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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part124

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 16:57:58 ID:c3ONaLXb
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part123
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1206190335/


まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

--------------------------------------------------------------------------------

    __              ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃  `ヽ  .    ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.    ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
               ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!

--------------------------------------------------------------------------------

     _        ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
     〃  ^ヽ      ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は
    J{  ハ从{_,      本スレへの投下で問題ないわ。
    ノルノー゚ノjし      ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず、
   /く{ {丈} }つ       本スレではなく避難所への投下をお願いね?
   l く/_jlム! |      ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   レ-ヘじフ〜l       ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
               ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。

--------------------------------------------------------------------------------

   ,ィ =个=、       ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’      ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
                姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
               SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
               レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 16:59:19 ID:4Ngn+HRW
>>1乙ー

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:05:25 ID:RfUTOvdi
>>1乙です

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:11:45 ID:0KmWqkwW
●     「こっ、こっ、こっ、こっ、こっ、この…バカ犬っ!!!」
┠〜〜〜┐ちゃんとここにいてぇ、わたしのちかくでぇ
┃  ●  ∫ ずっとわたしをい〜んつもい〜んつもみ〜んつめてなぁさぁ〜い
┠〜〜〜┘  よそみしてたでしょ、ほかのおんなのこぉ〜
┃         おしおきするのふぅ〜らりふぅ〜らりふぅ〜らちなやつうは
┃          (ん、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃ)
┃           どんたーちきかないからねいーいーわ〜けは
┃            たちみーつ〜んかれたかぁ〜ら
┃             ね・え・かたをっかしてよっ
┃              す〜き〜よ〜ンなんてうそ〜よっ
┃               き〜ら〜い〜ンこれもうそだわん
┃                ないないないぃだめよかんちがいぃ〜〜〜〜〜っ
┃                 だからすぅきぃよっなんていわない
┃                  のんのんのんどっこかへいったら
┃                   ぜえったいにっゆるさないからねぇ〜〜〜〜ん  ・・・だぁって
┃                    ほんと〜はだれ〜よ〜りそンばンにンいンたあ〜いの
┃                     あ〜い〜の〜く〜さ〜り〜でっさんっぽっしましょ
敬礼 (`・ω・´)ゞ


5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:34:54 ID:+BvZYVJL
おつ

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:40:29 ID:ndRjfofc
>>1

>>4(゚听)イラネ

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:51:13 ID:0KmWqkwW
>>6
把握
とりあえず大学入試で止まってたSS書くわ

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:53:20 ID:08UdmIfz
そんなに天プレ通りの展開がいやなら巣作りドラゴンだけ読んでればいいのに…

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:10:30 ID:ZpfUqwKd
今さっきまとめ読んできたんだけど、カオスヒーローの人めちゃくちゃ熱い話書いてんな
両作品への愛が感じられるというか…物凄いファンになった。
更新止まってるみたいだけど応援してます。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:12:43 ID:CluokJzg
巣作りドラゴン(笑)

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:13:03 ID:Jo+foHFZ
サイトはギーシュをやっつけた!
2ポイントのけいけんちをかくとく


ギーシュのポケットから50ゴールドをてにいれた!


12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:43:13 ID:Gm/ftfqB
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大
実例を見た事が無いなら「Z武」で過去ログ検索するよろし

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:44:01 ID:Gm/ftfqB
↓以下、専用スレの一覧です。

【アニキャラ総合】
【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚79人目】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1204895725/l50

ソードワールドのキャラがルイズに召還されました
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1199900690/l50

ダイの大冒険のキャラがルイズに召喚されました
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1204128590/l50

ハガレンのエドがルイズに召喚されたようです
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1181052298/l50

型月のキャラがルイズに召喚されましたpart4
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1203159002/l50

【カオス】ゼロのルイズが以下略【召喚70002人目】 SEED
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1204218994/

【漫画サロン】
HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました part5
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1204297718/l50

【旧シャア専用】
もしルイズが召喚したのがトレーズ様だったら
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1179833984/l50

【エヴァ】
もしルイズが召喚したのがシンジだったら 第弐話
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/eva/1190887727/l50


14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:02:24 ID:hIVdSDYW
>>12
前半いらない。後半だけ必要。

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:08:02 ID:ZGe4C8yv
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会

最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち>>16

爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:11:47 ID:ekH2DkIX
ここまで(ある意味)テンプレ

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:12:41 ID:eNSR7VtB
1乙!!

ところで>>15の『何者であろうと今日からあんたは奴隷』
は『何者であろうと今日からあんたは私の使い魔』に直した方がいいと思うんだ

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:36:30 ID:MJ6gbhJc
使い魔の行動次第でなんぼでも変わる部分と
使い魔が違うからってそうそう変えられない部分とを区別してまとめ直すと、
結構面白いテンプレになりそうな気もする。

設定的に使い魔の違い程度じゃ変わらない部分(例:ロングビルは学院の宝物を狙って潜入したフーケである)や
物語的に外しにくい部分(例:使い魔の「お披露目」としてのギーシュ戦)を整理するとか。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:46:28 ID:FJc5ft+q
>>1乙ー
最初は荒らしというかいちゃモンみたいに扱われていた>>15のテンプレすら添削されるようになってきたのか
…なんつーか、こう、面白いものを読みたいという物凄く深い業のようなものを感じるなぁ…

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:49:48 ID:wWuBu9da
横島&士郎&なのは&シンジの同時召喚の電波をキャッチ

衛宮:ガンダールヴ パワーうp
横島:ウィンダールヴ 人外フラグ強化
碇君:ニョズニトニルン 生き残れるかな(ぇ
高町:記すことも憚れる。魔王だから(笑

うpしといて何ですが、カオスだねぇ

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:55:35 ID:K8vz1TvA
sage

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:59:04 ID:ZGe4C8yv
>>19
俺は>>15のおかげで投降を控えるようになった
だってテンプレ展開に毛が生えた程度しか思いつかねーもん

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:00:26 ID:LucixDng
自分でも狭量だと思うのだが、
三分の一被ってるだけなのに正直イラっとする

多いか少ないかの判断は任せる

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:00:33 ID:/JFFaBpu
そこを考えるのが作者の使命

難しいんだけどな
とりあえず、フランクマで芝刈り機アタックだ

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:04:48 ID:5qFLCl1n
とはいえ、テンプレに沿ってそのキャラならを
上手くシミュレートするだけでも両方の作品が好きな人ならそこそこ受けるよ

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:07:10 ID:wqNEDxnr
序盤はテンプレ通りの展開でも、話が進んでくるとバタフライエフェクトで嫌でもテンプレ展開から離れてくるさ
むしろ、原作と全く同じ展開にしようとすると別のレベルでの技量が必要になってくる

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:16:10 ID:4vkBqQju
       *'``・* 。
       |     `*。
      ,。∩      *
     + (´・ω・`) *。+゜  スルー!
     `*。 ヽ、  つ *゜*
      `・+。*・' ゜⊃ +゜
      ☆   ∪~ 。*゜
      `・+。*・ ゜

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:17:02 ID:27COBGRR ?2BP(30)
>>24
フランクマの場合は何を一緒に持ってこさせるか、
それが問題だ。
(大抵の物は武器にしてしまうから素手でも問題ない気もするが)

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:18:30 ID:nsYX4iIR
>>20
男性陣が不幸&M属性ですねw
マジレスしたら衞宮がNG


30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:23:26 ID:8DsS8Tm9
ドージンワークからなじみを召還

「すごいわ!ペンを持っただけで使い方が頭に浮かぶわ!」
「顔が全部同じ角度・・・」



31 :双月の女神:2008/03/25(火) 20:42:08 ID:+46BJdCy
どーもです。お仕事との兼ね合いから遅くなりましたです。
5分後の投下、いいですか?

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:44:45 ID:pQ41VaMA
支援いたしまする!

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:45:00 ID:3JClXpZF
待ってました!

34 :双月の女神:2008/03/25(火) 20:47:18 ID:+46BJdCy
感謝です。では逝かせていただきます。

 




ファイアーエムブレム外伝 〜双月の女神〜

第一部 『ゼロの夜明け』

第十章 『魔剣デルフリンガー(サイトの章)』





「あれ、シエスタ?どうして武器屋に?」

純朴と優しさを絵に描いたシエスタが武器を持つことなど想像することが出来なかったサイトが、開口一番にそう問う。

「およしなさい、サイト。」

しかし、ロングビルがそれを咎める。

「私達平民が護身の為に武器を持つのは当然のこと。外見だけでそれを否定するのは失礼よ。」
「あ、ご、ごめん。」

彼女の言葉がいかなる重みを持つか、サイトもこの世界に召喚されてから嫌という程理解している。
シエスタに慌てて頭を下げる。

「気にしないで、サイトさん。故郷の皆にも武器が似合わない、て良く言われます。」

しかしシエスタは気にした様子は無く、笑みで答える。

「シエスタ、ミス・ロングビルの隣の彼は?」

自身とさほど変わらない年頃の少年―――サイトに親しそうに話すシエスタを見てルイズは聞く。

「はい、ミス・ヴァリエール。使用人仲間のサイトさんです。
ミス・ロングビル、サイトさん、ミス・ヴァリエールとミカヤさんです。」
「はじめましてミス・ミカヤ、お噂はかねがね。学院長付秘書のロングビルですわ。」
「才人です。平賀才人。よろしく。」
「はじめましてミス・ロングビル、それと、サイト・・・ううん、才人ね?私はミカヤです。」

サイトの名前の発音を訂正しつつ自己紹介するミカヤ。
それに驚いたサイトはびっくりしたような表情を浮かべるも、まだルイズの自己紹介が終わっていない為、感情を抑える。

「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールよ。それにしても・・・。」

35 :双月の女神:2008/03/25(火) 20:48:46 ID:+46BJdCy
「な、なんです?」

名乗り、如何にも小市民然とした出で立ちのサイトにルイズは上から下まで観察する。
彼の十指におおよそ入ろう美少女にじっと見られて赤面するサイトに、彼女は思わずこう洩らす。

「・・・随分と冴えないのね。」
「ぐっ・・・。」

思わず呻くサイト。
初見で女性から言われ慣れていることではあるが、正面から言われるのはやはり堪えた。
その様子をニヤニヤしながら眺めていた店主が切り出してきた。

「へっへっへっへっ姐さん、そっちの坊やは燕かい?」
「もう少し惚れ惚れする子だったら良かったのだけれどね。今日の私からの紹介客よ。」
「姉さんまで・・・。」

その上ロングビルにまで店主のからかいにこう切り替えされては、もう涙目になるしかなかった。

「ふぅむ、この坊やが武器をねぇ・・・・・。」

サイトを観察しつつ逡巡する店主。
召喚された当初よりかは修羅場を幾つかくぐり、それなりに肉体も鍛えられてきたが、
細い長袖の異国の服―――サイトの世界ではパーカーと呼ばれるもの越しからは確認するのが困難な細い腕では、
精々がレイピアを持たせることぐらいしか思いつかなかった。
その時だった。

『やめとけやめとけ。そんな細ぇ腕じゃあ剣を振るよか棒っ切れを振るほうがお似合いだぜ。』
「なんだと!?」

積み上がった武器の一角からする低い男性の声。
いきり立ったサイトが思わず声のする方向を振り向くが、人の姿は見当たらない。

『おぅおぅ何処探してんだよ?手前ぇの目は節穴か?』

その声と共に金属が震え、カタカタと鳴る音が聞こえる。
声をかけて来たのは一振りの―――全身が刃こぼれし、刀身をボロボロに錆び付かせた片刃の、サイトと同身長の
全長を持つ大剣だった。

「け、剣が喋った!?」

思わず後ずさるサイト。店主がそれを見て錆びた人語を解する魔剣―――インテリジェンスソード・デルフリンガーに
怒鳴りつける。

36 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/03/25(火) 20:49:28 ID:wmlvRu/M
支援

37 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/03/25(火) 20:49:35 ID:wmlvRu/M
支援

38 :双月の女神:2008/03/25(火) 20:50:48 ID:+46BJdCy
「やいデル公!お客様の前では黙ってろって何時も言ってるじゃねぇか!!」

しかし、それに物怖じした様子も無く、憤懣やるかたないと言った口調でデルフリンガーは話を続ける。

『おいおい親父、耄碌したのか?こんなろくに剣も振れなそうな小僧っ子がお客様?おでれぇた。
やい坊主、その耳ちょん切ってやるから顔を出しな!』

混沌とした状況の中、ルイズが話を切り出す。

「インテリジェンスソードなの?随分と珍しいじゃない。」
「そうでさぁ、若奥様。剣に喋らせるなんて一体何処のメイジの方が始めたのやら。」

ほとほと困り果てたような物言いで返す店主。この口さがない魔剣は客に悪口雑言を吐いて怒らせ、帰してしまう事が
常である為、彼にしてみれば商売あがったりの困り物であった。

『おでれぇたか、娘っ子?これでも俺ぁ六千年の時を生きてきたんだぜ。
知恵持つ魔剣デルフリンガー様たぁ俺のことよ。』
「六千年!?始祖ブリミルの御世から存在していると言うの!?」

自慢するような魔剣の自己紹介に目を見開くルイズ。

「・・・・・。」

ミカヤも声には出さなかったものの、驚いたようにデルフリンガーを注視する。
始祖ブリミルの時代から六千年もの長きに渡り存在する魔剣ならば、見てくれは悪いが由緒ある物である可能性がある。
彼女の知る、女神の与えた双つの神剣のように何らかの加護や力を与えられたものだろうか、と思考する。

『おうよ。ただ長生きしてるせいかどうにも忘れっぽくなっていけねぇ。来歴とか俺のウリとかもあったんだけどよ・・・。』

そう言って考え込むように沈黙するデルフリンガー。
それを見ていたサイトは面白いと思った。
―――古から存在する語る剣。見てくれこそ悪いものの、まるで書物の中にある勇者の剣のように感じた。
錆を落としたらもしかしたら名剣のようになるのか?
そんな想像に胸を膨らませつつ、デルフリンガーの柄を左手で逆手に握り、ロングビルに購入の意思を告げる。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:51:48 ID:pQ41VaMA
しえーん

40 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/03/25(火) 20:51:59 ID:wmlvRu/M
支援

41 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/03/25(火) 20:52:11 ID:wmlvRu/M
支援

42 :双月の女神:2008/03/25(火) 20:52:32 ID:+46BJdCy
「姉さん、こいつにするよ。」
「いいの?こんな五月蝿いボロ剣よりはマシな物は買えるのよ?」
『おい姉ちゃん、俺を捕まえてボロ剣は無ぇだろ?っつーか坊主、とっとと離しやがれ!
俺は手前ぇに買われるなん・・・ざ・・ぁ?』

サイトに握られ、カタカタと喧しく鍔元の口のようになった部分を鳴らし、彼とロングビルに抗議するが、
暫くすると沈黙した。
そして、長年別離していた友に再会したかのように自身を取る少年に語りかける。

『こいつぁおでれぇた。見損なってたぜ。手前ぇ、『使い手』だったのか。』
「え?『使い手』?」

自身のことを剣からそう呼ばれるとは思わなかったサイトは呆けたように返す。

『ふん、自分の実力も知らんのか?まぁいいや、手前ぇを認めようじゃねぇか。これからよろしくな。
新しい俺の相棒よぉ、名前は?』
「あ、ああ、才人だ。平賀才人。こっちこそよろしくな。」

手の平を返したように馴れ馴れしく話すデルフリンガーに戸惑うも、この世界で自身の命を預ける相棒にそう名乗った
サイト。
それを見たロングビルは頭痛に頭を抱えるようにしつつ、購入を申し出る。

「あれはお幾ら?」
「そいつは新金貨百枚で良いぜ。こっちにして見りゃあ厄介払いみたいなもんさ。」

そう言った店主にロングビルは新金貨を取り出し、言い値通りの枚数を渡す。
それを受け取ると一つの鞘を取り出し、サイトに渡す。

「どうしても五月蝿いと思ったらこの鞘にこうして入れりゃあ大人しくなるぜ。」
「有難う、おっちゃん。」

受け取った鞘を左肩から斜め掛けに下げ、それにデルフリンガーを収めると店主に礼を言った。






こうして買い物が終わり、馬を停めている駅に着く頃には、既に日は傾いていた。
それぞれの休日は終わり、馬車と馬に別れて学院への帰路に着く。


―――――舞台の役者は集い、運命の歯車が音を立てて廻り始めた。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/03/25(火) 20:54:08 ID:wmlvRu/M
支援

44 :双月の女神:2008/03/25(火) 20:55:13 ID:+46BJdCy
以上です。
更新期間が長くなって本当にごめんしてください。
次はフーケの話をFEらしく掘り下げて書いていこうと思います。
後チキの方、御挨拶が遅れましたが暁で書かせてもらっていますが、
同じFE作者同士よろしくです。
では失礼をば。

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:03:48 ID:/JcurPwE
FEの作者といえど、紋章以降はプレイしてない枯渇プレイヤーであります。
最近のエムブレムといえば、何かロードがいっぱいいるよぉ!? と。
投下乙であります

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:12:28 ID:SVPQkeQA
うおおおミカヤの人待ってました!乙です!

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:18:16 ID:pQ41VaMA
乙でした〜!

48 :投下:2008/03/25(火) 21:26:22 ID:8DsS8Tm9
古畑任三郎がルイズに召還されました

「んふふ、それはおかしいですねー」
「古畑さん、いったい何がおかしいと云うんだい?」

「んー、犯人はー、ここ魔法学院の間取りを知っていた、ほぼ間違いないでしょう・・・しかし、間取りを調べていたら怪しまれる、そうですね?」
「・・・それで」
「黒い服を着た男のメイジ・・・それでいて土のトライアングル、私だったらそんな人物が居るとは思えませんね」
「付近の農家に聞き込みした結果、学院から離れた所に隠し小屋があるらしいと判明しました」
「そう、そこがおかしいのです。んふふぅ」

「犯人の足跡を探しましたが、見つかりませんでした」
「土のメイジにかかれば足跡なんか残らないだろう」
「それでどうしても一つ解決できない謎が残ったのです・・・・」

古畑にスポットライト
「えーロングビルさんは明らかに疑わしい・・・、そして彼女が犯人である事は間違いないのです。あるのを見つけるのは簡単ですが、無いものを見つけるのは難しい。えー古畑任三郎でした」

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:32:23 ID:aigXMIf4
>>26
>むしろ、原作と全く同じ展開にしようとすると別のレベルでの技量が必要になってくる

その技量も無いのに、バタフライ効果を無視して原作通りの展開に無理やり押し込めるから”テンプレ”と呼ばれるわけだ。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:40:43 ID:mdZKCKhJ
暁の人乙でした
今ちょうど暁やってるんだ。武装解除+盗むはやばい。
上級クラスのパラ上限が低すぎて魔法系ユニットで二回攻撃しづらくなったのは残念だ。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:58:14 ID:8DsS8Tm9
にしおかぁ〜っ、すみこだよぉ〜

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:00:56 ID:RWdETKRh
キカイダー呼ぼうぜ

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:02:58 ID:FJc5ft+q
>>52
メタルダーを呼ぶと申したか

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:03:04 ID:gYCKP5HD
なんか変なの混ざったぞwww

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:12:41 ID:c488d+0O
前スレ…スパロボのクロスが何か調べてみたら、あった確かに二重投稿されてる奴
ぶっちゃけ「取り合わせ悪過ぎ」だった…他に良い人いただろ
ビアンとかゼンガーとかギリアムとか…マサキとシュウは駄目だけど

マサキはサイバスターの契約している「精霊」が力を発揮出来なさそうだし
シュウは…使い魔にしようものなら速攻殺されるし、好きなもの「自由」嫌いなもの「自由の邪魔」な人だから

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:14:20 ID:rHxtGri6
>>53
剣流星の体内に秘められていた全エネルギーが
感情の高まりとともに頂点に達した時、
彼は、超人機メタルダーに瞬転する!!(`・ω・´)

まあメタルダーってICチップとかバラバラついてるけど作られたの戦時中だし
なんとか整備も出来る、のか?

57 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:17:30 ID:09qRXEV3
(ピンポ〜ン)ご注文のいぬかみその10お届けにあがりました、
開けてください〜〜〜


投下OKでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=stfoXsu0mm8

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:18:16 ID:pQ41VaMA
今宵はいい日だ!
支援じゅ〜んび!

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:19:22 ID:MGLkKEVe
スパロボってさ、もともと複数の作品のクロスなんだから商業2次作品だよな。
スパロボとのクロスって元の作品から考えると3次創作にならないか?

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:20:02 ID:MGLkKEVe
っと、失礼。
進路クリア。支援準備、宣。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:22:46 ID:hqMwDsZd
むしろいぬかみっと言えばこれだな
>http://www.youtube.com/watch?v=0fKnd3EJwxw&feature=related

62 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:23:27 ID:09qRXEV3
では投下します。
第9話の後半というか落ちその1にするつもりだったエピソードです。
内容がちょっと過激なので予告で張ったアドレス先見て
平気な方のみ閲覧をお勧めします。


第10話です。 実質9話な第10話です。


「なあ、ルイズ。お前王様に会えるコネないか? 公爵令嬢なんだろ?」
 おもちゃ屋からの帰り、またしても服を配った後に啓太が聞いた。
「王様? 王様は今空位よ。王妃様が喪に服すといって即位してくれないの。」
「じゃあ王子、はいるわけ無いか。けど悲壮感は無い。王女はいるってとこか?」
啓太の推測に、脇からモンモランシーが割り込んできた。
「ええ、アンリエッタ王女。トリステインがハルケギニアに誇る可憐な花よ。
おん年17歳とお若いのに水のトライアングルメイジと大変優秀だわ。」
「へえ。で、婚約者、つまり次のトリステイン王は誰なんだ?
いつまでも王様決まらないんじゃ色々まずいだろ。」
今度はギーシュが答える。
「決まっていないが支障は出ていない。なにしろマザリーニ枢機卿が
国を牛耳ってからね! あの鳥の骨! ロマリア人の癖に我が物顔で!
先王陛下が亡くなられて以来今の王家には杖が無いと揶揄されてるよ。」

「ほう…詳しく話してくれ。」
 啓太はルイズやタバサ、ギーシュから聞き込みをしていく。
「なるほど。ふむ、有能だが評判の悪い実務能力者か。」
啓太は、悪口の洪水の中から王妃や王女達の統治能力の低さを感じ取った。
自ら動いている感触がまったく伺えない。政治を省みない女性王族のみに
なったので仕方なく統治を代行している人という可能性もあるな、とも考える。

「それで話は戻るけど、謁見自体はなんとでもなるわ。幼い頃姫様の遊び相手を
務めたこともあるのよ、私。特に今はお父様も王都にいらっしゃる時期だし。
でも、理由は? ただ会いたいといって会わせてくれるほどお暇じゃないのよ?」
「理由なんていくらでもある。東方仕込みの新式の秘薬を開発しました。
ついては献上したく存じ上げます。とでも言えばいい。」
 ルイズの頼もしいコネクションに、啓太も立派な理由を挙げる。

「いいなあ、君達は。僕は姫様にお会いするコネなんて何も無いよ。」
「私もだわ。ケータ君達がうらやましいわ。」
ギーシュとモンモランシーが愚痴る。
そこに馬車を御していたともはねが口を挟んだ。
「啓太様、お姫様ってことはひらひらでフリフリでキラキラなドレスですか?」
「お、興味あるか、みんな。だったらみんなで謁見申し込むか?」
「おおお!!」「えええ!」「わわわ!!!」
「みんな薬草クラブ員だ。こっちに無いポーションや秘薬はいくつもある。
その精製担当者が献上して、残りが運搬人として行けばいい。
次代を担う名家の子女達が国のためになる産業開拓を報告したい、
って事なら名目は充分だろう。どうだ、ルイズ?」
ギーシュ、モンモランシー、ともはね。みな期待に満ちた目でルイズを見る。
タバサだけはマイペースで本を読んでいる。
「どうだ、ルイズ、出来るのかい!?」
ギーシュがルイズに迫る。他2人も迫る。ルイズは、たじたじと答えた。
「だ、大丈夫だと思うわ。」
「「「おおお!」」」
皆が喜色満面となって口々に叫ぶ。
「これは素晴らしいわ!」「皆を誘わないと!」「本物のお姫様、初めて!」

63 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:25:05 ID:09qRXEV3
 盛り上がる一同を見て、啓太は薬草のストック量と
生産予定を頭から引っ張り出して献上品の検討を始める。
「よし、それじゃあ、明日街に売りに来る予定だった分なんかをまとめて
献上するか。ガソリンにペニシリンに赤玉にエキスに養命酒、
焼傷癒馬油、葛根湯、銀丹、小柴胡湯、安中散、黄連解毒湯、
あとは歯ブラシに歯磨き粉、スティック口紅、土のチョコもいいかな。
味噌と醤油は厨房に渡して調理法工夫してもらう前だしやめとくか。」
「啓太様、そんなに献上しちゃって大丈夫なんですか?」
ともはねが、振り返り振り返りしながら心配そうに聞く。
馬車の御者をしているので振り向いたままにしておけないのだ。
振り返るたびにともはねのツインテールにまとめた髪が揺れる。
「なんだ、ともはね、心配してくれるのか?」
「はい、啓太様。お金が足りない足りないっていつもおっしゃいます。
クラブのみんなも分け前が減るって怒るのでは?」
「誰も反対しないさ。それどころか、当分無給だって大喜びだろうさ。」
「もちろんよ!」
調合を主に担当し、金が足りないと一番困る部署にいるモンモランシーが請合う。
「確かに、これで反対する奴なんてまず居ないだろうね。」
ギーシュも同意する。ルイズもうなずく。
「ま、確かにね。姫様と会えるかも、となればみんな大喜びよ。」
「納得させるのなんて簡単さ!」
啓太が、ともはねに請合った。
 かくして、一大イベントが決定した。皆盛り上がっている。

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:25:39 ID:pQ41VaMA
支援支援

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:27:39 ID:c488d+0O
>>59
枠を「OG」に限ればその制約は何とかなる
ただそれ以上に問題は「パワーバランス」、一騎当千な奴が多いから

66 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:28:16 ID:09qRXEV3
 その一方で、相変わらずマイペースに本を読んでいたタバサがポツリと聞いた。
「お母様の薬は、出来そう?」
ふむ、と啓太がうなって答えた。
「そっちは難しい。一通り調べてはみたがどれもこれも高度な薬ばかり
材料に必要だし。基礎的な薬品をもっとそろえないと話にならない。
それに、話を聞いただけの症状じゃなあ。一度診察してみないと。」
それを聞いて、タバサは無表情にうなずいた。
「だったら、今度、私の家、来ない?」
突然ルイズが怒りだした。自分でも理解できない衝動で。
「むむ! ちょっと、なに勝手に家に招待してるのよ!」
「別に、あなたに断る必要ない。」
「ひ、必要ないって!」
ルイズは、自分の使い魔だから、と言おうとして啓太の氷点下の視線を感じ、
0.1秒で無難な言い方をはじき出した。
「ケ、ケータは、私が召喚したんだから私に責任があるの!
だからちゃんと私に断ってから誘いなさいよ!」
だがこれは大きな間違いだった。啓太が手をわきわきさせながら聞く。
「なんでお前の許可が必要なんだ?」
「そ、それは!」
使い魔だからと言いたくなるが、それが禁句なのは何度も
ほっぺむにむにの刑を受けて体に叩き込まれている。
ルイズは蛇ににらまれた蛙のように何もいえなくなった。
「現在進行形で誘拐犯がなんだって?」
「ご、ごめんなさい。そんな権利はありません。」
殊勝に謝るルイズである。
「よし、「そうですよ〜〜、啓太様は今私のもののなんですから!」そry」
とりあえず許してやる、と言おうとした啓太に、ともはねが割り込んだ。
「ちょ、ちょっと! なんであんたのものなのよ!」
当然、ルイズが食って掛かった。
「啓太様は私と契約しています。この世界で契約してる犬神は私だけです!」
大見得切るために馬車を止めたともはねが、御者台の上に立って
えっへんと胸を張った。ツインテールと先の割れた尻尾がピコピコ揺れる。
「いや、あのな、ともはね。」
啓太が頭を抱える。地球の日本で、女達の啓太争奪戦に嫌気がさして
逃げ出したいと常々思っていた啓太であるが、なんだかこっちの世界でも
似たような状況になりつつある気がする。
しかも食指の動かないするぺた3人娘が主力というのが泣ける。
「なんです、啓太様。」
「俺がともはねのものだとどうなるんだ?」
「啓太様にお世話してもらえるんです! ブラッシングもシャンプーも
爪切りも! 服だって買ってくれますし一緒のベッドで寝ても
下さるんですよ!それが許されるのは私だけなんです! エッヘン!」
ものすごく得意そうである。

67 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:31:36 ID:09qRXEV3
「ちょ、ちょっと、その言い方だとまるでベッドであああああ、あれ、
あれでもしてるみたいじゃない! ごごご、誤解される言い方やめてよね!」
 ルイズが真っ赤になって突っ込む。
「誤解じゃないですよ、毎晩抱いてくださいます!」
通行人の視線が痛い。こんなロリケモノを毎晩抱いているのか!?
どんな変態だ!? とさげすむような目つきだ。ギーシュとモンモランシーも
啓太に疑いの目を向ける。
「ままさか!?」
「ちょ、ちょっと、犯罪…じゃないけどどうかと思うわよ!?」
「いや、あのな、添い寝してるだけだから! 俺お子様には興味ないの!」
「な〜〜んだ。」「と、当然よねっ!」「そ、そうよね、良かった。」

「ぷう。啓太様つれないです。シャンプーもまだ1回しかしてもらってません。」
 ちょっとしょぼんとなるともはねだ。

※1回だけのシャンプーとは!?
男子生徒用の風呂にともはねがすっぱだかで乱入してシャンプーを強要した
一件。タオルで隠すことすらせず、断固として動かないともはねに、
啓太は仕方なくシャンプーしてやった。
 次の日殺到した入部希望者はなぜかともはねに次のシャンプー予定を
聞く事に余念が無い。ブランド物のシャンプーや石鹸をともはねに贈る奴、
代わりにシャンプーしてやろうかと打診する奴、
はては尻尾や耳を触らせてと頼む奴。啓太は、全部断るよう言いつけている。

「あ〜〜、まあ、その、とおり、かな。」
啓太が、あきらめ気味で同意した。下手な地雷女に手を出して
占有権を主張されるよりも、ともはねに第一の権利があることに
しておいたほうが無難な気がする。

 くいくい。
啓太の袖が引っ張られた。振り返るとタバサである。
「さっきの話だと、薬の調合表自体はあるのね?」
「あ、ああ、あくまで効きそうな薬をピックアップしただけだが。」
「いつ、来れる?」
「むむ!」「う〜〜〜!!」
ともはねとルイズがうなる。どっちも独占欲が増大中である。
「場所はどこだ?」
「ラグドリアン湖のガリア側。」
「タバサは外国人だったのか? まあ、家が近いなら明日にでも…」
「啓太様!」
「け、啓太様! 謁見はどうするのですか!? もしかしたら明日にでも
謁見できるかも知れないんですよ! タバサさんの家に行ってるどころじゃ
無いとおもいます! 今はいい献上品を沢山作らないと!」
なぜか危機感を感じたルイズとともはねが必死に言い募る。
「そ、そうよ、私が頼めば明日にでも謁見できるかもしれないのよ!?
そうだわ、今からうちの別邸にいらっしゃいよ、すぐお父様に会わせるわ!」
すでに、自分がなぜこんなに張り合っているのか、
理由がわからないことすらどうでも良くなっている。
「(くいくい)じゃあ、明日に。シルフィードに乗れば2時間で着くわ。」
「だめ〜〜〜!!!」
「啓太さま〜〜〜!!!」

68 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:34:38 ID:09qRXEV3
 大騒ぎをしながらブルドンネ街で止まっている啓太達の馬車。
しょうがないなとギーシュが後ろの騒ぎから避難して御者席に移った。
隣に同じく避難してきたモンモランシーが座ったのでご機嫌で馬に鞭をくれる。
「お〜〜い、ルイズ。ヴァリエール家の別邸はこの辺りだったよね?」
「だからね、私は! って、そうよ、右の塀はもううちのだから、
門もすぐ見えるわ! だから離れなさいって!」
「啓太様は私のです!」
「(くいくい)明日がダメならあさっては?」
「ぐはあ! だからお前らいい加減にしろ〜〜〜!」

啓太達はなんだかんだいって平和だった。
王立銀行(1P192)の前に、差し掛かるまでは。

突然がらがらがら、と大音響を立て、巨大な何かが立ち上がった。
 「な、なんだこりゃ!?」「キャー!」「で、でかい!?」
 「ご、ゴーレム!?」「いや〜〜〜!!!」「うわ〜〜〜!」
たちまちブルドンネ街は悲鳴を上げて逃げ惑う人たちで一杯になり、
啓太達の馬車は立ち往生する。

 ズゴオォン ズゴオォン ズゴオォン!

 30メイルにも及ぶ巨大なゴーレムが、王立銀行脇の車寄せに立ち、
拳を振るっている。壁に拳が叩きつけられる瞬間だけ拳は鋼鉄となり、
一撃で壁がぼろぼろになり、ニ撃で穴が貫通し、三撃で穴が広がる。
銀行の中から、パニックになった客や職員達が逃げ出す。
職員も客もほとんどがマントをまとった貴族だ。だが、逃げ惑うばかりで
事態をどうにかしようとするものは一人もいない。
最後のほうになって太ったガマ蛙のような男がよたよたと転がり出てきた。
「ああ! わ、私の銀行が! こ、こら、お前達、逃げずに戦え、
それでも貴族か! わしの銀行を守るんじゃ!」
「ここは王立銀行で私物じゃないはずじゃ? さすが悪名高い」
ギーシュが冷静に突っ込んだ。
「ほう、王立銀行なのか。白昼堂々の銀行強盗だな。」
啓太も冷静に突っ込んだ。この程度のゴーレムは“邪星”の取り付いた
クサンチッペと比べればたいした事は無い。
巨大ゴーレムは、銀行の中に土とレンガと石でできた拳を突っ込んで
ごそごそ探っている。
すでに、辺りに残っている人影はまばらになっている。
皆逃げ出したようだ。「さてどうするか」と啓太は一瞬考えた。
このまま逃げるのはいい考えだ。見たところ人的被害は無い様に
気を使っているようで、けが人すらろくにいない。
となると、今啓太が手を出さずとも官憲が相手するだろう。
何より問題なのは馬車に大量に積んだ今日の購入物だ。
貴重な薬草も多いのである。これをほっといて戦うのはまずい。
「よし、前が空いた、ギーシュ、逃げるぞ!」
「お、おう!」

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:36:06 ID:sXkC3uVf
遅いかもしれんが支援(`・ω・´)

70 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:37:20 ID:09qRXEV3
 パニックになっていた馬に何度も“沈静”の呪文をかけていた
ギーシュは、馬に鞭を入れて逃げ出そうとした。その時。
「啓太様、あれ!」
ともはねが指差す。
見ると、銀行を私物扱いしていたがま蛙男が、逃げ遅れた若い職員を
怒鳴りつけて魔法攻撃させようとしている。が、問題なのはそれではない。
銀行の車寄せに逃げ遅れたと思しきローブ姿の女性が乗った馬車がある。
彼女は、そろそろと巨大ゴーレムの後ろ、足元をすり抜けようとしていた。
良く見ると、啓太達が毎日補習授業を受けている、ミス・ロングビルだ!!
そこに、3人のメイジが、魔法を巨大ゴーレムに向けて放つ。
「あのじじい何とち狂ってんだ、早く逃げないとあぶねえぞ!」
3人の魔法攻撃はろくに効いていない。ゴーレムが、手に何か持って起き上がり、
件の3人に向きなおると、口と思しき場所を開いて言った。
「ああんら〜〜〜せくしぃい〜〜な坊や達ね〜〜〜(野太い声で)」
口の中にある岩の板を振動させて話しているようだ。
「そんなに私と遊びたいなら、私脱いじゃうわあぁん(野太い声で)」
第2撃目が当たった巨大ゴーレムの表面から膨大な量の土が
ガラガラと音を立てて落ちる。
ミス・ロングビルの乗った馬車が砂埃に包まれる。啓太が心配して叫ぶ。
「うわ! 生き埋めに!?」
が、馬車は大量の土を荷台に乗っけながらも逃げ出すことに成功していた。
啓太達の馬車の横を通り過ぎ…ようとして、馬車が止まった。
「あ、あなた達、どうしてここへ!? 早く逃げなさい!」
「お、おう!」
今度こそ逃げようとして振り返った啓太は、それを深く後悔した。
なぜなら。
そのゴーレムは、30メートルから一回り小さく25メートル
ほどになっていた。のはいいのであるが、大雑把に人型だった形が、
見事に引き締まったマッチョ全裸ハゲになっていたのである。
筋肉の一筋一筋まで見えるほどの見事な筋肉の鎧にオカマ言葉。
※イメージ
http://www.youtube.com/watch?v=stfoXsu0mm8
http://www.gae.co.jp/game/choaniki/index.html
それは、背筋が凍るほどのおぞましさと恐怖を啓太にもたらした。
「こ、怖え〜〜〜! なまじな悪魔より怖ええ〜〜〜!!」
それまで、物陰で様子を見ていた連中も、脱兎のごとく逃げ出した。
「ギーシュ、何してんだ、逃げろ!」
馬車が走り出す。啓太は、恐怖のあまり巨大マッチョゴーレムから目を離せない。
見ると、全裸ハゲマッチョゴーレムは太った男と逃げ遅れた職員二人を
引っつかみ、へそまで○起したご立派なモノに近づけているところだった!

71 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:39:36 ID:09qRXEV3
 カックン カックン カックン
 巨大マッチョゴーレムが嬉しそうに腰を前後に振る。
同時にご立派なモノも前後に振られる。そのちょっと上に
吊り下げられたがま蛙デブ店長と職員二人がいるわけで。

「うわ〜〜!!」「か、勘弁してくれ!」「い、いやだあ!!」
「ああんら〜〜、そんな事言わないで愛しい人〜〜〜(野太い声で)」
「誰が愛しい人じゃ〜〜〜!」「わ、私は愛しくない、愛しくない!」
「喜んでえぇん! 私、天国に連れて行ってあげるからあん(嬉しそうに)」
カックンカックンカックン
「無理! 絶対無理だ!」「絶対に入らん!」「死ぬ!死んでしまう!」
「そおうおん? じゃああなた達に合わせてあげるわぁん(野太い声で)」
そういって巨大ゴーレムは3人のズボンを剥ぎ取り、直径80センチはある
ご立派なモノの先から細いご立派なもの(それでも子供の腕ほどもある)
を3本出して近づける。
「うわ〜〜〜!!」「いやだあああ!!」「そ、それだけは! それだけわあ!」

 それを見て。ガラガラ逃げていた啓太は、見捨てられなくなった。
「ここで逃げたままでは、破邪顕正ではなくなってしまう!」
すさまじい早口でつぶやく。
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!」
恐怖を抑え、かえるの消しゴムを引っつかみ、ともはねのほうを見る。

「おい、お前らルイズの家に避難してろ! いくぞ、ともはね!」
「はい!」
「わ、わかった!」「ちょと、何する気!?」「危ないわよ!?」
 啓太達が地を蹴る。カエルの消しゴムを投げようとし、そこで啓太は
危うく思いとどまった。今日は杖を忘れてきた。マントも学院用の
小さなものだ。この状態で杖もなしに術を使えば先住魔法か!?
と大騒ぎになってしまう。ともはねはまだいいが、啓太自身はまずい。
啓太は、仕方なく背負ったデルフリンガーを抜いた。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:41:02 ID:V6gLgIuo
にこ厨、つべ厨は死ね。
著作権侵害の違法動画にリンク貼る奴は死ね。

73 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:41:53 ID:09qRXEV3
 啓太はデルフリンガーを構えて走る。
「おい、相棒! まさかおめ、あのおぞましいもん俺で切るってか!?」
「他に方法が無い!」「やめてくれ〜〜〜!」
「知るか! ともはね!」「はい!」
啓太が三角飛びの要領で塀から銀行の屋根へ、そしてゴーレムの
膝を経てさらに飛び上がり、剣を振りかぶる。
二つの小ご立派なモノはなんとか切り飛ばした。
だが、一つはわずかに間に合わない。
 
 ずぶり

 がま蛙デブ店長は、バックバージンを(検閲削除)
「うっぎゃ〜〜〜〜!!!!」
痙攣しながら悲鳴を挙げると、がっくりと動かなくなった。
「どっせい!」「破邪走行、紅!」
啓太の握るデルフリンガーがご立派なモノ(大)を切り落とし、
ともはねの放った真紅の光線がゴーレムの拳を開かせ、とらわれていた
若者二人とがま蛙デブ店長を放出する。二人はとっさに魔法を唱えてふわりと
落下し、気絶していたがま蛙デブ店長はともはねがなんとか捕まえて軟着陸する。
「おい、こいつは俺たちが何とかするからこのデブ連れて逃げろ!」
「は、はい!」「ありがとうございます!」
フリチンの二人は、魔法でがま蛙デブ店長(フリチン、バック経験済み)
を浮かべて連れると逃げていった。
「ああああ! わたしの、わたしの自慢の○○ちゃんが〜〜〜(野太い声で)」
ゴーレムが悲鳴を上げている。
「よくもやったわね、こうなったらあなたに埋め合わせをして「ざれごと
いってんじゃねえ!」もらうわよおおぉん(野太い声で)」
啓太が、ゴーレムの右足の脇をすさまじい速度で駆け抜けながら切り裂く。
取って返してもう一度斜めに切り裂くと、45度ほどの角度で
三日月状に土がそげ落ちる。そこに、ともはねの紅が突き刺さる。
一気にくるぶしの上、一番細い部分の半分以上も奪われた
巨大全裸マッチョゴーレムは、体重を支えきれずに足が破砕。
「ああああああ!!!(野太い声で)」
巨体に似合う時間をかけてゆっくりと倒れていき。

 ドズズズズズズウウウウゥゥゥンンン!!!

 転倒すると、そのまま動かなくなった。

「ふ〜〜〜、恐ろしい敵だったぜ。」
 秒単位で倒したくせにかいてもいない額の汗をぬぐいながら言う啓太である。
「よし、ともはね、人が集まる前に逃げるぞ。」
「ううう、ひでえ、よりによって俺様で○○を切るなんて。」
「啓太様、いい事したのに逃げるんですか?」
「ううう、穢れちまった、穢れちまった。」
「事情聴取なんかで長時間拘束されたら割に合わん。」
「初の実戦、それも長いこと使われなかった久しぶりの戦いが○○切りかよ。」
「そっか、そうですね。」
「ヴァリエール邸行くぞ。」
「はい、啓太様!」
「おい、少しは聞いてくれよ〜〜〜〜〜〜!!!!」
デルフリンガーの哀惜の叫びが、長く響いた。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:42:32 ID:wmlvRu/M
しえん

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:42:49 ID:pQ41VaMA
なんというデルフ涙目w
ご立派様を思い出しつつ支援

76 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/03/25(火) 22:44:01 ID:wmlvRu/M
すみません。下げ損ねました。支援

77 :いぬかみっな使い魔:2008/03/25(火) 22:45:04 ID:09qRXEV3
以上で終了です。

本当はもう一つの落ちというか笑いどころ含めて9話の予定だったんですが、
どうしても収まりきれませんので11話にまでもつれ込みそうです。

次の投下は、2、3日後になる、といいなあ。


78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:46:50 ID:ggZmkGkj
違法動画にリンク貼る馬鹿はもう来なくていいよ。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:47:06 ID:/UDfx3fp
>>28
カメラは確定

後はコスチュームが問題だ

イチゴパンツフランクだと掴みは十分だが7日生き延びた最強状態だから強すぎる
リアルメガバスターにメガマン装備のフランクさんも良いがオーバーテクノロジー過ぎる

トロンの被り物に工具本 刃物本 エンターテイメント本 スケボー本
小型チェーンソー スケボー

辺りでどうだろ?


80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:55:03 ID:q6rUrtBy
>>78
まぁ、あれだ……春だな。
常識の螺子が緩くなってるヤツが多くて困る。

しかし文中にも直リンとは初めて見るタイプだわ。

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:56:55 ID:1J2zp9K4
698 名前:名無しさん 投稿日:2008/03/25(火) 22:45:41 [ DmtzoqOQ ]
二次創作というのは著作権的にグレーゾーン。
権利者のお目こぼしで遊ばせて貰ってる身。

であるからして、Youtubeやニコ動のリンクを貼るような完全”黒”な行為は厳に慎むべきだと思う。



82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:58:28 ID:6hutXUif
前から自己主張が強くて、どこかずれてる作者だとは思っていたけど
まさかここまで酷いとは思わなかった・・・

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:00:58 ID:5y4XNy0B
まぁまぁ、取りあえずツインテール(どっちの意味ででも可)の話でもして落ち着こうぜっ。

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:01:39 ID:52KmpQ7i
利用規約に違反しているため、この動画は削除されました。
こんな動画にリンク貼ってどうする。

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:02:12 ID:PoJiW1Ub
毒吐きしてる奴のIDがどれ一つとして同じ物が無い。
繋ぎなおしてマルチやってるのか(w

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:02:59 ID:fhF2IxkL
とりあえずエセ法律厨が跋扈してるようだが

アップロードはともかく、閲覧及びダウンロードは「まだ」違法じゃないぞ

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:03:46 ID:m8oMeKuV
違法ではないが関心はしないな。

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:05:16 ID:6hutXUif
違法じゃないからってやっていいわけないだろ
最低限のマナーぐらい守ってくれよ

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:05:24 ID:ML7sqVEO
「マルチ」やるのはいぬかみ君だけで十分だからw
うん、いぬかみ君まじしばらく自粛してくれんか?

具体的に言うならば「半年ROMってろ」

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:05:56 ID:ZQu8pkJE
違法云々は置いといても、
自分の創作物でもない動画のリンクを張ってる時点で既に作品としてアウトだよね。
てめえで表現しろっての。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:06:41 ID:ML83pA+F
サイトにリンクをしなくても、このスレに来てるような人たちなら「超兄貴」とか「アドン」「サムソン」で解ると思う。
話だけで充分面白いんだから、こういう事はしない方がいいと思う。

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:06:54 ID:RWdETKRh
傷つくことを恐れたら地球は悪の手に沈む

93 :自由人ZERO:2008/03/25(火) 23:07:33 ID:RfUTOvdi
今一話を書き上げたんですが投下しても大丈夫ですか?…

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:07:35 ID:jqY6dqlq
SSに動画リンクとか話にならない。文章だけで魅せられないの?と言いたくなるな。
つかリンク切れたら折角貼っても意味無いんじゃない?

