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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part131

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:00:27 ID:gW7RAghK
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?
そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part130
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1208387533/


まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

--------------------------------------------------------------------------------

    __              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃  `ヽ  .    ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.    ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
               ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!

--------------------------------------------------------------------------------

     _        ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
    J{  ハ从{_,      本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし      ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
   /く{ {丈} }つ       本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   l く/_jlム! |      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   レ-ヘじフ〜l       ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
               ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。

--------------------------------------------------------------------------------

   ,ィ =个=、       ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’      ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
                姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
               SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
               レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:04:25 ID:7b07tiyo
重複につきこっちは次スレで。

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:07:03 ID:5CLhqghY
●     「こっ、こっ、こっ、こっ、こっ、この…バカ犬っ!!!」
┠〜〜〜┐ちゃんとここにいてぇ、わたしのちかくでぇ
┃  ●  ∫ ずっとわたしをい〜んつもい〜んつもみ〜んつめてなぁさぁ〜い
┠〜〜〜┘  よそみしてたでしょ、ほかのおんなのこぉ〜
┃         おしおきするのふぅ〜らりふぅ〜らりふぅ〜らちなやつうは
┃          (ん、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃ)
┃           どんたーちきかないからねいーいーわ〜けは
┃            たちみーつ〜んかれたかぁ〜ら
┃             ね・え・かたをっかしてよっ
┃              す〜き〜よ〜ンなんてうそ〜よっ
┃               き〜ら〜い〜ンこれもうそだわん
┃                ないないないぃだめよかんちがいぃ〜〜〜〜〜っ
┃                 だからすぅきぃよっなんていわない
┃                  のんのんのんどっこかへいったら
┃                   ぜえったいにっゆるさないからねぇ〜〜〜〜ん  ・・・だぁって
┃                    ほんと〜はだれ〜よ〜りそンばンにンいンたあ〜いの
┃                     あ〜い〜の〜く〜さ〜り〜でっさんっぽっしましょ
敬礼 (`・ω・´)ゞ

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:07:30 ID:5CLhqghY
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会

最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち>>16

爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:07:51 ID:5CLhqghY
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
 ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:09:17 ID:5CLhqghY
姉妹スレ一覧

【アニキャラ総合】
【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚80人目】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1206915020/l50

ソードワールドのキャラがルイズに召還されました
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1199900690/l50

ダイの大冒険のキャラがルイズに召喚されました
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1204128590/l50

ハガレンのエドがルイズに召喚されたようです
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1181052298/l50

型月のキャラがルイズに召喚されましたpart5
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1207152628/l50

【カオス】ゼロのルイズが以下略【召喚70002人目】 SEED
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1204218994/

【漫画サロン】
HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part6
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1207560191/l50

【旧シャア専用】
ガンダムキャラがルイズに召還されました 2人目
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1205871030/
(『もしルイズが召喚したのがトレーズ様だったら』の次ぎスレです)

【エヴァ】
もしルイズが召喚したのがシンジだったら 第弐話
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/eva/1190887727/l50

各スレまとめ一覧

ゼロの奇妙な使い魔 まとめ
http://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1.html
ゼロ使×型月クロスSSスレまとめwiki
http://www13.atwiki.jp/zeromoon
ハガレンのエドがルイズに召還されたようですまとめサイト@wiki
http://www34.atwiki.jp/fgthomas/pages/71.html
新世紀エヴァンゲリオン×ゼロの使い魔 〜想いは時を越えて〜@ ウィキ
http://www10.atwiki.jp/moshinomatome/pages/1.html

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:10:44 ID:5CLhqghY
157 :削除申請:2008/02/14(木) 20:56:50 ID:kMFXiYvI
管理人様
以下自作品の削除をお願いします。
(本人証明として、自ブログの方も削除致しました)

長編:1編
「ゼロのgrandma」
短編:2編
「色鮮やかな空へ」
「四系統だけど」

色々とご迷惑をお掛けしました。以降、忘却願います。






夜天の使い魔 第一部
夜天の使い魔 第二部

http://rein4t.blog123.fc2.com/

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:12:41 ID:5CLhqghY
>>1

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part131 実質 part132 

もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?
そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part131
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1208700023/


まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

--------------------------------------------------------------------------------

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:33:03 ID:9N4JUTVS
-''":::::::::::::`''
ヽ::::::::::::::::::::::::::`::..、
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!       本当に>>1乙したい気持ちで…
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ         胸がいっぱいなら…!
    /l ̄  '-~三~-'  ̄h
.   / |   レ兮y′/ l         どこであれ>>1乙できる…!
  〈  く   ∨ l/ ,イ |
   \_,.>、    /,L..]]_           たとえそれが…
. 0ニニニ)而}ニニニニニ),リリニニ)
.   L| |_____|____| |          肉焦がし… 骨焼く…
    l | |._______| |  ,:
 ,  l \ヽ l  |   , '/  ;'            鉄板の上でもっ………!
 :, ____l_|_|_;_|_|___|_|__   ;
  |\゙;三三゙';三三三,;゙三三\ ;'
  |\\三三゙三ジジ三三,''三;'\,;'  ;'
  |、 \\三゙;三三ジジ・'三三三;\ ;
  0ト、\\\;'三三;'三三三;''三三,;'\
    \\\| 炎炎炎炎炎炎炎炎炎 |
      \\| 二I二二I二二I二二I二 |
       \LI二二I二二I二二I二二]]
        0]]            0]]

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:38:16 ID:9N4JUTVS
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. 0ニニニ)而}ニニニニニ),リリニニ)
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11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/20(日) 23:38:54 ID:9N4JUTVS
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12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/21(月) 00:00:13 ID:iC1bFI8r
いつも張り付いてる 
ID:5CLhqghY
がキモい

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/21(月) 06:35:03 ID:im2SihTW
 「あ、あんたたちなんて、ぜ、全然怖くもないんだからねっ! 」

 …現実世界には有り得ない、桃色の髪をした少女のローブの下の地面は濡れていた。
嗅ぎ慣れた小便の臭いが鼻に附く。フード付きのナイロンパーカーを着た、我が国民の
特徴をした少年は倒れ付したまま動かない。…犬、とこの少年は少女に呼ばれていた。

 「そこの少年は日本国国民だ。我々陸上自衛隊員には日本国民を保護する義務が
 ある。…抵抗するのなら排除するまでだ」
 
 糞メイジめ。基本的人権すら理解せん、野蛮人が貴族だと? 頭に来る。真の貴族とは
家柄でも無い。魔法とやらを遣えるからでも無い。気高き自己犠牲の精神を持たねば
ならぬ者の事だ。その基準で行けば…今、この世界では俺達自衛隊員は人民解放軍を
演じているのだ。平民の解放。権利の付与。自由と平等をもたらす正義の戦士達だ。

 「こ、このい…サイ…」
 「煩(うるさ)い。目標正面の的、テェ! 」

 可愛い顔をしていようが愛らしい声だろうが、魔法の遣い手は生かして置く言い訳には
金輪際、ならない。虐殺こそが正義だ。そして平民の不満を抑えるための富の再分配も
必要だ。…末端の小隊の指揮官で俺は法を実行する道具でいい。物言わぬ肉塊と化した
少女は少年の衣服を汚すだけの存在となった。…これでいい。国民の保護が最優先事項だ。

 「こんなに打たれた跡が…可哀相に…」

 少年を介抱する、部下の女性3曹がショートボブを揺らし涙を浮かべていた。現地志願の
兵だと聞く。確か佐々木だとか言った姓を持っていた。…彼女に任せて置けば安心だろう。  END?

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/21(月) 06:36:09 ID:im2SihTW
とまあ、腹立ちまぎれにぶち殺しシナリオだ。目覚めた少年は…どうなるのだろうね?
貴族? ちゃんちゃら可笑しいわ! 首切ってナンボよ! 一山幾らさ! 魔法使いは皆殺し!
性奴にも怖くて使えんと来たモンだわい! 灰にして畑の肥料にでも使うしかないわ! 喝!


メイジの方が危険度高。最優先で潰す。ルイ(ryは気丈にも立ってた、と解釈してくれ。
本来なら頭なんぞ狙わせんが、声で発動するらしいので首から上を潰した…と。

穴だらけだが、サイ(ryが死んだら佐々木少尉の後裔が某ナカサト伍長張りに可哀相で不憫だ。

15 :重複誘導:2008/04/21(月) 06:42:05 ID:Qy25F6EQ
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part131
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1208700023/

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/25(金) 07:53:34 ID:5SiLhKly
過疎ってるな

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/25(金) 08:48:37 ID:5jOGRDbx
>>16
ここは重複スレだから次スレになってるだけだ。

現行スレは 100レス/日以上だから結構ハイペースだぞ。

まぁ、全盛時の1/10だがな!

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/25(金) 09:22:38 ID:5jOGRDbx
ちなみにどうでもいいことだが、4/25 9:00の時点で、アニキャラ総合でのレス速度

1 リリカルなのはクロスSSその62               142レス/日
2 あの作品のキャラがルイズに召喚されました part131 107レス/日
3 型月×リリカルなのはクロススレ4              98レス/日
4 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ16   83レス/日
5 1時間阻止されなければアニメキャラを持ち帰るスレ 60人目 53レス/日
6 らき☆すたのこなたとシンが知り合いましたPart17    31レス/日
7 『コードギアス反逆のルルーシュ』カプ萌え語りスレ12   16レス/日
8 【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚80人目】       15レス/日
9 長門厨はキョン×長門はありえないと気付け2       11レス/日
10 【カオス】ゼロのルイズが以下略【召喚70002人目】    10レス/日

かなりおおざっぱだが、クロスSS系は消費量が多いな。 


19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 20:00:16 ID:TQER+NEX
一応保守

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 21:03:30 ID:O6iceZls
ホッシュート

21 :ゼロの武侠:2008/04/26(土) 22:19:39 ID:Gem1WcMP
25分から投下します。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 22:22:26 ID:EGO0ywFe
しえーん

23 :ゼロの武侠:2008/04/26(土) 22:26:09 ID:Gem1WcMP
未だに燻り続ける塔の先端を睨みながら梁師範は荒い息を吐き出した。
否。彼が睨んでいるのは、そこから舞い降りる一人の男の姿。
風に煽られる羽帽子を押さえつけながらワルドは彼の前に降り立った。

「……嘘だろ」

百歩神拳を放ったのは絶好の間だった。
アレを回避できる者など彼の知る限りでも数えるほどしかいない。
ましてや無傷でなど彼の常識からは考えられない。
いや、そんな筈はない。俺の放った一撃は確実に命中した。
……なのに奴は火傷一つ負っちゃいねえ。
だとすれば日本の忍者が使うという“変わり身”の術か何かか。
気を取り直して再び梁師範は構え直した。
しかしワルドは杖も構えずに彼と向かい合う。

「ここまでにしよう。もうすぐ騒ぎを聞きつけて人がやってくる」
「なに言ってやがる? 勝負はこれからだろうが」

息も絶え絶えとはいえ、その言葉は決して虚勢ではない。
かつて西派最強と謳われた黒龍拳士を全身に傷を負いながらも倒したように、
白華拳士・梁の本領は逆境において発揮される。
だが無防備な相手を殴り倒して勝ち誇れる筈も無い。
ましてやルイズに掛ける迷惑を考えれば退くのが正解だろう。
しかし一度始まってしまった闘いを止める事など誰に出来よう。

「虫が良すぎるぜ。手の内を隠したまま終えようっていうのか?」
「それは君も同じだろう? これ以上やれば殺し合いになる」

ワルドの言葉は正鵠だった。
梁師範はメイジに対する切り札を残していた。
杖を振るうのを封じつつ一撃を見舞う白華拳の奥義。
だが、それはワルドの秘密を暴かぬ限り、必勝の手とはいえない。
しかしワルドとてどのような技が来るのか分からぬ以上、恐れは消えない。
確実に相手の技を封殺するには、その前に倒すしかない。
その結果、相手を死なす事になるかもしれない。
魔法も剄も人の命を奪うには十分すぎる威力があるのだ。

「ちっ。しゃあねえな」

レイピアにも似た杖を腰に戻したワルドに、梁が舌打ちする。
完全に矛を収めたなら、いくら自分が喚いても仕方ない。
だが立ち去ろうとしたワルドを彼は呼び止めた。

「ただし一つだけ条件を呑んでもらうぜ」
「再戦の約束かな?」
「ああ、それもあったな。じゃあ二つだ」

ぺろと舌を出して、立てた人差し指に中指を加える。
無理難題ならば断れば良いだけの事。
何かな?と問いかけるワルドに彼は答えた。


24 :ゼロの武侠:2008/04/26(土) 22:27:36 ID:Gem1WcMP
「俺の力を認めてもらいたい」
「認めるも何も……」
「例の品評会でだ。俺は空を飛べないし火も吐けねえからな」

その一言でワルドは得心がいった。
平民の使い魔というのが存在するかどうかは疑問だが、
そんな物を呼び出せばメイジの実力は疑われるだろう。
しかし、それがスクエアメイジに匹敵する力を秘めていたならば話は別。
評価は逆転し、品評会の主役ともなれるだろう。
厳つい顔に似合わず随分と主思いな男だとワルドは笑った。

「しかし、それならば君の力を衆目に晒せば済む話だろう」
「あいにくと俺の拳法は見世物じゃねえ」

メイジにとって魔法がそうであるように、武術はただの武器ではない。
ましてや完全に外界と遮断し秘匿されてきた西派の奥義なのだ。
幾度も世界中継されてしまったが、それでも可能な限り教えは守るべきだ。

「……いいだろう。もし此処で断れば倒れた僕を引き摺っていくようだし」
「察しが良いじゃねえか」

冗談めかしたワルドの口調に平然と梁は答えた。
若干、額に血管を浮かばせながらワルドは背を向けて立ち去ろうとした。
しかし不意に足を止めて彼へと振り返る。

「ところで君の主人の名前はなんと言うんだ?」
「ルイズ。後の長ったらしいのは忘れた」

梁の言葉を聞いたワルドの肩が驚愕に打ち震える。
主を主と思わぬ梁の言葉にではない、
彼を呼び出したというメイジの名がワルドを困惑させたのだ。
人を使い魔にした前例は無いと言ったが唯一例外が存在する。
それは偉大なる始祖ブリミルの従えた4人の使い魔。
………まさか彼女は本当にそうだと言うのか。

ワルドの思考を中断させるように高らかに警笛が鳴り響く。
それはアンリエッタ姫殿下を警護する兵を招集する合図。
この場にいつまでも留まっていられない事を知りワルドはフライで飛び去った。
それを見届けて立ち去ろうとした梁の足が縺れる。
やはり百歩神拳の消耗は想像以上に大きかった。
今の体力では壁を駆け上がる事も塔に飛び移るのも叶わない。
兵隊に捕まれば最悪、王女の命を狙った刺客と見なされてもおかしくない。

梁の額を冷たい汗が頬を伝う。
ワルドに一緒に連れて行ってもらえばよかったと今更後悔しても遅い。
向かってくる兵隊を叩きのめしても状況は悪化するだけ。
どうしようか?と本気で困っていた梁師範の身体が宙に浮き上がった。
見れば、巨大な青い竜が自分の襟を咥えていた。


25 :ゼロの武侠:2008/04/26(土) 22:29:22 ID:Gem1WcMP
「テメエ! 俺は食い物じゃねえぞ!」
「きゅいきゅい!」

必死に手足を振り回すが、それは空を切るばかりで届かない。
しかし噛み付いてくる気配は感じられず、
どことなく滑稽な自分の姿を見て笑っているかのように感じ取れる。
その直後、寮塔の傍まで持ち上げられた彼の眼前で窓が開いた。

「……中に入って」

そこから姿を現したのは青い髪の少女。
それに従うように竜が窓から顔を差込み、ようやく俺を解放した。
床に尻餅を突く形で落とされ、痛む尻を擦りながら立ち上がる。
少女、恐らくはさっきの竜の主人は無表情で自分を見上げる。
しかし、つくづく魔法といい使い魔といい、
猛獣が野放しなアフリカより物騒な国だと心から思う。

「貴方は何?」

単刀直入にタバサは切り出した。
彼女は一部始終、ワルドと梁師範の戦いを目撃した。
魔法ではない力を振りかざしスクエアメイジでさえも追い詰めた。
ワルドが寸前で偏在と入れ替わらなければ命を落としていたかもしれない。
ルーンとは違う詠唱は先住魔法に近い。
だけど自然の力を行使するそれと彼が駆使した技は明らかに別物。
そこに彼女は興味を抱いた、あるいはそれこそが自分が求めていた物かもしれない。
そんな淡い期待を胸に抱いて問い質す。

「邪魔したな」

上目遣いに自分に視線を向けるタバサを無視して扉に手を掛ける。
梁師範とて善意だけで自分を助けてくれたと思うほど世間知らずではない。
だが西派の秘密をそう易々と他人に明かせる筈など無い。
扉を開けようと伸ばした梁師範の腕が止まる。
鍵は開いている筈なのに一向に開く気配はない。
振り返れば、少女は杖を手にして仁王立ちしていた。
魔法で閉ざしたのだと理解し、再び梁師範は彼女の前に立つ。

「私と勝負して。私が勝ったら……」
「悪いが女子供に向ける拳はねえ」

きっぱりと切り捨てて梁師範は壁にもたれ掛かった。
タバサが並の生徒と違う事は分かっていた。
だが、それでも実力・経験共にワルドの数段下だ。
稽古ならともかくそんな手合わせをした所で、どちらの得にもならない。
それでもタバサは食い下がった。
真っ直ぐに視線を外す事なく梁師範へと向き合う。
……彼女は本気だった。
このままどちらかが完全に参るまで睨み合いは続くだろう。
闘い以外なら……例えば麻雀なら受けてやってもいいが、
こんな国の、ましてや学生寮の中に雀牌がある筈もない。
ふと視線を逸らした梁師範の目に面白い物が飛び込んだ。
それは見慣れた六面ダイス。
こっちにもあるのかと興味深げに眺めながら彼は口を開いた。


26 :ゼロの武侠:2008/04/26(土) 22:30:43 ID:Gem1WcMP
「そうだな。じゃあアレで勝負するってのはどうだ?」

ダイスを指差す彼にタバサも静かに頷く。
彼女の承諾を得た梁師範が賽を指先で摘まむ。
方法を変え、相手を代え、梁師範の戦いは続く。


同時刻、集結した衛兵達に動揺が広がっていた。
事は学院の塔の爆発騒ぎどころではない。
アンリエッタ姫殿下の寝所に報告に行った兵が慌てた口調で叫んでいた。
“姫殿下の姿がどこにも見当たらない”と狂ったように喚き散らす。
駆けつけたワルドも事態の急変に困惑を示す。

(……まさか連中の仕業か)

極秘裏に接触した『レコンキスタ』の存在を思い出し、彼は首を振った。
あまりにもやり方が杜撰すぎる。こんな騒ぎになっては逃げ出しようがない。
何が起きているのか理解するよりも早く大地が鳴り響く。
彼らが見上げた先にいたのは巨大な土のゴーレムだった。
その拳が梁師範によって刻まれた塔の傷跡へと打ち込まれる。
降り注ぐ破片を凌ぎながらワルドは敵意を込めた視線で巨人を見据えた。

多くの者達の思惑を呑み込んで、長い長い夜は未だ明ける気配さえ見せなかった…。


27 :ゼロの武侠:2008/04/26(土) 22:31:27 ID:Gem1WcMP
以上、投下終了です。

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 22:46:22 ID:b1+Bs9E8
乙でした!

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 22:50:10 ID:TFW3X45Q
武侠の方、乙です!

タバサとのサイコロ勝負ですか
クロスものでタバサとサイコロ勝負する展開は、自分は初めて読みました
どっちが勝ったか気になりますね〜


30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/26(土) 23:54:03 ID:fgRYKL1m
雀牌があったら良かったのに
「だったらマージャンで勝負よ!」の展開ができたのにね

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 00:00:02 ID:tYQ1tgR8
>>30
タバサが一枚ずつ脱いでいくんですね!

でも実際に脱がされるのは負けまくりの師範なんですね、分かります

32 :虚無の魔術師と黒蟻の使い魔:2008/04/27(日) 01:08:46 ID:zEJ546Er
久々に投下しようと思うけど人はいないかな?
戦う司書の新刊が出たのでそれにあわせて投下しようと思ったら、
新刊読んでちょいと書き直したいところが出てきてしまった。
その部分を次回にまわして、次回分をあくせく書き直し中。
そのため今回は(今回も?)特に何も起こらない話になってます

そんなカンジで投下しまする

33 :虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話:2008/04/27(日) 01:09:54 ID:zEJ546Er
力が欲しい。

ルイズの16年の人生。それは自身の無力を見せ付けられながら生きる16年。
親からはじめて杖を与えられたとき、これから自分が手に入れるであろう力に胸を膨らませた。
ルイズは日夜魔法の練習に明け暮れた。貴族として生まれたからには、どんな子供も己が魔法を使う姿を夢想して育つものだ。
だがルイズの夢想は現実のものになることはなかった。
はじめは、ただ純粋に子供の夢を現実にするため練習し続けた。
両親や二人の姉の応援・叱咤・激励・指導。そのころは素直に聞くことができた。

だがある時、ルイズは使用人たちが陰で何を話しているのかを知ってしまった。
曰く、二人の姉はルイズぐらいの年頃にはコモンどころかドットのスペルも使えるようになっていた。曰く、どこぞの貴族の子供はルイズより年下だが初めての魔法に成功したらしい。

膨らませた胸が、萎んでしまった。

両親や二人の姉の言葉の影に焦りが見える。(いつになったらこの子は魔法を使えるようになるんだ?)
そして落胆。(この子には魔法の才能が与えられなかったのね)
以前のように家族の言葉を素直に聞くことができなくなってしまった。
そんな自分を嫌悪しながらも必死で魔法の練習をした。魔法が使えるようにさえなればこの暗い気持ちを取り除くことができる。
そう信じて魔法の練習に明け暮れる日々が続いた。

だがある時、ルイズの耳にまた使用人の言葉が入ってきた。
「可哀想に。姉二人はあんなに優秀なのに……」

その言葉はルイズの胸を抉った。

ルイズは自分が使用人に哀れまれるような存在だったのだと知った。
平民から哀れまれる存在だと知った。
それはルイズの知る貴族の姿ではなかった。
平民に哀れまれる貴族なんてものは、すでに貴族の範疇から逸脱しているのではないか?
貴族として生まれたはずなのに平民に哀れまれるルイズ。
本当に自分は貴族なのか。
本当に自分は誇り高きヴァリエールの一員なのか。

幼いころの、ただ魔法を使ってみたいという無邪気な気持ちは消えてしまった。
ルイズは貴族になるために杖を振るうようになった。
誰からも哀れまれないような力を手に入れるために杖を振るうようになった。
どこかにいるはずの、本当のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールを見つけるために杖を振るうようになった。

ルイズの胸は萎んだまま、魔法学院の一年間が過ぎた。

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 01:10:29 ID:nQd8bRrF
まってたぜ支援

35 :虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話:2008/04/27(日) 01:10:54 ID:zEJ546Er
今、ルイズの目の前に大きく膨らんだ胸がある。
その胸の持ち主のメイドは恭しく一礼すると、ルイズの前に置かれたティーカップに紅茶を注いでいく。
その間もルイズの視線はその胸に注がれている。
一度目を向けてしまったら簡単に目を離すことはできない。
キュルケのようにことさらに胸を強調しているわけではない。むしろ窮屈なメイド服にその胸は押しつぶされているようだ。捨て目の利かぬものならば見過ごしてしまうところだろう。
だからこそ、一度目についてしまえば目が離せない。
もしこの胸が戒めを解かれたなら……。それはキュルケにも匹敵する力を持っているかもしれない。

メイドは紅茶を淹れ終ると、また一礼しその場を立ち去ろうとした。
その背中にルイズが声をかける。
「あなた……なかなかやるわね。名前を聞いておこうかしら」
メイドはルイズの言葉に少し小首をかしげながらも、
「シエスタと申します」
と名乗った。

「そう。ならシエスタ。あなたにお願いしたいことがあるんだけど、私、ちょっと色々あってお昼食べてないのよ。何か軽い食事になるようなもの持ってきてくれない? なければケーキとかでもいいわ」
ルイズが言うと、シエスタは「かしこまりました」と小さく一礼し、厨房のほうへと消えていった。

シエスタの姿が消えると、ルイズは空腹に紅茶を流し込み一つ小さくため息をつく。
結局ルイズが片付けを終えたのは昼休みも終わり、次の授業も半ばまで過ぎてしまった頃だった。
ルイズは、授業時間も半ばまで過ぎていることや、その授業が屋外での演習授業のため移動に時間がかかること、お腹が空いていること、とてもお腹が空いていること、お腹が空いて倒れそうなことなどを理由に授業には出ず食堂で食事をとることにしたのだ。

ルイズは暖かい紅茶を空腹に流し込むことで、とりあえず一息入れる。

(さて……)
ルイズには今考えなくてはならないことがある。
迅速に答えを出さなければいけない問題。
ルイズが手に入れた力が異端かどうか。

魔法権利が異端か否か。
少し考えればすぐ結論が出る。
(どう考えても異端です。本当にありがとうございました)


36 :虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話:2008/04/27(日) 01:11:39 ID:zEJ546Er
系統魔法ではない魔法。ハルケギニアの人間がそう聞いたとき真っ先に思い浮かぶのは先住魔法だろう。エルフや吸血鬼など多くの亜人が使う魔法。
エルフも吸血鬼も人類の敵である。
先住魔法と誤解された場合。下手すればエルフの尖兵扱いされかねない。

それどころか魔法権利は、先住魔法と誤解されなくても明らかに異端だ。
ブリミルが作り上げたものではない魔法体系。
世界の公理を曲げるその力。人間が世界の公理に手を加えることができるのは『始まりと終わりの管理者』が人間をそう作ったからだ。
そしてルイズはその力を武装司書であるモッカニアから教わった。『過去神バントーラ』に成り代わり『本』の管理をする武装司書からだ。
魔法権利というこの力は、つまるところ異世界の神によって保証された力だ。

ルイズは心の中で苦笑いする。
(これじゃあ、異端というより異教よね)
ハルケギニアに生きる以上、異端・異教など許されるものではない。

ルイズはもちろんブリミル教徒だ。
それがどれだけ敬虔なものかといえばなんとも言えないところだが、今の今までハルケギニアの常識的な範囲でブリミルの教えに背いたことはない。
生徒の中には食前の祈りなど、多少御座なりなものもいる。そういったものに比べれば自分は敬虔な信徒といえる、とルイズは思う。

だがそれも、貴族として始祖から与えられるべき魔法の才能を手に入れたい、そういった想いからきた信仰ではないか。
散々祈っても力を与えてくれなかったブリミル。
そして、異教のものとはいえ、欲しくて仕方のなかった力。やっと手に入った力。

ブリミルへの信仰を守るなら、異教の神の存在を認め、あまつさえその力に縋るということはできない。
だからと言って信仰のためにせっかく手に入ったこの力を捨てるのか?

「お待たせいたしました、ミス・ヴァリエール。申し訳御座いません。簡単なサンドウィッチしかご用意できませんでした。それとデザートのケーキです」
ルイズの思考を遮るように声がかけられた。シエスタがサンドウィッチとケーキの皿を持ってきたのだ。
「あぁ、うん。そこに置いて」
思考に耽っていたルイズは、少し呆けたような声でシエスタに命じる。
シエスタは皿をテーブルに置くと、再び紅茶を注ぐ。

それらの仕事を終えルイズの元を辞そうとするシエスタをルイズは呼び止めた。
「ねぇシエスタ。少し時間あるかしら?」
振り返るシエスタ。
「時間があれば聞きたいことがあるのだけど」

37 :虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話:2008/04/27(日) 01:12:31 ID:zEJ546Er
「聞きたいこと、ですか? あの、私はそんな貴族様の質問に答えられるような教養は持ち合わせておりません……」
シエスタは困った顔で答える。
「あぁ、知識とか教養は必要ないわ。ちょっとした暇つぶしの質問よ。『もし1万エキュー拾ったらどうする?』とか、そういう話、したりするでしょ? そういう質問よ」
「はぁ……」
ルイズはシエスタの困ったような顔を無視して話を進める。
「だから、あなたの思ったとおりのことを答えてくれればいいわ」
ルイズはそう言うと、サンドウィッチを一口かじり、咀嚼する。
そして小さく唾を飲み込むと、シエスタのほうを向く。
「もし、もしの話よ。もし、魔法を使えるようになるなら、あなたは使えるようになりたい?」
ルイズが聞くとシエスタは特に考えることもなく答える。
「それは、使えるのならば使いたいです。勿論」
シエスタはそこまで言って、喉の奥で小さく「あっ」と言う。自分の目の前にいる者が何者なのかを忘れていた。
貴族でありながら魔法を使えないルイズに対し、今の答えは軽率だったのではないか。
そう思い、恐る恐るルイズのほうを見ると、ルイズは特に気にした風もなく「そりゃそうよね」などと頷いていた。

「じゃぁ、次の質問。その魔法が……。いや、うん。それは後回しで。えーっと、じゃあ、魔法使えるようになったとして何をしたいの?」
ルイズは続けて質問した。
先程のルイズの態度といい、あくまで気軽な質問なのだろうと判断したシエスタは、素直な考えを述べることにした。
「やっぱりお金ですね。魔法を使ってお金を稼ぎます」
その言葉にルイズは少し苦笑いする。
(まぁ、やっぱり平民だもの、俗もいいところね)
「それが私の役目ですから」
そんなルイズの思考を遮るようにシエスタは言葉を続けた。

「役目?」
ルイズは聞く。
「私、八人兄弟の一番上なんです」
少し照れたように言うシエスタ。
「ですから、長女の務めとしてたくさんお金を家に入れられたらな、と。そして、故郷に帰るんです。
魔法が使えれば住み込みじゃなくても今以上に稼げるでしょうし。やっぱり、兄弟の一番上として、弟たちの面倒を見るのも役目ですから」
シエスタはそう言うと、少しさびしげな表情になる。
きっと、家族のことを思い出したのだろう。家族と一緒に暮らしていけるのなら、そのほうが良いに決まっている。
そのさびしげな表情に気づいたルイズは何か言葉をかけようと思ったが、気の利いた言葉が浮かばないのでやめておいた。


38 :虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話:2008/04/27(日) 01:13:25 ID:zEJ546Er
「じゃぁ、最後の質問ね」
ルイズはそう言うと、意を決したように一つ息を吐いた。
「もし、もしの話だからね! 魔法を使えるようになるのに、えーと、なんというか、あまり良からぬことをしなきゃいけないとかならどうする?」
「良からぬこと、ですか?」
「えーと、そうね、その、例えば! 例えばよ!? 魔法を使えるようになるのに異教の神様を信じなくちゃいけないとか、そんなだったらどうする?」
しどろもどろになりながらも、強い語気で言うルイズ。
その勢いに少し押されながらも、シエスタは暫し考える。
少し間をおいてシエスタは口を開いた。
「えっと。異教の神を信じればいいんですよね? 信じれば」
シエスタは『信じれば』という部分を強調して言う。
「そうよ」
ルイズが答えると、さらにシエスタが畳み掛ける。
「信じるだけでいいんですよね。毎日怪しげな儀式をしたりとか、その神様に生贄を捧げたりとか、教会に入れなかったりとか、そういった行動に制限はつきませんよね?」
「まぁ、そうね」
ルイズの答えを聞くと、シエスタはまた少し考え、
「ミス・ヴァリエール。その、あくまで例えばの話ですよ。もし異教の神を信じれば魔法を使えるならば、信じます」
と言った。
「異端よ、それ」
ルイズは短く言い放つ。
「た、例えばの話ですよね。勿論、私はちゃんと毎日お祈りしてますよ」
シエスタは慌てて例えばの話だと繰り返した。
「ええ。勿論、例えばの話よ。私もあなたも敬虔なブリミル信徒ですもの。例えば例えば。でも、例えばの話とはいえ、魔法が使えるなら異端者として生きることになってもいいってこと?」
ルイズも慌てて例えばだと強調する。
ルイズにとって、本当は例えばの話じゃないのだ。例えばの話にしておかないと困るのはルイズだ。

シエスタは少しばつの悪そうな顔をしながら口を開いた。
「それは、ばれたら異端でしょうけど……。頭の中で信じるだけならばれないじゃないですか」
シエスタの口から発せられた言葉に、ルイズは口をぽかんと開ける。

ばれなければ問題ない。
言うのは簡単だが、言ってしまったら元も子もない。
「ばれたら異端」。「ばれなければ異端ではない」。
その考え方は既に信仰とはかけ離れてる。

39 :虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話:2008/04/27(日) 01:14:13 ID:zEJ546Er
ルイズは悟る。
シエスタもブリミル教徒だ。
だが、シエスタが信仰しているのはブリミルではない。
シエスタの信仰は教会に向けられたものなのだ。教会の威光にひれ伏しているだけなのだ。

ルイズとシエスタでは異端の意味合いが違う。
シエスタにとっての異端は、教会を敵に回すということである。
ルイズにとっての異端は、ブリミルへの信仰を曲げることである。
ルイズとシエスタでは葛藤する場所が違うのだ。

ルイズも子供ではない。
ブリミル教徒の中に、シエスタのような者が幾らでもいるだろうことは解る。
言ってしまえば平民の貴族に対する忠誠も同じだ。
表面上は恭しく仕えている者も、内心がそうとは限らない。
自分のように、陰で平民から憐れまれる貴族だっているのだ。平民から反感を買う貴族など幾らでもいる。貴族に反感を持つ平民など五万といる。
貴族の中にもシエスタのようなものはいるだろう。別にブリミルを呪っているわけでも、異教の神を信奉しているわけでもない。ブリミルを信仰してはいる。
ただその信仰は、教会を敵にまわしたくないという思いから来ているというだけだ。
そして、ルイズの信仰がそうではないというだけだ。

『ばれなければいい』
やっと手に入れたこの力。それをすてるだなんてとんでもない。
自分が貴族であるためには、貴族としての役目を全うするためには力が必要なのだ。
その信仰が上辺だけの貴族はいる。だが、魔法の使えない貴族はいない。
ルイズは貴族になりたいのだ。
ならば答えは出ている。

「そうね。ばれなきゃ問題ないわね」
ルイズはその顔に薄く笑みを浮かべる。
だがシエスタは、ルイズのその目がかけらほども笑っていないことに気づいた。
その目はシエスタのことを見ているわけではなく、おそらくどこも見ていない。
シエスタは見てはいけないものを見てしまったような気がして、慌ててルイズから目を逸らす。

40 :虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 5話:2008/04/27(日) 01:15:02 ID:zEJ546Er
「変な話につきあわせちゃったわね。もう下がっていいわ」
シエスタはルイズの下から離れると、また忙しなく働き出す。
そんなシエスタを眺めながら、ルイズはサンドウィッチを口に放り込む。咀嚼しながら、再び思考に耽る。

(ばれなければいい……)
シエスタは言った。ばれなければ異端ではない。
そういう信仰もある。
だがルイズの信仰は違う。
異端の、異教の力を使うのなら、ばれようがばれまいが異端以外の何物でもない。
しかしルイズは魔法権利という力を諦めるつもりはない。

ルイズの心はきまった。
せっかく手に入れた力を捨てることなど、ルイズにできるわけがないのだ。
ならば捨てるのは己の信仰。16年間信じてきたブリミルへの信仰。
ばれなければ異端ではないなどと、開き直ることはできない。
ルイズの信仰は教会にあるのではなく、己の心の内にあるのだ。ばれるばれないの問題ではない。自分自身を騙すことなどできない。
ならば己が異端だと認めるしかない。

騙すのは教会、そして家族。クラスメイト。教師。
己が異端だということがばれなければいい。
たとえ異端であろうとも、力を手に入れることでやっとルイズの貴族としての人生が始まるのだ。

「ばれなければいいのよ……」
呟くと、ルイズは立ち上がった。


以上
5話目終了

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 01:21:36 ID:iLenxlTL
GJ!
信仰の思索にふけるルイズが格好いいですね

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 01:35:05 ID:zEOfa3Mh
GJ!

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 02:48:39 ID:Y5Lg7KUk
宇宙戦艦ヤマトを瀕死の沖田艦長ごと召喚!そして修理後、木星軌道上での戦い同様に「浮遊大陸」
アルビオンをレコンキスタの連中もろとも、波動砲で・・・

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 03:08:41 ID:DO2g7lJm
>>43
それ、いいな。
けどその時だとヤマトは自爆して真っ二つだから修理のしようが無いと思うが。
それにヤマトはアンドロメダなんかと違って手動操作が主だから、まともに戦わせようとすると何十人も必要になるぜ。
訓練学校も無しでは難しいんじゃないか?

それクリアできたら小ネタ程度なら書きたいと思うが。

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 04:32:37 ID:WwQqEGw3
波動砲っつったらR-TYPE
まあ小ネタにするのも難しいが…

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 05:04:46 ID:gMqsyBA6
不沈戦艦紀伊から紀伊を召喚、風石で飛べるようにして艦隊戦!
51cm砲と自身の砲にも耐える重装甲で大活躍……ってそもそも分かる人いないか。

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 05:06:00 ID:9dBOPQbG
FINALの最初に出てくるバイドに寄生されたアローヘッド召喚なら……
ダメだ、バイオハザードが起こって世界が滅びるENDしか思いつかん。

タルブに秘蔵されてたのがウォーヘッド(2の機体)なら
拡散波動砲の一撃でレコンキスタの艦隊を消し飛ばせそうだし
虚無の覚醒もいらないから話に絡めにくそうだ。

そもそもR-9が異層次元戦闘機とかで
亜空間に突入して戦闘できるわ、ワープできるわで
自力で元世界に戻れそうだが……。

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 05:55:24 ID:vaE7AQnr
黒蟻の人乙ー。
イイ感じにルイズが面白いことになっていますね。期待。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 06:59:56 ID:VryNiJ4d
いい感じにルイズが壊れていきますね。乙でした!

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 07:01:54 ID:VryNiJ4d
>>47
戦闘力その他がちっと、ではありますが、
自力で帰れるから別に気にしない、というのは良さそうですね。
シリアス展開続きで書くのがちとつまらなくなってきたから別の小話書いてみようかな?

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 08:14:07 ID:xG1f4xvA
>>45
製作会社つながりで絶絶シリーズの須藤や篠原をだな(ry

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 09:42:22 ID:/ZqdkpI9
>>46
そして聖地には原爆実験の標的艦にされて2週間耐えた末に消えた尾張が居るんですねw

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 09:56:03 ID:NgjeOE1w
>>46
いやここは越後(船魂付き)を召喚してだな

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 10:10:13 ID:GmrOMueZ
>>46
部品とか弾薬とか中の人が必要なんだが…どうしよう?
ゾンダーメタルみたいな怪しいアイテムでもセットで呼びつけるとか?

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 10:16:13 ID:ymykDRLL
長門や大和の搭乗員の整列写真があったな。
初めて見たときはこんなに人が要るものかとびびったw
普段漫画や映画だけで艦隊戦を見てると、どうにもブリッジの人間だけで動かせそうな気がして
「この船は自動航行システム搭載で……」
てな設定に何の疑問も抱いてなかったなぁ。

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 10:41:18 ID:3/5/Ov0E
長門型の定員が1317人だそうです
こんなにも契約すると唇腫れ上がっちゃうよw

57 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/27(日) 10:43:28 ID:ceTGo8hG
そこでゾンダー化した長門ですよ

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 10:45:50 ID:w8lOocMx
大丈夫です、旧軍、自衛隊問わず日本の軍艦で定員を満たす人数が乗っていることはあり得ないから。
2/3〜1/2ぐらいしか乗ってないんじゃなかろうか。

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 10:53:50 ID:K78RDyV0
>>56
王宮の総使用人数より食い扶持が多くなったルイズw

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 10:55:41 ID:GmrOMueZ
>>58
それでも数百人以上はいるわけですが…キス数百連発ってどんな罰ゲームだよ。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 10:57:48 ID:xG1f4xvA
>>56
長門型呼ぶと大変だから、DDH182とかで我慢したほうがよくね?
「長門じゃなきゃヤダヤダ!」ってなら、音もない世界に舞い降りた方とかでよくね?

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:04:21 ID:q0vHhLh1
軍ヲタ自重汁
扶桑の前檣楼の最上部に縛り付けるぞ

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:11:54 ID:RYMk5fp+
タバサが長門有希を召還

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:12:45 ID:xG1f4xvA
もうシャルル・ド・ゴールとか召喚しちゃえよ。
ただしR91じゃなくてLFPGのほうな。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:14:42 ID:q0vHhLh1
そういやゼロ魔の世界に水上艦って存在するのか?

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:25:11 ID:3/5/Ov0E
>>63
ついでに綾波レイも召喚

レイ「・・・・・・」
長門「・・・・・・」
タバサ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
長門「・・・・・・」
タバサ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
長門「・・・・・・」
タバサ「・・・・・・」

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:28:45 ID:xG1f4xvA
>>63
周囲が喧しい中、背中合わせに本読んでるイラスト思い出した

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:38:34 ID:bVFy+asm
>>66
三姉妹揃っちゃったよオイ

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:42:55 ID:eqKklO+P
R−TYPEと聞いてなぜか脳裏でRAYFORCEが思い浮かんだ
R−TYPEはゲームボーイの一番最初のヤツしかやったことないんじゃよ…91年かぁ。

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:51:11 ID:+kjsIKrO
>>67
二人とも、お互いの世界の本が気になって読みたいんだけど
文字が分からないから最初に教えあうんだな。

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:53:21 ID:K78RDyV0
>>67
元の世界の方が圧倒的に本の数が多いので、さっさと帰ってしまう長門。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 11:58:28 ID:JKxaiAYy
デュグラディグドゥ召喚してシステム・ダークスター起動させれば7万だろうと1億だろうと!



………うん、ゴメン。ハルケギニアに誰も残らないや

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 12:06:36 ID:3TqjWgmS
戦艦召喚ならマクロスがフォールドしてきて
トリステイン魔法学院がマクロスシティに移築され、ドンパチしながら艦内では恋愛劇とか
アイアンギアー召喚で移動魔法学園、サイトとルイズがウォーカーギャリア搭乗とか

アークグレンとか

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 12:06:53 ID:IXkZioMy
>>66
キュルケ(どれがタバサだっけ……?)

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 12:15:18 ID:bVFy+asm
>>74
友達甲斐がなさ過ぎるぞキュルケw

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 12:19:38 ID:MuXerE3c
>>75
逆に考えるんだ
唯一無二の親友でも間違えるくらい容姿がそっくりだと
つまりそれほどキャラが被っt…おやだれかきたようだ

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 12:35:22 ID:RJ2Ko8cT
綾波って長門やタバサ並に小柄だったっけ?
と、>>66のメンツにらきすたの岩崎みなみまぜたらどうなるかと妄想しながら言ってみる。

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 12:57:41 ID:pEXeCJfi
タバサは偏在する、ですね 分かります。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 13:03:49 ID:JKxaiAYy
そういやデジモンはワールド以外出てないな。
テイマーズのインプモンあたり召喚したら面白い気がする。
あっちで進化できるかはわからないけど

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 13:04:34 ID:NgjeOE1w
>>77
胸の差にショックを受けます

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 13:12:34 ID:xG1f4xvA
>>77
>>66のメンツに岩崎みなみと、中の人的に野乃原結を混ぜてみる。

何というカオス

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 13:25:56 ID:W8LO4l8B
吉永さんちのガーゴイルより、高原イヨとか?
タバサママンの治療が成功する可能性が高い。


83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 13:36:12 ID:FpQBO/Uv
>>61
ひゅうが型2番艦かイージス艦なのかそれが問題だ

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 13:50:52 ID:IbbJDCZe
ウボォーギンが呼ばれました


85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 13:51:13 ID:RJ2Ko8cT
>>82
イヨ姐さんは……うーん、コッパゲ先生と愉快な技術者問答を繰り広げてもらいたいような。
オーバースペック過ぎて本筋には絡ませにくいかな?
……ってか、使い魔業なら吉永さん家の長女をメイドとして(ry

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 14:06:26 ID:SRFWETiK
ヴォルギンが呼ばれました

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 14:21:26 ID:p5ijoMaC
ヴ「私のコブラは1000万ボルトの電圧で帯電している…。こいつはどうだぁ?」
ル「すごく…大きいです……」

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 14:31:16 ID:DO2g7lJm
>>52
原爆実験にされたのは紀伊、尾張は解体されてる。
艦長にするならやっぱり神重徳少将だろうな、青森県沖から。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 14:31:44 ID:y9NxbhaS
>>84
ウヴォーとか虐殺ENDだろw

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 14:33:59 ID:CfgRl704
治療や技術者としてなら葉月の雫とかは?
モテモテ回路をつけたギーシュが活躍しそうだ。

91 :無口っ子倶楽部:2008/04/27(日) 14:51:40 ID:TVDFZlH/
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 14:56:04 ID:Xmmfbyf6
シカログてww
なつかしいな四天王最弱のくせに彼女持ち

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:00:48 ID:w8lOocMx
無口キャラなら、アイゼナッハ提督は外せないだろ。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:01:36 ID:HCXgStzt
>>93
なら副官もセットだな。
出ないと何がいいたいかわからん

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:04:09 ID:JKxaiAYy
しかし声かけづらそうだなこの集団ww

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:08:26 ID:gc/SNoAI
前スレが埋まってない件について

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:11:53 ID:3/5/Ov0E
>>94
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」

副官「コーヒー9杯」

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:12:13 ID:3yQqW8ec
さっき一気に埋めてきた

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:13:44 ID:2twdOB4w
サンクス

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:30:57 ID:F5syar5m
>>97
そこに彼を送り込むんですよ
ゼフ「あーりゃりゃこりゃまたにーぎやかだねーぃ」

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:34:14 ID:V68E2Ho/
>>100
セティ「にぎやか……ねぇ?」


こうですか?わかります!

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:37:33 ID:w8lOocMx
>>100
むしろ、チカとかのほうがカオス度合いは上がるんじゃなかろうか?

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:38:31 ID:/j1auq4U
>>100
そこでパトの後藤さんも呼んで混沌とさせてみる。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 15:48:10 ID:Y4cqa9cB
>>98
埋め乙です。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 16:24:02 ID:QJeTKo84
無口か……大尉は別スレで呼ばれてるし

フレディ
ゴリラ×4
前田母

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 16:32:46 ID:JKxaiAYy
どうしたの?
もっと人形で僕を貫いてよ もっと炎で僕を焼いてよ もっと風で僕を刻んでよ
もっと爆発を僕に浴びせてよ もっとその剣で僕を斬ってよ 
ねえ、まだ 生きてるよね? もっと僕に向かってきてよ

もっと、もっと

僕を笑顔にしてよ

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 16:38:24 ID:Ox615AnK
ID:3yQqW8ec
あああで埋めんなよ、荒しと変わらんぞ

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 16:43:42 ID:DO2g7lJm
無口といっちゃあミストバーンを忘れちゃいかんだろう。

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 16:47:11 ID:dyHg9pvY
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」

瑠璃子「タバサちゃん、電波届いた?」
ルリルリ「バカばっか」



110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 17:00:28 ID:8lc70pY7
黒いほうのレンとかも混ぜたいところだがそれは隔離スレか。

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 17:37:16 ID:xG1f4xvA
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」
岩崎みなみ「……」
周防九曜「――」

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 17:50:19 ID:ojZM+1CO
もう、「無口キャラがみんな兄弟姉妹だったらスレ」を立てろよw

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 17:59:23 ID:mj4xBfVK
瑠璃子さんがでたならば。

楓「ふきふき」
芹香「こくこく」

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 17:59:27 ID:QjBTrnl6
ユウは結構しゃべってる件

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:00:36 ID:yFT14NYW
>>114
漫画版では普通に喋ってるね。ゲーム版では一言も喋らないけど。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:04:28 ID:QjBTrnl6
>>115
そりゃプレイヤー=ユウだからナ

小説版でもけっこうしゃべるっす。

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:18:22 ID:uTKSlbeJ
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」
岩崎みなみ「……」
カイジ「‥‥‥っ!」

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:27:42 ID:j3jFDvVv
タバサ「……」
レイ「……」
長門「……」
ヒイロ「……」
トロワ「……」
ユウ・カジマ「……」
アルゴ・ガルスキー「……」
シカログ「……」
アイゼナッハ「……」
岩崎みなみ「……」
カイジ「‥‥‥っ!」


G13 「……」 ―・~

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:32:26 ID:sRq4rHo2
>>53
無傷のそのまんま連れて来るのか、それとも最後の沖縄に乗り上げて大破したのを連れて来るのか?

紀伊の事意外と知ってる人多くてびっくり。
ここの人って旭日とか紺碧とか、仮想(火葬)戦記も結構読んでるのかな。

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:34:10 ID:/13I5kBA
そろそろ無口ネタ自重

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:34:24 ID:8bkkjVn5
劇ナデのラピスとかも結構喋らなかったと思う

後はデモベのカリグラとかもか?

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:40:05 ID:xG1f4xvA
じゃあドアガナーでも召喚するか
       ,;r''"~ ̄^'ヽ,
      ./       ;ヽ
      l  _,,,,,,,,_,;;;;i  <いいぞ ベイべー!
      l l''|~___;;、_y__ lミ;l 7万の軍勢に一人で突っ込むのは平賀才人だ!
      ゙l;| | `'",;_,i`'"|;i | それをこいつで援護するのは奴以上には訓練された俺だ!!
     ,r''i ヽ, '~rーj`c=/
   ,/  ヽ  ヽ`ー"/:: `ヽ
  /     ゙ヽ   ̄、:::::  ゙l, ホント 戦争は地獄だぜ! フゥハハハーハァー
 |;/"⌒ヽ,  \  ヽ:   _l_        ri                   ri
 l l    ヽr‐─ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| |                   / |
 ゙l゙l,     l,|`゙゙゙''―ll___l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
 | ヽ     ヽ   _|_  _       "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
 /"ヽ     'j_/ヽヽ, ̄ ,,,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄  [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
/  ヽ    ー──''''''""(;;)   `゙,j"  |  | | !

>>121
ラピスと言えばその「たん」禁止な俺ガイル

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:46:05 ID:KfnPtXU4
ネギま!のザジを忘れないでください。

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 18:48:15 ID:CD8MdRv7
喋ろうとすると砂になる伝説のイマジンも忘れないで下さい

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:00:38 ID:LFTW29jt
殺伐ファンタジーの典型なウォーハンマーから誰か呼んで来たいな。
むしろルイズをオールドワールドに逆召還…ダメだ、3秒で魔狩人に火炙りにされちまう。

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:00:56 ID:tJhXNwIN
ビッグオーよりロジャー・スミスを召喚。

交渉での諸問題の解決を図るが当然失敗。
頼みの綱のメガデウスが無くロジャー涙目。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:03:35 ID:B8ql3Z8k
以外と逆召喚少ないな
らき☆すたとドラクエUと男塾くらいか?

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:07:40 ID:nHTbyX2x
>>127
逆召喚はスレの趣旨に反すると言われる事があるからなぁ。
やれて避難所だし。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:08:44 ID:FpQBO/Uv
>>119
紺碧も旭日も超空も好きな俺参上

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:10:50 ID:B8ql3Z8k
自らゲート潜ったり本当に召喚されたり拉致されたりといろいろ方法あるのな

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:13:27 ID:UXI8+DlL
>>106
まさか究極の闇か
それ契約時点で広場にいる全員危険じゃねーか

132 :ZERO A EVIL:2008/04/27(日) 19:22:03 ID:XKszbx6/
こんばんは。
7時半ごろに投下してもよろしいでしょうか?

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:22:06 ID:3/5/Ov0E
>>119
要塞シリーズ結構好きだった
と、前スレでサイレントコアネタ書いた俺が言ってみる

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:25:20 ID:kQJeGxXv
支援!

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:25:50 ID:VG8Sg8Ef
>>132
いいですとも!

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:26:58 ID:ixNXpzaE
>>131
究極・・・
ン・ダクバ・ゼバか。

137 :ZERO A EVIL:2008/04/27(日) 19:31:20 ID:XKszbx6/
お腹いっぱいに朝食を食べて満足したルイズは、使い魔の様子を見に行くことにした。
召喚場所に行ってみると、昨日と同じ場所に石像の姿が見える。
ひょっとしたら、あの変な夢はこの石像と何か関係があるかもしれないとルイズは考えていたが、石像には何の変化もない。
昨日契約のキスをした時、一瞬石像の目が光ったように見えたが、やはり気のせいだったらしい。
ルイズはしばらく石像を眺めていたが、もうすぐ授業も始まるので教室に向かうことにした。

教室に入ると多くの生徒が使い魔と一緒に授業が始まるのを待っていた。
その中にはキュルケとフレイムの姿も見える。
すると、フレイムがこっちを不思議そうな表情で見てくる。
どうやら、もうルイズを怖がってはいないようだ。
席に着こうとすると何人かの生徒が自分を見て笑っているのが目に入った。
いつもの事だと思い、無言で席に着くルイズ。
そんな中、一人の生徒がルイズに対し、侮辱の言葉を投げかける。

「ゼロのルイズ!使い魔を召喚できないから、土のメイジにゴーレムを作ってもらえるように頼んでたんだろう!」
この小太りの生徒の名はマリコルヌ・ド・グランドプレ。いつもルイズを馬鹿にする生徒の筆頭だった。
頭にきたルイズは思わず立ち上がり言い返してしまう。
「違うわ!間違いなく私が召喚したのよ!」
「嘘付け!ゼロのルイズに使い魔が召喚できるわけないじゃないか!」

また、あの言葉だ。
ルイズを馬鹿にする生徒が必ず口にする言葉。

『ゼロのルイズ』

その言葉を聞いた瞬間、マリコルヌに対する怒りと憎しみが膨れ上がり、爆発しそうになるルイズ。
だが、丁度そこに教師のシュヴルーズが現れたため、ルイズは黙って座ることしかできなかった。


138 :ZERO A EVIL:2008/04/27(日) 19:32:26 ID:XKszbx6/
今日の授業は、魔法の基礎のおさらいをするらしい。
だが、シュヴルーズが授業で話している内容は、ルイズにとっては何の意味もなかった。
魔法の基礎は、すでに一年生の時に必死になって頭に叩き込んであったからだ。
その努力の成果は使い魔を召喚することができたのみだったが……

授業は何の問題もなく進んでいき、どうやら錬金の魔法の復習に入ったようだ。
「それでは、どなたかに錬金の魔法をやっていただきたいんですが。……ではミス・ヴァリエール、お願いします」
シュヴルーズがルイズを指名したことに生徒達は猛反発する。
「ミセス・シュヴルーズ!それは危険です!」
「ルイズなんかにやらせたら大変な事になりますよ!」
「そうです!ルイズはゼロなんですよ!」
生徒達は反対するが、シュヴルーズは指名を変更する気はなかった。
学院長から出来るだけルイズの手助けをするように言われているし、ルイズが勤勉な学生なのも知っていた。
昨日、使い魔の召喚に成功していることだし、自分の授業で何かきっかけでも掴んでくれればとシュヴルーズは考えていた。

「お友達のことをゼロなどと言ってはいけませんよ。さ、ミス・ヴァリエール、やってみてください」
生徒達は観念したのか、一斉に机の下に隠れ始めた。中には教室から出て行く生徒もいる。
そんな光景を尻目にルイズは教壇に向かう。
自分は使い魔を召喚できた、ということは魔法を使えたということだ。
この錬金の魔法も成功するのではないかという期待がルイズにはあった。
それに夢の中の自分は、最後に敗れはしたが圧倒的な力を持っていた。
自分にだって何か特別な力があっても不思議じゃない。
そんなことを考えながらルイズは教壇の前に立った。
「ゼロのルイズ!どうせ爆発するだけなんだから、やるだけ無駄だよ!」
が、まだルイズに対して文句を言っている生徒がいる。
マリコルヌだ。

やる気になっている自分の邪魔をするマリコルヌに、ルイズは再び怒りと憎しみの感情を抱く。
その時、今朝と同じように左手のルーンが僅かな光を発する。

(こいつはいつも私の邪魔ばかりする!教室に入った時も私を侮辱した!
 私が魔法を使えないからって、あんたに文句を言われる筋合いはないわ!
 なんでこんな奴が神聖な魔法学院にいるのよ!
 ここは魔法だけじゃなくて、貴族としての礼儀や作法を学んで立派な貴族になるための場所でしょ。
 こいつの行為は、この魔法学院の使命に反しているわ。
 そうよ……こいつは魔法学院の調和を乱し、私の行動を妨げる……
 ……チョウワヲ ミダスニンゲンハ_ ……ショウキョ シナケレバナラナイ_ )

ルイズは杖を振り上げた。


……………………



139 :ZERO A EVIL:2008/04/27(日) 19:33:37 ID:XKszbx6/
ルイズは一人で教室を掃除していた。魔法を失敗し、教室を爆発させたからである。
だが、教壇の辺りは爆発によって壊れた形跡はない。
その代わり、ある場所が爆発により粉々に吹き飛んでいた。
そこはマリコルヌが座っていた席だった。
ルイズは教壇の上の石ころに錬金の魔法をかけるつもりだったが、気が付くとマリコルヌの座っていた席が爆発していた。
爆風で吹き飛ばされたマリコルヌは重傷を負い、医務室に運ばれていった。
その後、ルイズはシュヴルーズに叱られ、一人で教室の掃除をする罰を受けた。
シュヴルーズが怒ったのはルイズが教室を爆発させたからではない。
ルイズがマリコルヌに向けて、小さな声でサイレントと呟くのが聞こえたからだ。
確かにマリコルヌに苛立ちを感じ、我を忘れそうになっていた。
だが、ルイズにはサイレントの魔法を使おうとした覚えはない。
自分は錬金の魔法を使ったはずだと説明したが、聞き入れられることはなかった。

一向に片付かない教室を見て途方に暮れていた時、通りがかった一人のメイドが声をかけてきた。
「大丈夫ですか?ミス・ヴァリエール」
「あんたは?」
「私はシエスタと申します。良かったら私にも掃除を手伝わせてください」
そう言うとシエスタは教室の掃除を始めた。
命令したわけでもないのに、なぜこのメイドが自分を助けてくれるのかわからなかったが、一人より二人の方が掃除も早く終わる。
そう考えて、特に気にしないことにした。

ルイズは学院で働く平民達から良く思われていない。
なにしろルイズは、自分達と同じように魔法が使えないのに貴族を名乗っているのだ。
平民から妬ましいと思われても仕方がなかった。
貴族に対する不満の捌け口として、陰でルイズの悪口を言う者も少なくない。
魔法が使えないルイズには、自分達が悪口を言っているのを気付かれる心配はないのだから。
だが、シエスタは違った。
彼女はルイズが他の生徒達から馬鹿にされながらも、めげずに努力していたのを知っていたからだ。

ある日の夜、シエスタは妙に目が冴えてしまい眠れなかった。
だから気晴らしに外を少し歩く事にした。
外に出てみると、辺りは静かなもので、多くの生徒達で賑わう昼間とは別世界のように思える。
しばらく歩いていると、学院から離れた所で音がしているのに気が付いた。
不思議に思い音がする方に向かうと、そこには一人の生徒がいた。
シエスタはその生徒と面識はなかったが、生徒が誰なのかは知っていた。
桃色がかったブロンドという特徴的な髪を持ち、同年代の生徒と比べて小柄で細身の体型。
そして、公爵家の三女という立派な肩書きを持った少女。
ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールだ。

シエスタは休憩時間に仕事仲間のメイド達としていた会話を思い出していた。



140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:35:42 ID:kQJeGxXv
支援!

141 :ZERO A EVIL:2008/04/27(日) 19:35:51 ID:XKszbx6/
「今日昼食の時に一人の生徒に文句言われちゃってさー」
「どんなことを言われたんですか?」
「それがね。料理の味付けが濃すぎるとか言われたのよ」
「だからマルトーさんご機嫌斜めだったんですね」
シエスタは昼食後にコック長のマルトーの機嫌が悪かったのを思い出す。
「マルトーさんが怒るのも無理ないよ。これで何回目だろ?」
「貴族様はわがままばっかりで困るよね。礼儀作法にもうるさいし」
「そうそう。私もこの間、デザートのケーキを置く場所が悪いとか文句を言われたよ。お皿の真ん中からちょっとずれただけなのに……」
その話を聞いていた他のメイド達も口々に生徒達への不満を漏らす。
「いくら魔法が使えて偉いからって、限度があるわよね」
「そういえば、貴族なのに魔法が使えない生徒がいなかったっけ?」
「いるいる!態度だけは立派なピンク頭の幼児体型が!」
「そんなことを言ってるのが貴族の方にばれたら大変ですよ!」
平民は貴族には絶対勝てない。
悪口を言っているのがばれたら、貴族にどんな目に遭わされるか考えるだけでも恐ろしかった。
「へーきへーき。魔法が使えなきゃ、私達が何言ってるかなんてわかりゃしないって」
「それに他の生徒達からも馬鹿にされてるみたいだし、友達とかいなそうだよね」
「私、ゼロのルイズとか言われてるの聞いた事ある」
「そういや、ちょっと前まで夜が騒がしかったじゃない。あれ、ゼロが魔法を使おうとして失敗してたらしいよ」
「でも良いわよねー。魔法が使えないゼロでも貴族の暮らしができるんだもん」
他のメイド達はルイズの悪口を言う事によって、貴族への不満を解消しているようだった。
ルイズの事をよく知らなかったシエスタは悪口には参加せず、みんなが話しているのを聞いているだけだった。
やがて休憩時間も終わり、メイド達は仕事に戻る。
ルイズに対し好き放題言えたお蔭なのか、みんな妙にすっきりしているようにシエスタには見えた。

そんな事を思い出しながら、しばらく遠くから眺めていると、急にルイズのいる辺りで爆発が起こった。
驚いたシエスタはルイズに駆け寄ろうとしたが、よく見ると地面が爆発しただけでルイズに怪我はないようだった。
そういえば休憩時間に、ルイズが夜に魔法を使おうとして失敗していたと聞いていたのを思い出す。
その後もルイズは何度も失敗し、爆発を起こしていたが、一向に諦める気配は無い。
そんなルイズの姿を見ながら、シエスタの脳裏にある考えが思い浮かぶ。

ルイズはこうやって夜遅くまで、魔法が使えるようになるため練習していたのだ。
それもみんなに迷惑をかけない様に、わざわざ学院から離れた場所で。

(この方は、あれだけみんなに馬鹿にされながらもめげずに頑張ってるんだわ)

そう考えると、ルイズに対して好意的な感情が沸いてくる。
自分が見ている事でルイズの邪魔になっては悪いと思い、シエスタは学院に戻ることにした。
もしルイズが困っている事があれば、出来る限り手助けをしようと思いながら……

夜空には、二人の少女を優しく照らす様に二つの月が輝いていた。

142 :ZERO A EVIL:2008/04/27(日) 19:37:00 ID:XKszbx6/
以上で投下終了です。
あんまり文章量増えてなくて申し訳ないです。
次回こそ!

