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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part129

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 23:40:57 ID:4fhs5RGr
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?
そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part128
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1207653769/


まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

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    __              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃  `ヽ  .    ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.    ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
               ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!

--------------------------------------------------------------------------------

     _        ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
    J{  ハ从{_,      本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし      ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
   /く{ {丈} }つ       本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   l く/_jlム! |      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   レ-ヘじフ〜l       ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
               ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。

--------------------------------------------------------------------------------

   ,ィ =个=、       ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’      ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
                姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
               SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
               レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 23:43:48 ID:uUluC0ug
>>乙!

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 23:45:26 ID:2Hchf+/M
>>1


4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 23:47:32 ID:9S7JXPZ/
>>1乙です。

早速ですが小ネタを投下させていただきます。
ブラックラグーンよりあの双子です。
15分後に投下しようと思います。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/12(土) 23:54:10 ID:aPpRn14Q
支援

6 :ルイズの憂鬱:2008/04/13(日) 00:00:55 ID:9S7JXPZ/
前略 ちい姉様

 マジカルメイドが暗躍したお陰で、無事…いや無事ではありませんが何とか使い魔を召喚することが出来ました。
 ええ、出来たんです。 ですが……何というか人間の子供を呼び出してしまったんです。それも二人も。
 『見た目』だけはとても美しい双子の少年と少女が使い魔となったんです。 そう、なったんですが……わたし、これからの学院生活がとても不安です。
 ぶっちゃけ、家に帰ってもいいですか? いいですよね?

草々



ルイズの憂鬱(魔法少女ラジカルイズ〜双子編〜)



「ミス・ヴァリエール!」

 ある日、教室に呼び出されたルイズは、渋る双子の使い魔をつれて約束した時間より少し早くやって来た。
 教室に入るや否や待ち構えていた中年の女性教諭、シュヴルーズが怒鳴りあげたのだ。

「あの、ミセス・シュヴルーズ。 何か御用ですか?」

 覇気もなく気だるげに答えるルイズにますますシュヴルーズは声を荒げる。

「何かじゃありません! ミス・ヴァリエール! あなたは使い魔にどういう教育をしているのですか!」
「はぁ、その、スミマセン」
 
 ヒステリックな怒鳴り声に取り合えず謝罪の言葉を告げたルイズ。 どうやらまたこの双子が何かをやらかしたらしい。
 今度は何だろうか。 またモンモランシーの使い魔の蛙に何かしたのか、でも蛙の御尻にストローさして空気を入れるなんて昨日やって怒られたばかりだ。
 あるいはギーシュの使い魔のモグラの餌(ミミズ)に釣り針を仕掛けて釣り上げたことか、はたまた学院長の使い魔のネズミをまた罠にはめたのか。
 思い当たる節が沢山ありすぎてよく分からない。

「錬金の授業で使う粘土に爆薬を仕掛けるなんて! こんな悪戯初めてです!」

 ルイズは、『ああ、どんどん過激になっているなぁ』と思いながらもひたすら平謝りを繰り返す。
 それにも拘らず、 の怒りはまだ収まらない。そう、 がルイズを呼び出すのは何も初めてというわけではない。
 双子が悪戯を仕掛けるたびに、コルベールやギトー、オスマンにロングビル等、学院に努めている教職員から一通り注意を受けているのだ。
 その度に彼女は下げたくもない頭を何度も下げたのだ。

「昨日も、ミスタ・コルベールの髪を全て燃やしたではないですか! いいですか! ちゃんと教育なさい!」

 コルベールのあの可笑しな鬘はそういう理由だったのか。ルイズは心の中で納得すると再び頭を下げる。ちゃんと謝罪の意思をのせて。

「スミマセン。 ほら、あんた達もあやまんなさいよ!」

 この日、同席した双子の頭を下げさせようとグイグイと押すが彼らはそれに反発するのだ。
 そしてあろうことか、

「ばーか、はーげ、タコ坊主ー」
「タコなら海ん中でチューチュースミ吐けー」

 暴言を吐くのだ。
 ルイズの短い堪忍袋の緒は当然の如くブチキレた。

「ちゃんとあやまんなさいッ!」

 怒りと共に振るわれた杖から奔るはずだった魔法。だが忘れてはならない。彼女が魔法をうまく使えないという事実を。
 激しい爆発が教室中を蹂躙する。響き渡る4人の悲鳴。だが奇跡的に皆無傷だった。
 そして当然のようにルイズは教室の清掃を命ぜられたのだが、双子はというと当然の如くその場から逃げ出したのだった。

7 :ルイズの憂鬱:2008/04/13(日) 00:03:14 ID:Xb7qWeo2
拝啓 エレオノール姉様

 わたしはちゃんと学院を卒業できるのでしょうか?
 とても不安です。
 だからお願いします。家に逃げ帰っても怒らないで下さい。

敬具



数日後…。



 ルイズが部屋で双子と何ともいえない時間過ごしているとを唐突に扉を叩く音が聞こえるではないか。
 あまりにも激しく叩かれる扉。煩くて敵わないと扉を開けるとそこにはモンモランシーがに鬼気迫る雰囲気で仁王立ちをしている。

「少し時間いいかしら?」

 そう言うとモンモランシーはルイズの返答を待たずして部屋にズカズカと入って来た。
 用件をルイズが聞き出そうとする前に彼女は口を開いた。

「ルイズ、使い魔にどういう教育しているわけ? ギーシュがノイローゼになってるんだけど…どうしてくれるの」

 モンモランシーの言葉にはてと首を傾げるルイズ。
 その様子がモンモランシーを苛立たせる。

「ちょっと! しらばっくれる気?」

 モンモランシーが言うには……


8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:04:01 ID:/Hwwf4Ya
支援

9 :ルイズの憂鬱:2008/04/13(日) 00:06:11 ID:9S7JXPZ/
学院某所。

 その日、ギーシュは一人、使い魔のヴェルダンデに餌をやっていた。すると背後から不穏な影がするすると近づいてくるではないか。
 音もなくギーシュの背後にピタリとくっつくと耳元で吐息を掛けるように双子の、少年のほうが声をかけた。

「ねぇギーシュさん。 遊ぼうよ」
「あひゃぁ!」

 突然のことに飛び上がらんばかりの勢いで驚いたギーシュだったが、双子の姿を認めるとすぐさま使い魔を己が背に隠した。

「も、もうヴェルダンデをお前達の玩具にはさせないからな!」

 おっかなびっくり双子に向かって啖呵を吐いた。だが双子はそんなことは気にも留めない。
 今度は双子の少女のほうがギーシュの耳元で囁いた。

「何を言っているのかしら? 私達はギーシュさんと遊びたいの? ね、兄様」
「うん、姉様の言うとおりだからね、ギーシュさん」

 使い魔を玩具にされないと分かって一瞬だけ安堵したギーシュ。だが疑問が一つ浮かぶ。

「僕と遊ぶって……何をするんだい?」


 ギーシュの問いに双子は満面の笑みを浮かべて言い放った。

「んー、今日はお医者さんごっこでいいよね、姉様?」
「そうね。 せっかく本式の道具一式そろえたんだもの。 それにしましょう」

 途轍もなく嫌な予感がするので回れ右をしてその場を立ち去ろうとしたギーシュだったが…

「こ、これからケティと遠乗りの約束が…」

 そうは問屋が卸さない。少年がギーシュの服の襟をがっしりと掴んだ。ちなみにヴェルダンデはとっくに逃げていた。主を見捨てて……。

「姉様、きっと普通のお医者さんごっこが嫌なんだよ」
「まぁ兄様、本当かしら? だったら……」

――大人のお医者さんごっこにしましょう――

 そういってギーシュの眼前に出されたものは18歳未満の人には説明することが憚れる器具の数々。

「大人のお医者さんごっこー♪ 僕らのテクにかかればその愚息も昇天だよ?」
「さぁ、天使を呼んであげましょう……」

 哀れ。 ギーシュはもはや逃げることなど出来ない。

「やめろ! 助けてケティ! モ、モンモランシーでもいいから!」

 ああ、その悲痛な叫びは届かない……。

「い、いやぁぁぁぁ!」


10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:07:07 ID:e95YWoxK
アツー支援

11 :ルイズの憂鬱:2008/04/13(日) 00:08:28 ID:Xb7qWeo2
そんな事があったらしい。



「あれ以来ギーシュはうわ言の様に『助けてケティ』って繰り返すのよ!」

 ギリギリとモンモランシーの歯軋りが聞こえてくる。

「何で!? どんなプレイしたか知らないけど、何故助けを求めるのが私じゃないのよ! ふざけないでよね!」

 私もあんな事ギーシュにしてみたかったのにと、興奮して怒鳴り散らすモンモランシーを尻目に、双子はというと……。

「弱いわね、兄様」
「そうだね、姉様。 この程度で泣いていたらこの先辛いことがイッパイ、イッパイあるよ」

 シエスタから貰ったペロペロキャンディーなめながら、達観した様子で佇むのであった。
 それがルイズの逆鱗に触れたのは当然である。

「あやまんなさいッ!」

 ルイズは学んだ。怒りに我を忘れてはいけない。だから魔法は使わず杖で双子の頭を殴ったのだ。
 うわぁーんと泣き声をあげる双子の姉兄。ルイズはきっと懲りずにまた何かやらかすだろうと、遠い目をして考えていた。


親愛なるワルド様へ

 この先の学院生活がとても不安です。比喩でも過剰表現でもありません。
 例え中退してもわたしを貰ってくれますか?
 デルフリンガーに相談しても、
「剣であるオレにどうしろと?」
 そんなことばかり言って取り合ってもらえません。



 そんなルイズの神経をすり減らす双子の使い魔であったが、ルイズを癒してくれる時間があったのだ。

「寝顔は天使そのものね」

 子供らしく可愛らしい寝顔、多くの人はそれに癒されるだろう。
 剥製の作り方と銘打たれた本と囚われた梟と土竜の姿さえなければの話だが……。


12 :ルイズの憂鬱:2008/04/13(日) 00:10:13 ID:Xb7qWeo2
エピローグ(?)

「ねー、ルイズさん」
「圧力釜どっかにないー?」
「あー…シエスタの所に行けばあるんじゃない?」

 読書に勤しむルイズに話しかける双子。本から目を離すことなく投げやりに答える。
 
「はーい。じゃあ聞いてくるわ」
「ねぇ、アレ持った?」

 一瞬のやり取り……これでルイズは察した。

「…石礫とか釘詰めたら爆殺するからね」

 その言葉にブーブー文句を言ってくるが最早ルイズは気にしない。


前略 ちい姉様

 色々あったけど最近慣れました。
 家に帰らなくても恐らく大丈夫なはずだと思います。
 いろいろあるけれど、わたしは元気です……多分。

草々


13 :ルイズの憂鬱:2008/04/13(日) 00:12:27 ID:Xb7qWeo2
投下終了。
前回続かないとか言ってたのに続いてしまった魔法少女ラジカルイズ。
ええ、例によって3巻のおまけ漫画の双子を召喚です。
支援に感謝します。



14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:23:47 ID:NmAIjvK2
乙です

あの漫画は相変わらずカッ飛んでるなぁw

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:27:25 ID:QLgkIZFO
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会

最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち>>16

爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:29:59 ID:QLgkIZFO
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
 ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:31:48 ID:QLgkIZFO
姉妹スレ一覧

【アニキャラ総合】
【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚80人目】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1206915020/l50

ソードワールドのキャラがルイズに召還されました
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1199900690/l50

ダイの大冒険のキャラがルイズに召喚されました
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1204128590/l50

ハガレンのエドがルイズに召喚されたようです
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1181052298/l50

型月のキャラがルイズに召喚されましたpart5
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1207152628/l50

【カオス】ゼロのルイズが以下略【召喚70002人目】 SEED
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1204218994/

【漫画サロン】
HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part6
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1207560191/l50

【旧シャア専用】
ガンダムキャラがルイズに召還されました 2人目
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1205871030/
(『もしルイズが召喚したのがトレーズ様だったら』の次ぎスレです)

【エヴァ】
もしルイズが召喚したのがシンジだったら 第弐話
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/eva/1190887727/l50

各スレまとめ一覧

ゼロの奇妙な使い魔 まとめ
http://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1.html
ゼロ使×型月クロスSSスレまとめwiki
http://www13.atwiki.jp/zeromoon
ハガレンのエドがルイズに召還されたようですまとめサイト@wiki
http://www34.atwiki.jp/fgthomas/pages/71.html
新世紀エヴァンゲリオン×ゼロの使い魔 〜想いは時を越えて〜@ ウィキ
http://www10.atwiki.jp/moshinomatome/pages/1.html

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:32:44 ID:QLgkIZFO
157 :削除申請:2008/02/14(木) 20:56:50 ID:kMFXiYvI
管理人様
以下自作品の削除をお願いします。
(本人証明として、自ブログの方も削除致しました)

長編:1編
「ゼロのgrandma」
短編:2編
「色鮮やかな空へ」
「四系統だけど」

色々とご迷惑をお掛けしました。以降、忘却願います。






夜天の使い魔 第一部
夜天の使い魔 第二部

http://rein4t.blog123.fc2.com/

19 :大使い魔17:2008/04/13(日) 00:33:31 ID:RIuZ+mMe
投下予告
息抜きで書いた外伝を投下しまっす

20 :大使い魔17外伝 〜ジローの冒険〜:2008/04/13(日) 00:35:33 ID:RIuZ+mMe
スイッチ・オン 1、2、3!!
電流火花が 身体を走〜る〜

ジロー チェンジ キカイダー
ガリアン・エルフ迎え撃て、人造人間キカイダー

チェインジ、チェインジ!
ゴー ゴゴー ゴー ゴゴゴー!!


第一話「ヨルノヤミヨサヨウナラ」

「陰気な村だなー」
東方滞在から数年ほどして、三度聖地を突破してエルフたちを悔しがらせたジローは、ガリアのとある村に来ていた。
「吸血鬼でもいるのかな……?」
バカなことを考えながら、ジローは宿屋を探すために村の中心へと向かった。
当然、このハルケギニアでは珍妙な(ダークと戦っていた頃と全く同じ)服装をしているジローは目立った。
「あんた、随分変わった服を着ているね……」
「よく言われます」
「このサビエラ村に何のようだい?」
「宿を探しているんです。2日ほどの予定で」
「あんた、本気で行ってるのかい?」
「……ひょっとして、吸血鬼でも出るんですかー?」
やけに明るく尋ねるジローの一言に、老婆はおろか、周囲にいた村人たちまで凍らせた。
「……図星ですか?」
「当てずっぽうで言ったのかい……!」

村長宅兼宿屋。
王宮から、吸血鬼討伐のために派遣された騎士が滞在しており、しかも彼はジローの素性を知っていた。
「よく俺のことがわかったなあ」
「いやー、あの事件のせいで殿下はリュティスでも凄い有名人ですから」
「そうか……。しかし、本当に吸血鬼が出ているとはなー」
「二ヶ月前からだそうです。最初に12歳の可愛い娘が体中の水分ごと血を吸い尽くされて干物みたいな状態で道端に転がっていたそうです」
「酷いな……」
顔をしかめるジローを見て、少しだけ申し訳なさそうな顔をしながら騎士は続けた。
「それから約一週間単位で犠牲者が出て……。俺がこの村に到着した頃には犠牲者の数は8人になってました」
「その吸血鬼、かなり頭が回るな」
「はい。二人目の犠牲者が出て以降、村人たちは夜間の外出や森への出入りをやめたんですが、そしたら家の中に進入するようになりました」
「……屍人鬼(グール)を使っているかもしれないな」
「村人もその可能性を考えました。結果……疑心暗鬼に陥るものが多くなりました」
「噛まれた痕を調べれば……」
「無理です、虫や蛭に首を噛まれたのが多すぎて特定できませんでした」
「八方ふさがりか……」
出された牛乳を一気飲みし、ジローはため息をついた。

21 :大使い魔17外伝 〜ジローの冒険〜:2008/04/13(日) 00:37:05 ID:RIuZ+mMe
村長宅兼宿屋の、村長の部屋。
「申し訳ありません。みんな気が立っておりますのじゃ」
「二ヶ月で8人も殺られているからな……」
「ところで騎士様、そちらの方、どこかの国の王子様ですかな?」
「……分かるか?」
「騎士様が『殿下』と呼ばれておるのを見たものですから」
「……隠す理由も無いな」
騎士はそう言ってから、村長にジローを紹介した。
「この方はジロー・トリステイン。トリステイン王国の第一王子だ」
「何と……!!」
「もっとも俺は養子の上に、数年前に外交問題を起こして放逐された身だけどな」
驚愕する村長を見てジローが少し呆れた顔をした直後、ドアが開いた。
そして、五歳ほどの人形のような可愛い少女が入ってきた。
「おお、エルザ、お二人に挨拶なさい」
エルザがぎこちなくお辞儀をした。
「よろしくな」
「俺はジロー。よろしく」
騎士に対しては露骨に怯えていたエルザだったが、ジローに対しては少しは安心したかの様な笑みを見せた。
「君と俺とじゃ反応が違うな」
「殿下は有名人ですから」
「お二人方、違うのです」
「「?」」
「実は……」
村長は、エルザが一年ほど前に寺院で倒れていたのを保護、引き取ったこと。
両親がメイジに殺されたためメイジを怖がっていることを聞かされた。
「珍しくは無いが、ひどい話だな」
「生まれ持った力をそんなことに使うとは……!」
いつになく激しく憤るジローを見て、村長はキョトンとしていた。
「……殿下?」
「あー、殿下ってこういう話題になると頭に血が上り易くなるんですよ……」

夜、ジローの発案により、子供を含む若い女性は全員村長宅兼宿屋で夜を過ごすことになった。
「やはり、みんな不安そうな顔をしているな」
コートレットを頬張りながらジローは呟いた。
「殿下と俺ぐらいなものですよ。食事を楽しめるぐらい元気なのは」
ジローはふと前々から思っていたことを口にした。
「……吸血鬼って、どうして人の血を吸うのかな?」
「……何ででしょうね。ひょっとしたら、当の吸血鬼側も分かっていないのかもしれませんね。人間が野菜や家畜を食べるのと一緒で」
「そんなものかな……。ん?」
エルザが無言で自分に牛乳を持ってきたのを見て、ジローは礼を言った。
「ありがとう」
「……お兄ちゃん、凄く美味しそうに飲んでたから……」
ジローの微笑みに心を開いたのか、エルザは口を開いた。
しかし、そんな微笑ましい時間はいきなり終わった。
いきなり窓が割れる音がしたのだ。
その音に瞬時に反応したジローは、急いで音がした場所、エルザの部屋へと向かった。
部屋を空けると、窓ガラスが割れており、床には破片と一緒に、割る時に使ったと思われる棒切れが転がっていた。
「……これを使って割ったのか」
ジローは棒切れをもって食堂へと戻った。
「どうでした?」
「部屋の中にガラスの破片と一緒にこの棒切れが転がっていた」
「屍人鬼でしょうね、ガラスを割ったのは」
「吸血鬼は先住魔法が使えるからな。精霊の力なり何なりで窓を開けられるだろうし」

22 :大使い魔17外伝 〜ジローの冒険〜:2008/04/13(日) 00:39:32 ID:RIuZ+mMe
翌朝、朝食の時間になり、余り食欲がない女性陣とは対照的にジローはオムレツを10個以上も食べていた。
「食べますねぇ……」
「長丁場になりそうだからな」
「そうですね……」
そして日は傾き、再び夜が来た。
昨日はエルザの部屋の窓が割られたこともあって不安そうな顔だった若い娘たちも、騎士とジローがいる安心感から次第に明るさを取り戻し、村長宅兼宿屋は騒がしくなった。
ジローはギターを弾きながら、警戒していた。
そして、食堂のガラスが割れた。
割ったのはアレキサンドルだった
彼の口には、人間ではありえない一対の長い牙があった。
近くにいたエルザの髪を掴もうとしたが、ジローの飛び蹴りを食らい、怯んだためそのまま逃走した。
「待て!」
割れた窓から外に出たジローは、一瞬エルザの方を向いたが、村長が駆け寄ったのを見て、すぐにアレキサンドルの後を追った。
エルザが微かに微笑んでいるのを、一瞬だけジローは見ていた。
村の入り口付近までアレキサンドルを追ったジローは、側にあった丸太を手に持ったアレキサンドルと対峙していた。
アレキサンドルが丸太を振り下ろそうとした瞬間、ジローは顔をしかめながらも、ギターに内蔵されたマシンガンの引き金を躊躇うこと無く引いた。
屍人鬼になったら最後、殺す以外に助ける方法が無いことをジローは知っていたのだ。
あっという間に蜂の巣にされたアレキサンドルは、最期に「おっかぁ……」と呟き、動かなくなった。
「……村の中心が騒がしいが、まさか!?」
かすかに聞こえてくる村人たちの怒声から、嫌な予感がしたジローは急いでアレキサンドルの家へと向かった。

23 :大使い魔17外伝 〜ジローの冒険〜:2008/04/13(日) 00:40:54 ID:RIuZ+mMe
駆けつけたジローが見たのは、燃え盛るアレキサンドルの家と、松明を手にそれを囲むレオンたちであった。
レオンたちは口々に罵声を吐きながら家が燃えていくのを見ていた。
「何てことをするんだ!!」
怒声を上げた直後、ジローは迷うことなく燃え盛る家に突撃した。
十数秒後、崩れ落ちる直前にジローは占い師を連れて脱出した。
「何しやがる!!」
レオンが食って掛かったが、ジローはレオンの襟首を掴み更に声を荒げた。
「お前たちは自分が何をやっているのか分かっているのか!!」
「あんた、今のが吸血鬼退治に見えなかったのか!」
「証拠も無いし、それ以前に吸血鬼が煙に巻かれたぐらいで死にそうになるか!!」
「しょ、証拠ならあったぜ。その婆さん寝巻きと全く同じ色の布キレが八人目の家の煙突に挟まっていたんだ」
「……その家の煙突なら、今朝そこにいる騎士と一緒に既に調べた。そんな物はどこにも挟まっていなかったぞ」
レオンの襟首から手を離し、村人の一人が持っていた鎌を取り上げたジローは、その場にいたエルザの胸に突き刺した。
「え……?」
「で、殿下……、ってあれ?」
本来なら激痛の余り動けなくなるはずのエルザは、キョトンとしながら胸に刺さった鎌を引っこ抜いた。
「……いつ気付いたの?」
「昨日の夜、君の部屋に割れたガラスだけでなく割るのに使ったと思われる棒切れまであった。投げたのならともかく、手で持って割ったのにどうして部屋の中に残る」
「……」
「俺がアレキサンドルを追いかけようとした直前に振り向いた時、君の表情には怯えが見られなかった。それに、他の子達はまだ宿屋にいるのに、どうして君だけここにいる?」
「……お兄ちゃん、意外と目ざといんだね」
口を開いたエルザの口からは、吸血鬼の証である牙があった。
「エルザ……!!」
愕然とする村長を尻目に、エルザは言葉を続ける。
「みんなにばれた以上、この村にはいられないね……」
先住魔法を使ってエルザは逃げようとしたが、直後にジローが叫んだ。
「チェンジ! スイッチ・オン! 1、2、3!!」
電流火花を走らせ、ジローは変身した。
「とぉー!」
きゅるるるる〜、フォッ、カシンッ!
「お兄ちゃん、その姿は……!!」
エルザだけでなく、村人たちや騎士までも驚愕した。
(噂は本当だったようだな……)
「俺はジロー・トリステイン。またの名を、人造人間キカイダー!!」
そう名乗りを上げたキカイダーは、ムエタイよろしくワイクルーの舞を披露してから、戦闘態勢に入った。
「一人の青年が死んだ、俺の手にかかって。君が屍人鬼にしなければ、彼は俺なんかに殺されることはなかった!」
キカイダーの声に耳を貸すこともなく、エルザは先住魔法で操った木の枝でキカイダーを絡めとったが、すぐに破壊された。
「え!?」
エルザが面食らった隙を突いて、ジローは彼女の肩を思いっきり掴んだ。
「大車輪投げー!」
エルザを投げ飛ばし、間髪いれずキカイダーは止めの一撃を放った。
「デンジ・エーンド!!」
パリーン!
「きゃああああー!!」
エルザは断末魔をあげて、爆発した。
そして村長の足元に、エルザの生首だけが転がった。
村長はそっとその生首を抱いたが、十数秒ほどでエルザの生首は灰になった……。

24 :大使い魔17外伝 〜ジローの冒険〜:2008/04/13(日) 00:41:43 ID:RIuZ+mMe
吸血鬼退治の一部始終を見たレオンたちはこれまでとはうって変わって、急に馴れ馴れしくなった。
「あんた、凄いなー。吸血鬼をあっという間にやっつけちまうなんて」
レオンが開口したのを皮切りに、村人たちがこれでもか、といわんばかりにキカイダーを持ち上げ始めた。
自分たちが占い師にした仕打ちを棚に上げるレオンたちの態度に、キカイダーの何かが切れた。
プツーン……。
その音は、キカイダー本人だけでなく、村長と騎士にも何故か聞こえた。
数秒後、レオンたちはキカイダーによってあっという間に叩きのめされた。
キカイダーは特にレオンを念入りにボコボコにしていた。
「……騎士様、殿下が放逐される原因となった外交問題というのは……?」
「……五年ほど前、トリステイン国王の葬儀の席で、国王のことを悪く言った外賓を殴ったんだよ。ついでに、外賓の問題発言を止めなかった高等法院の連中まで殴っちゃって……」
「何と、まぁ……」
「後日、罰として義妹に当たるアンリエッタ王女殿下直々に王家放逐を言い渡されたんだけど、殴られた側にも非があったから放逐期間は6年間だけってことになったんだ」
「そうですか……」
キカイダーが暴れる様を見て、騎士はこう呟いた。
「にしても、ちょっとやり過ぎのような」
「まあ、レオンたちにはいい薬ですじゃ」
そう言い切った村長は、ようやく涙腺が崩壊し始めた。

朝、村の入り口。
馬に乗った騎士と、サイドマシーンに乗ったジローが村を出る準備をしていた。
「あの村長、身の回りの整理が終わったら他の人に村長の座と宿屋を他の人に譲って、エルザちゃんの遺灰と一緒にリュティスに引っ越すそうです」
「そうか……」
「これからどうするんですか?」
「リュティスにでも行ってみるよ。君の方は?」
「事の一部始終を報告して、辞表を出してから田舎に帰ります。今は東花壇騎士団に所属してるんですが、元々別のとこから強引にヘッドハントされたんで、辞めるタイミングを窺っていたんですよ」
「そうか。それじゃ、一足お先に」
ジローがそう言った直後、サイドマシーンは急加速し、リュティスへと向かった。
「プリンス・オブ・ジロー……。また会いそうな気がする……」

こうして、サビエラ村の吸血鬼事件は解決した。
しかし、村長の心には消えることのない悲しみが残った。
トリスタニアに戻れる日は来るのだろうか。
あの日の幸せが戻るのは何時の日か。
ジローは行く、果てしなき旅の路を。


プリンス・オブ・ジロー 僕らの仲間〜
正義の人造人間だ〜

悪と戦い〜 今日も行く〜
ギターのパンチとマシンガンで〜

ガリアン・エルフ、やっつけろぉ〜

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:46:17 ID:tNeA60lE
支援…でいいんだろうか?

26 :大使い魔17:2008/04/13(日) 00:46:24 ID:RIuZ+mMe
投下終了。
ジローが飲み食いしてる点に関しては、原作でも特撮版でも飲み食い出来るかどうかが明確になってないので「飲み食いできる」と判断させてもらいました。

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:50:14 ID:6eOoFRaG
前スレに投下しろよ

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 00:56:57 ID:xJOHxDRu
>>18 一回死ねば?

29 :大使い魔17:2008/04/13(日) 00:59:00 ID:RIuZ+mMe
20と21の間に投下し忘れた部分があったのでその部分だけ再度投下。

調査を始めた騎士の後を追うように村の中央に出たジローは、やることが無いのでギターを弾こうとしたが、農具を手にした村人の列がある家に向かっているのを見て、止めた。
「殴り込みか?」
「あの先にあるのは、三ヶ月前にこの村に越してきた占い師の家です!」
慌てて自分の下に来た騎士の言葉を聞いたジローは、すぐに後を追った。
ジローの予想通り、村人たちと、占い師の息子、アレキサンドルが衝突していた。
「待った待った! お前ら何やってんだ!」
「止めるんだ! そんな事をして何になる!」
騎士とジローが割って入り、数分後に村長が一喝したことでようやく村人たちは静まった。
薬草師のレオンが余計なことを言ったせいで更に自体はややこしくなったが、村長が再び一喝したのと、ジローがレオンの腕を思いっきり掴んだのが効いたらしく、村人たちは退散した。
「何て奴らだ!」
激昂するジローをよそに、騎士は少し淡白だった。
「……殿下、人間ていうのはあんなことが平気で出来るものですよ」
「そんな馬鹿な!?」
「あの事件で殿下も知ったはずです。人間の中にはどうしようもないほど醜くなれる奴がいることを」
「……」

これで本当に投下終了。
失礼しやした。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 01:41:32 ID:uB61urGp
GJ

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 07:00:40 ID:tgvyD5ch
具丈夫

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 09:37:41 ID:eyy8IEWv
>具丈夫
これは新しいな。
時に投下予約が無いようなら短めのを10分後くらいを目処に
こっそり投下したいと思います。
ええ、しばらくシリアス展開とかいった手前恥ずかしくて
こっそりとしか投下できません。



↑オヒ

33 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 09:53:32 ID:eyy8IEWv
第16話です。実質15話な16話です。

4月30日朝。
 ラ・ロシェールから1羽の鷹が舞い上がった。伝令として珍しくも無い
その光景は、だがしかしその使い魔を放ったメイジが密偵として逮捕され、
警戒していたヒポグリフ隊メイジの迎撃であえなく捕まった。
直ちに宿が調べられ、暗号表を没収され、拷問にかけられて連絡先などを
吐かせられる。偽物の定時報告書がアルビオンのレコンキスタめがけて送られた。

一方そのころ、啓太は頭を抱えていた。
「ルイズ。なんでお前がここに居るんだ!?」「きょろきょろきゅ〜〜〜?」
「だって、姫様が居て欲しいっていうんだもの。私姫様の女官なのよ?」
「いや、だから、約束破ったら俺が公爵に殺されるの! わかってくれよ!」
「え〜〜、でも、やっぱり私貴族だし? 領地もらっちゃったし?」
「ちゃったしじゃねえ!」「きょろきょろきゅ!」
「ケータ殿、ルイズを責めないでくださいまし。私が頼んだのですもの。
今、私には、どうしてもルイズに隣に居て欲しいのですわ。
でなければ重圧で潰れてしまいそう。いきなりの親征なんて。」
「そうですわよね、姫様! それに、私も手柄を立てたいのよ。
ゼロのルイズがゼロでなくなるには、やっぱり実績が必要だわ。
武闘員のみんなも同じ理由で乗り込んでいるのよ。わかって頂戴。」
「う〜〜〜!!!!!」「きゅ〜〜〜?」
啓太はうなった。説得できそうに無い。このままでは絶対に公爵から
大目玉を食らう。しかも矛先は娘や姫様に向けられない分自分に来る。

 悶々と悩んでいる啓太を、ルイズはじっと見ていた。実をいうとルイズは、
姫様が啓太の好み直球ストライクなのが心配で残っている。
姫様が襲われないか? 啓太に感服している姫様がライバルにならないか?
実に心配なのである。「…ライバル? 何が?」ルイズは首をひねった。
これではまるで恋のライバルとして姫様を見ているような?
次の瞬間、ルイズは顔を真っ赤にして辞去の言葉を述べると部屋を出て行った。
「…なんだ、突然?」 
啓太が首をひねる。妹ポジションをルイズ、ともはね、タバサの3人が
争っているのはわかるが、だからこそあんな反応は???である。
入れ替わりに、タバサが入ってきた。
「お、どうだ、無事に連れてこれたか? 大事なものは持ってこれたか?」
「(無言でコクリ)」
「そうか、良かった。」
啓太が、タバサの頭をなでた。わずかに目を細めて撫でられているタバサを見て、
ともはねがう〜う〜うなりながら二つに割れた自分の尻尾の先を追って
ぐるぐる回り始める。アンリエッタが、なんだかうらやましそうに見ている。
バタ〜ン!
ドアが勢い良く開けられ誰か入ってきた。
タバサが部屋に入ったのを見咎めたルイズである。


34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 09:53:34 ID:M3sUnDhg
キャモーン!!

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 09:53:39 ID:t0lw/8Rk
>>32
どうした 進路は開いているぞ

36 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 09:55:25 ID:eyy8IEWv
「ああっ!? タバサばっかりずるい! 私も私も!」
「いや、あのな、お前の頭を撫でる理由無いだろ?」
「あるわよ! 私はケータの妹なんだから!」
「ああっ! じゃあ啓太様、ともはねも撫でてください!」
「妹?」
ともはねとルイズを仕方なく撫でてやる啓太。
その光景を胡乱な目つきで眺めやるタバサである。
ルイズが、頭を撫でてもらいながら平らな胸を誇らしげに反り返らせる。
「そうよ! 私、ケータの妹にしてもらったんだから!」
「ともはねだって妹なんです!」

注:二人とも無理やり承諾させた。

次の瞬間、猛烈な勢いで二人はガンを付け合う。
タバサは、そんな二人をじっと見詰めた後、啓太に向かって無表情な顔を少し、
ほんの少しだけ恥ずかしげにしながらポツリとつぶやいた。
「ケータお兄ちゃん?」
「おお!?」
啓太が驚きの声を上げるくらい、様になっていた。
「な、なんであんたまで!?」「だめですっ!!!」
啓太は、ルイズとともはねを頭から締め出してタバサの頭を撫ぜた。
「タバサにお兄ちゃんて呼ばれるのが一番しっくり来るな。」
「いや〜〜〜!!!!」「だめだめだめだめだめ〜〜〜!!!!」
大騒ぎをしている二人。完全に駄々っ子状態である。
アンリエッタがおずおずと近づいてくると、頭を差し出した。
「?」←啓太 「!?」←ともはね 「!!!」←危機感丸出しなルイズ 
「(無言でほにゃん)」←頭撫でられてるタバサ
「あの、姫様?」←戸惑ってる啓太
「あの、私もお願いします。」←頬を赤らめたアンリエッタ
「!!!!」←危機感丸出しなともはね 
「!!!!」←危機感丸出しなルイズ
まさかお姫様相手にダメと怒鳴るわけにも行かず無言でじたばたしている
二人を置いといて、啓太はなでなでしてやった。

だって啓太、アンリエッタコマすの狙ってるし。

猫のように目を細めるアンリエッタ姫である。
思えば、このようにかわいがってもらうなど絶えてなかったことなのだ。
その表情を見て、啓太は内心ほくそえんだ。
(「いける! いけるぞ、本物のお姫様を侍らせる事が出来る!
ようこや時子みたいな地雷女の暴力で毎日苦労する地球の日本に比べて、
なんていい世界なんだ! ふふふふ、ルイズ、召喚してくれてありがとよ!」)


37 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 09:56:24 ID:eyy8IEWv
うう、見つかってしまった(TT)




 さて、しばらくしてから。
「あの、啓太殿、私、お願いがございますの。」
「なんでしょう、姫? 何なりと命じてください。」
(「くくくくく! 結婚してくれとか今夜部屋にとかだったらどうしよう!?」)
「〜〜〜〜〜!!!!(ジタバタ)」←危機感丸出しなともはね 
「〜〜〜〜〜!!!!(ジタバタ)」←危機感丸出しなルイズ
「(すっと無表情になる)」←タバサ

「あの、啓太殿、私、結婚したい人がいるのです。ご協力して頂けますか?」
(「きたっ」)啓太は心の中で親指を突き出して拳をぐっと握る。
「結婚は王族の義務。とはいえ、やはり好きな方と添い遂げるのが
望ましいですな。姫殿下の意中のお相手はどなたでしょうか?
それによって難易度が変わります。」
「あの…」
「どうぞ、おっしゃってください。ここには姫殿下が本音を話しても
咎めたり外に漏らすような人はおりません。」
「はい。では。」
ルイズはもちろん、ともはねも口外はしない。タバサも、家族を助けてくれる
啓太が止めるならもらしたりしないだろう。それに、今タバサの家族や
親しかった使用人を庇護しているのはトリスティン王宮なのだ。

「アルビオン皇太子、ウェルズ・テューダー様です(顔真っ赤)」

「……はい?」
「ぷっ!」「くっ!」「(無言で本を読み始める)」「きょろ?」
「む、難しいでしょうか?」
「えっと。」
期待していた啓太は、完全に思考停止していた。
「きゃはははは!!!」「あはははは!!」「(読書中)」
「あの、どうしまたの、みなさん?」
戸惑うアンリエッタ。ルイズは、腹を抱えながら答えた。
「い、いえ! 素晴らしいと思いますわ! お似合いでございます、姫様!」
「お姫様と皇子様なら最高ですね! ひらひらでフリフリできらきらです!」
ともはねも祝福する。タバサは無反応に本を読んでいる。
啓太は、がっくりと肩を落として、声を絞り出した。
「あ〜〜、わかりました。出来るようならやってみます。難しいので
確約は出来ませぬが、不可能ではないでしょう。」
「まあ! ありがとうございます!」
ぱあっと顔を輝かせるアンリエッタ。神々しい美貌が、さらに輝く。
その隣で、どんよりと曇り空な啓太である。明暗くっきり。
「ルイズ、ありがとう。あなたのおかげだわ。ケータ殿と会ってから、
全てがいい方向に進んでいるように思います。いきなり呼ばれてしまった
ケータ殿には申し訳ありませんが、ルイズが呼んでくださったことは
本当に行幸でした。こんなケータ殿の側にずっといたら、自然に慕い
頼りにしてしまう。ルイズの気持ち、わかりますわ。本当にお兄様みたい。」
啓太は、この間に気を取り直していた。回復が早いのも啓太の長所だ。
「ははは、ほめすぎでございますぞ、姫様。」
(「こうなったら、この姫さんが俺に全幅の信頼を置く方向に計画修正だ!」)


38 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 09:57:56 ID:eyy8IEWv
「姫殿下、そろそろお時間で…おや、なにやら楽しい事でもございましたか?」
呼びに来たマンティコア隊長ド・ゼッサールが笑顔で聞く。
まだ正直に話すわけには行かない段階である。
アンリエッタは、何事も無かったかのように顔を上げるとそそくさと
出て行った。ルイズが、すかさずついていく。

 そして、啓太は。
「し、しまった〜〜〜〜!!! ルイズを返しそびれちまった〜〜〜!!!」
大騒ぎにまぎれてすっかり忘れていたのである。
「ま、まずい、ルイズがもし戦死すれば確実に公爵に殺される。
怪我しただけでも一歩対応を間違えれば公爵に殺される。
戦場にいたというだけでものすごくいびられる!」
トリスティン第3番目の実力者の怒りである。啓太はがっくり肩を落とすと、
「はああ。しょうが無い。あきらめて行くか。」
そういって部屋を出た。作戦の概要を明かし、戦いを始める時間なのだ。
もう、ルイズと姫を説得している時間はこれっぽっちも無かったのである。

 事実、公爵は後に誤解から妻・烈風カリンにぼろくそにされた
鬱憤ばらしで啓太をいびるのだが、今は本編に関係ないのであった。



39 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 09:58:46 ID:eyy8IEWv
し、支援ありがとうございました。

以上で今回の分は終了です。


見つかっちゃったよorz

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 10:10:50 ID:4O7Lt8+1



41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 10:12:41 ID:CSe8woIF
>>39
こっそり投下したいなら、避難所に投下するとか
真夜中の2時3時に投下するとかしないと駄目だろw

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 10:56:07 ID:YdrCOuJI
>「?」←啓太 「!?」←ともはね 「!!!」←危機感丸出しなルイズ
SSなんだから↑の台本のト書きみたいな表現は多用しないほうが良いと思うよ。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:01:47 ID:gjMfxC+i
それこそSSなんだから好きでいいんじゃない?
本文中に擬音入れたり会話文を5行連発とか「超ライト」ノベル路線なんだし。
小説を意識して絶対擬音を入れない人とか、読みやすさ重視で空白行大量使用とか
人それぞれでいいかな、読みにくいわけじゃないし。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:06:08 ID:SjqqtarN
いやぁ、常識的な日本人なら削除依頼出すくらい恥ずかしい駄文だよ
いぬかみ以外の作者全員が失笑してるんじゃね?

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:15:43 ID:gb3eHAbX
>>44
そんなアナタに毒吐きスレ

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:17:11 ID:V+dcuUm9
そんな言われる程ひどいかねぇ?

このレベルでダメとか言われたら、誰もSS投下できねーよ

第一、SS書いて投下するのに誰の許可もいらんわい。阻止する事だって出来やしねえ


つーわけで、いままでどーり投下よろしくー乙でした

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:20:20 ID:8KOy+lIm
これを酷いと言わなきゃ、他のSS作家に失礼だろ。

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:25:07 ID:EO9OOrU6
>>44さん少しは常識身につけたらどうですか?

ともあれいぬかみGJでした

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:25:33 ID:GxpgRSg6
>>47
まずお前さんが失礼だ。
お前さんのような意見のために毒吐きがあるんだから、そっち行け。
俺は「超ライト」路線でも一向に構わないと考えてるから、いぬかみっ氏には頑張ってほしい。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:38:39 ID:jEC84emt
まったく……そんなに嫌なら見なきゃいいじゃん? >>44 >>47
俺は興味がないor見たくも無いヤツは完全にスルーしてるぜ?
そうやって一々嫌味なこと書き込んでるっつーのはしっかりと読んでるってことだろ?
その上でそんなこと書き込んでもただの荒らしにしか見えないって事をいい加減自覚しろ。
それでも書き込みたいなら他の人が言うように毒吐きスレに逝け。

それからいぬかみっ氏へ、こういう人も居るけど気にせずに続きを書いてください。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:40:57 ID:CSe8woIF
>>50
>>44>>47は実はツンデレなんだよ。

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:47:20 ID:1QLGEeM0
>>44>>47は実はツンデレなんだよ。
デレられても困るキャラクターのような気がするんじゃがのぅ

それはそれとしていぬかみっの人乙でしたー
啓太が羨ましくてたまにはピンチに陥れとか思ってしまうのですよ。
そこからの大逆転は基本だが燃えるのです。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:52:08 ID:7k955lgb
これで勝ったと思うなよ・・・///
↑謙虚なナイトもツンデレか。

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 11:55:13 ID:Nyb1UOLz
文の書き方に難があるのは事実。
とはいえ、この更新スピードと文章量は上等の部類ではないだろうか。着眼点は悪くないのだから、それだけでも改善してくれれば……

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 12:07:40 ID:s3HKUbXn
>>46
安心しろ。
普通の人ならこのレベルのSS書いても恥ずかしくて投下以前にボツにするから。

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 12:11:32 ID:BMMUkpxt
安心した

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 12:17:35 ID:6eOoFRaG
>>54
> 文の書き方に難があるのは事実
どこらへんが? そこの部分の指摘と解説を、あとどの様にしたらよいかの改善方法と
お前さんが書いた文の1例を見せてくれ。

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 12:22:17 ID:ReSlV0fc
wikiでさ、ゼロの戦乙女って良く更新履歴に乗ってるけどどうして?
文章改変してるのかな?

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 12:55:08 ID:6Chjl00G
ふとギムリの元に、エアカナダを引退したC-GAUN号機が召喚された光景を思い浮かべてみた。

一部の人にしか分からないネタだな

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 12:58:43 ID:I+k1OvJQ
只で娯楽を享受させて貰ってる遊び場で、質が悪いと作者の方を非難する書き込みを何の恥ずかしげも無くされる方もこのスレにはいらっしゃいます。
つまり我々も書き込めるのだから、少々叩かれようと恥ずかしく思う必要は無いと、表面上の言葉でなく行動自体で示す。深いなぁ、感服致しました。
私もこのスレの益々の繁栄を願っております。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:03:24 ID:CSe8woIF
ていうか2chに投下されるssなんてト書き形式が大半じゃね?
このスレの読者が理想高杉なんだよ。

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:10:43 ID:WDP/4a7u
>>61
おいおい、最近はなのはクロススレの住人ですら言わなくなったことを。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:15:49 ID:pMpXVcON
おかしな所はおかしいと指摘して何が悪いんだ?
クソミソにけなすだけなのは論外だが、
持ち上げてるだけじゃ欠点が直らない。

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:22:30 ID:0djnL3Vw
>>63
そういう「俺が欠点直してやる」っていう上から目線での物言いはまともだとでもw?

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:23:01 ID:LaidN2z+
>>63
言ってる事は確かに正論だが…
プロの編集者でもない在宅批評家が、自分の感性のみでした批評で作品が良くなるとは思えないな。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:26:12 ID:e1KxaBpn
ト書きがおかしいなんて誰でも感じるまっとうな感想だろうに

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:26:32 ID:XyKXRYdd
別に言いたいこと言えばいいじゃん。マンセーしなきゃならないってわけじゃないんだし。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:27:14 ID:+ukKFbC8
ト書きはさすがに……とは思うがねぇ。
地の文が話し言葉になっているというのも良くある要素だが
どっちにしろちょっと気をつければ良いだけのことだし。

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:27:46 ID:RgowvAS5
筒井康隆曰く
「評論なんて無視しろ」
「ライバルを蹴落としたければそいつの作品の見当違いな部分を褒めろ」

70 :さざなみ寮生 ◆ZMP6Ne1FYo :2008/04/13(日) 13:29:10 ID:/CghX0/Z
皆様こんにちは、前回からまた間が空いてしまいました。忘れられていないか心配です。
激論を交わしてらっしゃるところ申し訳ありませんが、進路グリーンでしたら35分頃から18話投下しても大丈夫でしょうか?

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:29:50 ID:MiPp4t9l
結局は粘着の荒らしでしょ。ルイズの扱いが悪いと頭に血が上って降りてこないタイプ。
物語中の幼児に対してはMなのにこのスレではなぜかSなのが不思議。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:30:44 ID:6Chjl00G
>>70, wind 220 at 25kt, runway is clear.

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:30:45 ID:uV0Rxd3k
支援
この変な空気を飛ばしてくれ

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:30:54 ID:MiPp4t9l
>>70 妨害して悪かった。予定通りに進めて下さい。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:31:49 ID:s5xOlBzE
>>71
認定厨乙w

76 :さざなみ寮生 ◆ZMP6Ne1FYo :2008/04/13(日) 13:35:14 ID:/CghX0/Z
支援ありがとうございます、投下開始いたします

イザベラ管理人第18話:家族というモノ・後編


日が落ちたラグドリアン湖畔の森の一角、焚き火を囲む数人の少年少女がいる。
その中でも最も小柄な少女、タバサは悩んでいた。
が、彼女の鉄面皮は欠片ほども動いていないので、それに気づく者はいない。
キュルケもタバサの方を向いていないので気づくわけもない。
「ば、爆破って…お前ら過激なことするな…」
「あら、発案はあたしじゃないわよ?昨夜まで一緒だった素敵な騎士さんが発案者よ」
耕介と別れて翌日の夜、二人は爆破作業に勤しむためにラグドリアン湖にやってきた。
そこを謎の剣士に襲撃されたのだが…その剣士は惚れ薬の解毒薬の材料を求めてやってきていたサイトだったのだ。
惚れ薬を誤飲したというルイズは、まさしくどろどろふにゃふにゃになっており、確かにサイト達がわざわざこんな場所まで材料を調達にやってくるのも頷ける有様だ。
「また素敵な人?フン、相変わらずゲルマニアの女には慎みってものがないようね」
「ふふ、そうよ?惚れ薬で無理やり繋ぎとめられる慎み深いトリステイン貴族様と比べれば、自分の魅力で勝負するゲルマニアの女が慎みに欠けるのは当然じゃない?」
「ぐっ…」
モンモランシーがトリステイン貴族らしい言葉を口にするが、舌戦においても状況においてもキュルケが有利である。
トリステイン貴族VSゲルマニア貴族の舌戦をよそに、サイトはどろどろになったルイズに迫られまくっているらしく、疲労困憊と言った有様だ。
そんな彼に、耕介とニアミスしていたと伝えるべきか…。
「う、うわ、ルイズあんまりもぞもぞしないでくれ…ッ!」
胡坐をかいたサイトの腕の中で眠るルイズが、寝苦しいのか身じろぎしたらしい。
腰のあたりへの刺激が危険なことになっているのだろう。
タバサは結論を出した。
伝えるのは止めだ。
サイトはルイズの相手で手一杯のようだし、ニアミスしていたことを告げたところで何ができるわけでもない。
耕介はプチ・トロワに戻ったし、あの様子では…。
タバサは従姉が暮らすプチ・トロワの方角へ顔を向けた。
今自分が心配しても無駄であることはわかっているが…やはり、心配なのだ。


同時刻、プチ・トロワ。
イザベラは、メイドに持ってこさせたティーセットで紅茶を淹れる耕介を見つめていた。
その手つきはずいぶんと手馴れており―2ヶ月間もプチ・トロワで暮らしていれば当たり前ではあるが―イザベラ付のメイドと比較しても遜色がない。
特に、イザベラの好みの濃さと温度を叩き込まれてからは、イザベラが飲む紅茶は全て耕介が淹れたものである。
イザベラ専用の優雅な装飾が施されたカップには既にミルクが少し張られている。
そこに紅茶が徐々に注がれ、芳しい香りと温かな湯気が立ち上る。
王宮に届けられたばかりのセカンドフラッシュで淹れられた紅茶は、イザベラの好物の一つだ。
以前はストレートで飲んでいたが、耕介が試しに淹れたミルクティーを飲んでからは、いつもミルクを入れるようになった。
ティースプーンでかき混ぜられ、薄い紅が乳白色に染まっていく。
「できた、どうぞ」
耕介がソーサーに乗ったティーカップをイザベラの前に置いた。
紅茶独特の芳香がより一層強くイザベラの嗅覚を刺激する。
耕介が己の分の紅茶を淹れるのをなんとなく待つ。
耕介が淹れ終わったのを確認し、同じタイミングでカップを持ち上げる。
一口啜ると、少量のミルクと混ざり合った紅茶独特の風味が舌に広がる。
馥郁たる香りが鼻に抜ける。
しばらくの間、二人は何も言わずに紅茶を楽しんだ。
そして、またもや同じタイミングでカップを下ろす。
そのことがどこかおかしくて、イザベラはほんのわずか表情を緩ませた。
「どうした?」
耕介が問いかけるが、イザベラはなんとなく理由を言う気にはならなかった。
「なんでもないよ」
それ以上耕介は何も聞かず、わずかに首をかしげただけだった。

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:36:13 ID:WGOw/s27
タバサかわいいよタバサ
ところでタバサメイン小説が少ない件について何か一言

78 :さざなみ寮生 ◆ZMP6Ne1FYo :2008/04/13(日) 13:37:14 ID:/CghX0/Z
イザベラは、やけに落ち着いている自分に驚いていた。
自分はもっと取り乱すと思っていた。
事実、父に『下がれ』と告げられた時には何も考えることができなかった。
恐怖と悔恨と怒りと諦念に支配され、心が雁字搦めにされた。
わかっていたことだ。父は自分の努力など意にも介していない。
叔父が死ぬ前に、既に試していたではないか。自分がいくら政治や魔法について勉強し、父の役に立とうとしても…父は目もくれなかった。
今更、再び政務や軍略を学んだところで、父が自分に目を向ける道理があるはずがない。
それでも、自らの利用価値を高めることで、ほんのわずかでもいいから父の興味を惹きたかった。
褒め言葉など期待したわけではない。ただ、視線を向けてくれるだけで良かった。
だが、結局、父はイザベラに何も向けることはなかった。
北花壇騎士団団長としての手腕を褒めてはくれたが、あんなものは父が部下を動かす際の操作術以外の何者でもない。
父の出頭要請の本題は「シャルロットをどうするか」だけだ。
シャルロットのことがなければ、イザベラが呼ばれることなどなかった。
『もしかしたら』などという希望的観測とさえ言えない、既に妄想の域に堕した望みにすがった結果がこれだ。
一人だったなら、もう何もすることはできなかっただろう。
何をする気力も湧いてこなかっただろう。
けれど、力を失って崩れかけた時、そばに耕介がいてくれた。
父の命令に思考を漂白されたまま退出しようとした時、耕介が後ろにいてくれた。
そして、イザベラとしては驚くべきことに、耕介は怒っていたのだ。
既にこちらを見もせずに、愛人に人形の説明をする父を睨みつけ、内出血を起こすほどに右手を握り締めて。
イザベラよりも頭一つ分以上は高い位置にある瞳が、普段の彼からは想像もつかないほどの熱さで燃え上がっていた。
耕介は”イザベラのために”怒っていた。
母が死んでから、イザベラのためにあれほどに心を動かしてくれた人がいただろうか。
絶望と諦念に染まって穴だらけになった心に、耕介の存在がすっぽりと納まった。
だからかもしれない。
今の自分が、平静でいられるのも。
イザベラの根本を成していたのは、認めてほしい、自分を見てほしいという叫びだ。
彼女の世界が壊れはじめた7年前から、彼女はずっと過去の残骸にすがり、直せないものを直そうとしてきた。
直せないことに気づきたくなくて、父との関係を失いたくなくて、意地と虚勢を張り続けてきた。
けれど、どうやっても、残骸は所詮は残骸。時間を巻き戻す術でもなければ、既に修復不能な域に達しているのだ。
後悔は尽きない。
もしも自分に魔法の才能があったら、いやむしろ才能が完全になければ。母が死んで変わり始めた父を支えられるほどの力があれば。
だが、イザベラにはわずかでも魔法の才能があり、父を支えられるほどの力はなかった。
いったいどうすればよかったのか、今でもわからない。7年間、ふとした時に考えてきたことだ。
それでも、答えは出なかった。そもそも、答えが出るような問題ではないのかもしれない。
なんにせよ、もう受け入れるしかなかった。
もう…イザベラとジョゼフは、親子ではないのだ。
ただ、その形だけが残っているだけで中身が空っぽの器でしかない。
だが、それならば、新しい器を用意すればいい。新しい中身を注げばいい。
そのどちらも、今ならイザベラは作り上げられると思うのだ。
「イザベラ…その…悪かったな、取り乱して…」
カップを下ろしてからしばらく沈黙していた耕介が、ばつが悪そうに右手をなでながらそう言った。
イザベラが止めなければ、あの場でジョゼフに怒鳴りかかろうとしたことを謝っているのだろう。
彼の右手は、イザベラの《ヒーリング》によって既に元の色を取り戻している。
イザベラは人生でおそらく初めて、魔法が使えることに感謝していた。
「別に、いいさ。それよりも、あんたがあんなに怒ったことに驚いたよ」
この温厚という字を具現したような耕介がイザベラのために激怒したことは、本当は震えるほどに嬉しかったが…素直にそんなことを言えるわけがない。
故に、紅茶の湯気に表情を隠して、イザベラはなんでもないように言ったのだった。
「そりゃ、怒るさ。それに俺は結構怒りっぽいんだぞ」
数秒、沈黙が降りた。
「……あんた、それ本気で言ってる?」
「え?ああ、そうだけど…」
場を和ませようとした冗談か?単にとぼけてるだけか?
否、おそらくこいつは…
「全くの本気なんだろうね…」
イザベラは頭痛を覚えて額を押さえた。
耕介は心底からわけがわからないといった風で、訝しげにイザベラを見つめている。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/13(日) 13:39:16 ID:d2pJkTK0
支援

80 :さざなみ寮生 ◆ZMP6Ne1FYo :2008/04/13(日) 13:40:23 ID:/CghX0/Z
「まぁ最近は無闇に怒らないように気をつけてるけどさ。10年くらい前は荒れててさ、色んな奴にケンカ売って殴り合いしてたよ」
肩をすくめて、自嘲気味に耕介はそう言った。
またもや沈黙が降りる。
イザベラは、裏町にいるようなチンピラのごとく、耕介が道行く他人に因縁をつけて殴りあいをしている様を想像した。
いや、正確に言うならば、想像しようと試みた。
「………あんたが……殴り合いの…ケンカ…?」
「ああ。昔から背だけはでかかったから、結構強かったんだぞ?ま、武道家には手も足も出なかったけどな」
何かを思い出したのか、遠い目をして上腕を撫でる耕介。
一方、イザベラは、やはり荒れている耕介というのを想像するのに苦戦していた。
そこではたととあることに気づいた。
(あたし…耕介の過去をほとんどなにも知らない…)
いつの間にか、耕介は今も昔もこうなんじゃないかと勝手に決め付けていたのかもしれない。
だが、そんなわけがないのだ。
イザベラとジョゼフが、昔は仲のいい親子であったように、耕介にも今に至るまでに様々な出来事があったはずなのだ。
思い返してもみろ、酔いが回っていておぼろげではあるが、エギンハイム村での狂宴で彼は誰かを傷つけたことがあると言っていたではないか。
いったいどうして、今の今まで、彼のことを知ろうとしなかったのだろう?
(……決まってるか……)
自分は過去のことを何も話していないのに、耕介には問うことに気が引けたのだ。
そして、同時に、イザベラは”知りたくなかった”のだ。
「はぁ……」
イザベラは深いため息をついた。
気づいてしまったのだ。
耕介を、”人”として…”耕介”として見ていなかったことに。
「大丈夫か、イザベラ?」
耕介が心配げに声をかけてくる。
先ほどからのイザベラの挙動は、どう控えめに見ても不審すぎたので当然だろう。
だが、イザベラにとってそんな心から心配してくれる相手というのは、もう望むべくもないものだった。
だから、今それを与えてくれる相手である耕介を、昔与えてくれていた父や母に重ねていたのだ。
言うなれば、代替物にしていたのだ。
「コースケ」
けれど、今、イザベラは”耕介”が知りたいと思う。
「あんたの昔のこと、聞かせてくれないか?」
「ん、俺のこと?」
「ああ、コースケが荒れてた頃のこととか…サザナミ寮…だっけ?でのこととかさ」
”主”と”使い魔”ではなく”擬似親子”でもなく、”イザベラ”と”耕介”として、関係を築きたいと思う。
だから、もっと自分のことを話そう。
だから、もっと耕介のことを知ろう。
「あんたのことを知りたいからさ」
そう言って、イザベラは笑顔を浮かべた。
それは、過去へ向かって手を伸ばし続けた少女が未来へと向き直った証の、歓喜の笑顔。
見る者全てを魅了する、希望を得た者にしか成しえない輝かしい一人の少女の笑顔だ。

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:41:04 ID:ReSlV0fc
>>77
仕方ないと納得しながらもネットの海を漂流し探しております

支援ー

82 :さざなみ寮生 ◆ZMP6Ne1FYo :2008/04/13(日) 13:42:29 ID:/CghX0/Z
耕介には幾度も自問してきた事がある。
それは、どうしようもない、答えの出ない二律背反。
理性的な自分が語りかける。
『本当にこれ以上深入りしていいのか?お前は異邦人なんだぞ?いつかは元の世界に戻らねばならないのだぞ?』
感情的な自分が語りかける。
『確かに異邦人だ。だが、だからといって目の前で苦しんでいる少女たちを見過ごすのか?』
いっそのこと、戻れる可能性が完全になければ、これほど悩む必要はない。
だが、未だ手がかりは掴めないが、可能性がないと断じるにはまだ早いだろう。
それに、最悪でも姉の十六夜のために400年を放浪し続けた御架月だけは、なんとしても元の世界に帰してやらねばならない。
そのためにも戻ることを諦めるわけにはいかないし…耕介自身にも、諦めるには元の世界には未練がありすぎる。
だが、今耕介は何をしている?
イザベラの悲しみを知り、使い魔の契約を結んだ。タバサからは父親のように慕われている。エルザは耕介を唯一の拠り所としている。
マルコーは料理人仲間として友誼を結んでくれている。プチ・トロワのメイドや衛士の一部にも友人と呼べる者たちがいる。
いつかは消えなければならないこの世界で、何故こんなにも多くの人たちと関係を築いた?何故自ら未練を増やした?
元の世界には帰りたいが、こちらの世界の住人たちとも関係を続けたい。
そんなことは不可能だ。
元の世界に帰るならば、こちらの世界に残るならば、片方の世界とは関係を断ち切らねばならない。
今は帰る手段が見つかっていないからまだいい。
だが、いざ帰る手段が見つかった時…本当に決断できるのか?
槙原耕介という人間は一人しかいない。
故に、この問題に最良の答えは出せない。
いつか断ち切らなければならない関係ならば、これ以上深入りすべきではないのだ。
特にイザベラ、タバサ、エルザの3人は耕介を失えば深く傷つくだろう。
既に手遅れと言える域に達しているが…これ以上、彼女たちの傷を深くするつもりか?
理性ではわかっている。これ以上、彼女たちに深入りすべきではない。
けれど…耕介は目の前で苦しんでいる人を見ては、手を差し伸べずにはいられない。
そして、その度に苦悩は深まる。
彼女たちの前では、悩んでいるそぶりなど見せない。そんなことができるわけがない。
だが、頭の片隅にこびりついて離れないその問題は、ずっと彼を苦しませ続けている。

「あんたの昔のこと、聞かせてくれないか?」

だが…もう悩むのはやめだ。
問題の先送りに過ぎないことはわかっているし、根本的な解決など不可能だ。
けれど。

「あんたのことを知りたいからさ」

こんな笑顔を見せられてしまっては。
せめて…せめて、彼女が耕介を必要としなくなるまでは、共に在りたいと思ってしまうではないか。
確かに別れは確定していることだ。人間なのだ、仮に異世界という壁がなかったとしても、いつかは死という別れが否応なしにやってくる。
だからといって、それが彼女たちを突き放す理由になるのか?
御架月だけは早く元の世界に帰してやらねばならないから、帰る手段は探し続ける。

「ああ、わかったよ。さて、何から話そうかな…」

だが、イザベラが他の家族を見つけて愛情を与える側になるまでは、彼女と共にいようと…耕介は決断した。
そして、耕介は青二才だった昔…ケンカ三昧の荒くれ者であったことや、恋人に迫って投げ飛ばされて全治2週間の骨折を負わされたことなどをイザベラに聞き出されることとなったのであった。
恋人がいたことや、その恋人に迫ったことを知られてイザベラから厳しいツッコミを受ける耕介であったが、それはまた別の話。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/13(日) 13:43:23 ID:d2pJkTK0
試練

84 :さざなみ寮生 ◆ZMP6Ne1FYo :2008/04/13(日) 13:47:17 ID:/CghX0/Z
アンドバリの指輪の力によって仮の命を与えられたウェールズと、そうとわかっていても愛のために生きようとしたアンリエッタの哀しい別れ。
それを見届けたサイト一行をシルフィードにて学院まで送り届けたタバサは、切ない気持ちを抱きながら寮の自室へと戻ってきた。
例によって彼女の鉄面皮は動いていないが…心中は、複雑であった。
死者との再会…それは、いつの時代も人が望むものだ。
タバサとて、シャルルともう一度会えるとなれば、それがどんな邪法であろうとも手を出しただろう。
だが、アンリエッタと共に杖を向けてきたウェールズは、ラグドリアン湖でのウェールズを見ればわかるように、完全に他者の操り人形となっていた。
恋人、親子の違いはあれど、あのアンリエッタはタバサであったかもしれないのだ。
まるで、タバサの願いを皮肉られたようにも感じてしまい、会ったこともないクロムウェルとかいうレコン・キスタの首領にはどうしようもない嫌悪を感じる。
タバサがベッドに腰掛けて悄然としていると、突然窓をコンコンと叩く音がした。
タバサは特に動じることもなく、《念力》で窓を開けて深夜の闖入者を招き入れる。
深夜の訪問者に驚くことはなかったが…それが一つだけではなかったことはタバサをわずかに驚かせた。
それは、2羽のフクロウであった。
机の上まで飛んでくると、片方の体が突然真ん中から真っ二つに分かれ、中から手紙が出てくる。
もう片方には足に手紙がくくりつけられていた。
片方は伝令用のイザベラのガーゴイルだ。だが、二つに分かれた方はイザベラのものではない。手紙の押印が違う。
まず、タバサはイザベラからの手紙を読むことにした。
それは、従姉からの身を案じる手紙であった。
イザベラがそんな手紙をくれたことに、素直に喜びを感じる。
本当に、彼女は昔の共に遊んだ頃のイザベラに戻りつつあるのだ。
だが、抱いた温かい気持ちはすぐに冷却された。
冷たい瞳に戻ったタバサはもう片方の手紙を開いた。
その手紙には、タバサの予想通りのことが書かれていた。
タバサの数々の武功に対する美辞麗句が並べ立てられ…そして、最後にこう書かれていた。
『シャルロット・エレーヌ・シュヴァリエ・ド・パルテル。この者の功績を認め、王家直属近衛騎士に任命する』
通常ならば、ありえないほどの大抜擢だ。
だが、違う。煌びやかな文面と、その実態はかけ離れている。
これは、タバサの命運が、イザベラを介してのものではなくジョゼフに直接握られたことを意味する。
イザベラがタバサへ与える任務を減らせば、遠からずこうなることはわかっていた。
北花壇騎士として与えられていた任務以上の危険が待ち受けていると思っていい。
けれど、これは彼女にとってはチャンスでもあった。
直接、ジョゼフと対面できる機会があるかもしれない。
中枢に近づけるようになれば、母の心を壊した薬の解毒薬に関する情報を得られるかもしれない。
これからのことに対する不安と、昏い希望が混ざり合い、タバサは歯を噛み締めた。
その瞳が放つ光を見た者がいたならば、その者はわき目もふらずに逃げ出しただろう。
それほどに昏く、熱い瞳であった。
そして、タバサは心の片隅でイザベラと…そして、耕介にもう会えなくなるかもしれないことをわずかだけ悲しみ、すぐに奥底に押し込めた。
彼女は憎きジョゼフの命へと至る復讐の茨道を一歩ずつ進んでいく。
心を凍らせながら。過去から目を逸らしながら。今を奥底に押し込めながら。



以上で投下終了になります。
支援ありがとうございました!
>>77 安西先生、タバサをどろどろになるまで愛でるSSが読みたいです…

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:53:53 ID:WSbskYBh
回を得る毎に可愛く成長していくイザベラに大喝采GJ!
そして耕介を気にしながら復習へのロードを歩んで行くタバサが心配でならない。

>安西先生、タバサをどろどろになるまで愛でるSSが読みたいです…
さざなみ先生、貴方が書けばいいじゃないですか(満面の笑みで)

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:56:13 ID:YwV4rb6l
乙!
イザベラもルイズに負けないくらいの魅力的なツンデレヒロインの素質を持っていたんだなとあらためて思ったw

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 13:59:42 ID:WGOw/s27
>>81>>84
この際だからタバサがサイトを召喚したものを書こうと思ったが俺の文才では書けないことが判明したんだよorz

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:04:06 ID:s5xOlBzE
乙です。
>>87
某所にあったけど更新止まってるなあ……>タバサがサイト召喚

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:04:54 ID:EvsRk0zo
>>87
タバサが才人召喚

タバサは虚無

魔法は使えない

本編より頑なかつ歪んだタバサ

某所の作品(半年くらい止まってるが)だとこんな感じで、キュルケも匙を投げてる

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:11:36 ID:CSe8woIF
>>89
あれはあれで良いと思うが、

タバサが虚無

ジョゼフにコンプレックス無し

シャルル死なずにみんな幸せ

って展開もあるよな。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:11:35 ID:vWxYifmO
弟の娘が不能者という事で何とか精神状態を保っているジョゼフが
「伯父さんも魔法が使えないんだぞうw」とか言いながらタバサを陰で励ましているんですね
わかります

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:13:02 ID:kov+7pQd
さざなみさん、タバサ&イザベラ協力プレイマダー?