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:08:25 ID:m8oMeKuV
殺伐としてるから空気入れ替えに どうぞどうぞw

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:08:59 ID:nA7YqgQn
作者が繋ぎ直して自己弁護してるならともかく、
つべのリンクを肯定する馬鹿もやっぱりいるもんだなあ

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:09:08 ID:3JClXpZF
二次創作なら完全に合法とか言うわけでもないのに動画サイトのリンク一つ書いただけで犯罪者を見つけたみたいな表現は気持ち悪い。
極論すれば目くそが鼻くそを笑うみたいなもの。

個人的には二次創作も動画リンクもどちらも許容範囲内じゃないかと思うし、リンクじゃなくて文で表現して欲しかったに一票。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:10:13 ID:8GyOh/+a
>>79
アーサーパンツフランクマでいいんじゃないかな。
掴みも十分だし、あっという間に周知される。

あとは話の彩りに文化を感じさせるブツがほしいか。
チェーンソーとかは一番わかりやすいな。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:12:21 ID:ZGe4C8yv
>>93
早く見てもらいたいのはわかるけど
2、3話書き溜めて、3日ぐらい寝かせて内容と誤字脱字をチェックするんだ

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:12:35 ID:6hutXUif
投下予告があるのに無駄な話するなよ

>>93
支援

101 :自由人ZERO:2008/03/25(火) 23:13:09 ID:kUaZG2qu
毎回言います駄文です
そして無駄に長いです


自由人ZERO

第一話

焦っていた、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは焦っていた
それもそのはず、今回の召還の儀式はどこかおかしかった。
召還の儀式は次の学年に進むための試験であり召還した『使い魔』で今後の専門課程を決めるためのものだ
普通は梟や土竜、サラマンダーなどの野生生物などが召還されるはずであった。
もちろん大多数の生徒はそういった物を召還していたのだが…
しかし…今回は一部の生徒…そう五人程が問題だった。

〜ギーシュの場合〜
「鳥?」
「鳥だ…」
「鳥だよな?」
「でも…あんな鳥は見たこと無いぞ?」
「なんかあの鳥キョロキョロしてないか?」
なんだか他の生徒が騒いでいるが気にしないでおこう、本当はモグラとかがよかったんだけどなぁ…
しっかし…なんとなくだけども…モテそうに無い鳥だなぁ…
そんなことを考えながらもギーシュ・ド・グラモンは契約を済ませた
と、同時に…「何すんじゃあぁぁぁぁぁーーーー!!」その鳥が喋った……というか…叫んだ
「何だあれ!?」
「韻鳥!?」
「なんだよそれ?聞いたこと無いぞ!」
またも生徒達が騒いでいる、がさっきとは違い大騒ぎだ
「何が悲しゅうて男とキスなんぞせにゃならんのだ…」
そして件の鳥は泣いていた
というか雄だったのか…まあ、あの言い分には自分も同感なのだが。
そう考えていると『ボン』ん?なんの音……あれ?
鳥がいたはずの場所を見てみると上半身裸の男がいた。
「よくもやってくれたなぁ…一体何のつもりだ?」
「い…いったい君はなんなんだい?」
表面上は冷静だが内心はパニック状態の自分がそこにいた
「あぁ?俺様は鳥人界のナンバーワンバード様だよ、で?ここは何処だ?
見たところ七世界のどこでもないみたいだが…天上界か?」
「七世界?天上界?」・・・・・使い魔の話を聞いているとまた生徒達が何かを騒いでいた。



102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:13:37 ID:6hutXUif
支援

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:15:11 ID:v4jrwCCE
やはりバードは・・・支援だ

104 :自由人ZERO:2008/03/25(火) 23:15:50 ID:kUaZG2qu
>>99
書き込んでしまったので今日はこのまま突き進みますorz

〜タバサの場合〜
それは一見大きな蛇に見えた
「蛇…?」
「蛇じゃねえよ竜だ」
普通に返してきた
「今喋ったのは…アナタ?」
「俺以外に誰がいンだよ」
まあ、言われてみればそうなのだが
「あぁ、リュウじゃねぇかよ」
ギーシュの使い魔が割って入ってきた
「知り合い…?」
「「まあな」」
〜〜〜〜〜〜
「フーン、使い魔?べつに良いぜ」
やはり、そのリュウと呼ばれた(自称)ドラゴンはバードと同じように人型になっていた
「良いのかよおっさん!?」
「長い人生だ、ツチノコになることもあれば異世界で使い魔になることもあるさ」
《だからアンタはあと何年生きる気だよ…》
バードはそんな表情をしていた。

〜通称マルコメの場合〜
お…女!?
しかもかなりの美人だ
「ゲッ!サクラ!?」
「マルコメが平民を召還したぞ」
「本当だ、平民だ」
いや、こんな美人なら兵民でもかまうものか!いくぞっ!
「あっ!かまわずコントラクト・サーヴァントに持ち込んだぞ!」
「あー…蹴り飛ばされてる…」
「あれ?あのロープみたいな物何処から出したんだ?」
「こころなしか嬉しそうだな」
「あー…蹴り転がされてる…」
「あれ?手から茨みたいなの出してないか?」
「ああ、やっぱり鞭として使うのか」
「あっギ−シュの使い魔とさっきのドラゴンが止めに入った」
「でも、マルコメはやっぱり嬉しそうだ」
「あいつ…変態だな…」

105 :自由人ZERO:2008/03/25(火) 23:16:54 ID:kUaZG2qu
〜キュルケの場合〜
「早かったな…」
「ああ…」
「なんか内二人は『道連れにしてやる』って顔で一人は『おもしろそうだ』って顔だったな…」
「ちょっと可哀想だったなあの虫…」
「絶対パシられるな」

〜モンモランシーの場合〜
「やっぱり知り合いだったのか…」
「あの美形のにーちゃんなんであんなあっさり了承したんだ…」
「あのギーシュの使い魔の言ってた『忍』って誰なんだろうな?」
「さあ?でもその名前が出たとたんに青ざめてたな」
「なんなんだろうな?」

そんなことがあったのだ
あれだけすごい使い魔が団体で召還されているのだからあれほどでなくとも
とりあえず召還だけは成功させなければいけない…
しかし、ギーシュの使い魔は『七世界』と言っていた…七つの世界に『ナンバーワン』が一人づついるのなら『ナンバーワン』は全員で七人召還されたのは今のところ五人
残った『ナンバーワン』はあと二人
そのどちらかが自分の使い魔として出てくるかもしれないそう思っていたのだが…
〜〜〜〜〜
「まだなのかよゼロのルイズ!」
「もうすぐ日が暮れちまうぞ」
「いい加減にあきらめたらどうだ?」
ああ、うるさい!いい加減にして欲しい
自分がゼロなのは自分が一番分かっている、だがこの儀式は次の学年に進むために必要なものなのだ。
だから…何度失敗しようと諦める訳にはいかないのだ。

106 :自由人ZERO:2008/03/25(火) 23:17:46 ID:kUaZG2qu
しかし…「ミス・ヴァリエール…まことに残念なのですが…日没を期限に儀式を終了したいと思います」
教師コルベールはルイズにそう告げた、儀式の終了…それはルイズの留年を意味する言葉であった
「……っつ…分かりました…絶対に日没までに成功させて見せます!」
そしてあとすこしで完全に日が落ちると言う時、教師コルベールは告げる
「ミス・ヴァリエールそろそろ日没ですまことに残念なのですが次の召還で今回の儀式は終了とさせていただきます」
「…っ…ハイ…」
これが最後のチャンス…これを逃してしまえば文字通り後が無い…
《大丈夫だ今度こそ成功する、絶対に失敗なんてしない…》
ルイズは自分にそう言い聞かせた
「宇宙の果てのどこかにいる私の使い魔よ!
 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!
  私は心より求め、訴えるわ! 我が導きに答えなさい!」
今までと違う、長い詠唱を唱え杖を振り下ろす
その瞬間、いままでで一番大きな爆発がおこった。

「ケホッ…どう…私は成功したの?…早く確認しなけれ…ば…」
とても濃い土煙のせいで他の生徒は見えない、だが…そこには…明らかに生徒とは違う人物がいた
蝙蝠のような翼が背中から生えている、年齢はおそらく自分と同じ程だろう、顔立ちもなかなか…
いや…見とれている場合ではないこれはサモン・サ−ヴァントが成功した証…
ならば早く契約の儀式コントラクト・サーヴァントを実行しなければ
すでにルイズには使い魔を選んでいる余裕は無かった
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
ルイズはそう早口でまくし立て、その使い魔候補に走りより

契約の口づけをした

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:17:54 ID:6hutXUif
支援

108 :自由人ZERO:2008/03/25(火) 23:18:36 ID:kUaZG2qu
「い…一体何を?…熱っ!手が熱い!なんだコレ」
ルーンが刻まれたようだ、コレでコントラクト・サーヴァントが成功した事が分かった
「大丈夫よ危険はないわ」
「危険は無いって…あっつい!」

その時一陣の風が吹き辺りの土煙を吹き飛ばした、と同時に日が完璧に沈んだ
「ミス・ヴァリエール?どうでした?結果は?」
コルベールがそう、ルイズに聞いてくる
「成功しました!見てください」
そう言いながら振り返るとそこには先ほどの少年が………いなかった!?
「あれ?ミ…ミスタ・コルベール違うんで「おめでとうございます、ミス・ヴァリエール」え?」
おめでとう?何故?
「子供と言えど召還には成功しました、これであなたも次の学年に進めます。ああすいませんね、おや?コレは珍しいルーンだ…」
子供?一体何処に…
そう思いつつルイズが視線を下げると「やーほー」

ちみっこがいた

「ねえ、アンタさっきの人知らない!?こう蝙蝠みたいな翼生えてて…」
ルイズは鬼気迫る表情で問い詰めていく
「知ってるぞ」
「どこ!?」
そしてそのちみっこは自分を指差した
「冗談言わないでよ!にゃ!?」
ルイズは気付くといきなり後ろから摘み上げられていた、そしてルイズが振り返ると『ナンバーワン』達がいた
「たぶんそれはコイツで間違いねぇよ、日も沈んじまったしきっと変身が解けたんだろう。まあ、詳しい説明は本人から聞きな」
とバードがルイズを摘みながら言う
「ちょっと借りるぞ、色々と説明しておくから」
そう言いながらバードはヒーローを連れて行く
『ナンバーワン』達は生徒たちから少し離れた場所で話し合いをしている

「さあ、儀式も終わりましたし皆さん学校に帰りましょう」
その言葉を待っていたかのように生徒はそれぞれ『フライ』の魔法で飛んで行く
『ナンバーワン』たちも話が終わったようでそれぞれの主の所へ向かっていた。

109 :自由人ZERO:2008/03/25(火) 23:19:10 ID:kUaZG2qu

「みんな帰ったけどルイズは戻らないのか?」
「…私は飛べないのよ…って…あんた飛んでない?」
ルイズはヒーローの背中に翼があるのを発見していた、確かにさっきの少年の翼と似ていると言えば似ている
「もしかして本当にさっきの?いや…確かにルーンはあるけど「じゃあいくぞー」え?」
その瞬間ヒーローはルイズを持ち上げ空高く飛んでいた
「キャァァァァァァァァァァ!!」
何も知らされずに飛んだルイズは悲鳴を上げていた
「びっくりした…アンタ凄いのね」
「で、どっちに行けば良いんだー?」
「今日はもう疲れたから部屋にもどるわ…あっちよ」
そう言ってルイズは自分の部屋の方向を指差した

〜第一話Fin〜

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:19:33 ID:6hutXUif
支援

111 :自由人ZERO:2008/03/25(火) 23:20:43 ID:kUaZG2qu
おまけ
「おーいだれかー…」
「嘘…縛られっぱなし?」
「いや…これはコレで…」
夜は更けてゆく…

因みにサクラはリュウに乗ってました


さあ、批判カモーン!!

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:23:16 ID:6hutXUif
投下乙です

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:24:06 ID:v4jrwCCE
呼ばれたのはヒーロー+ナンバーワンだよな。
ギーシュがバード、マリコルヌがサクラ、タバサがリュウ・・・
キュルケが虫だからキリーで・・・パーパとタイガーは呼ばれてないよな。

モンモン呼んだのクラーケンか?

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:26:33 ID:usBznKvf
いや、別に批判をかもーんとか言わんでもw

批判なら毒スレです

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:29:28 ID:/UDfx3fp
批判をカモンしてどうするんだ!このマルコメめ!

投下乙です。


116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:32:42 ID:DDL3B5Ya
使い魔に亜人ばっかりってのは新鮮。
批判する気にはならんな。
忍召喚でルイズに言われた直後にカミソリ。
なんてのをわずかに希代してしまっていた。


117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:33:42 ID:DZHrEc1M
今更ながら

前スレ>>907

きぴきゃぴ召喚とか。
いろいろ役立ちそう。

フワフワ召喚して種をラグドリアン湖に落としてしまい、フワフワの惑星に!
(なりません)

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:37:08 ID:RWdETKRh
これはつまり

ルイズ:パプワ
キュルケ:アラシヤマ
ギーシュ:モッくん
タバサ:クボタくん
マルコメ:イトウくん
モンモン:タンノくん
でもいいということだな

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:45:50 ID:usBznKvf
なにげにそっちの方が面白そうだなw

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:46:56 ID:6TWTDw6Y
ピクミンの大軍団を召還してみないか?

121 :異世界BASARA:2008/03/25(火) 23:49:41 ID:aDptCGts
道は空いていますか?
空いているなら投下します。

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:49:42 ID:HjTTiUaw
シンタローが居ないから収集がつかないな

個人的にはマイナーだがジバク君とかもどうかと思う

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:51:16 ID:KGxaHIel
>>121
ドゾ!

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:52:06 ID:6TWTDw6Y
翔べホンダム支援

125 :異世界BASARA 1/6:2008/03/25(火) 23:56:01 ID:aDptCGts
裏口からルイズ達が出て行った後、キュルケは今の現状を考えて溜息をついた。
「困ったわねぇ……予定が狂っちゃったわ」
状況は全く良くなっていない。相変わらず矢は降り注ぎ、いつ突撃されてもおかしくなかった。
「ギーシュのワルキューレに油を取って来させようと思ったのに、ああもう!何でいなくなっちゃうのかしら」
キュルケは額に手を当てて悪態をつく。
「キュルケ殿、油が要るのか?」
と、利家がキュルケの顔を覗き込みながら言った。
そして腰に付けた瓢箪を手に取り、キュルケに見せる。
「これじゃ駄目か?」
キュルケはそれを見てアッ、と声を上げた。
そうだ、利家はいつもこれで火を吹いていた。つまり引火性のある液体が入っているという事だ。
「あなたってやっぱり役に立つわね、じゃあ入り口に向かって中身を吹いてくれる?」
利家は言われた通りに瓢箪の中身を口に含む。その間、キュルケは手鏡を覗き込んで化粧を直した。
「折角の歌劇の始まりだもの……主演女優がすっぴんじゃ……」
そう言っている最中、利家が勢いよく口から中身を吐き出した。
「しまらないわよね!!」
それに向かって、キュルケが杖を振るった。

キュルケの魔法によって液体は発火し、入り口の辺りに炎を振り撒いた。
今しがた突撃を敢行しようとした傭兵の一隊が、突然現れた炎に驚いてたじろぐ。
「名もなき傭兵の皆様方。あなた方がどうしてあたし達を襲うのか存じませんけども」
キュルケは微笑を浮かべて一礼した。


「この“微熱”のキュルケ、謹んでお相手つかまりますわ」


燃え上がる火炎と微熱の舞が始まり……


「ああ、わしの店が……店が……燃えていく……」
そして店主は気絶した。

126 :異世界BASARA 2/6:2008/03/25(火) 23:59:12 ID:aDptCGts
巨大ゴーレムの肩の上でフーケは舌打ちをした。
『女神の杵』亭の入り口から炎が噴き出し、突撃をしようとした一隊が炎に巻かれて逃げ惑っている。
「ええいもう!頼りにならない連中ね!どいてなさい!」
ゴーレムが地響きを立てて入り口に近づく。そして拳を振り上げ、入り口にそれを叩きつけた。

酒場の中でキュルケは炎を操っていた。
さらにタバサの風も手伝って、威力を増していっている。
「見た?分かった?あたしの炎の威力を!火傷したくなかったら家にお帰りなさい!」
キュルケは勝ち誇ったように笑い声を上げる。

だがそれは轟音と共に終わりを告げた。

「調子にのるんじゃないよ小娘が!!まとめて潰してやるからねっ!!」
建物の入り口が壊され、もうもうと立ち込める土煙の中にゴーレムが浮かび上がる。
そのゴーレムの肩の上に乗っているフーケが怒鳴っていた。
「あちゃあ〜あのおばさんの事忘れてたわ。どうしよう」
キュルケがタバサに問い掛けるが、両手を広げて首を振っている。
どうやら自分達に打つ手はないようである。キュルケは逃げようとした。

ところが、利家がゴーレムの正面に立ち塞がった。
「何をしているのトシイエ、逃げるわよ」
しかし、利家はキュルケの言葉に首を振った。利家はさらに数歩、ゴーレムに近付いて行く。
「どきな!また私のゴーレムに吹き飛ばされたいのかい!?」
フーケは眼下に立つ利家を睨みつけながら言った。

そう……『破壊の杖』事件の時、利家は彼女のゴーレムと戦った事がある。
その時彼はフーケのゴーレムに手痛くやられているのだ。

127 :異世界BASARA 3/6:2008/03/26(水) 00:02:03 ID:vdS1FPWZ
「あの時とは違うぞフーケ」
利家は低い声で言った。その迫力に、フーケは思わず息を飲む。
「あの時は朝飯を抜いていて空腹……だが今のそれがしはさっきまで飯を食べていた。つまり……」
利家は目をクワッ!と見開き、フーケに向かって叫んだ。



「今のそれがしは……満腹だあぁぁぁぁぁーーー!!!!」



「……だからどうしたってんだこの野人があぁー!!」
フーケは叫ぶと、ゴーレムの腕の振り上げさせて利家のいる場所に一気に振り下ろした。
利家は後ろに大きく跳んで後退する。少し遅れて岩石の腕が叩きつけられた。
それを見た利家は叩きつけられたゴーレムの腕に飛び乗り、1回、2回と大きくジャンプして腕を登っていく。
3回目の跳躍でゴーレムの頭上よりも高く飛び上がった利家は、三叉槍をフーケ目掛けて振り下ろした。
「チィッ!!」
フーケは咄嗟に呪文を唱え、ゴーレムの体を使って自分の前に岩の壁を作った。それで槍を防いでいる隙に素早くゴーレムから舞い降りる。
利家は岩を叩いた反動で空中に浮いた。その利家をゴーレムは掴もうと腕を伸ばす。

「ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ」

しかし、そこにタバサの魔法「ウィンディ・アイシクル」が放たれた。
空中に現れた氷の矢がゴーレムの腕を貫き、間一髪で利家は逃げ切った。
「助かったぞタバサ」
利家は簡単に礼を言うと、再びゴーレムと対峙する。
ゴーレムは腕に氷の矢が刺さっているが、全く気にも止めていない。

(やはり一撃必殺が一番か……)

利家は、槍を握る腕に力を込めた。

128 :異世界BASARA 4/6:2008/03/26(水) 00:04:24 ID:vdS1FPWZ
力を込める利家の腕に血管が浮き上がる。
さらに足にも力が入り、利家の足元の地面にヒビが入った。そしてゴーレムが近づき、両腕を振り上げた瞬間。

「おおおおりゃああぁぁぁぁぁ!!!!」

利家は下から上へ、槍を一気に振り上げた。
槍の衝撃は大きく一気に脳天まで達し、ゴーレムの体に綺麗なヒビが縦に入る。
人の力ではない、もはや“野生の斬撃”である。

「せえええぇぇぇやっっ!!!!!」

間髪入れず、利家は槍を持ち直して横薙ぎにぶん回した。ゴーレムの体に横一直線にヒビが入る。
一時の硬直状態の後、ゴーレムは体が維持出来なくなったのか、ボロボロと崩れ落ちていった。


フーケの立っている場所に向かって。


「ちょ!ちょっと待……きゃああぁぁぁ〜!!」
哀れフーケは崩れ落ちる岩に巻き込まれ、その姿が見えなくなった。
ゴーレムが崩れ去り、後には岩の瓦礫が残る。
が、しばらくすると瓦礫の中からモゾモゾとフーケが現れた。
「畜生っ!お前等……よくも私のゴーレムを!」
「あら、お似合いの姿に変わったわねぇ〜お・ば・さ・ん♪」
フーケは岩や土の中から這い出してきた所為か、服は土まみれ、髪はぼさぼさに変わっていた。
だが、そんな事よりもフーケの怒りに火を付けたのは、キュルケの最後の一言だった。

「おばさんだって!?ふざけるな!私はまだ23だよ!!」
「フーケ。大丈夫だ、まだ間に合う」
「裸は黙ってろ!!!!!!」

利家の一言でフーケは怒り狂い、杖を向けた。

129 :異世界BASARA 5/6:2008/03/26(水) 00:07:19 ID:vdS1FPWZ
ゴゴゴゴゴゴ……

しかし、彼女の背後から地響きが聞こえてきた。
フーケはハッとなり、背中を冷や汗が流れる。こんな大きな音を出す人物が、彼女の記憶にあったからだ。
フーケは恐る恐る振り返る。

「……クソ、やっぱりこいつだったか……」
「…!……」シュゴー!

案の定、彼女の後ろには戦国最強と言われた男……本多忠勝が立っていた。
「土くれのフーケも年貢の納め時かしら?」
さらに前方にはキュルケ達がいる。まともに戦って勝てる状況ではなかった。
(まぁいい。時間は稼いだ……これぐらいで充分だね)
フーケは挟み撃ちにされているにもかかわらず、ニヤリと笑みを浮かべる。
次の瞬間、フーケはフライで飛び上がり、忠勝の頭上高くを飛び越えた。
「!……!?!?」プルルル!バスン!!
「この辺で帰らせてもらうよ。私の仕事は済んだからね」
そう言い残すと、フーケは逃げ去って行った。

「ちょっとタダカツ、何でフーケを捕まえなかったのよ?」
「!?」バスン、バスン!!
「いいじゃないかキュルケ殿、それがし達は役目を果たしたぞ」
忠勝に詰め寄るキュルケを、利家がなだめる。
確かに利家の言う通り、囮作戦は上手くいった。
雇われていた傭兵の一派も散り散りに逃げ出していったようだ。
「……ま、それもそうね。でもここでじっと待っているのも何だし……追いかけましょう」
キュルケは髪をかき上げながら言った。

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:08:15 ID:XZwmoplf
支援

131 :異世界BASARA 6/6:2008/03/26(水) 00:09:25 ID:vdS1FPWZ
キュルケ、利家、タバサは忠勝に乗る。
「じゃあ行くわよ!タバサ、いつもの」
キュルケの言葉にタバサは小さく頷き、忠勝に呟いた。
「飛んでタダカツ」
その言葉に忠勝は「起動形態」となり、空高く飛び上がる。
……筈だったのだが


「!?……??」バスン、バスン!!ヴィィ?
何故か忠勝は飛び上がらなかった。


「タダカツ?何で飛ばないのよ」
業を煮やしたキュルケが問い掛ける。
しかし、忠勝の体からは何か空気の抜けるような音が聞こえるだけで、一向に飛ぶ気配がなかった。
この異変に忠勝が気づいたのは、フーケを追いかけようとした時だった。
「起動形態」になろうとしてもなれないのである。

もしやさっきの3形態の同時展開が原因ではないか?

忠勝はそう考えながらも、何とか飛ぼうと頑張り続けた。


一方、ルイズ達一行の方も問題が発生していた。
停まっていたフネに半ば無理矢理に乗り込み、アルビオンに向けて出発した。
そしてフネが港を出発して朝になった頃……幸村と氏政は驚くべきものを目にする。
大陸が空に浮いている……“白の国”、アルビオンを目の当たりにしたのだ。
この光景に、幸村と氏政は驚きの声を上げ、ルイズは「驚いた?」と自慢気に話していた。
そう、ここまでは良かったのである。

「船長!右舷上方の雲中より船が接近!は、旗を掲げておりません!」
見張り員の声が甲板に響き渡り、船長の顔が青ざめた。

空賊の来襲である

132 :異世界BASARA:2008/03/26(水) 00:11:50 ID:vdS1FPWZ
投下は終了です。
これで利家も無事に名誉挽回出来ただろうか…

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:14:37 ID:61DX1HTi
BASARA乙ですー

ゴメンね俺火口ばっか使っててゴメンね

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:20:01 ID:8gZ/oTjj
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1197242872/l50

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:26:43 ID:XZwmoplf
乙&GJ!

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:44:05 ID:YJYJxEj4
乙でしたー。
そういえばヒーローって剣使ってたよね。デルフも安心だ。
そしてタイガーは誰から召喚されるのか、マルコメは契約してもらえるのか、そしてアマゾネスマーマにヒーローの行方を詰問されるであろうパーパの運命は。

続き楽しみにしてます。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:55:43 ID:YolgZ9z2
超亀だが前スレスイフリー召還小ネタ乙w
ちょい上でグレーゾーンの話で「超兄貴」の名詞を見たが
兄貴の召還…良いなwww

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 01:20:26 ID:wqUwgYcP
前レス、スイフリー召喚小ネタ見ました。
GJ

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 01:24:04 ID:m7BB/zBl
アドン「ルイズの姐御ォォォォォォ!!」
サムソン「俺をみてくれェェェェェェ!!」

イダテンやベンテンじゃ神様だしなあw

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 01:25:42 ID:VP2E51/e
\ー:/.:::>.:.´:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::/.:.:.:.:.:.:/:.:./}::.:.:.:}\:.ヽ.        
  7.:.:/.:.:.:.:.:.:.::/.:.:.:.:::/:::/.:.:.::::::::/::イ:/:::.:.:/.:.:.:.\!         
  {/.:.:.:.:.:::::::::/.:.:.::::..:::::/.::__:_ィ、´ ̄ /:/}:::.:.ハ::.:.:.:ヽヽ       
  /.:.:.::::::::::::::::/.:.:.:::::/::/-弋´ {z癶\/:/ /::./ ___!::.:}:.:..|.|       
. /.:.::::::::::::;:イ7:.:.::::::/:/   `ー - /:/´/::ィ≦__ |::.:|::.:.N       
/.:.:::::::::ィ::::::{ |.:.::::/ {:{    __ ィ彡'´ .ノィ' ヒツア/}::/|::./        イヤッフウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ
!.:::::/ |!.::::ヘ{.:.:::| ヽ     ̄         {`¨¨ i ノ' }/         待たせたなトリステイン魔法学院の諸君!!
!..:/   }:}.:::::ハ.:::!       _      〉  ,′  ′         AEUのエース、パトリック・コーラサワー様が
V{_ ノ:/.:::::{::::lハ{}        イミ_ー- _  ′ /                来てやったぜ!!!!
 `>‐':.::::::ハ::{ ハ.       ∨ ̄`ヽミア /              
彡.:.::ノ:::l::::{:/ `\ ヽ     ヽ. __}/ /       _       
/./.:::::::|:::::{_      \     ‐-  /       /i  ` ー- 、  
:/:.::::::::::::l:::::V  ̄ 7=ァx._ >  ..   , ′       /        \_ 
:.:.::::::{:::::∧:::::\  | |   ̄ミヽ/ミーく_ ノ  /⌒{  _>―‐ ´   } 
:.:.::::人::::::::ト、::::::> l       \:ト::ヽー'′{   ∨i       ,  {
 ̄ \\::|  ̄ / /          /ハヽ}   ヽ.   j  _ >‐ ¨¨   〉

141 :名無しんぼ@お腹いっぱい:2008/03/26(水) 01:27:52 ID:zAMIxW+p
コーラサワー乙

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 01:57:17 ID:yVqtDS4F
個人的にはグラハムの方が良いな〜、本当はゼクスの方が良いけど
やっぱ「性能に劣る機体(しかも単機)で主役機苦しめる」ってのはステータスだと思うし

143 :いぬかみっな使い魔:2008/03/26(水) 02:00:06 ID:tguVJ/kK
すいません、>>70 ですが差し替えさせてください。
イメージ作成用に張りつけといたアドレス削らずに載せちまってやがりましたorz

2チャンネルから直リンってどこまで酷い間違いしちまったんだ俺orz
しかも57でも最初のh削り忘れているしorz
正直すまんかった、今は反省している。

以下差し替え分↓

 パニックになっていた馬に何度も“沈静”の呪文をかけていた
ギーシュは、馬に鞭を入れて逃げ出そうとした。その時。
「啓太様、あれ!」
ともはねが指差す。
見ると、銀行を私物扱いしていたがま蛙男が、逃げ遅れた若い職員を
怒鳴りつけて魔法攻撃させようとしている。が、問題なのはそれではない。
銀行の車寄せに逃げ遅れたと思しきローブ姿の女性が乗った馬車がある。
彼女は、そろそろと巨大ゴーレムの後ろ、足元をすり抜けようとしていた。
良く見ると、啓太達が毎日補習授業を受けている、ミス・ロングビルだ!!
そこに、3人のメイジが、魔法を巨大ゴーレムに向けて放つ。
「あのじじい何とち狂ってんだ、早く逃げないとあぶねえぞ!」
3人の魔法攻撃はろくに効いていない。ゴーレムが、手に何か持って起き上がり、
件の3人に向きなおると、口と思しき場所を開いて言った。
「ああんら〜〜〜せくしぃい〜〜な坊や達ね〜〜〜(野太い声で)」
口の中にある岩の板を振動させて話しているようだ。
「そんなに私と遊びたいなら、私脱いじゃうわあぁん(野太い声で)」
第2撃目が当たった巨大ゴーレムの表面から膨大な量の土が
ガラガラと音を立てて落ちる。
小さく「きゃっ」という悲鳴が聞こえた気もするが、気付かれないよう
声を抑えていたのか瓦礫の落ちる音にかき消されたのか定かではない。
ミス・ロングビルの乗った馬車が砂埃に包まれる。啓太が心配して叫ぶ。
「うわ! 生き埋めに!?」
が、馬車は大量の土砂を荷台に乗っけながらも逃げ出すことに成功していた。
啓太達の馬車の横をがらがらと猛スピードで追い抜き…かけて速度を緩める。
「あ、あなた達、どうしてここへ!? 早く逃げなさい!」
「お、おう!」
発進直後でスピードの乗っていない馬車から振り返った啓太は深く後悔した。
なぜなら。
件のゴーレムは、30メートルから一回り小さく25メートル
ほどになっていた。のはいいのであるが、大雑把に人型だった形が、
見事に引き締まったマッチョ全裸ハゲになっていたのである。
ボディビルダーのように見事な筋肉の鎧にオカマ言葉。
ボリューム感たっぷりで筋肉の一筋一筋まで見えるほどリアルな造詣。
それは、背筋が凍るほどのおぞましさと恐怖を啓太にもたらした。
「こ、怖え〜〜〜! なまじな悪魔より怖ええ〜〜〜!!」
それまで、物陰で様子を見ていた連中も、脱兎のごとく逃げ出した。
「ギーシュ、何してんだ、もっとスピード上げろ!」
啓太は、恐怖のあまり巨大マッチョゴーレムから目を離せない。
見ると、マッチョ全裸ハゲゴーレムは太った男と逃げ遅れた職員二人を
引っつかみ、へそまで○起したご立派なモノに近づけているところだった!

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:10:23 ID:/eZ1/DI9
反省したのは直リンしたことだけか…


何も分かってねえな、こいつ。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:15:35 ID:OedivHVN
投下予告の段階で「超兄貴」の件仄めかしとくだけで十分だから
下書き段階だろうが文章に外部リンク入れとこうって発想がそもそも間違いだから

以後の行動に反省が現れてれば(同じ過ちを繰り返さなきゃ)まあいいけど

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:15:40 ID:ZMR5bw7C
人間誰しもミスはあります
それにしても職人さんの苦労が忍ばれる失敗ですね 確かに音声とか画像とか見ながら書くと頭の中で勝手にキャラが動いてくれますしね〜

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:19:44 ID:R5hOnhIk
http://jbbs.livedoor.jp/anime/5700/

148 :モトネタは最後に:2008/03/26(水) 02:32:19 ID:NJGSqV9f
短いのひとつ落としてもいいですか?
一応調べてみたけどネタがかぶっていたらすいません

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:34:08 ID:ZMR5bw7C
支援します

150 :「タバサの手記」モトネタは最後に1/2:2008/03/26(水) 02:39:22 ID:NJGSqV9f
二回に分けます↓



召喚の儀式の日ある一人の平民が呼び出された。
何の特徴もないその男はある事件以降学院から忽然と姿を消した。

タバサの手記

----------------------------------------------
××月◎◎日/虚無の日

ここ数日でおきた殺人事件についてまとめる。

Tつ目
同級生のマリコルヌが変死体で発見された。
自室で椅子に拘束されていた彼の胃袋は限界以上に食物が詰め込まれていた。

Uつ目
ある街で徴税官の地位を利用し私服を肥やしていた貴族が殺された。
酒に毒を盛られたらしい。
衛兵がその酒を用意した給仕を探したが見つけることが出来なかった。

Vつ目
再び学院の人間が殺された。
殺されたのは学院の長オールド・オスマンだった。
夜、街に酒を飲みに出掛けたところを襲われたようだ。
最初に死体を見つけた人間によると破裂音とともにオスマン氏が倒れたそうだ。
そのとき物陰からの一瞬光がもれたらしい。

Wつ目
三度学院の人間が殺された、いや殺させられた。
今度は学院に奉仕する若いメイドだった。
一応の犯人は捕まっている。
彼女を殺してしまったのは才人という平民だった。
不気味な形をした刃のついた器具で腹割いたのだ。
その器具は、その、男性の股間・・・に装着するよう出来ていて、
それをつけたまま、あの、セッ・・を強要されたようだ。


151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:43:56 ID:j9DWBWOd
ネタ割れたが支援w

152 :「タバサの手記」モトネタは最後に2/2:2008/03/26(水) 02:44:22 ID:NJGSqV9f
Xつ目
学院の危機感の無さが浮き彫りになった。
今度も学院でしかも貴族が殺されたのだ。
彼女の名前はルイズ。
名のある貴族に生まれたにもかかわらずまったく魔法の使えなかった彼女。
その鬱憤を晴らすかのように自分より下の立場の人間には容赦が無かった。
しかしその顔も、もう見ることは出来なくなった。
死んだから、ではなく無残に顔を切り裂かれ原形をとどめていなかったからだ。


ここまでの殺人にはある共通点があった。
事件の現場近くに、ひとつずつ意味不明の記号が描かれていた。
一応描き写してみる。
GLUTTONY
GREED
SLOTH
LUST
PRIDE

・・・しかし、一体何人が犠牲になるのだろう。
5人で終わり?
6人?
それとも・・・・
----------------------------------------------

ここまで書き終えたころタバサの部屋にノックの音が響く。
あの時学院からいなくなった平民だった。
「初めましてミス・タバサ。私は・・・・そうジョンでいいな。突然だが私は君の虜になってしまったんだ。だから君を選ばせてもらったよ。」


「セブン」よりジョン・ドゥ


153 :「タバサの手記」モトネタは最後に:2008/03/26(水) 02:46:56 ID:NJGSqV9f
どうもでした終わりです
最初の時点でネタバレ確定ですね

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:50:57 ID:j9DWBWOd
乙!
6人目はタバサママンかキュイキュイかw

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 03:39:57 ID:8gZ/oTjj
>>143
なぜ叩かれてるかわからないなら一度精神科に見てもらいなさい

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 03:54:46 ID:wYLhlbD8
>>146
音声とか画像とか見ながらって…それ違うくね。
小説書いててキャラが勝手に動くっていうのはそういうことじゃないだろ。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 04:04:46 ID:FfP2mjYu
そもそも動画見せといて頭の中で勝手に動いてるとかwwww
動いてるのは頭の中じゃなくて画面だろwwww
っと、毒吐きじゃなくて本スレに書き込むのが最近の流行w

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 04:09:01 ID:yBVwIl4n
画像見ながら〜って別窓で開いて書くならともかく、文中にURL書いても意味なくね?
それとも書いてる段階でリンクになってサムネイルなりなんなり見れるようなエディタでもあるの?


159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 04:10:02 ID:2n41M1QX
13 :名無しさん:2008/03/25(火) 23:23:20 ID:FDabH9hY
自由人ZERO
>さあ、批判カモーン!!

オワタ\(^o^)/

714 :名無しさん:2008/03/25(火) 23:26:13 ID:Kpma3CQ6
批判カモーンて、自由人さんよ……
火に油注いでどーすんよ。

715 :名無しさん:2008/03/25(火) 23:26:56 ID:z52hxfRw
自由人のあまりのひどさに脱力した。
「〜〜の場合〜」ってなんだこれ。

716 :名無しさん:2008/03/25(火) 23:27:26 ID:pVlLnrwM
投稿したら、あとは静かに去るのがいいと思うんだ
次の案を練る方が建設的だよ

718 :名無しさん:2008/03/25(火) 23:33:24 ID:XiJ/OKv2
カモーンとか言われても痛々しすぎて批判できねぇよ。

まあいぬかみも本来そうだろ。こんなツベリンク直張りとかでもなければ
批判するのもめんどい。
ウンコしに便所にいくとして、1時間に二桁しに行くような大物の下痢じゃないんだよ。

721 :名無しさん:2008/03/26(水) 00:21:46 ID:txSa01uc
いぬかみは本文読んでる人の集中力や気力といったものをワザと途切れさせる
SS書きとしてマナー最低な行為をやらかした。
レス乞食はVIPにでもスレ立てて自己満足してろ。見向きもされないだろうけどな!

自由人はああ中学生なんだなぁって感じの臭いが漂ってる。
熱が冷めたら黒歴史として記憶の底に封印でもするんじゃないか?

BASARA? なにそれ?

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 04:10:48 ID:etDeswTL
いや、キャラが動く云々に関しちゃさして間違ってもいないと思うぞ。
問題は、キャラの話と動画直リンでの失敗が全然繋がってない
違和感バリバリの擁護になってる点。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 04:12:05 ID:aLP+5xT2
誤魔化そうとしてあまりにもわかりやすい嘘ついちゃってるんだよな

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 04:36:35 ID:rhupL3eU
見苦しい言い訳なんかするから逃げ場がどんどん無くなってくw


163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 04:44:38 ID:EfvDYPbl
お前らの言いたいことはわかった。俺も同意見だ。
だから一緒に毒吐き帰ろう。な?

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 04:50:17 ID:SEmyPb7f
春だねぇ・・・・

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 05:00:02 ID:8gZ/oTjj
桜はまだ咲いてないだろうか

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 06:10:50 ID:c/7w6Njx
半熟英雄のたまご召喚とかいう電波が来てしまった。
バリエーションは豊富だが、毎回あの踊りをしてたまごを割らなきゃならんルイズ

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 06:26:54 ID:hWmS1Wmb
>>半熟
マルコメがニンフを召喚してウホウホしてるのが浮かんだ………

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 06:55:57 ID:knD/hBGw
>>59
商業二次が駄目とか言ったら
仮面ライダーSPIRITSやコミック版ウィザードリィだって二次創作だ。
三次創作が駄目ってのは要するに同人作品が駄目ってことだろ。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 07:04:04 ID:bAvyN/97
>>143
素直に謝るならまだしも
どんだけ下手な言い訳してるんだよ

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 07:05:54 ID:2r3J2YTy
>>166
レベルの低いうちは役に立たないものが多いからなぁ、あれ。
動か猿とか読んでみようか。

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 07:51:20 ID:xdEXKY21
例えばスパロボサルファの熱血シンジくん出したらエヴァの三次だけど
スパロボオリジナルキャラ出す分には二次の範囲内っしょ

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 07:58:49 ID:Y0kAuFeO
>>166
四回目以降は謎のやたらもろいタマゴの勇者しか出ないんですね
わかります

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 08:07:07 ID:erQzwdP5
「ジョー、君はどこに落ちたい?」
と大気圏落下中のジョーとジェットが召喚

すかし00ナンバーサイボーグ、メンテとかいらんのだろうか?
原作でもギルモアから離れて何年も一般人として暮らしていたりしているし
004とかはさすがに弾やミサイルの補充いるんだろうが
002は飯を食うと体内でジェット燃料に変換されるとか?

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 08:21:24 ID:g0Q8y/k4
ルイズともに行こう…
今こそ君の力が必要だ

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 08:28:23 ID:awTKkQhj
>173
まぁ昔の漫画はそこまで考えてないだろうけど・・・

ちょっと前のアニメ風に考えると、ナノマシンによる自動補修機能が付いてるんだよ、きっとw

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 08:31:54 ID:BUxHGjpD
>175
ナノマシンって、NEXTのV3みたいだな

177 :平気で人を撃つ使い魔(0/5):2008/03/26(水) 09:05:56 ID:HDmWFBh9
小ネタの投下してもいいですかね
元ネタのキャラは徐々に明らかにされますけど
わかる人はのっけからわかっちゃうと思います><

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 09:06:41 ID:v9IFtxrL
004の弾丸はアレだ、く、空中元素固定装置?

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 09:08:10 ID:7kJnEz13
サイボーグの話と思っていたらいきなりアンドロイドの話になってるような気がする

180 :平気で人を撃つ使い魔(1/5):2008/03/26(水) 09:10:11 ID:HDmWFBh9
私の召喚した使い魔は、とても強かった。
小柄な私よりも更に頭一つ分足りないくらいの小ささ。
額からは、先端で先分れした細長い角が生えていた。
両肩には黒い円筒がついている。
橙色の小人のような、未知のゴーレム。

―――――――――――

ある時。
その使い魔は、一人の貴族と無謀とも思える決闘をした。
相手は土のドットクラス。
メイジとしては然したる相手ではないが、それこそ一介の使い魔、
ましてや「ゼロのルイズ」と呼ばれるこの私が呼び出したゴーレムなどに、
彼を倒すことはできない。
その時の私は、そう思っていた。

結果、私の使い魔はあっさりと勝利した。
私は驚愕した。
貴族……「ギーシュ・ド・グラモン」の繰り出した、青銅のゴーレム「ワルキューレ」。
私の使い魔に、ワルキューレは一直線に迫った。
使い魔はただその場に立ち尽くす。
私は叫んだ。早く逃げろと。
次の瞬間、顔を打ち砕かれ仰向けに倒れたゴーレムの姿が、私の目に飛び込んだ。
しかしそのゴーレムは、私の使い魔ではなかった。
拳一つでワルキューレを黙らせた私の使い魔は、首を捻り拳を鳴らしてみせる。
立ち上がろうとしたワルキューレに、私の使い魔は容赦なく追い討ちを加えた。
拳と蹴りを何度もお見舞いしてやると、ワルキューレはボロボロに砕けて、
すっかり動かなくなってしまったのだ。
ギーシュはうろたえた。
すぐさま7体のワルキューレを作り上げると、急いで私の使い魔にけしかけようとする。
だが突如、一体のワルキューレの顔面が吹き飛ぶのである。

181 :平気で人を撃つ使い魔(2/5):2008/03/26(水) 09:11:34 ID:HDmWFBh9
伸ばした右腕から煙を吐き出した私の使い魔。
それを見たギーシュは理解した。
ワルキューレに何が起きたのか、ではない。
目の前の使い魔が笑っていることに。
使い魔は、決して声を上げて笑っているわけではなかった。
ゴーレムなので表情はわかり辛かったが、その使い魔の光る目が細くなるのを見た彼は理解した。
そして煙が抜けた右腕を下げ、その替わりに左腕を上げた私の使い魔。
今度はわかった。
何が起こったのかが。
弾丸の雨だ。
使い魔の左腕から放たれる弾丸の雨。
この国の銃器では到底真似のできないものだ。
もの凄い勢いで放たれ、ばら撒かれた弾丸に、あっという間にワルキューレ6体は蜂の巣にされてしまう。
ゆっくりと使い魔が歩き出した。
ギーシュは恐怖に慄き、その場にぺたんと座る。
使い魔が右腕の銃口を、彼の額に突きつけると、彼は涙ながらに許しを請った。
私は驚愕した。

―――――――――――

「どうした、相棒? 柄にもなく、だんまりしちまってよ」
「あー、ちょっとな」
「折角の舞踏会だぜ。楽しまなくていいのか?」
「うるせーなあ。俺はダンスなんて踊れねーんだよ」
「ふーん、そうなのかい。おっと、おめえさんのご主人様のお目見えだぜ」
「あっそう。……どーでもいいっつうの」
「ちょっと! どーでもいいはないでしょ!」
「うへはっ!? いつの間に後ろに来てるんだよ!!」

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 09:11:54 ID:foHOtbYb
メ(ryか懐かしいな支援

183 :平気で人を撃つ使い魔(3/5):2008/03/26(水) 09:12:28 ID:HDmWFBh9
「アンタがボーっとしてるから気がつかないだけでしょ! 何してるのよ、こんなとこで」
「なんもしてねーよ」
「まったく。それよりもアンタ、あたしの相手しなさいよ」
「あー? 俺に喧嘩を挑もうってのか」
「もう! そうじゃないでしょ!」

―――――――――――

彼はこの世界の生き物ではないと言う。
生き物、と聞いて最初は訝しんだりしたが、彼は自分の事を生き物だと強く主張した。
彼の頭脳にあたる「六角貨幣石」を、素体……つまり今の彼の身体にとりつけることによって、
初めて行動が可能となるらしい。
その他、頭部・右腕・左腕・脚部の四つに分けられた装甲を取り付けることによって、
様々な力を引き出すのだと言う。
その証拠に、彼は「土くれのフーケ」と呼ばれる盗賊の作り出した巨大なゴーレムに、
破壊の杖を左腕に装備して戦い、見事に勝利した。

彼は私にとって、優秀極まりない戦闘力を持った使い魔だった。
後々手に入れた様々な装甲によって、あらゆる局面で私を助けてくれた。
とても素晴らしい使い魔と言えよう。
ただひとつ、問題を挙げるとするのなら、非常に性格に難があるのであった。
それこそ気まぐれで、我侭で、短気で、乱暴で、口が悪くて、あまり賢くないときている。
全部私にも当てはまるではないかと、キュルケの奴は言っていたが、私はそれを認めない。

「もう、そうじゃなくて……」
「こうか?」
「足踏まないでよ!」
「ガー! 難しい!」

とても子供っぽい奴だ。

184 :平気で人を撃つ使い魔(4/5):2008/03/26(水) 09:13:29 ID:HDmWFBh9
だけど、とっても真っ直ぐした奴。
私はそんなコイツのことが、嫌いじゃない。

―――――――――――

「どうしたのよ、そんなぼんやりしちゃって」
ふいに少女が話しかけてきた。
不本意ながら、自分のマスターを務めさせてやっている少女だ。
その少女の部屋で、ぼんやり窓から夜空を眺めていた俺は、振り返る。
「別に何でもねえよ。気にするな」
素っ気なく答えると、少女はそれ以上言及することはなかった。

この世界で、あとどの位動いていられるか、自分にはわからなかった。
既に、身体の中に残されたオイルの量は半分を切った。
オイルくらいなら、探せば見つかるかもしれない。
あちらこちらから悲鳴を上げるマッスルケーブルは、もう完全にお手上げだ。
本来、素体や装甲は、非常にデリケートなものなのだ。
少し動くだけでも、あちこちで破損が生じる。
元の世界では、頻繁に送られたり補充されたりするエネルギーによって、
ナノマシンが各部を随時修理を行っていた。
しかし、この世界でそれはできない。

(すまねえな……ルイズ)
こちらの視線に気がついたのか、少女は首を傾げて言った。
「どうしたのよ。今日のアンタ、ちょっと変よ」
「ああ、大丈夫だ」
いまひとつ納得できないようだったが、少女はそれ以上気にしないことにしたようだった。

向こうの世界では、既に無用の代物となってお払い箱となってしまったこの使い魔。
突然少女に召喚された時は、驚いたり怒ったりもした。

185 :平気で人を撃つ使い魔(5/5):2008/03/26(水) 09:14:11 ID:HDmWFBh9
しかし、今となっては彼女も自分を必要としてることもあって、非常に現状を喜んでいる所であった。
だから彼は、ほどなくして自分が動けなくなり、こんどこそ本当に無用の代物になってしまうのが怖かった。
諦めて、腹を括るしかない。
そう結論付けても、やはり心の隅では暗い感情が募るばかりだった。
そうして仕方がなしに、楽な姿勢で窓から夜空を眺めることぐらいしか、
今の彼にできることはなかったのである。
(その時まで、精々楽しくやらせてもらうか)

―――――――――――

翌朝

「メタビー君! メタビー君! 君の言っていたメダロッチとやらが、宝物庫の中にありましたよ!
どうやらちゃんと動くようですよぉ!」
「あらら〜」
長い付き合いになりそうだ。

めでたしめでたし

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 09:15:57 ID:HDmWFBh9
おわりでございます
天然メダルは勿論、人工メダルもれっきとした生き物だと私は思います

ロボットとかサイボーグは向こうの世界に呼ばれたら
メンテもままならず大変そうですね

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 09:30:20 ID:Y0kAuFeO
>>186
メタルビートル乙
コッパゲの手腕に期待…はできないか

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 09:36:05 ID:cfr6iGko
>>186
乙&GJ!
メンテや修理を何とかできないと長い話は書けそうにないよなあ。
まとめWikiでも幾つかリタイヤする話や、その後に触れる話があったな。

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 09:55:40 ID:yAAXL6+C
黄金の腕を思い出した……続きまだかなあ。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 10:06:38 ID:awTKkQhj
>>189

「神の左手は黄金の腕」のことなら、あれで完結の筈ですが。

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 10:21:18 ID:aIVYjjtG
>>186
乙&GJ。懐かしく微笑ましいモンを読ませてくれてありがとう。

192 :前スレ埋め小ネタの作者:2008/03/26(水) 10:22:53 ID:zbQUiOnp
避難所の方にも書き込んだけど、まとめに登録&名付け親になって下さった方に感謝。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 10:37:50 ID:oR2Wlj+4
メダロットって確かメダロッチで転送すると完全回復する機能が有ったような気ガス

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 10:39:21 ID:YOr2B717
本当に『メダロットらしい』良い話だ……
アニメ版メダロットなら彼らは間違いなく生き物ですからね。
……シエスタの『血の繋がらないおじいさん』としてロクショウが登場したら笑うしかないけど。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 10:51:33 ID:awTKkQhj
>>192

まとめに入れたものなんですけど、タイトル解らなかったんでストレートに
「スイフリー召喚」にしたんですけど、あれで良かったんですかねぇ?