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:39:56 ID:kQJeGxXv
お疲れ様でした!

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 19:48:47 ID:zEOfa3Mh
乙!

145 :燃料投下:2008/04/27(日) 20:05:38 ID:IbbJDCZe
ウヴォーギン「なんだてめえは」
ルイズ「使い魔なんだから私の言う事を聞きなさい!」

「特質系か?体がうごかねー 判ったよ言うこと聞いてやるからまず飯を食わせろ」
「ほら持ってきたわよ」
「ぜんぜんたりねーな、ちょっと狩りに出かけるぜ」
「ま、まちなさーい」
テンプレ1
「ギーシュとかいったな、操作系か?ふんっ!」
「げ、げっ僕のワルキューレを生身で粉砕したっ?!」
テンプレ2
「けっ、剣はいらねー 俺にはこの拳骨があるからな」
どかっ ビシリ
「固定化が掛かっているのに・・・皹が入った」
テンプレ3
「ワルドとかいったな、気にくわねーちょいとつらを貸して貰うぜ」
「それでなんのようだい」
「てめえその体オーラで出来てるな?具現化系だな?」
「いったいなんのことかな」
「うるせえ、その顔ぶっつぶしてやるっ!ふんっ!」
ぶおぉーん バキ ぎゅるるるるん ズダン(殴られたワルドが回転して地面に落ちる音)

テンプレ4
「俺の目の前で邪魔しやがって、絶対にゆるさねー」
「(こいつやばい)」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
ピチッ(ワルドの鼓膜が破れ、耳から血が噴出す)

※駄目だ俺には文才が無い

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 20:09:01 ID:IXkZioMy
>>145
毎度毎度下らない燃料ばっか乙

もう書かなくていいよ

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 20:13:41 ID:xG1f4xvA
「ぶっちゃけ」とか「マジで」が口癖のANA//の副操縦士をB747-481ごと召喚しちゃえよ

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 20:29:24 ID:Cpn+biFg
気になってはいたけど、小麦とか作物って品種改良してるのかな。
なんでもメイジに任せてるからどうなんだろう?

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 20:30:50 ID:kQJeGxXv
むしろ魔法でバリバリ品種改良しているかもしれないよ。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 20:39:05 ID:YMYCZWWZ
魔法による品種改良ねぇ
再生能力が高いバラを造ろうとしたらビオランテもどきが出来るのか?

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 20:42:20 ID:WwQqEGw3
水系統の暗殺者なんかは
既存の植物に魔法をかけて毒草やらを生成してそうだな

152 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 20:46:43 ID:njbuygdV
21:00から虚無と狼の牙を投下します。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 20:49:56 ID:Cpn+biFg
ルイズがアスタロスを誤って召喚。
その中身が何かわからず容器を開封し、
ハルケギニアの生態系を回復不可能なまでに破壊すると言う電波がきた。


ちなみにコロニーの落ちた地にでてくる生物兵器のこと。
劣勢のジオン公国が起死回生のため、
地球の生態系を破壊するために開発した。


154 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:00:36 ID:njbuygdV
虚無と狼の牙 第四話

 幌のない馬車が街道を行く。ウルフウッドたちはその荷台のような場所で馬車に揺られていた。
急に襲撃されたときのために見晴らしがいいほうがいい、ということでこのような馬車になったのである。
御者はロングビルが買って出ていた。
 ウルフウッドは荷台の壁に腰を付け、だらんと大きく足を流して座っている。
「ねぇ、あんた」
「なんや?」
 ウルフウッドの前で体育座りをしていたルイズがウルフウッドに話しかけた。
「どうしてメイジでもなんでもないのにこんなのに参加しようと思ったの?」
「ただのおのれの尻拭いや。別に正義感でもなんでもあらへん。そんなことより、じょうちゃんはなんで参加しようと思ったんや?」
「そ、それは……」
 そこでルイズは口ごもった。なぜ参加したのか、なんて余りよく考えてもいなかった。
いわばその場の勢いである。ただ、無性に置いていかれたくない、そう思った。それだけだった。
「使い魔だけを危険な目に遭わせる訳にはいかないでしょ。自分の使い魔を見捨てるようなメイジはメイジ失格よ」
 もっともらしい理屈を並べる。本当はもっと幼稚な感情である気がする。
いつも、いつでもこの使い魔の背中は自分の目の前にあって、それが少しずつ遠ざかっていくような気がずっとしていた。
「ギーシュのときみたいにはいかないんだから」
「わかってるて。オレかてあんなごつい土人形殴り飛ばせる自信はないわ」
 冗談っぽくウルフウッドは笑ってみせる。
「ちょっとぉ、なにあんたたちだけでたのしくおしゃべりしてるのよぉ」
 キュルケが向かい合う二人の間に割って入ってきた。
「ルイズなんかとお話してないで、私とお話しましょ。大丈夫よ、ダーリン。
土くれのフーケのゴーレムなんか私の魔法で焼き尽くしてさしあげるわ」
「そら、頼もしいな」
「ちょ、ちょっとキュルケ! 私にお尻を向けるって何よ!」
 目の前でいつものキュルケとルイズのケンカが始まった。またか、と思ってウルフウッドは視線を逸らすと、そこに本を読み続ける小柄な少女がいた。
ウルフウッドはその姿を見て、つくづく個性豊かな連中だと、嘆息した。
「なぁ、こんな森の奥にほんまに例の盗賊の隠れ家があるんか?」
 ウルフウッドはたずなを握るロングビルに尋ねた。
「えぇ。目撃情報ですから間違いございませんわ」
「ふぅん」
 どうでもよさそうにウルフウッドは鼻を鳴らす。
 手持ちの武器は懐の拳銃だけ。心もとない装備だ。ゴーレムを出されたらもう手詰まりだ。
こんな状態でルイズたちを連れてきたのは間違いかもしれないな、と思う。
 しかし、彼らもまた魔法使いだ。しかもオスマンの言葉を借りると非常に優秀らしい(ルイズを除く)。
魔法というものを全くまだ理解できていないウルフウッドであったが、だからこそ魔法を使う人間がこちら側にいてくれれば心強い。
 それにいざとなったら逃げればいい。それくらいの時間なら、自分が稼いでみせる。
――命懸けでも。


155 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:02:00 ID:njbuygdV
 それから数時間後馬車は止まった。ロングビルによるとここから先は徒歩で向かったほうがいいとのことだ。
その言葉に従い、ウルフウッドたちはロングビルのあとを付いて歩く。
木々の茂った森の中は暗く、うっそうとしていたが、時折梢の隙間から陽の光が差し込んでくる。
 すぐに隠れ家、と思われる廃屋に着いた。森を切り開いた真ん中にぽつんと建っている。
誰が何のために作ったのかはわからない。ここで林業を営む人々が休憩用に作った小屋だろうか。
「例の盗賊はあそこの中におるんか?」
 ウルフウッドたちは茂みに身を潜ませて、小屋の様子を探る。今のところ人のいるような気配はしない。
「ええ。そうですわ」
 ロングビルもウルフウッドの隣から小屋の様子を窺う。
「静かだわね。ひょっとして寝てるんじゃない?」
 キュルケがどこか気の抜けた声でそう言った。
 ルイズは緊張しているのか、ウルフウッドの背中に張り付いて声を出さずにじっと小屋のほうを見ている。
「作戦」
 タバサはぽつりとそう言うと、木の枝で地面に絵を書き始めた。

 タバサの提案した作戦はこうだ。誰かを囮に使って中にいるフーケを誘い出す。
ゴーレムは土がないと作れないから、フーケは小屋の中から出てくるはずだ。そこを魔法で狙い打つ。
「で、その囮っていうのは誰が行くのよ?」
「もちろん、ワイが行くわ」
 ウルフウッドが名乗りを挙げた。
「わざわざ外に出す必要なんかあらへん。小屋ん中ではあの土人形は作り出せへんのやろ? 
やったら、こっちから強襲を仕掛けて、中でしとめればええ。ほんまに、そいつが中におるんやったらな」
 中で仕留めるというのはメイジである彼女たちにはなかった発想だった。
キュルケにしろタバサにしろ、多くの攻撃魔法のレンジは中距離であり、小屋のような狭い場所で使うには不適である。
それに、先日ギーシュのワルキューレを殴り飛ばした彼の言葉には信頼できるものがあった。
「わかったわ。それで行きましょ」
「頼むで。あと、怖いのは罠の類や。物理的な罠やったら、オレ自身でなんとかするけど、魔法の罠はどうしようもない。それ、なんとかできひんか?」
「大丈夫」
 タバサが答えた。ディテクトマジックを使えばいい。魔法を使った罠があるのならなんにせよ反応があるはずだ。
「よし、それでいこか。あと、ゴーレムを出されたら迷わず逃げる。それだけは守ってや」
 キュルケとタバサは頷いた。
 ここでウルフウッドがルイズが何の発言もしていないことに気付く。
ルイズはウルフウッドの後ろで、ウルフウッドのジャケットをぎゅっと握り締めていた。
「じょうちゃん、怖いんか?」
「べ、べつに、こ、怖くなんかないわよ」
 ルイズの声は上ずっていた。ウルフウッドは仕方がないか、と思う。
他の二人はそれなりに場数を踏んでいて実力にも自身があるようだが、このルイズは違う。
持ち前の負けん気と気の強さで張り合ってはいるが、本質的にはただの女の子だ。
こんな荒っぽいことに連れてきたのは間違いだったのか、と思う。
「じょうちゃん、安心せいや。ワイはあんたの使い魔や。何があってもあんただけは、オレが守ったる」
 ウルフウッドはルイズの髪をくしゃくしゃと撫でた。柔らかい髪だ。
ルイズは少し嫌そうに頭を振ったが、それ以上の抵抗はしなかった。


156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:02:43 ID:kQJeGxXv
支援!


157 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:04:02 ID:njbuygdV
「ほな、行くで。作戦開始や」
 その声と共にウルフウッドは拳銃を構えると、腰を前かがみに落とし、音を立てずに廃屋へと近づいていく。
自分の位置を大きく左右に振りながら、慎重に小屋の様子を観察しつつ接近する。とてもスムーズな、慣れた動きだった。
 ウルフウッドは右手で合図をした。タバサがあたりにディテクトマジックをかける。反応はない。
魔法を使った罠の類はないようだ。
 ウルフウッドはそれを確認すると、小屋に接近し、耳を澄まし人の気配を探る。
やはり人の気配はしない。
 キュルケたちは「寝ているのかも」などと言っていたが、ウルフウッドはその可能性には否定的だった。
この場所は確かに人目には付きにくいが、盗賊のアジトとしては中途半端に目立つのである。
よっぽどの間抜けでない限りこんなところで高いびきを掻いているとは思えない。
とってつけたような目撃情報も怪しいものだ。
 ウルフウッドはこの小屋の存在自体が罠であるような気がしていた。
だからこそ、タバサにディテクトマジックを頼んだのだし、彼が彼女たちを置いて一人で小屋に接近しているのもそのためだ。
 気配が全くないことと、罠の類が存在しないことを確認したウルフウッドは一気にドアを蹴破り中に侵入した。
拳銃を構えて辺りを警戒する。しかし、薄暗い室内には人の影はなく、机が一つとチェストが一つぽつんと置かれているだけだった。
 ここでウルフウッドは大きく息を吐く。どうやら罠の類ではないようだ。
だとしたら、ここはもう一つの可能性――つまり、盗賊が盗んだものを一時的に隠しておく隠し場所になるのだろう。
 ウルフウッドは小屋の外に出ると、外に向かって合図をした。中に誰もいないことを知った面々が小屋の前に集まってくる。
「今んとこ、ここには誰もいいひんみたいや」
 ウルフウッドは小屋の中を見回し、そう告げる。
「目撃情報が正しいとしたら、多分ここは盗んだものの隠し場所やと思う。ちとおじょうちゃんたちが中を調べてくれへんか。
ワイ、破壊の杖言われてもわからへんし」
「そうね、じゃあ私とタバサが中を調べるわ」
 キュルケが名乗りを挙げた。
「頼むわ」
「で、ダーリンはどうするの?」
「いっちゃん怖いんはこっちを物色している間に鉢合わせすることや。やからワイと何人かで外の見張りしとく」
「じゃあ、私は小屋の反対側を見張っております」
 ロングビルは自分から名乗り出ると、小屋の反対側へと向かった。
「ほな、ワイはこっち見張るし、じょうちゃんはワイと背中合わせであっち見張っといてな」
 ルイズは無言で頷く。フーケがいなかったということで、少しは緊張も和らいだが、それでも不安であることには違いない。
室内の探索のメンバーに立候補しなかったのも、ウルフウッドが傍にいてくれたほうが安心だったからだ。
 馬車に揺られてこの場所が近づくほどにルイズは恐怖を感じていた。来なければよかった、そうも思った。
本当だったら今頃は学院で授業を受けていたはずだった。
ただ――ただ、それでもこの場所へとやってきたのは置いていかれたくなかったからだ。
振り返って、後ろの背中を見つめる。この大きな背中を見つめるたびに、それがだんだんと遠く離れていってしまうような不安に駆られる。
「あったわ! 破壊の杖があったわよ!」
 小屋の中からキュルケの声が響いた。
「よし。ほならさっさと引き上げるで。長居は無用や」
 ウルフウッドは小屋の中に声を掛ける。肝心のフーケは捕まえられなかったが、盗品が戻ってきたならそれで上等だ。
「きゃあぁ!」
 その刹那、ルイズの悲鳴が森にこだました。
ウルフウッドは慌ててルイズのほうを振り返る。その目線の先で土が大きく盛り上がっていく。
それは見る見る間に大きな人の姿となった。


158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:05:16 ID:Y4cqa9cB
ワシらは神さまと違うねん 万能やないだけ支援もせなアカン……支援。

159 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:05:25 ID:njbuygdV
 ちっ、はめられたか――
「じょうちゃんたち! 逃げるで! 急げ!」
 ウルフウッドはゴーレムの影の中でそう叫ぶ。中からキュルケとタバサが飛び出す。キュルケは勝気にゴーレムをにらみつけた。
「くらえ!」
 キュルケは杖を構えると、魔法で火の玉を起こし、それをゴーレムにぶつけた。
ゴーレムのわき腹の土が火球が爆発する衝撃で砕け散る。しかし、すぐに辺りから土が集まり元通りになってしまった。
 やはり無理か。ウルフウッドは心の中でそう呟く。
出発前に受けたコルベールからのアドバイスでは、土のある場所でこのゴーレムに少々のダメージを与えてもすぐに再生されてしまうらしい。
倒すなら土のない場所におびき出すか、全体を一気に破壊する必要がある。
しかし、ウルフウッドは土のない場所がどこにあるか把握していないし、現状ではそれだけの破壊力を持った武器もない。
 タバサが口笛を吹いた。近くに待機させておいたタバサの風竜がやって来る。
「乗って」
 タバサは短くそう言うと、風竜に向かって駆け出し始めた。キュルケも「あー、もう!」と吐き捨てながらそれに続く。
そのとき、ウルフウッドは彼女が抱えるモノに気がついた。
「じょうちゃん、それは?」
「これが破壊の杖よ!」
 破壊の杖? しかし、これは……いや、それ以前になんでこんなところにこんなものが?
「けど今はそんな場合やないな」
 ウルフウッドの頭の中にさまざまな疑問が湧いたが、今はそんなことを考えている時間はない。
「じょうちゃん!」
 ウルフウッドは後ろを走ってくるだろうルイズに向かって、手を差し出した。しかし、それは空を切った。
 慌てて振り返ると、ゴーレムの足元でルイズが魔法の杖を片手に呪文を唱えている。
「なにをやっとるんじゃ! アホ!」
 小さな爆発が起こった。しかし、そんなものではゴーレムを破壊することなど出来ない。すぐに破壊された傷口は修復される。
「逃げるんや!」
 ウルフウッドは立ち止まって大声で叫ぶ。
「いやよ! あいつを捕まえれば、誰ももう、わたしをゼロのルイズとは呼ばないでしょ!」
 ルイズは悲鳴のように叫んだ。
「このドアホ!」
 ウルフウッドはルイズの元へ駆け出す。
「わたしにだってプライドってもんがあるのよ。ここで逃げたら――
わたしは貴族よ。魔法が使える者を、貴族と呼ぷんじゃないわ。敵に後ろを見せない者を、貴族と呼ぶのよ!」
 もう一度ルイズは魔法を唱える。しかし、今度はゴーレムの胸の辺りで小さな爆発が起こっただけだった。
 ゴーレムはゆっくりとルイズのほうを確認すると、右足を上げた。
ルイズの小さな体がゴーレムの影に包まれる。ルイズは放心したように頭上を見上げた。


160 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:07:12 ID:njbuygdV
「このクソアホンダラがぁ!」
 その影が大きくなってルイズを踏み潰そうとしたとき、間一髪飛び込んだウルフウッドがルイズを抱え込むようにして、その場から転がりぬける。
ウルフウッドの耳に鉄の塊が地面に落ちるような音が響いた。
「このアホが! なにをやっとんねん!」
 ルイズは抱きかかえられるウルフウッドのジャケットを強く握り締め、涙をこぼした。
「だって、いやだったんだもん! わたしだけ何も出来なくて、馬鹿にされて……
それでみんなから置いていかれるのがいやだったんだもん!」
 ウルフウッドはため息をついた。なぜか初めて自分が銃弾を受けたときを思い出した。
あの時も撃たれてしまって初めて、恐怖した。涙を流しながら死にたくないと強く思った。
「泣くくらいやったら、最初から無茶なんかやらかすな言うんじゃボケ」
 言葉は悪いが、口調は優しく呟くようにウルフウッドは言った。
「まったく、世話のかかるガキやで」
 ウルフウッドはひとり言のように呟く。見事にタバサの風竜とはゴーレムを挟んで反対側に来てしまった。
この状態のルイズと一緒に足で逃げ切れる自信はない。風竜をうまくこちらに周りこまらせるには時間がかかる。
――しゃあないな。
 ウルフウッドはルイズを抱え上げるとゴーレムの足元へ向かって走り出した。
相手の動作は速くはない。一気に駆け抜ければいけるはずだ。
 ゴーレムは走りよるウルフウッドに向かって右腕を振り下ろした。
ウルフウッドはギリギリまでひきつけて、右に飛んでよける。
砕け散った地面の欠片が頬に当たる。
 いける、そう思った。動きはそこまで早くない。ルイズを抱えたままでも十分逃げ切れる。
 今度はゴーレムは左腕を大きく振りかぶった。
ウルフウッドは冷静にその動きを観察しつつ、これをよければタバサの元までたどり着けると踏む。
しかし、その一撃はウルフウッドには向かわなかった。
「ちぃ!」
 ウルフウッドは大声で舌打ちした。彼の見通しは甘かった。ゴーレムは左腕で小屋を破壊した。
辺りに崩れ去った木片がばら撒かれる。その下を走っていたウルフウッドの背中に瓦礫が落ちてくる。
 バランスを崩したウルフウッドは倒れた。ルイズを抱きかかえるようにしてその場に転がる。
ウルフウッドは転がりながらルイズをタバサたちのほうへ放り投げた。少なくとも、これでルイズだけは確実に助かる。
 投げられたルイズは地面をすべるように転がった。慌てて体を起こしてウルフウッドを振り返る。
ウルフウッドはまだ体勢を立て直せていない。無理に自分を投げたからだ。
そんなウルフウッドの頭上にゴーレムの右足が迫る。
踏み潰されてしまう――
「ルイズ! 軸足を狙え!」
 倒れたままウルフウッドがルイズに向かって叫んだ。
 ルイズはその言葉に反射的に魔法を放つ。


161 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:08:35 ID:njbuygdV
 成功なんてしなくていい。いつもの爆発でいい。バランスを崩してこけさせるだけでいい。
それで、それでウルフウッドを救えるなら。
 狙い通りに左足に爆発が起きた。ゴーレムがバランスを崩してよろける。しかし、それだけだった。
 ルイズの顔から血の色が消える。ダメだ――、そう思った。しかし、次の瞬間
「ナイスや、じょうちゃん!」
 ルイズの魔法は一瞬ゴーレムをよろめかせただけだったが、ウルフウッドにとっては十分な時間だった。
ウルフウッドは身をひねると、ゴーレムの足元から抜け出た。
 ウルフウッドは体勢を立て直してルイズの元に走り寄る。そして、ルイズの手を取るとタバサの元へ向かった。
「ルイズ! あんた何やってんのよ!」
「無事でよかった」
 キュルケとタバサの声に迎えられる。ルイズは無言で赤い目をこすった。
「なぁ、じょうちゃん。あんた、さっき逃げるのは気に食わへん、て言うたな?」
 ルイズは無言でウルフウッドをまだ涙の跡が残る目で見つめる。
「実はなぁ、ワイもそやねん。逃げるのは性に合わへん」
 ウルフウッドはルイズの頭に手を置いた。
「見とけ。ぶっつぶしたるわ、あのクソ泥人形」
 そしてウルフウッドはゴーレムを見て、不敵に笑ってみせた。
「それ、貸してもらえへんか?」
「破壊の杖? まぁ、こんな状態だから別にいいけど」
 差出したウルフウッドの右手にキュルケは破壊の杖を握らせる。
「ダーリン、これ使えるの? マジックアイテムよ?」
「ちゃう。これはそんな上等な代物やないから、大丈夫や」
 ウルフウッドは静かに首を振る。そうしている間にも彼らにゴーレムが迫ってくる。
「ほな、そろそろ行き。危ないで」
 ルイズがウルフウッドの服の裾を掴んだ。ウルフウッドはルイズを振り返る。
「大丈夫や。別に、おじょうちゃんに拾てもろた命を無駄に捨てるわけやない」
 そしてウルフウッドは風のような速さでゴーレムに向かって駆け出した。

 ゴーレムの足元へと走りながら、ウルフウッドは違和感を感じていた。
あのときギーシュのワルキューレを殴り飛ばしたときと同じ違和感だ。
 体が軽い。自分の頬が風を切る感触、ゴーレムの動きが起こす小さな音。
感覚が研ぎ澄まされているのがわかる。左手の文字が光っていることに気がついた。
理由はわからないが――なんにせよ悪い話ではない。
 振り下ろされる腕と、踏み潰そうとしてくる足が地面につくたびに雷鳴のような音が轟く。
しかし、ウルフウッドはそれをことごとくかわす。
「殴る踏むしかできひん人形芸なんざ、飽きたんじゃボケ!」
 側転をするように踏み出された足を交わしたウルフウッドは破壊の杖をゴーレムに向けて構える。
しかし、ウルフウッドは撃たなかった。
「ちょっと、いったい何をやってるのよ!」
 その様子を見ていたキュルケがじれた声を上げた。ルイズは風竜に両手を着き食い入るようにその様子を見つめる。
 おかしい――ウルフウッドはその一瞬の違和感に気が付いた。ゴーレムに狙いを定めた瞬間だ。
そのとき、まるでゴーレムはわざと撃たれるのを待っているかのように動きを止めたのだった。
 なぜ、わざと撃たれようとする――?
 その疑問にたどり着いたとき、ウルフウッドはフーケの目的を察した。
 なるほど、そういうことか。なら何もかも納得できるで――
 相手の目的を理解したウルフウッドは犬歯をむき出しにして笑った。その表情を見たルイズは逆に不安になる。
いつか見たからっぽな、突き刺さるような目。わけもなくウルフウッドが遠くへ行ってしまう不安に駆られた。


162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:09:56 ID:naNmHoKx
支援

163 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:09:59 ID:njbuygdV
 ウルフウッドは何を思ったのか、ゴーレムの周りを回転するように動き始めた。
振りおろされる腕を身をかがめてかわしては、ゴーレムに向かって構える。しかし、撃たない。
「何をやっているのよぉ! 使えないなら正直に使えないって言えばいいのに!」
 キュルケがたまらず大声を上げた。
「いえ、違うわ。あれは……」
 その姿を見つめるルイズが静かに呟いた。
「狼の狩」
 そして、その言葉をタバサが静かに継いだ。
 振り下ろされる巨大な岩石の塊のような腕を避けつつ、ウルフウッドは見つけ出した。
自分が探していたもの、狙いをつけてもゴーレムの反応が遅れた場所――死角。
 視界を遮るものは巨大なゴーレムの足しかない。つまりはその先にこのゴーレムを操っている人間は、いる。
 ウルフウッドはその対角線の先に目を凝らした。森、木々の陰。そして、そこに人の影を見つけた。
 ――なるほど全てこれで繋がったで。
 ウルフウッドはゆっくりと構える。
 ここへ向かう前にコルベールから受けた言葉、ゴーレムを倒すには土のない場所へおびき出すこと、
全体を一気に破壊すること、そして――直接術者を倒すこと。
「そんなに見たいんやったら――」
 ウルフウッドは静かにトリガーに指をかける。
「特等席で思う存分見さらせボケ!」
 爆発音と共に弾丸が打ち出される。それはゴーレムの足の間をすり抜け、まっすぐに森へ向かって飛んでいく。
 そして、衝撃があたりに響くと爆発音と共に森が煙に包まれた。木々がなぎ倒され地肌がむき出しになる。
 その光景を風竜の上から見守っていたルイズたちは放心するように、その爆発の跡を眺める。
「これが破壊の杖の威力」
 タバサが静かに呟く。キュルケは言葉なく、唾を飲み込む。
 そして、ルイズは
「……外した?」
 ウルフウッドに視線を移す。その目の前のゴーレムは無事なままだ。
「ウルフウッドぉー!」
 ルイズは叫んだ。ゴーレムの腕がウルフウッドに向かって振り下ろされようとしている。
ウルフウッドは逃げるそぶりを見せない。怪我でもしたのだろうか。
「つっ」
「ちょ、ちょっと!」
 ルイズはそこから飛び降りた。キュルケが止めようと腕を掴もうとするが間に合わない。
 あの馬鹿、大丈夫だなんて言っておきながら――ルイズは唇を噛む。
 転がり込むようにルイズは地面に落ちた。打ち付けた右腕が痛む。けど、そんなことを気にしている場合ではない。
「ウルフウッド、何してるのよ! 逃げなさい!」
 ウルフウッドに向かって巨大な右腕が向かっていく。ウルフウッドは当然のように動かない。
 ダメだ、間に合わない――そう思った瞬間、ゴーレムの右腕が崩れた。
「え?」
 そして、それに呼応するかのように、ゴーレムの両足が崩れ、横たわるように土の塊へと姿を変えていく。
「終わりや」
 ウルフウッドは小さな声でそう呟いた。


164 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:11:09 ID:njbuygdV
「じょうちゃん、お前何やっとんねん!」
 ここでウルフウッドは飛び降りたルイズの存在に気が付いた。破壊の杖を足元に投げ捨てる。
「あ、あんた……」
 ルイズはうまく言葉が出てこない。無事でよかった。けど、この馬鹿は心配ばかりさせて。
怒るべきなのだろうか、安心するべきなのだろうか。
「秘宝なのよ、もっと丁寧に扱いなさいよ!」
 出てきた言葉は全く的外れなものだった。
「あぁ、悪い」
 とたいして、悪びれずにウルフウッドは答えた。
「大丈夫?」
 風竜から降りたキュルケとタバサが駆け寄ってくる。
「あぁ、大丈夫や」
 こともなげにウルフウッドはそう言ってみせると「一仕事の後はタバコ吸いたいなぁ」と呟いた。
「み、皆さん、無事ですか?」
「ミスロングビル!」
 ウルフウッドが焼いた森の方角からロングビルが表れた。爆発に巻き込まれたのか、服が少し焦げている。
「あんた! あんたが見境なしにあんなものを使うから!」
 その惨状を見てルイズがウルフウッドを怒鳴りつける。しかし、ウルフウッドは大して反省するような様子もなく、
「あぁ、そやな」
 と呟くだけだった。
「皆さん、私見ましたわ。黒いローブを着たフーケが逃げていくのを。どうやらあのすごい爆発に巻き込まれて怪我をしたようです」
 フーケが逃げたという言葉にルイズたちは胸をなでおろす。
「破壊の杖も取り戻してフーケも追い返したということで、みなさん学院に戻りましょう」
 ロングビルはウルフウッドの投げ捨てた破壊の杖を拾い上げた。
「本当に、皆さんお疲れ魔様でした。……本当にお疲れ様」
「ミスロングビル、大丈夫ですか? 
思慮の浅いうちの使い魔のせいでこんなことになってしまって。そのあとでちゃんと、きつーく叱っておきますから」
 ルイズがロングビルのほうへ走り寄って、謝罪した。ロングビルはなんでもないという風に首を振る。
「大丈夫です。ミスヴァリエール。むしろ私は使い魔さんにお礼を言いたいくらいですわ。これの使い方を教えてくれてありがとう、って」
「え?」
 ルイズの足が地面にめり込む。そして、ロングビルは身動きの取れなくなったルイズに破壊の杖を向けた。
「あんたが、フーケ、か」
 ウルフウッドが息を吐くようにフーケに話しかける。
「ええ、そうよ。さぁ、あなたたち、大切なお友達の頭が吹き飛ばされたくなければ杖を捨てなさい」
 キュルケは唇を噛みながら杖を捨てる。タバサも無表情のままそれに倣う。


165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:12:13 ID:kQJeGxXv
支援支援

166 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:12:29 ID:njbuygdV
「わざわざこんな猿芝居を組んだんは、盗んだそれの使い方がわからへんかったから、それをワイらに使わそうとしたわけやな」
「大正解。こんなおじょうちゃんばかり集まってきてどうなるか、と思ったけどうまくいってよかったわ」
 フーケはにやりと笑う。
「あなた、ゴーレムの反応でメイジの大方の位置は掴んでいたみたいだけど、それが誰かは判断できなかったみたいね。
こっちに破壊の杖が向けられたときは肝を冷やしたわ」
「一応、術者の意識を絶てばあの土人形は崩れるいう話やったからな。
もともと捕らえろ、言われてただけやからな。直撃は避けといたわ」
「負け惜しみね。まぁ、そういう気の強いところ、嫌いじゃないけど。さてと、このお嬢さん。
魔法の才能ゼロでヴァリエール家のお嬢様。人質としては申し分ないわね」
 ルイズは悔しそうな目でフーケをにらみつける。
「くす、そんな目しないでよ。何も出来ない役立たずのあなたでも、こうして私の役に立っているのだから」
 ルイズは唇を噛み締め体を震わせる。怖い、以上に悔しい。どうしようもなく悔しい。
「さてと、証人もこんだけおることや。これでもう言い逃れはできひんで。盗賊のねえちゃん」
 ウルフウッドはフーケのほうへ向かって歩き始める。
「あんた! 変な動きをしたらこの娘を殺すって言っただろ! ただの脅しだと思ったのかい!」
 フーケは大声でウルフウッドをけん制した。
「かまわへん。撃ちたかったら、撃ったらええで。そんな役立たずのガラクタぶっ放されたところで、痛くも痒くもないわ」
 冷たく言い放つウルフウッド。
 ルイズは激しくショックを受けた。
役立たずのガラクタ、確かに足をひっぱていたばかりだったけど、そんな言い方はひどい。
ウルフウッドは命がけで自分を守ってくれた、少なくともそう思っていたのに。
だから、思わず飛び降りまでしたのに。
 うずく右腕の痛みが悲しくてしょうがない。ぽろぽろと涙が出てきた。
「あらあら、泣いちゃってかわいそうに。ひどい使い魔よね。ご主人に死ねなんてね。じゃあ、約束どおり死んでもらうわよ!」
 フーケはトリガーを引いた。さっきウルフウッドがそうしたように。しかし、何も起こらない。
「な、なんで――」
「言うたやろ、それはもう役立たずのガラクタやて」
 言うが早いかウルフウッドはフーケに走り寄り、その体に当身を食らわせていた。
「そ、そんな」
 フーケは力なく崩れ落ちていく。
「教えといたるわ。それは破壊の杖やない。ロケットランチャーいうて、単発式の銃や」


167 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:13:33 ID:njbuygdV
 ウルフウッドは気を失ったフーケを地面に転がすと、キュルケとタバサにローブで縛っておくよう頼んだ。
 そして、ルイズの元へ歩み寄る。
「よぉ、ようがんばってくれたな。ご苦労さん」
 そう言いながら、土に埋まっている足を抜いてやる。ルイズは顔を伏せたまま、ウルフウッドのほうを見ない。
「怖かったやろ? その年くらいはたいていそうやねん。
自分はもっと出来ると思てて、いちびったあげく怖い目におうて成長しおんねん。
まぁ、そんなんは、どうでもええか。とにかく、これに懲りてもう無茶はやめてや」
 そして、ウルフウッドはルイズの頭に手を置いた。
「まぁ、でもとにかく今回は助かったわ。おじょうちゃんは命の恩人やな」
 そう言いながら頭を撫でてやる。そうすると、ルイズが小さな声で何かをぶつぶつ言っているのに気が付いた。
「……わね」
「え、なんやて?」
 ルイズは大きく肩を震わせると
「役立たずのガラクタで悪かったわねぇ!」
 と、叫んで泣きはらした赤い目でウルフウッドをにらみつけた。
ルイズはウルフウッドの言葉を勘違いしたまま、そのショックでその後の展開が全く目に入っていなかったのである。
 そして、
「んぐぇ、がっ……」
 ウルフウッドは蛙が潰されたような声を上げた。
 それは、涙顔のルイズがウルフウッドのせつない場所をその全力を持ってして思い切り蹴り上げたからである。
 後にトリステイン学院で語り継がれるフーケ事件は、ウルフウッドに始まり、そして股間を押さえたまま気絶したウルフウッドで幕を閉じた。


168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:13:56 ID:kySt00O3
支援

169 :虚無と狼の牙:2008/04/27(日) 21:14:48 ID:njbuygdV
以上でフーケ戦投下終了です。
支援ありがとうございます。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:16:58 ID:kQJeGxXv
お疲れ様でした〜〜〜

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:22:09 ID:Y4cqa9cB
乙です。
破壊の杖は通常のロケットランチャーでしたね。 ダブルファングとかかな、と思ってましたが気のせいだったぜ。
続きも楽しみにしてます。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:36:32 ID:nbZXp1yb
乙っす。
関西弁と聞くと虚無の王の奴を思い出すせいか「いつ裏切るの?」と思ってしまうw

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:47:55 ID:xG1f4xvA
非常にどうでもいい話だが、M72LAWってトリガー引くんじゃなくて押すんじゃなかったっけ

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 21:48:34 ID:gKtdSFI5
乙です。
狼さん、かっこよく決めた筈なのに、オチがいと哀れ〜!
他の二人は、ルイズにちゃんと意味を説明してあげたのでしょうかw
続き、楽しみにしています。

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:07:04 ID:m5SvihnR
なのはクロススレどこ?

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:12:50 ID:+kjsIKrO
撮り溜めてたマクロスFを観てたら、ハルケギニアのある星にマクロス船団がやって来るというネタを思いついた。
たぶんストーリーが壮大になり過ぎるし、そもそも召喚ネタじゃないから書けません。


177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:30:41 ID:ZcmgCX/q
>>176
衛星軌道までマクロスが近づいたところで、艦内の誰かがルイズに召喚される。

通信機を試したらなんとか母船につながり、救援部隊が軌道降下。

トリステイン最後の日。

てのはどうか?

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:35:33 ID:w8lOocMx
>>177
いや、問答無用で攻撃は仕掛けまいよ。
秘密裏に救出をして、星ごと保護観察処分か、
ちゃんと文化交流を行うかの二択じゃないか?

ハルケギニアの人もプロトカルチャーの傍流だろうし、
文化を破壊するのは良くないことですよ?

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:37:34 ID:VG8Sg8Ef
>>177
マクロス船団のやってる事がゼントラーディと大差なくなる件

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:39:50 ID:w8lOocMx
>>179
ゼントラーディだって、マイクローンの住む星には手を出さないよ。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:42:25 ID:9dBOPQbG
旧マクロスのゼントラーディーあたりが
召喚された方が面白いのでは?

ゼロが巨人を召喚→契約のキスで「ヤックデカルチャー!」

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:54:52 ID:nHTbyX2x
>>181
契約にこぎつけるのが難しいんじゃないか?
主に大きさ的な意味で。
それに、キスと言う習慣が無い以上、契約と呼びかけても何をすればいいのか理解させるのが
色々大変だろうし。
少なくとも実演は必要だろうね。

つーか、良くて「ヤックデカルチャー!」とか叫びながらトンズラ、悪けりゃ大暴れの可能性の方が
高い気がする。

それに、仮に契約以降に話を進められたとしても、話に絡めるのにやはり大きさの違いが色々
引っかかってくるだろうな。


183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:57:42 ID:pDBblJlO
ブリタイ提督ならいいけど味方殺しカムジンだったら

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 22:58:20 ID:qB0BzVJf
名前が思い出せんが緑色の
マックスの参謀に納まってたやつとか面白そうだな
マクロスは

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:04:14 ID:ojZM+1CO
>>182
それはむしろ「契約シーンだけでネタになる」と考えよう。

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:04:54 ID:VNhozX8K
『最強女の艦隊』で「おじさん、恥ずかしいですな」とか言って、赤面してたあの人か。

187 :ゼロの戦乙女 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/27(日) 23:08:19 ID:M5CByni2
視界良好であれば、五分後に第十一話を投下したいと思います。
宜しいでしょうか?

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:10:33 ID:fbaEAKbH
狼乙
そして支援

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:10:35 ID:ZXKgauqc
視界良好のございまする。
支援

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:10:55 ID:ks2kgpsR
オールグリーン支援

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:11:03 ID:Xmmfbyf6
支援しませう

192 :ゼロの戦乙女 第十一話1/7 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/27(日) 23:14:28 ID:M5CByni2
 遠見の鏡が役目を終えてただの鏡に戻る。
 学院長室に居ながらにして、起こっていた出来事の一部始終を観察していたオスマンとコルベールは、予想外の結果に呆然としている。
 オスマンは夢中になるあまり、ロングビルを宝物庫に向かわせておきながら、眠りの鐘を使用するための合図を出し忘れていた。

「……ミス・シエスタもミス・ヴァリエールの使い魔も勝ってしまいましたね」

 コルベールは先程まで見ていた光景が未だに信じられなかった。
 最初に見ていたギーシュとシエスタの決闘では、シエスタの叫びを聞いて不覚にも涙してしまった。
 続いて始まったロレーヌとレナスの決闘では、文字通りレナスが瞬く間に勝負を決めたことに呆然とした。

「しかも、ミス・ヴァリエールの使い魔は常識外の動きをしよったな」

 レナスが剣を持った瞬間に左手のルーンが光っていたのを見逃さなかったオスマンは、レナスの左手に刻まれているのがガンダールヴのルーンだと確信する。

「オールド・オスマン。王宮やアカデミーへの連絡は?」

「するわけがなかろう。彼女たちを危険に晒す気かね、ミスタ・コルベール」

 険しい目でオスマンに見つめられ、コルベールは慌てる。
 コルベールは争いを好まない。
 何事もまず話し合いで解決しようとするするし、魔法も授業以外では日常で役立つようなものしか使わず、基本的に温厚だ。
 アカデミーや王宮に連絡することを考えたのも、純粋にガンダールヴのルーンが刻まれた使い魔を珍しいと思ったからである。

「そんな気はありませんとも。しかし、ミス・ヴァリエールの管轄にある使い魔はともかく、平民であるミス・シエスタは、今回の騒動で貴族たちに何をされるか分かりませんぞ」

 コルベールの主張をオスマンは頷きながら聞くと、執務机の引き出しからパイプを取り出す。
 火系統の基本である<着火>で火をつけて美味そうに吸った。

「確かにのう。食堂であれほど歯向かったうえに、決闘でのあの台詞じゃし、何か手を打たねばの」

 オスマンはパイプを咥えたまま何やら書類を書き始め、そのまま羽ペンを走らせながらコルベールに問う。

「ところで、ミスタ・コルベール。ミス・シエスタをわし専属のメイドにするのはどうじゃろう。そうすれば貴族から守れると思わんかね」

 好々爺然とした表情のオスマンに、コルベールはじとっとした目を向ける。
 何しろこの老人は、確かに偉大なメイジに違いないのだが、まるでそのバランスを取るかのようにナチュラルにエロいのだ。
 もちろんオスマンとて時と場所を選ぶ聡明さを持っているとは思う。
 エロいといってもさり気なく秘書の尻を触ったり、使い魔を使って秘書の下着を覗いたりしてセクハラする程度だ。
 あまりにも堂々とし過ぎているために陰湿さはまったくないが、まだ少女であるシエスタを毒牙にかけさせるのはさすがに気が引ける。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:15:29 ID:F9aCa06t
>>184
エキセドル・フェルモ参謀
だいぶ前なのに覚えていた自分を褒めつつ支援

194 :ゼロの戦乙女 第十一話2/7 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/27(日) 23:16:20 ID:M5CByni2
「それならゲルマニアからの留学生であるミス・ツェルプストーにでも頼んだ方が懸命では?
 ツェルプストー家はゲルマニアでも有数の大貴族ですし、彼女自身も火のトライアングルメイジですから充分ミス・シエスタを守る壁になります」

 シエスタの身を心配したコルベールが代替案を出すとオスマンは一瞬残念そうな顔をしたが、すぐに取り繕って反論する。

「しかし、ミス・ツェルプストーでは彼女がゲルマニアに帰省した時には目が届かんぞ? できればトリステイン貴族がいいんじゃがのう」

 オスマンの希望に、コルベールはしばらく考え込む。
 ツェルプストー家の代わりとなるトリステインの大貴族といったら、コルベールには一つしか思いつかない。
 しかし、今学院に通っているその家の生徒は魔法が得意ではない。その分安全性では劣るだろう。
 そこまで考えたところでコルベールは考え直す。
 確かにその生徒は魔法が得意ではなかったが、それを補って余りある使い魔を召喚しているではないか。

「では、ミス・ヴァリエールに頼むのはどうでしょう。ヴァリエール家は公爵家ですし、トリステイン貴族ですから帰省の際も私たちの目が届きます。
 普段の護衛はミス・ヴァリエールの使い魔がいますから問題ないはずです」

 意見を言い終えたコルベールがオスマンの様子を伺うと、オスマンは書類を書き上げてコルベールに顔を向け、満足そうに微笑んでいた。

(……オールド・オスマンが、保護にかこつけてミス・シエスタにセクハラしようとしているように思えたのは、私の気のせいだったか)

 コルベールは穿った見方をし過ぎたことを心の中で反省する。
 しかもオスマンが書き上げた書類を見てみると、ヴァリエール家にシエスタを召し抱えさせることを前提で仕上げられている。
 それは、オスマンが最初からそのつもりだったことを示していた。

(喰えない方だ。……本当に)

 そんなコルベールを知ってか知らずか、オスマンは書き上げた書類を机に仕舞い、再びパイプを燻らせ始める。

「それにしても、ガンダールヴのルーンの効果は凄いものじゃのう。ただの平民を凄腕の剣士に変えてしまうとは」

 オスマンはレナスの超人的な動きを、彼女の地力ではなくルーンの加護を受けているためだと思っていた。
 感嘆するように息を吐くオスマンの脳裏に、遠見の鏡で監視していたロレーヌとレナスの決闘が甦ってくる。
 ロレーヌ家は代々風系統のメイジを輩出してきたトリステイン貴族の家系だ。
 彼自身も風系統のラインメイジであり、トライアングルのキュルケやタバサほどではないが、決してメイジとして弱いわけではない。
 それを苦もなくあしらってみせたレナスは、単純に考えると同じようなラインメイジならば、瞬殺できるということになる。
 それはシエスタの反抗とあわせ、オスマンとコルベールの懸念材料だ。

195 :ゼロの戦乙女 第十一話3/7 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/27(日) 23:17:21 ID:M5CByni2
「近いうちに、ミス・シエスタだけでなくミス・ヴァリエールにも釘を刺しておかねばならんのう」

 決闘騒ぎが終わっても、再び新たな面倒事が発生してしまったことに、オスマンは深いため息をついた。


            


 目を覚ますと、シエスタはアリューゼとメルティーナを実体化させているレナスと目が合った。

「……ヴァルキュリアさま?」

 マテリアライズを終え、青白い光の翼を収めるレナスから目を逸らして辺りに目をやる。
 ここは学院の外れに建てられている、学院に奉公している平民用の宿舎の一室だ。
 この部屋を、シエスタは同じメイド三人と共同で使っているが、今は皆仕事中なのかレナスたち以外には誰もいない。
 シエスタの記憶はヴェストリの広場で万策尽き、足掻いていた場面で途切れている。
 自分がべッドの上で寝ていた理由が分からず、シエスタはおどおどとレナスを見上げた。

「あの、私、どうしてここに……? 決闘はあれからどうなったんでしょうか?」

 眉を寄せて口元を引き結んでいるレナスは、何かを堪えていてどこか憔悴しているようにも見える。
 いつもの優しくシエスタを包んでくれる雰囲気はなく、レナスの立つ様はどこか柳を思わせる。

「シエスタの勝利で決闘は終わったわ」

 レナスの言葉に、シエスタは目を瞬いた。
 慌てて記憶を掘り返してみるが、やはり途中で記憶は途切れている。
 最後の状況から推察すれば完全に負けているはずなのだが、レナスは何故かシエスタの勝利だと言っている。

「……嘘」

 貴族相手に勝ったことが信じられなくて、シエスタは頬に手を当てた。

「痛っ」

 その途端ピリッとした痛みが左頬に走って、シエスタは自分が食堂でマルトーに頬を張られていたことを思い出していた。

「そうだ、マルトーさんに謝らなくちゃ……」

 痛む身体に鞭打ち無理矢理起き上がろうとするシエスタを、レナスの横にいるメルティーナが押し留める。

196 :ゼロの戦乙女 第十一話4/7 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/27(日) 23:18:23 ID:M5CByni2
「今は寝てなきゃ駄目。大怪我してるんだから」

 決闘の一部始終はメルティーナも実際に見ていた。
 その時は実体化していなかったために誰にも気付かれなかったが、メルティーナは幽体でヴェストリの広場にいた。
 シエスタがギーシュのワルキューレに殴られていた間、メルティーナはずっとイライラしていた。
 自分の魔法ならワルキューレなど簡単に吹き飛ばせるのに、幽体のまま見ていることしかできない自分が歯がゆくて仕方なかった。
 途中で実体化させてもらうためにレナスを探そうとも思った。
 だが、目を離した隙にシエスタが死んでしまうんじゃないかと心配になって、焦りながらもその場を離れることができなかった。
 何もできなかったのが悔しくて、メルティーナはせめてもの償いでシエスタの傷を癒すためにここにいる。
 メルティーナは杖を携えたまま、微笑んでシエスタの頭を撫でる。

「あなたが眠ってる間、私もヴァルキリーも心配してたのよ? まさか、もう騒ぎを起こしているなんて思わなかったもの」

 明るく茶化すようなメルティーナの声に、シエスタはハッとした。
 よく考えてみれば、レナスたちの話を聞いて貴族に立ち向かうことを決めてから、まだ一日も経っていない。
 今朝、レナスたちを誘って四人でサンドイッチを食べたことがもう凄い昔のことのように思える。
 あのヴェストリの広場での決闘が、シエスタにとってとても濃い時間だったからかもしれない。

「……ヴァルキュリアさまも、心配してくださったのですか?」

 どこか期待しているようなシエスタの声にも、レナスは何か思いつめたような表情を崩さない。

「その質問に答える前に、言っておかなければならないことがあるの」

 重たげなレナスの声を聞いて、シエスタの胸もまた、重石を乗せられたようにずっしりと重くなった。
 命を賭けて貴族であるギーシュに立ち向かうのは怖かった。
 誰にも理解されない覚悟を貫くのは辛かったし、ワルキューレに殴られ続けるのだって痛かった。
 シエスタは、頑張った自分をレナスに褒めて欲しかったのだ。
 意図が分からず不安げな顔をするシエスタの視線を避けるかのように、レナスは顔を背ける。

「私は確かに弱くても誇りを貫けると説いた。でも、それは誰かの助けがあって初めてできることで、あなた一人でやる必要はないのよ」

「……そうなんですか?」

 きょとんとして尋ね返すシエスタは、レナスの言っていることが分かっていない。
 確かに今日のうちに決闘騒ぎを起こしたのは早すぎだと思うが、決闘ではちゃんとギーシュ相手に覚悟を貫いて勝利している。
 シエスタの主観ではよく分からないまま終わったが、勝利したことに違いはないはずだ。

197 :ゼロの戦乙女 第十一話5/7 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/27(日) 23:19:14 ID:M5CByni2
「今回は急だったから仕方ないけれど、次からは私たちをもっと頼って欲しい。
 今日の決闘で痛感したと思うけれど、あなたは弱いわ。今日たまたま運良く死なずに済んでも、明日また同じことがあればどうなるか分からない。
 そもそもあの時、私は自分の過ちで死なせてしまった人を重ねて、あなたのことを考えていなかったもの」

 どこか自分自身を責めるような声音で告げ、レナスは暗い表情で目を伏せる。
 レナスはただ、強大な力を得たロキに殺されたオリジナルのルシオを、シエスタに投影しただけだった。
 シエスタに誇りを説きながら、その実ルシオを死なせた責任から逃れようと、醜い自己弁護をしただけだった。
 嘗て、ルシオの魂の複製を創ることでルシオの死をなかったことにしようとしたように、レナスは同じ過ちを繰り返しただけだった。
 水鏡で通信してきた時に拒絶しなければ、少なくともルシオが落胆や悲しみの中で魂の死を迎えることはなかったはずなのだ。
 転送を拒否したアリューゼやメルティーナと同じく、転送させずに取り込んだままにしておけば、死なせずに済んだかもしれない。
 魂の死を迎えさせるくらいならば、ルシオをエインフェリアになど選ぶべきではなかったと、レナスはずっと思っている。
 それこそが、記憶を取り戻し、人としての心を取り戻したレナスの弱さだった。
 静かに涙を流し始めるレナスの姿はどこか小さくて、強大な力を持つ創造神としての威厳は失われている。
 まるで無力な人間であるかのような雰囲気のレナスに、シエスタはレナスもまた人間と同じ、不完全な存在なのだと悟った。

(……ヴァルキュリアさまにも、私みたいに心の弱い部分があるんですね。神様も完璧じゃないんだ)

 今更こんなことを言われれば、普通の人間は激怒するだろう。
 確かに誰かを重ねていたと聞くと、シエスタも複雑な気持ちにならないわけではない。
 一連の騒動の渦中にいる間は綱渡りの連続で、生きた心地がしなかった。
 ギーシュに勝てたのは今でも信じられず、シエスタにしてみればあの決闘は自分の完敗だった。
 レナスの言葉を信じて貴族に立ち向かったのに、これではいい面の皮だ。
 それでも、シエスタは今更レナスを恨むつもりはない。決めたことを覚悟通りに貫けたから、結果として満足している。
 シエスタの満足は自己満足に過ぎなかったが、今朝想像していた通り、後悔はない。
 誇りを説かれた理由など、もう今となっては関係ない。
 大切なのは、シエスタが誇りを貫きたいと願った、その事実だけなのだから。
 改めてシエスタが己の決意を噛み締めていると、レナスが口を開く。

「それで、先程の質問の答えなのだけれど」

 指で涙を拭ったレナスは、シエスタが目覚めてから初めて表情を緩めた。
 泣き顔の中にちらりと見えた聖母のような微笑みに、シエスタの表情がパッと輝いた。

198 :ゼロの戦乙女 第十一話6/7 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/27(日) 23:20:31 ID:M5CByni2
「心配しないはずがないでしょう。あなたが決闘していると知った時は、心臓が止まるかと思ったわ。──本当に、よく頑張ったわね」

 労わるように語りかけて、レナスはシエスタを見つめる。
 決闘の後部屋に戻り、ルイズが寝静まるのを待ってから、レナスはシエスタの様子を見に来た。
 幸いレナスが来て一時間ほどでシエスタは目を覚ましたが、その一時間はレナスにとって果てしなく長く感じられるものだった。
 いざという時には助けに入ろうと思っていたのに、レナスはシエスタが一人で闘っている間、傍にいることができなかった。
 食堂でシエスタのことをマルトーから聞いた時は、動転するあまり幽体化して飛んでいくことすら思いつかなかった。
 もう少しで、ルシオのように、また自分の過ちで好意を抱いた人間を死なせるところだったのだ。
 少なからず好意を抱いた人間を再び失うことを考えると、レナスの心は今にも張り裂けそうになる。

「ヴァルキュリアさま……!」

 シエスタの目から涙が溢れてくる。
 慈しむように、恐る恐る背中を撫でるレナスの手を、シエスタはぎゅっと握り締める。
 普段の仕事で少し荒れているシエスタの手と同じように、レナスの手は剣を振るう者特有のたこがあり、女性らしいとは言いにくい。
 それでもその手触りに、シエスタはレナスも自分と同じなのだという不思議な喜びを覚える。
 努力が報われて、シエスタの心の奥底からじわじわと熱いものが湧き上がってきた。
 実際は何が変わったわけでもないが、少なくともシエスタは自分が壁を一つ乗り越えて成長したのを感じた。
 レナスは優しい手付きでシエスタの手から自分の手を抜き取ると、一歩後ろに下がる。
 帰るのかと思ったシエスタは、まだ名残惜しかったが、せめて見送ろうと思って身体を起こそうとする。

「だからまだ寝てなさいってば」

「でも、お見送りしたいんです」

 呆れた顔のメルティーナに寝かしつけられるが、シエスタはなおも起き上がろうとする。

「なら心配すんな。まだ話は終わっちゃいねぇよ」

 どこか不機嫌そうな表情でずっと黙り込んでいたアリューゼが口を挟む。
 ちなみにアリューゼが不機嫌なのは、決闘騒ぎがあったのに自分が暴れられなかったのが不満だっただけで、今のシエスタの行動とは関係がない。
 レナスが表情を引き締めたので、シエスタは反射的に背筋を伸ばす。

「今日のように、これからも貴族の横暴に立ち向かうつもりなら、あなた一人の力がまた試されることがあるかもしれない。
 贖罪というわけではないけれど、私たちのもとで、その時のために戦い方を教えたい。学んでみる気はない?」

 これは、レナスたちがシエスタが目覚める前に話し合って決めたことだった。
 メルティーナとアリューゼはそれぞれ魔術師と重戦士として、一流の名に恥じない実力を持っている。

199 :ゼロの戦乙女 第十一話7/7 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/27(日) 23:21:45 ID:M5CByni2
 彼らの魂の持ち主であるレナスも、ヴァルキリーとして剣や弓、槍を扱える。
 ルイズの使い魔としての仕事があるので、レナスは行動時間が限られるため、アリューゼの手を借りることにしている。
 シエスタのために出来得る限りのことはすると、レナスは決めていた。

「おっ、お願いします!」

 願ってもいなかったレナスの申し出に、シエスタは思わず表情を輝かせて速答した。
 シエスタはワルキューレの動きに全くついていけず、一方的に殴られるままだった。
 己の力不足は今日の決闘で痛感しており、シエスタも自分なりにトレーニングでもするべきかと、心の片隅で思っていたところだ。
 鍛えてくれるというのなら、願ったり叶ったりである。
 シエスタがレナスを見つめていると、アリューゼが前に出てきた。

「ヴァルキリーはあの嬢ちゃんのお守りがあるから、たまにしか無理なんでな。普段は俺がお前を鍛えることになる」

「……はい?」

 シエスタはきょとんとしてアリューゼを見上げた。
 歴戦の戦士の風格を持つアリューゼは体中に傷跡があり、左目にかするようにつけられた切り傷の跡などからかなり人相が悪い。
 レナスに手取り足取り指導を受ける光景をを想像していたシエスタにとって、突きつけられたこの落差はかなり大きい。
 呆然とするその様子が余程おかしかったのか、クスクス笑いながらメルティーナが口を挟む。

「安心していいわよ。コイツこう見えても面倒見がいいから」

「そそそんなこと言われてもまだ怪我だって治ってませんし!」

 必死に辞退しようとするシエスタに、メルティーナはにんまり笑って杖を手に取り、<キュア・プラムス>を詠唱する。

「怪我は私がいくらでも治してあげるわ」

 魔法が完成し、掲げられた杖から緑色の温かな光が放射され、シエスタの身体を包む。
 光が消えた時には、シエスタの身体から断続的に続いていた痛みがかなり小さくなっていた。

「あとはしっかり休んでもう一回魔法をかければ、明日からでも充分始められるはずよ」

 レナスがいないのは残念だし、アリューゼは筋骨隆々の大男だから一緒にいると怖いけれど、シエスタもここまでされては断れない。

「あ、ありがとうございます……」

 シエスタは礼をいいながら、心の中でがっくりと膝をついた。

200 :ゼロの戦乙女 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/27(日) 23:25:47 ID:M5CByni2
以上で第十一話終了です。
サブタイトルをつけて、話を区切ることにしました。
今回は「決闘の後始末」、今回の第十一話と次回の第十二話が該当します。
支援して下さった方々、ありがとうございました。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:31:44 ID:7nUz8h/s
>>146
だらだらとテンプレ展開を書かれるよりましと思うけどな俺は

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:33:31 ID:XgUKzdWY
乙でした
シェスタの指南役ということで
フーケのゴーレムの余裕っぽい戦士と
スクウェア以上の魔法使いの彼らの活躍にも期待ですw

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:47:01 ID:ikmMcu2j
「初めましてだなあ!ガンダールヴ!!」
「ジュール・ド・モット。君の存在に心奪われた男だ!!!!!!」
「波濤の二つ名を持つ私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない。」
「さて、私の水魔法でどれだけガンダールヴに対抗できるか・・・いや、そうする必要があると見た!!」
「私は我慢弱く、落ち着きの無いメイジなのさ。」
「人呼んで・・・モット・スペシャル!!!」
「あえて言わせてもらおう・・・ジュール・ド・モットであると!!!!!!」
「身持ちが固いな、ガンダールヴ!」
「抱きしめたいなあ!!ガンダールヴ!!!!!!!!!!!!」
「まさに・・・眠り姫だ。」
「堪忍袋の緒が切れた!!許さんぞガンダールヴ!!!」
「今日の私は、ブリミルをも凌駕する存在だ!!!!!!!!!」
「君の圧倒的な剣技に私は心奪われた・・・この気持ち、まさしく愛だ!!!!!!」
「貴族に戦いの意味を問うとは・・・ナンセンスだなあ!!!!!!!!!」


あれ、世界観まったく違うのに言動に違和感ないような気がするぞ。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:52:56 ID:WwQqEGw3
>>203
思わずUNIONとRecoVerが脳内再生されたぜ

好色貴族にゃ過ぎた曲だ

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/27(日) 23:53:16 ID:K78RDyV0
戦乙女の人、乙でした。
このままヴァルキリーがそれほど目立たず、シエスタが主人公になっても良いかもしれないと思える話でした。
がむばれシエスタ。

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 00:29:19 ID:HpbvtD+W
戦乙女の人、乙!
ヴァルキリーが神様らしくやってるので、今のところは満足です。

ヴァルキリーが派手に動くとバランス崩壊まっしぐらだからなー


207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 00:37:08 ID:1+CQFWNp
戦乙女の人、乙でした。
できればシエスタはキュルケの方についていってほしかったな

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 01:04:06 ID:6xiUzSbZ
乙です。
VP1のアリューゼは、ジェラードともなんだかんだで仲が良かったので
シエスタとも上手くやってゆけそう。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 01:41:53 ID:U3J71zae
戦乙女の方GJです、シエスタにアリューゼばりの大剣とか超似合いそうで怖い
しかしヴァルキリーの力で一番神っぽいのは原子配列変換じゃなかろうか?あれは錬金も
真っ青なきがする。

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 03:10:00 ID:D4YWEuV2
シエスタ「テメェの顔も見飽きたぜ!!」

こうですね?わかります!><

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 03:33:55 ID:R1+iT45N
メイドさんと大きな・・・いやなんでもないです

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 03:51:12 ID:LjOCh7NE
つまり捧剣・物干し竿ですね わかります(スタイル的に

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 04:55:39 ID:AtD4aZCf
>>211
以外とメイビー系はファンが多いほうなのか?

だったらモノ娘の向塚宏明はどうだ? 擬人化の能力は活用すれば相当便利だろう。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 08:16:09 ID:ylsc7bkD
black cat トレインはどうだ?

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 08:34:01 ID:3FgpSJkC
剣を使いこなすシエスタ・・・
たどり着く先は花右京のあの人か?

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 09:31:36 ID:D4YWEuV2
剣使いなシエスタなら某SRPGの勇者の孫設定のがあったよ



本編で天↑空↓やってくれるかwktk


217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 09:36:11 ID:WLICEOyC
アルカナハートに大剣を使うメイドがいてだな…

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 09:44:57 ID:aaTp9E0T
戦乙女の人乙です

アリューゼがいつぞやロウファに言った言葉を思い出すなぁ。
しかし、仮にフーケにシエスタがついていった場合更なる死亡フラグが立ちそうで怖い。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 09:50:59 ID:DhHGiS2s
某同人格闘ゲームの戦闘メイド思い出した
アポートで双剣と大剣と二丁拳銃を切り替えながら戦うキャラ

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 11:29:35 ID:yS9CHWoF
ハセヲ、ハセヲじゃないか

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 11:53:39 ID:x1FuVZ28
ダンテ、ダンテじゃないか

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 12:01:12 ID:KiL5cjLa
スーパーウルトラセクスィーヒーロー


223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 12:22:16 ID:lePLvY9G
>>211
戦う御主人様の神楽堂(主人公)はどうだ?
あいつは地味に素手でロボメイド軍団と渡り合える程の使い手だぞ。
……重火器で武装したロボメイド軍団とな。

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 12:25:02 ID:iQNQGN7d
>>127-128
スレ趣旨に反したネタといえば、
ハルケギニアでの経験を通して成長した才人とクロスキャラの絡みを読みたいと思ったりはする。
対7万戦後にテファが召喚した使い魔と遭遇とか、
タイムマシンの事故でハルケギニアに流れ着いたドラえもん一行とタバサ救出に向かうとか。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 13:31:17 ID:gPuU7lOM
浦安鉄筋家族から国会議員召喚。

あとは分かるな?