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:17:52 ID:BYSKMzgv
>>92
>タバサ&イザベラ協力プレイ
あらぬことを想像してしまった、俺のエロゲ脳のバカバカ!


94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:18:55 ID:EvsRk0zo
以前にも書き込んだんだが
タバサが同じく魔法が使えない叔父の方ばかりに懐くので、
兄を疎ましく思うようになるシャルルという展開を見たいな
その場合シャルルが兄とその嫁を謀殺、その復讐を誓うイザベラ
迷いながらもイザベラの復讐に協力するタバサ
そしてイザベラによって召喚されたのが平賀才人……

妄想がかなり湧いてきたがスレ違いだな、文才ねーしorz

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:21:12 ID:EvsRk0zo
×そしてイザベラによって
○そしてタバサによって

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:29:55 ID:Vd0twR4U
>弟の娘が不能者

ジョゼフが不能なのかと一瞬思ってしまった
魔法の才能無し扱いで不能だったら原作より更に輪をかけて歪みそうだな

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:32:35 ID:rQ+0yrXp
生まれついての不能じゃイザベラが産まれないのでここはひとつ後天的な不能でよろしく

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:32:51 ID:6Chjl00G
>>96
魔法的な意味でも性的な意味でも弟に励まされるジョセフ…

これ以上ないってほどに歪みまくるな

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:53:54 ID:Y7axwFRZ
さざなみの人、乙です!

うーん、タバサの復讐心は燃え上がってますね
タバサの復讐心を耕介が知ったらどうなるか…
耕介はイザベラの心を開く事ができたけど、タバサとはまだなんだよな〜
まぁ、普段ずっと顔を会わせてないんだからしょうがないんだろうけど

次回も楽しみにしております!

>77
タバサのssが少ないのは確かだけど、探せば見つかるよ?
個人的にタバサがサイトを召還よりも、ルイズかジョゼフが召還したサイトがタバサに惚れる展開が好き

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:54:44 ID:Kst075lu
そして兄弟でウホッイイ(ry
になる訳ですね!事実を知ったタバサママが壊れてしまえばほぼ史実通りの展開になりますし

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 14:59:22 ID:4PeHS3Ag
>>100
アッー!
そして世界を同性愛で染めようとする二人を止めるべくルイズらは立ち上がる!!

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:00:46 ID:+ukKFbC8
>>100
それだとタバサママンがマジで救われないな。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:08:11 ID:GFCNMiX2
阿部さんのツナギとタバサの髪の色って似てるよね。
つまりガリアの王族って・・・

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:08:40 ID:6Chjl00G
さらに某週刊誌の代わりにBL同人誌が召喚されてタバサの手元に(ry

105 :異世界BASARA:2008/04/13(日) 15:12:50 ID:7tghQGZe
男同士でも浮気をすると大変な事になるから気をつけないとね。
何処かの虎と呼ばれた男みたいに。

それはそうと、自分も投下してよろしいでしょうか?

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:13:17 ID:gjMfxC+i
モット伯も収集している本が薔薇族になっていて、屋敷の使用人は阿部さんや坊さんか?
そしてメイド服を着た美少年たちが使用人として………

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:14:54 ID:Y7axwFRZ
>105
支援!

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:16:22 ID:EJR2lYt3
>105
武田の人も大変だったらしいからなww


109 :異世界BASARA 1/5:2008/04/13(日) 15:18:39 ID:7tghQGZe
ニューカッスル城の上空……
巨大な戦艦『レキシントン号』。その甲板にその男は立っていた。
男は口の端を吊り上げ、眼下の城を見下ろしていた。


―――時は、真田幸村がギーシュとの決闘を終え、数日経った頃までさかのぼる―――


ガリアの宮殿ヴェルサルテイルには、プチ・トロワと呼ばれる小宮殿がある。
その中で、1人の少女がベッドに寝そべっていた。
年の頃は17ぐらいだろうか、絹のようにしなやかな青い髪に青い瞳。
そして頭には宝石の埋め込まれた王冠を被っている。
しかし、その顔にはそれら全てを台無しにする程、冷酷で傲慢な表情が浮かんでいた。

彼女の名はイザベラ。

ガリア王国の王女で、現ガリア王ジョゼフの娘である。

「あの人形娘はまだかい?」
イザベラが傍で待機していた1人の侍女に問い掛ける。
ひっ、という声を上げて侍女は震え上がった。
「シ、シャルロット様はまだお見えになっておられません」
「ただの人形でいいのよ。あいつを名前で呼ぶんじゃない!」
イザベラに怒鳴られ、侍女は震えながらはい……と口ごもった。

「人形7号様、おなり!」

その時、呼び出しの衛士がその人形娘とやらの到着を告げた。
「ふん、やっと来たか……通しなさい」
イザベラがそう言うと、正面の扉が開かれ、1人の少女が入ってきた。


イザベラと同じ青い髪と瞳を持った、タバサであった。

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:19:57 ID:Vd0twR4U
>>108
お付の小姓に送った
「俺お前一筋だから他の男に浮気なんかしないって!」な手紙が
今に至るまで現存してるそうだな。

111 :異世界BASARA 2/5:2008/04/13(日) 15:23:30 ID:Vo8NpNCo
入ってきたタバサをイザベラは忌々しそうに睨みつける。
しかしタバサは動じず、ただ黙ってイザベラを見つめていた。
しばらくして、イザベラはふん、と鼻を鳴らすと口を開いた。
「お前、確か召喚の儀式はもう済んだわよね?一体どんなのを召喚したんだ?」
「人間」
タバサは短く答える。
それを聞いたイザベラは大声で、タバサを馬鹿にするように笑った。
「人間だって!?聞いたかいお前達、こんなに笑える話はないよ!!」
イザベラは笑い続ける。
侍女達も困ったように笑みを浮かべてイザベラに合わせた。
「何だ、あんたも大した事ないんだねぇ!てっきり風竜でも呼び出したのかと思えば……」
くくく、とイザベラはくぐもった笑い声を発した。

「そうかい、そんな珍しいのを召喚したのなら、一度見ておかないとね……」
イザベラはそこでやっと笑うのを止め、タバサを見下すように言った。
「人形娘、その使い魔をここに呼びな。皆にもお披露目してやろうじゃないか」
「……………」
「聞こえなかったのかい?お前の使い魔をここに呼びなさい」
タバサはしばらく黙っていたが、くるりと自分が入ってきた扉の方を見て呟いた。


「タダカツ」


(タダカツ?変な名前の人間だね、まぁ思う存分馬鹿にして……)

ズシン……ズシン……

と、イザベラや侍女達の耳に地響きが聞こえてきた。

ズシン……ズシン……ズシン

地響きの音は大きくなり、どんどんこちらに近づいて来ているのが分かる。
イザベラは戸惑った。人間の足音?それにしては大き過ぎる。


ズシン……ズシン!!


一際大きな地響きと共に、音が止んだ。

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:25:14 ID:cgjQYUFg
謝罪文が貴重な歴史資料として永遠に保存されてしまうのだから、偉い人も大変だW
支援。

113 :異世界BASARA 3/5:2008/04/13(日) 15:26:19 ID:Vo8NpNCo
宮殿内に重苦しい空気が流れる。
沈黙の中、ゴクリ、とイザベラが唾を飲み込む音が聞こえた。
そして……

ガチャ

扉が開く音が聞こえる。
ゆっくりと開き、人が通れる程の隙間が出来ると……


その隙間から、およそ人の大きさとは思えぬ腕が出てきた。


とんでもないものを目にしたイザベラと侍女達は一斉に後じさる。
そんなイザベラ達を余所に、扉はその大きな腕によってどんどん開かれ……


完全に開かれた扉から、鎧を纏った巨人が現れた。


「ひいいぃぃぃっ!!!」
「あ、ああ……」
あまりに予想外な人間が現れたので、イザベラの侍女達は悲鳴を上げたり、腰を抜かす者までいた。
当のイザベラも、現れた巨人を見て呆然としている。
これが人間だろうか?人間とは思えぬ風貌…
そしてタバサのように何を考えているのか解らない瞳とは違い、この巨人の眼には見た者全てを威圧するような光が宿っていた。


「タダカツ」
「……!!」ブオオオォォー!!


タバサの言葉に応えるように、使い魔の巨人は体から蒸気を噴き出した。

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:28:27 ID:vWxYifmO
忠勝支援wwwww

115 :異世界BASARA 4/5:2008/04/13(日) 15:29:51 ID:Vo8NpNCo
「ふ、ふん……人形娘に人形みたいな使い魔……お、お似合いじゃないか」

タバサに翼人退治の任務を言い渡した後、イザベラは宮殿の中で言った。
しかし、そう思っている者はこの場においていなかった。
イザベラ本人でさえ思っていなかったのだ。

(忌々しい……)

イザベラは心の中で呟く。
(忌々しい……何故あの人形だけが優れている?)
血を分けた従妹でありながら、幼くしてシュヴァリエの称号を持つ程の魔法の才に溢れていた。
対して自分は王女であり、さらに北花壇警護騎士団の団長でありながらあまり魔法に秀でていなかった。
それをどうしても信じたくなかったのである。

「そんな訳ない……あいつに出来て、私に出来ないなんて事はないのよ」
徐ろに、イザベラは立ち上がって杖を手に取った。
「あのガーゴイルに呼べたんだ、私だって互角の……いや、それ以上のを呼べる筈だわ」

――そしてあのいけ好かない人形娘を見下してやろう――

そう思いながら杖を掲げ、イザベラは召喚の呪文を唱えると、勢いよく杖を振るった。
杖を振るうと、ボンッ!という音と共に白い煙が現れる。
最初は煙のせいでよく見えなった。が、しばらくすると少しずつ晴れていき、うっすらと召喚されたものの影が見えてきた。



そして煙が晴れた次の瞬間、イザベラの眼前に立っていたのは……

116 :異世界BASARA 5/5:2008/04/13(日) 15:33:04 ID:Vo8NpNCo
「マツナガ」

城を見下ろしていると、後ろから男の名を呼ぶ女の声がした。男……松永は振り返る。
「……これはシェフィールド殿。ご機嫌、如何かな?」
「別に。大して変わらないわ」
シェフィールドと呼ばれた女は淡々と答えると、一枚の紙を松永に差し出した。
「手紙よ、あなたのご主人様から」
松永は手紙を受け取って内容を読む。
しばらくして、溜息をつきながら指を弾く。その瞬間、小さな爆発が起こり、手紙は一瞬で灰となった。
「戻って来いか……どうやらイザベラ殿の機嫌を損ねてしまったようだ」
「どうせ何も言わずに出てきたんでしょう?あなた……ひょっとしてわざとやってない?」
「おや、ばれてしまったかね?」
さも面白そうに笑う松永を、シェフィールドは表情も変えず、ただ暗い瞳で見つめた。

「ところで……彼等はやはり女や子供を逃がすのだろうか?」
一頻り笑った松永がシェフィールドに尋ねてきた。
「あのジェームズ1世ならそうするだろうね」
「そうか……いや成る程、実に良き君主だ。か弱き者を守って死ぬのは素晴らしい美徳だろう」
松永は感心したように話す。



「だがね、残念だが私は善人ではないのだよ」



松永の顔に、見た者を震え上がらせるような笑みが浮かぶ。
イザベラとは比べ物にならない程に、邪悪な笑みであった。

117 :異世界BASARA:2008/04/13(日) 15:36:22 ID:Vo8NpNCo
投下終了です。
松永の主人はイザベラにしました。
しかし松永はゲーム本編の強さなら結構なものだけど性格が……

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:40:52 ID:YupXUFms
異世界BASARA乙
松永はどうもCV若本のインパクトに隠れがちな印象しかなかったから期待

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:44:36 ID:7ODRqszJ
>>110
それ、相手は小姓じゃなくて名のある武将なんだぜ

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:45:01 ID:Kst075lu
投下乙です
タダカツがプチ トロワ内に・・・・・色々破壊しながら進むタダカツを想像してしまいました

121 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 15:47:48 ID:/kLobgA7
ウボア〜
予告違反の恥ずかしい展開になっちまったのにものすごい数の感想が
皆様ありがとうござしますorz

努力はいたしますが、何分力量と展開の都合というものが
ございますので、生暖かい目で見守ってやってください。

>>52 啓太が羨ましくてたまにはピンチに陥れとか思ってしまうのですよ。

このくらいならまあ何とか。数話後の話になると思いますけど。
ただ、基本的に「啓太個人」のピンチはギャグ方向です。
曲がりなりにも「神様」とたった二人で戦えるほど無茶苦茶すごい人ですから。
対抗するには、同じ世界から誰か呼ぶしかないんですよね。
作戦がちでなんとかゼロ戦にワルドが追いついたように、
普通はこっちの連中は啓太+ともはねにかなわないです。
もちろん、「啓太側陣営」がピンチになるのはまた別の話ですが。

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:48:15 ID:ENwsojlU
大事にとっておいたってことは、ときどき引っ張り出しては読み返して、ニヨニヨしていたのだろうか

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:48:56 ID:Vd0twR4U
>>119
高坂弾正は元小姓じゃなかったっけか?

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:50:56 ID:/kLobgA7
異世界BASARA の方お疲れさまでした。
いつも楽しみにしています。
そして、こういった良質のSS読むと書く気が起きてきます。
今後ともがんばってください。

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 15:56:19 ID:Kst075lu
問題は幸村がお手付きかどうかでは?


戦BAのBL本って多そうですね

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:00:27 ID:+i8f28pW
さざなみの人乙です。
耕介が何やら悩んでますが、別にエルザは向こうに連れてっても構わないのでは」?
夜の一族のつてで輸血パックくらい手に入るでしょうし。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:17:41 ID:wsjqkRva
極悪非道と言われる松永久秀ですが、意外な趣味は松虫を育てること。「今年のやつは冬を越せそうです」なんて書状が残っているそうな。

その他戦国大名の意外な趣味は……家康が薬作り、政宗が料理。それと、秀吉は男色をやらない女一筋でした。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:18:40 ID:/kLobgA7
さざなみの方、良いSSでした!
タバサ、かわいそう、救いたい!


なんか更新にやたらと時間かかりますね。
ものすごい勢いでリロードしてる人がいるのかな?
面白いSS一杯だからわからないでもないけど。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:23:42 ID:+rPI0nAJ
はいぱーぽりすからバタネン

「ギーシュちょっと尻かせー」

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:37:38 ID:t0lw/8Rk
魔装機神からセニア王女召喚
調和の結界さえ作って維持できるようになれば戦争はおきないよ!
アンリエッタ様は大喜びだね!

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:42:26 ID:9lGDP9D1
護くんに女神の祝福を!の吉村護を召喚
駄目だ
元の世界で絢子さんが発狂して世界に壊滅的被害出しそうだ

恋人とか仲間いるようなキャラだと難しいっすね
エルクゥの人のようにするのも手だけど

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:49:46 ID:Ilu27xOC
一瞬エルルゥに見えた俺はどうすればいいんだ

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 16:52:28 ID:ilSTfrkN
少年メイドといえばクーロ君

134 :ゼロHiME(代理):2008/04/13(日) 16:53:27 ID:+Ae21Rcr
要請がありましたので、代理投下開始いたします。

コントロールセンター、発進許可を

135 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十二話 1/3(代理):2008/04/13(日) 17:00:06 ID:+Ae21Rcr
 静留の言葉に一瞬、室内は気まずい沈黙に包まれるが、すぐに我に返ったルイズが静留に向かって大声を上げる。

 「何言ってるの、シズル! 恐れ多くも姫さまに向かって不敬にも程があるわよ! 主人として命ずるわ、今すぐ姫さまに謝りなさい!」 
 「お断りどす。そらルイズ様にとっては自分とこの王女様やろうけど、この国の人間やないうちが礼を尽くすいわれはありまへんな」
「なっ……シズル!」
 
 叱責をうけても悪びれるどころか開き直る静留の態度にルイズは声を荒げるが、アンリエッタはそれを制すると静留に向かって声をかけた。

 「構いません、ルイズ。それで一体、私が何を分かってないというのですか、シズルさん?」

 穏やかな口調とうらはらに不満そうな表情を浮かべるアンリエッタ。それを見た静留は嘆息した後、その問いに答える。

 「困りごとがある姫さんが、それを友人であるルイズ様に頼む……普通ならそれでええかもしらんけど、王族の姫さんがいうたからにはそれは頼みやなくて命令にしかならしまへん。
  それに内戦しとるアルビオンに何の訓練も受けたこともないうちらに密偵まがいのことを頼むのは死んで来いと命令してるも同然や」
 「そんな、わたくしはそんなつもりでは……」

 静留に思ってもいなかったことを指摘され、アンリエッタは真っ青になるが、静留はなおも言葉を続ける。

 「ほな、考えなしに物は言わんことですな。大体、こういう国の命運を左右する大事は、うちらに頼む前に誰かに相談するのが筋と違いますか」
「確かにそうすべきなのでしょうが……」

 静留の真っ当な意見を聞いて、しょんぼりとうな垂れるアンリエッタ。そのアンリエッタの頭をルイズはぎゅっと抱きしめると、静留に向けてきっぱりと言い切った。

 「シズル、私はこの依頼、受けるわよ! 確かに危険かもしれないけど姫さまの窮地は貴族……いえ、友人として放っておけないわ! たとえ私一人でも絶対にアルビオンにいくんだから!」
 「ああ、ルイズ! わたくし、あなたの忠誠と友情を一生忘れませんわ!」

 静留は感激してルイズに抱きつくアンリエッタの姿をやや呆れた目で見た後、やれやれといった仕草をしながらルイズに答える。

 「ルイズ様がそこまで言わはるなら、仕方ありまへんな……この依頼、お受けしますわ」
 「いいの、シズル?」
 「いいも何もルイズ様を一人で行かせる訳にはいきませんやろ。その代わり、こんなことはこれっきりにしてもらいますえ。姫さんも、それでええですな?」

 静留がにっこり笑ってルイズとアンリエッタに念を押すと、二人は引きつった笑顔でこくこくと頷く。


136 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十二話 2/3(代理):2008/04/13(日) 17:01:34 ID:+Ae21Rcr
 「では、姫さま、この任務謹んでお受けします。それでアルビオンの王党派の状況は?」
 「アルビオンの貴族たちは、王党派を国の隅っこまで追い詰めたと聞き及びます。敗北も時間の問題でしょう」

 ルイズは真顔になると、アンリエッタに頷いた。

 「ならば一刻も早く任務を果たす必要がありますね。早速明日の朝にでも、ここを出発いたします」

 そのルイズの言葉にアンリエッタはほっとした表情を浮かべると、静留に声をかける。

 「それではシズルさん、私の大事なおともだちを宜しくお願いしますね」
 「任せておくれやす。主人を守るんは使い魔の当然の義務どすからな……そやね、無事帰ってこれたら褒美にキスの一つでもおくれやす。あと、アルビオンにいく人数は増えそうどすな」

 静留はそう言うとすっと立ち上がり、部屋の入り口のドアを勢いよく開いた。
 すると、ギーシュ、キュルケ、タバサの三人が重なり合うようにして部屋の中に転がり込んできた。

「ギーシュとキュルケ、それにタバサ! あんた達、今の話を立ち聞きしてたの?」
 「姫殿下! その任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンも一員にお加えくださいますよう!」

 転がり込んできた三人にルイズが怒りの声をあげるが、それにかまわずキュルケとタバサの下から這い出たギーシュがアンリエッタに向かって訴える。

 「グラモン? あのグラモン元帥の?」
 「息子でございます、姫殿下」

 ギーシュは立ち上がって身なりを正すと、恭しく一礼する。

 「あなたもわたくしの力になってくれるというのですか?」
 「はい、姫殿下のお役に立ちたいのです」
 「ありがとう。お父様も立派で勇敢な貴族ですが貴方もその血を受け継いでいるようですね。では、お願いしますね、ギーシュさん」
 「姫殿下よりの勅命、身に余る光栄にございます」
 
 (あんたは姫さまのためじゃなくて、単に静留についていきたいだけでしょうが)

 キザったらしい口調で姫さまに答えながら静留に視線を送るギーシュの様子を見て、ルイズは心の中で毒づく。

 「それで、こちらのお二人は?」
 「え、ええっと……学友のキュルケとタバサです」

 アンリエッタにキュルケとタバサのことを問われ、ルイズは思わず口ごもった後、出身を伏せて二人を紹介する。ガリア出身のタバサはともかく、キュルケはアンリエッタの嫁ぎ先のゲルマニア出身であることを考慮してのことだ。


137 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十二話 3/3(代理):2008/04/13(日) 17:02:38 ID:+Ae21Rcr
 「姫殿下、失礼ながら、友人としてルイズが危険な任務に赴くのを放ってはおけません
わ。ついては私とタバサの同行をお許しいただけないでしょうか」
 「ええ、そういうことなら構いませんわ。ああ、本当になんという麗しい友情でしょう」
 
 キュルケの申し出を無邪気に喜ぶアンリエッタを横目に、ルイズは小声でキュルケに尋
ねる。

 「……どういうつもりよ、ツェルプストー」
 「どうって……トリステインとの同盟は我が帝国にとっても重大なことだもの。それに
タバサがシズルの手伝いがしたいらしくてね……」
 「タバサが……?」 

 キュルケの答えを聞いたルイズはタバサの方を見た。驚いたことに普段、誰とも会話し

ないタバサが静留と会話していた。

 「驚いた、いつの間に仲良くなったのかしら?」
 「それは私にも分からないわ……でも、いい傾向だと思わない?」
 「まあ、そうだけど……」

なんとなく釈然としない気分のまま、ルイズはアンリエッタの方に向き直る。

 「では、当初より人数が増えてしましたが、明日の朝、アルビオンに向かって出発するといたします」
 「ウェールズ皇太子は、アルビオンのニューカッスル付近に陣を構えていると聞き及び
ます」
 「ニューカッスルですね、了解しました」
 「それと、ウェールズ皇太子にお会いしたらこの手紙を渡してください。すぐに件の手
紙を返してくれるでしょう」

 アンリエッタはそういうと、懐から取り出した花押の封蝋がされた手紙と一緒に、右手
の中指から指輪を引き抜いてルイズに手渡した。

 「これは母君から頂いた『水のルビー』です。せめてもの御守りです。必要なら売り払
って旅の資金に当ててください。母君の指輪がアルビオンの猛き風からあなたがたを守り
ますように・・・・」

 ルイズは深々と頭を下げた。


138 :ゼロHiME(代理):2008/04/13(日) 17:04:04 ID:+Ae21Rcr
647 名前:ゼロHiME[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 15:42:03 ID:kznWExnU
以上で十二話終了です。

代理投下、終了します。

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:10:41 ID:Kst075lu
代理投下&作者さん乙です
乗っておいてなんだが同性ネタ続いてるな・・・・・・

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:35:46 ID:6Chjl00G
タバサ「♪基本的には24時間 ただれた脳が活動してる〜」
キュルケ「…何その歌」
タ「頭に浮かんだだけ」
キ「…」

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:39:46 ID:CSe8woIF
>>140
なにその某三姉妹スレに居そうなタバサ。

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:42:02 ID:NUJdiPCS
>>139
どうせいちゅうねんw

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:42:04 ID:y16nlAEh
ゼロ魔世界の魔法でスレイヤーズの純魔族にダメージ与えられるかな

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:46:11 ID:DxUzVL8B
>>143
多分虚無以外じゃ無理だと思われる。
スレイヤーズに照らし合わせるなら、恐らくは虚無の根源はL様だろうから、魔族には通じるだろうけど。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 17:49:27 ID:27BARSAk
たまにはシャルルの死は彼の巧妙な偽装で実は彼こそは全ての黒幕とか
そういうのが見たい。父王は彼の危険性を熟知しており、まだ”まし”なジョゼフの方を後継者にしたとか



>大使い魔17の人

やっぱこのジローは原作版で”イエッサー”をつけられて兄弟姉妹皆殺しエンド後のジローじゃないすか?
特撮版のジローが見た目幼女にデンジエンドするかなあ?

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 18:07:38 ID:kNel5flZ
ジェミニとイエッサーの両回路つきのキカイダー単独召喚物読みたいな

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 18:14:07 ID:o/OXtqvp
魔導物語・ぷよぷよのキャラって召喚されてないな
と思ってぼんやり考えて見たが
サタン:なんでもありすぎてどうしていいものか
シェゾ、ルーンロード、ウィッシュ:ルーンの設定に困る
ラグナス:王道すぎてテンプレ通りに
その他人型:基本的に半人前なので場合によってはギーシュにも負けるかも
その他魔物:……

ダメだこりゃ

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 18:23:29 ID:EvsRk0zo
>>146
良心回路だけならスムーズに契約できそうだが
両方ついてるとまずトンズラするか、最悪大暴れしそうだが……
(兄弟をためらいなく破壊したし)

149 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 18:27:32 ID:/kLobgA7
もしもし、予約ありますか?
無ければ投下したいのですが。


今回、本当の意味で啓太をピンチに陥らせることの出来るキャラ登場です。

150 :ゼロと魔砲使い ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 18:34:20 ID:gklvGjXk
ではいぬかみさんの次に予約。10話と11話、二つ行きます。

とりあえず風呂に入ってきますので、30分くらいは空きますのでいぬかみさんはごゆるりと。


151 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 18:37:48 ID:/kLobgA7
了解〜〜では投下します。
第17話です。実質16話な17話です。


 その日。アルビオン王党派軍は、タインアンドウィア州タイン川沿いの
優位地形を利用して布陣、数日に渡ってレコンキスタ軍の猛攻を防いでいた。
現在の地上戦力は、レコンキスタ4万3千。アルビオン1万8千。
優位地形を利用して消耗を抑えているが、ぎりぎりの数字である。

 正史ではアルビオン王党派は、すでに決定的な敗北を喫し、
ニューカッスル城へ向けて苦しい撤退戦を開始しているはずであった。
だが、未だに持ちこたえている。その理由は、航空戦力にあった。
今現在上空に展開している艦隊の数が、双方同じくらいなのだ。
正史なら昨日の艦隊決戦で大敗北を喫し、王党派の敗北が決定的に
なっていただろう。だがトリスティンが艦隊の集結を行っている、
さらに他国の艦隊が一部すでにアルビオンに侵入している
という情報を得たレコンキスタは、艦隊の多くを警戒と迎撃に備えて
下げざるを得ず、決定的な戦力差を作れなかったのである。
結果、遠くから牽制しあうだけであり、未だに雌雄を決し切れていないのだ。

 王軍陣地で、アルビオン国王ジェームズ一世が、御輿状の玉座に座って、
全軍を前に演説していた。脇には老将パリー卿の姿も見える。王太子ウェールズ
・テューダーは王立空軍本国艦隊旗艦に乗って上空で警戒中だ。

「諸君! 今まで我らは孤立無援のままレコンキスタと戦ってきた!
王城を1年半前に反乱によって奪われ、補給に苦しみ、裏切りによって敗北し、
ここまで追い詰められてきた! だが、やっと! やっと他国からの援軍が来た!
我が弟が婿入りしたトリスティンが中心となり、ロマリアやゲルマニア、
ガリアの連合艦隊がレコンキスタ艦隊を引き付け、あるいは急行中とのことだ!
見よ、レコンキスタの艦隊は迎撃に割かれて前線から激減している!」
 数日前と比べれば、確かに数の減った敵艦隊。
 
「敵は禁忌とされる水の洗脳薬や魔法で我がほうの指揮官を操り、
裏切らせて来た事が判明した! われらは、心を操る外法を使うレコンキスタの
奴らに懲罰を与えねばならん! 主がありえない裏切りをしようとしている、
そう思ったら遠慮なく止め、押さえつけるのだ! 主の正気を取り戻す
ことは必ず出来る! 解毒薬を手に入れるまで、レコンキスタに
さらわれぬように保護するのじゃ! レコンキスタに下ってしまえば、
永久に薬で操られたままとなる! 皆のもの、奮い立て!
操られた同胞を奪い返し正気に返らせ救うために、勝たねばならん!」
 それは、宿将すら裏切るのであればと王党派を見限るものが出ていた
状況を鑑みれば、まさに朗報であった。あれは彼らの意思ではなかったのだ。
正気に返れば、また我らの味方となってくれるのである。

「救援艦隊がレコンキスタ艦隊の封鎖を突破して上空に到着した暁には
反撃に転じ、われらアルビオン軍の雄姿を連合艦隊の諸君に見せてやろうぞ!」

 怒号のごとき歓声が上がる。皆、希望の光に歓喜していた。
この演説は兵士達に安堵と士気を与え、裏切りを打診されていた
門閥貴族達には踏みとどまる重石を与えたのであった。



152 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 18:38:23 ID:/kLobgA7
 その一方、レコンキスタ軍は盛大に士気が下がっていた。
「閣下、なにやら怪しげな噂が広まり、傭兵達の士気が下がっております。」
「いかがいたしましょうか? すでに、傭兵達の中には脱走するものも!」
「脱走する者は傭兵のみではありません!」「メイジも、でございます。」
「古参貴族にまで動揺範囲が広がっております!」
「あの情報は握りつぶしたはずなのに!」「傭兵達から広まったようです。」
「未確認ですが多数の手紙が貴族達にばら撒かれているとか。」
「切り崩し工作されているということか!?」「そこからの情報と言う線も。」
「それどころではありません、アルビオン各地で不穏な動きが!」
「報告を分析したところ確認しただけで十数騎の竜騎士が暗躍中の模様。」
「隠れおおせている者を含めればその倍にはなるかと。」
「ロマリアの黒色枢機卿艦隊の目撃情報はこのラインに沿っております。」
「予想位置はここです。」「ゲルマニア艦隊の予想位置ははここに。」
「とはいえ、あくまで予想位置。全力で探させてはおるのですが。」
「いまだ、補足したとの報告はございません。」「どこに隠れたか。」
「ガリア艦隊はまだ情報がありません。進入はされていないかと。」
「トリスティン艦隊はまだラ・ロシェールを出たとの報告はありませんが。」
「これでは動きが取れん!」「我が方の艦隊を分散させすぎではないか?」
「しかし、これ以上集中しては即応できず好き放題に蹂躙されるぞ!」
「閣下!」「いかがなされます。」「閣下!」「ご指示を!」

 クロムウェルは、泰然と上座に座って軍議を聞いていた。
まったく動揺が見られない。その横には、奇妙な服を着た青年が立っている。
黒い髪、黒い目、黄色味の強い肌、やや低い鼻。服装は、長めのマントの上に
肘までの長さのマントを重ねるものをはおり、詰襟のついた黒い服の上下だ。
精緻な彫刻のなされた金ボタンがいくつも前の合わせや袖口に並び、
小さな紋章などが襟に刺繍されている。七宝の襟章があるが、あまり豪華ではない。
特筆すべきは、その手に持つ奇妙な箱だ。厚さはせいぜい数サントほど、
数十サント四方ほどの長方形の灰色の平たい箱は、材質が良くわからない。
ゲルマニアの寄木細工のように、細かい切れ目がいくつも走っている。
装飾は、かじりかけのリンゴを意匠化したものが浮き彫りになっており、
そこだけ色がついていた。
「どう、思うかね?」
クロムウェルは、傍らの青年に意見を聞いた。
「は、少なくともガリア艦隊は来ないと確言できます。内通者からの
情報から見て確かにございます。ロマリア艦隊も、戦列艦がガリア上空を
通過したという報告がまったくございませんので、すでに進入されている
としても戦列艦はごく少数かと。数が20隻弱との情報は複数から同じ情報が
入っているので信用できますが、陣容は不明もしくは矛盾だらけです。
ゲルマニアも、多くの戦列艦が消息を絶ったという報告はございません。
となれば、よほどうまく儀装しているか、あるいはごく少数と考えられます。
揚陸用に輸送船を連れてきているだけかもしれません。それならば情報の
欺瞞も簡単でございますし、収集した情報との齟齬もございません。
結論ですが、脅威度は低いかと。」
「ふむ。君の情報分析はいつも素晴らしい。」


153 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 18:39:14 ID:/kLobgA7
 青年の発言で、焦りに満ちていた軍議の場が、一気に沈静化した。
「閣下、その青年は?」
「私が招聘したサイト・ヒラガ君だ。彼はエルフと年中戦争している
ロバ・アル・カイリエの軍人家系の出身でね。膨大な戦争の歴史を知っておる。
ハルケギニアにない技術知識、そう、エルフから奪い取った技術も。
君達もサイト君と親しくしたまえ。現在生産中の長砲身のカノン砲の設計図、
そして高品質な鉄の効率的錬成法は、実はサイト君のもたらしたものなのだよ。」

「おお!」「なんと!」「東方から!」「エルフから奪った技術!?」

「そうだ。彼のもたらした技術があれば、多少の士気低下や戦力差など
なんら問題ない。それとね。今流れている噂。私の虚無がまがい物だとの噂。
あれは、わずかに真実が含まれている。それゆえに厄介だが、
真実さえ広めてしまえばなんの問題もない。」
そう言って、クロムウェルは指輪をはめた腕を掲げた。

「これは、始祖がエルフから奪い、我らに残したとされる秘宝、ニーベルング。
虚無という強大かつ消耗の激しい魔法の負担を軽減するアイテムだ。
無論、アンドバリの指輪などではない。エルフからもたらされた、といえば
そう言えないこともない。始祖ブリミルによってはるか昔に奪い取った事を
そういうのであれば、ね。当然、私がエルフと通じているはずがない。
そして、強力な魔法を使うときに触媒や魔力の強い杖を補助とすることは
当然の事であり、消耗を抑えるために使うことになんら恥じることはない。
それを、卑怯な敵は捻じ曲げた噂をばら撒いて動揺を誘ったのだ。
君達まで動揺してはならない。真実を知らせ、動揺を取り除くのだ。」
そういうと、クロムウェルは幕僚のうち1人に目を向けた。

「では、早速触れを出してまいります。」
「うむ。」
鷹揚にうなずく。ついで、艦隊を指揮している幕僚に目を向ける。
サックス・コーバーグ・オブ・サウスゴータ。
彼がレコンキスタを組織した頃からの宿将だ。
「一通りの情報は集め、警戒をしすぎる必要が無いことはわかった。
トリスティン艦隊に備えているものを除き、半数を引き上げ、
この地に集結させるのだ。今度こそ憎きアルビオン王党派を叩き潰す!」
「「「「「おおおお!!!」」」」」
一同から、雄たけびが上がった。



154 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 18:41:22 ID:/kLobgA7
 啓太達は、比較的船足の速い小型輸送船の甲板にいた。
ともはねのツインテールと先の割れた白い尻尾が風にたななびいている。
ともはねの足元にあるのは、方位計である。方位磁石でなく方位計だ。
船の大砲等の積荷に反応せず、盤面の上が常に北を向くようにし、
さらに水平を保つようにするには、今の技術で作れる磁石型では無理なのだ。
「破邪走行、発露、ともはねスペシャル!」
ともはねの親指が、くるくると動く。そして、方位を啓太に知らせ、
遠め、近め、普通という距離を。一つ、複数、たくさん、という数を知らせる。
それを、後ろに立って大きなテーブルに地図を広げた啓太が記録していく。
同時に、啓太のパソコンに情報を入力する。次いで、啓太とともはねは
5キロほど離れた似たような船に移動し、同じ事を繰り返す。
啓太がエンターキーを押すと、必要な情報が浮かび上がった。
信号手が、啓太の指示に従って信号を送る。送り先は左右それぞれ10キロ
を航行中の2隻の大型輸送船だ。間に5キロ離れた2隻の小型船がいるので、
25キロ離れている計算になる。
その船の甲板では、啓太の書いたお札をはがし、船倉に繋がる
大型ハッチを開ける作業が始まる。そこから、のそりと巨大な幻獣達が
這い出てくる。ドラゴン達だ。彼らの押し込められていた部屋は、
外壁中に啓太の書いたお札がべたべたと貼られていた。
気配隠蔽のお札である。

「ふ・・・前に押し出したレーダー駆逐艦で敵航空機を補足、
後方の空母から戦闘機を発進させて攻撃する。太平洋戦争でアメリカが
やった戦法。対して日本は空母や戦艦に搭載したせいで逆探知を恐れて
ろくに活用できなかった。性能も悪かったしな。
 それを日本人の俺がハルケギニア風にアレンジして使うとは、痛快だな。」
三角測量で敵のドラゴンの位置を補足、必要充分な戦力を送って
確実に潰していく。これが、啓太の作戦の第3段階だ。
※第1は情報の流布と欺瞞工作、第2はラ・ロシェールの偽装と商船拿捕。

 4隻とも硫黄や傭兵を運ぶ民間船に偽装しているので見つかっても困らない。
もし見つかって撃墜されても、雇った本物の民間船なので腹は痛まない。
船長達には、戦争が終われば船の損傷如何によらず徴発した硫黄船の中から、
より大きくより新式の船をやると言っているので士気は高い。
後方20キロ、さらに後方20キロに連絡船が飛んでおり、同じ情報を
トリスティン艦隊に送っている。これで、取りこぼしがあっても対処可能だ。

2時間ほどで20騎以上の竜騎士を撃墜もしくは拿捕・降伏させた
啓太達(ともはねとの共同撃墜6から9へ上昇)は、同時に
レコンキスタ艦隊の正確な位置と高度、陣容、移動方向を把握した。

「上等な戦果じゃねえか。計画は、第4段階だな。よし、退却!」


155 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 18:42:17 ID:/kLobgA7
 小型高速輸送船2隻、連絡船2隻は、大戦果を抱えてトリスティン
先遣艦隊と合流した。竜輸送用大型船2隻は、少し離れた高い高度を航行し、
他の輸送船はかなり後方をつかず離れずの距離でついてくる。
艦隊旗艦メルカトール号に戻った啓太は、特別にしつらえた船尾最上甲板にある
アンリエッタ王女用玉座の脇に立った。竜騎士の伝令がひっきりなしに飛び交い、
戦いの準備であわただしい艦の様子が良く見える。姫の周りには、
4つの大きな蛙の石像が配置されている。さらに船尾最上甲板の
四方に儲けられた台にも、大きな蛙の石像が固定されている。
啓太の反対側には、艦隊指令ラ・ラメー伯爵、艦長フェヴィスが立ち、
後ろにはともはねとルイズが控えている。さらに後方には、
風、水、土、火の各学院生が控えている。いずれもラインメイジだ。

 伝令が階段を駆け上がって報告する。
「風メイジ達を全員起床させました。気分爽快、気力は充分とのことです!」
「よし! 姫殿下、御下命を!」
艦隊指令ラ・ラメー伯爵が促す。アンリエッタは一つうなずくと、
立ち上がり手すり越しにメインデッキ上に居並ぶ将兵を睥睨した。
「皆のもの! 始祖ブリミルの教えをないがしろにし、
始祖ブリミルの魔法虚無を冒涜するレコンキスタを叩き潰す時が来た!
これは戦争ではなく蹂躙である! 我々は戦う必要すらなく、
ただ蹂躙し、戦利品を勝ち取ればよい! 下劣な異端どもを相手に
一片の情けもかけるな! ただし、強制され、騙されていたもの、
恭順の意思を持つ者達には情けをかけてやることを許す!
我らの崇高なる聖戦を、始祖ブリミルにご照覧いただくのだ!」

ものすごく高飛車で敵を見下した演説である。
だが、この演説に皆が熱狂していた。その通りであると知っていたのだ。

艦長が声を張り上げる。
「全艦、全舷砲戦用意!」
両舷ではない。全舷砲戦用意、である。トリスティン艦隊は、
艦の後方と前方に、申し訳程度であるが大砲を装備していた。
魔法の突貫工事ですえつけたのである。

 啓太の情報に従って雲を回避してトリスティン艦隊が高度を取っていると、
同じく雲を迂回していたレコンキスタ艦隊の斜め上方へと出た。左舷に見下ろす
形になる。まだかなり距離が遠く、とても砲弾が届く距離ではない。
だが、提督の合図に従い、艦長が伝声管に向かって声を張り上げた。
「よし、魔法の使用を許可する! 呪文唱え! 左舷、よ〜い…撃てっ!!」
轟音と共に、左舷一斉砲撃が行われた。届くはずのない砲弾が、
やすやすと敵艦隊の先頭3隻を砕く。恐ろしい命中率だ。


156 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 18:43:22 ID:/kLobgA7
 本来なら、遠距離砲戦での命中率は錬度の高い艦隊でせいぜい数%。
しかし、トリスティン艦隊は、超遠距離からの砲撃で
10%近い数字をたたき出した。高度で差をつけられている
レコンキスタ艦隊にとって、脅威どころの話ではない。
それぞれの大砲には、全員メイジが就いていた。念動の呪文を砲弾にかけ、
飛距離を伸ばし、遠隔操作で敵艦に当たるよう軌道修正したのである。
本来なら遠距離の念動は多大な消耗を伴うが、秒単位で済む事と
砲弾そのものが人間などと比べると軽いこともあり、さほど消耗しない。
第1斉射で先頭を航行していた3隻の小型船が大破した。

 艦隊指令ラ・ラメー伯爵が声を張り上げる。
「斉射3連旗を上げろ! 回頭面舵! 狙いは4隻目中型艦!」
この場合当然そうなるはずなので予想していた信号手は即座に信号を上げた。
メルカトール号艦長フェヴィスが声を張り上げる。
「面舵一杯! 魔法全開!」
全艦が急速に船尾をレコンキスタ艦隊に向ける。風メイジが風を操り、
その他のメイジが帆を動かして船員達の操船を補助しているのだ。
どんな熟練した船員の乗る船よりも早く、90度回頭は終了した。
「第2斉射! 狙え! よ〜い…撃て!!」
4番目の中型艦、もう少し大きければ戦列艦に加えてもよさそうな艦の
上部甲板が一撃で破壊され、メインマストが折れる。
「面舵一杯! 魔法全開!」
「狙いは前方艦は5隻目中型艦! 後方艦は6隻目軽戦列艦! 当艦は6隻目!」
「第3斉射! 狙え! よ〜い…撃て!!」

 トリスティン艦隊とほぼ同数でより大型のレコンキスタ艦隊は、
大砲の門数で言えば2倍もの戦力があったにもかかわらず、
1発の反撃も出来ないままに7隻が大破した。

 そこに、トリスティンの竜騎士隊が現れて急降下する。
レコンキスタ艦隊は、まだトリスティン艦隊は遠いだろうと偵察のみに竜騎士を
繰り出し、残りを船倉で休ませていた。
アルビオンのラ・ロシェールへの接近時期と、監視に常駐させていた
密偵からの報告で油断していたのだ。むしろ、密偵からの報告ら判断して、
今ここまでの警戒をすることに多大な不満を抱えていたくらいなのである。
啓太の情報管制の勝利であった。

157 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 18:44:24 ID:/kLobgA7
 先ほど竜騎士隊をほとんどやられ、竜騎士隊がやっとの思いで発艦したとき、
すでにトリスティン竜騎士隊は攻撃直前だった。総数も多い。
この条件では、いくら錬度の高いといわれるアルビオンの竜騎士といえど
かなうわけがない。あっという間に蹴散らされた。
ついで、マンティコア隊が発進した。それぞれの鞍にはロープが結び付けられ、
一定の長さごとに青銅製の取っ手が数個ずつ取り付けられている。
それを掴み、レビテーションを使ったメイジ達が、マンティコア並の高速で
レコンキスタ艦隊に迫った。フライならば同時に魔法を詠唱するのは至難の業だ。
しかし、レビテーションなら難易度はかなり下がる。

マンティコア隊隊士が張る結界魔法で弓や銃弾を弾き飛ばし、
艦上に強行着陸するメイジ隊。土メイジが、チョコレートそっくりの
色と手触りをし、蛙の形をした秘薬を数個掴んで甲板にばら撒く。
呪文を唱えると、甲板の床、すなわち木の板を錬金したゴーレムが次々と
立ち上がり、切り込んできたメイジ達を迎撃しようとした水兵達に立ち向かう。
「我、青銅のギーシュ! グラモン元帥が息子、ギーシュ・ド・グラモン、参る!」

 空の上、土のない場所では土系メイジの力は半減する。
しかし、啓太の秘薬、土のチョコがあれば。土のチョコは、大地にばら撒けば
濃縮されたミネラルと栄養分によって大地を豊かにする素材で作られており、
さらに啓太が、スクウェアクラスの力を持った啓太が大地の力を込めた物だ。
多少の固定化で防御してあっても、錬金を止められるものではない。
やろうと思えば空気からワルキューレを合成することすら出来る。
切込みでの数の劣勢はこの瞬間消え去った。

「我は風上のマリコルヌ! マリコルヌ・ド・グランドプレ、参る!」
六角棍を持った反対の手に風石を持った太っちょのマリコルヌが、
啓太の作った水の軽石を持っているクラスメイトの水メイジと協力して
魔法を唱える。強化ウォータープレッシャーと強化エアハンマーだ。
放つのは、上甲板にいる水兵たちではない。
穴だらけになった上甲板の下、砲列甲板に並ぶ大砲と砲撃主たち、
ではなく、彼らの周りに積まれた火薬達だ。
ズバッシャ〜〜〜ン!
軽い津波のごとき勢いを持って、砲列甲板は水浸しになった。
当然、水浸しになった砲列甲板は砲撃が不可能になる。
トリスティン艦隊を向いた右舷砲列甲板は、この瞬間大破したも同義となった。
さらに火メイジが帆に火を放ち、ギーシュのワリュキューレが暴れまわる。
この戦列艦には3人のマンティコア隊士が切り込んでいて、彼らと同じ
4人一組のチームを各2組、合計6組運んでいた。
27名ものメイジによる無力化工作。艦の周りには多数の竜騎士。
トリスティン艦隊からはすさまじい砲撃間隔での間断ない砲撃。
「降伏せよ!」
 魔法衛視隊マンティコア隊員が艦長の首に杖を突きつけると、
この戦列艦はあっさり降伏した。
そして、同じような部隊を降下させられていた他の戦列艦もまた、
あっさり降伏したのであった。


158 :いぬかみっな使い魔:2008/04/13(日) 18:44:49 ID:/kLobgA7
以上で今回の分は終了です。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:02:41 ID:lI6Hz0Ox
支援くらいしたれよw

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:04:44 ID:TSFyj1I0
察してください

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:05:53 ID:MiPp4t9l
支援するとこの作者は恥ずかしがるんだよ。

162 :ゼロと魔砲使い ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:14:25 ID:gklvGjXk
時間もいいようですし、ほかの予約もないようですので投下行きます。

ゼロと魔砲使い、10話と11話、一挙二話です。

11話、2時間で書けちゃったからなあ。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:15:20 ID:TSFyj1I0
どうぞー

164 :ゼロと魔砲使い 第10話-01 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:15:52 ID:gklvGjXk
第10話 解析

 なんだかんだで大騒ぎとなった初の休日。
 その日の夜、大騒ぎした一同はギーシュも交えていつものメンバーがルイズの部屋に集合していた。
 「そういえばなんかどこかで見たようなメンバーが、トリスタニアの広場で錆びた剣を見る間に輝く剣に変えていたとか」
 「え〜〜〜っ! なんであんたがそれ知ってるのよ!」
 「いえ、遠目でですが見てましたから」
 「忘れなさいっ! 今すぐに」
 「おわっ、やめてくれルイズ、痛た、冗談抜きに痛っ!」
 ギーシュがよけいなことを言ってぼこぼこに殴られているのはお約束か。
 「本当にまずかったわねえ。本気で来週はシエスタと一緒にタルブ村訪問かしら」
 「その方が無難」
 キュルケとタバサもため息一つである。
 「まあ、詳しい話は別にいいですけど、それに関してネタが一つ」
 いつの間にか復活したギーシュが火種を提供してきた。
 「なんかあったの?」
 「いや、帰りがけに見たんですけど、武器屋の親父さんが、酒屋の前でくだ巻いてましたから」
 それを聞いてひょっとしてと思うルイズ一同。
 「噂に名高い役立たずのしゃべる剣が実は途方もない値打ち物だったって、まわりからはやされてましてね。酒瓶片手に『ちくしょう〜〜〜っ!』て吠えてましたから」
 「……ますます顔出さない方が良さそうね」
 げんなりした調子でルイズがつぶやいた。
 肩をすくめつつ同意する友人二名と使い魔一名。
 「それはさておき」
 話の流れを変えたのはキュルケだった。
 「そろそろ今夜の練習にしません? 頃合いみたいだし」
 別段秘密というわけではなかったが、あまり噂になるのも問題だと言うことで、夜の練習はなるべく目立たないようにやっている。もういい頃合いというのは、使い魔の世話をしに来ている人が途絶えたという意味である。
 キュルケはフレイムの視覚を通じて、たまり場へ来ている人が全員いなくなったのを確認したのである。

165 :ゼロと魔砲使い 第10話-02 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:16:44 ID:gklvGjXk
 いつもの定位置、本塔脇の中庭に、ルイズ達とその使い魔が集合する。
 今行っているのはマルチタスクの訓練である。ミッドチルダの魔導士は発動や制御のために時には十を越える思考分割を行うが、ここでは二分割でもかなりの優越になり、三分割できれば桁違いになるだろう。例外は偏在を一人でまとめて相手にするときくらいである。
 今の練習はなのはがキュルケに、レイジングハートがギーシュに、そしてシルフィード(!)がタバサに対してそれぞれ念話で思念を送っている。呪文の詠唱などを行いながらこの念話に答えられるようにするのが訓練の目的だ。
 現状ではタバサの進歩が格段に早く、ギーシュがそれに続く。キュルケは決して劣ってはいないもののやや遅れ気味だ。彼女が拙いのではなく、二人の方が早すぎるのである。
 特にタバサに至ってはシルフィードの念話を受けつつ呪文の詠唱までは何とかなりそうなところまで来ていた。まだ発動には至っていないが、これはなのはほどではないがかなり早い。
 休憩したとき、キュルケはタバサに聞いた。
 「本当にあなたの進歩は早いわね。何か秘訣でもあるの?」
 すると何故かタバサは少し嫌そうに顔をしかめた。無言でシルフィードの方に嫌悪の視線を送る。
 その瞬間、キュルケは悟っていた。タバサの進歩の早いわけを。
 「あのさ……ひょっとして、のべつ幕なし?」
 「起きている間ずっとに近い」
 「うわ……そりゃ上達する訳よね」
 そう。彼女の上達の秘訣は、ところかまわずおしゃべり攻撃を仕掛けてくるシルフィードの悪癖にあった。偶然だがこれはなのはがかつてレイジングハートを手にした直後の訓練に匹敵する。
 それこそのべつ幕なしに念話で語りかけてくるシルフィードに対応するため、タバサのマルチタスクはめきめきと上達していたのであった。
 「まあ、理由はちょっとあれかも知れないけど、結果オーライってところかな」
 二人の様子を見ていたなのはが話に割り込んでくる。
 「たぶんね、もう少し分割をきれいに出来るようになれば、待望の同時発動も夢じゃなさそうよ。実質三日足らず、かなり才能あるわよ、これ」
 なのはの言葉に、タバサの頬が赤く染まる。
 「もっとも、発動・維持できるだけで、実戦に使えるレベルにするにはもっと長く掛かると思うけど。戦場の場で緊張感を保ったままマルチタスクを維持するのは、今よりずっと難しいから」
 その言葉に頷くタバサ。彼女は実戦の場の厳しさを知っているが故の肯定だった。
 「なのは、あたしの方はこれでいいの?」
 「あ、申し訳ありませんご主人様。そろそろいいですよ」
 一方ルイズは魔法を発動(爆発とも言う)直前まで練り上げ、それをそのまま霧散させるという練習を続けていた。なのははその様子を記録に取っていたが、ルイズはそれがなんのためのものなのかは知らされていなかった。
 そしてなのははずっとデータを記録していたスキャナとパソコンを手に取り、そこに表れたデータを眺めていたが、一同の方に向き直って言葉を掛けた。
 「みんな、ちょっと遅くなるかも知れないけど、もう少し時間いいかな」
 全員が首を縦に振った。
 「じゃ、ここじゃまだ寒いから、部屋に行こうか」

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:17:15 ID:TSFyj1I0
支援

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:17:27 ID:5D75niYb
いぬかみ以外支援

168 :ゼロと魔砲使い 第10話-03 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:17:36 ID:gklvGjXk
 再びルイズの部屋に集った一同に、彼女は真面目な顔をしていった。
 「みんなに話したいのはね、みんなのおかげで、系統魔法がどういう仕組みで発動しているのかがだいたい判ったって言うこと。特にタバサには、同時発動の制約に関わるから」
 何気ない言葉であるが、全員が思わず息をのんでいた。魔法の根源。それはアカデミークラスの組織でも研究されている大テーマである。特にタバサは、叔父であるジョゼフが熱心に研究していることをうっすらとであるが知っている。
 それを目の前の女性は、だいたいだが解析したというのだ。
 内容によっては国家機密クラスの価値がある情報になる。キュルケもタバサも、即座にそこまで思い至った。
 そしてルイズも。だが、彼女はあえて異論を挟まないことにした。一つにはここでそのことを指摘するのは、宿敵から友人になり掛かっている隣人を再び遠ざけるような気がしたこと。
 もう一つは、この情報は独占するより広めた方がむしろ国のためになる、そんな予感がしたということだった。
 それはトリステインの魔法至上主義に伴う歪みを、なのはとの交流でルイズがうすうすと感じ取っていたためかも知れない。
 
 
 
 ルイズはもちろんトリステインという国を愛している。お隣がアレだったことも拍車を掛けたかも知れない。
 だが、ルイズはそんな国の中においては『無能者』であった。努力はした。が、それが報われることはまったく――そう、『全く』無かった。
 トリステインの貴族社会においては、魔法の才能はすべてにおいて優先する。ほかがどんなに優れていても、魔法の才の劣る者は『劣等者』として扱われるのである。頂点に近しい家柄に生まれながら魔法の才がなかったルイズは、そのことを身にしみて知っている。
 それでも最初ルイズはそれに反逆しようなどという発想はかけらも持たなかった。才能がないのは自分のせいとひたすらに自己を貶めていた。実利主義のゲルマニアあたりから見たら噴飯ものの行動だっただろう。
 だが、ルイズはなのはとの短い接触で劇的に変わっていた。自己を肯定することを、自分に自信を持つことをルイズは思い出していた。ルイズにとってなのはの存在は、間違いなく世界を広げてくれることだった。
 使い魔には主人にあいふさわしい存在が選ばれる。ルイズにとってなのははまさにそういう存在だった。
 形はどうあれ、自分には自分なりの能力があり、それを持ってトリステインのために働くことは可能なのだということにルイズは気がついた。
 それはなのはが自分に仕えてくれる態度から悟ったこと。彼女には異質ではあるが強大な魔法の力がある。だが、自分が彼女から受け取ったものの中には、『魔法』はほとんど存在していなかった。人を認めること、肯定すること。自他に関わらず、身分にかかわらずに。
 それこそがなのはからの最大の贈り物。
 そして、それに加えて。
 『魔法』は『絶対』ではない――これを認識したことが、ルイズの内面に起きた最大の変化だった。

169 :ゼロと魔砲使い 第10話-04 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:18:56 ID:gklvGjXk
 皆の沈黙を肯定と受け取ったのか、なのはは話し始めた。
 「貴族の人達の中にはね、魔法を使うための『要』が存在しているの。魔法に共鳴する『核』――名前を付けるなら、共鳴核、『レゾナンス・コア』になるかしら」
 「レゾナンス・コア?」
 聞き慣れない言葉に問い返すギーシュに対し、なのははそのまま言葉を続ける。
 「そう。それが一人に四つ、あなたたちの中に存在しているの。おそらく本来は四つの系統それぞれに一つずつだったんだと思うけど、長い間の血の交わりによって、それは絶対のものじゃなくなったみたいね」
 そしてなのはは、キュルケ、タバサ、ギーシュの顔を少しずつ見つめた。
 「キュルケには火の要素に共鳴するものが三つ、まだ覚醒していないのが一つ。タバサは風に強いのが二つと、やや水に寄っているのが一つ、寝ぼけてるけどもう一つもたぶん風よりね。ギーシュ君は土が一つ。ほかはまだ眠っているわ。ただその一つがかなり強いね」
 「それって、ドットやトライアングルに対応しているっていうこと?」
 キュルケの問いに強く頷くなのは。
 「その通り。全部覚醒していればスクエアになると思う」
 そこでいったん言葉を切り、今度はルイズに少し視線を落として話を続けた。
 「以前ご主人様には少し説明したんだけど、系統魔法に限らず、魔法はね、『魔力』っていう力を動かすことによって発現するの。ここの概念だと、『精霊』っていった方が判りやすいかも」
 そしてなのはは、魔力が森羅万象、地水火風、この世のあらゆるものに宿る『力』であることを説明した。
 「そしてね、あなたたちが呪文を詠唱することによって、あなたたちの心の中にある『レゾナンスコア』が震えると、それに共鳴するように自然の魔力が動くの。それが『系統魔法』。あなたたちの力よ」
 「そういえば詩吟の授業で共鳴って習ったわね」
 「音叉の共鳴実験」
 キュルケとタバサが、過去の授業を思い出しながらつぶやいた。
 「つまり僕たちの心の中には、魔力に共鳴する音叉があると」
 「その通りよ、ギーシュ君」
 なのはが感心という笑みをギーシュに向ける。
 「レゾナンス・コアっていうのはまさに『魔力の音叉』なの。系統はその音叉がどんなものに宿る魔力と共鳴しやすいかを表しているわ。後音叉っていっても絶対じゃないからね。多少は融通が利くよ」
 融通が利かなければ呪文はもっと単調なものになっていただろう。逆に言えば、呪文とは音叉の共鳴を微調整するものとも言える。
 「実際に魔法を使うことを考えると、音叉というより弦かも知れないね。リュートは知ってるでしょ?」
 なのははこちらで見かけた、ギターによく似た弦楽器の名をあげた。
 全員が頷くのを確認したなのはは、説明を続けた。
 「魔法使いを楽器にたとえれば、四本弦のリュートみたいなものになるの。弦の調律が本人の系統で、演奏のために押さえる指が呪文に当たる。弦の数が多いほど多彩な演奏が出来るけど、やり方次第では一本弦でも名演奏は出来る」
 そしてなのははタバサの方に向き直った。
 「でね、タバサ」