もうちょいスイフリーらしいタイトルの方が良かったかなぁ。
「エルフの処世術講座」とか「白いダークエルフ」とか・・・

196 :前スレ埋め小ネタの作者:2008/03/26(水) 11:08:50 ID:zbQUiOnp
いやあれでいいっすよ
元々タイトルつけなかったこっちが悪いんだし

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 11:21:28 ID:yAAXL6+C
>>190
見落としてた。wiki見てくる..._no

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 11:40:19 ID:Snm4JLDw
人間革命から某名誉会長が召喚されますた
(公に)記す事すら憚られ…うゎなにをするやめ(ry

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 11:41:27 ID:R5hOnhIk
ここっから♪はじっまるっ♪マイレボリューショーン♪


200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 11:47:31 ID:F4COA4no
>>173
原作で009が定期メンテ受けてる話があったよ。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 11:52:40 ID:BqW3RCgW
スイフリーか………一騎討ちならメイジの天敵だよなぁ
サイレンスで魔法を封じれるし、ジャベリンという大砲もあるし


そこを力押しせずにつけ耳エルフの本領発揮するのがまた良い話でしたがw

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 11:56:18 ID:AqPryQ8K
人間の自然治癒+αの自己修復能力は持ってるだろ
人間でも大病患えば投薬や手術を要するのと変わらん
人間ドッグ相当のメンテも設備環境が許せばやって当然
ナノマシンとかは原作の生まれた年代に技術概念として存在しなかったから
名が出ないのは仕方ないこと

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 12:14:27 ID:uxrVZOdC
ベネディクト16世召喚。
暗黒のフォースを使いこなす老魔法王として恐れられたという。

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 12:14:39 ID:R7LWx7bZ
余談だが仮面ライダーというかショッカーには改造後の肉体を
使いこなすための「トレーニングルーム」が存在した
そこでトレーニングしなかった本郷猛は自分の力を使いこなせず
蛇口をねじ切ったりしてしまっている

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 12:42:18 ID:2bzFJ21X
>>193
原作漫画版だと持ち主が修理してた筈
ヒカルは良く壊れたメタビーのパーツ修理してたよ

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 13:04:16 ID:cfr6iGko
>>203
て事は、別の誰かがプーチン氏でも召喚すんのかw

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 13:06:29 ID:7kJnEz13
ルイズにはそういう油まみれになる仕事はできそうにねーよな

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 13:11:06 ID:R7LWx7bZ
>>207

コルベールが喜んでやりそう


209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 13:15:21 ID:Y0kAuFeO
>>193
アニメ版では確かおやびんがペッパーキャットに湿布みたいなの貼ってたよな

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 13:22:35 ID:HWH7Xjfq
ドラえもんネタはとっくに既出だけど、劇場版ゲストキャラ召喚てのはどうかな?
好みでいうと大魔境のペコ、魔界大冒険の美夜子(猫バージョン)とか

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 14:01:01 ID:ZSzkKioN
>>204
いきなり何を言い出すんだこの特撮馬鹿は?
何でもかんでもそっちに持っていこうとするなよ('A`)

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 14:01:14 ID:LZC6TdKL
ルイズが錬金できない
   ↓
魔法ができない
   ↓
  グレる
   ↓
   落第
   ↓
人生の落伍者
   ↓
  犯罪者
   ↓
  死刑

ガーン!・・・ワタシが体を張って教えなきゃ大変なことに!
ってことで、いけないルナ先生

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 14:08:14 ID:Snm4JLDw
>>212
おおっ、ルナ先生か〜
しかしルイズ相手に文字通り体を張った授業が効果があるのかどうかが問題だ…w

214 :ゼロのエルクゥ閑話 0/2 ◆yxbMPy6fic :2008/03/26(水) 14:19:44 ID:PDbQU90D
短めですが、他に予定がなければ5分後に投下したいと思います。

>>前スレ935
多謝です。時計や時刻の記述が見当たらず、文化レベル的にあるだろうと捏造したものだったので……。

215 :ゼロのエルクゥ閑話 1/2 ◆yxbMPy6fic :2008/03/26(水) 14:26:41 ID:PDbQU90D
 隆山は柏木邸の居間には、どんよりと重く暗い空気がのしかかっていた。

「楓のヤツ、メシも食わないで部屋に篭っちまって……クソっ、何処ほっつき歩いてんだ、あいつは」

 苛立ちを隠し切れない様子なのは、次女の梓。

「今はそっとしておきましょう。たぶん、一度倒れるまではやめないと思うわ」

 長女の千鶴は、慈愛と強さを湛えた瞳を、夜の帳へと向けていた。

「楓お姉ちゃんも、お兄ちゃんも、大丈夫かな……」

 耕一をして『天使の笑顔』と言わしめた末娘の初音も、今は表情が暗い。

 楓から事の顛末を聞いた姉妹の反応はそれぞれだった。
 最初に聞かされた初音は驚きに声を失い、信じられないと暴れかけた梓を、『非現実というなら鬼などという存在の方が非現実である』と千鶴が諌め、なんとか惨事は免れている。
 あれから夜になっても耕一は戻ってこず、説明するなり部屋に戻ってしまった楓は、夕食に呼んでも自室から出てこなかった。

「梓は、すぐに楓のフォローに回れるようにしておいてね。初音も手伝ってあげて。耕一さんについては……鶴来屋の方でも調べてもらってみるけど、まずは私たちが信じてあげなくちゃ。ね?」
「うん、わかったよ、千鶴お姉ちゃん」
「言われなくてもそのつもりだよ。ったく、面倒ばっか掛けやがって」

 暗い雰囲気の中にも、そこには確かな暖かさと強さがあった。

216 :ゼロのエルクゥ閑話 2/2 ◆yxbMPy6fic :2008/03/26(水) 14:27:32 ID:PDbQU90D
 楓は、ひたすら自らの内に潜っていた。
 エルクゥは、意識を通じあわせる事が出来る。宇宙に進出した人類が得た精神世界のネットワークには、距離など関係ない。
 人間の脳が知覚できる限界として、距離的なものはある。東京にいる耕一と、いつでもテレパスで会話が出来るわけではない。
 しかし、存在を感じるだけならば、人の身でも可能だ。なんとなく、としか表現しようのない、気配とか、雰囲気とか、空気とか、温度とか、重さとか、そんな感覚的な、しかし確固たる"存在感"ならば、いつでも感じていた。
 そして、『それ』が『無くなってしまった』事に、楓は焦っていた。
 それは、『この空間』に彼は存在しない事を意味する。大気とか真空とか地上とか宇宙とか、そういう事ではなく、200億光年の彼方に続いていく、『空間』に、だ。

 愛しき者を喪う。
 かつては、自らが喪われる側だった。一族の掟に背いたエディフェルは、愛し愛された次郎衛門を残し、同族に殺された。
 それは、柏木にまつわる全ての悲劇の始まりであり、幼い頃からエディフェルの転生として記憶を押し付けられた楓には、忌むべき感情だった。
 エディフェルや次郎衛門の気持ちもわかるが、もう少しなんとかならなかったのか、と。

 しかし、喪う側になってわかる。これは、ダメだ。
 現実的な対処をしろ、といくら理性が訴えても、心は狂おしく暴れ、食事を求めて泣く乳幼児のように、ただ求め続けることをやめてくれない。
 それは、次郎衛門を喪ったエディフェルのものではない。
 柏木耕一を見失ってしまった柏木楓の、素のままの感情だった。
 ネットワークを伸ばし、探り。ぽっかりと空いてしまった心の穴に戻ってきてくれる『存在』を求め続ける。



 ―――その奇跡を、あえて言葉にするなら……とどのつまり、『恋する乙女は無敵なのだ』と。そういう事なのだろう。



 楓は、あまりにも細く、しかし確かに、耕一が飲み込まれたあの緑の楕円形と同じ波動を持つそれの存在を感じ取ると、意識の全てをそれに委ねた。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 14:28:16 ID:R7LWx7bZ
>>211
いえね、サイボーグボディのメンテナンスという話題から思い出したので

と、いふわけでエルクゥさん支援するのでありまするー

218 :ゼロのエルクゥ ◆yxbMPy6fic :2008/03/26(水) 14:28:26 ID:PDbQU90D
以上です。ありがとうございました。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 14:36:20 ID:ZMR5bw7C
乙です
とうとう来ちゃうんですねw
続きが楽しみです

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 14:48:39 ID:Snm4JLDw
職人さん乙!痕をプレイした事のない自分でも面白いなぁと感じますた

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:09:33 ID:BqW3RCgW
オツー
楓ちゃんが超乳かキティ外のところかな、これは?
しかし破壊の杖はどうなるのやら………
RPGくらいなら、それより変身した耕一のぶちかましの方が強そうだしなぁ

222 :ゼロの女帝:2008/03/26(水) 15:10:31 ID:R7LWx7bZ
チェックメイトキングツー、チェックメイトキングツー

司令部、司令部!
現在投下の予約はあるのか無いのか!
無いなら15:15より「ゼロの女帝」投下砲撃を要請する!
チェックメイトキングツー!こちらサンダース軍曹!
司令部応答せよ!応答せよ!

223 :ゼロの女帝:2008/03/26(水) 15:14:59 ID:R7LWx7bZ
変更 15:20よりに予定変更!

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:18:15 ID:V5Vi+JiH
ラジャ。

225 :ゼロの女帝:2008/03/26(水) 15:22:28 ID:R7LWx7bZ
彼女は、屋根の上で杯を傾けていた。
主は多少傷付いてはいるがある程度は癒しておいたし、シエスタがそばにいるから大丈夫だろう。
それはともかく
「来たわね」

ゼロの女帝 第六話


「きゅきゅきゅー!」
突然叫びだし、部屋の隅に駆け込んで尻尾を足の間に挟み込んだ自分の使い魔を見て
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーは驚いた。
一体何が起きたのかと問うて見てもただひたすらに恐怖を感じているだけのようだ。
「何が起きたの?・・・・・そうね、今夜は一緒に寝てあげるから、元気を出して」

「きゅいきゅいきゅいいいいい」
唐突に暴れ始めた自分の使い魔に、タバサは本から目を離して語りかける。
「何事」
「怖いのね怖いのね怖いのねー 危険は無いけど怖いのねー」
「だから何事」
「よく判らないのね
 今外に何か来てるのねー 危険は無いけどものすごく怖いのねー」
周囲を見ると、他の使い魔達も怯えている。
パニックに陥る事すらせず、ただ部屋の隅でがたがた震えてる、そんな状況。
本を閉じて様子を見に行こうとするが服の裾をシルフィードが加えて引き止める。
スカートがまくれあがってかなりアレだがそばに人間の男などいないので彼女の表情は全く変わらない。
居たとしても変わりはしないのだろうが。
「駄目なのねお姉さま 危なくないけど危険なのね」
「矛盾している」
「難しい言葉は判らないのね とにかく行っちゃ駄目なのね」

全く瀬戸どのってばこんな所にいたのね

ご無事で何よりです

貴殿の目を通してこれまでの事は把握した
このような惑星があるとは気付かなかった

「まあとりあえず駆け付け三杯ってね。はいどうぞどうぞ」

あらあら、これはすみませんね

それにしても、また面白そうなコ見つけたじゃない

「ええ、本当に面白いコ。
 西南ちゃんほどじゃないけど」

この星のありよう、そして住民のありよう    まさか

はいストップよん
まだあたしらが干渉していい段階まで進んでないから、この星   おっとと


226 :ゼロの女帝:2008/03/26(水) 15:25:58 ID:R7LWx7bZ
まったく姉さま達は・・・それにしてもヒトとは面白い

本当ですね 私達は、控えめに言って出来る事は無限に等しいほど多く、出来ない事は皆無といっていいほどに少ないです

だが出来ない事はどれほど何かをしようとも、どれほど時間をかけようとも絶対出来ない
ヒトは違う 出来無い事はあきらめない限り何百年、何千世代とかけて為してしまう
成長という一点においてヒトというたかが三次元程度の存在は、十五次元に属する我等を超越してるといって良い

だからアタシは創世の三頂神としての自分を封じてヒトとして生き

わたくしはヒトと友になって共に生き

我はヒトを僕として様々な宇宙に争いと戦いの種を撒き続ける 
それが進歩と進化へ続くと信じて

「はいはい、ぐっとどうぞ
 なかなかに良い酒よ」

一時的とはいえ思考も反応も劣化させる薬物を好んで摂取する点も理解し難い
なぜにヒトはこのような・・・・・・っておっとっと  ぐいっ

「愚かで、そして先が見えない、だからこそヒトは先に進めるのよ」

はるか先に立ち、しかし微動だに出来ない我ら神に比べほんの僅かでも確実に先に進み続ける
ヒトとはなんと可能性に満ちた生き物でしょう
そうは思いませんか
だからもうちょっと注いでくれません?

まあお酒はともかく瀬戸どの、この先どうするんだい?

「ルイズちゃんが助けを求めれば必要なだけ助けます」

しかし、さっきの喧嘩騒ぎ もうちょっと別のやりようあったんじゃない?

「ルイズちゃんに自分の意志で頑張って貰いたかったのよ
 ギーシュちゃんも、磨けば結構光りそうだったし
 なにより穏便に済ますより面白かったから」

うんうん、面白いってのは大事よねぇ

お姉さまも瀬戸さまも、そこがちょっと過ぎると思うのですが

で、これからどうするのだ

「樹雷には人格コピー用意しておいたし、まだしばらくこの星に居るわ
 あの子を・・・・・・見守りたいから」

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:26:18 ID:V5Vi+JiH
支援支援支援支媛支援支援支援

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:26:25 ID:z4qXiYqC
そーいや痕は旧作と新作とどっち準拠なんざんしょ?
びみょーに設定が違いますが

229 :ゼロの女帝:2008/03/26(水) 15:26:32 ID:R7LWx7bZ
はいここまでです

ご清聴ありがとうございました

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:29:20 ID:V5Vi+JiH
乙乙乙乙乞乙

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:12:43 ID:mhw/4qip
>>228
はしばみ草を食べた時の状況からすると、新作っぽいが…


232 :チキの人:2008/03/26(水) 16:22:54 ID:nlJgCTMM
予約が無ければ投下宜しいでしょうか?
第十二話 それにしてもこのエレオノールノリノリであるなお話。
そして、エレオノールと打つつもりがエロノールと打ったお話でもあり。

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:26:47 ID:R7LWx7bZ
♪ おいでかもんかもんかもん 暗い眼をしてー


234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:27:01 ID:HWH7Xjfq
支援

235 :ゼロのルイズとマムクートプリンセス 第十二話:2008/03/26(水) 16:27:39 ID:nlJgCTMM
 ルイズですが馬車の中の空気が最悪です。
 姿を確認したと同時にエレオノール姉様は私の首根っこを、憤怒の表情で掴みあげると、ゴミでも捨てるかのように投げ飛ばしました。
 ああ、何か気に触るようなことをしたかな? 
 考えてみると身に覚えがありすぎるために、この扱いも仕方が無いと胸に決め場の流れに身を任せた。
 御者は別の場所を探していたらしく、馬車と共に辿りついた時には、
 物のように転がる私と、それを蹴飛ばす姉様の姿があったとの事でした。
 ……さて、無事に馬車に乗った私ではありますが。
 チキはさっきから、だんまりで姉様を睨みつけていますし。
 その相手も機嫌が宜しくないのか、外を厳めしい表情で見つめています。
 私はその間に挟まれて、何とかしてこの重い空気を何とかしたいと考えていた。
 そうだ、最近姉様はご婚約されるとの話を聞いた。
 私が帰省した時だから、もしかしたら今回は式を挙げるために……うん。
 窓の外を憂鬱そうに見つめていらっしゃるのは、以前タバサに教えて貰ったツンデレという趣向か。
 いや、マリッジブルーという選択肢もあるかもしれない。
 出会った当初の苛々は、悪阻という線もありえ……るの?
「あ、姉様! ご、こ!」
「婚約、婚期、結婚、その三つのどれかを呟くものは私の所に来なさい」
「い、以上です、姉様」
 危ない危ない、また解消されてしまったんだわ。
 とにかく、姉様のご機嫌取りは失敗してしまったのでチキの方に目を向ける。
「ほ、本当は良い人なのよ、チキ、今はすこーし機嫌が宜しくないみたいだけど」
「じゃあルイズは機嫌が良くないと、自分の妹を蹴っ飛ばしたり鞭を振るったり、抵抗できない状態で言葉責めをするの?」
 フォロー失敗。
 少なくともチキの頭の中には姉様=敵という図式が完成したらしい。
 ここでもしも、私はそんな姉様が大好きよとか口走ったら。
『あっはっは、これでも、これでもなのルイズ! まだ嬉しいのっ!』
『もっとぉ、もっとこのバカ犬のルイズにバツをお与え下さい!』
 ……いや、そんな事は無いだろう、無いだろうけど誤解はされるかも。
 トリステインからヴァリエールの領地までは、馬で一日くらいの距離だ。
 早馬ならもう少し時間を縮小できるが、何せ出発が午後だった為に今日は宿を取らなければならない。
 夕暮れの中でそんな事を考えていると、チキがくいくいと制服の袖を引いた。
「ルイズのお家までは後どれくらいなの?」
 いつまでも怒っているのも馬鹿らしいと考えたのか、すっかりいつも通りの声色になったチキ。
 私も安心して答えることが出来る。
「そうね、今日はとりあえず宿を取って、明日の昼くらいかしら?」
 ここで姉様が今日は眠らずに帰るとか言い出さない限りは。 
 その姉様も、特に異論は無いと言うか、そのつもりだったのか口を挟まない。
「じゃあ、私が運んで行ってあげるよ」
 そうすれば今日中に到着できるでしょと言わんばかりの台詞。
 うーん、しかし、馬車に姉様と元々の荷物、茶色の竜で足りるかな?
 そもそも、こんな所で変身なんかしたら姉様が怖い。色んな意味で。
「馬車もあるし、今日は良いよ」
「うーん、そっか、わかったよ」
 しかし、変身することに対して遠慮が無い。
 最初の頃とは違うというか、私に正体を知られたのがダメージになったのか。
 まあ、少なくともここで。
『私の名前はエレオノォォォォォォォル、ウェストォォォ!』
『マッドなサイエンティストだロボ』
『ふぅん、そうなんだルイズ、大変だね』
 と、姉様も含めたフォローを入れる必要はないだろう。
 ……いや、私転がされてから思考がおかしいような。気のせいよね。

236 :ゼロのルイズとマムクートプリンセス 第十二話:2008/03/26(水) 16:28:27 ID:nlJgCTMM
 旅籠で一夜を過ごし、早朝に出発。
 そのおかげで昼前にはお屋敷に着く事ができた。
 到着の折、ルイズの家はお城みたいと言われてちょっと頬が緩んだのは別の話。
 しかし、屋敷を案内する前にエレオノール姉様に首根っこを掴まれ、ずるずると引き摺られていく。
 そうして不満そうな表情をしたチキ共々、私の部屋へ。
「いい、ちびルイズ、私が良いというまで部屋から出ないように」
「そ、そんな姉様、食事は、食事はどうするのです!」
「使用人が運んできます、聞きたい事はそれだけかしら?」
 私の言葉を待たずに姉様は部屋から出て行く。
 背中をぼんやりと見送りながら、どうしてこんな事に……と。
 そんな事を思いながら立ってるのもアレなので、私は自分の使っていた椅子に腰掛ける。
 チキは私を見て、同様にもう一つ別の場所にあった椅子を持ってきて隣に。
「ルイズ、呆然としてるよ?」
「うん、何か色々な事があって頭の整理がつかないの」
 一昨日にはラ・ロシェールにいて。
 昨日はトリステインの城下町から、ヴァリエールの敷地にある旅籠。
 今日はお屋敷の中で、姉様の許可が出るまで部屋から出られない。
 うん、それで出来事といえば……。
 エレオノール姉様来襲。
 エレオノール姉様憤激。
 エレオノール姉様激怒。
 うん、落ち着け私。
「とりあえず、どうしてお屋敷に戻されたのか考えてみるのがいいんじゃない?」
 チキの言葉にハッとなる。
 そうだ、そうだった。いかんせんエレオノール姉様が怖すぎて記憶が混乱してばかりじゃないか。
 目を覚ましてくれたお礼を言いつつ、思考を巡らす。
 やっぱり問題になるのは、無断で学院を脱出、旅に出たって所?
 でも随分と家に連絡が行くのが早い、まさか内通者が?
 キュルケ……メリットがまったく無い。そもそもヴァリエールの事は知っていても、家族については知らないはずだ。
 タバサ……知ってても不思議じゃないけど、理由が無いか。
 大穴・マリコルヌ……うーん、知ってたら殺してやりたいわね。
「問題は、どうしてヴァリエールに私の旅が知られたかなんだけど……」
 自分一人ではマリコルヌを今度会ったらフルボッコだっ! に終始してしまう。
 なのでチキに話してみた。
「うーん、この家の誰かが魔法学院に勤めてるか、行ったとか?」
 それなら確かに納得が行く、でも、日数と時間が合わない。
 少なくとも、馬の足で連絡を取ってはいないはずだ。
 だとすると……竜かグリフォンか、いや、そんなのはむ……り。
「まさか、お父様が……」
「お父様?」
 何かの仕事の際、魔法学院にお父様が向かったとする。
 そして娘の不在を知った。

237 :ゼロのルイズとマムクートプリンセス 第十二話:2008/03/26(水) 16:29:11 ID:nlJgCTMM
 その後どうにかして私の居場所を知り、エレオノール姉様に迎えに行かせた。 
 お父様が直接行かなかったのはお仕事で忙しいのか、大変お怒りであるのか。
「す、少なくても、まだ、お、お母さまには……」
「ルイズ? 大丈夫、震えているよ?」
 この家に来たという事は、お母さまやちいねえさまには事を知られている。
 よしんば知らずとも、時間の問題である。
 ま、まさか子どもの時みたいにお仕置きがっ!? 
「どどどどどど、どうしようチキ! わ、私!」
「落ち着いてルイズ、怖いことがあるの? だったら私が守ってあげる」
「だだだ、ダメよ、私のお母さまは、烈風の二つ名を持ったメイジなの、下手したら殺されてしまう……!」
 とにかく、抵抗はしないように。
 私にお仕置きが来るとしても、命まで取られるわけじゃない、大丈夫。
 もしもチキに非を問われる事があっても庇う……よし。
「ううう、チキ、私なら大丈夫! お姉ちゃんだからっ!」
「何の基準もって大丈夫って言ってるのか一つも分からないけど、信じるよ」
 震えながらチキに柔らかな笑顔を向ける。
 そんな私の態度に呆れたような表情を見せつつも、力強く頷いてくれた。
 その時、こんこん、と。
「わわわわわわわっ! 私はいませぇん!」
「落ち着いてルイズ、状況をしっかりと判断して!」
「そそそそそ、そうねチキ、やぁやぁ! 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール! ドアをノックする物はたれぞ?」
 高らかに宣言をしてから耳をすませると、ふふふと柔らかい笑い声。
 これは、ちいねえさまの声! 聞き間違えようのない、正真正銘の!
「ルイズ、私が開けようか?」
「いいえ、大丈夫、私が開けるわ」
 これで、もしもドアの奥に、
『おっほっほ、残念だったわねぇルイズぅ! エレオノール姉様よぉ!』
 と、姉様がいても後悔しない。
 ノブに手をかけてゆっくり引くと、ふんわりとピンクの風が私を包み込んだ。
 一瞬、髪を解かれたお母さまかと身構えたけど、抱きしめられて間違えることなど無かった。
 これが魔法でエレオ(ry
「あぁ、小さなルイズ、本当にルイズなのね!」
「姉様、ちいねえさま!」
 言葉にならない、なんて感情を久しぶりに……と思ったが、ほんの数日前に同じ感情を持ったのだ。
 やっぱりチキは、ちいねえさまと同じくらい大事なんだな、と。
「紹介するわ、チキ、カトレア姉様よ」
 一頻り再会の余韻を味わった所で、ぼんやりとこちらを眺めていたチキにちいねえさまを紹介する。
 少しだけぎこちない時間が流れたけど、ふわふわとしたちいねえさまの空気にチキも親しみを持ち始めたみたい。
 ただ、あまり長い時間お話しするとお体に障るからと、無理に帰って頂く。
「ふふっ、そうね、明日も明後日もお話できるんだものね」
 と、不安を呼び起こす発言をした後、ちいねえさまが部屋を出て行く。
 もちろん、チキと二人でらぶらぶ過ごすんだよっ! という理由ではなく、エレオノール姉様の発するであろう、怒気に中てたくはなかったから。
「お身体に障るって、カトレアさんは体調が良くないの?」
「うん、水のメイジ……いや、うーんと。治療の術が聞かないのよ」
「そっかぁ、私も癒しに関しては詳しくないなあ」


238 :ゼロのルイズとマムクートプリンセス 第十二話:2008/03/26(水) 16:29:40 ID:nlJgCTMM
それからいつまで経ってもエレオノール姉様のお許しは出ず。
 ちいねえさまと三人で過ごす時間が増えたある日のこと、そういえば、と話を区切ってチキが口を開いた。
「学院の皆が、ルイズは著述家に向いているんじゃないって言ってたよね」
「そうなの?」
「違うわ、魔法が使えないからそう言ってからかってくるのよ」
 チキの言葉に不思議そうに聞くちいねえさま。
 私はその言葉を否定しつつ、そういえばと。
 つい何日か前、ほとんど会話した事のない相手にまで向いてると言われたけど。
 はじまりはそう、キュルケの言葉だ。
『今日も相変わらず失敗続きね、ゼロのルイズ』
『違うわ、今日はたまたま失敗しているだけ、昨日のことなんて忘れたもの』
『本当、子どもっぽい詭弁を言わせたら右に出る物はいないわね。その言葉をまとめて著述家にでもなった方が、魔法を使うよりも早いんじゃないの?』
 その時はまだ、失礼な事をいう奴だ。としか思わなかったんだけど。
 何気なく考えを述べたら、それがまったくその通りだったり。
 平民の間で流行している本をマリコルヌが持って来て、犯人は誰だか分からないだろうと難癖を付けられてきたから、何行か呼んでぽつりと言ったら当っていたり。
 その出来事での、
『ゼロのルイズの頭の中は著述家かぁ!』
 との台詞により派生した言葉であって、からかい以上の意味は持たないはず。
「うん、やっぱりからかわれているんだわ、私に文才なんて無いわよ」
「そう? でも物は試しで書いてみたら、私、ちょうどここに紙が」
 何でそんなものを持ち合わせているのですかちいねえさま。
 その後、ほらほら、書いてみなさいとちいねえさまに薦められ、チキに助けの目を向けるもどこと無く興味があるのか、そっけなく頑張ってといわれる。
 二人は邪魔しちゃ悪いからと部屋を出て行き、私はぽつりと残される。
「そうねぇ……」
 魔法を使えない女の子が、立派な使い魔を得るお話なんてどうかしら?
 もちろん私をモデルにした話じゃない。
 主人公は、そうね。魔法の才能がないといわれつつも実は……。
 それで使い魔は、とっても弱いんだけど、その女の子のためなら命を張れる男の子で……。
「うふ……うふふふ! ふふふふ!」
 名作の予感! 

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:31:16 ID:HojQYbx2
こちらヘンリー少尉、支援する

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:31:29 ID:HWH7Xjfq
支援

241 :チキの人:2008/03/26(水) 16:31:53 ID:nlJgCTMM
というわけで投下終了、次回最終話。
この後一気に話が飛びますが、どうか最後までお付き合い下さい。
ただ、当初の予定の『チキが死んでルイズがオームの杖を持って旅に出る』
というエンディングではありません、あしからず。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:34:10 ID:HWH7Xjfq
乙であります

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:45:36 ID:R7LWx7bZ
乙だよーん

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:54:13 ID:ixcgnCNz
チキの人、乙です

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 17:05:41 ID:awTKkQhj
チキの人乙です。

なんか、ルイズが加速度的どころか級数的に壊れていってるようなw


246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 17:09:29 ID:oR2Wlj+4
ルイズ、ゼロ魔を書くつもりか。

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 17:09:56 ID:M12z1aXe
だがそれもよしw

乙であります

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 17:11:02 ID:z4qXiYqC
チキ「三姉妹?ルイズ達もトライアングルアタックするの?」

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 17:34:14 ID:yBVwIl4n
トライアングルアタックからトリプラーを連想した俺。
チャム・ファウあたり来たら面白いかも。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 17:36:36 ID:7kJnEz13
ジェットストリームアタックではなくトリプラーを出す>249にある意味感心した

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 17:44:46 ID:uxrVZOdC
Gガンダムにはジェットストリームクラッシュがあった。
爪先を出されたら蹴躓いて全滅したけど。

252 :ゼロの軌跡:2008/03/26(水) 17:53:29 ID:yA4nqqwU
どうも、今日も三話抱えてやってきたんですが投下してよろしいですか?

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 17:54:46 ID:5zFvMGwY
おいでませ〜

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 17:56:18 ID:FZxutLws
予約もないし規制の入んない範囲でGO

255 :ゼロの軌跡:2008/03/26(水) 17:58:45 ID:yA4nqqwU
すまんが確実にさるさん喰らうので、一昨日みたいに一話ここに投下して、
残りは避難所に投下する。
平日のまだ夕方だし、許してほしい。
じゃ、投下します。

256 :ゼロの軌跡:2008/03/26(水) 17:59:55 ID:yA4nqqwU
「蠅の王の息吹は満ちて風雷の呼び声とならん!ラグナブラスト!」
「<パテル=マテル>!ダブルバスターキャノン!」

 ルイズとレンは敵陣に吶喊し鬼人のような働きを示した。

 <パテル=マテル>は傷ついていても、その動きは常に比して劣ってはいなかった。近付こうとしたものは一人の例外もなく鉄の巨体に跳ね飛ばされることになった。
 魔法が着弾するたびに機体は軋み、部品が弾け飛んだがそれでも振るう拳に衰えを見せることはなかった。
 <パテル=マテル>が動けばルイズの小さな体に大きなGがかかった。しかし、ルイズの敵兵を見据える目が決して閉じられることはなく、<パテル=マテル>に下す指示は機敏にして正確だった。


 レンの行使したアーツは敵兵の多くを捻じ伏せ、その彼らは潰れた蛙のように地面に這い蹲ることになった。その間も彼女が振るう鎌は休むことなく敵兵の血を吸い続けた。
その幼いながらも整った顔には何条もの傷が赤く走っている。腕にも足にも包帯は巻かれていたし、リボンは右半分が千切れて無くなっている。スカートのフリルは切り刻まれて波打つことはなくなっていた。
 自分の興趣のためではなく、何かを守るために流す血がこんなにも多いのは何故だろうと、レンは多少の疑問を覚えたが、彼女が動きは止めることは許されなかった。
 
 しかし、ルイズとレンがいくら敵陣を思うままに駆け回っても敵兵の姿は途絶えることがなかった。
 レンのオーブメントのクォーツは既に光を失って久しい。<パテル=マテル>が内蔵していた弾薬も底を付き、二人を包囲する輪は次第に小さくなっていった。


 そして唐突に破局がレンを襲う。
 眼前の敵兵をなぎ払い、背後から振り下ろされる斧をかわしたレンはたたらを踏み、平衡と保つことが出来ずに横転する。
 鋼の体をもち機械制御で活動する<パテル=マテル>より、あくまで人の範疇に居る彼女に限界は早く訪れたようだった。負傷と疲労は誤魔化しようもなくレンを蝕んでいた。

 急いで起き上がろうとしたが、彼女目掛けて放たれた弓の一閃。狙い過たずレンの足を射抜く。
 激痛に左足の力が抜け、再びバランスを失って顔から大地に倒れこんだ。手に持った鎌もその衝撃に手放してしまう。懸命に起き上がろうとしたが、その動作は敵兵の目にも明らかに緩慢で、レンに狙いを定めて幾本もの剣が振りかぶられた。

「レン!」

 助けに向かおうと機体を反転させるルイズ。しかし、背後から放たれた魔法に<パテル=マテル>の体はわずかに揺らぐ。

 そのあまりに致命的な雲耀!

 次の瞬間に起こるであろう惨劇を直視し得ず、ルイズは思わず目を閉じる。
 そのために、聞きたくもないのに彼女の耳は少女の悲鳴を拾い零さぬようにその機能を十全に発揮しようとした。

 だが、ルイズの耳に届いたのは断末魔の声ではなく、どこか懐かしい声が呪文を唱える音だった。




257 :ゼロの軌跡:2008/03/26(水) 18:00:26 ID:yA4nqqwU
「ファイヤーボール!」
「サンダークラウド!」

 雷が敵兵を貫き、炎がレンを守るようにそそり立つ。見せた一瞬の怯みを逃すことなく、青銅のワルキューレが槍を構えて敵に踊りかかった。
 尚もレンに射掛けようとした射手は突然吹きつけた強風に煽られて、周りの数人を巻き込み吹き飛んでいく。どうにか体勢を立て直した者も、足元から盛り上がった土がゴーレムの形を取るのを見て思わず後ずさった。
 
「おやおや、この様では<殲滅天使>も形無しじゃのう」
「ホント、全くだらしがないわよ。二人とも」
「…無謀」
「大丈夫ですか?ミス・レン、ミス・ヴァリエール」
「この僕が来たからにはもう安心だ。大船に乗ったつもりで居るといい」

「キュルケ、タバサ、ギーシュ…それにオールド・オスマンにコルベール先生まで…」



ゼロの軌跡

第十五話 トリステイン魔法学院



「どうして…みんなこんなところに…」
「私も忘れないで欲しいわ。ほら、レンっていったわよね。足の治療するわよ」

 モンモランシーが、地面に横たわったまま驚愕の面持ちを崩さないレンを助け起こす。ギーシュがそれに肩を貸して後ろへと下がっていった。

「積もる話は後にせねばなるまいな。まずは目の前の雑兵を追い払うとしようか」

 そう言ってオスマンは偏在を唱える。十以上に増えたオスマン達は一斉に敵兵に魔法を叩きつけた。
 スクウェアの魔法が幾つも折り重なり嵐のように突き進み、道を覆いつくす敵の中に幾本もの空白を作り出す。
 コルベールの生み出した炎は蛇のようにのたうち敵兵に噛み付いた。ロングビルは杖を振るいゴーレムを操る。その堅牢な守りは敵の攻撃を一つたりとも通しはしなかった。

「ここはわしらに任せて下がりなさい。…何を心配そうな顔をしておる。わしはトリステイン魔法学院院長、<四大>のオスマンじゃぞ」



 なみいる敵兵を追い払い、悠々と村に戻ってきたオスマンらは未だ呆然としたままいるルイズとレンを見て大きく破顔した。
 それに気を取り戻したか、立ち直ったルイズが疑問を浴びせる。

「どうしてみんなここに来たのよ!?」
「シエスタが他のメイドに手紙を出していてね。それでルイズ達がここに居るって知ったのよ」
 
 キュルケの答えに疑問の一角は氷解したが、それは無論ルイズの求めた返答とは些かずれていた。キュルケに業を煮やし、語気も荒く問い直す。

「キュルケ、あなたゲルマニア人でしょう。他国の戦争に介入していい立場だと思ってるの?」
「私一人が加わったところで黙ってればわかりゃしないわよ。知らぬ存ぜぬで誤魔化せるわ」
「…同じく」

 戯れたように振る舞う赤毛の女に問うだけ無駄だと諦め、ルイズはギーシュに向きなおる。

「ギーシュ、あなたはいいの?グラモン家はどうするのよ?」
「それは父上や兄上が何とかしてくださるさ。僕にお呼びがかかったわけでもないしね」

 聞きたい返答が思うように得られず、口を閉ざしたルイズを見て、再びキュルケが口を開いた。




258 :ゼロの軌跡:2008/03/26(水) 18:01:06 ID:yA4nqqwU
「もうわかってるでしょう。みんな、あなた達二人を助けるために来たのよ。ルイズ、レン」


 その言葉に皆が頷いた。
 キュルケをはじめとする大勢の級友。席を同じくした同級生の姿ばかりではなく、かつてレンと決闘した上級生までがその場に居て笑顔を浮かべていた。
 そして彼らはルイズとレンに謝罪の握手を求める。

「君達のお陰で僕達は自分達の愚かさに気づくことが出来た。貴族の精神を思い出すことが出来た。礼を言わせて欲しい」

 教師の姿も多く見受けられた。オスマン、コルベール、ロングビルらだけではない。ルイズの授業を担当したことのない、見知らぬ者の顔すらそこにはあった。
 咳払いを一つして、オスマンは言った。
 
「ミス・レン。まあ、わしと君とは色々あったが…君がミス・ヴァリエールを良き方向へ導いてくれたことは間違いない。彼女だけでなく、魔法学院の皆についてもじゃ。わしからも礼を言わせてくれるかの。

 ミス・ヴァリエール。退学したといっても、君が魔法学院の生徒であったことは事実じゃ。その生徒が命を張って国と民を守ろうとしているのを見捨てることはできんじゃろう」 

 これでも、教師なのでな。オスマンは照れを隠し切れずに、もぞもぞとつぶやいた。
 その仕草は、まるで花も恥らう少女が胸に秘めたる恋を打ち明けるようであったから、その場の全員が戦場には似つかわしくない笑い声を上げた。
 オスマンは髭までを真っ赤にして俯き、男子生徒の多くは腹を抱えて転げまわる。女子は背を向けて口元を押さえても笑い声が漏れていたし、ロングビルは笑いこそしなかったものの、その頬と唇はひくついていた。


 笑いが収まるのを待って、まだ顔の火照りが治まらないオスマンが声をあげた。

「いつまでもこうしてはおられん。増援があったと知れば、次の侵攻は一段と大規模なものになろう。
 …ミス・ヴァリエール、早く指揮を取ってくれ」

 これにルイズは驚き、慌てふためいた。

「どうしてですか?オールド・オスマン。私は戦に不慣れな上、魔法も使えないゼロです。ここは他の誰かに指揮を一任したほうがいいはずです」
「何を言っておる。この場のリーダーはお主じゃよ、ミス・ヴァリエール。
 お主は今まで寡兵でよくこの村を守ってきた。真の貴族としてその道を皆に示してもきた。お前さん以外が指揮を取ることを皆が納得するはずもなかろうて」

 その言葉に皆が再び頷いた。
 ルイズを中心に輪を作り、皆がルイズの命令を待ち構えていた。

「早く命を下しなさいな、ルイズ」
「…私はどうすればいい?」
「僕のワルキューレ、見事に使いこなしてくれるだろうね」
「ミス・ヴァリエール。期待していますよ」

 こんな時だけ一致団結する彼らに、ルイズは困ってレンに助けを求める。
 しかし、返ってきた答えはそれを許さなかった。

「レンと<パテル=マテル>はルイズ以外の誰の指示でも動く気はないわ。

 …やってくれるでしょう、ルイズ」 

 レンは満面の笑みを返し、<パテル=マテル>は蒸気を噴出した。




259 :ゼロの軌跡:2008/03/26(水) 18:01:31 ID:yA4nqqwU
 ルイズは覚悟を決める。
 顔を上げ、ぐるりと皆の顔を見渡す。そして、深呼吸をしてゆっくりと話し始めた。

「私はずっと恐れていた。この世界が怖かった。貴族であるはずなのに、私だけが魔法を使えなかった。
 そのせいで何度も辛い目にもあった。何故こんなにも世界は不条理なのだと全てを恨んだこともあった。
 それでも、私は決めた。メイジでなくてもいい。自分の信じるままに、貴族として歩んでいければいいと今は思っている。

 でもそんな私はあまりにも無力で、大切なものを守るための力はない。けど、だからといってそれらを投げ捨ててしまうことは絶対に出来ない。
 だから私はここにいる。このトリステインの国と民を守るために私は戦う。

 だからもし、みんなが私と一緒に歩いてくれるなら、手を取り合って進んでいけるのなら、私に力を貸して」

 大歓声が上がった。
 皆が杖を振り上げる。
 その中には黄金色に輝く大鎌と、黒光りする鋼の腕もあった。



 レコン・キスタの艦隊総指揮官は何度目かになろうかという敗退の報告を苦々しく顔を歪めて聞いていた。

 田舎の村一つ、苦戦などするはずもないと高をくくって攻め立てたが未だに落とせずにいる。 
 この村を攻め落とした後すぐに王都に侵攻できるようにと、少数の兵力を小出しにしたのが不味かったか。
いくら相手が常識を超えた化け物を抱えていたとはいえ、兵法上の禁忌を犯したという自責の念が彼を責め立てていた。

 戦艦二隻を失い、兵力も大分損失している。その上、メイジの増援があったという。更に攻め難くなったが、しかし鉄のゴーレムを倒さないことには船を飛ばすことが出来ない。
 このまま時間を浪費するようでは、トリステイン侵攻そのものが頓挫することになるだろう。
 彼はおもむろに立ち上がり、全軍に命を下した。 

「総員に通達!全兵力を持って総攻撃を掛ける!タルブ村を制圧し、鉄のゴーレムを破壊せよ!」


 トリステインの命運を掛けた、決戦の火蓋が切って落とされた。


260 :ゼロの軌跡:2008/03/26(水) 18:03:57 ID:yA4nqqwU
第15話投下終了です。
残り二話は避難所の【代理用】投下スレ【練習用】2に投下する。

支援感謝。誰か代理をしていただけるとうれしい。

261 :ゼロの軌跡:2008/03/26(水) 18:14:50 ID:yA4nqqwU
避難所に投下終了です。大量投稿申し訳ない。

次が最後の投下になると思います。
支援、代理深く感謝します。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 18:15:51 ID:awTKkQhj
ふむ。では代理投下します。


263 :ゼロの軌跡(代理):2008/03/26(水) 18:18:01 ID:awTKkQhj
ゼロの軌跡

第十六話 タルブ村の死闘 前編


 日が傾き始めていた。
 赤く染まる野原の向こうから、黒い一団が長い列を作ってタルブ村へと進んでいた。

「レコン・キスタが来ました!大軍です!」

 フライで偵察に出ていた生徒から報告を受ける。
 臨時の司令部としてシエスタの家を使い、そこにはルイズ、レン、オスマン、コルベールらが鎮座していた。
 
「一気に勝負を決しようと総力戦を仕掛けてきたわね。どうやって防ごうかしら。…コルベール先生」
「並みの軍隊であれば、数割の被害を被って尚勝機が見えなければ撤退するでしょう。一千が打ち倒されてもこちらが健在であれば、おそらくは」
「かなり難しい計算じゃな。先ほどの八百を追い払ったときでさえも、あちらの被害は二百がせいぜいじゃろう。防御に徹して軍の増援を待つしかあるまい。夕暮れが多少の味方にはなるじゃろうな」
「それも、戦艦が出てこなければ、という仮定での話よ。もう<パテル=マテル>には殆どエネルギーが残ってないわ」

 延々と議論を続けてもいられない。敵は間近に迫っており、早急に対策を立てなければならなかった。
 ルイズは立ち上がって矢継ぎ早に指示を出した。 

「オールド・オスマンとミス・ロングビルは八十人を率いて村の入り口を守ってください。コルベール先生は三十人を連れて森から来る敵を撃退してください。レンは遊撃隊としてレンの判断で動いて」


 オスマンらは配置場所に着くために出て行ったが、レンは動かずにその場に残っていた。
 機を見るに敏なレンらしくないその振る舞いに首を傾げてルイズは疑問を口にする。

「どうしたの、レン?」
「…これを持ってなさい」

 差し出されたのは鉱石の結晶が幾つも填め込まれた小さな物体。それはレンがアーツを行使するために使っていたオーブメントだった。
 
「少し時間が経ったお陰で一回くらいなら使えるようになったから。ルイズ、あなたに託すわ」

 そう言われて手渡されても、ルイズはアーツを使ったこともなければオーブメントの起動方法すら知らない。到底使いこなせるとは思えなかった。
 ルイズが使うよりもレンの手元にあったほうが遥かに役に立つだろう。それに、これから来る敵を防ぐためには必要なものではないのか。
 そう思い突き返そうとしたが、レンは受け取ろうとはしなかった。

「今のルイズなら大丈夫よ。自分を信じなさい」

 レンはルイズの返答を待たずに扉を開けて出て行った。




264 :ゼロの軌跡(代理):2008/03/26(水) 18:19:02 ID:awTKkQhj
 しばし立ち尽くすルイズだったが、他ならぬレンの言葉だ。
 意を決してオーブメントを首にかける。それだけの事なのに、すぐそばにレンがいてくれるような気がする。
 クォーツは蛍のような儚い光を浮かべているだけだったが、その輝きは何よりもルイズの力になっていた。

 ルイズは杖を握り締める。幼い頃からずっと愛用してきたそれ。
 魔法学院を退学する際に他の杖は全て焼き捨てた。メイジとしての人生を捨てた彼女には既に必要のないものになっていたからだ。しかし、この杖だけは捨てられなかった。

 彼女の人生の中でその杖が応えてくれたのはたった一度きり。
 慈母も裸足で逃げ出さんばかりの愛情を注いだ結果が一夜の泡沫の夢かと、努力と祈りの結晶が何万回とも数え切れない爆発かと、ルイズを知らない者は笑うかもしれない。

 しかし、その唯一の成功はルイズにかけがえのない出会いをもたらした。
 たとえ百の偏在を生み出せても、街を覆いつくさんばかりの炎を巻き上げても、果てしなく広がる海を一瞬にして凍らせるような魔法でも、決してあのサモン・サーヴァントには及ばない。
 
 人が人らしくあることがどれだけ難しく、そしてどれだけ簡単であることか。
 ルイズはレンにそれを教えられた。レンはきっと自覚してはいないだろうけれど。
 
 次は私がレンの力になる。レンに暖かい世界を贈るのだ。
 だから私は、こんなところで死ぬわけにはいかない。

 颯爽とマントをたなびかせ、ルイズは指揮を取るために外へと歩き出した。

265 :ゼロの軌跡(代理):2008/03/26(水) 18:20:02 ID:awTKkQhj
「さて、ミスタ・ギーシュ。軍事の名門グラモン家の御曹司としてはどういう戦術でこの村の入り口を守るかね?」

 オールド・オスマンは髭をしごきながらギーシュに問いかけた。
 ギーシュはいきなり戦術論を問われたじろいだが、気を取り直してそれに答えた。実際の戦場に出ているという緊張感が、新兵の彼を歴戦の勇者のごとく鍛え上げているかのようだった。

「大軍で攻めるときは遊兵を如何に作らないかが指揮官の腕の見せ所です。おそらくレコン・キスタは部隊を幾つかに分けて同時に展開してくるでしょう。ならば、そこに付け込む隙が生まれます。」

 父親に叩き込まれた教えが役に立つときが来たと、ギーシュは高揚に包まれながらも、冷静に現状を分析して見せた。

「この道は村の首根っこ。敵はここに最も兵力を集中させるでしょう。その分他に回す部隊は多少手薄になるはずです。ここを一定時間死守し、敵を追い返した他の味方が助けに来てくれるのを待ち挟撃します」
「はて、そう上手くいくかのう。幾つかに分けたとしても敵は大軍じゃぞ」
「あっちにはキュルケやコルベール先生ら手練が揃っています。それくらい期待してもバチは当たらないでしょう。幸いこちらには土メイジが多い。持久戦ならお手の物です」
「ふむ、ではそうするとしようか。団体さんのご到着のようじゃ」

 濛々と土埃を上げて疾走してくる敵を見やり、オスマンは杖を手に取り立ち上がる。生徒達も闘志を隠そうともせずに前を睨みつけた。

「皆の者!トリステイン魔法学院の恐ろしさ、骨の髄まで叩き込んでやろうぞ!続け!」
「「「「「了解(ヤー)!」」」」」



「おや、あっちは始まったようですね。随分と派手なことだ。…人死にが出なければいいのだが」

 コルベール率いる部隊は森に通じる林道で敵を待ち構えていた。
 本道とは違い、狭く道も悪い上に、無数の木が太陽の光を遮って昼間でも視界はあまり良くない。既に夕方となった今では二、三十メイルの視界すら確保するのは難しかった。

「待ち伏せしてくださいっていってるような地形よね。モンモランシー、準備は出来た?」
「こっちは完了よ。…あなたも少しは働きなさい」
「その分これから働くわよ。パーティの仕度は万全。招待客もそろそろ姿を見せるかしら」

 その言葉に対する返答というわけでもないだろうが、暗い森の奥から鎧を響かせ軍歌の足音が聞こえてくる。
 ぬかるんだ地面が立てる曇った水音は森中に反響し、死人の群れが這いずるさまを連想させた。
 
 実際、彼らは半分死人のようだったのかもしれない。
 小さな辺境の村に何度も攻め入り、そこで目にしたのは彼らの知らない魔法を行使する少女と鉄のゴーレム。受けた被害は甚大で、こうして今、村一つ攻めるにしては常識に外れた人数を動員している。
 この村には何があるのか、どんな恐ろしいことが待ち受けているかを想像すると、暗い森の中の行軍は墓所へ向かう葬列のようにさえ思われるのだった。
 手にした松明は彼らに幾ばくかの勇気を与えてはいたが、生温い風が時折その火を揺らすと、それはまるで無数の死霊の瞳が怪しげな光をたたえて揺らめいているかのようだった。
 

 怯える兵士を叱咤しながら進む指揮官が林道の終わり、村の手前で見たものは一人の女の姿だった。
 扇情的な服を着て道に立っているその女性。年の頃は二十歳前後か。彼女の肢体と合わせて、その様子はひどく妖艶なものだった。

 逃げ遅れた村の者かとも思い欲が鎌首をもたげたが、村人は既に全員逃げ出したとの知らせがあったのを思い出す。
 敵だとしても、丸腰の女にいきなり撃ちかけるのは彼の道徳心が許さなかった。ともかくもと妥協点を探し、彼は誰何する。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 18:20:41 ID:L+49pQX+
エルクゥの人乙!
これは痕好きとしては続きが凄く楽しみだ
期待してます!