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 13:55:53 ID:rT7WOkHP
>>222
いや、ライジングザンなんて知ってる奴もういないだろ

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:06:46 ID:pV2Ri+mu
メイドさんと機関じゅ・・・・ゴホンゴホン

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:20:49 ID:WLICEOyC
や っ ち ゃ っ た 。

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:33:18 ID:KY18eCyT
>>226
いや、そうでもないぞ

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:35:30 ID:3jZsDQ87
イカ娘召喚


231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:45:24 ID:2gX3T0nR
>>230
イカ娘と思いきやイカファイヤー

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:57:22 ID:pV2Ri+mu
>>224
某NTの「ドラゴンに首ったけ」は
ハルケギニアでの経験を通して成長した才人と「巣作りドラゴン」との絡み


233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 14:57:56 ID:RNDvhMeX
ゴッドネプチューンの足の子か

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:05:48 ID:R1+iT45N
メイドさんはですね
こう、戦闘のプロであるべきなんだよ

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:17:50 ID:q5B/3RS4
強いメイドさんといえば。
「お・り・が・み」の名護屋河鈴蘭とか「メイド戦記」のメイド騎士たちとか、「ブラックラグーン」の−−−−−^^

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:28:21 ID:pV2Ri+mu
「ツマヌダ格闘街」のメイド、ドラエさんは本人も強く他者に教えるのも上手い
以外にルイズと相性良いかもしれん

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:32:22 ID:WLICEOyC
明朗快活無敵戦闘メイドロボのマリナちゃんを召喚

ワルキューレだろうがゴーレムだろうがデルフだろうが
フリフリしてぶん投げる

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:39:52 ID:1ZqMOdh4
さんざん既出だけども、
在るべき婦人と名づけられた彼女を押す
ただ至以外に仕えられるか?なんだが…ルーン効果は外道だし

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:42:22 ID:nWbWiHTq
強いメイドといえば、メイドガイ

うむ。実に有能なメイドだ

なにしろ、主の恋を出逢いから別れまで世話してくれるからな

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:44:11 ID:b2d7t6B8
老化を覚えられなかった出来の悪い姉とか三姉妹とかのほうが…


241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:48:26 ID:ARPi0w8l ?2BP(30)
なぜまほろさんが出ない!?

・・・・・・と言いつつ何故かメイド服アイギスが真っ先に浮かんだ俺○TZ

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:50:44 ID:bE9dVBEK
戦乙女の人のレナスって1と2の間の時代のレナスなんだよな?
ならレナス自身も回復と補助の魔法はほぼ全部使えるんじゃなかったっけ?

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 15:52:00 ID:a2hKMfHo
戦乙女さんGJです

しかし綺麗なねいちゃんに手取り足取りから一転
むさいおっさん(おっさんじゃねい!verA)による地獄の鍛錬スパイラル
私だったらその場でくじけますな

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 16:39:11 ID:aX5NBYSV
>>231
読みたくなったwww

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 16:45:15 ID:3jZsDQ87
>>235
メイドさんならもっと強いというか腹ペコの人がおるやん
アルビオンあたりおやつに食われそうだが


246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 17:33:24 ID:qwQBkz9L
メイドさんと言えばアルカナハートからフィオナ
小柄ながらドラゴン殺しを振り回す(される)メイド


247 :ゼロの少女兵器 ◆ge1Y.fz/pQ :2008/04/28(月) 17:35:34 ID:U57vnYRA
お久しぶりですが、進路クリアでしょうか?

特に無ければ投下開始します。

248 :ゼロの少女兵器11 1/3:2008/04/28(月) 17:37:11 ID:U57vnYRA
   『迷い猫・中』


 トリステイン魔法学院に奉公するメイドのシエスタは、平民では珍しく読み書きが出来る。
 平民でも全てが読み書きをまったく出来ないわけではないが、商家の子などでなければ読み書きは必須技能ではない。
 なので、魔法学院に勤める者であっても、平民なら読み書きが出来ないのはざらである。

「ん〜…、疲れたぁ〜」

 シエスタは体を上に伸ばして体をほぐす。

「うぅ〜。お給金が上がったのは嬉しいけど、疲れるな…」

 シエスタが何故疲れているかというと、ついさっきまで書類と睨めっこをしていたからであった。
 普段なら雑務がメイドの主たる仕事であるが、訳有って事務仕事の一部を任せられる事になってしまったのだ。

「ううぅ…。計算が出来るなんて言わない方が良かったかも」

 シエスタは加算、減算の簡単なものであれば計算をすることができた。
 苦手ではあったが、乗算、除算も行うことができる。
 しかし。最近とある縁にて乗算、除算の計算をするコツを覚えたのである。

 ふむ、施しを受けてばかりなのはアレだから、何か恩返しをしなきゃいけないね。
 しかしこの通り、俺は物ではお返し出来ない身だ。
 そこでだ…。お嬢さん、『知識』で支払うっていうのはどうかな?

「でもまさか、仕事が増えるなんてなぁ…」

 シエスタは深い溜息をつく。
 とそんな時に、シエスタは声を掛けられた。

「シエスタさ〜ん。こんにちわー」

 シエスタが視線を向けると、こちらに向かって来るエグゼリカの姿を認めた。
 そして、その後ろにルイズら貴族の姿を認め、居住まいを正す。

「こんにちはエグゼリカさん。…ところで、皆様をお連れして、どうかしたのですか?」

 エグゼリカ。ルイズの使い魔として召喚された、平民だと思われる少女。
 貴族に対しても平民に対しても、身分というものの垣根が無いような行動をとっている。
 ただし、貴族に対しての礼儀はわきまえている。

 かと思えば、貴族と決闘を行い、しかも勝利をおさめている。
 んでもって、その決闘を行った相手と、行動を共にしていたりする。
 貴族と平民によって成り立つ絶対的階層社会で育ったシエスタにとっては、何とも不思議な存在であった。

「シエスタさん、最近学院内で噂になっている猫の噂って知っています?」
「え、あ、はい。知っていますよ」

 エグゼリカの背後でキュルケが、ほら平民ですら知っているじゃない、とルイズを茶化している。

「その猫を皆さんで捜そうって事になりまして、何か餌になる物を分けて貰おうかと思いまして。
 あと、捜す手掛かりになるような事でも聞けるかなって思ったんです」
「餌ですか…。ん〜…、それならマルトーさんに頼めば何とかして貰えると思いますよ。
 エグゼリカさんは気に入られているみたいですから、大丈夫だと思います。
 あと…、手掛かりですかぁ…」

 お嬢さん。出来ればね、俺の事はあまり人には言わないで欲しいんだよね。
 あ〜、出来ればエグゼリカあたりには特に。

249 :ゼロの少女兵器11 2/3:2008/04/28(月) 17:38:24 ID:U57vnYRA
「あの〜、シエスタさん? どうかしたのですか?」
「え? あ、何でもないです。えっと、手掛かりに関しては、お手伝い出来そうにないですね…」

 シエスタは嘘をついてしまっていることに、心がチクリと痛んだ。

「いえ、お仕事中に引き留めてすいませんでした。では、また後ほどに」

 エグゼリカは軽く頭を下げ、ルイズらと共に厨房のある方向へと歩き出す。

「あ、あの、エグゼリカさん…」
「はい、なんでしょうか?」

 後ろから声を掛けられたエグゼリカは振り返る。
 そのエグゼリカを見て、シエスタは逡巡してから。

「小耳に挟んだ話なのですが…。
 その猫は、ゲルマニア産の煮干が好物って噂ですよ」
「はい、ありがとうございます。参考にさせていただきますね」

 エグゼリカは改めて頭を下げ、厨房へと向かった。

「まあ、これくらいなら…、いいよね?」

 シエスタはそう呟いた。




「おおッ!『我らが乙女』ッ! …ヘブッ!!」

 厨房へと入ったエグゼリカたちを待ち構えていたのは、エグゼリカへ駆け寄ろうとしたところを、左右から挟み込むようにして、若いコックやメイドらによる拳を両コメカミに受けて轟沈するマルトーの姿であった。

「なに、この事態…」

 ルイズは茫然とそんな言葉を漏らした。

「いえ、お気になさらずに」

 若手のコックが、自分の拳を確かめつつそう答えた。

「エグゼリカちゃんを気に入っているばかりに、感極まって抱きつこうとするので、力ずくで阻止しているだけですよ。
 以前、額にですが、接吻をしようとしましたので…」

メイドの一人が、溜め息混じりにそう答える。

 ヴェストリの広場の広場での決闘以降、エグゼリカは学院で働く平民たちにとって、いけすかない貴族に決闘で勝ったとして、ある種の英雄視をされていた。
 料理長のマルトーに至っては『我らの乙女』と呼び、大のお気に入りになっているようであった。
 しかし、『我らの乙女』と呼んでいるのはマルトーだけであり、他の多くの学園で働く平民は、『我らが妹』などと密かに呼んでいた。

「いつつつ…、ん? 何で俺はここでぶっ倒れてんだ?」

 ややあって、ノックダウンしていたマルトーが立ち上がる。
 どうやら、上手いこと短期の記憶がすっ飛んでいるようであった。
 周りの人間の反応が特に無いのは、もはや日常茶飯事になっているからである。

「おう、エグゼリカの嬢ちゃんじゃないか。何か用でもあるのかい?」
「ええ、マルトーさんに、お願いしたいことがありまして。
 最近、学院内で猫が噂になっていますよね?」

250 :ゼロの少女兵器11 3/3:2008/04/28(月) 17:40:10 ID:U57vnYRA
 エグゼリカのその言葉を聞いた瞬間、マルトーは顔を引き締めた。

「ああ、奴か…。んで、その猫がどうしたんでい?」
「え…、ああ。その猫を捜そうとしてまして」

 エグゼリカはマルトーの反応に少し困惑しながら答える。

「ふむ。ならこれを持って行きな。その猫の好物の煮干だ」

 マルトーそう言いつつ、麻の小袋に入った煮干しをエグゼリカに渡す。

「ああそうだ…。その猫はよくミスタ・コルベールの研究室に通ってるそうだ。
 …あと、そいつに会ったら言っておいて欲しい。次は負けない、とな」
「あ、はい。伝えておきますね。じゃあ、ありがとうございました」

 そう言いつつ、エグゼリカは厨房を去っていく。

「親方? どうしたんです?」

 いつまでも厳しい顔をするマルトーに、若いコックが声をかける。

「ん? ああ、何でもねぇ。何でもねぇさ」

 マルトーは平静を装いつつ、仕事へと戻る。
 しかし、内心は平静ではなかった。

 もし…。もし奴が人間だったとしたら、このトリステインの…。
 いや、ハルケギニア中の料理人が震え上がったに違いねぇだろうな。
 きっと全ての飲食に携わる者たちは、奴の後塵を拝する他ないだろう。
 奴は猫でありながら、プロの立喰師だ。

251 :ゼロの少女兵器 ◆ge1Y.fz/pQ :2008/04/28(月) 17:42:08 ID:U57vnYRA
 今回は以上です。

 最近、忙しくてこれませんでしたが、プロットの練り直しなどをしたら、
妙な方向へ話が進みそうな感じです。

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 18:05:29 ID:WLICEOyC
    、/|    、/|
    / 」 |    / | |  
 ∠ニZケ'⌒ 0´`ヽ了
    | / ノハVノリハ |  出番のよォねェ!!
    | _|ゝ`・∀・リ _|
    ソ | /o   oノ|
    ∨ しー-J ∨


253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 18:12:44 ID:PWoqqJn3
乙ー。
気にしなさんな、私も投下前、投下後、書いてる最中にもプロットいじってぐりぐり話を変えて
「投下は週末の予定で」「やっぱ明日に」「週が明けた……今週末に……」

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 18:17:44 ID:J9WfYGrU
>>251
乙!! 復活してくれて嬉しいぜ!!
しかし元ネタがシューティングゲームの割にほのぼのしてるなぁw

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 18:33:47 ID:TG50FQZw
少女兵器の人 乙、待ってたよー。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 18:34:48 ID:YD0ovaZm
>>237
マリナとか懐かしすぎるだろ…
でも今でも「フリフリ!」の声脳内再生できるぜ

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 19:19:12 ID:L7h7A22B
久々のトリガーニート、乙!
いいところで止まってたから続きが気になってたんだ

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 19:25:06 ID:3jZsDQ87
○○○さんの脳内イメージがどうしても
http://watch.impress.co.jp/game%2Fdocs/20071022/poly14.gif
になってしまう

おマチさんは
http://power.futureworld.jp/soft/image/windows2000ProUPNT_mikai_1.jpg


259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 19:45:27 ID:Q2mK7U6N
終わりのクロニク

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 19:51:38 ID:WLICEOyC
CMソングの「Trouble Maker」は最高のツンデレソングだよな

歌詞がゼロ魔本編にぴったり

261 :異世界BASARA:2008/04/28(月) 19:55:37 ID:6wwp7l0M
少女兵器の人GJでした!
自分も続いて投下しても大丈夫ですか?

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:01:31 ID:cQk8h7iq
支援します

263 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/28(月) 20:01:54 ID:ZpTivfrW
どうぞどうぞ

264 :異世界BASARA 1/5:2008/04/28(月) 20:03:45 ID:6wwp7l0M
ルイズ達を乗せた軍艦、「イーグル号」は、浮遊大陸アルビオンのジグザグした海岸線を、雲に隠れるように航海していた。
3時間ばかり進んでいくと、大陸から突き出た岬が目に止まった。
岬の突端には高い城がそびえている。
「ウェールズ殿、あの城が?」
「ああ、あれがニューカッスルの城だよ」
「ふ、ふむ……少しは立派な城を持っておる。まぁわしの小田原には適わんがの!」
氏政がニューカッスルの城を見て悔しそうに言い放った。

イーグル号はさらに雲の中を進んで行く。
大陸の下に入ると、辺りは打って変わって真っ暗になり、視界が悪くなった。
しかし、水兵達はまったく動じる事なく、船を進めて行った。
その働きを見て幸村は感心した声を上げる。
「見事な航海術にござるな」
「まるで空賊だがね」
ウェールズは自嘲気味に応えた。

しばらく航行していると、頭上に大きな穴が開いている部分に出た。
イーグル号は正確な動作で穴の真下に停止し、少しずつ上昇していった。
暗い穴の中をイーグル号は進んで行く。と、頭上に明かりが見えた。
眩い光に、幸村と氏政は目を細める。たまらず氏政が口を開いた。
「な、何じゃこれは?目がしぱしぱするわい!」
「発光性のコケが生えているんだ。諸君、もう港に着いたよ」
ウェールズがそう言いながら歩いて行く。
しばらくして目が慣れた2人が辺りを見回してみると、そこは巨大な鍾乳洞の中であった。

265 :異世界BASARA 2/5:2008/04/28(月) 20:06:20 ID:6wwp7l0M
ウェールズはルイズ達を促し、タラップを降りていった。
「篭城中で歓迎が出来なくてすまないね。私の部屋はこっちだ」

城の一番高い天守の一角にあるウェールズの居室は、王子の部屋とは思えない、質素な部屋であった。
「何じゃこの粗末な部屋は……」
「ちょ!!!ウジマサ!!!!!」
とんでもなく失礼な言葉を発した氏政の口を、ギーシュは慌てて押さえた。
しかし、ウェールズは別段気にした様子もなく椅子に腰掛けると、机の引き出しから宝石が散りばめられた小箱を取り出した。
首からネックレスを外し、その先についていた鍵で小箱を開ける。
蓋の内側には、アンリエッタの肖像が描かれていた。
「宝箱でね」
ルイズたちがその箱を覗き込んでいるのに気づいたウェールズが、はにかんで言った。
小箱の中には一通の手紙が入っていた。
ウェールズはそれを取り出し、愛しそうに口づけた後、開いて読み始めた。

(のう若造、あれはやっぱりあれかの?恋文ではないか?)
(ウジマサ、頼むから……頼むからちょっと黙っていてくれ!!)

ギーシュと氏政を余所に、ウェールズは手紙をまた綺麗に畳んだ。どうやら読み終わったようだ。
「これが姫から頂いた手紙だ。君の言う通り、確かに返却したぞ」
ウェールズが差し出した手紙を、ルイズは深々と頭を下げながら受け取った。
「あ、あの……陛下、よろしいでしょうか?」
と、横で氏政の口を押さえていたギーシュが遠慮がちにウェールズへ話し掛けた。
「先程耳にしたのですが、明日反乱軍の総攻撃があるというのは本当ですか?」
「その通りだ、明日の正午、ニューカッスルに総攻撃を仕掛けると書状を送ってきた」
「……その、勝ち目はないのですか?」
その問いに、ウェールズはあっさりと答えた。
「ないよ。我が軍は300、敵軍は5万の軍勢だ。万に1つの可能性もないだろう」
そう言ったウェールズの声には、一片の悲愴さもなかった。

266 :異世界BASARA 3/5:2008/04/28(月) 20:09:32 ID:6wwp7l0M
ルイズは俯いた。だが意を決したように顔を上げると、ウェールズの顔を見た。
「殿下、恐れながら申し上げたい事がございます。この、ただいまお預かりした手紙は……」
ルイズはそこまで言って口篭もるが、ウェールズは察したのか、微笑みながら言った。
「君の思った通り、それは恋文だよ。僕とアンリエッタは確かに恋仲にあった。アンリエッタが手紙で知らせてきたように、この恋文がゲルマニアの皇室に渡っては拙い事になる。」
やっぱり、とルイズは小さな声で言った。
ウェールズの言うように、もしこの恋文が貴族派の連中に渡ればゲルマニアとの同盟は破棄されるだろう。
そうなれば、トリステインは一国で奴等に立ち向かわなければいけなくなる。

だがしかし……アンリエッタ姫はそれでもウェールズ様を……

「殿下!どうかトリステインに……トリステインに亡命を!」
ルイズは激しい口調でウェールズに頼み込んだ。
しかし、ウェールズは首を振るう。
「それはできない。アンリエッタはそんな事を望んではいない筈だ」
「殿下!!」

「もうよいルイズ殿」
詰め寄るルイズを、幸村は制した。
「ウェールズ殿、その決死の覚悟……この幸村、深く感じ入った」
幸村は真っ直ぐとウェールズを見据える。
「しかしながら、負ける気で戦に望むでない。常に必勝の意気で戦うのだ」
「……ありがとう」
ウェールズは幸村のその言葉を聞き、礼を言った。
それから机の上に置かれた時計を見る。
「そろそろパーティの時間だ。君達は我等が王国が迎える最後の客だ。是非とも出席してくれ」

267 :異世界BASARA 4/5:2008/04/28(月) 20:13:21 ID:6wwp7l0M
出撃の前夜に開かれたパーティはとても華やかであった。
貴族達は着飾り、テーブルには様々な料理が並べられていた。

「いや!さっきのあれは素晴らしかったね!」
「ふん」

パーティに参加していたギーシュはワイングラスを片手に、氏政に話し掛けていた。
既に酔っているのか、ギーシュは上機嫌であった。対して氏政は面白くなさそうに料理を口に運んでいる。
ギーシュが話しているのは先程あったアルビオンの王、ジェームズ1世の演説であった。
この老いたる王は明日に行われる戦いで彼等が傷つき、倒れるのを見たくないと言い、この城から逃げるように言ったのだ。
しかし、貴族達は誰一人とその言葉に従わず、全員が戦う事を望んだのである。

「あれこそ正に王の鏡だよ!よし、僕もここで名誉ある戦死……いや、でも死んだらもうモンモランシーとは会えないしな……」

ううむ、とギーシュは唸り、どうしようかと氏政の方を見て尋ねようとした。
「あれ?」
しかし、さっきまで隣にいた筈の氏政がいない。しばらく辺りを見回すと……いた。
なんとジェームズ1世の玉座の前に立っている。
ギーシュは、さっきまでの酔いが冷めていくのを感じた。そして


「ジェームズとやら!わしはお主が気に食わん!!」


その一言で、ギーシュの酔いが一気に吹き飛んだ。

268 :異世界BASARA 5/5/:2008/04/28(月) 20:16:30 ID:6wwp7l0M
「……聞かせてくれぬか?朕は何か失礼な事をしたのだろうか?」
氏政の無礼な言葉にもジェームズ1世は怒りを表に出さず、静かに尋ねた。
「わしだってなぁ……わしだってなぁ!お主と同じぐらい国と兵を大切にしているんじゃ!それなのにわしの兵ときたら……」
氏政は拳を強く握り締めた後、きっ!ジェームズ1世を睨みつけた。
「何故じゃ!何故お主はそんなに慕われるんじゃ!気に食わんっ!!」


「うわあぁぁぁ!ももも申し訳ありません!このウジマサはそのちょっと頭がおかしくて、痴呆なんです!どうかお許しを!」


と、そこへ血相を変えたギーシュが飛び込んできた。
氏政はそのままギーシュに羽交い絞めにされ、言葉を喋れなくなる。
「……ウジマサであったな、もう1つ尋ねてよいか?」
再びジェームズ1世が口を開く。
「今、自分が兵に慕われていないと言ったようだが…では、その兵達はそちの元を離れていったか?」
「……いや、給料が低いと文句は言うが……誰も去ってはおらんわい」


「それは、兵がそちの事を慕っているからだろう」


氏政は驚いたように目を見開き、ジェームズ1世を見る。
当のジェームズ1世はさっきまでとは違い、にっこりと笑顔を浮かべていた。
「大丈夫。そちは充分、兵から信頼されているよ」
ジェームズ1世は氏政にそう言った。
氏政はギーシュに羽交い絞めにされたまま、ただ彼を見ていた。

269 :異世界BASARA:2008/04/28(月) 20:20:18 ID:6wwp7l0M
これで投下終了です。
BASARA2の公式サイトにある兵卒BASARAを見ると、氏政って意外にカッコイイとこもあるんですよ。

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 20:23:01 ID:ARPi0w8l ?2BP(30)
BASARAの方乙!

今回も楽しませてもらいました。
にしても、まったくこのジジイはどこに行っても・・・・・

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 21:37:50 ID:fED9Qk6g
>>270
御爺ちゃんはヘルシングのベンウッド卿ポジションだぜ

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 21:41:06 ID:aaTp9E0T
>>271
無能かもしれないが、卑怯者ではない。だっけか。

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 21:53:45 ID:2eZf9cu0
日曜に投下が少なかったのはやはり大型連休ゆえか。
ここしばらくは投下少なくなるだろう。
かくいう俺も…

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 22:12:17 ID:U57vnYRA
BASARAの方乙!


>>273
あっしは大型連休のおかげで書き進められます。

就活→即日採用→研修所(収容所)→帰還(今ここ)→休み明けから実戦配備

嗚呼、無職状態ってのも、ある意味幸せだったんだなぁ…。と、噛みしめる日々です。
トリガーニート万歳

275 :プリキュアの人:2008/04/28(月) 22:24:25 ID:mEpb2xBG
題名:水の使い魔Splash☆Star

作品名:ふたりはプリキュアSplash☆Star
召喚者:ミズ・シタターレ

解説:プリキュアの敵側である「ダークフォール」の戦士。
女性ではあるが、7人の戦士の中でも1・2を争う実力を持つ。
「水の泉」の支配者であり、水が関係するものなら(色々と理屈をつけて)何でも作り出すことができる。
高飛車な物言いと高笑いが特徴だが、関西弁でツッコミを入れたりするなどノリはいい。
かなりのコスプレ好き(というか変装好き)であり、「電車の運転手」や「宅配便の職員」に扮装してプリキュアを驚かせることを至上の喜びとしていた。
声優は松井菜桜子さん。


この内容で22:30頃から投下したいのですが良いでしょうか?
例によって、召喚シーンは個性が出しづらいので後回しです。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 22:28:30 ID:N/27t3LT
>>275
プリキュア見たこと無いけどカマン!

277 :水の使い魔Splash☆Star 第1話(1/6):2008/04/28(月) 22:30:09 ID:mEpb2xBG
ルイズの『錬金』失敗によって、実習室は無残な姿に変わっていた。
割れた窓ガラス、飛び散った学習机、煤と埃まみれになった教室。
爆発を聞きつけて集まった教師達が、ミス・シュヴルーズをはじめとする怪我人を救護室に運び、生徒達は他の教室へと移った。

無茶苦茶になった教室で、ルイズはシタターレに話しかけていた。
「これでわかったでしょ?、私が何で『ゼロ』って呼ばれてるか。
 どの呪文を唱えても、こんな風に爆発に変わってしまう。成功確率『ゼロ』ってこと。」
「ふーん、地力はありそうに見えるのにね。」
「え?」
てっきり馬鹿にされると思っていたルイズは、予想外の返事にとまどい話題を変えた。
「しっかし、なんで私たちだけで、この教室の片付けなんかしなきゃならないのよ。
 こりゃ、下手したら夜までかかるかもね。」
シタターレはルイズが話しかけたのが聞こえなかったかのように、部屋の外へと歩いていく。
「ちょっと、どこ行くのよ!あんたは私の使い魔なんだから、ちゃんと手伝いなさいよ!」
そんな風にわめくルイズを全く意に介せず、シタターレは出て行ってしまった。

「なによなによ、なんなのよあいつはっ!主人の言う事を無視して!自分が使い魔だってわかってるの!?
 …こんなの、私一人じゃ、いつ終わるかわかんないじゃない…。」
ルイズは、一人でとぼとぼと、倒れた机を隅に運び始めた。



278 :水の使い魔Splash☆Star 第1話(2/6):2008/04/28(月) 22:30:48 ID:mEpb2xBG
ルイズが部屋の片づけをはじめてから数分後、実習室の扉が開いた。
「ちわーっす、『みずした清掃』で〜す。」
入ってきたのは大柄の女性、上下のつなぎを着て、作業帽を目深に被り、肩にゴムホース、片手にはモップやデッキブラシなどを突っ込んだバケツを持ち、もう一方の手にはフロアポリッシャー(業務用掃除機・床磨き&汚水吸引機能付き)を引っ張っている。

「ちょ、ちょっと、シタターレ、何よその格好は?」
「あら、よく判ったわね。」
「その顔と髪形を見れば一発で判るわよっ!
 それより、その変な格好は何のつもりなのよっ?!」
「『緑の郷』では、掃除するときはこういう格好をするの、おチビちゃんのも持って来たから着替えなさい。」
「わ、私はいいわよ。」
「よくない!そんな服装で作業してるから、服も髪も煤と埃まみれじゃないの!」
言われてみて、ルイズは自分の格好に気づいた。
実験失敗の後に着替えた服は確かに煤であちこち黒くなっており、桃色のブロンドもすっかり乱れて、そこかしこに煤がこびりついている。
「さあ、つべこべいってないで、後ろ向いててあげるから早く着替えなさい。」
「って、ここで!?ここ教室よ、せめて更衣室で…」
「さっさと着ろっ!!」

シタターレの剣幕に押されて、ルイズはつなぎを受け取り、教室の隅へいった。
う〜〜っ、っと唸りながら、震える手がブラウスのボタンにかかる。
(ヴ…ヴァリエール家の人間が、きょ、きょきょ教室なんかで着替えるなんて前代未聞だわ…
 ヴァリエール家どころか、レディが神聖なる学び舎で…が、がが、学校始まって以来かも…
 お父様お母様ちいねえさますみません、ルイズはとんでもない恥知らずなことをしようとしています。)

ルイズはブラウスとスカートを脱ぎ、みたことのない「つなぎ」に手足を通す。
…が、どうやって着たらいいのかピンと来ない。
「この服、ボタンも紐も付いてないじゃない?」
「股のところにファスナーがあるから、そのつまみを引っ張り上げるだけよ。」
「これね…ちょっと!全然動かなくなっちゃったわよ」
「なによ、うるさいわねぇ。…って、キャミソール噛みこんじゃってるじゃないの!」
ルイズが、恥ずかしさのあまり早く着ようと、良く確かめずにファスナーを力任せで引き上げたため、キャミソールのすそを噛みこんで、硬く詰まっているのであった。
シタターレは、しばらくファスナーと格闘して、なんとか引き下ろした。
(幸運にも絹のキャミソールは破れず無事だった。)

「あんた…それも脱ぎなさい。」
「ええっ!!こ、ここ、これ脱いだじゃったら、わ、わわ、私パンツ1枚!」
「どうせ、上に『つなぎ』着るんだからいいでしょ。」
「で、でもでも、だって!!」
「さっさと脱げっ!!」



279 :水の使い魔Splash☆Star 第1話(3/6):2008/04/28(月) 22:31:24 ID:mEpb2xBG
ルイズが着替え終わった頃、シタターレが机を部屋の隅に積み上げる作業を終わろうとしていた。
「き、着替えたわよ。」
「よし、それじゃ、本格的に始めるわよ。まずは、床に水を撒いて…」
「『水』って、井戸は結構遠いわよ。わざわざ水掃除までしなくたって。」

シタターレはルイズの言葉を意に介さぬような仕草で、ゴムホースを取り出し、片方の端をバケツに突っ込んだ。
「なによ、その変な管は…」
言い終わらない内に、シタターレが持っている側から勢いよく水が噴きだす。
驚いたルイズがバケツを見てみると、空だったはずのバケツにいつの間にやら水が張っている。
「ど、どうなってるの?そんな管を差し込んだだけで水が出るなんて。」
「私は『水の泉』の支配者、ミズ・シタターレ!これくらい造作もありませんわ!」
「バケツの水も、全然減ってないし…」
「私は『水の泉』の支配者、ミズ・シタターレ!これくらい造作もありませんわ!」
「左様ですか…」

一通り水を撒き終わると、シタターレはポリッシャーにスイッチを入れようと、コードをほどき始めた。
「あれ、『電気』のコンセントは?」
「『電気』って、ライトニング系の奴?私は使えないわよ。」
「良く考えれば、コンセントがあるわけないか…仕方ないわね…。」
そうぼやきながら、シタターレは懐から『奇跡の雫』を取り出すとフロアポリッシャーに押し付けた。
それは、あっという間に形を変えて『ウザイナー』と化す。

「うざいなー!」
「んじゃ、床みがきはよろしくね。ちゃんとワックスもかけとくのよ。」
「うざいなっ!」
「な、なな、なに?そいつ生きてたの!?」
「もう、一々驚かないの。このウザイナーじゃ、隅の方はできないから、おチビちゃんよろしくね。」
そう言いながら、シタターレはルイズにデッキブラシを押し付けた。
「ほらほら、もっと力入れて!!」



280 :水の使い魔Splash☆Star 第1話(4/6):2008/04/28(月) 22:31:59 ID:mEpb2xBG
それから、約2時間後…

「夜までかかると思ったのに、もう終わっちゃった…。床もピカピカ、新品みたい…。」
ルイズは自分達が掃除した部屋を呆けた顔で見つめている。
「やっぱり道具なのよね〜。」
シタターレがそういいながら、くるっと回転すると、元のドレス姿に戻っている。

シタターレの姿に気づいたルイズが、自分も着替えようと部屋の隅へ行ってみるが、なぜか服が見当たらない。
「あれ、ここに置いといた私の服は?」
「汚れてたから洗って干してるわよ。」
「い、いつの間に…って、服が無かったら、私どうするのよっ!!」
「部屋に帰って着替えたら?ここで着替えるのイヤなんでしょ。」
「そ、それはそうなんだけど…、」
「んじゃ、ついでにそこのバケツと雑巾をメイド宿舎に返しといて、後のはこっちで返しとくから。」
そういって、シタターレはゴムホースやポリッシャーなどを持って姿を消した。

「ちょ、ちょっと待ってよ!!こんな格好で寮まで行けって言うの!?
 この薄情者!帰ってきなさいよ〜っ!!」


呼ぼうと喚こうと、シタターレが戻ってくる気配は一切無い。
そのうちに、ルイズは自分がつなぎの下は、ほぼ裸であることに気づいて不安になってきた。
とりあえず、落ち着こうと深呼吸して、考えをまとめる。

「ま、まぁ…掃除が早く終わったのは事実よね。
 それで、あいつはすごい『魔道具』(マジック・アイテム)を主人のためにいくつも持って来たのよね。
 『きれいな水がいくらでも出るバケツ』に、 『水を自由自在に操る管』に、
 部屋の掃除をしてたあれは、多分『魔法人形』(ガーゴイル)ね、あんなの見たことないけど…
 アレだけの『魔道具』なんだから、時間制限とかあって当然よね。だから急いで帰った。
 …た、多分そうよね。ぶっきらぼうだけど使えるのだけは認めてあげようかしら。」
そこまで独りで呟いてみても、周囲は物音ひとつしない。
ルイズは、だんだんと不安になってきた。

「とりあえず、この桶と雑巾は寮の入口にでも置いて、後で使用人に取りに来させればいいわ。」
そういって、雑巾を桶に放り込んで持ち上げてみても、周囲は物音ひとつしない。
ルイズは、本気で不安になってきた。

「と…とにかく、授業が終わって皆が出てこないうちに寮まで行かないと…」



281 :水の使い魔Splash☆Star 第1話(5/6):2008/04/28(月) 22:32:41 ID:mEpb2xBG
ルイズは、できるだけ人の通らないようなルートを使って寮へ向かっていた。
校舎裏を通り抜けるまでは、誰にも会わずに進む事ができた。
…が、寮に着く寸前で、見慣れた赤髪の女がこちらを見ていることに気づいた。
『微熱』のキュルケ、一番見られたくなかった相手である。

「ラ・ヴァリエールじゃないの、どうしたのその格好?」
「な、なな、何でこんな所にいるのよ、今は授業中じゃないの!」
「あんまり退屈だから抜け出してきちゃった。
 それより、あんた部屋の片づけをしてたんじゃないの、何でそんな格好してここにいるのよ?」
「もう、終わったわよ!」
「嘘おっしゃい、あの部屋の片づけがこんなに早く終わるわけ無いでしょ。」
「終わったわよ!うちの使い魔が、そりゃもうすごい『魔道具』を持ってて、それを使ったらすぐに終わったわ。
 こ、ここ、この格好は、『魔道具』を使うための儀式用の衣装って所ね!」
ルイズはムキになってまくしたてた。

誇らしげに胸を張るルイズに対して、キュルケは冷静に指摘した。
「じゃあさ、なんであんた、ここにいるわけ? 更衣室は反対側よ。」
「え!?えと、あ…そ、それは…」
「まさか、貴方、教室で着替えた…とか?」
「そ、そそ、そんなはず無いじゃない!!」
「そりゃそうよね、そんな恥知らずなレディがいるはずないわね。」
「と、当然よ、当たり前じゃないっ!!」
そう言いながらも、ルイズの顔は自分でもわかるほど赤く、目は明後日の方向を泳いでいる。
「ちょ、ちょっと…私、急いでるから!じゃあね。」
ルイズはそう言い残して寮までダッシュした。


ルイズが寮に消えたのを見届けた後、キュルケは笑い出した。
「あはは、も、もうダメ、おなか痛い…」
「言ったとおり、『いいもの』が見れたでしょ。」
いつの間にかキュルケの横にはシタターレが立っている。
「最っ高、ルイズのあんな顔をはじめて見たわ!」
「ほんっと、いい『おもちゃ』を見つけちゃった。」
「貴方とは気があいそうね、また、何かあったら教えてよ。」
赤い髪のキュルケと青い髪のシタターレは、向かい合ってにんまりと微笑んでいた。



282 :水の使い魔Splash☆Star 第1話(6/6):2008/04/28(月) 22:33:15 ID:mEpb2xBG
一方その頃…
ルイズたちが掃除した実習室に、コルベールが向かっていた。
怪我をした人たちを医務室に運び終え、誰も命に別状が無いことを確認した後、
彼は手が空いている使用人を集めて実習室の片付けを交代する予定だった。
もとより、ルイズと使い魔だけで部屋の片付けができると思ってはいない。
反省を促すために、少し労働をさせるだけのつもりだったのだ。

コルベールは、使用人を5人連れて部屋の扉を開けた。
「ミス・ヴァリエール。お疲れだね、使用人を手配してきたから、後は彼らに任 せ…」

部屋はすでにピカピカに磨き上げられている。
コルベールは、一瞬部屋を間違えたかと思ったが、確かにそこは実習室だった。
部屋の隅にうず高く詰まれた、『壊れた机』と『ガラスの破片』がそれを物語っている。
後ろの使用人が、部屋の様子を見て騒ぎ出した。

「すごい、もう終わっちゃってる。」
「床(大理石製)がピカピカ光ってる。油まで敷いてますよ!」
「あ、あの、我々は何をすれば…」
「と、とりあえず、あそこの『壊れた机』を運び出して、代わりの机を持ってきなさい。」

それだけ指示すると、コルベールは部屋に入って様子を確かめた。
先ほどから香っているのは、床に敷いた油の匂いだろう。しかし、このような匂いははじめて嗅ぐ。
彼は床に着いた油を手で触って感触を確かめ、匂いを良く嗅いでメモを取り始めた。

次いで彼は、おかしなことに気づいた。
割れていたはずの窓ガラスが入っている。
コルベールはそのガラスに触れてみた。…冷たい。
「これは…氷?」
窓ガラスの入っていた部分には、氷が入っている。しかも、全く溶ける気配が無い。
「どうなっているんだ、これは…」



283 :水の使い魔Splash☆Star 第1話:2008/04/28(月) 22:38:18 ID:mEpb2xBG
今回は以上です。
今度は15〜20話くらい書ける…かな?



284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 22:42:47 ID:N/27t3LT
お疲れ様です

またルイズいぢりの上手そうなのが来ましたね。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 22:53:33 ID:b4VDWNYq
乙です
プリキュアと聞いたらカレハーンの肩のアレが浮かんで困る

ところでデルフ涙目はわりとよく見るがほとんどが出番的な意味な気がする。
たまには出番を沢山もらってかつ涙目なデルフはみられないだろうか
へし折れんばかりの腕力で振るわれるデルフとか

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 22:55:52 ID:mimQPnlA
投下乙です。個人的にシェフィールドに嫌味を言われながらも、必死に働く
ブンビーさんを見てみたかったりw

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 22:57:03 ID:2eZf9cu0
乙でした!

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:14:28 ID:hTKi+JUE
「ボソグ…!ボンゾボゴ、ボソギデシャス!!ガガデデビジャガセッ!ヒラガァ…サイトォォォォ!!!」

289 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:23:58 ID:2eZf9cu0
すいません、予約無ければ投下したいのですが、よろしいでしょうか?

それと、ちと長いので支援お願いします。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:27:34 ID:N2nsWf/G
支援だ

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:28:58 ID:rR90LZj1
支援します

292 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:32:09 ID:2eZf9cu0
支援ありがとうございます。
19話です。実質18話な19話です。

 スカボロー駐留艦隊を下したトリスティン艦隊はアンリエッタの演説の後、
褒美としてスカボロー艦隊司令部から奪った金貨の一部と酒を将兵に配った。
褒美は、元レコンキスタ将兵にも分け与えられ、忠誠を確かなものとした。
交代で兵達を休ませるよう命ずると、アンリエッタは自室に戻る。
今回の演説も恥ずかしかったようだが、日が沈みランプと魔法の明かりで
照らされたアンリエッタは、多少顔色が赤くなっていても目立たない。
「ケータ殿は、こんな事まで計算していたのかしら?」
「さて、私にはわかりかねます。」「きゅ〜〜?」
アンリエッタの疑問に、律儀に答えるマザリーニだ。
「ケータなら、このくらいの先読みと打算は当然だと思いますわ、姫様。」
ルイズが、得意そうに言った。
「毎回姫様に演説させているのは、士気を上げるためと、兵が姫様への忠誠を
確実にすることと、兵へのご褒美として高貴な王族から直接賞賛を受けるのと、
姫様の場慣れの訓練。今後の大まかな予定を知らしめる、という目的があるかと。
当然、ご褒美の金貨を今与えたのも、計算のうちだと思います。スカボローには
硫黄を買うお金が山ほどあるはずだって最初から言ってました。3回分の
ご褒美を1回で済ませられて。アルビオン将兵の買収の意味も持ちますし。」

 今頃、出航禁止を言い渡された商人や船長達は、スカボローに運んできた荷物、
スカボローから運び出す荷物、人員名や目的地、期限、など等を書いた書類を
書いていることだろう。ラ・ロシェールで船の出航許可を申請するために
必要だった書類だ。それが異端審問の証拠として使われたことはまだ
伝わっていないはずであり、素直に提出するだろう。その後、黄金並みの
値段で取引される硫黄の商人達から、膨大な量の黄金を搾り取り、船を没収。
他の物資についても没収できるだろう。膨大な戦利品が手に入る。
ある意味、この戦争はすでに勝利したといっても良い。

 戦争とは経済活動であり、利益が出れば成功なのだ。
膨大な資金と物資、運輸に役立つ船の入手。このまま行けばトリスティンは
今後大きく発展するだろうことは間違いない。

 そして、まだ啓太以外に気づいていないことだが、がリア王ジョゼフの
野望を大いに躓かせてもいた。ジョゼフは、高値で硫黄を売りつけ、
資金を提供…多くは貸与という形で…することで値段を維持させて来た。
つまりは、儲けから搾り取った税金のかなりをレコンキスタに供給することで
黄金並みの値段で硫黄を売りつけていたのだ。さもなくば、
こんなばかげた高値で硫黄が売れるはずが無いのである。
資金の円還。
その一部を断ち切り、流れる金をトリスティンに回した事により、
ガリア商人達は大いに困り、しばらく後に破産するものも続出することになる。
硫黄で儲けた金は、とうの昔に支払う予定の決まった金であり、
それが滞ることで債務不履行が連鎖する事になったのである。
経済の安定によって国力を増すことで支持を受けてきたジョゼフにとって、
これは実に痛い攻撃であった。戦争資金の調達予定も大幅に狂っていく事になる。

293 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:33:30 ID:2eZf9cu0
 厨房からおやつのプリンが届いたすぐ後にマザリーニは呼ばれて出て行き、
次いでともはねと啓太が戻ってきた。タバサも一緒である。
啓太は自分の執務室(口の堅くて頭のいい武闘員達のたこ部屋)に行っていた。
色々な書類を持っている。
「姫殿下、今マザリーニ枢機卿にも渡しましたが、これがレコンキスタ
スカボロー艦隊を取り込むに際しての演説草稿です。ご確認ください。」

「ええ。ケータ殿。プリンが届きましたの、食べながら話しませんか?」
 アンリエッタは、書類を受け取るとかわりにプリンを手渡してやった。
「おや、姫殿下じきじきにおやつをいただけるとは、これはうれしい。
味わいも格別でしょうな。何よりの褒美にございます。」
啓太は、わざと大仰にうれしがって見せた。
「! い、いいえ、ただ渡しただけですわ。」
アンリエッタは何かに気づいたようだ。
「はい、シャルロット様。はい、ともはねちゃん。」
「…ありがとう、アンリエッタ様。」
「わ〜〜い、プリンプリン!」「きゅ〜〜(俺も分けてくれ)」
タバサが、ほんのりと笑みを浮かべる。ともはねがぴょこぴょこはねる。
ツインテールと尻尾がそれにつれて上下に揺れる。
アンリエッタは、啓太の意図を正確に理解した。こういった些細なことでも、
大きなご褒美になる事があるのだ、と。
「時にケータ殿。今回もスカボロー港でも、伝令を逃がしましたが、
良いのですか? 最初の戦いでは絶対に情報を漏らすな、と厳命しましたのに。」
「良いのです。最初の戦いでは大砲の新戦法を試しました。
それをばらすわけには行かなかった。今回は見せていませんからね。」
そんな戦術論を話しているアンリエッタと啓太である。

 一方タバサは、プリンをじっと見つめて考え込んだ。
啓太の袖を引き、一口目を食べようとしていたところに訴えた。
「ご褒美は?」
ルイズ、ともはねのテンションが急降下した。部屋の温度が数度下がる。
「ああ、ゲルマニア竜騎士団攻撃作戦とその後の戦闘のか。1騎捕まえて
1騎落としたんだったよな。規定の金額はもう渡されたはずだけど、
それ以外のご褒美だよな?」
うなずくタバサに、啓太は頭をなでなでしてやった。
タバサは目を細めて気持ちよさそうにしている。
「ああ! ず、ずるいです、ともはねも一杯働いたのにご褒美もらってません!
啓太様と14騎も倒したんですよ! ご褒美ください!」
啓太は、プリンをテーブルに置くと反対の手でともはねの頭をなでてやった。
ともはねも気持ちよさそうに目を細める。
「ケータ! 私は!? 私にもご褒美!」
ルイズも騒ぐ。アンリエッタ王女もうらやましそうに見ている。
「ルイズ。お前は姫殿下の後ろに控えてただけだろ。」
「うっ! そ、それは、でも…」
ルイズは、うんうん悩み始めた。
(「確かに何にもしてない。今の私じゃ、手柄を立てる手段が無いわ。
危険な戦場に来たのに! なんとか、何とか方法を考えないと!」)

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:35:17 ID:7t98mghg
支援

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:35:21 ID:nTmWaJqW
初☆リアルタイム支援

296 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:35:23 ID:2eZf9cu0
 悩むルイズを尻目に、つい、とアンリエッタも頭をさしだした。
少し恥ずかしそうに上目遣いで啓太に訴える。
「あの、私も恥ずかしい演説をがんばったのですから、ご褒美を。」
アンリエッタは、甘えることにある種目覚めてしまったらしい。
マザリーニを初めとする大人達がいない場所でならいいようだ。
「少しだけですよ?」
啓太は、素直に頭を撫でてやった。

 なでなで。なでなで。なでなで。

その手は、順番から言って当然ながらタバサの頭から移動したものであり。
一通り撫でてやった後、タバサがまた啓太の袖を引いた。
「(くいくい)もっと。」
それは、もっと頭を撫でてほしい、というだけの要求だった。
しかし啓太は、さらに別のご褒美がほしい、という意味だと解釈した。
ふと見ると、脇のテーブルにはまだ食べていないプリンが。
「はい、あ〜〜ん。」
「!! ……(はむ)」
タバサは数瞬悩んだが、啓太の前だとなぜだか素直に甘えられる気分になる。
素直にプリンを食べさせてもらった。当然、ともはねは嫉妬全開である。
「あああああああ!! ずるいずるいずるい!! そんなうらやましいこと、
私だって数えるくらいしかして貰ってないのに! 私も私も私も!」
地団駄踏んでくやしがるともはね。2口ほど食べさせた後、自分でも一口食べた
啓太は、ちょっと困惑した。タバサは、間接キス、と述懐して赤くなっている。
「ともはねにやる分のプリンはもう無いからな。厨房に行ってもらってくるか。」
ともはねの分のプリンを食べさせるのではこの場合ご褒美にならない。
「無かったらどうするんですか!」
「む、そうか、その可能性もあるか。」
「だいたい、プリンならまだあります!」
びしっと指差すともはね。食べかけだが、確かに啓太の手にある。
「これでいいのか? ほら、あ〜〜ん。」
「わ〜〜い! あ〜〜ん!」
実に幸せそうなともはねである。アンリエッタは、さすがにそこまではしない。
それを見ていたルイズは。ついに一大決心をした。
「姫様! ルイズ一生のお願いがあります! どうか、私に始祖の祈祷書を
お貸しくださいませ! どうしても、どうしても必要なのです!」
鬼気迫る様子のルイズである。ルイズ達は以前、虚無魔法の呪文書に
心当たりが無いかオスマンに聞き、あっさりと始祖の祈祷書を教えられた。
1冊しかないはずなのに、集めれば図書館が出来るほどハルケギニア中に
あると言われるまがい物のどれか一つは本物であり、6000年前、
始祖が神に祈りをささげた際に読みあげた呪文が記されているとされる。
身近なところではトリスティン王家も所蔵している、と。

297 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:36:28 ID:2eZf9cu0
「ええ、いいですわよ。」
あっさりと、あまりにもあっさりと承諾され、ルイズ達は固まった。
アンリエッタは、部屋の隅にあった作り付けのロッカーから厳重に魔法で
封印された箱を取り出すと、呪文を唱え杖を振った。蓋が開き中から、
ものすごく古めかしい1冊の本が出てくる。

「我が王家に伝わる『始祖の祈祷書』です。ガリアの始祖の香炉、アルビオンの
始祖のオルゴール等と並んで始祖に与えられたと伝えられる秘宝です。
わが国では、王族の結婚式で貴族から選ばれた巫女がこの『始祖の祈祷書』
を手に式の詔を読みあげる慣わしになっています。詔を考えるのは、巫女。
ウェールズ皇太子との結婚に尽力してくださるとケータ殿が
請合ってくださったのですもの、早めに考えておきませんとね。
さすがは博学なルイズ、ちゃんとわかっていましたのね。
私も、あなたに巫女になって欲しいと思いますよ。結婚式まで、
『始祖の祈祷書』を肌身離さず持ち歩き、詔を考えてくださいね。」
 
 現在、出征しているトリスティン貴族の女性でなおかつ処女なのは
ルイズだけである。アンリエッタは、その事に思い至ったルイズが、
巫女を志願し、ひいてはウェールズとの結婚に協力しようとしてくれた、
と解釈したようである。
「は、ははは、はい! 誠心誠意、勤めさせていただきます!」
ルイズは、頭がいいだけにそれらの事をすぐ理解し、遅滞無く引き受けた。
が、目的は別にある。失敗魔法で攻撃するという情けない状況を打破し、
強力かつ有益な虚無呪文を習得して啓太にご褒美をもらうためである。
なんだか変な目手になってしまっているがルイズが気にしない。
早速ページを繰り出すルイズ。一方啓太は、頭を抱えて聞いた。

「姫殿下。もしかして、ウェールズ皇太子との結婚、最初から狙って
親征いたしたのですか? すぐに結婚式挙げられるようにと持ってきたと。」
「ええ、そうですわ。」
 アンリエッタは、澄まして答えた。啓太が自ら動かなくては何も手に入らない、
自分から掴みにいけ、と教えたのである。それを実践したまでだ。
「さ、さすが王族!?」
啓太はうなった。恐るべき学習速度とバイタリティである。
「そういえば、おん年17歳ですでに水のトライアングルでしたな。
それだけの努力もしているわけですか。頭も良く機転も利く。もう10年、
いえ、5年も齢を重ねれば、押しも押されぬ女王となられましょう。」
啓太は、アンリエッタの信用を得て、脇から軍政に口を出して、という心積もり
であった。しかし、その予定は大幅に変えたほうが良さそうな気がしてきた。
かわいい顔に似合わず、かなりしたたかだ。
そのときである。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:36:45 ID:7t98mghg
しえん

299 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:38:41 ID:2eZf9cu0
「ひ、姫様。この本、最初から最後まで白紙なんですけど!?」
戸惑いと落胆とやはりそうだったか、という嫌な予想の当たったような声。
ルイズが開いて見せたページは、完全な白紙。パラパラとめくってみせる
その他のページも同様だ。総数300Pほどの始祖の祈祷書は、
まがい物と呼ぶのもはばかられるほど出来が悪い…ように見えた。
「ああ、それですの? まあ、仕方ありませんわ。とにかくその
白紙のページを見ながら詔を考える伝統なのですもの。」
「やっぱり、昔からこうなのですか、姫様?」
「ええ。」
二人の会話は、当然の結果を確認するような、そんな調子である。

 だが。啓太とともはねは違った。
「くんくん。姫様、これ、触ってみてもいいですか?」
「ふむ。俺も、調べさせて欲しいのですが。」
アンリエッタが許可すると、二人は目を眇めたり瞑想したり匂いをかいだりと
思い思いの方法で本を調べ始めた。アンリエッタもルイズも、
何をしているのかわからずにきょとんとしている。
「一見見えないインクで書かれた書物というものは、実在する。」
タバサが、ポツリともらした。アンリエッタとルイズが、顔を見合わせる。
ディティクトマジックで見えるインクで書いた、アンチョコ。
アンリエッタは、数日前からこれのお世話になりっぱなしである。
旗に書き込んだり盾に書き込んだりして身近において演説する事の
なんと多いこと。一見何も書かれていないこの本も同じかもしれない?
だとすると、そう簡単に人に見せられない、それなり以上に重要なものとなる。
少なくとも、権威付け用に作ったまがい物なら、もっとそれらしく
体裁を整えるはずである。古代ルーン文字で呪文を書き込む、とか。

ということは。これは。
 本 物 
なのだろうか?

「強い霊力を感じますね。ページの匂いも、なにか書いてある部分と
素の羊皮紙の部分に分かれてるみたいな匂いです。」
「うん、確かに、かなり強い霊力を感じる。こっちの系統魔法とは違うな。
むしろ陰陽五行系仙術に近い。何かあるのは確かだな。」
 啓太は、じっと考え込んだ。法術の呪文を唱え、始祖の祈祷書に霊力
を流し込んでみる。しかし何も起こらなかった。次いで、最大限まで
霊力を高めて霊視をしてみる。その状態で、波長も変えてみる。
「違うな。あぶり出し、なんてものをやったら本が傷む。となると、
場所の条件を満たすか、道具を使うか、あるいは人の条件を満たすか。
それとも複数か? ルイズ、お前が持って、精神力を集中させて見てみろ。
魔法力もこの本に込めてみな。」

300 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:40:09 ID:2eZf9cu0
 いずれも、RPGの一つもやっている連中なら、あるいはファンタジー系の
知識があれば思いついて当然の可能性である。啓太は本物の霊能者である分、
そちら系統の知識は豊富であり、ごくあっさりと方法を考え付いていた。

「わ、わかったわ。」
ルイズは、いわれたとおり精神を集中し、魔力を込めてみる。

 それを見ていたアンリエッタが、当然の疑問を呈した。
「なぜ、ルイズに試させるのです?」
「ルイズが、虚無の担い手である可能性が高いから、ですよ。」
「ええ!?」
「今は、何も聞かずにルイズに機会をおあたえくださいますよう、
伏してお願いいたします。可能性は、充分あります。虚無に目覚めれば、
ルイズは我にも勝る姫殿下のお力となりましょう。ですから、今は。」
「え、ええ、もちろん良いですわ。」

 そうこうするうちに、ルイズから何の変化も無い、と報告される。
「そうか。ならば、姫殿下。」
「は、はい。」
ただのガラクタと思っていたものが、本物かもしれない、どころかルイズが
虚無の担い手かもしれないと知って、アンリエッタも真剣な表情で答えた。
「この本を公式の行事などで読むよう指示されている場所、それも数千年前から
変わらない伝統の場所にお心当たりは? あるいは、始祖の祈祷書と
セットで王家に伝えられているアイテムなどはありますか?
杖とかメガネとか指輪とかペンダントとか。メダルとか。
法衣や帽子もありうるかな。それらとセットなら読めるのかもしれない。」
「私にはわかりません。でも、マザリーニ枢機卿ならば判るかも知れません。」

 かくして、マザリーニが戻った後に質問を繰り返した啓太は、
アンリエッタの嵌めていた『水のルビー』を指摘された。
アンリエッタから借りた青い水のルビーをルイズが嵌めて始祖の祈祷書をめくる。
「意識を集中しろ。何がなんでも今読まなければならないと必死になれ。
祈祷書とルビーに魔力を注ぎ込め! 可能性は高い!」
啓太の励ましに、ルイズが意識を集中させて始祖の祈祷書を開く。
1ページ目から、開いていく。

「光? 光が漏れて見える。これは…! 古代ルーン文字?
見える! 見えるわ! 読める、読めるわ!」

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:40:17 ID:PQyurEET
支援

302 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:41:37 ID:2eZf9cu0
「おでれーた。お嬢ちゃん本当に担い手かよ。懐かしいな、その本。」
 今の今まで、壁に立てかけられ忘れられていたデルフリンガーがしゃべった。
「あ。そういやお前、ガンダールヴの持ってた剣だったんだよな。
なんでいままで教えてくれなかったんだ?」
「ガンダールヴの剣!?」
「まさか、デルフリンガーですかな!?」
アンリエッタ姫とマザリーニ枢機卿が驚く。

「いやあ、始祖の祈祷書見てから、ずっと思い出そうとがんばってたんだ。
けどよ、何しろ6000年以上も生きてるからな。忘れてること、
思い出せないことも多いんだ。年寄りなんだから勘弁してくれや。」
「なるほどね。じゃあ、やっぱりこれは本物で。私は、虚無の担い手なのね。
何しろ生き証人が保障してくれるんだもの!」
ルイズが、誇らしげに無い胸を張った。

「待ってください。ミス・ヴァリエールの使い魔はそのオコジョ「きゅ〜〜!」
でしょう、虚無の担い手ならば使い魔はもっと大きいはずです。ガンダールヴは
1000の軍勢を壊滅させるほどの強さを持っていたとされるのですから、
このように小さくはない「きゅう〜〜〜!!!」はずですよ。なんです、
うるさいですね。ミス・ヴァリエール、使い魔のしつけがなっていませんよ。」
「あの、マザリーニ枢機卿。マロちんの事を悪く言ったら怒って当然かと。」
 ルイズが、控えめな声でフォローする。
「そうですね、目の前でオコジョなんていわれたら怒りますよ。」
「マロちんはオコジョじゃなくてムジナです! 強いんですよ!」
ともはねも無い胸を張ってマロちんをフォローする。

 その後しばらく、使い魔談義になって話は中断した。マザリーニ枢機卿が
怒ったマロチンに口を封じられるという一場面もあったりした。
そして。

「しょうがないか。俺が、ルイズの使い魔。伝説のガンダールヴですよ。」
啓太が、左手の手袋を外してルーンを見せる。
「これは!」
「なんと! 古代ルーンでガンダールヴと。」
次いで、デルフリンガーを抜いてルーンが光るところを見せる。
アンリエッタとマザリーニが、動かぬ証拠を見せられて驚愕する。

「君は、ガンダールヴだったからあんなにも強かったのか!?」
「幼い頃からの修行にガンダールヴの力を上乗せしたから強いのです。
そこの所は間違えないで戴きたい。努力もなしにそこまで強くはなれませぬ。」
「修行の成果と合わせたからゆえ、ですか?」
 アンリエッタが確認する。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:41:38 ID:Rek3BEPL
用法からすると押しも押されもせぬが正しい支援。

304 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:44:37 ID:2eZf9cu0
「修行修行でろくに遊べず友達もわずかしか出来ず、幼い頃から何度も
死にかけました。姫殿下とて、苦しい修行の末にトライアングルと
なったのでございましょう? 才能と努力。それを補助する道具。
様々なものが相乗してこそ、強力な力となるのでございます。
それは国の統治や軍事も同じこと。広いだけの国土では意味が無く、
人多く住み、初めて国土と呼べます。国民が豊かでこそ国力は高くなりますが、
高い技術がなくてはそれを生かせませぬ。そして、国内が割れていては
軍事力を大幅に削がれる事になるため、外征はままなりませぬ。」
 アンリエッタは、納得してうなずいた。
 マザリーニももっともだとうなずいた。しかし、本題はそこではない、

「虚無に関する人、物、才能がこのように一つ所に集まるとは。
とはいえ、本来虚無とは王家に伝わる力のはず。公爵家とは言え
貴族のミス・ヴァリエールが担い手となるはずが…」
「何をおっしゃいます、枢機卿。ヴァリエール家の初代はトリスティン王家の
姫を守り抜いたからこそ公爵となったのです。その後の1000年で、
何度も王家の血を受け入れています。そもそも公爵家とは王家の血を受けた
強大な貴族もしくは王家の分家に与えられる爵位。資格は充分でしょう。」

「むむ。」
 マザリーニは考え込んだ。
王家の正統を示す最高の証拠が、ヴァリエール家という最強の貴族の血に現れた。
これは、下手を打つと王家交代劇にもなりかねない。本来なら、抹殺を考える
必要がある場面である。だが幸い、ヴァリエール嬢は姫、ひいては王家に
非常に好意的だ。これは、むしろヴァリエール嬢とヴァリエール公爵家を
王家に取り込む方向で利用したほうがいいのではないだろうか。

「このように目出度い事は滅多にありませんな。枢機卿として、
そなたに祝福を授けたい。ですがその前に虚無の担い手としての
証立てをする必要があります。始祖の祈祷書を読み、虚無呪文の
習得を行っていただきたい。姫殿下も、よろしゅうございますか?」
「もちろんです!」
「わかりました!」
マザリーニの言葉の裏を知らないアンリエタとルイズは、喜んだ。

「よかったな、ルイズ。皆にもわかるように、声を出して読みあげてくれ。」
「ええ!」
啓太が促すと、満面の笑みを浮かべたルイズは、始祖の祈祷書を開いた。

305 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:45:31 ID:2eZf9cu0
「序文。(略)全ての物質は、小さき粒より為る。4の系統はその小さな粒に
干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる(略)神は我に更なる力を与えられた。
(略)小さな粒は、さらに小さな粒より為る。神が我に与えしその系統は、
(略)我が系統はさらに為る小さき粒に干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる
(略)零すなわちこれ『虚無』これを読みし者は、我の行いと理想と目標を
受け継ぐ(略)力を担いしものなり。『虚無』を扱うものは心せよ。(略)
『聖地』を取り戻すべく努力せよ。『虚無』は強力なり。(略)
詠唱は永きにわたり、多大な精神力を消耗する。(略)
『虚無』はその強力により命を削る。したがって我はこの書の読み手を選ぶ。」

 ここまで黙って聞いていた一同だが、さすがに聞き捨てなら無い部分である。
「おい!?」
「命を削る!?」
「詠唱が永きにわたるため詠唱中の始祖を守るガンダールヴがいたと
されてはおりますが、命を削るほどだったとは。」
「ルイズ、呪文を習得しても絶対に全力で使うなよ。常にセーブして使え。」
「そうですそうです!」「きゅるきゅる!」
「そうですわ、ルイズ。命を削ってまで使うなど、してはなりませぬ。」
「そうですな。そんな使い方は誰も望みませんでしょう。」
「ありがとうございます、姫様、枢機卿、ケータ、ともはね、マロちん。」
ルイズは頭を下げると、音読を再開した。

「選ばれし読み手は、『四の系統』の指輪を嵌めよ。されば、この書は開かれん。
ブリミル・ル・ユミル・ユル・ヴィリ・ヴェー・ヴァルトリ
以下に、我が扱いし虚無の呪文を記す。ここまでで後は白紙です。」

「おい!?」
「白紙!?」
「ここまで来て白紙とは、肩透かしにしても酷すぎますな。」
「ルイズ、ちゃんと意識は集中してるのか?」
「そうですそうです!」「きゅるきゅる!」
「そうですわ、ルイズ。もう一度意識を集中して!」
「そうですな、ここまで来た以上呪文の一つも習得しないことには。」
「で、でも、何も書かれていないのです!」

大騒ぎの室内だが、発言していないものが2人。いや、一人と一本。
「必要にならないと読めない、とか?」
「あ、そうだったそうだった。その本は必要な場面にならないと読めねーんだわ。
どんどんページを繰っていきな。今必要とされる呪文が見えるはずだ。
無いなら、虚無を必要としないほどの安泰だってこった。喜びな。」
デルフリンガーの助言に、ルイズが猛烈な勢いでページを繰っていく。
「あった! ディスペルマジック!」
啓太とタバサが、目を見開いた。
「「魔法薬の中和!」」

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:46:23 ID:XPdzITsn
支援だ

307 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:48:12 ID:2eZf9cu0
「な、なに!?」
声をそろえた二人に、ルイズがビクリとなって聞いた。
「タバサ。いいな?」
「(無言でコクリ)」
啓太は、アンドバリの指輪について説明する際、『シャルロット姫』について
さわりだけ説明したタバサの過去を詳しく話した。
「つまり、タバサの母親を正気に返らせる事が可能な呪文、かもしれない。
だめだとしても、アンドヴァリの指輪で心を操られた人、死体を操られた人を
本来の状態に戻す事が可能って事になる。だとすれば、実に強力な戦力だ。」
一同の意見は、まさにこの状況にふさわしい、ということで一致した。

「よっしゃ、それじゃあ、無駄打ちして寿命を縮めるのもなんだから、
今回は紙に呪文を写すだけにして置け。序文もな。いずれ、多数の
虚無呪文を習得したら、その呪文を全部書き記して、お前のように
虚無系統だったせいで魔法使いとしてダメ認定された奴らの救済に使おう。
というか、他にも注意書きとか、虚無系統を使うときに共通の確認事項とかは
書いてないのか? 普通、基本として書いてありそうなものだが?」
「書いてないみたいね。まずは、このページを写しますね。」
「ええ。後で見せてね。」
「はい、姫様。」
かくして、ルイズはこの日、ディスペルマジックを習得した。

「タバサ。今すぐお母さんを治療しに戻れないのは許してやってくれ。
戦争中でどうしても戻れないんだ。いや、方法はあるか。
姫様! トリスティン第2艦隊に、シャルロット姫の母君を伴うよう、
急使をお願いいたします! シャルロット姫の母君なら、正気になれば
貴重な戦力となってくれましょう!」

 マザリーニ達は直ちに動いた。それを尻目に、啓太はタバサに耳打ちする。
「人をうまく使うコツはこれさ。相手にも利益・利得があると理解させて、
自分のためなんだから自分から協力しなければ、と思わせるのさ。」
そっとウインクすると、タバサは、笑み崩れた。やっと。
やっと、『母』と会える。
「ただ、もしルイズの虚無が、呪文のみで魔法薬には効かないものだったら、
危険な場所に狂った人を呼びつけるだけになる。それでもいいか?
止めるなら今しかない。それと、だめでもルイズを責めてくれるなよ?」
タバサは、数瞬迷った。が…例え無理だったとしても、いまさら
先延ばしに出来るはずが無いほど、親の愛情に飢えていた。
「今、呼んで貰う。ダメでも、責めたりしない。」
「タバサは、いい子だな。」
啓太は、タバサの頭を、優しく撫でてやった。

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:48:55 ID:XPdzITsn
ホントに長いなw支援

309 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:49:13 ID:2eZf9cu0
さて一方。
 平賀才人と楽しく通信していたガリア王ジョゼフであるが、何分にも数
日にわたる狩で王宮を開けていた以上、仕事が山積みしている。
ほとんどを家臣に押し付けているとはいえ、やはり仕事はあるのだ。
侍従長が遠慮がちに入室し、一人遊びを見て眉をわずかにしかめた後促した。
「陛下、ロマリアの大使が来て強硬に謁見を求めております。」
「もう夜ではないか? 明日にせい。」
「すでに数日待たせておりまする。とにかくお会いいただきますよう。」
さすがにこれ以上は外野がうるさい。
「サイト。しばし待て。政務が溜まっておってな。3時間ほど後でどうだ?
うむ、では、ちと片付けて来るのでな。」
そういって、ジョゼフは人形を置いて部屋を出た。

 夜も遅いので、謁見の間ではなく、執務室に通されたロマリア大使は、
「というわけでクロムウェルめはアイテムの力で虚無を装うという冒涜を」
とレコンキスタ首魁オリヴァー・クロムウェルの背教行為を訴え、
「ガリア王国におきましては直ちにアルビオン救援艦隊の派遣を要請いたしたく。
一部義勇兵が傭兵としてアルビオン王党派に参加しているだけで王国としては
何もしていない現状では始祖の教えに対して軽視しているのではと(中略)
後々まずい事になりまする。なにとぞ(後略)」

と派兵を促す。とはいえ、直ちに兵を送るなどガリア王ジョゼフの予定には無い。
共倒れになってくれたほうが面白いのだ。これ以上増援など送ったら、
一方的にレコンキスタ不利となってしまいつまらない結果になる。
送るとしても、もう少し共食いをさせてからだ。
充分かみ合わせた後においしいところで介入し、漁夫の利を得るのが良手だろう。

「国内の不穏分子がうるさいものでな。現状ではすぐには艦隊を動かせぬ。
ご期待に沿えず申し訳ない。」
とつっぱねた。すると今度は、
「では義勇軍をもっと大々的に送られますよう要請いたしまする。
募集を国王公認とし、王国側から告知するだけならなんら問題ないはず。
できれば多少なりとも資金援助や補助金を。また、勝利の暁には称揚を。」
と要求する。
(「さては、勝手に義勇軍として参加したガリア艦隊のフォローか?」)
とジョゼフは思い至った。
(「ならばそれらを咎めだてるとちらつかせれば引き下がるか?
いや、遠隔地の情報を素早く手に入れた理由を問いただされれば困るか。
背教者の味方をしているのでは、と勘ぐられても困る」)
 個人で艦艇まで動かして参加したとなると、相当の大家で、なおかつ
ジョゼフに恭順していない連中という事が消去法でわかる。
それらのリストを作れるとなれば、それはそれで面白いかもしれない。
しかも、そやつらの資金や軍備を磨耗させることも出来るだろう。
直ちに王宮から告知をし、功著しいこと明白な者に年金のつかない勲章を与える
事について、ジョゼフは了承し、文書を交わした。

 その後も様々な陳情や書類決済等の些事をこなした後、ジョゼフは
私室に戻ってまた才人と通信を始めた。そして。

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:49:38 ID:Ar7UK9b5
リアルタイム支援

311 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:50:04 ID:2eZf9cu0
「ふむ、アンドバリの指輪の噂が瞬く間に広まったと。王党派は明らかに
意図して噂をばら撒いておるわけか。どこから漏れたのか、だな。
そうか、偽情報で動揺を押さえ込んだか? 良くやった。
しかし、一旦広まった疑念は総簡単には消えぬ。どうなっておる?
スキルニルやガーゴイルのように? そこまで分析されておるのか。
しかも、傭兵だけでなく民衆や商人達まで。」
ガリア王ジョゼフは、美髯をしきりにしごいた。

「ロマリアに知られておる以上、向こうでも噂になっておるとは思ったが。
敵もなかなかやるな。いかにして情報が漏れたかな?」
 才人は、伝説のアイテムの能力として、誰かが思いついてもおかしくない、
と控えめに述べると共に、ラグドリアン湖周辺で異変が無かったか確かめた。

「ふむ、確かに、最近随分と水量が増えているとは聞いているが。」

この時点で、タバサが母や親しい使用人、その家族などをトリスタニアに
連れて行った事の情報はヴェルサルテイルに届いている。
見張りは「鳩小屋に狐が入り込んだ」ために素早い情報伝達手段を失っており、
「シャルロットがラグドリアンの水の精霊を鎮めた」
という情報を馬で連絡所まで届け、そこから早便で届いたのだ。
だが、ジョゼフの下には届いていない。

その後、見張りは
「物取りが旧オルレアン邸に入り、人を皆殺しにして財宝を盗み、
(実は豚の血を撒いて荒らして偽装しただけ)死体を湖に沈めたらしい
(実は重い石を詰めた麻袋を崖まで引きずって行って跡をつけただけ)」
という情報を届けにまた馬で移動中であったので、タバサの母親についての
情報をジョゼフが知るのは数日後だ。

かくして、ジョゼフは、単なる偶然と幸運とはいえ、この時点で
後手後手となり、タバサを罰する機会も大金を奪われたことに
抗議する道も閉ざされつつあったのである。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:51:33 ID:ldheHRme
大作支援

313 :いぬかみっな使い魔:2008/04/28(月) 23:52:42 ID:2eZf9cu0
以上で終了です。
支援、ありがとうございましたm(_ _)m

いやあ、色々張ってた伏線、無事に回収できてよかった。
今回は永くなりましたけどその分満足です。
なお、これからずっと連休体制(というか行楽体制)になるのでしばらく
投下の間があきます。ご了承ください。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:53:49 ID:rR90LZj1
乙であります

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:54:32 ID:Ar7UK9b5
乙っす。

他の作者さんたちの連休中の投下頻度はどうなるんだろう・・・

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:55:14 ID:uJ+jPZUp
へうげものからゲヒ殿を召喚

一応あれでも歴戦の武人だし

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/28(月) 23:57:43 ID:8pN0u5w5
投稿乙。次回の更新楽しみにしてます。・・・ちなみにPSPからの書き込み。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:00:31 ID:XVlKtGxT
乙ー

ジョゼフとサイト、イチャイチャしすぎワロタw

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:03:15 ID:McfEurKW
あの国にゲヒ殿が欲しがりそうな
「へにゃ」とか「フニョ」とか「めたぁ」とか「コキン」とか
したモノは無さそうだ。

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:11:13 ID:j0RObBTp
ジョゼフのとこには暗黒化した宗匠か秀吉あたりが来そうだな

321 :燃料投下:2008/04/29(火) 00:18:26 ID:Kipl6k+B
実質 xx話とか混乱するだけだな

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:18:38 ID:87qkPldl
内閣総理大臣「織田信長」あたりも…

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:22:00 ID:eewJRj8w
シタターレ姐さん来てたー!
最近プリキュアSSにハマったから凄く続きが楽しみです
あの最期なので、キントレスキーも来てたらいいなあとドキドキします

……さて、自分も頑張って続き書くか
目指せ今週中に投下!

