「お願い…やめて…このままじゃ、コイツ、本当に死んじゃうわ」
ルイズの目が潤む。

825 :使い魔の炎 3:2008/08/16(土) 14:54:18 ID:6b4F19Jz
はあ、と呆れたように息をつくギーシュ。
「まったく、この主人にしてこの使い魔ありか。
魔法の才能ゼロのくせに決闘のルールも守らない主人と、礼節をわきまえない下品な平民の使い魔。
お似合いといっちゃお似合いだが、とっとと神聖なこの学院から消えてくれないか」
ルイズはしゃがみこみ、声をあげて泣き始めてしまった。
ギーシュに自分がバカにされたのが悔しかったのではない。
唯一自分の味方をしてくれる使い魔を侮辱され、殺されかけているのに、何もできない無力な自分が悔しかったのだ。
「まあ、僕も非力な平民を殺してしまうほど残酷じゃない。
今なら君が一言謝れば許してやる。 ごめんなさい、とな」
ルイズは、涙も拭わずに立ち上がった。
「…ふざけないで! コイツは、何も悪いことしてないじゃない!!
力がないものを傷つけて…それが本当に貴族なの!? ギーシュ、あなたこそ私の使い魔に、レッカに誤りなさい!!」
ギーシュの表情がさらに険しくなる。
「…ルイズ、君までそんなことを言うのかい?
それ以上、僕の邪魔をするのなら、容赦はしないよ」
ギーシュは薔薇の花を振り上げ、呪文を詠唱しようとする。思わずルイズは目を瞑った。
そのとき、

「待てよ」
ゆらり、とルイズの後ろに倒れていた烈火が静かに立ち上がった。
「レッカ…」
へなへなとしゃがみ込むルイズ。
「ごめんな。姫…心配かけてさ。もう泣かないでくれ」
ルイズの肩に手をかけ、烈火は彼女に優しく語りかける。
涙は止まらなかったが、不思議とルイズは安らぎを覚えた。
しかし…
「…アンタ、まさかまだ戦う気なの?」
「すぐに終わらせるから」
「だめ! 絶対だめなんだから! これ以上刃向かったら、ギーシュは容赦しないわ」
ルイズは必死に止めようとする。
「別に、俺のことはいいよ。でもシエスタ…さっきのメイドの子に、あいつがしたことはやっぱ許せねえ。
それになにより…」

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 14:54:35 ID:BHAFhbfB
支援

827 :使い魔の炎 3:2008/08/16(土) 14:55:38 ID:6b4F19Jz
烈火は、ボロボロの顔をひきつらせて笑った。
「大切な君主を泣かされて、忍は黙ってられねえんだよ」
「レッカ…」
烈火は、ゆっくりとギーシュの方を振り返った。
「…まだやる気かい? いいかげん、君もあきらめ」
言葉を続けようとして、ギーシュは目を見張った。
目の前の平民がボロボロの体全体から、火のような怒りと闘気を迸らせていたからである。
「リミッター外れちまったぜ…覚悟しろよ、てめえ」
烈火に気圧されたギーシュは、後ずさる。
「…姫に悲しい顔をさせるやつは、絶対に許さねえ」
烈火は右手を握りしめた。

この力のことは、やがて自分が守ると決意した君主の前以外では、例え決闘であろうと人前で使うつもりはなかった。
しかし、その誓いを今、破る。
目の前に現れた、誰よりも優しい君主の涙を拭うために。

指と指を強くこすり合わせる。
摩擦によって生まれた火種は周りの酸素を吸い込み、一瞬にして紅く、大きく、
燃え上った。
まるで、術者の心を写すように。
「いざ、尋常に勝負!」

「バカな!なんだあれは!?」
「火系統の魔法? あいつ、メイジだったのか!?」
「けど、杖もなしに体から直接炎を出すなんて…」
「まさか…先住魔法!?」
ギャラリーがざわめく。
杖なしで体から火をだすなんて、聞いたことがない。
主人であるルイズも、目の前で起きている事態が理解できていない。
決闘の行方を暢気に見ていたキュルケは驚き、隣にいた青い髪の小柄な少女が僅かに目を見張った。

「…魔法を使えるやつがそんなにエラいのか?」
烈火はギーシュに問う。
「こ…コケ脅しだ!! そうに決まっている!
行け、ワルキューレ!!」


828 :使い魔の炎 3:2008/08/16(土) 14:57:07 ID:6b4F19Jz
身の危険を感じたギーシュは、必死でワルキューレを動かす。
烈火は、突っ込んでくるワルキューレを見据える。
火の形と火力を調整し、一気に二体のワルキューレを灰に変えた。
「う、うわわわわわわああああ!? 僕のワルキューレが!?」
混乱したギーシュは、残りのワルキューレ全てを正面から烈火に向かわせてしまう。
「邪魔だあぁぁぁあ!!!」
烈火は手のひらを前方に突き出し、そこから放出した炎で4体のワルキューレを一気に吹き飛ばした。

「俺の君主を泣かした罪は大きいぜ」
後ずさりしながら逃げようとするギーシュを、烈火はジャンプして追いかけた。
「ひっ!」
半端じゃない跳躍力。烈火はひと跳びでギーシュを射程圏内にとらえた。
「天誅!!」
とどめの右ストレートを、ギーシュの顔面に叩き込む。
ギーシュは吹っ飛び、地面に転がった。
それを烈火はゆっくりと歩いて追いかける。
「続けるか?」
ギーシュはすでに完全に戦意を喪失していた。
「ま、参った」
震えた声で、ギーシュが呟いた。

わああああ、と歓声が巻き起こる。
「あの平民、いったい何者だ!?」
「右手から炎をだしてたぞ!」
「負けた! ギーシュが平民に負けたぞ!」
ギャラリーがざわめく。
そんな騒ぎを、上の空で烈火は聞いていた。
実戦で炎を使うのは初めてだったが、上手くいってよかった。
しかし、そのことよりも烈火には気になることがあった。
炎をだして戦っている間、何だかいつもより体が軽かった気がしたのである。

829 :使い魔の炎 3:2008/08/16(土) 14:58:52 ID:6b4F19Jz
…まあ、いいか。
めんどくさくなった烈火は、考えることを放棄した。
「おい」
烈火はギーシュに声をかけた。
「な、なんだ?」
恐る恐る返事をするギーシュ。
「あとでシエスタ…さっきのメイドの子と、姫に謝っとけよ」
それだけを告げると、烈火はルイズの方に向かって歩き出した。
残されたギーシュは、
「…僕の、完敗だな」
と呟いた。

体はボロボロだが、烈火の頭は不思議なほどすっきりしていた。
ルイズが駆け寄ってくるのが見える。
良かった、もう泣きやんでる。
謝らなきゃ。姫が泣いたのは、俺が命令を無視して戦ったせいでもあるし。
ああ、助けてくれようとしたお礼も言わなきゃな。
そんなことを考えていると、不意に足がふらついた。
あれ、急に体が…重…

烈火は、再び地面に倒れこんだ。

830 :使い魔の炎:2008/08/16(土) 15:00:17 ID:6b4F19Jz
ひとまず投下終了。
振り返ってみると、ギーシュが原作よりかなりイヤなやつに…
これはかなり後悔
これからも精進します

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:04:44 ID:BHAFhbfB
乙です。


832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:05:57 ID:WzLX2/Hc
sTのデータ少佐は需要ある?