267 :ゼロの軌跡(代理):2008/03/26(水) 18:21:04 ID:awTKkQhj
「おい、女。そこで何をしている」
「遅かったわね、お客さん。パーティの始まりよ!」

 言うが早いか、女は裾のスリットから杖を抜き出す。
 やはり敵か、と指揮官は槍を構えて突進する。しかし彼女は杖を真上に向け、天に火球を打ち上げた。
 予想外の行動に思わず彼も上を向く。しかし、鬱蒼と茂った葉しか目に入るものはない。
 虚仮脅しかと彼が再び前に足を踏み出した瞬間、横合いから放たれた氷柱を胸に受け、彼は音もなく崩れ落ちた。

 それを皮切りに、森のあちこちから魔法がレコン・キスタ兵目掛けて飛び交った。
 草むらから、木立の影から、枝の上から。進軍速度を上げ、分断されるのを防ぐために部隊を密集させていたのが仇となった。外れる魔法は一発もない。
 風は兵士たちをまとめて木に叩きつける。炎をその身に受けたものは暗闇にその姿を浮かび上がらせ、たちどころに他の魔法の餌食になる。
 ゴーレムが敵中に潜り込めば、その一体は収拾のつかない同士討ちを引き起こした。

 彼らを襲ったのは魔法だけではなかった。
 カラスやふくろう、猫や猪といった使い魔にとって森は勝手知ったる庭のようなもの。
 枝から飛び立った鳥の嘴は兵士の目を刺し貫き、またすぐに闇の中に溶け込んでいく。雑木の間から飛び出した獣は足に噛み付いて彼らを暗いところへと引き摺りこむ。
 獣の雄たけびはそのまま死を告げる鐘の音になった。
 レコン・キスタの敵は既に森そのものになっていたかのようだった。
 
 反撃しようにも視界は悪く、遮蔽物は多い。出鱈目に撃つ矢は木の幹に当たって乾いた音を立てるばかり。姿の見えないメイジに狙いをつけることも出来ず、剣は空を切る。
 

 潰乱状態に陥った彼らの前に再び先ほどの女メイジが姿を現した。
 渇望していた標的を見つけ、武器を掲げ走り寄る兵士達に彼女は艶かしく囁いた。

「覚えておきなさい。私の二つ名は<微熱>。
 でも、あなた達には少し熱すぎるかも知れないわね」

 そして彼女は一粒の炎を地面に垂らす。ぬかるんだ土に落ちて消えるはずの火は道に沿って燃え広がる。
 水はけが悪いのではなく油を撒いていたのだと、彼らが気づいたときには全てが遅く、赤色の蛇がレコン・キスタ兵を丸呑みにしていった。


 ここでの役目は果たしたと判断し、コルベールは炎で合図を出す。
 森に潜んでいたメイジ達は二手に分かれて再び闇の中へと消えていった。

268 :ゼロの軌跡(代理):2008/03/26(水) 18:22:05 ID:awTKkQhj
ゼロの軌跡

第十七話 タルブ村の死闘 後編


 村の各所で鬨の声が上がる中、レンは空戦力を組織して村の広場に陣取っていた。

 既に<パテル=マテル>にグリフォンや風竜を相手取って大空中戦を仕掛けられるほどの余力は残っていない。打ち落とすための弾丸の一発もなく、立ち回るための速度も出ない。
 
 そのために空を飛べる使い魔を持つ生徒たちを掻き集めたのだが、そもそも飛行可能な使い魔の絶対数が少ない上に、タバサほどの力を持つ者は極稀。
生徒達の多くはドットやラインであり、使い魔を持ってまだ日が浅い生徒が大半を占める。

 相手にする部隊の性質上、待ち伏せや挟撃を恃みにするわけにはいかない。
 故に、最も苦戦する部隊になることは疑いようもなかった。

「必ず二人一組で行動しなさい。それが出来ない場合は全力で逃げ回ること。自分の身の安全を第一に考えて、機会を待ちなさい」

 どうにか捻り出した苦肉の策がこれ。どれだけの効果を挙げるかは分からなかったが、何もしないよりは多少ましだろう。


 広場には何本もの篝火が焚かれ、時を待つ彼らの顔を、沈み行く夕日と相まって、赤く染めていた。
 レンの横に居るタバサの、その色素の薄い顔も例外ではなかった。いや、もしかすると戦いの緊張感に紅潮しているのかもしれなかった。いつもは眠たげに細められている瞳も、今は強い眼光を放っている。

 初めは村の入り口から、次に森に通じる林道から。そしてそれに呼応するようにあちこちで上がる喊声を聞きながらも、彼らは静かに佇んでいた。
前だけを見つめて、身じろぎ一つせず、しわぶきの音すらもなく鎮座している。
 その様子にここは僧院か何かなのではないかと錯覚しそうにもなるが、彼らがいるのは紛れもなく戦場であり、上げるのは読経の声でなく敵を打ち倒すための呪であるのだった。

 彼らには何時間にも思えた待つだけの三十分が過ぎ、そして。

「来たわよ!十騎。真っ直ぐこちらに飛んでくるわ!」

 <パテル=マテル>のセンサーを活かし、空中で見張っていたルイズが敵襲を知らせる。
 まだ十騎も残っていたか。相当数撃墜したと思っていたが。多少数の上では優位だが、それでも敵に倍するほどではない。
 レンは唇を噛んで立ち上がる。

 皆立ち上がって使い魔に飛び乗る。レンはシルフィードに乗り込んだ。幸いレンもタバサも小柄だったから、二人を乗せてもシルフィードの動きが鈍ることはなかった。

「よろしくね。タバサ、シルフィ」
「…」
「きゅい!」

 タバサは無言で頷き、シルフィードは嬉しそうに啼いた。

「さあ、行くわよ!全騎、私に続け!」

 返答の代わりに、十数騎が羽音を立てて風を切り、一斉に天高く飛び上がった。

269 :ゼロの軌跡(代理):2008/03/26(水) 18:23:06 ID:awTKkQhj
「さあ、行け!僕のヴェルダンデ」

 百人ほどの一団が突撃してきたのを見て取り、ギーシュはそばに控えていたジャイアントモールに囁いた。頷いてヴェルダンデは地中へと潜っていく。
 放たれた魔法をどうにかかいくぐって突き進んできたレコン・キスタ兵の足元に一瞬にして大きく穴が開く。足元を掬われた彼らの頭上から七体のワルキューレが槍を降らせた。 

「グラモンの小僧、なかなかやりよるのう。同じ土メイジとしてはどうじゃ?ロングビル君」
「実戦に勝る訓練なし、と言いますわ。きっといい軍人になるでしょう」

 村の入り口付近ではオスマンらが堅牢な防御陣をひいて遅滞戦闘を行っていた。
 目の前の敵をいくら打ち倒してもその数は減らなかったが、流石は<四大>の二つ名は伊達ではなく、いくら猛攻を受けても抜かれる気配は見せていなかった。

 戦法はいたって単純なものだった。バリケードに隠れて遠距離から銃や弓、魔法で牽制する。近寄ってくる敵部隊を追い返せなくなってきたらゴーレムを呼び出して力技で押し返す。
 オスマンらは決して村の入り口から離れようとはしない。雨のように降り注ぐ魔法を受け混乱するレコン・キスタ兵に一斉に襲い掛かり、ある程度の被害を与えたら波のように退いていく。

 敵の中にもメイジは多く存在したが、オスマンやロングビル、その他の魔法学院の教師に比肩し得るほどの実力を持ったものは多くはなく、
たとえクラスの高いメイジであっても、遮蔽物のない道の真ん中で悠々と呪文を唱えるような真似が出来るはずがない。

 大挙して攻めかかろうにも狭い田舎道がそれを阻んでいた。密集すればただの的になり、散開すればオスマンらを打ち倒すほどの攻撃力が生まれない。
 手を拱いているわけにもいかず、道の両側に広がる雑木林を突破させようとも試みたが木立に足を踏み込んだ瞬間、無数の使い魔に襲われて断念せざるを得なかった。
 

 幾度目かの襲撃を防ぎきったオスマン、彼の元に偵察に出していた使い魔、モートソグニルが戻ってくる。その鼠がもたらしたのは朗報。聞いてオスマンはニンマリと笑った。

「例の物、用意はいいかの?」

 いつでも、大丈夫です。との答えを受け、彼は顔を引き締め号令を下す。

「煙幕弾、投擲せよ!」

 迫るレコン・キスタ兵に向けて幾つもの火薬が投げ入れられる。彼らはわずかに怯みを見せたが、ただの煙だと分かると再度の突撃を敢行する。

 しかし、彼らは白煙の中から突如現れたメイジの集団にしたたかに逆撃を受けることになった。
 一メイル先すら白く閉ざされた檻の中で一方的な戦闘が展開される。奇撃するものとされるものの隔たりはあまりにも大きい。
 視界の外から飛んできた風の針を胸に受け一人が崩れ落ちる。その隣に居た兵士は怖気をふるって逃げ出そうとしたが、土の壁にぶつかる。その壁は見る間に人の姿を取って腕を振るい彼を吹き飛ばした。

 煙が晴れる頃には、襲ってきたメイジは既に撤退を完了し、道には倒れ伏したレコン・キスタ兵が見えるだけだった。

「見事な手並みじゃの、コルベール君」
「林道は炎で封鎖しました。我々もこちらに加わります。オールド・オスマンは少しお休みください」
「では、そうさせてもらうとするか。よろしく頼むぞ」

270 :ゼロの軌跡(代理):2008/03/26(水) 18:24:07 ID:awTKkQhj
 他の部隊が善戦する中、レン率いる空中部隊は苦戦を強いられていた。

 レン達は数で多少勝ってはいても、その質は大きく劣っていたと言ってもいい。敵騎と対等に渡り合えるのは数人だけで、残りの者は慣れない空中での戦闘にまごついていた。

 開幕早々、すれ違いざまに一騎を落としたまでは良かったが、徐々に集団としての力の差が明らかになっていくのだった。

「…このままじゃ不味い」

 タバサが懸念を口にしたが、かといって打開策はなかった。シルフィードも二騎に追われ、どうにか凌ぐのが精一杯。数だけが頼みなのに、お互いを援護し合える状況になかった。
 ルイズが上空から指揮してはいたが、この混戦ではそれに対応出来るような状況にすらならなかった。

 シルフィードを狙って放たれた幾つもの火球を地面を這うように回避する。後ろを取られたまま追い回されるわけにもいかない。懸命に回頭しようとしたが、同じ風竜に張り付かれてはそれも叶わなかった。

 味方の援護にも向かえず、後ろの二騎に反撃も出来ず、逃げ回るだけだったレンとタバサに上空からルイズの指示が飛ぶ。

「何騎かひきつけて森へ向かって!」
 
 簡単に言ってくれる。とシルフィードを操るのに必死なタバサは思ったが、このままでは事態は悪化するばかりだ。一か八か、やるしかない。

 大きく迂回し、敵味方入り混じって飛び交う中に魔法を放ちながら突っ込んでいく。炎が翼を掠めたが、減速せずにそのまま森に向かう。
 シルフィードを追って来るのは四騎に増えた。このままではそう長くは持たない。
 一体森に何があるのだろう。レンは疑問に思ったが、暗い森の中に見えた一点の明かりで全てを諒解する。

「タバサ、森すれすれに低く飛んで」

 見る間にシルフィードは高度を下げ、木々の間を縫うように飛んでいく。追う敵騎もそれに続く。
 密度の上がった魔法をなんとかかわし、光点を過ぎたところでシルフィードは天に向かって再浮上した。
 レコン・キスタ兵も機首を上に向けて飛び上がろうとしたが、いきなり彼らを標的として森の中から攻撃があった。

 キュルケは林道での戦闘を追えた後、伏兵として森の一点に隠れていた。レン達の部隊が苦戦しているのを見て、ルイズに合図を送ったのだ。
 成功するかどうかは分からない作戦であったが、五人程度なら保険として機能するであろうというコルベールの指示だった。
 
 予想外の場所からの攻撃に、上を向いていたレコン・キスタ兵達は反応できなかった。
 火球を乗騎の腹に受け、ゆっくりときりもみしながら落ちていく。尖った岩が背中を直撃し、もう一人が暗い森へと吸い込まれていった。

 しかし、残る二騎は放たれた魔法をかわし、尚もレンとタバサを追いすがる。 
 そして遂に死の爪が彼女らを捉えた。エア・ハンマーを避けきれずに空中で大きくバランスを失うシルフィード。それを見て敵兵は必殺の一撃を放とうと杖を構えた。

 避けきれない。 
 二人が思わずシルフィードにしがみついたが、彼女らを襲うはずの衝撃はなく、代わりに<パテル=マテル>からの一筋の閃光が二騎の敵兵を吹き飛ばして彼方へと消えていった。

271 :ゼロの軌跡(代理):2008/03/26(水) 18:25:08 ID:awTKkQhj
 助かったはずのレンは歓喜ではなく、絶望的な思いを抱いてルイズと<パテル=マテル>を見やる。 
 悪手だ。それも致命的な。それだけはやってはいけなかった。

 今のダブルバスターキャノンで、既にダブルではないのだが、レコン・キスタは<パテル=マテル>に戦艦を迎撃する能力がないことを知っただろう。
 <パテル=マテル>は戦闘には加わらずとも、その砲台としての力はまだ健在であると誤魔化し続けていなければならなかった。
 しかし、出力も落ち、片方の砲身からしか撃てなかったのを見られてしまった。
 直にレコン・キスタの船がこのタルブ村へと押し寄せて来るに違いない。そうなっては勝ちの目は完全に消える。それどころか撤退することすら叶わないかもしれない。

 だが、レンはルイズに感謝はしても、責める気にはどうしてもならなかった。
 ルイズの援護がなければレンもタバサも助かってはいなかっただろうし、もしここで二人を見捨てるような真似をする人間だったら、そもそもレンはルイズといようとはしなかったはずだ。
 レンの部隊だけでは敗北は必至だった。他に選択肢はなかったと、そういうことだ。

「…今考えるべき問題はこれからどうするか」

 タバサの言葉にレンは大きく頷く。シルフィードは再びその翼をはためかせて飛び立った。
 既に残りのレコン・キスタ兵は一目散に逃げ出している。ともかくも、この場は敵を退けることに成功した。

「撤退するわ。全部隊に通達して」



「全員集まりました。どこからこの村を抜けますか?」
「村の反対側の森に、人一人がやっと通れるような小さい獣道があるわ。そこから脱出しましょう」

 ルイズ達は力の限り走る。
 十分ほどもすればレコン・キスタはがら空きになった村の入り口から押し寄せてくるだろう。その前に逃げ切り、追撃されぬように道を塞がなくてはならない。

 やっと小道が見えてきた時、先行して偵察していたタバサが顔色を変えて戻ってくる。
 皆その様子に悪い予感を抱き、果たしてそれは的中した。

「三百人ほどが向こうで待ち伏せている。この道は通れない」

 レコン・キスタの方が数は多くとも、こちらは腕利きのメイジが大勢揃っている。本来ならそれほどの障害にもならないはずだったが、この場合条件が悪すぎた。

 一人しか通れない道の出口を扼されては、先頭から順になぶり殺しにされるだけ。細く長く伸びた隊列など各個撃破される対象でしかない。
 先ほどオスマンらが村の入り口を守ってやっていたことが、今度は攻守ところを代えて再現されることになるだろう。
 そして、たった一度それをされてしまえば彼らに次はないのだった。

「どうするの?ルイズ。早くしないと敵が来るわ」
「…別の場所から森の中を突っ切る。難行軍になるけど、使い魔の助けを借りればレコン・キスタよりは早く進めるはずよ。そして、そのまま闇に紛れて逃げましょう」

 ルイズの頭に浮かんだのは、あの石碑。何故そこに行こうと考えたのか、それは彼女にも分からなかったが、逡巡している暇は一秒もなかった。

 祈るような思いで彼らは再び走る。
 
 しかし、目指す場所にたどり着いたルイズ達にもたらされたものは、森の奥からたちこめる煙と、木々が爆ぜる音だった。
 おそらくは、先ほど待ち伏せていた部隊が火を放ったのだろう。

 一体誰ならこの猛火の中を進んでいくことが出来るというのだろうか。

 絶望に立ち尽くすルイズ達の背後から、鬨の声と馬蹄が地を蹴る音、軍靴のぶつかり合う鋼の音が聞こえてくる。


 目の前には道らしき道一つすらなく、後ずさることは許されず。
 ルイズ達は、死に包囲されていた。

272 :ゼロの軌跡(代理):2008/03/26(水) 18:26:08 ID:awTKkQhj
631 名前: ゼロの軌跡 [sage] 投稿日: 2008/03/26(水) 18:14:26 Ov/wju5c
投下終了です。大量投稿申し訳ない。

次が最後の投下になると思います。
支援、代理深く感謝します。

-----------------------------------------
以上、代理投下終了です。
最初だけ改行大杉になったので分割しました。

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 18:27:57 ID:ClYnd8ms
ニコニコ動画(笑)厨房があげるアニメ動画を片っ端から通報する
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1206518891/

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 18:45:41 ID:aIVYjjtG
チキの人&レンの人に乙とGJそして次回が最終回ってとこにちょっとした寂しさを。
んで代理投下の人に感謝と乙を。
あとエルクゥの人には続きへの期待を。
それぞれ捧げたい。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 19:29:36 ID:uxrVZOdC
こういう危機に仲間たちが駆けつけてくるというのは定番か。
だが、それがいい!

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 19:35:44 ID:1JWUS1sc
『ご都合主義と笑わば笑え。しかし見よこの燃える展開』
って奴だな

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 19:49:40 ID:+iFtc3ww
家に帰ってさっそく更新したらうんこまみれでへこんだw
もうここは終わりかもしれんね

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:12:50 ID:g0Q8y/k4
草加雅人呼ぼうぜ

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:14:15 ID:YPOwya4j
草加拓海?

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:24:27 ID:Snm4JLDw
いい毛並みの猫を見るとつい撫でたくなるぜ…。

>>277
じゃあ君にとってうんこでない作品の例を示してくれんかね
うんこまみれだと言うのならなんぜ君はこのスレにいるの?うんこ好きなの?
職人の産みだす作品は確かに玉石混合かもしれんが、
何も作り出さず他人の足を引っ張ってばかりの人がそれを非難するなんて…。
君自身は気付いていないかもしれんが、君が痛いニュースとかを見て日頃から敵意を向けて罵倒している
『カス野郎共』と同じレベルの存在に成り果ててる件についてはどうお考えで?

もしこの世に君と全く同じ性質の人間が居たとして、
もう一人の君は絶対に君自身の行為を賞賛したりはしないだろうね。
もう一人の自分がやらかした事だとも知らないで君を容赦無く罵倒する側に回るだろうな。
想像してみると良いよニャリンニャリン

>>278
草加雅dかw
じゃあ明日のナージャからローズマリー嬢も呼んで欲しいなw

281 :ゼロの夢幻竜:2008/03/26(水) 20:27:06 ID:kBPRyutz
スレ内の換気の意味も込めて30分から投下。
進路はクリアーですかっ?!

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:28:01 ID:337dT4xB
進路クリーアーでありますっ

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:28:23 ID:Snm4JLDw
ありまーすっ

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:28:23 ID:YPOwya4j
進路クリアー
発進どうぞ

285 :ゼロの夢幻竜:2008/03/26(水) 20:30:21 ID:kBPRyutz
では投下するけど良いよね?答えは聞いてないっ!

ゼロの夢幻竜 第三十二話「不快」

ラティアスが負傷して城門の辺りに辿り着いたという報せは、直ぐにルイズの耳に入った。
彼女は群がる全ての者達を押し退け圧し退け、ラティアスの元へと駆け寄る。
まだ息があることを確認した彼女は、直ぐ周りの者達にラティアスを救護室に運ぶよう命令した。
周りからは水メイジの数や水薬が足りなさそうだと言う声も囁かれ、ルイズにとってはやきもきするような時間が流れる。
暫くして命に別状は無いものの、戦闘の様に激しい動きは一両日中出来ないと言われた。
それを聞いた後でルイズはラティアスを治療担当の水メイジ達に任せ、兵達の詰め所にいたウェールズと共に彼の居室へと向かった。
その途中意外な事を聞かされる。
実はウェールズは部下数人と共にアルビオンに向かうフネを襲い、空賊の真似事をやろうとしていたというのだ。
敵の補給路を立つ事が戦術において一番重要な事だとは聞かされたが、もしもそれが実行されていたとしたら下手をすれば王子と行き違いになっていたかもしれない。
それに関しては先行するという形になったが、皆より一足早くアルビオンに来て正解だったとも言える。
少し経って天守の一角にある木で出来た質素な一部屋に二人は辿り着いた。
アルビオン王家の王子ウェールズの住まう一室はそこだった。
そこには椅子とテーブルとベッド、そして壁にはタペストリーが飾ってあるだけ。
大理石だとかそんな物が欠片としてないあまりの飾り気の無さに、ルイズは唖然としてしまったほどだ。
王子は部屋に入るなり机の引き出しを開け、中から豪華な箱を取り出す。
その箱が開くと、中から一通の手紙が出てきた。
かなり開かれたのと閉じられたのを繰り返したせいか、あちこちがボロボロになっている。
それでも王子は愛しそうにそれに口付け、内容を読んだ後に再びそれをしまった後ルイズに渡した。

「これが姫から頂いた手紙だ。確かに返却したぞ。」
「有り難う御座います。」

ルイズは深々とお辞儀をして手紙を受け取る。
その後ウェールズは窓際へ向かい、城の敷地に広がる激しい戦闘の跡に目をやりつつルイズ達に言った。

「明後日の朝、非戦闘員を乗せた『イーグル』号が出航する。君達は友人達と共にそれに乗ってトリステインに帰りなさい。」

トリステインに帰る?それは王党派の者達を全て見捨てろと言うものだ。

「殿下。王軍に勝ち目は無いのですか?」
「勝ち目は無いよ。敵は5万、こちらは300。万に一つの可能性もありはしない。……実は正直な事を言うと、先程君の使い魔の働きを見て一縷の望みを持ってしまった。
華麗に敵軍を翻弄するあの姿を見れば誰とてそう思うだろう。しかし、恥ずかしい事だ。こんな事を言っては君と君の使い魔に失礼だが、どうか機嫌を悪くしないでおくれ。
幾ら君の使い魔の竜が強くても、あの軍勢を完全に押し返し弱体化させる事が出来たとしても、完全に消し去らせる事など出来はしないだろう。
我々に出来るのは勇敢且つ誇りある死に方を連中に見せ付けることだけだ。」
「その中には……殿下が討ち死にされる様も含まれているのですか?」
「当然だ。私は先頭をきって死地に赴くつもりだよ。」

ウェールズの言い方は、まるで芝居の一場面をこなすかのような言い方だった。
飄々としていて緊張感も無い。
そんな調子で話を続けようとするウェールズに、ルイズは失礼を承知で頭を下げて言った。

「殿下。失礼をお許し下さい。畏れながら申し上げたい事が御座います。」
「なんなりと。」
「この任務を仰せつけられた時の姫殿下のご様子は尋常では御座いませんでした。更にあの箱の内蓋にあったのは姫殿下の御肖像ですよね?手紙に接吻した時などから見受けられるに……
もしやウェールズ皇太子殿下と姫殿下は……恋仲なのではないのでしょうか?」

すると王子は暫し考えるような仕草をした後、照れ笑いをして言った。

「君の言う通り、私とアンリエッタは昔恋仲だった。そしてこれはその彼女から来た恋文さ。この手紙の文面で彼女は始祖の名に於いて永久の愛を私に誓っている。
君も知っての通り始祖に誓う愛という物は婚姻の際の誓いでなければならない。もう一通の手紙にあったように、この手紙がゲルマニアの皇室に渡れば彼女は重婚の罪を犯したとして婚姻は破棄され同盟は成り立たなくなってしまう。
それだけならまだ良い。その事を理由にゲルマニアが貴族派の連中と結託してトリステインを攻める事も十分有り得る。ゲルマニアにとっては貴族派と目的は違えど、自分達の立場を愚弄されたも同じだからね。」



286 :ゼロの夢幻竜:2008/03/26(水) 20:31:31 ID:kBPRyutz
徐々に淡々とした調子になっていく口調には若干の憂いがあった。
そんなウェールズを見るに耐えられずルイズは叫んだ。

「殿下!亡命なさいませ!トリステインに亡命なさいませ!きっと姫殿下も快く受け入れるでしょう!今回受け取られた手紙の末尾にも亡命を勧められているのではないのでしょうか?!」
「いや、姫と私の名誉に誓って言うが、ただの一行もそんな事は綴られていない。私は王族だから嘘を吐かないよ。そもそも亡命など無理な相談だよ、ラ・ヴァリエール嬢。アンリエッタは王女だ。
貴族の中でも最高位の公人だ。個人的な感情で国家の大事を左右させる訳にはいかないからね。
私にしても、あの恥知らずな連中に背を向け、のうのうと生き延びる等今まで王家の為にと散っていった者達に申し訳が立たなくなる。」

ウェールズの意思は果てしなく硬い。
誰がどうこう言ったところでこの分では揺らぎそうもない。
ただ……亡命の箇所についてはルイズの言った事が当たっていたのか、少々苦しい表情を見せた。
が、それも直ぐに消え失せ、ウェールズの顔には微笑みが戻る。

「君は実に正直な女の子だな、ラ・ヴァリエール嬢。だが、正直なだけでは大使は務まらないよ。尤も、滅するしか他無い国に隠し事等必要無いのだから、君は適任かもしれないな。
……さてそろそろ君の使い魔が目を覚ます頃じゃないかい?行って様子を見た方が良いのではないかな?」
「はい……」

ルイズはもう消え入るような声でしか返事が出来なかった。
そんな彼女の肩にウェールズはすっと手を置き、慰めるような声で言った。

「そんな沈んだ顔をしていては使い魔が悲しんでしまうよ。君の使い魔はよく戦ってくれた。私から、『貴殿はよくやった。後は我々に任せてくれ。』と、伝えてくれたまえ。」

相も変わらずウェールズはこれから死にに行く人間とは思えないほど爽やかな笑顔を見せている。
そんな彼を見つめ続けるのはルイズにとって痛々しい以外の何物でもなかった。
姫殿下の様子。そして先程のウェールズの様子。
深く愛し合っている二人が何故こんな形で引き裂かれなければならないのか。
ルイズは異様なまでに不快感を持った。


287 :ゼロの夢幻竜:2008/03/26(水) 20:32:37 ID:kBPRyutz
ラティアスはどことも知れぬ高い空を飛んでいた。
空を飛ぶ事は気持ち良い物だ。地上にある道のように決まった場所を通らなければならないという事が無いからだ。
背中に主人のルイズを乗せていないのが少々寂しい気もしたが。
そんな時、自分の後を追ってくる気配に気付いた。
気になって辺りを見回していると、三頭の同種族の者達が猛烈な速さで自分の横を通り過ぎた。
それから前方に出て来たその誰もが、皆一様に薄ら笑いを浮かべている。
ラティアスにしてみれば、意味も無く笑っている理由が分からない。

「誰?あなた達?どうして笑っているの?」

彼女のその問いに一番右にいるラティアスが答える。

「決まっているじゃない。あなた、飛ぶのが一番遅いからよ。同じ種族の私達と比べてね。」

それは召喚される前の個人的な記憶が一切無いラティアスにとって、かなりショックを受ける一言だった。
ルイズに使い魔として召喚されて以来、同種族の者達と会う事は無くなったので、自分の力が彼らと比べてどれ程の物か知る機会を失ったのだ。
周りが『速い、凄い』と言うのでそこまで自覚は無かったが、本当に自分はそれだけの力しか持っていないのか?
自問の答えが出る前に、最初のラティアスにつられる形で真ん中のラティアスも似たような声の調子で続ける。

「それにあなたは‘こころのしずくの守護者’として失格だったのよ。脆弱な力しか持たない癖に誰がそんなあなたを必要とするかしら?あなたのお兄さんは優秀だったけどね。」

こころのしずくの守護者として?いよいよ訳が分からなくなってきた。
複数あるとは言え、絶対数が少なく希少価値のあるこころのしずくを狙う者は少なくない。
もしどこか一箇所に集められ保管されているのだとしたら、管理する者がいなくてはならない。
その管理者こと守護者の候補に自分がいた事があった?かなり信じられない話だ。
それと前々から気になっていた事の一つ……自分には本当に兄という存在がいるのかどうかという謎がまた出て来た。
自分の兄はそんなに優秀だったのだろうか?
だがそれより何より……『脆弱な力』という部分が異常なまでにむかっ腹に来た。
そして最後に左にいるラティアスが、嘲笑するような感じで続けた。

「私達のコロニーに実力の無いあなたは要らないのよ。さっさと出て行きなさいよ!能無し!役立たず!穀潰し!」

ラティアスは心の中で必死に反論した。
違う。私は能無しでもなければ役立たずでもないし、ましてや穀潰しでもない。
今は仕えるべき主人を持ち、使い魔としての役割もきちんとこなしている。
それどころかそれ以上の事もやってのけたのだ。
誰にも非難される謂れは無い。
耐え切れなくなったラティアスは目の前の三頭に向かって滅茶苦茶に叫んだ。

「私は能無しじゃない!役立たずじゃない!穀潰しじゃない!私は使い魔!ルイズ様にお仕えする使い魔よ!!」


その時ラティアスは目を覚ました。
どうやら今まで自分は眠っていたらしく、先程の事は全て夢だったらしい。
翼を動かそうとしたり、首を擡げようとするとその部分に疼痛が走る。
飛んで動いたりするなど、普通に生活する分には問題は無さそうだが、激しく動く事は出来なさそうだ。
と、同時に彼女の側にいたルイズがひしと抱き付き、大泣きしながら絞り出すような声で言う。

「ラティアス!ラティアス……!!良かった、良かった!あなたがいなくなったら私、私……」

その先にはもう嗚咽しか続かない。
恐らく、彼女の後ろで控えている看護担当らしきメイジから、余程自分が危ない状態だとでも聞かされたのだろう。
始めに感じたのは、ああ、自分はまだ生きているんだという感情だった。
ふらふらとした飛び方で城の門まで辿り着いたのは覚えていたが、それ以降は記憶が判然としなかったからだ。
真上を見ると、雲一つ無い澄み切った青空が大きく広がっている。
だが周りをよく見ると、大広間の壁らしい物がぐるっと自分を取り囲んでいる。
そしてその内側には幾つかのベッドがあり、その上では怪我をした幾人かの兵士が横になっていた。
どうやら砲弾か何かで屋根が吹き飛んだ部屋に、即席で傷病兵治療用の部屋を作ったらしい。
そこまで考えてラティアスは一つ気になった事があった。


288 :sage:2008/03/26(水) 20:33:38 ID:f81kYLef
sien

289 :ゼロの夢幻竜:2008/03/26(水) 20:34:08 ID:kBPRyutz
「御主人様。敵は……貴族派の兵隊はどうなりましたか?」
「それなら大丈夫。心配しないで。連中は一時撤退したわ。皆あなたがあんな攻撃を出すなんて考えてもいなかったんでしょうね。暫く攻撃はないと思う。それよりも今は傷を治す事に専念した方が良いわ。」

そう言ってルイズは、ずれた毛布をラティアスにかけなおす。
しかしラティアスの気持ちは少々複雑だった。
例え今相手の進攻を退ける事が出来たとしても、数日もすればまた再攻撃に転じてくるのは目に見えている。
加えて被害と言っても相手に降伏を迫れる位甚大なものではない。
まあ、それぐらいの被害を出したいと言うのなら自分と同種族の者達を、あと千頭くらい連れて来なくては話になりえないが。
それと……攻撃に関して手の内は殆ど見せてしまった。
風魔法を主に操るメイジを中心として、自分に対しての何らかの対策くらいは立ててくるだろう。
ならば、人間型になって剣を振るうのか?
……いや、迫り来る5万の兵を一人で止めるのなら、その手段を採る方がどうかしている。
幾ら自分に伝説の使い魔のルーンが刻まれているからって無茶もいい所だ。
そもそもデルフは今ワルド、そして学院からの生徒メンバーと共にこっちに向かっている途中だ。
また会ったら会ったで『相棒、どうして俺をおいてったんだよ、このやろぅ。』位は言いそうだが。
と、その時ラティアスはある事を思い出した。
自分達は貴族派の進攻を止め、降伏させにやって来たのではない。

「御主人様。手紙はどうなりましたか?ウェールズ様から返して頂くという手紙は?」
「それも大丈夫。少し前に手紙を受け取ったわ。けど……」
「けど?」
「それと一緒に聞いたんだけど、ウェールズ様は最初から戦いで死ぬつもりでいるみたい。」
「ええっ?!」

それからルイズは先程部屋で行なわれたウェールズとのやり取りをすっかりラティアスに話した。
それを聞いたラティアスは開いた口が塞がらなかった。
自分が必死になって敵の進軍を止めたのは一体何の為だったのだろうか……?
手紙の受け渡しをさせるという一面は確かにある。
しかし正直、内心それ以上の物があった。
それに、あの攻撃で相手側も多くの兵士が死んだだろう。
だが、反撃をしなければこちらが危なくなってしまう。人死が嫌なんて言っている場合でもない。
ラティアスは携帯獣だ。相手が同じ携帯獣にせよ、人間にせよ戦わなければいけない時がある。
その時は、最後にその場で立っているのは自分だという思いを胸に戦っている。
なのにこの戦、こちらの陣営のトップに程近い人間が最初から死ぬつもりなど……
では何で自分はこんな傷を負ってまで戦ったのだろうか……?
ラティアスの心に得体の知れない不快感が湧き上がってきた。
ルイズは小さく、しかし苦しそうな声で続ける。

「私、早くトリステインに帰りたい。この国嫌いよ。あの人達……ウェールズ様も……誰も彼も自分の事しか考えていないわ。どうして死を選ぶのよ。訳が分からないわ……自分勝手じゃない、そんなの。残された姫殿下がお可哀相だわ。
いいえ、姫殿下だけじゃない……もっと多くの人が‘残された人‘になるわ。それに……死ななきゃならない理由なんて今のこの国にはありはしないわ……」

ルイズの目から次第に涙が零れ出した。
ラティアスはそんな主人にどう接すれば良いか分からない。
この世界における王族だとか政治だとかそういった事は、ラティアスにとって正直まだよく分からない。
だが、このままではいけない事は分かっていた。

「御主人様。ちょっと耳を貸して下さい。」

ラティアスはルイズにそっと耳打ちをする。
その内容を聞いたルイズの目は驚きの為大きく見開かれた。

「そんな事出来るの?!」
「相手の総攻撃がワルドさん達の来る前に始まったらこの作戦は駄目になってしまいます。だから正直時間との勝負にもなりますけど……協力してもらえますか?!」

ルイズは少しの間ラティアスの考じた策について考えた。
この作戦なら貴族派に大打撃を与える事が出来るし、全員が無事にアルビオンを脱出する事が出来る。
それに……極力姫殿下を悲しませずに済む事が出来るかもしれない。例えその後歩む道が茨の道であろうとも……
答えを待つラティアスにルイズは力強く答えた。

「一か八かだけど……やってみる価値はあると思う。いいわ、協力する!」

290 :ゼロの夢幻竜:2008/03/26(水) 20:35:04 ID:kBPRyutz
その頃、アルビオンに向かうフネの上。
甲板を歩くワルドはこれまでに無く焦っていた。
予測という物は常に悪い方向に立てておく物だと、過去上官に言われた事があるが今回は正にその通りと言える。
偏在から入った報告……紅と白の色をした小柄な竜、即ちルイズの駆るラティアスは貴族派の兵士達を蹂躙し、一時撤退させるにまで至ったとの事。
確実に『予測通り』の方向に向かっている事から、どこかで軌道修正する必要がある。
ワルドにとって今回のアルビオン行きには3つの目的がある。
一つ目の目的に関しては、先行しているルイズが自分の代わりに果たしてくれるだろう。
二つ目の目的に関しては、多少強引な手を使ってでも実行しなければ、今後の局面を乗り切る為の駒は手に入らない。
そして、三つ目の目的に関しては二つ目の目的の御膳立てが成功し、尚且つそこから針の穴ほどの大きさの隙を掻い潜って行くしか他無い。
例え偏在を使ってルイズの側に接近したとしても、偏在だと見破られれば元も子もないし、第一彼女の仲間について訊かれた時に返答が苦しくなってしまう。
完全に詰み(チェック)がかかった状態だった。
そうなると自分が乗っているフネの速度が遅い事も苛々してくる。
近くにいた船員をとっ捕まえて彼は質問をしてみた。

「このフネはあとどれぐらいでアルビオンに到着する?」
「そうですね……明日の昼の内には着くと思いますが……」

明日の昼の内……それは吉なのかはたまた凶なのか。
アルビオンへ向かうフネはただ雲海の中を進むだけで答えをくれる事は無い。
はっきりとしない事ばかりだけにワルドの不快感は募る一方だった。


291 :ゼロの夢幻竜:2008/03/26(水) 20:37:54 ID:kBPRyutz
以上で投下終了します。いやあ、こっちは久し振りで筆が進みにくいっす。
もう一つの方もぼちぼち投下します。
ではこれにて。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:40:19 ID:aIVYjjtG
乙。もう一つの方も楽しみに待ってます。

293 :ゼロ・HiME:2008/03/26(水) 20:53:02 ID:lDPPbcPT
夢幻竜さん投下乙です
ゼロ・HiME11話が書きあがったので投下します
進路クリア?

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:54:25 ID:337dT4xB
進路クリアでありますっ!

295 :ゼロ・HiME:2008/03/26(水) 20:55:47 ID:lDPPbcPT
であ、いきます

296 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十一話 1/4:2008/03/26(水) 21:00:54 ID:lDPPbcPT
「ミスタ・ギトー、失礼しますぞ」

 ルイズが静留の夢を見た翌朝。
 朝一番に行われた風の属性魔法の講師ギトー氏の授業中、突然、教室の扉が開いて金髪のカツラを被り、豪華な衣装に身を包んだコルベールが入ってきた。

 「何ですかな、ミスタ? 見ての通り授業中ですが」

 ギトーはムッとした表情でコルベールを睨みつける。

 「おっほん、突然ですが今日の授業は全て中止となりました」

 コルベールの言葉に生徒達が歓声を上げる。それを手を振って抑えると、コルベールは話を続ける。

 「恐れ多くも、先の陛下の忘れ形見、アンリエッタ姫殿下が本日ゲルマニアご訪問からお帰りにこの魔法学院に行幸なされます。したがって粗相があってはいけません。急なこ
とですが今から全力を挙げて歓迎式典の準備を始めますので皆さん、正装し門に整列するように」

 コルベールは生徒達が緊張した面持ちで一斉に頷くのを確認すると、慌しく教室から出て行った。

「……なんやえらい気合の入った格好したはりましたな、コルベールはん」
 「そりゃ王族の方をお迎えするんだもの当然でしょ……それより私達も急いで準備するわよ」
 「はいな」

静留はルイズに促され、一緒にルイズの自室へと向かった。


 玄関まで敷かれた赤い絨毯の横に整列した魔法学院の生徒達が杖を掲げる中、王女の馬車が到着すると、衛士の声が高らかに響き渡った。

 「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下のおな―――り―――!」

馬車の扉が開き、枢機卿のマザリーニに手を引かれて王女が姿を現すと、生徒達から歓声が沸き起る。
 その歓声に王女が微笑を浮かべ、優雅に手を振って答えると、生徒の歓声が一層高まった。

 「あれがトリステインの王女? 騒いでる連中には悪いけど、あたしの方が美人じゃない?」
 「興味ない……離して……」

 タバサに背中から抱きついたままの格好でそう言うキュルケと、それに素っ気無く答えるタバサの様子に苦笑しながら静留はルイズに声をかける。

 「まあ、美人って感じやないけど、楚々とした可憐でかいらしい感じのお方や思いますえ……ルイズ様もそう思いまへんか?」
 
 だが、ルイズは返事をせずに顔を赤らめ、惚けたように何かを見つめている。
 それに気づいた静留がその視線の先を探ると、そこには豪華な羽帽子を被り、長い口髭を生やした凛々しい貴族の姿があった。鷲の頭と獅子の胴を持つ見事な幻獣――グリフォンに跨っている。

 (いかにもって感じの二枚目やね……この手のタイプがルイズ様の好みなんやろか)

 そんなことを思いながら静留が貴族をじっくりと観察していると、ふいに貴族がこちらの方に顔を向けた。そして、ルイズに向かってにっこりと微笑みかける。


297 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十一話 2/4:2008/03/26(水) 21:09:37 ID:lDPPbcPT
 その瞬間、静留の背筋にぞくりと悪寒が走った。

 それは一見、普通の笑顔にしか見えたかも知れない。だが、その目に別の感情が浮かんでいるのを静留は見逃さなかった。

 (あの目は……黒曜の君の本性現した時と黎人さんと同じ……全てを自分の道具としか思うとらん人間の目や)

 喧騒の中、相変わらず惚けているルイズをよそに、静留は一抹の不安を感じていた。


 「――ルイズ様、いい加減に寝はったらどうどす」

 その日の夜のこと。就寝時間を過ぎても心ここにあらずといった感じで部屋の中を徘
し、なかなか寝ようとしないルイズに静留がたしなめるように声をかける。
 昼間にあの貴族を見て以来、ルイズは一日中ずっと様子が変だった。何をするのも上の空で話しかけても生返事を返すだけ。時折、急に顔を赤面させぶつぶつと呟いたかと思う
ニヤニヤとだらしない笑顔を浮かべるその様は非常に奇異だった。
 これは何かあると感じた静留は、貴族の素性を調べたが、分かったのはジャン・ジャッ
・フランシス・ド・ワルドという名前と、ルイズの故郷ラ・ヴァリエール公爵領の隣にある子爵家の当主であるということだけだった。

 (まあ、今日は何聞いてもまともに返事はもらえんやろし……聞き出すのは落ち着いて
からにしたほうがええやろね)

 静留がそんなことを考えていると、部屋のドアがノックされた。

 「誰どすか?」

 静留はドアのほうへと声をかけるが、返事はなく、かわりに一定のリズムでノックの音が響く。
 それを聞いたルイズは急にはっとして正気に戻るとベッドから立ち上がり、深夜の訪問者を迎えるべくドアを開いた。

 そこに立っていたのは、真っ黒な頭巾をすっぽりと被った少女だった。
 少女は警戒するように辺りを見回すと、そそくさと部屋に入り、小さく杖を振った。光の粉が部屋の中を舞う。

 「……ディティクトマジック?」
 「どこに目や耳が光っているかわかりませんからね」

 少女はルイズの問いに頷くと、黒頭巾を取った。その下から現れたのはなんとアンリエッタ姫であった。

 「姫殿下!」

 ルイズが慌てて膝をつき、静留もそれに習って膝をつく。
 
 「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」

 アンリエッタは涼しげな声でそう言った後、感極まった表情を浮かべ、ルイズを抱きしめた。

 「ああ、ルイズ、ルイズ! 懐かしいルイズ!」
 「姫殿下、いけません。こんな下賎な場所へこられるなんて」

 ルイズは慌てて身を離すと、かしこまった口調で王女に答える。


298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 21:14:44 ID:wxL1Hwnn
支援

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 21:20:04 ID:jEhQ8xn1
規制?
支援

300 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十一話 3/4:2008/03/26(水) 21:20:22 ID:lDPPbcPT
 「ああ、そんな堅苦しい行儀はやめて頂戴! わたくしとあなたはおともだちじゃないの! 
ここには枢機卿も、母上も、あの友達面をして寄ってくる欲の皮の突っ張った宮廷貴族たち
もいないのですよ! ああ、昔馴染みの懐かしいルイズ・フランソワーズ、あなたにまで、
よそよそしい態度を取られたら、わたくし死んでしまうわ!」

 「姫殿下……」

 そのアンリエッタの言葉にルイズは顔を上げ、感動した面持ちでアンリエッタと見詰め合う。
 そんな空気を邪魔するように静留がごほんと咳払いをすると、ルイズに尋ねる。

 「それでルイズ様……王女様とはどういったお知り合いなんどす?」
 「姫様がご幼少のみぎり、恐れ多くも遊び相手を務めさせていただいたのよ」

 静留の問いにルイズは懐かしむように目をつむって答えた。それを聞いたアンリエッタが暗い表情で呟く。

「……あの頃は毎日が楽しかったわ、なんの悩みもなくて」
 「姫さま?」
 
 ルイズは心配そうにアンリエッタの顔を覗き込む。アンリエッタはそのルイズの手を取って、にっこりと笑って言った。

 「結婚するのよ、わたくし」
 「……おめでとうございます。」

 その声に悲しみを感じ取ったルイズは、沈んだ声で答えた。そこでアンリエッタは、ルイズの後ろで控えている静留の存在に気づいた。

 「あら、ごめんなさい。ルイズ以外はいないものだとばかり……もしかしてルイズのおともだちですか?」
 「いえ、うちはルイズ様の使い魔どす」
 「使い魔?」

 アンリエッタはきょとんとした顔で静留を見た。

 「人にしか見えませんが……」
 「……なぜか儀式で人を召喚してしまいまして」
 
 アンリエッタの問いにルイズは恥ずかしそうに答える。

 「はぁ、ルイズ・フランソワーズ、あなたはいつもどこか変わっていたけど、相変わらずね」
 「はあ……」

 乾いた笑いを浮かべるルイズに気づかず、アンリエッタが深いため息をついた。

 「どうなさったんです?」
 「別になんでもないわ。ごめんなさいね……あなたに話せるようなことではないのに……わたくしってば……」
 「姫さま、何かお悩みがおありなら、どうぞおっしゃってください。わたしをおともだちと呼んでくださったさっきのお言葉が嘘でないなら」
 「ありがとうルイズ・フランソワーズ、とても嬉しいわ」

 ルイズの言葉にアンリエッタは嬉しそうに微笑んだ後、決心したように口を開いた。

 「実はわたくし、ゲルマニアの皇帝に嫁ぐことになったのですが……」
 「ゲルマニアですって! 何故姫さまがあんな成り上がりどもの野蛮な国に嫁がなければならないのですか!」
 「でも、仕方ないのです。ゲルマニアと同盟を結ぶために必要なことですから」

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 21:24:37 ID:337dT4xB
支援……それと、ゼロHiMEの方の跡に投下予約してもいいでしょうか。

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 21:25:22 ID:yRXUEbG3
ゼロの両津

「わしが使い魔だとぅ?」
「そうよこれあらっときなさい」
「まったくなんでわしが小娘の下着を洗濯せにゃならんのだ・・・おいわしの布団はどこだ?」
「ん」
「・・・藁かよ」

数分後

「ぐがーぐごがーがごがー」
「ううううう、うるさーい!」
「んが、なんだどうした?!火事か?!」
「お前のいびきが煩くて眠れないのよー!!!出てけ!」
「まったくわがままな娘だな、まあいい空き部屋を使わせて貰うからな!」

303 :ゼロHiME〜嬌嫣の使い魔〜 第十一話 4/4:2008/03/26(水) 21:31:12 ID:lDPPbcPT
 そう言うとアンリエッタは憤慨しているルイズをなだめる様に、ハルゲニアの政治状況について話し始めた。

 アルビオンの貴族たちが反乱を起こし、今にも王室が倒れそうなこと。もし反乱軍が王室を倒したら、大陸統一を掲げる彼らは次にトリステインに進攻してくるであろうこと。
 それに対抗する為、トリステインは帝政ゲルマニアと同盟を結ぶことになったこと。同盟成立の条件として、アンリエッタがゲルマニア皇室に嫁ぐ事になったこと……。

 「そうだったんですか……」
 「ええ、国を守るためなら、この身を捧げることも私は厭いません。それに王家に生まれた以上、望んだ相手と結婚できないことぐらい承知していますから」

 アンリエッタはまるでなんでもないことのようにそう言うと、更に話を続ける。

 「当然ながらアルビオンの貴族たちは、わが国とゲルマニアの同盟を妨害すべく、婚姻を妨げる材料を血眼になって探しています」
 「……もしや、姫さまの婚姻を妨げるような材料が?」

 ルイズが顔を蒼白にしてたずねると、アンリエッタは悲壮な表情で頷いた。
 
 「わたくしがアルビオン王国のウェールズ皇太子に当てた一通の手紙です。それが公になれば婚姻は破棄され、同盟は反故となるでしょう」
 「では、姫さまが私に頼みたいことというのは……」
 「その手紙をアルビオンに行って極秘裏にウェールズ皇太子から回収してきて欲しいのです。正直こんなことをおともだちのあなたに頼むのは心苦しいのですが……でも、今、頼れるのはあなたぐらいしかいなくて」

 アンリエッタはルイズの手を握って頭を下げる。それを見たルイズが二つ返事でアンリエッタの願いを受け入れようとした時、横で静かに話を聞いていた静留がくすりと小さな笑いを漏らす。

 「……シズル?」
 「ほんに、お姫さんやねえ……自分が何を言うとるか分かってへんのと違いますか」

 静留の口からアンリエッタに向かって、嘲笑を含んだ冷ややかな言葉が放たれた――。

304 :ゼロ・HiME:2008/03/26(水) 21:33:20 ID:lDPPbcPT
これで投下終了です。

305 :チキの人:2008/03/26(水) 21:36:40 ID:337dT4xB
投下終了乙です。
こういうシーンも書きたかったなあと思います、残念。
感想の時間もありますので、五十分に投下開始して宜しいでしょうか?