324 :いぬかみっな使い魔:2008/04/29(火) 00:22:26 ID:rHeA6lYT
感想ありがとうございます。
なお。
>>318 ジョゼフとサイト、イチャイチャしすぎワロタw

いぬかみですのでジョゼフと才人は『A』経験済みです。
ええ、男同士で『A』経験済みです。
聖王ヴィットーリオ様と使い魔のジュリオ・チェザーレも 男同士で『A』経験済みです。
要するにみんな変態の洗礼受けています(w

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:22:56 ID:McfEurKW
どうせなら小泉ジュンイチローを召喚した話を・・・・

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:24:13 ID:5PrNgOMU
>>324
いぬかみ知らない俺はガチホモ達がキャッキャウフフする能力バトルと理解した

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:26:40 ID:McfEurKW
実は犬だったり狐だったりする美少女軍団 VS マッシブホモ軍団

って話だっけ?いぬかみっ!って。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:34:00 ID:87qkPldl
「まほらば」より梢から消えた四つの人格がルイズに召喚とか
ガンダールブの効果が生かせそうなのでメインは早紀で、散々ルイズをどついたりするが、ひとたび精神的ショックを受けると…
Correct!に学院中の女生徒をコスプレさせまくて欲しい

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:38:05 ID:bQopPW5T
タバサのコスプレ姿は長門になるのか?
アレ、違和感ないな。

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:42:04 ID:3rjQ9nEL
>>329
そこで予想斜め上に眉毛を太くして髪を伸ばしてナイフを持たせてだな

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:44:26 ID:hT6HBTgX
>311
トム・ソーヤ?

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:47:05 ID:87qkPldl
アルビオン潜入行で最後の宴会で酔いつぶれたウェールズを女装させたウェル子さんにうっかりワルドが一目惚れしてまったり…

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:48:16 ID:McfEurKW
長門とタバサは歳は一緒ぐらいで身長スリーサイズは

タ<長

なのかな?

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:54:45 ID:3rjQ9nEL
>>333
サント=cmとするなら、某ヲタ女子高生と同じ身長>タバサ

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:56:00 ID:McfEurKW
>>334
ステータスで希少価値な所まで同じみたいですね。

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 00:59:03 ID:o2u8qBkC
>>324
いぬかみの人、できればタイトルに〜/〜と、どれくらいのレス数で終わるのか書いて欲しい所。

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:08:06 ID:nWKUjXPB
ちょい質問です。
風の魔法や風石を最大限に駆使したとして、何トンまでの物体を浮遊させられるのかな?
こっちの戦艦はせいぜい数百から数千程度だろ。

338 :いぬかみっな使い魔:2008/04/29(火) 01:11:21 ID:kEW1bZow
すいません、最終レスの一部差し替えます。


この時点で、タバサの行動は一部ヴェルサルテイルに届いている。
見張りは「鳩小屋に狐が入り込んだ」ために素早い情報伝達手段を失っており、
「シャルロットがラグドリアンの水の精霊を鎮めた。」
という情報を馬で連絡所まで届け、そこから早便で届けたのだ。


ですね。このあたり↓をカットが主なところです。
>が母や親しい使用人、その家族などをトリスタニアに連れて行った事

他にも誤字とかあるけど、まずすぎる間違いではない、と思うのであえて目をつぶります。
連載終わったら、連載終わったら一気に修正! したい!

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:12:15 ID:3rjQ9nEL
>>337
こんごうで満載排水量約一万トンだぞ。基準排水量で七千ちょっと。
ちなみにボーイング747-400の最大離陸重量が395トンな。
数万くらいはいけるんでねーの?

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:13:14 ID:Lg9sn3l/
主人公側がなんか何もかも上手く行き過ぎてて全体として起伏がなくダラダラ感が・・

といいつつ読んじまうんだ。乙

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:13:57 ID:2LyBRRFQ
ヤマグチノボルがそこまで考えてると思うか?

となるとSS職人の解釈しだいだろうな
しかしアルビン大陸が浮いてることを考えると、「大和」だって「ヤマト」だって「やまと」だって浮かせそうだな

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:16:15 ID:3rjQ9nEL
>>341
潜水艦浮かべてどうするんだよw

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:17:55 ID:Lg9sn3l/
水上艦浮かせたところで砲塔の旋回ができない気がw
蒸気タービン回すこともできんし・・

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:24:59 ID:sCr+elDc
アルビオンういてんのって風石のおかげよな?

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:28:56 ID:nWKUjXPB
>>342
超大型護衛艦のほうじゃないか?

しかし基本的にはどんな巨大戦艦を浮かせても設定的には問題ないってことですね。

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:32:55 ID:3rjQ9nEL
>>345
大和と某DDH182を召喚して、
アルビオンの沿岸都市を46サンチ砲の射程内に置くくらいの距離に停泊させて
エクストリーム・迎撃なんて競技をやってみたらいいんじゃね?

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:35:46 ID:ySrbYj5C
ヤンならぬ、マル・アデッタ会戦での最後の戦いで、乾杯をした直後のビュコック司令長官
とチュン参謀長を、旗艦リオグランデごと召喚!(別にルイズ以外に召喚されてもいいかも
<それこそクロムウェルに召喚され、ミョズニトニルンになってもいいかも)
貴族限定とはいえ、共和制のために王制打倒のため戦うのなら、まだあの2人も納得するかも。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 01:37:20 ID:yUbu7a6R
オーディーンの光子帆船スターライトを召喚
風石で浮かすとゼロ魔世界に似合いすぎ

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 02:09:47 ID:4BUAkDMV
>>342
潜水艦浮上って事でトゥアハー・デ・ダナンと中の人召喚

「不本意ですわ!空の上で威風堂々とした潜水艦なんて、タチの悪いブラックジョーク以外の何者でもありませんっ!!」

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 02:10:26 ID:4BUAkDMV
ごめん、あげちった

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 02:24:04 ID:+GGQIq7S
>>325
ジョゼフ相手に点F‐15で麻雀やるのか。

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 02:58:17 ID:LxCphfu9
>>351
技術立国日本!!
吹くな

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 03:03:30 ID:uqnQ39+l
豪盲牌フイタw

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 03:44:42 ID:Ukv3uyMv
>>343
そっか、戦艦を召喚して風石で浮かせても技術的な問題が山積みだった。
不沈戦艦紀伊でやりたかったが……
ヤマトやまほろば(超大好き。三連装五基の主砲最高ッ!)アルカディア号じゃ強過ぎるしなぁ。
ラピュタのゴリアテならそれほど強過ぎない(と思う)からバランス的に丁度いいだろうか。

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 03:55:32 ID:Ua8tWFA9
>>349
スパロボでアストナージさんが改造してくれて、最後までテッサ艦長が使える

そう思っていた時代が俺にもありました。JとWで2回も

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 05:09:08 ID:ZTJaOcz3
>>354

ついこないだの「ゼロの青空署」(パトベセル)や「提督」の18話とかでもあったけど、空中戦艦が
いかに強力でも補給その他の関係で、使用回数(というか操縦時間か?)に制限をつければ、
いけるんじゃないだろうか?
つまり破壊力満点だけど、弾数の限られた拳銃……みたいな感じ。

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 05:19:13 ID:Yq0+tFqA
>>349
ネロ「・・・それは我々に対する皮肉かね?ネオ・ノーチラス号発進!!」

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 07:25:07 ID:nJtnUVv0
>>357
ネロじゃなくてネモでは?

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 07:29:45 ID:vVp/dSdQ
強救戦艦メデューシンを丸ごと召喚して、タバサママ治療成功とか

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 07:48:06 ID:Q87DzZQ9
>>357
ついでにいうとNノーチラスは「にゅーのーちらす」だ。
改ルクシオン級。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 07:55:17 ID:5s0ewzCg
>>357
あとネオはネモの息子の名前な。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 08:04:50 ID:LxCphfu9
いま>>357は鳴いていい

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 08:45:18 ID:S2wbyUOz
エーベルージュはどうだ?

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 09:07:43 ID:8Gm218Wi
>>362
ネオ・ネロ・ネモでチー!

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 09:32:59 ID:87qkPldl
轟天号召喚だな
ラストは滅び行くアルビオンへ人質だったアンリエッタがひとり泳いで逝くシーンで

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 09:37:10 ID:zI6nyOHd
パッパラ隊のとびかげ&轟天号と申したか

367 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:42:46 ID:6VA7CqjT
投下予告。

久しぶりにワンセブンが出るっす。

368 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:46:25 ID:6VA7CqjT
だがだん♪ だがだんだがだん♪
「大使い魔ー、ワーンセブーン!!」

オゥオオー オゥオオー 彼こそは〜
オゥオオー オゥオオー 大使い魔〜ワンセブ〜ン

燃える真っ赤な太陽
ギラリ輝く装甲
見よ! 右手の虚無のルーン 

風の唸りか雄叫びか〜
イザベラ企画の大殺戮

立て! 要塞ワンセブン
防げる者は他になし

オゥオゥオゥ オゥオオー オゥオオー 彼こそは〜
オゥオオー オゥオオー 大使い魔〜ワンセブ〜ン


第八話「運命の再会! ウェールズとティファニア」

「こんなものか……」
ハカイダーの前に、傭兵たちは余りにも無力だった。
なるべく殺さないように戦っていた魔天郎とトトメスとは違い、最初から殺す気で戦っていたハカイダーは迷うことなく傭兵たちを殺しまくった。
「ほんと、カトレアさんが止めないと血の雨が降るわね」
「俺はいつでも全力投球、全力打球、全力疾走だ」
「カトレアさんが同行するのも分かるわね……」
生き残った傭兵たちは既に戦意を喪失していた。
魔天郎が傭兵の一人を尋問していた。
「どうでした、マテンローの小父様?」
「……昨日の連中同様、誰かに雇われたらしい」
「たぶん同じ奴に雇われたんでしょうね」
トトメスの一言にハカイダーはうなずき、続いてこう言った。
「そろそろ桟橋に行こう。最悪、繰上げ出港なんてことになるかもしれん」

仮面の男は焦っていた。
ポワトリンに圧倒されていたからだ。
「大人しく引いて下さいまし。私は命をとる気はありません」
「……」
「引いてはくれないのですね……」
仮面の男が放ったエア・カッターを軽々と避け、ポワトリンは杖を持った手を蹴り上げた。
直後、ポワトリンも予想していなかった事態が起きた。
「……!!」
ギーシュのワルキューレたちが手にしたレイピアが、仮面の男を刺し貫いていた。
声になっていない断末魔をあげ、何故か男はローブと仮面を残して消滅した。
「消滅した!?」
「『偏在』でしたわね」
ポワトリンののんきな感想の直後、階下から怒声が聞こえた。
「傭兵たちがそこまで来ている。船に乗り込んで出港させよう」
ワルドの発言に、ルイズは面食らった。
「待って、まだサブローたちが……」
ルイズが反対しようとした直後、シルフィードがやって来た。
「みんなは先に行って。マテンローさんたちを回収してから追いつく」
タバサはそう言ってからシルフィードに乗り、町へと戻っていった。
「そういうわけだ。早く乗り込もう」

369 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:47:09 ID:6VA7CqjT
桟橋へと続く道。
シャルル、ハカイダー、トトメスの三人は桟橋を目指して走っていた。
シャルルは仮面と帽子とカツラを脇に抱え、走りながら口を動かした。
「間に合うかな?」
「分からん。俺たちを置いていかないことを祈るしかない」
そこへ、タバサを乗せたシルフィードが降りてきた。
「みんな、乗って!」
「シャルロット!!」
「タバサとシルフィードが来たってことは……」
「マジで置いていかれたみたいだな、俺たちは」

その頃、桟橋ではワルドがマリー・ガラント号の船長と交渉していた。
「風石が足りない分は僕が魔法で補う。それと料金もはずもう」
ワルドのこの一言で、船長はアッサリ出港を決めた。
ルイズたちは気付いていなかったが、異変を察知して一足先にフーケとゴールドウルフが乗船していた。
数時間後、朝になり、ようやくアルビオン大陸が見え始めた。
甲板に立ち、アルビオン大陸を見ているアンリエッタが発した疑問に、ギーシュが答えた。
「マテンローたちは大丈夫でしょうか?」
「タバサとシルフィードがいますからね。じきに追いつくかと」
一方、ルイズはワンセブンが自分のために作ってくれたショットガンの手入れをし、ワルドはそれを興味深そうに見ていた。
「ルイズ、その銃は?」
「ワンセブンが私のために作ってくれた銃です」
「ほう、君の使い魔が?」
「はい。万が一、自分が出っ張れない場合を想定して作ったそうです」
一方、ルイズたちが乗っているとは知らぬフーケとゴールドウルフは、甲板に出て日の光を浴びることにした。
「オォゥ、懐かしきはマチルダ様の生まれし故郷」
「アタシにとってはあの子がいるところ以外の感情はないけどね」
ショットガンの手入れを終えたルイズが、偶然フーケの隣に立った。
そして、視線が合った。
「「あ!!」」
「お、お前、何でこのフネに!?」
「あんたこそ何で乗ってんのよ!?」
フーケは杖を、ルイズはショットガンを構えて臨戦態勢に入ったが、ゴールドウルフとカトレアに止められた。
「マチルダ様、今はそのようなことをしている場合では……」
「ルイズ、落ち着いて」
二人に諌められ、フーケとルイズは臨戦態勢を解いた。
「この任務が終わったら、改めてとっ捕まえてやるわ」
「誰が……。ん、任務?」
「あんたには関係ないわよ!」
フーケは周囲を見回し、アンリエッタもいることに気付いた。
「な、何で王女までいるのさ!?」
「任務です」
「……なあ、教えておくれよ。マジで」
「……協力してくれるのなら。後、執行猶予もお付けしますわ」
「……その取引、乗った」
そんな軽率な。
「ありがとうございます」
「で、なんだい、任務って」
「プリンス・オブ・ウェールズを説得し、亡命させることです」
「ウェールズを!?」
「マチルダ、我々は本気です」
「やっぱ、あんたの方は覚えてたか。ま、それは置いといて、……アタシの方も俄然やる気が出てきたよ」
マチルダとアンリエッタは、無言で握手した。

370 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:48:12 ID:6VA7CqjT
「……ゴールドウルフ、だったかな?」
「ああ。どうした、ミスタ・グラモン」
「なーんかフネがこっちに向かってきているような」
「貴族派か?」
「だったら、レコン・キスタの旗を掲げているはずなのだが」
「確かに、旗を掲げていないな」
「……」
「……」
「「空賊だ―――――っ!!!」」
ギーシュとゴールドウルフの絶叫に、ルイズたちや船員たちも反応した。
しかし、空賊船はあっという間にマリーガラント号に接近、併走していた。

一方、一昼夜かけてマリー・ガラント号を追っていたシャルルたち。
「アルビオンが見えてきたね」
「……お父様、様子が変」
「どれどれ……。空賊に鹵獲されたみたいだな」
その一言に面食らったトトメスが、シャルルに話しかけた
「小父様、どうするの?」
「空賊船の方に殴り込む。見ていろよー!」
シャルルは仮面と帽子とカツラを身に着け、魔天郎に戻った。
「小父様、怖いのねー……」
「言えてるわね」
シルフィードは、速度を上げて空賊船へと突撃していった。

空賊船の船長室。
ルイズたちが、連れて来られていた。
ルイズとアンリエッタとマチルダは、妙に冷めた視線で船長を見ていた。
「何故、そのような格好を?」
「それ以前に、何故空賊などに身をやつしているの?」
「つーか何、そのヒゲ?」
「やっぱりバレていたか……」
船長はそうぼやいでから、カツラと眼帯と付け髭を外した。
そこにいたのは、ウェールズ・テューダーであった。
「で、何用だい? アン、ルイズ」
「「貴方を亡命させます」」
「拒否する」
ウェールズはきっぱりと拒否し、机においてあった酒を一気飲みした。
「正気かい!?」
「正気さ、マチルダ。ティファニアがいないのに亡命したって、空しいだけさ。レコン・キスタの艦隊に一人で突撃した方がまだマシだよ」
「王子様、そんなバカな事をして、ティファニアが喜ぶとでも……」
「悲しむのは百も承知だ! でも、ティファニアはもういないんだ……」
「ウェールズ、ならば、尚更生きるべきでは?」
「ティファニアがいないこの世界でか?」
「全く、意固地にも程があるね! いいかい……」
マチルダが口を開くより早く、甲板の方で轟音が響いた。
「サブローたちかしら?」
カトレアはそう言って、甲板へと駆け出し、ルイズたちも後を追った。
甲板ではハカイダーたちが暴れまわっていた。
「どこだ!? ご主人、どこだー!!」
カトレアが咳き込みながら見たのは、自分を呼びながら船員たちを手当たり次第に殴っているハカイダーの姿であった。
「サブロー、止めなさい!」
カトレアの怒声に反応したハカイダーは、声がした方向に視線を移した。
「無事だったか、ご主人!」
「この人たちは空賊ではないわ。アルビオンの王党派よ」
「何と!?」

371 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:51:34 ID:6VA7CqjT
「……で、あんたたちは足りない物資を補うために、空賊に扮して貴族派に送られるはずの物資を横取りしていた、と」
「そうだ」
「そして、偶然にも従姉妹とその仲間たちが乗ったフネを拿捕したわけか」
「いやー、こっちも驚いたよ」
「……」
ほろ酔い状態であっけらかんと言い切るウェールズを見て、サブローは怒りが再燃した。
「ご主人、この酔っ払いの顔を殴っていいか?」
「ダメよ!」
「……」

「隠し港とはね」
「ああ、あちら側もここからフネが出入りするとは思っていないだろう。そういえばマチルダ、何か言いかけていたようだが?」
「……後であんたの部屋に行っていいかい? そのときに話す」
数分後、ウェールズの部屋に、マチルダ、アンリエッタ、ルイズが集まっていた。
「……ウェールズ、今言うことはね……サンタにとって最高の吉報になるはずだよ」
「……」
「あんたが惚れた女、ティファニア・テューダーは、生きてるよ」
「……!!」
その言葉に、ウェールズだけでなくルイズとアンリエッタも驚愕した。
「シティオブサウスゴータとロサイスを結ぶ街道の近辺にあるウエストウッド村で、戦災孤児たちと一緒に生活してるよ」
「そうか……、生きていたんだ。ティファニアが……」
嬉しさの余り、とめどなくあふれる涙を拭かずにウェールズは呟いた。
「案内してくれるか?」
「そうしたいのは山々なんだけど……」
「王子様が出るのは危険です」
「ルイズの言う通りよ。ティファニアを連れてくるのは私たちに任せて」
「……頼む。ティファニアと一緒なら、僕は喜んでトリステインに亡命するよ」

372 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:52:24 ID:6VA7CqjT
数時間後、ウエストウッド村では。
「テファ、こんな斬り方でいいの?」
「うん。そんな風に薪を斬って、カミタマン」
「りょーかい。それにしても、レイとロボコン遅いな」
「そうね。どうしたのかしら?」
直後、バイクの走行音が聞こえてきた。
「あ、『黒いユニコーン』とロボコンの……あれ? なんか変だよ」
「うん……。黒いユニコーンの他に、他の鉄の馬が走る音も聞こえる」
森を突き抜け、レイが乗った黒いユニコーンとロボコンカー、そしてサブローが乗った白いカラスが来た。
「「テファ、ただいま」」
「二人ともお帰り。後ろの黒ずくめの人は?」
「この人? 大丈夫、レイのすぐ上のお兄さんだよ」
「初めまして、ティファニア・テューダー。俺はサブローだ」
「初めまして……。貴方はどうして私の名前を?」
「分かりやすく言うなら、アンリエッタ姫に教えてもらったのさ」
「……アンが!?」
「マチルダがあんたが生きていることを教えてくれてな。それを聞いて舞い上がったウェールズに頼まれて迎えに来たのさ」
サブローが言った直後、タバサと魔天郎とマチルダが乗ったシルフィードが降りてきた。
「初めまして、ティファニア嬢。私は蜃気楼の国から来た幻の怪人、魔天郎だ」
「はあ……」
「安心しな、テファ。そいつは味方だよ」
「マチルダ姉さん! あれ、ゴールドウルフは?」
「……あいつなら、ニューカッスル城でウェールズと一緒に留守番してるよ」
数分後、マチルダと魔天郎の説明を聞いたティファニアの顔は、暗かった。
「テファ、王子さんのところに行こうよ」
「レイ……。でも、私……」
「確かに半分エルフだよ、テファは。でも、会いたいんだろ、王子さんに?」
「うん」
「なら決まりだ」
「でも、みんなが……」
「慌てるなよ、ジムたちも一緒さ。と言うわけで、早くここを離れる準備をしないと。サブロー兄(に)いと魔天郎さんとタバサちゃんも手伝って」
かくして、ティファニアたちの一大引越し作業が開始された。
まず最初に、マチルダが錬金で大きな鉄のかごとシルフィード用のサドル、その二つを連結する太く丈夫な鎖を作った。
魔天郎とタバサは、ティファニアとカミタマンと子供たちと一緒に家具の梱包。
サブローとレイとロボコンは大きい家具を運んで巨大かごに収納し、全部積み終わってからシルフィードの背中にサドルを着けた。
「きついのね〜」
「ニューカッスルに着くまで。我慢して」
そして日が暮れ始めた頃、シルフィードのサドルにタバサと魔天郎、かごの方に家具一式とマチルダと子供たちが乗った。
カミタマンはロボコンカーに、ティファニアはレイが運転する装甲トライク・黒いユニコーンに乗った。
「……」
サブローが無言で白いカラスのエンジンを起動させたのを合図に、魔天郎たちはニューカッスル城へと向かった。

373 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:53:20 ID:6VA7CqjT
日が沈んだ直後のニューカッスル城。
ウェールズは今か今かと待ってそわそわしていた。
「王子様、落ち着いてください」
「コレが落ち着いていられるか」
ウェールズが言い切った直後、城を包囲するレコン・キスタの戦艦の砲撃音が響いた。
二つのカッタートルネードが数隻の戦艦を切り刻み、その隙を突いてシルフィードが敵陣を突破。
それに続いて、ロボコンカーと白いカラスと黒いユニコーンも敵陣を突破し、無事に城内に入った。
黒いユニコーンから降りたテファを確認したウェールズは、臣下たちを押しのけて走り出した。
「ティファニアー!!」
「ウェールズ……」
無我夢中でティファニアを抱きしめ、ウェールズは狂喜乱舞した。
その光景を見ていたカミタマンは、レイとロボコンに尋ねた。
「レイ、ロボコン、どうする?」
「こっちに気付くのを待つしかないな」
「右に同じ」
家具と子供たちをかごから降ろしながら、レイとロボコンは淡白に答えた。

ウェールズの部屋。
ウェールズとティファニア、そしてルイズとアンリエッタとマチルダがいた。
「イーグル号に全員乗れるのかい?」
「少し無理をすれば可能だな」
「……あの子達ぐらいの人数なら、ワンセブンに乗せられます」
「ルイズ、君の使い魔はそんなに大きいのか?」
「50メイルぐらいはあります」
「私とマチルダもこの目で見ているから、保障できるわ」
ジムたちと、ウエストウッド村から持ってきた家具について話し合っていたところ、ドアをノックする音と、レイの声が響いた。
「王子さーん。ワルドって人が話があるって言ってるよー」
「分かった」
ウェールズの返事に呼応するように開いたドアから、ワルドが入ってきた。
「子爵殿、どうした? 晩餐会にはまだ早いぞ」
「いえ、実は頼みたいことがありまして」
「何だい?」
「明日この城でルイズと式を挙げたいので、殿下に式を取り仕切ってもらおうと思いまして」
ワルドのこの一言に、ウェールズ以外の4人が絶句した。
ティファニアと再会できた嬉しさで有頂天になっていたウェールズの方は、嬉々として快諾した。
「めでたい話じゃないか。喜んで引き受けよう」
ウェールズがアッサリ引き受けたため、明日のイーグル号の出発前に、ワルドとルイズの結婚式が行われることとなった。
無論、ルイズの意思とは関係無しに。

時は少しだけ過ぎて、パーティーが始まった。
ウェールズが亡命を決意してくれたのが嬉しかったのか、みんなの表情は一様に明るく、場の雰囲気も朗らかだった。
「やっぱり、ティファニアのことは……」
「今は隠すべきよ」
「そんなぁ。何とかならないのかい、アンリエッタ」
「簡単に何とかなったら苦労はしないわ」
情けない声を出すウェールズを見て、見かねたティファニアが会話に割って入った。
「私はいいの……。ウェールズと一緒だから」
「ティファニア……」
ティファニアは、ロボコンが万が一を想定して作った、つばがやたら広く、顔以外をヒラヒラで隠した帽子をかぶっていた。
城の者たちは首をかしげたが、ロボコンの「小さい頃の事故で耳が焼け爛れている」という嘘にアッサリ納得した。
ティファニ眩しいくらいの笑顔を見せるウェールズだったが、父王や、ティファニアの正体を知っているモノたちへ向けた顔は嫌悪と殺意だけが浮かんでいた。 
「ウェールズ、アンから聞いたの。伯父様とうまくいっていないって」
「いいんだよ。あんな奴がどうなろうと」
「ウェールズ……、どうして自分のお父様に対してそんなひどいことを言うの?」
「……父親だからさ」
一方、ルイズは困惑していた。
明日、いきなり自分の結婚式が執り行われるからだ。
(ワンセブン……)
ルイズの心は本人が気付かぬうちに、ワンセブンの方に大きく傾いていた。

374 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:54:18 ID:6VA7CqjT
翌朝、礼拝堂。
ワルドと、花嫁衣裳に身を包んだルイズがいた。
式に出席していたのは、アンリエッタ、カトレア、サブロー、魔天郎、タバサ、キュルケ、ギーシュ、先住魔法で人間に化けたきゅいきゅい、フレイム、ヴェルダンテ、テファ、そしてレイとカミタマンとロボコンだけであった。
カトレアの手には、ルイズから預かったワンエイトヘルがあった。
神官役のウェールズは朗らかに式を進める。
この式が終わり次第、ルイズたちはイーグル号に乗ってアルビオンを脱出する手はずだった
だが、異変は起きた。
「ワルド様、私の力で、何を手に入れるのですか?」
突如としてルイズがワルドに問いかけた。
「どうしたんだい、僕のルイズ?」
「……トリステイン? 聖地? それとも両方? 私の力を借りて……」
あっという間に固まったワルドを見て、ルイズは確信した。
「やっぱり、貴方が愛したのは私ではなく、あるかどうかも分からない私の魔法の才能だったのね……」
何故気付いた、と言わんばかりの表情でルイズを見ながら、ワルドは口を開けた。
「まいったな……、土壇場でこんなコトになるなんて。けど、目的は全部果たさせてもらうよ」
「目的?」
「一つはアンリエッタの命。もう一つはウェールズの命。最後の一つは君を手に入れることだ!」
ワルドはそう言い切り、ルイズの肩を強く掴み、盾にしてからウェールズたちと対峙した。
直後、鋭い轟音が近づき、何かがぶつかった衝撃で礼拝堂の壁が大きく崩れた。
「な、何だ!?」
動揺するワルドを振り解いたルイズがその場を離れた直後、ワルド目掛けて巨大な何かが突っ込んできた。
とっさに避けたワルドには、それは足に見えた。
「一体何が起きた!?」
誇りが薄れて視界が晴れると、そこにはワンセブンがいた。
「ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド!!」
「貴様は、ルイズの使い魔……!!」
「私はお前を、ルイズちゃんを邪なことに利用しようとしたお前を許さない! 必ず殺す!!」
「ほざけ! 僕は聖地を……、全てを手に入れる!」
「世迷い言は気が触れてから言え!」
「言うに事欠いて……。残念だが僕はこれで失礼させてもらおう!」
ワルドはそう言った直後、消滅した。
「偏在だと!?」
ルイズもこれには面食らった。
「い、いつの間に?」
一方、ニューカッスルを包囲する戦艦の内の一隻。
「くそ、よりによってルイズの使い魔がいきなりアルビオンに来るとは!」
甲板に立つ本物のワルドが忌々しげに舌打ちしていた。

レコン・キスタの艦隊を視界に捕捉したワンセブンは、迷わず両足のナイキ級ミサイルと、ミサイルパンチを同時に発射した。
戦艦が一隻、また一隻と、轟音と閃光の中に掻き消えていった。
「あれだけの数のフネをこうも簡単に……!!」
ワルドは僚艦が手当たり次第に破壊される様を見て戦慄した。
一方のワンセブンは、わざと照準から外した、本物のワルドが乗るフネを睨み付けた。
怒りが収まらないワンセブンは、ワルドを葬り去るために最終兵器を発動させた。
「グラビトォオオオン!!!」
パキューン、パキューン、パキューン、バギィィィィン!!
ワンセブンの咆哮を聞いて危険を察知したワルドは、瞬時にフネから脱出した。
シュビビビビ〜! バゴーン! ズギャァーン!! ドォッカァァァ―――ンッ!!!
直後、ワルドがさっきまで乗っていたフネが激しく押しつぶされ、大爆発した。
ワルドは押しつぶされずに済んだが、残骸交じりの爆風が直撃し、左腕が吹き飛んだ。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 09:55:35 ID:uvA+2Jso
支援

376 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:55:48 ID:6VA7CqjT
「ワンセブンさん、どうして来たの!?」
アンリエッタの声をスルーして、ワンセブンはみんなにこう言った。
「話は後だ。みんな、トリステインに戻ろう!!」
要塞形態に変形したワンセブンを見て、今度はウェールズが口を開いた。
「マチルダたちが気がかりだから、僕たちはイーグル号に乗るよ」
そう言って、ウェールズはティファニアとレイ、そしてカミタマンとロボコンを連れて隠し港へと走っていった。
そんな中、ルイズはワンセブンを見て、こう呟いた。
「命尽きる日が来るまで……、私の心と体は貴方のものよ、ワンセブン」


戦いの、戦いの、野辺に咲く
骸骨色をした彼岸花

鋼鉄の足音が
荒野に響いて

ミサイル飛んで
全てを焼き尽くす〜

大地を揺るがし
世界を震わす

ヴィンダールヴの
戦う鼓動

ルイズを賭け〜た〜、戦い〜の〜
これが最初の激突だ〜

ワンセブン、ワンセブン、ルイズ〜の〜、ワンセブン〜

戦いの、戦いの、海に浮く
水死体色をしたカーネーション

巨人の声響き
波間が躍って

ミサイル爆ぜて
全てを流し去る〜

大波蹴立てて
海原切り裂く

ヴィンダールヴの
戦う理由

ルイズを賭け〜た〜、戦い〜の〜
これが最初の決戦だ〜

ワンセブン、ワンセブン、ルイズ〜の〜、ワンセブン〜

377 :大使い魔17:2008/04/29(火) 09:59:55 ID:6VA7CqjT
投下終了。
レイは原作でもS.I.Cでも専用マシンがなかったので、こっちで用意しました。ベースはネットでよく見かける、カワサキ・エミリネーター・トライクカスタム。
後、ロボコンは虎王が声を当ててる方です。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 10:21:31 ID:slPB+zlN
>>366
いいえ、米が主食のアンドロイドが乗るマシンです。

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 10:22:36 ID:I0e89rDw
>>378
自転車から変形するんですね

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 10:35:20 ID:HCWG6OqX
轟天号が出て脳天号が出ないことに失望。
犬の轟天号を出すくらいなら、ラジオマンから「むつ」を出せと言ってみる。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 10:55:13 ID:40zkFLbr
大使い魔17の方GJ!
どうせなら、トリステインにもどらずに、このままアルビオンにとどまって、クロムウェルもろとも
レコンキスタを殲滅しちまえ!!

自軍の兵を踏み潰しつつ向かって来る巨大な鉄の要塞を前に、司令部の中で恐怖にへたり込み、失○
するクロムウェル・・・

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 10:56:24 ID:MRhSYf9S
>ラジオマンから
一瞬ビデオ戦士レザリオンを出せと読み間違えた

383 :357:2008/04/29(火) 11:03:55 ID:Yq0+tFqA
はははは・・・
ご指摘ありがとうございます

とあるなりきりチャットでネロ・カオスを演じた後での書き込みのせいか無茶苦茶誤字ってますね(^_^;)


384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 12:13:46 ID:lsXQzR0w
こうやって見ると良い作品が結構長い間更新されて無いんだなぁ・・・Blood+のハジ召喚なんかもテンポが良くてかなり読み易く面白いのに既に4ヶ月か・・・

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 12:24:12 ID:MRhSYf9S
なに、たかが2・3年更新停滞なんざよくあることさ。
来月出る約5年ぶりの新刊を楽しみにしてる奴だっているんだぜ?

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 12:36:24 ID:2FuGlaRD
約一か月ぶりに来てみたけど最近面白いのあった?
まとめみたら魔砲が3話ほど更新されてて嬉しいぜ。

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 12:43:48 ID:nZMEpF//
ラジヲマンだぞ

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 12:57:25 ID:V/aJjBGy
>>322
あの、電信柱を薙ぎ倒して突き進むセンチュリーは!?
ってことか。あの人はあるいみ最強すぐるwww

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 13:01:34 ID:zI6nyOHd
つ[中坊林太郎]

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 13:27:34 ID:to9S46zd
>>389
とりあえず決闘イベントまではテンプレ
中坊「平民は関係無いだろォ平民はァ〜ッ! お〜!」

貴族連中の汚職や公金横領、レコンキスタとの癒着を次々暴いていく
レコンキスタの影にガリアの暗躍を発見

追いつめられたクロムウェルは最終回でダイナマイトを体中に巻きつけて
クロムウェル「ジョセフちゃん、あんただけは逃がしたるでぇ〜っ!!」
中坊「クロムウェル……敵ながら見事」

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 13:29:04 ID:0/1myZoe
ハジの人は、別のやつ書いてるよ

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 13:30:17 ID:djB6Vl5A
>>391
どれ?

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 13:34:49 ID:XtHqZxhd
るるるでしょ?

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 13:53:44 ID:kht/FpwZ
ついでにN-ノーチラスは
正式名称「第四世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦ヱクセリヲン」なわけだが
ノーチラスの原型艦は「第三世代型亜光速惑星間航行用宇宙船ヱルトリウム」

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 13:55:51 ID:3rjQ9nEL
どうでもいいがノーチラスと言えばアメリカの原潜か、海底二万海里しか思い浮かばない

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 14:07:27 ID:hxEETdo3
>>395
同作者の神秘島物語のすっかり涸れた感じのネモ船長召喚とか。
知識なんか全部頭ん中に収まってそうだし物資の問題も自分でなんとかしそうだ

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 14:13:16 ID:3rjQ9nEL
>>396
あの世界には未練ないみたいだし、ちょうどいいかもな

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 14:19:41 ID:B2vFFwoc
>>395
海底二万海里のほうが元ネタだったりする

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 14:54:32 ID:OACTFRVT
大和、紀伊、日本武尊
架空戦記の日本海軍ビッグ7って何だろ?

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 15:14:18 ID:QKLPv3la
>>399
さぁ、俺と一緒に軍板に帰ろうか

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 15:25:33 ID:aEw8HRV7
『ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮』でクロスさせたくなってきた。
海上移動式浮きドックと兵器開発工廠ごと召喚させればいけるはず。

聖地には究極なまもの兵器が鎮座。

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 15:27:51 ID:PlqKn1F0
三浦健太郎がベルセルクの前に書いてた王狼から伊波を召喚

素で七万に勝てそうだから止めておこう

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 15:48:40 ID:tb1OqKvt
>>401
鋼鉄の咆哮なら何でもありみたいな感じだから技術的な問題やら戦艦が空飛んでも違和感無いな。むしろ飛べ!
無限装填装置で補給面も問題無し!
んー、でも強過ぎるかなぁ。いや、弓矢や旧式砲や風船爆弾やナスビー夢やら満載したネタ艦なら大丈夫かな。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 16:12:39 ID:ISvfvLJJ
それよりもピッピリピーの描写をどうするかだなw

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 16:16:56 ID:gKGYrScI
鋼鉄の咆哮ならやはりねこビームにかにレーザー、空母ならハウニブーIVが必須ですねw

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 16:22:46 ID:aEw8HRV7
いやいや、『アヒル』を忘れてもらってはこまりますな。

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 16:28:00 ID:T7okbSof
平成愚連艦隊なら呼ばれんでも勝手に来そうだな。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 16:38:52 ID:Llj+iwni
来てどうするんだよw

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 16:52:58 ID:T7okbSof
もちろん、金目の物を根こそぎ略奪。
……それが本業の国連部隊なんだよな愚連艦隊。
ほんとにマジで異世界に行って金目の物強奪がお仕事。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 17:12:33 ID:gKGYrScI
>406
ああ、もっと重要な物を忘れていた。

「あの肉」を。

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 17:33:47 ID:+b7zv3xL
>>399
50万トン級戦艦空母土佐、20万トン級戦艦播磨、超戦艦空母三笠、合体戦艦空母大和/武蔵/信濃、
双胴戦艦筑後、超巨大双胴戦艦播磨に、サイズではやや劣るが飛行戦艦大和を加えたいな。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 17:55:38 ID:xz2emtib
で、いつソレらが召喚される話を書いてくれるんだ?

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 17:56:09 ID:WWle5B1P
いつか。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 17:58:01 ID:3rjQ9nEL
こどもの日と申したか

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 17:58:41 ID:Bw1PfjxN
デジモンフロンティアのルーチェモンを召喚

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 17:58:44 ID:WWle5B1P
憲法記念日を祝して憲法9条が召喚されました


417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 18:10:05 ID:Llj+iwni
無防備マン召喚
いかん7万どころかギーシュにも勝てない
いや勝たない

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 18:18:35 ID:7AZ6uIiR
原作設定とアニメ設定が混ざったらまずいですか?

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 18:45:35 ID:Y5lkWg6/
>>418
俺はゼロ魔もクロスキャラも原作とアニメ混ぜてるんだが…

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 18:45:58 ID:dnmVq5ID
>>418
何も問題はないと思います。矛盾が生じない限り

それに、例えばお城の描写
トリステイン城全体像の描写は本編には無いですが、アニメなら俯瞰図が一瞬出ます
城の内装も、アニメを参考にすると書きやすいです。

リアリティは別にして、ですが…


この前さ、ロンディニウムの描写しようとアニメ版見たらさぁ
ハヴィランド城の城下町が、森の中の街みたくなってたのよ。建物の並びもグニャグニャ
本編では幅広の道で整然と区分けされた街として書かれてるのに

TV版が黒歴史とされるゆえんですな

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 18:51:26 ID:HCWG6OqX
自分も原作の挿絵にない絵が欲しいと思ったけど、アニメと原作との矛盾があったらアレだからやめたねぇ。

というか釘宮嬢の作ったロリ声が性に合わなくて見るのやめた。
でもアニメ版おマチさんだけはアリアリでw

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 18:58:21 ID:KKsoLtfi
あの釘の声は殆ど素だろ

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 19:21:43 ID:FXjZzchB
おれもコミック版を参考にしようと思ったらイーグル号の描写で萎えたw
一体あの世界観は現実世界の何世紀頃を目安にしているんだ?

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 19:24:30 ID:Y5lkWg6/
>>421の抗体から不治の病・釘宮病の特効薬が……!

俺は病気のままでいいからお薬は遠慮しときます

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 19:38:18 ID:zI6nyOHd
>いぬかみっの人へ
性的要素や肉体関係を匂わせるなら>1にもあるように避難所へ移動しての投下をお願いします
クロスネタがそういうものならあちらの方が遠慮なく書けますし
特に同性愛は嫌悪感を抱く人が多い題材なのでなおさら気を遣うべきかと

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 19:41:31 ID:lsXQzR0w
>>393
な、なんだってー!
るるるも面白いから好きなんだけどハジとルイズの絶妙な関係がまた良い感じなんだよな・・・
何はともあれ作者が失踪してる訳じゃなくて良かった、書いてる人達皆頑張れー

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 19:41:58 ID:sjNxFBiR
>>424
ガンダムOOのネーナも特効薬だと聞いた






俺はそのネーナで感染したけどな!

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 19:57:19 ID:wVmYuNkM
>>426
自分も知った時腰を抜かした
どっちも続きを楽しみに待っている
>>424>>427
不憫な……ツンデ令嬢嫌忌症候群な俺にはよくわからん

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:01:03 ID:bQopPW5T
アイマスの伊織で感染したんだぜ。
もしもだが、ルイズの声が釘宮じゃなかったら、
いったい誰が演じたんだろう?

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:03:08 ID:Llj+iwni
Q:>>429
A:大山のぶ代

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:14:50 ID:KSkQ9w9n
正直アニメのルイズの作画あまり好きじゃない
どのキャラも原作挿絵のが可愛い

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:19:27 ID:dnmVq5ID
私はアニメのルイズが良いと思う

とくに頬を膨らませる姿がハァハァ

ストーリーは(ry

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:31:24 ID:Y5lkWg6/
>>432
やあ俺。アレすぎると評判の二期もエンディングアニメと歌は高く評価する。

え?狙い過ぎるから駄目?
演出が狙い過ぎて何が悪いんだ!俺は男だよ!!

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:35:36 ID:KSkQ9w9n
二期のアニメ監督は『ゼロの使い魔』を読んだことあるのか?

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:39:11 ID:Y5lkWg6/
OK。話に参加しといて何だか。
アニメに対する批判はそれ相応の場所でやろうじゃないか。


例えアニメ設定を混ぜようと、アニメ準拠でSS書こうと要は面白ければおk!

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:40:27 ID:O50Jjm8m
釘宮さんは患者と非患者の差が激しいよね。
しかもワクチン持ちと思われた人間が急に発症するし、完治するには莫大な時間と費用(お布施)が必要なんだもんなぁ。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:41:50 ID:lsXQzR0w
良いじゃないのー、アニメ化されて小説読んで入ってくる人も居るだろうしそこまで考えずに割り切って見れば問題無しのおーるおっけーですよ。
良い声優使ってるって言うんだからちょっとは作品に何らかの感情を抱いてるとは思うね!

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:42:23 ID:Y5lkWg6/
>>436
やだなぁ

完治なんかする訳無いじゃないですか

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:48:31 ID:l6RLPoEs
医学的には「寛解」だな。
不治の病でも社会的に問題ない程度まで症状が落ち着けばよい。
……そのためにクスリを大量に摂取しないといけなくなるが。

あれ、カトレアさん?

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:48:33 ID:bQopPW5T
聞いたことがあるぞ
カゼ・水虫・癌・釘宮病の治療薬を発見すれば
間違いなくノーベル賞だと

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:51:01 ID:l6RLPoEs
むしろイグノーベル賞かも知れんが

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 20:58:21 ID:Y5lkWg6/
あんなに可愛い容姿に可愛い声、性格ツンデレなのにルイズをバカにして見向きもしないゼロ魔世界の男達。
僕には理解出来ない。


その点ワルドはある意味優秀

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:02:01 ID:bQopPW5T
綺麗なワルドか

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:08:26 ID:FaSAC+w/
>>442
最初はモテてたけど、男達がツンの部分に耐え切れずに逃げ出したとか

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:09:03 ID:5lapYybk
>>442
ツンデレ好きの諸氏にはすまんが、ぶっちゃけ、俺はツンデレ好きじゃない。
ストレートに好意を向けてくれる方が、ずっと好印象を持てたりする。

……昔はそうでもなかったんだけどなぁ。
なんだか狙い澄ました“あざとすぎるツンデレ”が量産されるようになってから、ツンデレ嫌いになってきた気がする。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:15:08 ID:wVmYuNkM
>>445
よう俺。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:16:27 ID:bQopPW5T
ルイズはツンデレというよりも、
ちょっと思慮の足りないお子様というのだろうか。
つまり妹なんだよ。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:16:47 ID:cAZJ8Url
>>445
あれ?俺いつの間に書き込んだっけ

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:17:14 ID:Kipl6k+B
ダイハードからジョン・マクレーン

宝物庫を占拠したテロリストを相手に
一人で大活躍
最後は学院が吹っ飛ぶ爆発シーン

そしてテロリスト相手に交渉しようとして真っ先にぬっころされるギーシュ

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:18:10 ID:Y+YK6U+D
ツンデレ祭ktkr





椰子は俺の嫁

451 :無から来た使い魔 ◆83t2kl1QFU :2008/04/29(火) 21:20:52 ID:9iFXdPlQ
えっと、ツンデレ祭りの中すみませんが、
とても久しぶりに投下してもよろしいでしょうか?

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:20:58 ID:BxNaq30g
釘宮病患者は一度ひのちゃまからワクチンをもらえばいいと思うよ!
むしろハガレンのアル、シャナ、ナギ、アイマスの伊織辺りを一気に召喚

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:21:59 ID:3lnE38jz
しえん

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:23:28 ID:Kipl6k+B
呪怨

455 :無から来た使い魔9話1/5 ◆83t2kl1QFU :2008/04/29(火) 21:24:17 ID:9iFXdPlQ
では、投下します。
 ルイズ達が町で買い物をしてから数週間がたった。

 朝、バッツはいつもの日課として生徒達が起きてくる前にテントから出るとルイズを起こしに行く。そしてルイズをノックで起こした後、
二人で食堂に行き彼は彼女の給仕を務める。ルイズの給仕をする時に時々キュルケが彼に給仕を頼む事もあるが、
大抵はバッツは特に気にした様子を見せずにキュルケの給仕も勤めてしまう。
この時ルイズがキュルケの存在に気づかなければ、特に問題なく食事を終えるのだが、
キュルケの存在に気がついた場合は、バッツを叱りつつキュルケに食ってかかり、ちょっとした騒動になる。
その騒動は、ルイズがキュルケに言い包められ、悔しがった後バッツにもうキュルケの給仕をしないように注意して終わる。
もっとも、バッツは頼まれると断れないため、この注意にあまり意味は無い。彼女達の食事が終わると、バッツは厨房へ行きマルトー達と共に食事をする。
 バッツが朝食を食べる頃には、ルイズたちの授業が始まるため、バッツは食事の後、2時間目の授業が始まるまでは薪割りやシエスタの手伝いなどをして時間を潰す。
 そして2時間目の授業からルイズの隣に座り一緒に授業を聞く。時々休み時間などに、自称キュルケの恋人がバッツに襲撃をかけるが、【とんずら】【煙玉】で逃げたり、
巧みに【隠れて】やり過ごしている。
 なお、このときの光景を他の生徒達はバッツが逃げ切るか、相手の生徒達が追いつくか賭けをしていたが、
毎回バッツが逃げ切るため、賭けの内容が、追いかける生徒がいつ頃教室に戻るか? に変り、さらに最近ではバッツを捕まえた人に賞金が出るようになっている。
 予断だがタバサとキュルケもこの賭けに参加しており、毎回バッツが逃げ切る方に賭けているらしい。

 昼食や午後の授業も午前中とほぼ変わらない。そして一日の授業が終わるとバッツはルイズを部屋まで送った後、テントへ戻る。
テントに戻ると、まず学校での逃亡劇でチキンナイフの切れ味がどれくらい上がったか確認をする。
嫉妬に狂った暴徒から逃げるのはチキンと認識されにくいのか、切れ味の上がりはあまりよくない。切れ味の確認が終わると他の道具の手入れを行う。
 体に馴染んだ竜騎士の能力を駆使し、購入した槍の柄を簡単には壊れないように補強し、刃を研ぐ。吟遊詩人の知識を駆使して竪琴の調律を、
吟遊詩人と風水師の知識を使いベルや鐘の調整をする。そして錆びたインテリジェンスソードのデルフリンガーは、

 買い物をしたその日の夜に、バッツはデルフリンガーで【りょうてもち】をして【まほうけん ファイア】を試してみると、
デルフリンガーが「おでれーた」と驚きながらも、自分が魔法を吸収できることと、わざと錆びた姿になっていたことを思い出している。しかし、
肝心の錆びた姿から元の姿に戻る方法は思い出せなかった。
そのため、下手に手入れをして本来の姿に戻れないと困るのでデルフリンガーの手入れはしない。

「なぁ相棒。槍や楽器だけじゃなくて俺も手入れしてくれよぉー」
「取りあえずデルフは元の姿に戻ってからな。その代わり話し相手位はするからそれで我慢してくれ」

 デルフとそんな感じで話をしながら楽器の手入れをし、それが終わる頃になると彼のテントに一匹の風竜、タバサの使いまであるシルフィードがやって来る。
そしてシルフィードはバッツに期待のまなざしを送る。
期待のまなざしを向けられたバッツは、苦笑しながら調律の終わった【ゆめのたてごと】を取り出すとゆっくりと奏でる。
彼の竪琴が鳴り始めるとシルフィードは竪琴にあわせるようにきゅいきゅいと歌う。その竪琴の音と歌に釣られるかのように1匹また1匹と使い魔達が夜の音楽会に加わってゆく。
使い魔たちは毎日ではないが、このようにバッツの奏でる音楽を聴いたり歌ったりするために来る。
この小さな音楽会は何曲か歌うと使い魔達が解散するので、その後デルフと少し会話をしてから寝るの彼の日課になっていた。

 一方、部屋に戻ったルイズは、買ってきた本を読み、虚無の魔法を調べる。
しかし、ブリミルが魔法を使う様子などが描写された場面はあっても呪文について書かれているものはまれであった。
彼女は最初の内はその呪文を虚無をイメージしながら部屋で唱えていた。その呪文で何も起こらないこともあったが、通常の魔法と同じく爆発を起こし、
部屋が大惨事になることのほうが多かったため、今では部屋でそれらしい呪文をいくつか憶えると、こっそり中庭に出て試すのが日課になっていた。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:25:14 ID:aEw8HRV7
支援

457 :無から来た使い魔9話2/5 ◆83t2kl1QFU :2008/04/29(火) 21:25:31 ID:9iFXdPlQ
しかし、この日は普段と違うことが起きる。
始まりはルイズがいつものように、中庭で調べた魔法が使えるか実験をしている時である。普段は自分の付近で爆発が起こっていたが、
気分転換に遠くをイメージしたのがいけなかったのか宝物庫のある塔の壁に爆発が起こり、壁にひびが入る。
ルイズは宝物庫の壁に爆発が起こったが塔の壁と軒距離が遠いこと、【ゼロ】の自分の失敗魔法で大切な物が保管されている宝物庫を傷つけられると思っていないので、
壁にひびが入ったことには気づかない。せいぜい

「爆音で誰か来るかもしれないから遠くをイメージするのはやめましょ」
 
 程度の認識で、彼女はそのまま魔法の練習を再開しようとする。その時、先ほど爆発した塔の近くに巨大なゴーレムが現れた。

ドカーン ドカーン

 現れたゴーレムは先ほど彼女の魔法が発動した辺りの壁を殴る。
ルイズは突然現れたゴーレムに唖然としていると、やがてゴーレムは宝物庫の壁を破壊してしまう。

「え? もしかして賊!」

 宝物庫の壁が壊れる音で正気に戻ったルイズはゴーレムを凝視する。
すると、先ほどは気が動転していたため、気がつかなかったがゴーレムの肩に黒いローブを着たメイジの姿を発見する。
メイジはルイズが見ていることに気づいていないのか、ゴーレムが開けた穴から宝物庫へ入って行く。

「せ、先生を呼ばないと・・・・・・ でも今から呼びに言っても間に合わないわ。 わたしがなんとかしないと!」

 ルイズは杖を握りなおすと、失敗魔法の爆発でゴーレムを倒そうと詠唱の短い呪文を唱え始める。
ルイズが魔法をかけるたびゴーレムの近くで小さな爆発が起こるが、巨大なゴーレムに対して爆発の大きさはあまりにも小さい。 
ルイズの努力もむなしく宝物庫から筒状の物をもった黒ローブのメイジが再びゴーレムの肩に戻ると、ルイズの失敗魔法を気にもくれずに学園の外へと移動を始める。

「止まれー! ファイアーボール! ファイアーボール! ファイアーボール!」

 ボン ボン ドカーン

 ルイズは立ち去ろうとするゴーレムに、一生懸命魔法をかけ足止めしようとゴーレムの足元に爆発を起こす。
しかし、ゴーレムはバランスを崩さない、たとえわずかにゴーレムの足にひびがが入っても、肩にいるメイジがすぐに直してしまい足止めすら出来ない。
泣きそうになりながらも、一生懸命に失敗魔法を使うルイズを嘲笑うかのようにゴーレムは学園の塀の近くまで来た時、事態は変化する。
 学園側から大量の攻撃魔法が一斉にゴーレムに叩き付けられる。

『このトリステイン魔法学院に忍び込んだのが運の尽きだ! 土くれのフーケ!』

 ルイズがゴーレムに使っていた失敗魔法の爆音が、学院で酒を飲んでいた教師達が何事かと顔を出し攻撃魔法を放ったのだ。

「くっ」

 思わぬ乱入者に黒ローブのメイジは小さく舌打ちをすると、自分を塀の上に立つと巨大なゴーレムを教師達の方へ向かわせる。

『うわー』

 教師達は酒で気が大きくなっていただけだったため、自分達の魔法を受けてもびくともしないゴーレムに逃げ惑う。
もしもこの時、教師達が酒を飲んでいなかったら彼等の魔法で賊のゴーレムは倒れていたかもしれない。しかし、彼等は酒を飲んでおり、
自分達が精神力が普段よりも弱い状態で使っていることにも気づかず、ただフーケが自分達の魔法が聞かないほどの凄腕のメイジと誤認するだけであった。

「先生! でも、今があの賊を捉えるチャンス!」

458 :無から来た使い魔9話3/5 ◆83t2kl1QFU :2008/04/29(火) 21:27:05 ID:9iFXdPlQ
 ルイズはメイジが教師達に気を取られている隙にメイジが立っている塀を失敗魔法で爆破しようとする。
しかしメイジはそれを読んでた様で、巨大なゴーレムは怯える教師達を無視し、ルイズに向け宝物庫の壁を破壊した時に出来た瓦礫を投げる。

「え? きゃあ」

ドーン

呪文を唱えていたルイズの近くに瓦礫が落ち、その衝撃でルイズは杖を落としてしまう。ゴーレムはそのままルイズに向かい歩き出す。
一方教師達は恐怖で動けない。
ルイズはなんとか杖を拾い、ゴーレムに対し呪文を唱えようとするが、先ほどの瓦礫の恐怖で杖を持つ手は震え、うまく呪文も唱えられない。

「い、いや、こ、来ないで! せ、先生、ちい姉さま、お母様誰か助けて!」

 ゆっくりと近づくゴーレムに、ルイズは恐怖で助けを求める声を上げる。

ヒュン ドゴン! スチャ

 空から何かがゴーレムに落ちゴーレムの動きが止まる。そしてゴーレムに落ちた何かはゴーレムから跳び、ルイズの前に着地する。

「ルイズ、大丈夫か?」

 空から来た何かは、槍を持ったバッツであった。

「へ? バッツ!? って何で高所恐怖症のあんたが空から来るのよ!?」
「いや、他の使い魔達と歌ってたら、学園の方に巨大なゴーレムが現れルイズの爆発が沢山見えたから、
何か危険なことになってると思ってな。シルフィードに無理言って乗せて貰って来たんだ。それに俺は高いところは苦手なだけで、緊急事態なら高いところだってガマンできるさ」
「あ、そうなの? って暢気に話している場合じゃないわよ! ゴーレムが!!」

 ルイズがあわててゴーレムのほうを見る。ゴーレムの全身に大小様々なひびが入り今にも崩れそうになっている。そしてそのままゴーレムは崩れ落ち、辺りに砂煙が舞う。

「ごほごほごほっ え? 何でゴーレムが崩れるの?」
「ありゃ? 確かにまだ動きそうな気配があったよな?」

 いきなり崩れたゴーレムに疑問を憶える二人だったが、砂煙が晴れるとルイズはゴーレムが崩れた理由に気づく。

「あ! 塀の上に居た賊がいない!」
「へ? 賊?」
「そうよ! さっきのゴーレムもその賊が作ったのよ。 バッツ、シルフィードから降りる時に何か見なかった?」
「いや、ゴーレムに向かって【ジャンプ】してたから塀の上は全く見てなかった」

 その後、二人はゴーレムに襲われた恐怖と酒で混乱している教師達をなだめた後、教師達と共に学院長であるオスマンにこの事を伝えに行こうとする。
しかし、自分達の失態を隠す言い訳を考える時間が欲しい教師達は、既に夜も遅い事を理由に教師達に明日の朝一緒に報告すると言う。
そんな教師達の考えを知らないルイズ達は、言われたとおりにその日は寝ることにした。
そして次の日、生徒達が起きる時間よりも早く起きたルイズ達は、教師達と共に学院長室へ行く。
ルイズは昨晩のゴーレムが現れた時の様子と、黒いローブのメイジが筒状の道具を盗んでいた事を伝え、
教師達は自分達の失態を隠しながらも、その手口と巨大なゴーレムから犯人は土くれのフーケであると伝えた。
 一応バッツもその場に居た一人として念のため、学院長室に呼ばれているが現場に到着したのが一番最後であるため、報告できる事は無かった。
一通り報告を聞いたオスマンは白いひげを撫でながら、

「ふむ、ミス・ヴァリエールの報告が確かならば土くれのフーケが盗んだのは、【破壊の杖】じゃな」
「破壊の杖?」
「うむ、このトリステイン魔法学院にたった一つしかないマジックアイテムじゃ。 これは宝物庫の中でも重要な物でのぉ。 なんとしても取り戻さなければならん!」

 オスマンはいつもと違い真剣な表情でそう言った。

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:27:05 ID:u9HPTV8Y
ずっと待ってたよ支援!