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:10:45 ID:HD4hHy19
この時点でのギーシュはアテ馬に過ぎないのですからチンピラ扱いは普通でしょう
しかし炎が武器扱いですか?
「貴族を敵に回した」
「先住魔法(っぽいもの)を使った」  
以上下手ァうつと宗教裁判に発展しかねないです
オスマンとコルがいかに隠蔽したところで生徒達から噂は広がるでしょうし
その辺をどうクリアするか、楽しみにさせて頂きますです、はい

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:20:40 ID:l5dO4p/X
俺Tueeeeeを良しとしないならゼロ魔Tueeeeeeeeなら良いよね?
クロスキャラと一緒にサイトを召喚してクロスキャラを無能に書いてサイトをいかに強く有能か見せたり
ギューシュレベルですらDBのブウ並の強さにしてクロスキャラをボコホコにしたり


835 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/08/16(土) 15:24:32 ID:vgvwKvr1
なんでそんなに極端なんだw

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:26:13 ID:BHAFhbfB
>>833
>炎が武器扱いですか?
烈火は炎で戦うのは知っているだろ?
>先住魔法(っぽいもの)を使った
エルフじゃないのは見れば解る。=謎の力と解釈するだろうな
>宗教裁判に発展
無理だと思うぞ

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:27:55 ID:HD4hHy19
>>834
それを「面白い」と感じさせる内容で書けるのならば良いでしょう

なによりも貴方自身がそういうSSを読みたいのですか?

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:30:10 ID:l5dO4p/X
>>835
極論のほうがいいでしょ
いろいろと
>>837
はい、読んでみたいです

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:30:43 ID:c5zkaNIu
>>837
どっちにしろそんなのは例え面白かろうが、テンプレの

・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。

こいつに引っかかるのは必定だから、実質ここではお断りと言っても過言じゃないけどな。

まあ、この文言もすっかり忘れ去られて久しい気もするが。


840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:31:20 ID:ni8MI6Md
ID:l5dO4p/X

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:35:04 ID:1KteOPqP
烈火の人乙です。
しかし八竜覚醒前でこれなら覚醒したら…生きろおマチさんついでにワルドw


842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:36:02 ID:HD4hHy19
>>836
>炎で戦うのは知ってるだろ?
知っています
ただ「武器」で戦うのですから実体の無い「体の内から湧き出る炎」を武器扱いするのはちと難しいと思ったので

>見れば解る
系統魔法でない異能の能力=先住魔法みたいな認識の世界ですからね
系統魔法にフェイスチェンジがある以上エルフのスパイ呼ばわりされるのもありえるかと

>宗教裁判
エルフなら勿論エルフでないなら異能の力を振るう平民
どちらにしても貴族としては存在を許してはおけない存在です
まあ他の作品でもその辺同じではありますが、「炎の人」がどう解決するのかを
ワクワクしてるのですよ


843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:38:40 ID:qgGu53gO
ID:HD4hHy19

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:39:10 ID:BHAFhbfB
>>842
>見れば解る
系統魔法でない異能の能力=先住魔法みたいな認識の世界ですからね
系統魔法にフェイスチェンジがある以上エルフのスパイ呼ばわりされるのもありえるかと

>宗教裁判
エルフなら勿論エルフでないなら異能の力を振るう平民
どちらにしても貴族としては存在を許してはおけない存在です
まあ他の作品でもその辺同じではありますが、「炎の人」がどう解決するのかを
ワクワクしてるのですよ

この部分とか、次回どう対処するのか、実は楽しみだったりする。


845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:47:09 ID:hprhk5vp
烈火の人おつー
>>842
一点目については俺もちと思った
炎だけでデルフの存在価値が無くなりそう

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:50:37 ID:/pgdvsGT
烈火の火力が紅麗戦くらいあるw
まあ作中ではっきりと分かる形でパワーアップしてないんだからもともとこれくらいだったのかな?
でも一巻と三巻くらいだと明らかに炎のエフェクトが違うんだよなー


>>841
八竜覚醒は難しくない?
アレって陽炎に教えてもらったから手甲をはずしたんであって、その辺知らないとつけっぱなしで終わる気がする


>>842
火影忍軍は魔導具と炎術士の炎を武器にしてたからいいんじゃね?
というか忍者ってわりと何でも武器にするから、どっからどこまで武器なのかってのは難しい気がする
少なくとも髪の毛とか紙切れ一枚よりは武器っぽいけどw

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:51:20 ID:1KteOPqP
>>845

> 炎だけでデルフの存在価値が無くなりそう

盾がわりに…って円に覚醒したら本当にいらない子だよw


848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 15:52:19 ID:9potAVNt
乙です。

ルーンの適用範囲が明言されてないですからね。
炎は難しそうな感じはしますが、解釈しだいだと思います。

デッドライジングのフランクにルーンが付いたら
どこまで反応するか気になりますw


849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:04:38 ID:1KteOPqP
>>846


> 八竜覚醒は難しくない?
> アレって陽炎に教えてもらったから手甲をはずしたんであって、その辺知らないとつけっぱなしで終わる気がする

逆に考えるんだ戦闘中に手甲が外れてor破壊されると


850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:08:15 ID:HiNZzogS
>>848
おもちゃだろうが、自分の唾液も武器ですねわかります。

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:13:42 ID:EB07YsuO
モップ! 柱時計! 胡椒!

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:18:09 ID:dC2HnzgS
>>851
今日も元気だ!

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:19:58 ID:9kzNcWAU
ダイナマイト!デ〜カ〜!!ってデッドラのフランクさんに似てるよな?

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:20:03 ID:c5zkaNIu
ダイナマイト、でーかー!

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:21:05 ID:dBH/QumG
超軍人ガイアなら呼吸してるだけでもルーンが反応するな。
空気ですら立派な武器にする男だし

856 :ゼロのエルクゥ23 0/7 ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:21:42 ID:CG7AznD9
肉体でルーン光らせてしまったエルクゥさんが通りますよ……。
5分後に投下始めたいと思いますが、大丈夫でしょうか?