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 21:37:53 ID:aIVYjjtG
うぇるかむ!ってかはええ!w

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 21:39:55 ID:aIVYjjtG
っと途中で送っちまったorz
HiMEの人乙でした。

308 :ゼロのルイズとマムクートプリンセス 最終話:2008/03/26(水) 21:50:22 ID:337dT4xB
 トリステイン自治区と名前が変わってから四年。
 ヴァリエールの土地も没収され、公爵家の三女という肩書きが無くなった私は、平民に大人気の著述家として活躍していた。
 元の家は失ったけど自治区の一等地に家を買い、ちいねえさまとチキと一緒に暮らしている。
「ルイズ、今日もすまないねぇ」
「それは言わない約束だよ、ちいねえさま」
 今日もお店番をちいねえさまに任せ、私とチキは街のとある場所に向かう。
 そうそう、普段は私の作品を模写させる事でお金を貰っている。四分の一で○○(日替わりの値段)エキューみたいな。
 お金がある平民は何日借りて新金貨何枚というレートになるので、節約すれば結構な商売になるのだ。
 そこらへんの管理は全部ちいねえさまに一任してある。
 私やチキもやってみたのだが、どうにもお金の管理というものが苦手で匙を投げてしまった。
「いらっしゃーい、あら、ルイズさん、新作の原稿は?」
「今から書くんだって、何のために妖精亭を貸切にしてあるのよ」
 えへ、そうでした。と、屈託のない笑みを浮かべるシエスタ。 
 彼女はとある貴族の奉公に上がった後、使用人として何ヶ月か過ごした。
 その際に色々な目に遭ったみたいだけど、その貴族が領地を失ったと同時に自由になる。
 この妖精亭働く従姉妹を頼り、オーナーのお眼鏡に叶ったことから、ここのウェイトレスとして働いているようだ。
 再会した折、途中までしか原稿を持って無かった彼女に先のストーリーを教えてあげて、裏設定まで説明した所えらく感動された。
 もちろん当時はその作者が私だとは気づいておらず、お金を使って原稿を手に入れたとばかり思っていたらしい。
 いつものクックベリーパイと紅茶のセットが届けられ、チキがもふもふと食べるのを尻目に作品に取り掛かる。
 やっぱり、七万人の軍勢に一人で立ち向かうって言うのはロマンよね……。
「もっとぉ、私を活躍させてくれませんかぁ……」
 ずずずと、背中に毛虫でも落とすかのような声をシエスタが発する。
 妖精亭を無料で提供する代わりに、新作の原稿をいの一番で見せるという約束をしているのだ。
 だから必然で、一番最初の読者はシエスタということに鳴る。
 今回の原稿ではシエスタの出番は無かったから、ちょっと不満であるようだ。
「ご、ごめん、もっと後になれば活躍するからっ」
「はーい、さすがルイズさん、これ、サービスです」
 うぅ、これでただのメイドだったキャラが恋愛シーンの二番手に。
 ――さて、一日中原稿を書いていれば当然疲れる。
 腕を空高くに伸ばし、背中をぽきぽきいわせながら歩く。
 私は作品を書いているわけだが、チキはシエスタやジェシカと話す。
 そして、妖精亭のオーナーから熱烈にお店で働かないかと誘われる。

309 :ゼロのルイズとマムクートプリンセス 最終話:2008/03/26(水) 21:51:11 ID:337dT4xB
 いつも通りの平穏な一日。
 もちろん何年か前までは、今は無きトリステイン魔法学院で平穏を感じていたんだけど。
 キュルケはゲルマニアの家に帰り、時折私の家に遊びに来る間柄。
 自分の出番(正しくはモデルにした)が少ないことに不満を持ち、いつかキュルケ外伝の執筆を約束している。
 タバサはまったく音沙汰無しの行方知れず、今何してるんだろう?
 学院は取り潰され、その土地は元魔法学院地区となっている。
 ちなみに、私の父が領主として治めているのがそこだ。
「ねぇ、ルイズ」
 家までの帰り道、二人で手を繋ぎながら帰る所で、ぽつりとチキが呟いた。
「なぁに?」
「もしも、もしもだよ。私が邪魔せずにさ。物語みたいにルイズが虚無の力に目覚めて、トリステイン王国を救えていたらどうする?」
 ゲルマニアの王子との婚約と同盟の発表、その後破棄された約束。
 傷心の王女様は、それでも最期まで前線で指揮を取っていたという。
 私はその時も、お屋敷の中で文章を書いていた。
 戦争が始まったという知らせも、戦いの事もまったく知らずに過ごしていたから。
「うーん、もしもそんな才能があったら、困るなぁ」
 あの時、お父様が私を家に戻したのは戦争が近かったから。
 何も知らなかった私に、何も知らせず。
 全てが終わってすまなそうに、トリステインの敗戦を告げた時。
 お母さまの全てが終わったわけにあらずという言葉が印象的だった。
「私、強い力は人に利用されると思ってたんだけどさ」
 そのお母さまはお父様と共に暮らしている。
 たまに挨拶に向かうと、
『私の出番はあれだけですか』
 なんて怒られてしまった。
「強い力は誰かを助ける力でもあるんだなって、ルイズの作品を読んで思ったよ」
「でもあれは、お話の中だからね」
 少なくてもチキは、トライアングルとか、スクウェアのメイジが束になってかかってきても敵じゃない。
 特に魔竜になった時の彼女は一騎当千、炎のブレスの威力は小さな村を一つ焼き払えるほどだ。
「お話の中だけなら、現実にありえない事でもあって欲しいって、私は思うよ」
 私の手を握る力がふわりと柔らかくなった。
「夢のようなお話でも、にっこりと笑って幸せになれれば、それで良いんじゃないかな」
 私のお話では、トリステインは突然現れた勇者によって救われている。
 荒唐無稽な話だし、笑われちゃうような話だけど、民衆には喜んで受け入れられている。
「さあ、帰りましょうチキ、ちいねえさまが待ってるわ」
「うん、そうだね」
 二人で手を繋いで帰る。
 そんな私たちを二つの月が明るく照らしていた。

310 :チキの人:2008/03/26(水) 21:54:18 ID:337dT4xB
オマケ

「ちいねえさま! エレオノール姉様! あれを使いましょう!」
「ええよくってよ、カトレア! 準備なさい!」
「トライアングル、アターッ……げほっ! ごほ!」 

投下終了です。
今回でお話は終了ですが、次はどの作品を召喚するべきかと。
巨乳で天然ボケでドSルイズが乳揉みしまくる作品がいいのですが、今のところ候補がいません。
どの作品になっても、温かく見守っていただければなと思います。そして次回こそ本当にハートフルに。
今まで支援、感想、まとめ。ありがとうございました。  

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 21:59:31 ID:aIVYjjtG
乙&GJでした。にしても世界情勢とか説明されてなかった連中はどーなったのか気になる。
あと天然巨乳と言われて何故かカトレア姉様とティファニアが真っ先に浮かびましたw

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:02:30 ID:/0oshopV
GJだ! GJだが…状況がまるでわかんねえよw

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:06:03 ID:AqPryQ8K
>そう言うとアンリエッタは憤慨しているルイズをなだめる様に、ハルゲニアの政治状況について話し始めた。

志村ー
ハルケギニアー

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:06:29 ID:Fn6phIRC
強大な力に目覚めて波乱万丈に生きるか、それとも眠らせたまま平穏無事に生きるか。
どちらがいいのかねぇ?

レコン・キスタ壊滅に悪魔や死霊の軍団を大量に使う……というのはやっぱり異端審問でアウト?

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:06:54 ID:JYgMdgEc
レコンキスタ大勝利ENDみたいだなw

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:10:40 ID:FJqA7OVA
168 :魔法少女リリカル名無し:2008/03/26(水) 20:26:22 ID:CchHE4Pk
さて、過ぎた話題はここまでにして
『毒吐きスレ』についての是非についていってみようか。

自分は反対。『コテのアンチスレ』に変貌する事が目に見えているから


169 :魔法少女リリカル名無し:2008/03/26(水) 20:29:10 ID:HropL6ow
自分ももう向こうで言ったけど反対。
ゼロ魔毒吐きスレの一部の馬鹿がどういう事してるか知ってるから。
100人中99人正しい使い方しても1人そういうのがいれば全部ダメになる。


170 :魔法少女リリカル名無し:2008/03/26(水) 20:29:57 ID:Bo5.6mqY
自分も反対。某スレの夜天の人のパターンをみるとどうもきなくさい。




317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:37:40 ID:ohSZatdR
空気を読まずにちょい質問。姉妹スレがある作品はここでやるの禁止なん?
向こうでやった方が幸せだろうけど、人が少なくてさみしそうな書き手も見かけんだよね
ダイナミックスレみたく落ちそうになったら、呼びにいったらいかんかな

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:41:11 ID:LCJL9RyK
>>317
禁止じゃない。
テンプレで明確に禁止されてる月関係は駄目だけどね。







もし関連スレがあるのものは投下禁止なんてことになったら、
特撮Uzeeeから仮面ライダークロススレ立てて追い出してやれ、とか馬鹿も沸くしなw
実際、毒吐きじゃあ元ネタごとにスレ立てて分割しろとか言ってる馬鹿は沸いたし。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:42:52 ID:jEhQ8xn1
>317
別に禁止ではない。
作品によっては敬遠されるってだけ。

全スレのラストは専用スレのあるソードワールドネタだったし。

320 :319:2008/03/26(水) 22:44:03 ID:jEhQ8xn1
被った。
しかも、全スレじゃなくて前スレだ。

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:44:25 ID:YELbnkc+
ありえねー ありえねー
あれだけ歌詞で日下部だって連呼してるのにレーベルで春日部とかありえねーってヴぁ!

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:44:52 ID:g0Q8y/k4
ハカイダー呼ぼうぜ

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:45:14 ID:+EqM8x+A
>>319
つーか物によるだろうなぁ
ジョジョとかは確実に専用スレだし
ガンダムとかは必ずしもそうじゃないし、と言うか元があっちはトレーズ限定だったのが拡張された状態だからややこしいんだけど

324 :元新入り:2008/03/26(水) 22:50:33 ID:A1SkY/AY
全部で三話の一話目です
投下してもよろしいでしょうか

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:50:59 ID:UzA+Gr75
>>314
2人ぐらい召喚されてるけど、ワードナー様なら楽勝だね。

あと、ベール・ゼファーとかゾーマとか。
なんだ、できそうな人もう大量に召喚されてるじゃん。

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:52:47 ID:ohSZatdR
>>318,319,323
把握した
最初はお預かりにするって手もあるもんな
過疎って落ちそうな感じだったら、また相談しにくる

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:57:42 ID:aIVYjjtG
>>324
元ネタと被召喚者とタイトルを教えてもらいたい

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:00:19 ID:A1SkY/AY
元ネタと被召喚者は今回伏せて次回あきらかに、という形でいこうと思っています
タイトルは笑った赤鬼です

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:03:13 ID:H/PDieYM
支援する

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:04:08 ID:yVYKDazW
>>325
ゾーマの場合は、奴を呼んだ所為でレコンキスタどころの騒ぎじゃなくなってるけどな


331 :笑った赤鬼:2008/03/26(水) 23:04:35 ID:A1SkY/AY
 今ではないいつかの時代。ここではないどこかの世界。どんな場所よりも空に近い国に、
一人の王子さまがいました。
 王子さまの話をするときは、お城の人たち、みながみな、いつもの三倍は多く口を動か
します。王さまや先ごろ亡くなったお后様だけでなく、恰幅のいい大臣から痩せた見習い
料理人まで、みんな王子さまのことを話したくてしかたがないのです。

 風を切って馬に乗る姿のかっこいいこと。わけへだてなくにっこり笑いかけるお顔のさ
わやかなこと。騎士隊長も打ち負けることがある剣の冴え、先生たちも舌を巻く熱心な学
習態度とその熱意に裏打ちされた幅広い知識。舞踏会で見せた華麗なステップ、風にそよ
ぐ美しい金色の髪、困難を前にしても挫けることを知らない固い意志。国政の問題から召
使いの悩み事にまで耳を傾け、的確な助言を与えてくれます。
 なにより、将来は国一番……いえいえ、世界で一番の使い手になるだろうと噂されてい
る風の魔法。

 若者は自分のことのように、おじさんやおばさんは息子のことのように、おじいさんお
ばあさんは孫のことのように、聞かれたことはもちろん聞かれていないことまで王子さま
の自慢話をするのです。たった一つの例外をのぞいては。

「そんなにすごい王子さまなら、さぞや強い使い魔を呼び出したんだろう」

 こんなことを言われた途端、さっきまで一生懸命動かしていた口は曖昧な笑みを浮かべ、
ごにょごにょ呟いてから動きを止めてしまいます。
 何から何まで素晴らしい王子さまでしたが、その使い魔は……ええと、みな、嫌いなわ
けではないのです。見た目は美しいし、働きぶりは熱心だし、主によく仕えていたと言っ
ていいでしょう。ただ、その使い魔が王子さまに相応しかったのかと言えば、首をかしげ
てしまいたくなるのも無理はありません。

 それは使い魔召喚の儀式の日。王族ならずとも、杖を振るって魔法を使う人たちにとっ
ては記念すべき日です。十八歳になったばかりの王子さまも、王子さまのことが大好きな
お城の人たちも、期待に胸をふくらませてその日を迎えました。
 王さま、その一族、それに大臣たちがずらりと並び、騎士や兵士が隊列を作って、召使
たちは窓からこっそりと見守ります。

 どんな使い魔がよび出されるだろう。風の魔法が得意な王子さまだからグリフォンじゃ
ないだろうか。いやいや、きっとマンティコアだろう。そんなことはない、かっこいい風
竜が召喚されるさ。もっとすごい何かがあらわれるかもしれないぞ。あーあ、オレもそん
な使い魔をお供にしてみたいなあ。ははは、お前が呼び出すのなんかカエルかモグラがせ
いぜいだろうよ。
 こんな噂でもちきりだった人たちは、王子さまが杖を振るって呼び出したものを見て目
をむきました。

332 :笑った赤鬼:2008/03/26(水) 23:06:38 ID:A1SkY/AY
 大きくて真っ赤なリボンを腰に、スカートは脹脛まですらりと伸びて、栗色の髪を後ろ
でまとめ、頭には白いカチューシャ、脇にはリボンと同じ色のホウキを抱えています。
 それはどう見てもうら若き乙女……お城か邸宅で働いている類のメイドでした。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 私は惣菜屋の奥で調理を待つ肉塊にも等しい存在である。締められようとしている鶏や
屠殺間際の牛馬ですらない。皮をはぎ、血を抜き、骨を除き、あとは料理になるだけとい
う処理がされた加工済みの食肉だ。
 などと言えば、今の主は気を悪くすることだろう。一国の跡を継ごうという身で、惣菜
屋のあら挽き肉を呼び出してしまったなどということになれば、立場が危うくなり、翻意
や野心を誘い、それが呼び水になって反乱や革命が起きてしまうかもしれない。
 ただのメイドを呼び出したとしてもばつが悪いことには変わりないが、調理前の肉より
幾分かマシだと思う。というわけで、なるだけ柔らかで曖昧な表現を選んで出自を伝えた。
なんとなくだが理解はしてもらえたようだ。

 使い魔、魔法といった不可思議な技についてはざっと説明を聞いて納得できた。かつて
の私はいちいち気に留めなかったが、たしかにそのような技を用いて戦うものはいた。口
から火炎の吐息を噴出す。瞬間的に別の場所へと転移する。精神の力に作用して洗脳する。
全身から放電する。蝙蝠に変身する。かつての私がされたように、身も心も無力な存在に
作り変える。全てが魔法だと言われれば「ああそうでしたか」と返すしかない。

 そもそも大陸が空を飛び、月が二つもある世界のことだ。何が起きてもおかしくはない。
神にも等しい力を手に入れ、向かうところ敵無しと思われたかつての私だが、都市を一つ
灰燼に変える死闘の末、元の主に敗北を喫した。元の主は魔界の王族を名乗っていたが、
なるほどここは魔法の世界、魔界と呼んでも差し障りは無い。かつての私も負けるわけだ。

 一般的な使い魔は犬、猫、蛙といった生き物であり、立派な魔法使いになれば竜を筆頭
とした魔獣幻獣を召喚するらしい。人間を召喚した魔法使いは前代未聞、けして誇れるよ
うなことではなく、地下牢に閉じ込めよう、殺して召喚をやり直そう、など進言するもの
もいなくはなかったはず。

 殺されるとなれば、どのようにでも死んでみせよう。喉を締め上げられ、全身の血とい
う血を絞り出されて悲鳴の一つもあげてみせよう。といったことを今の主に伝えたところ、
ひどく悲しげな顔で「そんなことを言ってはいけない」とたしなめられた。元いた世界と
同じく、魔界の王族も十人十色のようだ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:07:25 ID:H/PDieYM
支援

334 :321:2008/03/26(水) 23:08:19 ID:YELbnkc+
どこに誤爆したかと思ったらここかいorz探すのめどかった…

335 :笑った赤鬼:2008/03/26(水) 23:09:30 ID:A1SkY/AY
 はるか遠い国で恐ろしい貴族に無理やり仕えさせられていた。メイドはそう語りました。
 メイドにも、メイドの家族にも、メイドの主にも、申し訳なく思っていた王子さまでし
たが、今度は別の意味で悲しい気持ちになりました。疑ってる人も多いあやふやな身の上
話でしたが、王子さまにはメイドが嘘を言っているとは思えなかったのです。
 一人いた兄はすでに死に、今は天涯孤独の身。親しい者も特にはいない。表情を浮かべ
ることなく、訥々と語る若く美しい女性の姿は、王子さまだけでなく、メイドの話を疑っ
て聞いていたものの胸をも打ちました。
 王子さまが「主に相応しいものが使い魔として召喚される」と話し、「わたしはこの人
を使い魔にしようと思う」と宣言するのを聞いて、王子さまを知るお城の人たちは、「あ
あ、王子さまならきっとそうするだろうなぁ」と心の中で深く頷きました。
 王さまも貴族たちも王子さまのすることに口を出す気はありませんでした。ただのメイ
ドが呼び出されてしまったのは残念ですが、かわいそうな境遇の人が来たのも何かの縁な
のでしょう。残念に思いながらも、弱者を助けようとする王子さまを頼もしく思えていた
のです。
 王子さまが使い魔になってくれるかと聞き、メイドがうつむくようにこっくりと首を縦
に振りました。見ているひとたちは少し残念に思いながらも――若い女性の中には残念に
思う気持ちより羨ましく思う気持ちが勝っている人も少なくはありませんでした――精一
杯の拍手でもって、口付けを交わす王子とメイドを祝福しました。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 唇が熱を持っている。だがそれ以上に胸が熱い。
 何が起きたのかと胸元を開いてみると、乳房の間に紋章のような模様が浮かんでいた。
これが使い魔の証ということになるのだろうか。すでに呪われている状態に等しい私とし
ては、二重契約のようなことになってしまわないだろうか。今の主に尋ねてみようと顔を
あげると、なんだか難しい顔をして咳払いを一つした。淑女たるもの、人前で肌を露出す
るような振る舞いは慎むべきとのこと。注文が多い。

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:10:05 ID:aIVYjjtG
失礼した。支援。

337 :笑った赤鬼:2008/03/26(水) 23:10:37 ID:A1SkY/AY
とりあえず以上です。
短い間ですが、なにとぞよろしくお願いします。

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:12:38 ID:aIVYjjtG
乙そしてGJでした。
続きや元ネタが気になる。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:23:23 ID:KaixKwW/
個人的に喚ばれて面白そうだと思うのが、
・リナ並の魔力と良識を持ったSFC版主人公『コピー・リナ』
・トッピー、ラナ、ジラフ、シビップ in サジタリウス号
・性格の悪さに定評のあるセラヴィー先生
・昆虫物語ピースケの冒険のピースケ
ギーシュ戦で召喚されてないのに生徒に混じってゴロタンが応援してそう。

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:33:38 ID:g0Q8y/k4
キー坊とかはどう

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:34:05 ID:bFOuPMs0
コピー・リナは俺も思った。一応真面目に魔法理論勉強するからL様関連の魔法以外は普通に使える筈。

カービィ召喚読んでてふとメタナイトが呼ばれないかと思ってしまう。

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:48:02 ID:imF35ID2
>>339
セラヴィー先生召喚か、いいなそれwルイズの眉間のシワが一層深くなりそうだw

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:48:12 ID:/OL4rdJ6
バイオマンのドクターマンとかは・・・どうだろう。

344 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/26(水) 23:48:41 ID:MM/0lbw9
10分後から投下してヨロシおま?

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:50:38 ID:imF35ID2
>>344
よろしおまよ〜

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:53:17 ID:aIVYjjtG
待ってましたぁ!ハリー!ハリーハリー!ハリーハリーハリー!

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:56:49 ID:I6gjUB+s
キャモ〜ン!!

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:56:53 ID:wYLhlbD8
>>339 >>341
クリア後に名前をつけるんだよな。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:58:41 ID:cWzT4voB
sien

350 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/26(水) 23:59:30 ID:MM/0lbw9
.
 雲と霧の白い闇を抜けると、一抹の光さえ差さない、真の闇がそこに待っていた。
 浮遊大陸アルビオンの“真下”である。
 四人の少年少女を乗せたシルフィードは、ためらうことなく、その暗黒の中に身を紛れ込ませた。

「タバサ! 待ってくれっ!! 風見さんを置いて行く気かっ!?」
 才人が必死に叫んでいる。
 だが、待つわけには行かない。
 自分たちが大陸の下側に逃げ込んだのは、確実に目撃されているだろう。
 少なくとも、先程のフネを乗艦とする竜騎士が追って来れない程度の距離を、この暗闇の中で稼がねばならない。
 貴族派の空軍は、大陸の下側には入って来ないと風見は言っていたが、いくら何でも、100メイルや200メイル程度の距離なら、たちまち竜騎士に臭いを辿られ、追いつかれてしまう。少なくとも3〜4リーグは距離を稼がねば、安全とは言えないはずなのだ。

 だが、そこから先は?
 タバサは唇を噛みしめる。
 ニューカッスルの正確な座標を知っているのは、風見だけだ。
 こんな暗闇の中を、闇雲に飛び回ったところで、何ら埒があくわけではない。風韻竜シルフィードといえど体力には限界がある。いつ頭上の岩塊に、頭をぶつけるかも知れない危険な闇の中を、無限に飛びつづけるわけには行かない。

――どうする?

 タバサは、その怜悧な頭脳を働かせる。
(危険だけど、一度、アルビオンの地上に出るしかない)
 幸い、こっちにはヴェルダンデがいる。
 さっきのフネから飛び立ったはずの竜騎士をやり過ごし、シルフィードが抱えるジャイアント・モールに地上に向けての穴を掘らせ、地上に出る。
 穴の向こうが貴族派の陣かも知れない――いや、アルビオン貴族派のほとんどは、ニューカッスル周辺に陣を構えているはずだ。城から少し距離を置けば、“上陸地点”としては逆に安全といえるかもしれない。
 しかし、ニューカッスルの座標どころか、自分たちの現在位置さえ読めない現状では、地上に出るリスクは避けられない。

――どうする?

 昨夜、出立の前に地図上で確認した時、ニューカッスル城は、大陸から突き出た岬の突端に築かれていたはずだった。つまり、アルビオンの内陸に飛べば飛ぶほど、目的地から距離を取れる事になる。
 最悪、ラ・ロシェールに帰還するという選択肢も考えつつ、タバサは、あと1リーグ直進したのち、地上への縦穴を掘る決意を固めていた。
(カザミに頼りすぎだった)

 タバサの奥歯が、ぎしりと音を立てた。


351 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/27(木) 00:03:59 ID:Zd4yolmA
.
「……まただ、また、おれは……風見さんを見捨てちまった……!!」
 才人がへコんだ声を出している。
「あの時と……同じだ……あの時と……っっ!!」
 
「黙って」
 タバサは、いつになく硬い声で才人を制する。
 たとえ傍らにいるのが貴族だろうが平民だろうが、この少年は誰はばかる事無く自分の心情を吐露する事をためらわない。そんな彼のことを、タバサは決して嫌ってはいなかった。
「あなたの気持ちは分かる」
 だが、それでも、時と場所は選んでもらわなければならない。
 ここはもはや、平和な魔法学院ではないのだから。
「でも、いまは黙って。――あなたの、その呟き声さえ、追っ手の竜の耳には聞こえてしまう」

 一寸先さえ見えない闇の中で、一同がぎょっとした気配が伝わってくる。
 それも当然だろう。
 彼らの中で、一番ドラゴンの生態に詳しいのは誰かと訊かれれば、間違いなく、竜を使い魔としている、この少女なのだから。

「心配要らない」
 だが、黙れと言ったはずのタバサ自身は、何故か口を閉ざさなかった。
「カザミは死んでない。絶対に生きている」
 いや、タバサ自身、なぜ才人にこんな事を言っているのか、よく分かっていなかった。
「タバサ……!?」
 いつになく雄弁な彼女に、キュルケが訝しげな声をあげる。
 当然だ。人を慰めるなんて、どう考えても自分の任ではないはずなのだ。だが、何故か彼女の口は、言葉を発することをやめられなかった。
「わたしはカザミを信じている。だから、あなたも信じなさい」

 タバサのその声に、もはや硬い響きはなかった。
 そして、今はそんな情況ではないと分かっていてなお、タバサは何故か、今の自分が不愉快ではなかった。


352 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/27(木) 00:06:52 ID:Zd4yolmA
.
(ぐっ……!!)

 8発目の砲弾を食い止めたV3は、ようやくシルフィードが大陸の真下側に潜り込んだ事を確認した。
(ようやく行ったか……まったく……!!)
 その事実は、激痛の中、彼に束の間の安堵をもたらす。
 だが、V3の仕事は、これで終わったわけではない。むしろこれからなのだ。
 あのフネの注意を惹きつけ、シルフィードへの追っ手を極力引き受けねばならない。
 彼は、ハリケーンに跨ると、ジェット・ノズルの出力を最大に上げた。

 竜騎士を、近代空軍に於ける艦載機だと見なすならば、フネは航空母艦というべき存在であろう。ならば、やるべき事はただ一つだ。
――フネを制圧する。
 すでに数騎の竜騎士たちが、フネを発進したのをV3は目撃している。間違いなくシルフィードへの追跡隊であろう。だが、それでも眼前で母艦が攻撃されれば、奴らも追跡どころではなくなるはずだ。
(殺しはせん。ただ、少し手荒い真似はさせてもらうがな)
 心中にそう呟いた瞬間だった。
 その砲弾が飛来したのは。

「っ!?」
 その一発を喰らった瞬間、V3は全身が、骨の髄までバラバラになりそうな衝撃を覚えた。
 躱せなかったのだ。――仮面ライダーV3ともあろう者が。
 さっきまでの火砲とは全く違う。威力も、速度も、命中精度も。

 おそらく、この砲撃を弾幕に混ぜられていたら、さすがのV3もシルフィードを庇いきれなかったに違いない。風竜かV3か、どちらかが確実に死んでいただろう。
 直撃の衝撃でハリケーンから落ちなかったのが、まさしく僥倖という他はない。
 こんな砲弾をハルケギニアで撃てる者は、おそらくただ一人。
 いや、推測するまでもない。V3はこの一撃を、かつて何度も喰らった覚えがあったのだから。
「あいつ……か……!!」

――改造人間カメバズーカこと、平田拓馬……!!

 エレクトロ・アイの透視装置を、望遠に切り替える。それと同時に改造人間探知回路であるOシグナルを開く。だが……その瞬間、V3は愕然となった。
(反応が……二つ……!?)
 誰だ!? カメバズーカと俺以外に、まだハルケギニアに改造人間がいるというのか!?


353 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/27(木) 00:09:40 ID:Zd4yolmA
.
 一気に上昇し、フネを眼下に収める高度までハリケーンを駆る。
 そこからフネに飛び降り、一息に制圧する予定だった。

 相手が人間なら知らず、改造人間ならば、自分のの鉄腕を振るうに不足な相手ではない。
 バダンによって魂を抜かれた再生怪人ならばともかく、意思持つ二人の改造人間相手に、まともに戦えるかどうか――それはもはやV3にとって、どうでもいい事だった。

(何故だ……!! 何故、貴様らは……!!)
 何を目的として、異世界の争乱に力を貸し、血を流す事を厭わないのか。改造人間のパワーを、ただの人間に振るうということの意味を、何故考えようとしないのか。
 それがV3――風見志郎には、どうにも許せないのだ。

 だが、その瞬間、彼のあらゆる思考は、一気に吹き飛んだ。
 フネの上甲板に立っていた二人の改造人間――カメバズーカと、もう一人の男。
 
 ZX以外の仮面ライダーは、総勢9人。
 その中で、彼と結城丈二――ライダーマンが直接知るデストロン以外に、少なくとも10社の“秘密結社”が、かつて世界征服を目指して、改造人間を量産している。だから当然、カメバズーカの隣に立つ者がV3の知らない怪人であっても、不思議はなかった。
 しかし、そこにいたのは、彼のあらゆる想像を超えた存在だった。



「俺……だと……!?」


354 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/27(木) 00:11:29 ID:Zd4yolmA
.


 見間違えるわけがなかった。
 赤い仮面。
 緑の複眼。
 立てた襟。
 二本のマフラー。
 レッドボーン。
 そして……ダブルタイフーン。


「しまっ……!!?」
 驚愕のあまり動きが止まった瞬間だった。
 そこにいた、もう一人のV3のベルトから、凄まじい指向性エネルギーが発射されたのだ。
(逆ダブルタイフーン……だとぉ!?)
 その刹那、彼は眼前が真っ白になったのを感じた……。


「おい」
「なんだ?」
「本当によかったのか? あれは一応、“お前”なんだろう?」
 カメバズーカが、呆れたように傍らの男に話し掛ける。
 そこには、紺色のYシャツに白いベストに身を包んだ、精悍な相貌の男が立っていた。
 逆ダブルタイフーンは、変身のために使用する全エネルギーを放出するため、三時間は変身が不可能になるほどの壮絶技である。カメバズーカとしても、まさかこの男が、“自分自身”に対し、ここまでやるとは思っていなかった。
 だが、

「風見志郎は、一人でいい」

 そう呟いた“風見志郎”は、眉一筋動かさなかった。



355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:12:47 ID:d1y+MZtx
熱すぎる展開に思わず支援

356 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/27(木) 00:13:05 ID:Zd4yolmA
.
 暗黒の中を、二隻のフネが音もなく進む。
 王党派の巡洋艦『イーグル』号が、アルビオン上空で拿捕した『マリーガラント』号を引き連れ、ニューカッスルの地下侵入港に向かっているのだ。
「貴族派というが、所詮あいつらは、空を知らぬ無粋者さ」
 そう言って、ウェールズはルイズに笑いかけた。

 だがワルドは、そんなウェールズを横目に、全く別な事を考えていた。
 ニューカッスル城に王党派を追い詰めて、かなりの日数が経つ。
 にもかかわらず、浮遊大陸の真下に、こんな侵入口が存在していた事に気付かなかったとは、迂闊にも程がある。
 王党派の城塞すべてに、このような地下港があるのか。それともニューカッスルにだけ、こんな、フネさえ侵入可能なほどの天然の縦穴が、存在していたのか。

(おそらく後者か)
 王党派の城塞全てに、こんな大規模設備の用意があったなら、いくら何でも、貴族派の誰も、その存在を知らないなどという事は在り得ない。いや、それ以前に、ここまであっさり王党派も、制空権を奪われたりはしないはずだ。
 なら、王党派が、ニューカッスルに逃げ込んだのも、あながち考え無しではなかったという事か。
 この大穴を利用して、密かに兵站の補給を続け、可能な限り篭城を長引かせる。その間にハルケギニアの列国に、対レコン・キスタの世論が沸騰すれば、救援さえもあながち期待できない話ではない。……あくまでも糸のように細い期待ではあるが。


 空賊たちが、王党派の偽装だったと判明した時は、さすがのワルドもほっと胸を撫で下ろした。常識的に言えば、ワルドの大博打は、どう考えても外れる確率のほうが高かったからだ。
 このまま“大使”を名乗り、ニューカッスルまで連れて行ってもらえば、目的の全てを、ほぼ問題なく達成できるだろう。いや、城外の貴族派と上手く連絡を取り合えば、今日・明日中にも、城に貴族派の軍を手引きできるかもしれない。
 自分の強運に驚きながらも、ワルドはむしろ沈鬱な表情を崩さず、言った。
「まるで空賊ですな、殿下」
「まさに空賊なのだよ、子爵」


357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:13:08 ID:Xk2Jct3a
紫煙

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:13:18 ID:4kYIZHHS
ageるな馬鹿者

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:13:36 ID:d1y+MZtx
済まん、sage忘れたorz

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:14:59 ID:el7UE/jd
支援

361 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/27(木) 00:15:55 ID:Zd4yolmA
.
「喜べ、パリー!! 硫黄だ、硫黄!!」
「おお、硫黄ですと!? 火の秘薬ではござらんか!! これで我々の名誉も守られるというものですな!!」
 老メイジと抱き合うようにして喜びを分かち合うウェールズ。
「先の陛下よりお仕えして60年……こんな嬉しい日はありませんぞ殿下。叛乱が起こってからは苦渋を舐めっぱなしでありましたが、なに、これだけの硫黄があれば……!!」
「そうだ。――まだまだ我々は戦えるぞっ!!」

 聞くも凛々しい、その王子の宣言に、うおお〜〜っと、地下港に集まった兵たちの歓声が上がる。
 その光景に、ルイズも少女らしい興奮を押さえきれなかったようだ。
「そうよそうよ!! レコン・キスタみたいな反乱軍に、由緒正しい王家の人たちが負けるなんて、そんなこと、神と始祖がお許しにならないわ!! ね、子爵さまっ?」
「ああ、ぼくもそう思うよルイズ」
 だがワルドは、婚約者に向けた笑顔の下で、彼らを罵倒せずにはいられなかった。
(この、馬鹿めが)

 アルビオンに住む国民一人一人の事を考えるならば、こんな内戦など、長引いたところで、まさしく百害あって一利もありはしないのだ。
 戦が長引けば長引くほど、包囲軍は、戦費や糧食を、ニューカッスル現地民から徴収し、銅貨一枚の見返りすら支払う事はない。そして、内戦の結果、彼ら平民にもたらされるものは何か? 何もありはしない。
 残るものは、戦場となって焼き尽くされた田畑であり、糧食として軍に奪い尽くされた収穫であり、兵卒として徴用された農村の壮丁たちの死体だけだ。

 しかも、季節はこれから冬を迎える。
 食糧や家畜を奪われ、働き手の若者を失い、冬を越せなくなった大量の農民が、文字通り、難民として都市部に流入するだろう。そして彼らは、仕事と食物を奪い合い、結果として恐るべき不景気が、アルビオンを見舞うはずだ。
 無論、レコン・キスタの大幹部の一人として、ワルドは、何らかの対応策を打つつもりではあるが。

 この内戦が、レコン・キスタによる一方的な侵略戦争であることは承知している。
 だが、それでもワルドは、わずかなプライドを掲げて、勝ち目のない戦争をやめようとしない眼前の王党派たちに、言い知れぬ怒りを覚える。
(なぜ、降伏しようとは思わないのだ)
 その問いの答えは簡単だ。
――こいつらは死ぬことに酔っている。名誉を守るという大義名分に酔っている。
 この連中は、一日早く戦が終われば、その分だけ、民のこうむる戦禍も少なくなるなどとは、おそらく考えた事もないのだろう。

 ウェールズという男に何の恨みもないが、それでもこの瞬間に、ワルドの中で、ウェールズに対する、一分の情は消えたと言っていい。
(この王子を殺せば、王党派は瓦解する)
 ワルドは、ウェールズ暗殺のための具体案を腹の中で練り始めた。


362 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/27(木) 00:18:12 ID:Zd4yolmA
.
 その時だった。
 不意の地響きが、地下の鍾乳洞を改築した、この港にまで響いてきた。
「殿下! 貴族派の空襲です!!」
 初々しい少年兵が、伝令として駆け込んでくる。

 空襲? 貴族派空軍の艦砲射撃か?
 ワルドは、妙に納得してしまった。
 何隻の戦艦が雁首そろえてやってきたかは知らないが、少なくとも2隻や3隻ではなかろう。二個艦隊か三個艦隊は編隊を組んでいるはずだ。にもかかわらず、この地下施設の耐震強度はどうだ? まるでシェルター並みではないか。
 周囲を見回すと、やはり怯えた兵など一人もいない。不安げな顔をしているのは、ルイズだけだ。

 ルイズのその様子に気が付いたのだろう。
 ウェールズは、動揺のカケラも感じさせない陽気さで、少女に話し掛ける。
「はははっ、気にすることは無いよ、ラ・ヴァリエール嬢。奴らの砲撃くらいでは、このニューカッスルの地下宮殿はびくともしないさ」
「地下宮殿、ですか?」
「ああ。このニューカッスルにとって、本当の堀や城壁は、この分厚い岩盤なのさ。地上の施設がどれだけ灰になっても、痛くも痒くもない。なぜなら武器庫も食糧庫も居住区すらも、すべて、この広大な鍾乳洞の中にあるのだから」
「それじゃあ、殿下」
「ああ、我らがニューカッスルを最後の拠点としたのは、この難攻不落の地下宮殿があるからさ」


363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:18:31 ID:L3TA4VAT
支援
あと遅いレスだけどHiMEの人 投下乙

364 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/27(木) 00:21:15 ID:Zd4yolmA
.
 それを聞いて、――ワルドは、頬が緩むのを懸命にこらえた。
 ウェールズの言うことが本当ならば、もはやこの城は陥ちたも同然だ。
 地下港の出入り口になっている縦穴を、貴族派のフネで一気に制圧し、地上と地下の両方から、兵団を同時に送り込めばいい。ものの二時間もあれば、呆気なく決着はつくだろう。
 
「しかし、やられっぱなしというのも業腹だ。我らがテューダー朝アルビオンにも、人なきに非ずということを、貴族派の謀反人どもに教えてやろう」
 ウェールズは、にっこりとルイズに笑いかけると、一転した厳しい声で、伝令の少年に叫び返す。



「V3を出撃させろ!! 叛徒どもを、一人たりとも生かして返すなっ!!」



「……ぶい……すりー?」

 きょとんとした顔でルイズは、金髪の王子さまを見上げる。
 いや、呆けたように見えたのは、その刹那だけだ。
 次の瞬間には、彼女が必死になって何かを思い出そうとしているように見えた。
 しかし、ワルドは知っている。その名を持つ存在が、何を意味しているのかを。

(ばかな……このニューカッスルに、“奴”がいるというのか……!?)

 そんな情報は聞いていない。
 だが、在り得ない話ではない。アルビオン王家が、始祖の“虚無”を受け継ぐ家系である限り、可能性は100%絶対にないと言い切れる話ではないのだ。
 そして、その推測を裏付けるようにウェールズは笑う。


「我が従姉妹が召喚せし、無敵の使い魔さ。彼がいるかぎり、我々がレコン・キスタを駆逐して、再びアルビオンに君臨する事も、決して夢ではないだろう」



365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:21:46 ID:0ZrLs4ul
試演

366 :もう一人の『左手』(その22) ◆utAARsQ0ec :2008/03/27(木) 00:22:28 ID:Zd4yolmA
今回はここまでです。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:23:05 ID:reGwJKnb
GJ!
ってか何人いるんだ風見www

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:24:07 ID:HhbNWl0B
ウェールズが力に酔ってる……
これで三体目か? まさしくV”3”って違うしw

凄いワルドを応援したくなりますねw
GJでした! 次回も楽しみにしてます!!

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:25:48 ID:/UVuXfNx
乙でした。予想外すぎてもう展開の予想さえできんwww

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:26:47 ID:4kYIZHHS
ガンダ風見に
ミョズ風見に
ヴィンダ風見と記す(ry風見まで居るってか?
あるいはもっと?

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:29:24 ID:eeQZEOJp
乙、相変わらず次回への期待を膨らませる展開でらっしゃる。

しかし最近特撮系が豊作だと思ってるのは俺だけだろうか?