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:27:56 ID:BxNaq30g
そういやデルフは吸収するから魔法剣が使えない
・・・アスピル剣?
支援

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:28:23 ID:Yq0+tFqA
飛べる大和ねぇ・・・
たしか、昔マガジン系の漫画だったと思うけど

戦艦大和を逆さにして船底?部分に二つのグラードツェッペリン型の飛行船がひっついたようなものがあったな・・・

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:28:34 ID:aEw8HRV7
支援

463 :無から来た使い魔9話4/5 ◆83t2kl1QFU :2008/04/29(火) 21:28:42 ID:9iFXdPlQ
「しかし、これまでの報告では、手がかりが無さ過ぎるのも問題じゃのぉ。
所でミス・ロングビルは何処に行ったのかのぉ? あのお尻を撫でればわしの頭脳も活性化して良いアイデア浮かぶんじゃがのぉ〜」
「オールド・オスマン幾らなんでもそれは・・・・・・」
「かーっ!! 女性のお尻に興味の無い男なんて居ないわ!」
 
 男性教師達はオスマンの言葉にこっそり共感を覚え、女性教師達とルイズは冷たい視線をオスマンに向ける。
そんな微妙な空気の中、ロングビルがあわてて学院長室に入ってくる。

「おぉ、今日は遅刻かね、ミス・ロングビル? 遅刻の罰にその豊満な胸を・・・・・・」

 バキ

 オスマンの行き成りのセクハラ発言にロングビルの拳がオスマンの顔面にめり込む。

「ご冗談を、実は先ほどまでフーケの調査をしておりました」
「調査を? 何時の間に?」

 現場に居なかった教師の一人であるコルベールがロングビルに聞く。

「ええ、実は私もそこにいらっしゃる先生方と同じように昨日の襲撃を目撃したのです。 しかし土のラインである私が、土のトライアングルであろうフーケに対抗できません。
そこで皆様を囮にしてこっそりフーケの後を追い、見失った周辺で聞き込みをしてフーケの隠れ家を突き止めてきました」
「なんですと!? フーケの隠れ家を!!」
「ええ」

 フーケの居場所がわかったことで、教師達が大きくざわめく。

「ではすぐに王室に報告を!」
「馬鹿モン! わざわざ王室に借りを作る必要があるか! ここはトリステイン魔法学院じゃ。身に掛かる火の粉くらい払えなければ何のためにここに居るのじゃ!?
それに今から王室に報告したところで間に合わんわ! ・・・・・・コホン ではこれよりフーケ討伐隊を編成する。われは、と思う者は杖を掲げよ」

 しかし教師陣は誰も杖を上げようとしない。それどころか昨晩実際にゴーレムに襲われた教師達は体を震わせ、
「何故我々がそんな危険な事を・・・・・・」「危険な仕事は王室に任せるべきだろ」と、怯える始末である。

「・・・誰もおらんのか? 貴族の誇りはどうした? フーケを捕まえ名が上げようという、勇敢な者はおらんのか?」

 オスマンが発破をかけるが誰も杖を上げない。そんな中ルイズが杖を上げる。

「ミス・ヴァリエール! 何をしているんですか? 貴方は生徒ではありませんか! これは遊びではないのですよ! このような危険な任務、あなたが行く必要はありません!」
「誰も杖を上げないじゃないですか! 誰も行かずにみすみすフーケを見逃す事など、わたしには出来ません! わたしが心配ならシュヴルーズ先生も来て下さい」
「それは・・・」

 ルイズは既に自分がフーケ討伐に行く事を決心し、教師達が止めようとしても「なら一緒に来てください」と答え、教師達は一人また一人とルイズの説得を諦めてゆく。

「あー、ちょっと聞いてもいいか?」

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:29:02 ID:QizbzIMt
支援

465 :無から来た使い魔9話5/5 ◆83t2kl1QFU :2008/04/29(火) 21:30:12 ID:9iFXdPlQ
「ん? おぉ君は確かミス・ヴァリエールの使い魔の青年か、聞きたい事とは?」
「どうしてもフーケを捕まえないといけないといけないのか? 確かに学院から物を盗んだのだから捕まえられるなら捕まえた方がいいのだろうけど、
今の状況だとフーケを捕まえられそうにないと思うぞ?」
「貴様! 使い魔の分際で我々を愚弄する気か?」
「まぁ落ち着きなさい。では、君はフーケを見逃せというのかのぉ?」
「いや、フーケを捕まえるのは難しいから、盗まれた【破壊の杖】を取り戻すだけでもいいんじゃないか? と思うんだけどどうかな?」
「ふむ。 確かに【破壊の杖】が戻るなら無理をしてフーケを捕まえる必要は無いのぉ」

 バッツの質問にオスマンは髭を撫でながら答える。

「なら、俺にも【破壊の杖】奪還の任を任せてくれないか?」

 バッツはさらりと言い放つ。

「魔法をまともに使えないミス・ヴァリエールと平民だけでそんなことできるわけ無いだろ!」
「確かに俺は魔法は使えない。 けど色々な経験がある。 たとえばこの部屋そこの壁には隠「うむ! よかろう!!」とかな」

 バッツが何か言いかけたが、オスマンがあわてて大きな声で許可を出す。

「オールド・オスマン? そこの壁が?」
「いや、何もない! 何もないのじゃ! わしが許可を出すのはこの青年は・・・・・・ えーと、そう!
学生とは言えトライアングルの生徒達からも逃げた実力があるからじゃ、うまくやれば【破壊の杖】の奪還のみなら可能かもしれんからのぉ。
まだ文句があるなら文句のあるものに行ってもらう」

 不振がる教師達にオスマンはやや目をそらしながらそう答える。教師達はオスマンの言葉、特に後半の一言で一斉に静まる。
「では、改めてフーケの居場所を知るミス・ロングビル、ミス・ヴァリエールとその使い魔の三人に【破壊の杖】奪還の任を与える。
後、奪還に必要なものでこちらで用意できるものがあるのなら用意しよう」
『ハッ』

 三人は元気よく返事をすると【破壊の杖】を奪還するため、学院から馬を三頭借り出発した。

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:32:07 ID:Yq0+tFqA
うを!
作品投下してましたか失礼、支援します!

467 :無から来た使い魔 ◆83t2kl1QFU :2008/04/29(火) 21:32:24 ID:9iFXdPlQ
以上です。 
支援していただいた方、楽しみにしていただけた方、Wikiに登録してくれた方。感謝しています。
もちろん文章について指摘していただいた方にも感謝しています。

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:37:24 ID:u9HPTV8Y
乙でした
キュルケたちは来ないのかな?バッツだけで十分だろうけどw

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:38:40 ID:aEw8HRV7
シーフのアビリティの【かくしつうろ】ですなw
いったい何が隠されてるのやら。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:39:09 ID:BxNaq30g
バッツのジョブってどんな感じなんだっけ?
ALLマスターはしてなかったと思うけど

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:49:39 ID:7AZ6uIiR
>>419-421
レスありがとうございます。矛盾起きないよう気を付けて掻きます。

472 :471:2008/04/29(火) 21:50:29 ID:7AZ6uIiR
掻きません。書きます。

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:53:29 ID:SLDEeJgZ
>>425
人気のある作品をいちゃもんつけて排斥ですか

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:57:00 ID:noZh2JsR
某所で確かに人気あります

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 21:59:54 ID:KSkQ9w9n
>>473
人気あるか?
駄作としては人気あるけど

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:05:00 ID:qH289Kjy
スパイダーマンよりピーター・パーカー召喚

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:06:12 ID:V0xcxTNC
>>475
とりあえず毒吐きたいなら毒吐きスレに逝け。
後、自分を基準にした評価で書き込むな。
ほんっとに精神年齢が低すぎる輩が多すぎる。

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:09:54 ID:E5YBBoAo
まあ明確な証拠なく「人気ある」と言うのもねぇ

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:11:20 ID:nA2LVbsl
バッツの人乙!本当に久しぶりだから名前欄見たときに感動してしまった。
続き期待してます。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:11:56 ID:wC8WZCDm
ウザいな。
感情のままに駄レスを書き散らしたいのなら肥溜めスレに池。
巣から出てこられると荒れる原因になる。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:13:16 ID:z5I+9kAK
本当に餓鬼なんだろ

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:14:33 ID:Kipl6k+B
相棒 からあのコンビ

「おやおや、これはどうした事でしょう。確かここは日本の筈ですが

「そんな、これはどうみても誘拐ですよ。俺たち誘拐されたんです!」
「うるさーい!」
「お嬢さん、事情を知っているようですね。話してくれませんか」
「そうだ、ちびっこ。さっさと話せ」
「ちびっこじゃなーい、うきーーーーーー」


483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:14:54 ID:yKiOQX88
遅レスで恐縮ですが>>285
「悪魔も泣き出す使い魔」はいかがでしょうか?
ダンテみたいのが使い手になられた日にはもう…(合掌)

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:22:05 ID:+B3R35LF
>>482
今熱いあの2人か。
この前初めてTVシリーズ見て面白かったから興味あるけどナァ

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:40:00 ID:yKiOQX88
「石畳の緋き悪魔」からシャイターン召喚

ごめん言ってみたかっただけだ。

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:43:45 ID:aOIykdrp
>>449
レキシントンを墜とすとその残骸がゼロ戦の滑走路を照らすんですね

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:44:08 ID:dnmVq5ID
よく考えたら、超有名どころが召喚されてない

シャーロック=ホームズ(犬ヴァージョン可)
ポワロ

これはきっと面白いぞ

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:47:19 ID:qww/rOEv
ハリーポッターから召還するなら誰が面白いだろ

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:48:23 ID:9nAcJL7U
>>461
ひょっとして天空の覇者Zのこと?半重力ガスで浮かぶドイツ軍の飛行船かっぱらって大暴れっていう

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:53:29 ID:qqJxTziM
>>488
ハーマイオニー召喚

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:53:34 ID:T7okbSof
>>489

日本編で出てたなYAMATO。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:54:42 ID:E5YBBoAo
無念お砲塔とか
無念お風車とか
無念お苦労とか
無念頭領ショックウェーブとか…

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:56:43 ID:nfWL4J/h
黒歴史扱いですが、アニメ『ヤマトタケル』よりタケルを。
できればスサノオもセットで。

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 22:59:35 ID:Y5lkWg6/
シャナとナギ召喚。トライアングルフォーメーションでハルケギニア全土に釘宮病が伝染

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 23:01:42 ID:slPB+zlN
いい加減キモイ…

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 23:27:27 ID:Yq0+tFqA
>>489>>491
それですね

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 23:31:58 ID:qS+Yesjk
>>493
黒歴史扱いなのか…
好きだったんだけどな

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 23:38:07 ID:4Cluw8pb
Flower of Desertの名曲っぷりはガチ

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 23:38:12 ID:nfWL4J/h
>497
具体的には、GLAYの歌っていたOPが全てのビデオソフトから抹消されていたのが『黒歴史』の証拠ではないかと。

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 23:43:09 ID:4Cluw8pb
俺ヤマトタケルとゴルドランとヒヲウ戦記は同じところが作ってると思ってたんだよな。
キャラデザ似てるじゃん。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 23:43:14 ID:lAyp+TEF
>>499
それはレコード会社の関係で良くある事。

黒歴史云々とはあまり関係無い。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/29(火) 23:50:57 ID:QKLPv3la
>>493
何で黒歴史なん?
俺は面白くて好きだったんだが

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:00:05 ID:Q24TbI5O
GLAYにとっては黒歴史なだけだろ? ヤマトタケルが、じゃなくてアニソン歌ってたことが。

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:05:28 ID:JUpEU0BV
別にGLAYは黒歴史扱いなんkしてないぞ?

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:11:37 ID:Q24TbI5O
あれ?そうなんだ。じゃ、本当に契約が切れただけなのか。
結局、黒歴史云々は>>493の思い込みってこと?

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:18:31 ID:JUpEU0BV
>>505
つか、GLAYが所属してるレコード会社と、ヤマトタケルのビデオを販売してるレコード会社が違う。
だからビデオではOPEDで流せない、それだけのこと。
キッズステーションなんかで再放送する時は契約の形態が違うから普通に流れてるしな。
それに真夏の扉とか、曲自体はGLAY自身のアルバムには収録されてるし。l


SMAPの曲が赤頭きんチャチャから消えたのと同じ。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:21:32 ID:qcEq6la4
V6のTake me Higherは普通にウルトラマンティガのOPだしな

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:40:47 ID:SkWGbWyH
ティガの石像が昔召喚されてて、その時の話が伝説としてどこかで残ってる。
→サイトたちがその話を聞いて宝探しってことで探しに行ってみる。
→ミョズがすでにいて石像を持ち帰ろうとしてて、偶然あったサイトたちと交戦する。
→危なくなったとこでTVと同様にサイトが偶然変身する。(変身可能なdnaを持つ人=現代人。ティガが昔こっちの世界から来たから)
ってのを前から思ってたんだけど時間なくて書けん。

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:42:55 ID:NOE63XMj
ウルトラマンか・・・
ウルトラマンの起こした事故によりサイト死亡するも、命の共有により蘇生を果たす。
しかし、そこを運悪くルイズの召喚魔法に触れてしまい呼び出される。
基本ゼロ魔+ウルトラマンネタ多数、そんなネタを考えたことがあるぜ。
そして、シエスタの祖父はジャミラ。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:44:31 ID:JHkK2xSF
≫基本ゼロ魔+ウルトラマンネタ多数
すでにあったりするんだぜ。

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:44:54 ID:ek9TIOkg
ティガでクロスかあ……
駄目だどう考えても終盤に邪神が出てくる

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:47:20 ID:ASG5hyUM
モッコス

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:56:21 ID:R+pMXL6f
ティガってまた懐かしいな〜
Take Me Higherは今聞いても燃える。



514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 00:58:25 ID:qPMAcOJT
時々でいいから、つるの剛のこと……思い出してあげて下さい(ユウナ的な意味で

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:08:04 ID:mt8KicTF
ティガと言えばティガレックス召喚して失敗魔法の威力に自身を持ったルイズの小ネタが面白かったw




516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:15:04 ID:cFYYPnMw
特撮関連に疎い俺、涙目…。
九龍妖魔學園記から葉佩 九龍を召喚したい。


517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:17:46 ID:ek9TIOkg
平成はティガ・ダイナ・ガイア・アグル・コスモス・メビウス・ノア・レジェンド・ネクサスで全部だっけ?
自力で縮小出来るのもいたような気がするがとにかくサイズと何よりもパワーバランスが難しいな
石像と契約して愛憎戦士カミーラに変身するルイズを妄想した

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:18:04 ID:AF82qCIs
>>500
ヤマトタケルのキャラデザの人、ノエインってアニメのキャラデザもしてる。
物凄い特徴的なんだよな〜この人のキャラ。

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:25:36 ID:n3HGzXi/
九ちゃんは素でガンダールヴだし
それこそ何でも武器にするからな

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:33:03 ID:tIoLdk27
見上げてごらん
夜空の星を

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:34:49 ID:cFYYPnMw
>>519
その上で男女問わないフラグゲッター。
……あれ、何この強化型サイト?

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:35:28 ID:NOE63XMj
素でガンダールブって聞くとどうしてフランクさんを思い浮かべるわけだが
これは書けという天の思し召しか?
まあ、シエスタやタバサがサイコパスになりそうだな・・・
クロムウェルはカルトの教祖ポジこれだけはガチ。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:38:39 ID:+DzBEMYn ?2BP(30)
>>522
あの一部ではフランクマの愛称で親しまれている彼の事かい?

召喚された時にどのような格好をしているか、
それが問題だ。


524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 01:56:32 ID:+Qs7QtAQ
ウルトラセブンで考えた事はあるなぁ。
セブンXの要素もプラスしたやつ。

ルイズがセブン召喚。ただしそのままでは力が振るえず、ルイズに憑依する形となる。
その後、ゲートをくぐりハルケギニアに満ちる魔力を狙う異星人達と戦うルイズ≒セブン(憑依モード)

メイジ達など歯牙にもかけないほど強力な異星人に
「力ある者が無い者を支配する。
君達(メイジ)がやっている事を我々がやって何が悪い」
なんて事を言われ、貴族と平民のあり方に苦悩するルイズ。

うまくまとまったら書きたいなぁ。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 02:21:57 ID:cFYYPnMw
タンスを振り回しながらティーテーブルで攻撃を弾き返し、馬鹿には見えない服を纏って神をフルボッコにした勇者、ゴンベエ&ナナシを召喚したいんだが…。流石にフリゲはダメだよな…。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 03:06:16 ID:xq4K8WD2
よし、ウルトラマンキッズ召喚だ。

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 03:19:46 ID:0P4BL4jD
ウルトラマンAを召喚してしまったら、その影響で異次元人ヤプールにハルケギニアの存在が知られてしまう。
街を蹂躙する超獣ベロクロンに合体変身して立ち向かうルイズと才人。
しかし才人が日本に帰らなくてはならなくなり、一人で変身することになるルイズ。

ほか才人を誘惑するユニタングや、クロムウェルやワルドになりかわってるバキシムや
ブロッケンなんて展開も面白くないか?

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 04:09:26 ID:uCgUIQHv
>>527
そうなると、「公開予定の劇場版」では、数十年後に初老の夫婦となっているルイズと才人
が、やはり老夫婦となっているダン&アンヌと共演することになるのか?

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 04:21:48 ID:SkWGbWyH
>527
おもしろそうだな。
ぜひ書いてくれ

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 04:27:08 ID:SkWGbWyH
ところでもしも誰かが変身することになったら自分がウルトラマンであるということを
周りにしらせるのかな。
知らせるか知らせないかで大きく話の展開が違ってくると思うんだけど。

531 :愛と勇気の使い魔(1レスのネタ):2008/04/30(水) 04:45:52 ID:hNj6KyCY
ルイズの使い魔は冴えない若者だった

彼は異世界の不思議な知識だけはあったので、そのまま魔法学院の教師となるが
担任となったルイズのクラスでも頼りなく、生徒からはバカにされる駄目教師

そんなある日、巨大なゴーレムが学院を襲い、宝物を奪わんと破壊を始める
使い魔先生は生徒を逃がした後、コソコソとどこかに消えてしまい、主人を守るという義務はどこにやら
ルイズは頼りない使い魔に見切りをつけ、無謀にも単独でゴーレムに挑むが絶対絶命の危機に
その時、強烈な光と共に銀色と赤の巨人が現れた   「ジュワッチ!」
巨人は鈍重なゴーレムを体術で圧倒し、魔法攻撃をバリアで弾いた後、手から出る光線でゴーレムを粉砕した
ルイズ達がフーケを捕縛し、お宝を取り戻した後に巨人は空の彼方に消えて行った
すべてが解決した頃、それまでどっかに消えていた使い魔先生が学院の裏からそそくさと現れた
「すまんすまん、急にお腹が痛くなっちゃって…いやルイズくん、無事でよかった」
「…こっ…このバカ先生〜〜〜〜!!!」

                             ルイズがウルトラマン80を召喚                         

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 10:24:38 ID:UOs92D4+
歌の黒歴史といえば劇場版ルパン三世主題歌「ルパン音頭」
三波春雄がめっさ思い出したがらなかったそーな

あとはやはり仲間由紀恵であろう
彼女にとって一時期声優であった事はかなり黒歴史らしい
噂では声優だった頃の事は一切話したがらず、声付きスパロボにラピスが出れないのは
代役交渉すら仲間が嫌がっているからだとか

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 10:25:38 ID:tHjKJGUI
>>531
ワラトルマンかと思った

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 10:53:54 ID:t07V9jZB
くぎゅ位になれば枕営業いらんだろな

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 11:00:04 ID:L2FGt0ri
世の中にはかつてヌード写真集を出したことを隠さない声優も
AVに出たことを隠さない声優もいるというのに、
あるとこにはあるんだな黒歴史


536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 11:02:25 ID:tIoLdk27
そう‥さとう玉緒

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 11:04:50 ID:tGezaFd7
そんなに出てたの?
ラピスに関しては特別出演みたいなものだと思っていたんだが>仲間

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 11:09:19 ID:+s3EVlPj
>>537
そんなにというほど出てれば、逆に誤魔化しようがないんだろうけどね。
声優としての活動は、ラピスの他はHAUNTEDジャンクションの朝比奈くらいだったはず。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 11:10:48 ID:K3OMSSCN
>>537
劇劇場版ナデシコの他はHAUNTEDじゃんくしょんしか知らないな。
あと録画したビデオに仲間が歌った主題歌CDのCMが入ってて吹いた。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 11:24:09 ID:O/xCiNeM
デスザウラー召喚ネタってあったっけ?
なければ考えてみようと思うんだが…


541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 11:30:43 ID:UOs92D4+
>>540
バトスト版?
アニメ前期版?
アニメGF版?
どれにしろ歓迎です      かまんかまーん


542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 11:52:03 ID:1J/OgkIz
14巻ktkr

http://www.mediafactory.co.jp/files/d000172/zero14.jpg

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 12:25:30 ID:QmjyDJ0O
HAUNTEDじゃんくしょん懐かしいな。聖徒会長ハルト君あたり呼べないかな。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 12:47:47 ID:K3OMSSCN
そう言えばオスマンとTV版理事長の声同じだったなw

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 13:29:01 ID:R+pMXL6f
小ネタ程度に破面召喚ものを書いてみた。
投下おk?

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 13:34:44 ID:HEoKXAoU
支援

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 13:38:33 ID:bpuUwtzm
表紙が何故かインデックスに見えてしまった支援

548 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/30(水) 13:53:37 ID:I0cg6JNA
私もルイズが「歩く教会」着ているように見えた

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 14:00:03 ID:avXZCVsK
>14巻
なんか今までで一番エロいルイズだな

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 14:00:28 ID:Z0LlT4SG
どうせあの服も破けるかどうかして脱げるんだな、まったくもってけしからん

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 14:09:36 ID:R+pMXL6f
じゃあスレをお借りしま〜す。
投下!

552 :ゼロと豹王:2008/04/30(水) 14:19:00 ID:R+pMXL6f
春の使い魔召喚試験。

才能ゼロの劣等生、ルイズが呼び出したのはボロボロのチンピラだった!

「あんた何よ?」
「あぁ?何なんだテメェは・・・?」
             セスタ
背中の刺青、ナンバー6!

「ねえ、ぬこむじょー。マタタビ好き?」
「誰がネコだ誰が!穴あきにすんぞナイチチ!」
ガルガンダ
 黒膣が使えない。仕方なくこの世界に留まることになった
浅葱色の不良男!その名もヌコmゲフンゲフン
え〜ジャガージュンいch(ry
その名もグリムジョー・ジャガージャック!

「止めてグリムジョー!もうギーシュのライフはゼロよ!」
「うるせえ!テメェもその眼に焼きつけろ!自分が呼びつけたモンが、どういうものなのかってなあああああ!」

色々あっていつもの展開!                        セロ
ボコボコにされたギーシュ。鷲掴みにされた顔、そこに紅き破壊の虚閃がッ!!


見下す奴は潰す。自分はゼロなんかじゃないことを証明してやる!
使い魔から影響を受け、徐々にガラが悪くなっていくルイズ!

巨大ゴーレムを操る盗賊をぶっ飛ばした。

裏切り者の婚約者をぶっ飛ばした。


幾つもの戦いがあった。それを上回る主従喧嘩があった。そうしてここまで来た。
眼下に蠢くアルビオンの軍勢、その数七万。  メノス
しかし、それを構成しているのは人間ではない。大虚である。
最下級のギリアンであるとはいえ、人間ごときが太刀打ちできる相手ではない。
だがそんなことは彼女らにとってはどうでもよかった。
「ギリアンなんかで、どうにか出来ると思ったのかしらねぇ・・・」
自分を見下すヤツは許せない。だからルイズは、自らの使い魔に命令を下した。
「いきなさいグリムジョー!あいつら全部ボコボコにしなさい!」
「なにヌリィこと言ってんだよ。俺を、俺らをナメた目で見やがったやつは全員ぶっ潰す!」
斬魄刀を構える。
思い知らせてやる!こんなモンで、俺をどうにか出来ると思ってるヤツラに!力の差ってヤツを!!
       パンテラ
「軋れ―― 豹王ッ!!!」


彼女らは恩を忘れなかった。
彼女らは恨みも忘れなかった。
そして彼女らは物凄くガラが悪かった。

「「テメェ、穴アキにするゼッ・・・!?」」





553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 14:22:57 ID:R+pMXL6f
以上です。
昼にふと頭に浮かんだネタでした。
初めてSS書いたけど難しいな。
では、お目汚し失礼しました〜ノシ

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 14:49:09 ID:/yo630O1
そんなことない乙

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 15:02:06 ID:znwIioBh
グリムジョー可愛いじゃないか乙

556 :真白なる使い魔 第06話:2008/04/30(水) 16:08:29 ID:+0yE9yp3
投下よろしいですかにょ?
よろしければ4時15分から投下開始したいナリ

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 16:16:42 ID:+0yE9yp3
どうも無人っぽいので後ほど出直します。
(連続投下制限引っかかるの怖いし)

でわ

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 16:46:58 ID:x1UPl0QP
綺麗なワルドの話とかもっと見たいな
>名探偵マルド
魔法衛士隊として数々の難事件を解決してエリート街道まっしぐらのワルド、
だがうっかり召喚してまった異世界の秘薬を浴び、身体がショタ化してまう
身分を隠し、幼馴染の許婚にも内緒で彼女が通う魔法学院に新入生として潜り込むことに…
しかし学院には貴族のお宝ばかり狙う怪盗の気配が…

559 :527:2008/04/30(水) 17:00:19 ID:zLfG2zOw
>>529
了解しましたので即興で書いてみました。
ウルトラマンAよりウルトラマンAを召喚です。
ただし、才人も普通に出てきますし、才人の世界ではウルトラマンが普通に居る、つまりメビウスの世界だと思ってください。

投下、よろしいですか?

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 17:02:02 ID:jwoZOFxG
>>559
さあこい。

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 17:03:48 ID:Qb9Y7Uoa
>メビウスの世界のサイト
その発想は無かった!

562 :ウルトラ5番目の使い魔:2008/04/30(水) 17:07:20 ID:zLfG2zOw
第1話、合体変身!! ルイズと才人
ミサイル超獣ベロクロン登場


「宇宙の果てのどこかにいる私の下僕よ!! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ、私は心より求めるわ! 我が導きに応えなさい!!」
 その日、地球とは違う異世界ハルケギニアでひとりの少女が使い魔召喚の魔法『サモン・サーヴァント』を唱えた。
 彼女の名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、魔法成功率ゼロパーセントゆえ『ゼロのルイズ』と屈辱的な蔑称を与えられている彼女の魔法は、結果として成功を納めた。
 爆発とともに現れた真紅の光、それが収まったときに姿を見せた一人の少年。
「おい、ゼロのルイズが平民を召喚したぞ!」
 彼の名は平賀才人、日本に住むごく平凡な少年だったが、この日を境に彼と、彼の主人となったルイズ、そしてハルケギニアの運命は大きく変わることとなる。
 誰も気づいていなかったが、召喚の際に現れた真紅の光は、消えずにどこかへと飛び去ったこと。
 そして、才人の手にルーンが刻まれた時、はるか天空に歪みが生じ、不気味な声が響いたこと。
「ほほう、次元震の反応があって見てみれば、こんな次元が存在していたとは。地球にも負けない美しさだ、住民も我らの奴隷となるにふさわしい。ふははは……」

 それからしばらくは、さして何事もなく平穏な日々が続いた。
 才人がルイズに犬扱いされるようになったこと、シエスタというメイドと偶然仲良くなったこと、シエスタをかばったことによりギーシュという貴族との決闘に臨むことになり、ガンダールヴの力を発揮して奇跡的に勝利したこと、など。
 だが、平穏な日々は突如として終わりを告げた。
 ある日、ルイズと才人は街へと買い物に出かけた。
 買い物自体は普通のものであった。しかし、ある武器屋から出てきた瞬間、それは始まった。

 突如、空がまるでガラスのように割れ、真赤な裂け目が現れたかと思うと、そこから全長50メイルは軽く超えるような巨大な怪物が街中に降り立ったのだ。
 全身は禍々しく黒光りし、2足歩行でありながら鰐を思わせる顔、そして頭から背中にかけて無数に生えた珊瑚のような赤い突起。
 呆然とする人、逃げ惑う人を、その怪物は踏みにじり、蹴散らし、口から吐き出す火炎で焼き払っていく。
 そして才人は、暴れまわるその怪物を見て愕然として言った。
「そんなバカな!! ミサイル超獣ベロクロンじゃないか!!」
「なに、ベロクロン? あんたあの怪物知ってるの!?」
「俺の世界で、30年以上前に暴れまわっていた怪物だよ。でも、超獣はもう全滅したはずなのに、しかもなんでこの世界に?」
「そんなことはいいわ、行くわよ才人!」
「なに、ルイズ!?」
「貴族が敵に背を向けるわけにはいかないでしょ!?」
「やめろ!! 逃げるんだ!!」
 駆け出したルイズを、才人は慌てて追っていった。


563 :ウルトラ5番目の使い魔:2008/04/30(水) 17:09:02 ID:zLfG2zOw
 そのころ、街の窮状にようやく王国の軍隊も動き始めていた。
「怪物め、いくぞ!!」
 グリフォンに乗ったメイジが空中から魔法攻撃をかける。
 火が風が無数の牙となって怪物を貫いたかに見えたが、その皮膚にはかすり傷ひとつついてはいなかった。
「化け物め!!」
 そのとき、怪物の口が開き、真赤な火炎が吐き出された。
 避ける間も無く、3匹のグリフォンが主人ごと消し炭に変えられる。
「正面は危険だ、背後から攻撃をかけるんだ!!」
 グリフォン隊の隊長は火炎の威力を見て、とっさに死角になるであろう怪物の背後をとる作戦に出た。
 だが、その怪物に死角などというものは存在しなかったのだ。
 突然、怪物の背中から頭にかけてびっしりと生えている赤い突起から無数の火の玉が撃ち出された。
「ウワァァッ!!」
 それは地球においてミサイルと呼ばれている兵器で、グリフォン隊は半数はそのまま餌食となり、半数は避けようとしたが、追尾したきたミサイルによってやはり空の藻屑と消えた。
 地上の部隊にもミサイルは降り注ぎ、彼らもなすすべなく全滅した。

「離せ、才人、離しなさいよ!!」
「だめだ!! あれは人間の敵う相手じゃない。殺されるぞ!!」
 間もなくベロクロンの足元になろうかという場所で、才人はルイズを必死に抑えていた。
 ルイズにとって逃げるという選択肢は存在しない。だが才人にとって、生身の人間が超獣に挑もうなど自殺行為以外のなにものでも無かった。
「才人さん、ミス・ヴァリエール、ここは危険です。逃げてください!!」
「シエスタ……あっ、危ない!!」
 ルイズと才人の目に、ふたりを逃がそうとしているシエスタの背後から、火炎を吐き出そうとしているベロクロンの姿が見えた。
 そのとき、ふたりは同じ行動に出た。シエスタをとっさに路地の影に突き飛ばしたのである。自分が炎の餌食となることを代償に。
「才人さん、ミス・ヴァリエール……いやあぁっ!!」

 いまや、トリステインの城下町の半分が炎に包まれていた。
 ベロクロンは悪鬼のごとく炎の中に君臨している。いまや奴を止める者は誰もいない。
 トリステイン王女アンリエッタは、城からその惨状をなすすべなく見つめていることしかできなかった。
 だが、突如怪物の頭上の空に真赤な亀裂が生じると、そこからおどろおどろしい声が城に、街に響き渡った。
「フハハハ、愚かな人間どもよ。我が名はヤプール、この空に君臨する異次元の悪魔だ」
 誰もがあまりのことに空を見上げる。声はなおも続いた。
「我らはこの世界を必ずや我が物とさせてもらう。まずは、このトリステインとかいう小さな国からもらおうとしよう。貴様らは、我らの誇る超獣ベロクロンによって皆殺しとなるか、それとも我々の奴隷となるか、好きなほうを選択させてやろう。さあどうする? この国の主よ?」
「断ります!! 誇りを捨て、奴隷となって服従するなどするくらいなら死んだほうがましです。私達は断固として戦い、この国を守り抜きます!!」
 アンリエッタは勝ち誇るヤプールに向かって毅然として言い放った。
「フハハハ、愚か者よ。今日のところはこのくらいにしておいてやるが、次に来るときには容赦はしない。次は貴様らの命とともに、貴様らの絶望、憤怒、恐怖から生まれるマイナスエネルギーを我らに謙譲してもらおう。フフフフハハハ、フハハッハッハッハッ!!」
 空の裂け目はベロクロンを飲み込むと、何も無かったかのように消滅した。



564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 17:09:57 ID:YCGOjNfV
支援

565 :ウルトラ5番目の使い魔:2008/04/30(水) 17:12:33 ID:zLfG2zOw
 破壊されつくした街、動く者さえいなくなった廃墟の一角に、物言わぬ姿となったルイズと才人が横たわっていた。
 しかし、そんな彼らを新しい世界へと導こうとする者がいた。
 どこからか現れた赤い光がふたりを優しく包み込む。
「ここは、いったい……はっ! 才人、才人は?」
「俺はここだ……ルイズ、お前も無事だったか、よかったな」
「な、なによ。べ、別に心配なんてしてないんだけど、あんたも無事でよかったわね」
「残念だが、無事ではない」
「はっ、だ、誰!?」
 突然語りかけてきた声に驚くルイズと才人の前に、ゆっくりと、銀色に輝く巨人が姿を現した。
 そして、ふたりの意識に、強く、気高い声が語りかけてきた。
「私は、ウルトラ兄弟の5番目、ウルトラマンAだ」
 ふたりの前に現れたAは、そう力強く言った。
「ウルトラマンA!? ほ、本当に!?」
「才人、知ってるの?」
「知ってるも何も、俺の居た世界でウルトラマンを知らない奴なんかいないよ。怪獣頻出期から今までずっと地球を守ってきてくれたウルトラ兄弟の一人、あこがれのヒーローさ」
「ヒーロー? まあ、とりあえず敵じゃないみたいね。それで、無事じゃないってどういうことよ?」
「君達の肉体は、先のベロクロンの襲撃で死んでしまったのだ。今私と話している君達は精神体にすぎない」
「なんですって!?」
 驚いて見下ろすと、確かに足元には傷だらけで横たわっている自分達、よく見てみれば今の自分達の姿はうっすらと透けている。
「ってことは、私達は今幽霊ってかしら……で、そのウルトラマンとやらが何用かしら?」
 ウルトラマンAは、ふたりを見下ろしながら、ゆっくりと語り始めた。
「この世界の少女よ。君はまだ気づいていないだろうが、あのとき君がこの世界に召喚してしまったのは、その少年だけではない。この私もなのだ」
「えっ、それじゃあもしかしたら、あんたが私の使い魔になってたかもしれないってこと? ちぇっ、惜しいことしたわ」
「どういう意味だよ……」
 Aはふたりのやりとりにはかまわずに話を続けた。
「しかし、同時期に君達が多数の時空転移、君達の言う召喚儀式をおこなっていたために、その次元震が復活しかけていた異次元人ヤプールに気づかれてしまった。奴らは手始めにこの世界を侵略し、力を蓄えた後に地球へと侵略の手を伸ばすだろう」
「なんですって、ハルケギニアを侵略? そんなことさせるものですか!!」
「悪いが、この世界の魔法とやらでもヤプールの操る超獣には歯が立たないのは実証されてしまった。だから君達の力を貸してほしい」
「私達の? どういうこと?」
「残念だが、私はこの世界ではこのままでは戦うことができない。だが君達と一体となれば、私は短い時間ではあるがこの世界で戦える」
「私と一体に? じょ、冗談じゃないわよ!!」
 ルイズは当然拒否した。だがAは。
「君達と一体となれば、私の命で君達の命を救うことができる。君達の記憶に立ち入るようなことは決してしない。力を、貸してほしい」
「俺はいいぜ」
「才人!?」
「この年でまだ死にたくはねえし、俺はずっとウルトラマンにあこがれてたんだ。第一、ウルトラマンになれば、シエスタやお前、友達になりかけた奴らを守ってやることができる」
「気楽でいいわね。けど、私もまだ死にたくはないし……わかったわ、それでどうすればいいの?」
 Aは右手を高くかざすと、そこから光が走り、ふたりの手に小さな指輪がはめられた。
「銀河連邦の一員の証であるウルトラリングを今、君達に与えた。そのリングが光るとき、君達は私の与えた、大いなる力を知るだろう」
 ふたりの意識はそこでとぎれ、再び目をさましたとき、ふたりとも傷ひとつない姿で廃墟のなかに横たわっていた。
 あれは夢だったのかと思ったが、その手に光るウルトラリングがあれは現実だったことを示していた。
 その後、臨時救護所で再開したシエスタが最初、泡を吹いて倒れ、やがて目を覚ました後にふたりが無事だったことを知って泣き崩れたのを見て、ふたりはようやく笑顔を見せた。



566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 17:14:15 ID:jwoZOFxG
想像以上に面白そうだ支援。

567 :ウルトラ5番目の使い魔:2008/04/30(水) 17:16:28 ID:zLfG2zOw
 だが、休んでばかりもいられなかった。
 王国は壊滅した軍の代わりに、対ヤプール用の防衛軍を設立することに決定した。
 地球でいえばTACに相当する組織だが、その内容は最精鋭部隊がベロクロンによって全滅し、他国への備えから各地の兵力も削るわけにはいかず、生き残ったわずかなメイジと兵、貴族や民間、魔法学校からの志願者などを集めた寄せ集めだった。
 ただし、その士気は高い、ベロクロンによって家族や友人を失った者から、貴族の誇りを守るために戦おうとする者、これから家族を守ろうとする者、ほかの者も皆トリステインのために命を賭けて戦おうとしていた。
 もちろん、そこにはルイズと才人、ほかにもルイズの旧友のキュルケやタバサ、ギーシュなどのクラスメイトたちの姿もあった。

 そして、1ヶ月後、遂に再びベロクロンが姿を現した。
「ゆけえベロクロン!! 恐れを知らぬ人間どもに、我ら異次元人の悪魔の力を見せてやるのだ!!」
 復興しかけた街を思うがままに蹂躙するベロクロンに、防衛軍は決死で立ち向かう。
 空からはタバサのシルフィードをはじめとするドラゴンやグリフォン。
 地上からは旧式火器や遠距離攻撃可能なメイジが、可能な限りの攻撃をベロクロンに叩き込んだ。
 しかし、やはりベロクロンにはわずかばかりの痛痒も与えることはできなかった。
 一回だけ、ベロクロンが口を空けた瞬間に急接近したシルフィードから、キュルケが全力の火炎弾を口内に叩き込んで動きを止めたが、それも口内のミサイル発射菅をつぶしただけにとどまり、反撃の火炎を受けて翼をやられて墜落してしまった。
 
 軍をあらかた叩き潰したベロクロンはその行き先を変えた。その方向にあるものは……
「やめなさい!! 学園まで壊すことはないじゃない!!」
 ベロクロンの先にはルイズたちの母校があった。
 ルイズにとっては決してよい記憶ばかりがあるところではない。むしろつらいこと、悔しいことが多くあったが、それでも友と過ごし、自分をここまで育ててくれた思い出の場所なのだ。
「やい、あんたが私達にくれるって言った、大いなる力ってのは何よ! くれるなら今よこしなさい!!」
 ルイズは少しでも足止めになればと爆発魔法を連射する。しかしベロクロンにはまるで効かない。
 外壁上にはルイズたちの教師であるコルベールや、学院長のオスマンが最後の防衛線を引いている。彼らも死ぬ気だ。
 だが、ベロクロンの手が今まさに学院の外壁にかかろうとしたとき。遂にリングが光を放った。
「光った!?」
 ルイズと才人はAの声を聞いた。
 今こそ、力を合わせて戦う時。
「ルイズ!!」
「才人!!」
ふたりのリングが火を放つ!!

「「ウルトラ・ターッチ!!」」
 光がふたりを包む。そして、光の戦士が光臨する。
 ウルトラ兄弟5番目の戦士、ウルトラマンAの登場だ!!



568 :ウルトラ5番目の使い魔:2008/04/30(水) 17:19:37 ID:zLfG2zOw
「シュワッチ!!」
 天空から急降下してきたウルトラマンAのドロップキックがベロクロンを草原のはしまで吹き飛ばす。
 Aはそのまま学園からベロクロンの注意をそらすためにベロクロンの後ろへ跳ぶ。
「な、なんだ、あの巨人は!?」
 防衛軍やコルベールたちは、突然現れた巨人に驚きの声を上げた。
 あの化け物を巨人はやすやすと跳ね飛ばした。しかし怪物と違って、あの巨人には禍々しさはまったく感じられない。
「シュワッ!!」
 着地したAにベロクロンは向き直り、威嚇するように咆哮をあげる。
 そして、ベロクロンの全身から炎が放たれた。ミサイルがAに向けて全弾発射されたのだ!!
 しかし、Aは微動だにせずその全てを体のみで受け止め、跳ね返した。
「す、すごい……」
 地上から、キュルケだけでなくタバサまで、巨人の恐ろしいまでの頑強さに驚愕していた。
「シュワッ!!」
 悔しがるベロクロンに向かってAは再び跳んだ。飛んだのではない、跳躍力のみを使って跳んだのだ。ゆうに300メイルは超えているだろう。
「デヤッ!!」
 必殺キック、ベロクロンの顔面直撃!!
 ふらつくベロクロンにAのパンチ、チョップの連続攻撃!!
 さらに背負い投げで投げたおす!!
 ベロクロンも体勢を立て直すと火炎をAに向かって放つ、しかしAはかつてのベロクロンとの戦いと同じ失敗はしない。
『ウルトラネオバリヤー!!』
 Aの前に現れた光の壁が火炎を防ぎとめる。
 ベロクロンは悔しがり、さらに光弾、破壊光線を放つ。
 しかし!!
『スター光線!!』
『タイマーショット!!』
 Aの連続発射した光線の前に、その全てが相殺されてしまったのだ。
「ヘヤッ!!」
 今度はこちらの番だ、Aの額のビームランプと両手にエネルギーが集まり、それが一つに集まっていく。
『パンチレーザースペシャル!!』
 赤い光線はベロクロンの腹を打ち、大きく吹き飛ばした。
 もだえるベロクロン、Aはとどめを刺すためベロクロンに駆け寄る。
 だがそのとき、ベロクロンの口から突然無数の泡が吹き出し、Aにまとわり付いていく。
「グッ、グォォッ、グッ、ヌァァッ!!」
 それはベロクロンの体内の毒袋から放出される強力な溶解液、ベロクロ液だ。
 本来ベロクロン2世の能力だが、ヤプールによって強化されたこのベロクロンもこれを持っていたのだ。
 ベロクロンはここぞとばかりに反撃に出る。
 苦しむAは反撃することができず、ベロクロンの攻撃を受けることしかできない。
 そして遂に、ベロクロンの足蹴にされたAのカラータイマーが鳴り出した。こうなってはAのエネルギーはあとわずかだ、A、頑張れ!!
「デヤァッ!!」
 Aは渾身の力を振り絞ってベロクロンを跳ね飛ばした。
 そして、Aに向かって火炎を吐き出そうとしたその口をめがけて。
『パンチレーザー!!』
 ビームランプからの光線一閃!! ベロクロンは火炎が体内に逆流し、誘爆を起こして苦しむ。
 Aはベロクロンを持ち上げ、天高く放り投げた!!
『エースリフター!!』
強力なAの投げ技炸裂!! ベロクロンは地に叩きつけられる。
 とどめだ、A!!
 今こそ必殺!!
『メタリウム光線!!』
 虹色の必殺光線がベロクロンに吸い込まれ、大爆発を起こす。
 ベロクロンは断末魔の遠吠えを上げると、天まで届く巨大な火炎を上げて、遂に消し飛んだ。
 人々は、ある者は飛び上がり、ある者は泣いて喜んでいる、街を家族を誇りを、何もかも踏みにじっていった悪魔が滅んだのだ。
 ウルトラマンAは、その姿を見届けると静かに空を見上げて、飛び立った。
「シュワッチ!!」


  

569 :ウルトラ5番目の使い魔:2008/04/30(水) 17:21:21 ID:zLfG2zOw
 トリステイン対異次元人ヤプールの戦いは切って落とされた。
 すでにアルビオン、ガリアでも、超獣らしき巨大生物が確認されている。
 ヤプールが侵略の手をハルケギニア全土に広げるのも時間の問題であろう。
 アンリエッタ女王はヤプールに対抗するために、全国家の同盟を呼びかけはじめている。
 いつ、どこに異次元人によって改造された恐るべき超獣の群れが、平和の破壊に現れるかもしれないのだ。
「んじゃ、平賀才人、定期パトロールに行ってきまーす」
「こら、なに言ってんの。私達は超獣が出ないときには学生のままなのよ。さっさと来なさい」
「いてて……ちぇ、冗談のわからない奴」
「なんか言った?」
「い、いえいえこちらの話で」
「あんた、最近ウルトラマンになれたからって気が緩んでるみたいだから、おしおきが必要かしらね?」
「い、いやその、わ、わたしが悪うございました!!」
「問答無用!!」
「ぎゃーっ!!」



570 :ありがとうございました:2008/04/30(水) 17:22:47 ID:zLfG2zOw
以上です。
今思えば、男女合体変身ってすごく萌えるネタですよね。
あと、1話とか書いてますけど短編です。2話以上やったら完全にゼロ魔から脱線しますので。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 17:23:20 ID:jwoZOFxG
ウルトラマンは初期のシリーズしか知らないけど面白かった。
GJ!

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 17:34:52 ID:x1UPl0QP
新マンやタロウのようにブレスレッド使わないからガンダールブの能力はあんま使えないな
はっ…タルブの村にまさか…?

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 17:45:58 ID:zLfG2zOw
>>572
なるほど、だけどAならエースブレードがあるからガンダールヴの力も使え、いや、そんなことをしたら正体すぐにばれるな。
正体を隠しながらというのはやはり難しい。

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 17:54:40 ID:x1UPl0QP
以前にも出てたがネタ的にはバロム1も
才人とルイズの友情(愛情)が300バロムを割ってしまうと変身が解除され…
できればさいとうたかお原作バージョンで

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:11:53 ID:p0WyDuJT
>できればさいとうたかお原作バージョンで
あんなサリーちゃんのパパみたいな髪をしたおっさんはいやです><

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:15:43 ID:HLKLqtsR
そういえばこのスレって、召還主がオリキャラってのはあり?

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:17:43 ID:tGezaFd7
スレタイから外れるし、避難所が無難だな

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:21:00 ID:HLKLqtsR
>>577
そうか・・分かった

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:26:19 ID:jwoZOFxG
でも正直、ネタ的にもそろそろ融通利かせていいんじゃないかと思う。
とりあえずハルケギニア世界を主体にしたクロスオーバーならおkってことにしてもいいんじゃないかと。

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:30:15 ID:p0WyDuJT
しかし本編に登場しているキャラが召喚するならともかくオリキャラに召喚させるというのはどうだろう?
いっそのことオスマンの恩人や佐々木さんみたく事故でハルケギニアに来た
という設定でいくほうがいいんじゃないかと

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:31:41 ID:wT7d31Qd
そういえば月が二つある世界ってどんなのが有ったっけ。
PCゲのElder Scrollぐらいしか知らない

582 :真白なる使い魔の人:2008/04/30(水) 18:31:52 ID:+0yE9yp3
えーと、投下したいのですが、支援頼めますか?

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:33:18 ID:wT7d31Qd
しえん〜

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:33:41 ID:jwoZOFxG
クロスキャラが才人召喚なら
ルイズがクロスキャラ召喚とキャラ数的に変わらないわけだし、
それはそれでアリじゃないかと思う。

それはさておいて、クロスキャラが事故でハルケギニアに来る話は個人的に理想。
俺は才人×ルイズ派なんだよ。

585 :真白なる使い魔 第06話:2008/04/30(水) 18:34:25 ID:+0yE9yp3
では35分から投下させていただきます。

そうそう、二つの月といえばPS2のアルトネリコシリーズがありまっせ

586 :真白なる使い魔 第06話:2008/04/30(水) 18:35:27 ID:+0yE9yp3
「あ−いまいましいっ」
 先程からその苛立ちを隠そうともしないルイズに、マシロはただおろおろとするばかりであった。
ことの発端はつい先程の食堂でのキュルケとの会話にあるのは明白だ。

『あら、ルイズ。事は貴女だけの問題ではないのよ。
わたしにもその娘を見守る義務みたいなものがあってね。
まあ、オールドオスマンもあなた一人では心配だったのかもね。』
『何ですって!!』
 歯ぎしりするルイズにキュルケはのれんに腕押しとばかりに飄々と答えた。
『とはいえ、ココで話すのもなんだし、これからなら大浴場も貸し切り状態で丁度いいから、そこで続きは話しましょ。』

 今思い出してもハラハラする空気だったとマシロは心から思う。
『あれはそう、竜虎相打つというヤツだ』と少女は思い浮かべた。
実際、部屋に戻ってからのルイズの言葉によれば
『領地が国境線を挟んで隣り合わせな上に、数世代前から恋人を奪われたり』
と、一族ぐるみの対立が続いているのだとか。
あちらはほんの軽い気持ちで呼んでいる『ゼロ』という渾名らしい一言も、ルイズには不快でならないと覗える。
どうもルイズにとっては宿敵ではあるものの、ルイズの方が彼女より立場が弱いと言ったところなのであろうか。
ならば自分はどういう態度を取ればいいのだろう。

 そんな事を考えて気を紛らわせていたマシロの前に、ふと女物の下着一式と折りたたまれたネグリジェが差し出される。
 突如視界に入ったそれに、少年の心を持つ少女はソレを差し出すルイズにもはっきりと解るほどに動揺してしまう。
マシロが生活の場としていたエアルとは違い、ここでは蛍光灯の強く澄んだ光とは違う。
ランプのやや琥珀の混ざる柔らかな光だ。
そうした明かりの中に浮かび上がるネグリジェの滑らかな光沢を帯びる布地が、マシロにはやけに艶やかに感じられてならなかった。
 そもそもマシロはエアルのガルデローベに滞在するようになってからは一般には女という事で通している。
とはいえ、実際の処、普段着は中性的なゆったりとした上着とズボン。
下着の方も基本的には男物を用いる事が認められているため、女物の下着を見ると言う事も余り多くはない。
こと、半年前のヴィント事変に前後して全ての同室の少女達が本当の性別を知るに至ってからは、そうそう見ること自体無い。
 ゴクリ。
そんな音と共に少女は唾を飲み込む。
その頬はやや赤みを帯び、緊張しているようにも見えなくはない。
そして、マシロが元は男とはつゆ知らぬルイズが、そう受け止めたのは当然の成り行きであった。
「もしかして、借り物って気にしているの?」
「えっ?」
「だから着替えよ。
私のモノで悪いとは思うけど、ネグリジェはともかく下着は買い置きの新品だし、あんまり気にしなくても良いのよ。」
「い、いや‥‥」
 ひたすらに俯いてもじもじしている。
マシロを『なんか可愛い』と思いつつも、有無を言わせずに着替えを受け取らせ、ルイズはマシロの腕を握り、大浴場へと向かう。
一方マシロは、この段になってようやく自分が一緒にルイズ達と入浴するという事態を自覚したのだ。
が、もはや打つ手もなく、大人しく大浴場までの道のりを、死刑囚のような面持ちで歩むのであった。




587 :真白なる使い魔 第06話:2008/04/30(水) 18:36:53 ID:+0yE9yp3

 木戸で脱衣所と隔てられた大浴場。
そこは、豪奢な彫刻を配されたモノで、豪華絢爛と話に聞くアルタイ公国黒耀宮の大浴場にも匹敵するのではとマシロには思われた。
ヴィントの風華宮のささやかな浴室や、ガルデローベの一般的な浴場しか知らないマシロとしては、目を見張るばかりの光景である。
 マシロが照れてばかりで二人が手まどって居たこともあって、キュルケとタバサが先に控え、二人に迎えられる形となっていた。
「待ってたわよ。」
 キュルケの態度は食堂で会ったときとさほど変わらず余裕綽々。
一方のルイズはといえば変に気負っているようにもうかがえる。
緊張感に満ちた空気。その発生源は主に、というか完全に隣に居るルイズだ。
一発触発の気配に、そう、今にも爆発寸前のルイズに冷や汗が止まらないマシロ。
 やがてキュルケはおもむろに湯船から上がると、モデルを思わせる綺麗なしなやかな足取りで二人の元へと歩み寄る。
彼女はまざまざと上から下へと視線を移し、「ふうん」と一言だけ漏らすとスルリ後ろに回る。
そしてマシロの両の胸を、その褐色の手で包み込みほぐした。
「きゃんっ」
 これまで感じたことのない感覚に、マシロが声を上げる。
 それは、胸だけでなく体の芯、こと子宮の辺りにまで響く電撃かのようなそんな感覚。
「かっわいいわね、この娘。いやもう最高」
 キャハハと笑い声を隠しもせず、「うりうり」などとキュルケはふざけてマシロの身体をもてあそび続けた。
マシロは身をよじらせて逃げだそうとするも、体格差もあってそれもうまくいかない。
ルイズはあまりの事にしばらく凍り付いていたが、事態を受け入れると同時に怒りを爆発させる。
 右手の杖を――無い。
そこでふと視界に入ったすぐ側に積まれていた手桶をひっつかむと、反射的にキュルケをその手に握った手桶ので殴りつけた。
「何やってんのよ、ツェルプストー!」
「ぐがぁ!」
 突如己の頭に走った激痛。
 キュルケの体がグラリとよろけ、普段校内随一の美女もてはやされているとはとても思えぬうめき声を上げる。
まあ、それも仕方ないのだろう。木製の手桶で頭を一撃されたのだから。しかも角でだ。
キュルケは片手で殴られた処を押さえつつ、手探りで探し当てた手桶を引っ掴むと、
「何すんのよ!」
と叫びつつ即座にルイズの顔面めがけて叩き付ける。
「ふぐぁ!」
 ダラリとルイズの可愛いらしい鼻から垂れる、一筋の鼻血。
 愛らしい少女の貌に浮かぶのは、激怒を表す眉間の縦皺。
相対するキュルケもまたその優美な眉をこの時ばかりは怒りに歪め、怒気をその頭上から発している。
「何?やるってぇの?」
 片手で鼻血を拭いぺろりと舐めると、身構えるルイズ。ニヤリ浮かべた笑みがやたらに漢らしい。
「ふん。ゼロのルイズ。いい度胸じゃない?」
 余裕に満ちた表情でキュルケが応じ、身構える。その姿は凄惨な美。
 交わる視線は殺気を帯び、慌てて二人の間から離れて様子を見守っていたマシロの背筋を凍らせた。
だけどもマシロは男の子。少女達が傷つけ会うのを黙ってみているなど、出来はしなかった。
『このままじゃいけない。ボクが二人を止めないと!!』
 心を決め、マシロが精一杯の勇気を振り絞り、二人に声を掛ける。
「あのぉ〜二人とも、音便に‥‥。ね。」
 今にも消えてしまいそうな儚げな一言。それは骨の髄までチキンな少年には精一杯の一言であった。
しかし現実という物は何時だって無情なのだ。帰ってきたのは怒気と闘気に満ちた二人の少女(多分)の気合いに充ち満ちた一言。
『いいから貴女は引っ込んでて!!』
「はいぃぃぃ!」
 マシロはただ、悲鳴にも似た返事と共に、世界の果てまで後ずさる。
 嗚呼、哀れなるかなマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム。
 情けないぞヴィントの解放王。
 たかだか数回試練を乗り越えた程度では、まあこんな物なのかもしれないが。



588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:37:06 ID:wT7d31Qd
支援

589 :真白なる使い魔 第06話:2008/04/30(水) 18:37:28 ID:+0yE9yp3
 ともあれ、先祖よりの累代の宿業とばかりに対峙する少女達。
 叫びの後の静寂。
 刹那、二人は動へと転ずる。
 浴場の熱気に紅く火照ったルイズの白い腕がキュルケの胸元に迫る。
 キュルケは褐色の椀でソレを受け止めると、テンポ良くルイズの拳を払いのけ、もう一方の拳をルイズの顔面めがけ打ち出した。
 もはや避けようもないその拳。
しかしルイズは身を沈め、進んで拳を額で受け止めると、そのまま突き進み、キュルケの顎を拳で打ち貫く。
 あわや転倒と見えるも、即座に反応し、そのまま数歩後ずさるキュルケ。
床の水が、水切りをかけたように飛沫を上げる。
 宿敵のその姿にニヤリと笑みを浮かべ、ルイズはさらなる追撃に出ようと身を乗り出す。
そして腹部を突然襲う鈍痛に目を見開いた。
「ぐはぁ」
 口から漏れる苦悶の声。
 キュルケの咄嗟の、いやさ狙い澄ました回し蹴りが、小さなルイズの体を吹き飛ばした。
転倒し床のタイルに顔面を押しつけるような形でうつぶせに倒れたルイズは、両の腕を支えに上半身を起こす。
未だ腹部の痛みが消えていないのは、その表情や小刻みに震える腕を見ても明らかだ。だが、その瞳から闘志はまだ消えては居ない。
「ツェルプストー‥‥。」
 気を吐く様にルイズがその名を呼ぶ。
「無様ね。さあ、負けを認めなさい。」
 キュルケは勝利者の表情で、ゆっくりとルイズの方へと歩いていく。
そして勝利を宣言すべく、ルイズの身体を踏み付けようとしたとき、ルイズの雄叫びがこだました。
「まだよっ!」
 叫びと共にキュルケの足をすくう様に繰り出されるルイズの渾身の蹴り。
キュルケは『まさか』とばかりに大きく目を見開き、そして転倒したのであった。

 マシロは二人の相争う姿を手に汗握り、ハラハラしながら見入っていた。
『喧嘩の原因であるボクが止めなけりゃいけないのに・・・・。』
 ただその想いばかりが、その心を締め付けている。ひたすらに自分を情けなく思いつつ、ただ見つめ続けるしか出来ない自分。
 ふと、そんな彼女の肩を叩く感触に気付く。マシロが振り返ると、先程キュルケが紹介した蒼髪の少女が居た。
確か、タバサと言ったか。
「そんなところに居ると風邪引く。湯船に入った方が良いと思う。」
「で、でも」
 湯船に誘うタバサに、マシロは目の前で繰り広げられる死闘を指さす。
「あれは、止めても無理。」
 まさしくそれは、的確な判断だとマシロも納得してしまう。
誘われるままにマシロはタバサの隣の位置に身を沈め、浴槽の中から、ルイズとキュルケの闘いを眺め続けるのであった。
 目前では、ルイズとキュルケが倒れ込んだまま、髪を引っ張ったり爪で引っ掻いたりと大騒ぎの真っ最中だ。
そのようなルイズの姿に、どうにも昼間からの彼女との違和感がぬぐえなかった。
どうにも落ち着かず、マシロはタバサに声をかける。
「あのさ、」
「何?」
「ルイズちゃんって結構デリケートで大人しいぐらいだと思うんだけど、あんなになる程キュルケさんと仲悪いの?
いくら先祖代々の因縁があると言っても、それだけとは思えないんだ。アレ見ていると。」
 マシロのそんな言葉に、一瞬怪訝な表情を見せる蒼髪の少女。
そしてふと思い至ったのか、彼女はマシロの両の肩とポンと叩くと、憐れむような表情で言った。
「アレはそういうのじゃない」
「へ?」
「アレは、ただの喧嘩。べつに特別な事じゃない。つまり‥‥アレが彼女の素。」
「素!?」
 あまりにもアレな事実に声も大きくなる。
「そう、素。」
「じゃあ、キュルケさんは?‥‥」
 タバサはその問いに、大きくため息を漏らすと、言い放つ。
「キュルケは、悪ノリしている。」
「そ、そうなんだ。」
「ええ。」
 二人は、葬式の様な沈痛な面持ちで、ルイズ達の闘いを見守り続けるのであった。




590 :真白なる使い魔 第06話:2008/04/30(水) 18:38:30 ID:+0yE9yp3
 浴槽の外で立ち尽くして冷め切っていたマシロの身体も、しばらく湯船の中にあった事で、十分に暖まる。
ゆったりとした湯心地の中、マシロとタバサは次第に目の前の光景にも見慣れつつあった。
『喰らいなさい、ヴァリエール家秘伝の鳩拳!』(うろおぼえ)
『なんの、我がツェルプストー家の海獺拳!!』(やっぱりうろおぼえ)
 とかなんとか、
二人がなにやらド派手に大騒ぎをしている内容も、どうでもいいやとばかりに、適当にしか聞いていない二人だ。
 そのせいか、二人の行っている言葉など曖昧にしか認識していない。
いや、どちらかと言えば、無理矢理見なかったことにしたいという気持ちの表れなのだろう。
 しかし現実は残酷な物。例え視線を背けようとイヤでも二人の闘いのやりとりは耳に入ってくる。
それを何とかしたいばかりに、マシロはタバサに話しかける事にした。
「ところでさ。」
「なに?」
 即座に返事が返ってくる辺り、彼女もどうやら考える事は同じといったとこか。
「食堂で言ってた義務ってどういう事なの?」
 もう、あれやこれやと気を回すのが面倒になっていたマシロが、ざっくばらんに尋ねた。
タバサの方も元々口数の多い方では無い事もあって、さっくりと答える。
 彼女の言葉によれば、
『キュルケがゲルマニア出身であり、タバサがマシロと同い年という事』
から、二人は極秘事項としてマシロの素性を明かされた上で、
『ルイズ一人では流石に手に余るであろうマシロのサポート』
を頼まれたと、つまりはそういう事らしい。

「迷惑かけちゃってゴメン」
 自然にお詫びの言葉が口を付く。
 タバサは、無言で首を振り、そんな言葉はイラナイと態度で示す。
 その時、浴場のドアが開かれ、一人の少女が姿を現わした。
 マシロの初めて見るその金色の巻き毛の少女は、キュルケとルイズの乱闘が目に入らないかのように、
いや、どうも見ていると疲労困憊な様子であるし、どうも本当に認識の外なのだろう、彼女はまっすぐにこちらに歩いてくる。
 そして・・・・。
「あ、流れ弾」
 マシロがまぬけな声で解説。
「さらに二発目ね」
 タバサも半ばのぼせたかの様な表情でぬぼっと解説。
「ところでアレは誰?」
「アレはモンモランシー・マルガリタ・ラフェール・ド・モンモランシ」
「なんか舌噛みそうな名前だね。」
「そうね」
 二人はそんな感じでぼーっと見ている。
モンモランシーは流石にキュルケとルイズの二人に気付いたのか、怒りをあらわに自分に命中した桶を握りしめた。
 流石に慌てるマシロ。
「ねえ、止めなきゃ。」
 タバサの肩を掴み訴えた。
 タバサが無表情なままに告げる。
「嫌、面倒だもの。」
 彼女のそんなやる気の無い答えに、ただガックリと項垂れるマシロ。

 そして次の瞬間、案の定キュルケとルイズは血の海に沈み、この馬鹿げた抗争は終わりを告げるのであった。

続く



591 :真白なる使い魔の人:2008/04/30(水) 18:39:14 ID:+0yE9yp3
待っていた人には長らくお待たせしました。
執筆再開しようとした直後に転勤入って以来モチベーションもあがらずこんなんなったです。
今後もマッタリ遅筆ペースで完結(結構短めの予定)まで行きますがどうぞご容赦。
内容的には、ようやく書きたかったノリが出せたなという感じ。
きちんと舞乙HiME(漫画版)らしいノリに感じられていれば幸いです。


592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 18:41:29 ID:wT7d31Qd
投下お疲れ様ですー、焦らずまったりこってりで頑張って下さいな

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 19:31:59 ID:7MfTY0fX
乙ー。
なんか案外このスレのSS書きって社会人率高いような気がしつつ自分も30近い。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 19:39:14 ID:S2Pp+0VN
あのー小ネタを投降したいんですが、今はOKですか?