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:22:16 ID:HD4hHy19
>>851
♪ おーれのーぶーきをー 知ってるかーい

まさかアレを知ってる人がいるとは思わなかった・・・・・・

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:23:08 ID:hprhk5vp
支援

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:23:22 ID:l5dO4p/X
じゃあ、何か?
サイボーグ004は常時ルーン発動か?え?おい

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:23:53 ID:7R3W34xd
実際に烈火の炎からルイズが召喚するんだったら螺旋あたり呼ばれそうだな
ある種虚無の能力だしw強すぎるけどね
下手したら紅麗と互角ぐらいの戦闘力あるし

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:25:01 ID:HD4hHy19
>>859
「左手」の風見志郎は常時発動でしたね

>>856
支援させて頂くのですよ

862 :ゼロのエルクゥ23 1/7 ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:25:53 ID:CG7AznD9
「お疲れさま、カエデ。どう、二人は?」
「……まだ眠っています」
「そう。ま、じきに目を覚ますでしょ。あー、さすがにあんだけシルフィードに乗ってると疲れるわねぇ」

 寝室に二人を寝かせた一行は、ティファニアの家の居間、それぞれに腰を下ろし、強行軍の疲れを癒していた。

「はぁ。それにしてもびっくりしました。まだ2日と経ってないのに、もう恋人さんを見つけられたんですね。おめでとうございます、カエデさん!」
「ええ。皆さんのおかげです。本当にありがとうございます」
「ちょーっとゴタゴタはあったけどね。ともあれ、無事に二人を拾えて良かったわ」
「…………ん」

 お茶のカップを傾けながら、キュルケは慣れたようにウィンクを飛ばす。
 タバサは軽く頷いただけで、じっとティファニアを見つめていた。

「ま、別に気にしなくていいわよ。あたしも楽しかったし。特に、音に聞くエルフがこんな可愛いお嬢ちゃんだったって事が一番愉快だわね」
「あっ、い、いえ、私は、その……は、ハーフですからっ……あっ! ううん、でも、お母様は本当に優しい人でっ……!」
「あはははは! そう、そういうところが可愛いって言ってるのよ! あはははははっ!」

 たどたどしくはにかむティファニアに、キュルケは腹を抱えて大笑いする。
 本当に可愛いと思われているのか、それともからかわれているのかわからないティファニアは、さらに顔を赤くして俯くしかなかった。
 自己紹介もそこそこにティファニアの家に上がりこんでからというもの、キュルケはずっと上機嫌の顔を崩していないのだった。

「はうう……」
「うふふ。さて、今日は疲れたわ。まだまだ、いくらでも聞きたい事はあるけれど、とりあえずお話は明日にしましょうか」

 キュルケは、そう言ってソファーに横になると、さっさと目を閉じてしまった。

「…………」
「…………」
「…………では、私は耕一さんとルイズさんの様子を見ています」
「う、うん。何かあったらすぐに呼んでね、カエデさん」

 しばしの沈黙の後、楓は、耕一とルイズの寝かされている客室へと入っていく。

「…………」
「…………あう」

 残ったのは、居心地悪げに身をよじらせるティファニアと、じっとそれを見つめるタバサだけだった。

「……あの、治療は」
「えっ?」
「エルフの、先住魔法?」
「えっ、治療? 先住? あっ……さ、さっきの、傷を治した事?」

 端的なタバサの言葉に反応しきれなかったティファニアが数瞬の後に意を汲むと、タバサはこくりと頷いた。
 ティファニアは、少し顔を伏せて、迷うように視線を彷徨わせた後、顔を上げた。

「……ええ。そう。私が魔法を使ったわけではないけど、水の先住の力が集まった、この……」

 そう言い、ティファニアは指にはまっていた指輪を見せる。

「指輪のおかげなの」

 タバサの視線が、指輪に吸い寄せられる。目は見開き、驚いているかのように瞳孔が開いていた。

863 :ゼロのエルクゥ23 2/7 ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:26:48 ID:CG7AznD9
「……これは、体の傷以外も治す事が出来る?」
「え? 体?」
「エルフの、心を殺す毒を、治せる?」

 タバサの声の調子は、変わらずに平坦だ。
 しかし微かに、すがりつくような、弱々しい響きが混じっている事に気付いたのは、目を閉じたまま、まだ眠りについていないキュルケだけだった。

「……ごめんなさい。私は、他のエルフについては何も知らないの。その毒っていうのもわからないから……治せるかどうかわからない、としか……」
「……そう」
「あ、で、でもっ、水の精霊の力だから、基本的に水の魔法で出来る事は出来るはずだから……あの、その人をここに連れてきてくれれば、試すだけは試してみるけど……っ」

 何の感情も込められていないかのような相槌に、ティファニアは慌ててそう言い繕った。

「……ありがとう。機会があったら、お願いする」

 そして、滅多に聞かない『タバサのお礼の言葉』に、ピクリとキュルケが身をよじらせる。

「い、いえ、その……」

 ティファニアはといえば、いつも触れあっている感情豊かな子供達とは違う、そのどこまでも平坦な声と表情に、ドギマギするばかりであった。

§

 窓から覗く外の風景は朱の時間を過ぎ、宵の口に差し掛かっていた。
 先ほどまで元気に外を遊びまわっていた子供達も、夕食を終え、自分達の家へと入っている。

「…………」

 楓は、床に毛布を敷かれたその上で眠り続ける耕一の左手を握り、じっとその顔を見つめていた。
 一度は自らが切り落としたその手に体温が通じているのを感じて、胸に安堵の気持ちが染み渡っていく。

「ん、んっ……すぅ、すぅ……」

 目線を上げたベッドの上には、耕一を使い魔として呼び出したという桃色の髪の少女が、同じく寝息を立てている。
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。『ゼロ』のルイズ。公爵家という王に次ぐ家柄の出でありながら、魔法の使えない落ちこぼれ。
 シルフィードが全速力で頑張っている最中、キュルケから色々と話は聞いたが、なんとも宙ぶらりんな気分だった。
 『あなた達を引き離そうと思ってやったわけじゃないから、手荒な事はやめてあげてね』などと言われたものの……初対面であるし、彼女の事をどう思っているのか、楓自身まだよくわかっていない。
 今のところ、あの使い魔のルーンのように耕一を無理矢理に従えようとでもしなければ、手荒な事などするつもりはないが……。
 それに―――これから話をする機会があるかどうかも、わからないし。

「お嬢ちゃん、帰っちまうのかい?」
「っ!?」

 いきなり誰かの声がして、楓は飛び上がるように驚いた。強行軍で少し乱れていたセミロングの黒髪が、驚いた猫のように総毛だったような気さえした。

「こっちこっち。俺だよ俺。俺だってば」

 カチカチ、と金属の鳴る音とともに、遊び人の中年男のような、軽めの声が響き続けている。

「け、剣……!?」
「そそ。俺、剣。魔剣デルフリンガー様っての。そこで寝てるコーイチの相棒ってことになってる。まあ、さっきのお嬢ちゃんの一撃でガンダールヴのルーンは逃げ出しちまったから、相棒じゃなくなっちまったけど。ま、ひとつよろしく」

 声のしてくる方向はどう見ても、壁に立てかけられている、耕一の持っていた剣だった。カチカチ、と鍔についている飾りが動いて鳴っている。そこから声が出ているらしい。
 ガンダールヴ、なんて聞き慣れない単語の事よりも、まずその現象自体に、楓は心底驚いた。