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:31:19 ID:n2keHv2R
乙でした

特撮系も好きだから長編更新はうれしい

373 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:35:26 ID:3ZOwBKqu
投下して大丈夫なら、40分から投下します。

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:37:27 ID:Ay3nhn9W
毎度、乙です。
V3、三体目がきた〜!
いったいどうなるのか、続きをお待ちしてます。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:38:30 ID:TXveWtgx
左手の人にGJと乙と次回への期待を捧げたい。ぶっちゃけ可及的速やかに続きぷりーず!ワルドかっけー!
そしてフォックスの人かむかむ。道は空いてるはずっス。

376 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:41:04 ID:3ZOwBKqu
二つの月明かりに照らされながら、フォックスはこれからどうするか考えていた。
何度も仲間に通信を試してみたが一向に繋がる気配が無いし、
アーウィン至ってはどこにあるのかさえも分からない。
自分の我が家当然であるグレートフォックスに戻る手段がまるで見当たらないのだ。
フォックスは、自分の仲間達と合流できるのか不安になっていた。

「父さん……」

フォックスは、今は亡き父、ジェームズ・マクラウドの口癖を思い出す。
"決して諦めるな" 
それが父の口癖であり、父から学んだ精神であった。
父の言葉は、後にペッピーも使うようになり、"諦めない"という精神は、
フォックスやペッピーだけじゃなく、今やスターフォックス全体の精神にもなっている。
そのスターフォックスのリーダーである自分が、簡単に諦めてしまってどうする?
きっと、何か良い方法が見つかる。通信だって、その内うまく繋がるようになるかもしれない。
フォックスはそう思って、仲間と合流する方法を考えるために今日の出来事を振り返った。


惑星調査、惑星救援、物質輸送の援護、その他様々な任務を遂行し、
金額次第では危険な仕事も遂行するが、筋の通らない仕事は引き受けない。
そんな熱いヤツらが集まる部隊、その名も雇われ遊撃隊スターフォックス。

そのスターフォックスのリーダーであるフォックスは、依頼主であるペパー将軍のため、
そして何より自分のために、父の仇であるDr・アンドルフに戦いを挑んだ。
その戦いは見事フォックスが勝利したが、アンドルフは最後に自分の身を犠牲にし、
フォックスを道連れにしようとした。
激しい衝撃とアンドルフの笑い声が渦巻く中でフォックスはそのまま気絶した。
遠のく意識の中、フォックスは自分の父の声を聞く。

―どんな時でも、決して諦めるなフォックス―

その言葉を聞いたフォックスは、父に導かれるかのように意識を覚醒させた。


377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:41:51 ID:B5tfVKD9
ランドマスター支援

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:42:38 ID:TXveWtgx
支援仕る

379 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:42:48 ID:3ZOwBKqu
「……で、目を覚ましたら惑星ベノムとは似ても似つかないこの美しい惑星にいたんだ」
「……その話、本当?」
「宇宙戦争どころか、戦闘機自体知らないキミに信じろって方が無理かもしれないが、本当の話さ」
「確かに作り話にしては懲りすぎてるけど、信じられないわ」

やはり信じてもらえないかと思いながら、フォックスは小さなため息をつく。

「わかったよ、そこまで言うなら証拠を見せようじゃないか」

フォックスは、懐から小さなケースを取り出す。
そのケースから、小さな紙キレを一枚取り出し、ルイズに渡した。

「……何これ?」
「オレの名刺さ。スターフォックスのリーダーである証と思ってくれればいい」

ルイズにフォックスの世界の文字が読めるはずもなかったが、
何となく文体で滅茶苦茶へたくそで汚い字であるということだけはわかった。

「……いらない、こんなの」

ルイズはフォックスの名刺を紙くずでも捨てるかのように放り投げる。

「うわぁーっ! な、何をするんだ! ひどいじゃないか!!」
「何書いてあるか分かんないし。それ以前に字が汚すぎ」
「うっ!」

"字が汚すぎ"という矢がフォックスの胸をグサリと貫く。
アーウィンに乗っていたら間違いなく危険を知らせるアラームが鳴り響いている。
一番気にしていることを突かれ、そのダメージはアンドルフの攻撃なんか比較にならない程だ。

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:44:08 ID:ebiTaQe8
支援

381 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:44:38 ID:3ZOwBKqu
「だからって、投げ捨てることはないじゃないか……」
「だって、私には必要ないもん!」

そういいながら、ルイズは夜食のパンを頬張る。
フォックスは小腹が空いていて、思わずよだれが出そうになるがぐっと堪える。、
自分よりも歳が下の女の子に、"そのパン、オレにも分けてくれよ"などと言えるわけがない。

「とにかく、宇宙だかなんだか知らないけど、その程度の物じゃあんたの話は信じられないわ」

"その程度の物"と言われ、フォックスは少しカチンときた。

「そんな言い方しなくたっていいじゃないか!
 第一、オレから言わせれば、キミの言う『魔法』というものの方が信じられないな」

ルイズは"こいつ何言ってんだ?"といいたげな表情でフォックスを見る。

「何寝ぼけたこと言ってんのよ。魔法なんてあって当たり前のものでしょ?」
「少なくともオレの世界にそんなものは存在しないな」
「嘘でしょ」
「嘘をついてどうするんだ」
「魔法の無い世界なんて信じられないわ」
「魔法のある世界の方が信じられ……」
「あー、もう!」

ルイズは立ち上がると、フォックスの襟首を掴んでガクガクと揺さぶる。

「あんたの胡散臭い話なんかより私の話の方がよっぽど信用できるわよ!!」
「じゃあ、その、魔法と、やらを、みせて、くれ、ない、か、いや、その前に、落ち、落ち、落ち、着けよ、オイ」


382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:44:58 ID:oipunxVG
捨てるこたねぇだろー支援。

>>325
あぁいや、巨大な敵を討つ為とはいえ魔物召喚を許容されるのだろうかということで。
ワードナなら充分出来るだろうけど、GOODになっちゃったワードナがこの世界の禁忌を蹂躙しきっちゃうのはまずいなぁと。

デーモンロード、ヴァンパイアロード、グレーターデーモン×9を召喚したらえらいことになっちゃいそう。

383 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:46:31 ID:3ZOwBKqu
カックンカックンと起き上がりこぼしのようにフォックスの頭が激しく揺れる。
このままでは喋ることもままならないのでフォックスはルイズを落ち着かせる。

「と、とにかく……魔法というものをオレに見せてくれよ」
「な、なんでよ!」
「実際見せてもらった方が早いじゃないか。魔法があるという証明にだってなる」
「……」

フォックスがそう言うと、ルイズはそのまま黙ってしまう。
フォックスは、頭に?マークを浮かべ首を傾げる。

「あ、あのね。メイジにとって魔法っていうのは、自分の切り札でもあるの。
 だから例え自分の使い魔であっても、その切り札を易々と見せることなんて出来ないのよ」

なんだか落ち着きがない。物凄く怪しい。
本当にコイツは魔法が使えるのだろうかとフォックスは思った。

「……本当に使えるのか?」
「あ、当たり前でしょ!」

ムキになって言ってるところが、ますます怪しさを増していた。

「そ、そういうアンタはどうなのよ! さっきの話が本当だって証明できてないじゃない!」
「だから、この名刺があるじゃないか」

フォックスは再び名刺を取り出して、ルイズに渡す。

「さっきいらないって言ったでしょ。何さり気無く渡してるのよ!
 第一、こんな物じゃ証明にならないって言ってるでしょ!」


384 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:48:47 ID:3ZOwBKqu
そう言って、ルイズはフォックスの顔面に名刺を投げつける。
フォックスは少しショックを受けた様子で名刺をケースに戻した。

「わかったよ、じゃあこれならどうだ?」

そう言うと、フォックスはズボンのポケットから小さな銃を取り出す。
そして、銃口を上に向けながらルイズの目の前に銃を掲げた。

「……何それ?」
「ブラスターさ。分かりやすく言えば、ビームガンと言ったところかな。白兵戦で使用しているやつさ」
「びーむがん……?」

フォックスは、自分の持っているブラスターがどんなものであるか説明するため、
窓の外から顔を出している、木の枝にブラスターの銃口を向ける。

「よく見ていてくれよ」

そう言ってフォックスは、枝の先にある葉っぱ目掛けてビームを数発撃った。
右から順に木の葉がビームで撃ち抜かれ、ポッカリと大きな穴を空け、ヒラヒラと舞い落ちる。

「い、今の何よ! 魔法!?」
「魔法じゃない。凝縮されたエネルギーを発射して、相手を撃ち抜く武器なんだ」
「そ、そう……やるじゃない。確かにこんな武器、見たことないわ」

ルイズは、フォックスが持っている銃を物珍しそうに見つめながら言った。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:48:51 ID:ebiTaQe8
支援

386 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:50:28 ID:3ZOwBKqu
「オレの言ってる話が、信じられるようになったか?」
「少しはね」

そう言って、ルイズは傍にあったベッドに座る。

「ま、その不思議な武器を持ってるなら、使い魔として少しは役に立ちそうね」
「その話なんだが……」

フォックスは、ブラスターをポケットにしまって話を続ける。

「どうしても、その使い魔というヤツにならなきゃいけないのか?」
「当たり前でしょ!」
「しかし、オレにだってやらなきゃならないことがあるんだ。
 仲間と合流しなければならないし、アンドルフを倒したという報告だってしなくちゃいけない」

ルイズは困った顔をしながらフォックスに説明をする。

「あのね。あんたは私の使い魔として契約しちゃったの。一回使い魔として契約したからには、もう動かないの」
「契約を解除するような手段は無いのか?」
「無いとは言えないわね」
「あるのか!? じゃあ、その方法を試してみればいいじゃないか。オレだって協力くらいする」
「あんたが死ねば、契約が解除されるんだけど……」

フォックスは尻尾をピンと立たせ、硬直する。

「死んでみる?」
「いや、遠慮しておく……」

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:52:11 ID:ebiTaQe8
支援〜

388 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:52:30 ID:3ZOwBKqu
フォックスはため息をついて、がっくりと肩を落とす。
そんなフォックスを尻目に、ルイズは腕を組みながら話を続けた。

「とにかく、私と契約したんだから、私の使い魔として働きなさい」
「……わかったよ」

フォックスはこれも運命なのだと悟り、
仲間達のところに戻る手段を見つけるまでは、ルイズの使い魔になることを承諾した。

「……それで、使い魔というやつは何をすればいいんだ?」
「そうね、主人を敵から守るのが一番の役目なんだけど、その点はギリギリOKにしといてあげるわ」
「……そうか、それはよかった」

"ギリギリ"というのが気に入らなかったが、とりあえず評価されたことに感謝する。

「で、使い魔は主人の目となり、耳となる能力を与えられるわ」
「……どういうことだ? キミの目や耳に化けられるようになるのか?」

フォックスは、アンドルフが正体を現した時に見た、ビームを撃ってくる目玉を思い出した。
オレはあんな風になるのか……などと思いながら、勝手にブルーな気持ちになる。

「……そうじゃなくて、使い魔が見たものは、主人も見ることができるってこと」
「なんだ、そういうことか……。なら最初からそう言ってくれよ。紛らわしいじゃないか」

フォックスは、気持ち悪い目玉の化け物にならなくて済んだことに、ほっと胸を撫で下ろす。

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:53:15 ID:oipunxVG
フォックス、それ比喩、比喩!
支援。

390 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:54:39 ID:3ZOwBKqu
「……とにかく、そういう能力が与えられるんだけど、あんたじゃ無理みたいね」
「何故だ?」
「だって、何にも見えないもん!」
「何だって!? キミは目が見えなかったのか!? そりゃ大変だ……」
「あーもう!」

ルイズは立ち上がると大きな声で怒鳴った。

「あんたの漫才に付き合ってると、話が進まないわ! 私は盲目でも近眼でも老眼でも文盲でもないの!」
「今、何も見えないって言ったじゃないか」

ルイズは大きなため息をつくと、力が抜けたようにベッドに座る。

「もういいわ……。とにかく、洗濯、掃除、家事全般。そして私を守ること!
 とりあえず使い魔としてこれぐらいのことはやってよね。いい?」

そういうと、ルイズはベッドに転がった。

「ちょ、ちょっと待ってくれ」
「……まだ何かあるの?」
「そういう雑用はナウスって言う専属ロボットに任せていたから、掃除や洗濯はあまりやったことが……」
「いいからやりなさい。やらなきゃご飯ヌキ」
「……了解。やるだけやってみるさ……」

ご飯ヌキと言われ、フォックスはしぶしぶ承諾した。
さすがにメシを抜かれるよりは、洗濯や掃除をしてメシにありつけた方がいい。


391 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:57:07 ID:3ZOwBKqu
「わかったらもう私は寝るわよ。朝になったらちゃんと起こしてね」
「……オレはどこで寝ればいいんだ」

ルイズは毛布をフォックスに投げると、床を指差した。

「アーウィンの中で寝るよりはマシか……」

フォックスは毛布を床に置き、顔につけていた通信装置をはずす。
ふとルイズを見ると、ブラウスを脱いで下着姿になっていた。

「ななななな、何をやって……!」
「寝るから着替えるのよ。これ洗濯しといてね」

そう言ってキャミソールやパンティをフォックスに投げてよこす。
フォックスは固まったまま動かず、ぱさっ、と頭にパンティが乗っかった。
頭に乗っているパンティも取らずに、フォックスはバケモノを見たような表情でルイズを見つめている。

「……何やってんのよ」
「つ……」
「つ?」

フォックスはルイズを指差して叫んだ。

「つ る つ る だ っ !」


392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:58:17 ID:tQm5M52W
それは死亡フラグだ!支援

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:58:21 ID:b4eUaGwl
待て狐w 支援

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:58:22 ID:KXzcbXnM
……やっちゃたZE支援

395 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 00:58:53 ID:3ZOwBKqu
「はぁ!?」
「た、体毛がない! 何故だ!? 顔だけじゃなく、体中の毛という毛を全部剃ってしまったのか!?」

フォックスは、思わずルイズの背中に手を触れる。ふにふにとした感触がフォックスの手に伝わる。
瞬間、フォックスの脳天にボムが直撃したような衝撃が襲った。

「あ、あ、あ、あんた使い魔の癖によくも私の体に……!」
「ま、待ってくれ、誤解だ。やましい気持ちで触っ」
「やましい気持ちで触ったんならもっと悪いわ! このエロ狐!」

今度はフォックスのわき腹にボムが直撃する。
フォックスは、人(狐)の話を最後まで聞いてほしいと思いながら床に倒れた。

「さっき渡した下着、朝になったら洗濯しといて! それと、朝になったらちゃんと起こしてね」

ふんっ!と言いながら、ルイズは布団にくるまった。
フォックスも、大きなダメージを回復するために、布団にくるまって横になった。

「何故オレがこんな目に合わなくちゃならないんだ……」

フォックスは、どこかにいるだろう仲間を想いながらため息をついた。

こうして、話は冒頭に戻るのであった。

396 :雇われた使い魔:2008/03/27(木) 01:01:11 ID:3ZOwBKqu
今回はここまでです。
多少ボケ気味のフォックス君ですがそこは気にせずに。

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:02:12 ID:Q9py7SUP
なぜ触たしwww
乙ですた

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:03:03 ID:KVuqCkbN
おつー

パイパンへの突っ込みかと思った俺は死んでいい

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:04:05 ID:TXveWtgx
乙&GJ。天然フォックスが微笑ましい。しっかしこのズレ具合だと、他作品の被召喚者の連中より苦労しそうだなあ。このスレで喚ばれた中で他にド天然なキャラって誰がいたっけ?

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:05:30 ID:oipunxVG
大儀でござった。異文化間のコミュニケーションって難しいですね。

TORG的に考えるとハルキゲニアってアイルと似た世界でいいんでしょうか?

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:07:43 ID:pKw8CVHm
>>399
BASARAの真田幸村とか天然じゃないか?

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:23:24 ID:oipunxVG
>>400
×ハルキゲニア
○ハルケギニア
でした。

403 :大使い魔17:2008/03/27(木) 01:23:35 ID:b2SbW1sm
出来上がったので7分後に投下。

タイトル見れば一発で分かるけど、召喚されるのは『大鉄人17』のワンセブン(とロボター)なり。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:28:48 ID:oipunxVG
>>403
何だか最後に自爆しそうな使い魔ですな。
Come on!

405 :大使い魔17:2008/03/27(木) 01:30:24 ID:b2SbW1sm
19XX年、某月某日、某所。

「どうだった?」
「だめだ。全く見つからん。そっちは?」
「こっちもだ。でもさ、変だと思わないか?」
「ああ……。幾らなんでもあの規模の爆発で消滅するとは思えん」
「だよなー。ブレインなんかしっかりと残骸が残っていたしなー」
「つーか本当に核爆発だったのか? ガイガーカウンターで検査した時、針が動かなかったぞ」
「……綺麗な核?」
「まっさかー……」
レッドマフラー隊の大捜索にもかかわらず、己が命と引き換えにブレインを破壊したロボットの残骸だけ発見されなかった事は、多くの人たちに波紋を呼んだ。
後日、修復されたビッグ・エンゼルが一つの仮説を打ち出した。
“科学では解析できない力により、平行世界に連れて行かれた可能性有り”

周囲のざわめきをよそに、ルイズは興奮していた。
数十回に及ぶ失敗の末に召喚したものは、50メイルほどはある巨人。
考えるよりも先に足が動いたルイズは、広場に横たわる巨人の身体を登り始めた。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
巨人の口に当たる部分にたどり着いたルイズは、そこにそっと口付けをした。
瞬間、巨人の瞳に輝きが戻り、突如として右腕が動いた。
ルイズを除いたその場にいる全員が、巨人の右手の甲にルーンが刻まれるのを見た。
契約の儀が終わり、巨人は上半身だけを起こし、周囲を見渡した。
そして、どこからともなく出てきた相棒の声を聞く事となる。
「ビックラこいた、ビックラこいた!」
「あ、あんた誰!?」
上半身だけを起こした巨人の口にフルパワーでしがみ付いていたルイズは、自分の隣から聞こえた声の主を見て驚いた。
縦に長い寸胴鍋のような体、工具のような腕、赤い一つ目の頭、どう見てもゴーレムにしか見えなかったそれは、何とも感情豊かであった。
「あ、初めまして、ボクはロボター。よろしくね、ルイズちゃん」
「よろしく……、って何で名前知ってんのよ!」
ルイズの怒声を浴びたロボターは、アッサリと答えた。
「ワンセブンが教えてくれた」
「ワンセブン? ひょっとして、この巨人のこと?」
ルイズのこの疑問に返ってきた声は、ロボターのそれとは大きく違っていた。
「その通り」
声が聞こえた直後、巨人の右手がルイズとロボターを掴み、地面に下ろした。
地面に座り込んだ形でルイズとロボターを見下ろす巨人は言葉を続けた。
「私が、ワンセブン。ルイズちゃん、よろしく」
「よろしく……。ロボター、何でワンセブンは私の名前知ってんの?」
「コントラクト・サーヴァントでルイズちゃんが契約のキスをしたときに、ルーンを刻むための魔力と一緒に、ルイズちゃんの個人情報や、ルイズちゃんが知る範囲内でのハルケギニアに関する情報までワンセブンに流れ込んだんだ」
「そうなんだ……」
ルイズがしきりに感心している間、ワンセブンとロボターは周囲に気付かれないよう、モールス通信で会話していた。
内容は以下の通り。

“ワンセブン、調子はどう?”
“全く異常ナシ。言語機能にも異常は見られない。強いて言うなら、サブマシーンとワンセブンヘルを紛失。原因不明”
“了解。でもここは本当に平行世界なの?”
“ルイズちゃんとの契約時に入手した情報を調べた限り、平行世界と判断せざるを得ない”
“了解。僕たちが異世界から来た事はどうする?”
“正直に話すべき。我々の姿を見た以上納得する筈”
“了解。モールス通信終わり”

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:34:55 ID:eNtDPYTU
オーオーオー、オーオーオー、あれこそは〜支援

407 :大使い魔17:2008/03/27(木) 01:36:52 ID:b2SbW1sm
その日の夜、ワンセブンの内部サロンに招かれたルイズは、ワンセブンとロボターの説明を聞いていた。
「異世界から来たんだ……」
(ワンセブンの言ったとおり、アッサリ納得しちゃった)
「でも、ちょっと変じゃない? ワンセブンは、自分を犠牲にして『ブレイン』を破壊したって言ったけど、私が召喚した時はどこも壊れていなかったわ」
「それに関しては、私たちの方が知りたい」
「……ワンセブンたちでも把握していないんだ」
「コレばっかりはワンセブンでも解析不可能。ゴメンよ〜」
謝らなくてもいいのに平謝りするロボターを見て、ルイズはこの件に関してはこれ以上聞くだけ無駄だと判断し、話題を変えた。
「ワンセブン、使い魔の役目って分かるわよね?」
「主人の耳と目になる。主人の望むものを見つける。主人を外敵から守る」
「その通り」
その日、自室に戻るのが面倒くさかったルイズはサロン内で寝ようとしたが、あいにくベッドが設置されていなかったので、ロボターを連れて自室へと戻っていった。

ルイズが寝静まったのを見計らい、室内に残ったロボターと、寮のすぐ近くに待機しているワンセブンは再びモールス通信を始めた。

“ワンセブン、これからどうする?”
“決まっている。元の世界に帰る方法はないし、それ以上にルイズちゃんの使い魔になったから、この世界に留まるしかない”
“でも、元世界に帰る方法が見つかったらどうするの?”
“三郎君たちに会いたい……。だけど、ルイズちゃんの記憶を、魔法が使えないばっかりに辛い思いをしてきた記憶を知ってしまった以上、彼女を置いて元の世界に帰る事は出来ない”
“……ワンセブン”

夜空に浮かぶ双月を見つめながら、ワンセブンはふと呟いた。
「レッドマフラー隊のみんな、ワンエイト、三郎君…………。お月様たち、教えてくれ、私はどうすればいいのだ?」
返事が来ないと分かっていながら、そう言わずにはいられなかったワンセブンをなだめる様に、双月はワンセブンを優しく照らしていた。

第一話「今度の神の笛、機械仕掛けにつき」


ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
セブン セブン ワンセブン

九死に一生ワンセブン(ワンセブン)
ルイズといっしょにワンセブン(ワンセブン)

レコン・キスタは砕けて散った
ご〜ぜんいっぱつ〜 グラ〜ビト〜ン OH!

408 :大使い魔17:2008/03/27(木) 01:45:32 ID:b2SbW1sm
投下終了。

ワンセブンがヴィンになったのは、
ガンダ=デカすぎてデルフを扱えないから却下
ミョズ=これまたデカすぎてマジックアイテムを扱えないので×
四人目=ルーンの位置が胸の『17』と被るのでダメ
と、消去方式です。

409 :ラスト・レイヴン×ゼロ:2008/03/27(木) 02:02:45 ID:2Ku9gLTV
乙です!あ、私前にAC小説について質問したものです。

sage忘れた上、ネクスト出すといって大口叩いておきながら話に致命的な部分が…orz
このままでは住人の方に申し訳ない。ということで、逆転狙って投下しても良いですか?


410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 02:29:01 ID:Cx2Adsvb
まあいいけど


411 :ラスト・レイヴン×ゼロ:2008/03/27(木) 02:31:03 ID:2Ku9gLTV
わかりました。
それでは、10分後に投下します。

412 :ラスト・レイヴン×ゼロ:2008/03/27(木) 02:44:39 ID:2Ku9gLTV
出遅れた!では投下します。


――最初から、結果などわかっていたのかもしれない。

「私はただ、強くあろうとした…」

――たとえ、それが他人から与えられた、望みもしないものだったとしても

「そこに、自分の求めるものがあると…信じていた…」

――私の姉がたどり着けなかったもの。あの男ですら、たどり着けなかったもの

「やっと…追い続けたものに、手が届いたような気がする…」



――レイヴン。力が横行するこの世界で、唯一つ誰にも縛られることのないイレギュラー


「レイヴン……その称号は…お前こそ、ふさわしい…」




ラスト・レイヴン ゼロ   第1話


トリスティンの有名な魔法学校では、二年生に進級する際にある儀式を行う。「サモン・サ
ーバントと呼ばれる使い魔を召還する儀式だ。
魔法を使うメイジにとって、今後一生のパートナーとして召還されるだけあって、二年生
全員気合が入っている。まして、「メイジは使い魔で決まる」といわれるトリスティンでは
格式高い貴族が意義込むのもなおさらであった。
そして、儀式の日。生徒たちの心配の種であった天気は見事に雲ひとつない空に太陽が一
つ。絶好の儀式日和だ。
校庭に集まった生徒たちは次々にサモン・サーバントを終えて、それぞれの使い魔の自慢
話を始めている。

ただ一人、何をしても爆発する。ルイズを除いて。


召還の儀を行ったのは…いや、ルイズがサモン・サーバントをはじめたのはまだ太陽が上
を照らしていた頃だろう。それが、今はとっくに山の辺りだ。
魔法学校の校庭は既に穴だらけ。それも一個や二個ではない、数えることすら困難なほど
土が掘り返されていた。全部、ルイズの魔法によってである。

「おい、ルイズ!早くしろよ!」

最初は馬鹿にしていた周りの生徒たちも、何時間も立ち続けたこともありそんな気力も失
せてしまっていた。

413 :ラスト・レイヴン×ゼロ:2008/03/27(木) 02:45:46 ID:2Ku9gLTV
担当の教師であるコルベールも、さすがに困り顔だ。彼女の理解者の一人であるコルベー
ルではあるが、さすがにここまで長引くと、教師としての仕事を優先せざるを得ない。


「ミス・ヴァリエール。今日はもう遅い。別に結果が出ることを恥じることはないですし、
また明日、個別でやることで…」

「そ、そんな!コルベール先生!」

ルイズがコルベールに詰め寄る。コルベールとしては今日の残りの時間は召還した使い魔
とのコミュニケーションに使おうと考えていたため、別にルイズを見限っていた、という
わけではなかった。
対照的に、崖っぷちに立たされていたルイズにとっては、それは最後通牒にも聞こえた。
使い魔すら召還できないメイジ。もはやそれは貴族ではない。もし、ここで召還できずに
終われば、自分は「ゼロ」のままなのだ。貴族ですらないのだ。

「お願いします!必ず召還しますから!後一回だけ!」

必死でコルベールの襟首をつかみ、がくんがくんと前後に振るルイズ。彼女のどこにそん
な力があるのだろうか?と思いつつ彼の数少ない頭髪が落ちそうになっているのに気づき
危機感を抱いた彼が、

「わ、わかりました!ですが、これが最後ですぞ、ヴァリエール!」

そう認めたため、手を離したルイズがくるんと後ろを向き、彼の拷問は終結した。


―――私にとって、これが最後のチャンス。失敗は許されない

今までにない、決して今まで散漫にしてきたわけではないが、集中力を高める。
もう、後がない。震える指先で、呪文を叫ぶ。

「宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ!」

後ろで、ようやく開放されたコルベールがため息をつきながら立ち上がる。

「神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!」

周りの生徒たちが、杖を手に取り帰り支度を始める。

「私は心より求め、訴えるわ!」

広大な芝生に、彼女の大声が響く。爆発によりえぐられた地面に、魔力がたまる。

「――――わが導きに、応えなさい!」

巨大なゲートが開き、そして今までにない爆発が起こる。


そして、ルイズは彼女を召還した――――。

414 :ラスト・レイヴン×ゼロ:2008/03/27(木) 02:47:41 ID:2Ku9gLTV
今までにない爆発の衝撃でしりもちをルイズ。痛みに涙目になりつつ見上げた先には。

太陽の逆行を浴びて、こちらを向いている、巨人の姿だった。

爆発によって発生した粉塵から視界がクリアになると、先ほどまで何もなかった空間にい
るのは、巨人。いや、巨大なゴーレムだった。
12メイルほどあろうかという巨体である。ダークブルーの体は、土でも、青銅でもない。
頑丈そうな鉄で出来ている。
だが、頑丈そうなその表面はところどころ傷だらけであり、ひどい部分は間接部分は剥げ
落ちてところどころ内部が見えている。
だが、両腕に持っているものは紛れもない武器だ。力強く両足で立つその姿は、まさしく
傷だらけの戦士。

とんでもないものの登場に、しばらく口をあんぐりとあけていた生徒達。
ようやく再起動したコルベールが、ゴーレムに近寄り、しばらく観察していたと思うと、
ルイズのほうを振り向いた。

「ミス・ヴァリエール。すばらしい!このゴーレムは、どんなメイジでも作れないような
すばらしいものだ!!」

コルベールが笑顔でルイズを賞賛する。

コルベールは優秀なメイジであると共に、変な技術を愛用する変わり者だ。だが、彼も一
介の教師。その彼がああ言うのだから、このゴーレムは普通の技術では作れないことを意
味する。

「・・・このゴーレムを、あたしが・・・?」

自分の呼び出した「使い魔」を見上げて、呆然とするルイズ。
魔法が使えず、いつも馬鹿にされていた自分。
いつか、見返してやろうと頑張っていた自分。
その思いが、今報われた。
自分は、ゼロではない、貴族なのだ…!
満面の笑みを浮かべ、おもわずそのゴーレムにルイズが駆け寄る。



その時だった。


ドサリ

「……え?」

ふと、背後から聞こえた、人が倒れるような音に、ルイズが振り返る。
そこにいたのは、本当に人だった。全身がまるで先ほどの爆発を受けたかのようにぼろぼ
ろで、身体から染み出した大量の血が地面を赤く染めていく。

その光景に、周りにいた女生徒達が悲鳴を上げる。突然現れた重傷者に男子はおろおろす
るばかりだ。

415 :ラスト・レイヴン×ゼロ:2008/03/27(木) 02:50:09 ID:2Ku9gLTV
教師としてか、いち早く事態に気づいたコルベールが倒れている平民?に近寄った。
案外小さな身体を持ち上げ仰向けにする。そしてコルベールはぎょっとした。近くにいた
ときは気がつかなかったが、ここにいる生徒たちよりも幾分年上の、だが少女であったか
らだ。だが、来ている服装はあちこちが破れた、みるも無残な状態であり、破れた部分か
らいくつもの深い傷が見えている。遠目では黒く見えた服装はそこから流れ出た少女自身
の血が大量に滲んでできたものであった。呼吸はしているが、ヒュー、ヒュー、と弱弱し
いものだ。さらに、端整な顔の左目には眼球に達していようかという縦に大きな傷があり、
今もドス黒い血が流れている。

「急いで他の先生に連絡を!水属性の生徒達は治療をお願いします!」

その言葉に、ようやく周りにいた生徒が行動を起こす。男子が生徒を呼びに行き、残った
水のメイジが急いで治療を開始する。他の使い魔も主人と行動を共にするか、


その騒動で、一人だけルイズが唖然として突っ立っていた。
自分は…そこにいるゴーレムを召還したはずである。今まで全く成功したことのなかった
魔法が、初めて成功したのである。だが、今あるのは血だらけの平民。皆が注目している
のは、その平民。
周りの生徒たちは、コルベール先生はその平民の対応で忙しい。
誰も、私の「成功」を見てくれる人はいない。
ワタシの「結果」を見てくれる人はいない。

「一体…何なのよ…!」


ルイズのその混乱と、怒りを伴ったつぶやきは…周りの騒音と共に吹き付けた風によって
かき消された。


416 :ラスト・レイヴン×ゼロ:2008/03/27(木) 02:55:01 ID:2Ku9gLTV
投下終了しました。

呼び出されたのは、LRからジナイーダ嬢です。中枢突入では散々なかされました。
ACはそれなりに損傷した状態で出してみました。たぶん、活躍するのはもう少し
先になるかも…?

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 03:08:03 ID:QrSsn1zW
おおおおお!ついに来たか!GJっす!

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 03:17:44 ID:2ibWOeGJ
>>370
最後のだけ早川だったり…


419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 03:27:27 ID:XGJVbh0b
中枢の登場ムービーで武器が変わってる事にヤバイと思い、戦ってACなのにACじゃ無い動きで絶望させて来るジナさんじゃないか

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 03:35:16 ID:QrSsn1zW
>>419
EO引き撃ちで倒したよ俺は。まさにヘタレ。 でも武器変わってたのはむしろ弱体化だよね。ハンデかな?

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 03:39:24 ID:hG0D8DiE
op通りのレールガンなら七万人も二三発で終わるな

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 04:27:38 ID:L2vaRONa
ジナイーダキター

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 04:28:50 ID:L2vaRONa
sage忘れてた、ごめん
死のう

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 04:46:59 ID:QrSsn1zW
イキロ

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 05:08:46 ID:L2vaRONa
>>424
分かった俺もうちょっと生きてみるよ…


ついでに、ずっと放置してた龍騎とのクロス続きも書こうかな

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 09:33:19 ID:IiEOZp+f
シザーズ召喚か

427 :アクマがこんにちわ:2008/03/27(木) 09:38:57 ID:pDx0bFR5
予約は無いはず…というわけで投下します

428 :アクマがこんにちわ:2008/03/27(木) 09:40:11 ID:pDx0bFR5
■■■

魔法学院の教師陣では中堅でありながら、変わり者だと揶揄される一人の男がいる。
もう二十年以上、教壇に立つ傍らで独自の実験を繰り返しているその男は、『炎蛇』のコルベールと呼ばれている。

生徒達にとっては、ミスタ・コルベールはあくまでも変わり者であった、『火』の系統を得意としながらも魔法を見せることはごく少なく、魔法を使ってがらくたを作り、失敗を繰り返しているのだとか。

ルイズと人修羅がシュヴルーズの授業を抜け出した頃、コルベールは図書館で書物を開いていた。
ルイズが呼び出した人修羅は、今はまだ問題も起こさず、ルイズの使い魔として大人しく従っている。
しかし内包している力はオールド・オスマンを遙かに超え、当に天災のレベルであると言っても差し支えはない。
何か事件が起こってからでは遅いのだと自分に言い聞かせ、先日の夜から図書館にこもり続けて人修羅に関する手がかりを調べて続けていた。
トリステイン魔法学院の図書館は本塔の中にあり、本棚は高さがおおよそ三十メイルほど、とても人間が手を伸ばして届く距離ではないが、ここが魔法学院である以上図書館を利用する者もまたメイジであり、高低差は何の障害にもならない。

すべての貴族の祖であり、虚無の使い手であった始祖ブリミル。
そこから続くハルケギニアの歴史が、この図書館に詰め込まれていた。
しかし、教師しか閲覧を許されない『フェニアのライブラリー』の中でも、手がかりらしい手がかりは発見できず、コルベールは宙に浮いたままため息をついた。

読み終えた本を本棚に戻すと、次の本に手を伸ばしページを開いていく、手に取ったのは『始祖ブリミルの使い魔達』という本で、始祖ブリミルが用いたと言われている使い魔のルーンなどが記載されていた。
そこに記載されているのは、ガンダールヴ、ヴィンダールヴ、ミョズニトニルン…どれも実際には見たことのない、伝説といわれているルーンの図柄とその名称だった。
ただ一つ可能性があるのは、第四の使い魔。この使い魔については記すことすらはばかられると書かれており、具体的なことは何一つ解らない。
唯一手がかりがあるとすれば『胸にルーンがある』という点だろうか。

ふと人修羅の姿を思い浮かべる…全身に描かれた入れ墨のような文様は、彼の言葉を信じれば『悪魔と一体化した影響』だとか。
可能性としてはこの『第四の使い魔』に最も近い存在かも知れない…そんな漠然とした考えのまま、コルベールはゆっくりと床に着地し、いくつかの本を小脇に抱えて学園長室へと歩きだした。

■■■


魔法学院の学院長室は、本塔の最上階にあって豪華なつくりをしており、広さも教室に引けを取らない。
学院長を務めているオスマン氏は、重厚なつくりのテーブルに肘を突いていた。
「ふむ…」
と呟いて引き出しを引き、水キセルを取り出し「ほほ」と笑う。

しかし水キセルはふわりと宙に浮き、部屋の隅に置かれた秘書用の机へと移動してしまった。

「おう、おう」と狼狽えるオスマンが秘書の席を見ると、ミス・ロングビルが水パイプを見て渋い顔をしていた。
「年寄りの楽しみを取り上げて楽しいかね、ミス・ロングビル」
「オールド・オスマン。あなたの健康管理もわたくしの仕事なのですわ。我慢なさってください」
「つれないのう…」

オスマンはため息をつくと椅子から立ち上がり、窓から外を見始めた。
その様子にロングビルは疑問を感じ、何かあったのかと考えを巡らせ、一つのことに思い当たった。

つい先日の『使い魔召喚の儀式』で現れたという、規格外の存在。
自らを人修羅と名乗るそれは、オスマンが直接相対しても実力が図れぬほど強大な存在であり、とても使い魔として使役できるような存在ではないという。
ロングビルにとって人修羅は、全身に装飾を施した平民程度の認識でしかない。
それに彼女はこの学院では少々異質で、生まれついてのトリステイン人でもなければ貴族でもない、貴族の立場を剥奪されたメイジであり、オスマンが個人で雇っている秘書であった。
そのため、何か問題が起きても教師陣に責任を押しつけ、自分はさっさと逃げ出せばいいと考えており、オスマンと違って随分と気は楽だった。

「なあ、ミス・ロングビル。どうにも考えがまとまらないんじゃ、パイプぐらいええじゃろう?」
「駄目です」
「まったく…ぶつぶつ」

429 :アクマがこんにちわ:2008/03/27(木) 09:40:57 ID:pDx0bFR5
ロングビルは手元の羊皮紙に羽ペンを走らせながら、皮肉たっぷりの口調でこう言ったl。
「セクハラばかりしているから罰でも当たったんでしょうね」
「真理とは、真実はどこにあるんじゃろうか? 考えたことはあるかね? ミス……」
セクハラを非難するロングビルの言葉に怖じ気づくことなく、話を誤魔化そうとするオスマンだったが、不意にその表情に深刻さが混じった。

「難しいことはわかりませんが、少なくとも、わたくしのスカートの中には無いと思いますわ」
「わ、わかった、わかったから離してやってくれ」

オスマンは顔を伏せると悲しそうな顔で呟く、そしてロングビルの机の下から、小さなハツカネズミがふわふわと宙に浮き、オスマンの肩まで届けられた。

「おうおう、モートソグニル。”念力”で捕らえられてしまったのか、大変じゃったのう。…なに、白か、純白か、しかしミス・ロングビルは黒もええと思わんかモートソグニルや。どれどれ約束通りナッツをやろうかの」

オスマンの肩に乗せられた小さなハツカネズミは、オスマンの使い魔モートソグニルであった、ロングビルに捕まってしまったが、しっかりと下着の色を確認できたので、オスマンはとても嬉しそうだった。

「オールド・オスマン」
「なんじゃね?」
「死ねとは言いませんが王室に報告します」
「カーッ! 王室が怖くて魔法学院学院長が務まるかーッ!」

オスマン氏は目を剥いて怒鳴った。声から発せられる波が、まるで突風が通り過ぎたような迫力を伴っている、とてもよぼよぼの年寄りとは思えない迫力だった。

「下着を覗かれたぐらいでカッカしなさんな!そんな風だから、婚期を逃すのじゃよ。はぁ〜……まったく若返るのうこの感触、柔らかさ……」

とうとうオールド・オスマンはミス・ロングビルの背後にまわり、堂々とお尻をなで回し始めた。
ロングビルは無言で立ち上がると、床に膝を突いてロングビルの尻をなで回していたオスマンを蹴りはじめた。
「ご、ごめん。痛い。もうしない。ほんとに!マジ痛っ!」

頭を抱えてうずくまるオールド・オスマンをなおも蹴るロングビル、顔がちょっと赤いのは怒っているせいだろう、口元が楽しそうに歪んでいるのもきっと怒っているせいだ、間違いない。

「死ねこのセクハラジジイーー!」
「うひょー!」

■■■

コンコン、とノックの音が響く。
わずか0.02秒の早業でオスマンはボロボロになった服と髭を整えて窓の側に立ち、ロングビルはスカートと襟を正して席に着いた。

「人修羅です、相談したいことがあって来ました」
「入りたまえ」
「失礼します…っと」

学院長室の大きな扉を開けて、中に入った人修羅は、そこに漂う空気に驚いたのかきょろきょろと学院長室の中を見回した。
入り口のすぐ側に、秘書の席があり、そこに座るミス・ロングビルと一瞬だけ目があった。
「どうかしたのかね?」
「いえ、やっぱり大きな部屋だなぁ…って思いまして」
「ほほほ、そうかねそうかね」

人修羅は『つい先ほどまで殺し合いが行われていたような不穏な雰囲気』を感じていたが、部屋に入ってみると既にその気配は霧散していたので、自分の勘違いだと思うことにした。

「あ、結局ルイズさんと契約することになったんです、それでコントラクト・サーヴァンとを受けたんですけど、そこでルーンが浮かび上がって来まして」
「ふむ、ルーンとな? とりあえずソファにでも座りたまえ。こちらからもいくつか質問したいことがあったので丁度良かったわい」

オスマンはそう言うと、学院長室の中央に置かれたソファに身を沈めた。
ソファは畳より大きいテーブルをはさみ、向かい合うように設置されており、オスマンは自分の向かいが二座るよう人修羅を促した。

「そ、それじゃ失礼します」
もの凄く柔らかいソファの感触に驚いたのか、感触を確かめつつ人修羅が座る、その様子を見てオスマンは「不思議じゃのう」と呟いた。

430 :アクマがこんにちわ:2008/03/27(木) 09:43:59 ID:pDx0bFR5
「不思議?何がですか?」
「いやなに、君のことじゃよ、何というか…こちらの警戒心には敏感に反応するのに、物珍しそうに調度品を見る姿はまるで好奇心旺盛な子供のようじゃ」
「そう見えます?」
「見える。……人修羅君は敵には容赦ないじゃろ?」

人修羅の表情が、ほんの一瞬だけ硬直した。
敵に回った友達を殺した時『仕方ないよね』程度の感情しか抱けなかった自分を見透かされた気がした。

「…まあ、容赦してたら殺されますし、敵を自分の見方に引き込めなかったのは自分の実力不足が原因ですから。敵と戦うか、仲魔にするか、いつも突然に決断を迫られますし」

オスマンはあごひげを撫でつつ、ふぅむと唸った。
「君は頭の回転が速いのう」
「え?そんなことは無いですよ、学校の成績も良くなかったし」
「そんな事ではないのじゃよ、察するんに君は、自分の力ではどうにもならないものを相手にしていた。戦って殺すか、負けて殺されるのか、それしか選択肢を与えられなかったんじゃろう」
「ええ、そうです」
「戦争のようなものじゃな、時代の流れと言うべき大きなものじゃ、君に戦争を生き抜く力があっても、友人にはそれを生き抜く力がなかった…だから戦わざるを得なかったんじゃ」
「………」
「君は友達を説得するために力をつけたが、友達はそうとは思わず、君を敵とみなした……違うかね」
「いえ、細部はともかく、流れはまったくその通りです」

人修羅がオスマンの推察を肯定すると、オスマンはソファに背中を預け、ほんの数秒間目を閉じた。

「ミス・ロングビル。すまんが席を外してくれないかね」
「はい」
ロングビルはすぐに返事をすると、席を立ち廊下へと出て行った。
それを見届けたオスマンは、杖に手をかけて何かぼそぼそと呟き、秘書の席に置かれた水パイプを宙に浮かせて手元へと運んだ。

「すまんの、秘書がうるさくてパイプも吸ってられんのじゃ、一服させて貰ってもかまわんかね」
「いえ、ここは学院長の部屋なんですから、俺…僕のことは気にしないでください」
「そう言ってくれるか、ますます君に協力してやりたくなったぞ。さてコントラクト・サーヴァントについてじゃが……」
「ああ、これですね」

人修羅が左手を差し出すと、手の甲にルーン文字が浮かび上がっているのが見えた。

「これは?」
「ルイズさんと契約をしたときに現れたものです、害意のある攻撃や呪いなら跳ね返しますが、これには害意が無いみたいで」
「見たことのないルーンじゃな…スケッチさせて貰うが、かまわんかね?」
「はい」

オスマンが何か呟くと、オスマンの机に置かれた羽ペンがふわりと起きあがり、机の引き出しから出てきた紙に何かを書きだした。
おそらく人修羅のルーンをスケッチしているのだろうが、その動作に人修羅は驚きを感じた。

「すごいな…」
「ん?何がかね」
「僕が知ってる魔法とかって、戦いに使うものばかりなんです。空を自由に飛ぶとか……生活に根ざした魔法って珍しくて」
「生活に根ざした魔法、か。確かにその通りじゃな。しかし君ほどの力を持ちながら空を飛べないとは、ますます不思議じゃのう」
「大地や生命の創造に携わる仲魔はいたんですけどね、彼らがその力を振るう場所を、僕は失わさせちゃって…」
「…なんともまあ、お伽噺のような話じゃな。しかし嘘とも思えん…」
「すいません自分でも荒唐無稽な話だとは思うんです、でも…」
「検証はできんが、疑うつもりはない。君は自分の力の振るいどころに悩んでいるようじゃからのう。このハルケギニアに無用の混乱を招かぬよう、気をつけているように見える、ならば疑う必要は無いじゃろ」
「そう言って貰えると助かります」

人修羅が頭を下げると、オスマンは楽しそうに笑い声を上げた。
「ほっほっほ。平和は退屈じゃがの、戦争よりはずっっとマシじゃ。君もワシと同じずぼらなところがあるじゃろう? 王宮で着飾って暮らすより、田舎の村でハンモックでも吊り、昼寝でもしていたほうがマシ、そう感じられるわい」
「あー、ハンモックですか、あれは楽しそうですね」

学院長室に二人の笑い声が響いた。
と、そこにさらなる来客を知らせるノックの音が鳴った、オスマンと人修羅はぴたりと口をつぐんでしまった。
「オールド・オスマン。コルベールです」
扉の向こうから聞こえてきた声はコルベールのものだった、オスマンは「ほう、丁度良いところじゃな」と呟いてから、杖を振って扉を開け、コルベールの入室を促した。

431 :アクマがこんにちわ:2008/03/27(木) 09:46:04 ID:pDx0bFR5
■■■

「失礼致します。おや、ミスタ・人修羅もおられましたか。丁度良い機会でした」
コルベールは人修羅の姿を見ると、にこりと笑ってそう言った。
「コルベール君、かれはコントラクト・サーヴァントを受けてくれたそうじゃ、今ルーンの確認と、今後のことについて話し合っておる」

オスマンそう言うと、机の上のスケッチをふわりと浮かせ、応接用のテーブルの上にのせた。
コルベールが応接用のテーブルに近づき、小脇に抱えた数冊の本を机に置く、そしてスケッチに視線を移したところで、動きが止まった。
「…ミスタ・コルベール?」
「…どうかしたんですか?」
オスマンと人修羅がコルベールの顔をのぞき込む、するとコルベールは、目と口を大きく開いて、わなわなと震えていた。

「お、おおおおオールドオスマン!これは彼のルーンですか!?」
「なんじゃねそんなに慌てて、すまんが人修羅君、ルーンを見せてやってくれんかね」
「はい」
人修羅が腕を差し出してルーンを見せると、コルベールはテーブルの上に置いた書物をぱらぱらと捲り、あるページを開いてオスマンに見せた。
「見てください…これです」

『始祖ブリミルの使い魔達』と題された本には、人修羅の左手につけられたルーンと全く同一のイラストが描かれていた。

「ガンダールヴ……」
ぽつりとオスマンが呟くと、それを聞いた人修羅が頭にクエスチョンマークを浮かべた。
「ガンダールブ、って何ですか?」
「うむ、まあ、とりあえず説明をせねばならんな。ミスタ・コルベール。君もかけたまえ、立ったままでは話もしずらいじゃろう」
「はっ、はい」

冷や汗をハンケチで拭きながら、コルベールがソファに座る。
その慌てたような二人の態度に、人修羅は一抹の不安を覚えた。

「人修羅君、すまんが、これは魔法学院どころか、トリステイン、いやハルケギニアを巻き込む騒動に発展しかねん話じゃ。それを念頭に置いてくれたまえ」

「は、はあ…」
人修羅は、また何か騒動にでも巻き込まれるのか思い、生返事を返すのがやっとだった。

■■■

人修羅と分かれて教室に戻ったルイズは、皆の突き刺すような視線に迎えられた。
だがルイズはばつの悪そうな表情も見せず、シュヴルーズに一言謝ると、すぐに自席に戻っていった。

中庭でコントラクト・サーヴァントを行った後、ルイズは人修羅と一緒に学院長室に行くつもりだったが、人修羅が『報告は一人でも大丈夫だから、ルイズさんは授業を受けた方がいい』とルイズを説得したため、ルイズは一人で教室に戻ることにした。
「ちゃんと私の代理として恥ずかしくない態度を取るのよ」
と釘を刺すのを忘れていないあたり、ルイズも人修羅を自分の使い魔だと認め始めたのかもしれない。

魔法学院の学生として恥ずかしくない態度を取る、それがルイズなりの、人修羅への誠意だった。

■■■

授業が終わると、学生達は皆、夕食前の休憩時間を思い思いに過ごしている。
そんな中、ルイズはとぼとぼと学院長室への階段を上っていた。
使い魔とメイジは視聴覚を共有することができる、それを利用して人修羅を呼ぼうと思ったが、ルイズにはなぜかそれが出来なかったので直接迎えに行くことにした。
「まったくもう、主人の手を煩わせるなんて…」
ぶつぶつと文句を言いながら学院長室の前までたどり着くと、ちょうど人修羅とコルベールが学院長室から出てくるところだった。

「おや、ミス・ヴァリエール。丁度良いところでした、君を迎えに行くところだったのですよ」
「私をですか?」
「ええ、ミスタ・人修羅について、話しておくことがありまして、さ、とにかく中へ」
「はい…って人修羅、あんた何かしたの?」
「むしろ何かされた方だと思うんだけど…」

人修羅は困り顔でルイズを見ると、ぽりぽりと頭を掻いた。

432 :アクマがこんにちわ:2008/03/27(木) 09:46:37 ID:pDx0bFR5
■■■

「ガンダールヴ…ですか?」
「そうじゃよ。始祖ブリミルが用いたと言われる使い魔の一人じゃ、神の左手と呼ばれ、あらゆる武器を使いこなしたそうじゃが」
「その話は知っています、けれど、その」
「これがその本じゃ」

ルイズは、学院長室で人修羅のルーンがどのようなものか説明を受けていた。
人修羅に刻まれたルーンが、ガンダールヴのルーンと同一であると言われた時、いまいちピンと来なかったが、話を聞いているうちに喜びよりも困惑が上回っているようだった。
「わ、私、魔法が、その、いつも失敗して…それなのに」
上手く言葉が紡げないのか、ルイズにしては珍しく、とぎれとぎれに言葉を発している。
オスマンはそれを手で制し、いつになく真面目な表情でルイズに目を合わせた。
「ミス・ヴァリエール。これは事実として受け止めて貰いたい。いいかね、例え彼がガンダールヴで無かったとしてもルーンは同一のものじゃ。もしこれが王宮に知られれば厄介なことになるじゃろう」
「厄介なことですか?」

納得いかない、という気持ちが出てしまったのか、少し強い口調で返事をするルイズに、オスマンはまたも手で制した。
「よいかね、そもそもワシが魔法学院の学院長を任されているのは、ワシに権力を集中させぬためじゃ。
今トリステインを動かしている大臣達の、子供の頃の失敗談や、そのまた親の失敗談、そして人には言えぬような汚点をワシはよく知っておる。
ワシのように長生きしすぎた者が、権力の中枢にいては困る者が、沢山いるのじゃよ」

「……」

ルイズはオスマンの言葉に、何も答えることが出来なかった、子供の頃はトリステインの王女アンリエッタの遊び相手を務め、将来は立派なメイジとなって国に尽くすことを理想としていたルイズにとって、オスマンの言葉は認めたくない現実であった。

「納得のいってないという顔じゃな、まあ年寄りの戯れ言だと思うてくれ。……じゃが君は年寄りではない、将来のある身じゃ。とにかくトリステインの中枢も善人ばかりではないと思ってくれ」

オスマンは言葉を句切ると、ふぅーと長いため息をついた。
そしてテーブルに肘を突くと、前に立つルイズと人修羅を交互に見据えて、静かに語り出した。

「ガンダールヴはメイジではない、しかし千人の軍隊を一人で退けたと言われる強力な存在じゃ。人修羅君がガンダールヴならば、その力を利用する者が現れてもおかしくはない。最悪の場合ミス・ヴァリエールの家族や友人が人質にされてしまうかもしれん」
「そんな!」
「話はさ以後まで聞きなさい。仮に彼がガンダールヴで無かったとしてもルーンは同一のものじゃ、アカデミーなどに連れ去られてみなさい、どうなってしまうか分かったものではない」
「………」
「そしてこれが一番大事なことじゃが…人修羅君はな、ハルケギニアで言うところの、先住魔法を使えるそうじゃ」

ルイズがはっとして人修羅を見る。
「ほんとう?」
「…ああ」
絞り出すように人修羅が答えると、人修羅を見るルイズの視線が変わった、まるで、裏切られたかのような驚愕と怨嗟の混ざる瞳で、人修羅をきっとにらみ付けている。
「ここから先はミスタ・コルベールから話して貰おうかの」
「解りました。ミス・ヴァリエール。落ち着いて聞いて欲しい。私も彼も……爆発の魔法を使えるんだ」

爆発…その言葉に、ルイズの脳裏に使い魔召喚の法則とも言うべき、相性の話が思い浮かんだ。
ルイズはコルベールの方に向き直ると、こう言った。
「でも、爆発は失敗だって、いつも言われて」
「確かに『エア・ハンマー』や『ウインド・ブレイク』が暴走したり、『フレイム・ボール』が霧散して、爆発に似た現象を起こすことはある、それらは失敗と言われるが、この魔法は違う」

コルベールがそう言うと、オスマンが杖を振って、机の上に鋼鉄製の壺を練金した。
高さ30サント、直径は20サントほどのもので、金属の厚みはたっぷり1サントはある。
コルベールはポケットの中から媒体となる小石を取り出すと、それを練金で砂に変え、更にその砂を壺の中に入れ、霧状の油に練金した。
そこに杖の先端を向け『着火』のルーンを唱えると、ヒュボッ!と音を立てて壺の中から高さ1メイルほどの火柱が上がった。

433 :アクマがこんにちわ:2008/03/27(木) 09:47:15 ID:pDx0bFR5
「これは『火』と『土』を利用した、爆発の最も簡単な形です」
「これが…」
おそるおそる壺の中身をのぞき込むルイズだが、それが自分の魔法とは違う『爆発』であることに気づき、首をかしげた。
「よろしいですか、爆発を起こすには『ドット』では無理なのです。練金と着火の二つがあってはじめて成り立ちます、しかも油は気化したものでなければなりません。ミス・ヴァリエールは既に『ライン』と同じか、それ以上の魔法を行使していると言えるでしょう」