170 :ゼロと魔砲使い 第10話-05 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:19:51 ID:gklvGjXk
 タバサの注目が自分に向いたのを確認し、なのはは説明を続ける。
 「ちょっと残念なんだけど、同時発動はこのコアを分割する必要があるの。つまり今トライアングルのあなたを、ドットのあなたとラインのあなたに分割することになるの」
 タバサはその言葉だけで魔法の同時発動がどのような原理で行われるかを悟っていた。
 彼女は自分たちの中には魔法を使う力の源が四つあると言った。ドットやラインといったレベルは、それがいくつ覚醒しているのかを示すと。
 ランクが上がると高次の魔法が使えるようになると同時に低次の魔法に対する負担が軽くなるのは、それまで一本の弦でやっていたことを二本の弦で出来るようになるからなのであろう。
 厳密には違うだろうが、働き手が倍になれば負担は半減すると言うことだ。
 但しそれは、増えた働き手が同じ作業をしているからこそ成立すること。なのはの言葉は、共同作業をしていた働き手に、それぞれ別のことをやらせるという意味なのだろう。
 楽器の例えなら、一本の弦である曲を演奏するのと同時に残りの弦で別の曲を奏でると言うことだ。
 「だからね、今のあなただと、空を飛びながらお得意の『ウィンディ・アイシクル』を使うことはたぶん無理。もちろん、実際にやって確かめてみないと判らないけどね」
 彼女の説明はあくまで仮定である。その辺は実際に練習して確認しなければならないだろう、と、タバサも心の中に刻む。
 「あと、口も杖も一つしかないから、あくまでも一度に使える呪文は一つ。あなたの望みの場合、まずフライを意図的にドットレベルとして唱え、それを維持しつつライン以下の呪文で戦うことになるの」
 なのはの仮説が当たっていればそういうことになる。
 「だから実戦で飛行しつつ呪文を使った戦闘をするには、もう少し根本的なところからチューニングしないと駄目かもね。特にフライの呪文は、今のままじゃ戦闘用にならないよ」
 元々フライの呪文は大半の生徒が使えることからも判るように、風のドットと言うよりむしろコモンスペルに近い。各系統にはこのような本来の系統にかかわらず使える難易度の低い呪文がいくつかある。
 地の練金、風の飛行、火の発火など。これらの呪文は、効果を重視しなければ属性を飛び越えて発動する。もちろん、練金を例に取れば判るように、本来の属性の方がより有用ではあるが、発動は可能である。
 今のフライはただ飛んで移動できるだけで、機動戦闘に使うのはほぼ不可能である。
 「もう少しマルチタスクの訓練が進んだら、私たちの空戦のやり方を教えてあげるね。魔法のあり方が違いすぎるから、そのままだと意味ないけど」
 タバサは期待に目を輝かせて頷いた。そして少し考える。
 練金は自分でも使えるが、相性の悪い系統と言うこともあって金属の錬成とかはほとんど出来ない。壊す方向に向けるか、ものの形を変形させる程度が関の山だ。もちろんそれでも使い道はあるが、土のメイジには遙かに及ばない。
 だが土のメイジは練金を遙かに高度なレベルで使いこなす。昨今世間を騒がす『土くれのフーケ』など、その最たるものであろう。
 ならば、こうも考えられる。
 風のメイジたる自分なら、風の初歩、割と誰でも使える『飛行(フライ)』の呪文を、ただ漠然と飛ぶだけでなく、より強く、早く、そして自在に飛行するために使いこなすことが可能ではないのだろうか。そう、練金のように。
 考えてみれば当たり前のような気がする。だが、自分だとてナノハの話を聞くまでは、こんなことを考えもしなかったのだ。
 自分の中に四つあるという魔法の源。それを意識すれば、今までより遙かに広く魔法を使えるようになるかも知れない。
 
 それは、タバサの中に宿った、魔法に対する革命的な思想の光であった。

171 :ゼロと魔砲使い 第10話-06 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:20:35 ID:gklvGjXk
 「ね、なのは」
 タバサが思想に耽ってしまったのと入れ替わるように、疑問を呈してきたのはルイズであった。
 「今の説明は理解できたけど、そうするとあたしはどうなるの? 聞く限りだと、それって、外から調べるだけで、相手の系統まである程度判断できるんでしょ」
 キュルケとギーシュはそれでルイズの言いたいことが判った。何をやっても爆発してしまい、使い魔まで人という例外を引くルイズは、自分の系統を判断する基準データがない。
 だがナノハが変わったアイテムを使って調べたデータは、その判断を可能にする。
 そして彼女の忠実なる使い魔は、残酷な答えを口にした。
 
 「ご主人様は、系統魔法を使うことは出来ません」
 
 それは最後通牒だった。さしものルイズも顔から血の気が引く。
 「やっぱり……駄目なの?」
 「はい」
 
 あらかじめある程度のことは聞いていたのね。じゃなければあんな程度じゃすまないはずよ、と、彼女の最大のライバルたるキュルケは思う。そうでなければルイズはヒステリーを起こして荒れ狂い、ナノハに殴りかかっている。
 そして忠義にあふれる使い魔は、次々と主人に絶望を与える言葉を与えていく。

 「皆さんのデータと比較すると、ご主人様のデータは明らかに違います。ご主人様のレゾナンスコアは、ほかの皆様のそれとはある意味別物です」
 目元と口元を引き締め、真っ向からルイズの瞳をなのはは見つめる。
 「ほかの皆さんのコアと違い、ご主人様のコアは直接魔力そのものと共鳴しています。たとえばタバサが風を起こすときは、魔力に連動して一緒に空気が動きますが、ご主人様は違います。魔力『だけ』が動いてしまうんです」
 『だけ』を強調するなのは。
 「本来なら融合していて、一緒に動くはずの空気や土、そして炎。ご主人様のコアが与える共鳴は、その結合を引きちぎって直接魔力のみを動かします。それ故に生じるのが、いつもの爆発です」

 キュルケは内心の驚きを押さえ込む。今ナノハは、今まで誰も説明できなかった、ルイズの『失敗』……謎の爆発現象に対する答えを、仮説とはいえ導き出した。しかもその説明は、実に納得のいくものだ。
 はっきり言ってこの事を国のアカデミーとかに報告したらきわめて重要な情報になるだろう……相手が理解できれば。
 そしてそのことを考え、うっすらと笑みを浮かべる。
 残念ながら進取の気概に富む祖国ゲルマニアでも、今のナノハの説明を『真実』として理解できる人物はほとんどいないだろう。そのためには直接ナノハとルイズを間近に見ていなければ無理だ。
 今のゲルマニアのどこを探しても、言葉や文章だけで彼女の展開した理論を受け入れられる人物は、自分を含めていない。
 ならば。
 それを理解できる機会を与えられた自分が、それを『翻訳』するしかない。
 キュルケはこう見えても骨の髄からゲルマニア貴族である。友情は国に優先するかも知れないが、真っ向から裏切ることにでもならない限り、友といえども祖国のために利用するのにためらいはない。
 高度な知性と力を持つライバルの使い魔から出来る限りのものをもらっていこうと、キュルケは内心の決意を新たにした。

172 :ゼロと魔砲使い 第10話-07 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:22:08 ID:gklvGjXk
 「ふう」
 ため息をつくルイズ。
 「ある程度予想は付いてたけど……やっぱりちょっときついわね。そう断言されると」
 「しかたがありません。このコアの動きは、むしろ私に近いものです」
 なのははちょっと自分の胸元を見る。
 「私には皆さんのレゾナンスコアとは違う、リンカーコアというものがあります。魔力と共鳴するのではなく、直接魔力を取り入れるための器官。厳密にはちょっと違いますけど、概念的にはそれで充分です」
 リンカーコアが取り入れるのは『魔力素』で『魔力』ではない。『魔力素』を取り入れ、『魔力』に変換するのがリンカーコアの働きだ。この地の物質に宿るのは『魔力』であって『魔力素』ではない。最初はなのは自身もその辺の区別が今ひとつ付いていなかった。
 魔力が多いだけにこの地は魔力素の量も桁違いだ。来てすぐの頃はなのは自身もこれを混同していた。
 今は充分なデータが集まったこともあり、その辺の混線は整理できている。
 そしてなのはは注目先をご主人様から全員に移すと、説明を続ける。
 「私の使うミッド式魔法は、魔力の共鳴を利用するこの地の系統魔法とはかなり違うの。どちらかというとむしろ先住魔法に近いかもね。プロセスはかなり違うけど」
 そして再びルイズの方を見る。
 「そういう意味では、ご主人様はひょっとしたら私たちの魔法の方が使いやすいかも知れないですね。直接と間接、体内生成と外部利用の差はあっても、『直接魔力を使う』という点では共通していますから」
 「え、そうなの?」
 それは聞いていなかったルイズは、少し驚く。
 「はい。ご主人様が系統魔法を使えないのとこれは表裏一体です」
 丁寧な口調でルイズに説明するなのは。
 「系統魔法は魔力の共鳴を利用して、『それに付随する物質や力』を動かす魔法です。これを使うのはご主人様には、先の理由故不可能ですが」
 「そうなるわよね。爆発しか起きないわ」
 頷くルイズを見て思わず笑うキュルケ達。
 「ですからご主人様には、その中間――共鳴によって同期する魔力を直接制御し、物理現象に変換する技術が必要になります。前半がハルケギニア式、後半がミッド式やベルカ式の形態の魔法ですね」
 「望みが出来たんだか遠くなったんだか判らないわね」
 再びため息をつくルイズ。
 今の説明で、ルイズは初めて心の底から納得がいった。
 なのはの解析は、今までの自分の疑問にすべて答えていた。
 何故失敗するのか。何故爆発するのか。何故自分には系統魔法が使えないのか。
 そしてなのははそれを越え、自分が魔法を使うための道筋を示してくれた。
 だがその道は、なのはの力を借りても遙かに細く、長く、遠い道だ。
 その意味することは、自分はしばらく『ゼロ』のままだと言うこと。
 「専用のデバイスでもあれば、簡単なミッド式魔法くらいは使えそうですし、コモンスペルは系統魔法とは少し原理が違いますから、一度コツがわかれば使える筈なんですけど」
 なのはの言葉の続きに、ルイズの意識が現実に戻る。
 「え、コモンスペルは使えるの?」

173 :ゼロと魔砲使い 第10話-08 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:23:20 ID:gklvGjXk
 「はい。専用のルーンワードのいらないコモンスペルは、実のところ系統魔法とは言い切れない部分があるんです。よくよく思い出してください。コモンルーンの能力は? あ、みんなも考えてみて」
 そういわれてキュルケ達も頭の中でよく使うコモンルーンを思い出す。
 レビテート、ロック、アンロック、テレキネシス。後サモン・サーヴァントとコントラクト・サーヴァント。
 「召喚系のものを除くと、実はみんなテレキネシスの変形だって気がついてた?」
 「「「「あ」」」」
 確かに言われてみればその通りだ。
 なのははスキャナを指さし、
 「これでみると判るんだけど、実はコモンスペルは、直接魔力に干渉するタイプの魔法ばかりなの。むしろミッド式の魔法に近い」
 ある意味革新的な意見に、唾を飲み込む一同。
 「レゾナンスコアは共鳴型だけど、全く魔力と干渉していない訳じゃないわ。コアから漏れる魔力を直接物理力に変えるのがテレキネシス系のコモンマジックよ」
 つまりコモンマジックは、系統魔法とは全く別系統の魔法だというのだ。
 「召喚系についてはさすがになんにも判んないけど、これだけは言える」
 なのはの視線がルイズに向かう。
 「原理的に系統魔法はまったく使えないはずのご主人様にも、サモン・サーヴァントは使えた。しかも明らかにこのハルケギニアの枠を越えた遠い世界にまでゲートが繋がるほど強大な奴を」
 一同の視線がルイズに集まる。言われてみて初めて気がついた。
 『人間を召喚』という部分に目がいって考えてもみなかったが、よくよく考えればルイズは、異世界という、『この世界の枠を越えた遠方』から使い魔を召喚したのである。
 冷静に見てみればとんでもない能力である。
 他の使い魔は力量や珍しさに差はあれど、どれもこのハルケギニア世界の中から喚ばれている。タバサのシルフィードといえども例外ではない。
 「つまりね、コモンマジックは系統魔法と切り離した方がいいわ。それに使い魔召喚とテレキネシス系も別物よ。今の学説だと、その変かなりごっちゃにされてるみたいだけど、下手するとコモンマジックは先住魔法の方が近いみたいだし」
 証拠は詠唱、なのははそういった。シルフィードとの雑談中に得た知識だ。
 「どっちも口語、つまり本質的に正確な発声とは無関係に術が発動する。呪文の発声というプロセスが必須の系統魔法とはそこが大きく違う」
 全員驚きのあまり声も出ない。
 そりゃそうだ。彼女たちは基本的に、エルフは敵、先住魔法は敵と言う教育を受けてきている。先住魔法は異質のものとして排斥されるものなのだ。それを自分たちが無意識に使っていたと認めるのは心理的に大きな葛藤がある。
 「まあ、その辺はさすがに私にだって調べるのは無理よ。こっちの人にお任せ。ただご主人様は、自分にあった呪文というか魔法がないせいで、無意識的な魔力の補正が出来ていないんです。ある意味素人っていうことですね」
 「……う」
 へこむルイズ。
 「ですから、たぶん一度でもまともに呪文詠唱による魔法が使えれば、コモンマジックはむしろ得意になると思いますよ。元々ご主人様は魔力を扱うことに特化しているわけですから」
 「練習じゃ駄目なの?」
 「残念ながら今のご主人様は正しい感覚を掴んでいないと思われますから。正しい型を実感できないからコモンマジックでも爆発しちゃうんだと思います」
 それだけにきちんと型を理解できればあっという間にうまくなりますというなのは。
 でもそのための呪文がないのよね、とため息をつくルイズ。
 こうして休日の夜は更けていった。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:23:29 ID:BMMUkpxt
なのは支援

175 :ゼロと魔砲使い 第10話-09 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:25:03 ID:gklvGjXk
 「だいぶ整理が付いたね」
 “はい、マスター”
 その日の夜遅く。なのははみんなに説明した内容をレポートにまとめていた。
 だがそこには、彼女たちには説明しないことも書かれていた。
 「でも何でここの魔法って、こうもたくさんユニゾンデバイスが関わってくるのかなあ」
 “本当に意外です。しかも古代ベルカ式より進歩していないのに優れています”
 矛盾した言い方をするレイジングハート。
 「そういえば俺もそうなんだって?」
 「そうよデル君。全く古代ベルカ式アームドユニゾンデバイスなんて、何でそんなものがここにあるのかしら」
 “正確には違います。デルフリンガーはユニゾンデバイスではありますが、古代ベルカ式とは言い切れません。カートリッジシステムをはじめとした差違がかなりに渡って存在します”
 「ユニゾン、ユニゾン、ユニゾン。何でこんなにユニゾンデバイスばっかり……あれ、ミッドじゃ危険物扱いなのに」
 頭を抱えるなのは。
 そう、ミッドチルダでは優れていることは理解されていたものの、それと表裏一体な危険性が問題視され、親友のリーンフォースUとJS事件を通じて仲間となったアギト以外には存在が確認されていない特殊なデバイス。
 ユニゾンデバイスと思われるものが、この世界には数え切れないくらい満ちあふれていた。
 そもそもこの世界における魔法の源たる、貴族の持つレゾナンスコア……実はこれがそもそもユニゾンデバイスであった。
 厳密には、かつてユニゾンデバイスだったものである。
 スキャナによる魔力解析のデータは、貴族が所持すると思われるこのレゾナンスコアが、生来のものではなく、外部から付与されたものがそのまま遺伝的にも定着したものだと示してた。
 ユニゾンデバイスでは融合事故という問題が起きることがある。融合が過剰になり、デバイスに融合元の人物が乗っ取られてしまうのだ。闇の書事件時のはやてが一時そうなっていた。
 そしてこの地の貴族の場合は、融合が完全すぎて分離不能となり、そのまま生体にデバイスであるコアが取り込まれてしまっているのだった。それどころかそのコアが遺伝までする。
 さすがにそこまでの無茶のせいか、融合したコアは完全には作動していないが。
 言い換えれば、この地の貴族は、生まれた時からユニゾンデバイスと二十四時間ユニゾンしっぱなしで、分離も不可能という状態なのだ。
 “ミッドチルダでこのようなことが起きたら大問題ですが、この地では無茶が通り過ぎてそれが平常状態になってしまっていますね”
 レイジングハートも呆れたように言う。
 “結果本来のリンカーコアがレゾナンスコアによって上書きされた形になるため、この地でミッド式の呪文を使える人物が誕生する可能性は、貴族からはほぼ皆無ですね”
 「平民の人にもかなり血が混じってそうだもんね。何せ六千年。全員検査でもしないと判んないか」
 “その点では第九十七管理外世界と一緒かと”
 なのはも頷いて、少し遠い目をした。
 その目の前に左手をかざす。手の甲には、打ち込まれたガンダールヴの印。
 「これもユニゾンデバイスだし、デル君も持ち手と融合する力を持ってるのよね」
 それはデルフリンガーとの会話及び、なのはを通じてデルフリンガーとレイジングハートをある意味直結したことによって得られた情報だ。
 まとめて俯瞰してみると、一つの特徴があった。
 デバイスとしてみると、その能力はリインより劣っている。だが安全性とバリエーションでは比較にもならない。知恵持つものこそほとんど無く、その点では古代ベルカに劣っているが、それ以外の面においては明らかにこちらの技術の方が上である。
 古代ベルカ式でも複数のユニゾンデバイスを宿すなどという技術はない。ましてやそれがミッド式のデバイスと連携可能などとなったら論外だ。
 古代ベルカのものによく似ていながら、ある面では圧倒的に優秀であり、別の面ではかなり劣る技術。どうにもちぐはぐなもの。
 すっきりしないイメージが、なのはの思考がまとまることを妨げていた。
 「まあ、俺なんかにゃそういう難しいことは判んないけどよ、これだけは言えると思うぜ、姉さん」
 「なに、デル君」
 「そろそろ寝ないときついんじゃねえか? 俺と違って」
 「あ」
 
 こうしてなのはの休日も終わりを告げたのであった。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:27:24 ID:7ODRqszJ
>>143
アストラルサイドからの攻撃じゃないとダメなので、精霊魔法は精神系以外無効
⇒四大精霊の精霊魔法は無効 ⇒ゼロ魔世界魔法は先住魔法含めて無駄。
⇒精神に干渉できる虚無は効く可能性あり。

クロスにするんなら、リナがルイズにアストラル系の精霊魔法を教え込むとかするしかないか?
ラ・ティルトとかも「使えない」だけで知識としてはあるみたいだし。

177 :ゼロと魔砲使い ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:27:48 ID:gklvGjXk
10話はここまでです。続いて11話に行きます。

11話はいよいよフーケ登場の回……の割りに実はあっさり風味ですが、
私が最初に書きたかったシーンがついに出ます。

それこそ、この話がなのはでなければならなかった理由その1。
では、続けて11話、お楽しみください。

製作時間2時間というのが信じられませんがw

178 :ゼロと魔砲使い 第11話-01 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:29:53 ID:gklvGjXk
第11話 盗賊

 それは、挨拶がきっかけになった出来事だった。
 ただ一夜のめまぐるしい事件。だがそれが、この世界の歴史を変える、第二幕の幕開けであった。
 
 
 
 その日の夜も、ルイズとその友人達は、マルチタスクをはじめとするなのはの講習を受けていた。
 前回の休日から一週間近くが経ち、キュルケ達も二分割のマルチタスクをある程度こなせるまでになっていた。ルイズも遅ればせながらマルチタスクの練習をなのはとしている。もっともルイズは念話が繋がっているので、キュルケ達ほど制限がきつくない。
 つまりはある意味いつでも練習できるので、この場ではほとんど別の練習をしていることの方が多かった。
 タバサ以外は同時に二つの作業をある程度出来るようになったレベルであったが、それだけでもキュルケ達の能力は見違えるほどに進歩していた。
 キュルケは魔法を詠唱しながら、周囲の状況を余裕を持って把握できるようになっていた。
 言い換えるとある意味無意識的に魔法を唱えられるようになったということである。
 魔法の詠唱時はどうしても無防備になりがちであるが、今のキュルケは杖を使った格闘戦をしつつ長時間にわたる詠唱を可能としていた。
 これは軍人となることの多い火系統のメイジとしてはかなり優秀な能力になる。はっきり言って学院には卒業証書をもらうためだけに来ていたキュルケにとってもうれしい誤算となった。
 ギーシュは授業時間中に意識の片隅でレイジングハート相手にワルキューレ操作の仮想戦をやっていたりする。二分割とはいえマルチタスクによって視界の広がったギーシュのワルキューレ操作の腕前は、決闘前とは見違えるレベルになっている。
 なのはといえどもガンダールヴ補正まで使わねば生き残るのがつらいレベルだ。まあなのはは『戦闘』になったらまとめて吹き飛ばせるとはいえ、普通の軍人やメイジでは、今のギーシュを相手にするのはかなりつらいであろう。
 今ギーシュはなのはからの宿題その二、ワルキューレ自体の見直しに入っている。
 『このままでもそれなりに優秀だけど、出来るなら目的に合わせてもう少し幅広いカスタマイズが出来るとよりいっそう強くなれるよ。速いもの、力のあるもの、堅いもの、そんな特徴を持ったワルキューレを組み合わせるの』
 自分の身を守るためのワルキューレと、敵に切り込むためのワルキューレに必要な能力は確かに違う。今ギーシュはそのイメージング能力を駆使して、『ワルキューレ・ヴァリエーション』の製作に挑んでいるのだった。
 最終的には練習では七種類の能力の違うワルキューレを製作・制御できること、実戦ではそれらを適宜組み合わせてより強いワルキューレチームを生み出すことが目的である。
 これらは目的がはっきりしているだけに、ギーシュとしてもやりがいのある訓練だった。
 なのはからは最終的に八分割のマルチタスクと、ワルキューレとの間にある程度の感覚リンクを結べるようになることが大きなゴールだと言われている。これが可能になれば、ギーシュは七体のワルキューレを完全制御可能になるからだ。
 その戦闘力はおそらくスクウェアクラスの偏在に匹敵するはずである。
 ギーシュの日常は、もう一つの目的『ヴェルダンデと日常会話が出来るようになる』とあわせて、大変に充実していた。

179 :ゼロと魔砲使い 第11話-02 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:31:00 ID:gklvGjXk
 そしてタバサ。
 残念ながら最初の目的である『フライを維持しつつ魔法を唱える』のレベルにはまだ至っていない。
 正確にはその状態で戦闘は出来ないというべきであるか。
 マルチタスクは一番進んでおり、二分割ならほぼ完璧に思考の独立性を保つことが可能になっていた。授業を聞きながら念話でシルフィードの相手をするのなら完璧である。キュルケのように、白兵戦と呪文詠唱の複合も難なくこなす。
 だが、なのはの提唱した『コアの分割』に手間取っていた。具体的には、フライをドットレベルというか、コアの一部だけを使って詠唱するという感覚がつかめなかったのだ。
 なのはもこれを一番重視して、スキャナで魔力の流れを監視しつついろいろアドバイスを与えているのだが、さすがに類例のないものだけに難航していた。
 不可能ではなく、一度だけタバサも成功していたが、その状態で二つ目の呪文を詠唱しようとしたところで集中を切らしてしまい失敗した。
 『これは地道に鍛錬していくしかなさそうね』となのはも言った。
 これだけに集中するのも疲れるため、今タバサはもう一つの目的、フライの改良に挑んでいた。
 こちらはある程度の成果が出ていた。もっとも微妙な成果であるが。
 今までのフライト一線を画す、『ハイスピード・フライ』『ハイマニューバー・フライ』とでも名付けられそうな、高速で飛行可能なフライと急速な方向転換を可能とするフライに一応成功していた。
 だが今の段階だと、それはラインスペルになってしまう。それでは意味がなかった。
 あくまでも基本となるフライの発展系としてこの動きを自在に使いこなせなければたいした意味はなくなってしまう。
 やってみたら案外簡単だったのに広まっていないのは、この意味の微妙さのせいかもしれない、とタバサも思った。
 もっともタバサはあくまでも実践する人であり、研究者ではない。この短期間にある程度の改良を成し遂げただけでもその才が知れようというものだ。
 そのためタバサのテンションは、成果の割にいまいちであった。
 そしてルイズは、主に前回も語った、魔法の発動をぎりぎりで留める練習を相変わらずやっていた。
 「ねえなのは、これ、どういう意味があるの?」
 スキャナを見ていたなのはは、そろそろいいかな、と小さくつぶやくと、ルイズの方に向き直った。
 「あ、もうちょっと頑張ってくださいね、ご主人様」
 維持はするように言って、ルイズと目線をあわせる。
 「これは力の維持コントロールの練習です。だいぶ上手に意識を集中させておけるようになりましたね」

180 :ゼロと魔砲使い 第11話-03 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:31:52 ID:gklvGjXk
 「集中?」
 疑問に思うルイズに、なのはは言う。
 「今ご主人様が使えるのは失敗だと思っていた、あの爆発だけですよね」
 「ええ。なんの役にも立たないけど」
 「それを少しでも役立つ方向に向ける練習だったんですよ」
 ルイズの顔が一瞬呆けた。そのとたん霧散しそうになる意識をルイズは慌てて押さえ込む。
 「あ、あぶなかった。で、役立てるって?」
 「ご主人様の爆発がむちゃくちゃだったのは、無差別ランダムに魔力を引っ張ったため、きわめて乱雑に爆発が起きたからです。ですが、爆発そのものは実のところ、キュルケの攻撃魔法以上の威力があるんですよ」
 その言葉に、ルイズと、脇で練習をしていたキュルケが大きく頷いた。
 「い、言われてみれば」
 「いつぞやの練金では教室吹き飛んでたものね」
 なのはも頷く。
 「ですからご主人様には、『魔力』の流れを感じて、爆発の起こるところを制御できるようになってほしかったんです。そうすれば限定的ですが、あの爆発を攻撃魔法代わりに使うことが出来るようになりますから」
 「……そうなったらちょっと脅威ね」
 キュルケが冷や汗を流す。
 「何で?」
 対してルイズは判っていなかった。
 「回避できないからですよ」
 説明するのはなのは。
 「ご主人様の爆発は狙った場所にいきなり炸裂しますから、攻撃魔法として使われたらほとんど一撃必殺に近くなります。人からは魔力を集められないせいで、対人攻撃としては今ひとつですけど、やりようによっては最強です」
 「最強?」
 「ええ。たとえば遠方から相手の服の魔力を強奪して爆発させたら、たいていの人は死ぬか重傷を負いますよ。狙われていると判らなければ回避不能。最強の暗殺魔法です」
 「暗殺魔法って何よ!」
 冗談だとは判っていても、いくら何でも人聞きが悪い。キュルケは遠慮無く笑っている。
 「まったく……なのはったら! この、お仕置きしてやる!」
 ルイズは集中を解除して力を霧散させようとした。この状態で呪文を使うように狙いを定めると、狙った場所で魔力分離による爆発が生じる。
 威力は集中の時間と、狙った場所の状態で変わる。空中は物質の密度が低いせいか、低威力の突風が巻き起こる程度だが、練金の授業の時のように堅い物質をターゲットにすると結構高威力の爆発が生じる。
 練習の後半ではたまに実際に爆発させる練習もしていたので、ある程度はルイズもそのことを把握している。
 そして……その『事故』はこの瞬間に起こった。
 
 
 
 「あら皆さん、ご精が出ますわね」
 
 
 
 それは突然の乱入者。
 正体は見回りに来たミス・ロングビルの挨拶だった。
 彼女とはここにいる全員がすでに顔なじみになっている。週に一、二度、このように顔を合わせていたからだ。だが今ばかりは間が悪かった。
 なかば悪ふざけでお仕置きをする『真似』をしていたルイズが、その集中を解こうとした瞬間に彼女は声を掛けてしまった。
 その瞬間、ルイズはつい呪文を『発動』させてしまった。ターゲットはなのは。
 直前まで冗談で言っていた言葉がルイズの脳裏によぎる。
 たとえば遠方から相手の服の魔力を強奪して爆発させたら、たいていの人は死ぬか重傷を負いますよ。
 今のままだとなのはが吹き飛ぶ!
 そう思ったルイズは、強引に視線をねじ曲げた。
 「ご主人様!」
 一瞬強大な力が集まったのを感じたなのはがルイズの方を見る。
 結果、ルイズの努力は無駄にはならなかった。が。
 
 
 
 次の瞬間、何故か本塔の壁が爆発し、ひびまで入っていた。

181 :ゼロと魔砲使い 第11話-04 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:32:45 ID:gklvGjXk
 「あっちゃ〜、やっちゃったわね〜」
 キュルケが間抜けな声を上げる。
 「……変。あそこは一番この学院で丈夫なはず」
 タバサは不思議そうにそちらを見た。
 「これはちょっと放っておけないわね」
 ミス・ロングビルは、真顔で全員に言った。
 「皆さん、ちょっと申し訳ないけれどここにいてね。今学院長に報告してくるわ」
 「……よろしくお願いします」
 学院長、の言葉に後々のことを考えて冷や汗を掻きつつ、それでもルイズは丁寧に頭を下げた。
 それを見届けて小さく頷くと、彼女は案外速い早さでこの場を立ち去った。
 「まずったわね。これは相当のお叱りを覚悟しないといけないわよ」
 「ルイズ、まあしかたがない。僕も弁護するよ」
 キュルケとギーシュがそう声を掛ける中、タバサだけはじっと爆発した壁を見ていた。
 「どうしたのタバサ?」
 その様子を不審に思って、キュルケは彼女に声を掛ける。
 「ルイズ」
 タバサはルイズの方に向き直った。
 「ひょっとしたら、弁償しなくてすむかも」
 「? なんで?」
 ルイズのみならず、なのはも含めて全員が首をひねる。
 「あの辺は確か学院長室の下だから宝物庫だったはず」
 「よけいにまずくない?」
 だかタバサは黙って首を振り、そして口を開いた。
 「だからこそ。あそこの守りは何より堅かったはず」
 うんうんと頷く一同。
 「そこが事故とはいえ、たかが学生の魔法で傷ついたなんて、外部に漏らせると思う?」
 「「「「あ」」」」
 見事に全員の声がハモった。
 「口止め代わりに不問にされる可能性が高い」
 実に納得のいく可能性だった。

182 :ゼロと魔砲使い 第11話-05 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:33:37 ID:gklvGjXk
 ところが、事態は予想の斜め上を行った。
 
 
 
 そろそろミスロングビルが来るかしら、とルイズが思った頃。
 具体的な時間にしてこちらの単位で約五分ほど。
 何故か突然、ずしんと言う響きがみんなを襲った。
 「な、なに?」
 というルイズの疑問は、すぐに答えを得た。
 のんびりした動きでありながらそれこそあっと言うまに、『それ』は目の前に現れた。
 ルイズ達など目に入らぬかのように『それ』は歩みを進め、その手を大きく振り上げた。
 
 
 
 『それ』――身長三〇メイルに及びそうな巨大な人型をした土の固まりは、その『手』を本塔の壁にたたきつけた。
 「ゴーレム!?」
 慌てて進路上から待避したルイズ達は、あっけにとられながらもその様子を見守っていた。
 ただの一撃で本塔の壁が崩れ、タバサの言によれば宝物庫らしいあたりに大穴が空く。
 と、ゴーレムの手を伝って、人影らしきものがその穴に飛び込んでいった。
 「泥棒!?」
 思わずルイズの口から叫びが漏れる。と、ゴーレムはその声に反応したのか、こちらに向き直ると、鋭くパンチを振り下ろしてきた。
 「きゃあっ」
 「うわあ」
 「危ないじゃない!」
 二人を除いて悲鳴を上げつつその場から逃げる一同。無言だったのはタバサとなのはである。
 「このっ!」
 ルイズが杖を振るうと、ゴーレムの腕の一部がはじけ飛んだ。が、見る間にその傷は修復されていく。
 「自己再生」
 「となるとちょっと分が悪いわね……」
 タバサとキュルケは、即座に状況を把握した。
 「相手が悪いわ。いったんここは逃げましょう」
 「シルフィードも呼んだ」
 「だめ! それじゃ泥棒が逃げちゃう!」
 しかしルイズは良くも悪くも貴族過ぎた。
 「何言ってるのよルイズ! あれに勝てるわけないじゃない!」
 「無理」
 「そうとも。あの大きさ、最低トライアングル、下手すりゃスクウェアだ。そんな相手とまともにやり合って勝てるわけない!」
 ギーシュも正論を述べる。連日の練習は、彼に的確な戦力判断能力を与えていた。
 だがそれがあだになった。トライアングルの一言が、ルイズに火を付けてしまった。
 「トライアングルの土メイジって……まさか、『土くれのフーケ』?」

183 :ゼロと魔砲使い 第11話-06 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:34:36 ID:gklvGjXk
 「あ、ひょっとしたら……」
 ギーシュもそのことに思い至った。
 「だとしたら逃がすわけにはいかないじゃない」
 「し、しかし……」
 「相手に後ろを見せないのが貴族よ!」
 「時と場合による! 今は引くときだ!」
 「でも!」
 ルイズは思わず涙目になっていた。
 その時、山が動いた。
 ゴーレムではない。
 彼女の使い魔だった。
 
 
 
 「この場はギーシュ君の言うことの方が正しいですよ、ご主人様」
 「なのは……」
 なのははきっぱりとルイズを諫めた。
 「貴族が相手に後ろを見せてはいけないのは、その後ろに守るべき民がいるときだけです。そうでないときに無理をして死んだら、苦しむのはその民です」
 「でも……」
 「勇気と無謀をはき違えると、私みたいに痛い目を見ますよ」
 その目に浮かぶ悲しみに、特にタバサは何か悟るものがあった。
 「でも何も出来ないのはいや! 目の前で盗賊がものを盗んでいくのを見逃すなんて、私はいやよ!」
 「ならば力を付けてください。自分の言葉を相手に届けられるだけの力を。間違ったことをする相手を止められるだけの力を」
 「うん。それはわかる。今の私じゃあれは無理……でも……」
 「届かなければ考えてください。自分だけじゃ無理ならばまわりから。最悪卑怯と言われることまで。でも今は……」
 そういって跪いて礼をするなのは。それはまるで騎士が君主に頭を下げているような姿勢だ。
 「……なのは?」
 寸劇のような一連の動きに、ルイズは初めて疑問を持った。
 これは何なのかしら。こんな場面で、なのはは遊ぶ性格じゃない。
 たとえばあのゴーレムが本気でこちらに襲いかかってきたら、なのはは私たちを守ってくれようとするはずだ。
 そのゴーレムは、今はまた本塔の前で進入口を守るように立っている。
 そしてなのはのポーズ。命令を待つ騎士のような……
 そのとたん出し抜けに答えが出た。
 なのはは命令を、私の決断を待っている。そんな謎かけが意味することは。
 選択肢は二つ。そして私はそれを選ぶ権利がある。
 そして私は、その一つを口にした。それはもちろん、私の望む方。
 「主人として使い魔たるなのはに命じます……
 
   やっておしまいなさい!!」
 
 「御意」
 そうつぶやくと同時に、なのはは立ち上がった。
 その途中で、左手が胸元に伸びる。
 そして完全に立ち上がると同時に、夜を昼に変えるがごとき閃光。
 そしてそこには、一度だけ見た、無敵の戦乙女が長大な杖を手に立っていた。
 彼女はくるりと振り向くと、体を少し前に傾ける。
 そのとたん、彼女の体は弾けるようにゴーレムへと突進していった。

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:34:50 ID:TSFyj1I0
支援!

185 :ゼロと魔砲使い 第11話-07 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:36:23 ID:gklvGjXk
 「ルイズ」
 一連のやり取りを見ていたキュルケから声が掛かる。
 振り返るとそこには、シルフィードに乗った三人の姿があった。
 「あなたも乗りなさい。どうせ見たいんでしょ」
 ルイズは力一杯頷くと、ギーシュに引っ張られながらシルフィードの上に乗った。
 
 
 
 「判ってくれたみたいね、ご主人様」
 吶喊する途中、なのはは小さくつぶやく。
 一目見てなのはにはあのゴーレムが敵でないことは判った。戦えば自分が勝つ。
 だが、そのことを自分から言うのは憚られた。
 あまり自分の力を見せつけるのはいいことではない。
 ただ、実のところなのはもあの泥棒は捕まえたかった。
 捕まえて、話を聞きたかった。
 そういう気持ちはある意味ルイズ達以上に強い。
 不正を見逃せない、心に燃える正義感においては、なのはは筋金入りだ。
 それにルイズ達の安全を考えるなら、引くことも正解だ。
 だからなのはは謎かけをした。
 『命令があれば戦いますよ』という謎かけ。
 そして命は下った。ならば迷うことはない。
 そしてなのはは、遙かに見上げるようなゴーレムの元に見参した。
 
 
 
 近寄るものをなぎ払う。それが現在のゴーレムに与えられている命令。
 到着したなのはは、高速でゴーレムのまわりを、螺旋を描くように飛行する。
 周辺には建物がいくつもあり、水平方向への攻撃は問題有り。ならば。
 振るわれる手を左手のルーンの援護もあり、まるで親友のような華麗な動きで回避するなのは。そして難なく彼女はゴーレムの足下に肉薄する。
 そのまま転がるようにしてゴーレムの足の間に割って入る。
 目もないくせに、このゴーレムは人間そっくりの動きをする。だとすれば背面はおそらく死角。
 股間を抜け、少し離れたところで、なのはは杖を構える。向けるのは天。下から上への非殺傷砲撃。相手がゴーレムなら、おそらくは。
 
 
 
 「あら、なんかレイジングハート、形が変わってる」
 その様子を遠間で見る乙女+少年一同のうち、一番彼女と親しい主人が、真っ先にそれに気がついた。
 「あ、確かに、僕と決闘したときと形が違う。先端が音叉みたいになってる」
 次に気がついたのは杖を交わした少年。
 「なんだか突撃するみたいな構えだけど……」
 ある程度武の心得がある炎の少女が首をひねる。
 「……」
 無言で見つめる戦姫。
 「何かものすごい力を感じるのね、きゅいきゅい」
 騎竜まで言葉を挟む。
 そして、一同が見たものは。

186 :ゼロと魔砲使い 第11話-08 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:38:41 ID:gklvGjXk
 杖の上端近くに取り付けられた横棒が動き、ガシャンと言う何かが込められた音がする。
 
 
 「ディバイン」
 
 
 先端部の宝玉が、光を放ちはじめる。同時に浮かび上がる魔方陣。足下に一つ、そして、杖の先に、銃の砲身のように、円環状のものが数個。
 そして唱えられる、解放の言葉。
 
 
 
 「バスタァァァっ!」
 
 
 
 竜の上の少年少女達は、一瞬目がつぶれたかと思った。
 なのはの構えた杖の先端からほとばしる、巨大な光の奔流。
 桃色に輝くそれは、文字通り天を貫いた。
 ほんの数秒の間。だが、その光が消えると同時に。
 
 
 
 巨大なゴーレムは、跡形もなく崩れ落ち、大量の土砂が落下する音があたりに轟き渡った。
 
 
 
 そして彼女は、あっけにとられている一同の前で、軽々と空に舞うと、宝物庫に突入していった。


187 :ゼロと魔砲使い 第11話-09 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:39:19 ID:gklvGjXk
 「すご……」
 誰もしばらくの間、声一つでなかった。
 圧倒的だった。
 あれだけ巨大なものを、瞬時に消し飛ばす大威力。
 天をも裂くような光の刃。
 あれが、ただ一人の人間から放たれたものだろうか。
 が、そうしていると、目の前の穴から何物かが飛び降りた。途中でレビテーションを唱えたのか、かなりの高さにもかかわらず着地寸前に速度を殺して軽々と着地する。
 そしてそのままその人影は森の中へと走り去っていった。
 「あ」
 キュルケが真っ先にそれに気がついた。
 「タバサ!」
 「待って」
 シルフィードなら簡単に追撃できるだろうが、何故かタバサはそれを止めた。
 「どうしたの?」
 不思議そうに聞くキュルケに、タバサは周りを見渡すようにしてから言う。
 「さすがに今の騒ぎでみんなが起きた。それに」
 視線が曲者の飛び出してきた穴に向かう。
 「ナノハが出てこない」
 「!!」
 ルイズがその瞬間文字通り飛び上がりそうになった。人間、本当に驚愕すると比喩でなくその場から飛び上がることがある。メタな話だが、作者も過去一度本当に座った状態から飛び上がって一メートルほど後ろに跳んだことがある。
 慌ててキュルケとギーシュがルイズを押さえ込んだ。
 「すぐに」
 「もう向かってる」
 向かってと言いかけたルイズの言葉を押さえるようにタバサは言う。
 その時すでにシルフィードはゴーレムの開けた大穴のところに着いていた。
 「なのは!」
 出てこないと言うことは、やられた可能性もある。
 慌てて飛び込んだルイズ達は、意外なものを見ることになった。
 争った跡はない。床に、金属製の筒みたいなものが落ちている。
 確かあれは、一度宝物庫の見学の時に見た「破壊の杖」
 壁に書かれた、『破壊の杖、確かに領収しました、土くれのフーケ』という文字。
 そして。
 
 無言のままじっと一点を見つめて立ち尽くす、無敵の使い魔。

188 :ゼロと魔砲使い 第11話-10 ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:40:07 ID:gklvGjXk
 彼女の視線は、壁に掛けられた一枚の肖像画に向いていた。
 タイトルは『始祖の肖像画』
 描かれているのは、美しい女性である。
 長い金髪と、紅い目が特徴的だ。ローブに似た服を着て、杖を掲げている。
 杖は割と平凡な、大きいが飾り気のないタイプのものだ。
 だがこの絵で一番特徴的なのは、どうやって描いたかが全く判らないところにある。
 
 かつての見学の時、学院長はこう語っていた。
 『これは始祖の肖像画と言われているが、もちろん始祖を描いたものではない。始祖を描くのは不敬じゃからな。もし本当に彼女が始祖ブリミルなら、儂は教会に断罪されておる』
 そこで一息ついて再び言葉を続けた学院長。
 『見てのとおり、この絵はどうやって描いたのかが全く判らん。こんな不可思議な絵を描けるのは、始祖くらいのものだろう、と言うことで、この絵には始祖の描いた肖像画というタイトルが付けられたのじゃ』
 
 「なのは……」
 立ち竦むなのはに向かって、ルイズが駆け寄る。すぐそばに来たとき、なのはの口から言葉が漏れた。
 それを聞いて、思わず足を止めるルイズ。
 なのははこう言っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 「フェイト、ちゃん…………?」

189 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/13(日) 19:40:35 ID:px+pAc9h
支援

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:41:06 ID:NwQBXpEc
支援

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:41:18 ID:8KOy+lIm
二時間でよくこんだけ書けたなぁと思いつつ支援

192 :ゼロと魔砲使い ◆IFd1NGILwA :2008/04/13(日) 19:41:57 ID:gklvGjXk
以上、ここまでです。

一番書きたかったのは11話のラストシーンです。
ここからいろんなものが曲がりますよ〜。
続きは再来週かその次くらいまでに何とか。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:43:43 ID:U+tCwIYv
乙です!
面白い作品は原作に興味を持ってしまうから困る

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:45:38 ID:sRnRNdgh
なんという鬼引き!
続きが気になりすぎる
もし9話の解説が関係あるなら大変な展開ですね
あの解説どおりならあれがああなるのも可能ですから

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 19:50:30 ID:Kst075lu
乗り遅れたぁorz
投下乙です

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 20:10:55 ID:9YP+k51o
フェイトそんの肖像画と申したか!ww
投下乙かレミリア

197 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/13(日) 20:42:10 ID:d2pJkTK0
いや、案外アリシアかもしれないぞ。


198 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/13(日) 20:42:33 ID:d2pJkTK0
言い忘れていました。投下乙

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 20:42:44 ID:LWNVcCnh
凄いっす!投下お疲れ様でした!
…あらあらうふふの人なのかな

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 20:42:52 ID:wsjqkRva
肖像画の人物は何者なのか?
謎が謎を呼び次回に続く!

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 20:44:13 ID:ggAM/A9+
魔砲使い>>乙です
コアと言われて、ルミナス・コア
リュートと読んで、ボルトキープ
が、真っ先に思い浮ぶ
ワルキューレがなのはを圧倒>>それは、微妙かと;
陸戦オンリーなら負けると思いますけど、空戦込みなら勝てるかと
最後に、肖像画=フェイト
真っ先に思い浮かんだのが、アリシアでした
お袋さんとその使い魔と一緒に来てて、彼女が表舞台に立ったと言う想像が・・・・

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 20:48:19 ID:PCwihTay
実はブリミルはプレシアの血脈に連なる人物(=ご先祖様)だったんだよ
とか、あるいはもっとその方向性でぶっとんだ話かもしれない
核心の先読みはその成否に関わらずこれ以上しないでおこう

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 20:52:00 ID:PCwihTay
>ワルキューレがなのはを圧倒>>それは、微妙かと;
そもそもが決闘時ルールの模擬戦で圧倒(=課題クリア)って意味じゃないのか?それ

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 20:59:54 ID:Kst075lu
>>201
落ち着いてもう一度読んでください

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:01:17 ID:Gh4XNSXu
ゼロシンスレの無限多重クロスSSリメイクしてこっちに投下していいか?

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:03:29 ID:+ukKFbC8
>>205
多重クロスで面白いものが出来たと確信していて
実際に投下した評判が良かったのなら……

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:04:28 ID:7ku939DO
>>205
よし、二度と来るな。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:07:40 ID:IIsgxtu3
  ┏┳┳┓     ハイ.     ┏┳┳┓
┏┫┃┃┃     投下は   ┃┃┃┣┓
┃┃┃┃┣┓   ここまで ┏┫┃┃┃┃
┃      ┃┃┏━━━┓┃┃      ┃
┃ 駄作   ┣┫ . ・∀・ ┣┫. STOP!┃
┗━━━━┛┗┳━┳┛┗━━━━┛
            ┏┻┓┃
        ┏━┛  ┣┻┓
        ┗━━━┫  ┗━┓
.             ┗━━━┛

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:10:31 ID:cG9ZlYKP
何事も無かったかのように再開
      ↓

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:13:18 ID:lq9V28Fo
クロ助が過去にさかのぼりすぎたから写真とメッセージを残したんだな

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:13:26 ID:lxlzSWg+
>>147
ルルーだとギーシュより遥かに強い。ワルキューレ7体いようがあの程度なら女王乱舞や破岩掌で一瞬だろ。
アルルも基本魔法は魔導力消費しないしばよえ〜ん使えば簡単だろう。
何てったってシェゾの首飛ばしたんだし。


212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:14:23 ID:NUJdiPCS
フェイトちゃんの肖像画・・・
半角二次元的な意味じゃないよね?

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:21:21 ID:IIsgxtu3
  ┏┳┳┓     ハイ.     ┏┳┳┓
┏┫┃┃┃     雑談は   ┃┃┃┣┓
┃┃┃┃┣┓   ここまで ┏┫┃┃┃┃
┃      ┃┃┏━━━┓┃┃      ┃
┃ 雑談   ┣┫ . ・∀・ ┣┫. STOP!┃
┗━━━━┛┗┳━┳┛┗━━━━┛
            ┏┻┓┃
        ┏━┛  ┣┻┓
        ┗━━━┫  ┗━┓
.             ┗━━━┛

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:21:37 ID:DaZ+ZGfg
どうやって書かれたのからない肖像画って何なんだろう?

写真?

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:22:57 ID:NEE+yi6x
>>59
そこでピアソン機長も一緒に召喚するんだ

216 :ゼロの武侠:2008/04/13(日) 21:39:23 ID:si4ZoQA9
45分から投下します

217 :ゼロの武侠:2008/04/13(日) 21:45:12 ID:si4ZoQA9
「ヒャハハハハハハ!」

草原を切り裂きながら疾駆する一台のジープ。
その荷台に乗った男達の手には物々しい銃器が握られていた。
甲高い音が鳴り響く度に、獣達は銃弾に倒れて悲鳴を上げる。
屍の傍に車を止めて男の内の一人が口を開いた。

「何が“ジャングルの王者”だ、笑わせるぜ」

角を掴んで遺体を引き上げながら彼方を見やる。
そこには日没のように赤く染まった光景が広がっていた。
陽炎が漂い、黒煙が舞い上がる地獄にも似た景色。
それはこのハンター達の手によって生み出された物だった。

「ちょっと火をつけてやりゃあハンターどころの騒ぎじゃねえ。
ターちゃんも消火で手一杯、つまりは“やりたい放題”って訳だ」
「全くどうして他の連中はこんな単純な事に気付かねえんだろうな」

荷台に動物の遺体を運び込んだ男がジープの天井を叩く。
それを聞いたドライバーが車を発進させる、いつもの合図だった。
しかし一向に車が走り出す気配はなく静寂だけが流れた。
苛立った男が荷台から降りて運転席へと向かおうとした瞬間。

激しい衝撃音と共に何かが運転席を貫いて荷台へと叩き付けられた。
それは砕け散ったフロントガラスに塗れた運転手の姿だった。
その胴には丸太でも受けたのではないかと思わせる窪みが出来、
口から血の入り混じった泡を吐き出して完全に悶絶していた。

「思いつかねえんじゃねえ……やらねえんだよ」

突如響き渡った見知らぬ人物の声に男達は銃を構える。
ざくりと草を踏み締めながら声の主は彼等の前へと現れた。
顔には袈裟に刻まれた傷跡。
纏っているのはアフリカには不似合いな拳法着。
その手には武器らしき物は何も握られてない。

しかしハンター達に生まれたのは安堵ではなく困惑。
ジープを素手で叩き壊すなど人間の成せる業ではない。
唯一それを可能にする“番人”は不在の筈。
ましてや噂に聞いていた風貌と目の前の男はまるで違う。

恐怖に耐えかねたハンターが引き金を絞る。
だが音速を誇るライフル弾が貫いたのは無人の空間のみ。
相手の撃つ瞬間、それさえ分かってしまえば当たる道理など無い。
まるでそう語るかのように男はハンターの懐に容易く入り込む。
大地を踏み砕く蹴り足と共に放たれる顎への掌底。
打ち上げられた男の身体が見上げるほどの高さまで舞い上がる。
地面に叩き付けられた相手に目もくれず、最後の一人に振り返って男は言い放った。

「……俺達を本気で怒らせたくねえからな」

その静かな口調の裏にはどれほどの憤怒を帯びさせているのか。
鋭い眼光に貫かれたハンターは言葉どころか己の身体の自由さえも失った。
一歩一歩自分へと近付いてくる男の姿をハッキリと見ながら、男は思い出した。
“ジャングルの王者”ターちゃんには“超人”とも言うべき仲間が付いているという噂を。

ターちゃんの一番弟子にして空手の達人ペドロ・カズマイヤー。
一時期はターちゃんと互角とも評されたアフリカ最強の戦士アナベベ。
そして中国からやって来た鬼神の如き拳法家、その名を―――。


218 :ゼロの武侠:2008/04/13(日) 21:46:29 ID:si4ZoQA9
吹きぬけた風に頬を撫でられて眼を覚ます。
サバンナの雨季乾季どちらとも違う風もまた風情がある。
かといって西派の本山のような山間を吹き抜けるものとも違う。
穏やかで優しげな風は平原に春の到来を感じさせる。

よっと身を起こして服に付いた土を払う。
最初は召使いのような仕事と聞かされて嫌気も差したが、
やってみれば選択に掃除と普段の日常と何ら変わらなかった。
……まあ、それで満足しているのはどうかと我ながら思うが。

一つだけ大きく違うといえば、ここには守るべき動物がいない事だ。
いや、一匹だけピンクががったブロンドの毛並みのがいるが、
そいつの皮を剥ごうとか牙を抜こうとかするハンターはいない。
牙の一本ぐらい抜いてやった方が本人の為のような気もするけどな。
ともかく平和なのは良い事だが退屈極まりない。
組み手の相手さえも見当たらず、こうして昼寝ぐらいしかやる事が無い。
このままではヂェーンさんのようになってしまうのでは?という危惧さえ感じる。

慌しく駆けてくる足音を聞き取り、梁は木の上へと飛び乗る。
それに遅れる事数十秒、特徴的な長髪を揺らしながら少女が眼下に現れた。
左右に目を配らせながら鬼気じみた気配を漂わせる。
そこに洗濯籠を抱えたメイドを見つけ、彼女は声を荒げて問い質す。

「こっちに梁が来なかった!? 隠すと為にならないわよ!」
「あ、え、えっと、私は今日は見てませんけど。洗濯物が干してありますし、ここに来たのは確かかと」

まるで尋問されるかのような気迫に戸惑いながらシエスタは答えた。
しかし睨むような視線は変わらず、嘘をついていないかどうか表情を窺う。
見詰め合う二人を頭上で窺いながら梁は盛大な溜息をついた。
ここ数日繰り広げられているにも関わらず、彼女は一向にこの鬼ごっこに飽きる気配は無い。

「もう! 姫殿下が今日にも来られるっていうのに!
火の輪潜り七段の練習を今しないでどうするのよ!?」
「は……はあ」

本人抜きで語られる話に痛くなった頭を抱える。
ルイズは梁の身のこなしに目を付けて芸をやらせるつもりだった。
それなら平民だったとしてもある程度は格好がつくと考えたからだ。
だが断言してしまえば、それは自分を見世物にするという事。
そんなものを彼が了承する筈など無く、こうして追跡劇と相成ったのだ。
結果はルイズの惨敗。一方的にあしらわれ合間に掃除と洗濯も済ましてしまうという余裕ぶり。
その余裕がルイズの怒りに油を注いでいるのだが、梁師範はその事に未だ気付いていなかった。
どこかで時間を潰そうと木の上から辺りを見回す。
すると学院の正門の前に出来た人だかりが目に入った。
興味を惹かれ、木の枝を蹴って開いている窓から寮へと飛び移る。
そして何食わぬ顔で部屋を出た彼は、再び窓から人ごみの中へと飛び降りた。


219 :ゼロの武侠:2008/04/13(日) 21:47:18 ID:si4ZoQA9
「よ……ようやく見つけた、わ」

ぜえぜえと肩を弾ませながらルイズは口を開いた。
事もあろうに自分の使い魔は平然とアンリエッタ姫殿下を歓迎する群衆に紛れていた。
地面を這い回ったり手近な木を揺すっていた自分が馬鹿らしく思えてくる。
汗ばんだ髪を振り乱しながら般若さながらの形相で梁師範へと詰め寄る。

「さあ行くわよ! アンタなんかに見つめられたら姫様が穢れるわ!」

腕を掴んで引っ張ろうとした彼女の足が止まる。
まるで揺るがない。大木でも相手にしているかのように微動だにしない。
梁の見据える先にいるのはアンリエッタではなく、それを警護する一人の男。
さすがに王女の護衛とあって警備についている連中は腕が立ちそうだった。
だが羽飾りをあしらった帽子を被ったその男は群を抜いていた。

「……少しは面白くなってきたじゃねえか」

冷たい汗が流れるのを感じつつも彼は沸き立つ血潮に身を震わせる。
その背後ではアンリエッタ姫殿下ではなく、
ワルドに熱い視線を送る梁にルイズは嫌な予感を感じていた。
それは戦いの予兆とかそういう危機的なものではなく、
“もしかしたらコイツ男にしか興味がないんじゃ?”という見当違いな恐怖だった…。


220 :ゼロの武侠:2008/04/13(日) 21:47:53 ID:si4ZoQA9
以上、投下終了です

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:53:29 ID:v05wWTU9
遅レスだが>>192
ギャグでないならメタな話はいらんと思う
読んでて違和感あったし

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:55:16 ID:EvsRk0zo
投下乙です
そういえば吸血鬼編でターちゃんにさぶ扱いされてたなw

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:59:23 ID:ZItWGpbd
そこで“サブ”ミッションの出番ですね?

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 21:59:24 ID:5IiJeYnz
テファがザックス召喚したんだが需要ある?
更新は遅いが

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:09:13 ID:vSsTVT+Q
ザックスって誰?

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:10:36 ID:BYSKMzgv
>>224
需要はさておき、ザックスがテファを“ティファ”と言い間違えるのは間違いなさそうですね。

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:11:08 ID:o7pXvFnA
ゼロの武侠氏、投下乙です。

梁師範は吸血鬼との因縁もあるし、エルザ事件に絡んだりしないかな。
他作品のようにロリっ娘吸血鬼に「おじちゃん♥」と懐かれる梁。

ただし、ダン国王(変態後)ばりにガチムチに強化されたエルザだがな!

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:14:50 ID:5IiJeYnz
20分になったら投下する
>>225
CCFF7のイケメン

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:16:11 ID:qfjtr3kU
sageてね

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:16:17 ID:TSFyj1I0
>>228
sageでよろしく

231 :虚無の誇り:2008/04/13(日) 22:20:05 ID:5IiJeYnz
誰よりも気高く
誰よりも勇ましく
そして誰よりも深い愛を持った男がいた

その男は友を守る為に戦い
己の帰りを待つ者の為に抗い
己の誇りと夢を抱きしめ…散っていった






いつの間にか雨は止んでいた。
視界一杯に広がるどこまでも澄んだ青い空。

悔いがないと言えば嘘になる。
エアリスは1人で寂しくないだろうか。
シスネが余計な事言ったからオフクロ舞い上がってるんだろうな。
クラウドと馬鹿騒ぎしながら酒を飲み交わしたかったな。

だがしかしもう涙は流さない。
ツォンなら自分の代わりにエアリスを守り抜いてくれる。
シスネも上手い事オフクロ達の面倒をみてくれるさ。
クラウドにだって夢と誇り、己の全てを託したのだ。

きっと大丈夫だ。
心配する事など何もない。
そうだ。
もう大丈夫なんだ。

ザックスは瞳を閉じた。



と、白い羽が降ってくる。
ゆっくりと瞳を開く。


薄れゆく意識の中ザックスの瞳は確かに彼の姿を映した。

「………なぁ……その翼…俺にもくれよ…」

彼は右手を差し出した。
ザックスはそれに応える。
「なぁアンジー…ッ!」
はずだった。
突如として彼の姿は銀色に輝く鏡へと変わる。
彼の手を掴もうと伸ばした右腕は鏡へと吸い込まれる。

歯車は動き出す
英雄の物語は…まだ終わらない



232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:22:16 ID:DpzdHJRQ
>147
今北
ぷよぷよキャラはみんなオワニモ持ってるから
ギーシュのワルキューレとかワルドの偏在とかは一撃と言う困った話があるぞ

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:29:38 ID:cG9ZlYKP
>>231
更新遅いってまさか、今書きながら投稿してるっていう意味じゃないよね?よね?

234 :虚無の誇り2:2008/04/13(日) 22:31:15 ID:5IiJeYnz
何やら周りが騒がしい。
うっるさいなぁ。寝てるんだから静かにしろっての。
痛たッ!誰だよ俺の足蹴っ飛ばしたの。あ?
痛…い?
待テヨ……俺あん時…確か…ッ!!!!


「キャッッ!」

ガバッと起き上がり目を開ける。
俺の顔の前にエ…ア……リスッ!?

「エアリスッ!?何で俺ッ!?つかここどこ!?何だよこのガキ共っ!って痛たたたたちょっタンマ!」
「エアリスって誰だよーテファ姉ちゃんに近づくなぁ!!」
「やーかかれー!」

気づいたら見たこともない子供達に囲まれ蹴られるわフライパンで殴られるわ。んでもって目の前にエアリス。
ワケわかんねーっての。

「やめなさいあんた達ッ!そんなに元気があるなら外で遊んでいらっしゃい!」

エアリスの隣にいた妙齢の美女が怒鳴った。
心底不服そうに、だが仕方ないといった感じで子供達が部屋からでていく。
あまりの迫力にザックスは唖然としている。

「あ、あのごめんなさいッ!マチルダ姉さんに魔法を教わっていてそ、その使い魔を召喚する事になって…そのそうしたらあなたがその…」
「ちょっと待って。使い魔って何?つか何で俺がエアリスのとこにいんの!?」
「エアリス?誰かと勘違いしてるんじゃないのかいあんた」

ハッとする。
整った顔立ちやおっとりとした雰囲気はエアリスと見紛う程だが、そのなんつーか胸?胸っぽい何か?の大きさと耳の長さが異なっている。
確かに別人だ。

「…あーごめん。人違いだったみたい…」
「…ふーん。あんたテファの耳を見ても驚かないんだねえ。…一体何者なんだい?」

ハルケギニアの常識ではエルフは恐怖の対象として忌み嫌われている。
その象徴たる長い耳を見てもザックスは動じてはいない。
エルフを恐れない人間などよっぽどのバカかエルフと交流を持つと言われるガリアの無能王ぐらいのモノだろう。

ティファニアはマチルダの言葉を聞き慌てて帽子を被った。

「ん?耳がそんなにおかしいか?ちょっと長いけどそんなにおかしいとこはないと思うけど…」

ティファニアとマチルダは唖然とした。
この青年は何を言ってるんだ。
エルフだぞ?
エルフを見てもとぼけているなんて精神異常者か何かか?
それとも使い魔召喚が作用してエルフに対する恐怖が消えたのか?

マチルダがそこまで考えたところで突然小屋の外から子供達の悲鳴が聞こえた。

マチルダとティファニアが反応するより先にザックスは駆け出す。


235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:34:26 ID:IIsgxtu3
書きながら投下かよ…

236 :虚無の誇り3:2008/04/13(日) 22:39:41 ID:5IiJeYnz
パソコンが壊れてケータイからコピーしての投下なんだ
慣れてなくてスマソ



男達は飢えていた。
アルビオンの王党派に残ったはいいものの誰がどうみても勝ち目はない。
ならばと僅かばかりの金だけ手に取り軍から離反し山賊と化したのだ。


飲まず食わずの放浪の果て流れついたのがこの村、ウエストウッドだった。


ザックスは小屋の外へと駆け出した。
眼前には子供達を襲う暴漢の姿。
とザックスの姿を認めた暴漢の1人が口を開く。

「よう兄ちゃん。俺らは腹が減ってんだ。こいつらが痛い思いする前に飯と酒、ついでにこの村にあるだけの金を用意してもら…ッ!」

ザックスは跳んだ。
太陽を背にし常人のそれを遥かに上回る高さとスピードで。
と同時にザックスの手には氷の剣が握られていた。
着地と同時に子供を捕らえていた暴漢の体が凍りつく。

『魔法剣ブリザガ』攻撃魔法の上位にある『ブリザガ』の威力を剣の形に圧縮した代物である。
斬りつけられた者は一刀の下に凍りつく絶対零度の剣である。

「いらっしゃいませぇお客人。んじゃあさようならってか?」

暴漢達は今は落ちぶれているものの元は王党派のメイジ達であった。
故に魔法の扱いに拙い訳ではない。

がしかしソルジャークラス1stでありS細胞を取り込んだザックスの敵ではなかった。

1人、また1人と凍りつき動けなくなる。
ザックスの剣捌きは荒々しくも無駄がなく暴漢達を無力化していく。
その流れるような剣舞はさながら神の左手『ガンダールブ』と見紛う程であった。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:39:45 ID:6FmuEe/w
きっとアレだ、横に紙のメモがあってそれを打ち込んでるから遅いんだ!
ほら、前にもそんなのいたし、そうに違いない!
たぶん、恐らく、きっと……


238 :ザックスの奴:2008/04/13(日) 22:41:26 ID:5IiJeYnz
不評なんでパソコン修理してから投下し直します

ごめんよ

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:42:54 ID:sAK5NR5b
落ち込むな。
投下待ってるぜ

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:46:08 ID:HJW2G+/3
まずsageを覚えてからこい

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:46:23 ID:IIsgxtu3
内容自体は良いほうだと思うんだが携帯で投下はやめたほうがいいと思う
なんにせよ乙でした
パソコン復旧待ってますよ

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:48:09 ID:5IiJeYnz
>>239
ありがとう
だけど更新遅いとイラつくもんな

給料日前だからしばらくネタ温めときます
もしよければウィキにまとめといて頂ければありがたいです

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:49:58 ID:o7pXvFnA
なかなか面白そうなんで待ってるけど、次回PCから投下する時はsageような。
作品以外の所でスレ住人の不興を買ってちゃしょうがないからね。

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:50:02 ID:Hpk1ppL/
>>238
気にしない気にしない。

実は俺も携帯から投下してる口だけど、機種変してテキストメモの最大文字数が激減して書きにくいことこの上ないw

待ってる人いるかは分からないけど、早く投下して一応は生きてる事だけでもお知らせしたいな…

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:51:09 ID:6Chjl00G
>>238
なんだか面白そうだから待ってるよ。

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 22:53:50 ID:uDrOTh36
ちょこっと投稿して止めるなんてプレイは嫌いです…

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:03:08 ID:urggR4cd
>>246
ごめんなさい。
公私共に忙しいのでまとめwiki掲載分の手直しもままならない状態です。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:06:09 ID:q8l2/cee
でも感じちゃう ビクビクッ

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:10:00 ID:vQH0VKV3
避難所で代理投下を頼むのは駄目だろうか?