864 :ゼロのエルクゥ23 3/7 ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:28:05 ID:CG7AznD9
「剣が喋ってる……!?」
「剣だって喋るさ。ここは”ふぁんたじぃ世界”らしいからな。お嬢ちゃん達の世界には、竜だっていねぇんだろ?」
「は、はあ……」

 軽い調子の剣の声に、楓は少しだけ落ち着きを取り戻す。
 まあ確かに、魔法やらエルフやらドラゴンやら空に浮く大陸やらを目の当たりにしていて、何を今更という話だった。

「で、帰っちまうのかい? お嬢ちゃんたちの世界って奴に」
「……なぜ、そんな事を?」
「いや、そんな気がしたからね。いや、違うな……そんな顔をしてたから、だな。これでも六千年ほど人の顔を見てきたもんでね、わかっちまうのさ」
「…………」
「お嬢ちゃんの顔な。戦いを終えて、やっと家に帰れるってホッとしてる兵士の顔にソックリだったぜ。故郷を焼かれて帰るところをなくした奴の顔とは、明らかに違うもんだった」

 デルフリンガーの言葉は、比喩としてもなかなかのものだと楓は感じた。
 感じてしまったので……大人しく、首を縦に振った。

「……はい。帰るつもりです。私達の……家に」
「そうかい」

 デルフリンガーはそう相槌を打っただけで、それ以上言葉を発そうとはしなかった。

「止めたりは、しないのですか?」
「無駄な事はしねえよ。相棒をルーンから解放するために躊躇いなく腕切り落とちまうようなお嬢ちゃんの決意には、なーんも言えねえさ。ただまあ……話ぐらいは、聞いてやってからの方が良いと思うぜ?」
「……?」

 そこにいない誰かを促すような言葉に、楓は首を傾げる。
 次の瞬間、ガチャリ、と計ったかのようなタイミングで、入り口のドアが開かれた。

「…………」
「……タバサ、さん?」

 無言のまま、のっそりと部屋に入ってきたのは、節くれだった大きな杖を片手に担いだタバサだった。

§

「…………」
「…………」

 二人の寝息が静かに響く客室の中で、楓とタバサは膝をつき合わせて向かい合っている。
 タバサはこれまでと同じように無言の無表情。楓には、その内心を推し量る事すら出来なかった。

「帰るの?」
「えっ?」

 タバサの言葉は、何の前兆もなく突然沈黙を切り裂いた。
 楓は驚くが、その簡潔な言葉には、聞き返したり、疑問を差し挟む余地だったりなどは、欠片も存在しなかった。

「…………」
「……はい。帰るつもりです。私達の、家に」
「……そう」

 先ほどデルフリンガーに向けて言った言葉を、今度はもう少しはっきりと口にする。
 自らの決意を確認して、固めるように。
 タバサは、変わらない調子で相槌を打つだけだった。

865 :ゼロのエルクゥ23 4/7 ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:29:15 ID:CG7AznD9
「お世話になったお礼が出来ないのは心苦しいのですが……」
「いい。それより……」
「はい……?」
「私の知り合いに、おそらくあなた達の世界と同じところから召喚されてきた人がいる」
「えっ!?」
「連れて行って、と言いたいけど、今は無理。だから……どうやって帰るのか、方法だけでも教えて欲しい」
「…………」
「それで、お礼にする」

 少し考えて……楓には、断る理由が思い浮かばなかった。

「……わかりました。でも、参項にはならないかもしれません」
「いい。手掛かりだけでも、重要」
「はい。私がこっちの世界に来た方法というのは、お話ししましたよね」

 タバサはコクリと頷く。
 シルフィードで移動している最中に、身の上話をする時間は幾らでもあった。主に問い質していたのはキュルケであったが。

「東……ここから遥か東の方に、同じものを感じるんです」
「同じもの……『サモン・サーヴァント』の、ゲート?」
「はい。定期的に、とても大きな反応があるんです。その波動を覚えてしまった私には、注意していなくてもわかってしまうような、大きなもの……まるで火山が爆発するみたいに、向こうの世界との"扉"が開いているんです」
「……東」
「来た時と同じ感覚で、それに同調したいと思っています。眠っている耕一さんの精神なら、一緒に引っぱれますから」
「……ロバ・アル・カリイエ? それとも……?」

 少し俯き、何事かを呟いて考えに沈むタバサ。
 すぐに顔を上げ、ペコリ、と楓に向かって頭を下げた。

「……ありがとう。とても大きな手掛かり」
「いえ。本当に、お世話になりましたから」

 同じく、楓も頭を下げる。
 はたから見ると滑稽な姿で、デルフリンガーは思わず笑いが零れそうになったのを慌てて我慢した。

「今すぐに、帰る?」
「……キュルケさんとテファさんには、ちゃんと挨拶をしたいですけど……でも、一刻も早く、姉さん達を安心させてあげたいし……」

 楓は口篭もる。単純に別れを切り出しづらい、という言葉は、何とか飲み込む事が出来た。
 帰ってしまえば、おそらく二度とこの世界に来る事はないだろう。今生の別れだ。テファやキュルケには好感を覚えていただけに、尚更だった。
 変に挨拶をして未練を残すよりも、いっそこのまま消えた方がいい。先日楓が旅立つ時のティファニアと同じ、楓もまた、そんな風に考える性質だった。

「わかった。待ってて」
「え? あ、あの?」

 タバサが音もなく立ち上がって部屋を出て行くと、数分もせずに戻ってきた。

「なになに、もう帰っちゃうの? もう少しゆっくりしてけばいいのに」
「…………」

 ……キュルケとティファニアを連れて。
 戸惑うようにタバサの方に目を向けても、その表情は変わらないままだ。……暖簾に腕押し、という諺が頭をよぎり、思わず一つ溜め息が出た。

866 :ゼロのエルクゥ23 5/7 ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:30:21 ID:CG7AznD9
「……カエデさん」
「……テファさん」

 ティファニアは俯き、楓からはその表情を窺い知る事はできなかった。

「せっかくおともだちになれたのに、もうお別れなんですね……」
「……はい。本当に、お世話になりました」

 彼女の"おともだち"として過ごせた時間が本当にあったのか、楓には自信がなかったが……楓は、それでもいいと思う。
 自分が彼女と、友人として付き合いたいと思ったのは、事実なのだから。

「もっとたくさんお話とかして……コーイチさんともお話してみたかったけど……しょうがないですよね……」
「テファさん……」
「ああもう、湿っぽいわねえ!」
「はうっ!?」

 ひくっ、とティファニアがしゃくりあげた時、キュルケが呆れたような、そしてどこか楽しそうであるような声を張りあげて……ティファニアの後ろから、ふにょん、とその革命的胸部装甲を揉み上げた。
 比喩でなく跳び上がって驚くティファニアだったが、弾力と柔らかさの極地に達したその乳房にしっかりと指が食い込んでいて、脱出する事叶わなかった。