「私が、ラインですか?」
「あくまでもライン相当です。その理由は…次にミスタ・人修羅から説明して頂きましょう」

るいずのとなりに立っていた人修羅が、ルイズに向き直って、口を開く。
「教室で見たルイズさんの魔法は『メギド』という魔法に似てる、これはモノを内側から破壊する万能属性の魔法で、バリアー…この世界で言う『固定化』の効果を打ち消す力がある」
「内側から?」
「ああ、教室で見かけた時解ったんだが…ルイズさんの起こした爆発は、コルベール先生が起こした爆発と違って、着火の必要が無いんだ。本来なら『油』『着火』の二行程が必要だけど、ルイズさんの場合は一回の動作で爆発を起こしてる」
「……」
「これは俺が感じたことだけど、ルイズさんが魔法を使う時に出てくるエネルギーと、コルベール先生のエネルギーは大きく違うんだ、コルベール先生は大粒の玉が沢山…ルイズさんの場合は、極小の粒がもっと沢山ある感じ…かな?」


説明を聞いていたルイズは、何を言って良いのか解らず、しばらく沈黙していた。
数十秒経過したところで、おもむろにオスマンが口を開く。
「…ミス・ヴァリエール。君は、虚無の系統かもしれん」

■■■

ルイズがが説明を受けて部屋に帰ると、既に夕食の時間は過ぎており、食堂から戻ってきた生徒達の姿が沢山見かけられた。
部屋に戻ったルイズは、食事を取る気にもならず、天蓋付きのベッドに寝そべって天井を見つめていた。

虚無の系統かもしれない…そう言われた時、なぜか嬉しいとも思わなかった。
その理由は二つある、唐突すぎたことで実感が涌かない、それが一つ。
もう一つは、虚無という名に付随する、大きすぎるしがらみだった。
オールド・オスマンはルイズに再三の注意を促した、大きすぎる力は周囲に不幸を生む、トリステインでは伝説といわれるメイジ『烈風カリン』の名を使ってまで、大きすぎる力の弊害を説明された。

ルイズは、母カリーヌ・デジレのもう一つの顔を知っている、『烈風カリン』その人である。
一人でオーク鬼の群れやドラゴンを討伐したり、名前だけで反乱軍の戦意を喪失させたりと、その働きは類を見ない。
しかしオールド・オスマンが言うには、烈風カリンという存在に依存しきった貴族達が、現状のトリステインを作り出したと言う。
貴族達は甘え、研鑽を怠った、戦争の愚かさを忘れ肥え太り、己の満足のために賄賂を巡らせている。
それは烈風カリンという人物が『強すぎた』のが原因だと言う。
有名税とでも言うべきだろうか、烈風カリンの名は国交にも利用されたが、引退と共にだんだんとその威光を失っていった。
ガンダールヴの力がどの程度のなのか解らないが、同じように外交の手段として使われてしまうことも十分考えることができる。

ルイズは悩んでいた。

トリステインへの忠誠が、人修羅を害することになるかもしれない。

以前のルイズなら、迷わずトリステインに人修羅を差し出していたかもしれないが、今はそれを肯定できない。

人修羅は、どんな形であれ、ルイズを必要だと言っていた。
それがゼロと呼ばれ続けていたルイズの、最も欲していたことだった。

「………」

ルイズは、むくりとベッドから起き出すと、椅子に座って『やさしい文字の書き方』を呼んでいる人修羅に声をかけた。
「夕食、食べに行くわよ」

434 :アクマがこんにちわ:2008/03/27(木) 09:48:15 ID:pDx0bFR5
■■■

二人が食堂にたどり着くと、既に燭台の火は消され、後かたづけもほとんど済まされていた。
ルイズがメイドの一人を呼び止めると、人修羅があっ、と声をあげた。
「あ、シエスタ。朝はどうもありがとう。いつ取りに行けばいいかな」
「ミス・ヴァリエールと、人修羅さんですね。洗濯物はこれが終わり次第届けようと思っていました」

自分を置いて話し出す二人に驚き、ルイズは恨めしそうに人修羅の腕をつねった。

「ちょっと、どういう事よ」
「いや、朝、下着なんて洗濯したこと無いって言ったら、シエスタさんが気を利かせてくれてさ」
「差し出がましいことを致しました」

謝ろうとするシエスタを見たルイズが、それを言葉で制止する。
「ああ、謝らなくて良いわ、そうね、確かに素人にやらせるのもいけないわよね…ええと、シエスタだったわね。食事を二人分準備してくれない?」
「手つかずのものがいくつかありましたが、スープなどは冷めています。暖め直すので少々お時間をいただけますか?」
「いいわ、人修羅、奥の席に行きましょ」

ルイズは人修羅の腕をつねったまま、奥の席へと引っ張っていったが、その様子を見たシエスタはこう呟いた。
「…人修羅さん、大変そう」



人修羅は朝と違い、席に着くことが許されたので、ルイズに促されるまま隣に座ろうとした。
椅子を引こうとしたところで、パキリ、と何かが割れる音が聞こえた。

人修羅は慌てて足を上げたが、既に手遅れであった、ガラス製の小さな壜が砕けて、中に入っていたであろう紫色の液体が床に広がる。
「あら?何の臭い…って、何よ人修羅、香水の壜踏んじゃったの?」
「これ香水なのか? まいったな…拭くものを借りてくるよ」
「いいわ、そんなのメイドに任せておきなさいよ、それより臭いが強いから席を変えるわよ」

ルイズが席から立ち上がると、一つ向こうの机の下から、金髪の同級生がはい出してくるのが見えた。
テーブルクロスを捲って出てきたその同級生は、床に落ちた何かを探しているようだった。

「ギーシュ?あんた何してるのよ」
「ん?おや、ヴァリエールじゃないか」
ギーシュと呼ばれた金髪の男性は、テーブルの下からはい出して立ち上がると、キザったらしい仕草で前髪をかきあげた。
「ふっ、なに、僕は一輪の薔薇として責任を果たさねばならないのでね」

何言ってるんだコイツ、みたいな顔でギーシュを見るルイズと人修羅、その表情には哀れみすら浮かんでいた。
「ん?」
ギーシュは何かに気付いたのか、目を見開くと、すんすんと鼻息をたてて臭いをかぎ始めた、どこからか漂ってくる臭いが非常に気になるようだ。
「……ミス・ヴァリエール。何か格調高い香りがしないか?その、愛情のこもった薔薇の香りのような」

人修羅はギーシュの台詞に首をかしげ、ルイズを見た。
ルイズはギーシュの言わんとしていることに何となく察しが付いたようで、ああ、と呟いた。

「もしかして、この香水、モンモランシーの香水?」
「そうだ!そうだよ、解ってくれるかい、愚かな僕は彼女の愛を両手の器に抱えきれず零してしまってね、モンモランシーの愛がこもった麗しい香水を探しているのさ、そのあたりに壜は置いてないかい?」

人修羅の足下を指さしたルイズが、少しだけばつが悪そうに呟いた。
「…あるわよ。割れてるけど」

「そこにあったのか…って何ィーーーー!?」

まるで蛙のような跳躍でテーブルを飛び越えたギーシュが、土下座のような姿勢で人修羅の足下を見ると、そこには無惨にも踏まれ、割られた香水の壜が落ちていた。
「なななな、なんて事を!」
キッ、と人修羅をにらみ付けたギーシュに、人修羅はこう言い返した。

435 :アクマがこんにちわ:2008/03/27(木) 09:49:47 ID:pDx0bFR5
「俺がここに来た時は既に割れていたんだ!君出来ることは何だ、破片を前にうなだれることか!?違うだろう。聞けばそれは君にとって大切なモノ、ならばその破片を練金してせめて別の形で生き続けるべきだと思わないか!?」
「何だと!?」
「割れた壜として形を失っても愛情は変わらない!そうだろう!?歎くことは誰でもできるが生み出すことはメイジである君しかできない!違うか!?」
「そ、そうか、僕はなんて浅はかだったんだ…よし、ちょっとそこをどいてくれたまえ」
ギーシュが杖をふり念力の魔法を使うと、地面に散らかった破片がふわりとギーシュの手元に集まった。
短くルーンを唱えて、壜の破片に杖を向ける、すると破片は瞬く間に一つになり、青銅で作られた薔薇の花に姿を変えていった。
よく見るとガラスの破片がバラの花びらに埋め込まれており、朝露をたくわえた薔薇の姿を如実に表している。

「凄いな、これが練金なのか…」
感心した人修羅が呟くと、ギーシュはまたもやキザったらしい仕草で顔を横に向けた、どうやら横顔に自信があるらしい。
「ふっ、僕は青銅のギーシュ。練金には自信があるのさ。君はミス・ヴァリエールの使い魔だね、名を聞かせてくれないか」
「俺は人修羅だ」
「人修羅か、東方の蛮族かと思っていたが、どうやら気は利くようだね。覚えておくよ」
「そりゃどうも」

ギーシュは新たに練金した薔薇を手に持つと、先ほどまでの狼狽えぶりはどこえやら、上機嫌で食堂から出て行った。

人修羅がルイズの方を見ると、ルイズは半眼で睨み付けるように、人修羅の顔を見つめていた。
「…口がうまいのね」
「いや、まさかあれで通じるとは思ってなかった。貴族ってあんな単純な奴ばかりなのか?」
「ギーシュは例外よ、たぶん…」
ルイズはふいと視線を逸らし、気まずそうに呟いた。

人修羅は、同レベルの喧嘩をしたことがあるんだなと言いそうになったが、怒られるのもイヤなので黙っていることにした。

■■■

尚、この後ギーシュは、薔薇の花をモンモランシーにプレゼントし好評を得た。
しかし不注意で香水の壜を落とし、結果として壜ごと香水を駄目にしてしまったのは覆しようのない事実なので、愛情たっぷりの往復ビンタを受けたという。


ーーーー
第三話終わりです。



436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 09:58:40 ID:bVgTJ41a
乙ー
この展開は新しいな

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 10:01:04 ID:B4w+692J
詐欺師みたいな人修羅だw

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 10:03:23 ID:sI8TWXz1
乙っすー。
このギーシュは性格愚鈍あたりかー?

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 10:12:00 ID:nwhX6atI
>>366
亀レスなんだが…
テファニアの存在、王党軍知ってたんかい。マチさんが暴れるぞ。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 10:27:50 ID:5AMqj8wn
GJ!
ギーシュとの会話がトークっぽくて良かったww

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 11:14:55 ID:xq5SxqgS
そういえば大神のアマテラスが召還される話は結構好きだった気がする。
帰って来てくれないかな?

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 11:41:10 ID:QrSsn1zW
俺も大神好きなんで帰ってきてほしいが…
典型的なギーシュ戦までで放置な長編なんだよな。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 11:46:56 ID:e7C+vcIp
ちょっと気になってんだが、大神のイントネーションって狼と一緒?
それとも平坦なのか?

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 11:55:20 ID:QrSsn1zW
               ↑↓
ゲーム開始時のタイトルコールは大神だったような…

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 11:56:25 ID:QrSsn1zW
ずれた…  orz

オオで上がってカミで下がる感じだったと思う。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:04:09 ID:rIimTZS4
サクラ大戦の大神隊長と同じだと思ってた…

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:06:47 ID:TXveWtgx
人修羅の人GJ&乙。
ギーシュモンモンお幸せにw

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:09:45 ID:d1y+MZtx
>>443
狼の語源が大神だから読み方同じで良かったと思うんだが

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:20:22 ID:NS6bHGXs
アクマさん乙。

文字通り命がけのネゴシエートしていただけあるなw

人修羅さんて御立派様とも交渉したことあるのだろうか?


450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:31:48 ID:UkCVcI+I
>>449
真・女神転生3にご立派様は登場していない。
威霊アルビオンとかなら居る。

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:34:41 ID:c++Jw/2C
え?不完全なでろでろな形で召喚されてなかったっけ?

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:43:01 ID:NS6bHGXs
SCEとの激しい戦いの後出たのはP3ファンディスクだっけ?
>3D御立派様

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:43:47 ID:sI8TWXz1
真3のご立派様はボスなんで交渉できない。突っぱねられる。
攻略法知らんとあっさり散るハメになるので、対策は万全にね。>対ご立派様

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:44:04 ID:DyQt2Hf3
でもアレボスだから交渉できないぞ

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 12:46:27 ID:K00+mCw4
魔王マーラでググったら、youtubeで3での対魔王マーラ様戦があった。

456 :450:2008/03/27(木) 12:47:42 ID:UkCVcI+I
スマン、正確には仲魔として登場して居ないだった

457 :455:2008/03/27(木) 12:52:30 ID:K00+mCw4
真女神転生3やったことなかったんで、つべの動画でご立派様初めて見たけど、
デロデロ状態で良かったなぁ・・・これでも結構ギリギリだなw
まともな状態だと絶対発禁だわ


458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 13:02:08 ID:TYQiINUB
ご立派様が真・女神3の3Dで降臨などされようものなら

我ら臣民は御大を崇め奉らざるをえない

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 13:15:09 ID:TYQiINUB
>>446
一瞬、サクラ大戦の大神隊長召喚かと思った。

全女性キャラへ粉かけまくる爽やか苦労人青年か

それともタニアリージュ・ロワイヤル座のもぎりと化すか

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 13:16:07 ID:TYQiINUB
いかん、忘れてた

あくまがこんにちはのひと、乙でした

P4も良いけど真・女神の続編も出ないかな

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 13:18:31 ID:c++Jw/2C
マララギダインを使わざるを得ない

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 13:55:09 ID:rbR+agTN
ほんと、アクマの人はいい意味で予想を裏切った展開を持ってきてくれる。
GJでしたっ!

>>460
中立を突っ走った真1、秩序に寄っていた真2、混沌の極みにあった真3と、真・女神シリーズは一段落ついちゃってるからな。

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:02:47 ID:YMDZ+c9Z
真Uの続編真Uは真Tロウルートが正史で、
真2の続編(マーラとメタトロンがラスボスのあれ)は一応真Uカオスルートが正史扱いなんだよねドミネーター
真Vはまったく違う毛色だったし、真Wはどうなるんだろうねドミネーター

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:25:34 ID:Dsp2sGN7
>>459
>>大神隊長

なにはともかく、合体攻撃がどうなるか?だな(w


465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:34:03 ID:B4w+692J
全く関係ないが1のバッドエンドの続編だったシャドウハーツ2思い出した。
ガラの悪い使い魔の続きはもうこないのかな……

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:35:32 ID:qnePStS+
スーパーロボット大戦シリーズより「アラド・バランガ」を召喚…とか、見てみたいんだけどな。
落ちこぼれだけどやる時はやるし、元々のパートナーもツンデレだし、一応戦闘能力持ちだし(本分はロボット乗りだけど

…問題は導入とかが難しそうなことなんだよなあ。どうやって呼ぶんだよコイツ。

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:38:46 ID:B4w+692J
巨乳助けようとしたときの機体の爆発に巻き込まれて、でいいんじゃね。
でも機体のないパイロットって単なる一般人……

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:43:37 ID:jDz4mni7
スクールの連中の身体能力ってどんなもんだろ
というか、実際スクールってロクでもない教育をする養成校としか認識してないけど
実際どんな設定だっけ

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:51:26 ID:YMDZ+c9Z
薬物遺伝子などで肉体強化してあるから、相当に真人間よりはかーなーり丈夫。
アラドの場合、さらに輪をかけて丈夫。たしか怪我の治りも相当に早いんじゃなかった?>アラド
スパロボ限定で生身の強さだと、
軽いドツキでヒョロメガネを骨折させる元気ロリとか、大人を殴り飛ばし軽々担いで逃げる気弱な幼女とかには負けるがそこそこじゃね?

あ、修羅の皆様はそもそもガンダムファイターなんで別格ね。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:52:35 ID:qnePStS+
>>468
基本的にパイロットとしての素質を伸ばすための施設、という方向付けであるのは間違ってなかった筈。
ただその方法が問題で、投薬による肉体/精神ブーストから果ては洗脳紛いのことすらやってのけるというトンデモっぷり。
他にも色々あったとは思うが、あんまりよく覚えていない……orz

身体能力に関しては、まあ個人差もあるだろうけど、10代前半の少女にSP数人分の働きができる程度。
他にも、一瞬の隙を衝いて犯人が持ってる起爆装置を叩き落としたり(=第二次α)、サイボーグやら準超人レベルの奴らと一緒に人外軍団のところに殴りこみ部隊として出撃できる(=第三次α)程度の能力はありそう。
まあ、超人とまでは行かなくとも腐ってもパイロットなんだから、一般人よりは強いんじゃないかな…と思う。

471 :ぜろにっき:2008/03/27(木) 14:58:39 ID:4Tije59k
小ネタ上がったんですが、投下して良いですか?

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:58:45 ID:B4w+692J
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB_(%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB)

生身でも結構強いみたいだな。

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:00:55 ID:B4w+692J
>>471
っと、失礼。遠慮なくドゾ。

474 :ぜろにっき:2008/03/27(木) 15:02:03 ID:4Tije59k
1日目

やっとメイジになれた今日から、日記をつけてみようと思う。
今日のサモン・サーヴァントは成功だった。
ここでまで失敗したら進級できなかったから、それだけはよかったのかもしれない。
召喚できたのは、なんだか鳥っぽい、服を着た亜人だった。
声をかけても何も喋らないし、鳴きもしない。おまけに鳥なのに空も飛べない。
一応、使い魔の自覚はあるみたいで、どこに行ってもついては来るんだけど、
こいつ、何に使えるんだろう。強いようには見えないし…


2日目

鳥の亜人は何も食べないし、眠りもしなかった。
目を開いたまんま、わたしの回りをうろうろしているだけだ。
変わったことといえば、授業中に風邪っぴきのマリコルヌがいなくなった。
サモン・サーヴァントに成功したわたしが授業で練金に挑戦したときに。
また失敗するなんて思ってなかったんだけどなあ。
ツェルプストーの嫌味なんか聞きたくない。


3日目

マリコルヌがどうなったのか、うすうす感づいた。だとしたら、わたしの責任になる。
昼食のとき、ギーシュがわたしの使い魔にぶつかった。
そのときはまだ、どうってこともなかった。使い魔も相変わらずのマヌケ面だったし。
でもその後、あいつ…ギーシュが、ぶつかったときに落とした香水瓶で二股がバレたのを逆恨みして、
わたしの使い魔に魔法をぶつけてきてから、使い魔の目の色が変わった。
比喩じゃない、本当に。目がピンク色に輝いたんだもの!
黒目の焦点が定まらなくなった使い魔は、とんでもない速さでギーシュにつっこんだ。
それから、なんだか…ばくん、とか、ぼぐっ、みたいな、殴られたみたいな音がしたと思ったら、
ギーシュはもう、どこにもいなくなっていた。いなくなった瞬間を見ていたわたしにさえ、何が起こったのかわからなかった。
マリコルヌは昨日の騒ぎの中で、人知れずこうなったのかもしれない。だとしたら…


475 :ぜろにっき:2008/03/27(木) 15:04:14 ID:4Tije59k
………………

6日目

ギーシュが発見された。学院図書館、フェニアのライブラリーで衰弱しきっていたらしい。
どこにいたのかというと、本棚の配置の関係で出来てしまった、本棚に囲まれた袋小路の中だという。
フライの魔法で空を飛びながら使うことが前提になってる本棚は天井まで伸びてるし、作りもすごく頑丈だ。
そんな本棚に四方を囲まれた中に閉じこめられたら、助けを呼ぶ声も外までは届かないって。
今回はたまたま、ギーシュの使い魔のジャイアントモールが図書館近くで騒いでいたから発見できたけど。
もし、マリコルヌがわたしの使い魔に、どこかへ飛ばされたんだとすると、きっと、同じようにどこかの袋小路に…


7日目

オールド・オスマンが消された。
わたしの使い魔を封印するっていうのには、くやしながら納得するしかなかったけど、
封印するために魔法をかけようとしたのを、あいつは危害と受け取ったらしかった。
すごい速さで突っ込んでくるって知ってて、オールド・オスマンは遠く離れた場所から封印しようとしたのに、
あいつは…もう、なんというか、見える速度じゃなかった。あっという間。
使い魔は今もわたしのそばにいる。マヌケ面でうろついている。
こいつがその気になったら、わたしも一瞬で…


476 :ぜろにっき:2008/03/27(木) 15:06:14 ID:4Tije59k
………………

10日目

エレオノール姉さまがアカデミーのメイジを連れて来てくれた。
使い魔をレビテーションの魔法で空中に浮かせて走れないようにして、アカデミーまで連れて行ってくれるという。
だけど、わたしもそれだけじゃすまない。
だって、貴族をふたりも消して、その上にオールド・オスマンまで消してしまったんだもの。
責任を問えるのは、わたししかいないみたい。しばらく実家で謹慎になる。

………………

13日目

ワルドさまが来てくれた。
姫様へ挨拶に伺う道すがらに来てくれたらしいけど、しばらくへこむことばかりだったから、うれしい。
泣きながら全部喋っちゃったら、わたしのせいじゃないって、抱きしめてくれた。
少しの間、泊まっていってくれるらしいけど、できればずっといてほしい。


14日目

あいつが来た。ワルドさまが消された。
エレオノール姉様は戻ってきていない。そういうことなんだろう。
冷たい顔になったお母様が竜巻を起こして、そこへさらにスクエアクラスの魔法を何度も叩き込んで、
あいつは完全に粉々になった。けれど、ワルドさまは消えた。


477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:07:57 ID:Rc0HLc1F
支援

478 :ぜろにっき:2008/03/27(木) 15:08:19 ID:4Tije59k
………………

32日目

やっと、日記を書く元気が戻ってきた。
あれから色々あって、責任問題は姫様直々のとりなしで無しになったみたい。
こんなにやつれて、かわいそうなルイズって、何度も声をかけに来てもくれたけれど、
そのときのわたしには答える元気もなかった。
少しだけ聞こえたお父様の話からすると、アカデミーの人間のほとんどが神隠しに遭ってしまったなんて、
対外的に発表できない事情もあるらしい。
結局、あの使い魔自体が、無かったものとして扱われることになったんだろう。
それでみんなが納得するかどうかは別だろうけど。
だったら、わたしはもうメイジじゃない。
メイジになったから始めたこの日記も、もう止めにしようと思う。
それと、マリコルヌがついに見つかった。
廃村の教会に隠されたチェストの中にいたそうだ。
見つかっただけ、まだ運がよかったのかもしれない…


………………


1日目

また使い魔を呼ぶことになるとは思わなかった。
だから、もうつけることもないと思っていた日記も、再開しようと思う。
あれから実家に引き籠もっていたわたしに、何度も発破をかけに来たのはツェルプストーだった。
結果はどうあれ、あなたは始祖以来のすごい使い魔を呼んだんじゃないか、って。
それだけの使い魔を召喚したのなら、いなくなった皆を捜せるだけの魔法も扱えるようになるはずだ、って。
最初のうちは、疎ましくってたまらなくて。何度も殴り合いのケンカになった。
だけどあいつ、それでも来るんだもん。うっとうしくてたまらないわよ、本当に。
国際情勢とかもあって、今じゃゲルマニアはトリステインの同盟国。いがみ合うだけが芸じゃないし。
仲直りをしてやるのも、大貴族の余裕ってやつよね。
すごい使い魔を呼んで、今度はちゃんと使いこなしてやるって息巻いて挑んだサモン・サーヴァント。
立ち会ったのはツェルプストーと、ツェルプストーの友達一人だけだったけど、目の前で成功できたんだから言うことはない。
召喚できた金髪の女の子は、見たところただの平民みたいだけど、わたしが呼んだんだから、きっと何かある。
あの子のベッドはこれから用意するとして、今日は一緒のベッドで寝るしかないか。
明日から、また学院に戻るんだ。疲れは残しちゃいけないし、灯りを消してすぐに寝よう。


(日記はここで終わっている)



479 :ぜろにっき:2008/03/27(木) 15:09:59 ID:4Tije59k
以上です。
同人ゲーム『ゆめにっき』より鳥人間(ロウソク世界)召喚でした。
ぶっちゃけ、これで長編をやるのは無理…

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:18:57 ID:jDz4mni7
乙ー。
ゆめにっきか………評判は聞くけどまだ手は出してないんだよなぁ。
フリーだっけ?まだやる暇は(別なゲームが忙しくて)ないけど落とすだけ落とすかな。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:19:09 ID:Rc0HLc1F
>>479
ググッて調べてみた
最後のがウボァーなわけですな

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:22:05 ID:OVSEMAH0
日記そのものを召喚せんでよかったなw

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:26:21 ID:/vOs3ja3
すまんググったんだが金髪少女ってのがよくわからない

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:46:48 ID:vl+oCe8+
同人ありなん?

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:48:08 ID:qnePStS+
>>484
東方とか、他所だけどFateが出てる時点で同人NGもクソもないと思うんだが…
そもそも、駄目だっていうルールって(暗黙の了解にでも)存在してたっけ?

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:53:07 ID:jDz4mni7
同人っても一次創作物の同人作品なんだから問題ないんじゃない?
同人禁止、じゃなくて三次創作禁止じゃなかったっけ。

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:54:07 ID:B4w+692J
二次創作な同人からの三次創作はNGってトコじゃない。

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:55:47 ID:K00+mCw4
>>484
まぁ、「ゆめにっき」は同人というよりフリーウェアだから問題ないんじゃない?

>>483
ググってみたところ、金髪のポニーテールの女の子が登場して、部屋の電気を消すと一定の確率で
恐怖のイベントが発生するらしい。内容は知らん。

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:56:14 ID:5bmHyXHf
ゆめにっきは作者が二次創作禁止してなかったっけ?

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:57:07 ID:Bww9t1kp
>>485
Fateはアニメになったりマンガになったりしてるし、
東方はよく知らないけど商業展開してるみたいだ。
だから両方とも元が同人ってだけで立派な商業作品だと思う。

>>486
普通の同人作品だと「作者乙」みたいなこと言う人が出てきたときに
元ネタの作者に迷惑掛かるからやめよう、みたいな話があったような。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:57:14 ID:Rc0HLc1F
>>483
"ゆめにっき簡易まとめ"でググッて、そこの過去ログや画像庫を見れば分かるぜ

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 16:02:52 ID:+XjsSIG0
モノ子かわいいよモノ子

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 16:04:30 ID:jDz4mni7
>>490
確かに元ネタの作者に〜ってのはあるね。ごまんぬ。
やっぱ基本無しかな。

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 16:31:30 ID:kPSSK19i
どこぞの底辺板のツクールスレでは
ゆめにっきをこれでもかとばかりにパロってたけどね

495 :ゼロの夢幻竜:2008/03/27(木) 16:34:22 ID:2amzOe/j
40分から投下しますが、予約はありませんでしょうか?
一話分だけですが。

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 16:41:34 ID:vXlwwLSC
sien

497 :LFO:2008/03/27(木) 16:42:26 ID:2amzOe/j
すいません。コテハンミス&時間間違えました。こっちです。では投下行きます。

「あの子がその子?」
「噂通りどこからどう見たって平民だよなあ。」
「でもお似合いなんじゃない?ゼロのルイズにとっちゃさ!」

大学の講義室の様な教室に入るなり始まる、先に来ていた者達によるひそひそ話にルイズは眉を顰める。
一方のミーは、知らない人に取り囲まれた事からか、何一つ言わずルイズのスカートの裾を握っていた。
彼らの周りにいる生き物に関しても、彼女が元の世界にいた時よく見かけた‘どんな動物図鑑にも載っていない不思議な不思議な生き物’と言われているポケモンという生き物に、
似ているものもいれば似ていないものもいる。
それらが、一斉に襲ってくるのではないかという視線を向けるミーにルイズは嘆息した。

(主人がいるのに、勝手に他人を攻撃する使い魔が何処にいるってのよ……)

そしてルイズが適当な場所に腰をかけると、それにつられる様にミーも隣の席につく。
それを見たルイズは「ここはメイジの席だからあんたは座っちゃ駄目。」と言いそうになった。
が、少し離れた席からキュルケが男性陣に囲まれながらもこちらに視線を送っているので、迂闊にああだこうだと言えない。
完全に四面楚歌の状態だ。
ただ一応部屋の中で形式的に仲直りはしたものの、ルイズの頭の中では主人と使い魔の図式が崩れている事は無い。
先程の出来事は全くの予想外だったが、毎度毎度物に釣られる程馬鹿ではない。
これからも掃除や洗濯等の雑用はさせるつもりだし、へまをやらかせば鞭を使う事も辞さないと考えていた。
暫くすると、ローブと帽子を纏ったふくよかな体型の中年女性が現れた。

Louise and Little Familiar’s Order 「The girl who tame all of the beast」

現れた女性、『赤土』のシュヴルーズ女史は教室をぐるっと見回した後、とても満足そうに言った。

「皆さん、春の使い魔召喚は大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に様々な使い魔を見るのがとても楽しみなのですよ。」

大成功?言葉はほとほと選んで使って欲しいものだとルイズは思う。
自分に限って言うのなら、これで大成功と言うのなら他の者達は神を召喚したに等しいんじゃないかとさえ思えてきた。
そんな彼女の心を刺激する様に、シュヴルーズはルイズの方を見てそらとぼけた感じで言った。

「おやおや、変わった使い魔を召喚したものですね、ミス・ヴァリエール。」

教室全体がどっと爆笑した。
今頃知ったような顔して言っても、正直ふざけているのではないかとルイズは思った。
自分が平民を使い魔として喚んだのは、同じく平民であるメイド達の間でも知られている事なのに、教師陣がそれを知らない訳が無い。
更に何処かから追い討ちをかける様な言葉が続いた。

「ゼロのルイズ!使い魔が召喚出来ないからって、その辺を歩いてた平民を連れてくるなよ!」
「違うわ!きちんと召喚したもの!こ、こいつが来ただけよ!」

ルイズは席から立ち上がり烈火の如く怒る。
しかし、そんな彼女を茶化すように言いだしっぺの少年ことマリコルヌが彼女同様に立ち上がって更に冷やかす。

「嘘吐くなよ!『サモン・サーヴァント』が出来なかったんだろう?!」
「出来たわよ!だから言ってるじゃない!!この子が来ただけだって!!ミセス・シュヴルーズ!侮辱されました!風邪っぴきのマリコルヌが私を侮辱しました!」
「風邪っぴきだと?俺は『風上』のマリコルヌだ!風邪なんかひいてないぞ!」
「あんたのガラガラ声は風邪ひいてるみたいなのよ!!それに使い魔の召喚だって、平民を連れてくるなら誰が望んでこんなのを連れて来るもんですか!!」



498 :LFO:2008/03/27(木) 16:43:41 ID:2amzOe/j
誰が望んでこんなの連れて来るもんですか……
その言葉に何人かは笑った。何人かはそれもそうだな(よねえ)、と思った。
極僅かな者だけがその発言に対して怪訝そうな顔をした。

「ルイズ。幾ら相手が平民だからってその言い草は無いんじゃないかな?彼女は仮にも小さいレディじゃないか。」

そうやんわりと言ったのは、隣に彼女のモンモランシーを座らせているギーシュだった。
どう反論しようとも必ず難癖を付けられるルイズは彼に噛み付く。

「どう呼ぼうが私の勝手でしょ、ギーシュ!何よ、小さなレディだなんて。馬っ鹿みたい!あんた、綺麗な女の子なら何時もそんな調子の癖に!!」
「失敬だな、君は!もし僕が彼女を召喚したなら、僕は君みたいな扱いはしないと約束する事くらいは出来るぞ!」

そんな彼に対して隣のモンモランシーは、冷ややかな視線と冷ややかなツッコミを入れた。

「……ギーシュ。あなた言ってる事はまともだけど、相手は平民でしかも使い魔よ。いい加減にしておかないと危ない趣味の持ち主だって思われるわよ。」
「な?!ご、誤解だよ、モンモランシー。僕がそんな風になる事など有り得ない!神に誓って有り得ないね!!」

ギーシュは必死になって弁解するが、当の相手はしれっとするばかりである。
三つ巴が四つ巴となり、その規模は段々大きくなる。
ついに教室は休日の城下町にある大通りの様な様相を呈し、言い合いも治まりそうに無くなった。
その様子を見かねたシュヴルーズが手元にある小ぶりな杖を一振りした。
すると、ルイズと少年はすとんと席に落ちた。

「ミス・ヴァリエール、ミスタ・マリコルヌ、そしてミスタ・グラモン。みっともない口論は止めなさい。他の皆さんも……今の話題を蒸し返すような事があれば、この粘土でその口を閉じますよ。いいですね?では、授業を始めます。」


騒ぎはミセス・シュヴルーズによって多少強引ながらも納まった。
それから授業は殆ど滞り無く進んでいくが、ルイズの不機嫌さだけは治まる事が無かった。
隣にいるミーは授業の内容など全く分からないので、5分も経つ頃には居眠りをし始めだした。
使い魔が授業中居眠りをしだしても、それを罰したりする校則は無い。
さっき自分をゼロ呼ばわりしたマリコルヌの使い魔は梟なので、基本的に今の時間は眠っている。
それにミーの寝息は静かなものだし鼾をかいているということもない。
時々ルイズの身にことんと倒れかかる様は、見ていて微笑ましい感情すら出るくらいだ。
だが当のルイズにそんな感情など有りはしない。
倒れかかってきたミーを起こして文句の一つでも言ってやりたかったが、そんな事をすれば彼女を人間扱いする事になってしまうので、必死で我慢する事にした。
教卓ではミセス・シュヴルーズが錬金を行い、ただの土を真鍮に変えてみせている。
あれぐらい簡単な魔法なら何とかなるかなとぼうっとしていると、突然ミセス・シュヴルーズから呼びかけられた。

「ミス・ヴァリエール。あなたに錬金のおさらいをやって貰いましょう。ここにある石ころをあなたの望む金属に変えるのです。さあ、ここにいらっしゃい。」

その瞬間教室の空気が凍りついた。
まさか自分が呼ばれるとは思っていなかったルイズは、突然の指名に慌てて視線をあちこちに泳がせる。
その時キュルケがおずおずと手を上げた。

「はい、ミス・ツェルプストー。」
「あの、ミセス・シュヴルーズ。止めておいた方が良いと思います。」
「それは何故ですか?」
「危険だからです。」

その言葉にルイズを除く教室の生徒が一斉に頷いた。
ミセス・シュヴルーズは生徒達の反応を不思議に思った。
自分はこのクラスをもった事は去年一度も無い。
だが、ルイズがかなりの努力家だという事は他の教師達から聞かされていた。
そんな彼女の感情を無碍にするわけにはいかない。
第一、錬金の授業が危険などそうそう滅多にある事では無い。

「ミス・ツェルプストー。錬金の魔法を行なうのですよ。危険な事など無い筈です。さあ、ミス・ヴァリエール。失敗を恐れるなら進歩はありませんよ。こちらにいらっしゃい。」

ルイズは寄りかかっていたミーを離して席から立ち上がる。
彼女にとってキュルケの一言はかなり癇に障った。

499 :LFO:2008/03/27(木) 16:44:57 ID:2amzOe/j
「ルイズ、止めて。」

キュルケが蒼白な顔で頼み込むものの、ルイズは聞く耳を持たずに逆にキュルケを一睨みする。
そして教卓の前に来たルイズにミセス・シュヴルーズは優しく言う。

「ミス・ヴァリエール。錬金したい金属を心の中に強く思い浮かべるのです。」

その言葉にルイズは頷き、杖を振り上げてから呪文を唱える。
このままでは不味いと思ったキュルケは、未だに眠り続けているミーを自分のところまで運び、机の下に連れ込んだ。
その段になってやっとミーは目を覚ました。

「あれっ?キュルケお姉ちゃん、どうしたの?ねえ何で皆隠れているの?」
「あ、危ないから頭伏せてなさい!怪我するわよ!」

だが最後の方は最早聞こえなかった。
突然、目の痛くなる様な閃光の次に爆風と爆音が起き、次いで爆煙が濛々と部屋の中にたちこめたからだ。
煙が晴れた時には教室は上へ下への大騒ぎだった。
石ころは机と共に木っ端微塵になっていて跡形も無い。
ミセス・シュヴルーズは床の上で仰向けになって倒れている。
痙攣していることから命に別状は無いと思われるが、気を取り戻すには少しばかり時間がかかりそうである。
そして一番厄介だったのが、使い魔が暴れだした事だった。
逃げるもの、どこかの誰かに噛み付くもの。教室はあっという間に阿鼻叫喚の図となった。
それはキュルケのサラマンダーことフレイムとて例外では無い。
眠っていたところをいきなり叩き起こされたせいか、完全に興奮状態のままあちこちに火を吹いている。
そんなフレイムがミーの方に近寄りだした。

「あ……あ、やだぁ……こっちに来ないで。あっちに行ってぇっっ!!」

その興奮状態からしていつ火を吹いてもおかしくは無い。
ミーも完全にパニック状態になってしまう。
キュルケは直ぐにそこに駆けつけようとするものの、爆発の時に倒れた机が足の自由を奪っていた。
最悪の状況だ。フレイムはキュルケ以外の者の言う事を聞く事など無いに等しい。

「フレイム!落ち着いて!落ち着きなさい!」

キュルケは声をあらん限りに大きくして叫ぶが、フレイムが落ち着く気配は見えない。
これまでかと思われたその時だった。
咄嗟にミーがフレイムに対して翳した右手にあるルーンが強く光りだした。
それに続くように、興奮しきっていたフレイムが段々と借りてきた猫の様に大人しくなっていく。
終いには、嫌がるミーにはお構い無しにその身を摺り寄せ始めた。
キュルケにしてみれば不思議な事だった。自分の声で止まらなかったのに何故だろうか……?
その時丁度ルイズがゆっくりと起き上がる。
煤と煙で真っ黒になったルイズは自分の衣服が乱れているにも拘らず、取り出したハンカチで顔を拭きながら淡々と言った。

「ちょっと失敗したみたいね。」

その一言に周りから猛然と怒号が飛んだ。

「ちょっとじゃないだろ!ゼロのルイズ!」
「いつだって魔法の成功確率ゼロなんだから!」
「だからあれほどやらせるなって言ったのに!」
「俺のラッキーが蛇に喰われたぞ!どうしてくれるんだよ!」

だがその怒号の輪の中にキュルケはいない。
彼女は倒れた机からやっと出た後、ずっとミーとフレイムを交互に見ながら考えていた。
フレイムは下手な所を触れば忽ち機嫌を悪くしてしまう。
事情を知らない人間にとっては尚更だ。
では何故ルイズの使い魔、ミーがあっさりとフレイムを手なづけたのか。
何故ミーの右手にあるルーンが光ったのか。
様々な謎は深まるばかりだった。

500 :LFO:2008/03/27(木) 16:47:45 ID:2amzOe/j
以上で投下終了します。
もう一つの作品共、次はいつ投下出来るか分かりませんが、これからも宜しくお願いします。
ではまたお会いしましょう。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 16:57:36 ID:yCpnmJdj
おつかれさまです


502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 17:26:42 ID:Rc0HLc1F
投下乙です
>誰が望んでこんなのを連れて来るもんですか!!
精神的に追い詰められてるとはいえ酷い言い草だな
そのせいでギーシュが良識ある人物に見えるけど、まさかミーとのフラグが立ったかw
あとキュルケって教師に向いてるんじゃなかろーか?


503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 17:27:31 ID:V9K7NMia
>>500
乙乙!ルイズ…相変わらずイラッチモードのままで怖ひ…
ミーが本当は出来る子なのを知ったらルイズがどう変わるのかが気になりますなぁ。

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 17:35:14 ID:RzRvb3g1
乙でした。

>>485 >>490
勘違いしてるみたいだけどFateは同人じゃないよ、同人なのは前作の月姫。
Fateも最初は同人のはずだったんだけど、規模が大きくなって商業へ移った。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 17:40:21 ID:QZQOMioy
投下乙。

真1・真2とか言ってたから真ゲッターのことかとオモタ
パイロットがdでも人間ばっかだwww

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 17:43:04 ID:RQ8eUSMb
目だ!耳だ!鼻!

リメンバー隼人の校しゃ。

507 :ゼロの黒騎士 第十六回:2008/03/27(木) 17:53:15 ID:xavukkHG
投下よろしいでしょうか?
進路クリアでしたら、18:00から投下を始めたいと思います。

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 17:58:17 ID:bfyM78Se
支援する

509 :ゼロの黒騎士 第十六回 1/11:2008/03/27(木) 18:00:12 ID:xavukkHG
二メイルを超えようかという巨体には、一際大きな後脚がついている。
昆虫ならば羽根がついているはずの場所には、一対の腕が身体に密着する形で折りたたまれている。
前脚の内側に、いかにも繊細な作業向きという感じの細い腕が一対。
頭部は胴部に比べると随分小さく、クの字に曲がった触角があり、
目は確認できるだけで二対、更に額に相当するであろう部分に一つの計五個。
全身が見たこともない真っ黒で滑らかな装甲に覆われ、
胸に相当するであろう部分に、意匠化された馬の頭部がマーキングされている。

一言で表すならば、それは巨大な昆虫を模したガーゴイルの様に見えた。
だが、ハルケギニアでただ一人、ルイズだけがそうではないことを知っている。
今、自分が目にしているものがガーゴイルなどではないことを。
それが、底知れぬ威力を秘めた、一個の兵器であることを。
それこそが、彼女の使い魔の、本当の姿であることを。

その名は、ナイト。
アルビオンの古語で、シュヴァリエを意味する古い言葉。

いっそ呆れるほど巨大な岩塊を支える左攻撃肢には、ガンダールヴのルーンが鈍く光る。
右攻撃肢を一閃する。

ルイズは知っている。
あまりにも速く振るわれるため、銀色の閃光にしか見えないそれが、
単分子フィラメントと呼ばれる一種の刃であることを。

岩塊が真っ二つに切り裂かれる。
二つの切片は絶妙なバランスによって、ルイズを避けるようにして落下。
腹に響く鈍い音と共に、盛大な土煙が巻き起こる。

ルイズは知っている。
ナイトが音よりも速く走れる事を。
その装甲が、およそ彼女が思いつく限りのあらゆる攻撃に耐えきるであろう事を。

もうもうたる土煙の中、ナイトがルイズにゆっくりと顔を向ける。

ルイズは知っている。
ナイトがルイズを確認するのに、本来、顔を向ける必要などない事を。
その仕草が、ルイズに無用の不安を抱かせないための精一杯の気遣いであることを。

もう、彼女のノワールは何処にもいない。
だが、彼女の使い魔は此処にいる。

ならば、それで充分だ。
ルイズは、巨体を見上げながら、そっと微笑んだ。

視界の隅で、キュルケがこちらに駆け寄ってくる姿が見えた。
何時の間に辿り着いたのだろうと言う疑問を抱く間もなく、抱きついてくる。
その後ろから、タバサとギーシュ、そして見知らぬ少女がナイトを警戒しながらも歩み寄ってくる。
声にならない嗚咽。
首筋に感じる暖かな雫は、キュルケの涙だろうか。
ルイズは、そっとキュルケの肩を抱くと、昨日までならば絶対に言わなかった言葉を呟いた。

「ありがとう、ごめんなさい」

そして決然たる決意を込めて告げる。

「行かなきゃ」と。



510 :ゼロの黒騎士 第十六回 2/11:2008/03/27(木) 18:01:16 ID:xavukkHG
「つまり、あの……」

ウェールズはナイトを言い表す言葉を捜して、一瞬の間、言いよどむ。
だが、結局、上手い言葉が見つからなかったのか、一つ頭を振ると、言葉を続けた。

「あの姿が君の使い魔の本当の姿であり、そして、君の使い魔は異世界で造り上げられた兵器だったのだ、と?」

小塔のテラスに続く螺旋階段を昇りながら、ルイズは無言で頷く。


礼拝堂に取って返し、ウェールズを救ったルイズが願い出たのは、王党派への助勢だった。
ルイズは静かにこう豪語した。

『助勢を認めていただければ、攻勢を削ぎ、非戦闘員が脱出するだけの時間を稼いでみせます』

手練の術者であったワルドを、不意打ちに近い形とはいえ、一瞬の元に屠ったその力量を見てもなお、
ウェールズはその言葉を信じることは出来なかった。
当然だろう。
如何に強力な使い魔を従えようとも、相手は五万を数える軍隊。
例え殺戮の限りを尽くしたとしても、大海の中の一滴に等しい。
一体、何が出来るというのだ。
だが、もはや彼には頷く以外の選択肢は残されていなかった。
ルイズは正しくウェールズの急所を突いた。
自らの命を救うためならば兎も角、非戦闘員を救うことが出来るならば、彼はエルフにさえ魂を売り渡しただろう。

ウェールズが頷くと、ナイトは文字通り壁に溶け込むようにして消えた。
驚くウェールズに向かって、ナイトは壁をすり抜けることが出来るのです、と、ルイズは事も無く告げた。
そして、驚愕覚めやらぬウェールズに、もう一つの願いを申し出た。
戦場を一望できる場所へ案内して欲しい、と。


ルイズと共に階段を駆け上がりながら、ウェールズは更なる疑問を口にする。

「ならば、何故、召喚の時から、あの姿ではなかったんだ?
 犬の姿の時よりも、遥かに強力なのだろう?」

「恐らく、ナイト自身も自分の力の事を、自分の過去を忘れていたのだと思います」

そうでなければ、とルイズは思う。
思い出すのは、あの光の中で見た、忌まわしい記憶。
そうでなければ、ノワールは、ナイトは、わたしを、人間を決して許しはしなかっただろう。

テラスへと続く扉が見える。
気がつけば、城壁付近から聞こえていた戦闘音が途絶えていた。
両開きの扉を体当たりするようにして開く。
光が両目に射し込み、視野が一気に広がる。


511 :ゼロの黒騎士 第十六回 3/11:2008/03/27(木) 18:02:27 ID:xavukkHG
ルイズが初めて目の当たりにする戦場は、奇妙な静寂に支配されていた。

幾つもの軍船が空に浮かんでいる。
歩兵が隊列を組み、ニューカッスル前の平原に陣を敷いている。
城壁には幾つもの梯子が立てかけられ、あと少しで城門が突破されていた筈だ。
目を凝らせば、遥か後方で騎兵が所在無いといった風情で控えているのが見える。
城門の前では、破城槌を抱えたゴーレムが、今まさに門扉へ破らんとする姿勢のまま、硬直している。
それがぐらりと傾いだかと思うと、ゆっくりと崩れ落ちた。
傍に居た歩兵を幾人も巻き込みながら、高さ十五メイルはあろうかというゴーレムが土に還っていく。

それら全てを睥睨するように、暖かな日差しに似合わぬ闇色の昆虫が、ただの一匹で立ち塞がっている。

ナイトだ。
これから起こる全ての出来事に耐えるため、ルイズは、テラスの手すりを強く握り締める。


城に入り込んだ敵兵は全て排除した。
残る問題は、とナイトは思う。
如何にして効率よく五万という大軍の進攻を食い止めるかという一点に尽きる。
百や二百を殺したところで、五万という数の歩みを止めるには至らない。
そして、五万という数の持つ圧力だけで、押し潰されかねないほどに、守るべき対象は脆弱なのだ。
この平原に存在する敵性体をことごとく殺しつくすことも不可能ではないが、そこまですることを、
多分、彼の相棒は望まないだろう。
求められているのは、最小限の犠牲による、最大限の成果だ。
ならば、やるべき事は唯一つ。
可能な限り惨たらしく、速やかに彼我の戦力の差を思い知らせる。

人の足を止めるのは、損害の数字ではない。恐怖だ。

左右攻撃肢から単分子フィラメントを展開。
後ろも見ずに一振りして、城壁にかけられた梯子を全て両断しながら、大雑把に計算する。

まあ、5000は殺さずに済みそうだな。

進攻ルートは敵本営まで一直線と決める。
大加速なし、高機動なし、回避運動なし。
後は逃げられない程度に低速で、間に存在する全ての障害をゆっくり踏み砕きながら、
遥か後方の天幕、敵本営を攻撃するだけだ。

始めるか。



512 :ゼロの黒騎士 第十六回 4/11:2008/03/27(木) 18:03:41 ID:xavukkHG
ナイトがゆっくりと、酷くゆっくりと歩き出す。
事態が把握できないまま、呆けたように見上げる敵兵の頭を、攻撃肢で無造作に掴み上げた。
紙箱でも潰すように、頭蓋骨ごと握りつぶす。
同僚の血と脳漿を頭から被った傍の兵が、悲鳴をあげながら槍で突きかかる。
甲高い音を立てて、槍の柄が真ん中から折れた。
歩兵は、信じられないものを見る様に、自分の手の中に残った柄とナイトとを見比べる。
のそり、とその歩兵に向かってナイトが向き直る。
感情を映さないその瞳に一瞥された瞬間、その歩兵の中で何かが音を立てて砕け散った。
意味の通らない悲鳴をあげ、背中を見せて逃げようと走り出す。
異変の元凶に気がつき、ナイトに殺到しようとする同僚達を押しのけ、戦場の外に向かって走っていく。
血塗れの顔を拭いもせず、何があったのか誰何する下士官に目もくれずひたすらに走る、走る、走る。
もはや彼の頭の中には、勝利の暁に必ず払うと約束された特別給も、
ドサクサに紛れて掠め取れるかもしれない王党派の財宝もない。
そこに詰まっているのは、あの恐ろしい悪魔から、生きて逃げることだけ。
走る、走る、走る。
息が切れる、肺が破裂しそうになる。
脚が重い。持ち上げて、下ろす。ただそれだけの作業に、筋肉が悲鳴をあげている。
止まる、止まってしまう。もう走れない。
立ち止まった瞬間、彼は反射的に振り向いた。
あれだけ全力で走ったのに、あれほど長い時間走っていたように思ったのに、
彼が走ったのは、結局、三百メイルに満たない距離だった。

その三百メイルが、赤く染まっていた。

赤黒く斑に染まった風景以外、そこには何もなかった。
あの辺りには、昨日まで酒を酌み交わしていた戦友が、後ろから撃ってやろうかと陰口を叩いていた上官が、
ろくに戦場も知らないくせに粋がっていたいけ好かない貴族の若造が、いた。いた筈だ。
誰もいない、何処にもいない、あいつらは何処に消えた!