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 19:51:12 ID:S2Pp+0VN
うーむ、無人っぽいので一旦引きます。
最終チェックが終わったらもう一回見に来ますね。

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 19:53:51 ID:22xMAJ9c
小ネタ?支援しますよ。

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 19:55:04 ID:22xMAJ9c
遅かった・・・orz

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:01:46 ID:sROcQHvu
57エレマス
ハーメルン(適正51〜54):ギルド経験値入らず
入り口(52〜55):ギルド経験値入る

45ポンマス
墓(42〜45):入らず
マグマ(44〜47):入る
影(46〜49):入らず


自分のレベルから4以下6以上が入らない、とギルドHPには書いてあるんだが、絶対違うよなこれ。
そもそも基準がわからんのだが……Wikiにも書いてないし、どこか検証した人とかいるんかな?

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:03:00 ID:sROcQHvu
ちょお誤爆……_| ̄|○スマンデス

600 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:13:10 ID:w0Gf1nWs
ならばと言っては何ですが、10分後に投下します。

601 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:26:20 ID:w0Gf1nWs
.
「離して子爵さまぁっ!! いたのよっ!! サイトがっ、わたしの使い魔がっ」

 そう叫びながら、ルイズは甲板に飛び出そうともがく。だが、彼女を取り押さえるワルドの逞しい腕は、まるで微動だにせず、ルイズの抵抗を空しくさせる。
 しかし、――確かに彼女は見たのだ。『イーグル』号の艦橋舷窓から。
 地面の中から泥まみれになって、のそのそとモグラのように貴族派の陣中に這い出してきた少年を。
 たとえ双月が夜空を煌煌と照らしていたとしても、そして『マリーガラント』号の自沈攻撃によって、戦場が紅蓮の炎に包まれていたとしても、――それでも今は、夜だ。『イーグル』号の小さな舷窓から、一人の少年を視認したというには、やや無理がある。
 だが、それでも、ルイズは……才人を見たのだ。
 しかし、それを主張する少女の姿は、傍目に見て、かなり異様なものであった。


「いい加減にしたまえルイズ!! いまは戦闘中だぞ!! 殿下たちに御迷惑をかけている事に気付かないのかっ!?」


 その婚約者の一声は、少女に理性と常識を回復させてしまった。
 ウェールズや、その他の『イーグル』号のクルーが、唖然として自分を見ている。
 見られている。自分が意味不明なことを言って取り乱したところを――という意識は、気位の異常に高いこの少女に、普段の羞恥心を復活させ、その羞恥心は少女のマイナス思考を呼び起こした。
(そうよ、だいたい、こんな距離でサイトが見えるわけが無い。ううん、サイトがそもそも……アルビオンに来ているかどうかさえ……!!)

 才人と風見の一行が、タバサの風竜に乗ってアルビオンに現れたという目撃情報はある。
 だが、……それでも、彼らの存在に確証があるわけではない。現に、ヴァリエール家の旗を掲げたニューカッスルに、彼らからの連絡はついに無かった。
「ゴメンなさい、子爵さま……わたし、どうかしていました……」
 少女は、結局――自分の中に芽生えた、使い魔の少年との“絆”を信じることができなかった。



602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:26:27 ID:wT7d31Qd
支援〜

603 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:28:48 ID:w0Gf1nWs
.

「全軍、そのまま突き進めいっ!! 逆賊どもの陣中を、縦に切り裂くのじゃぁっ!!」
 
 地上部隊の戦闘指揮をとる王党派の貴族、ジェラルド・マーヴェリー卿の号令のもと、騎兵を中核とする、王党派本軍二百の兵団が、炎逆巻く貴族派の包囲軍を、中央突破してゆく。
 浮き足立った貴族派の部隊は、勢いに乗った王党派の軍を止める事は出来なかった。


 王党派がニューカッスル城に掲げた、トリステインの有力諸侯ヴァリエール公爵家の旗。家旗掲揚を依頼したルイズの思惑はともかく、その旗は寄せ手を混乱させ、戦況を膠着状態に持ち込ませるには充分な威力を持っていた。
――と、見せかけ、密かにニューカッスル真下の大穴への艦隊行動を起こしたレコン・キスタ。地上と地下から同時に攻撃を仕掛け、今度こそ、この難攻不落の城塞を攻略するはずだった。
 だが、何ぞ知らん。その大穴の存在こそ、王党派が渾身の力を振り絞って仕掛けた、最後の大罠であろうとは!!

 浮遊大陸アルビオンの真下。――昼間でも、光一筋差さぬ暗礁空域。
 ぶち当たれば、フネさえも無事では済まぬ巨大な岩塊が、まさしく雨後のタケノコのごとく乱立し、貴族派が制空権を確保してからも、容易に踏み込む事をためらわせた漆黒の危険地帯。
 そこに仕掛けられた『火』の秘薬は、暗闇の中をニューカッスルに向けて、おっかなびっくり進む貴族派の艦隊を巻き込んで大爆発を起こし、そして雨あられのごとく降り注いだ巨大な岩礁は、貴族派四個艦隊をあっさり海の藻屑と変えたのだ。
――無論、秘薬の引火は自然発火ではない。
 コウモリを使い魔とするメイジたちによって、暗中でも精密射撃を可能とした王立空軍砲兵科の、卓抜した技術あってこその策であった。

 そして、大陸直下の大爆発を号令として、城塞地下の天井を破壊し、そこを突破口として地上に奇襲を仕掛けた王党派本軍。――と言っても、実質兵数二百余程度の無勢だが、いずれも王家に殉ずる覚悟を決めた、誇り高いメイジを中心とする精兵たちだ。
 また、貴族派本陣付近に、神風特攻隊よろしく自沈攻撃を仕掛けた『マリーガラント』号の船蔵に満載された硫黄は、墜落と同時に大爆発を巻き起こし、地上部隊の中央突破を援護する。
 もはや威風堂々たる貴族派の重包囲網は、見るも無残な大混乱に陥り、指揮系統を失った大軍は、統制の取れぬ人の群れに成り下がっていた。

 そして、壊乱状態の寄せ手を、さらに恐怖に叩き込む一人の戦士。
 長さ数メイルほどの鉄柱を軽々と振り回し、王党派の先陣で敵を蹴散らす赤い仮面。胸のレッドボーンに輝くルーンを刻み込んだ、記憶を持たない改造人間。

――ティファニアの使い魔“ブイスリー”。

 その腕力は、重量1トンもの鉄柱を颶風のごとく振り回し、その脚力は、王党派鉄騎軍の先頭に立ちながら、後続の味方の騎馬さえ引き離しかねない速度を誇り、その不死身の肉体は、貴族派の魔法攻撃を一身に引き受けながら、全く怯む様子すら見せない。
 いや、攻撃を喰らうほどに、胸のルーンは光を放ち、その怪物のような威圧感は増すばかりだ。
 もはや、この赤い死神の前に立ちはだかる愚を、貴族派の兵たちは十二分に思い知らされていた。



604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:29:40 ID:wT7d31Qd
7秒・・・我ながら神速支援

605 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:33:08 ID:w0Gf1nWs
.

「ここは……どこだ……?」
 ワルドは、頭を振り、上った血を下げながらあたりを見回す。自分も驚いてはいるが、それ以上に驚愕の表情で、こちらを見返す軍人たちが、こっちを取り囲むように立ち竦んでいる。
 一体どうなっているんだ?

「ここは『レキシントン』の艦橋ですわ」

 その声に、ワルドとフーケは、反射的に振り向いた。
 日光さえ遮りそうな厚手の黒コートを着た女が、涼しい顔でそこに立っていた。
 思わずワルドが呟く。
「ミス・シェフィールド……!?」
 そのフードに覆われた女の額から、ルーンが美しい輝きを放っている。
 だが、輝くルーン以上に蒼い光をたたえた彼女の双眸は、呆然としているワルドや、うさんくさそうな目で彼女を見上げるフーケ、さらには、だらしなく気を失っているクロムウェルにさえ、一瞥たりとも注がれてはいなかった。
 彼女の眼差しは、ただ艦橋から見える唯一の敵艦に向けられている。
 王立空軍最後のフネ――戦列艦『イーグル』号。

――そうだ。
 あのとき『マリーガラント』号が、『イーグル』号に艫綱を切られ、レコン・キスタの本陣に突っ込んできていたはずだ。
 ワルドは思い出していた。
 彼は――いや、フーケもクロムウェルも、そしてシェフィールド自身さえも、自沈攻撃にさらされた当の本陣にいたのだ。本来なら、フネの爆発に巻き込まれ、骨すら残らずに灰になっているはずだったのだ。
 空が丸ごと落下して来たような、あの圧迫感と恐怖は、沈毅重厚なワルドでさえも、思い返せば身の毛もよだつ。
 現に、標的とされたクロムウェル本人は恐怖のあまり失神し、未だに目を覚まさない。
 それが何故、こんなところで俺たちは生きている?
 確か『レキシントン』の艦橋だと言っていたか?

「“転移の腕輪”……術者の脳裡に描かれた空間に、一瞬の内に瞬間移動できるマジックアイテムです。これを使わなかったら、今頃わたしたちは、閣下もろともヴァルハラの門を叩いていたはずですわ」

 こちらにまるで視線を向けもしないくせに、ワルドとフーケ、そして艦橋に居並ぶ軍人たちの疑問に直接の解答を投げかけるシェフィールド。だが、彼女が本当に言いたいことは、そんな魔道具の自慢ではなかったらしい。
「それより艦長、――早くこちらとしても竜騎士を発進させないと、『イーグル』号の射程距離に入られてしまいますわよ?」

 その言葉で、貴族派連合空軍旗艦『レキシントン』艦長ヘンリー・ボーウッドは、ようやく我に返った。そして自他共に許す“空の男”たる自分が、首領の秘書とはいえ、女一匹ごときに、状況を指摘されたという、羞恥心さえも同時に回復する。
「全竜騎士を発進させいっ!! 生き残った他の艦にも、竜騎士を出せと発光信号を送れっ!! 敵は一隻だ。デタラメに撃てば同士討ちの危険がある。それより竜騎士に任せて、敵艦の包囲を固めよとなっ!!」
 だが、シェフィールドは涼しい顔で口を挟む。
「的確な御指示ですわ。ですが、どうせならば艦砲射撃で竜騎士を援護なされても宜しいのでは?」

 ボーウッドの額に、青筋がはしる。
 だが、ボーウッドは、彼女に鋭い一瞥を投げただけで、何も言い返さなかった。
 ただ、戸惑ったような顔をして、艦長と議長秘書の女を交互に見返す連絡士官を怒鳴りつけただけだった。
「何をしておるっ!! 艦長の命令が聞こえなかったのかっ!?」
「はっ、はいっ!!」
 尻を蹴り飛ばされたような顔をして、連絡士官が、発光信号を担当する通信士たる風メイジ――信号に用いる『光』は、風系の“ライト”の魔法を使う――への伝声管に走る。

 この、相手を逆なでするような口を利く女と、これ以上会話したくなかった。それもある。だが、それ以上にボーウッドは、たった一隻の敵艦相手に、味方の竜騎士を撃ち落しかねない攻撃を仕掛ける危険は避けるべきだ。――そう判断したのだ。
 奇襲部隊たる四個艦隊が、一瞬で全滅した。それは事実だ。だが、それでも当方には、二個艦隊――20隻以上の艦がいまだ健在だ。慌てる事は何も無い。
 ヘンリー・ボーウッドの瞳は、光を取り戻しつつあった。


606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:34:55 ID:mixTJO78
きたぜ左手! 支援。

607 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:37:21 ID:w0Gf1nWs
.

「敵残存艦隊、後退して行きますっ!! いや……竜騎士ですっ、竜騎士の編隊が、こちらに向かってきますっ!! その数およそ、……三十騎っ!!」

 
 伝声管から響く、索敵班の悲鳴のような報告に、『イーグル』号の艦橋士官たちは蒼白になった。

 大艦巨砲主義では、艦載機による一撃離脱を防ぎ切れない。
 太平洋戦争によって確立されたこの概念は、戦史的に地球より遥かに以前から、軍事行動に航空戦力を投入してきたハルケギニアに於いて、すでに一種の常識であった。
 つまり、竜騎士による包囲攻撃を仕掛けられれば、どんな巨艦でも、袋叩きにされざるを得ない。
 ましてや『イーグル』号は、空賊船に身をやつすほどの艤装しか、艦に施してはいないのだ。三十騎もの竜騎士から、一斉に攻撃されれば、10分とは保たないだろう。

――あと少しで『ロイヤル・ソヴリン』を射程距離に捉える事が出来たものを……!!

 ウェールズは思わず舌打ちをしそうになるのを懸命にこらえる。
「でっ、殿下っ、どうなさいますっ!?」
 副官のパリーが、こちらを振り返る。
 どうするもクソも無い。
 マーヴェリー卿率いる地上部隊は、いまだ包囲網を突破し切っていない。
 今ここで沈められるわけには行かないのだ。
 
――奇襲部隊が、一瞬で壊滅したという貴族派の動揺をさらに利用し、残存艦隊が恐慌状態から脱しないうちに射程距離に入り、各個撃破を繰り返す事で、今度は敵艦隊の目を、逆に地上部隊から逸らす。
 
 それが、この作戦の戦術的骨子である。
 敵艦隊の目が地上部隊に向くのだけは、どうしても避けねばならない。何故なら、航空戦力からの艦砲射撃こそが、陸軍に対する最も有効な戦法だからだ。
 だから『イーグル』号としては、敵艦隊が恐慌状態から脱しないうちに、なんとしても敵旗艦たる『ロイヤル・ソヴリン』=『レキシントン』を墜としてしまいたかったのだ。

『イーグル』号は敵旗艦を墜とし、敵の恐慌状態を維持する。
 地上部隊は、“ブイスリー”を鏃(やじり)として中央突破を敢行し、敵の恐慌状態を維持する。
 何より重要なのは、敵の混乱を収束させない事。そして、陸・空による連携を絶対に取らせない事。
 それが出来なければ、王党派としては敗北するしかないのだ。

 ハッキリ言って、策としてはムチャクチャもいいところだ。何といっても、敵の総数五万に対し、こっちは三百しか手勢を持っていないのだから。
 幸い、現段階では作戦は上手くいっていた。しかし、もし今『イーグル』号が沈めば、敵艦隊の目は、たちまち地上部隊に向くだろう。そうなったら、王党派は潰滅するしかない。

 だが、まだ方策が無いわけではない。
 そもそも、混乱を利用すると言えば聞こえはいいが、いつ敵が冷静さを取り戻すか知れない以上、最悪の場合の対応策を立案しないほど、ウェールズは間抜けではない。
 彼は全艦直通の伝声管を握り締めた。
――ためらいがあるとすれば、この作戦は、かなり破れかぶれな色合いが濃く、かなりの数の部下を危険に晒してしまうことだ。だが、……それでもやるしかない。


608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:41:59 ID:mixTJO78
sien

609 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:42:43 ID:w0Gf1nWs
.
「全艦に通達! 航海班と砲兵科を残し、総員、白兵戦用意っ!!」
 ウェールズはそう叫ぶと、パリーを振り返った。
「艦の指揮は任せる。ヴァリエール嬢に傷一つ付けるわけにはいかん。『イーグル号』はこのまま竜騎士隊を引き付けよ。最悪の場合、暗礁空域に避難しても構わん。――絶対に艦を沈めるな」
 はっ!! とパリーが直立不動の軍礼を返す。
 そして、ウェールズは伝声管を握ると、再度声を張り上げた。
「繰り返すっ!! 総員、白兵戦用意!! 準備の整った者から、急ぎ出撃せよ!! 目標は敵旗艦『ロイヤル・ソヴリン』!! 戦闘指揮は、このウェールズが執る!!」

「子爵さまっ、一体、どういう事っ!?」
 軍事に疎いルイズには、いまのウェールズの指示の意味が、よく理解できない。理解出来たのは、自分を守るために『イーグル』号を避難させるといった一節だけだ。
 そんなルイズに、ワルドは、こともなげに答える。

「斬り込むのさ。“フライ”で直接、敵のフネにね」

 ルイズは、絶句した。
「本気、なの……!?」
「悪い策ではない。逃げ回る『イーグル』号を囮として竜騎士を引き付け、その間に直接、敵の旗艦を攻め落とす。――もし上手くいけば、いまの戦況を引っくり返せる」
「上手くいけばって、……上手くいくの……?」
「分かるものか」
 とは、ワルドは言わなかった。
 ただ、彼はウェールズを振り返り、こう言っただけだった。
「ウェールズ殿下、わたしもお供させていただけましょうな?」



「ぷはっ、――まったく、ひどい目にあったよ」
 泥まみれになって、地面から這い出してきたギーシュは呟いた。
 ニューカッスル城まで、あと少しというところだったのに、何でこんな……!!
 その瞬間だった。
 眼前にいた、身長2メイル以上の巨躯を持つ豚面の怪物と、ばっちり目が合ってしまったのは。


「――ぶひ?」


 おっ、おっ、おっ、オーク鬼……!? 何で、こんなところにオーク鬼が、こんなにたくさん!?
 いや、怪物はその一匹だけではない。
 気がつけば、周囲ぐるりを、二十匹以上のオーク鬼たちが取り囲み、突如、地下から出現した自分たちを、呆気に取られた表情で見ている。
 そのときになって、ようやくギーシュは思い出した。
 アルビオン北部の高地地帯には、野生の幻獣のみならず、種々の亜人が数多く棲息しており、戦時ともなれば、血と戦闘を好んで、自ら参戦を志願してくる、と。
(つまりこいつら、……敵?)

 才人がぼそりと呟く声が聞こえた。
「どうやら、本当にひどい目に遭うのは、これからみたいだな」
 同時に、彼が、背中のデルフリンガーとかいう長剣を引き抜く音も。



610 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:45:40 ID:w0Gf1nWs
.
「わっ、わわっ、ワルキューレっ!!」
 ギーシュが薔薇をかたどった杖を振るい、タバサもキュルケも、問答無用で眼前の亜人たちに攻撃を仕掛ける。
「ぶひぃっ、ぶひひひぶひゅひゅう!!」
 オークたちが火だるまに、あるいは氷の矢に串刺しにされて斃れるが、無論、疲労困憊の彼らの魔法だけで、周囲全てのオーク兵が怯むわけも無い。

「きゅいきゅいきゅい〜〜〜〜〜〜!!」
 いまだに地面から完全に出られず、ジタバタしているシルフィードに襲い掛からんとしていたオーク鬼を、才人は背中から斬り付け、彼女を引っ張り上げようと、その手を握る。

「シルフィ、はやく竜に戻って!! 空に逃げなきゃ殺されちゃうわっ!!」

 そう叫ぶキュルケを、ギーシュは反射的に振り返った。
 冗談じゃない、このオーク鬼の部隊の向こうには、貴族派の正規軍が五万といるんだぞ!? そんな中で、背中に四人も乗っけた風竜が逃げられるものか!! たちまち弓矢や魔法で攻撃をかけられて、ヴァルハラ行きだ。
 降伏だよ、降伏!! それ以外にこの場を生き延びる道が在るもんか!!
……という言葉が頭に浮かんだが、ギーシュはそれを口にしなかった。
 血に飢えたオーク鬼に、降伏という言葉は通じない。そのくらいの常識は、彼にもあったからだ。
 
 その時だった。
 オーク鬼たちが、不意にその動きを止めたのは。

「え?」
 目をぱちくりさせるギーシュ。
 いや、動きを止めただけではない。
 自分たちを包囲していた全てのオークが、いきなり背を向け、何事も無かったようにぞろぞろと、移動し始めたのだ。ある意味壮観な眺めであったが、あまりにも不可解な現実に、ギーシュはへたり込む事さえ忘れてしまう。
「ちょっと、なに? なに? なに? なに!? どういうこと!?」
 キュルケが、やはり素っ頓狂な声を上げているが、その疑問に答えられる者は、当のオーク鬼だけだ。そんなに知りたきゃキュルケ、ぼくの代わりに訊きに行ってくれよと、ギーシュは言いたかったが、言ったあとでキュルケに殴られそうなのでやめておいた。

「大丈夫か? ――ったく、こんな子供を戦場に連れてくるなんて、ロクな世界じゃねえな、まったく……」

 聞き覚えのある声であった。
 いや、いかにギーシュといえど、どうしてその特徴的な錆びた声を忘れられようか!?
 平民のクセに、貴族を貴族とも思わぬ態度をとる、目付きの悪いエラそうな男。
 それでいて、自分たちのアルビオン上陸を、文字通り身体を張って援護してくれた男。

「かっ、風見さんっっ!!」
 才人が、泣きそうな声を出して、突然現れた、黒革の上下に身を包んだ男にすがりつく。
「生きてたんだねっ!! よかったっ、よかったっ、……本当に、……よかっ……!!」
 どうやら彼は、感極まって涙まで流し始めたらしい。
 いや、アルビオン上陸時の、才人の死にそうな顔色を思い出せば、無理も無いだろう。
 そう思って、ギーシュは我知らず頬をほころばせた。
――だが、

「ええっと、失礼だが、……どこかで会ったかな?」



611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:46:01 ID:mixTJO78
支援!

612 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:49:15 ID:w0Gf1nWs
.
「え……?」
 きょとんとした顔で、才人が風見を見上げる。
 いや、才人だけではない。
「……ちょっと、何ふざけてんのよカザミ? あんたそんなキャラじゃないでしょう?」
 キュルケも、タバサも、何を言われたのか理解できない顔をしている。
 いや、困った顔をしているのは、当の風見も同じだ。その目にはむしろ、この場の誰よりも当惑しているような光さえ浮かんでいる。
 自分たちを見て、そんな顔色を見せる風見に、才人は激しい衝撃を受けた。
「風見さん、何言ってるんだよっ!? おれだよっ、あんたと同じく日本からルイズに召喚された、ガンダールヴの平賀才人だよっ!!」
 
 その途端、風見の目が鋭く光り、ややあって、事情を納得したような、そんな笑みが彼の口元に浮かんだ。
「なるほど、そういうことか。なら……人違いだ」

 優しく笑いながら、だが風見は確実な拒絶の意味を込めて、才人をぐいっと自分から引き離し、右手の皮手袋を外した。
 才人は、いや、キュルケもタバサも、ギーシュも呆然と立ち尽くしている。
 この男はいま、人違いと言った。それが一体どういう意味なのか、いや、そもそも風見が一体何を言おうとしているのか、もはや少年少女たちには見当もつかなかったからだ。

「俺は確かに風見志郎だが、君の言うガンダールヴの風見じゃない」

 その瞬間、風見の右手が光り始めた。
「あっ!?」
 才人は思わず声を上げる。
 風見の右手で光を放つもの――それは、自分たちと同じく刻まれた、当代のハルケギニアでは、もはや使う者さえ無き古代ルーン文字……!!
 しかし、右手ではない! 自分と風見に刻まれたルーンは、右手ではなく左手だったはずだ!! それが何故……!?


「俺はヴィンダールヴ。ヴィンダールヴの風見志郎。心優しき神の笛――そう呼ばれた存在さ」


 ヴィンダールヴの風見志郎。
 正直そう言われたところで、才人たちには何のことだかサッパリ意味が分からない。
 分かる事があるとすれば、この妙に飄々とした“風見”は、本当に自分たちの知る風見志郎とは別人なのかという、漠然とした疑問が自分たちの心中に浮かんだという事だけだ。
 いわんや、彼の右手から放たれた、その光に支配された竜騎士の竜たちが、一斉に『イーグル』号から反転し、その背に乗せた騎士たちの手綱を全く無視して、旗艦たる『レキシントン』に襲い掛かっている事など、知る由も無かった。



613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:50:27 ID:mixTJO78
ktkr! 支援。

614 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:52:30 ID:w0Gf1nWs
.

「ぬうぅぅぅぅんっっ!!」

 眼前に現れた、貴族派とおぼしき年若いメイジ兵に、“ブイスリー”は、何のためらいも無く、手にした鉄柱を叩きつける。
「ひいぃっっ!!」
 彼らは悲鳴を上げて、杖を放り出し、恐怖のあまり逃げる事さえ思いつかない。“ブイスリー”の攻撃が速過ぎて、思考が身体についていかないのだ。
 これまでも、今までもそうしてきたように。ただ敵意だけで人を殺す。その動作の一つを機械的に繰り返し、次の瞬間には、この哀れなメイジ兵は原形を留めぬ無残な屍と化す。
――はずだった。

「っ!?」

 音がしなかった。
 手応えも無かった。
 だから一瞬、“ブイスリー”には、何が起こったのか分からなかった。
 凄まじい威力と速度を以って振るわれた死神の“棍棒”は、それと同次元のパワーによって受け止められていたのだ。――それも、片手で。
 無論、腰を抜かして、自らが排出した尿溜まりにへたり込んでいる、若きメイジの仕業ではない。

「そこまでだ」

 あまりに巨大すぎる“ブイスリー”の鉄柱。その凶悪なサイズは、それを受け止めた男の姿が、鉄柱の陰にすっぽり隠れてしまうほどだ。だが、姿さえ判別できない男の、その呟きは、王党派・貴族派問わず、周囲にいる全ての者たちの動きを封じた。

「貴様、何者だ……!?」

 その声の威に服さなかった唯一の者は“ブイスリー”のみだったと言っていい。
 だが、その誰何の声が震えを帯びるのは、彼の心を、別種の衝撃が捉えていたからだ。
(俺と、同じ声……だと!?)
 そして、鉄柱の陰から姿を現した、その男。

「なっ!?」
「――ばっ、ばかなっ!?」

 不気味に輝くルーンを額に刻み込み、1t近い質量を片腕一本で抑え込んだ男の姿は、その声に動きを封じられていた周囲の兵たちから、さらに驚愕の声を上げさせた。
 赤い仮面、緑の複眼、白い手袋――。



「自分の声に聞き覚えが無いのか?」



 そこには、“ブイスリー”と全く同じボディを持った、奇妙な亜人が立っていた。

 いまここに、ガンダールヴを除いた、すべてのV3が、一つの戦場に集結したのである。


615 :もう一人の『左手』(その26) ◆utAARsQ0ec :2008/04/30(水) 20:54:17 ID:w0Gf1nWs
今回はここまでです。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:55:15 ID:SPFQIz7m
乙です

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:55:27 ID:ebc7lDWl
支援
月二つなら天空のエスカフローネ
・・・無難に亡国の王様辺りかな?

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:56:10 ID:ebc7lDWl
乙です。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 20:56:41 ID:mixTJO78
投下乙でした。われらが左手の風見はマダー?(AA略
それにしても、こうまで風見ばかりだとそろそろ作者さんも混乱するんじゃなかろうか?w

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:00:45 ID:S2Pp+0VN
お、丁度人が来てた。
今から小ネタの前半OKですか?

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:02:02 ID:f5nTvyV7
OK,バッチカモーン!! 支援。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:03:51 ID:+iyB0IVi
もうちょっと待とうよ
まだ投下から間もないだろうに

623 :むしろタイトル思いつかない><:2008/04/30(水) 21:04:26 ID:S2Pp+0VN
では拙い文を……初投降・タイトルはまた後で

 使い魔召喚の儀式――それは、トリスティン魔法学院で毎年行われる行事である。
 メイジにとって一生のパートナーを得る、生涯で屈指の大切な時間。
生徒達が最も楽しみにし、最も緊張するその瞬間を迎える一人の少女がいた。
「では次、ミスヴァリエール。失敗を恐れずに頑張ってください」
「……はい」
 頭頂部が悲しい事になっている教師の言葉で、艶やかな桃色の髪の少女が緊張した面持ちで一歩前に出る。汗でべた付く杖を握り締めながら、少女――ルイズは目を閉じた。
なにを気弱な声を出してるの、昨日はあんな遅くまでシュミレーションをしたじゃなか、失敗なんてするはずが無いわ。そう自らに言い聞かせて、彼女はゆっくりと呪文を唱える。
「――宇宙の果て、どこかにいる私の僕よ。神聖で美しく、そして力強い使い魔よ」
 きっと成功してみせる。キュルケが召喚したサラマンダーより、さっき小柄な青髪の子が呼んだ風竜よりも、ずっと価値のある使い魔を呼んでみせる。そう念じながら、彼女は呪文を小さな口から紡ぎ続ける。
「私は心より求め、訴えるわ。私の導きに……答えなさい!」
 渾身の魔力を杖先へ込めるかのように、ルイズは杖を振りかざした――刹那。
杖が向いていた先に、眩い光が収束する。常日頃からその光景を見慣れている者達は、我先にと彼女の側から離れそして――光は炸裂した。壮絶な爆風によって巻き上げられた土や草などが宙を舞い、辺りは凄まじい土煙に包まれた。
「ゲホッ、ゲホ……きょ、今日の爆発はバカに破壊力満点ね。こんなに離れてるのに……ちょっと気合入りすぎなんじゃないの?」
「……本が焦げた」
 燃えるような赤毛の少女が顔に付いた煤を拭いながら笑うと、青髪の少女が手に持った本をパタンと閉じて溜息を付いた。この二人の反応はかなり冷静な部類に入った。
「けほっ……こ、こんにゃろ、わざとやってんじゃねぇだろうな!? こんのゼロが!」
「おい、買ったばかりの服が煤けたじゃねぇか、おちこぼれ!」
「ほんっとにお前才能ねぇな? サモンサーヴァントでもやらかすなんて」
 周りから爆発に巻き込まれた者も何とか範囲から逃れた者も、揃ってルイズに向かってありとあらゆる罵詈雑言を浴びせる。
『成功率ゼロのルイズ』が魔法を使おうとするといつもこうだった。
 いつもの彼女ならば向けられた言葉のことごとくに噛み付いてまわるが、今回ばかりは様子が違った。砂煙の中心に気配を感じていたからだ。
「……なんだ、この異様な気配は?」
 頭頂部が寂しい教師ことコルベールは、その気配にいやな予感を感じていた。
 本来、生徒の成功は喜ぶべき事。劣等性である彼女であれば尚更だ。――しかし、召喚された存在が、もし『化け物』だったらどうだろうか?
 その危惧を彼が感じていると、土煙は徐々に晴れていった。そして。
「そ、そんな……!」
 半径二メイル近くのクレーター(この破壊力の何がゼロ?)の中心にあったモノを見て、彼女はぺたんとその場にしゃがみ込んでしまった。
 コルベールも、それを見て少しほっとしたが、落胆するルイズを見てやや気の毒に思う。
「……ぷっ、くくく、くはははははっ! おい見ろ、ゼロのルイズが“石コロ”を呼んだぞ!」
「ホントだ、生き物どころか無生物を呼ぶとは流石ゼロのルイズ、俺達の予想の斜め上を突っ走ってくれるじゃないか!」
「わたしは平民の男くらいを想像してたんだけどね〜?」
 周りの容赦のない言葉に、ルイズの目からはぽろぽろと大粒の涙が零れ落ちた。


624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:05:40 ID:tGezaFd7
>お、丁度人が来てた

なにこの自己顕示欲

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:05:50 ID:S2Pp+0VN
あ、ごめん。もう少し待ったほうがいい?
って、書き込んでから言うのもなんだけど

626 :むしろタイトル思いつかない><:2008/04/30(水) 21:07:00 ID:S2Pp+0VN
>>624
さっき見に来た時人居なくて断念したんです・・・

627 :むしろタイトル思いつかない><:2008/04/30(水) 21:13:30 ID:S2Pp+0VN
えーと、もう一個投下しちゃったし、残りも行っちゃいますね?

 クレーターの中心にあったのは、妙な凹凸がある卵大の赤い石ころ一つだったのだ。
「みみみみっ、ミスタ・コルベール! せめて生き物なら……平民の冴えない男とかでも、私は我慢して見せますっ! ええして見せますとも、床に粗末なご飯置いたり、寝床は床にとかぞんざいな扱いもせず文句も言いません! ですから石との契約だけは」
 物凄い勢いで立ち上がったルイズはコルベールの胸倉を掴んで命一杯揺さぶる。
「うおぉおぉおおっ!? や、やめて下さいミス・ヴァリエール!」
 彼の悲鳴で我に返った彼女は、その手を離した。代わりに懇願するような目で見詰める。うるうると潤んだ上目遣いの瞳で美少女に目を覗き込まれたコルベールはたじろぐ。
「ゲホッ、ゲホッ……はぁ、はぁ。ざ、残念ですがミス・ヴァリエール、こ、この儀式は、はぁ、はぁ……神聖なものですのでやり直しはききません! ハァ、ハァ……」
 周りから見ていると、一瞬どっちの意味で息を荒くしているのかと問いたくなったが、あえて誰も突っ込まない。
「……ふう。と、とにかく、呼び出してしまった以上、あれは貴女の使い魔となります。たとえそれが石であろうが平民の冴えない男だろうが、術者の嫌いな生き物であろうが、そんな事は関係ないのです。まぁ、エルフなど危険な存在ならば例外でしょうが」
コルベールの頑固な言葉についに折れた彼女は、つかつかとクレーターの中心へ向かう。
そして、ポツンと落ちていたその石コロを拾い上げた。
「――ひゃああっ!?」
 ルイズは拾い上げた石に目を向けた瞬間、思わず悲鳴を上げてしまった。
 ついでに反射的に投げ捨てた。……それも全力で。
「な、何をやっているんですかミス・ヴァリエール!」
 ルイズの暴挙に対し、コルベールが驚愕の声を上げた。
「め、目が……目がぁぁぁ……」
 ぶるぶると震えながらも、振り返った彼女は目に涙を浮かべていた。

「……目?」
 たまたま目の前に落下した石を拾い上げた青髪の少女はおもむろにそれを拾い上げた。
「へー、変った石ね。なんか顔を分解して並べたみたい。……タバサ、これ知ってるの?」
 隣に立っていた赤毛の少女、キュルケはタバサと呼んだ小柄な青髪の少女の手にある石を覗き込んで彼女に問うた。
「知らな……」
 知らない。彼女はそう答えようとしたのであろう。だが、その口元はあんぐりと開かれ、目は限界まで開かれて固定されていた。石と“目が合った”のだ。
「……きゅう」
「ちょ、ちょっとタバサ!? ……って、きゃあああ!」
 ふっと意識を飛ばしたタバサを咄嗟に支えたキュルケがその手にある石に視線をやると、見開かれた“石の”目玉がギョロリと自分に視線を送った事で悲鳴を上げた。
「ふむ、バグベアーの亜種みたいなものか? いや、この質感は完全に石だな」
 いつの間にか近くまで来ていたコルベールは気絶したタバサの手からもぎ取ったそれを物珍しそうに調べていた。石はそんな彼の頭を見てにいっと不気味な笑みを浮かべる。
「……どうやら、これは相当特殊なマジックアイテムのようだね。良かったじゃないか、ミス・ヴァリエール、ただの石じゃない上に丁度口まであるようです」
「で、でも凄く気味が悪くて……い、嫌です!」
 コルベールの後ろに控えていたルイズは、不気味に表情を変えるその石を見て言った。
「しかし、先程言った通り呼び出した以上はやり直し出来ません。それに、これを逃せば貴女は退学になってしまいます。それでもいいんですか?」
「そ、それは……」
 退学。それだけは彼女のプライドが許さない。それに、理由が母に知れたら一体どんな恐ろしい罰が待ち受けている事か。……だが、それでも彼女は迷っていた。
「おおっ、ゼロのルイズがついに退学するらしいぜ!」
「これでもう爆発の脅威にさらされずに済むな」
「いいぞー! そんな石と契約して何になるんだ、止めちまえ止めちまえ!」
「退学! 退学! 退学! 退学!」


628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:14:26 ID:Dso0zeiu
>>626
連続で投下するなら規制がかかるから支援が必要だけど、そうじゃないなら人がいなくても関係ないよ。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:15:02 ID:wT7d31Qd
ハルケギニアに世界観が似てて月が二つある世界は・・とか色々考えてもふもふしながら脳内保管してみたかったんだ、返事をくれてありがとう
月が二つと言えば幻月って現象もあるけどやっぱあんな曖昧な見え方じゃないんだろうね。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:16:06 ID:p0WyDuJT
ひょっとしてアレか?支援

631 :むしろタイトル思いつかない><:2008/04/30(水) 21:16:09 ID:S2Pp+0VN
あ、そうなんですか? いや、どのくらいの回数から規制かかるか知らなくて……

 いつの間にか、ルイズの周りでは退学コールが行われていた。コルベールが止めるよう呼びかけにも応じず、コールがやむ気配は無い。
「う、うるさいうるさぁぁい! 誰が退学するもんですか、やってやるわよっ!」
 だがこれ以上言われるがままなのは彼女のプライドが許さなかった。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール! 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!」
彼女はコルベールから石を引っ手繰ると、意を決してその小さな唇に口付けをした。
 石の表面が輝き、ルーンが刻まれる。目を閉じて安堵の溜息をつくルイズ。
「これでいいん……いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
 目を開いた彼女は、思わず石を落として大絶叫してしまった。
石の各所に散らばっていたパーツがうねうねと移動を始めたのだ。
――ウゥゥゥウウウウゥゥウ。
 石からは呻き声のような音が断続的に発せられていた。

「どうなってるのよ、一体……あら?」
 急に日が翳りだした事で、キュルケは空を見上げ……ハッとした。
「――日蝕」
 腕の中で発せられた声に驚いて下を向くと、そこには無表情で……否、明らかに怯えを含んだ目で天を見上げるタバサの姿があった。
 回りの生徒も、急に暗くなり始めた事に気付いて騒ぎ始めている。

「な、何が起こっているんだ?」
 コルベールは地面に落ちた深紅の石と突如起こった日蝕を唖然と見比べていた。
今では石が召喚された時と同じような異様な気配が、より強く感じ取れる。
「ギャア! ギャア!」
「お、おい、どうしたんだシャドウ?」
「ウィング! 落ち着け!」
 どういう訳か、今まで大人しかった使い魔達が一斉に騒ぎ始めたのだ。……否、何かに怯え始めたのだ。小さな小鳥を始め、幼生とはいえ最強の生物であるドラゴンまでが震えて縮こまっていた事に、生徒達は得体の知れない不安に駆られていた。
 ルイズも不気味に蠢く石を前に腰を抜かして座り込んでいる。周りの生徒も不穏な空気を感じ取って無駄口を叩くものはいない。その沈黙を破るものは不意に現れた。
「コルベール君ッ! 全生徒を連れてここを離れろ、今すぐにじゃ!」
「お、オールド・オスマン!?」
 コルベールが振り返るとそこには長い髭を伸ばした老人が秘書と共に『フライ』で駆けつけていた。普段は飄々とした雰囲気の老人――オスマンの深刻な表情に彼の不安は募る。
「い、一体なんだというんですか学院長?」
「皆の者さっさとここを離れんか! 急がねば取り返しの付かない事になる……!」
 秘書の言葉を無視する形でそう叫んだとき、ルイズの目の前の石はゆっくりと本来の姿を取り戻し、人の顔そのものとなっていた。
「な、なんなの、一体……」
 腰を抜かしていたルイズは、目の前の不気味な物体から目を逸らす事が出来ずにいた。――故に、それを正面から見てしまった。
 カッと見開かれる石の目と口、その目から零れ落ちる真紅の雫……血の涙を。
「いやぁぁぁぁぁっ!」
 そのおぞましい口から発せられた咆哮に、ルイズも二度目の絶叫を上げた。
 ――刹那、世界が“豹変した”。
「う、うわぁぁぁああぁぁ!」
 薔薇を模った杖を取り落としながら、金髪の少年が悲鳴を上げる。
 地面が、空が、赤黒くあまりにも生々しい物へ様変わりしたからだった。……それは、顔だった。地面には赤く巨大な無数の顔がどこまでも続き、黒い太陽を中心に全体を包み込んでいた。その様子はまさに……。
「地獄が……地獄がまた溢れ出しおった」
 オスマンがぼそりと零した言葉が、その様子を克明に表していた。
「なんなの? 一体なにが起こったの?」
 ルイズは泣き笑いのような表情で、血だまりの中で啼き続ける深紅の石を見詰めていた。


632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:19:09 ID:Dso0zeiu
支援

633 :むしろタイトル思いつかない><:2008/04/30(水) 21:20:15 ID:S2Pp+0VN
>>630
そうです、べっちぃ(赤)ですw

……っと、前半はここまでです。
書くのは好きなんだけど、タイトルがいつも思いつかないんだよなぁ……
どなたかネーミングセンスある人、アドバイスお願いします。

ベルセルク・ゼロの続きが読みたくて仕方が無いです


634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:25:51 ID:wT7d31Qd
これは何の作品なんだろう
面白そうだからごおgぇ先生に聞いてきた、わからなかった、支援

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:28:09 ID:p0WyDuJT
>>633
本編ではガッツが「ちっぽけな人間に力をお与えくださる魔法の石」とか言ってるんだよな
『虚無の石』とかどうかな?
あと元ネタの作品名くらいは最初に書いといたほうが良かったな
>>634
ベルセルクのベヘリット

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:31:18 ID:wT7d31Qd
>>635
把握、これは失神する。こんな石飾っただけで阿鼻叫喚の事態が起こる

637 :むしろタイトル思いつかない><:2008/04/30(水) 21:32:00 ID:S2Pp+0VN
>>634
「ベルセルク」から真紅のベヘリット『覇王の卵』です。
簡単に言うと、まとめにある『ベルセルク・ゼロ』でフーケに盗まれたやつです。
あれを読んでてどうしても“使途orGHルイズ”が見たくなったもので、書いちゃいましたw
後半はまだプロットのままですが、明らかに蝕ッキングな展開なので、避難所の方がいいですかね?


638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:33:13 ID:S2Pp+0VN
あ…先に説明してもらってしまったorz


639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:36:12 ID:p0WyDuJT
>>637
つまり『捧げる』のか……
いくら避難所でもやりすぎると規制されるだろうから
グロシーンはさらっと流して結末だけやった方がいいぞ

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:36:25 ID:DCIeq/9+
まぁ避難所向きだろな
ここで身内を犠牲にして力を手に入れるような貴族らしい精神を持たないルイズは見たくないしな

641 :虚無の石:2008/04/30(水) 21:37:24 ID:S2Pp+0VN
しかもミスってageてしまった! ごめんなさいorz
あ、『虚無の石』ですか? いいですね、それでお願いします

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:38:15 ID:wT7d31Qd
名前はシンプルで良いんじゃないかな、ゼロの奇妙な人面岩とか、これだとJO○Oの奇妙なアレと名前が被りそうだけど。
ゼロと真紅の人面岩なんかだと語呂も良くて中々、まぁ適当でオッケーじゃない?

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:41:13 ID:p0WyDuJT
>>639
そういえば『捧げる』対象は大切な存在だっけか
自分を馬鹿にしている学院の連中なら『捧げる』のを躊躇わないかもしれんが、大切な存在でもないんだよな

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:41:57 ID:p0WyDuJT
安価ミスorz
>>640


645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:43:06 ID:PhnU65Hb
ルイズが捧げられるのはカトレアとかアンリエッタくらいか

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:43:10 ID:1J/OgkIz
左手氏乙ー。ブイスリーがスイフリーに見えたのは内緒
ベヘリット乙、続きはギャグ落ちでないかぎり避難所だろうね

おキヌちゃんが召喚されたら、やっぱりルーンはヴィンダールヴかなー

647 :虚無の石:2008/04/30(水) 21:52:12 ID:S2Pp+0VN
しかしベルセルク本編でその『大切な人』がめっさ遠方にいる場合どうなるのか書かれてないんだよなぁ……
そこが一番悩んだんだよね。しかも今回は絶望じゃなくてルーンを刻まれた効果にしたからこういう状況になっただけかも知れないけど。
っていうか、ベヘリットなら何のルーンが刻まれるんだろ?
やっぱり、記す事も憚られてるのかなw
つうか、顔しかない上にキス時はどこが額かも分からないw

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 21:58:22 ID:p0WyDuJT
>>647
基本的には大切な何かに裏切られた事への絶望がキーだから、大抵それも現場にいるのがデフォ
>ルーンを刻まれた効果
それならばあえて『蝕』をヤバい結果にしない展開もありじゃないかと思う俺

649 :虚無の石:2008/04/30(水) 22:04:28 ID:S2Pp+0VN
>>648
なるほど、それもアリか。
使途ルイズが見られなくても、それなりにいい結末が見出せた。ありがと^^
プロット書き直してみます。

……裏切られた時、なら温存しておいてワルドが悲惨な目に遭うってのもアリかも。
ルイズがGHになったら虚無プラスでもっすごい事になりそう。どんな姿になるのか。

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:05:28 ID:nhURGD3r
左手の各風見さん等だが誰がどの作品から来てるんだろう?
俺はこうだと思うが
ガンダ=スピリッツ(確定)
ヴィンダ=テレビ
ミョルズ=ネクスト
憚られ=SIC

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:06:03 ID:+DzBEMYn ?2BP(30)
左手と石の方、お二方共乙です。

そういや、ゼロ魔の世界そのものがどういう物なのかを考察したような作品ってないかな?
あれば少し参考にしてみようと思うのだが。

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:09:31 ID:dlwQxu+1
ゴッドハンド登場→おまーの大切な奴今近場にいないから今のなしなと言って退場

こんなギャグオチが浮かんだから困る

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:09:49 ID:1J/OgkIz
投下後にはあんまり長居しない方がいいよ、叩かれるし

654 :ゼロのエルクゥ閑話3 0/5 ◆yxbMPy6fic :2008/04/30(水) 22:12:41 ID:sROcQHvu
職人の方々乙です。

誤爆のお詫びと言ってはなんですが、お一つ閑話でも。
5分後に投下したいと思いますが、大丈夫でしょうか?

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:15:04 ID:MR7Ac9AE
大切な存在かどうか→十分だと思う
他の娘に目移り→裏切りと言えなくもない

才人生きろ

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:17:09 ID:wT7d31Qd
虚無の石と言うのもまた乙・・・いやしかし真紅と言うワードも捨てがたい・・・いっその事全部混ぜて虚無の奇妙な真紅の奉石−蝕−これだ!
え?もうその話は終わってる?ごめんなさい><

その内面白そうなの思いついたら書いて見たいなぁ、しかし作品に感情移入し過ぎると終わらせるのが勿体無いって言うパターンがまってるからしてどう終わらせるか何処で区切りを付けるかの切り替えが難しそうだ。

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:17:54 ID:1J/OgkIz
誤爆したのはあなたかッ!?
支援

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:18:09 ID:wT7d31Qd
>>654
待ってましたー、支援

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:18:28 ID:UHpBxe9g
耕一の人……今回は違うかもしれんが支援仕る

660 :ゼロのエルクゥ閑話3 1/5 ◆yxbMPy6fic :2008/04/30(水) 22:18:44 ID:sROcQHvu
 コォーン―――と、ウエストウッドの森に涼やかな打音が響き渡った。

「ふうっ……」

 二の腕ほどの丸太を鉈で真っ二つにしたセーラー服の少女―――柏木楓は鉈を置き、割った薪を拾い集めてまとめると、布切れで額を拭う。
 肩口で切り揃えられた烏の濡れ羽のような漆黒の髪が、ふわりと揺れた。

「お、お疲れさまです、カエデさん」

 小屋の陰から、見るからにおそるおそるという感じで金色の髪が顔を出す。
 楓はさっとそれ―――自分を召喚した少女、ティファニアを一瞥だけして、薪割りの作業に戻った。

「……これくらいしか、出来ないですから」
「い、いいえっ。ま、薪割りとか、これまで大変でしたし……す、すごく助かってますからっ!」

 ティファニアが、ぶんぶんと首を左右に振る。
 それはお世辞でも何でもなく、男手のないこの村において事実ではあったが……同年代の少女と話す事などほとんど初めてで動揺を隠そうともしないその態度は、楓に社交辞令だと誤解させるのには十分であった。

「……私は望んでここにいるから、気にしないで。置いて貰えて、ご飯を食べさせてもらってるんですから、せめてこのぐらいはさせてください」
「はう……」

 そして、そんなティファニアには、口数少なな楓の言葉は、いきなり見も知らぬ場所に召喚するなどというとんでもない失礼をしてしまった自分に対する気遣いの言葉のように思えて……恐縮するばかりだった。

 コォーン―――

 食い込んだ鉈に、見事に真っ二つにされる薪。最初こそ戸惑ったものの、楓の細腕でも男数人をまとめて病院送りに出来るエルクゥの膂力をもってすれば、それは少しの慣れだけで簡単な作業と化した。

「…………」

 ティファニアは、薪割りの様子をじっと見つめながら……楓の事について考えていた。

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:19:38 ID:1J/OgkIz
楓支援

662 :ゼロのエルクゥ閑話3 2/5 ◆yxbMPy6fic :2008/04/30(水) 22:19:49 ID:sROcQHvu
 遠い、とても遠いところから、『ここに飛ばされたものと同じもの』に連れ去られた恋人を追ってきたと言う。
 勝手に連れてこられたわけじゃないからそんなに恐縮しないで。と、焦ってひたすら頭を下げる事しかできなかった自分に対して言われた言葉。
 それが、自分に対する気遣いなのか、本当の事なのか……人付き合いの経験が皆無と言っていいティファニアには、判断がつかないでいた。
 とりあえず、どう考えても、いきなり召喚なんかされて怒らないのは、変だ。そして彼女、柏木楓には、(少なくとも表面上は)怒っている様子はなく、こうして手伝いをしてくれたりすらしている。
 だったら、本当の事なのだろうか? でもそうだとしたら、なぜその恋人を探しに行かず、ここにいるままなのだろうか。召喚魔法の『波動』とやらを『感知』して、それに『便乗』出来るなんて術者なら、人の一人ぐらいすぐにでも探し出せそうな気がするのだけど。
 この辺りの地理の事を聞いてきたり、街に出たいと言ったり……もしかしたら、私を気に病ませないために、嘘をついているのかも―――。
 そんな事をぐるぐると考えて結論は出ず、ティファニアはおっかなびっくり楓に接する事しか出来なかった。

 楓は、とりあえずの目的を果たせはしたが、同時に困り果ててもいた。
 意識を吸い取られるような衝撃を抜けたら、そこはファンタジー世界だった。
 耕一のやっていたゲームのうんたらクエストとか、へんだら島戦記とか、映画でやっていたなんたら国物語とか、かんたら物語とか、要するにああいう、剣と魔法の世界。
 ここハルケギニアは、そういうところであるらしかった。
 荒唐無稽な話だったが、何せ気がついた時に目の前にいたのが、長く尖った耳を持つ物語の通りの『エルフ』であったのだから、信じざるを得なかった。(彼女曰く、人間との混血であるハーフエルフであるとの事だが、楓には違いなどわからないので気にしていない)
 彼女が手慰みに唱えた『使い魔召喚の魔法』によって、自分はここに来る事が出来たらしい。あの時に感じた『同じ波動』は、つまりその、『召喚の魔法』だという事だろうか。とすると、耕一もまた誰かに『召喚』されたのか―――。
 そう考えて、すぐにエルクゥの意識に潜れば、そこには、確固たる耕一の存在感がある。
 距離は遠いようでそれはおぼろげでしかなかったが、確かに存在するそれに、楓は安堵に打ち震えた。
 すぐにでも探しに行きたいのは山々だったが、全く地理のわからない身では、当てもない旅どころの話ではない。
 幸い、そのエルフの少女は善人のようで、失敗で召喚してしまったと恐縮しきりであったので、その善意を受けてこの村にお世話になりつつ、地理を調べてからお暇しよう、と考えたのは、喜びに震える心での判断としては、極めて妥当であっただろう。
 問題は……このウエストウッド村が隠れ里であり、エルフ族が迫害の対象となっているという事であった。
 街に出るにも、細心の注意を要する。楓のように色々な意味で目立つ風貌の者が村から街に出ていって村に戻ってくれば、ここの存在が露見する可能性は低くないだろう。
 そこまでの迷惑をかけるわけにもいかず、とはいえここにいるのはそのエルフの少女と、幼くして親を亡くしたという孤児達のみ。地理とか社会とか世界とかの情報源としては、心許ないと言わざるを得なかった。
 ティファニアは一応、博識と言えるレベルの知識を持ち合わせてはいるが、初対面の人間とはとりあえず一定の距離を置く癖のある楓にはそれがわかるはずもなく。
 何の進展もないまま数日が経ち、楓は、迷惑をかける前にここを出ていってぶっつけ本番で近くの街に出てみようか、などと思い始めていた。

 静かな森が急に騒がしくなったのは、そんな折の、昼下がりの事だった。

§

663 :ゼロのエルクゥ閑話3 3/5 ◆yxbMPy6fic :2008/04/30(水) 22:21:14 ID:sROcQHvu
「ッ!」
「えっ!?」

 ひゅん、と空気を切り裂く―――懐かしい音がした。
 遥か遠い記憶から、それは弓から放たれた矢の音だと思い出すのに一瞬を要し、楓はティファニアを背中に庇うように立ち上がった。
 周囲に矢が降りそそぎ、地面や家々に突き刺さっていく。
 矢が飛んできた方向から、何人もの、粗野な鬨の声が響き渡った。

「と、盗賊!?」
「―――!」

 背中のティファニアの声と、記憶の中での人里の―――略奪の風景が重なり、楓は躊躇なくその場から跳躍した。
 その瞳と、纏う空気は、朱。

「ひゃっは―――あがっ!?」

 黒ずんだ槍を構えて一番乗りの歓声をあげようとした男は、目の前に突然現れた標的のはずの少女に、鉄兜から覗くその顎を打ち抜かれた。
 男は顎を基点にぐるんと真横に一回転して昏倒し、木々の狭間に崩れ落ちる。

「びゃっ―――!?」
「げっ―――!?」
「ぎ―――!?」

 楓の振るう鬼の爪が、鬼の腕が次々と紅く閃き、後続の盗賊達が瞬きの内に討ち伏せられていく。
 ティファニアは呆気に取られた表情で、そのわずか十数秒の血風の舞を見つめていたが……楓が倒れ伏した一人の男の喉元に貫手を構えた瞬間、思わず叫んでいた。

「だ、ダメッ! 殺さないでっ!!」
「っ!?」

 その叫びに、振り下ろしかけた手をすんでの所で止める事に成功する。

「あ、あの、こ、この人達も、ある意味、被害者っていうか、こうしないと生きていけない人達なの。い、今、この国では、王様の軍と貴族の軍が争っていて……逃げ出した傭兵とか、住むところを追われた人達とかが、こういう風に盗賊になったりしてて、その、だから……」

 殺してしまうのは忍びない、と。
 武器を構えて問答無用に村を襲おうとした盗賊に対してまで向けられる思慮に、楓は、優しすぎる彼女の妹を思い出した。

「……でも、逃がすわけにはいかないんじゃないですか?」
「う、うん。だから、こうするの―――」

 ティファニアは、意識を半分ほど取り戻したらしき、頭を押さえて振っている一人の男に、さっとペンのような杖を構える。

「―――ナウシド・イサ・エイワーズ……ハガラズ・ユル・ベオグ―――」

 すると、先ほどまでのおどおどとした様子から、雰囲気が一転した。
 まるで謡うように、何がしかの呪文が、その小さく湿った唇から朗々と紡がれる。

「ニード・イス・アルジーズ・ベルカナ・マン・ラグー……!」

 呪文の完成と共に、ペンを振り下ろす。
 ぐわん、とその場の空気が歪に揺れたような感じがした。

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:21:57 ID:wT7d31Qd
ドラ・ロード支援

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:22:00 ID:UHpBxe9g
楓&ティファニア支援

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:22:21 ID:1J/OgkIz
鬼支援

667 :ゼロのエルクゥ閑話3 4/5 ◆yxbMPy6fic :2008/04/30(水) 22:22:55 ID:sROcQHvu
「ぐ……あ、あれ、こ、ここはどこだ?」
「あなたは森で迷ったのよ。ここは何もない村。森を西に抜ければ街道に出るわ」
「そ、そうか。ありがとうよ、お嬢ちゃん……」

 その男は、ふらふらとおぼつかない足取りで歩いていってしまった。

「……今のも、魔法?」
「ええ、そう。彼の"記憶"を無くしたの。"この森に来た目的"と……"盗賊になった理由"の記憶。街道に出る頃には、この村の事も覚えていないはずです。……すいません、ちょっと気絶してる人達を集めてくれませんか? まとめてかけてしまいますから」

 楓は言う通りにしながら、驚きを込めてその様子を見つめていた。

「……すごいものですね。魔法っていうのは」
「私なんて……落ちこぼれです。他の魔法は全然使えません。土のメイジなら薪割りなんてしなくても燃料を作ることが出来るし、水のメイジなら怪我を治せるし……」

 そんな事を話しながら、気が付いた男達から順次、ティファニアの言葉通りに街道に向かって歩いていく。
 その様子に、楓は、森のそう深くないところにあるこの無防備そうな隠れ里が、どうして今まで『隠れ』る事が出来ていたのか、その理由がわかったような気がした。

「あなたの方がずっとすごいわ。あんなに早く動いて、傭兵として戦っているような人達を一瞬で気絶させちゃうんですもの」
「……私は、別に」

 これは、ただ体が強いだけの力。人を傷つける事しか出来ない力。
 それは―――愛する父と叔父を引き裂き、愛する人までもその爪にかけようとした、呪わしい鬼だ。
 こんなもの、なければいいと……何度思った事だろう。

「……ごめんなさい。触れてはいけないところだったのね」

 誉めたつもりであったのに、決して嬉しそうにはしない楓を見て、ティファニアが表情を曇らせる。

「……いえ、別に。私は何も話していないのだから、気にする事ではありません」

 楓は首を振った。
 全ては過ぎ去り、乗り越えた事だ。今のところは深刻な悩みというわけでもない。
 けれど、ティファニアにとっては、表面に出した苦悩だけでも、十分に衝撃的なものであったのだろう。

「ううん、私は……きっと、そういう事には気付かないといけないはずで……その……」

 その顔は暗く、しかし、自身の苦悩を糧に、他人の苦悩へ優しさを向ける事の出来る暖かな心が滲み出すような、そんな表情で……楓は知らず、口元に微笑みを浮かべていた。

「……気付いたじゃないですか」
「えっ?」
「本当に、言われて思い出しただけです。……これまでティファニアさんと過ごした数日間に、そんな事で悩んではいなくて……だから、ティファニアさんは、私が思い出した瞬間に気付いたんです。それは……きっと、すごい事です」
「…………か、カエデ、さん」

 ティファニアは、楓の言葉の意味を理解するのに数瞬を要し……理解した瞬間、顔を真っ赤にして俯いてしまう。

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:23:24 ID:Rud/vmiP
貧乳 と 魔乳

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:23:25 ID:mG9YTPae
俺の嫁支援

670 :ゼロのエルクゥ閑話3 5/5 ◆yxbMPy6fic :2008/04/30(水) 22:23:48 ID:sROcQHvu
「あ、あの、あの、あ、あんなに動いて、疲れましたよね。お、お茶にしましょ?」
「はい」

 照れを誤魔化すように述べられた誘いに、楓は意識して微笑み、頷いたのだった。

「―――おやおや、気の抜けた目で森を歩いてく集団がいたから急いで来てみたんだけど……これはなかなか、面白そうな事になってるじゃないかい、テファ?」
「えっ!?」

 その後ろから、少し低めで成熟した女性の、しかしどこかはすっぱな声が聞こえて、ティファニアは慌てて振り返った。

「ま、マチルダ姉さん! いつ帰ってきたの!?」
「ほらほら落ち着きな。今さっきって言っただろ?」

 草色の髪を揺らし、フード付きの長い外套に身を包んだその女性―――『土くれ』のフーケの姿を目に入れ、ティファニアは彼女の本名を呼びながら、驚きの表情を浮かべた。

「で、この子は誰だい? またぞろ、親無しの子でも拾ってきたかい?」

 結わえていた髪を解き、変装用の伊達メガネも取り去ったフーケは、からかうような口調で言いながらしかし、油断の無い目を楓に向ける。

「……私は」
「あ、あの、う、うん、そうなの。戦で親を亡くしたらしくて、森の中に逃げてきて倒れちゃってたのを……」

 楓が口を開くのを遮るように、ティファニアが言葉を並べる。
 フーケはそれを見て、どこか呆れたようにため息をついた。

「はぁ。テファ、あんたに隠し事は無理だっていつも言ってるだろ?」
「あ、あう……」
「ま、さっきの賊みたいにほっぽりだしてないんなら、何か事情があるんだろうけどね。……ほらほら、そんな顔しない。別に怒っちゃいないからさ」

 幾分か警戒の緩んだ目で楓を見て、フーケは大仰な仕草で肩を揉んだ。

「ま、立ち話もなんだ、長旅で疲れてるマチルダ姉さんを休ませながら、ゆっくり話しておくれよ」
「う、うん……」

 楓に向かって申し訳なさげな目を向けながら、ティファニアはフーケに続いて家の中へと入っていく。
 楓は、ようやく外の事がわかりそうな人物に出会えた事に内心で喜びながら、二人の後に続いた。

671 :ゼロのエルクゥ ◆yxbMPy6fic :2008/04/30(水) 22:24:58 ID:sROcQHvu
以上です。支援ありがとうございました。楽しんでいただければ幸い。

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:29:00 ID:UHpBxe9g
GJ&乙でした。
楓とテファが、おマチさんとどんなやりとりをするんだか気になって仕方がない。
耕一&ルイズにどうからむのかも楽しみだ。

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:30:40 ID:b2g8i5Y8
乙でした。
いいですね、いればわかるというのは。
絶望色に染まっていた空も、同じ世界に彼がいるとわかるだけで青空になりそうです。

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:42:10 ID:lAhLvCzK
乙でした

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:46:47 ID:wT7d31Qd
エルクゥの人お疲れ様ですー
島戦記と言えばロードス島だけどアレから召喚されたってあったっけ、一つぐらいあっても可笑しくなさそうなんだけどなぁ

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:52:43 ID:1J/OgkIz
乙でしたー

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 22:57:16 ID:Z+z2x+/C

なんとなくだが、村に来た盗賊から北斗の拳っぽさが出てた

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 23:34:03 ID:oSlMB5Vj
乙でした。
下手をするとルイズ対楓戦が見られるのか?