「な、なななな、む、胸、胸っ! い、一体何をするんですかぁっ!?」
「いーい? こういう時はね、『またね』ってだけ言って、笑顔で送り出してあげるの。話したい事がいっぱいあるならその人の事を忘れないし、きっとまた再会できるから。ねっ?」
「…………」

 キュルケのウィンクひとつで、ティファニアの目尻で大きくなっていた水の粒が、その膨張をピタリと止めてしまった。

「……あうぅ」

 そして、困りきったような呻きを出して、眉をハの字に落とす。
 ……そのアドバイスが、先日姉代わりの人物から言われたものと、真っ向対立していたからである。

「ま、後は任せときなさい。またね、カエデ。今度はそのお姉さん達も連れていらっしゃいな」
「……ふふ。はい、わかりました」

 混乱しているティファニアをよそに、軽い調子で、旅行でも勧めるかのように振る舞うキュルケ。
 楓は少しだけ気が軽くなり、微笑みを浮かべると……クルリと後ろを向いて、寝ている耕一の手を取る。

 感じ取るのは、遥か東の地―――楓には知る由もないが、そこは、"聖地"とも、"悪魔の門"とも呼ばれる場所。
 そこに爆発のように開く、"門"の波動。

「……っ!!」
「うそっ、何この魔力っ……!? きゃああああっ!!」

 一際大きな"それ"が届いた時、楓はありったけの力を込めて、そこに意識を流し込んだ。

§

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:30:45 ID:U9C2qIs3
si

868 :ゼロのエルクゥ23 6/7 ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:31:42 ID:CG7AznD9
「―――……はっ!?」

 ガバッ! と、布団を跳ね上げて、勢いよく上半身を跳ね起こした。

「きゃっ!」

 瞼を開けて最初に視界に入ったのは、びくっと体を強張らせて驚く、女の子の姿だった。
 肩口で揃えられた黒髪が舞い、ゆらゆらと揺れて止まる。

「…………」

 そこは、すっかり見慣れなくなってしまって―――懐かしいとさえ感じる部屋だった。
 ふわふわの敷き布団。紙で出来た扉。畳敷きの客間に香る、い草の乾いた匂い。

「柏木の、家……?」

 和室だった。トリステインはおろか、ハルケギニア全土にも絶対に存在しないであろう造りの部屋。
 段々と、意識が覚醒してくる。
 そう、ここは、日本有数の温泉地、隆山は柏木の屋敷の―――耕一にあてがわれた部屋だった。

「耕一さん……っ!!」
「うおっ!?」

 起こした上半身に思いっきり飛びつかれて、耕一はそのまま布団に逆戻りとなった。
 ばふっ! と、押し潰された布団が大きく空気を吐き出す。

「か、楓ちゃん?」
「…………」

 のしかかってくるようにして、耕一の胸板に顔を埋めているのは……紛う事なき、彼の恋人だった。

「……俺は、夢でも見てたのか?」

 その華奢な体をそっと抱き返しながら、曖昧な記憶を掘り返す。
 魔法の世界。出会った少女。悲恋を交わす王子と王女。そして―――解放したエルクゥの力。
 ―――ぶるり、と背筋が震える。
 手にまだ、どろりと血のヌメリが残っている気がした。

「夢じゃ、ないな……帰ってきたのか? ―――つっ!?」

 眠りにつく直前の記憶を引っ張り出そうとして、左手の手首の辺りに鈍い痛みを覚えた。
 慌てて見てみるが、左手は傷一つなく綺麗なものだった。―――傷だけではなく、その甲にあったはずの何かすら、なくなっている。
 痛みは、一瞬で消えていた。

869 :ゼロのエルクゥ23 7/7 ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:33:02 ID:CG7AznD9
「……確か、手がすぱっと切れちまったような……でも今は切れてないし、ったく、どうなってんだ? なあ、楓ちゃん?」
「…………」

 胸の中の楓から、返事はない。
 まだ現実感の薄い、半分眠った頭で天井を見つめ続けていると、

「こ、耕一っ!? 耕一が起きたッ!」

 そんな、素っ頓狂な声がした。

「梓?」
「千鶴姉ッ! 初音ッ! 耕一が、耕一が起きたぁッ!」

 いつのまにか部屋の入り口に立っていた、柏木四姉妹の次女―――柏木梓は、声をかけた耕一には目もくれず、どたどたと女にあるまじき足音を立てながら、板張りの廊下を駆け抜けていく。

「……一体なんだってんだ?」
「……皆、本当に心配してたんです」
「楓ちゃん?」

 耕一が呆然と呟いていると、ようやく胸の中からくぐもった声がする。
 顔を上げた楓の頬と耕一のTシャツは、静かに流されていた涙でぐっしょりと濡れていた。

「心配、って……じゃあやっぱりあれは、夢じゃない、か」
「……夢と、思っていた方が、いいのかもしれません」
「……そうかもな。でもまあ、どうやって帰ってこれたのかぐらいは、聞かせてくれないか?」
「はい。でもその前に……」

 どたどたどた、と女にあるまじき足音が、今度は三人分ほど、この部屋に向かって廊下を揺らした。

「ちゃんと、帰ってきた時の挨拶をしないと」
「はは。そうだな……」

 笑いながら、楓を抱えて上半身を起こすのと同時に、縁側に続く障子が勢いよく開かれた。

「耕一さんっ! か、体は大丈夫ですかっ!?」
「耕一お兄ちゃん! うわーん!」
「っだよもぅ心配させやがって! いきなり裏山がごっそり消えたと思ったらその麓にお前等が倒れてるし、楓は何も話してくれないしでもう大変だったんだぞ! おら、さっさと事情を話せ!」

 千鶴、初音、梓の順に、部屋に雪崩れ込んでは、耕一の寝床を囲む。
 その騒がしい顔ぶれに、一ヶ月もここを離れていなかったというのに、どこか懐かしさすら感じる。
 それだけ、あの魔法の世界ハルケギニアでの毎日が、濃密な時間だったという事なのだろうが……。

「ああ……ただいま。みんな」

 耕一は、とりあえず、そう静かに微笑んだ。

870 :ゼロのエルクゥ ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:34:20 ID:CG7AznD9
以上です。支援ありがとうございました。お楽しんでいただければ幸い。

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:38:40 ID:HD4hHy19
おつかれさまでした
きちんと完結されたことにお祝いを申し上げます

872 :ゼロのエルクゥ ◆yxbMPy6fic :2008/08/16(土) 16:40:48 ID:CG7AznD9
>>871
もうちっとだけ続くんじゃ。

……すんません。紛らわしいのは認めますが、まだ完結じゃないです。

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:45:53 ID:1KteOPqP
エルクゥ乙
次回に期待


874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 16:49:54 ID:HD4hHy19
・・・・・・・・それは失礼致しました
次回も楽しみにさせて頂くのですよ

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 17:25:53 ID:hprhk5vp
エルクゥの人おつー

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 17:39:48 ID:x/+f/tmK
エルクゥの方、乙です!

うーむ… 耕一&楓、帰っちゃいましたね〜
そして何気にルイズの出番がないw
タバサの質問はやっぱりサイトを帰還させる時の方法かな?