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:15:01 ID:+ukKFbC8
>>249
今回のところはそうしてもらったほうが良いかも。

んでPCが直ったら次回を投下してもらうということで

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:15:40 ID:Ilu27xOC
それでも御架月なら、御架月ならなんとかしてくれる…!>タバサの復讐
タバサの場合彼と違って誤解が元になってるわけじゃないから無理かもしれないけど

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:20:35 ID:GNvmw+gL
ちと遅レスだが魔砲使い乙。
>>178
スクエアと戦えるギーシュ!!
数あるゼロ魔クロスの中でもえらい稀有なシチュエーション、
つか初めて見たよな気がするwww

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:26:15 ID:UamZJtiW
>>211
魔道物語のルルーって魔法が使えなくても武術でカバーして「魔法」って言い張るキャラだから…
ルイズ、弟子入り?

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:30:31 ID:QAetfz6P
使い魔の契約も魔法の一種だったよな?
魔法を反射したりするやつを召喚したらどうなるんだろ(例、DQやFFでマホカンタやリフレク使えるやつとかランスシリーズのハニーとか)
跳ね返されて自分にルーンが刻まれるとか?

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:31:59 ID:rQ+0yrXp
>>252
ギーシュは油断しないギャグに走らない使い魔フル活用の上に相性次第では元々トライアングルまではどうにかできそうじゃね?
人間と同じ動きが出来て人間よりはるかに頑丈な七体のゴーレムって普通に強すぎるくらいだと思う
ギーシュといいおマチさんといい土メイジはかなり難敵だな

そういえばシュヴルーズ先生も唐突に口をふさぐ魔法が使えたな
あれ普通に詠唱阻止+窒息狙えるよな
……実は土最強?

256 :ゼロの戦乙女 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:33:31 ID:HP5s3y34
微妙なタイミングのような気もしますが、第九話投下しても宜しいでしょうか?
駄目ならば、予約しておきたいと思います。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:34:15 ID:6sII1fLi
支援しますので参られい

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:35:27 ID:urggR4cd
>>252
姉妹スレの承太郎召喚ではギーシュが大奮戦していました。
高町教官としては彼みたいに素直でガッツもある奴は鍛え甲斐があるのでは。

>>256
進路クリアー、発進どうぞ!

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:35:29 ID:wMH80AZy
支援

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:36:12 ID:6eOoFRaG
おk

261 :ゼロの戦乙女 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:36:27 ID:HP5s3y34
ありがとうございます。
それでは拙い文章ですが、シエスタの闘いの後半戦をお送りします。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:36:56 ID:BYSKMzgv
>>251
「だからどうした」な話になるが。
ジョゼフのトリガー引いちゃったのが、他でもないシャルル自身だってことを
タバサは知ってるんだろうか?

まぁ、それよりも、名前の所為でタバサパパがCV.若本になってしまう最近の俺orz

263 :ゼロの戦乙女第九話1/8 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:37:25 ID:HP5s3y34
 ──そして、シエスタはついにギーシュの前に辿り着いた。
 既に身体は満身創痍。
 幸い最初に喰らった側頭部への一撃以外、首から上は狙われていないものの、その代わり首から下はかなり攻撃されている。
 乳房などのデリケートな場所が無傷なのがせめてもの救いだが、それはギーシュが最低限の手心を加えたからだろう。

(さすがはプレイボーイ。何度も逆らった平民が相手でも、女性ならちゃんと手加減するんですね)

 笑いたい気持ちを堪え、シエスタは小さく吐き捨てる。
 勝つことなど全く考えていなかったのに、こうして実際に地べたを這いつくばってみると、無性に勝ちたくて堪らなくなる。
 最初は倒されても、立ち上がれば済むことだと思っていた。
 自分が勝てないのは当然で、それでも「参った」の一言さえ言わなければ負けることはないと思っていた。
 敵わないと分かっていても粘り続けることで、何か状況を打開できる道が見つかるのではないかと、心のどこかで期待していたのかもしれない。
 だが現実はそんなに甘くなく、こうしてへばっている今も、そんな都合のいい考えは微塵も思い浮かばない。
 目の前のギーシュが青銅製の剣を錬金して何やら言っていた。
 意識が朦朧としてきたシエスタは、彼が何を言っているのか分からなかった。

「どうやら、限界のようだね」

 地面に突き刺さった青銅の剣を取らないシエスタに、ギーシュは小さくため息をつく。
 決闘する前の怒りはとうの昔に萎んでいる。
 平民とはいえ、無抵抗の女性、しかもなかなかの美少女をいたぶるのはギーシュの趣味ではない。
 シエスタが立ち上がる毎に気まずい思いが増していって、こうして今立ち上がってこないことに安心したくらいだ。
 言うことを聞かないシエスタに腹が立ち、懲らしめるつもりで決闘に付き合わせたが、思った以上にシエスタは強情だった。
 早く終わると思っていた決闘は、ギーシュが思っていた思った以上に長引いている。
 とっとと自分の勝利で終わらせて、モンモランシーの機嫌を取りにいかなくてはならない。
 だからこそ、ギーシュはここで早々に見切りをつける。

「ならば、降参したまえ。僕は傷付いたレディを一刻も早く慰めなければならないのだから」

(ふざけないでください)

 ギーシュの言葉を聞いて、シエスタの意識が覚醒した。
 シエスタは文字通り死ぬ気でこの場所にいるのだ。ならばギーシュも最後までシエスタを見るべきだ。
 目の前にいる相手から気もそぞろになるなんて、許されることではない。
 酷い侮辱だと思った。これに比べれば、ギーシュに逆らったことなど屁でもないとさえ思った。
 それぐらい、あくまで自分を対等の相手と見ようとしていないギーシュにシエスタは激怒した。
 平民だって人間だ。笑いもすれば泣きもするし、理不尽な目に遭えば怒りもする。貴族たちと変わらない、血が通った人間なのだ。

264 :ゼロの戦乙女第九話2/8 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:38:24 ID:HP5s3y34
(どこまで私たちを馬鹿にすれば気が済むの?)

 怒りでシエスタの拳が固く握り締められる。
 倒れていたので、地面を引っかいたシエスタの指は砂埃や植えられた芝草を毟り取る。
 そのせいで爪が少し剥がれたが、知ったことではない。
 度を超えた怒りが、動かないはずの体を動かす。
 勿論シエスタにそんなことが理解できているわけではないが、何故か身体が動くことだけは理解できた。

(熱い。まるで、身体全体が燃えているみたい──!)

 シエスタが弾かれたように飛び起きる。
 突然の動作に虚を突かれたギーシュが反応する前に、シエスタは両手に握った砂埃と芝草を、無我夢中で思い切りギーシュの顔に叩きつけた。

「何っ!?」

 反射的に顔を手で覆うギーシュに、シエスタは姿勢を低くして頭から突っ込む。
 そのままがら空きの腹にタックルした勢いに任せ、ギーシュを押し倒す。
 何故か外野から黄色い悲鳴が上がった気がしたが、そんなことを気にしてはいられない。
 薔薇の造花を握っているギーシュの右腕に、シエスタが手を伸ばす。
 それからは、貴族も平民も関係ない、泥臭いもみ合いが始まった。男も女も関係なく、二人は薔薇の造花を巡って転がり合った。
 シエスタもギーシュも、普段の素朴さやキザさをかなぐり捨てて必死だった。
 薔薇の造花を狙うシエスタの指が逸れてギーシュの頬を掠め、赤い血の筋を残す。
 ギーシュが押しのけようとしてシエスタを突き飛ばし、シエスタは離れてなるものかとギーシュのマントに齧り付く。
 汗が飛び散り、埃が舞い、シエスタの全神経が薔薇の造花に集中する。
 もうメイジとか、平民とか、そんなことは関係がない。ここまで密着すれば、ゴーレムを操るために精神を集中する暇はない。
 今だけは、シエスタの前に立ち塞がる魔法の壁はなかった。頼れるものはお互いの肉体だけだった。
 後はただ、薔薇の造花を取ればいい。
 膝を蹴られ、腹を殴られ、身体に刻まれた青痣が増えても、シエスタの心は揺るがない。
 強烈な意思の光で爛々と輝いた目で、ギーシュの薔薇の造花を睨みつけている。
 薔薇の造花を取った後のことなど、シエスタの頭にはない。
 決闘を見つめる多くの貴族たちにとって、それは有り得ない光景だった。貴族と平民が同じ土俵で闘うなど、あってはならない光景だった。
 でも、そんなことが今のシエスタに分かるはずもない。というよりも、そこまで気を回す余裕はない。
 身体は傷だらけで、息も上がっている。本当なら激しく身体を動かすほどの体力は残っていない。
 シエスタの身体を動かしているのは命の炎だ。炎は怒りによって、一層激しく燃え盛る。
 その鮮烈な輝きは、火事場の馬鹿力となってシエスタに力を与えてくれた。

265 :ゼロの戦乙女第九話3/8 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:40:06 ID:HP5s3y34
「ほら、これで勝敗は分からなくなった」

 少し得意げに呟くと、見ていたタバサは興味を無くしたのか、手に持った本を開いて読み始める。
 いつもと変わらない無表情だが、その顔はどこかリラックスしているようにも見える。視線を上げる素振りは全く無い。
 相変わらずの親友の態度に、キュルケは苦笑してため息をつく。

「確かにね。それにしても本当にやるわね、あのシエスタってメイド」

 武器を持たない平民のシエスタが、気迫と根性だけで貴族であるギーシュと互角の闘いを繰り広げている。
 何度ワルキューレに殴打されようと立ち上がり続けたシエスタの粘りが、ついにこの結果を生み出したのだ。
 あれほどの気骨を持つ平民は、ゲルマニアにだっていない。いや、ハルケギニア中どこを探したって見つからないだろう。
 もし本当にシエスタがこの決闘で生き残ったら、キュルケはシエスタを自分専属のメイドとして召抱えたいと思った。

「私に雇われる前に、死ぬんじゃないわよ……」

 小さく呟いて、キュルケはシエスタとギーシュのもみ合いに目を戻した。
 二人の薔薇の造花を巡る攻防に優雅さなどなく、貴族が掲げる誇りなどという言葉からは程遠い。
 シエスタはギーシュの髪を引っ張り、肌に爪を立て、我武者羅に金的を蹴ってでも薔薇の造花を狙う。
 普段のおしとやかさも、分別も、とっくの昔に投げ捨てて、鬼気迫る形相でギーシュにしがみ付いている。
 自分の身体の状態など、どうみても考えているようには見えない。目の前の薔薇の造花しか、今のシエスタには見えていない。
 だが、ギーシュだって決して負けてはいなかった。
 髪を引っ張られる痛みに耐え、爪で皮膚を抉られても歯を食い縛り、金的に蹴りを入れられても、冷や汗を流して薔薇の造花だけは死守する。
 いつものヘラヘラした笑顔はどこを見ても欠片も窺えず、すっかり陰を潜めている。
 目を限界まで見開いたギーシュが叫んだ。

「負けてたまるかぁ!」

 それはギーシュにとって、心の底からの叫びだった。
 貴族として平民、しかもメイドなどに負けられるはずがない。
 必死すぎて、圧倒的有利だったはずの闘いが何故こんなもみ合いになっているのか、ギーシュにはもう理解できていない。
 食堂でシエスタに土下座を強要したことも、それで決闘を開いたことを後悔していたことも、頭の中からは吹っ飛んでいる。
 頭は真っ白で何も考えられず、それでも身体は動き、薔薇の造花を叩き落そうとするシエスタの手を防ぐ。
 目まぐるしく動き回る視界の中、見覚えのある縦ロールの金髪がふと過ぎった。
 その髪の持ち主の目の前で、これ以上無様な真似は見せられなかった。
 今のギーシュを動かしているのは、モンモランシーに対する想いだ。
 二股をかけて絶交されても、結局のところ彼女の香水を大事に持っていたギーシュは、モンモランシ−のことが好きなのだ。
 愛しの女性が見ているのなら、どんな障害だって乗り越えられる。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:40:11 ID:rQ+0yrXp
ギーシュの事を考えてるとこに決闘イベントがくるとはなんというタイミング支援

267 :ゼロの戦乙女第九話4/8 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:41:04 ID:HP5s3y34
「あの格好つけで情けなかったギーシュが、あんな顔もできたなんて……」

 キュルケとタバサから少し離れた場所で、モンモランシ−は頬を紅潮させて決闘の様子を見つめていた。
 モンモランシーはもう一度ギーシュに惚れ直していた。
 必死になって薔薇の造花を守ろうとしているギーシュは、モンモランシーが一度も見たことのない表情を浮かべている。
 自分を口説いている時の顔でもなく、授業を受けている時の顔でもなく、級友と話している時の顔でもない。
 だが、その真剣な顔は、今までモンモランシーが見た中で間違いなく一番格好いい。

「ギーシュ……シエスタ……二人とも頑張って」

 恋する乙女の眼差しでモンモランシーは呟く。
 大勢の生徒と教師たちが見守る中、長かった決闘もようやく決着がつこうとしていた。

「僕の……勝ちだ!」

 もみ合いの末に、ギーシュが薔薇の造花を守りきって仰向けに倒れたシエスタから離れ、ワルキューレを自分の前に滑り込ませる。
 薔薇の造花を奪えなかったシエスタは、息も絶え絶えに苦しそうな顔をしながらも、目だけは死なずにギーシュを睨みつけていた。
 勝敗を決定付けた要因、それは純粋に二人の体力差だ。
 ワルキューレを動かしていただけのギーシュに比べ、ワルキューレに殴られ続けていたシエスタは、もみ合いに入った時点で体力が殆ど尽きていた。
 火事場の馬鹿力がいつまでも続くわけはなく、それが結果に如実に反映されただけのことだった。

(悔しい、悔しい、あともう少しだったのに!)

 何とか起き上がろうと、仰向けの状態からうつ伏せに苦労して姿勢を変えながら、シエスタは歯噛みする。
 体力は限界を超えていて、先程までの猛るような力は全く出てこず、仮に立ち上がれても何もできそうにない。
 前衛にワルキューレを置き、後衛で杖を構えるギーシュには、もう油断は欠片も無い。
 今度こそ、どんなに足掻いても勝てないだろう。
 シエスタにもう打つ手はないのだ。

「さあ、降参したまえ!」

「嫌です!」

 降参を勧めるギーシュにシエスタは力を振り絞り、悲鳴のような声で叫び返す。
 もはや勝敗が揺ぎ無いことくらい、シエスタにも分かっているけれど、それでも負けを認めることだけはしたくなかった。
 負けを認めてしまったら、食堂での一件は、全てシエスタが悪いことになってしまう。
 本当は何の非もないのに、好きでもない貴族に土下座しなければならなくなってしまう。
 頑固なシエスタに、ギーシュが思わず頭を抱える。

268 :ゼロの戦乙女第九話5/8 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:42:16 ID:HP5s3y34
「どうして君はそんなに物分りが悪いんだ!? 君が勝てる可能性はもう何処にもない、それが分からないのか!? これ以上続ければ本当に死んでしまうぞ!」

 うつ伏せの状態で倒れ伏したまま、シエスタは笑った。
 勝てないことなんて、決闘をする以前から、それこそ食堂で反抗した時点で既に予想がついていた。
 死ぬことだって、嫌なことには違いないけれど、決闘の場に上がった時点で覚悟はできていた。
 言われるまでもなく、全てシエスタには分かりきっていた結末だった。
 ただ、平民というだけで、今までのように貴族に媚びへつらう生き方はしたくなかった。
 メイドであるシエスタにはそのための力がなく、できることなど、最後まで負けを認めずに意地を張り続けることくらいしかなかった。

(動いて。動いて、私の身体)

 シエスタは身を起こし、震える手で上半身を支える。
 少しでも気を抜けば、そこから魂まで抜けて倒れ込んでしまいそう。酷くゆっくりとした動きで、ふらつきながら立ち上がる。
 身体はすぐに倒れたがったが、シエスタは全力でそれを叱咤して止めた。
 倒れるにはまだ早過ぎた。いつか倒れるのは仕方ないにしても、胸の内を吐き出すまでは立っていたかった。

「……確かに、私に勝ち目なんてありません。私はあなたたち貴族みたいに、魔法が使えるわけじゃない」

 もう睨みつける気力すら立ち上がるのに使って残っておらず、言葉を紡ぐシエスタには、ギーシュがどんな顔をしているのか分からない。
 何故か、五月蝿かった生徒達の罵声も聞こえない。
 シエスタだって、好きで平民に生まれたわけではなかった。できることならば、平民ではなく貴族として生まれたかった。
 そんな気持ちも、日々を過ごすうちにすっかり忘れていて、平民が貴族に逆らうことなんてできないと思い込んでいた。
 でも、覚悟さえ決めてしまえば、こんなにも簡単に立ち向かえる。
 今までシエスタに足りなかったのは、何が何でもそれを貫くという覚悟だったのだ。

「貴族なら平民に何をしてもいいなんて、絶対間違ってます。納得できない理由で虐げられるのは理不尽です。──そんな世界は、くそ喰らえです」

 もう自力で立っていることができなくなって、危険なことは承知のうえで、倒れこむように目の前のワルキューレに寄りかかる。
 青銅のゴーレムは何故か動かない。
 自分でも気付かないうちに、貴族に怯えることに慣れてしまっていたシエスタの目を覚まさせてくれたのは、レナスたちだった。
 あの人たちのようになりたいとその時に思った。
 今は力なんて何もないけれど、いつか胸を張って肩を並べてみたいという、どうしようもない夢を見た。
 後ろを向いたレナスたちが暗闇の中、遠くを歩いている光景を幻視する。実際にそんな場面に出会ったことはないから、それはシエスタの想像だ。
 今はまだ、遠い背中。例え追いつくことが叶わなくとも、命尽きるまでその背中を追いかけていたい。
 寄りかかったまま、シエスタは独白を続けた。

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:43:24 ID:rQ+0yrXp
支援する人いなくて気まずいんだが支援してていいのかな支援

270 :ゼロの戦乙女第九話6/8 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:43:32 ID:HP5s3y34
「降参はできません。今のままそうしたら、無条件で私が悪いことになってしまいます。非のないことで土下座しろだなんて、無茶な要求は聞けません」

 シエスタにはもう、自分が誰に話し掛けているのかも分からない。
 負けるものか、諦めるものかという思いの一心で言葉を吐き出している。
 死ぬのはもちろん嫌だけれど、理不尽な要求に従うのはもっと嫌だ。例え貴族の命令であっても、聞けないものは聞けない。
 だから、シエスタは心の底から、もう何処にいるかも分からないギーシュに訴える。

「私みたいな平民にも、誇りがあるんです。それを曲げて土下座するくらいなら、死んだ方がマシです」

 胸の内の全てを吐き出したシエスタは、それっきり動かなくなった。
 力が抜けて倒れそうになる身体を、慌ててギーシュがワルキューレで支えた。
 最後まで自分に従おうとしなかったシエスタに、ギーシュは打ちのめされた気分だった。
 食堂でシエスタに反抗されて抱いた怒りなど、もうとっくになくなっていた。
 ビンを拾ってくれただけのシエスタに八つ当たりをしてしまったことが、今となってはとても恥ずかしかった。
 土下座の強要など、ギーシュはするべきではなかったのだ。

「……まさか、平民の君から我がグラモン家の家訓を聞くことになるんんて」

 言うことを聞かないメイドを懲らしめてやろうと軽い気持ちで開いた決闘は、いざ蓋を開けてみれば泥臭いもみ合いにまで発展した。
 マントも服も地面を転がったせいで砂埃と草で塗れていて、頬には引っかき傷ができている。
 最後まで立っているのはギーシュの方なのに、その姿のなんと惨めなことか。
 家訓である『命を惜しまず名を惜しめ』という言葉を、ギーシュはグラモン家の一員として誇りに思っている。
 グラモン家は武門の家系だから、ギーシュも魔法学院を卒業したら、おそらくは軍に所属することになるだろう。
 今はまだ青二才で、実際その状況になってもその家訓を実行できるとは思えないけれど。
 いつか誇りを胸に華々しく戦場に出るのだと、ギーシュはずっと思っていた。
 だが、たった今、目の前の少女の叫びにギーシュは心を折られた。グラモン家の誇りも何もかも、全ての誇りが地に落ちた。
 何が誇りだ。何が貴族だ。
 目の前のシエスタのように、命を賭けてでも何かを貫こうとする覚悟など、ギーシュにはない。

「君は平民なのに、貴族に相応しい覚悟を見せた。ならば、僕も貴族として、それに答えなきゃならない」

 シエスタを見下ろしながらぽつりと呟く。
 柄にもなく涙が出そうになったが、ギーシュは顔中の表情筋を総動員して涙腺の決壊を防ぐ。
 全て言い切ったことで気が緩んだのか、気絶したシエスタの顔は穏やかだ。
 だからこそ、ボロボロになったメイド服が痛々しかった。
 愛らしい寝顔を見たギーシュは少し微笑み、ワルキューレを操作して貴重な宝石を扱うように、気を失ったシエスタをそっと地面に寝かせる。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:44:50 ID:rQ+0yrXp
支援

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:44:56 ID:8IhvVj7+
支援

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:45:12 ID:6sII1fLi
支援


274 :ゼロの戦乙女第九話7/8 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:45:24 ID:HP5s3y34
「さて、諸君」

 元のキザな態度を取り戻して観衆に告げる。
 この馬鹿げた決闘を終わらせるのは、開いた当人であるギーシュの役目だ。他の誰にも任せずに、ギーシュ自身の手で幕を引く。

「決着はこうしてついたわけだが、少し困ったことになった。僕は杖を手放していないが、シエスタ嬢も降参していないため、これでは判定をつけられない」

 多くの生徒や教師、平民たちが、ギーシュの言いたいことが分からずきょとんとする。
 確かにルール上はそうだが、誰がどう見ても、この決闘は気絶したシエスタの負けだろう。
 現に、心情的にはシエスタ寄りだったキュルケやタバサ、モンモランシーも怪訝な顔をしている。
 面を並べた彼らをぐるりと睥睨し、ギーシュは自分自身に注目が集まっているのを充分に確認する。
 ニヤリと笑い、薔薇の造花を無造作に下に落とした。

「僕は今、杖を落とした。よって、この決闘はシエスタ嬢の勝利とする」

 その途端歓声が轟き、固まって見ていたコックや給仕たちが、一斉にシエスタのもとへ飛び出していった。

「おいおい君たち、嬉しいのは分かるがもう少し落ち着きたまえよ」

 気を失ったシエスタを心配して大騒ぎする彼らを、ギーシュは苦笑して見つめる。
 今まで決闘に負けることは恥だとばかり思っていたのに、こんなに気持ちのいい敗北があるなんて、ギーシュは知らなかった。
 シエスタの覚悟を見せ付けられた今、貴族の誇りを口にする気には間違ってもなれないけれど、決闘を終えて一皮むけた気がした。

(それも、シエスタ嬢のおかげか)

 ギーシュは自分を相手に一歩も引かなかったシエスタを素直に素晴らしいと思っていた。
 モンモランシーに嫌われたことがショックで、つい八つ当たりしてしまったギーシュに、シエスタは震えながらも毅然として反抗した。
 平民でありながら、素晴らしい誇りを持ったシエスタが羨ましかった。
 シエスタの勝利がじわじわと貴族たちに理解され、生徒や教師たちの間でざわめきが広がり始める。
 その中で一人の生徒が立ち上がって決闘の場に上がってきた。

「……僕は、僕はこんな結果は認めないぞ!」

「ミスタ・ロレーヌ?」

 意外な生徒にギーシュはきょとんとする。
 ロレーヌは風系統のラインメイジだ。学院の中では優等生で、その分プライドが高く、平民や自分よりも実力が下の生徒を見下している。
 そのくせ自分よりも実力の高い生徒には嫉妬深く、一年次には決闘騒ぎまで起こしている。

275 :ゼロの戦乙女第九話8/8 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:46:46 ID:HP5s3y34
「僕ならあんな平民には負けない! 今すぐ叩き起こせ! 次は僕が相手になってやる!」

 今すぐにでもシエスタに魔法を放ちそうな形相のロレーヌを、ギーシュは真っ青になって見つめた。
 万全の状態でもギーシュにあんなに苦戦したシエスタが、満身創痍でロレーヌに勝てるわけがない。間違いなく殺されてしまう。

「馬鹿な! 彼女はずっとワルキューレに殴られてたんだ! 闘える状態じゃない!」

 必死になって止めようとするギーシュを、ロレーヌは乱暴に振り払う。

「そんなこと僕には関係ない! あいつは貴族に逆らったんだ! 殺したって文句は言われないさ!」

 今度こそ、ギーシュは唖然とした。
 シエスタの血を吐くような叫びをロレーヌは聞いていなかったのか。
 聞いていたはずだ。その上で、なおも貴族の権威を持ち出すなど、何て恥知らずなのか。
 キュルケが、タバサが、モンモランシーが、ロレーヌの背後で激怒して杖を構えた。
 ルーンを詠唱しようとする彼女たちを、突然涼やかで落ち着いた声が遮る。

「──ならば、シエスタの代わりに私が相手をしましょう」

 誰もが声の主を探す中、ようやくヴェストリの広場に到着したレナスが、人込みを割って決闘の場に上がってきた。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:47:18 ID:tgvyD5ch
かっこいいギーシュ 支援

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:47:48 ID:6sII1fLi
おお、こうきましたかGJ!

278 :ゼロの戦乙女第九話8/8 ◆5ZSwcPATsg :2008/04/13(日) 23:49:04 ID:HP5s3y34
以上、第九話投下終了です。
支援してくださった方ありがとうございました。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:50:29 ID:y16nlAEh
GJ!
シエスタがかっけぇ、ギーシュもかっけぇ!

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:51:51 ID:moHOwIFg
乙〜
 続きがきになるじゃないですか。

281 :虚無の誇り4:2008/04/13(日) 23:52:33 ID:5IiJeYnz
ごめんなさい
今回用意したのがこれで最後だから投下させて頂きます

マチルダは息を呑んだ。
『土くれのフーケ』として幾度も死線をくぐり抜けてきた。
が、あの様な身のこなしや剣捌きは見た事がない。
そしてあの氷の剣。
詠唱を悟られないのが腕のあるメイジの基本なのだが彼は杖すら持っていない。
トライアングルの腕を持つ彼女だからこそ彼の魔法の異質さに気づいたのだ。

「まさか先住魔法ッ!?」
無理もない。
ハルケギニアにおいて魔法とは杖や詠唱なしでは発動できるモノではないのだから。


「ふぅ。大丈夫だったか坊主」
剣を納め少年の頭を撫でる。


子供達の目は輝いていた。
暴漢に襲われるや否や颯爽と現れあっという間に切り捨ててしまったこの青年にティファニアに読み聞かせてもらった『イーヴァルディの勇者』の姿を見たのだ。

「お兄ちゃんかっこいー!」
「ねーねーお兄ちゃんってイーヴァルディの勇者様なんでしょー!?」

「ん?あぁーそうそう。かっこよかっただろ?兄ちゃんはなんたってえ「子供達に近寄るんじゃないよッ!!」

唐突にマチルダは叫び子供達とザックスの間に割って入った。

「その身のこなしといい先住魔法といいあんた吸血鬼だね?」

吸血鬼という言葉を聞きティファニアは青ざめ慌てて子供達を小屋に押し込む。

「えっ?あっ…ちょっ」
「テファッ!あんたの魔法でこいつの記憶を封じておくれ!それまで私が時間を稼ぐから!」
そう言うなり彼女は先ほどルーンを唱えていた魔法を杖を降って発動させた。


ザックスの目の前に人の形をした30メートルはあろうかという巨大な土の塊が現れる。


突然の事態に面食らいザックスは何も出来ないでいるとティファニアの魔法が完成した。

ザックスはありもしない『吸血鬼』としての記憶を奪われた。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/13(日) 23:53:07 ID:urggR4cd
おおう、やるねぇギーシュ・ド・グラモン。
今日はギーシュ株が上がったか?

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:04:16 ID:GdRuY5sl
なんとタイミングの悪い子なザックスの人
また今度支援するからパソコン直してからおいで。

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:04:33 ID:MrIJSvvS
おおおシエスタかっこいいいいい

乙でしたー!

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:05:16 ID:Mgk6sb2y
ギーシュ、カッコイイ・・・  GJ

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:08:08 ID:5XeN3yIA
かっこいいか?
凄いダサいしアホだろ

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:12:13 ID:GdRuY5sl
>>286
その通り、ダサいしアホだ
だからカッコイイのではありませんか?

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:15:23 ID:ZBN+fIxD
ロレーヌ、こんなところにいちゃダメじゃないか
早くレナスと決闘してこいよ

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:16:26 ID:zRA20186
>>286
キミはダッコイイ(ダサかっこいい)という言葉を知らんのかね?
どこぞのスーパーでフリーダムなニートとは対極をなす
泥啜ろうと立ち上がる漢を指す言葉だよ。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:25:00 ID:1ABdXMqL
戦乙女の人乙でした。

ダサかっこいいといえばデッドラのフランクさん。
裸コスの時に体見てみるとわかるが意外と下っ腹でてるんだよな、あの人。
ギーシュも漢になっていくんだろうか。


そしてザックスの人も乙。
間が悪かったけどwktkできそうだったので
またパソコン直ったらきてくださいな。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:25:14 ID:2lM5Hvx1
作者さん、乙です。
ロレーヌ……って、タバサやキュルケにちょっかい出して大恥かいた人?
これから恥の上塗りをするのか……

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:26:26 ID:8ZlapNX6
魔砲の人、乙だなあ
某〇想狂の運命の人と合わせて読むとますますテンパルなあ
あっちのブリミルが逆にフェイトたんぬっ殺そうとハルケギニアに来てうっかり6000年前にきてまった魔砲の人だたら尾も白い

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:26:48 ID:aGTOXTtM
全く、続きがきになるじゃないか
乙ー

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:27:24 ID:NxdOdzAV
>>289
最近は超絶美形の線の細い美少年や美少女が、鍛えぬいた大柄な男とかを
キズ一つつかずにあっさりと倒してのけるのが流行りだから・・・・・・
しかも作中では無意味にマンセーされたり、絶対に土を被ったりはしないんですよ。

そのくせ設定上は最強でなかったり、いろいろな弱点を持ってたりするけど
作中では絶対に自分より強い相手が出てこなかったり弱点を突かれたりしないという。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:31:27 ID:XMJlNV7A
そこでケン・イシカワ作品ですよ

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:33:11 ID:Iig+WBsE
ヤクザ・ウォーズとか?

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:38:32 ID:c3bnf7Uc
戦乙女乙!
どっちもかっこいいなぁ。


>>289
抱っこイイ。

つまり、シエスタに抱っこされれば胸が枕で素晴らしいということだな!

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:41:24 ID:2TNf4uwA
>>254
流石に反射されて自分にルーンが刻まれることはないだろうけど契約はできそうにないな
ハニーが何なのかよく知らないが

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:50:20 ID:GB9OdH4j
ハーメルンのバイオリン弾きのオル・ゴールを召喚。
自分は何もせずウェールズの亡霊とルイズたちの戦いを影で眺め、
ウェールズとの二度目の別れに号泣するアンリを見ながら

「あー楽しい…♪」

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:52:12 ID:z7zEJw1v
>>299
ルイズ側で味方…なんだよな?w

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:52:41 ID:c3bnf7Uc
>>299
4番目の使い魔は聖母殺人伝説か

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:53:20 ID:rBthuHQx
戦乙女ヤバいね
ギーシュ好きの俺にはたまらん展開だった

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:55:32 ID:o2/scUmA
>>298
ハニー=ハニワ。
ランスシリーズに登場する異種族で、ハニーキングを頂点とした独自の生活文化を持つ。
無敵の魔法防御力(魔法攻撃完全カット)を持つため、魔法王国ゼスでは「ハニワの里」に隔離されている。
ちょっとした刺激で爆発する「ぷちハニー」や、ゼリー状の「グミハニー」など多彩な種類が存在する。
ちなみに人間との異種交配も可能なようで、ハニ彦なるハーフが登場した事もある。

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 00:58:57 ID:ZBN+fIxD
弱点:割れやすい

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:19:47 ID:8ZlapNX6
ケン・石川版ウルトラマンタロウとかいいなあ

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:22:12 ID:2TNf4uwA
>>303
把握した
もしも召喚されたら魔法に依存しきってるハルケギニアのメイジ達にとって天敵になるな
てか魔法である以上虚無でさえも無効か

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:25:37 ID:ZBN+fIxD
瀬戸物だから叩けば割れるよ
石ぶつけても可

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:36:11 ID:Pgl2p7ep
土メイジなら楽勝

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:37:23 ID:+gtkmRp5
メガネな女の子萌えだっけ?
制作ブランドのエライ人の趣味と一緒で。
>ハニー

種族としてはともかく個人(埴輪)としてキャラ立ちはしてなかいので
小ネタならありかも。

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:38:25 ID:F9JK8NGw
ハニーキング召喚は…

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:43:19 ID:UBfbMv4q
亀ですが武侠の人 ザックスの人 戦乙女の人投下乙です
武侠さん→無能王が誰よんだのか凄く気になります

ザックスの人→やっと来た!って感じです FFZから召喚ありがとうございます 出来たらルイズにはクラウドで!全裸で更新待ってます!!!!

戦乙女の人→いつもながらTQな投下作品に脱帽です
シエシエとギーシュに友情フラグ立ちそうなんて想定外な構成とはなんて怖い人!


312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:45:09 ID:ZBN+fIxD
>310
あれは強すぎだろ。ハルケギニア終わるぞ。
ますぞゑくらいにしとけ。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:46:18 ID:HdvMiiGd
ランスシリーズだとルイズ的にはリックってキャラがいいんだろうな

314 :201:2008/04/14(月) 01:55:37 ID:wOGNdi5m
亀レス、失礼します
>>203
死合ではなく、試合と?
>>204
(こう言う書き方だと、誤解招きそうなんですけど)分かりました
それからもう一度考えてみます

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 01:58:01 ID:UBfbMv4q
原作で不幸なキャラを召喚してハルケギニアで幸せになってもらう作品が読みたいですね
つまり誰かリュート王子の幸せになる物語書いて下さい お願い(他力本願

全アニメ マンガで自分が一番好きなキャラが召喚されて無いのは寂しいですね

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 02:03:51 ID:F9JK8NGw
>>315
雑談ならともかくここはリクエストする場所ではありません


317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 02:05:52 ID:89VjBrI/
>>295
九龍弥勒とか爆裂を呼べばいい。タイトルはそのまま虚無戦記で。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 02:07:38 ID:+gtkmRp5
個人的には原作ラストで一応幸せになったキャラには
来て貰いたくないような。

某卵王子さんあたり来たらどうしよう。
前半、後半、エピローグ、どれが来ても厄介なような。

何でも出来るオッサンなら原作終了後なら問題なく喚べるかも。
只、間違いなく俺より頭が回るから書くことは出来そうにないorz

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 02:21:07 ID:hIReVYu6
3×3EYESの藤井八雲、40巻もやってあのラストは可哀想過ぎる…
土爪覚え立てくらいで呼んだら丁度いいんじゃないだろうか、召喚したら一緒に魂まで付いて来てルイズがそっちと契約とかw

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 03:35:42 ID:RfvTACau
>>319
土爪覚えたてっつーとほぼ同時に契約した鏡蟲も得ていて、裏社会でもそれなりに手錬で通る退魔師になってた頃だよな。
手練の退魔師な上に無限再生する不死身でガンダールヴってかなり凶悪じゃね?
ルイズっちゅーウィークポイントをいかにうまく使うかが鍵かもなぁ。
そもそもただの高校生でもガンダールヴがある時点で不死身属性が付いただけで、相当無敵くさいし。

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 04:16:38 ID:hIReVYu6
ガンダールヴだと凶悪だから、不死身って事で四番目のルーンでもいいと思う。
でも无とガンダールヴの役目って似てるよねw

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 05:09:34 ID:78Btwq9z
パイが危機じゃないと回復力はそこそこだよ

つかパイの訳もルイズが兼ねるとなると不死人なのにあと70年もしたら寿命で死ぬね。
老いさらばえたルイズと一緒に

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 05:16:16 ID:fbeFj9Te
http://cmonet.s58.xrea.com/upload/src/up1463.jpg

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 05:30:11 ID:b66/H2Kg
>>322
それはそれで幸せな最後のような気もする。
原作だと主を訪ねて三千里所の話しじゃ無かったし、一緒にいた時間短すぎw

325 :sage:2008/04/14(月) 06:19:43 ID:SvyGW+N+
>>303
無敵の魔法防御力だと、召喚の魔法すら効かないのでは?
それだと、話が進まない

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 07:15:25 ID:7p1HkTwY
ゼロの戦乙女 がいい感じだな。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 07:37:19 ID:FRVunBsL
お尻の小さな女の子や
顔を隠して身体隠さずの人はだめでしょうか?

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 07:50:31 ID:BqRv8KdB
>>327
キューティーハニーと……けっこう仮面? さすがに違うか

実力は十分あるのに周囲が同系統ではるかに上回る連中ばかりで目立たない人とか呼んで活躍させてみたいな
ヤムチャみたいな

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:01:56 ID:FJY3IAi6


330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:02:37 ID:FJY3IAi6


331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:04:35 ID:FJY3IAi6


332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:09:12 ID:FJY3IAi6


333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:10:07 ID:FJY3IAi6


334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:10:56 ID:FJY3IAi6



335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:11:44 ID:FJY3IAi6


336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:12:10 ID:FJY3IAi6


337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:12:34 ID:FJY3IAi6


338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:12:46 ID:cgDK6fcy
させん

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:13:07 ID:FJY3IAi6


340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:13:40 ID:FJY3IAi6
>>338
いけず////


341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:14:30 ID:FJY3IAi6
      人
       (__)    ウンコー
      (__)     (´⌒(´⌒
      (・∀・ )    (´⌒(´≡
       O┬O ノ`  ≡≡≡(´⌒;;;
      ◎┴し-◎ (´⌒(´⌒;;


342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:26:32 ID:FJY3IAi6
ルイズ「エド、そこの本を取りなさい」
エド「はぁ?、んな本自分で取れるだろうが、自分で取れ。俺は機械鎧を磨いてて忙しい」
ルイズ「(ムカッ)いいエド、下僕が居る場合は貴族は自分で本を取らないのよ!」
エド「あ〜そうですかい」
ルイズ「平民の癖してご主人様のご命令が聞けないのね?」
エド「知るか、貴族なんてどーでもいい」
ルイズ「エ〜ド〜ワ〜ド〜!!!」
エド「なんだよ?・・・・。ってルイズやめろ!また鞭で振り回すのは!!」
ルイズ「あんたって奴は!あんたって奴はああああああああ!!」ベチッ ベチッ!!!!
エド「ルイズ、痛いからやめろ、ってか危ないって。うおわっ!!!」
ルイズ「きゃっ!!」ドスンバタン!!!
・・・・・・
ガチャッ
コルベール「ミスター・エルリック、ちょっと用事があるのだが・・・」
コルベールの妄想:ルイズを押し倒してるエド、しかも服が二人とも乱れていてエロっぽい
コルベール「すまない、お楽しみ中だったか・・・」バタン
ルイズ「ちょっ・・・違います!!待ってください!!」
エド「ちょちょっちょっと待ってくれ!、誤解だああああああああ!!」
       \:::::::::/ ノリ::::i::リ:| l i::! ノ::ハ:::::ヽ. ─=l
  で  お  /:::::::::i ノィノイノノ:ノ/;イノ!、::::ト! =≡〉
  す  し  l:::::/,ィィー=ニ_杉、彡彳ノノ }ハノ  −/   え
  か  り  \′ ,二=ニ、''"   ゞ_ー-ノj   ─ \    h
   ア  の  /    「リ ゙    i゙rュ `フ         〉   っ
  ?   中  \     ̄`      {ゞ、 i′ −=≡く    ! ?
      へ    ) //////    )" l     ─=/
         (´    , - 、 ~゙,r'゙  !         〈_
        _丿 lj  /   `ー'7 ,'      −=≡丿へ    /
\_ へ , -、( ::ヽ.   ゝ、_   / /       ─=≡ニ\_/
    〉′ `  ::ヽ    _ `ー'゙ /    −=≡ニ二三_
   ./         ::\      /  −=≡ニ二三_





343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:26:58 ID:FJY3IAi6
ルイズがキュルケの方を見ると、そこには『平民』が召喚されていた
「うそでしょ…」
キュルケは泣きそうになりながら、自分が召喚した平民を見た
(あら?けっこうイイ男じゃない…ってそんな事考えてる場合じゃないわ)
「ミスタ・コルベール!」「…」
「もう一度…」
「…」
「そのぅ…」
「…ダメです」
「やっぱり…(泣)」
キュルケは、召喚された平民の方に向かって歩いていった
(はて?ここは…何処だ?)
キュルケに召喚された平民―ルイ・マスタング―は辺りを見渡していた
(さっきまでマリリンの部屋で…いや、ドアを開けたら…ん?)
キュルケがマスタングの前まで来ていた
「あなたのお名前を教えてくださる?」
「これはこれは…私の名前はルイ・マスタングと申します、美しいお嬢さん。できれば、貴方のお名前を教えていただけたら嬉しいのですが」
「あたしはキュルケよ。そして…あなたのご主人様よ!」
   ;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_,  や 公 帰 そ
 ,、,、,ミッン、,._        _,、-'゙_,、-'゙.   っ 園. り ん
 、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙  __,  て の 道 な
 }; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_|  来  ト に わ
 ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_   た イ  あ け
 ,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴  ''"_|_|  の. レ る で
  └i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴  ''"_|_   だ に
    |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴  __.|_|_
    |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _|
    |エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__
    |エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
    |エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__|
    |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
    |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__
  -,-=''┷━━|┬ニエ ┬--  .|__|__| _|_|_
   ''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__
  二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_
  二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_       |⊥ |__






344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:27:50 ID:FJY3IAi6
そして。
 どれほど長い間俯いていただろうか、少年はやがて何かに促されたよう伏せていた顔をゆっくりと上げた。
 その広大な空間には、彼以外命のあるものは何一つなかった。耳鳴りがするぐらいの静寂が、いっそ不気味であった。
 少年の年は、15を過ぎるか過ぎないかといったばかりか。小柄ではあるが、もろ肌を脱いだ上半身は一部の隙間なく鍛え上げられ、鋼のような筋肉がみっしりと詰まっている。
 整った顔立ちだが、その相貌はどこまでも冥かった。苦渋の刻まれた眉間がその子供っぽい容姿をいっそう陰惨なものに変えている。
 規則正しく編まれた長い、蜂蜜色の髪を後ろに流している。つやを失ったそれは、いつもよりくすんで見えた。
 額と両腕、それに胸部の中央には円を模した小さな練成陣が刻まれている。赤黒いそれは禍々しいほど露だった。
「親父の言ったことが本当なら、今ならアルの肉体も魂も、門の内側にある」
 低く、かすれた声で呟きが漏れる。
 嘆きにも似た悔恨は、尾を引いて伸び、かすれ、やがて闇に消えた。
 磨きぬかれた鏡面の如き床の上に描かれた練成陣の上に一人立つ。
 孤影が、寂しげに揺れた。
「命の代価は他にない。オレの全てを捧げても、ムダかもしれない」
 据え付けられた、周囲を照らすオレンジ色の照明が鈍く瞬く。少年、零れるように漏らした。
「でも」
 ムダでもかまわない。このままでは許せない。どうして許せない。何の為に今日まで生きていた。どうしてやり抜かなくてはならないのか。それが贖罪なのか。本当に全てがやり直せると思っていたのか。
 弟との思い出が、少年の心を疾駆するように過ぎ去っていく。表情を変えない顔、温度を亡くした身体。
 それでも、今までの事が全てだった。
 求めていたものが、どんなものであっても。
 自分たちは、偽らず、全てを受け入れる覚悟をしていた筈だから。
 兄さんと。いつでも、呼んでくれた。
 ならば、成すべき事はたったひとつだけ。欲しかったもの、取り戻したかったものは、いつだってたったひとつだったからだ。
「――お前が消えちまうことなんてないんだ。戻って来い、アル」
 願うように、祈るように、両手が打ち合わされる。一は全。全は一。溶け合った両手は円を描き、それは即ち無限の宇宙を指す。
 身体の練成陣が瞬き始めると同時に、足元全てが青白く渦を巻く。
 眩いばかり光が、辺り一面を覆い、やがてエドワード・エルリックの全てをその中へと溶かし尽くした。



345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:28:18 ID:FJY3IAi6
 ふ、と。唇に何かあたたかいものが触れた。
(……カラダ、だりぃ)
 エドワードはゆっくりとまどろみの皮膜を破りながら、意識を覚醒し始める。周りで何かざわめいている。上手く聞き取れない。聴覚と大脳の接続が円滑でない。ともすれば、消え落ちそうな意識の中で、確かにその声だけは、聞こえた。
「できた。ゼロのわたしにも」
 今度こそ。
 エドワードは、両目をこじ開けるとその声の主を仰いだ。
 地獄の底を焼き付けたような、真っ暗な空を背景に、一人の少女が微笑んでいた。桃色がかった長い金髪。
「ちょっと、おい?」
 少女は微笑むと同時に仰向けのままのエドワードへと力尽き果てたように倒れこんでくる。彼は半ば戸惑いつつも彼女を抱きとめると上半身を起こし、辺りを見回した。
 燃えていた。
 遠景に見える石造りの重厚な城は、紅蓮の炎に舐め尽くされ、最期の時を迎えようとしていた。海原のように広がった草原のそこかしこには、中世の騎士さながらの軍兵が我が物顔に旗を押し立てて走り回り、そこかしこで殺戮を繰り返している。
 狂ったような歓声と怒号。
 戦いは終着を迎えつつあるのだろうか、勝利のいさおしを高らかに歌い上げるのは、狩場のごとく戦場を往来する寄せ手に見えた。
 ぎしりと、エドの右腕が軋んだ。
「機械鎧!」
 取り戻した、右腕と左足。
 気づけば、「フラメルの十字架」を背負った真紅のコートもかつてのままだ。
 くたりと、倒れこんだまま自分の腕の中で眠る小さな少女。
 時代がかったイカレタ世界。
「まったく、どいつもこいつも」
 エドは少女を抱きかかえたまま立ち上がると、自分を取り囲んでいる甲冑を着たならずもの達に視線を走らせた。言葉は何一つ理解できないが、明らかに激昂している。そして、もうひとつ確かなこと。
 こいつらが狙っているのは、明らかにこの手の中の女である。
 隊長格の杖を持った男が、ゆっくりとエドと少女を指し示した。敵は五人。それぞれが大振りの鉞や長剣を振り上げ、じりじりと包囲の輪を縮めて来る。白金の意匠を凝らした兜。視線だけが煮えたぎるように鈍く光っている。
 エドは、少女を胸の位置から放すと、両手を高々と天に掲げた。
 同時に足元で、ふぎゃと、猫の断末魔に似た声が聞こえたが気にしない。降参とその行為を見たのだろうか、明らかに彼らの殺気が削がれた。
 ここが何処であろうと。自分が何故生きていようと。
 そう簡単には死ねない。
 エドワード・エルリックには成すべきことがある。
「とりあえず、ここがオレに用意された地獄であろうが、まだ終わるわけにはいかねーんだよっ!!」
 錬金術師の裂帛の気合と共に、辺りの軍兵が弾かれたように殺到した。
 


 賢者の石。
 それを手にしたものは等価交換の原則から開放される。
 何かを得るために代価を必要とする事もない。
 オレ達はそれを求め、――手に入れた。

 
 鋼の錬金術師『外伝』トリステイン戦記




346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:32:07 ID:FJY3IAi6
           /.:.:.         \      にゃーんにゃーん♪
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              ヽム:.} 〃 ̄     ̄" ル iレヽ
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347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:35:15 ID:FJY3IAi6
          
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348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:36:40 ID:FJY3IAi6
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349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 09:37:04 ID:FJY3IAi6
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350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 10:39:42 ID:VN4Suh5z
くにおくんシリーズからくにおを…と思ったが
くにおくんシリーズのキャラはどいつもこいつも高校生とは思えんほど強いから
あまり面白くなさそうだな。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 11:41:17 ID:2TNf4uwA
高校生とは思えない強さ……
らんま1/2とかうる星やつらのキャラ達か

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 11:51:11 ID:Vtknm66k
以前のロボ召喚に追加。大昔のアニメ作品『ヤマトタケル』よりスサノオを。
笛の音である程度操れるし、操作が簡単であり、謎のロボにふさわしく『操縦者の思惑を超えて動くこともある』。更に自己修復機能と進化能力まで。

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 11:54:11 ID:8bOY90my
>>318
> 個人的には原作ラストで一応幸せになったキャラには
> 来て貰いたくないような。
そこで逆召喚ですよ。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 12:16:54 ID:2TNf4uwA
てかよく考えたら漫画やアニメの高校生は主役も脇役もどいつもこいつも超人では?
極一部のほのぼの系の漫画は別だが(アニメ化したら超人が出る場合がある)

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 12:19:15 ID:/FmwhbrR
永澄のことかーーーーー!!!!

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 13:13:59 ID:5MQrzVi2
少ないが無いことは無いだろ、バトル漫画じゃなけりゃ。
スポ根でも「おおきく振りかぶって」みたいなリアル路線なら超人はいないし、
アクション系でもスケバン刑事レベルなら、強力ではあっても超人ではないな。
炎の転校生は・・・あれは超人か。

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 13:19:06 ID:valWP6Jq
のらくろ召喚

軍陸ノーキッミ

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 13:23:56 ID:ckRn6o0Z
>>356
あれはギャグに片足突っ込んでるからなw
何気なく校舎の崩壊に巻き込まれても生きてるし

一回やられるごとに復活する滝沢がゼロ魔世界ではどこまでいくのか見物だ
滝沢サウザンドまではいくかなあ

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 14:13:25 ID:vB59lNe4
>>358
味方にやられる回数(毎日)>>>敵にやられる回数(数回)
確定だなw

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 15:06:45 ID:nerIhjwx
戦乙女凄いな、たった9話なのに心理描写まで余す事無く作り込まれてて引き込まれていく。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 15:12:41 ID:nv4TiKNd
70kb書いてまだ召喚シーンが終わってないのは普通?

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 15:20:04 ID:QuP0ak1M
自分で読み返して冗長と感じなければいいんじゃない?
描写が少なすぎて前後関係がわからないよりは分量が多い方がいいと個人的に思うし。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:01:31 ID:bLi/zb1V
ローマ兵が召喚される予定ですの人かな?

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:13:19 ID:16QVMLnc
前スレにあったアンドロメダ瞬召還とかいいと思うなぁ。
フーケが盗んだのがアンドロメダの聖衣とか考えたが
やはりあえてここは「破壊の兄貴」を盗んだと…

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:15:53 ID:Ox8aXctb
鳳凰幻魔拳でテファが惨殺される幻覚見せられちゃうぞフーケ

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:18:10 ID:/lWnmFCD
素手で聖衣ぶち壊せるひと呼んじゃイケません!
青銅五人中、一輝と同レベルの理不尽な強さだから!

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:18:53 ID:X9qVEwgm
知的キャラ召喚ももっと見たいな。
征五郎とか柿崎とか征二郎兄さんとか。

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:26:12 ID:uVT3J+Zc
庭球王子の連中召還
ただ普通?にテニスやってるだけでギーシュもワルドも七万の軍勢も
ゴーレム軍団もエルフも殲滅だ


369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:26:45 ID:zrMQfCvB
意表をついてスカロン召還
ウホッな使い魔

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:29:59 ID:16QVMLnc
>>367
征五郎は片岡とトクがいなきゃ何の役にもたたんぞ。
カッキーは…ダメだ危険すぎる。
せいぜいが征二郎兄さんぐらいか…

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:32:15 ID:nv4TiKNd
>>362
書いてる時は冗長に感じても読み直すと案外そうでも無い事は結構あるね。
>>363
いや、違うよ。
それがだれなのか知らんけど。


372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 16:32:45 ID:LDXgRAD/
兄貴の方が召喚されたらルイズやキュルケにアンリエッタがまとめて
頬を引っ叩かれそうなイメージがある

>>365
対ジョゼフ

シャルル 「久しぶりだね兄さん。」
ジョゼフ 「そんな馬鹿な、お前は死んだ! 
       この私が殺したんだ!!」
シャルル 「何を言ってるんだい? 僕達は仲の良い兄弟だろ。
        この国だって兄さんのお陰で繁栄してるんじゃないか。
        ほら皆も兄さんの事を褒め称えてるよ。」
ジョゼフ 「皆だと? こ、こいつらは!!」
シャルル 「そう、僕らの父王や僕の妻に娘そしてこの国の貴族や国民全てが兄さんが王になった事を喜んでるよ。」

「偉大なるジョゼフ王ばんざーい!! 固い絆で結ばれた兄弟に栄光あれ!!」
シャルル 「兄さんの為になら命の一つや二つ安いものさ!
        さあ兄さんなんでも言ってくれ。」

ジョゼフ 「や、やめろ! やめてくれぇ!!」

ルイズ 「……ねぇ、こいつどうなっちゃったの?」
一輝 「どうやら地獄など生ぬるいような悪夢をみてきたようだな。」

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 17:30:00 ID:fDWrHavc
>>367
柿崎「うわああああああ!」
ルイズ「柿崎ぃぃぃぃーーーーっ!」

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 18:24:50 ID:KXQOT056
>>373
スカル小隊の咬ませ犬www

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 18:39:22 ID:XyJmF4Gl
>>318
そこで「その世界そのものを召喚」ですよ

サイトならあの世界の日本ごとトリステインから200kmほど離れた洋上に召喚、とか。

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:06:51 ID:gOpfwx0B
東方から洩谷神社ごとルイズが召喚ってのを考えた事あるけど、収集がつきそうにないよなw

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:09:38 ID:8bOY90my
>>375
> あの世界の日本ごとトリステインから200kmほど離れた洋上に召喚
なんでかこのフレーズから
ガンダールヴ才人と獣の槍を持ったうしおが共闘して
白面の者に立ち向かう図が浮かんだ。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:17:12 ID:dGQi1We/
そこで九江州中学を召喚してですね

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:23:38 ID:UXcfzoED
「地獄戦士魔王」から田中魔王召喚。
ワルドに無免許調理のフグ食べさせて倒す。

知ってる人いないかwww

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:28:22 ID:XyJmF4Gl
>>377
書いてる途中で、「邦人(サイト)保護のため」とか名目付けて
7万に対してクラスターだの榴弾だのをバカスカぶち込んでる鬼畜っぽい自衛隊を思い浮かべた俺ガイル

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:28:37 ID:S1zS/4b0
>>373
ちょwww
その柿崎と違うからwww

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:28:46 ID:ZBN+fIxD
>379
魔王本人よりしもべの野獣のほうが気に入りそうだ

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:31:02 ID:fDWrHavc
>>379

魔王「貴様にはヤキを入れてやろう!」
ギーシュ「うわぁぁぁーーー」
ルイズ「ま、魔王!やめて!」

ギーシュ「ーーい!」←こんがり焼けた死肉持って喜んでるギーシュ

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:37:05 ID:ZBN+fIxD
そこはお灸だろw

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:45:03 ID:fDWrHavc
>>381
コッパゲの空飛ぶ蛇君で板野サーカスするゼロ戦はちょっと見てみたいかも

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:49:28 ID:VN4Suh5z
魔王だったらこれでどうだ?

ユーリ「成敗!」
ギーシュ「うわあああああああああ!!!!」

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:52:33 ID:/2082g5h
変態仮面が無能王を成敗!
「それは私のお稲荷さんだ!」

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:53:42 ID:8bOY90my
>>386
「不誠実な交際で二人の女性を泣かせたのみならず、
 その責任を善良なメイドになすりつけ、当たり散らすなど不届き千万!」
とか言っちゃうんだなw

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:53:46 ID:S1zS/4b0
摩央姉ちゃんを召喚


俺も魔王ネタに乗りたかったんだよう

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:55:33 ID:VN4Suh5z
>>388
できればもっと別の所に突っ込んで欲しかった

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:57:09 ID:ZBN+fIxD
>387
むしろジョゼフがパンティを召喚、思わず被ってしまい「クロス・アウツ!!!」とか


392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:58:35 ID:8ZlapNX6
>>379
田中魔王ならイザベラ様あたりに召喚されてプチ・トロワで同人活動を…

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 19:58:53 ID:539rayGO
魔王ネタって、知っている人いくつッスかw

だけど召喚者(父三)をお父っつあん読んでるから、ルイズはお母っつあん?
そういえば、同じ作者で再婚相手が小学生とかいう読みきりがあったようなw

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:00:26 ID:2TNf4uwA
>>376
カエルとガンキャノンとルイージの神社だっけ?

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:00:53 ID:UXcfzoED
魔王知ってる人結構いるんだなwwwなんか嬉しいww

やっぱ契約時には巨人戦のチケットと洗剤がついてくるんだろうか?ww

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:01:16 ID:FSmZRysm
デビチルのルシファーやハーメルンのバイオリン弾きのケストラーは
アニメと漫画のギャップがでかいよな

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:16:42 ID:22AO2Dj3
>>392
何故かジェゼフがアシとして嬉々としてトーン張ったりベタ塗ったり修正したりしてるの想像した。
本人はひっそりと火葬戦記物とか書いてそう。

もちろんイザベラと同じくくたびれたジャージ姿で。




てかA君の続き……

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:23:50 ID:1ABdXMqL
魔王っつーとエルケーニヒを真っ先に思い出す俺

シューベルトだったか、作曲は

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:29:46 ID:xxXu/63b
おとーさん、おとーさん、まおー(ry

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:30:42 ID:XyJmF4Gl
>>398よ、なぜ顔を隠すのだ

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:35:16 ID:2llOHFNN
エルケーニヒとか言われると、『8マンインフィニティ』のアルベルト・ダンガーが脳裡をよぎる

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:36:15 ID:HUUeT5aJ
魔王といえばサモンナイト1の魔王
召喚されてもいい奴旋風を巻き起こすんだろうなぁ

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:38:56 ID:8KSVfTUG
ポポロクロイスのガミガミ魔王をだな

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:42:51 ID:ZBN+fIxD
ランスのまおーとか

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 20:54:03 ID:w0SfWxka
機甲都市伯林の魔王

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:02:00 ID:valWP6Jq
超力戦艦ヤソマガツをだな

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:07:32 ID:7EM2lqXn
仕事帰りの電車の中でお姉チャンバラの彩を召喚って思いついたんだけど投下していい?
ルイズヘイトだおヾ(゚▽゚*)ノ

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:09:07 ID:UtwZhnT1
避難所でどうぞ

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:09:19 ID:FSmZRysm
ロスト・ユニバースのキャナルなら良いお姉さんな感じでやっていけそう。
んでガリアがデュグラディグドゥを…

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:10:32 ID:BN0nIN2T
アングマールの魔王。

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:10:38 ID:xmSRuwsV
魔王と言えば・・・この方も入りますね

「なんや、嬢ちゃん?わいと契約したいんか?」
「し、したいんだけど、力を抑えて・・・苦しくて動けない」


GS美神よりサッちゃんを召喚w

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:12:55 ID:9pgjKYa7
魔王といえばOVA版湾岸MIDNIGHTでZの宿敵を演じた魔王R

悪魔のZ召喚してもコッパゲに整備は無理そうだから、北見をヴィンタールヴとして召喚するとか

「お前の風韻竜はどの竜よりも速くなるが、かわりに命を落とすかもしれない
それが俺の調教するドラゴンだということを覚えていてもらおうか」

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:13:48 ID:xtoSfZDj
魔王って言ったら、ラハール殿下だろ?
更新されねーかなぁ……。このまま放置だと俺が勝手に続きあたりから書いちまうぞヽ(`Д´)ノ

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:14:05 ID:kt0JBIsg
僕と魔王

誰の影をピンクにするかだな…


415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:16:01 ID:XXtwAJlv
>>413
許可する。


416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:18:01 ID:22qst9Zg
いっそここはファントムキングダムから
己のアホさ加減に自分の魔界を崩壊させ、一冊の本になった最強魔王をだな…。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:19:12 ID:UtwZhnT1
ここまで魔王リトルプリンセス(来水美樹)なし

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:23:26 ID:XBzNzb7I
>>417
もれなく健太郎と日光が付いてくるわけか

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:25:50 ID:arosBWMJ
どマイナーな大魔王シンの登場ですよ
トリステイン纐纈学院の始まりだ!

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:27:32 ID:2TNf4uwA
無双OROCHIの魔王遠呂智でも召喚してしまえ
クロスさせやすそうな能力だし

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:31:24 ID:BzkJg6to
バーン様が召喚されたらどうなるんだろう

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:34:49 ID:fPGRObTE
>>414
カトレアでいいよ
髪とお揃いでちょうどいい
そしてカトレアの影をなおす為に旅に出るルイズ

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:35:02 ID:8ZlapNX6
サイトに破れ、異世界の船の上でひとり涙を流す黒騎士ことバーン様の名シーンですな

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:37:45 ID:xtoSfZDj
>>422
ちょっと本気で面白そうなんだけどw
ルイズと魔王スタンとの口喧嘩とか見てみたい。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:47:16 ID:VvDfCN5l
心の魔王、平口くんを召喚。

彼の呪いは始祖ブリミルでも解けません。効果を発揮するのはおよそ二万年後ですが。

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:49:21 ID:dzADFZpo
ダイ大ネタはちょこちょこあるみたいだけど、ロト紋ネタが全然ないのが意外だなあ。

……自分が気付いてないだけ?


427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 21:53:36 ID:FSmZRysm
ゼル伝とかもまだ無い気が。

428 :双月の女神:2008/04/14(月) 21:53:47 ID:iU4BN7AQ
どーもです。フーケ編導入部、完成したです。
ご予約無ければ5分後投下いいですか?