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/30(水) 23:50:14 ID:/vSp3N8J
ハイブリッドインセクターのV3も出てほしいなぁ。

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 00:02:15 ID:r/2RxVcp
>>679
気持ちは判らんでもないが、あれは公式が絡んでない以上出したら三次創作になるから
色々言われる可能性が高い。


681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 00:48:44 ID:5UM4TiQJ
今週は戦乙女が無いな。

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 00:56:24 ID:8K0C7TyD
だれかぬ〜べ〜召喚してくれないかな


683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 01:00:41 ID:qSl5VwiD
>>525
前にゆめにっきが小ネタで来たことがある
だからいいというわけでもないがとりあえず避難所でやってみたらどうだろう
個人的には女神様呼んでみたいな

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 01:29:26 ID:J1ghhgjX
それ以前に、ゴンベエorナナシは所謂DQ系主人公(劇中台詞無し)だから性格捏造しなきゃならんぞ
むしろトーテムの誰かを召喚してルイズ強化で行くとか

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 01:40:46 ID:Qn9jQKix
ルイズの孫が未来からタヌk・・・猫型ロボットを送ってくる召喚物マダー

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 01:43:19 ID:pMQ5TnJT
エルクゥ乙です。
楓さんと初音ちゃんは貧乳ではなくつるぺたと呼称するのが通だと聞きました。

ドラクエでも小説の「知られざる伝説」とか「モンスター物語」からいろいろ引っ張ってこれそうな気もする。
しかし性格はなー、難しいなー。

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 01:56:46 ID:qSl5VwiD
>>686
ドラクエはまだいいさ
公式小説から引っ張ってくればある程度なんとかなる
ゴンベエとナナシはホントにもう……会話を全て顔芸で乗り切るとか

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 02:15:58 ID:Gx10HZEq
るるる、を今その3まで読み終わったとこだけど面白い。
タイトル的に薄っぺらいラノベかと思ってたけど・・・。
話数進んでるから元ネタ調べて、元ネタの体験版30分くらいやってから読んでみたら面白いわ。設定いいね


689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 03:06:17 ID:dvl40P9F
原作のあらすじ読んだらカールビンソン思い出した、クラスメイト役のメカも原住生物っぽいな。
あさりよしとおは別の漫画が当たっちゃったみたいだし、カールビンソンもう完結しないのかな…orz

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 03:36:14 ID:NCvYShhN
>>688
その更に元ネタのバリントンの「ロボットの魂」あたり読むといいかも。面白いぞ
なんつうか、R.U.R.U.Rは星の王子様をベースにして、
具財としてR.U.R(放題ではロボット)と山椒魚戦争とロボットの魂と
2001年宇宙の旅と3001年終局への旅と私はロボットを煮込んで、
フレーバーとしてその他有名SFや童話をドカドカ放り込んだような物体だからな

SFで思ったんだが、ルイズに禅銃の主人公か銃そのものを召喚させたら面白いかも
あのハチャメチャ具合を制御しきれる書き手がいればだけど

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 08:49:06 ID:ic4m4lqu
>>689
あれはもう中途半端にオチつけられるよりはサザエさん時空的に完結しないままでいいと思う

カールビンソンといえば既におとーさん召喚話はあるけど
ライカあたりもツンデレ気質で実は面倒見がいいからルイズの相方としていけるかも
機械弄りと新兵器開発(たいていは欠陥品だが)が趣味だからコルベール先生も興味津々だ

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 10:53:47 ID:u0yj6Nkc
>>652
そういえば契約が成立しなかった事が本編で一度あったのを思い出した
召喚者が味わった絶望が、大切なものとは関係無かった(裏切られたわけではない)極稀なケースだが
一応召喚した人間にも捧げるかどうかの選択肢があって捧げなくても殺されるわけではないようだ

693 :ゼロの少女兵器 ◆ge1Y.fz/pQ :2008/05/01(木) 12:14:08 ID:7ADFim6G
旗艦エグゼリカ、発進します。

694 :ゼロの少女兵器12 1/4:2008/05/01(木) 12:15:11 ID:7ADFim6G
   『迷い猫・下』


「な、何よこれッ!」

 コルベールの研究室の扉を開いたルイズの第一声はそれであった。室内はむせ返るほどの熱気と湿気に包まれていた。

「おや? お客さんですかな? 珍しい」

 部屋の奥にいたコルベールが振り返り、エグゼリカやルイズらの姿を認める。
 振り返ったコルベールの背後には火の燃え盛る窯が有り、その上には寸胴の鍋のような者が据えられており、上部の一部より盛大に蒸気を噴き出していた。

「ミスタ・コルベール。いったい何なのですかこれは」

 火系統のメイジであるが故に、熱気に多少は耐性のあるキュルケが口を開いた。
 しかし、この質問はまずかった。

「ふむ、いい質問だね。実にいい質問だ。私は火系統の魔法は、破壊のみではなく、何か生産的な事に使えないかと日々考えている。
 火系統は、焼き、焦がし、溶かしと、何かを破壊する事に特化している系統だ」
「え、ええ…、その通りですわ」

 キュルケがやや引きつつ相槌をうつ。

「だがッ! それだけというのは悲しいではないか? 故に私は火のエネルギーの活用法を考えている」
「それが、その鍋と関係あるのですか?」

 モンモランシーが熱気にやや当てられつつ質問する。

「そうだ。関係大有りなのだよ。私はこれまで、火のみに拘り過ぎていた。
 しかし他の系統も合わせれば、火からエネルギーを取り出せる事を示唆されたのだよ。いいかい? 見ていたまえ」

 コルベールは興奮しつつ、小さな風車の様な物を取り出し、蒸気の吹き出し口に近づける。
 すると、風車が噴き出す蒸気で回り出した。

「どうだい? 火によって熱せられた水は蒸気となる。水は蒸気となると、その体積が大幅に増すそうなのだよ。
 そしてその蒸気を一点に集束させる事により、この様に物を動かす力となるのだね」

 コルベールは興奮しているが、ルイズらの反応は薄かった。
 だが、一人だけ反応が違った。

「ある意味魔法万能のこの世界で、外燃機関の…、蒸気機関の原理にたどり着いている」

 エグゼリカは、ふと驚きを含んだ言葉を漏らした。

「おや? 君は確か、ミス・ヴァリエールの使い魔君だね?」
「あ、はい。エグゼリカと申します、コルベール先生」

 エグゼリカは軽く一礼しつつ名乗る。

「君はコレを蒸気機関と言ったが、知っているのかね?」
「え、まあ、概要ぐらいは解ります」
「なら君は、コレが何を為せると思うかね?」
「そうですねぇ…。もっと効率的にエネルギーを取り出すことができれば、動力として使えますね」

 エグゼリカは思案しつつ答える。

「例えば、その動力を馬車などの車軸に伝える事が出来れば、馬に牽引される必要の無く自走させる事ができます」

 コルベールはふんふんと頷く。

695 :ゼロの少女兵器12 2/4:2008/05/01(木) 12:18:35 ID:7ADFim6G
「あと大型化すれば、船などの動力としても使えますね…」
「すばらしいッ!!」

 コルベールは目を輝かせて叫ぶ。

「すばらしいッ!! すばらしいぞ使い魔君ッ!!」
「エグゼリカです」
「ああ、すまないミス・エグゼリカ。うんうん、私が目指していたものは間違っていなかった」

 コルベールはエグゼリカの手を握ってブンブンと振った。
 しかし、ルイズらはそれを半眼にて見ていた。

「こんなのが船を動かすだなんてねぇ」

 ルイズが熱気に辟易しつつ言う。

「ルイズさん。私がハルケギニアに来た時に、ルイズさんに私が居た世界の映像を見せましたよね?」
「ええ、あれの事ね……。って! 見せてくれたあの船がコレで動いていたの?」
「一部ではありますが、コレを高効率化し、大型化した物で航行しているのもありますよ」

 そう説明を受けても、ルイズは納得がいかない顔であった。

「ところでコルベール先生。先ほど火だけでは無く蒸気を利用する事を『示唆された』と、言っていましたが、誰なのです?」
「おお、それはだね、猫君が私に助言を与えてくれたのだよ」

 皆は、その猫という単語に反応した。

「ミスタ・コルベール。僕たちはその猫を捜しているのですが、普段はどこに居るか知りませんか?」
「んん…、すまないが、私も詳しくは知らないのだよ。たまにふらりとやって来ては、色々と質問しては去って行く事が殆どだからね」

 その答えに皆は落胆する。

「ああ、そうだ。確かミス・ロングビルがその猫に借りが出来たとか言っていましたね。そっちを当たってみるのもいいかもしれませんよ?」



「ま、待ってくれミス・ロングビルッ!」

 コルベールの研究室を出た一行が最初に見たのは、ハツカネズミの尻尾を左手で摘まみつつ、右手で杖を振って魔法を使い、広場の地面に穴を穿っているロングビルの姿であった。
 ロングビルの足元にはトリステイン魔法学院の学院長であるオスマンが足蹴にされていた。

「いーえ、待ちません。今度、使い魔を覗きに使ったら、生き埋めにすると勧告したはずです」

 ロングビルは冷たく言い放つ。
 生き埋めという単語に反応し、オスマンの使い魔であるモートソグニルは暴れるが所詮はネズミ、ロングビルの手から逃れる事はできなかった。

「あ、あのどうしたのですか?」「あと大型化すれば、船などの動力としても使えますね…」
「すばらしいッ!!」

 コルベールは目を輝かせて叫ぶ。

「すばらしいッ!! すばらしいぞ使い魔君ッ!!」
「エグゼリカです」
「ああ、すまないミス・エグゼリカ。うんうん、私が目指していたものは間違っていなかった」

696 :ゼロの少女兵器12 3/4:2008/05/01(木) 12:20:43 ID:7ADFim6G
 コルベールはエグゼリカの手を握ってブンブンと振った。
 しかし、ルイズらはそれを半眼にて見ていた。

「こんなのが船を動かすだなんてねぇ」

 ルイズが熱気に辟易しつつ言う。

「ルイズさん。私がハルケギニアに来た時に、ルイズさんに私が居た世界の映像を見せましたよね?」
「ええ、あれの事ね……。って! 見せてくれたあの船がコレで動いていたの?」
「一部ではありますが、コレを高効率化し、大型化した物で航行しているのもありますよ」

 そう説明を受けても、ルイズは納得がいかない顔であった。

「ところでコルベール先生。先ほど火だけでは無く蒸気を利用する事を『示唆された』と、言っていましたが、誰なのです?」
「おお、それはだね、猫君が私に助言を与えてくれたのだよ」

 皆は、その猫という単語に反応した。

「ミスタ・コルベール。僕たちはその猫を捜しているのですが、普段はどこに居るか知りませんか?」
「んん…、すまないが、私も詳しくは知らないのだよ。たまにふらりとやって来ては、色々と質問しては去って行く事が殆どだからね」

 その答えに皆は落胆する。

「ああ、そうだ。確かミス・ロングビルがその猫に借りが出来たとか言っていましたね。そっちを当たってみるのもいいかもしれませんよ?」



「ま、待ってくれミス・ロングビルッ!」

 コルベールの研究室を出た一行が最初に見たのは、ハツカネズミの尻尾を左手で摘まみつつ、右手で杖を振って魔法を使い、広場の地面に穴を穿っているロングビルの姿であった。
 ロングビルの足元にはトリステイン魔法学院の学院長であるオスマンが足蹴にされていた。

「いーえ、待ちません。今度、使い魔を覗きに使ったら、生き埋めにすると勧告したはずです」

 ロングビルは冷たく言い放つ。
 生き埋めという単語に反応し、オスマンの使い魔であるモートソグニルは暴れるが所詮はネズミ、ロングビルの手から逃れる事はできなかった。

「あ、あのどうしたのですか?」

 エグゼリカはおずおずとロングビルに声を掛けた。

「え? ああ、貴方は…」
「ルイズさんの使い魔をやらせて頂いているエグゼリカです」

 エグゼリカは一礼しつつ名乗る。

「それで、何をなされているのですか? オスマン学院長はまがりなりとも学院の最高責任者ですし、老人虐待を看過するのは気が引けるのですが…」
「私としましても、この様な行動を取るのは不本意です。しかし…」

 ロングビルはオスマンを踏みつける足に体重を載せる。足元のオスマンは、グエっと苦悶の声を上げた。

「毎度毎度となく、使い魔でスカートの中を覗き見ようしてくるのです。
 この前は、雨続きで下着の替えが無くなって、ノーパ…、ゲフン、ゲフフン…。危ういところをあの猫が阻止しなかったらどうなっていたことか」
「なぬッ! あんときは履いて無…、痛い痛い勘弁して」

 一部の男なら見逃せない単語に反応したオスマンであったが、グリグリと背骨に食い込む足で黙った。


697 :ゼロの少女兵器12 4/4:2008/05/01(木) 12:25:05 ID:7ADFim6G
「ミスタ・コルベールが言っていた『借り』とはそのことだったのね…」
「ええ、そうです…。しかもその猫はオールド・オスマンに対し、使い魔に危害を加えないことを条件に、図書館での閲覧許可を認めさせたのです。
 しかも、いつの間にやら『フェニアのライブラリー』の閲覧許可まで獲得していました…」

 ルイズの言葉に答えた形となったロングビルが、その時のやり取りでも思い出したのか、遠い目をする。

「うむ、あの猫はえらく口の回る奴でなぁ…」

 オスマンは顔を上げて、呻く様に言う。
 と、その時オスマンの顔が緩む。

「む、今日はピン…、ゲブ…」

 オスマンの鼻先にロングビルのブーツの先がめり込む。
 エグゼリカやルイズは、あえてその暴力行為を無視することとした。オスマンが目を向けてくるが、極力視線を合わせない様にする。

「あの、ロングビルさん…。私たちはその猫を捜しているのですが、何か手掛かりになる様な事を知りませんか?」

 エグゼリカは先ほどまで持ち合わせていた敬老精神をかなぐり捨て、オスマンへの虐待行為をきっぱり無視しつつ質問した。

「ああ、それなら…」



 約一時間後。

「やっぱ。ツェルプストーの口車に乗った私が馬鹿だったわ…」

 あれから学院内を捜し回ったが、件の猫は見つからなかった。
 出会った人間は多いのだが詳しい事は分からず、結局は噂の裏付けが取れたぐらいで、本人(本猫?)は捜し出せなかったのである。

「何を言ってるのよヴァリエール。貴方が一番乗り気だったじゃない」

 キュルケは言い返すが、少しばかり力無い様子で言う。
 エグゼリカら一行は猫捜しは一旦諦め、カルナダインのある場所へと戻って来ていた。
 カルナダインの船体が見え、その傍らにはタバサの使い魔である風竜のシルフィードの姿が見て取れた。

「あ、タバサさんは、まだお疲れのようですね」

 エグゼリカはタバサがシルフィードに寄り掛かる様にして寝ているのを見た。

「ま、無理もないわね。あの子、限界一歩手前ぐらいまで魔法を使っていたみたいだし」

 と、キュルケが呟くとタバサは身じろぎし目を開けた。

698 :ゼロの少女兵器12 5/4:2008/05/01(木) 12:26:31 ID:7ADFim6G
「ん、帰ってきた」

 誰かに対して呟く様にして言うタバサの傍らには、毛玉が丸まっていた。その毛玉はタバサの声に反応して動きだす。
 それは、白の体毛に灰色の虎縞模様を持った猫であった。

「タバサ…、もしかしてその猫…」

 キュルケが、もしやその猫が捜していた猫ではないかと問いかけるが、それを遮る様に声を上げる者がいた。

「オ…、オムレットッ!!」

 驚きを含んだエグゼリカの声に、皆が視線を向けた。
 その中には、エグゼリカにオムレットと呼ばれた猫の金色の目も含まれていた。
 そして、猫のオムレットはその目を細め、

「やあぁ、久しぶりだね、エグゼリカ」

 と、ちょいとばかりとぼけた様な喋り方で、エグゼリカへと声をかけた。








配分を間違えた orz

699 :ゼロの少女兵器 ◆ge1Y.fz/pQ :2008/05/01(木) 12:28:29 ID:7ADFim6G
今回は以上です。


なお、オムレットはゲーム本編には出て来ず、ドラマCDおよび設定資料集で名前がみられるだけです。

エグゼクマにしようか迷いましたが、結局こっちに。

700 :ゼロの少女兵器 ◆ge1Y.fz/pQ :2008/05/01(木) 12:30:07 ID:7ADFim6G
かなりむちゃくちゃなので、登録後に直します…

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 12:51:35 ID:RPWD8Nbf
少女兵器さん、乙です

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 14:04:40 ID:s6e5dy7F
『天国に涙はいらない』よりロリコン天使アブデル召還なんてどうだろう。
体型(つるぺた)や属性(ツンデレ)的にはルイズもアブデル的にはストライクゾーンど真ん中なはずだけど、
完璧なロリっ娘タバサがいるために、タバサの使い魔になりたいアブデル。
そのアブデルをルイズがいかにして使い魔として調教するか、異教の地で受肉してしまったために大幅に
スペックダウンしたアブデルがいかにしてルイズを出し抜いてタバサを誑かすか。
そんなドタバタはどうだろう。
いや、俺には書けないけど。

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 14:18:11 ID:AojggEyC
ジョゼフの心を救えるキャラを召喚・・・・・・・・・・誰だろか?
無難な所でキルヒアイスかな?
あとは・・・・・・チャールズ・エグゼビア
その強力なテレパシーで弟に対する罪悪感を無くしてしまうとか
むしろ記憶から弟の存在そのものを消してしまうとか

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 14:19:53 ID:fMcjDaQs
そこでマインドアサッシンより奥森かずいですよ。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 14:24:00 ID:3rvlspJb
いいこと思いついた
ルイズ、お前でんじろう先生召喚しろ

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 14:26:50 ID:608h1dGb
小ネタのティガの続きが読みたい

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 14:50:15 ID:hM4prtZj
SOBS版のレナとか召喚されないかな。
地球である程度文明開花して知識もついてるし、研修医だから医学も教えられる。
体術も使えるけど、BSではナイフ装備だからガンダでも問題ない。
蘇生ができるけど、死亡直後じゃないと無理だと思うので、シャルル蘇生まではいかないくらいのバランスもとれるな。

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 15:27:04 ID:5aR48Kpz
風の聖痕から八神

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 15:31:22 ID:z1i4fjpM
>>691
亀だが優秀な家系のおちこぼれ(だけど実はすごい才能の持ち主)な末っ子って
共通点もあるな。ルイズとライカ。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 15:51:58 ID:dGLamqUh
    、/|    、/|
    / 」 |    / | |  
 ∠ニZケ'⌒ 0´`ヽ了
    | / ノハVノリハ |  出番のよォ…!!
    | _|ゝ`・∀・リ _|
    ソ | /o   oノ|
    ∨ しー-J ∨


    、/|    、/|
    / 」 |    / | |  
 ∠ニZケ'⌒ 0´`ヽ了
    | / ノハVノリハ |  終わってたようねェ!!
    | _| `・∀・´リ _|
    ソ | /o   oノ|
    ∨ しー-J ∨


711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 16:00:43 ID:XmDXIVTu
>>710
支援に乗り遅れる奴は、不運と踊っちまったんだよ……

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 16:26:19 ID:JxmD92Fp
>>703

雫の長瀬ちゃんかるりるり

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 16:29:13 ID:dGLamqUh
    、/|    、/|
    / 」 |    / | |  
 ∠ニZケ'⌒ 0´`ヽ了
    | / ノハVノリハ |  >>711クン‥“読み仮名(ルビ)”ふってくれますか‥“読めねー”からねェ!    | _|ゝ`・∀・リ _|
    ソ | /o   oノ|
    ∨ しー-J ∨


714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 16:47:44 ID:+BbjsD+z
エルクゥ氏の話はてっきり

ガンダ:耕一(痕:鬼)
ミョズ:宗一(Routes:エージェント)
ヴィン:祐介(雫:電波)
不明:浩之(ToHeart:万能)

あたりが喚ばれるLeafビジュアルノベル主役大戦になるかと思ってた。

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 16:53:11 ID:AojggEyC
複数召喚マルチクロスはよほど上手くやらないと
無駄かつ無意味に混乱するだけですからね

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 17:07:09 ID:ecSJbxCZ
>>714
一人を除けばリーフファイトで共演してますね

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 17:51:23 ID:5aR48Kpz
マルチクロス これを並び替えると
マクロスチル・・・マクロス散る!
つまりマクロスなんだよ!

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 18:14:40 ID:IaGddiH0
な、なーんだ。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 18:18:23 ID:c6hJg/JC
リーフファイトネタで言うなら外伝としてルイズ達が隆山に遊びに行ってガディム騒動に巻き込まれる話を…

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 18:27:33 ID:5aR48Kpz
ブラックジャック呼んだら
いいんじゃね

伝染病持ち込んで戦争どころじゃないか

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 18:28:58 ID:5aR48Kpz
使い魔の狐のコッカスが変異を起こして
猛威を振るうとか
モートソグニルが恐ろしい病気を撒き散らしていて
焼き殺そうとしたりとか

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 18:40:57 ID:2urff0Fy
スーパードクターKの方でいいんでね?

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 18:47:04 ID:ic4m4lqu
BJやKを呼ぶ場合、カトレアさんの病気をどう設定するかがポイントだな
普通の病気なら治せるはずの秘薬も効かない奇病の正体とは一体…?

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 18:53:33 ID:2urff0Fy
>>723
先天性の病気ならあるんでね?

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 18:54:33 ID:fMcjDaQs
心臓逆位なんで普通の人間用の魔法は空振りでした、なんてオチだったりw
ハルケなら開腹しないだろうし。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 19:20:20 ID:c6hJg/JC
つ変異性劇症膠原病

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 19:22:30 ID:UiV5aFJC


728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 19:25:22 ID:TQNamGv/
>>726
いったいどういう症状なのか実験しないと分かりませんといって一家の逆鱗に触れるのか

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 19:33:30 ID:xEiodJlG
それはねーよwwww

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 19:34:52 ID:oxJ7qMpy
医者と言っても佐渡先生なんかだったら、ルイズ無視して教師連と飲み友達になりそうだ。

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 19:50:44 ID:MuIqQrAB
それでもファウスト先生だったらカトレアにアフロを処方してくれる

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 19:53:44 ID:yM8M/s6O
>>725
開腹どころかミノタエロスが開頭手術の上で脳移植(しかも異種間で!)してまんがな。

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:11:35 ID:u0yj6Nkc
>>732
そっちの方が難病治すより難しいような気がするw

734 :sage:2008/05/01(木) 20:21:53 ID:2e4iiqXE
どんな名医でも先天性の虚弱体質は直せないと思うが。

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:26:16 ID:RPWD8Nbf
でも王大人なら直せそうだなw

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:26:34 ID:huUcgv3Q
そこでサイボーグ手術ですよ

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:27:27 ID:PSFNvZ39
アレルギーとかその類ではなかろうかな。
動物関係とかがありがちだが、魔法関係のアレルギーとかだと面白い。

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:35:10 ID:uqJkuprv
下げろ。
虚弱体質を直すのはむしろ薬師だ。それも漢方の。
漢方の基本は体質そのものを変えて病気に打ち勝てるようにする、だから。

俺の親父は小さい頃虚弱体質だったが蛇の干物焼きを毎日食ってたら丈夫になったそうだ。
俺は未だに虚弱だったりorz

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:41:44 ID:An8jp582
毎日食うしかないな。

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:44:40 ID:70zsfF27
つまり、烈海王ならオッケーということですね?

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:48:48 ID:yM8M/s6O
そんな>>738のために銀英伝から「劣悪遺伝子排除法」を召喚しようじゃないか。

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 20:56:02 ID:ZFUmYO4q
>>738
薬師……エルンガー召還とか?

いろんな意味で無いか

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:24:08 ID:49ZC4Lky
魔法薬売りのマレアからミソギとマレア兄弟を召喚すればいいんじゃないかな

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:32:25 ID:FDbEzESL
>>708
カスマかー。才能0として子供の頃から苛められ、家族から見捨てられ、そこから這い上がった男だから
本来的にはルイズと合いそうなんだが。性格的になー。

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:32:45 ID:nogN8oLP
仙豆でおkってことですね

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:37:28 ID:XdX+Gwdi
「猟奇伝説アルカード」から人生相談屋のアルカードを召喚すれば万事おk
カトレアを健康にするのもタバサママを正気に戻すのもタバサパパを生き返らすのも普通にこなせるはず


アルカードの気分と体調が良い時に頼まないとバッドエンド直行なのが難点だが

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:40:55 ID:dvl40P9F
人造人間の話で仙豆は病気治せないって言ってた気がする。
あとヤムチャや天津飯を見ると古傷も消せないみたいだね。

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:47:47 ID:oNtcsFpu
>カトレアさん、あなた水虫ですね? お薬塗布!
ここでこそ乱世の薬売りシンの出番…いつ単行本化すてくれるんだろう?

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:48:16 ID:XODQ8GMR
医者は面白くなりそうな要素ではあるが、書くのに力量がいるのが問題だな

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:52:43 ID:oNtcsFpu
>>742
白き使い魔への子守唄 再開してくれんかな?
リーフ系なんだから痕ネタと同様、ティファニアがひんぬーエルンガー召喚で

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:52:55 ID:WXpgxLpK
アミバ様に秘孔を突いて治してもらえばいいんじゃね。

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:53:55 ID:mP/45ffv
>>744
逆にとことん憎みそうだな。
家族に愛され、地べたに這い蹲る事なく、そして貴族の特権ばかりを主張し自儘に振舞っている初期ルイズの事は。
なんか和麻と神凪分家の悪いところをミックスさせた様な娘だからな>初期ルイズ

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:54:26 ID:m5hg0nOR
ヤムチャか…
かませ犬補正さえなくせば強すぎないバランスになりそうだが…

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 21:59:59 ID:UbR9aDj/
いや、ヤムチャはとんでもなく強いだろ
最初期のヤムチャですらすでに超人の域だってのに

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:01:48 ID:KjixLwKz
>>703
つ京極堂シリーズから堂島大佐
つハンニバル・レクター博士
つ喪黒服造

どれも少なくとも悩みからは開放してくれるぞ

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:02:32 ID:PSFNvZ39
亀仙人のじっちゃんが、普通にフルオートの銃撃をさばいていたよな。
あと少年時代のあれよりは強いんだよな、ヤムチャ。



757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:05:02 ID:2RjSGQG+
最終的には、月を壊せる亀仙人の20倍は強いわけで

まあスレ違いだが

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:09:59 ID:FDbEzESL
>>757
いや、それせいぜいサイヤ人襲来編だろ?全然最終段階じゃねえよ。

>>752
超絶的な力を振るう和馬を前にいじけるルイズに向かって
「自分がどんなに恵まれてるかわからねえのか」と激高する
和馬。なんかキャラが違うなー。

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:10:55 ID:FWFKnOii
アニメ誌でアニメ3期のビジュアルを目にしたが

変身きゅいきゅいKAWAEEEE!!

ここできゅいきゅいフラグ立ててる連中が今になって羨ましい。

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:12:46 ID:oxJ7qMpy
アラレちゃんはロボビタンAさえなんとかなればほぼ無敵だよな。
ギーシュ戦で、地球割りでも見せたら全員目が飛び出るな。

いっそドクターマシリトでも召喚したら…

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:13:17 ID:ysFT97fG
>>732
脳みそ入れ替えなら、BJもしてたぞたしか
動物だったけどね

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:17:20 ID:UbR9aDj/
最終ヤムチャならルイズの良き兄兼師匠になってくれそう
ヤムチャって超天才なはずだけど、数多くの敗北や挫折、失恋を経験した苦労人でもあるし
そしてDBキャラの中では数少ないマトモな大人の男だ

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:18:22 ID:KjixLwKz
人間の脳を他人に移し変えたこともあったな
あと宇宙人をオペしたこともあった

BJは話に外れがないのがすごいよ

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:19:55 ID:GKiVdm7V
鹿かなんかだっけか

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:24:30 ID:LKIfCoWP
ああ、あの名作か

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:25:08 ID:k3C+VgI0
>>764
絵描きの話じゃなかったっけ?

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:26:30 ID:iHgf+w/t
>>766
絵描きは確か放射能に汚染された体を捨てて、
別の体に脳味噌だけ移したって奴だっけ?
でも脳味噌も汚染されてたから最終的に……だったような。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:28:56 ID:PSFNvZ39
人間の脳を移植したのは、放射線障害で全身にがんができた患者の話だな。

鹿の話は、脳をおなかの部分に移し替えた話だ。

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:31:27 ID:oNtcsFpu
手塚作品見ないね レオ召喚とか見たいが
ハルケギニアでライオンとか虎は知られているんかな?
英王室の紋章に獅子が描かれているように古代にはヨーロッパライオンとかいたらしいし
中東(今はいないが)やアフリカのライオンの存在が知られていたんだろうが、ハルケギニアではどうか?
レオが召喚されたら見たことがない幻獣(しかも喋る)と解釈するか、サハラ以南にいるらしい猫科の猛獣と解釈するか?

竜のような大型肉食獣がいるから大型猫科の猛獣は進化しなかったとも考えられるが…

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:32:34 ID:KjixLwKz
あと、全身が石化していく子供の脳を赤子に移し変えたこともあった(結果は描かれなかった)

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:33:17 ID:Dx8D5qia
>>768
ゴ・ギャンやナダレだっけか、懐かしいネタを…………ってここは何のスレだw
しっかし、間センセはタバサ辺りならまだしも、ルイズとは合わないだろうなぁ…………。

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:36:40 ID:PSFNvZ39
手塚作品だと、ロビタとか面白いんじゃなかろうか?

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:38:34 ID:SroUJjXc
火の鳥を召喚して
人間の命のはかなさを知ったらどうなるんだ?

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:39:43 ID:+BbjsD+z
火の鳥に会う=ろくな目に遭わない
だったような。

大抵自業自得だけど。

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:46:40 ID:KjixLwKz
まあ幻獣の一種には違いないから喜びそうだな

その後使い魔扱いしようとして火の鳥を怒らせて酷い目に会うのが目に浮かぶけど

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 22:57:16 ID:oNtcsFpu
遺作「グリンゴ」より日本人(ひもとひとし)召喚とか
ルイズの命令でタルブの村を訪れる人
そこには神社の鳥居と未だ日本の敗北を信じない「勝ち組」の村が…

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 23:16:19 ID:EdM9IHn0
>>759
タバサがきゅいきゅいの代わりにUH-60Jを召喚した光景を思い浮かべてみた

<<ホイスト降下、準備完了>>
タ「…降下開始」
<<降下開始します>>

なんか空がよみがえったりしてた。

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 23:22:51 ID:iLdOOp/L
クロノ・トリガーよりカエル召喚

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 23:23:24 ID:49ZC4Lky
戦闘妖精の雪風を召喚した話ならあったね

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 23:25:44 ID:+BbjsD+z
>>778
既に小ネタで喚ばれている。
モンモンが喚んだのもある。

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 23:33:17 ID:hGpSQbP5
つよきす2プレイしてるからレオなんて言われると対馬レオしか思いつかなかったぜ…

782 :ゼロの独立愚連隊:2008/05/01(木) 23:46:41 ID:DtcB1EgA
こんばんは。
問題なければ50分から投下したいと思います。

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 23:48:06 ID:+BbjsD+z
>>782

サーイエッサ

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 23:48:17 ID:QHO+Tdid
サモンジ支援

785 :ゼロの独立愚連隊-1:2008/05/01(木) 23:52:06 ID:DtcB1EgA
では投下します。
今回は今一まとめ切れずに冗長な上に落ちてないオチを無理やりくっ付けています。

 女子寮の扉をくぐりながら、やれやれと大きく伸びをするサモンジ。今日一日歩き回ったが、少々
ルイズと話し合わなければならないことが多い。ルイズの立ち位置が微妙なものになったこともある
のだが、やはり一番気になるのはコルベールの言っていた――
「っとと、やあキュルケちゃん。と、タバサたyん。ちょうどいいや、朝の事いいかなキュルケちゃん?」
 並んで歩くキュルケとタバサの姿を見つけ、サモンジは手を振りながら声をかけた。

「あらら〜やっぱりそんな感じなんだ」
 そう言ってサモンジはいかにも悩んでいるようにうなりながら腕を組みつつ、ちらりとキュルケの
顔を窺う。そこに困ったような表情が浮かんでいるのを認めて、サモンジは心の中で一つ頷く。
 今朝キュルケにルイズに関する噂を聞いておいてくれと頼んだ理由は情報収集ではない。キュルケ
にルイズの現状が悪いものであることを印象付けておくこと、これが本当の理由である。
 ルイズとの付き合いだけを見れば一見キュルケは少々意地の悪い派手な女に思えるが、言葉や態度
の裏を少し考えればそれらの全ては姉御肌な性格からくるお節介や発奮を促すものである、とまでは
いかないが半分くらいはそうだろう。後は軽く後押ししておけば、多少なりともルイズへの態度が柔
らかくなる、といいなぁ、そんな期待をして朝に声を掛けておいたのだ。
「それじゃあ私達は戻るわ。サモンジさんもせいぜいあの子の八つ当たりを受けないように気を付け
ておいた方がいいわよ」
 そう言って立ち去るキュルケとタバサを見送りながらサモンジは多少の手ごたえがあったことに
安堵する。これで多少はキュルケのルイズへの態度も柔らかくなるかもしれない。と、サモンジは
今朝のコルベールとの会話――というか尋問――を思い出してもう一度声をかける。
「忘れてた、ごめんもう一つ頼みがあったんだ。破壊の杖の時の帰りに私がした故郷の話、覚えてる
かい? もし覚えてたら他の人には言わないようにしておいて欲しいんだ。皆に話した方が故郷への
帰り道が分かるかと思ったけど、逆に面倒事が多くなりそうなんでね」
 少々早口に言葉を重ねるサモンジにキュルケは不思議そうな顔で振り返るが、キュルケが何か言う
前にサモンジは背中を向けてしまった。
 キュルケは肩をすくめるとタバサを促して部屋に戻ることにする。そんなキュルケに頷きを返しな
がら、タバサは部屋に戻っていくサモンジの背中に一度視線を向けていた。

 ぺたぺたと音を立てながら廊下を歩くサモンジは角を曲がって後ろからキュルケの声が掛けられな
いことに安堵する。別に声をかけられて、なぜ他人にサモンジの故郷のことを話さない方がいいのか、
ということを聞かれても構わないが説明するとオスマンから警戒されていることなど色々と話すこと
が増えるので面倒なのだ。

786 :ゼロの独立愚連隊-2:2008/05/01(木) 23:53:19 ID:DtcB1EgA
 ともあれ、あらかた今日の用事は片付いた。後は、ルイズである。昨日の夜にルイズが呟いた、強
い力のある自分の方が貴族らしいという言葉。どんな顔をしてあんな事を言ったのかは解らないが、
少々良くない方向に参っているのかもしれない。
 今までの無力感が反動となって傲慢になっているのだろうか、あるいは彼女の手柄を認めなかった
他の生徒達への怒りからの言葉なのだろうか。などとあれこれ考えても埒が明かない。ひとまずはル
イズの周囲の状況がどうなったかは把握した。後はルイズ自身がどういう状態になっているか……
そうこう悩んでいる内に考えがまとまらないまま部屋の前に着いてしまう。
「まあ良い方向に転がるかもしれないし、なるようになるか」
 サモンジが自分に言い聞かせるように独り言を言ってドアを開く、とふわりといい匂いが部屋の中
から漂ってくる。はて、と首を捻りながらサモンジは部屋の中へ入る。
「ただいまルイズちゃん。おやシエスタちゃんまで」
 部屋の中を見には、テーブルの上にティーセットとお菓子の載った皿が用意されている。そしてル
イズの向かいにはシエスタが座ってカップを持ち上げた状態で固まっていた。貴族と同じテーブルに
着いて紅茶を飲んでいるという状況を見られたシエスタは、いたずらを見つけられた子供のように焦
った表情で席を立とうと腰を浮かせてガチャンとカップを鳴らしてしまう。それを片手で座るように
制しながら、ルイズはサモンジをジト目で睨んでいた。
「お帰り、サモンジ。あんた朝からご主人様をほっぽって丸一日出歩くとはいい度胸ね」
 その言葉にサモンジは頭を描きながら適当に笑い返す。ルイズの噂が気になったから、と正直に言
うのは少々恩着せがましいし、ルイズも心配されると怒り出すタイプだろうから逆効果だろう。など
と考え込むあまり言葉に詰まってしまったサモンジに、ルイズはまあ良いんだけどね、と呟いて表情
を戻すとティーカップを口元に運ぶ。
 首をかしげるサモンジに、シエスタが居心地が悪そうに身じろぎしながらサモンジにぼそぼそと告
げる。
「その、すみませんサモンジさん。私、昼食と休憩のお茶をヴァリエール様にお持ちしたんですが、
サモンジさんが朝からヴァリエール様の噂を聞いて回っていたことを話してしまいました……」
「シエスタ。あれはサモンジが私に断りもなく朝から外出したのを私があなたに行方を知らないか
尋ねただけよ。悪いのは、こいつ。それとあなたもサモンジも同じ平民よ、サモンジに気を使い過ぎ
る必要はないわ。こいつが付け上がってしまうわよ」
 二人の会話にサモンジはほっとする。朝、食堂でメイドに部屋に食事を運ぶようには頼んでいたが、
シエスタが来てくれていたのは嬉しい誤算だ。おかげでルイズが一人で鬱々とすることもなく過ごせ
たようだ。とはいえ、それはサモンジが書き置きも無しに部屋を出たせいでルイズを不安にさせた、
と言うことでもある。魔法が使えないこともあり普段の振る舞いでは貴族らしくあろうとするルイズ
が、平民のメイドを同じテーブルに着かせているというのもそのせいかもしれない。

787 :ゼロの独立愚連隊-3:2008/05/01(木) 23:54:39 ID:DtcB1EgA
「ごめんごめん、書置き残せばよかったんだろうけど私この国のペンって苦手なんだよ」
 とりあえず形だけ謝っておこうと、担いでいたライフルと振動剣を立てかけながら笑って答えるサ
モンジ。ルイズを一人にして悪かった、と言うことを露骨に言うのは避けた方が良いと判断したのだ。
その内心を知らないルイズはサモンジの態度に呆れたようにため息を吐く。
「そう言えばあんた文字が書けなかったわね。そんな期待した私が馬鹿だったわ」
 ルイズのきつい言葉にどうフォローしたものかとオロオロするシエスタだが、サモンジは彼女にい
つものことだよ、と軽く笑いながら手で制する。
「いやいや本当にごめん。文字ならもう覚えたから書置きは残せたんだよ。ペンに慣れてないから書
置きを残すって事が思いつかなかったんだ」
 からからと笑うサモンジだが、その言葉に再びシエスタは驚きで腰を浮かしかけてテーブルを揺ら
してしまう。慌てて零れた紅茶をハンカチで拭い片付けるシエスタにルイズは苦笑しながら手を止め
させる。
「もういいわシエスタ。せっかく私の使い魔が戻ってきたんだから片付けはこいつにさせるわ。あな
たこそ仕事中に私の暇つぶしにつき合わせて悪かったわね。そろそろ戻っていいわ」
 自分が粗相をしたせいで追い出されるのか、そう考えて固まるシエスタ。彼女と場所を代わろうと
していたサモンジは肩を叩きながらフォローを入れる。
「あはは、シエスタちゃん後の片付けは私がやっておくから仕事に戻ってもらっていいよ。私が留守
にしたせいでルイズちゃんに付き合ってもらっちゃってすまなかったね。私もルイズちゃんも感謝し
てるよ、また遊びに来てあげてよ」
 そう言いながらシエスタの後ろから両手で肩を揉むサモンジ。その言葉にルイズが眉をひそめて何
か言おうとしているが、サモンジが慌ててバシバシと連続で目配せをする。それを受けてルイズはい
かにも文句ありげにサモンジを睨むが、サモンジの勘弁してくれと言わんばかりの表情で繰り返す目
配せに負けてため息を吐いた後に表情を緩めてシエスタに声をかける。
「そうね、あたなの入れた紅茶も悪くなかったわよ。また時間のあるときにでも頼むわ」
 ルイズのその言葉にようやくシエスタは緊張を解いて、固く握り締めていた両手を下ろす。サモン
ジモも彼女の両肩を乗せていた手でぽんと叩き、振り向いたシエスタに笑顔を見せる。これでようや
く落ち着いたのか、シエスタも顔に喜色を浮かべてルイズに勢い良く頭を下げながら、喜んでお待ち
しております、こちらこそありがとうございました、と大仰な仕草で礼をしつつ部屋を出て行った。
ドアが閉まるのを確認すると、サモンジは笑顔を収めてやれやれと肩を落としてため息を吐く。
「やれやれ……ルイズちゃん、シエスタちゃんは君の事を慕ってくれているんだからもうちょっと言
い方を考えてあげようよ。あのまんまじゃ紅茶をひっくり返したから追い出したみたいじゃないか」
「何よ。やることがないから暇つぶしに貴族用の紅茶を飲ませてあげたのよ、それだけでも過分な扱
いなんだから。それに平民の給仕の粗相を咎めるにしても、一回は多めに見たし二回目だってシエス
タだからあんな言い方にしてあげたのよ」

788 :ゼロの独立愚連隊-4:2008/05/01(木) 23:55:28 ID:DtcB1EgA
 サモンジの呆れたような言葉に、ルイズは憮然と反論する。まあ確かに、粗相を咎めるにしても先
程のルイズの言葉は直接の叱責はせずに退出を促しただけのものだった。これにはサモンジの方がル
イズの精神状態について悪いほうの想像ばかりしていたために、少々彼女の言動を色眼鏡で見ていた
のかもしれない。
 率直な言い方をすれば、サモンジはルイズが酷く捻くれてしまったのではないかと心配していたの
だが、むしろ逆に余裕ができたというか寛容になっている。それも、シエスタの粗相を貴族と平民と
いう区別をつけた上で気遣いを見せる対応をする判断もできていた。
 ルイズも成長しているのだ。
 いつまでも幼稚なままではない。破壊の杖の件での無謀な行動、サモンジからゴーレムへのとどめ
を譲ろうとされていたこと、宿敵と思っていたキュルケから気遣われていたということ、そして昨日
の一件。ルイズの心に傷を残すようなことも多かったがそれだけではない、そんな経験で成長した面
もあったのだ。
 サモンジは安堵するとともに肩からどっと力が抜けるのを感じた。昨日の夜から今日一日、ルイズ
の精神状態が悪い方に転がっているかもしれないと――むしろ悪い方に行っていると思い込んで――
心配していたのが、全くの取り越し苦労だったのだ。火照っていた左手をぐにぐにと揉み解しながら、
サモンジは今までどう切り出すか悩んでいたこれからの話を遠慮なく切り出すことにした。
「それならルイズちゃんの対応で正解か、ごめんごめん。それにちょうど人払いができて助かったよ。
 さてルイズちゃん、明日からどうするか……話し合っておこうか」

 サモンジが一通り今日の学院の様子を語り終える。もしルイズが将来力をつけた場合に間違いなく
やってくるであろう復讐に恐れを感じつつ、それでも魔法が使えないという事への侮蔑を捨てられな
い生徒たち。フーケの活躍で貴族への不満を晴らしていた平民たちの逆恨み。そしてコルベールから
の尋問、その中で出てきた「虚無」という単語。それらに主観を極力交えないように、まずルイズと
情報を共有することを目的に淡々と説明した。
 その中でルイズの興味を引いたのは、当然ながらコルベールの語った「ルイズの系統が虚無かも知
れない」という憶測である。周囲の生徒たちの様子を聞いても微妙な表情をしただけで大した反応を
返さなかったルイズも、その単語には戸惑っていた。
「まあこれについては感想を言わせてもらうけど、私の口を滑らせたくて興味深い単語を持ち出した
だけって線が強いかな。魔法って視点から見てルイズちゃんはどうだい?」
「そうね、私としてもありえない……というか期待できないというところかしら。始祖の時代から今
までの六千年も経って伝説の系統が蘇るなんて御伽噺のレベルよ。万一、もし万が一にでも当たりだ
としても虚無の魔法の訓練なんてどうすればいいっていうのよ」

789 :ゼロの独立愚連隊-5:2008/05/01(木) 23:57:13 ID:DtcB1EgA
 サモンジの問いかけに、予想外にさばさばした様子で答えるルイズ。もう少し未練があると思って
いたサモンジは少々肩透かしを食らったような気分だったが、ルイズはなんということのないように
続ける。
「サモンジ、あんたも分かったでしょ。私の昨日の魔法、コルベール先生の言う通りなら私の爆発は
少なくともトライアングル以上なのよ。確かにコモンマジックも使えないなんていうのは少し気にな
るけど、この間ギーシュのゴーレムを馬代わりにしたみたいに……そう、母さまみたいにマンティコ
アに乗って戦えば十分軍人として活躍できるわ。もう学院の生活にも勉強にも、そう未練はないわ」
 ルイズは何でもないような口調と表情でそう言って薄く笑う。確かに、ルイズの家の権力はこのト
リステインでは有数のものらしい。その後ろ盾があれば一般的な魔法が使えずとも実力さえあればル
イズのことを周囲に認めさせることはできるだろう。だがそれは、結局家の権力に頼ったものだ。こ
のハルケギニアにおいて、力が貴族の証明という考えは魔法がメイジの証明という考えに摩り替わっ
てしまっている。その中で魔法の失敗を武器として用いるルイズの存在は、周囲から奇異の目で見ら
れ続ける物となるだろう。ルイズより地位が上のものからは紛い物の魔法を使うメイジ崩れと、地位
が下のものからは魔法も満足に使えない癖に親の七光りで出世しただけだと、そう言われ続けること
だろう。
 結局、ルイズの力はイレギュラーなのだ。あの爆発の魔法が失敗魔法だと、出来損ないの魔法だと
いう認識を覆さない限り本当にルイズが周囲に認められることはないのだ。無論本人もそれは解って
いる。このルイズの余裕有り気な薄い笑い、それは理解されない寂しさと諦めを隠すためのものでも
あるというのは見れば解ってしまうのだ。
 諦めること、それもまた成長には必要なことではあるだろう。しかし周囲から認められる、理解さ
れるということを捨てて、ただ孤独にメイジとしての誇りだけを抱いて生きることを目指すという人
生が幸せなもであるとはサモンジには到底思えない。
 そう、出会ったときからルイズはそうだった。系統魔法が使えないのに系統魔法にこだわり周囲か
ら馬鹿にされ、貴族の誇りにこだわり周囲に食って掛かり、命懸けの仕事に自分から志願し、自分の
成果を信じず陰口を叩く者を糾弾し……ルイズはずっと貴族誇り、メイジの誇り――それも奇麗事と
笑われる類の――のために生きて来た。それが周囲から滑稽と笑われ、現実に即しない奇麗事と疎ま
れ、周囲の人々が遠ざかりどんどん孤独に追いやられてもそれを変えなかった。
 「どんな時でもお気楽に行こう」そんな生き方を信条としてきたサモンジにとって、自分から苦し
むと分かっている道に飛び込んで、やはり無力と屈辱に苦しみ、そして孤独と失望に悲しむルイズは
どうにも放って置けない。すぐ近くで悲しみを飲み込んで気丈に振舞う女の子がいるのに、自分は気
楽でいることなどできるはずがないのだ。

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 23:57:20 ID:+BbjsD+z
支援

791 :ゼロの独立愚連隊-6:2008/05/01(木) 23:58:51 ID:DtcB1EgA
 しかし結局のところ、普通の魔法が使えないルイズの孤独を解消するには爆発魔法を周囲に認めさ
せること、それしかない。だがそれはブリミルを崇めるこのハルケギニアの社会制度の根幹である、
系統魔法こそがブリミルから受け継いだ権力の象徴ということに阻まれてしまう。ルイズの爆発魔法
に力があると認めるのは、先住魔法がメイジの世界に存在することを認めるようなもの、すなわち
「ブリミルから受け継いだ系統魔法に並び得る力が存在する」ということになってしまうかも知れな
い。ルイズは軍人として出世できると言っているが、ルイズの出世を快く思わない者がルイズの魔法
はブリミルへの冒涜だなどと騒ぎ立てれば面倒なことになるのは間違いない。
 わざわざ辛いと解っている道を選ぼうとするルイズに何と言ったらいいものかと考え込むサモンジ。
そんなサモンジにもう話は終わったと思っていたルイズは、ふと先程気になっていた疑問を口にする。
「そう言えばサモンジ、あんたさっきもう文字を覚えたって言ったわよね。それ本当なの?」
「ああ覚えたよ。いつもルイズちゃんと一緒にいたよね? ノートや板書を見ながら先生の説明とか
を聞いてる内に頭の中で翻訳されてるみたいに内容が入ってきて、なんかあっさり覚えちゃったんだ。
前にこの左手のルーン、だっけ? これが光るときに銃の状態が分かるとか撃つ時に補正がかかるっ
て言ったと思うけど、そんな感じ」
 腕組みをして首を捻った格好のまま顔も向けずに、何でないことのように答えるサモンジ。どこか
の高校生も、授業中に居眠りをせずに真面目に受け続ければすぐに文字を覚えられたのだろうが……
 そのまま再び考え事に戻ろうとしたサモンジだが、今の自分の言葉にふと思い出すことがあった。
ここ最近はある程度人間扱いされていたのですっかり忘れていたが、本来サモンジのハルケギニアに
おける身分はメイジの使い魔である。そして一昨日の夜、オスマンから聞かされた伝説の使い魔とさ
れるガンダールヴ……それと同じルーンがサモンジに刻まれたということ。ルイズは虚無という言葉
を御伽噺と切って捨てたが、サモンジにはもう一つ根拠としてこのルーンのことがあったのだ。昨日
のルイズの手柄を信じない生徒たちとの騒ぎですっかり話すのを忘れていたサモンジは、ばつが悪そ
うにルイズに声を掛けながら左手を机の上に示した。
「あのさぁルイズちゃん……私すっかり言うの忘れてたんだけど、一昨日オスマンさんと話した時に
このルーンのこと説明されたんだ。これ、ブリミルさんの使い魔だったガンダールヴっていうのと同
じなんだってさ」
 サモンジの言葉を、世間話モードに入っていたルイズはふーん、とだけ答えて聞き流す。
……
…………
………………
「え?」
「だからこのルーン、ブリミルさんの使い魔についてたルーンと同じらしいんだ。まあ、だからと言
ってもあのときのコルベールさんの言ってた虚無ってのが本気とも思えないけどね。ルイズちゃんは
どう思う?」

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/01(木) 23:58:51 ID:RPWD8Nbf
しえーん!カンバーック

793 :ゼロの独立愚連隊-7:2008/05/02(金) 00:00:03 ID:DtcB1EgA
 頬を掻きながら尋ねるサモンジに、ルイズは答えを返せず軽く混乱していた。余計な期待を抱いた
りせずに今の力でできることを考えよう、そう思って先程のサモンジの質問には軍人になると、虚無
については御伽噺と言ってのけたが、ここに来て伝説がすぐそばにあるなどと言われたのだ。もしか
すると、自分の系統が虚無だったから今までの「普通の」魔法の使い方では魔法が成功しなかったの
ではないか?以前、サモンジはルイズの爆発を魔法の失敗と呼ばず「爆発する魔法」と形容していた
が、今までの爆発は魔法の失敗ではなく「爆発する魔法」の成功だったのではないのか、そんな考え
を抱き始めたルイズだが、サモンジは逆の方向に話を続けてきた。
「まあどちらにせよ、虚無だのガンダールヴだのって単語が出てくるんだ。私たちはルイズちゃんが
学院を卒業するまでは大人しくして目立たないようにするのが一番だと思うよ。私も破壊の杖みたい
な平民用の強力な携行兵器を使えるってことで学院長に警戒されてるみたいだし、ルイズちゃんも昨
の教室を吹き飛ばしたアレで目を引いてしまってるはずだろ。アレに変な噂が立つとまずい」
 その言葉に、先程のサモンジの懸念と同じ予想がルイズにも浮かんだ。いや、ブリミルを信仰して
いるルイズにはむしろ深刻な予想である。もし、自分があの爆発の魔法で出世しても、それを異端と
告発する者が現れれば……
「でも、そんなことをヴァリエール家相手に言える相手なんて居ないわ。父様も母様も厳しかったけ
ど……私が異端の疑いを掛けられて見捨てるなんて、ありえないわ!」
 一瞬思い浮かんだ暗い想像を払うように、思わず言葉に力が入って荒い声を上げてしまうルイズ。
自分の声に驚きサモンジの方を伺うが、サモンジは特に表情を変えずルイズの言葉の続きを待ってい
る。その様子に落ち着きを取り戻し、目を閉じて大きく息を吐いてから続きを口にする。
「サモンジ、あんたが警戒されているのはしばらくすれば忘れられるでしょ。あんたが警戒されたの
は、故郷への手がかりが欲しいからって迂闊に学院長相手に口を滑らせたのが原因よ。それでも破壊
の杖の作り方は知らないってコルベール先生相手にも言い張ったんなら、後は大人しくしてればもう
変なことはできないって思われるでしょ」
「そうだね。使い方を知ってるだけってことで言い張ってるし」
 ルイズの言葉にサモンジも頷く。サモンジもこれについては同じ意見だし、ルイズもひとまず落ち
着いたようだ。とはいえ、自分のことについてはメイジの誇りを捨てられないようで少々意固地な主
張を続ける。
「でも、私の方は別よ。だって私はちゃんと貴族の血を引くメイジなんだから……変わった魔法だか
らって異端だなんてありえないわ。それに私だって魔法の失敗と言い張ったって構わないわ、実績を
上げさえすれば文句は言わせないもの」

794 :ゼロの独立愚連隊-8:2008/05/02(金) 00:01:13 ID:DtcB1EgA
 ふん、と最後は鼻息と共に言い切る。そんなルイズの主張の強さに、サモンジも少しアプローチを
変えようかと迷い始めた。
 ルイズとサモンジの関係。ハルケギニアにおいてそれは結局、貴族と平民、メイジと使い魔という
壁がある。まだルイズは爆発していないが、大人とはいえ平民のサモンジがこうもルイズの意思を潰
し続けているのはかなり不満に思っているだろう。
 ならばルイズの意思を尊重する方向でできる限りのフォローを入れるのがいい、サモンジはそう結
論づける。
「よし解った。私としては色々不安だけど、ルイズちゃんだっていつまでも子供じゃないんだからね。
ルイズちゃんの意思を尊重して、その爆発する魔法で軍人を目指す、それを目標で頑張ろうか」
 そう言って右手を差し出すサモンジ。ようやく意見を翻してルイズの言葉を認めたサモンジにルイ
ズは満足そうに頷いた。
「当然よ。サモンジ、あんたも私の使い魔として働いてもらうわよ。……ふぅ、いい加減疲れたわね。
喉も渇いたし、少し早いけど夕食を持ってくるように言って来て」
 使い魔、という部分を強調して言うルイズ。サモンジはテーブルの上で所在なさげに右手をわきわ
き動かしてから苦笑いと共に手を引っ込めた。席を立ちながら少し馴れ馴れしいかな、といって頭を
掻くが、ややあってその表情を真面目なものに戻してルイズに釘を刺す。
「とは言ってもルイズちゃん、その爆発する魔法はあまり大っぴらにはアピールしない方がいいのは
解っているよね?その辺は学院を卒業して家に戻るまでは自重してくれよ」
 サモンジの言葉に、ルイズも不満げではあるが解っていると頷く。
「ええ。私の爆発の魔法は他のメイジに使えない私だけの魔法っていうのが一番の武器なんだものね。
でもまあ、私の母様の真似をして仮面のメイジとして戦うのも面白そうだけどね」
 ふと思いついた母親の真似をして仮面で顔を隠して戦う自分の姿を思い描き笑みを漏らすルイズ。
そんなルイズに苦笑いをしながら、サモンジがもう一度釘を刺す。
「まあそれもあるんだけどね。この国じゃ普通の系統魔法が一般的なんだから、正統から外れてるこ
とは自覚してある程度セーブしないとってことと、せめて卒業するまではそっちの勉強を捨てちゃだ
めだよ。それに将来の目標なんだから、ちゃんと家族にも相談しておかないとね」
 そう言ってサモンジは部屋から出て行くが、ルイズはサモンジの持ち出した家族への相談、という
言葉に凍りつく。先程まで想像していた、仮面をつけてマンティコアを駆りながら戦うルイズの姿が
母親の姿に変わり、ルイズが追い回していた敵の姿がルイズに入れ替わる。
「そ、そうね、父様や母様にも認めてもらわないと、何かあったときに迷惑を掛けちゃうものね。
……でも母様にそんなこと言ったら、自分に勝てないと認めないとか言いそう……
そうよ、そもそもあんた連れて帰って、これが私の使い魔です、なんて言った時点で……」

 結局、一人になった部屋の中でルイズは母親に追い回され続ける想像に悩まされ続け、シエスタが
持って来た夕食に一口も手を付けないままにベッドに潜り込んでしまった。

「ああ、いや、母様……そんなの大きすぎます……私壊れて、無理です……駄目、嫌……
エアストームなんて無理ィィ!!」
「…………(ルイズちゃんの母親ってどんだけ怖いんだ……?)」
 そして眠りの中でも安息は無く、ルイズの悪夢は延々翌朝まで続いた。

795 :ゼロの独立愚連隊:2008/05/02(金) 00:03:44 ID:3pvxI76O
以上で投下終了です。
少なくとも月に一度は投下しようと思っていたのですが、一月と二日になりました。
内容もローペースで上手いことさくさく進められておりませんが。
では。

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 00:06:27 ID:CTftMbdv
乙です。
胃の痛い展開からはやや前進したっぽいですな、次回はギーシュサイド?

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 00:10:16 ID:b+bjOzk4
ルイズの寝言だけを抜き出すと、エロく見えるのは気のせいであろうか。

それとも、俺が汚れてるのか?

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 00:14:02 ID:1Z57sUJO
お前だけが汚れてるわけじゃないぜ?
さあ一緒に汚れ道を歩もう。

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 01:22:51 ID:TQie13H7
我に余剰戦力無し、そこで戦死せよ。

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 02:44:11 ID:C0ntuCvS
>>758
カズマならならおちょくりからかい続けるか、切り捨てるかな気もするが

むしろそれ以前に契約したから従えと言った時点で有無を言わさず殺りに行く気も……

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 03:04:41 ID:OHwYbSB2
>>800
コッパゲやギーシュあたりは半殺しで済みそうな気もするが、露骨に殺しに来たマチルダ姉さんが意外とヤバスな気がする。
そして、同じ風属性のタバサ、ワルド、カリンあたりは言うに及ばず、精霊使いのビダーシャルも相手にもならんな。
閃光? 烈風? はは、カスマさんの風は光速を超え、しかも天変地異を起こすなんて余裕なんだぜ?

本当にカスマさんはひど…凄いな('A`)

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 03:16:01 ID:wdJKiHtF
ここは一つ、名前繋がりで反逆者なカズマさんと異次元騎士のカズマさんと新城カズマさんをまとめて召喚してパワーバランスをとったらどうだろう?