>もうちっとだけ続くんじゃ。

この言い方ですと、今までの話の倍以上続くということですね、某マンガのようにw
個人的には本編以外にもサイトがミョズとして召喚された辺りの話とかも外伝として読んでみたいですね
タバサとどんな感じで会って仲が深まっていったとかの

次回も楽しみにしております!

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 17:43:43 ID:WzLX2/Hc
STのデータの話、投下します。だめならやめます。

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 17:50:28 ID:WzLX2/Hc
「あんた誰?」
 とある惑星の青空をバックにデータの顔をまじまじと覗き込んでいる女の子が言った。

平均的なヒューマノイドとすると、年は12,3だろうか。17世紀ごろのヨーロッパを髣髴とさせる服装をしている。
顔は・・・。人間のようだ。ピンクの髪というのはあまりお目にかからない、ハーフだろうか。

 データは仰向けに地面に寝込んでいる。上半身を起こし、辺りを見回す。
 同じような服装をした人間が多数見かけられ、皆手には棒を持っていた。石造りの城も見えた。
「私はデータです」
「どこの平民?(のオッサン?)」
 平民かと聞かれたデータは、おそらくこの社会が何らかの階級に分けられ、「平民」はその上層にはいないことと考えた。

「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?」
 目の前の少女以外の全員が笑った。

「ミスタ・コルベール!」
 ルイズと呼ばれた少女が怒鳴り、中年の男性が現れた。彼の格好も現代から考えると、変わったものをしている。
艦長が体験したタイムワープだろうか。艦長の話では鏡は出てきていないようだが・・・
データはとりあえず周りを静かに観察させてもらおうと思った。

「何だね。ミス・ヴァリエール」
「あの!もう一回召還させてください!」

「それはだめだ」
「どうして!」
「決まりなんだよ。2年に進級する際、使い魔を召還する。」

ふむ、つまり僕は「使い間」として召還された訳か。と、データは理解した。

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:05:12 ID:2COSGkEG
>>878
ラノベだけじゃなく色々なジャンルの小説、特に古典を読んでからやり直して下さい。お願いします。

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:08:23 ID:WzLX2/Hc
ごめんなさい

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:36:35 ID:HOvO+/oY
だから問題点があるならちゃんと指摘しろと

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:43:39 ID:4ijY76Pp
というかこれで今回の投下は終わり?

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:43:39 ID:cEL18+8u
俺はべつに構わんと思うが、元ネタ元がさっぱりだな。


884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:46:33 ID:qU80LTZU
1レスだけの文章じゃ評価しようがないぞー

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:48:29 ID:a9M4Q7Mo
紙袋の人こないかな?

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:03:28 ID:Jyu0Hqt9
>>878
スタートレックTNGのディータ少佐だというのは判った(≠データ)
が、肌の色は金色という設定があるので平民と思われるかどうかすら怪しいぞ

しかも本編でファンタジー世界に行く話のは山ほどあるから、よっぽどちゃんとしないと
絶対較べられるぞ


887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:21:31 ID:c/ULmJJB
エンプラDに帰れない状況、ってのは珍しいんじゃない?

何時もならコミュニケーターで連絡したらいつでも転送してもらえるし。
新じゃ滅多にやらないけど、宇宙大作戦みたいに軌道上からフェーザーで
支援してもらう事もできるし。

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:22:19 ID:Fq/jQtsJ
>>886
え、緑じゃなかったっけか。TVでしか見たこと無いにわかだから
間違ってたらごめんよ。

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:26:31 ID:n4VlRz0u
どっちにしろ、普通の感覚してれば平民には見えないな

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:29:55 ID:c/ULmJJB
金色してるのは瞳じゃないか、映像で見る限り。
肌は緑というか、ガミラス星人色だと思う。

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:42:10 ID:WzLX2/Hc
では、書かせてもらってよろしいでしょうか。

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:43:09 ID:waiBAOPx
その根性は称賛に値するね

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:44:06 ID:4ijY76Pp
よろしゅうございます。

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:44:37 ID:n4VlRz0u
投下する度にボロクソ言われてもいいなら構わないんじゃないか?

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:46:06 ID:waiBAOPx
あと名前欄に作品名ね、テンプレ読んでればわかることだけど

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:48:32 ID:waiBAOPx
ってテンプレになかったw

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:50:44 ID:WzLX2/Hc
有難うございます。ではお見苦しいところも多々あるでしょうが、よろしくお願いします。

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 19:54:10 ID:yUk96okD
>>887
そうでもない
接点が無い別時代とか飛ばされたりもしてるし、フィールドで惑星が隔離されてるとか色々なパターンがある
特にQとかもしくはそれと同等の超パワーの持ち主が勝手にどっかに飛ばしたりして通信が難しいってのもお約束
むしろ作品単位でそんな事すらあるだろう
ちゃんと説明できればなんでも有りなのがスタートレック

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 20:02:27 ID:waiBAOPx
こない・・・のか?

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 20:13:52 ID:iFBM1Zxt
>>779
悟空召喚だけど原作終了時(ウーブを連れての修行の旅)やGT最終回後の召喚は未だ一度もないよね。

901 :機械の使い魔 ◆HSS4H4fxuA :2008/08/16(土) 20:14:30 ID:WzLX2/Hc
召還された使い魔により、今後の属性を固定し専門課程へと進む。使い魔召還は神聖な儀式。一度呼び出した使い魔は変更することができない。
 好みにかかわらず、彼を使い魔にするしかない。さっさと契約しなさい!」
「でも!!平民を使い魔にするなんて聞いたことがありません!」

どんな世界かと思ってみれば21世紀における、「最高傑作」を模した世界か。
そんな風にデータが考えていると、ルイズと呼ばれる少女は、データの白い顔を、困ったように見つめた。

「ねぇ」
 ルイズはデータに声をかけた。
「はい」
「あんた、感謝しなさいよね。普通は貴族はこんなこと一生しないんだから」 
 朗々と呪文らしき言葉を唱え始めた。
「じっとしてなさい」
 怒ったような声でルイズが言った。
 
ルイズの唇が、データの唇に重ねられる。

ふむ。契約とはキスのことだったか。

やわらかい唇の感触に無反応のデータ。データは身動きひとつせずに、横たわる。

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 20:18:31 ID:4ijY76Pp
……もしかして書きながら投下してる?

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 20:22:10 ID:n4VlRz0u
全部書き終わった後に投下してくれた方が読むのも楽だし、
何より、他の職人方に迷惑をかけないからそうした方がいいと思うよ。

904 :機械の使い魔 ◆HSS4H4fxuA :2008/08/16(土) 20:23:24 ID:WzLX2/Hc
了解しました。 すみません出した。

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 20:24:54 ID:waiBAOPx
今日はずいぶん夏だな・・・お盆と関係あるのかね

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 20:25:42 ID:q513wClm
ヒント1:コミックマーケット開催中

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 20:29:35 ID:waiBAOPx
ヒント2:闘劇開催中


関係ないか

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 20:35:04 ID:xaA7XKeP
>>907
世紀末バスケットボール部の全国大会ですね、わかります

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 21:03:40 ID:nkDVlfC3
ヒント3:盆休みに帰った実家が暇でやることがない

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 21:31:03 ID:SmziBa3y
ヒント4:俺はまだ変身を二回残している

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 21:32:21 ID:exLLFASq
>>911
ヒント5:それがどういう意味か分かるかな?