429 :双月の女神:2008/04/14(月) 21:59:45 ID:iU4BN7AQ
それでは、逝かせていただきます。
  

・・・・・夢を見ている・・・・・。
・・・・・これは過去の記憶・・・・・。





―――――ベグニオン帝国首都シエネ。皇帝の住まう大神殿マナイル玉座の間にて、二人の女性が向かい合う。
一人は玉座にかけ、朱明の生地に金色の装飾が栄える法衣を纏う。背中を覆う程の長さを持つ、真っ直ぐな群青の髪。
もう一人は肩を覆う長さの絹糸の輝きを持つ銀髪と、薄紅のマントと純白の巫女装束。
二人に共通するのは、太陽の明るさを持つ金色の瞳。

「人払いも終えたゆえ、遠慮は互いに無用じゃ。久方に姉妹水入らずで語らおう、姉上。」
「ええ。二人きりで話をするのは本当に久しぶりね、サナキ。」

デイン王国女王であるミカヤとベグニオン皇帝たる女性―――サナキは祖母を同じくする姉妹。
年に一度行われるデイン・ベグニオン首脳会談の後に設ける、二人だけの大切な一時だった。

「姉上。実はな、この間夢を見たのじゃ。」

他愛ない話題から切り出すサナキ。

「・・・聞かせてもらえる?」

話を促すミカヤ。
それに頷いたサナキは自身が見たと言う夢について語り始めた。

「その夢は双つの月が在り、重なって紫の光を放つ夜じゃった。」

そう区切り、夢の中で体験したことを瞑目しながら振り返る。

「森の中に現れた私はあてなく散策をしていたら妙に調子の良い、魔道士風な出で立ちの優男と会ってな。
あやつは、「良き夜にこのような森で、貴女のような御婦人と巡り合える僥倖に感謝を。」と声をかけてきおった。」

苦笑しながら、その男性の軟派な声かけを語る。
それを聞いたミカヤも、妙に演劇染みた語りを好むクリミアの「交渉人」を思い起こし、愉快そうに笑う。

「その後も取り留めの無い会話をしながら二人で森を歩いた。私やあやつの生まれ、育ち、他にも色々と話し合った。
うろ覚えかも知れぬが、あやつは『オスマン』と名乗っておったか。好色の気が見え隠れする呆れた奴じゃった。」

ややうんざりしたような表情になり、溜め息をつくサナキ。

「本当に困った人だったのね。」

優しく微笑みながら、そう相槌を打つミカヤに先程までとは変わり、苦い面持ちになったサナキは話を続ける。

「暫く歩くと、猛るような飛竜の吼え声が聞こえたのじゃ。巣に近づいたのやも知れぬ、何者かの絶叫もな。
私とオスマンはそこへと駆けつけた―――――」


・・・・・そこで、唐突に夢から醒める・・・・・。

430 :双月の女神:2008/04/14(月) 22:01:50 ID:iU4BN7AQ
 




「・・・!」

意識が急速に立ち上がり、周囲を確認するミカヤ。
主であり『妹』であるルイズと共に寝ている筈のベッドの隣を見ると彼女の姿が無い。
更には外から聞こえてくる遠い所からの鈍い音と共に、ぐらぐらと地響きがする。

「まさか・・・。」

焦燥感に駆られたミカヤは寝間着の上からマントを羽織り、一冊の魔導書と聖杖『マトローナ』を手に取ると素足のままに
駆け出し、自室を後にした。

「ルイズ・・・!」





ファイアーエムブレム外伝 〜双月の女神〜

第一部 『ゼロの夜明け』

第十一章 『土塊の怪盗(ルイズの章)』






431 :双月の女神:2008/04/14(月) 22:04:20 ID:iU4BN7AQ
ミカヤが目覚める少し前―――――


マントと一体化したフードを目深に被りローブを纏う人間が一人、真夜中の学院本塔の外壁に立つ。
その黒尽くめの人物は足元の床の感触を確認すると、苦い表情を作る。

「さすがは魔法学院本塔の壁、てところかしらね。
あのコッパゲ、強力な物理攻撃ならこの外壁を壊せると言っていたけど・・・。
こんなに分厚かったら私のゴーレムでも穴を空けられるか分からないじゃないの。」

一度言葉を区切ると、覚悟を秘めた視線で床を見据えて呟く。

「けど、ここの『破壊の杖』を諦めるわけにはいかないからね。」

学院長オスマンが持ち出しを禁ずる程の貴重な魔道具。これの使用用途を解明し、横流しにして出来る大金があればと、
思考する。
自身には待つ者がいる。
だからこそ、この『仕事』を諦めるわけにはいかなかった。
―――不意に、足元の庭からする人の気配。
音を立てないよう身を隠し、様子を伺う。





「はぁ・・・・・。」

ミカヤを起こさぬように細心の注意を払って自室を抜け出てきたルイズは、溜め息をつきながら中庭へと姿を見せる。
こうして何時もの日課としている、魔法の練習を行っている彼女。
魔法に関する勉学は同期の中でも優秀で、魔法の詠唱のルーンを間違えるようなことは稀にしかない。
しかしながら、魔法を学び始めてからのこの半生、あらゆる魔法が爆発現象に変わり、正しく発動したことが一度も無い。
詠唱を間違えていないにも関わらず、である。

「ミカヤお姉さまは使える魔法が無ければ見つければいいとは言ってくれたけど・・・・・。」

自身に使える魔法と言えば『爆発』以外無い。
意外なものが『答え』になるとは、自身の『爆発』こそが魔法の本質なのだろうか?

「・・・・・・、あ!」

思い悩んでいたルイズは何かを思いついたように顔を上げ、杖を構える。
何時もの指揮棒のような杖ではなく武器屋で購入してきた、装飾が質素で古ぼけた長杖。
何故かは理解出来なかったが、今まで愛用してきた杖よりも馴染み、精神力も良く通る物だった。

「今の私には『爆発』しか使えない。なら・・・・・。」

そう、爆発に指向性を与え、御すればいい。
四大系統に拘らず、呪文が無いならば作れば良い。
ルイズは精神を統一し、思考の海へと潜る。

「・・・・・――――――・・・・・。」

ハルケギニアの魔法も元はと言えば、始祖ブリミルから授けられた四つの属性を骨子に、先人達が試行錯誤の果てに
基礎と構成を完成させたもの。
現在も魔法の研究はアカデミー等、一部の研究機関で行われている。
事実、ルイズの実の姉である長姉は、不治の病に犯されている次姉の治療を目指して魔法の研究と開発をしている。

―――――ならば、自らにも出来ない筈は無い。

全ての系統の色を抜き、爆発そのものを骨子へと置き換え、今までに存在しない属性を『ゼロ』から構築しようとする。

432 :双月の女神:2008/04/14(月) 22:07:12 ID:iU4BN7AQ
「・・・?あれ?」

その時、違和感を覚えた。
四大系統全ての色が抜けた瞬間に感じた高揚感は、自らの正しい系統を行使する瞬間。
今までに無かった、はっきりと認識出来る自身の内からの力のうねり。
その感覚に従い、ルイズは呪文を構築する。

《――――粒の粒より生まれたる『ゼロ』よ。集いて破砕の光を与えよ―――》

脳裏に浮かぶ、所々抜け落ちている骨子に自分なりのピースとして、ミカヤから教わった『古代語』で呪文を紡ぎだす。

《―――エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ――――》

さらにその魔法の核となるルーンを詠唱し、霞がかって分からない以降の構成を棄却する。
長杖に光が集い、高い密度で魔力が収束されていく。
そして、正面に仮想の標的を描き、そこへと長杖を振り下ろしながら引き金の呪文を唱えた。

「『エクスプロージョン』!!」

蒼い閃光が狙い過たず、仮想標的の位置に走った―――――





「なっ!?」

ルイズの様子を見ていた黒尽くめの人物は絶句してしまう。
彼女が放った閃光は轟音と共に空気を破裂させ、その余波だけでスクウェアクラスのメイジが『固定化』を幾重にも
かけたであろう外壁に罅を入れたのだ。
詠唱されたルーンは聞き覚えが無く、何も無い空間をあのように爆破する魔法はその人物の知識には存在しなかった。
しかし、これは黒尽くめの人物に取っては絶好の機会。
一度頭を振ると指揮棒程の杖を右手に握り、ルーンを唱えて地面へとその先を向けた。

433 :双月の女神:2008/04/14(月) 22:10:35 ID:iU4BN7AQ





「はぁ、はぁ、はぁ・・・。」

息を乱し、その場にぺたんと座り込んでしまったルイズ。
正規の詠唱で無かったのか、あるいはこの魔法自体の精神力消費量が多かったかは定かではない。
何れにしても精神力の消耗が大き過ぎたのだ。
攻撃魔法としてはトライアングルスペルに迫るも、今の威力のままだと放てても二、三回が限度だった。

「やった・・・・・。」

それでも、自分の思い描いた通りに魔法が初めて発動した。
爆発だけとは言え、ようやく魔法を使えるようになった喜びがそこにあった。
しかし、それを打ち消すように低い地響きがする。
はっとしたルイズは警戒するように周囲を見渡して後ろを振り返ると、地面が隆起するのを捉えた。

「な、何あれ!?」

見る見るうちに土は見上げる高さまでに盛り上がり、30メイル程の全長を誇る巨大なゴーレムが生成される。
完全に人型を形成するとそれは、大地を揺らしながら此方に近づいて来る。

「く・・・っ!」

―――逃げるか?
この大きさのゴーレム相手ではまるで勝ち目が無い。ルイズもそれは理解していた。
しかし、周囲はこの騒動に未だ気づいている様子は見られない。

(・・・私が何とかしなきゃ!)

覚悟を決めたルイズは長杖を両手で強く握り締めると、先程発動させた魔法『エクスプロージョン』の詠唱を開始する。
ゴーレムは―――操者が此方の魔力の高まりを感知したのかルイズへと向き直り、右の拳を振り上げる。
集中力が高まった脳裏には、刹那の間に過日のミカヤとギーシュの決闘の思い出される。
人間の等身大の大きさだった『ワルキューレ』はその数と早さ、そして精密さでミカヤと肉薄していた。
此方の相手は巨体故に破壊力は高いが、精密さに劣り、動作の一つ一つが遅い。
―――初撃だけならばかわせる。
相手の動きを見て、そう読んだルイズは詠唱を続けつつも右横へと全力で駆け出し、すんでのことでゴーレムの足元へと
受身を取れていない前転で転がり込むと同時に巨岩の拳が地面に叩きつけられる。
地面に全身を擦りつけ、擦り傷ができると共に痛みが走るがそれでも詠唱を止めなかった。
鋭い視線をゴーレムに向け直すとそこには右足を持ち上げ、踏みつけんとする様がスローモーションのように
確認出来る。
此方は呪文は完成した。後は放つだけ。
長杖を右手だけで振り上げ、右脚目掛けて魔法を発動させた。

「『エクスプロージョン』!!」

蒼い閃光と共に吹き荒れた爆風は右脚を粉微塵に吹き飛ばした。
それによりバランスを大きく崩したゴーレムは後ろへとそのまま倒れた。

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 22:11:45 ID:NDixor6W
しえ〜ん

435 :双月の女神:2008/04/14(月) 22:12:57 ID:iU4BN7AQ

「もう一撃ッ!」

倒れている間に勝負を決めようと、もう一度詠唱。
しかし―――

「う・・・っ!」

視界がぶれ、全身から力が抜けてしまい前のめりに倒れてしまうルイズ。
最初の魔法の発動からの反動がここへ来て襲ってきたのだ。
倦怠感と疲労感にとらわれ、身体が動かないばかりか魔法の構築すらも出来ない。
そうして手を拱いている間にゴーレムは周囲の土を掻き集め、失われた部位を再構成してしまった。

「そんな・・・。」

絶句して絶望感が支配するルイズに対し、悠然と大地を踏みしめながら迫り来るゴーレム。
一歩も動けない状況を見て取ったか、左の拳を見せ付けるように振り上げる。

(やられる・・・!)

自身の末期を覚悟したルイズは双眸をきつく閉じ、この身が微塵に潰される瞬間を待つしかなかった。
だが、それは間一髪で遮られる。

「『セイニー』!」

突如として上空から降り注いだ、太い一条の光槍がゴーレムの腕を丸ごと消滅させた。
顔を上げ、目を開けたルイズに映るのは、自身を導き守る銀髪の『女神』の姿。

「ミカヤお姉さまッ!」
「ルイズ、大丈夫!?」

駆けつけ、自身の窮地を救ったミカヤを見て歓喜の声を上げるルイズを後ろに庇うように、
彼女はゴーレムの前に立ちはだかった。
一方ゴーレムは土を集め、失われた腕を修復する。
ミカヤの高揚する戦意と共に額の『ミョズニトニルン』のルーンが輝くと、光の精霊達が周囲を取り巻く。

「次は、私が相手をします。」

左手に女神の巫女のみに扱うことを許された光の上位精霊魔法『セイニー』の書を、右手に聖杖『マトローナ』を構えた
ミカヤはそう厳かに宣言した。

436 :双月の女神:2008/04/14(月) 22:14:54 ID:iU4BN7AQ
以上です。早いですがルイズをプチ覚醒しました。
捏造多々で申し訳ないですが、この回から魔法に古代語を盛り込みます。
物語の進行に合わせて呪文の完成を目指しますです。
ミカヤ到着で、次回もフーケとの第一ラウンドの続きです。
では、失礼をば。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 22:22:54 ID:PdXAVTQ4
>>424
あんまり思い出せないけどこんなノリかな
「本来なら契約したんだから10割、私のものなのに
9:1で1割も譲歩したんだからケチくさいこと言うんじゃないの!」
「まて、なにをいっておる子分と余の深くて暗い関係を考えれば
5:5から始めるのが筋というものであろう、
これだから自己中心的な貴族だの王族は困るのだ」

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 22:26:46 ID:dzADFZpo
>>双月の方
貴殿のお陰でここに住み着いた者です。
力いっぱいGJ!!

ゴーレムにアーマー特攻って効くのかな?


439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 22:32:59 ID:3lKkXyzM
AIが止まらないから神戸ひとし

440 :ナイトメイジ:2008/04/14(月) 22:54:38 ID:AdxsfVFF
投下してよろしいでしょうか。
何もなければ11時からと言うことで

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 22:55:52 ID:K5RdKXWY
ぬるぽ

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 22:56:50 ID:DLZALKpo
ガッ

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:02:48 ID:X0rUWn7J
>>439
何そのパソコンと実体化デバイス(名称うろ覚え)が無いとどうしょうもない主人公ww

444 :ナイトメイジ:2008/04/14(月) 23:03:09 ID:AdxsfVFF
さて
女三人寄れば姦しい、などという言い方がある。
これが真実かどうかはともかく、今のルイズの部屋はまさに女三人で姦しくしていた。
「へえ、ルイズって小さい頃はそんなだったのね」
「ええ、そうなんです。屋根の上までするすると」
「ちょっと姫様。そんなことベルに教えないでください!」
魔法の光の中でおしゃべりに花を咲かせているのは、一応この部屋の主のルイズ、それに使い魔のベール=ゼファー、そして3人目は誰であろう、この国の王女アンリエッタである。
なぜ、王女ともあろう人が夜の魔法学院、しかも学生寮にいるのか。
ゲルマニア訪問の帰りにこの学院に行幸されたのである。
さらに、彼女の目当ては昔アンリエッタの遊び相手を務めていたルイズ。。
それなら、昔話や武勇伝もいろいろあろうというもので、話題に尽きることはない。
「いいじゃない。ルイズ。それに、まだあるんですよ、そのあと……」
「ああ、もう姫様!第一、最後に私も負けないと言って一番高い屋根に上って降りられなくなって、その上……」
「ル、ルイズ!そのあとは言わないで!」
「いいえ、言います。ええ、言わせてもらいますとも」
「やめて!!」
叫ぶアンリエッタは体ごとルイズに向かって飛んでいく。
魔法は使っていないが、いきなり体当たりを食らってはルイズもひとたまりもない。
アンリエッタにのしかかられて、床に組み伏せられてしまう。
「いい?ベル」
負けじ時とルイズはアンリエッタの手を払いのけて言葉を続けようとするが
「やめて」
アンリエッタの手が即座に口を覆う
「姫様はね」
今度は口を覆った手をつかんで持ち上げるが
「お願い」
もう一方の手がさらに口の上に来る
「屋根の上で泣きながら」
「ルイズ、頼みますから」
「ふふ、うふふふふ。あははははははははははは」
突然ベルが笑い出す。
おなかを押さえて、体をくの字にして、両目に涙を浮かべ、息も絶え絶えに笑い続ける。
おかげで、アンリエッタとルイズもとっくみあいを忘れてしまっていた。
「わかったわ。もう、だいたいわかったわよ。姫様もルイズも随分お転婆だったのね。今も変わらないみたいだけど」
「そう……でしょうか?」
ルイズの隣に座り直し、怪訝な顔になって首をかしげるアンリエッタにベルは言い放つ。
「だって、お転婆じゃないと窓から入ってくるなんてしないでしょ」
「あ!」
とたんにアンリエッタは顔を真っ赤にしてうつむく。
膝の上でスカートの皺を伸ばしたり、作ったり。大変忙しい。
「それで……」
その忙しいアンリエッタに、ベルは目だけの薄い笑いを送った。
「ここに来たのは昔話が本題じゃないんでしょ?」
「え?」
うつむいた顔を上げたアンリエッタはベルの視線に射貫かれ、目が離せなくなる。
「姫様……?」
ルイズは心配げにアンリエッタを見るが、その唇はきつく結ばれている。
ただ、スカートをつかんだり離したりする手だけはさっきよりもずっとせわしなく動き続けていた。
ベルはアンリエッタの様子にもかまわす言葉を続けた。
「学院に来た目的は学生達の激励にかこつけた級友との面会、だけじゃないわよね。
それなら、あなたがここに来るんじゃなくて王女としてルイズを呼べばいいだけのこと。
ルイズは公爵家の娘だし、あなたとの関係も特に隠されているワケじゃない。
周りの人だってちょっとは気を利かせてくれるでしょうね」
アンリエッタがスカートをぎゅっと握りしめる。
布が擦れる音がやけに大きく聞こえた。
「それなのに、あなたはここに来た。しかも窓から。誰にも気づかれないようにしたんでしょ?」
アンリエッタは答えない。
沈黙を確認したベルはさらに続けた。

445 :ナイトメイジ:2008/04/14(月) 23:04:50 ID:AdxsfVFF
「なら、本当にあなたが話したいことは旧友との昔話なんかじゃなくて余人には聞かせられないもっと別なことのはず。それは何かしら」
再び沈黙がルイズの部屋に満ちるが、今度はベルは何ごとも口にしない。
ただ、部屋で揺らめく魔法の光を映した瞳でアンリエッタを見つめている。
その視線を受けるアンリエッタは手を握りしめ、この耐え難い沈黙を誰かがどうにかしているのを待っていた。
「姫様!」
なら、沈黙を破ろうとするものはこの部屋にはルイズしかいない。
アンリエッタの両肩に手を乗せ、その正面に立つのは自分の使い魔のベルからアンリエッタを守るためであったかもしれない。
「何かあるのでしたら、この私に話してください。必ずお力になって見せます」
「ルイズ……」
「姫様、どうかお話しください」
ベルからは目をそらしていたアンリエッタも、親友からは目をそらせなかった。
わずかに潤んだ目を1回の瞬きで隠した彼女は立ち上がり、ルイズとベルを同時に見る位置まで歩くと、覚悟を決めたのか、その口を開いた。
「今から話すことは、誰にも話してはいけません」


今回アンリエッタがゲルマニアを訪問した理由はゲルマニアとの同盟、そしてそのためにゲルマニア皇帝と婚姻の約定を交わすためだった。
この同盟は王室を倒さんとするアルビオンの貴族に対抗するためのものである。
それ故に、アルビオンの貴族達はこの同盟を破棄させる材料を探している。
では、その材料は存在するのか?
存在するのである。
しかも、それは今にもアルビオンの貴族に倒されようとしているアルビオン王家の皇太子ウェールズが所持しているというのだ。


「では姫様がここに来られたのは……」
「ええ、それを……」
そこまで言ったアンリエッタは突然壁に手をつき、熱病にうなされたように言葉を吐きだした。
「いいえ、私ったら何を考えていたのでしょう。貴族と王党派が戦いを繰り広げているアルビオンにあなたを赴かせようとしていたなんて。きっと、どうかしていたんだわ」
アンリエッタの背後でマントが翻る音がした。
振り返るアンリエッタの目の前には膝をついたルイズが頭を垂れていた。
「姫様、どうかその一件。土くれのフーケの犯行を阻止したこの私にお任せください」
「でも、ルイズ……」

ばさっ、もふっ

「姫様との友情、そして忠誠にかけて必ずその任務を果たして見せます」

ごそごそごそ

「ルイズ。ああ、ルイズ。感動しました。あなたとの友情と忠誠は一生忘れません」

ぐー

「私も決して忘れません。……って、なにやってんのよ、あんたわっ」
何のことはない。
ルイズとアンリエッタがその友情を確かめ合っている横ではベルが布団に潜り込み、寝息まで立てていたのだ。
「あ、終わった?」
「終わったじゃないわよ!何やってるのかって聞いてるのよ!」
「何って、寝てるのよ。あんまりにもつまらない話だから」
怒るルイズは布団をはぎ取り、ベルを引き起こす。
「つまらないじゃないわよ。ベルもアルビオンに行くのよ。わかってるの?」
「えー。私は嫌よ。そんなのただのお使いじゃない。全然おもしろくないわよ。そんなのをこの私に頼もうってのが気に入らないわ」
嫌そうだ。
ただ嫌そうなのではなく、大変嫌そうだ。
「ベルは私の使い魔でしょ!主人に従いなさいよ」
「いーや。そんなの人に頼むことじゃないわよ」
こうなるとベルはどうやっても言うことを聞かない。

446 :ナイトメイジ:2008/04/14(月) 23:06:15 ID:AdxsfVFF
以前は鞭で言うことを聞かせようかと試してみたが、ベルにそれが通用しないのは実証済みである。
そこでルイズは切り口を変えてみることにした。
ベルに効くかどうかはわからないが、とにかく試してみる。
「あのね、ベル。あなた、大公だって言ってたわよね」
「そーよ」
横でアンリエッタが「ベル様は大公だったのですか」と驚いているが、それはとりあえずは置いておく。
「だったら、いろいろ命令するでしょ。これはそれと同じなの」
ベルはため息をつき、やれやれと肩をすくめる。
「だから、命令するようなことじゃないのよ」
「じゃあ、どうするのよ」
その問いに対し、ベルはベッドの上で足を組みながらこう答えた。
「自分で行くのよ」
「は?ちょ、ちょっと待ってよ。自分で行くって本気?」
「本気よ」
ルイズは開いた口が塞がらない。
第一そんなことをする大公なんているはずがない。
──やっぱりただの大嘘つき
と、考えていたが同じことを聞いていたアンリエッタはまた違うことを考えていた。
「しかし、ベール・ゼファー様。大公のような身分にある方が自分で行動をするのは危険ではないですか?」
アンリエッタがベルの呼び名を変えている。
つまりアンリエッタがベルを身分の高い人物と認めた、ということである。
それに気づいたルイズがぎょっとしている間に話は続いていった。
「問題ないわ。私の持っている戦力の中で最大のものは私自身。それに、自分ほど信用のおけるものはいないわ。アルビオンに取りに行くのはかなり重要なものなのでしょう?」
目を伏せるアンリエッタは静かに考え込む。
ルイズは慌てて
「この使い魔の言うことは本気にしないでください」
と言ったが、全く聞こえているようではない。
しばらくして、アンリエッタは精一杯力を込めた目を上げた。
「ルイズ、決めました。私はアルビオンに行きます」
「姫様!おやめください、危険です」
「その危険の中にあなただけ赴かせるわけには行きません。それに、これは私の失敗によるもの。ならば、私自身で行かねばならないでしょう」
「ですが!」
ルイズははすでに悲鳴に近くなっている金切り声を上げる。
しかし、それもアンリエッタの意志を変えるまでには至らなかった。
「ですが私はベール・ゼファー様ほど私自身の戦力に自信はありません。ですからルイズ、ベール・ゼファー様、私に力を貸してください」
ルイズはもう一度アンリエッタに考え直すように言おうとしたが、徐々に強い意志を見せていくアンリエッタの言葉を聞いていくうちに、ルイズ自身が意志を変えざるを得なくなった。
「わかりました。姫様。必ずや姫様の御身を守らせていただきます。ベル、あんたもいいわね」
「まあ、それならいいわ。少し手伝ってあげる」
ルイズはベルの口の両端が少しだけ上がったのを見逃さなかった。


「じゃあ、まずは早速一つ手伝ってあげましょう」
そう言うとベルはさっきまで寝ていたベッドから下り、足を忍ばせて部屋のドアまで歩いていく。
ルイズは何をする気かと聞こうとしたが、声を出す前にベルが口元で人差し指を立てたので何も言わず見ておくことにした。
やがてベルは扉の前に着くと、それを思いっきり引っ張り、外からごろごろ転がり入ってきた何かを力一杯踏みつけた。
「まずはこれをどうするか、よね」
「い、いたたたたたた。やめ、やめ、やめてくれたまえ!」
転がり入ってきたモノそれは紛れもなく、
「あんた、ギーシュ!」
であった。
「まずは、今までの話をしっかり盗み聞きしていたこのデバガメ男をどうするかよね」
「デバガメって何よ」
「だいたい意味がわかればいいわよ。で、姫様。いかがなさいます?いっそのことここで殺してしまいますか?」
やけに殊勝でしかも物騒な言葉遣いのベルにルイズは警戒心を覚えるが、言っていること自体に間違いはない。
それに、盗み聞きをするような男など……。

447 :ナイトメイジ:2008/04/14(月) 23:07:20 ID:AdxsfVFF
ルイズは背中をぶるっと震わせた。
「待ってくれ。僕は姫様の力になりたいんだ。姫様、その一行に是非、このギーシュ・ド・グラモンをお加えください」
「だそうだけどどうする?」
水を向けられたアンリエッタは、ベルに踏みつけられて地面に這いつくばるギーシュの前にかがむと、結論を出した。
「いいでしょう。あなたの力も貸していただきます。ですが、わかっていますね?」
「は、はい。もちろんわかってます。姫様。他言無用、ですね」
アンリエッタは無言でうなずいた。


その後、アンリエッタはルイズ、ベルと今後の予定を相談した後に誰にも見つからないうちに帰っていった。
え?ギーシュはどうしたか?
彼は、ベルが足をのけたあとに
「君の体型なら、もっと控えめな下着の方がいい」
などと言って、床に顔面型のへこみを刻むほど踏まれたので相談に参加するどころではなかった。
「ふぅうううう」
2人だけになった部屋でルイズは深いため息をついた。
今晩はやけに長かったような気がする。
「姫様、変わられたわね」
「そう?」
ベルにはわからないだろうが、昔のことを知ってるルイズにしてみればものすごく変わっていた。
少なくとも、ベルの言葉を皮切りに自ら危地に飛び込むような人ではなかったはずだ。
「ん……?」
はて……何か引っかかりがある。
とても重要な引っかかりだ。
──ベルの言葉を皮切りに?
──ベルの言葉?
──ベルの……
「あぁああああああああああああっ!」
突如としてルイズはトリステイン全土に響き渡りそうな声を上げる。
それほどまでに重要な発見をしたのだ。
「ベル!あんた、姫様が自分でアルビオンに行く、と言うようにそそのかしたわね!」
考えてみれば、姫様にあんな発想ができるはずがない。
なら、この使い魔がうまく誘導したという意外にあるわけがない。
「さぁ、どうでしょう」
「あ、あ、あんたねえ」
「それに私がそそのかしたとしても、決めたのはアンリエッタ王女自身よ。私は一言も自分でいけ、とは言ってないわ」
「うぐ!」
その通りと言えばその通りだ。
それに、その気になっている姫様の考えを変えさせるチャンスは既にすぎている。
既にことは動き出しているのだ。
しかし、ルイズはせめてこの使い魔がさっきから浮かべている微笑を止めさせたかった。
「ま、まあ。そうね。でも、ベル。足を引っ張らないでね」
「私が?そんなことするはずないでしょ」
ルイズの声は少し固い。
心で渦巻く怒りを抑え、ルイズはベルをやり込めるべく言葉を選んでいった。
「でも、ベルって肝心なところで抜けてるじゃない。さっきの話だってほら、自分が動いたときには失敗することが多くて僕に任せたときは成功することが多いんじゃない?」
──
──
──
──
──
「さ、明日は早いわ。お休みルイズ」
ベルはいきなり布団を頭までかぶってしまう。
「ちょ、ちょっと。もしかして図星?」
「ぐーぐーぐー」

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:07:47 ID:K5RdKXWY
ラブひなの浦島ならば
ルイズの失敗魔法にも耐えられる

449 :ナイトメイジ:2008/04/14(月) 23:08:38 ID:AdxsfVFF
既に狸寝入りの構えだ。
「今になって、不安になる反応しないでよーーーーー」
「ぐーぐーぐー」
トリステイン魔法学院学生寮、そのルイズの部屋。
この夜、そこの住人は二人して盛大に墓穴を掘りまくっていた。


***********************************************
今回はここまでです

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:10:58 ID:XyJmF4Gl
>>448
飛んでるセスナのランディングギアに頭直撃しても、
バッテン絆創膏で済んでるあの光景に驚愕した

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:16:40 ID:K5RdKXWY
浦島のヤツ

モルモル王国編ではくらい続けた斬魔剣が使えるようになってしまったので
下手するとルイズの失敗魔法を習得してしまうんじゃ無いだろうか

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:17:42 ID:aIY7bRzE
双月の人、乙です!
こういう、素直に年長者に従って、成長するルイズは好きだなぁ。

ナイトメイジの人もGJ
その発送はなかったわ>アンアン
今後の展開がめっさ楽しみです。


ところで亀レスですまないが、>>358 最終回でアメリカ放浪中の伊吹三郎の召喚を考えたことはある。
伊吹の自称コードネームは"武器使いの帝王"。木刀からヌンチャクから、ただのベルト
に至るまで何でも武器にして使いこなせちゃうんだよね。天然ガンダールヴ?
何気に耐久力も高い(剣道の高段者に木刀でドツキ回されても耐え、一撃で逆転・
相手は再起不能)。しかも、筋金入りの貧乳好き! ルイズに召喚されたら、多少
無茶言われても喜んでナイト役を果たしてくれそうだし……ヤベェ、かなり相性いい? 

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:18:24 ID:vB59lNe4
>>444
乙です。
行幸は天皇陛下の時だけ使われる言葉みたいですよ。皇帝もかな?

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:37:40 ID:CUBetDeJ
双月の人乙です。

所で、さっき唐突に思い出したんだが。
俺が小学生の頃に親父に買ってもらったパソコン(PC9801-UV2)で
最初にやったゲームが『エメラルドドラゴン』だった。
アトルシャンとかタムリンとかの召喚ものってネタになんないかな?
俺が書くと、小学生の作文レベルのもんしか書けないからなぁ・・・orz
かなり古いゲームだから知らない人が多そうだけど。

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:40:41 ID:HSu470Dc
>>454
知ってるよん。
vs7万戦でターゲットスコープオープンからタムリンレーザー撃つとこしかネタにならなかったんで廃棄したけどねw

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:40:41 ID:ufZ5n1Nu
アトルシャンと聞いてなぜか『アルナムの牙』が思い出された俺の脳みそはどうなっているのであろうか…?

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:45:17 ID:PJcHw5cz
>>454
パソコン版以外にもあったから知ってる人は意外にいるよ

タムリンが治療してくれない
ファルナがいない間はつらかった
だからレーザーばっか撃つなタムリン

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:48:55 ID:AY7t4nFB
>>456
ん?同じライトスタッフ製でキャラデザが同じだから、普通じゃね?

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:56:00 ID:aBuqUm1r
ふ、奇遇だな、
俺も最初にやったPCゲーがエメドラだ。



こちとら大学生だがなw

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:56:23 ID:9GEHvyzV
>>454
>エメラルドドラゴン

SFC版はヤマンの死に方が酷かった…………

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/14(月) 23:58:46 ID:OrdSZnjQ
>460
最初の錬金の授業で死ぬヤマンを想像してしまったじゃないですか!

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:00:54 ID:8G3GHLco
>>417
いっそ美樹ちゃんに力を継承する寸前の魔王ガイ召喚。

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:03:05 ID:Pm98Mlip
ベル可愛いな
スペックは厨もいいとこで、性格も悪いのに、この可愛いらしさは

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:15:23 ID:5NYo2LRg
リナ召喚ネタは難しい
スクウェアレベルのメイジがゴミのようだ……

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:23:24 ID:uAZV/qb6
>>455
>>457
一応、『レイヴァース』って正式名称があるんだけどねw>タムリンレーザー
やっぱそれぐらいしかネタになんねぇか・・・
SFC版設定の『ドラゴンチェンジ』で、見た目は平民の美形剣士→でも実はドラゴンだった→なんだってー(AA略)
な展開とか、魔剣ヴェンディダードとデルフリンガーとで喋る剣同士の対談とか・・・
・・・どれも微妙な展開で面白くなさそうだな・・・

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:24:59 ID:0998qMvt
>>463
そりゃあ「うっかりキャラ」ですから
東方のレミリアとかに押されてるけど蠅の王は伊達じゃないのですよ


俺も文才が欲しい、咲夜とかパチェとか中国とか召喚させたいぜ

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:29:27 ID:r0jYYLA9
>>465
んじゃあアルシャークからシオン・アスマーン召喚とか

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:29:30 ID:8efYfsCw
小説版エメラルドドラゴンだと、アトルシャンはタムリンを置いて故郷に帰ってるんですよね……もっとも続編で『タムリン』というタムリンそっくりの女の子と結ばれてますが。
そんな彼をハルケギニアに呼ぶとしたらタイミングはやはりその間か?

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:36:08 ID:6XbaewFN
>>466
紅魔館の連中から召喚なら中国なら「安定した食料供給」さえあれば使い魔になってくれないか?
食料=人間だけど

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:49:50 ID:QyKLZ4Yx
ラブやんからジャモジさんを召喚。
田丸風マルトーと意気投合し、ハルケギニアの食文化がアメリカンに…

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 00:55:23 ID:0998qMvt
>>469
いや、妖怪は基本的に「雑食」だから別に人間じゃなくてもOK

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:00:44 ID:1I+3yV8m
>>469
食い物を安定して供給してもらってるから紅魔館に門番として勤めているわけで、
ついでに言うと美鈴は目立った弱点がないことも買われて門番やってる。

いずれにせよ食事とそれなりの待遇を条件に引き受けてはくれそうだな。

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:07:03 ID:VITjlrb2
東方の妖怪は「食料さえ十分に供給されれば」人間は食べない。

つまり食堂のシーンが最難関w

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:11:19 ID:eSy5xzMp
>>468
小説版は懐かしいな
あれ、本編のラストシーンからならタイミング的にもバッチリな気がするな、
続編まで行くと、今度はタイミングが合わない気がする。
……しかし、あのハイファンタジーっぽい魔法描写が当時好きだったな。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:14:18 ID:YWRkWUQX
>>473
ルーミア、ミスティアあたりならそのネタで1話分はやれるなw

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:26:32 ID:MPKB41eS
>>475
食べる方?食べられる方?

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:32:48 ID:yFNAlqoD
(性的に)が食べる食べないの前に着いたら意味が大幅に変わるな。

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:37:04 ID:qPQkyFnW
TOD2でバルバトスにやられて死に掛けのスタン召喚とか想像したけど
意外と扱いにくいキャラだったりした。
TOD時代なら実直な好青年で、お城に兵隊になりに行こうとしてたくらいだから
ルイズの使い魔兼兵士とかで名をあげるんだ!なパターンもできなくもないが・・・・・・

強さの面で言えば文句なしなんだがな

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:44:02 ID:0wUBCxXL
いっそ魔理沙召喚して虚無を盗んでしまえ

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:47:50 ID:J1HONPIQ
もうやめて!魔法学院の宝物庫はとっくに空(ゼロ)よ!

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:57:14 ID:gzEI9GUg
盗むんじゃないぜ、死ぬまで借りるだけだぜ

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 01:58:39 ID:JX2JfZk2
なにそのジャイアニズム

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 02:05:12 ID:6XbaewFN
物語を進める上で重要な物を予め全て盗む白黒魔法使い
キュルケと炎で戦う不死鳥
タバサと本を読み漁る七曜の魔法使い
タバサ母の心を難なく治療する薬師
戦争を宴会に変える鬼
コルベールと意気投合する河童
アニエスと剣を交わす半人剣士
今までと環境の変わらない中国



なんだ誰を召喚しても全てが丸く収まるじゃないか

484 :松下:2008/04/15(火) 02:19:57 ID:HcCkMVyO
草木も眠る丑三つ時に、投下に参りました。
千年王国外典・タバサ書の第四章「タバサとニート族(前編)」であります。
投下よろしいか?

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 02:23:42 ID:0wUBCxXL
コレから寝る予定だったが支援

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 02:24:04 ID:gYcZ8XHI
Panasonic支援

487 :使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第四章 1/6:2008/04/15(火) 02:24:57 ID:HcCkMVyO
おお有難う、それでは投下開始。イザベラさまがますます危険人物です。


始祖ブリミル降臨暦6242年、初夏の第五月ウルの月。
ガリア王国のイザベラ姫殿下は、広大な花壇に降り注ぐうららかな陽射しにも関わらず、
幾重にも緞子の垂れ下がった、薄暗い自分の部屋に引きこもっていた。
別に鬱っているわけでも、吸血姫になったわけでもない、強い陽射しにあたるのが億劫なだけだ。
多分あれだ、使い魔の……『墓場鬼太郎』の悪影響だ。


 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書
     第四章 タバサとニート族(前編)


ソファーに寝そべるイザベラの物憂げな眼差しが、縮こまっている同い年ぐらいの、赤い髪のメイドに注がれる。
「ねえ、のろまのアネット。あんたはまたヘマをしたってねえ、全くうすのろだねえ」
「も、申し訳ございません、姫殿下」
「いいのさ、あんたの愚図はいつものことだもの。むしろそれを叱るのが目的で、あんたを雇っているんだしねえ」
「え」

そう、実に恐ろしい事実だが……サディスティックな姫殿下の憂さを晴らすために、
プチ・トロワのメイドの何割かは、わざと適度なドジっ娘を選んでいる。
豪勢な小宮殿にはあちらこちらに、さまざまな『責め具』を備え付けた部屋があるという噂だ。
イザベラの嗜虐心に満ちた好色そうな眼差しが、哀れなアネットの体を這い回る。

「ねえ、アネット。お前、身持ちは固い方かい?」
「え」
「繰り返すよ、身持ちは固い方かい? 今は病気じゃないかい、変な病気はしたことがないね?」
「あ、あの、はい、したことはありません」
身持ちの確認、そして病気の有無の確認。よもやアレか、アレなのか。ぶるぶるっとメイドは身震いする。
イザベラは枕元から、豪奢な装飾の鞘に包まれた短剣を取り出す。

「跪いて両手をお出し。お仕置きだよ」
「は、はい、姫殿下」
恐る恐る掌を差し出すと、イザベラはすらりと短剣を引き抜き、ざくりと両手に傷をつける!
「ヒイッ」
アネットが声にならない悲鳴をあげるが、イザベラはべろりと舌を出し、傷口から血を舐めとる!

「………うん、なかなか美味しいじゃないの。健康な証拠だわネ、いいもの食べさせてるものネ」
「ひいいいいいい」
「傷は治してやるから安心しな。ところでねえ、先日の官報(ガゼット)に書いてあったんだけどさ。
 アルビオン新政府樹立の記事の下にさ、ゲルマニアのとある貴族夫人が『吸血鬼容疑』で逮捕されたって。
 若いメイドの血液が美容薬になるって信じ込んで、しまいには毎日『血の風呂』に浸かるようになったんだって!
 城の庭をほじくり返して調べたら、何百という娘の骸骨が出てきてさ……うひっひっひひひ」

イザベラは血まみれの唇でニタッと笑う。蒼白な顔のアネットは涙を流して失神し、バタンと倒れた。

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 02:25:03 ID:52izjxww
平成のNEET子達支援

489 :使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第四章 2/6:2008/04/15(火) 02:26:33 ID:HcCkMVyO
それはともかく、アルビオン共和制革命が成って間もなく。
アルビオンから帰ったタバサは、またぞろイザベラに呼びつけられ、面倒な仕事を仰せつかった。
なんと『不登校の息子を魔法学院へ通わせろ』という仕事だ。今流行のニートとかヒキコモリとかいうやつらしい。
イザベラも流石にしかめっ面をする。

「……くっだらないだろ? でもまあこれも難儀な仕事さ、せいぜいがんばんな人形娘(ガーゴイル)。
 依頼人はなんつったっけ、そうそうド・ロナル伯爵家だ。あんたも知っているよね?」
「古くからの有力貴族。大臣や将軍を多く輩出している」
「そうだよ、だから断れないんだ。はぁ、自分のとこのダメ息子の世話ぐらい、親元でなんとかすりゃあいいのにねえ。
 名前はオリヴァン、オリヴァン・ド・ロナルか。歳は15、あんたと同じだね。
 きっとあの両親と同じで、豚みたいにぶくぶく太っているんだろうねえ! おおいやだ」
タバサは相変わらず無表情だが、ふと気づいて質問する。
「キタローたちは?」
「ああ、あいつには別の用事をさせてんだよ。こんなの一人で充分だろ、さっさと支度して出発しな!」


シルフィードに乗ったタバサは、早速ヴェルサルティル宮殿から、朝のリュティス市内へと向かう。
ガリアの首都、人口30万の大都市リュティスには、貴族の子弟が通う学校が多数存在する。
魔法学校に女学校、士官候補生を鍛える兵学校と種類もさまざま。
その中でも群を抜く名門こそが、旧市街の真ん中に聳える『リュティス魔法学院』であった。

大通りに面した巨大な邸宅、依頼人のド・ロナル伯爵家は、そこから程近いロンバール街にある。
門の上には大きな魔法人形(ガーゴイル)のマンティコア像が鎮座し、門番を務めている。
マンティコアはこの家の象徴なのだそうだ。タバサはその像に名乗り、執事に案内されてずんずんと邸内へ入っていく。

目の眩むほど装飾品が散りばめられた客間の真ん中には、3メイル四方はある巨大なソファー。
そしてそこに鎮座ましましているのは、カネとヒマを持て余して豚のように肥え太った、
まさに肉塊と形容するのが相応しい女性。オリヴァンの母親、ド・ロナル伯爵夫人その人である……。

「そなたが王宮から寄越した、花壇騎士かえ? どう見ても子供ではないかや」
「恐れながら奥さま、ここなタバサさまは、12歳にしてシュヴァリエの称号を得られた、まごうかたなき花壇騎士。
 それにその、一応15歳におなりです。オリヴァンさまと同い年ですぞ」
「子供じゃ子供! ……ふん、シュヴァリエの称号も、近頃は商家の認可証並みに濫発しておるそうではないかえ。
 わらわはのう、もそっと年上で凛々しい、臆病者に勇気を与えるような騎士を期待しておったのじゃ」

駄々をこねる母親。タバサは無言のまま、じっとその肉塊を見つめる。
大食いのタバサでもしばらく食事を節制したくなるほど、酷い肥満である。
「ま、よいわ。眼光は鋭いようじゃしのう。そちに任す、よきに計らえ。失敗したら上に報告させてもらうぞえ」
執事はほっと安堵し、胸を撫で下ろす。

「まずはオリヴァンを探し出してくりゃれ。あのドラ息子は、毎日街中をほっつき歩いておるようじゃ」
「了承した。では、彼が入り浸っていそうな場所を教えて欲しい」
「そんなものは自分で調べるか、そこの執事やメイドに聞くがよい! わらわは宮中の付き合いで忙しいのじゃ」

490 :使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第四章 3/6:2008/04/15(火) 02:28:02 ID:HcCkMVyO
さて、そこからやや離れた、とある大通り。時間は午前10時ごろ。
下駄を履き縞々のちゃんちゃんこを纏った子供が上機嫌で歩いている。
イザベラから用事を仰せつかった鬼太郎だ。その用事も終わり、しばらく花の都を散歩する。
小うるさい目玉の親父はイザベラが預かっているし、懐は暖かい。久しぶりに素晴らしい自由だ!
鬼太郎は陽気に笑い、ポケットから上等な葉巻を取り出して火をつけた。

「ああ、いい天気だなあ。ボヤボヤしていると年老いてしまう、人生は一日でも楽しまなくちゃ!」
 さてまずはタバコを楽しんで」(スパスパ)
彼は法律上未成年だが、ガリアに未成年者の路上喫煙を禁じる法律はない。第一彼は人間ではなく、妖怪だ。
そのため人間世界の煩わしい規則に縛られることはないのだった。
「ああーうまい、次は歌を楽しむか! ♪コラッソンコラソン レメロンレメロン ラララララ〜〜、と。」
 我ながらほれぼれするような声だ! キャッホホホホ」

道行く人々の訝しげな視線を浴びるが、躁状態の自由人はカッフェ(喫茶店)の看板を見つける。
「次はコーヒーと、ついでにケーキも楽しもう!」
充分なカネと自由がありさえすれば、死に物狂いで働かずともよく、この世は幸福に溢れる天国なのだった。
モシャモシャと旨いケーキを味わい、砂糖を多めにしたモーニングコーヒーを飲む。おお、満ち足りた気分!

「あっ、おいしかった。次は早めの昼寝を楽しもうかな」

と、賑わう店内へ新しく客が入ってきた。肌が白く丸々と太った、15歳ぐらいの貴族の少年である。
「どこも満席だなあ。……君、ここあいてる?」
「あっ、はい」
「じゃあ相席させてもらうぜ。おおい、コーヒーを五ツにケーキ二十個。早くしてちょう……」
少年は注文の品が来ると、鼻歌を歌いながらバクバクと平らげ始めた。鬼太郎は目を丸くしてそれを見ている。
「この人、ずいぶんタノシムなあ……」

不健康に太った少年は鬼太郎の視線に気づき、話しかけてきた。朝から酔っ払っているのか、眼がどろりと据わっている。
「君は何か僕に……憧れを持っているような眼差しだが……」
「ははあ、そのケーキをひとかけら頂けないでしょうか」
「それは困る。これは僕だけが楽しむためにとったのだから。
 他人がどうなろうと、僕のタノシミをビタ一文もゆずれない」

なんとも自己中心的な人物だ。それに彼ぐらいの年頃の少年なら、今は学校に通っている時間帯のはずだ。
(これがあの有名な『ビート』とか『ニート』とかいうのじゃあるまいか……)
鬼太郎の憧れの眼差しは、カガヤキを増したのだった。

「あなたはもしや、今はやりの……」
「そうだ、ニートだよ」
「おお、やっぱり!」

491 :使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第四章 4/6:2008/04/15(火) 02:29:26 ID:HcCkMVyO
鬼太郎は彼に葉巻を勧める。二人の暇人は、たちまち意気投合した。
「ふうん、キタローねえ。僕はオリヴァンって貴族だ、よろしく」(スパスパ)
「よろしく。……で、ニートって一体ナニビトのことです」
「そんなこと分かるものか。分からないところがニートの特徴だ」

ニート、すなわちNEET。
教育(エデュケーション)を受けず、労働(エンプロイメント)も職業訓練(トレーニング)もしていない若年無業者。
現代日本ではもっぱら学校からドロップアウトした人、臆病で下等な人物という蔑称として用いられる言葉であるが、
ハルケギニアではむしろ一部富裕層の有閑子女、『高等遊民』のニュアンスがあるようだ。
まあ働かずに年中遊び歩いていて生活に困らないというのは、普通なら富裕層の子弟でなければ難しいだろう。
ちなみにビート族というのは、いわゆるヒッピー(自由人、自然回帰主義者)のことであるらしい。

「君、カネはあるのかい? カネとヒマのないやつはニートになる資格がないぜ」
「ヒマはありますし、幸いに裕福なパトロンがあります。でも、カネがなかったらどうするのです」
流石にイザベラ姫殿下の使い魔ですとは名乗れない。ふん、とオリヴァンは鼻を鳴らす。
「親のスネをかじるのだ。僕の親はド・ロナル伯爵家という有力貴族でね、カネがうなるほどあるのさ。
 資産を食い潰すのでも数世代はかかるという、よい家だ。非常に太いスネだ、事実でっぷりと太っている」
「ほほう、ではスネがなかったら」
「スリとかドロボウでもするんだな。働いたらニートとして負けだ」
「ふうん、ヒモとか寄生虫みたいなものか」

鬼太郎が見下したような言葉を吐くと、オリヴァンは豊かな顎を撫でながら微笑む。
「寄生虫……に似たようなものだが、その精神は大いに違う。
 大衆が汗水たらして働くその汗の結晶、即ち『エキス(精髄)』だけを吸い上げる仕事。
 いわば王侯や資本家と同じく、高級で優雅な仕事だ。否、ライフスタイルなのだ。
昔風に言えばディレッタント(道楽者)、あるいはランティエ(不労所得者)というやつだ」
「なるほど、学がある。でも、なんだか吸血鬼みたいだナア」

「ワッハハハ、近頃はやりの文士先生だって似たようなものさ。書生なんかだってニートのたぐいだ。
 生産性ばかりが人生ではないぜ。人生とは消費と遊惰、刺激とスリル、無駄な楽しみがあってこそだ」
「うむ、まったくだ。じつに首肯させられます」
「それに僕ぁ、『ヒキコモリ』じゃない。かくも大いに世間をぶらついているじゃないか。
 ああ、世界は美しい! それにひきかえ、人間という存在のなんと醜く卑小なことよ!」

キャッホホホホと異様な声で笑い出すオリヴァン。笑い返す鬼太郎。
二人の奇人の間には、奇ッ怪な友情が成立したようだった……。

492 :使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第四章 5/6:2008/04/15(火) 02:30:50 ID:HcCkMVyO
だがそこへ、ばんと一人の侵入者が現れた!
「見つけた」
鬼太郎は聞き慣れた声を耳にして、挨拶をする。
「あっ、タバサさんではないですか。お久しぶりです」

執事やメイドによれば、オリヴァンの放浪のルートは大体決まっているとのこと。案外簡単に発見できた。
「久しぶり、キタロー。今は仕事中、邪魔をしないで。
 オリヴァン・ド・ロナル、私はガリア花壇騎士、『雪風』のタバサ。
 家族からの依頼により、あなたをリュティス魔法学院に連れて行く」
が、タバサはどう見てもせいぜい12歳ぐらいの子供。オリヴァンは驚きながらも冷笑を浮かべる。
「……花壇騎士ィ? 貴様が? おいキタローくん、知っているのかい」
「はい、この人は本当に花壇騎士ですよ。こんななりでも実力はトライアングル級です」

フハッと鼻息を噴き出し、オリヴァンの白い顔は青くなる。
「じょ、冗談じゃない! ガリアは花壇騎士が不登校の生徒の世話をするような国なのか?
 力づくでも連れて行く気なら、全力で逃げさせてもらうぜ。僕のアイデンティティの危機だからな!」
本格的にダメだこいつ、早くなんとかしないと。タバサは躊躇わず、『エア・ハンマー』の呪文を唱え始める。
「《ラナ・デル・ウインデ》……」
「さっ、さらばだキタローくん、ミス・タバサ!!」

オリヴァンは懐から、家宝の『不可視のマント』を取り出して身に纏うと、煙幕弾を投げつけて姿をくらました!
バカに気合の入った、性根の据わったニートである。

「逃げられた」
「……あのう、こりゃ結局どういうことなんです」
「あなたには無関係。でも、探し出してくれたら謝礼ははずむ」
「と言ってもナア……あの人、自己中心的だけどそう悪い人間じゃないですよ」

鬼太郎は弁護するが、タバサは眼を据わらせ、ボソボソと持論を呟く。
「人間には権利だけでなく、義務と責任がある。特に彼は上級貴族の子弟、今は社会のため勉学に励むべき。
 それを放棄するのは、自ら社会的に無用な存在となることであり、倫理的に悪であると私は判断する。
 将来的にああした人間は犯罪を起こしやすく、出版物等を介して大衆に堕落礼賛を煽る危険性もある」

「ふうむ、『小人閑居して不善を為す』というやつかなあ。悪にしたって、大した悪じゃないけどナ」
「何にせよ、彼を学院に復学させるのが、私の今回の任務。果たせなければ私の立場は不利になる。
 ……あと、あなたの主人に毎回ネチネチといびられる」
「うわあ、そりゃ辛そう。分かりました、協力しましょう!」

493 :使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第四章 6/6:2008/04/15(火) 02:32:58 ID:HcCkMVyO
《兄弟たちよ。主イエス・キリストの名によってあなたがたに命じる。
 怠惰な生活をして、私たちから受けた言い伝えに従わないすべての兄弟たちから、遠ざかりなさい。
 …またあなたがたの所にいた時に「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」と命じておいた。
 ところが聞くところによると、あなたがたのうちのある者は怠惰な生活を送り、
 働かないでただ無用に動き回っているとのことである。
 彼らに対しては、静かに働いて自分で得たパンを食べるように、主によって命じ、また勧める》
  (新約聖書『テサロニケ人への第二の手紙』第三章より)


それから二人は、手分けして広いリュティスを駆け回り、オリヴァンの行方を捜す。
捜索用の魔道具も借りて調べるのだが、『不可視のマント』の効果はなかなか強力らしく、反応しない。
ようやく夜になって、鬼太郎がとあるカッフェで彼を見つけ出した。

「いよおー、元帥閣下」
「いよおー、皇帝陛下。なんだい、君まで僕をひっとらえようってのか? ずいぶんスリルを満喫したぜ」
「えっへへへ、そんなこたぁしませんよ。タバサさんはあなたの家に泊まられるそうで。
 でも家に帰ったって面白くないでしょ、ちょいと夜遊びのお誘いに来たんです」

オリヴァンは意外そうな顔をする。
「夜遊び? ふふん、誇り高いニートたるもの、生やさしいことでは驚かないぜ」
「こちらもしびれるような、身の毛もよだつようなスリルと刺激に満ちていますよぉ」
キッヒヒヒヒ、という鬼太郎の不気味な笑いに、ニートはぶるぶるっと震えた。
「む……そいつあこたえられないや。面白そうじゃあないか、それで時間と場所は?」
「草木も眠る今夜遅く、サン・フォーリアンという閉鎖された古寺です。
 そこで退廃的なニート族による、怪奇な夜宴が開かれるというのですよ。ほら、これが招待券」

数枚綴りの、羊皮紙に血液で書かれた招待券が差し出される。
「……いかしてるねえ、ぼ、僕は怖いのが大好きだ。さぞかし趣向を凝らしたパーティーなんだろうね」
「へへへ、そりゃもう。一度このパーティーに参加したら、もうヤミツキですよ!
 今までのお遊びなんかバカらしくなりますよ!」
「しかし待ってくれ、僕を騙して誘拐しようとか、妙なことを企んではいまいね?」
「心配ご無用です。なんとですね、イザベラ姫殿下もお忍びでおいでになるんだそうで。
 あの方もずいぶんと怪奇趣味がおありですものねえ、ケッケッケッ」

姫殿下のいかれ具合は、オリヴァンの耳にも届いている。
「そ、それならある意味安心だな。何か危険があっても、このマントがあれば逃げられるしね。
 じゃあ夕食も食べたし、早めに出発しようか。招待券をくれよ」
「どうぞどうぞ。提灯を出しますから、先へ進んで下さい。ここからならすぐそこですよ」

ひゅるひゅると音を立てて、青白い色の鬼火が夜道を照らし出した……。

(つづく)

494 :松下:2008/04/15(火) 02:37:11 ID:HcCkMVyO
投下終了、支援感謝。
アニメ版「墓場鬼太郎」ではOPにしか出演しなかった、ニートもといビート族のネタです。
オリヴァンを夜宴に誘う鬼太郎は、一体何を企むのか? 次回、後編を待て。
余談ですが、水木しげるロードに新しく松下のブロンズ像もできたそうで。すごい君臨ぶりですぜ。

それじゃあまた、ケケケ……。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 03:12:40 ID:++GZ1N4o
GJ。
いい感じにダメ人間だw

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 03:27:21 ID:hQPOeKCV
GJっす
しかしまた嫌な方向に信念のあるニートだな。ヴァンプの無職吸血鬼共を思い出してしまったw

497 :466:2008/04/15(火) 06:30:58 ID:0998qMvt
な、何とか完成しました「レミリア=スカーレット(東方紅魔郷)」召喚
正直「何じゃこりゃ」だとは思いますが投下しても良いでしょうか?

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 06:58:18 ID:GkM3VOhq
結局投下無しか( ´ー`)y-~~

499 :レミリア召喚(仮):2008/04/15(火) 06:58:27 ID:0998qMvt
では投下開始します

レミリア召喚(仮) 一話?

この日、コルベールは思った「やめときゃ良かった」と
今日は朝から「ツキ」が無かった、鳥のフンが頭に落ちて来たり水溜りに足を突っ込んでしまったり
もし自分に「ツキ」があればよりにもよってあらゆる魔法を失敗する「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」に
神聖なるサモンサーヴァントの儀式の2番手を務めさせる事は無かっただろうと思った事もあった
いや、ツキは残っていたのだろう…一番手であるミス・タバサは見事な風竜を召喚したのだから

だがミス・ヴァリエールが召喚した存在は最悪だった、確かに彼女はサモンサーヴァントを「一発で」成功させた
そして召喚された瞬間…空気が変わった、暖かかった筈の広場の空気が凍り血の匂いが漂った…気がした
赤い光と共に現われたのは昼間なのに東方の雨具『傘』を差した少女…しかし人では無かった、少女の背中には羽があったのだから
まるで悪魔のような羽が

「ぜ、ゼロのルイズがサモンサーヴァントに成功したみょん」
「で、でもあれは亜人だぜ…どこかから飛んで来たんだぜ?」
「そうなのかー」
何人かの生徒がどうでも良い事を喋っている…おそらく恐怖を堪える為だろう、それ程にあの少女は『恐ろしい』
彼女はおそらく『王』なのだろうと私は思った、それも血と恐怖の世界を支配する『夜の王』だと
そして私は杖を握ったまま動けなかった…怯えていたのだ


500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 06:58:37 ID:mrt/ilE4
老婆心ながら1週間寝かせて後、読み直しても問題無いと判断してから投下した方がいいと思う。

501 :レミリア召喚(仮):2008/04/15(火) 06:59:35 ID:0998qMvt
その結果事態は取り返しのつかない段階へ達してしまう事になった
「ごきげんよう、『マイ・マスター』」
彼女がミス・ヴァリエールに話し掛けたのだ
「あ、あ、あ、あんたは…何なの」
ミス・ヴァリエールは腰を抜かしていた…一番彼女の近くにいるのに、気絶しなかったその勇気は尊敬に値するだろう
だがそれだけではこの事態を終息させる事は出来なかった
そして彼女はスカートの両端を持ち、見事な貴族式のお辞儀をした後
「そうですわね、誰を喚ぶか分からない以上、喚ばれた者が先に名を名乗るのが道理でしたわ、それではマスター
 私はヴラド・ツェペシュが末裔スカーレット家当主、『レミリア=スカーレット』マスターの求めに応じ参上致しました」
自己紹介をした
そうか、彼女の名はレミリアと言うのか、良く似合っている…恐怖によって空っぽの頭で私はそんな事を考えていた
「わ、私はあんたなんか喚んで無い、喚んで無いったらー」
「あら、『サモンサーヴァント』による銀鏡は私の前に出現しましたわ、それは私を喚んだと言う証明ですわ」
「それでも違う、それでも違うのよー、私が喚ぶのはもっと平凡な奴なのよー」
「……埒があかんな、仕方あるまい…私と『契約しろ』」
ミス・ヴァリエールの様子に苛立ったのだろう、レミリアの目が光った気がした…そして

「はい…『我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』」
ミス・ヴァリエールが立ち上がりコントラクトサーヴァントの詠唱を始めたのだ…だがその立ち方は何処かおかしかった
「『五つの力を司るペンタゴン』…『この者に祝福を与え』…」
おそらくレミリアがミス・ヴァリエールを操っているのだ、あれ程恐ろしい存在だ、先住魔法の一つや二つ使えるのだろう
「…『我の…使い魔と…為せ』(チュッ)」
詠唱は終わりミス・ヴァリエールとレミリアは契約の口付けを行い光が溢れ
その数瞬後、ミス・ヴァリエールは糸の切れた人形のように倒れた
情けない事だがそこに到って私は思い出した、自分が『何なのか』を

502 :レミリア召喚(仮):2008/04/15(火) 07:02:15 ID:0998qMvt
「『レビテーション』!!」
まず優先する事はミス・ヴァリエールを含め生徒達の安全…私はレビテーションを唱え彼女を生徒達の方へ跳ばす
「ミス・ツェルプストー、ミス・ヴァリエールを頼みます ミスタ・グラモンにミス・タバサ、生徒達を建物の中に誘導を
 ミス・モンモランシはオールド・オスマン、ミスタ・グランドプレは至急教員達を呼んで下さい…早く!!」
私の言葉によって自失状態から『戻って来た』生徒達は弾けたように急いで去って行く
その間レミリアは…つまらなそうに立っていた

「『ファイアボール』!! 『ファイアボール』!! 『ファイアボール』!!」
反撃の隙は与えぬ、ファイアボール3連発…だが煙の晴れた後には
「何か…馬鹿な事を考えているみたいね、やめた方が良いわよ」
無傷のレミリアが立っていた、呆れた顔で…いや、当然だろう彼女は『王』なのだから
「私は…まだ死ねない」
そう、私にはかつてした『誓い』がある
「ならやめなさい、『今の貴方』は腕が錆びてる、それでは戦っても面白く無い」
彼女は私の現状を気付いているようだ…だが『関係無い』
「私は教師だ」
「なら寺子屋で宿題を忘れた子に頭突きでもしてなさい」
それは何処の教師だ
「私は生徒を守る義務がある」
「問題無いわ、私はマスターを傷付ける事は…『多分ない』」
悪魔の言葉など信じられるものか…だから
「お前を『焼き尽くす』」
悪魔を殺す為に私は自身の内に封じていた悪魔を開放する
「言っても分からないようね…良いわ、戦いましょう」


そして第一回 レミリアVSコルベール戦は開始された
勝敗は、トリスティンの運命は、話の続きは…書かれるか分からない

503 :レミリア召喚(仮):2008/04/15(火) 07:03:53 ID:0998qMvt
はい、投下完了です…一応二話(書かれれば)はルイズ視点の予定です
と言うか何で私はコルベール視点で書いたのだろうか?

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 07:36:40 ID:6XbaewFN
本当になんじゃこりゃ?

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 07:45:44 ID:eNHX0wcY
率直な感想は毒吐の方で。
春も終わったし残ってるのはスルー力ある人ばかりだと信じてる。

しかし、500が後1分早ければ…。

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 08:03:51 ID:J1HONPIQ
どの辺がレミリアなのか理解に苦しむ

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 08:14:42 ID:hHOlfWcg
召喚された使い魔が全て幼女というのが見たいな
なのは(小)、フェイトさん(小)、レミリア…

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 08:16:01 ID:iFjEOAUy
とりあえず
プロテインだね


509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 08:37:04 ID:8FcZKvVX
>>597
つまりおジャ魔女どれみから生まれたばかりのハナちゃんを召喚というわけですね?

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 08:45:24 ID:4Kxn+4Ol
ここはクレしんのひまわりをですね

>>597
頼んだぜ

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 08:58:50 ID:07PAzaS4
七万戦後の才人がテファの家で目を覚ますと、
そこにはテファに召喚された張飛がいて…、というのはどうか。

「なに、馬もなしで一人七万の軍に切り込んだと。そいつは豪気だ。
 わしも長坂で曹軍百万と対峙したことはあったが、
 総大将目指して単騎切り込もうとまでは思いもよらなんだ。
 わっはっは。わしも曹操の首を目指して切り込めばよかったわい」

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 09:24:09 ID:Fz1IGEg1
>>511
あんたの場合、突撃したらその間に橋を渡られちゃうでしょうが
動かなくて正解だったの

しかし、考えれば考えるほど本来護衛用であるガンダールヴで単騎突撃かけるのって無茶もいいところだよなあ

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 09:24:11 ID:Xfijb5Wi
>>426
ロト紋キャラ召喚について検証してみました。
○アルス・アラン(ジャガン)・アステア
剣も魔法もOK。ただ、一応王子なだけに身分的にどうか。アランに至っては性格的にも。

○剣王キラ
ガンダールヴとの相性は○。
必殺技の幻魔剣も回復魔法で治らないと強力(軟気功と自然回復のみ)。問題は呪われた武器じゃないと使えないってこと。デルフを呪いがかかっていると解釈すればよさそうだが。

○拳王ヤオ
剣舞のシーンがあったので、デルフを使ってくれるかはともかく持ってはくれそう。軟気功での回復でカトレアさんの治療にも取り掛かることも出来る。
ただ気功中心の戦闘のため、ルーンがうまく発動しないかも。

○賢王ポロン
魔法に関しては全く問題なし。
デルフに興味を示して持ってはくれるか。使う事はなさそうだが。
ちなみに恋人あり。

○イズナ
剣を使えて空も飛べる。神仙術が便利なため意外と使いやすい?
ただヒミコ一筋なため、色恋ものへは難しいか。


他はキラの兄サーバイン、老師タルキンくらいか。タルキンは七万相手にメガンテ使って終了ってなりそう…。


こうしてみると皆結構クセがあるなあ。

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:01:08 ID:VOb+4bps
ダンバインOVAより、サーバイン召喚。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:10:24 ID:2IdRCmgB
むしろオーラバトラー戦記からカットグラ召喚

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:29:39 ID:d+tcQnU7
今オーラバトラー始めたら14巻の「東京 上空」と確実に被る(><)


517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:32:57 ID:52JWT0qQ
オーラバトラー戦記って、恋人が亜人の肉奴隷にされて主人公の敵になる奴か。
ちょっとヘビーなんじゃね?ってか完結したの?