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 03:42:22 ID:/ueOW3u1
>>802
>新城カズマ
マテ!何をやらせる気だよw

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 04:16:34 ID:QwXVN0KE
どうも、新人なんですけど。投下していいですか?
投下するものは以下の通りです

題名:ゼロの使い魔「魂を紡ぐ者」

召喚キャラクター:ソウルゲイン(アクセル・アルマー)

解説:シャドウミラーの隊長で別世界からOGの世界へと転移した人物。
別世界ではベーオ・ウルフと呼ばれていたキョウスケ・ナンブへと敵意をむき出しにしている。
シャドウミラーが壊滅した後はアルフィミィという少女の手によって復活。イエッツトを退治。
以後放浪中。

なおハルゲニアへと来たアクセル=ソウルゲインはオリジナルをほぼ完璧にコピーしたレプリカ。
そのためオリジナルともいえるアクセル等は現在もOGの世界に顕在している。

ちなみにソウルゲインはスーパロボット大戦OG 無限のフロンティアに登場するPTみたいな物です。
そこにアクセルの魂が入っているという感じです。

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 04:34:23 ID:T+Dg+As6
>>802
あの人を召還したら、物語の側から文章を書き換えそうだなw
>>804
進路クリアー
それと、この時間は人がいないので、投下の可否は普通とれなくね?

806 :ゼロの使い魔「魂を紡ぐ者」:2008/05/02(金) 04:39:56 ID:QwXVN0KE
『ホワイトスター(ネビーイーム)内部』

そこでは蒼と紅の巨人がぶつかり合っていた。
周りには巨人の残骸が転がっている。そして彼らの奥では轟音が響き渡り続けている。

蒼の巨人はすでにボロボロになっていた。
元は文字通りの蒼だったろうが今では黒こげになっている部分は吹き飛ばされている部分がある。
蒼の巨人に搭載されいてる自己回復が追い付いていない証拠だった。
だが、紅の巨人はそれの好機を狙わない、いや…「狙えない」。
紅の巨人もボロボロだった、特徴的である右腕のバンカーも残弾は一発限り、左腕の「五連チェーンガン」にいたっては一発も残っていない。
紅の巨人に残された攻撃手段は最早「リボルビング・バンカー」と「プラズマ・ホーン」しかなかった。味方は「インスペクター」と戦っているため増援は期待できないもっとも…増援などという野暮な行為は彼は使わないつもりだが。

「どうした! 仲間がいなければ何もできないわけでないだろ!」
蒼の巨人の左腕が動く、その狙いは紅の巨人の胸…すなわち全ての巨人の弱点。

「っち!」

紅の巨人が右腕のバンカーを構える。
だがその動作をいち早く察知した蒼の巨人が紅の巨人を蹴り飛ばす。

「くぅ…っ!」
紅の巨人が揺らぐ。そしてその隙は蒼の巨人を動かすのに十分だった。

「もらったぞ!」
蒼の巨人が奔る。その両腕が淡く輝く。その輝きは蒼の巨人を包む込むまでになる。
エネルギーはほぼ0に近い、それならば…
文字通りの「必殺」で「粉砕」するだけになる。
「コード・麒麟」それが彼の「必殺」だ。

807 :ゼロの使い魔「魂を紡ぐ者」:2008/05/02(金) 04:40:46 ID:QwXVN0KE
「コード・麒麟! 砕け散れ、キョウスケ・ナンブゥッ!!」

肘の噴出孔から淡く輝く刃を作り出す。
蒼の巨人はその刃で紅の巨人の巨人の左肩をそのまま抉るように吹き飛ばす、そしてもう片方の肘の刃で今度は右肩を吹き飛ばそうとしたところで…

「その技…そしてその隙。待っていたぞ!」

紅の巨人のブースターが限界まで吠える。いや…限界を僅かだが超えた。
蒼の巨人が避ける間も無く紅の巨人は距離をほぼ完全に零距離にする。

「賭けるか? これでどちらが生き残るかを!」

右腕の「リボルビング・バンカー」を蒼の巨人の胸に突き刺して撃つ、それだけなら蒼の巨人は立ち上がれただろう…そう「バンカー」だけで済んでいたならば…だ。

「…貴様、正気か!?」

蒼の巨人…いや「アクセル・アルマー」が叫ぶ、それは当然だった。
なぜなら紅の巨人の両肩が展開しているのだ…「アヴァランチ・クレイモア」本来なら離れて使う代物だ。接近している状態では紅の巨人もただでは済まないだろう。
だが…紅の巨人…「キョウスケ・ナンブ」は全てをこれに賭けていた。

「クレイモア…全弾貰って行け! アクセル・アルマー!!」

両肩の「アヴァランチ・クレイモア」が咆える。

その轟音と共に蒼の巨人は見る見る朽ちていく。

ボロボロだった蒼の巨人は遂に膝を突く。
左腕はない頭部も吹き飛ばされている。なんとか胸部が無事だったのはただ「接近しすぎた」というまぐれでしかなかった。

「…俺の勝ちだったな…アクセル・アルマー…」
紅の巨人は後ろを向いて味方が戦っている場所へ向かう。
もう勝敗は完全に決している。そしてかける言葉もない。

「…止めはささないか…ふっ。どちらにしても、もう…ソウルゲインは限界だがな…」

アクセルはただキョウスケが向かった方角を見続けている。
「…キョウスケ・ナンブ…お前に執着しすぎたのが…俺が負けた原因だ…これがな」

蒼の巨人の関節から火花が散り巨人が倒れる。
そのまま立て続けに爆発が起こりついにコクピットへと火花が散り始める

「レモン、先に行ってるぞ…」

そして爆発がついに蒼の巨人を包む。

その爆発は…鏡らしきものが巨人をスキャンするように素通りした直後に起こった。
あとは残骸が残るだけ…。そう残骸が…残るだけだった。

808 :ゼロの使い魔「魂を紡ぐ者」:2008/05/02(金) 04:45:34 ID:QwXVN0KE
『トリステイン学園 中庭』
「…今度こそ…」

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエールは精神を集中した。周りの野次のせいでほとんど集中できないがそれでも集中しようと努力する。

「もう、やめろよルイズー」
「平民でも連れて来て雇ったほうがはぇーぞー?」
「まぁ、ゼロのルイズだし。仕方がないとおもうぜ?」
「それより、早くおわってよー。私の「ステファン」が寝そうなんだけどー?」

馬鹿にする声。ほとんど諦めている声。
ルイズは少し眉をヘの字にしてしまうが。それでも集中する。
そして、声をあげる。これで最後にしたいから。その思いも込めて。

「宇宙のどこかにいる私の下僕(しもべ)よっ!」

周りの野次が止まる。それはただ単純に「失敗したら大笑いしてやれ」という「失敗」が前提の嵐の前の静けさだった。

「強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」

別世界にいるどんなものでもいい。それこそ猫でもいい。…できればフクロウあたりがうれしい。

そんな思いを込めて杖を振り下ろす。

次の瞬間爆発が起きるのはやはりお約束だった。

「どぅわ!? また失敗かよー」
「まぁ、ゼロのルイズだし」
「ちょっとー。ステファンがびっくりしてるわよー」
「どーせ、失敗なんてお約束ってやつだしなー」

ついにルイズの堪忍袋は限界を迎えた、爆発による砂煙を背にするように野次を飛ばしたクラスメイトのほうを見て叫ぶ。

「うるさいわね!、アンタ達のせいでまた失敗したじゃー…え?」

声を荒げながら再び爆発した方を見た瞬間…ルイズは硬直した。

そこには蒼い3メイル前後のゴーレムらしき者がいた。
形状として明らかに「殴り合い」に適している、
手の甲と肩などに緑色の宝玉らしきものが輝いている、そして一番の特徴が…鬚だった。だがダサイなどは感じないむしろ「かっこいい」や「強そう」というのが最初に浮かび上がる姿だった。

「うそだろ…あのルイズが!?」
「ちょ、なにあれ…あんな芸術LVのゴーレムを…ゼロのルイズがっ!?」
「というか…あれ。ゴーレムなのか? むしろガーゴイルな気が…」

騒ぎ出すギャラリー達。それは「失敗」によぶ馬鹿にする声ではなく「成功も成功」にたいする驚愕による騒ぎだった。


809 :ゼロの使い魔「魂を紡ぐ者」:2008/05/02(金) 04:46:10 ID:QwXVN0KE

「…やった…私が…あんなすごいゴーレムを…っ!」

ルイズはコルベールの「危険です。まずは様子を!」という声が聞こえないほど舞い上がっていた。そして近づく。
…反応はない。こちらを見て警戒もしないそもそも瞳がある部分が真っ黒なところを見ると眠っているとルイズは判断した。

実際は機能が一時的ながらスリープモードになっているだけなのだが…それをルイズは知らないし。知る必要は無かった。

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

杖を一度振りそのまま口…というかマスク部分に口づけをするルイズ。
そして蒼いゴーレムの左腕の宝玉と思われる部分にルーンが刻まれるとほぼ同時に…蒼いゴーレムの瞳が紅く輝いた。

「おい…、なんだ貴様は」

少し低い声が聞こえる。
ルイズは誰が喋ったのかと周りを見渡すが…周りにいるのは生徒とコルベールだけだ。そもそも青年のような声を出せる人物がいない。

「お前の眼の前だ、ピンクの髪をした女」

今度は前を見る、そこにはつい先ほど契約を交わした(一方的だが)蒼いゴーレム。

「え…まさか、アンタが?」
ルイズは尋ねる。もしかしたら誰かが風の魔法で声を送っているだけだと思ったからだ…もちろんイタズラだったらそれを実行した人物を殴ると心に誓っておいてだ。

「そうにきまっているだろ、それにここはどこだ。ホワイトスターではないようd「い、いやったぁぁぁぁっ!! 喋る蒼いゴレーム! これならキュルケにだって劣らないわきっと!」…」

蒼いゴーレム…アクセルはなぜか喜ぶピンクの髪をした少女を見て少し戸惑う。
それに疑問がいくつかあった。
一つ「なぜ宇宙空間に浮かんでいるホワイトスターにいたはずの自分が地上にいるのか」
これは転送装置がウンヌンカンヌンで説明がつくかもしれない。
だが次から説明ができなくなる。
一つ「なぜボロボロだったソウルゲインが完全に直っているのか」
アクセルの記憶が正しければ左腕や頭部は吹き飛ばされていて最後は大爆発をしたはずだ、だが今のソウルゲインはほぼ完全に修復されていた。
自己修復能力だけでは説明がつかないほどにだ。

そして最後の一つ…これが一番重要だった。
「なぜか自分=ソウルゲインのような感触になっている。そしてなぜか3m前後まで縮んでいる」
これはもはや説明という説明ができなかった。目を覚ました時には自分の体を動かそうと思えばソウルゲインの体が動く。おまけに全長が3メートルまで縮んでいる。でなければルイズという女性がアクセルにキスということができないはずだ。
なぜなら本来のアクセル…いや、ソウルゲインは全長「41.2m」
大きさでいえばアルトアイゼン・リーゼの約二倍の大きさ。ビルよりも大きいのだ。それが3m、スペックはかなりに下がっていたり「コード・麒麟」によくわからないリミッターがつけられてたりしているが。実質スケールサイズした程度だ。

性能で言えばこの状態でもリオン相手なら簡単とはいかなくても倒せれる。
という感じだ。
また攻撃力以外。スピードはフルドライブさせれば「コード・麒麟」を本来以上のスピードで繰り出せるほどになっていた。
これにはアクセルも理解できなかった、ただまぁ…言えることは。

「訳がわからんな…これがな」
それだけだったのはたしかだろう。



810 :ゼロの使い魔「魂を紡ぐ者」:2008/05/02(金) 04:49:04 ID:QwXVN0KE
投下完了。これからソウルゲインと同化したアクセルがどうなるか。
それはまだわかりません、温かい目で見てくださいとうれしいです。

>>805

…まぁ、そうですね。今日はあきらめるかー。と思っていました。
今度からは10時前後にしようと思っています。

それではー

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 04:57:18 ID:T+Dg+As6
投下乙
まだ始まったばかりなので、次に期待〜

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 05:12:27 ID:qoBSZllh
乙〜^^
スーパロボット大戦OG 無限のフロンティアは乳揺れCMしか知らないんだww

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 05:48:02 ID:vAIDepK9
ムゲフロはCERO Bとかにすべきだよね!・・・なってたっけ?
乙ですた。

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 06:00:16 ID:qP1lb+pf
短編で経験を積むなり何なりして腕を上げてから長編に挑もうね。
正直な話、コレじゃ毒スレの餌にしかならんから。

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 06:18:57 ID:Zp3daJ3j
編集気取りか・・・

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 07:19:38 ID:fv0PqmGf
ゼロの機神 ギガンティック・ゼロの人?

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 08:25:52 ID:uGnnQemX

―――というか、設定的に避難所向けのような気がしないでもない

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 08:43:55 ID:wJAhfuMV
スパロボってだけで、なんか身構えちゃうよ。俺は。

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 09:32:58 ID:qP3vQZxb
ウルトラマンネクサスをサイトと同時召喚。
ポジション的に冥王はギーシュに。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 09:41:40 ID:yHnQanGt
独立グレン隊にしろ魂を紡ぐ者にしろ、先発の人間の劣化版だよな。
提督やディセプティコンと被りまくってるのに続ける意味あんの。

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 10:14:42 ID:8CieeBTz
作品自体とは関係ないんだが、投下する前に進路クリアかどうか聞くってのは単に他に予約がないかどうかの確認だよな?
だったら異議なき時は沈黙をもって答える=人がいなけりゃそのまま投下してOK、と解釈すべきだと思うんだがどうだろう。
勿論支援は受けられないだろうけど、人がいないんだから適当に時間置いて書き込めば済む話でね?

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 10:19:02 ID:TCOVv3jm
>820
独立愚連隊と提督は、提督のほうが後発じゃなかったっけ。

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 10:20:18 ID:q7utwKm6
>>822 しっ、さわっちゃいけません!

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 10:22:33 ID:8CieeBTz
提督のスピードが尋常じゃなさすぎるんだよな。全作家涙目。w

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 10:45:27 ID:Drbq4rNt
悪いが、提督と被るのは・・・普通、無理だろ

戦わない。アルビオン行かない。「使い魔になれだって?死を選ぶよ」で即座に出て行こうとする

どうみてもガンダールヴ召喚ではなく、家庭教師召喚です

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 11:12:28 ID:d14mbPNo
                  ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
         / ̄(S)~\  <                      >
       / / ∧ ∧\ \<  嫌なら見るな! 嫌なら見るな!  >
       \ \( ゚Д,゚ ) / /<                      >
         \⌒  ⌒ /  ノ Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Yヽ
          )_人_ ノ
          /    /
      ∧_∧ ■□ (    ))
     (   ; )■□  ̄ ̄ヽ
   γ⌒   ⌒ヽ  ̄ ̄ノ  ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 11:29:36 ID:B9D9eu0i
>>825
だが、それがいい。
しょーじき、ルイズの家庭教師で通りそうな人が喚ばれた話はたいがい面白かったと思うよ。
まあヤンほどキッパリしちゃいなかったけど。

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 11:48:24 ID:4xLNub3k
ミカヤお姉さまも先生的ポジションかな?あとは停止中だけどアバン先生とか。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 11:52:18 ID:cDw96emN
ひぐらしから「時報男」ことトミーを召喚


・・・・・・・・・・役に立たねぇ!
フカヒレ並みに役に立たねえよ

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 11:54:33 ID:4xLNub3k
ルイズの家庭教師になれそうな人・スパルタ編。

○リサリサ(いきなり呼吸法矯正マスクを装着)
○モロボシ・ダン(馬で追い回して走らせて「その目は何だ!」)
○立花藤兵衛(おやっさん)

最早ゼロ魔ですらねえ……。

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:00:20 ID:jeh8+uDK
まったりを求めるなら『聖おにいさん』からイエスとブッダ召喚。
すごいんだけどゆるゆるまったりな二人に何時しかルイズも感化され…

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:00:23 ID:goBW9e8/
みずほ先生ならカトレアさんぽいし大丈夫だろうたぶん。あと金八



833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:02:55 ID:cDw96emN
>>830
そりゃやっぱり鉄乙女さんで決まりでしょう

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:12:44 ID:G9f5pNEZ
家庭教師ならアティ先生だろ。
あの人も停止中だけど復活してくれないかな。

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:14:18 ID:3ptVM+f+
家庭教師かー…
アバン先生復活してくれないかな

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:20:58 ID:Zp3daJ3j
ポップのこと、忘れないであげてください・・・

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:25:07 ID:3ptVM+f+
そういえば以前レザード・ヴァレスで書いて、闇に葬ったな……
デュエルセイヴァーも見てみたいし、見てみたいネタがイッパイすぐるぜ…

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:29:10 ID:Hnr9nLX1
神隼人なら(生き残ることが出来れば)ルイズを超戦士に育てることが出来るぜ。
9割9分9厘9毛9糸(ry)死ぬだろうけどな!!

「虚無の使い手であるこいつを待ち受けるのは地獄だ!
この程度で死ぬのならいっそここで死なせてやった方が幸せだ!!」

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 12:41:00 ID:QwXVN0KE
>>838

仮に生き延びて超戦士になったルイズを想像してみた。

ルイズ「目よ! 鼻よ! 耳よぉっ!!」

…あれ? なんで新のほうの性格に…

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:15:22 ID:Zb/dI+Yh
原作や新の隼人なら、素手でメイジと渡り合えそうだな。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:16:30 ID:goBW9e8/
師として仰げるほどの高名な魔術師ならマーリンさんとかガンダルフさんとかレイストリンさんとか


842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:21:29 ID:ZbdqAlRm
>>841
どいつもこいつも地位とか名誉とかどうでも良さそうな奴らばかりな気が。

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:27:08 ID:+taPKh/a
MTLのウルザは良く導いているな。
狂人の割には。

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:27:32 ID:Jdr9fgs5
>842
まあ古典ファンタジーの魔術師って基本隠者だからなぁ……。
セラヴィー先生とかどうだろう?

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:29:37 ID:4xLNub3k
グレイルクエスト版のマーリンならこうなる。

○口調はウェールズ訛り。
○最大の心配事は恩給の減額。
○ルイズをやたらピップと間違えて呼ぶ。
○枢機卿と不仲だが、原因は両者とも覚えていない。
○14という数字を死の象徴と思っている。
○夢を見ると大抵何故か傷だらけになって目覚める。

……公家板ゲームブックスレに帰ります。

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:32:41 ID:nx+er96T
鍛えるねぇ・・・

鍛えるならF.S.S.より
ヨーン・バインツェルを一級の騎士にそだてた

黒騎士のファティマエスト(バーシャ・モード)を召喚!

バーシャ「ルイズ様は騎士としての素質がありますが、私の指導を受けますか?」

ルイズ「やるわ!いや、やり遂げてみせるわ!
もう白い目で見られるのはもう沢山だもの!!」

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:39:44 ID:bJE6hWqY
サガフロ2よりシルマール先生を召喚

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:40:04 ID:jOX44JYV
>>844
確かに面倒見はいいから家庭教師にはぴったりだが、超過保護なのが難点だ。
あと、ドロシーちゃんを一緒に召喚しておかないと、速攻で逃げられそう。

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:46:30 ID:vmjZleit
ワルドが黒騎士適正もちで
ウェールズ殺されーの
使い魔とられーので散々な目に会うが
不屈の闘志でタルブ戦にて雪辱はらすわけですね

わかります

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:46:54 ID:ni7P5yyO
亀仙人のじっちゃんでいいんじゃね

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:52:22 ID:Drbq4rNt
>>850
 ゼロ魔的にありだな

 まったく世界観に違和感が生じない

 つか、何故誰も考えつかなかったんだろう

 ・・・オスマンが二人になるだけだからか

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 13:56:08 ID:uVNPA9w5
>>851
魔法の教師オスマンとその使い魔・肉体の教師亀仙人による戦士養成学校ができるわけですね

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 14:01:44 ID:goBW9e8/
かめはめ波撃てる魔法使いって素適やん

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 14:05:33 ID:2+KMyf3S
>>896
ワルドが黒騎士の称号を
裏切りと狂気の代名詞として、地に貶める訳ですね。 わかります。

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 14:07:01 ID:2+KMyf3S
>>846ですね。
盛大にアンカミス。


856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 14:08:33 ID:goBW9e8/
ハーマイオニーでいいよもう。


857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 14:09:41 ID:Tq45TWfT
モンティパイソンから・・・

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 14:30:35 ID:4Z2vriul
>>841
>>ガンダルフさん
魔術師と言うよりは杖とグラムドリングを振り回してるキレやすい老人と言うイメージが…


859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 14:39:00 ID:ONE/Hxz7
元はアマンのマイアだから一応神なんだけどなガンダルフさん。

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 14:55:18 ID:K/0NkWZK
師匠かぁ・・・・・・イズミ・カーディスなんてどう?

「ルイズ!メイジとは!魔法とは何だ!」
「一にして全!全にして一!」

「ぐはぁ!」
「師匠が血ィ吐いたぁ!」
この世界の水魔法なら治せるんだな

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 15:22:57 ID:/WKdhK8f
宇奈月典膳とか久我重明とかどうよ?魔法は使えなくとも
メンタル面を真っ黒に果てしなく強化するぜ。

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 15:24:30 ID:B9D9eu0i
>>860
欠けて何年も経った内臓を復元するのは無理じゃね?
千切れた四肢や破損した臓器の修復くらいは
破損直後なら何とかなりそうだけど

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 15:25:51 ID:Tq45TWfT
いや、ミノタウルスに脳移植出来るんだから
免疫の拒絶反応を抑えるのも可能なんだろう

だから平民は臓器とか売ったりしているに違いない

なんて世界だ

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 15:49:43 ID:K/0NkWZK
>>863
臓器を再生する水魔法がまた高く付くから平民は売ってない 多分
ただ、高ランクの水メイジが領主の場合年貢代わりに
領民に臓器を差し出させてる可能性は高い

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 15:50:44 ID:K/0NkWZK
>>864
追加   ただ、悪質な孤児院経営者とかが子供たちの臓器を売ってる可能性は高いな

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 15:54:45 ID:RNVaTlgi
>>852
クロムウェル「トリステイン強すぎワロタ」
ワルド「だからやめとけって言ったのに」

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 16:05:19 ID:/6Wjw1rG
>>852
おマチさん逃げてー!



868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 16:23:51 ID:e6qyCA+i
>>867
双方向セクハラですね

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 16:38:37 ID:k9LtRbAj
素直に魔法先生を呼ぼうぜ


870 :燃料投下:2008/05/02(金) 17:02:49 ID:Tq45TWfT
動物のお医者さんからチョビ

「(いったいここはどこだろう)」
キョロキョリ
凶暴な隣庭の鶏から逃げだチョビは鏡のような物に顔からつっこみ
ハルゲキニア世界に召還されたのだった

「いい、これからは私がご主人さまなのよ?」
「(わかった)」

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 17:20:49 ID:qTo+ClYg
先生ならギャンブルフィッシュのアビィ先生でいんじゃね

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 17:21:27 ID:B9D9eu0i
>>870
顔怖いけどおとなしいあの犬か、ちょっと見てみたいかもしれんw
>>869
ネギはルイズ達と喧嘩別れになりそうだなあ、
ゼロ魔世界のメイジ達と思考風習が似通ってる魔法使い達の出る話って何かあったっけ?

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 17:30:48 ID:X9ZWX5et
>>870
ハムテル以外に懐くチョビは見たくない
それならハムテルとチョビセットで召喚してくれ

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 17:31:15 ID:wJAhfuMV
>>871
ギーシュがゼミ生になるんですね。わかります!


つーかアビタニ先生、絶対人間じゃないよな。耳に骨あるし

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 17:33:52 ID:TQie13H7
転身だー!!
気力だー!!

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 17:43:41 ID:Q2EAOB/z
ウッカリマンはどうだろう?
最終話で召喚され、異性人の少年の変わりにルイズを瀕死にしてしまい、
ルイズを助けるため合体することになる。


877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 17:49:25 ID:8MXtRs5H
>>873
動物のお医者さんから召喚するなら漆原教授とか菱沼さんとか、
いっそ獣医学部丸ごと召喚とかが面白そう。

持ち前のバイタリティを発揮して使い魔の幻獣・魔獣を力業で診療する
ヴィンダールヴ漆原教授が脳裏をよぎった。

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 18:04:49 ID:A+R0aBnv ?2BP(30)
先生・・・医者・・・・・
奪還屋より最凶のお医者様を召喚

ギーシュを銀ちゃんのポジションに置くと面白そうだw

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 18:26:50 ID:SOXamHL4
ウルトラマンレオから、宇宙の魔法使いプレッシャーを召喚。
あいつなら杖持ってるし、亜人のメイジで通用するんじゃね?

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 19:02:10 ID:a/mygY+u
>>875
もう五人、いやさ六人ともまとめて呼ぶのも面白いかな。


>>876
また懐かしいものを・・・


881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 19:20:18 ID:crBS53HN
更地になった未来の地球からワッハマンを召還

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 19:46:22 ID:NgudbauC
>>875
白虎真剣とデルフの争いですね分かります。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 19:56:43 ID:VGqlIzsK
エルドラン召喚。魔法学校が変形してゴーレム化。

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 19:58:23 ID:C0ntuCvS
キマイラのアナクロ版からアガサを召還
タバサかテファ辺りに召還されていたタキの遺伝子を求めて行動を起こしたりとか……

取り敢えず飛ばされるデルフ涙目な姿は用意に想像出きるな

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 19:58:51 ID:TQie13H7
大神龍呼ぶしかないな

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 20:21:32 ID:9ZawpDwp
そいつを呼ぶなら、ユニクロンもありだな。

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 20:36:39 ID:ubIozGkF
ユニクロン?
いいえ、コミクロンです!

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 20:44:24 ID:XuDn8cVb
巨大なやつ召喚ならゲッターエンペラーを

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 20:47:23 ID:i6rDCZVc
>>850
キュルケのパイパイ突付かせてもらえるとかで
張り切りすぎてアルビオン消滅……

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 20:49:29 ID:8MXtRs5H
>>850
アニエスにセクハラして
無言で眉間を撃ち抜かれるんですね、分かります。

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 21:06:42 ID:A+R0aBnv ?2BP(30)
>>890
それでも生きてるんですね、よ〜く分かります

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 21:24:41 ID:tTLv5WPc
>セラヴィー先生とかどうだろう?

あいつって確か金髪大好き男だったよなぁ・・・・・・

逃げてーーーモンモン 逃げてーーーーー!! 

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 21:26:49 ID:A+R0aBnv ?2BP(30)
>>892
金髪&縦ロール&リボン=・・・・・

セ「昔のドロシーちゃんだーーーーーー!!!」

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 21:27:30 ID:A/MrqSYI
どろしーちゃんの如くモンモンが髪を染めるのか。

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 21:50:42 ID:/z6zneR5
>>829
一応元自衛官だからサイトよりは強いぞ

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 21:55:37 ID:A+R0aBnv ?2BP(30)
>>895
アニメじゃ語られてなかったよな。
元不正規部隊の射撃教官の設定。
つまりロマリアの銃器があれば最強になるわけだ。

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 22:02:13 ID:SHg8i1t+
>>895
富竹さんは前述の通り元自衛官だし初期のサイトよりかは強いと思う。


しかしあの時報が長生きできるかどうか…

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 22:09:36 ID:q7utwKm6
時報はアレ、ノドカキムシールなければまあ、サイトよりは強いのは確定だけど
……それでなにがしたいか、となるとストーリーは作れなさげ。

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 22:24:38 ID:RNVaTlgi
ぱっと思いついただけでも三つはあるが

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 22:31:01 ID:QwXVN0KE
…そも時報はタカノスキーだから…ルイズ=よくて妹。
になりそうだ。

そしてフーケのゴーレムをトミタケ・フラッシュで倒すんだろうな時報だし
あと時報はむしろスナイパータイプだからガンダールヴとかは合わないと思う俺がいる。

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 22:36:13 ID:whCU19V1
まさに『時報』中の富竹召喚。
騒然となる生徒達、そして撒き散らされる雛見沢症候群のウイルス――まさにハルケギニア最後の日の予兆!!

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 22:41:02 ID:ln0l+KRE
雛見沢症候群ならぬ「トリスティン症候群」
ルイズとか発症しそうだな。

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 22:50:19 ID:Tq45TWfT
イケてる二人から佐治

「ルイズのプッシー」
ふはふはふは
「馬鹿佐治やめなさーい」

「ウェールズ覚悟!ってなんで女装しているんだ!」
「うっふーん、積極的なのね(野太い声)」
「うわ、杖を返せ!」
「大丈夫、杖はちゃんと握って差し上げますわ(野太い声)」
「うわぁあああああああああああああああ」

次の日
尻を押さえて体中キスマークを付けられたワルド
「・・・もう嫌だ、帰る」
「どうしたんだ、ワルドのやつ」
「アンリエッタ姫からのプレゼントがワルドだったのよ」

その頃
「やっぱりウェールズxワルドじゃなくて、ワルドxウェールズかしら、どう思うマザリーニ?」
「はて、私にはとんと判りませぬ故」

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:11:35 ID:e6qyCA+i
ルパンを召喚

べ、べつにカリオストロ見て脊髄反射したわけじゃねーぞ

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:16:00 ID:nVs8kKcr
ルパン三世のキャラでは不二子とか黒くて面白いかも。
……真っ当にストーリーはすすまなそう。

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:19:57 ID:O/qFjEKD
>>904
やあ俺。またルパンで小ネタ書きたくなってきた…

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:22:13 ID:d4E1MaRI
>>905
おマチさんと結託したふりをして騙くらかしたりするんですね、わかります

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:39:59 ID:ln0l+KRE
ルパンがシエスタの祖父でシエスタがルパン五世。
銭形?「奴はとんでもない物を盗んでいきました」
ルイズ「何も盗まれてないわよ」
銭形?「あなたの使い魔です」


909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:42:50 ID:bnwh/IWF
>>908
才人「モガガー!」(ほどけー!)

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:45:33 ID:eipPVZVL
>>909
いや、逆に嬉々として盗まれていくんじゃないか?
しかしシエスタがルパン5世だとマチさんとの同業者争いが勃発するな。

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:47:45 ID:O/qFjEKD
>>910
組ませれば問題無し!

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:51:16 ID:/NFfdGsT
ルパンは小ネタでもう召喚されてるよ

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/02(金) 23:56:13 ID:0o3O9m4i
同キャラの別口召喚はそう珍しくないぜ
オーフェンとか横島とか大十字とかカミナとか

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:03:50 ID:oZ98GfnH
ハヤテもね。

ああ、続きが読みたい…

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:04:56 ID:9XegPgut
仮面ライダーアギトから葦原涼召喚

戦闘力は問題ないが変身するたびにDボゥイ並みに消耗するのが問題か

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:07:06 ID:ebdzpijb
変身する度にじゃないが戦う度にだったら鬼哭街/Zeroの孔濤羅だな

続き読みたいなぁ……

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:11:39 ID:fPvcwz4y
>>915
蘇生後は変身による後遺症はないぞ。ただ歴代ライダーでも一位二位を争う防御力の低さがネックだな。
あとおマチさんとのワイルドなカップリングが見たいな。

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:11:46 ID:oBM7ETd5
>>915
 見ているのが辛くなるくらいの不幸体質だからなぁ>涼
 最終回の小犬もすぐ死んじゃうそうなので、その直後の全てをなくした時点で召喚すれば問題なさそう。

 不幸キャラといえばDQVのリュカ(主人公)とベルセルクのガッツの他に誰がいたっけ?
 出来損ないの改造人間(ハヤト)ももうすぐ死んじゃうさだめだし、ファイズの巧も長くなさそう。

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:12:33 ID:n8CuakEE
ワッハマン

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:14:53 ID:BqksAwjS
モンキーパンチつながりで、シンデレラボーイから雛祭乱馬を召喚
さえない平民のおっさんを召喚してがっくりして眠りにつくルイズ
翌朝目が覚めると、見知らぬ美女が床に寝ていて、昨日召喚した平民のおっさんがいなくなっていた

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:16:45 ID:e2Mw+ZhU
しっかし、今日は投下が少ないね

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:17:40 ID:9XegPgut
>>918
長くなさそうというか最終回の直後に死亡したという説もあるくらい
元々オルフェノクは寿命が短い上にファイズに変身するとガリガリ命が削られるから

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:19:07 ID:LycHpY8/
>>921
せっかくのGW後半初日ですしねえ
職人さんたちも旅行とか行ってるのかも

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:19:43 ID:cc038pzk
インベーダーとラダム獣とゾンダーとBETAとイバリュダーを同時召喚

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:20:51 ID:mE+iTjZe
>>924
そんなにハルケ世界を滅ぼしたいのか

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:20:52 ID:pDDx6vGW
不幸な主人公って言ったらあれだ

テッカマンブレード

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:22:03 ID:m34kTADJ
>>881
>>919
ワッハマンは本人がセリフしゃべらないから文字だけだと表現が難しいと思うぞ。
能力的には面白いと思うけど。

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:22:50 ID:mhBlEbGr
>>908

シエスタは大変なものを盗んでいきました

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:25:21 ID:hqOavcyY
ルパンの末裔が宇宙時代に突入してるのって何世だったっけ?

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:29:04 ID:BqksAwjS
>>929
8世

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:31:37 ID:LycHpY8/
ルパン8世
著作権でもめて黒歴史

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:37:46 ID:C2sLADZf
>>920
らんま召喚の人も二ヶ月ぐらい見ないなあ

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:41:32 ID:udptYuQ3
不幸キャラというわけではないけど
グロラン5からコリンwithゼオンシルトは考えたことあるな
コリンが能力なしだからいい感じな理解者になれそうだ
ヴェルダンディとアンチマジックという死亡フラグが2つもあるけど

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:49:07 ID:DZSho6J5
GREEN VS REDから偽ルパン召喚とか。
そもそもルパン三世の知名度がゼロの場所で、次元も五ェ門も不二子もいないのに、偽ルパンをやって何の意味があるのかアイデンティティの危機。
しまいにはシエスタがアルセーヌ・ルパンの孫だったりして、そもそもルパン三世とは何かを問う。

いや、スリ切れて、異世界で替えもなく、ボロボロになったジャケット羽織ってルパン三世を突き通す偽ルパンとかかっこいいんじゃないかなあと思ったのです。

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 00:58:36 ID:lIWRLzZ4
>>915

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:01:14 ID:mE+iTjZe
>>934
偽フーケになればいいと思うよ

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:03:14 ID:ccH6XYN+
フーケがルパン召喚してフーケ=不二子とか

どんな展開になるかは知らん

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:05:07 ID:BqksAwjS
みんなルパンが好きなのねw

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:05:34 ID:lIWRLzZ4
>>915
そもそも変身技能持ちは見た目が装甲系の奴らはまだしもギルスみたいな生物系だと人に化ける亜人とか酷い誤解が待ち受けていそうな気が
ギルスとか特に戦い方が噛みつきに爪にパワーアップ後は触手まで飛び出る始末
……ギーシュイベントをクリアするも化け物扱いで食堂のみんなに怯えられてひたすら落ち込む涼が見事に想像出来た。
とりあえずテファに召喚させればマシだろうか

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:09:29 ID:82Wu+S3B
黄金週間になったから黄金の太陽で書いてみようと思ったが
黄金の太陽知ってる奴いる?

941 :ゼロのエルクゥ14 0/5 ◆yxbMPy6fic :2008/05/03(土) 01:09:32 ID:v6FOPE8M
そろそろスレも終わりのようですので、最後にお一つ。
5分後に投下を始めたいと思いますが、大丈夫でしょうか?

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:10:55 ID:C7REDvio
スレが空いているではないか、行け。

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:13:04 ID:EuwXSwVj
金曜ロードショー等、映画放送日恒例のスレ展開でつね

944 :ゼロのエルクゥ14 1/5 ◆yxbMPy6fic :2008/05/03(土) 01:15:11 ID:v6FOPE8M
 まだ日の昇りきらぬ朝もやの中、トリステイン魔法学院の正門には、2つの人影があった。
 一つは、学院の制服姿に乗馬用のブーツを履き、長い桃色の髪を朝の冷涼な風に揺らす女生徒。
 一つは、かなり長めの長剣を腰に差し、見慣れぬ異国風の服―――Tシャツにジーンズ―――を身に着けた、背の高い男。
 その二人、ルイズと耕一は、緊張を隠せない面持ちで、馬に馬具を取り付けていた。

「アルビオンまではどれくらいかかるんだ?」
「そうね……港町のラ・ロシェールまで馬で2日。そこから船で1日ってところね。目的地のニューカッスル城は、アルビオンの港ロサイスから……3日ぐらいかかるのかしら。慣れない道だから、少し余計に見ておいたほうがいいかも」
「一週間か……」
「ニューカッスル城への侵攻が始まってしまったらもう入れないから、急がなきゃいけないわ」

 ぶるるるる、と、鞍を背負い、轡を噛んだ馬がいなないた。

「お姫さまの頼んだ応援ってのは来るのかな」
「駄目だったら使いをよこすと言っていらしたから……しばらく待ちましょう」

 馬の首元を優しく撫でながら、ルイズはもやの向こうに浮かぶアルビオンを見やるように目を細めた。

 ―――ばさぁっ

 幾ばくも経たない間に、その背後から、大きく風が舞う音が響き渡った。
 振り返ると、ちょうど、鷲の頭と翼に獅子の体躯を持った魔獣、グリフォンが翼を閉じ、地に降り立つところだった。

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……で、間違いないようだね?」

 そのグリフォンに跨っていた男が、乗騎と同じグリフォンの紋様を縫い付けたマントと、その羽らしき飾りを結わえた羽帽子を翻しながら、軽やかに地に降り立った。

「あ、あなたは……わ、ワルドさま!?」
「ああ、覚えていてくれたのか! ルイズ! 僕の小さなルイズ!」

 まるで演劇のように大仰な仕草で再会を喜ぶ男。
 耕一はそんなトリステイン貴族の悪癖にはもう慣れてしまって、一つため息をついただけだった。

「あなたが、今回の応援の人ですか?」
「君は……ああ、ルイズの使い魔だね。王女陛下から話は伺っている。僕の小さなルイズは、亜人を使い魔にしたのだとね」

 男は、マントを内に畳んで帽子を取り、優雅に一礼をしてみせた。

「ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドだ。トリステイン魔法衛士隊、グリフォン隊の隊長を務めさせてもらっている。此度の任務に同行するよう、王女陛下より仰せつかった」
「どうも、コーイチ・カシワギです。ルイズちゃんの使い魔をやらしてもらってます」
「よろしく頼むよ、ミスタ・カシワギ」
「こちらこそ。ワルドさん」

 耕一とワルドは、長身の男同士、がっしりとした握手を交わした。

「ワルドさんは、ルイズちゃんと知り合いなんですか?」
「ああ。恥ずかしながら、婚約者でね」
「へ」

 ―――さすがに、慣れたはずだった耕一の思考も追いつかなかった。

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:15:52 ID:BqksAwjS
>>940
>>黄金の太陽知ってる奴いる?

コルベール先生のこと?

946 :ゼロのエルクゥ14 2/5 ◆yxbMPy6fic :2008/05/03(土) 01:16:08 ID:v6FOPE8M
「ルイズの実家、ヴァリエール公爵家と、僕の実家、ワルド子爵家は、その領地を接しているのさ。まだ僕が若造だった頃に両親が死んでしまって領地を相続する事になった時、彼女のお父上にはとてもお世話になったんだ。その縁でね」
「ワルドさま……」
「はは、久しぶりだね、僕のルイズ!」

 ―――まあ、貴族なんだし、あのお姫さまの政略結婚じゃないけど、そういう事もあるんだろうなあ。
 ワルドが、恋する乙女モードのルイズをさっと抱き上げたところで、ようやく思考が追いついた。

「相変わらず軽いね君は! まるで羽のようだよ!」
「……お恥ずかしいですわ」

 なんというか、抱き合うワルドとルイズのシルエットが、そのまんま自分と楓の姿に重なって、なんとなくばつの悪い気持ちが湧いてきて冷静になってしまった、というのもあった。
 つまりは、こういう事だ。

 ―――俺、客観的に見るとあんな風なのかなあ。まるでロリコンだよなあ。

§

「……いやはや、亜人、というのは本当みたいだね」

 休む事なく空を駆け続けるグリフォンの上から地上を見下ろしたワルドは、ここ十年は出した事のない、感嘆を通り越した呆れという感情を多分に含ませて呟いていた。
 そこには、グリフォンの飛ぶ速度に付いていけそうもなかった馬を途中の駅に置き、自らの二本の足でグリフォンに付いてくる耕一の姿があった。
 上半身は全くブレずに腕を組んだまま、下半身だけがものすごい高速で動いている。さらには、腰に差したインテリジェンスソードと何かを話してすらいるようだった。

「凄い使い魔を召喚したんだね、ルイズ。僕も鼻が高いよ……おっとソアラ、すまんすまん。君は僕の自慢の使い魔だよ。あんな亜人に負けはしないな。悪かった悪かった」

 主人が他人の使い魔を誉めたので機嫌を悪くしたらしいグリフォンを、たてがみを撫でてなだめるワルド。
 ルイズはしかし、それにも気を留めず、浮かない顔であった。

「凄い使い魔、か……」
「どうかしたのかい。なに、任務についてなら心配はいらない。僕がついてる」

 思わず零した小さな呟きは、ワルドの耳には入らなかったようだった。

「ううん、なんでもない。任務については心配してないわよ。心強い応援が来てくれたから」
「はは。では、期待に応えられるよう奮闘しなければね」

 最初とはずいぶんルイズの口調が違うが、婚約者に対して敬語なんてやめてくれ、というワルドの言葉に従った結果だった。
 魔法が使えないとは言え、ルイズは公爵家の娘。肩肘ばった言葉ぐらいいくら続けても苦痛ではないが、特に反対する理由もなかった。

「この分なら、今日中にラ・ロシェールに着けそうだね。使い魔君がへばらなければいいが、そんな心配は無用かな?」
「そうね……」

 チラリと目を向ける。相変わらず下半身だけで走っている耕一は、まだまだ余裕そうだった。事前に距離は教えておいたその上で馬を降りたのなら、きっと大丈夫という事なのだろう。
 常識的な早馬なら二日かかるような道を一日で走破する自らの使い魔。金属のゴーレムをその腕一本で軽々と引き裂くその力。
 確かに、それはすごい事だ。そう……『ゼロ』の自分とは大違いの。

「なんで、『ゼロ』の私にコーイチが呼ばれたのかしらね……」

947 :ゼロのエルクゥ14 3/5 ◆yxbMPy6fic :2008/05/03(土) 01:17:45 ID:v6FOPE8M
 それは、ここ最近、ずっとルイズの頭を悩ませている考えだった。
 『実は私には隠れた才能が眠っているのかも』というポジティブな考えは、毎夜の練習の失敗によって、心の隅の隅に追いやられてしまっていた。希望を抱いてしまっただけ、失望も深かった。
 スクウェア・メイジのワルドでさえ手放しで耕一を誉めているのを聞いて、またぞろそれが首をもたげてきたのであった。

「ルイズ?」
「なんでもないわ。急ぎましょう」

 頭を振って、それを追い出した。今はそんな事を考えている場合ではない。任務に集中しなければ。
 ワルドは、まっすぐ前を向いたルイズに、それまでの柔和な目とは違う、鋭く光る―――まさにその乗騎と同じ猛禽のような視線を向けると、無言でグリフォンの速度を上げた。

§

「やれやれ、そろそろみたいだな。疲れたァ」
「……それで済んじまう相棒は、やっぱとんでもねぇよなあ」

 朝から一日走り続け、夕闇が世界に落ちる頃。
 峡谷の向こうに街らしき建物群が現れ、上空を飛ぶグリフォンが少しずつ降下してきているのを見やりながら、耕一は一言ぼやいた。その足は止まる事なく大地を蹴り続けている。十傑集を彷彿とさせる走りっぷりだった。

「なんだよあのグリフォンとかいうの。人二人乗せてあの速度であの持久力って、無茶苦茶すぎだろう」
「今日の『お前が言うな』スレ一等だねそりゃ。VIPに建てれば祭りになるぜ。ちなみに竜はもっとすごいかんね」
「……ビップって何の事だかわからんけど、竜か。タバサちゃんのシルフィードとか、確かに凄かったからなあ」

 デルフリンガーとくだらない雑談を交わしながら走り続けると、道は岩山を登るような山道に差し掛かる。

「……確か、浮遊大陸へ行く為の空飛ぶ船の港が、でかい枯れ木に作られてるんだっけか」

 船といえば海を渡るもので、水平線と一体。
 まだそんな常識のある耕一には、港と言われて山を登るのは、なんとも変な感じだった。
 抜ければラ・ロシェールの街が目と鼻の先の、左右を崖で挟まれた一本道。
 そこを走っている最中、耕一には耳慣れない―――しかし、聞き慣れた音が連続して起こった。
 ひゅんひゅん、と風を切るそれは、弓から矢が放たれる音。

「なにっ!?」

 崖の上から降らすような、狙いもつけない弾幕のそれをかわす事自体は難しくなかったが、驚きに足が止まってしまう。
 続けて、ぼおっと前方で炎が燃え上がる音がした。見ると、道を塞ぐように松明が次々と投げ込まれ、炎の壁を形成していた。

「なんだよこれ!?」

 耕一が叫ぶ。何者かの集団に襲われているのは確かだった。
 まさか、敵勢力とかいうのの妨害か? いや、こんなに早くバレるなんておかしいだろ―――とそこまで考えたところで、矢の第二射が降り注いだ。
 考えている時間はなかった。今は降りかかる火の粉を払わなければ。
 崖の中腹辺りを飛んでいたグリフォンに目をやると、細身の剣を抜き放ったワルドが、魔法の杖の代わりなのであろうその剣を振るい、風を起こして矢を吹き飛ばしている。
 向こうの心配はなさそうだった。ならば自分は―――元を叩く。

「ああああああああああっ!!!」

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:18:32 ID:BKZgynEs
長瀬ちゃん?
支援の電波届いた?

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:18:49 ID:QBIndosJ
>>946
自覚していなかったのかw

支援

950 :ゼロのエルクゥ14 4/5 ◆yxbMPy6fic :2008/05/03(土) 01:19:04 ID:v6FOPE8M
 崖に向かって疾走。跳躍。
 がごんっ、という鈍い音をたてて蹴り足の岩を蹴り砕きながら、そのまま逆方向へ跳躍。
 その先には、反対側の崖がある。同じように岩壁を足場にして、さらにジャンプ。
 それを繰り返し、崖から崖へジグザグに、まるで忍者映画のアクションのように、耕一は跳び昇っていく。

「あいつらかっ!」

 崖の上まで跳び上がると、武装した男が十数人、呆然とした表情で耕一を見上げていた。
 ぐぐぐ、と腕に力を込め、まっさかさまにそのど真ん中へと落下する。
 着地と同時に、その鬼の腕を振るった。持っていた弓で受け止めた数人が折れた弓ごと吹き飛ばされ、ごろごろと転がった後に動かなくなる。

「抜刀! 散開ぃ!」

 リーダーらしき重武装の男が指示を出すまでもなく、残った男達は剣や槍を構え、耕一に向ける。
 しかし、そこには既に人の姿はなかった。

「遅い」

 耕一を包囲しようと動いていた男達を、その端にいる者から順に張り倒していく。崖に落とすとちょっと死にそうな高さだったので、逆方向に。
 数秒もすると、その場にいた全員が、気絶か、呻き声を上げながらうずくまるか、といった状態になっていた。
 そのまま油断なく周囲に目を配っていると、

「相棒〜、俺を使えよぉ〜」

 腰から、どこか情けない声が響いた。

「す、すまんデルフ。でも、お前を使ったら、峰打ちでもあいつら殺しちゃいそうだったからさ……」
「はぁ。ったく、甘いこったねえ相棒は」

 呆れの言葉でありながら、その口調にはどこか弾むような響きが混じっていた。

「……もう終わっていたか。さすがだね、ミスタ」
「ワルドさん。大丈夫ですか?」
「ああ。こちらに怪我はないよ。ありがとう」

 そうしていると崖からグリフォンが頭を出し、跨っていたワルドが硬い声を出した。

「こいつらは? 敵の襲撃でしょうか?」
「どうだろうね。ただの野盗であってほしいが……おい、起きろ」

 耕一に拳を打ち込まれた腹を押さえて呻いていた男を蹴り上げるように起こすと、ワルドは尋問を始めた。
 しばらくすると、男はばたりと倒れて気絶し、ワルドが苦い顔をして戻ってくる。

「……さて、ただの物盗りだ、とは言っているようだがね」
「本当に敵勢力の刺客だったとしたら、バカ正直に言うわけがないですね」
「そういう事だな。確実にメイジであろう密使への襲撃にメイジもいない刺客とは、いささか間抜けではあるが……このタイミングでの襲撃を偶然と捨て置くのは、ちと楽観が過ぎるだろうね」

 シミュレーションゲームの聞きかじり知識だったが、まぁ正しいものであったらしい。ワルドは盗賊達を全員気絶させて縄に繋ぐと、緊張した面持ちでグリフォンに跨り直した。

「急ごう。あの賊どもはラ・ロシェールの官憲に任せる。ミスタも疲れただろう。今日は一晩宿を取り、明朝一番の船で出るとしよう」
「わかりました」

 男二人が頷きあうのを、ルイズはやるかたなく見やっていた。

§

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:20:10 ID:lIWRLzZ4
〉上半身は全くブレずに腕を組んだまま、下半身だけがものすごい高速で動いている。
なんというステキ走り支援

952 :ゼロのエルクゥ14 5/5 ◆yxbMPy6fic :2008/05/03(土) 01:20:37 ID:v6FOPE8M
「船が明後日にしか出ないですって?」

 ラ・ロシェールにある貴族用の一番高級な宿、『女神の杵』亭に部屋を取ったルイズ達は、一階部分にある酒場兼食堂で、船を調達しにいったワルドの報告を聞いて声を上げた。

「ああ。明日の夜は、月が重なるスヴェルの月夜。その翌朝が、アルビオンが一番ハルケギニア大陸に近付く日でね。風石を節約するために、どの船も出港をその日にするんだそうだ」
「そんな……急ぎの旅なのに」
「お忍びの任務だからな。無理矢理徴発するのもよろしくない。追加の料金を払ってチャーターする事ぐらいは出来そうだが……どうするね、大使殿?」

 ワルドがおどけて言うが、ルイズは表情を崩さず、口をへの字に結んだまま言った。

「そうしましょう。お金なんて気にしてられない。時は一刻を争うわ」
「了解した。ではそのように手配してこよう」

 ワルドがひらりと立ち上がり、外に出て行く。

「なあ、グリフォンじゃ行けないのか?」
「私も聞いたんだけど、人を三人乗せて浮遊大陸まで飛ぶのは無理らしいわ。風竜なら行けるらしいけど……」
「そっか」

 食後の揚げ菓子を頬張りながらの耕一の問いに、ルイズはワインを傾けながら答える。
 お忍びの旅の途中とは思えない充実した食事だったが、貴族なんだからこんなもんなんだろう、と耕一は既に適応を済ませていた。
 しばらくして、ワルドが帰ってくる。

「一機チャーターする事が出来たよ。貨物船で客室は貧相だが、客船は他の乗客との都合がつかないからって断られてしまってね。それしか交渉に乗ってくれなかったんだ」
「構わないわ。物見遊山の旅じゃないもの」
「ははは、僕の小さなルイズは頼もしく成長したようだね。では明日に備えて、今日はもう休むとしようか」

 ワルドは、懐から鍵を取り出した。

「少しグレードは下がるが、三人部屋を取った。僕はまだ少しやる事があるから、先に休んでいてくれたまえ」
「わかりました」

 耕一が頷いて鍵を受け取ると、ルイズも立ち上がった。グリフォンに乗っていただけとは言え、一日飛び詰めは疲れたらしかった。

§

 二人が部屋に戻り、酒場に一人だけになると、ワルドはちびり、とワイングラスを傾けた。

「ガンダールヴ……正直、やりあいたくはないな。味方に引き込むのが得策だが……さて」

 ルイズに向けていた柔和な目とはうって変わった冷たい目を、虚空に彷徨わせる。
 そこにいるのは、トリステイン魔法衛士隊の隊長ではなく―――真実を求めて全てを捨てた、狂える求道者だった。

「思ったよりヴァリエールがなびかぬからな。もう少し弱っているかと思ったが……あの公爵家の者、芯までは曲がらぬか」

 物思いを振り切って前を見据えたあの姿勢。日程を急ぐように誘導したらすぐに乗ってきた事。
 任務を翻して『レコン・キスタ』側につける事は難しそうだった。

「それとも、あの亜人を呼び出して自らを確立しつつあるか―――あれを打ちのめしてなびかせるのは骨が折れそうだな。……厄介な事よ。三つのうち一つは、諦めなければならぬかもな」

 彼自身の目的にとっては一番重要な項目のはずであるのに、グラスを離したワルドの表情は、何も表してはいなかった。

「とりあえず、私達が行くまでニューカッスルへの総攻撃は待っていて貰わねば」

 ワルドは暫しの間目を閉じ、何事か物思いに耽ると、グラスを置いて席を立った。

953 :ゼロのエルクゥ ◆yxbMPy6fic :2008/05/03(土) 01:21:52 ID:v6FOPE8M
以上です。支援ありがとうございました。楽しんでいただければ幸い。
950取ったので、スレ立てに行ってきますね。

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:23:51 ID:iRc/mpSN
次スレはpart133だぞ

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:26:40 ID:lIWRLzZ4
乙でした。
ステキ走りは普通の人間でもできないことはないが速度がなあ……
さすがは鬼。素晴らしい身体能力だ

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:29:02 ID:v6FOPE8M
ttp://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1209745513/l50

次スレです。テンプレが支援の方と少し被ってしまったようで申し訳ありませんでした。

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:33:54 ID:QBIndosJ
>>956
お疲れ様です


958 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:40:06 ID:QJsIx6OZ
乙です
これはまさか十傑集走りかと思ったら普通に文章中に出て来て吹いたw

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 01:40:33 ID:pDDx6vGW
そういやまだ変身してないな>耕一

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 02:01:31 ID:DouLclOJ
>>925
ゾンダーは無理だろう。
何せ材料になるもの(スクラップでもローテクでもいいが機械類)がないと何もできんし、
MS製のOSのごとく、原種によるアクティベーション通さないと使えないから。

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 02:29:39 ID:wyQ0MzRy
ゾンダーは無生物なら何でもアリだぞ
脊椎原種に取り込まれてゾンダー化した連中のロボ構成材料は万里の長城近辺の
無機物全般だ

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 02:32:31 ID:h7g5s1b2
>>940
GBAのRPGにおける最高傑作の一つじゃないか。
あのド派手な召喚魔法の数々は、今の時代で見てもすげークオリティだよな。

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 02:38:33 ID:FEKNdqko
>>918
ルイズが元の世界で悲惨な運命を迎えた不幸主人公を大量召喚


相葉タカヤ(テッカマンブレード)
碇シンジ(新世紀エヴァンゲリオン劇場版AIR まごころを君に)
伊藤誠(School days)
甲賀弦之助(甲賀忍法帳バジリスク)
天河アキト(機動戦艦ナデシコ劇場版)


果たしてルイズは彼らに第二の人生を歩ませてやれるのか!?



964 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 02:41:24 ID:FMSqV4Ew
>>963
誠死ね

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 03:02:47 ID:BqksAwjS
>>963
誠が召喚された作品はもうあるぞ

生首だけどな

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 03:07:36 ID:9XegPgut
>>963
弦之介がアリなら無明綱太郎とかおげ丸あたりもアリか
無明が相手だとギーシュイベントでギーシュが確実に殺されそうだけど

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 03:25:21 ID:TQNFAqf/
ルイズに、ギーシュに、タバサに、キュルケに,マチルダに
全ての貴族達に本当の『誇り』を教える・・・


落ちぶれても元上流階級、びんぼっちゃまを召喚希望

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 03:38:29 ID:lIWRLzZ4
>>963
アキトとかシンジとかある意味鬼門じゃねーか

でもアキトには水魔法とかで味覚蘇ってコックとして再起してほしい

969 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 03:56:20 ID:MWgmIz4o
>>963
いや、後進の指導に当たりながら、アキと暮らしてるDボーイを召喚してしまうのはいかがなものか。
IIを黒歴史にして本編終了時点で呼んじゃうと、完全に廃人だし。

970 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 04:57:24 ID:bOp/hnkJ
>>940
3作目は消滅ですかそうですか・・・

零児呼んだのを書いてみようと思ったが
やはりメインウェポンに銃があるのは弾薬とかがネックになる・・・

971 :真白なる使い魔 第06話:2008/05/03(土) 06:44:53 ID:OTSkN1Gr
シンジは姉妹スレだけど、すでに存在するぞ。
まとめページから行ける。

972 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 06:49:53 ID:OTSkN1Gr
名前欄空欄にするのを忘れてた。 orz


973 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 06:52:43 ID:NpenNZIx
お茶目さんめ!

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 07:13:00 ID:OTSkN1Gr
本人はその結末に満足しているけど不幸な主人公と言うと、
世代的に、ガリアンの真主人公「マーダル閣下」が思い浮かぶな。

まあ、マーダル閣下の場合はルイズの使い魔より、ブリミルの正体とかのが似合いそうだが。

ブリミル=マーダル ルイズの使い魔=ハイシャルタット とか見てみたくはある。

975 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 08:01:35 ID:OvSGGsKO
ルイズの足よ千切れろとでも言わんばかりに引っ張りそうな使い魔ですね。

976 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 08:30:24 ID:N3lqDZBZ
銀河英雄伝説から三人の亡霊を召還なんてどうかな。ラインハルトとヤンとキルヒアイスの。
20年もすれば、ハルケギニアは一つに統一され、貴族制度も無くなっていそうだな。

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 08:43:56 ID:gy0Vqey/
>>976

ラインハルトとヤンが素直に仲間になるとは思えないんだけど?

誰に召喚されるかによって変わるけど、ハルケギニアでも世界を
二分する戦いをするのでは?

どちらが勝っても貴族制度はなくなるけどね。


>>1000ならソウルイーターのデス・ザ・キッドを召喚。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 09:07:32 ID:A8UWKDPu
ヤンなら既に呼ばれとりますが

次スレでハァハァな事になってますよ、色んな意味で

979 :976:2008/05/03(土) 09:17:32 ID:N3lqDZBZ
>>977
 そうかな? 原作を読んでみればわかることだけど、ラインハルトとヤンは、決して仲が悪い
わけではない。ハルケギニアの現状を知れば、それを変えるために意気投合しても、少しも不自然
ではないのだが。

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 09:50:48 ID:w6kWuCpE
>ラインハルトとヤン
出会いかたさえ違えばいい仲間になったっぽいしな

981 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/03(土) 10:00:51 ID:GueMOLBb
>>1000なら、たくさんの女性にフラグを立てているキャラが複数召喚される多重クロス。


982 :976:2008/05/03(土) 10:08:31 ID:N3lqDZBZ
「ゼロな提督」でも書かれているが、ラインハルトにとってもヤンにとってもキルヒアイスに
とっても、ハルケギニアにおける貴族と平民の差別、魔法を使える者と使えない者の差別は、
許せないものだと思う。

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 10:17:36 ID:N+KnTsKi
ヤン、キルヒアイスはともかくラインハルトは召喚されてもルイズ筆頭に虚無使い4人の誰ともウマが合いそうにないな。

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 11:01:47 ID:tMAGEpzs
>>983
テファはある意味ラインハルトの姉(名前なんだっけ?)と似たような境遇だぞ

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 11:19:15 ID:0nK9MHVN
埋め

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 11:21:20 ID:2dJ2+6sw
>>984
そうか? 家族のために皇帝に身を差し出したアンネローゼと、
マチルダに守られてばかりのテファとじゃ全然違わなくないか?
自らを汚してでも妹を守ろうとしてくるマチルダのほうが性格の方向性は違うけど似ている気が・・・。


ふむマチルダにアンネローゼの面影を見て、守られてばかりのテファに発破を掛けるラインハルトか。
まぁテファ達のそんな深い所まで知る前にゲルマニアで軍人になってまた皇帝目指しそうだが。

987 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 11:24:10 ID:YAM+kFJM
あのシスコンが姉貴がいない世界でそこまでやる気出せるか?

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 11:42:39 ID:mjyAQjMb
ラインハルトのメンタリティは基本的に子供そのものだもんなぁ。


989 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 12:22:44 ID:N+KnTsKi
>>986
発破かけて駄目そうならさっさと出奔しちまうだろうな。消極的な娘は好きじゃないだろうし。
相性云々以前に生き方が違いすぎる


銀英伝ならビッテンフェルトなんかは上手くやってけそうな気がする。なんだかんだでルイズともウマあいそうだし。
テファなんかも親身になって守ってやりそう。

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 13:29:08 ID:qsOTdQCK
シェーンコップを召還したらエレ姉の貞操が危ないな
ポプランならまだマチルダあたりで済むだろうけど

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 13:44:11 ID:moj8Cn6+
有能な高級軍人が未開のヒステリー持ちで権力を鼻に掛けた爆弾使いの女子小学生とウマがあうってありえないよ

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 13:44:22 ID:MavQ3Mvh
500kbなら……どうしよう?

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 13:46:52 ID:oZ98GfnH
小学生ってあーた…。



それは言ってはいけないお約s(ry

994 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 13:54:49 ID:d/6Q+AED
よく考えたら(よく考えなくとも)、
もともと6000年も平民が抵抗してないという設定自体がすごいんだなぁ。
どんだけ完膚なきまでに反乱の目を叩き潰して、
どんだけ上手く飴と鞭を使ってきたんだか。

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 13:57:10 ID:4JOC3ULI
全てのキャラの政治的手腕がハンパないハルケギニア想像して小便ちびりそうになったw
被召喚者はただただ圧倒され、駆られ野繰り広げる政治劇の中で翻弄されるしかないという。

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 13:57:58 ID:4JOC3ULI
>>995
誤字訂正。

× 駆られ野繰り広げる
○ 彼らの繰り広げる

997 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 13:58:06 ID:C2sLADZf
それこそインドみたいなカースト制社会なのか
カーストが違うと全く違う生物みたいな感じの

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 14:00:29 ID:/LIbKrmv
実際魔法という明確な違いがあるんだからそうなるのがむしろ自然

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 14:01:44 ID:N3lqDZBZ
ハルケギニアにおいて、魔法そのものが滅ぼされる話を書いてみようか。その場合当然、
貴族はほとんど皆殺しにされるわけだが。ラ・ヴァリエール公爵家も、公爵自身も夫人も
エレオノーレも惨殺されて、病弱なカトレアと元々魔法の使えないルイズだけが生き残る
だろう。


1000 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/03(土) 14:03:41 ID:/LIbKrmv
病弱だろうがなんだろうが魔法使えたら駄目じゃね?

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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