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 21:32:44 ID:9quuJNCU
双月の女神良いな、サナキ好きな俺は今後どう絡んでくるのか期待

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 21:48:25 ID:+6izdrsF
ヒント6:その命、神に返しなさい

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 21:53:15 ID:qU80LTZU
こ、こいつら…何の呪いだ!?

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 21:59:18 ID:kBT0/ZbB
>>914
この暑さでと大雨の連続で頭がおかしくなってしまったのだろう。
気持ちはわからんでもない。
特にコミケ会場はさぞ地獄であっただろうからな。

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:02:28 ID:/BTuS6kb
腐ってやがる……暑すぎたんだ。こうですねわかります

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:07:33 ID:SmziBa3y
>>914
このスレはツカイマグルイを扱うスレではござらぬ

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:13:18 ID:OW+FO9x5
ヒント7:おれの攻撃は一段階進化する

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:13:42 ID:xaA7XKeP
>>915
いやー真の地獄は明日じゃね?

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:24:46 ID:tXniJ/5u
>>890
そういやヤマト復活するそうだな。
来年公開だそうだが、無事完成できるのとワルドの再登場とどっちの確率のほうが高いやら。

というわけでテレサを召喚

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:28:03 ID:foZwgh/S
ソードマスターの方が頭に浮かんだのは俺だけだと思う。

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:35:50 ID:nkDVlfC3
>>920
映画版?

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:40:00 ID:8mr7EZty
反物質人なんか呼んじまったらそこでハルケギニアが終わるぞ

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:46:35 ID:tXniJ/5u
TV版なら超能力少女という設定なので問題なし。
それでも祈っただけで星一つ消滅させるほどの能力者だが。

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:47:43 ID:7R3W34xd
反物質と聞くとジャバウォックを思い出す
いやー厨性能だったなぁあいつ

というわけでオッツダルバを召喚

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:51:17 ID:4s9DEtri
エルクウの人乙です
リーフファイト97編が見たいでつが…

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:52:16 ID:G5jGhwdr
なに、アレも晴海と比べれば…

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:58:37 ID:9Kwu7lJv
>>927
俺がコミケに言ってた頃は、会場はTRCで、一日開催だったが。

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 23:46:48 ID:FJpteLkH
>>912
蒼いゴリラか漆黒を召喚して欲しかった

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 23:52:41 ID:n4VlRz0u
ゴリラのラグズはシエスタの爺ちゃんだった気がする

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:03:32 ID:l8F+PKuA
くそ、神経痛が辛いぜ。

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:04:04 ID:yVhKZc9T
>>931
スマン、誤爆した。

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:06:38 ID:eJ7qHdi0
>>931-932
からいぜに見えたw

934 :931:2008/08/17(日) 00:07:01 ID:l8F+PKuA
>>931-932
ちょうどIDの変更される時間だったか?

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:09:13 ID:l8F+PKuA
なぜか>>932だけIDが違うなあ。こういうこともあるのか?
同じPCで書き込んだのに。

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:10:45 ID:Fau8hE5t
>>920
テレサというキャラで知っているのがオバケのやつだけでした。

休み中にもっと勉強します。

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:11:00 ID:l8F+PKuA
>>933
流石にからくはないぜwww
この年で神経痛に悩むとはおもわなんだが。

オスマンの爺さんも神経痛とかなるのかなあ。

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:13:52 ID:l8F+PKuA
>>923
テレサの体重が30キロとして、テレサの体重と同じ質量の正物質と対消滅すると、発生するエネルギーはどんなモンじゃらホイ。

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:23:21 ID:zPgHJhZT
>>938
単純計算で、1gの物質が対消滅した時に発生するエネルギーは広島・長崎型原爆11個分に相当するそうな
30sはその3万倍だから…地球そのものが壊れるかは知らんが、地表は綺麗さっぱりになりそうだな

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:25:19 ID:0WCkRPgw
1gの質量は約 9×10^13(90兆)ジュールらしいので27×10^18ジュール?
日本の原子力発電量の1年分がおよそ10^18ジュールらしいので(桁間違ってなければ)27年分w

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:25:35 ID:c733B4PF
使い魔召喚の仕組みはサモン・コントラクトの2段階になってるというわけで。
サイトの場合はコントラクトで力貰ってるわけだよな?
シルフィードみたいなのはコントラクトでの影響はあまり無さそうにみえる。
強い使い魔を持ってるとしても、強いのを喚んでそのまま使うのか、弱いのを喚んで強くしたか、
コントラクトで能力付与できるのなら、何を喚んだかはあまり重要でないのでは?


942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:30:47 ID:xxuXDjxv
でもサイトは宝石を捜すことが出来なければ、空を飛ぶ事も出来ないぞ
能力は付与できるから別にいいんじゃないかといっても、付与する前に何かできる事があると全然違うと思う

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:39:49 ID:ZIwFxDR5
どんな者だろうと人にはそれぞれその個性にあった適材適所がある
王には王の……料理人には料理人の……それが生きるという事だ
使い魔も同様 『強い』『弱い』の概念はない

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:46:04 ID:iUMSfbR5
>>938-940
史上最大の水爆「ツァーリ・ボンバ」がリトルボーイの3300倍の威力を持つらしい。
これがTNT換算で50メガトン、2.1×10^17ジュール。まだ足りないか。

じゃあ直径1キロの小惑星が激突した時のエネルギーを換算すると、
半径500mつまり5×10^2mだから、小惑星の体積は (4π/3)×(5×10^2)^3 = 5.236×10^8立方メートル。
2g/cm^3 = 2000kg/m^3だから、小惑星の質量は5.236×10^8×2000 = 1.047×10^12キログラム。
だから小惑星の運動エネルギーはE=0.5×mv^2 = 0.5×1.047×10^12×(10^4)^2 = 5.236×10^19ジュール。
地震の規模を示すマグニチュードに換算するとlogE = 4.8+1.5Mの式に当てはめてMは9.95。
核兵器に換算すると約1万2千メガトンで、冷戦時の世界中の核兵器を全部爆発させたのと同程度らしい。


―――早い話が、人類は滅亡する。

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:49:20 ID:l8F+PKuA
>>944
白色彗星帝国なんて軽いモンッすね。

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:49:26 ID:C7U1AmVg
な、な(ry

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 00:51:48 ID:c733B4PF
光の速さでウンコするより強いのか?