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:43:15 ID:0CUYbY9a
これまでカトレアさんが元気になったSSってあったっけ?


519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:48:29 ID:AsZucrP8
ジョジョスレのトニオとか

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:52:14 ID:pOYgA2by
JOJOスレだとトニオさんや育郎にジョゼフに波紋使いシエスタに波紋使いジョルノ&ポルとか
結構あるけどこっちだと避難所のるるるくらいか?
ターちゃんの梁師範は切り離された腕とか繋げてるし、ひょっとしたらいけるかも
あとは避難所でのソーサラー

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:54:39 ID:pOYgA2by
×ジョゼフ
○ジョセフ
やっちまったorz

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 10:58:26 ID:07PAzaS4
>>318
これまでにもいくつか例があるけど「カップルごと召喚」。
使い魔ができたはいいけど、ルイズそっちのけで
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、
ひたすら
いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃ
いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃする使い魔二人。

虚無に目覚めたルイズは、
新たに覚えた虚無の呪文『契約解除』と『送還』で二人を元の世界に送り返し、
『逆行』の呪文で召喚の儀式まで時間を遡る。

(どうせ召喚するならかっこいい男の子がいいな。もちろん独り身のよ。
 もう見せつけられるのは真っ平。強くてかっこよくて優しくて…)
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし、“使い魔”を召喚せよ」
そして現れる才人。改めて始まるゼロ魔本編。
ただしルイズのデレ分は多めになりましたとさ。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 11:01:47 ID:AsZucrP8
こいびとどうしですることぜんぶのバカップルでも引っかけたのか

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 11:07:30 ID:6ZLvc/R0
つまりアイザック&ミリアの出番か!

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 11:09:44 ID:0CUYbY9a
>>519>>520
d。後で見てみる。俺ちい姉さまが大好きなんだよね。
梁師範とかが使う内養功は斬られた身体をくっ付ける他にも
打撲治したりターちゃんの皮余り治せたりするんだっけか。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 11:12:54 ID:8FcZKvVX
>>523
調べてみた。>こいびとどうしですることぜんぶ
メインヒロインが151cm、B98/W56/H84という恐ろしい数字をはじき出してるんだが…

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 11:27:06 ID:pOYgA2by
>使い魔ができたはいいけど、ルイズそっちのけで
>毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、
>ひたすら
>いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃ
>いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃする使い魔二人。

つまりガロードとティファを召喚するということですね

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 11:43:08 ID:hHOlfWcg
大魔王シャザーンなんかどうか?
あれは兄妹か

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 11:54:55 ID:Ma+vRdE6
>>527
コッパゲにガンダムを売るわけだな

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 12:04:57 ID:pOYgA2by
>>522
>『逆行』の呪文で召喚の儀式まで時間を遡る。
思いつき小ネタ

召喚一日目
ルイズ 「ほ、ほら特別にこのベッドで眠ることを許してあげるわ。」
才人  「って、一緒に!?」
ルイズ 「これは主人として使い魔であるあんたへの配慮なんだから勘違いしないで!
      いっとくけど何かしようとしたら殺すわよ!!(ま、まあ抱き枕代わりなら許してあげても……)」
二日目の夕方
ギーシュ 「一体香水をどこで落としたんだろう。」
ルイズ 「ギーシュ、これあなたのでしょ。」
ギーシュ 「えっ? いや、その……」
ルイズ 「女遊びもほどほどにしないと痛い目をみるわよ。
      大丈夫、彼女達には黙っててあげるわ。 (これでメイドやキュルケがちょっかいかけてくる事もないわね。)」
アルビオン
ウェールズ 「我々にできることは、勇敢な死に様を連中に見せつけ……」
ルイズ 「駄目です! 連中はアンドバリの指輪を持っているんですから死んでも利用されます!
      ここは落ち延びて再起を図ってください!!
      (ここで貴方に死なれると、姫様が才人に手を出してくるので私が困るんです!!)」

こんな感じに他の女に取られないように策を練るルイズを想像したw


>>529
コッパゲなら全財産を払ってでも買うな

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 12:07:55 ID:d+og0A4c
>>519
ジョジョスレのトニオの話は面白かった

ルイズ以外に喚ばれて、そこから干渉していくっていいな。オーフェンとマチルダのも面白かったし。
どちらも続きなさそうなのが残念

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 12:22:17 ID:iYuMKyiA
逆行物はヤバイ、荒れる元だぜ

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 12:32:07 ID:jRsxzvn8
>>518
マジック・ザ・ギャザリングとかでも治ってるねー、長らく更新されてないけど

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 12:33:51 ID:hHOlfWcg
ではひねって「タイム・リープ」とのクロスはどうか?
ある朝、ルイズが目覚めると見知らぬ服を着た平民の少年が彼女の部屋にいて…
日記には「あなたが信用できるのはサイトだけよ、サイトを信じなさい」つう彼女が書いた覚えが無い彼女の筆跡の文句が…

ハルヒなら同種ネタで傑作があったのだが

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 12:44:09 ID:0/UZZDeY
>522

そこで 真夜中の弥次さん喜多さん の出番ですね

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 12:45:57 ID:6XbaewFN
どんな作品も結局は作者の腕次第だからなぁ
いぬかみっにしろなのはにしろ東方にしろ特撮にしろまともな作者が書けば良作が生まれるが
文章力皆無なやつや厨二病患者やその作品を二次創作でしか知らないやつが書けばどんな作品も駄作になる

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 12:47:53 ID:iFjEOAUy
ですよねえ〜

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 13:06:14 ID:reTJgSUX
厨二患者ですサーセンw
文章書くとどうしてもそれっぽくなっちゃうんだよなぁ…末期だ

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 13:10:59 ID:iFjEOAUy
厨ニ病だの邪気眼だのはあっていいと思う
使いこなさなきゃうぎぎぎぎぎぎぎ
となる諸刃の刃


540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 13:22:37 ID:0s7MS8RI
くぎゅうううううううううううううう

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 13:32:21 ID:d+tcQnU7
こいびとどうしですることぜんぶのカップルは、合体して強力な戦闘力出せるんだよな、一応。


542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 13:54:14 ID:1I+3yV8m
>>536
つまるところそれに尽きる。

でも自分の知ってる作品だったら期待3割増だ。

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 14:12:59 ID:9j+PdVwH
>>534
しかし、「見なさいよコレ!」と言いつつ差し出されたメモをサイトは読めない。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 14:29:22 ID:04Hbvc8X
>>533
マジシャン ザ ルイズのことか?
カトレアは登場してないのでは?タバサの母親が正気に戻るくだりならあったはずだが

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 14:37:03 ID:RD9ZCf3H
>>518
カトレアが治る話っつーと・・・・・・・「るるる」がありますね

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 14:42:33 ID:hHOlfWcg
カトレアの病自体、原因が不明だし、何かの伏線の可能性もあるから変にいじりにくいっつうのもあるけど…
リリカルイズの第二部でおそらく主役級のはずのちい姉様の活躍を見れる日は来るのだろうか?
私は早く見たい。リリカルイズに襲い掛かるヴィーダ様のぱん(ry

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 14:55:45 ID:yn9CZDEZ
ゼロのしもべだと治った代わりに精神が腐ってエレ姉ちゃんと一緒に
二十代後半魔法少女・コメットさんとメテオさんになってたけどな。

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 15:41:20 ID:DUrk+Xy6
>>547
いやあ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁおもいださせないでええぇぇぇぇぇぇ……

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 15:50:32 ID:hHOlfWcg
>>547
ちなみあのエレ姉様、衝撃のアルベルトとくっついてサニーを産むんだろうか?
ルイズはサニーのおばs

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 15:57:06 ID:hHOlfWcg
>>547
そーいや姉妹スレのバオーもカトレアは直ってるが精神が腐っとたな。
るるるも空気読まないで女性同士の結婚勧めるし
直る→腐る がデフォの人なのか?

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 16:18:37 ID:9Jgka/fU
カトレアを治すには秘孔を突けば一発ですよ

「ん〜? 間違えたかなぁ〜?」

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 16:25:26 ID:JnsUkmIx
せめてトキ様に・・・

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 16:33:15 ID:pOYgA2by
世紀末覇者拳王ラオウでも可能かもしれん
ユリアの病気の進行を僅かにだが遅らせてたし
というか北斗神拳をきちんと学んでいた人間ならある程度の病気は問題無く治せそうだ

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 16:33:16 ID:Fz1IGEg1
>>550
病人が周囲には外面のいいところを見せていたけど、実際には鬱屈と歪みを育て上げていたというのは
サイコ系ではよくある話だし

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 16:42:29 ID:hHOlfWcg
>>554
>デヴァ・ユガ召喚
するとあれですね、ルイズ達が病身のカトレアの見舞いに行った帰りに学院周辺が正体不明の壁に覆われて
元気いっぱいのカトレアが何食わぬ顔して制服着てサイトパーティーに加わるんですね。
サイトが耳ピアスして死んだ双子の弟がいて、ペルスランがタバサかばって死(ry

ペルソナ1ネタ無いなあ…


556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 16:49:27 ID:1I+3yV8m
>>554
パタリロのおばあちゃんの話を思い出した。
家族を失うかとずっと思ってた心配が完全に払拭された瞬間
別な意味でぶっ壊れたっけな〜

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 17:03:26 ID:RD9ZCf3H
>>551

よりによってトキ様(仮名)かよっ
「俺の名を言ってみろ」な「忘れられた三男」とどっちがマシでしょか


558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 17:26:25 ID:jRsxzvn8
>>544
間違えた
ルイズのアネか....

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 17:29:44 ID:07PAzaS4
>>550
原作カトレアもハルケギニアの価値観からすれば充分変わり者だろう。
あの世界で平然と才人とルイズの仲を認められるのってかなり凄いことだと思う。
そんな人を二次創作で弄るんだから…。

おや、誰か来たようだ。

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 18:06:38 ID:hHOlfWcg
>だが、この定説には疑問が残る

センゴクはネタにされんね
ゴンよりは鳥居兵庫助景近の方が見たいが
ウェールズあたりに召喚されるが、ワルドの裏切りで主君はむなしく自刃
せめて一太刀、亡き主君の恨み晴らさんと5万の敵兵が囲むにゅうかっする城からひとり打って出る影近とか

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 19:17:00 ID:DoZ/JKCZ
「使い魔を買いに」のED後を想像すれば、そこには元気に走り回るちい姉さまが…

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 19:29:29 ID:aUVwrQck
なんだかオーラバトラーが人気の模様。
出してみるかな?

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 19:31:06 ID:vlM5i4Pg
>>561
なんか某テレビ特捜部的なVTRが頭をよぎった

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 19:43:10 ID:EhlPakbZ
>>555
キュルケが「キュルキュルキュルキュル!」とか叫ぶんですね
分かります

ワルドが偏在と無理やり融合させられてゴッドワルドになるのか。

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 19:47:12 ID:9SgV4T53
デルフとゴルン・ノヴァの二刀流で走るサイトとか見てみたいなー

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 19:47:17 ID:3lmR0vyC
>>551
アミバ様に新秘孔打ってもらってムキムキになったカトレアが
「ルイズ!暴力はいいぞ!」とか言うんですね!わかります!

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 19:54:00 ID:+b+batZu
カトレアを治せる使い魔か。

「パタリロ」からロビー少年を召喚しよう。
手をかざすだけで病気も怪我も治せるんだぜ。

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 19:56:20 ID:vlM5i4Pg
顔面継ぎ接ぎ無免許医師でも連れてこいw

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 19:59:31 ID:JX2JfZk2
>567
「その日ルイズは生まれて初めて心の底から泣きました」

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:02:02 ID:EhlPakbZ
ふらんを呼べばいい。間違いなく病気は治る。


後は知らん。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:02:33 ID:VRSLsfFR
>>568
治せそうではあるが莫大な治療費取られるだろうなw

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:04:39 ID:76uaT06N
>>567
それって自分の命を与えて治すって奴?
なんかパタリロが、そうと知らずに金目当てで酷使しまくって最後死にかけてたの覚える。

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:07:30 ID:JX2JfZk2
死にかけどころかマジで昇天してしまいましたがな

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:14:39 ID:G2PfBl+6
ちい姉さまの治療にスポットを当てるなら、スーパージャンプ掲載作品「仁−JIN−」より南方仁はどうだろうか。

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:15:48 ID:9SgV4T53
>>571
あの家なら普通に払えるだろ

元が人外的な奴等ならガンダーやミョズにしなくても敵側の普通のメイジが偶然召喚して
それにサイト達が立ち向かっていくっていうのも見てみたい。

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:20:23 ID:pOYgA2by
>>572
原作だと世界平和に尽力してるどっかの枢機卿を治した後に死亡
パタリロがバンコランの慰めを拒絶して一人で泣く場面で終わってる
TV版ではロビーの亡骸を月にむけて打ち上げる場面が追加された
『パタリロ!』って最初の頃は意外と泣ける話が多かったんだよ

>>575
腐れ外道な医者というとチョコ先生

577 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/15(火) 20:20:42 ID:HVX8NZ2s
>カトレアを治せる使い魔
スポーンだったらその魔力で完全な健康体にできるだろうな
原作でも同じようなことやってたし、所十三版でも死亡直後のばあちゃん生き返らせてた

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:23:08 ID:hHOlfWcg
>>574
ハルケギニアで安藤奈津やぺにしりんを開発するんですね。分かります。
負傷のシエスタをオペ中に南方医の姿が霞んでいくんですね。

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:29:45 ID:hHOlfWcg
たまにはどんな条件や地位をちらつかされてもとにかく元の世界に戻ろうと必死にあがく使い魔の話とか見たいな。

>おとりすたにあ国酔夢譚

大黒屋光太夫一行召喚

エルフ領の東にあるロバ・アル・カリイレ(と思われている)と何とか国交を結ぶ為に
たまにやってくる漂着民とその子孫(シエスタ達)にわざわざ日本語学校まで作らせているトリスタニア女王

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:30:29 ID:Rt7TAbQq
パワプロくんと亀田を召喚

皆で野球だ

581 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/15(火) 20:34:13 ID:gbuUAci7
カトレアの治療……
禁書のアウレオルスはどうだろう。
魔術「医師」だし。
禁書の治療をできなかったこともけど、カトレアは普通の病気っぽいから。

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:35:02 ID:LzctUjoh
ここはボルドヘdd…ファウスト先生をだな

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:42:40 ID:2IdRCmgB
ドクターメフィストとか

バランスブレイカーなんてもんじゃないがw

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:44:35 ID:DFmq5iED
ボーマン先生とかカルナスの船医とか開き直って影の薄いノエルとか(ry

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:47:00 ID:JZuDRt3t
>>570
ふらんもツギハギだしな

ツギハギと書いてたら漂流作家思い出して
悲しくなった

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:47:27 ID:tXBjklX8
>>582

手術後にカトレアがアフロになるんですね、わかります

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:48:12 ID:7kyhhvQ0
レオリオ全然姿を見せないと思ったらハルケギニアへ召k

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:50:12 ID:hHOlfWcg
新宿まるごと召喚すてメフィストに治療させればええやん

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:52:46 ID:JZuDRt3t
>>586
そういえばそのアフロも魔法使いだったな

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:53:44 ID:2IdRCmgB
>>589
法力使いでない?

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:53:45 ID:cNd8Jjou
コミック版魔界都市新宿のドクターモヒカンでいいじゃん。
ふらっと世界を渡って来て、少女趣味で話しがあって治療、とか。


592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:55:06 ID:YtejIojH
くぎゅのプチプチが700円で売ってたよ(´・ω・`)

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:55:51 ID:JZuDRt3t
>>590
そうだったか
同じようなものだと認識してた

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:57:33 ID:hHOlfWcg
>>591
手術後にカトレアがモヒカンになるんですね、わかります

髪型で治療が得意って言えば、姉妹スレの髪型けなされるとぶち切れる

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 20:58:05 ID:2IdRCmgB
>>593
なんか一応法力六要素の内、気以外は 科学系らしいよ?
で、チップが気を使う素養のある人

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:29:45 ID:laFEl0X5
>>595
気が先天的な要素が必要だけど感覚でどうにか使えるタイプ
で、それ以外の法力は高度な数学の素養がいるんだよね

普通に空間操作使うファウスト先生マジ変態
しかもチップの観察シーンが実に笑える

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:30:36 ID:9SgV4T53
どんな病でも治すっていうとユニコーンの角が浮かんだ。
紋章にも描かれてるからハルケギニアにもいるんだろうけど使われてはいないのかな?

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:33:45 ID:HxKa/EjV
アンリエッタの馬車曳いてるのがユニコーンだろ

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:36:21 ID:DFmq5iED
ユニコーンってあれだろ?
下品な生き物。

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:41:03 ID:2L4SCiFz
「どうぞ私を馬としてお使いください!」のユニコーンですか

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:41:07 ID:K8mpCewP
治すと言ってもいろいろだ

俺ならイシュタルかハトホルと悪魔合体させるね! させるね!

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:42:55 ID:++GZ1N4o
病気を治せるのは某フォーセリアだけでの話で、こちらでのユニコーンの角は基本的に対毒アイテム。
煎じて毒消しにしたり、角そのものが変色して毒発見器になったらしい。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:44:05 ID:ZKPC1Nbs
>>601
合体失敗してスライムになっちゃったらどうするんだよ(w

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:49:16 ID:LJ39oqhE
ユニコーン…ごくちゃん

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:57:08 ID:sl2mMfoH
そういやごくちゃんってユニコーンだったなぁ。


某4コマからはすっぱでアバズレた風味の女が好みのダメユニコーンを召喚とかw

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:58:57 ID:E+gidrpv
ごくちゃんなんであんなので役に立つのかわからなかかったけど、
ユニコーンだと知って納得したっけ(w

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 21:59:57 ID:j6q74kYr
>>522
阿部さんと道下くんみたいな同性同士のカップルを召喚したら・・・

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:00:41 ID:0wUBCxXL
ガロードとテファを

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:02:14 ID:7kyhhvQ0
あなたに 力を

胸を わたしに

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:02:51 ID:laFEl0X5
どっかに子供の頃ユニコーンの角を摂取してユニコーンの子供?を肩車して見た目に中々面白い状態で戦う奴らいなかったか

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:03:10 ID:w+md6nTx
あ、こいつ頭にとうもろこしついてる。ユニコーンじゃねぇポニコーンだ。
間違えちった。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:04:43 ID:ZMBie0V9
>>608
ニュータイプVS虚無のガロードを巡る戦いですね、わかります!!



いかん、なんか書きたくなってきたぞ。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:05:00 ID:8QUmPhKx
>>610
ジャンプの「きりん」だな
あいつ等最終的に合体状態になるよ

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:06:56 ID:pOYgA2by
>>607
男同士なら問答無用で爆殺だろw
ハルケギニアでの同性愛者の扱いはどうなるのか気になるな
アメリカだとスポーツ選手がカミング・アウトしたら村八分になるらしいが
(ソースはTDN関係w)
中世のキリスト教が国教の国だと問答無用で火あぶりか

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:08:20 ID:hHOlfWcg
>ウルトラゼロA
合体使い魔ですね
ウルトラリング込みでサイト召喚
ルイズとウルトラタッチすてもリングなんで避妊も完璧

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:10:11 ID:j6q74kYr
>>614
ダンテの神曲に
嫁が浮気して女性に絶望して男に走ったら
同性愛の罪でその男もろとも死後地獄に落とされた人がいたなあ

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:12:56 ID:wFUVQ1xa
 外科的な方法で治る病気なら、スプリガンのドクターあたりでもよさげ
 原因不明なら朧を呼んで気の流れを調節して治してもらおう

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:18:32 ID:+GvkThG2
まあハルケギニアじゃ医学なんて発達してないだろうしね
何かあったら魔法で治せばいいやって風潮だろうから

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:21:40 ID:HSO6YkjK
ドクターミンチを召喚して、カトレアが死んでも何度でも復活できる態勢を作ってしまうのも有りだな

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:22:28 ID:W2nvswPN
スプリガンなら愛すべき馬鹿を呼ぶべきだろ。何だかんだで一番貴族の精神に近いと思うぞ?

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:22:38 ID:6XbaewFN
ここはDr.スランプなせんべえ博士を

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:23:10 ID:MAOaco/A
病気なら・・・

天地無用!から鷲羽ちゃんを召喚してはどうでしょう?
自称『宇宙1の天才科学者』ですからw

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:26:08 ID:HSO6YkjK
>>622
召喚から数日後、研究室でおもちゃにされているルイズの姿が…

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:27:27 ID:G2PfBl+6
ゼロ魔世界は、とりわけトリステインは魔法至上主義が発達しているから、それ以外の技術を低く見る風潮があるように思える。
特に医療系は……魔法抜きならどの程度の知識があるんだろうか? 流石に、手術の概念くらいはあると思うのだが。

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:28:53 ID:vlM5i4Pg
突然、タバサの元に138cmのプリン中毒古典教諭を召喚してみたくなった。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:29:01 ID:wFUVQ1xa
「大丈夫! 死んでも生きられます!」

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:34:07 ID:H6pJfO5u
そういや釘キャラで召喚されたSSあるのってシャナぐらい?

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:39:17 ID:6XbaewFN
>>627
ルイズも召喚されてる

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:40:28 ID:MPKB41eS
ポタラ召喚@DB
後ろ姿カトレアなエレオノールにルイズ涙目とか
ルイズ+ティファでトランジスタグラマーなキャラ作ったり
7万相手にヘキサゴンスペル連射で爽快感も想いのまま
仲違いで分離とか仲間がギリギリ間に合っての熱血展開とかドラマ性もある




やべ 意外と面白そうだ


630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:40:58 ID:E+gidrpv
すまん、このスレにどっか間違った理解をして自己納得する連中が(W


631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:42:11 ID:Rc/HiYqw
花中島マサル召喚。
謎の儀式で病気は治るけど、アフロにされるカトレア

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:43:08 ID:6XbaewFN
>>629
どこが?

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:45:08 ID:9MlGYtw4
アメコミのヒーロー誰か召喚しないかな・・・

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:45:14 ID:wFUVQ1xa
>>628
倍ルイズはルイズが倍だ。すなわちルイズがルイズでルイズルイズの倍ルイズー

っていうかルイズがルイズを召喚
そして召喚されたルイズがさらにルイズを召喚
再び召喚されたルイズが(ry
ってな無限コンボができるんじゃね?

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:52:37 ID:vlM5i4Pg
>>634
7人くらい召喚したところで、7色の戦隊ものっぽいスーツ着て
「魔法戦隊ゼロレンジャー」とか名乗りそうだな

♪いえにかーえればすぐさまべんきょーだー

636 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/15(火) 22:52:52 ID:gbuUAci7
>>634
どうやって収拾つけるんだww

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:52:56 ID:LE2AePhf
ゼロ繋がりで、No.0(ノーナンバー)の霧島香織を召喚とか。

差異が金気で無理矢理空間繋げて呼び戻しそうだけどw

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:56:34 ID:YWRkWUQX
>>633
ぜひアマルガム・ブラザーズを召喚してみてくれ!

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:59:14 ID:wFUVQ1xa
>>636

え〜っと………『アシュノッドの供犠台』と『対立』、どっちがいいかな?

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:59:24 ID:FGmYyoh3
>>626
おキヌちゃん乙



そういや、おキヌちゃんはやっぱりヴィンかなぁ。
ネクロマンサーの笛で死霊を操るから憚られる、って可能性も……
時折テファの胸に嫉妬しつつ、あの森の孤児院で子供たちに囲まれてほのぼのと暮らすおキヌちゃん、そこに
対7万との戦いで傷付いた横島が……、ってのもありかもしれん。

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:59:25 ID:tXBjklX8
ルイズがバクテリアン
ジョゼフがバイド
ヴィットーリオがベルサー

をそれぞれ召喚
ハルケギニア各地で展開される艦隊戦

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 22:59:22 ID:hUqFmF8R
>>594
いや、Dr.モヒカンはDr.メフィストと互角のすごい人だから。
医者としては普通にまともだし。
いや、メフィストだって患者に対しては非常に真摯だけど。

問題はレーザー光線より早くメスを投げつける無敵っぷり。
弱点はメフィスト同様、死者蘇生ができないことぐらい。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:01:53 ID:9/JNeHDF
プリクラのグラドリエル
魔法や料理、大剣を使いこなす。

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:02:00 ID:EhlPakbZ
>>637
むしろ史上最強の土方、極東日没をガンダールブに。
七万の軍勢だって一人ずつ殴り殺していけるぜ。

645 :MtL:2008/04/15(火) 23:03:47 ID:nK6Ws+ir
お久しぶりですー。
引っ越しに伴うネット復旧に時間がかかってしまい、先日やっと帰ってこれました。

もう誰も覚えてないかも知れませんが、投下予告なのですよ。

問題が無ければ10分後に投下します。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:04:39 ID:OSRxT8j4
>>641
誰がどう見ても一日と経たずにハルケギニア消滅のお知らせだなw

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:06:33 ID:SxR/R14M
>>641
ルイズに全身兵器搭載でガンダールヴの、でか☆ぶつを召喚させたら虚無発動前にアルビオンの艦隊全滅できるw

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:07:09 ID:wFUVQ1xa
ルイズがチャターガ
ジョゼフがウーリアス
ヴィットーリオがゼロタース

そんで『門』にはマントロクが

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:11:11 ID:HcCkMVyO
支援

650 :SO2のひと:2008/04/15(火) 23:12:37 ID:cqNFefzQ
|ω・) <mtl以上に忘れ去られてそうな気がする私も……
|と    mtl氏の投下が終って15分ほどしたら私も投下します


651 :MtL:2008/04/15(火) 23:13:52 ID:nK6Ws+ir
マジシャン ザ ルイズ 3章 (29)トリステインの女王アンリエッタ

「それでは、再びミスタ・ウルザに質問致します」
二十二の瞳に見つめられたオスマンが口を開いた。
「二十の竜騎兵を蘇らせ使役するのは、あなたの言うところの魔法ならば可能とのことでしたが、それでは敵の中にその魔法を使えるメイジがいるということになりませんかな? 我々の知らぬ理を識る誰かが、アルビオンに荷担しているということに」
円卓の寄る辺、起立しているのは再びオスマンとウルザ、二人の白髭。
「その通りです。オールド・オスマン。そして私――我々は、その者と既に遭遇しております」
場の支配権は完全にこの老人達のものになっている。
「ふむ、なるほど。 では、そのあなたと同じ力を持ちながら敵に荷担している者の名を、明らかにして頂きましょう」
流れの横車を押すのは、オールド・オスマン。
「彼は元トリステイン王国魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵であります」
演出、脚本、進行、全てオスマンの手による寸劇、あるいは喜劇が幕を開けた。


「それでは、我々の知らぬ魔法、そしてそれを扱うことのできるワルド子爵。この二つをふまえた上で、改めて三ヶ月前から遡り、一連の出来事を整理していくこととします。
 ではミズ・サウスゴータ。あなたが知る限りの事柄で、不可思議に思ったこと、理解できないと感じたことを話して頂きたい」
促され立ち上がるマチルダ=フーケ。両の眼鋭く、オスマンを睨み付ける。目の前の相手が自分にとって味方なのか、敵なのか、それを見極めんとする。
対して老人は、いつもの通りに人の良さそうな好々爺の面持ちで、立派な白髭を手で撫でている。何もかも、数ヶ月前と変わらない姿。
だが、対峙する自分の立場はその頃とは全く違っている。最初はロングビル、その次はフーケ、そして今はマチルダ。
今この場に立っている自分にとって、この老人は何者であるかを考える。この老人の手の中にある青写真のにおいて、自分がどこに描き込まれているかを考える。
トリステインの新女王は、この食えない老人のペテンに乗ることにしたらしい。では自分はどうするか?
「……」
しばし黙考し、考えを整理する。
今のところ、流れは自分にとって悪くない。全ての責任をワルド一人に押しつけ、自分自身の罪に対しての免罪も得た。
最大のネックであった、口にすると戯言に過ぎなかったワルドの力も、あの使い魔の老人のおかげで、ある程度の信頼性を得られた。
正直、上手くいきすぎていると感じるくらいに順調である。
そして、その全ては、この場を仕切っているオスマンの誘導によるものである。
ここまで考えたところで、マチルダの中で心が決まった。

「ええ、ございます。 わたくし自身も信じられなかったので話さなかったのですが、先ほどのお話を聞いていくつか……」
ここで彼女は手の中にあるカードのいくつかを切った。ここはオスマンに協調しておくのが得策という判断である。
良い流れの時には逆らわないで身を任せる、これも彼女の流儀であった。
「彼が自分で使い魔、と呼んでいた竜と傭兵のメイジのことでございます」

改めて、先ほど喋らなかったことに他意はないと前置きしてから、マチルダは話を始めた。
「彼が使い魔と呼んでいるのは、竜と人です。使い魔を二匹、それも片方が人などというのは聞いたことがありませんでしたので……」
そして、マチルダは自分が見聞きした事実を語った。
竜の方は名前が分からない、男の方はメンヌヴィル。
それぞれルーンの位置は額と右手。
竜の方のルーンはクロムウェルの側近であったシェフィールドという女性の生首から引き抜いて、それを竜の額に貼り付けて使い魔にした。
メンヌヴィルの方は、竜が使い魔となって暫くたってから雇われ、ワルドがどこからか持ってきた切断された人間の右腕に刻まれていたルーンを移植され、使い魔にされた。
そしてマチルダは使い魔のルーンを他のものに移植する、その行為が余りにおぞましかったことと、移植される側、この場合切断された『頭』と『右腕』になるのだが、それが体から切り離されているにも関わらず、
『生きている』状態であったことがまるで悪夢のような光景であったことを身振り手振りを交えてマチルダは語った。

マチルダの話を聞き終えたオスマンは、何度も頷きを返し、それからウルザにこう問うた。
「ミスタ・ウルザ。我々が知る限り前例のない話ではありますが、使い魔のルーンの移植、そのようなことが、果たして可能なのですかな?」
即座
「条件さえ整えば、可能でしょう」
ウルザが答えた。


652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:14:17 ID:FQztHVR7
支援しますー

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:15:58 ID:zzMniUEd
支援!


654 :MtL:2008/04/15(火) 23:17:08 ID:nK6Ws+ir

オスマンはマチルダだけでなく、続いてモット伯爵から戦場で見聞きしたことを、それを終えると更にはルイズ・タバサ・ギーシュ・モンモランシーにウェザーライトUにて体験したことを、語るように促した。
オスマンが質問し、問われたものがそれに答える。その中で解決されない疑問や不可解な点はウルザが補足する。
そうして誰もが断片的な情報しか持っていなかったニューカッスル落城以後の空白の三ヶ月の全容が、オスマンの手によって見事に形作られていった。

ここからは物語を追ってきた読者諸兄の皆様にとっては、いささか単調なやりとりが続くこととなる、よって内容を纏めて流れに沿って記すに留めさせて頂く。

・三ヶ月前、ニューカッスル城の決戦以後、一時行方不明となっていたワルドが、新たな力を手に入れてアルビオンへと帰還を果たす。
・ワルド、死者を意のままに操る術を使い、アルビオンを瞬く間に掌握する。
・真実に近づいたクロムウェルの側近、シェフィールドがワルドに捕らえられる。
・シェフィールドの『頭』からルーンが抜き出され、ワルドが召喚した竜へと移植される。
・ワルド、ガリア王暗殺のためガリアへ渡る。
・タバサがガリア王暗殺を目撃し、地下牢へと投獄される。
・ワルド、王周辺の貴族達を抱き込んで傀儡の女王を擁立する。
・ワルド、ロマリアへと渡り、数日後に『右腕』を手にアルビオンへと帰還する。
・ワルドがメンヌヴィルを雇い、『右腕』からルーンを抜き出し、これを移植し彼を使い魔とする。
・ガリア王国からトリステイン王国へ宣戦布告。同時、ガリア・アルビオンとトリステイン・ゲルマニアが戦争状態へと突入する。
・ワルド、浮遊大陸アルビオンをゲルマニア領空へと移動させ、進軍を開始。
・帝都陥落。
・間諜によりガリアによるトリステイン南部攻撃作戦の情報がもたらされ、トリステイン軍の大部分が南部へと集結する。
・マチルダ、トリステイン攻撃の混乱に乗じてアルビオンを脱出、ガリアへ。
・タバサを救出。タバサ、マチルダ共にトリステインへと向かう。
・トリステイン魔法学院周辺に、突如アルビオン軍が現れ進軍開始。モット伯爵が王軍へと伝令を飛ばしつつ迎撃に。
・モット伯爵がメンヌヴィル率いる屍竜騎兵と交戦。モット伯爵一人を除いて迎撃に出た兵士が全滅。
・トリステイン魔法学院襲撃を受けるが、殆どの者は事前にウルザが準備していたマジックアイテムで王都へと脱出する。逃げ遅れたルイズ・タバサ・ギーシュ・モンモランシー・マチルダがウェザーライトUに乗船する。
・ウェザーライトU、アルビオン軍艦、機械竜、屍竜隊、メンヌヴィル、使い魔の竜と次々に交戦する。
・現れたワルドとウルザが交戦。最中にルイズが魔法を放ち、進軍していたアルビオン全軍を壊滅させる。




「ふぅ……」
桃色の唇をカップに口づけ、冷えて久しい紅茶を含む。乾いた喉に、心地よい潤いがもたらされた。
諮問会開始から既に四時間が経過している。広すぎる円卓の間に残るのは女王アンリエッタとその側近マザリーニだけである。
その他の参加者には既に退室が命じられており、魔法による自動筆記も終了している。
次の予定である別の会議の開始まで三十分、アンリエッタにとっては久しぶりとなる休息の時間である。
だが、その表情は優れない。それは横に座るマザリーニにしても同じこと。
二人は共に先頃の諮問会で行われていたやりとりを思い出していた。
「どこまでが、真実なのでしょう?」
静寂の中で呟いたのはアンリエッタ。その声は毅然とした女王の仮面を外した導くことに脅えを抱く、齢十七の娘そのものである。
アンリエッタとて馬鹿ではない。自分が政治上の都合により王位に就いていることは自覚している。
この国には今、強い指導者が必要なのである。
未曾有の混乱、これまでにないほどの大きな戦争、それを乗り切るためには誰しもが認める『完璧な王』が必要だったのだ。
『始祖の加護を受け、聖なる光でアルビオンを撃退した偉大なる女王』という立場は国を纏める上で都合が良い、ただそれだけのこと。
自分の力によって座にあるわけではない。救国の英雄が王となるならば、むしろ本来の意味で女王の椅子に座るべきはルイズであるべきだろう。
だが、アンリエッタはそれを分かっていながら女王の椅子に座り続ける。
それが彼女に課せられた役割であるから、王族に生まれた者の責任であるから。
例えそれが、国民を欺くことになろうとも。


655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:17:46 ID:cqNFefzQ
しえんしえん

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:18:43 ID:DFmq5iED
>>639
折角だから俺は抹消を撃つぜ!

まぁ、その前にルイズが世界喰らいのドラゴンを召喚するんだけどな!

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:19:14 ID:SduxnA1/
しえん

658 :MtL:2008/04/15(火) 23:20:42 ID:nK6Ws+ir
だがこの時間、言うならば舞台裏。役者が舞台を降りて次の出番までの間、素の自分に戻っても良い時間。
「どこまでを信頼して良いものか、私には判断しかねます……」
弱々しく紡がれた言葉は、脚色無い少女の本音。
「仮に、全てを真実とするならばどういたします?」
その質問に、マザリーニがいつも通りの声で答える。
「……恐ろしいことです。始祖が降りたったこの地以外に、別の世界があるなどと……そして直接的ではないにしろ、その世界からの侵略などと、まるで子供が夜に見る悪い夢のようです」
アンリエッタは本当に全てが悪い夢だったらと思う。聞いたこともないような世界の話、存在も疑われていた失われたはずの五柱の一角、過去に類を見ないような世界中を巻き込んだ大戦争、その全てが自分が王となった代で起こるなど。
「……私には荷が重すぎます」
これこそが自分の言葉、身の丈に合った言葉、消えてしまいそうな呟きを、そんな想いに駆られて漏らす。

ザーザーという音が、窓辺から聞こえる。いつしか外は雨、勢いよく降っているらしい雨の足音が部屋の中まで伝わってくる。
「あなたしかおりません」
ただ雨音だけが響く部屋で、マザリーニが言葉を発した。そして更に、続けて言う。
「いえ、あるいは探せば他にも適任者がいるかも知れません。ですが、私はそれでも、あなたこそがこの局面に置いて最高の『王』だと信じております」
「……ご冗談はお良しなさい。私を王位に据えたあなた自身が一番分かっているはずです。私には人を導く指導力も、何かを判断する決断力も欠けていると。先ほどの話が真実とするならば、この度の争乱はこの世界を左右しうるもの。
 私ごときの器は頑張っても精々平時の『王』。このような局面に、私のような凡庸な者が『王』でいて良いはずがありません。それに何より私は私情を挟む『王』。
 この度の戦いを、ウェールズ様の敵討ちとして望んでいる私がいないと言い切れません。あるいはウェールズ様の元へと逝ける機会だと思っているかも知れません。そういったやましい心を持った『王』ならば、それは兵を、民を巻き込んで国を道連れにしてしまいます」
一息に、思いの丈をぶちまける。
アンリエッタは国を、民を愛している。だからこそ、自分の私情によってそれらを損なうことを何よりも恐れていた。
自分自身が分からない、自分の心が分からない。
国民を愛している、けれど未だウェールズも愛している。もしもその時、二つのどちらかを選べと言われたときに、自分がどの様な選択をするのか、分からない。
「自分のことも分からぬ『王』に、誰がついてくると言うのでしょう。そんな弱き『王』は必要ありません」
本音だった。
自分のような小娘が王などと、間違っている。それこそが即位以来、ずっと彼女が抱え続けてきた想いであった。
話の最初から最後までを、黙って見ていたマザリーニの視線に耐えられなくなり、アンリエッタは窓へと視線を逃がす。
外の雨は益々勢いを増し、叩きつけるような激しいものとなっていた。

「それでも」
強くなった雨音にかき消されないようにか、先ほどよりも強い調子で、
「あなたこそが、王に相応しい」
マザリーニは言った。

その言葉に、反射的にアンリエッタは我を忘れて席を立つ。
「……っ。 一体この私のどこが王に相応しいと言うのですか! 能力は平凡で、好いた殿方一人に右往左往、王の血筋に生まれたというだけで、本当は市井の娘と何ら変わらないただの小娘ですわ! こんな私のどこが! あなたは『王』に相応しいと言うのですか!?」
自分を卑下しているのではない、これは、歴然とした事実なのだ。
だが、そんなアンリエッタを前にしてもマザリーニの言葉は変わらない。

「それでも、あなたは『王』に相応しい」


659 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/15(火) 23:20:52 ID:gbuUAci7
支援

660 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/15(火) 23:21:16 ID:gbuUAci7
しえ

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:21:39 ID:4cfAwTbS
支援なんだぜ

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:21:51 ID:cqNFefzQ
マザリーニ男前支援

663 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/15(火) 23:23:03 ID:gbuUAci7
支援

664 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/15(火) 23:23:06 ID:gbuUAci7
支援

665 :MtL:2008/04/15(火) 23:24:25 ID:nK6Ws+ir

繰り返された言葉に、アンリエッタは力一杯拳を握り締める。
「どうしてっ!?」
激しいアンリエッタの詰問に

「あなたには、華がある」
マザリーニは余裕の笑顔を返したのだった。

「……華?」
「ええ、そうです。華と言って分からなければ魅力と言い換えても良いでしょう。人が望んでも手に入らぬ天性の魅力、あなたにはそれが備わっている」
「魅力、……そう、魅力。でも、そんなものが何の役に立つというのです。確かに『王』たるものにカリスマは必要です、しかしそれが『王』としての能力を凌駕するとは、私には思えません」
マザリーニの言葉に毒気を抜かれたように、再び腰を下ろすアンリエッタ。
「おやおや、アンリエッタ女王陛下は『魅力』を侮っておいでのようだ」
「侮るも何も……たかだか人を惹きつけるだけでしょう。そんなものが政治や戦争の、何の役に立つというのです」
「確かに、魅力は政治や戦争に直接役に立つものではありません。ですが、立派な武器となるものです」
「……」
「人を惹きつける力、それも天性のものとなれば別格。例えあなた自身に力が無くとも、あなたよりも優秀な周囲の者達があなたを喜んで支えるでしょう。
 そしてその者達はあなたが最善の決断に至るように力を尽くし、その決断には喜んで支持をして実現させるために力を注ぎます。そして時に補佐し、時にあなたを諫める。
 あなたはそこにいれば結構。そんなあなたを助けようとする者達の力を十二分に引き出すのですから。そう、『魅力』とは指導者にとって最も必要とされる希有な資質なのです」

普段は決してこのような強い調子で喋ることのないマザリーニの言葉。
しかも、それを要約すると『あなたはとても魅力的だ』
呆気にとられて一瞬惚けたような顔をしたアンリエッタだったが、そのことに思い至り、上品に手で口元を隠してくすくすと笑い声を漏らした。
「マザリーニ枢機卿。もしかして、今、私はとても失礼なことを言われたのかしら? まるで私が人を惑わす魔性の女のような口ぶりでしたけれど」
「いやはや、その通りのことを申しただけですぞ。気に入らないのでしたら、言い換えて差し上げましょう。あなたは天性の『人ったらし』です」
「はははっ! お良しになって、それこそ私が希代の悪女のようではありませんか」
ついに堪えきれなくなり声を出して笑うアンリエッタ。それを眺めるマザリーニも穏やかな笑顔を返した。
「陛下には陛下にしかない武器がございます。あなたは自身を恥じ無くてよろしいのです。あなたは立派な『王』となるでしょう」
「……なぜかしら、あなたにこんな事を言われるのはとっても可笑しいことなのに、心が楽になった気がします。王になって初めて……真に人の口から私が『王』になったことを肯定された気がします」
「いいえ、女王陛下。私以外にも多くのものが、女王陛下を認めております」
「それも、私の魅力によるものなのかしら?」
「左様です」
「そう……それでは、その数少ない取り柄を使って、この国を良くしていきましょうか」
そう言ったアンリエッタは、苦労をかけるである側近に向かって、華のような最高の笑顔を見せたのであった。

                                       女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳!
                                            ―――トリステイン国史記より抜粋

666 :MtL:2008/04/15(火) 23:27:07 ID:nK6Ws+ir
以上で投下終了です。

長く来れなかったので忘れられてるかと思いましたが、暖かいご支援、ありがとうございました!

であー。

667 :SO2のひと:2008/04/15(火) 23:31:23 ID:cqNFefzQ
mtl殿、投下乙であります。
相変わらずカッコいい文体で羨ましい……

他に問題が無いようなら、23:45頃から投下させていただきます。

668 :レミリア召喚(仮):2008/04/15(火) 23:34:14 ID:0998qMvt
自分でも予想以上の速度で2話完成しましたので投下してよろしいでしょうか

今回はルイズが主役で、レミリア以外の『弾幕少女』も出たりします

問題無ければ15分後ぐらいから投下開始します

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:38:09 ID:04Hbvc8X
MtLキター!ずっと待ってたんだ!乙!

670 :レミリア召喚(仮):2008/04/15(火) 23:38:26 ID:0998qMvt
>>667
どうぞ、どうぞ私はその間最終確認していますので

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:40:00 ID:wFUVQ1xa
――導くことはアンリエッタの天性だった。そして、従うことがトリステイン人の天性だった。

GJ
さすがは鳥の骨
良いダシしてるぜ……

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:44:17 ID:NFVd3dLu
  ____________ノ|
  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;<ノ|
  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
  |;;;;;;;;;;;/三────;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>
  |;;;;;;;;;;;|∠二二ゝ ヽ二二|
  |;;;;;;;;;;;|三く( ()   ( ()ノ|ヽ
  |/⌒ヽ|三     \   ソ  
   |б三三   _ ̄  | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ヽ三/三   ̄ ‐ ̄ /< もう終わりだ…ギーシュフルボッコでテンプレ展開炸裂だぞ・・・
    /ヽ\       /  \___________________
    ゞ::  \_____/

673 :S−02 星の使い魔:2008/04/15(火) 23:45:40 ID:cqNFefzQ
 ここはトリステイン魔法学院のとある教室。
 今日も今日とて生徒たちは一人前のメイジを目指し、貴族を目指して勉学に励んでいる。

「く〜、く〜……」
「……」
 その一角でこっくりこっくりと船を漕ぐクロード。
 隣ではルイズが眉に皺を寄せている。

(このアホ、さっさと起きなさいよっ……!)
 いくら朝から洗濯掃除その他諸々の雑用を押し付けられ……もとい、こなしているとは言え、この態度は無いだろう。
 何度か咳払いをしてみたり指でつついてみたりするものの、反応はゼロ。
 遠慮もやる気も、微塵も見受けられない使い魔の態度にギリギリと歯を軋らせるルイズ。
 まぁ、彼は生徒ではないから文句を言われる筋合いは無いはずなのだが。
 もっとも、残りの生徒もクロードほどひどくはないものの、思い思いに気を抜きまくっている。
 ちょいと向こうではキュルケとモンモランシーがあくびを噛み殺しているし、タバサも教科書とは関係無さそうな本を読んでいる。
 ギーシュに至っては何やら学業と関係の無さそうな細工をちまちま弄っている始末。

「よいかね? 最強の魔法とは……すなわち全てを吹き飛ばす……風の力こそが……」
 教卓で熱弁を振るっているのはミスタ・ギトー。
 授業のたびに風属性魔法の素晴らしさを説明するために、他の属性を必要以上にこき下ろすことに加え、
 長い黒髪に黒マントという不気味な格好から、生徒からの不人気ぶりでは右に出るものの無い男である。
 実際にまともに話を聞いている生徒など殆ど居ないのは前述の通りであるが、困ったことにこの教師の場合はそう簡単にいかないのである。

「……そこの君、聞いているのかね?」
「……はい?」
 ああもう、やっぱり。そう言わんばかりに身を縮めるルイズ。
 ついでに結構な数の生徒が同じようにびくりと反応する。思いのほか心当たりのある生徒は多かったらしい。
 この教師は妙に目敏く、自分の話を真面目に聞いていない生徒や居眠りには無駄に厳しいのだ。
 その辺も生徒からの好感度がストップ安を繰り替えす一因となっている。
 そもそも、部外者であるはずのクロードにこんな指摘するだけでも相当アレである。目立っていたのは確かだが。

 さて、幸か不幸か白羽の矢が立てられたクロードはと言えば、寝ぼけていることを隠そうともせず、
 目を瞬かせてすっとぼけたように頭をぽりぽりと掻いている。
 そんな全身からやる気の無さを滲ませたクロードの態度がますますトサカに来たのか、
 ミスタ・ギトーは顔面のパーツと言うパーツをひくつかせている。
 居た堪れなくなり、ルイズはいよいよ真っ赤になって俯いてしまう。この馬鹿、後で覚えてろ。

 ついでに言うと、周りの生徒たちも吊るし上げられた生贄の子羊を、さらにはその主を哀れみの視線で見つめている。所詮は他人事である。
 そんな生徒たちの様子に気付いているのかいないのか、ギトーは溜息を一つ、そこにオーバーな手振りを交え、嫌味たっぷりに言い放つ。


「全く、嘆かわしいことだ。
 私が風属性魔法の素晴らしさについて説明していると言うのに。
 そう。全てを吹き飛ばす風の力、それこそが最強の系統であると!」
「だったらどうして『土くれ』を吹き飛ばさなかったんですか」

「……」
「……」
「……」
「……」


674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:46:01 ID:SduxnA1/
支援

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:46:29 ID:cNd8Jjou
い、言っちまいやがった……!支援

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:46:38 ID:6T1b6KaC
SO支援

677 :S−02 星の使い魔:2008/04/15(火) 23:48:54 ID:cqNFefzQ
(やりやがった! あいつやりやがったよ! サイコーだ……ッ!)
(間違ってない、間違ってないよ……! は、腹が……!)
(『疾風』も形無しね! ぷ、くくく……)

 微妙な沈黙の中、教室のそこかしこから押し殺した笑いが漏れ始める。
 フーケ捕縛に何の手も打てず、ルイズを始めとした生徒に押し付けてしまったという前科がある以上、返す言葉があるはずも無い。
 しかも、そのルイズの使い魔に言われてしまったのでは尚更だ。
 顔を真っ赤にして立ち尽くすギトーと、すっとぼけた態度を崩さないクロード。
 そのコントラストが、曰く言い難い珍妙かつ愉快痛快な空気を生み出していた。

「あややや、ミスタ・ギトー! 失礼しますぞ!」
 そこに飛び込んできたのがコルベール。
 しかもよりによって、トレードマークと言っては失礼であろうが、いつもの禿頭には絢爛豪華なカツラが乗せられている。
 ある意味、空気読みすぎである。この状況で笑いを堪えろという方が無理というものだろう。

「……ぷっ!」
 思わず誰かが噴出した。
 こうなっったらもう止まらない。


「あっはっははははははははははは!!」
「ひょーっひょっひょっひょっひょ!!」
「ファファファ!!」
「カカカカカー!!」
「フゥーハハハァー!!」

 決壊したダムのように教室全体が爆笑の渦に巻き込まれる。

「な、何ですか皆さん! 学院は神聖な学びの場ですぞ!
 っと、今はそれどころではありませんでした。静粛に、静粛にっ!!」
 何とか場を収めようとする声を張り上げるコルベールであったが、
 完全にキマっている生徒たちにそんな説得が通じるはずもなく、誰も彼もが腹を抱えて笑い転げるばかり。
 中にはビクンビクンとヤバげな痙攣を起こしている者さえ居る。
 どんなに喉を枯らしても怒涛の笑いの渦に押し流されるばかり。

「静粛に、静粛にーっ! ……あっ」
 そして何度目かの怒鳴り声をあげたとき、弾みでコルベールの頭からカツラがつるりと滑り落ちる。
 もはや始祖が間抜け時空の侵食を望んでいるかのような展開、既に一介の教師に収拾の付けられる事態ではない。

「ははははははあはあははあはははは!!!」
「ひ〜! ひ〜! ひ〜ッ……!」
「兄貴〜ッ! もうダメだぁ〜ッッ!!」
「流石はミスタ・コルベール! 俺たちに出来ないことを平然とやってのけるッ! そこに痺れるッ! 憧れるッ!」
「……滑りやすい」
「滑ってない! ある意味全く滑ってないわ〜ッ!!」

 駄目だこりゃ。
 ただ一人、完全に蚊帳の外に放り出されたルイズが顔にそう書いて机に突っ伏す。
 正確にはもう一人、当事者であるクロードも状況に付いて行けずに右往左往していたのだが、
 その辺は流石主従とでも言っておこう。

 結局、コルベールが『アンリエッタ王女がトリステイン魔法学院に行幸においでになる』という話が出来る程度まで事態が収束するのに、
 授業時間が終了に近づく頃までかかった。






678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:49:21 ID:Rt7TAbQq
支援砲撃を開始する

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:51:09 ID:OSRxT8j4
生徒の中にドアガナーが混じってるw支援

680 :S−02 星の使い魔:2008/04/15(火) 23:51:20 ID:cqNFefzQ
「あああああああんたねえ! 仮にも先生にあの物言いは何よ!」
「はい、すいません、ごめんなさい……」
「使い魔の失態は主の失態でもあるの! 今後は自重しなさい!!」
「はい、すいません、ごめんなさい……」
「いいこと? もしも姫殿下に無礼を働くようなことがあったら、ただじゃ済まさないんだから!!」
「はい、すいません、ごめんなさい……」

 怒鳴りつけるルイズとひたすら頭を下げ続けるクロード。
 もはや学院でもすっかり見慣れたお馴染みの光景であり、クラスメイトたちは微笑ましく、あるいは生暖かく眺めている。
 そんな周りの様子にも全く気付いていないあたり、ルイズらしいと言うかなんと言うか。

「ったく……もういいわ。姫殿下がおいでになるのに、こんなことしてる場合じゃないものね。
 いいこと? 繰り返すけれど、もしも、万が一、まさか姫殿下に無礼をはたらくようなことがあったら……」
「うん、解ってる。余計なことはしないよ」
「その言葉、忘れるんじゃないわよ!」
 それだけ言い残すとルイズは踵を返し、王女殿下を出迎えるために整列している生徒たちの中に消えていった。

「……災難だったな、相棒」
「まあ、しょうがないさ。僕もあそこまで大事になるとは思わなかったけどね」
 主の説教タイムから解放され、軽口を叩き合うクロードとデルフ。
 あれだけの騒ぎでありながら枕詞にスーパーろ付かなかったあたり、虫の居所が良かったんだろうか、などとも思う。
 客観的に見れば、訓練されすぎと言えないことも無い。

 さて、少し離れた列の端っこでキュルケが小さく手を振っているのを見つけ、破顔するクロード。
 それとなく周りを見渡してみると、他の生徒たちも落ち着かなげにそわそわしている。
 どうやら件の姫殿下がおいでになるにはもう少し時間があるらしい。

「はぁい、ダーリン」
「やあ、キュルケ」
 軽く挨拶を交わし、他の生徒たちから少し離れたところで世間話に花を咲かせる二人。
 ルイズに見つかればさぞや派手な雷が落とされることだろう。
 ちなみに、呼称についてはどれだけ言ってもキュルケが改めようとしないため、クロードも既に諦めている。

「それにしてもルイズも酷いわよねぇ、せっかく王女様がいらっしゃるって言うのに。
 ダーリンも文句の一つくらい言ったってバチは当たらないんじゃない?」
「それだけ彼女が姫殿下を慕ってるってことなんじゃないかな。それにほら、ルイズって見栄っ張りだし」
「あはは、そうよね! 全く、こんな素敵な殿方が使い魔になってくれたっていうのに、何が不満なのかしら」
 そんな風に言われると、何だかこそばゆい。
 とは言え、人間が使い魔として召喚されるというのがこの世界においてイレギュラーケースである以上、そう簡単に割り切れることではないのだろうと思う。
 それはルイズ自身で折り合いを付けることであって、クロードがとやかく言うことではない。

「それに、君主に忠誠を誓うのも貴族の務めだしね。
 少なくとも、ルイズはそう考えてると思うよ」
「ふぅん……」
 傍らで聞いているキュルケが面白く無さそうに口を尖らせる。
 そして、少し意地悪そうに話を切り出した。

「……本当にダーリンってルイズに甘いわよね。
 もしかして、コントラクト・サーヴァントの副作用かしら?」
「え、何それ。どういうこと?」

681 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/15(火) 23:52:58 ID:gbuUAci7
しえn 

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:53:33 ID:SduxnA1/
支援

683 :S−02 星の使い魔:2008/04/15(火) 23:53:51 ID:cqNFefzQ
「前にタバサに聞いたんだけど、コントラクト・サーヴァントには対象への精神や記憶に干渉するっていう説があるんですって。
 考えてみたら私のフレイムにしても、タバサのシルフィードにしても、使い魔が勝手に暴れだしたら無事じゃすまないだろうし。
 もしかして、ダーリンがルイズにお熱なのもそのせいなのかしら、なんてね」
「……!? それって、どういう───」



「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下のおな―──―り――──ッ!」



 クロードが聞き返そうとしたところで、タイミングを見計らったように朗々とした声が響き渡り、
 キュルケは慌てて向き直って杖を掲げ、クロードも一歩退いて居住まいを正す。
「うふふ、冗談! ダーリンがルイズのことばかり話すから、ちょっと意地悪したくなっちゃっただけ。
 でも、これは覚えておいてね。レディの前で他の女の子のことを手放しに褒めるのって、あまり良くないことよ?」

 背中越しに小さく聞こえるキュルケの声に深刻さは無い。
 おそらくはルイズへの軽い嫉妬から出た何気ない発言だったのだろう。
 やがて歓声が上がったため、二人の会話はそこで途切れることになり、
 ほどなくして王女の乗った馬車が彼らの眼前を通過していった。
 だが、その華やかな列から取り残されるように、クロードの意識は別の方向に向いていた。

(……確かに、理屈の上では十分考えられる話だ)
 先ほどのキュルケの言葉が全身に重くのしかかる。
 コントラクト・サーヴァントの副作用。精神、記憶への干渉。
 使い魔の反逆を抑制するための予防線。
 言われてみれば、最近はあまり地球や父親のことを考えなくなっていた。

 単純に、父親の下から離れたことに対する解放感だと思っていた。
 だが、それも魔法によって知らず知らずのうちに操作されていたのかもしれない。
 自分自身の意思や感情が、自分で気付かないうちに誘導されていたとでもいうのだろうか。

 冷静に考えてみれば、未開惑星の住人であるルイズに、何故こうも簡単に気を許していたのか。
 生きるための最善に選択肢だったとは言え、何故ああも簡単に彼女の言うことに従ってしまったのだろう。
 別の形で─────例えば学校のクラスメートとして出会っていたら、こうも簡単に心を開いていただろうか。親しくなっていただろうか。

 心臓が締め付けられる。息が詰まる。
 ジャケットの裾を握り締める右手が、力が篭もりすぎて真っ白になる。

(僕は、彼女の……ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔というだけの、人形になろうとしていたのか……?)
 ルーンの刻まれた左手に目を落とすクロードの顔からは血の気が引き、死人のように真っ青になっていた。

684 :SO2のひと:2008/04/15(火) 23:55:13 ID:cqNFefzQ
いじょ、投下終了。
とりあえず間が空きまくりで   す い ま せ ん で し た ー ッ ! 

……別にmtlの人みたいにトラブルがあったわけでもなかったんだけどなぁ。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/15(火) 23:55:52 ID:cw14Wm+c
リメイク版のイラストはあり得ないと思った支援

686 :レミリア召喚(仮):2008/04/15(火) 23:59:35 ID:0998qMvt
SO2のひと乙です…確かにギトーは「お前が言うな」とか思っちゃいますね

それではこちらも投下開始します

687 :レミリア召喚(仮):2008/04/16(水) 00:01:38 ID:qHZbirb1
レミリア召喚(仮) 2話

この日、私ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは思った「やめときゃ良かった」と
魔法成功率ゼロと言う時点で魔法学院入学など諦めていれば良かったのだ、そうすればあんな恐ろしい…

そう思っていたら私は気付いた、知らない天井だしベッドだ、それに暗い…もう夜みたいだ
「…ここは?」
「救護室よ」
何処なのだろうと考えた私の横から声がする、確かにアルコールと薬の匂いがする…それと、紅茶?