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:00:23 ID:MmtEgGTb
世界が核の炎に包まれても人類なら生き残れるから大丈夫だよ

愛を取り戻せ

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:03:25 ID:iUMSfbR5
調べてみたところ、ウンコの質量を0.25kgとすると、光速で発射された時の衝撃は1.125×10^16 ジュール。
TNT換算すると約2.69メガトンとなり、広島型原爆の約170〜180倍程度らしい。
本当かね。

ちなみに6500万年前に恐竜を滅ぼした小惑星(直径10km)の威力が、TNT換算で6000万メガトンから1億メガトン。

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:06:54 ID:0x2DPNjn
地球って結構に頑丈なんだな……

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:09:53 ID:FSBIMDqJ
やっぱりサイヤ人って凄いんだな

まあ地球破壊爆弾のほうが理不尽だが

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:15:55 ID:l8F+PKuA
>>951地球破壊
なんて醜い生物だ。
ガイヤー!

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:17:59 ID:jufyd7+P
あれって反陽子爆弾だったっけ?

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:19:30 ID:l8F+PKuA
ハルケギニアを滅ぼすためにマーズが派遣されるのですねぃ。


955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:21:08 ID:sg+2IYF4
>>952
アグルー!!

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:22:00 ID:MmtEgGTb
青タヌキ召喚

モーグソトニル見て発狂

地球破壊爆弾で・・フヒーヒッヒッヒ

ハルケギニア終了のお知らせ


こうですか><

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:23:14 ID:yepj3CG0
複数のクロスってありなのかしら?
たとえばギャバン、シャリバン、シャイダー、ジャスピオン、スピルバン、メタルダーが召喚されるみたいな感じの

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:25:11 ID:Hc5SKEwS
ギャバン、シャリバン、シャイダーまでなら個人的にはアリ
だけど纏め上げるのが難しいと思うよ。

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:26:08 ID:MmtEgGTb
普通のクロスでも難易度高いのにそんな真似するのは自殺ものですよ

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:29:40 ID:SdFwgtVP
適当にまとめ読んで暇つぶしに書こうと思って気がついた
俺原作読んだことねーや

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:30:13 ID:xxuXDjxv
>>950
次スレ頼む

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:30:51 ID:bqWLP40r
漫画版とOVA版の複数クロスもありかな?

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:40:33 ID:JydAjoFX
>>956
青タヌキ召喚

モーグソトニル見て発狂

地球破壊爆弾で・・ざんねん、ここはちきゅうではなかった

ドラ焼き終了のお知らせ

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:40:36 ID:LPzU/n2y
>>962
漫画版とOVA版のクロス
つまり漫画版鉄腕バーディー、OVA版鉄腕バーディーとゼロ魔のクロスですね
やっぱり俺の中のバーディーは三石なんだぜ

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:43:10 ID:JydAjoFX
>>964
ゆうきまさみか、ちょっと懐かしいなぁ
押入れひっくり返してくる

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:45:13 ID:dKa7fON3
>>957
宇宙刑事は同じ世界の話だし、構わないが・・・
それで上手くまとめて面白くできるかだな・・・難しいぞ。
まあ出きれば賞賛されるだろうが。

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:47:52 ID:LPzU/n2y
>>965
テレビ版も放送してでよ


968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:48:49 ID:ZO1VDWaT
小ネタが無難>多重クロス
長編で書くなら筆力と発想がかなり必要。夏風邪で書いたら筆者のmy黒歴史にメモリーが増える事確実。


969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:54:24 ID:bPD5YNea
ただまあ、あんまり威力があっても、爆発は真上にいっちゃうので地表にどんだけ衝撃が広がるかってーと、ある程度以上の威力を超えるとあんまり意味はなくなる、という話もあるんだ。
そりゃー、巻き上げる塵芥とかの被害は到底無視できんけどね。

970 :965:2008/08/17(日) 01:56:12 ID:JydAjoFX
どうしよう…矢上裕が出てきたwww
エルフを狩るモノたちとのクロスも面白そうだなぁ

ミケとか

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:56:22 ID:1b+UwBXL
『左手』氏もある意味多重クロスかね?

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:57:54 ID:Zwrh9zul
うーん、やるなら宇宙刑事三部作で小ネタかあ
ども、そっちで考えたほうが良さそうね

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 01:58:14 ID:bqWLP40r
>>964
すまん、ゼオライマーのクロスなんだ……
>>968
なるほど、夏より前にプロット書いたんだが(それから進んでない)、やめた方がいいかな?
単なる保険だし。

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:00:49 ID:Rmm9X0Y7
>>970
既に小ネタに存在しているということを教えることに涙を禁じえない

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:09:24 ID:KSOfOzdL
>>950さんがいないようなので自分が立てますね

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:12:12 ID:KSOfOzdL
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part163
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1218906652/l50

立てました

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:14:02 ID:Hc5SKEwS
>>976
おつかれさま

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:14:46 ID:xxuXDjxv
スレたて乙です

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:16:07 ID:bqWLP40r
乙。感謝する。

980 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/08/17(日) 02:18:30 ID:lsJEbQ6+
乙です

981 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:24:52 ID:kG8Wr7Ux


982 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:47:40 ID:15sFdQHR
埋めということでウメ召喚




ウメって誰やねん

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:51:49 ID:Zwrh9zul
あれだろ
キモいぐらい精度の高いブロッキングするストVのトッププレイヤー

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:56:32 ID:GzZvUGIb
>>983
それはウメハ(ry

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 02:56:52 ID:Hc5SKEwS
杖出してから爆発ブロッキング余裕でした

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 03:01:00 ID:3VVb6MZj
ライトニングクラウド見てからデルフ余裕でした

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 03:12:34 ID:Ox1vYvt2
>>982

いざなぎ流の守護霊ですね。
現在はサクラって名のってる。

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 04:52:20 ID:dKa7fON3
おれTUEEEEということで、ダイオージャ召喚。

989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 05:03:11 ID:15sFdQHR
>>988
あの胸のマークはハルキゲニアじゃ通じないだろ

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 05:06:20 ID:aWB2p3Vq
暴れん坊将軍を

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 06:16:13 ID:dKa7fON3
通じなかろうとロボで大暴れするのに変わりはない・・・と埋めを兼ねてレスしてみる。

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 06:28:52 ID:HQllPnZN
埋め

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 06:56:23 ID:OVvsqDVT
ume

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 06:58:11 ID:uc3iupeu
ume

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 07:09:32 ID:h3DqPVuf
豪血寺の婆さんにウメっていなかったっけ?

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 07:16:58 ID:GvqAe5Uk
梅といえば「月は東に日は西に」の梅子かーさんに決まってる。

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 07:18:44 ID:GvqAe5Uk
>>995
お梅とお種かなついな。


若かりし頃は美人であった。



さておき、1000ならミルディン・グリフィズ召喚。

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 08:16:45 ID:aUigta1d
>>1000ならイエル・チェトケル召喚。

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 08:24:15 ID:IkFMJ1Yj
イアイアハスタァ

1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 08:25:19 ID:kZk2su0M
1000なら神楽でも召喚

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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