でも良かったと思った、何故なら
「夢…だったんだ」
「何が?」
「私がサモンサーヴァントでとても恐ろしいモノを呼び出し、契約してしまう夢よ」
「何で?」
「決まっているでしょう、あんな恐ろしいモノが召喚された後に私が救護室に運び込まれる余裕なんて
 ある訳無いわ」
「そうかしら?」
少し苛立った…私の横から聞こえて来る声は
「あなた、質問が多いわ……よ…」
私が向いたそこには夢だと『思いたかった』、サモンサーヴァントで呼び出してしまった『恐ろしいモノ』がいた
確か名前は『レミリア=スカーレット』…赤い、悪魔

私のベッドの横に小さなテーブルと椅子を持ち込み座っているレミリア
「な、何で…」
ここに…と思っていたら
「ああ、この紅茶の事?…ミス・ロングビルと言う方が淹れてくれたの、彼女中々に紅茶の淹れ方が上手ね 従者に欲しいわ」
そして優雅に紅茶を飲むレミリア…悔しいけど私より優雅だ、ってそうじゃなくて
「ち、違うわよ…何で貴女がここにいるかって事よ」
召喚した時の恐ろしさを私は忘れてない、こんな恐ろしい存在に対し先生達が何も…まさか!?
「何かトンデモない事考えてるようね…残念ながらその想像は違うと思うわ」
「じゃ、じゃあどうしてここにいるのよ」
「傍にいるのは当然でしょう、使い魔はマスターの安全を守るモノ
 オールド・オスマンも認めてくれたわ」
「う、嘘……」
学院長がレミリアを認めるなんて
「嘘じゃないわよ…確かに召喚された時『抑えなかった』のは申し訳無いと思うわ
 そう言えば最近は自分に『慣れてる』奴等しか近づけていなかったから
 ただの人間達が怖がるのも無理無いわね、でも酷いわ本当の私はこんなにも幼く可憐なのに…」
とレミリアは悲しむフリをした…優雅だ、でもそう言われると良く見れば私より幼いと言う印象の容姿だ、中身は全然違うだろうけど

688 :レミリア召喚(仮):2008/04/16(水) 00:05:48 ID:qHZbirb1
でも忘れてはいない…あの時
「そう言えば他の人達は? ツェルプストーやギーシュ、コルベール先生は?」
すっかり忘れていた、彼等が何処へ行ったかと言う事を
「同級生達ならサモンサーヴァントをやっていたわ、神聖な儀式だから中止出来ないみたいね
 さすがに今度は先生が何人も付いてだけど」
ああ、そうか…そう言えば私は2番目に召喚したのだから『残り』が大勢いるのは当然だろう
「コルベールとか言うのは…そこに寝てるわ」
とレミリアが指差した先のベッドには…頭に包帯を巻いたコルベール先生が眠っていた
「な、何をしたのー!?」
「何もしてないわよ…ただ避けても避けても炎を撃ち込んで来るのにイラッとしたから
 『サーヴァントフライヤー』を一個、後頭部にぶつけてやったのよ
 もちろん手加減したから大事に至ってはいないわ」
「ぶつけてるじゃない!!」
「殺しはしてないわ…私だって当分『こちら』にいなきゃいけないんだから、来た途端にホイホイと問題起こせる訳無いじゃない
 ただでさえ苦手な昼間に喚ばれた上に『召喚酔い?』なのかまだ本調子じゃないし…まったく厄介すぎるわ」
そう捲くし立てるレミリア…あー、何か『カリスマ』が下がった気がする

「今、『カリスマ下がったなー』とか思ってない?」
「ぜんぜんっ、ぜんぜんっ…」
うわっ、鋭い…それにどうやらカリスマ云々の話は禁句みたい
「まあ良いわ…それでマスター重要な(ガラッ)」
レミリアが何か話そうとしていると医務室のドアが開きそこから入って来たのは
「あら、元気そうねミス・ヴァリエール、それと…「レミリア=スカーレットですわ」 ミス・レミリア
 私はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー 以後お見知り置きを」
私…いや、我がヴァリエール家の天敵、ツェルプストー家のキュルケだった、でもその後ろに
「久しぶりね、妹紅(もこう)」
「数時間ぶりだな…二度と会いたくなかったけど」
えーと…誰? 見た事無いんだけど、白髪と『膨らんだ変なズボン』が印象的な目付きの悪い少女は
どうやらレミリアの知り合いみたいだけど
「何しに来たのよツェルプストー…それと、後ろの人は?」
「もちろんお見舞いよ…あなたとコルベール先生の、それと後ろの娘はさっき召喚した私の使い魔よ」
「ツェルプストーのお見舞いなんて病気を移されるだけよ!!…それにつか…使い魔ー!?」
な、そんな馬鹿な

「どう見たって人じゃない…髪白くて変なズボン履いてるけど」
「変なズボン言うな、これは『もんぺ』だ」
「と言うかミス・ヴァリエール、貴女の使い魔だって人の姿してるじゃない」
「た、確かにそうだけど」
でもレミリアは『人』じゃない、それだけは言える
「もう、余計な茶々入れないでよ…この子は私の使い魔で名は藤原妹紅(ふじわらのもこう)
 通称『もこたん』、私に相応しい可愛い使い魔さんよー」
な、何かツェルプストーは上機嫌ね…確かに私もレミリアより、『もこたん』の方が良いわ、変なズボン履いてるけど
「だから『もこたん』言うなっ!!」
「も、『もこたん』…アハハハハハハ」
あ、レミリアが大笑いしてる
「レミリア…『燃やすぞ』」
「もう『出してる』じゃない、でも医務室でそんな事しない方が良いわよ」
もこたんがレミリアを睨みながら…手に炎をって
「む、無詠唱で『炎』をー!?」
あ、ありえなーい

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:06:53 ID:1Kf9PKHJ
しえーん

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:08:15 ID:UeivzXTX
とりあえず、投下間隔として10分くらいはあけようよ
それが礼儀だよ

691 :レミリア召喚(仮):2008/04/16(水) 00:09:12 ID:qHZbirb1
「そうなのよー、妹紅は無詠唱で炎を出せるのよ、それ以外にも色々炎の技を持っているみたいだし
 炎のエキスパートを目指す私にはこれ以上に無く相応しいでしょー」
あー、確かにツェルプストーは『火のトライアングル』…無詠唱で炎を出せる使い魔を得られたのは嬉しい事なんだろう、でも…
「てっきりツェルプストーの事だから『火竜山脈のサラマンダー』でも呼び出してると思ったわ」
「あら、ミス・ヴァリエールは私を大きく評価してくれるのね」
「違うわよ…」
付き合ってる男が邪魔になったら『トカゲの尻尾みたいに切り捨てるキャラじゃない』…と言おうと思ったけど
激しく嫌な予感がしたからやめた、昔の人がこう言ってたわ『口は災いの門番』『空気嫁』と

「それで…他には誰が『来なかった』の?」
「『鬼』と『薬師』…他は全員『来てる』よ」
あ、何時の間にかレミリアともこたんが普通に喋ってる…って
「『来てる』って誰がよ?」
「私と…『同郷』って事になるわね、『弾幕少女』達よ」
とトンデモ無い事をレミリアが言った
「少女…達って、ツェルプストー、…まさか?」
「多分、そのまさかよ私の友達が言うには『これまで記録に無かった異例の事態』らしいけど
 今回のサモンサーヴァントで私の妹紅や貴女のレミリア以外にも『人の姿をしている何か』が何人も召喚されたわ
 ギーシュ、モンモランシー、マリコルヌにね、しかも喚び出されたのは喚びだされた同士、全員知り合いみたい」
わ、私も予習の為にサモンサーヴァントの歴史ぐらいは調べた事がある、少なくともトリスティンではそんな事無かった筈だ

「そして『実行犯2号』はこいつ」
「ま、そう言う事になるかしら」
レミリアを指差すもこたん、そしてレミリアは否定していない…じゃ、じゃあ
「わ、私の…私の…」
レミリアに対し疑問をぶつけようとする瞬間、救護室の主である治療師の先生が戻って来た、今まで何処行ってたんだろうか?
そして私の状態を診るとさっさと部屋に戻るように言われた…ああそうか、彼もレミリアが怖いんだ

そしてツェルプストー達と部屋に戻る…だが足が進まない、疲労と言うより心の問題だ
私の予想が正しければレミリアは…
「それで…妹紅はどうするの」
「正直使い魔なんてどうでも良いと思ってる、幻想郷が危ないと言うから一時的にこっちに来た訳だけど
 誰かに使われるってのは真っ平ごめん」
「じゃあ戻るの?」
「そう言う訳にはいかない、レミリアがいる以上…慧音の代わりに私が人を守る」
「あら、『守護者』を気取る気なのね…でもその決意は無意味だと思うわ
 私がこの学院の関係者を襲う事は『多分無い』のだから」
「でも『絶対』では無いんだろう」

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:10:59 ID:1Kf9PKHJ
支援

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:16:07 ID:gIyya+Ti ?2BP(30)
何だか面白くなってきてるじゃないか
支援

694 :レミリア召喚(仮):2008/04/16(水) 00:22:19 ID:qHZbirb1
「私は『絶対』なんて言葉が大嫌いなの、万物には『ゆらぎ』があって当然
 そうでなければ私の強さを否定する事になるじゃない、それにこちらへ来る事も無かった
 だから『ふりかかった火の粉を払う』そのぐらいはするわよ」
「たとえ火の粉を払う為でも人を害そうとしたら…『燃やす』からな」
「…分かっているわよ、私だって『大事の前に』余計な傷を負う気は無いわ」
「それだからすまないがよろしく頼む、キュルケ・アウグス、ぐす、ぐす、ぐす…「キュルケで良いわ」 分かった、キュルケ」
「ええ、よろしくね…『もこたん』」
「だからその名で呼ぶなー」
何かレミリア達が喋っているけど頭に入らない

そして自分達の部屋の前でツェルプストー達と分かれ、部屋に入る…すぐベッドに倒れ込んでしまう私
「ねー、レミリア、私の召喚…」
窓辺に立って外を見ているレミリアに私が質問しようとすると
「それは違うわよ、マスター…多分マスターは私が『サモンサーヴァントに細工した』と思っているでしょうけど
 私にそんなスキルは無いわ でも素晴らしい頭脳ね、あれだけの時間でその答えに至るなんて」
「じゃあ何で『実行犯2号』って呼ばれて、それを否定しないのよ!!」
そう、彼女(レミリア)の力でサモンサーヴァントは『成功させられた』それが私の結論 私は結局『ゼロ』なのだから
「確かに私は『操作』したわ、でもその対象は『喚びだす可能性』と『喚び出される可能性』、『ゼロ』では無理な事よ
 だからマスターは『私を喚び出せた』 光栄に思うべきですわ、『レミリア=スカーレットを喚び出せる程の力』を持つ事に」
「意味が良く分からないわよー」
「詳しい説明はまた後日行うわ、それよりもマスター、貴方と私にはまだ重要な『儀式』が残っているのよ
 …『契約の儀式』が」
「『契約の儀式』って…コントラクトサーヴァントならもうやったじゃない」
それもレミリアの力で無理矢理に
「それは『そっち流の契約の儀式』でしょう、『こっち流の契約の儀式』はまだやってないじゃない、『吸血鬼と人間の契約』を」
え…今何て言った?
「きゅ、吸血鬼―――!?」
やっと分かった、彼女へ恐怖を覚えた最大の理由…彼女は『人を食う』 だから怖いんだ
「あら言ってませんでした「言って無い、言ってない」まあどうでも良い事ですわ…」
そして『伸び過ぎ』と思える犬歯を剥き出しに迫ってくるレミリア
対して私の体は何故か動かない…レミリアの力だろうけど
「お、大声出すわよー」
「無駄ですわ、『消音』を掛けておりますので外には聞こえませんの」
無詠唱でそんな事するなー、それと口調をコロコロ変えるなー…あ、思い出した!!
「あ、貴女『学院の関係者を襲わない』って言ってたでしょ、私も生徒よ」
「あら、これは『契約の儀式』…襲っている訳ではありませんわ」
屁理屈――――
「では『いただきます』」
首筋にレミリアの犬歯が刺さった、痛い…そして目の前が赤く染まる

消えていく意識の中で私、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは再び思った「やめときゃ良かった」と

第2話 終

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:28:19 ID:rvkx8Z+y
さて、言いたい事はこっちで言うんだぜ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1207920009/

696 :レミリア召喚(仮):2008/04/16(水) 00:28:53 ID:qHZbirb1
投下完了です
妹紅をキュルケが召喚しちゃいましたが…朝には凄い事になってるんだろうなー
何せ「妹紅の嫌いなタイプ」だし

次回は閑話、レミリアとオールドオスマンの会談や『召喚された理由』を出す予定です
異世界クロスもの書く為にはお馴染みの『実行犯一号』も出ますよ

以下裏ネタ
作中にてレミリアは「私にサモンサーヴァントに細工するスキルは無い」と言ってますが
レミリア「(でも我が家の知識人なら細工するスキルを持っているでしょうね)」
とか思っています

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:31:30 ID:ZfsLVREi
>>695
キモい連中のループ座談会のスレなんぞ貼り付けるなカスが。

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:36:26 ID:zTZjzZOB
>>696
正直に言え
お前東方を二次創作でしか知らないだろ?

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:36:29 ID:rvkx8Z+y
>>697
鏡見ろよ


700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:40:58 ID:pS+cuioK
>>ID:qHZbirb1
頼むこれ以上東方を汚さないでくれorz

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:43:03 ID:+2baEODZ
気持ちはスゲーよく分かるが、避難所の毒吐きスレに行こう

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:53:51 ID:2V0iY1ne
>>696
おk、最低でも紅魔郷と永夜抄のノーマルをクリアしてから書け、話しはそれからだ!



あとは毒吐き行ってくる
ノシ

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:56:34 ID:TdBrxBti
レミリア騙るなら萃夢想も必須だろ

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:57:15 ID:AX4e6FhE
正直に感想を言う
こ れ は ひ ど い
最近EXすらたどり着けないやつ増えすぎだろ…。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 00:58:06 ID:yQWIWh5y
妹様倒せとは言わんが会うぐらいはなぁ……

706 :レミリア召喚(仮):2008/04/16(水) 00:58:18 ID:qHZbirb1
>>698
一応紅魔と永夜、風神やってます…Easyだけど すいむは格ゲー苦手なので
ちゃんと求聞式も読んでますし

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:00:21 ID:TdBrxBti
その割に性格や口調が全然違うのは何故だ?
ニコ動でプレイ動画見ただけとかいうオチはつまらんぞ

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:00:36 ID:vuArAxyW
>>706
あなたにはノーマルをクリアするという選択肢があります。
そのあとでも遅くはないでしょう。

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:00:51 ID:4cedBmPt
作品の評価は一段落するまで分からない
まだ二話、気にせず続きを書いてください

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:03:51 ID:rFtWLHyF
東方(笑)
あんな作業ゲーにはまるなんて暇人だけだろ
他でやれ

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:04:38 ID:2V0iY1ne
>>ID:qHZbirb1
ひ ょ っ と し て そ れ は ギ ャ グ で 言 っ て い る の か ! ?



と言いながら、Easyでさえクリア出来ない程度の能力しか持っていない俺www

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:05:30 ID:gIyya+Ti ?2BP(30)
>>710
とりあえず毒吐きで言え
あとageんな

713 :レミリア召喚(仮):2008/04/16(水) 01:09:06 ID:qHZbirb1
>>707
口調がコロコロ変わるのは作中でもツッコまれてますが
「使い魔」「スカーレット家当主」「素」を状況に応じて…使い分けきれてない為です

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:13:10 ID:eeyVwKpz
>>713

書き手から言わせてもらうと、投下後はなるたけ身を潜め、
レスに一々反応するよりも、意見を黙って受け入れて今後の参考にした方がよろしいかと。

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:19:10 ID:X0BY71iY
ついでに言えば、潜んだまま浮上してこないでくれるとありがたい。

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:20:07 ID:B2V/2A+O
ここまで全て渡邉のせい。

渡邉め!

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:25:11 ID:nklcZFi2
ゴルゴムの仕業だ!

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:26:52 ID:TdBrxBti
おのれ、高野山。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:34:19 ID:oX2KdVtZ
今は雌伏の時……

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:35:13 ID:yQWIWh5y
それも私だ

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:37:33 ID:hRuTAYbt
今は雌犬の時だ

722 :ゼロのエルクゥ10 0/8 ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:41:25 ID:bx+CWtoJ
ブルータス、お前もか。
予約がなければ5分後に投下を始めたいと思います。よろしいでしょうか?

723 :ゼロのエルクゥ10 1/8 ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:47:05 ID:bx+CWtoJ
「コーイチ・カシワギ。こことは別の世界、『チキュー』の、『エルクゥ』という種族であり、人間でもあるとの事。見た目は平民の青年と変わらないものの、オーク鬼等の亜人を遥かに上回る身体能力を持つ。その点は『ガンダールヴ』とは関係ない模様」

 手に持った、無骨で不気味なほど筆跡の揃った文字の並ぶ書類を、ロングビルが平坦な声で読み上げる。

「他には、主人であるルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと精神感応で意識をやり取りする事が可能との話。観察者追記、彼に決闘を挑んだ生徒の証言より、おそらく相手を威圧するような精神攻撃方法も持つと見られる。詳細不明」

 アカデミーの研究文書よりそれっぽいわね、などと思いながら、読み上げ続ける。

「本人の資質としては、いたって温厚で理性的。しかし、ギーシュ・ド・グラモンとの決闘にも見られるように、実力行使に容赦はない様子。それが『エルクゥ』種族に由来する性質なのかは不明」

 オスマンは、じっと目を閉じたままその報告に耳を傾けている。

「元の地に家族と恋人を残してきていると語っており、帰還を強く望んでいる様子。それでなおヴァリエール氏に表面上の不満を冗談以上に見せず従っている事から、社会性と知性も高いと見られる」

 その髭で隠された口元が、小さく『イル・サウンディ・デル・ウィンデ』と動くのを、ロングビルは見逃さなかった。

「結論。現状においては、不穏分子ではあるものの危険とは言えない。しかし放置には問題あり。最低限、帰還の為の魔法を探している努力を見せておけば納得する程度の人格と知性は持っていると判断されるが、一度誠意がないと思われてしまった場合の被害は算定不能」

 定期的に会合の場を設ける事を推奨する、という〆の文章を言い終わるや否や、ロングビルは懐からスティックのような棒を取り出し、さっと振った。
 その足元から白いネズミがふわりと浮き上がり、ロングビルがその杖を真横に一閃すると同じく真横に吹っ飛んでいって、そのネズミはべしゃっと壁に激突してぽとりと床に落ちピクピクと痙攣を始めた。
 彼にかけられた『サイレント』の魔法の効果は滞りなく、悲鳴も、激突音も、落下音もしなかった。
 オスマンの頬に、たらりと一筋だけ汗が伝った。

「ミスタ・コルベールからの報告は以上です」
「うむ」

 オスマンは厳粛に頷き、髭をさすって思案をめぐらせる格好をした。

「それでは、私は仕事に戻りますね。宝物庫の目録を作りたいと思いますので、鍵をお貸し願えますか?」
「うむ」

 内心冷や汗だらけのオスマンは、特に警戒もせずに机の引出しから一つの鍵―――鍵と言っても、文様の描かれた棒のようなものだったが―――を取り出すと、ロングビルに渡した。

「ありがとうございます」

 くるりと踵を返したロングビルの顔には、オスマンが見た事のない、はすっぱな笑みが浮かんでいた。
 部屋の隅では、モートソグニルの痙攣が、少しずつ弱々しくなっていった。

§

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:47:10 ID:DRcVrjPE
どうぞどうぞ

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:47:19 ID:ERzOErau
支援

726 :ゼロのエルクゥ10 2/8 ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:47:32 ID:bx+CWtoJ
「おお! 来たか『我らが鬼神』! さ、こっちに座りな!」
「ど、どうも、マルトーさん」

 決闘から数日が経ち、耕一を取り巻く環境は、いささか変化していた。
 最も大きな変化は、学院に奉公する平民達―――特に、厨房のコック長、マルトーの態度だった。
 威張りくさった貴族が嫌いだと公言して憚らない彼は、耕一がギーシュを鎧袖一触にあしらった上に、自慢すらせず平然としているのをたいそう気に入ったらしい。

「シエスタ! たっぷりついでやれよ!」
「わかってますわ、料理長!」
「い、いや、まだ昼なんで、お酒はあんまり……」
「かぁー! メイジのゴーレムを素手で切り裂いちまうような亜人殿は言う事が違うねえ! おいシエスタ! そんな安もん飲ませちゃ我らが鬼神に失礼だ! 奥にあるアルビオンの古いの持って来てやりな!」
「わかりました、料理長!」

 既に知り合っていたメイドのシエスタ共々、耕一が食事に訪れる度に、過剰とも言える歓迎をしてくれるのであった。
 少しだけ、故郷にある特殊な喫茶店に通いつめる知り合いの趣味が理解できたような気がした。

「い、いや、ヴィンテージのワインなんか飲めるほど舌肥えてないんで、もったいないですよ!」
「気にすんな! 貴族の坊ちゃんどもが飲んじまうより遥かに有意義ってもんだ! だっはっは!」

 最初もそんな事を言ってたなあ、と豪儀な笑い声に苦笑しながら、耕一は毎日、鶴来屋の本館レストランにも劣らないような豪勢な食事を取るのだった。

 次に変わったのは、周囲の生徒達の態度だ。
 無能メイジの平民使い魔、と侮るような視線は刷新され、どこか腫れ物を扱うかのような視線だけが向けられる。
 時々、血気盛んな男子が鼻息荒く挑発してくる事もあったが、少し氣を入れて睨みつけてやるだけで、すごすごと、もしくは虚勢を張りながら退散していくのが常であった。
 また、それによってか、ルイズに対する侮蔑も、なくなりはしないが確実にその数を減らしていた。『メイジの実力を計るには使い魔を見よ』という教えは、かなり浸透しているようだ。
 ルイズは、最初こそ優越感に浸っていたが、すぐに焦るような態度を見せ始めた。使い魔が凄くても、自分は未だに魔法が成功しない『ゼロ』のまま、という事にずいぶんと焦りを感じているらしく、魔法の自主練習を積極的に行っている。
 成果については……ロングビルが、『夜に鳴り響く爆発音がうるさい』という多数の陳情への対応に追われる羽目になった、とだけ言っておこう。
 そして、周囲の生徒の中で一番の変化を遂げたのは……。

「先日の無礼をどうか許してほしい。許しを頂けるのならば、言葉の代わりに名を聞かせてはくれないだろうか」

 このギーシュだった。

「ありがとう、ミスタ・カシワギ。出来る事ならば貴方と友誼を結びたいと思うのだが、今の僕はいまだ人になりきれぬ餓鬼。僕が人として立つ事が出来たその時の褒美としてそれはとっておこうと思う。それでは失礼」

 三日間の謹慎が空けた日、こう言って耕一に深々と頭を下げた時、ルイズなどは気でも触れたんじゃないかと本気で心配したらしい。耕一とキュルケは『男子三日会わざれば』を体現したような様子に微笑ましいものを感じていたが。
 芝居がかったような振る舞いは変わらないものの(どうやらトリステイン貴族は、全般的にこういった戯曲的な言い回しを好むようだ)、決闘の日とはうって変わったように潔くなり、授業などにも真面目に打ち込むようになった。
 話によれば、あの女の子二人にも素直に謝罪し、今はワインで殴られた方の少女とよりを戻しているという。

 そんなこんなで、ハルケギニアにまた朝が訪れた。

§

727 :ゼロのエルクゥ10 3/8 ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:49:34 ID:bx+CWtoJ
「ふああ……やれやれ、一週間が8日もあるとはねぇ」

 窓から差し込んでくる朝の光に、毛布の中でもぞもぞと一伸びをした。
 今日は虚無の曜日、と言って、要するに日曜日のようなものらしい。
 8日に1回の休みで体が持つのかしら、とか、そもそも一日が地球の24時間と同じかどうか判別つかないからわからないなぁ腕時計ぐらいつけてればよかった、とか、これまで何回も考えた事を寝ボケた頭でまた弄くり回しながら、一日の用意を始める。

「明日は虚無の曜日だから、街に出かけるわ。いつも通りの時間に起こしてね」

 昨夜、ルイズにそう言い含められていた。
 『休日とは、起きた時に夕陽が見える日の事である』というのが持論の耕一としては、そのバイタリティに感心した。
 とはいえ、マンガもゲームもパソコンもないこの世界においては夜更かしをする意味がないので、耕一も、最近はとても健全な起床と就寝である。
 格式ある魔法学院だけあって、図書室(図書館、と呼んだ方が適切かもしれない)にはうなるほどの本があったが、貴族じゃないと自由に入れない上に字が読めなかった。
 あれ、じゃあなんで言葉は通じるんだろう、と何気なく思ったところで、これまでカタカナ名前のヨーロッパに似た文化の人と普通に日本語で会話をしていた事に初めて思い当たったあたり、耕一の、平静であろうとしても処理しきれない混乱が窺える。
 ルイズによれば、使い魔のルーンの効力か召喚魔法の影響で言葉が翻訳されてるのではないか、と言う事らしい。
 まあ、こんな状況に放り込まれた上に言葉が通じない、なんて事にならなくてよかったのは確かだが、なんとなく都合が良すぎる気がしないでもなかった。

「さて、水を汲みにいかなきゃな」

 コキコキと肩を鳴らして、耕一は静かに部屋を出た。
 水道なんてハイテクなものはないので、朝の洗顔などに使うため、水汲み場から部屋まで水を汲んでこなければならないのだ。

「ふう」

 それが終わると、ルイズを起こしに掛かる。

「ほらルイズちゃん、朝だよ」
「……んみゅーん」

 低血圧気味のルイズは、目が覚めるまでに時間が掛かる。
 おまけにやっぱり女の子なものだから、朝の身支度にも時間が掛かる。
 胡乱な目で髪を梳かしていると、だんだんと瞳孔がしっかりしてくる、というのが毎日のパターンだった。

「はい腕あげてー」

 もう着替えさせるのにも慣れたものである。逆に、着替えさせられるルイズの方は、日を重ねるごとに居心地が悪くなっていくようだったが。
 部屋を出て食堂に向かいつつ、帰ったら保父さんでも目指してみるか、と少し本気で思っていた。

「今日は出かけるんだっけ?」
「そうよ。朝食を食べたらすぐに出かけるから、厩舎に言って馬を二頭借りておいて」
「あれ、俺も付いてくのか?」
「従者がついてこなくてどうするのよ。それに、あんたの買い物をしにいくのよ。貴族の従者として、いつまでも他人のお古なんて着てちゃかっこつかないでしょ?」
「別にいいんだけど……サイズもあってるし」
「私がダメなのっ! いいから、もう少しちゃんとした服を着なさい。命令よ」
「……わかったよ。そこまで言うなら」

 ちなみに、服はマルトーのお古を貰っていた。少し横に広いが、体格としてはちょうどいいぐらいだった。

「あと、剣とか下げてると従者っぽいわよね。今宮廷で流行ってるらしいけど……そっちも見繕ってみましょうか」
「剣、ねえ……」

 さすがに刀はないだろうな……と、前世の記憶からかふと思ってしまう耕一だった。

§

728 :ログイン規制うらめし:2008/04/16(水) 01:50:03 ID:ERzOErau
ここのところずっと規制にひっかっかって、書き込みたくても書けなかった!その分書くぜ!

前スレに書き込もうとして、書けなかった文。
>>761

亀レスだけど提督の人相変わらずGJ!

ところで、読んでいて一瞬、中の人的小ネタを想像してしまった・・・

>「う〜ん。この村の事を知られたら、困るんだよなぁ…黙ってて欲しい、と言っても無理
だよねぇ」
 マチルダがウィンクした。
「まっかせときな!テファにいつものようにやってもらうさ!」
「ティファニアに?」
 ルイズとヤンが怪訝な声を上げる。マチルダがクイと顎で示した先には、いつのまにや
ら杖を手にしたティファニアがやって来ていた。その口からは既にルーンが漏れている。

闇に惑いし哀れな影よ 人を傷つけ貶めて 罪におぼれし業の魂・・・

いっぺん(以下自粛)

729 :ゼロのエルクゥ10 4/8 ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:51:10 ID:bx+CWtoJ
「恋人に操を立てる男性が快楽に抗いきれず、という背徳も……また一興よねぇ」

 キュルケは、『学院』と言う場所にはとても相応しくない言葉を口にしながら、念入りに体を清めていた。
 決闘の日以来、彼女の二つ名たる『微熱』は恋の炎となって、煌々と燃え上がっているのだった。『恋人がいるから』と柔らかく袖にされたことすら、自らの魅力に確固とした自信を持っている彼女にとって、闘志がみなぎるちょうどいいスパイスでしかない。

「うふふっ。さて、どうしてやろうかしら」

 今日は虚無の曜日。どうやって愛しき殿方を口説き落とそうかと微笑みを浮かべながら、キュルケは化粧を始める。
 ふんわりと湿った肌を薄手の布一枚だけで包んだ姿で鏡台の前に腰を下ろしている姿は、男子100人中100人が前屈みになるであろう、とんでもない色気を放っていた。

「ん、よしっ♪」

 制服に身を包み、マントを羽織り、おまけに制服のボタンをいつもより一つだけ余計に外すと、キュルケは鏡に向かって綺麗なウィンクを一つ飛ばした。
 目指すは、愛しき殿方たるルイズの使い魔がいる、隣のルイズの部屋だ。

「おはよう、ルイズ……って、あら?」

 躊躇なく鍵開けの魔法『アンロック』を使い、堂々と部屋に入ったキュルケだったが、もぬけの殻の部屋を見て残念そうに吐息をついた。

「うーん、まだ食堂かしら? あ、あれは……」

 虚無の曜日のアルヴィーズの食堂は、朝食の時間がいつもより長めに取られている。
 ねぼすけルイズはまだ朝食かしら、と踵を返そうとした時、窓の外に見覚えのある桃色の髪が垣間見えた。

「あたしともあろう者が、ヴァリエールに先を越されるなんてね。ふふっ」

 キュルケはどこか楽しげに笑うと、馬に跨って門を出て行く主従を見送り、別の部屋に向かった。

「ターバサー。あなたの風竜に乗せて―――って、あら? こっちも?」

 親友の使い魔たる、馬など歯牙にもかけないスピードで空を飛ぶウィンドドラゴンで耕一達を追いかけようとその部屋の扉を開けたが、こちらも空であった。

「……図書室にいればいいけど、またどこか行ってるのかしらね」

 タバサが忽然とどこかに行ってしまうのはいつもの事だったが、何ともタイミングが悪いわね、とキュルケは一つため息をつく。
 結局、図書室にもタバサはおらず、キュルケはしょうがない、とすっぱり諦め、耕一達が帰ってきてからの作戦を練るために部屋に戻った。
 しくじった手にはいつまでも拘らずにあっさりと捨てて次を見る。そんな見切りの早さも彼女の力であった。

§

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:51:54 ID:s1GbWYSN
支援

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 01:52:00 ID:rvkx8Z+y
しぇん

732 :ゼロのエルクゥ10 5/8 ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:52:37 ID:bx+CWtoJ
 中世文明の世界に、工業的な既製品を並べた服屋などというものはあるはずもなく、服というのは手作りか、仕立て屋と呼ばれる店でオーダーメイドされるか、どちらかだ。
 ルイズが選んだのは、もちろん後者だった。それも、宝石屋と併設されているようなセレブな店だ。こういう見栄はどこでも同じようなものらしい。
 現代社会ならジーンズの裾上げにも数日かかるものだが、さすがにただの中世ではなく、さっと杖を振るってあっという間に採寸を合わせてしまい、その場でお受け取りとなった。

「……なんか、変な感じだ」
「我慢しなさい」

 執事用の黒タキシード、なんてフォーマルなものでもないが、Tシャツジーンズよりは遥かにぱりっとしたお仕着せに身を包んだ耕一は、通りを歩きながらも身じろぎを止められなかった。
 なんだか演劇の衣装を着てるみたいだ、と、高校時代に文化祭で演劇をやった事を思い出していた。あれは確か『三銃士』だったかな。

「さて、次は武器屋ね。たしか、ピエモンの秘薬屋の近くにあったから……」

 先導するルイズは、見るからに裏通りの、怪しげな路地に突入していく。
 すえた臭いが鼻をつき、大通りでは見かけられなかったゴミや、見るに耐えない汚物なども放置されている。先ほどのセレブな店から急転直下だ。

「こんなところにあるのか……?」
「武器っていうのは、平民の傭兵とか、農民の狩人とか、そういう人が買い求めるものだから、あんまり綺麗なところにはないわよ」

 耕一の呟きに答えるルイズも、顔をしかめている。

「あった。あれだわ」

 指差した店の軒先には、ご丁寧にも、剣が交差した絵柄の看板がでんと掲げられていた。
 ドアを押すと、申し訳程度につけられている錆びついたカウベルが鈍い音を鳴らす。

「…………」

 店の奥のカウンターでパイプをふかしていた店主は、じろり、と入ってきた客に目を向けた。
 少女のマントに光る、貴族の証であるペンタグラムの施された外套留めを見やって、どことなく八○見乗児が声を当てていそうな風貌の店主はパイプを口から離した。

「旦那。貴族の旦那。うちはまっとうな商売してまさあ。お上に目をつけられるようなことなんか、これっぽっちもありませんや」
「安心して、客よ。こっちの従者に剣を見繕ってちょうだい」
「へえ。それを早く言っておくんなせいよ。昨今は下僕に剣を持たせるのが流行っているようですからなあ」

 一言目の警戒するような声から2オクターブ上がった営業声を聞きながら、商魂たくましいなあ、と耕一は感心し、薄暗い店内に所狭しと並んでいる武器に目を向けた。
 さすがに刀はなく、西洋剣、槍、弓、銃などが乱雑に立てかけられたり飾られたりしている。

「なんでも、『土くれ』のフーケ、とかいうメイジの盗賊が、方々の貴族の財宝を盗みまくってるって話でさ」
「ふぅん……そうなの」
「へえ。んだもんで、衛兵だけじゃなく、小姓や下僕にも武器を持たせてるぐらいで。その時にお選びになるのが……このようなものでさ」

 営業トークを続ける店主がカウンターの上に置いたのは、細身の剣。柄飾りとハンドガードのついたそれは、小奇麗、という言葉が似合う、ギーシュ辺りが持ったらさぞ絵になるだろうレイピアだった。

「しかし、お連れの方でしたら、もう少しごつめのがよろしいですかな?」
「そうね。コーイチが振ったら折れちゃいそうだわ」

 決闘の際に見せたとんでもない腕力を思い出して、ルイズはしみじみと言った。

733 :ゼロのエルクゥ10 5/8 ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:53:42 ID:bx+CWtoJ
「へえへえ。そうでさな。ではこちらなど……」

 と、店主がもったいぶった様子で店の奥に引っ込もうとした時。

「っ!? 誰だっ!?」

 自らに向けられる『意志』を感じて、耕一がざっと身構えた。

「えっ? ど、どうしたの、コーイチ?」
「……誰かいるのか」

 じっと、耕一は、籠に入れられたあまり質の良くない剣束の方を睨みつける。

「ほう、こりゃおでれーた! にーさん、俺の気配を感じたか!」
「えっ!? だ、誰っ!?」

 突如、店主でも耕一でもルイズでもない第三者の声が店内に響く。が、人影はなく、カタカタと金属の鳴るような音がしただけだった。

「こらデル公! 客がいる時は喋るなって言ってあるだろうが!」
「最初は喋ってねーぜ。そこのにーさんが俺を感じたみたいだったからな」
「け、剣が喋ってる、の? インテリジェンスソード?」

 カタカタ、と動いていたのは、一本の錆び付いた剣の柄飾りだった。声はそこから出ていたらしい。

「へえ、そうでさ。意志を持つ剣、インテリジェンスソード。どこの酔狂な魔法使いが始めたんだか知りませんが、こいつときたら、御覧の通りの錆び錆びだわ、インテリジェンスの欠片もないほど口が悪いわ、客にケンカは売るわで……ま、聞き流してやっておくんなせぇ」
「けっ! おめーのアコギな商売から客を守ってやってんのさ!」
「ええいこの口の減らねえボロ剣が! もう我慢ならねえ。貴族様に頼んで溶かしちまうぞ!」
「上等だ、やってみやがれ! こちとらもう世の中に飽き飽きしてたところだ!」

 剣呑な口ゲンカに、ルイズは呆れたような目を向けていた。
 耕一はそれに構わず、剣束に近付くと、その錆びた剣をスラリと抜き取った。

「っとと、なんでいにーさん、ちょっと待ってな……って……」

 かなり長い剣だった。五尺―――1.5メートルほどはあるだろうか。
 少し細身で錆びている点を除けば、記憶の中で次郎衛門が振るっていた大振りな野太刀にも劣らない長剣だった。

「ちょっと、どうしたのコーイチ。コーイチ?」

 ……いや、錆びている? しかしこれは―――?

「……おでれーた。にーさん、あんた『使い手』か」

 黙りこくってしまった耕一と剣を店主とルイズが呆然と見つめていると、剣が低く言った。

「『使い手』?」
「ああ、そうだ。にーさん、俺を買いな」
「いや、『使い手』って、何の事だ?」
「……忘れた」
「なんだそりゃ!」

 思わずズッコケそうになった。

734 :ゼロのエルクゥ10 6/8 ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:54:59 ID:bx+CWtoJ
「にーさんに似た奴が、俺の一番最初に握られてた記憶なのさ。何せ六千年も生きてんだ。少しぐらいの物忘れは勘弁してくれや」
「六千年!? それって始祖ブリミルの時代じゃない!」
「しそぶりみる? ああ、ブリミル嬢ちゃんか。そういやそんなご大層な事になってんだったな」
「じょ、嬢ちゃんって……も、もしかして、始祖ゆかりの剣? こんなボロいのが?」

 神をも恐れぬ発言に絶句するルイズ。性別すら不明な始祖が女だったという事実には目が向かないようだった。

「けっ! 溶かされたくねえからって口からでまかせ並べてんじゃねえ! お貴族様、こんなボロ剣なんて放っといて、こちらをどうでしょう。ゲルマニアの高名な錬金魔術師、シュペー卿の鍛えた名剣ですぞ!」

 と店主が出したのは、きらびやかに輝く立派な大剣だった。これも1.5メートルほどの長さで、太さは段違いに太い。ごつい剣だ。ところどころに宝石があしらわれており、刀身は金色に光り、鏡のように磨き抜かれている。

「へえ、これはすごいわね! コーイチ、どう?」

 耕一は無言で、その大剣を持った。
 錆び剣を左手に持ったまま右手で軽々とそれを持ちあげた様子に、店主の顔が少し引きつった。

「……こっちだな」

 しばらくして耕一が上に掲げたのは……ボロ剣の方だった。

「ええ〜? なんでそんなボロい方を?」
「なんとなく、だけどね。そっちは俺が振ったら折れる気がして、こっちは平気な気がするんだ」
「うーん、どう考えてもそっちの方が細いし、錆びてる方が折れる気がするけど……それに、かっこわるいじゃない」
「魔法がかかってるせいかもしれないな。脆さは全然感じられない。とにかく大丈夫な気がする」
「むうー」
「へっ。さすが『使い手』。そっちの娘っ子の目は節穴だが、にーさんはわかってるじゃねぇか。あんな光ってるだけの剣に俺様が負けるかってんだ」

 なぜそんな気がするのかはわからない。ただの大学生であった耕一に、武器の目利きのスキルなんてもちろんない。
 無意識の次郎衛門の記憶か、ただ自分の腕力から来る感覚か。

「はあ。そいつでよければ、新金貨百枚で持ってってもらって結構でさ」
「え、百もするの? あんな錆びてるのに?」
「お貴族様。そのぐらいの大きさの大剣なら、どんな数打ちでも二百はしまさ。錆びてる事で七十、厄介払い料が三十ってところで」

 店主の言葉を聞いたルイズが何か慌てた様子で、耕一に持たせていた財布の中を見た。

「……それにしましょ、コーイチ」
「ああ」

 なんとなく耕一は察して、何も言わずに頷いた。

「へえ、まいど」

 財布の中から百枚金貨を出すと、結構軽くなった。耕一の思った通りのようであった。

「どうしても煩いと思いましたら、この鞘に入れれば静かになりまさ。よかったなデル公、溶かされずにすんでよ!」
「デル公デル公言うなってんだ! 俺にはデルフリンガーっつう立派な名前があんだよ!」
「ご立派過ぎて涙が出てくらぁ! 身の丈に合わな過ぎてよ!」

 何気にいいコンビじゃないのかなこの二人。などと、腰に差した剣と親父の口ゲンカに挟まれながら、耕一はそんな事を思った。

§

735 :ゼロのエルクゥ10 8/8 ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:56:30 ID:bx+CWtoJ
「ふあーあ。ヒマだなぁ」

 学院の宝物庫は、本塔のかなり上階、最上階の学院長室の真下に位置する。
 扉の左右に一人ずつ衛視が立ってはいるが、中にある宝物の価値に比したら申し訳程度でしかなかった。学院の中心部に位置するそこを狙う賊などいるはずがなかったし、普段は通りがかる人すら皆無だからだ。

「ま、楽できていいじゃねえか。俺はここのシフト好きだぜ。今日は目の保養にもなったしな」
「ああ、そうだな。ミス・ロングビル、美人だよなぁ」
「あの切れ長の眼鏡がたまんねぇよな。むしろメガネって感じ? ああ、いいよなぁ……眼鏡は始祖の作り出した文化の極みだよ。そうは思わんかね?」
「……お前も大概だよな」
「貴様、眼鏡を愚弄するかぁ! 終末過ごさせるぞオラァ!」
「訳のわからん事で暴れるな!」

 コミカルにいきりたった衛視の一人が振り回した腕が、どん、と扉を叩く。

「うわあっ!?」

 次の瞬間、そこにするはずのない、ぎぃぃ、と木材が軋む音がした。
 強力な『固定化』の魔法が掛けられ、魔法による精巧かつ頑丈な鍵のついているはずのその扉が、開いた。

「あ、開いたっ!?」
「え、お、俺のせいっ!?」

 衛視の二人は飛び上がって驚き、慌てて中を覗き見た。魔法の灯りが灯った宝物庫の中は明るく、"それ"は彼らの真正面に、思いっきり目立つように残されていた。
 立派な黒曜石の壁に土を塗りたくられて描かれた、こんな書き置きだった。



 "烈火のキノコ"、確かに領収致しました。―――『土くれ』のフーケ

736 :ゼロのエルクゥ ◆yxbMPy6fic :2008/04/16(水) 01:58:20 ID:bx+CWtoJ
分割番号間違えた……>>733が6/8で、>>734が7/8ですね。失礼しました。
今回は以上です。支援ありがとうございました。楽しんでいただければ幸い。

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 02:10:54 ID:s1GbWYSN
投下乙であります


738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 02:11:48 ID:HqCogCBy
亀レスですが、レミリアの人乙です
『“鬼”と“薬師”は来なかった』て書いてますが、
来なかった、もしくは来れなかった理由と言うのも
次の話で書いて貰えると有難いです
如何せん、設定はとにかく知りたい性分なので

739 :ログイン規制うらめし:2008/04/16(水) 02:24:18 ID:ERzOErau
荒らしのバカと、規制しやがった管理側のバカのせいで1週間近く書き込めなかったウサを
晴らすぜ!
>>156
土のメイジで、ゴーレム使いの名手「マチルダ」。

余談:補給困難で窮地に陥ったルイズ一行を助けるべく、補給竜騎士部隊を指揮して飛来。
その後、3体の見事な連携プレーを見せる黒いゴーレム達に襲われて窮地に陥ったルイズ
達を救うべくそのゴーレムに挑み、拳でペシャンコにされて生涯を閉じるも、彼女が稼い
でくれた貴重な時間のおかげでルイズ一行は勝利。
翌朝、ルイズ一行がその地を離れる際に、一同により、マチルダ隊への追悼と感謝の敬礼
がなされた。

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 02:42:25 ID:Be2/AHu5
エルクゥの人乙。
烈火のキノコってw

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 03:13:34 ID:66Wuwkho
えーと確かセイカクハンテンダケだっけ?

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 03:47:46 ID:s1GbWYSN
>>741
それはアルルゥ(うたわれ
名言は『くり』

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 04:17:17 ID:Pa8CXkc4
なぜ幼少のころ何で無理して絵を誉めなかったのか?
と親を叩き起こして問い詰めるべき。

開花する才能あったかもしれないのにな

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 04:21:35 ID:Pa8CXkc4
スーパー誤爆ゴメンなさいorz


745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 06:36:26 ID:Sxhaw36s
>>735
>「貴様、眼鏡を愚弄するかぁ! 終末過ごさせるぞオラァ!」

週末の過ごしかた吹いたw葉鍵ゲーじゃないけど他にわかるやついるのかw

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 06:36:36 ID:Ygzg2iPI
ハクオロ召喚の人どこいってもうたんやろ?

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 06:44:41 ID:BwIoW8P7
エルクゥの人乙です。
長瀬の一族とかもハルケギニアにいたりするでしょうか?

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 06:50:22 ID:BwIoW8P7
キノコどういう形で保管されとるのかなあ、干しか漬物?
他のアイテム類と違って使い方が分からないつうことは無い(普通食わせるもの)からフーケイベント変わりますか
て事は無いだろうからフーケは取りあえず(自分で食べるのは避けるとして

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 08:22:29 ID:EWenooEF
なんだこのスレ?結構伸びてるが…
今までどれが人気だった?

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 09:06:05 ID:p/2QjNEr
ご立派な使い魔かな。

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 09:08:52 ID:T3WSb0hB
いや、1997年に始まったスレだから伸びてるだけ。速度は遅いよ。


752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 09:21:04 ID:qP5RYcvG
>>1997年に始まったスレだから

は?

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 09:26:24 ID:rFtWLHyF
>>752
あまりに現実離れしてるから
きっと、突拍子もない冗談だな
気にするだけ無駄無駄

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 09:47:40 ID:4w+c5EXY
冗談でしょ?
ageる人のがアレだと思うが。

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 10:11:24 ID:BwIoW8P7
なに?人気投票の話?
完結系なら「薔薇乙女も使い魔 」かな?

ローゼンなら全員ハルケギニアに召喚系の話なんか見たいけど
水銀灯はちい姉様ね

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 10:24:46 ID:f7fJlIuu
>>743
なんかヒトラー思い出した。

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 10:28:13 ID:pRoodFpE
ヒトラー召喚か………
権力を忘れてのんびりウエストウッドでハルケの自然を書いてるヒゲを想像した。



ヒトラーがおっぱい星人ってのは創作だっけ?
どっかで愛人の魅力について「乳がでかいから」と答えたっての読んだ記憶があるんだけど。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 10:35:30 ID:j0HkNVms
究極の使い魔「アリス」を生み出すため、7体の使い魔(ドール)を召喚し互いに争わせる始祖ブリミル

やっぱ外道だわこいつ

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 10:35:59 ID:EWenooEF
ゼロの使い魔だからゼロ(ルルーシュ)が召喚される話もあるんだろうなー
なんて思ってたらやっぱりあったかw

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 10:56:45 ID:BwIoW8P7
>>759
ああイザベラ様の嫁になるやつね
あれなら「イザベラ様の戦いは始まったばかりだ!」って打ち切りになりましたよ

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:00:12 ID:UY/ayh5S
>>760
アルビオン内戦が、第一次大戦欧州戦線の塹壕戦+日露戦争203高地攻防戦になるやつね。

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:05:30 ID:BwIoW8P7
>>761
黒アンリ=ヒトラー なのはさん=SS隊長
イザベラ様=ド・ゴール
で推移する予定だた第二部も見たかた…

あれはこちらで掲載依頼があってはねられてたんだよなあ…もしここで書かれてたら、どんなに叩かれたかと思うとゾクゾクするなあ

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:11:01 ID:EWenooEF
打ち切りだと?なんて勿体ない…
ゼロ(ルルーシュ)なんて実にこのスレ向きのキャラだろうに…

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:13:03 ID:P3/pnPL1
外部の話は肥溜めでやれ。

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:16:52 ID:9CNEWzXA
>>633

マグニートーかアポカリプス…アポはまずいな
トニー召喚のネタ考えてみようか
先日トニーはレガジーウィルスを感染させる事で自己再生、自己進化、
オールレンジ攻撃能力をアーマーに付与させたそうだし
これで補給も整備も不要だ

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:18:00 ID:+805FONY
たしかにローゼンメイデンなら全ドールが普通に召喚出来る

だが、ここはあえてJUM召喚で、仕立屋としてのし上がる話が見てみたい
エレ姉がマネージャー、カトレアがモデル、ルイズは店員・・・だめだ客が逃げる

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:22:10 ID:UY/ayh5S
水惑星アクエリアスに対して自沈攻撃を仕掛けて地球を救った直後の宇宙戦艦ヤマトを
まだかすかに息がある沖田艦長もろとも召喚というのはどうだろうか?

コルベール他の協力で、辛うじて修復に成功したことにすれば、タルブ戦どころか、
アルビオンにルイズが持って行く時点でレコンキスタ側が折れそうだが。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:25:17 ID:DbpKsJ0a
主砲撃てる時点で対抗勢力がなくなるぞ

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:26:52 ID:iLWdQ2Xh
どう考えても浮遊大陸を波動砲で粉砕しちゃいそうです<ヤマト

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:39:45 ID:Lq56akLY
>>765
7万の軍勢相手に磁力で剣やら武器を奪って突きつけたり、
飛んできた砲弾で逆に戦艦を撃ち落すマグニートー様がみえた

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:40:24 ID:FRvrZlxK
召喚した瞬間に、7万トンの鉄の塊が落ちてくるのですがw

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:52:59 ID:tjDGtBQP
木星で実際ふっとばしてるからなぁ>ヤマト

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:58:13 ID:9CNEWzXA
>ヤマト
しかも主観的正義で色んな星に政治介入してるし
まあエンタープライズ程じゃないけど


774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:58:16 ID:+805FONY
マグニート召喚

ただしミュータント無効化薬でただのおじいちゃんになっていた

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 11:59:19 ID:UY/ayh5S
さらばトリステイン 旅立つ船は 宇宙戦艦ヤマト
空のかなた アルビオンへ 運命背負い 今飛び立つ
必ずここへ 帰ってくると 手を振る人に 笑顔で応え

※トリステインを離れ アルビオンへ はるばる臨む
宇宙戦艦ヤマト

さらばトリステイン 愛する人よ 宇宙戦艦ヤマト
トリステインを救う使命を帯びて
戦うメイジ萌えるロマン

誰かがこれを やらねばならぬ
期待の人が 俺達ならば
※くりかえし

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 12:19:51 ID:fbqSyECg
発進してから30分位で到着するような旅にロマンはありません。

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 13:01:47 ID:/GUfxi4s
この度スピルバーグで映画化が決まった「攻殻機動隊」から
スキャンティ刑事こと草薙素子召喚

あれ?ネット世界でないなら普通のヒトだな?


778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 13:05:34 ID:Be2/AHu5
義体の維持が出来るなら銃なしでもハルケギニアではかなりの戦闘力の持ち主ではあるな。
メンテなしでどんだけ持つか知らんが。
んでタルブにあるのは・・いや、いるのは「あいつら」だよな?

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 13:15:12 ID:BwIoW8P7
遅レスだが魔砲の人の話でミトコンドリア・イブを思い出してしまた
たしかミトコンドリアも元は人体の外部にあった別種の生命体だったけ?


780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 14:22:44 ID:heItKNHa
ヤマトは技術が中世レベルのハルケギニアではオーバーキルに見えるが
頑張れば第3艦橋は潰せるぞw

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 14:23:45 ID:+805FONY
あ、ローゼンメイデンで一つ気が付いた

薔薇乙女は人形だから、虚無の使い手以外の誰が召喚しても設定上の問題がないんだ

782 :鉄郎と魔法の星(1レスのネタ):2008/04/16(水) 14:25:04 ID:HJ/DN871
「次の停車駅は〜、惑星ハルケギニア〜、惑星ハルケギニア〜、停車時間は一ヶ月〜」

鉄郎はその星で聖地と呼ばれた銀河鉄道ステーションに降りた直後、コントラクト・サーヴァントで召喚された

ルイズの使い魔となった鉄郎は、盗難された学院の秘宝を奪還するためにフーケのゴーレムと対峙する

「テツロー!この秘宝『宇宙の竜騎兵』は取り返したわ…」  「ルイズ!それを"返せ"!」

鉄郎は戦士の銃コスモ・ドラグゥーンでフーケのゴーレムを撃ち砕き、勝利した

後に鉄郎とルイズは神聖アルビオンとの戦争に巻き込まれ、戦艦レキシントンの攻撃に晒されるが
その時、タルブ村の地下での長い眠りから目覚めた宇宙戦艦ヤマトがやってきた(第二案、ハーロック)
ルイズは戦艦ヤマトの艦首で虚無の魔法をエネルギー変換して、レキシントンに叩き込んだ
「…これは…波動砲…」

後に鉄郎はルイズを守るため、7万のアルビオン軍に戦士の銃一丁で立ち向かうが
深い傷を負った鉄郎はウエストウッド村に住む金髪で豊満な体型の黒服女性に助けられる
「…鉄郎…999に帰りましょう」

鉄郎はこの星を去った

なお、メーテルや森雪、エスメラルダのような松本零冶作品の女性とは似ても似つかぬルイズは
鉄郎にとっては女でなく、恋愛対象にはなりえなかったとか

                          ルイズが星野鉄郎を召喚

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 15:22:46 ID:jsxU0z7M
パクマンさん召喚しようぜ。
アトミックバーナーとか攻撃的装備もあるしさー。

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 15:30:46 ID:/GUfxi4s
>>783
パクマンさんはやっぱ若本ヴォイスなのだろーか

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 15:41:24 ID:pRoodFpE
パクマンさんに必要なのは、ギリギリを見極めたセクハラだろうがっ!
テファにナメクジスーツを着せておマチさんとこうぬちっとねっとりと絡まりあう粘液に照る肌と湿り気を帯びるシーツの音がなんというかもうね

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 16:02:35 ID:/GUfxi4s
>>785
すると・・・・・・・アレか・・・・・・・・・
ワルドがバッタ王子のポジションか


787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 16:18:37 ID:BwIoW8P7
>>781
メイジ以外でもいいわけだからなシエスタとかエルザとか

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 16:49:48 ID:lWt6v4Hh
パクマンさんは岩田光央です

789 :一発ネタ:2008/04/16(水) 16:55:59 ID:MXymqvl+
よゐこ浜口0円生活@ハルゲキニア

「な、なんやここは?」
「んちゅー」
「うわ痴女や!ピンク色した痴女がおったで!大変や!」
「あんた使い魔、言う事聞かないとご飯抜き!」
「な、突然何言うとるねん・・・もうええわ、森で0円生活や!」

一緒に召還されたしゃくれが暫定使い魔としてルイズに連れ去られ本気で困るハマグチェ
「ど、どないしよぉ・・・取りあえずライターがあるしな!それより携帯は・・・圏外や・・・」
学院近くのモンスターが住み着いていたような洞穴を発見する浜口
「うわ、なんか黒いのがこびりついとるけど包丁もある!斧もあるで!人が入れそうな釜もある!これは・・・・もしかすると住めるで!」

討伐されたミノタウルスだかオーガの住みかで生活用具を使って取りあえずその辺の草を集める
「うわっにがっなんやこれ食えるんか」
川で魚を採り
「川魚とったDOH!!!!!!!!!」

弓矢を持ったら使い方が頭に流れ込み
「わ、わしは・・・もしかすると天才かもしれん。お、おそろしい男や、わし。」

生態系を破壊しつつ生活していくのだった おわり

その頃 ガリア
「なんやゲームも知らんのかジョゼフくんは、まったくしゃーないなー教えたげるから」
「いや、チェスが」
「いいっていいって面白いから」
「だからチェスの続きが」
「ほんまジョゼフくんはチェス好きやなぁ」

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 16:59:03 ID:WSHSetvZ
>>780
新ヤマトだと第3艦橋部も恐ろしく強化されていたりします。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 17:07:07 ID:XaCVLbyB
>>789
課長何してんだww

792 :風林火山:2008/04/16(水) 17:14:02 ID:ypEVF8ab
すごくお久しぶりです。
前から随分間があいてしまいました。
こんな時間ですが、投下しても宜しいでしょうか。
大丈夫なようでしたら、20分前後に投下させて頂きます。

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 17:14:24 ID:HaU16uMp
>>777
少佐はガーゴイルって言われるんだろうか

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 17:21:36 ID:/GUfxi4s
かもんかもんかもーん


795 :風林火山(10):2008/04/16(水) 17:23:06 ID:ypEVF8ab
それでは、投下させて頂きます。


―――――その光景に、勘助は目を丸くした。

「これが、『桟橋』・・・『空船』か」

ギーシュが必死にフーケと戦っている頃、勘助達は桟橋へとたどり着いた。

(話には聞いたのだが・・・やはり、己の目で見れば、違う)

改めて、この国の技術に驚かされる。

「時間が無い。急ごう」

ワルドが、驚いている勘助に声をかけた。
3人は、薄汚れた階段を昇りはじめた。

―――ザッ

背後で、靴が地面と擦れる音がした。

「―――!?」

勘助とワルドが反応し、振り向いた。
そこには、フーケと共にいた、黒マントが立っていた。

「姫様っ!」
「ルイズッ!」

勘助とワルドが、黒マントの男とルイズの間に割って入る。
勘助は、デルフリンガーを。
ワルドは、杖を抜き、構えた。
黒マントは、呪文を唱えながら勘助とワルドを避けるように回り込み、ルイズへと迫った。

「姫様!」

勘助は機敏に反応し、ルイズをその手で抱えた。
そこへ、ワルドと黒マントが、同時に呪文を唱える。
だが、完成したのは黒マントの方が一瞬、早かった。
その呪文の正体に気づいたデルフリンガーが、声をあげる。

「『ライトニング・クラウド』!いけねぇ相棒!」

即座に、ルイズを後ろへと弾く。

「グッ」

瞬間、デルフリンガーを介して激しい電流が勘助の体を走り回る。


796 :風林火山(10):2008/04/16(水) 17:23:49 ID:ypEVF8ab

「勘助っ!」

腰を地面に打ち付けながらも、ルイズは思わず叫んだ。
黒マントは、その勢いのままルイズへと突進する。

「くそっ!」

そこへ、呪文を完成させたワルドの『エア・ハンマー』が叩きつけられた。
黒マントは、うめき声一つ上げずに、階段からはるか下へと落とされた。

「勘助!」

ルイズが、勘助を抱き上げる。

「大丈夫!?勘助!勘助!」

「姫様、ご無事で・・・」

朦朧とした意識の中、それだけを言うと、勘助の瞼は重なった「。


―――――自分の、せいだ。

(私のせいで・・・勘助が・・・)

目にいっぱいに涙を浮かべて、ルイズは勘助を抱きかかえていた。
その横に、ワルドがスッとしゃがみ込み、勘助の脈をとっていた。

「大丈夫。どうやら、気を失っているだけのようだ」

ワルドは、やさしくルイズにささやく。

「でも、あれだけの攻撃を受けたんだもの・・・一刻も早く、治療しないと・・・」

ワルドが頷く。

「そうだね。・・・でも、ここから下に降りるには遠いし、それに、そんな時間もない。このまま、彼を連れて船に乗るしかないな。船医が居てくれることを祈ろう」

慰めるように優しく、ルイズの肩を抱きしめた。
2人は、気絶した勘助をレビテーションで移動させ、船へとたどり着いた。
そして、ワルドが交渉をすませ、特別に船を出発させることになった。

(やっぱり、ワルドは凄い・・・)

ルイズは、何所か惹かれるように、ワルドの事を思った。
だが、同時にそれを意識する度に、チクリ、と得体の知れない胸の痛みをも味わっていた。
ふと視線をやると、目を閉じたまま浅く呼吸をしている、異相の青年の姿があった。

(勘助・・・)


797 :風林火山(10):2008/04/16(水) 17:25:44 ID:ypEVF8ab

―――――これは一体、どうしたのだろう。
辺りの混乱によって、勘助は深い眠りから目を覚ました。
キョロキョロと、周囲を見回してみる。

「ここは船の中だよ、相棒」

声は剣から発せられていた。

「相棒が黒マントにやられてから、あの男爵が相棒をここへ運んで、そのまま出発したんだ。今はアルビオンの目の前ってところだな」

「なるほど。だが、この騒ぎはいったいどういうことだ?」

深い眠りから目覚めたばかりでも、勘助の頭はしっかりと働いていた。
デルフリンガーが説明してくれたことに感謝しつつ、疑問をぶつける。

「どうやら、空賊に捕まったらしいね。そら、外から笑い声がするだろ?あれさ」

それに、目を見開いて驚いた。

「なんということだ!こんな時に捕まるとは、運がないな。して、姫様は・・・」

勘助の最大の心配事を聞いた。
最も、このアルビオンで事を行っているからには、恐らくは反乱軍の作戦の一つだろう。
トリステインの、それも上級の貴族であるルイズには、まだおいそれと手を出すことができないはずだ。

「さあ。娘っ子も表にいるようだが。まぁ、まだ捕まって何分もたっちゃいない。どうにかなってるってことは無いと思うがね」

それを聞いて、勘助は胸をなでおろす。
ついで、デルフリンガーと刀を手に取った。

「とにもかくにも、様子を見ねばならん」

言うと、そのまま船室のドアを開き、空賊達の前に姿をさらした。

「船の積み荷はすべて買った。料金は手前らの命だ」

そこには、空賊の頭と思われる人物と、頭を落とした船長らしき人物がいた。

「勘助、目を覚ましたのね!」

ルイズは、空賊に手を捕らえられながらも、勘助の姿を見ると言った。
ついで、空賊の頭が勘助を見やった。

「おぉ、まだいたのか・・・ほう、中々上等な装備じゃねぇか。そこの貴族の従者か?まぁいい。そいつもフン縛って連れて来い!」



798 :風林火山(10):2008/04/16(水) 17:29:17 ID:ypEVF8ab

―――――捕らえられた勘助達は、船の営倉に閉じ込められた。
勘助は武器を取り上げられ、ルイズとワルドは杖を奪われていた。
周りには、うず高く積まれた積み荷があった。
酒樽や穀物の詰まった袋、武器や弾薬までもが雑然としてあった。
勘助とワルドが、それらを興味深く眺める中、ルイズが口を開いた。

「勘助、大丈夫なの・・・?」

見れば、体を縮こませたルイズが、心配そうな眼で勘助を見ていた。
昨日の出来事を、深く気に病んでいる様子だった。

「いえ、もう問題はございませぬ。しかし、不覚を取り、姫様を危険に晒してしまった。そのこと、深く反省しております。ワルド男爵がいなければ、今頃は二人とも生きてはいなかったでしょう」

慌てたようにルイズが言う。

「そ、そんなことないわよ!勘助がいなかったら・・・」

そこへ、ワルドが口を挟んできた。

「尤もだ。確かに、貴方は人を指揮し、戦略を立てる能力は素晴らしい。この僕でさえ、遠く及ばないだろう。その事は、身を持って理解した。」

勘助を正面に見据えながら、だが、と言葉を続ける。

「こういう事態とあれば話は別だ。訓練を受け、素晴らしい力を持っているようだが、いかんせんメイジとの戦闘経験が不足している。」

鋭い目で、勘助をにらんだ。
そして、一息貯めて、言った。

「それでは、ルイズは守れない。」

「ワルド!そこまで言わなくても!」

ルイズが慌てて口をはさむ。

「いや、事実だ。このことをしっかりと認識してもらわなくては、また同じ事になるかもわからない。なにせ、ここを上手く脱出した後は、さっきよりも余程危険なことになるのだからね」

ワルドはルイズに振り返り、言った。

「ルイズにも、そのことを認識して貰わなければならない。僕は、元々君たちの護衛の為に呼ばれたんだ。当然、君たちよりも強く、戦いに長けている。」

しっかりと、ルイズの目を見つめて、告げる。

「ルイズ。君を守れるのは、僕だけだ。」

じっと、ルイズの目をワルドは見つめた。
だが、不意にルイズは視線を逸らしてしまった。

「ふぅ。まぁ、まだ仕方ないね。でも、僕は急がないよ、ルイズ」

優しく、ワルドはルイズに囁いた。
その様子を、勘助は静かに見つめていた。



799 :風林火山(10):2008/04/16(水) 17:30:23 ID:ypEVF8ab

―――――ガシャン、と突然扉が開かれた。
やせ過ぎの空賊だった。
その男は、じろりと三人を見回すと、どこか楽しそうに言った。

「お前たち、アルビオンの貴族派か?」

誰も答えない。

「おいおい、ダンマリじゃわからねぇよ。でも、そうだったら失礼したな。俺たちは、貴族派と手を結んでいてな。ここを自由に荒らす代わりに、王党派を捕まえる密命を帯びているのさ」

「じゃあ、やっぱり反乱軍の軍艦なのね?」

「いやいや、俺達は雇われているわけじゃねぇ。あくまで、利用し合う対等な関係さ。まぁ、お前らには関係無い。どうなんだ?貴族派か?そうだったら、きちんと港まで送ってやるよ」

勘助とワルドは、内心ほっとした。
ここで、しっかりとルイズが答えれば、ひとまずは危険を冒さずに港へと降りられる。
さらに、ここである程度気に入られれば、近くまでは危険を冒さずに行けるかもしれないのだ。
だが、ルイズは首を縦には振らなかった。

「誰が薄汚い反乱軍なものですか。私達は王党派への使いよ。まだ反乱軍が勝ったわけじゃないのだから、アルビオンは王国で、私たちトリステインを代表してそこに向かう貴族なのだから、大使ね。大使としての扱いを要求するわ」

「「な・・・」」

二人とも、思わず声が出てしまった。
ルイズは、それをジロリと睨むと、

「何よ、ウソついて頭を下げるくらいなら、死んだ方がマシよ」

と言い捨てた。
そんな様子を見て、空賊は呆れたように笑った。

「正直なのは美徳だが、長生きはできねぇな。まぁ、そこでよく考えて待っていろ。ただじゃ済まねぇだろうがな」

空賊は去って行った。

「ひ、姫様!一体何を・・・」

珍しく、勘助が狼狽している。
それを、どことなく楽しそうに見ながら、言った。



800 :風林火山(10):2008/04/16(水) 17:32:37 ID:ypEVF8ab

「最後の最後まで私はあきらめないわ。地面に叩きつけられる瞬間まで、ロープが伸びることを私は信じてる」

(姫様・・・)

苦々しい思いを持ちながら、しかし勘助の目には、ルイズがとても眩しく映った。
しかし、どう言っていいものか分からず、思わずため息をついた。
ワルドが寄ってきて、ルイズの肩を叩いた。

「いいぞ、ルイズ。さすがは僕の花嫁だ」

ルイズは、複雑な表情を浮かべて、うつむいた。
すると、扉が開いた。
先ほどの、空賊だった。

「頭がお呼びだ」


―――――そこは、立派な部屋だった。
豪華な内装に、豪華なディナーテーブル。
その上座に、空賊の頭が座っていた。
大きな水晶のついた杖を持っている。
どうやら、メイジらしい。
それだけでなく、脇に控えている幾人もの空賊も、杖を持っていた。

「さて、単刀直入に言おうか。王党派と言ったな?」

「ええ、言ったわ」

「何をしに行くんだ?あいつらは、明日にも消えちまうよ」

頭は、歌うように笑って言った。

「貴族派につく気はないか?あいつらは、メイジを集めている。礼金も、たんまり弾んでくれるだろうさ」

「死んでもいやよ」

そう答えたルイズの体は、小刻みに震えていた。
怖いのだろう。
だが、それでもルイズは前を向いて、どうどうとしている。

(姫様が・・・!)

勘助は、目から涙が出そうだった。
あの、姫様が。
病弱で、今にも倒れてしまいそうだった姫様。
もう、一年も生きられぬと言い、いなくなってしまった姫様。

(その姫様が、ここまでにどうどうと・・・)



801 :風林火山(10):2008/04/16(水) 17:34:07 ID:ypEVF8ab
そこまで思い、何かおかしなことを考えていることに気づいた。

(一体何を考えて・・・姫様が死んだ?馬鹿な)

一体、自分は何を考えているのだろうか。
勘助の敬愛する姫様は、ここにいるルイズだけであり、彼女は健康そのものといえよう。
気力も満ち、これから成長なさる方だ。
勘助は、自らのおかしな思考に呆れる思いだった。

「もう一度聞く。貴族派につく気はないかね?」

その言葉を聞き、勘助は今まで考えていたことを、内心で一笑して片付けた。
ルイズが、再び口を開く。

「たとえここで殺されようと、貴族派につくなんてことはあり得ないわ」

(ここまで言った以上、もうどうにもならん・・・頭を抑え、港まで何とか逃れるしかあるまい)

勘助は、あたりを見回し、行動する瞬間を探した。
ワルドも同じなのだろう。
彼も、周囲に気づかれぬように目をやり、腰を若干落とした。
だが。
頭は、突然大声で笑い出した。

「トリステインの貴族は、気ばかり強くてどうしようもないなぁ。まぁ、どこぞの国の恥知らず者どもよりは、何百倍もマシだけれどね」

それまでの態度を一変させた頭領に、3人は戸惑った。

「失礼した。貴族に名乗るのなら、こちらから名乗らなくては」

周りに控えた空賊共が、一律に笑いをおさめ、直立した。
頭は、カツラだったのだろう、黒髪を剥いだ。
ついで、眼帯を取り、作りものだったらしいヒゲをも取り外した。
すると、そこに現れたのは凛々しい金髪の青年だった。

「私は、アルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令長官・・・」

若者は、身なりを整え、威風堂々と声を発した。

「そして、アルビオン王国皇太子。ウェールズ・テューダーだ」



802 :風林火山(10):2008/04/16(水) 17:35:36 ID:ypEVF8ab

―――――なんという・・・
流石の勘助も、苦笑を隠すこともできないでいた。

(反乱軍を制圧するために、補給を断つという手段は定石といって良い。だが、大将自らがその船に乗り、賊として働くなど、古今東西聞いたことすらない)

それだけ切羽詰まっているのだろう。
大将自らがとなれば、それこそ王軍は100の手勢すら無いのかもしれない。
そう思ってもおかしくは無い出来事である。

(もはや、崩れゆく旧権力に味方する者はおらんのだな)

この国々の貴族たちは、己の国の名誉のためには命をも投げ捨ていると聞いた。
だが、実際は保身を第一に考え、利に貪欲な者達だったのだ。
甲斐の者達と何も変わらない。
だが、人である以上それは当然なのだろう。
越後の侍共は、主君の、上杉家の為に命をも捨てて戦った。
あのような豪傑共が多く集う国なぞ、極々希少な存在に違いない。
チラ、とウェールズを見た。
この国はもう、幾分とも持たないだろう。
様子を見る限り、今この瞬間に滅んでしまっても驚きはしない。

(だが、血は絶やしてはならぬ。王の血が残っている限り、国は滅びはしない。皇太子をトリステインに導き、その名の下に戦えば、味方の士気は著しく上がるだろう)

勘助は、すでにこの皇子をどうやってトリステインまで亡命させるかを考えていた。



803 :風林火山:2008/04/16(水) 17:37:40 ID:ypEVF8ab
以上で投下終了です。
読んでくださった方、ありがとうございました。

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 17:52:38 ID:/GUfxi4s
乙ですー
常識すら異なるこの世界で彼の知略がいかなる軍略を生み出すのか
期待しちゃいます

805 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 18:44:50 ID:KMXa9MKE
風林火山の人、乙です

知将だって前線で活躍出来るんだぞーというとこみせてくださいm(_ _)m



では、予約も無いようなので第十六話を投下します

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 18:44:54 ID:Sxhaw36s
>>756
スプリガンのヒトラー(表人格)はいい人だったよな…

>>757
グロス・ぱいッ!チュラント と申したか

807 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 18:45:57 ID:KMXa9MKE
 慌ただしいウエストウッド村の朝食が終わった。
 急いでマチルダとティファニアの話が聞きたいルイズとヤン。今朝はルイズまで朝食の
後片づけを手伝っている、大慌てで。ヤンも馬にエサを与えて、即ティファニアの家に向
かった。
 リビングに集まってテーブルを囲むのはマチルダ・ティファニア・ルイズ・ヤン、そし
て壁に立てかけられたデルフリンガー。ルイズとヤンはコップに注がれたワインなど目も
くれず、ティファニアの話を瞬きもせずに聞き入っていた…。


――四年前、降臨祭の始まる日。
 母と共に隠れていた家へ王軍が襲撃。モード大公派の貴族は抵抗するも敵わず、無抵抗
を貫こうとした母も殺害された。父より渡された杖を手にクローゼットの中で隠れていた
ティファニアは、記憶消去魔法で襲撃者の記憶を消して難を逃れた。
 この魔法のルーンは、古いオルゴールが奏でる曲を聴いている時に、頭に歌と共に浮か
んで来たもの。
 財務監督官だったモード大公はアルビオン王家の財宝を管理しており、中には王家の秘
宝も多数存在した。そのうちの一つに、音の鳴らない古ぼけたオルゴールもあった。子供
の頃、同じく王家の秘宝だった指輪を嵌めてオルゴールを開けた所、曲が聞こえてくる事
に気が付いた。不思議な事に、その指輪を他の人が嵌めても、他の人には曲は聞こえては
来なかった。
 綺麗で懐かしい感じのする曲だった。その時浮かんだルーンと一緒に、いつまでもティ
ファニアの頭の中に残った。それから何度も、ルーンはティファニアの危機を救った…。


 ルイズが興奮した様子で尋ねる。
「ね、ねぇ、ティファニア。その曲って…どんなの?」
「あ、私の事はテファでいいですよ。それじゃ弾きますので、待って下さい」
 テファは暖炉の前にハープを抱えて座り、ハープの旋律と共に歌い始めた。
 心に染みるように、声が響く。月明かりに光る髪のように、美しい歌声だった。


神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。
         左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる。

神の右手がヴィンダールヴ。心優しき神の笛。
                  あらゆる獣を操りて、導きし我を運ぶは陸海空。

神の頭脳はミョズニトニルン。知恵のかたまり神の本。
                あらゆる知識を溜め込みて、導きし我に助言を呈す。

そして最後にもう一人…、記すことさえはばかれる…。

四人の僕を従えて、我はこの地にやって来た…



       第十六話   王が守るべきもの



 曲を聴き終える。だが、しばし誰も口を開かない。目を閉じたまま、美しくも寂しげな
曲の余韻に浸っている。
 最初に口を開いたのはマチルダ。
「始祖ブリミルが連れた四人の僕。ビダーシャルが言ってたのは『四の悪魔』。ガンダール
ヴとかヴィンダールヴとか…、全て符合するわね」
 その言葉にヤンも頷く。
「強力な力には、強力な安全装置がかけられる。始祖の力…『虚無』を受け継ぐ王家にか
けられた鍵が指輪と秘宝ってわけだね」


808 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 18:49:50 ID:KMXa9MKE
 ガタンッとルイズが椅子を倒して立ち上がる。
「と、言う事は!その指輪とオルゴールを手に入れれば!あたしは魔法を使えるかも知れ
ないってことね!?それも、『虚無』をっ!」
 小さな拳を握りしめてガッツポーズをするルイズをヤンが、まぁまぁ…となだめる。
「まぁ、君が本当に『虚無』の系統だったら、可能性は十分だね。ただ…アルビオンの指
輪は所在不明だし、オルゴールは恐らくロンディニウムのハヴィランド宮殿。管理はレコ
ン・キスタだよ」
「だ、だったらっトリステインよ!王家の秘宝の中に必ずあるはずよ!…って、始祖の祈
祷書だわ!!多分、城の祈祷書がオリジナル!?ああー!あれって確かクルデンホルフ大
公国行ってるじゃないのー!」
「ちょっと!落ち着きなさいって!!」
 拳を振り上げて興奮しだすルイズを、今度はマチルダがどぅどぅどぅと静める。

 そして壁の長剣を手に取り、錆びた刀身をテーブルの上に置いた。

「でと、その『虚無』の魔法を知っているって事は、やっぱりあんたは六千年前ガンダー
ルヴが持っていた剣…ということかい?」
「おうよ!、ま、そーゆーこった」

 威勢良い声を上げる長剣だが、それを囲む4人の視線は、どこか胡散臭いモノを見る感
じが混じっている。

「そ…そんな目で俺を見るなよな!そりゃ、なにせ六千年前の事なんだ。記憶だってハッ
キリしねーよ。だけどよ、そこのエルフのじょーちゃんのルーンを聞いて思いだしたんだ
よ。自分がガンダールヴに振るわれていた伝説の剣だってこと、ヤンに会った時に感じた
『使い手』が何なのか、自分が何故今みたいな錆びた姿になったのかを、よ」
 カチカチなる鍔と共に語られる言葉に、ヤンが納得したように頷く。
「なーるほどねぇ…あの時、武器屋で言ってた言葉、やっぱり予想通りだったね。それで
と、他の呪文とか使い魔の事とか、どんな事を思い出したかな?」
「え〜っとよぉ。ガンダールヴの力だ!」

 四人が、特にルイズがずずずぃと前のめりになる。

「『ガンダールヴ』は、手にしたあらゆる武器を使いこなし、主を守るんだ。その強さは心
の震えで決まる。怒り、悲しみ、愛、喜び、何でも良い。とにかく心を震わせるんだ」
 ルイズが、マチルダが、ティファニアがヤンを見る。ヤンは、自分をじぃ〜っと見つめ
る3対の視線を落ち着かない様子で受け止める。


 寝ぼけまなこで、猫背で、寝坊の常習者で、いつでもノンビリのほほんとした中肉中背
のオッサンが心を震わせる。歌のとおり、左手のデルフリンガーと右手の槍を力の限りに
握りしめ、天を衝くほどの激情を胸に、大地を震わすほどの雄叫びを・・・


「他にない?」
 ルイズはガンダールヴを後回しにすることにした。
「いや、他はサッパリ」
 長剣の答えはサッパリしていた。
「残念ねぇ、ガンダールヴについては収穫無しね」
 マチルダは不毛な妄想を早々に忘れる事にした。
「六千年も前の事ですもの。記憶違いもありますよ」
 ティファニアは長剣の記憶自体が間違ってると判断した。
「ま、ワインでも飲んで気分を変えようか」
 ヤンは皆にテーブルに置かれたままのワインを勧めた。


809 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 18:52:08 ID:KMXa9MKE
 ゴクゴクとワインを飲み干したルイズは、溜息混じりに肩を落とす。
「はぁ〜、まぁ六千年も経てば、錆びてボケるのもしょうがないか…気長に記憶が戻るの
を待ちましょう」
「いや、錆びたのは六千年とは関係ねーんだよ」
 長剣が抗議すると同時に、刀身が光を放つ。そして光の中から現れたのは、今まさに研
がれたかのごとく輝くデルフリンガーだった。

 危うい程の美しさを秘めた片刃剣の刃に、四人から感嘆の溜め息が漏れる。

「これが俺の本当の姿だぜ。ただよぉ、なにせ六千年も生きてると、退屈でな。面白い事
もねえし、つまらん連中ばっかりだったんだ。飽き飽きして、テメエの姿を変えたんだ」
 ティファニアは目を輝かせて長剣を見つめる。
「凄いですね!さすが伝説の剣なんですね」
「おうよ!スゲエだろ!…まぁ、ヤンがガンダールヴである限り、俺が錆びてよーが何だ
ろーが、カンケーねぇんだろうけど…」
「いやいや、そんな事はないよ。うん。これだけ綺麗な剣だと、いやぁ、子供の頃を思い
出すなぁ。磨き甲斐がありそうだって思えるよ」
「あんだそりゃ?」

 輝くデルフリンガーの問に答えるのは、ヤンの父である星間交易船の船長ヤン・タイロ
ンの話。古美術品の収集が趣味で、よく骨董品を磨き鑑賞していた。
 ヤン誕生の報を聞いて父は呟いた。「おれが死んだら、この美術品はみんなそいつのもの
になってしまうんだなあ」…そして、古い花瓶を磨き続けた。
 妻が急性の心臓疾患で急死した時、手にしていた青銅の獅子の置物を床に取り落として、
こう言った。「割れ物を磨いている時でなくて良かった…」
 で、そんなタイロンは幼いヤンの扱いに困り、しょうがないので壷と布を渡して、二人
並んで一緒に美術品を磨いたものだった。

「…でも、父が死んでビックリしたよ!何しろ、あれだけ収拾した美術品がティーカップ
一個を除いて全部偽物だったんだ!おかげで僕は一文無し。その万歴赤絵のカップも、家
に押しかけてきた暴漢共に壊されちゃったし」
 腕組みしながら懐かしそうに父との思い出話をするヤン。

「で、ヤンよ」
「なんだい?デル君」
「俺を、どうするって?」
「磨く」
「…今、俺が自分で自分の錆びを落としたの、見てた?」
「もちろん。でも、父は『美術品は心を豊かにしてくれる』って言ってたよ。鑑定眼は豊
かにならなかったようだけどね」
「そうか。まぁいいや、綺麗にしてくれよ」
「任せてくれ」

 ポカッといい音がした。ルイズとマチルダが左右からヤンの頭にゲンコツ喰らわしてい
た。

「と・も・か・く!」
 一気に緊張感の失せた場の空気を、ルイズが強引に入れ替える。
「聖地の『門』も、『虚無』も、鍵は王家の血統!目指すは各王国に伝わる始祖の秘宝って
ワケよ!
 こーしちゃいられないわ。ヤン!マチルダも、すぐに出発よ!まずはロンディニウムに
行って、ウェールズ皇太子を探すわ!」
 マチルダが止めようと声を上げる間もなく、ルイズは自分の荷物の所へ飛んで行ってし
まった。


810 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 18:54:17 ID:KMXa9MKE
 残った3人と一振りは顔を見合わせて苦笑い。
「アルジサマは、止めても無駄そうだね」
「そのようだわねぇ」
「しょうがないですよ。ヤンさんもルイズさんも、必ずまた来て下さいね」
「そんじゃ、エルフの嬢ちゃんも元気でなー」

 というわけで、手を振るティファニアと沢山の子供達に見送られ、ルイズ一行は慌ただ
しくウエストウッド村を後にした。




 シティオブサウスゴータ。
 サウスゴータ地方の中心都市。人口4万を数えるアルビオン有数の大都市で、小高い丘
の上に建設されている。円形状の城壁と内面に作られた五芒星形の大通りが特徴的。軍港
ロサイスとロンディニウムを繋ぐ交通の要衝である。
 ちなみに、ロサイスはロンディニウムから南へ300リーグ。ウエストウッド村はロサイ
スから北東に50リーグほど離れた森の中にある。
 影が長く伸び始めたころ、一行は「こんなとこで休んでらんないわよ!」というルイズ
をなだめ、この都市で一泊する事にした。

 ただ、サウスゴータの街に入るに際し、マチルダには幾つかしなければならないことが
あった。
「いいね、あんた達。村を出たら、私はマチルダ・オブ・サウスゴータじゃなくて、ロン
グビルだよ。トリステイン魔法学院学長の秘書。ここやロンディニウムくらいになると、
平民でもあたしの顔を覚えてるヤツが出てくるからね」
 と言ってロングビルは顔を隠すようにフードを目深に被る。
 ルイズが不審げに覗き込む。
「アルビオン王家は滅んだんだから、もうモード大公の娘って名乗っても大丈夫なんじゃ
ないかしら?」
「そうもいかないよ。王家が追わなくても、いまだに教会が追ってるかもしれないのさ。
エルフに与する異端としてね。さすがにこの街であたしを教会に売ろうてヤツは少ないと
思うけど、念には念を入れないとね」
 ルイズもヤンも、少し複雑な想いで頷いた。
 
 始祖の力『虚無』こそが世界を滅ぼす力であり、宿敵エルフは暴走する虚無の『門』か
ら世界を守っている…。
 こんな事実が広まれば、始祖ブリミルを崇める教会は根本から存在意義を失う。いかな
る手段を使ってでも事実を知るルイズ達を闇に葬るのは疑いない。教会が味方でなくなっ
たのは、二人もロングビルと同様なのだ。


 3人の乗る荷馬車はシティオブサウスゴータに入った。街とその周辺は内戦の焼け跡が
あちこちに残ってはいたが、もう目立つ程ではない。むしろようやく訪れた平和を喜ぶ活
気で満ちていると言える。
 そして内戦終結に伴い軍役を離れたメイジ達が街を走り回る。
 土のメイジ達が建築や土木工事に杖を振るい、穴だらけになった道路を補修したり排水
溝を整備していく。火のメイジ達が鍛冶職人として熾した火により鍋や包丁や釘が作られ
る。水のメイジは内戦で傷ついた市民達を癒し、あちこちに溜まった汚水を処理する。風
のメイジ達が木材を切り出し材木に変えて建築現場へ運んでいく…。
 もちろん平民達も自らの手で同じ事をしている。だが、メイジが杖を振るえばあっとい
う間に同じ事を成し遂げてしまう。これでは自力で頑張るより、メイジにお金で頼む方が
効率が良いし楽だ。特に水メイジの治癒魔法は、高額ではあっても効果は抜群で、科学を
超えていると言えるだろう。


811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 18:54:36 ID:/Vv3XQT7
ヤン・・・お前ガンダールヴに向いてないよ支援

812 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 18:56:25 ID:KMXa9MKE
 そんな光景を見ていると、御者台のヤンは肩を落としてしまう。
「これじゃ、平民の技術はいつまでたっても発展しないよな…。
 メイジが貴族という特権階級になるのも、ここでは当然なんだよなぁ」
 手綱を握るヤンのぼやきに、荷台で街を眺めているルイズは、何を当たり前の事を言っ
てるのかという感じに首を捻る。
「そりゃそうよ。だからこそメイジは貴族たりうるのよ。別に、根拠も意味もなく誇りを
抱いてるわけじゃないわ」
 同じく荷台でフードに顔を隠しているロングビルも、ルイズの言葉に同意する。
「貴族だからって威張り散らすのは間違ってるけどね…でも、力ある者として責任を持つ
のは本当さ」

 ヤンが戦った銀河帝国での貴族は、ただの人間。平民と遺伝学上において何の差違もな
い。だがハルケギニアでは、魔法が血統由来である以上、DNA上に厳然たる差が生じて
いる可能性がある。
 ハルケギニアにおいて貴族は平民を支配するが、平民も貴族の魔法に守られている。魔
法に甘えて自らの努力を怠っている、というのは酷だろう。魔法文明がある以上、科学技
術発展の必要性が乏しいのだから。ハルケギニア貴族は銀河帝国貴族のような社会に取り
付く寄生虫ではなく、社会の構成要素として以上に文明の基礎として重要な地位を占めて
いる。
「しょせん、政治体制なんて効率よく社会を運営する手段のひとつ。その時代に最も好都
合な政治体制が選ばれる。だから環境次第で王政にも民主共和制にもなる。そしてハルケ
ギニアでは、魔法を使える者が断然強いし責任がある…だからここでは貴族制度も間違っ
てはいない、か」
 歴史における政治体制の推移、その現実の一端に触れたヤンは、自分が今まで信じてき
た理想や理念も絶対ではないことを思い知らされてしまった。

「よぉ、ヤンよ。なーにブツブツ独り言を言ってるんだ?」
「うん、デル君・・・平民の地位向上は難しいなぁって思ってね」
 ルイズがやっぱり呆れた口調で答える。
「当然よ。誰も彼もがヤンみたいに学があって頭が切れるわけじゃないんだから」
 ルイズの言葉を隣で聞くロングビルも当然という風に頷く。自分の力を褒められたヤン
ではあったが、素直に喜ぶことは出来なかった。


 日暮れ前に宿を探そうとした3人だが、復興事業で経済は好調らしく、どこも満室。何
軒も回った末に、ようやく上の下といった感じの宿に一部屋を取れた。ただしベッドは二
つだけだったので、ヤンは床で毛布に包まって寝ることになるが。
「あら、私とヤンが一緒のベッドで寝ますよ?」
 というロングビルの女神のような微笑みは、鬼のような顔をするルイズには通じなかっ
た。


 そして夜。3人とヤンに背負われた剣は、一緒に街へ繰り出し情報集め、ということに
なった。
 遍歴の修道女のごとくフードをかぶって顔を隠したロングビルに連れられ、狭く入り組
んだ石畳の細道を抜け、モード大公の時代から縁がある、信用の置ける店や人物を回って
いく。
 ほとんどはスカボローの町で聞いた話と変わらなかった。だが、ある酒場で店主に紹介
された兵士の話は、三人の興味をひくに十分なものだった。


「ああ、確かに見てたぜ。王子は生け捕りにされたよ」



813 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 19:01:38 ID:KMXa9MKE
 右頬に大きな切り傷を持つ、いかにも歴戦の戦士という感じな男は、麦酒のコップを
グイっとあおる。
 街の再建事業に従事した沢山の職人達や、故郷に帰る兵士達や、引退して毎晩飲みに
来てるのだろう老人など、様々な人でごった返す店内。そんな店の片隅のテーブルで、
貴族の少女と使用人風な男とフードを目深に被った女性に、自らの武勇伝を誇らしげに
語った。
 たっぷりとおごられた麦酒とローズトビーフを前にして上機嫌で。

「ニューカッスルの戦闘はよ、正直言って戦闘なんてもんじゃなかったな。城壁は戦艦
の砲撃であっという間に瓦礫に変えられて、一番槍を焦った兵隊度どもが一気に突っ
込んだわけよ。それを一番に迎え撃ったのが、ウェールズ王子ってわけさ。
 王子様の魔法は、そりゃあ凄かったぜ!沸き起こる突風やら竜巻やらで、突っ込んだ
部隊は一瞬で全滅しちまったよ!王子とはいえ一人に、だぜ!?
 が、そこまでだ。んな大魔法を使えば、あっという間に魔力が尽きる。最後は、えと、
なんていったかな?杖を剣みたいにする、ああ!ブレイドっつったっけ?それで一人で
二番隊へ、俺のいた隊へ突っ込んできたわけよ。
 でもよ、杖が切れ味抜群の剣になるっつっても、しょせん一人だ。うちの隊長さん、
土のラインでね。王子の足元を泥沼に変えてもらって、足を取られて動けなくなったと
ころを、みんなで槍で囲んでプスプスと穴だらけ。偉い人の命令で、死なない程度にし
といたけどよ。多分、死んだ方がマシってくらいだったんじゃね?あとは水メイジ達が
いろいろ魔法かけながら連れてったぜ。
 そのあと、新皇帝と一緒にいるのを見たってヤツが結構いるから、今頃元気でやって
んじゃねーの?」

 そこまで一気に語った男は、ムシャムシャと旨そうにロースとビーフへ噛り付いた。
 これを聞いてるヤンは、腕組みしながら一心不乱に考え事をしている。
 ルイズは黙って麦酒を口にした。

 ロングビルがグィッと前のめりになる。
「それで、他に生存者とかいなかったの?」
 聞かれた男はうぅ〜んと唸りながら天井を見上げた。
「多分、いねえな。なにせ城壁が崩れてからは、みんな凄かったからナァ。平民だって
メイジだって褒美目当てに先を争って貴族の首にたかってた。名のある首を狩り終えた
後は城で金銀財宝の奪い合い。死体は身ぐるみはいだし、殺し合いにまでなって」

 という所まで語ったところで、横で話を聞いている少女メイジから怒気が立ち上って
いるのに気が付いた。冷や汗をかきながらチラリと見る。
 案の定、ルイズは仇でも見るような目で睨み付けてきて立ち上がった。
「あんた、それでもアルビオン国民なの!?自分の国の王を殺して、死者を辱めて!」

 ロングビルが慌ててルイズの口をふさぎ、椅子に座らせる。

「失礼したわね。気を悪くしないでもらえるかしら?」
 ルイズの剣幕に驚いた男だったが、特に怒るような様子はなかった。
「ああ、別にかまわねえさ。もしかしてお嬢様、外国からかい?」
「そーよ!トリステインから来てるわよ…それがどうしたってのよ!?」
 尋ねられたルイズは顔を真っ赤にして怒っているが、男は納得して頭を上下させてい
た。


「ジョナサン!?お前、ジョナサンじゃねえか!!」


 突然ルイズ達のテーブルに大声が飛んできた。ジョナサンと呼ばれ、目を見開いて武
勇伝を語っていた男は振り向いた。
「あ…チャールズ?チャールズじゃないか!!生きてたのかよ」
「もちろんだぜ!俺だけじゃない、ほら、こっちには!!」
「おお!マッシュも!アンディも!みんな生きてたかあ!!」


814 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 19:04:03 ID:KMXa9MKE
 どやどやと入り口から入ってきた若者達が、ジョナサンの所へと駆け寄ってくる。
 いきなりルイズ達ほったらかしで展開される、目の前の再会の輪。肩を組んで涙する
彼等の再会は、ロングビルがわざとらしく大きな咳払いをするまで続いた。
 ジョナサンは「へへへ、すまねえ。みんな、この4年で散り散りになった、家族みた
いなもんでよ」と頭をかく。

 そして話は再開された。ジョナサンはじめ、酒を酌み交わしながら再会を喜び合う4
人の思い出話として。
「全く、あの四年前以来、ほんとにサウスゴータは苦難の日々だったからぁ」
「ホントだぜ!モード大公がエルフ匿って、ここの太守も一緒に…」
「おまけに!街ごと異端審問にかけられて!マッシュのオヤジさんなんか、太守の家で
植木職人してたってだけで、親族、全部…」
「酷かったよな、ありゃ…大釜で一分煮られて、生きてられるワケがねえだろ!何が異
教徒だ!俺たちがどんだけ真面目に教会へ通ってたと思ってやがる!!
 て…あれ?マッシュ…どうしてお前助かったんだ?」
「ああ、そんときたまたまタルブへワインの買い付けに行ってたんだ。以来、帰るに帰
れなくてよ」
「そっか…お前だけでも、生きててよかったぜ」
「ああ!まったくだぜ。ンでよ、聞いてくれよ!俺、生き残っただけじゃねえんだよ!
我が一族の恨み、見事にはらしてきたんだぜ!!」
「え?恨みを晴らしたって、もしかして、お前、王を、ジェームズ一世を!?」
「そうさ!あの老いぼれの首、俺が討ち取ったのさ!!」
「ほ!ホントかよマッシュ!?」
「ああ!全く無様だったぜえ!杖を振り上げて呪文唱えようとしたけど、舌がまわんね
えんでやんの。まずは槍で腹を串刺し!そのあとナイフで滅多刺しにしてやった!
 ホラこれ、その功績でもらったんだ!」

 そういってマッシュと呼ばれた若者は、懐から勲章を取りだした。金色に輝くそれは、
店のランプの光を反射してキラキラと輝いている。
 マッシュは、見るからに立派そうな勲章を愛おしげに頬ずりした。

「全く、これで胸張ってオヤジ達の墓に行けるぜ…あのジェームズの死に損ないがよ、俺
の、俺の!全てを、奪いやがってよぉ…。
 レコン・キスタの蜂起を聞いて、すぐに参加したさ。死ぬ思いで戦場かけずり回って、
棺桶に片足突っ込んで。それもこれも、あのボケじじいの首を取る、ただそれだけを、そ
れだけを、支えに…」

 勲章を握りしめ、ポロポロと涙を流す。誇らしげな言葉とは裏腹に、どう見てもうれし
涙には見えなかった。

 ジョナサンも、チャールズも、アンデイも、身体を丸めて泣き崩れる若者の身体を優し
くさすった。
「すげえよ、おめえは立派だよ!サウスゴータの誇りだぜ」
「わかるぜ、その悔しさ。この四年、貴族だろうが平民だろうが、みんな異端審問で家族
を失ったからなぁ。新しい領主は無茶苦茶な税金かけやがったし。誰も彼も教会に睨まれ
るのが怖くてビクビクしっぱなしだ。おかげで街は、どんどん人が逃げていく有様だった
しなあ」
「ま、税金がたけえのは新皇帝も同じだけどよ。おまけに元は坊主なのが気にくわねぇけ
どな。でも、恨み晴らせただけでもめっけもんだわ。街から逃げた連中もドンドン帰って
来てるし、これでやっと元通りだなぁ」

 既に彼等の念頭には、ルイズ達の事はない。彼等は四年間の事を語り合った。モード大
公の一件でサウスゴータの民が彼等がどれ程の辛酸を舐めたか。アルビオン王ジェームズ
一世と教会へ、どれ程の恨みを募らせていたか。
 ロングビルもヤンもデルフリンガーも、そしてルイズも彼等の姿を黙って見つめていた。





815 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 19:06:34 ID:KMXa9MKE
 宿に戻ってからも、ルイズは何もしゃべらなかった。
 夕食にも手を付けなかったが、それはどうみても、夕食のプディングが不味そうだとい
うだけの理由ではない。

 深夜。そろそろ寝ようかというヤンの言葉に小さく頷くルイズ。だが着替えずそのまま
寝ようとしたので、慌ててヤンが服を脱がせた。さすがにこの時は、隣で見ているロング
ビルも「甘やかしちゃダメ」とは言わなかった。
 もそもそとネグリジェを頭から被りながら、ボソッと独り言のように呟く。

「王族は…立派なメイジで、ウェールズ皇太子だって、風のトライアングルで…なのに、
なんで…」

 ヤンは一瞬答えに窮する。横を見るが、ロングビルも困った顔をする。

 代わりに答えたのは、長剣だった。
「でも、同じような事は、この前あったじゃねえか」
 ルイズがチラリとデルフリンガーを見る。
「王女様の手紙の件だよ。公爵は言ってたよな、おめーさんがアルビオンで死んでたら、
王家に叛旗を翻すつもりだったって。
 モード大公みてえにお家取りつぶしになるか、さっきのニーチャン達みたいにレコン・
キスタの一員になってたかはしらねーけどよ」

 ルイズは、何も言い返さなかった。




 二つ並んだベッドにルイズとロングビルが眠っている。
 ヤンはテーブルの横で、布団にくるまっている。
 レースのカーテンの向こうには、双月に照らされた街が見える。

 ベッドの片方から、人影が起きあがった。
 そっと床に降り立ち、静かにヤンの所へと歩いてくる。
 頭から毛布を被ってこんもり丸くふくらむヤンの横で、躊躇するように立ちつくしてい
る。


 しばらく悩んだ後、毛布の裾をめくって中に入り込んだ。 


「・・・?」
 布団の中、自分の目の前に、何かが丸まっているのに目覚めたヤンが気が付いた。
 一瞬ロングビルかと思ったが違った。もっと小さくて細くて、髪がフワフワしてる。

「…ルイズ?」

 一瞬ビクッとした。
 だが、そのまま何も言わず動かない。

 ヤンは、丸まった少女の頭を優しく抱きしめた。


「・・・王家って…魔法って、なんなの?」


 囁くような声で、ルイズが問う。


816 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 19:08:18 ID:KMXa9MKE
「…魔法で戦争は出来ても、政治は出来ない。それだけの事だよ」
 ヤンの言葉に、ルイズは何も答えない。
 ただヤンの胸の中で、小さく丸くなる。

 ほどなくして、ルイズは健やかな寝息を立て始めた。
 ヤンもルイズの小さな頭を撫でながら、眠りの世界へと旅だった。


「やれやれ…先を越されちまったよ…」
「残念だったなぁ。ま、今晩くらい譲ってやれや」
 もう一つのベッドでは、ロングビルがデルフリンガー相手に愚痴りながら寝ていた。




 次の日。
 昨日までの落ち込みはどこへやら。ルイズは御者台で元気に手綱を握っていた。
 荷台ではヤンと、フードを深く被ったロングビルがルイズの背中を眺めている。
「さーって、それじゃロンディニウムよ!ウェールズ皇太子に絶対会うんだからね!ンで
もって指輪と、オルゴールと」
 ルイズは既に王家の秘宝を手にする気らしく、気がはやってしょうがない。馬も半ば駆
け出している。
 そんなルイズにヤンが不安げに声をかけた。
「ちょっと待ってよ、ルイズ。どうやって皇太子に会うつもりだい?何かあてでも」
 ルイズは肩越しに振り返り、ニヤリと笑う。

 そして、胸元から封書を取り出してヤンとロングビルに示した。

 ロングビルはキョトンとする
「それって、公爵からの手紙が入れられていた封書よね。それがどうしたの?」
「ふっふーん♪これに入っていたのは手紙だけじゃないの。例の不可侵条約締結、その祝
賀式典への招待状が入っているんだから!」
 ポンッとヤンが手を打つ。
「なーるほど!さすが公爵、アルビオンの貴族を見てきなさいという事かぁ」
 だがロングビルは渋い顔だ。
「私には縁の無い話よね。もし私まで出席したら、マチルダってばれてしまうわ」
 ルイズは得意満面で封書を戻した。
「ま、その辺の事は後で考えましょ。ただ、まだトリステインの大使がロンディニウムに
滞在しているかどうかが分かんないの。手紙には、恐らく明日までアルビオンにいるって
書いてあったけど
 とゆーわけで、急ぐわよ!」
 御者台で立ち上がるルイズの姿に、ヤンとロングビルは顔を見合わせる。荷物の上のデルフリンガーが不安そうな声を上げる。
「おいおい、そんなに急いで荷馬車がコケたりしたら」
「だーいじょうぶよ!あたしの腕を信じなさいっ!」

 ルイズのかけ声と共に手綱が空を切る。
 荷馬車はロンディニウムへ向けて、一路北へ走り出した。


               第十六話   王が守るべきもの  END


817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 19:11:25 ID:/Vv3XQT7
提督の人乙&GJ

ルイズはアホの子だからなぁ・・・ヤンの言葉をどこまで理解できるのかw

818 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 19:19:57 ID:KMXa9MKE
以上、投下終了

今回はかなり説教臭くなった気がします。
つか、いつまで経っても話が進まない・・・


最初は短編のつもりだったのになぁ。どーして話がこんなに長くなるのだろう


ともかく、失礼しました〜

819 :ゼロな提督16:2008/04/16(水) 19:21:49 ID:KMXa9MKE
ああ、一つ書き忘れた。追加します

今回、ようやくデルフリンガーの存在意義が書けました。
ようやく、という感じで感無量です

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 19:22:42 ID:BwIoW8P7
を、ウェールズ生きてたんか?


821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 19:30:39 ID:fbqSyECg
提督の人、乙です。

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 19:39:37 ID:DxdaXqRZ
提督乙
綺麗になってもデルフの存在意義は欠けたまま。
ガンバレデルフ。

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 19:41:36 ID:1ugKPlfY
提督の人乙

まあ、封建社会って良い面もけっこうあるからなぁ
ヤンにはちょっとカルチャーショックか

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 19:43:59 ID:B0ZZn8Pl
提督の人
内容もさることながら、投下ペースも速い
元ネタの作家も見習ってほしいな

某田中は、年1冊ぐらいでどうやって食っているんだろう?

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 19:46:35 ID:iLWdQ2Xh
過去の蓄えがありゃ余裕だろ
収入があるたびに殆ど使うような庶民じゃあるまいし。

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 20:01:03 ID:pRoodFpE
乙ー。
おマチさんが堂々と「寝取る」モードで行動中ですか………
さておき、「本当に神様から力を授かった貴族」という存在にヤンの苦悩が面白いですな。
そしてヤンとルイズが別れる時までにルイズがどう成長するやら。

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 20:20:48 ID:0762SYU9
「ボソグ……ジャデデジャス…!ゴギッ!サイト!」

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 20:27:13 ID:ggg5NCoG
誰か、誰か、グロンギ語翻訳表を!
パソのデータが飛んだときに無くしちゃったのよね。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 20:27:38 ID:o/anlgRi
>>823
ss中でヤンも言ってるが、
社会の発展段階に即した政治形態があるってことだよね。
民衆の教育水準が低い社会で民主制を採用しても有効には機能しないだろうし。

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 20:46:27 ID:xLO3xDCG
グロンギ語って検索すれば至る所に…
ラ、ラガバゲギガブチュグゼグバ!?

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 20:50:45 ID:/m1x3YnP
これではヤンはハルケギニアで民主主義を提唱しようとかは思わんだろうな。
なんだかんだでルイズのおかげで拾った命だし一生執事かねぇ。



832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 20:52:48 ID:CfRMXEyy
>>828
クウガとのクロスですかな?
期待せざるを得ない。今から支援するぜw

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:01:45 ID:bWENJjRU
>>828
ボソグ:ころす
ジャデデジャス:やってやる
ゴギ:おい

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:03:06 ID:BwIoW8P7
つうかあれだ。エルフ領は民主共和制でないの?


835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:04:10 ID:2Gai+Fe7
提督投下乙です。
マチルダさんの出自がテファとごっちゃになってますよ。(大公ではなくその部下の太守の娘)

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:04:13 ID:iRr/Bk1x
つまり現在のハルケギニアの政治体制は種族差別だったということですね

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:05:30 ID:ODdW7kXv
>>834
先住魔法が使えないエルフというものがいるのかどうか―――
いないのなら、別におかしいことじゃない。

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:12:32 ID:PQleHh7+
エルフは民主共和制です。
商人がサハラに出入りしているし、そのうちヤン、サハラにこもっちゃうかも。

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:20:58 ID:j0HkNVms
民衆がバカで無責任だった時の民主制はまさに最悪の政治形態だからなあ

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:22:23 ID:ODdW7kXv
>>839
独裁者がばかで無能、でも派閥論争にだけは長けているという状態よりはいくらかまし。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:24:51 ID:/m1x3YnP
>>840
ビッチ姫アンアンのことか・・・
アンアンのことかーーーー!!?


842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:25:51 ID:hRuTAYbt
>>824
銀英伝にしろ創竜伝にしろアルスラーンにしろ、

同じものを装丁を変えて出す。
イラストレーターを変えて出す。

その度に印税ガッポガッポ。
曲芸商法もビックリだ。

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:26:15 ID:zSO6PrBW
民主主義は最悪の政治形態ですよ
それまであった、全ての政治形態を除けばだけど

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:28:17 ID:ODdW7kXv
>>841
むしろ、某東亜のアイドルをイメージして書き込んだんだがな。

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:28:53 ID:dB403a3u
>>839-840
そのやばい状態の国で軍人やってたんだよなあヤンって

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:32:14 ID:jywnlmQ5
民主主義は別に構わない。
ただし、政治を行っている政治家自身に責任が無い、としか思えない現行の在り様を除けば。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:35:20 ID:BwIoW8P7
返す返すも黒アン様が黒なのはさんを呼び出して黒ゲルマニアを黒収容所国家に変貌させる話は見たかった…

打ち切りした作者が実は続けばこんな話だったんだよげへへへ、つうパターンでがっくりしたのは
往年の型月SS「ゾンビ」以来だなあ

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:36:10 ID:ODdW7kXv
政治談議は荒れるから、そっち系の場所に移ろうや。

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:43:09 ID:3QxIO0f5
今日のNGIDはID:BwIoW8P7か
最近はタチの悪い奴が増えたね、ほんと

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:45:04 ID:WZohhE0y
>>849
同意だが、ここで言う事じゃない。
俺と一緒に帰ろうぜ。

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:48:10 ID:nJ/YcRLx
貴族の有能性をこんなにはっきり書くと
まともな魔法が使えないルイズの無能が目立つなあ

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:51:45 ID:bk17RvgO
>>822
ここで発想の転換を
デルフは「武器」では無く『防具』及び『話し相手』と考えれば良いんですよ。

綺麗になったから壁に掛ける『芸術品』もこなせるようになった。

>>831
1 コッパゲ先生と組んで少しずつ科学を進歩させようと頑張る
貴族100と平民10の力関係なら貴族政治になるが
科学技術の発展で200と110 とか 1100と1000とかになれば
民主主義の芽が生えてくる

2 美人の嫁さんを貰ってノンビリ余生を過ごす
ついでにルイズに有給休暇などのシステムを導入してもらう



853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:54:55 ID:bk17RvgO
>>851
部下の数が3桁を超えれば
人徳とか指導力とかカリスマでカバーが可能になってくる(と言うか個人的能力の限界)が
かんしゃく持ちなルイズでは…



854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 21:55:27 ID:gX5E/27H
政治家としての才能はわかりにくいが魔法の才能は(虚無除く)わかりやすいからなあ。


855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:04:34 ID:ZfsLVREi
>>847
さあ、肥溜めに帰ろうか

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:05:10 ID:0Lf/ryN0
対七万戦でルイズに殿をさせたわけだか、
戦略的には先に逃がすべきじゃね?(虚無的な意味で)


857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:07:58 ID:zSO6PrBW
>>856
かもな
でも現場の人間に言わせりゃ
「戦争は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」
ってなるんじゃね

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:12:29 ID:jywnlmQ5
ブリミル以後、少なからず虚無属性のメイジは居たはず。
歴史に残っていないと言うことは、権力に利用されないよう隠れたか、飼い殺しにされたかのどちらかと思われる。
国家間で争いがあり、そこに虚無が絡んでいる以上、ルイズは飼い殺しが決定されているのではないだろうか。

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:13:35 ID:hRuTAYbt
>>858
ブツが揃わにゃ虚無とは分からない

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:16:33 ID:bk17RvgO
>>856
でも物語的には張飛が殿で仁王立ちするようなものじゃね?

ルイズって虚無に目覚めても
水や土と違って平時には役に立たない
沸点が低いから政治家や指導者にも向かない

戦場以外能力的に輝ける場所が無い


テファなら心に傷を負った人をいろいろな意味で治せるが…
(軽度なら胸を見ただけで少々のショックはそれ以上の衝撃で上書きされる
それを越えれば記憶消去)

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:30:56 ID:/m1x3YnP
>>860
ルイズってやっぱ傭兵向きじゃねーの?
あの魔法は暗殺向けだよ。
北斗神拳みたいなもんだし。


862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:35:37 ID:x7wsYaDx
いや、暗殺にだけは向かないぞ
何故なら、ハルケギニア広しといえど、人間を爆殺出来るのはルイズだけだから

「あ!こんなところに粉々に破裂した誰かの死体が!」
「ルイズの仕業だ!誰を殺したか知らないが、あいつをしょっ引けば分かるのさ!!」



863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:36:37 ID:yaJ6T7hq
殿は捨てごまの中で最強の物を使うよね
信長が秀吉を使った時は立候補だったけど

>>861
傭兵と暗殺者は違うと思う
根来衆と伊賀組は同じじゃない

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:38:32 ID:BwIoW8P7
普通に工事現場とかで使えるだろ?
ハッパの名手としてアパッチ野球軍のキャプテンに就任して欲しい

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:38:56 ID:DxdaXqRZ
確かに防ぎようは無いが、手口が皆一様だと同一犯だとバレる。
そしてルイズは爆発する失敗魔法で学院内で有名。
更にルイズはそれなりに目を引く美人で目立つ。
そんな奴が必ず犯行現場にいた、となればもうバレバレだろ。
数回の犯行で足がつく。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:40:21 ID:apvjq6p4
>>864
つまり俺達ゃ裸がユニフォームと言う事ですね、わかります。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:40:23 ID:Lq56akLY
>>789
しゃくれは素で人語をある程度理解してるくさいから困る

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:40:25 ID:RjMp3VZB
魔法がやっと使えるようになったと思ったら超実戦的な魔法か
殺し合いでしか役に立たせることが出来ないってのは16歳の女の子からしたら結構きついだろうな

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:40:56 ID:bk17RvgO
>>861
暗殺なら死体を埋めて処分するのが簡単な土じゃね?

土だと土砂崩れに巻き込まれた事故を装うとかも出来るが
爆殺死体だとコッパゲ先生かルイズが露骨に疑われる

肉片一つ残さず粉々にすれば別だが派手な爆発音が漏れる

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:42:33 ID:4ozP6vP/
47の続きを……

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:47:40 ID:DxdaXqRZ
いいことおもいついた。
バスタブいっぱいの硫酸を錬金すれば簡単に死体処理できる。
いや、死体を錬金して土にでも返してしまえばもっと簡単に証拠隠滅だ。

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:48:49 ID:WD8Oksdb
魔装機神からフェイルロード王子召喚
王位継承権を得るための魔力テストに落第し、死に物狂いで寿命縮めて努力して合格した彼なら、
きっとルイズをまともな貴族にしてくれるだろう
ところでフェイル王子、魔法使えたっけ

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:50:27 ID:Lu87pyRD
ルイズには発想力・応用力が「全く」無いからな……
図書館司書が一番ましな職かな。
エレオノールとはまた別のベクトルで嫁には向かんと思う。

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:50:27 ID:MXymqvl+
ティファのおっぱいやーらけー

875 :872:2008/04/16(水) 22:51:40 ID:WD8Oksdb
あ、まともってのは政治手腕とかそこらへんね

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 22:52:52 ID:zSO6PrBW
証拠隠滅よりいい方法があるぞ
実家の権力でもみ消す
これしかねえ

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 23:02:22 ID:HxogVnUJ
主を震わしたるもの身危うく、功天下を蓋う者賞されず
狡兎死して走狗烹らる
高鳥死して良弓蔵わる

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 23:03:34 ID:APla1Xco
>>872
たしか地上人大量召喚事件を引き起こした張本人じゃなったか?

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 23:15:47 ID:WD8Oksdb
>>878
あれは自分の死期が近いことを悟ってからの行動だから許してやって
ちゃんと自分の行為に責任取るために送還用のシステム作ってたし

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 23:38:27 ID:B0ZZn8Pl
「この、ダメメイジ!」

大泉洋さんを召喚

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 23:51:18 ID:kulTQNqt
虚無魔法って瞬間移動も含んでなかったっけ?
患部を特定してその部位だけをピンポイントで摘出できれば開胸・開腹なしで手術ができないかな?

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/16(水) 23:53:46 ID:HxogVnUJ
虚無と言っても担い手それぞれで使える魔法が違うだろ

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 00:01:19 ID:0fm0oonx
自分の虚無の魔法を全く使わないで最大勢力なジョゼフってすげー有能ではあるんだなとふと思った

アンアンなんて困ったら虚無頼み状態なのに

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 00:07:18 ID:R3nA4Jtq
戦術レベルで勝利したって、戦略レベルの不利は覆せないからね。

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 00:10:02 ID:m136FVuu
>>880
「あぁたね、いきなり『使い魔になれ』はないでしょーが!」
何故か一緒についてくる木村洋二

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 00:13:00 ID:j4L683ZF
>>880
>>885
1×8自重wwww
まさかこんなところでそのネタを見るとは思わなかった

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 00:14:54 ID:m136FVuu
>>886
STVつながりで、ルイズがどさ○こ君を召喚した光景を想像してコーヒー吹いた

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 00:45:56 ID:uavdGgoG
>>884
>戦術で、戦略の不利を覆す

「スザクじゃあるまいし!」
と思わず繋げてしまいたくなる俺orz

ギアスの人はやっぱ、ルルーシュに「黒の騎士団・ハルケギニア支部」を立ち上げさせるんだろうか?


889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 02:15:33 ID:bf2No99n
第二特務機関

       ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (●) (●)|||  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   ・・・・・・・・ゴクリ。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 02:26:42 ID:zsYnmTbz
全鯖復活ッ!!

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 02:28:00 ID:57IiNzf+
>>888
もしやったら俺は鳥肌立つわきっと・・・。


892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 02:30:20 ID:fcP0wvSY
>>889
なんという地雷

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 02:30:51 ID:57IiNzf+
どうも最近忘れるな。

894 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 02:33:40 ID:57IiNzf+
sage

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 03:10:26 ID:poKCadnP
>>884
但しルーデル小隊を除く

896 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 05:38:51 ID:esjIurNz
虚無の担い手って破壊力とか稀少価値とかよりも宗教的にヤバい気がしますね

始祖=神 魔法主義(始祖信仰)のトリステインで戦争開始(アルビオン攻め)の直前に虚無再来って公になった(一部上級貴族達にだけど)
もちろん鳥の骨(宗教国家の御偉いさん)は最初付近で情報入ってるはずで

そうした場合

@偶像化(女王として即位)
A異端審問(宗教裁判だから死確定)

B兵器として利用

のどれかではないでしょうか?

以下理由
@は王家=始祖の血筋ならば現王家ではなくヴァリエール家が本家筋になってしまう為 アンも喜びそう

Aは他人に証明出来ない

自分は神だと言っている様なもの 既に無礼
ルイズなら言い張るだろう
サイトのガンダ印もある
が信じて貰えるかどうかよりもはっきり言って教会関係とか宮廷貴族からしてみたら邪魔でしか無いでしょうから

Bはタブル戦の鳥の骨語録より推測


A+Bの仮定なら

鳥の骨やらが政治と宗教の安定やらなんやらのためにはルイズの存在は邪魔だったので指揮官達にルイズの事を特殊で強力な魔法が使えるので兵士達の士気向上の方便で虚無の担い手と言う事にしているとでも吹き込んでいた
結果ルイズは一人殿に指名された

てなかんじかな?

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 05:51:59 ID:nJuJl40H
これはまた、何とも、香ばしい……。

898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 06:49:55 ID:p6fn8jIE
Wtlが更新されてるじゃないですかぁぁ!
SS職人の皆さん頑張ってね!

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 06:50:52 ID:KyA5Ow+h
鳥の骨語録ってなんか響きがいいな

ところでルイズがアルビオン丸ごと召喚しましたとかって出来るのかな

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 06:58:52 ID:lI05wgbl
>>899
でんどろびうむ付きで?

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 07:34:41 ID:aj+nRTyl
>>900
でんどろは重力下の環境じゃ動けませんがな。(中のステイメンも無重力仕様だし)
スパロボ補正でミノフスキークラフトつけとく?

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 07:37:11 ID:lvKVUbcV
ミサイルコンテナに風石でもつめて、ビームも出力落とせば何とか―――

それで十分な戦力になるだろう。

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 07:55:12 ID:Th43EI4A
フネの砲弾くらいじゃ傷も着きやしねえだろうな

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 08:12:32 ID:bf2No99n
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part130
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1208387533/

つぎ

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 08:30:12 ID:xBofhQ4z
おつ

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 09:12:46 ID:QDL+80Tq
>>904
乙です。

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 09:50:07 ID:i29N9Bjf
>>903
アルビオンもなー

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 10:30:50 ID:V3/OU0O8
>>862
魔法の着弾地点を制御できれば暗殺はルイズの天職ですよ
誰かの作品であったけど馬車の車軸とか乗馬の尻とか、あるいは階段下りてる時に
足元ちこっと爆発、というか転ばせるだけで以外に簡単に殺せる。
しかも火や水などと違い目に見える形で魔法が飛んでいく、というのがないから。
 
ちなみに源頼朝は乗馬の鞍に棘付きの枝差し込まれてたのが死亡の原因といわれてますからね。


だれの作品だったかなぁ……


909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 10:45:00 ID:a6WNxh7Z
この作品って政治、戦略、戦術全部でコケてるのを
ヒーローが戦闘レベルでちゃぶ台返しって話だと思ってたけど、違ったんだろーか。

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 10:57:45 ID:ABpYjehh
孫悟空(主人公たち)が英雄だの伝説だので調子こいてるのを、御釈迦様(ジョゼフ)がいつになったら私の掌の上で踊っていることに気付くのかなとニヨニヨしながら嘲笑う物語です

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 10:59:59 ID:ABpYjehh
>896
語りたいなら原作10回読んでから避難所においで

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 11:21:30 ID:qAkxUWOr
樹雷の人のはず。
まあルイズっておバカな主張とおバカな行動とキレイゴト全開の理想によって墓穴を掘り、
それをサイトや友人の協力で危機を免れた後に秘められた才能で一発逆転!ってな
王道ヒロイック路線を行ってるところがあるし暗殺向きじゃないよなぁ。

あんまり合理主義に走るルイズはルイズらしくないし、そっち方面でいくとハルケにジョゼフがもう一人増えるじゃないかw
そう考えるとジョゼフっておいしいポジションとキャラだよな。

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 12:48:39 ID:X8u4bulh
ジョゼフはサガフロ2でいうカンタールのポジション

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 12:48:58 ID:8HU2xzFw
作者乙

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 13:30:53 ID:xmo3If0n
ブリミル「これもメイジのサガか……」

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 14:01:00 ID:a6WNxh7Z
ブリミル は バラバラになった。

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 14:14:48 ID:q+iJJOo5
ざんねん! ぶりみるの ぼうけんは ここで おわってしまった!

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 14:17:54 ID:kUDj/1H4
スパロボ新作スレ見て思いついたんだが、オーガスの起動寸前の時空振動弾を召喚
ハルケギニアと地球が混ざり合った相剋界が発生して、特異点となったルイズが
世界の正常化を目指して大特異点に向かうとそこにはもう一人のルイズが……


919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 18:12:17 ID:6C0Eityk
なんかいつもより過疎ってね?

920 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/17(木) 18:23:14 ID:dk/KsP5r
それではこのスレを埋めようか。

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 18:27:03 ID:c8CWZ80X
>>917
スパーSF大戦ネタですな

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 18:43:22 ID:cdW2PncM
確かに今日は妙に静かだ。
作家さんたちにも実生活があるから毎日投下があるわけじゃないにしても、なんとなく来る雑談も無いし……もしかして水面下で何か起きてる?

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 18:44:21 ID:wnhUmESm
自重しただけじゃね?

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 18:46:38 ID:n7TroEJC
1000か500KBどちらが先になるかな?

1000か500KBならコードギアスのC.C.を召喚。



925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 18:50:29 ID:rcWwFCs/
>>880
ほかの三人は召喚されることを知ってるんだよなw

「じゃあじゃあじゃあ、ハルケギニアにむけて」
「ちょっとまて、そこのヒゲ!」

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 18:54:16 ID:7Y0JAMYC
950なら「MARVEL ZOMBIES」よりマグニートー召喚を書くのです

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 18:56:31 ID:m136FVuu
>>925
原付でハルケギニア一周とか

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 18:59:14 ID:xL/XqcWB
>>927
どこかでだるま屋激突事件を起こすわけか。
あれは映像で見たことあるけどおもしろすぎる。
手元にないから用意できないのが残念だ。

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:03:04 ID:3cj+8bgv
もちろんこけしもだよな

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:07:41 ID:amw4wW8g
500KBならベルセルクからコイツを単身で召喚

         人
       , ´ ゛ ``ヽ    、;;; ゛゜゜ヾ;
      (⌒ヽ      i   ゞ`  ´ - ` '、 
        l\ ヽ ー― l  ミ `´ ゛ - ゜ミ
      、 \  __ヽ  ミ 、: ´ ` ゛、゙-
       ゝ    __ ノ   /ゞ.. ,, ..彡`
    (⌒ メ    \  /
     (`≠        ヽ
      7´     `iー'
⌒〜‐-、、      ん、
、    ノ ` ー――――'、‐〜
ミ_  〃  、、     ミ
   ~  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄―

……何の役に立つだろう?

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:12:31 ID:qAkxUWOr
500kなら某TRPGリプレイより古代超兵器持ちの二重人格魔法使い召喚
「出でよ、バラァァァァァァァァ」ゴウンゴウンゴウン

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:13:09 ID:xBofhQ4z
>>930
> ……何の役に立つだろう?
ルイズ応援団として。
でなきゃイシドロの代わりにマリコルヌかギーシュがエルフ次元流の弟子になるとか。

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:14:45 ID:zz0luqxg
妖精が使い魔でなにか問題があるのだろうか?

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:15:14 ID:TXtaOKpk
ようせいのことをいうのは

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:18:12 ID:zraZ1yqh
500kならピンクつながりでクロコダイン召還

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:22:30 ID:JaVFqR82
ようせいのことをいうのはよ(う)せい

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:22:47 ID:m136FVuu
500kならタバサの元に長門と岩崎みなみが召喚

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:22:47 ID:zz0luqxg
俺、クロコダインは緑色だとずっと勘違いしていたんだ。

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:25:45 ID:LRP25Cvq
>>930

結構役に立つ。
小さいし器用だし頭も悪くない

ただルイズに扱いきれるかどうか。

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:26:41 ID:hEmDX4EN
>>931
バラーがないと(ry

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 19:28:06 ID:xBofhQ4z
>>936
  カエリマスッテバ
[ー。ー]つ<<<;´w`)<ようせいのことをいうのはよ(う)せい

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:02:22 ID:rcWwFCs/
500kならムネモシュネの娘たちより麻生祇燐を召喚
致命傷を受けても立ち上がってくる燐にパニくるギーシュ

そして夜は・・・

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:17:16 ID:ujigiM3P
500kならEX!から大和一哉を召喚
ギーシュ相手に「お前、心に太陽当ててるか?」

944 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/17(木) 20:27:28 ID:dk/KsP5r
500KBなら、ズッコケ三人組を召喚

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:27:46 ID:wfs93LaR
500kならマシンロボクロノスからロム召喚

946 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/17(木) 20:36:14 ID:dk/KsP5r
うめ

947 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/17(木) 20:36:19 ID:dk/KsP5r
うめ

948 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/17(木) 20:36:23 ID:dk/KsP5r
うめ

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:36:24 ID:xBofhQ4z
>>944
じゃあ対抗して、500KBなら双子探偵を召喚

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:36:29 ID:FePT0T7q
>>895
それって小隊の定数が全てルーデルってことか?
ソ連人民が絶滅するわ。

951 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/17(木) 20:40:33 ID:dk/KsP5r
ウメ

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:40:35 ID:7QwBm5Np
ガーデルマンを忘れるなよ

953 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/04/17(木) 20:40:36 ID:dk/KsP5r
ウメ

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:44:00 ID:zraZ1yqh
>>944
あの三人組はどんな状況でもあっさりと元の世界に戻りそうだ。

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:45:01 ID:fE2FG15p
500ならウインケニーたん召喚

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:47:12 ID:nlgvHWTW
500なら仮面ノリダー召喚

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/04/17(木) 20:53:40 ID:SIn5lAZ2
                                          ○________
                               なぎはらえー     |:|\\:::::||.:.||::::://|    /イ
                                              |:l\\\||.:.|l///|  .///
                         __ ィ   ,. -――- 、     |:|:二二二二二二二 !// /
                        /    /          \.   |:l///||.:.|l\\\|/  /
                / ̄ ̄ ̄ ̄ 7 / / ./  / /   l l l lハ  |:|//:::::||.:.||:::::\\l    /
  ト、     ,.    ̄ ̄Τ 弋tァ―   `ー /  l从 |メ|_l  l_.l斗l |ヽ V |:| ̄ ̄ ̄ ̄ フ  ̄ ̄    |                  イ
  ヽ \__∠ -――く  __       .Z¨¨\   N ヒj ∨ ヒソj .l ヽ\|       / /     |                / !
   ヽ  ∠____vvV____ヽ   <   ≧__/ ゝ、t‐┐ ノ .|┐  . \   / /         \           /   l
.    \\_____ivvvvvvvv|   V.    (  (  /Tえハフ{  V   ‐一 '´ /     __. -―=-`      /  / l  l
       \!      |   / 入_.V/|      >-ヘ  \:::∨::∧  ∨ ∠二 -‐ .二二 -‐ ' ´ /        /   / l.  l
 __  |\       l/V  _{_____/x|    (_|::::__ノ   }ィ介ーヘ  /  ,.-‐ ' ´           /       ____  ̄ ̄フ ∧  l
  )-ヘ j ̄} /|        /___/xx|       _Σ___/| | |V::::ノ/ ∠___           {     /      `<  /  \|
  {  V  /`7.         /___./xXハ    ( |:::::::::::::::::ハ   >' ____ 二二二二二二>   /   __    〈
.  \_   |/        /___l XX∧     __≧__::::::::/:∧/   `丶、           /     {   {____ハ    }
    |   ヽ        /____|]]∧  __|__L.∠ ム'  <`丶 、 `丶、       /       \_____/    /
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   ノ     }       l ̄ ̄ ̄.|] >' ,. '  ̄ / .// :/  V'  \ ヽ    `丶\/                 /
  / ∧   { \      |      .|>' /      // :/ :/ :   ', l   \ ヽ  ,.-――┬      \         /
 入ノ. ヽ  く  ヽ______7 ー―∠__    〃  l :/    :l l     \V       ヽ       \    ,.  '´
`ー′   \  `<  | {      /   | /〃   :|/  __V/ ̄| ̄ ̄{_     \_      ` <
        \  `' ┴ヘ     {    .レ__r‐|ィ‐┬、lレ' |    /  ノ`y‐一'  >、_/   / ̄ 7丶、_   丶
         \    ヽ   /`ー「と_し^´ |  |    }  ム-‐'  /     /    \_/  /  /  ヘ    \
           ヽ   _>-ヶ--∧_}   ノ  j   /` 7 ̄ ̄ ̄{      (         ̄ ̄`ー‐^ーく_〉  .ト、_>
            ', /     人__/   .ィ  {__ノ`ー'    ヽ    人     \__              {  }  |
            V     人__/  / | /           ̄{ ̄  >‐ ァ-、    \             〉ー}  j
                {  / ./  ∨      __      ̄ ̄ >-</  / ̄ ̄         廴ノ  '
      <ヽ__      /し /        < )__ \   _r‐く___/  /    < ) \     {__ノ /
        Y__>一'    /         ___r―、_\ >'   `ー' ,.  ´       >.、 \__ノ    {
     ∠二)―、       `ー‐┐    ∠ ∠_r‐--―      <__       ∠ )__          \_
       ∠)__ノ ̄`‐⌒ヽ__|>      ∠)__r―――-― ..__{>        ∠_廴,. ⌒ー'  ̄ \__{>

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                                          ○________
                               なぎはらえー     |:|\\:::::||.:.||::::://|    /イ
                                              |:l\\\||.:.|l///|  .///
                         __ ィ   ,. -――- 、     |:|:二二二二二二二 !// /
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                / ̄ ̄ ̄ ̄ 7 / / ./  / /   l l l lハ  |:|//:::::||.:.||:::::\\l    /
  ト、     ,.    ̄ ̄Τ 弋tァ―   `ー /  l从 |メ|_l  l_.l斗l |ヽ V |:| ̄ ̄ ̄ ̄ フ  ̄ ̄    |                  イ
  ヽ \__∠ -――く  __       .Z¨¨\   N ヒj ∨ ヒソj .l ヽ\|       / /     |                / !
   ヽ  ∠____vvV____ヽ   <   ≧__/ ゝ、t‐┐ ノ .|┐  . \   / /         \           /   l
.    \\_____ivvvvvvvv|   V.    (  (  /Tえハフ{  V   ‐一 '´ /     __. -―=-`      /  / l  l
       \!      |   / 入_.V/|      >-ヘ  \:::∨::∧  ∨ ∠二 -‐ .二二 -‐ ' ´ /        /   / l.  l
 __  |\       l/V  _{_____/x|    (_|::::__ノ   }ィ介ーヘ  /  ,.-‐ ' ´           /       ____  ̄ ̄フ ∧  l
  )-ヘ j ̄} /|        /___/xx|       _Σ___/| | |V::::ノ/ ∠___           {     /      `<  /  \|
  {  V  /`7.         /___./xXハ    ( |:::::::::::::::::ハ   >' ____ 二二二二二二>   /   __    〈
.  \_   |/        /___l XX∧     __≧__::::::::/:∧/   `丶、           /     {   {____ハ    }
    |   ヽ        /____|]]∧  __|__L.∠ ム'  <`丶 、 `丶、       /       \_____/    /
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   ノ     }       l ̄ ̄ ̄.|] >' ,. '  ̄ / .// :/  V'  \ ヽ    `丶\/                 /
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 入ノ. ヽ  く  ヽ______7 ー―∠__    〃  l :/    :l l     \V       ヽ       \    ,.  '´
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        \  `' ┴ヘ     {    .レ__r‐|ィ‐┬、lレ' |    /  ノ`y‐一'  >、_/   / ̄ 7丶、_   丶
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                {  / ./  ∨      __      ̄ ̄ >-</  / ̄ ̄         廴ノ  '
      <ヽ__      /し /        < )__ \   _r‐く___/  /    < ) \     {__ノ /
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