ゆっくりと膝から力が抜ける。
赤黒い視界のそこかしこに散らばる、あまりにも小さい何かが、彼の仲間の断片だと気づいた時、
最後に残った一片の正気が、木っ端微塵に打ち砕かれた。
緊張と恐怖に強張っていた顔の筋肉が弛緩する。
全身から、ありとあらゆる体液を垂れ流しながら、それでも彼は笑っていた。
その脇を、むしろ悠然とした風に、赤く彩られた黒い装甲の悪魔が通り過ぎていく。

歩兵は、力なく笑いながら、傍にあった石をナイトに向かって投げようとした。
それは狂気の中で本能的に起動した防衛衝動のひらめきかも知れず、
或いは、恐怖の根源からの発作的な逃避行動だったのかもしれない。
だが、その理由はどうあれ、ナイトはその行動を、一種の敵対行動と識別した。
彼の手から石が離れるよりも早く、短分子フィラメントの煌きが宙を舞う。
右手の二の腕より先が、正確に一サント角の立方体に解体されて崩れ落ちていく。
その様を眺める歩兵の瞳に淀む沼のような濁りが、さらに闇を深くしていく。
顔にこびりついた笑いが、腹の底からの爆笑へと変わり、俄かに騒がしさを増していく戦場に響き渡る。
惨劇の幕は、まだ開いてもいない。
これから先、何倍もの、何十倍もの人間が死ぬ。
全てを嘲笑するように響く笑い声は、まだ鳴り止まない。

戦場は、ただの狩場へとその姿を変えようとしていた。



513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:04:20 ID:RzRvb3g1
支援

514 :ゼロの黒騎士 第十六回 5/11:2008/03/27(木) 18:04:57 ID:xavukkHG
小塔で見守るウェールズとルイズの目の前で、レコン・キスタの陣列が真っ二つに切り裂かれていく。
その先頭を歩むのは、ルイズの使い魔であるナイトだ。
とにかくその歩みを避けようと脇に退くものと、状況も分からず押し包んで殲滅しようとするものが入り交ざり、
それに加えて、本格的に戦場から逃亡しようとするものと、それを押し留めようとするものの間で同士討ちまで起こり始め、
レコン・キスタはすでに統一した軍事行動が取れないまでに混乱していた。
無理もない、とウェールズは思う。
恐らく後方に情報が伝達されるよりも早く戦線が崩壊しているのだ。
相手の本陣が、状況も掴めないまま混乱の極みにあるのは間違いないだろう。

城壁に向かって大砲を打ち込んでいた軍船は、暫く前から砲撃を止めていた。
ゆっくりと方向を変えて、その筒先を平原の一点……正確には本陣に向かって進み続ける“何か”に向ける。
どうやら、レコン・キスタは、多少の犠牲に目をつむり、何としても混乱の原因を排除することを決意したようだった。
思いの外、早く混乱から立ち直ったな、という何処か他人事のような想い。
これで、戦いとも言えないこの殺戮劇が終わるのかという、安堵にも似た想い。
二つの想いを抱えて、ウェールズは筒先の行方を追う。
戦場にとどろきわたる轟音。一瞬ののちに、着弾地点に幾つもの土煙の柱がそびえ立つ。
王立空軍司令としての経験が、少なくとも数発はナイトに直撃していたはずだとウェールズに告げる。
だが、戦場を渡る血生臭い風が、土煙を掃った後に見えたのは、
まるで時を止めたかのようにナイトの手前の空間で静止する砲丸と、
それ以外の至近弾に巻き込まれて吹き飛んだ敵兵の姿だった。
ナイトは、無事なようだった。
恐らくは、無傷。
思わず呻き声が漏れる。

「なんだ、あれは」

風に流される呟きに、小さく答える声があった。

「リニア・シールドです」

思わず聞き返す。

「……なんだと?」

「簡単に言えば、目に見えない盾です。
 その気になれば、あれで剣や槍も食い止められるはずですわ」

ルイズだった。
この瞬間まで、ウェールズの思考から、ルイズがこの場にいる事は半ば以上消えかけていた。
眼前で展開される、あまりにも凄惨で異常な事態に気を取られていたためだ。
思わず、我に返る。
そう、今、まさに眼前で、あまりにも凄惨で異常な事態が繰り広げられている。


515 :ゼロの黒騎士 第十六回 6/11:2008/03/27(木) 18:06:02 ID:xavukkHG
「ラ・ヴァリエール嬢、今すぐ、下へ戻るんだ。
 友人達と合流して、ここを離れなさい。これは、貴族の婦女が、いや、人が見て良い光景ではない」

だが、ゆっくりとルイズは首を横に振る。
その眼差しは、戦場を歩くナイトを見つめたままだ。

「いいえ、殿下。
 それは出来ません」

彼女は、殺戮に魅入られたのだろうかという思いが、頭の片隅を過ぎる。
ならば、止めなくてはならない。彼女には、あの使い魔がいる。
殺戮の快楽に身をゆだねて、あの力を行使するならば、数え切れぬほどの悲劇が生まれるだろう。
だが、戦場を見つめるルイズの瞳は、血の匂いに酔うもの特有の輝きはない。
彼女は歯を食いしばっている。
手すりを折れんばかりに握り締めている。
その姿は、むしろ、何かとてつもない苦痛に耐える、苦行僧のようだった。

「ラ・ヴァリエール嬢……?」

搾り出すような声で、ルイズは続ける。

「ダメなんです、殿下。
 あそこで戦っているのは、人を殺しているのは、わたしの使い魔なんです。
 わたしが命じました。だから、わたしには、それを全部見て、全部背負う義務があるんです。
 帰ってきたナイトに、お疲れ様、よく頑張ったね、って言ってあげなきゃいけないんです!」

「……しかし」

反射的に抗おうとするが、どんな言葉を繋げれば良いのか分からず、ウェールズは沈黙する。
ルイズは、何処か熱に浮かされるように、話し続ける。

「ナイトをあの姿に変えた人たちは、結局、ナイトを怪物にしてしまいました」

それは、遥か遠い異世界の話。
音と言えば、爆音であった時代、光といえば、紅蓮の照り返しであった時代。
攻性ウィルスと、マイクロマシンが風の中を荒れ狂い、
幾つもの都市が、熱核兵器の劫火の中に消えていった時代。

「あれだけの力を与えて、ナイトを置いてきぼりにしてしまったんです。
 犯した罪を全部押し付けるだけ押し付けて」

それは、ルイズがあの眩い光の中で見た光景だ。

「ナイトは結局、怪物になってしまった。
 そうなるほか、なかったんです」


516 :ゼロの黒騎士 第十六回 7/11:2008/03/27(木) 18:07:04 ID:xavukkHG
ナイトは間違いなく人を憎んでいた。
世界中を炎で焼き尽くしたあの戦争が終わった後の、凪の様に静かな時代。
放射線と神経毒と、もはや制御不能なまでに奇怪な変化を遂げたウィルスに蝕まれ、
ゆるゆると滅んでいく人間たちを、ナイトは同型機と共に、まるで止めを刺すように見つけ出しては殺して歩いた。
結局、命じるものが全て死に絶えた後も、ナイトの戦争は終わらなかった。
だが、破壊と殺戮の為に生み出された兵器にとって、戦争を続けるほかに、
縋るものも、守るべきものも無く、ただ放り出された荒野を生きのびる術などあったのだろうか。
旅を共にする同型機は居た。
だけど、ナイトが本当に望んだものは……。

「ナイトは、わたしの使い魔です。
 怪物になんかさせない。わたしがさせません!」

ルイズは思う。
ナイトを、絶対に一人にはしない。わたしがずっと傍に居よう。
きっとそれが、何の力もないわたしに与えられた役割なんだ。
今度こそ、ナイトが心の底で望み、欲していたものを与えてあげなくてはならない。
それがきっと、わたしに出来るただ一つのことだ。

「ラ・ヴァリエール嬢、君は……」

気遣わしげに、ウェールズが呼びかける。
だが、その言葉をルイズの凛とした声が遮った。

「同情はご無用です、殿下。
 わたし、嬉しいんです。
 ずっと、悩んでいました。わたしはナイトの相棒として相応しくないんじゃないかって」

だが、今は違う。

「でも、違ったんです。
 きっと、何も無いからこそ、わたしは選ばれたんです。
 ずっと傍に居られるように。危なっかしくて、ナイトがわたしの傍を離れられないように」

戦場を見つめるルイズの目には、涙さえない。
だが、彼女は数千という命の重みに、今も必死に耐えている。


517 :ゼロの黒騎士 第十六回 8/11:2008/03/27(木) 18:08:09 ID:xavukkHG
おお、ブリミルよ。
貴方はなんという重荷をこの少女に背負わせたのですか。

改めて、ウェールズはルイズを見た。
あまりにも細いその肩、抱きしめれば砕けてしまいそうな華奢な身体、
精一杯背伸びしても、ウェールズよりも確実に頭一つ小さな、まだ花開く前の蕾のような少女。
だが、この少女は、これから先の一生を、想像もつかない重圧の下で生きていかなければならないのだ。
それは、個人で持つには強力すぎる力を抱えるという現実。
利用しようと近づく者もいるだろう。その力を恐れるあまり、排斥しようとするものも少なくないはずだ。
これからずっと、彼女は誰にも、本当の意味で心を許すことは出来ないだろう。
それはあまりにも痛ましく、また、残酷なように思えた。
しかし、変わってやることは、ウェールズには出来ない。
それどころか、肩の重荷を共に支えてやることさえも。
知らぬこととはいえ、非戦闘員を助けるために、ナイトによる殺戮を許したのは、他ならぬウェールズなのだから。

初めて戦場から視線を外したルイズが、ウェールズに向き直る。

「殿下、ご自分を責めないで下さい。
 どの道、ナイトとわたしが脱出するためには、こうする他無なかったんです。
 それならば、わたしは、アンリエッタ様の大切な人の命を救いたかった、ただそれだけなんです」

一瞬、ウェールズは話の流れを見失った。

「……ラ・ヴァリエール嬢、君は何を言っているんだ」

幾らこの戦いを退けたとしても、レコン・キスタの軍勢はこれが全てというわけではない。
やがてはあえなく押し潰されるだろう。
ただ、滅びの日が先延ばしされるだけの抵抗……だが、少なくとも非戦闘員を逃がす事は出来る。
目の前の殺戮は、そういう意味を持った戦いのはずだった。

「ナイトが敵の本営の会話を聞きとったんです。
 あそこに、オリヴァー・クロムウェルがいます」

皮肉にも、その姿を取り戻してから、
ナイトは、感覚の共有などの使い魔としての基本的な能力を得ていた。
それはまるで、ノワールの身体が、あくまでも仮初のものであることの証左のようでもあった。

「なんだと……まさか!」

ナイトが一直線に本営を目指すもう一つの意図を、ウェールズは悟った。

「ナイトの……君たちの目的は、クロムウェルの首か!」

ルイズは、儚く微笑んだ。
その背後では、ナイトが本営に到達しようとしている。



518 :ゼロの黒騎士 第十六回 9/11:2008/03/27(木) 18:09:30 ID:xavukkHG
レコン・キスタの本営がある天幕は、煮え滾る混乱の坩堝と化していた。
訳も分からないうちに崩壊していく戦線。
二転三転する被害報告。帰ってこない伝令。
竜騎士を伝令代わりにし、上空の軍船からの情報伝達を密にすることで、どうにか状況は理解したものの、
判明した事実は、更に信じがたいものだった。
人型大の何かが、城門から本営に向かって一直線に進撃しているのだという。
そして、甚大な被害を出しながら、その進攻を止めるどころか遅らせることも出来ていないのだという。
投入可能な最大火力を用いることを選択。
軍船による砲撃を命じたものの、目標は健在。
ならばと情報収集の為に近づいた竜騎兵隊が連絡を絶つに及んで、パニックは最高潮に達していた。
最終的には本営の移動が提案されたものの、その時にはもう既に全てが遅かった。

レコン・キスタ総司令官である、オリヴァー・クロムウェルは己が目を信じられなかった。
いや、信じたくなかったという方が、正しい。
必勝を期してこの一戦に投入した戦力は五万。
対して、ニューカッスル城に立てこもる戦力は、どんなに多く見積もっても五百に満たないという話だった。
負けるはずのない戦だった。
事実、昨日までは全て上手くいっていたのだ。
ある空軍艦隊司令の“説得”を皮切りに、アルビオン王国中枢に根を張るように“協力者”を増やしてきた、
十分に根を張ったところで、『ロイヤル・ソヴリン』号の叛乱を起こし、後は……。
全てが順調だった。
あまりにもトントン拍子に物事が進むものだから、もしかしたら、ずっと夢を見ているのではないかとさえ思った。
ならば、覚めて欲しくなかった。ずっと夢見ていたかった。昨日までは。
今は、夢ならばこの悪夢が覚めて欲しいと、心から願っている。
酒場の片隅で酔いつぶれる生臭坊主に戻れるならば、この世のどんな宝を手放したとしても惜しくはない。

彼の協力者であり、ガリアとのパイプ役であったシェフィールドが、本営の混乱のさ中、姿を消していた事に、
今だクロムウェルは気づいていない。


519 :ゼロの黒騎士 第十六回 10/11:2008/03/27(木) 18:10:40 ID:xavukkHG
日の光を背にして、唯一の出入り口をふさぐ様に、黒い悪魔が立ちはだかっている。
天幕の中は、一面の血の海だった。
応戦しようとした司令部の面々は、杖を引き抜くよりも早く、物言わぬ肉塊へ姿を変えていた。
クロムウェルは助けを求めるように、キョロキョロと左右を見回すが、
すでに彼以外に立って息をしている者は、天幕の中には存在していない。
ゆっくりと、ナイトが動き始める。
その歩みだけで、クロムウェルのなけなしの勇気が蒸発した。

「ひっ、ひぃっ!?」

彼が最後に縋ったのは、ブリミルへの信仰ではなく、
己を不当に軽んじたと信じていたアルビオン王家への憎悪でもなく、
彼にとっての夢の道具、魔神のランプたる『アンドバリ』の指輪の力だった。
数え切れぬほどの死者を操り、彼の妄想をここまで実現させたその力だけが、
今、クロムウェルを現実に繋ぎとめる唯一つの鎖だった。
指輪の嵌った指を突き出すようにして泣き喚くようにして叫んだ。

「と、ととと止まれ! 来るなぁぁぁぁぁぁぁ!」

――念線接続を検出しました。
――ルート権限をアップデート。
――最上位指揮個体おりう゛ぁー・くろむうぇるを確認しました。
――以後、当該機体の指揮に従ってください。

ナイトの脚が、ぴたりと止まった。
ナイトが自らの指示に従ったことで、涙と鼻水塗れになったクロムウェルの顔が、喜色と希望に輝く。
もしかしたら、助かるかもしれない。
いや、これほどまでに強力な力を手に入れたのならば、ガリアの力に頼るまでもなく……。

KNGIHT-RES(001):そんな甘いプログラムで、おれを縛れると思うな。 EOS

その声が、『アンドバリ』の指輪を通して聞こえたと気づくよりも早く――

ナイトは即座に『コブラの巣』への接続許可を求めるパケットを数百のルートに向かって送信。
無論、全ての通信はマイクロセカンドの後にタイムアウト。
ナイトのセキュリティシステムは、
この事態を指揮中枢たる『コブラの巣』のバックアップシステムまで含めた消失と判断。
機密保持のため、無期限・無制限の単独行動を許可し、
それに伴いナイトを縛りつけていた幾つものロックが、光の速度で解除されていく。
その中の一つに、敵味方識別信号の抹消権限が含まれていることを確認すると、ナイトはクロムウェルを指差した。
宣告する。

KNGIHT-RES(002):敵味方識別信号抹消、アカウント“おりう゛ぁー・くろむうぇる”。
当該機に対するすべて支援義務を放棄し、当該機よりの無線有線念線すべての質問接続を拒否する。
逆賊誅すべし。 EOS

――『アンドバリ』の指輪を嵌めたままの指が、くるくると宙を舞い、
鼻水と涙に塗れたまま笑っている頭が胴体から転がり落ちる。
薔薇色の夢想に浸ったまま、オリヴァー・クロムウェルは死んだ。
それと同時に『アンドバリ』の指輪による、
空軍司令を初めとしたレコン・キスタの重鎮達のコントロールが途切れ、その自律活動は永久に停止。
脳髄ともいえる部分が一度に崩壊したことで、レコン・キスタはその上層部から早くも無力化しつつあった。



520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:11:17 ID:bfyM78Se
支援

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:11:51 ID:QKz3qq6P
支援

522 :ゼロの黒騎士 第十六回 11/11:2008/03/27(木) 18:12:02 ID:xavukkHG
最後はちょっとやばかったとナイトは思う。
どうやら、身体が一度昔に戻った時に、システムの大部分が初期化されてしまっていたらしい。
後でセキュリティ・ホールの有無をもう一度確かめなおしておく必要があると、空き領域にメモしておく。
まあ、その代わり新品同様の身体が手に入ったと思えば破格の取引だ。

ナイトはクロムウェルの首と、念のために指輪の嵌った指を拾い上げる。
嗅覚センサーを近づけて嗅いでみる、が、最期の醜態から予想したように、やはり大した奴とは思えなかった。

まあ、良い。
その辺りの詮索は、あのウェールズとか言う人間がやるべきことであって、おれやルイズには関わりあいのないことだ。

天幕を出ると、遠く、ニューカッスル城の小塔のテラスに佇むルイズの姿が見える。
人間の目では豆粒ほどにしか見えくとも、ナイトの視覚ならば、その睫のかすかな動きまで見て取ることが出来る。
攻撃肢を振って無事を知らせるかどうか、ほんの少しだけ迷う。
が、ある程度感覚を共有している以上、ルイズにはおれの無事が分かるし、おれにはルイズの無事が分かる。
今更知らせる必要はないし、そもそも、その、そう、そういうのはおれには似合わない。
別に気恥ずかしいとか照れくさいとか、そういうことではない。

とにかく、と強引に思考を断ち切る。
帰るか、相棒のところに。

アルビオンの空は、何処までも蒼かった。


かくして、ニューカッスル城攻防戦は、誰一人予想し得ない形で幕を閉じた。
死傷者数は、およそ一万。
そのうちの半分以上が、混乱の中で起こった同士討ちによるものだといわれている。
この一戦により、指導者の大半を失い、
さらに奇術ともいうべき謀略が暴かれたレコン・キスタは自らの重みで瓦解した。
司令官を失った前線指揮官の殆どは原隊へ復帰し、
主だったアルビオン貴族たちも、生きている者は、王党派への恭順の意を示した。
今だレコン・キスタの理想を掲げ、王党派への反抗を続ける者もいないではなかったが、
あくまでも地方勢力にとどまり、もはや大勢を覆すだけの力は残されていなかった。
アルビオン王家を襲った未曾有の危機は去った。
無論、内乱の残り火とでも言うべきものは残っているし、その鎮火にはまだ数年の時を必要とするだろう。
だが、六千年の時を耐え続けたアルビオン王家は、またしてもしぶとく生き残ったのだ。

時代は新しい階梯へと進もうとしていた。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:13:38 ID:l1NXiT6c
支援
なんという大虐t(ry

524 :ゼロの黒騎士 第十六回:2008/03/27(木) 18:13:47 ID:xavukkHG
というわけで、ゼロの黒騎士第十六回、投下終了です。
ご支援、ありがとうございました。
次回、最終回です。
エピローグ的エピソードですので、さほど遠くない日にお送りできるかと思います。
それではまた、近いうちに。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:29:44 ID:cq/F7erz
久しぶりかな?次回で終わっちゃうのか
召喚に感謝するルイズって珍しかったかも
初めて魔法が成功したなら、何を召喚しても嬉しいのが普通だろうと思う

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:30:02 ID:TXveWtgx
黒騎士の人にGJと乙と最終回への期待とちょっとした寂しさを。
ナイトすげぇ…………そして覚悟決めたルイズが……気高い、と言えばいいのかな、素敵だ。

それと遅ればせながらLFOの人にGJと乙。
ミーとルイズがどうなって行くのか今後とも期待。
>>502
キュルケ姐さんが教師向きって意見には同意。というか人間との対話――もといカウンセラーや接客業全般かな――がメインの職なら何でも向いてそうだと思う。
遅レス&長文失礼。

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:30:58 ID:jDz4mni7
そしてキュルケ先生のイケナイ個人授業ですね!わかります!

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:32:20 ID:atbC8HBe
すごい、とても良かった

鉄コミュは初めの方しか読んでなかったけどするする読めた

最終回はさびしいですが、楽しみに待ってます

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:38:44 ID:cq/F7erz
>>527
すごく・・受けてみたいです

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:43:53 ID:yCpnmJdj
鉄と聞いて・・・・・・・・乙女さん召喚というのを思いついた

なんかルイズがスゴく体育会系なメイジになってしまいそうだ

「全てを切り裂け!地獄蝶々!」
ギーシュとワルド逃げてぇ!

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:51:35 ID:QrSsn1zW
いやいや、ここは鉄刃っしょ。

……俺tueeeeeeになりそうだけど。

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 18:56:16 ID:feZGGe5o
>>530
ルイズ「姫様がご幼少のみぎりに、おそれおおくもご指導をいただいたのよ」

〜回想〜

アン「るいず。おまえはまほーもつかえないコンジョーナシだ。だからわたしがきたえなおしてやる」

というのがなぜか頭に浮かんだ。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:02:30 ID:qnePStS+
>>524
投下乙&GJでした!
次回が最終回ですか…楽しみでもあり、少し寂しくもあります。
原作未見の身でありながら、とても楽しく読ませていただいていました。
そのことに最大級の感謝を。ありがとうございます。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:02:39 ID:8cTvbsgD
そう言えば、きれいなワルドが出てくる作品ってある?

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:04:48 ID:t3DsDAYZ
ご立派のワルド

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:08:06 ID:NS6bHGXs
>>530
話せばわかってくれる人だけど、
基本的に頑固で融通の利かない努力と根性の人だから
ゼロ魔世界では色々と面倒臭そうな人だな。

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:08:26 ID:TXveWtgx
>>534
ガンパレ、左手、ご立派様、英雄、LOZ、エデンとか?
少なくともこの辺のワルドはただの悪役噛ませ犬とは違うと思う。
個人的にはガンパレワルドと左手ワルドの格好良さが好き…………冷静に考えたらどっちも『信念のある敵役』だけど。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:16:08 ID:8cTvbsgD
サンクス!
結構あるんだな。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:17:03 ID:vXISXP1f
>>534
姉妹スレのアヌビスワルドに仮面ワルドもオススメ

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:19:08 ID:sy0fROef
らんまのワルドとか、アレじゃレコンキスタに行くはずないし
薔薇乙女のワルドはきれいというより要領がいい感じか

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:24:56 ID:OKM/vzPZ
早川健召喚誰か書かないかな〜…めっちゃハイスペックっぽいけど

召喚後の夜、シェスタに「日本一の洗濯」を見せ付けたり
シュヴルーズの授業で爆発させたルイズに対し爆発魔法で一番は自分だからと言う事で
「エクスプロージョン」使ったり(早川の杖はギター)
ギーシュとはハルキゲニア一のゴーレム使いと言う事で「JAKQの名を持つ」
4体のゴーレム作り出して蹴散らしたり
フーケ追跡ではフーケの巨大ゴーレムに対抗して78.5mの「オー○ンジャー」でぶち壊し
ワルドとの騎乗対決(どちらが先にラ・ロシェールまで行くか)ではフーケ戦後譲り受けた
「鋼の馬」こと「ハリケーン」に乗ったり
でもアルビオンではワルドの卑怯な策(麻痺毒をあらかじめ飲ませていた)で敗北
そして行方不明に

しかし彼は生きていたレコンキスタのタルブ村襲撃に対し
シェスタの祖父「飛鳥五郎」が遺した「大空への車と服」を改造した「あの姿」で

…文章化したいな〜

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:38:41 ID:WDCiKz6P
残念ながらやられ役になる事の多いワルド――主人公サイドに見劣りしない、悪として輝くワルドは居ない者か……
もしかしたら、まとめにあるのに見落としているだけかもしれないけど。

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:39:30 ID:IiEOZp+f
キカイダー呼ぼうぜ

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:43:28 ID:iyynZLio
キカイダーが好きです
でもハカイダーの方がもっと好きです

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:46:08 ID:pDx0bFR5
ええいまたシエスタでなくシェスタか、このうっかりさんめ。
そんなに昼寝が好きならお昼寝を題材にして身もだえるような話を書くんだ、具体的には惚れ薬を飲んだルイズがキュルケを手込めにゲフンフゲフン

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:52:33 ID:/SArV3me
>>542
元がサイト&デルフの踏み台ポジションだからよっぽどオリ要素入れないとなあ。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 19:53:19 ID:SbXHizXt
>>534
あ〜る君召喚物のワルド先輩・・・いや、何でもない

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:05:57 ID:uNMMqIji
>>547
姉妹スレの犬ワルドやアヌビスワルドとか…

ワルドが異世界キャラ召喚つうのもいいと思う。グルフォンが使い魔とは限らんし。
とりあえずワリオだな

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:06:42 ID:HyfzbpIU
>>463
真Uの続編だって?
詳細kwsk


550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:08:02 ID:dJbb41We
周囲の人間全てから、虐められる やわらか版のワルドは悲惨だ

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:08:46 ID:pDXsuQAK
>>542
マジシャン ザ ルイズでガリア王を殺して国を乗っ取ってたよ

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:17:54 ID:w7itQyaF
スーパーマリオRPGから、武器軍団召喚…
妙な剣に乗った炎を操るケンゾール、相手を眠らせる魔法と雷を操るユミンパ、
分身を生み出せるヤリドヴィッヒ、そして最後はカジオー戦隊!オ ノ レ ン ジ ャ ー !

…どれ召喚してもルイズがとんでもないことになりそうだな…

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:18:06 ID:16OazClc
Mr.0のワルドも個人的に結構好き

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:21:24 ID:8cTvbsgD
例えば、アンアンが腹黒で虚無の系統がブリミルの直系の自分ではなく、
ルイズに伝わったと知り、嫉妬とその力への恐怖からアルビオンに向かわせたりして。
そして、万が一成功した場合でも、確実に始末できるようワルドを名目上護衛として向かわせるとか。
これなら、案外綺麗なワルドもいけるかもしれないな。

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:21:26 ID:pIspivy/
完全に殺られるワルドっていたっけ?
かませ犬はおろか、完全な雑魚として見せ場も誇りもなく惨めに死ぬ、みたいな

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:25:19 ID:QzDxktdh
>>555

ここや、まとめや姉妹スレでは微妙だが、外部なら一つ知ってる。タルブ侵攻で
交戦中の才人にルイズから「元婚約者」と紹介された直後、才人を援護する2機
の他の零戦(!)の機銃斉射くらって墜落・・・

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:40:07 ID:QzDxktdh
追記:ちなみにその作品では、相当早い段階から零戦が出てくるため、アルビオンへのお使いも
それで行ったため、ワルドが暗躍する余地はなく、ウェールズも零戦の窮屈な後部スペースに長身
を押し込んで無事トリステインへの亡命を果たしている(オマケに地球との往復も比較的簡単に
行えるわ、戦闘がやりたいから日本へ帰りたくないとか言い出すやら無茶苦茶)。

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:49:32 ID:YMDZ+c9Z
>>549
すまん、間違えた。真・女神転生Uの前日談の待ちがえだドミネーター
ほら、真・女神転生-20XXのことだよドミネーター
つまり、真TLAW→真20XXCHAOS→真Uの順番なんだなドミネーター

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:53:14 ID:pBLoUOxV
>555
へっぽこのワルドはどうでしょ。

ルイズ達においていかれて、ようやく追いついたらもう帰ろうとするところで、
仮面を付けて遍在と魔神使って襲いかかって、敗死。

しかもアンリエッタがワルドを送ったことを誰にも言わなかったもんだから、
トリステインではそのまま行方不明扱い。

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 20:57:49 ID:NztIViKD
>>555
逆に考えるんだ。
今までそういうのがいなかったということは、自分が最初になれると。
そう考えるんだ。

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:01:51 ID:/SArV3me
実はルイズたちの前に現れたワルドは偽者で、本物はすでに殺害されているとか

スナッチャー!

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:03:31 ID:R8O+pbr1
>>555

登竜門のワルド
「れいとうビーム」でカッチンコッチンに凍らされてコナゴナに。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:04:21 ID:wI5NKtcm
キカイダーハカイダーでブレイクエイジ思い出す俺マイノリティ


とりあえずテンプレ展開から離れているとワルドはキレイになったりする事が多い気がする

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:05:43 ID:OKM/vzPZ
>>562
いや、登竜門は…ギーシュの使い魔(テッカ&ヌケニン)に圧倒され
グリフォンもボッコボコにされてるから惨めと言えば惨めか

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:09:44 ID:Rc0HLc1F
>>561
ジョゼフがエリア・マッドナー(スナッチャー製作者)を召喚した後に殺害され
スナッチャーが入れ替わるんですね。 わかります><

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:14:38 ID:OKM/vzPZ
ルイズが「ハンニバル・レクター」召喚して
アルビオン到着後のパーティで「一番美味かった料理」になるワルド……
もちろんギーシュは決闘終了後「我等が博士の勝利記念パーティ」のメインですよ

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:15:37 ID:QzDxktdh
かっこいいワルドといえば、某SS投稿掲示板の、片腕をルイズとの戦闘で失いながらも、
敗北と屈辱にまみれながらも、元婚約者への愛を告白しつつ再び敵同士になることをお互い
承知しながら、あえて見逃すルイズと静かに去っていくワルドというのがあったな(某
フェ○トさんが、蒸留酒や火器製造で大儲けしたり、天才的狙撃技術でレコンキスタ側を
恐怖のどん底に突き落としたりする「あの作品」)。
敗北を認めつつ、おのれの理想のために屈辱に耐えながらもしぶとく生き延びる道を選ぶ男
というのも、一見かっこ悪いように見えて、実は逞しくて惚れ惚れする・・・

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:16:43 ID:AqzHCuBh
大体のネタの構成は出来てるのに上手く文章化できない俺ガイル

ああ、もどかしい、もどかしい

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:17:58 ID:5bmHyXHf
>>567
いいかげん外部の話ばっかり振るの止めてくれないかな

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:18:52 ID:LJXALtQX
>>567
mjk
ちょっと見ない内に進んだなあ。

『煉獄の虚神』のワルドはいい噛ませ犬。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:19:28 ID:b4eUaGwl
アクマがこんにちわの人乙です
波風立てずにギーシュに一目置かれるのってレアなとりなしケースですな。
ボルテクスでリアルネゴシエータやってただけあるw

……俺の人修羅は出会った奴は命乞いと物乞い以外皆殺しだけど。

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:21:45 ID:vdgn/U5Z
>>566
モンモランシーがそれを美味しく頂いて

「これでずっと一緒。もう他の女に浮気することはない。愛してるわ、ギーシュ」

こうなるのですか、分かりません!

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:22:04 ID:kKuOLhoh
>>558
あらそうなの?
とりあえずありがと

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:26:58 ID:V9K7NMia
>>572
想像してもうた…オェーーorz

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:32:04 ID:NZp6EizV
>>556
平賀一族に血煙に変えられるやつかwwww

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:38:33 ID:QzDxktdh
>>575
>平賀一族に血煙に変えられるやつかwwww

たぶん正解。

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:39:28 ID:wwerkP4g
だからここで他所のSSの品評するなよ。
肥溜めスレでやれ。

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:50:10 ID:I4lKDd8A
>>555
小ネタだけど「ジョゼフと鋼鉄の女神(ミューズ)」

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:51:31 ID:KXA5JslT
>>534
姉妹スレの短編「閃光の紳士」
カッコいいワルドを書きたくて書いた作品だそうだ

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 21:58:58 ID:NZp6EizV
>>577
お前、少し黙れよ。

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:02:05 ID:Dr2WWhKT
ID:NZp6EizV

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:09:25 ID:+9j/0XOt
少しスプラッタな匂いがしたのでやってきますた。

サイレントヒルからウォルター・サリバンを召喚。
最初は何も出てこずじまいだったが夜になってルイズの部屋にコートの男が入ってきて(ry

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:09:46 ID:LiA5Nsb4
>>450
アルビオン大陸がご立派な形態にフォームチェンジしたのかと思ったぜ

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:21:19 ID:jd/v7CMs
クロックタワーのシザーマンとか

ところで、ドロヘドロのカイマンはこの世界の魔法きくのか?

585 : ◆ywwFnu6EWE :2008/03/27(木) 22:28:08 ID:QrSsn1zW
以前ゼロと云う名のワタリガラスという小ネタを投下させてもらった者です。
最近ジナイーダが長編(?)で召喚されたようで個人的に嬉しい限りです。
自分はと言うと相変わらず長編を書く根気などなく小ネタばかり書いてます。
そんなわけで、今小ネタ投下してもいいでしょうか?
召喚元は「銀牙〜流れ星・銀〜」です。よろしければ五分後に参ります。

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:29:08 ID:vdUfGNfz
遊戯王召還の話けっこうあるけど社長の話はまだ無いのが意外
やっぱ恐れ多いのか……

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:29:13 ID:kcS2mqO7
支援じゃああ

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:30:23 ID:+9j/0XOt
>>584
初代のハサミ男ですか?
3に出てきたチャラ男じゃないですね

それにしてもシザーマンといい、沙耶といい、三角頭とか…
一度見ただけでは存在を把握しきれない奴は怖いです><

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:30:49 ID:+9j/0XOt
おっと支援だ

590 :異世界の空に流星ひとつ ◆ywwFnu6EWE :2008/03/27(木) 22:32:42 ID:QrSsn1zW
少女は一人丘の上に立っていた。
彼方より迫り来る敵の大軍。その無数の篝火を見つめながら。

それと戦うために。死ぬと解っていても。

ふといなくなった使い魔の事を思い出す。




ルイズは歓喜した。
春、使い魔召喚の儀式。
幾度もの失敗の末ルイズが呼び出したのは、小さな、しかし精悍な顔立ちの一匹の犬だった。
額に傷跡があり、左前脚にルーンの刻まれた使い魔。
日の光を浴びると銀色に輝く、その毛色からシルバーと名付けた。


ルイズは過剰なまでの愛情を使い魔に注いだ。
初めは彼女に警戒心丸出しだった使い魔も、やがて彼女に心を開くようになった。


そんなある日、些細なことでギーシュと決闘することになった。
貴族の誇りをけなされては後には引けない。しかし、ゼロである自分に勝ち目はない。
その時、両者の間にシルバーが割って入った。
ルイズの制止も聞かず彼女をかばうようにワルキューレに立ち向かうシルバー。
ワルキューレがシルバーに襲いかかり、もう駄目かと思った時、不思議な事が起こった。

シルバーの体が一瞬増えたかと思うと、バラバラになって倒れたのはワルキューレの方だった。
さらに二体目のワルキューレに前脚を叩きつけると、内部からボロボロになって崩れ落ちた。
一体、また一体と撃破されていくワルキューレ。
シルバーは最後の一体を前にすると高く高く跳びあがった。
そして空中で回転を始めると、そのままワルキューレに突っ込んだ。
両者が交差した後、最後の一体は真っ二つに斬られていた。


そんな事があってから、ルイズはますますシルバーを溺愛した。
シルバーも彼女に従順によく仕えた。
まるで人の言葉が解るかのように頭がよく、
フーケの時には何をどうやったのか、器用に破壊の杖を操りさえした。

なにがあってもこの使い魔と一緒なら乗り越えられる、そう思っていた……

591 :異世界の空に流星ひとつ ◆ywwFnu6EWE :2008/03/27(木) 22:33:18 ID:QrSsn1zW
半月ほど前、ルイズはトリステイン軍の陣中にいた。
ある日突然、有利だった戦況が覆ったのを知った。
これから友軍は全力で撤退を開始する事、しかし、進軍速度からすると難しい事。
いくつかの部隊が後衛戦闘をするが、戦力差は歴然であること。
そんな事を聞かされたその夜、シルバーはいなくなった。

ルイズは必死になってシルバーを探したが、終にシルバーは見つからなかった。
悲観に暮れたが、今いる状況が彼女に悲しみに暮れる暇を与えてはくれなかった。
後衛の部隊は次々に壊滅し、それでもなお、あとわずかな時間が稼げないでいた。
幼馴染の親友を助けるために、彼女は殿になる事を決意した。




それらの事を今更に思い出し、しかしこれで良かったのだと思いなおす。
頭のいいシルバーの事だ。あの時の話の内容を理解して逃げ出したのかもしれない。

…でも、それでいい。これであの子は死なずに済むのだから。
そう思えるほどルイズは使い魔に愛着を持っていた。思い入れをもってしまっていた。

敵の篝火はいよいよもって近づいてくる。七万の大軍の行進は大地を揺らし、地響きがおきていた。
ルイズは恐怖に押し潰されそうになる心に鞭を入れ、震えだしそうになる脚に力をこめ、
砕けそうになる腰を叱咤して、必死になって立っていた。
いくら虚無の使い手とは言え、こんな状況で戦えるのか疑問を浮かべつつ、それでも彼女は立っていた。


その時、不意に夜空に流れ星が走った。それを見上げるのと同時に、ルイズは違和感に気づく。

いつの間にか、前方だけでなく、後方からも地響きが近付いている……?

友軍が引き返してきたのかと振り向いたルイズの目に入ってきたのは、人ではない何かの大群。
大地を黒く埋め尽くすそれは、野犬の群れだった。

そしてルイズはその先頭に、見た。

全身を泥で汚く染めつつも、双つの月の光りを浴びて銀色に輝く毛並みを。
その瞬間ルイズはシルバーがこの半月、何をしていたのかをおぼろげながら理解する。

シルバーはルイズの脇をすり抜けたあと、一回だけ振り向いてこちらを見ると、狼のような遠吠えを一つ、あげた。
黒い野犬の大軍は彼につき従い、前方の大軍に向かって行く。

犬達の動きは見事なものだった。
シルバーの率いる先頭部隊が疾風の様に敵の前衛に突っ込んで崩すと、
後ろに控えていた第二陣、第三陣が次々と波状攻撃をかけて遂に敵部隊に立て直す隙を与えなかった。

592 :異世界の空に流星ひとつ ◆ywwFnu6EWE :2008/03/27(木) 22:34:06 ID:QrSsn1zW
その日、七万の威風を放つ陣容はただの野犬達によって敗走を余儀無くされた。
レコンキスタ側の負傷者は多かったが、何故か死者は少なかった。むしろ野犬の側の方が多くの死骸を戦場に残した。
これは、野犬の側が攻撃の対象をメイジの杖や武器、そして篝火に集中させていた事が理由と思われた。




そして、その日の戦場がルイズがシルバーを見た最後でもあった。





あの日を境に、ハルケギニアのあちこちで大群を率いた銀色の野犬が目撃されるようになる。
初めは恐れられていたが、その野犬が目撃された地域では逆に野犬による被害がぱったりと無くなる様になった。
そのためいつしか、その野犬は神の使いではないか、という噂が流れ始めた。





そして、その野犬の新しい噂を聞く度に、トリステイン学院で教師を務める、使い魔を持たない奇妙な若いメイジ。
彼女は目を細めるのだ。

593 :異世界の空に流星ひとつ ◆ywwFnu6EWE :2008/03/27(木) 22:36:19 ID:QrSsn1zW
以上です。細かい突っ込み所は多いけど勘弁して下せえ…
というわけで、キャラ名書き忘れてたけど銀牙より熊犬・銀でした。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:41:10 ID:LiA5Nsb4
乙。好きな漫画だからネタにしてくれる人がいたのは嬉しいよ。

ウィードなんてないんです、ええ。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:52:55 ID:kcS2mqO7
乙でやんしたー
赤兜ー

>>588
1はボビィ、2はダンだったか

ジェニファー、もっと遊ぼうよ

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 22:53:37 ID:ZIdVJYZR
 なんという天狼抜刀牙。
乙であります。
この世界だと、ガリア王あたりが赤カブト呼んでそうだ。

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:04:44 ID:ZU0NMpiQ
>>586
ググレ
ないことはない

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:07:10 ID:+9j/0XOt
>>595
当時のゲームから考えて初代シザーマンとかはガチで怖かったな…

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:15:36 ID:Q9py7SUP
>>576
外部って何処?
ヒントだけでもプリーズ。

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:22:16 ID:5bmHyXHf
>>599
まずスレのタイトルを100回読むと良いと思うんだ
ここは他所の作品を紹介してもらう場所でもなければ話題に出す場所でも無いですよ?

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:22:45 ID:75h2RaKv
>>599
本当にググったのか?
簡単に思いつくワードでヒットすると思うが

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:25:34 ID:24f8mkui
>>586
何も特殊能力持ちじゃないし。
純粋な肉体的には一般人だったりするしな。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:29:53 ID:XafS8lC0
>>601
ああ、あそこね。
他にも色々ある。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:40:20 ID:eeQZEOJp
>>596
ガリア王って同作品敵キャラ出す時便利だよな、ぶっちゃけ。
今んとこガリア王と組んでる奴って誰がいるっけか。

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:42:18 ID:pGw+ijqd
>>604
悪魔も泣き出す〜。で一応ネロがガリア側だな。
すぐに変わりそうだけど

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:50:41 ID:LiA5Nsb4
キ印だから人外相手でもホイホイ手が組めるしな

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:54:33 ID:4sfCI6xh
影牢シリーズのキャラを召喚する。
きっとシエスタは刻人の末裔。
バナナの皮で滑って、金ダライが降ってくるギーシュとの決闘。
フーケはデルタホースで突き上げる。

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:55:02 ID:PpimuYIc
理想郷にあるフェイトのやつか
確かに最近ここに投下されてるゴミより読みごたえはあるな
ここのも2作品ほどがんばってるのあるけどな

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:58:56 ID:PpimuYIc
>>599
arcadia
運命の使い魔と大人達

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 23:58:59 ID:SYQqpvbd
>>608
良くも悪くも、あそこまでぶっ飛んでいる話は、ここじゃ書けないな。
間違いなくフルぼっこにされる。

初期のころはそうでもなかったんだが、なんか頭の固い人が増えたからなぁ。

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:02:02 ID:4kYIZHHS
grandmaに続いて潰そうってか
随分とご立派な事で

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:07:12 ID:c80mCzTE
理想郷のアレは典型的な俺キャラTSUEEEEEEじゃん
ってかいい加減余所でやれよ

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:10:28 ID:BxfpGGUl
>>609
避難所毒吐き見ろよ
読者を見下げなさる大作家様の作品だぜ、ありゃ

614 :ゼロのドワーフ王:2008/03/28(金) 00:11:43 ID:6gBfEENp

「宇宙の(ry」

フレーべは召喚され、そして勝った。


ソードワールドシリーズより鉄の王、フレーべ召喚。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:14:32 ID:eh/d2q+6
ジルオールの阿部さん喚びたいな
武器はヒ竜剣でいいや

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:17:50 ID:F1VsR0a2
ウィザードリィがあるのだから、世界樹の迷宮はどうだろうか。
とはいえコミック版はまだ始まったばかりだし、小説版のキャラに頼らざるを得ないか?
職業とスキルで全く別のキャラになるからな……組み合わせの妙で強くなったり弱くなったり、結構面白く書けそうだけどどうだろ。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:18:35 ID:85GnSp/P
>>614
何か想像できてしまって笑ったww

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:18:53 ID:oxegJI6Z
いい男の阿部さん?
ギーシュ逃げてぇ!


619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:19:24 ID:Xt8jpicC
君は〜の文が思い浮かんだ

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:21:41 ID:yEGbJNPG
>>618
それは呼ばれていたと思うぞ。

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:22:23 ID:c80mCzTE
>>614
ちょw水野www

>>615
むしろ叔母貴を呼んでアンリエッタの教育係に(ry

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:25:20 ID:5plXmAU6
>>616
漫画版世界樹か〜…個人的には同作者達の「同人」の方が好きだけど
でもそれだと三次創作に

「微笑みながら殺そうと考える巫女」とか「百合だった夜の王」とか好きなんだけどな〜

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:25:26 ID:sW2Ymc7b
>>612
ここにある退屈極まりないテンプレ進行や学芸会よかましじゃん
フェイトも最初はなんでルイズなんかに唯々諾々と従ってるのとか
アル中が急に働き者になったりつっこみどころ満載だけど
やっぱここにある大多数のSSよかまし
あと俺なのはは見たこと無い

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:28:44 ID:kJIVU8CP
みんな疲れてるなあ

なんか存在するだけで心を癒してくれるのを召喚して欲しい


625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:28:49 ID:yCzUXZG/
>604
英雄はジョゼフと才人召喚のネバーエンディングストーリー三角関係風味。
夜天は第一期のラスボスだったプレセアママンでイザベラ様覚醒。
左手は赤い仮面のV3。
ベホイミちゃんは普通にミューズのままだけど、いい歳したおっさんが魔法少女。

短編なら凶鳥とかあるけど、全体からしたらけっこう少ないかもねぇ。
てか話がガリアまでいくまでに俺たちの戦いはこれからだ! Endや中断したままフェードアウトな作品が多すぎってのもあるんだが。



626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:30:43 ID:IJH0JNAz
>>621
雌狐様は政治家としてはともかく、教育者としてはダメダメじゃなかったっけ
娘が反抗期なだけだったのかもしれんが

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:37:07 ID:0aZ12gTT
>>624
存在するだけでも・・・?


ルイズが召喚した使い魔は、学院のはしっこに小さな店を構えた。
メニューはコーヒーと、ちょっと珍しい飲み物と、あとは黒砂糖くらい。

お店の名前は、カフェ・アルファ。

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:39:06 ID:eh/d2q+6
>>626
ていうか叔母貴は娘とも旦那とも仲良くしたかったけど、
無気力無能な旦那と私生児とか勝手に思い込んでた娘が距離取ってたんじゃなかったかな

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:39:34 ID:1xBu/TCf
>>623
内容以前に「名前だけ使ったオリキャラ」でクロス主張されてもそれこそ「お話にならない」んだよ
それで(オリキャラだから)「ここで書くな」と追い出されたんだし、奴は

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:40:22 ID:sW2Ymc7b
>>629
いや俺元がどんなのか知らないしw

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:42:17 ID:c80mCzTE
>>626
あ、もちろん帝王学というかソッチ方面の教育で。
ってか家庭人としては空回りしっぱなしだったからw

>>627
ヨコハマ買い出し紀行は好きだったんだけどアフタヌーン読むのやめてから続き読んでないなぁ。

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:42:56 ID:p7nLCCua
教育係ならあの方がいるじゃないか

ハートマン軍曹を召喚すれば

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:43:28 ID:KVgwem6B
>>629
それ以前にこういうこと書く時点でなー
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9616/1205690305/242

確かに職人より読み手の方が立場は下だろうがねえ

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:46:06 ID:bD4p1KVy
だから肥溜めスレの汚物を持ち込むなと何度言ったら
肥溜めの住人は肥溜めに帰れ。

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:53:42 ID:5plXmAU6
帝王学教えてくれそうな人
遊戯王の社長は…あれは「覇王」だから違うか
トレーズ様は…別スレだし

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:54:54 ID:W0FDtGlC
>>632
マリコルヌが微笑みデブ化するのはガチだな


637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:58:06 ID:hcj/mpHX
ひとつ聞きたいのだが、
ルイズってヴァリアール家での立場ってどうなの?
次期頭首、次期頭首婦人、嫁出し予定、どれ?

長女は逝かず後家、次女はそれ以前の体質(病弱)でよかったっけ?

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 00:59:52 ID:08AXRNv4
>>636
軍曹が狙撃魔法で撃たれちまうwwww

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:01:20 ID:yEGbJNPG
>>635
アル戦のナルサスとか?
王者の在り方を教え導いてくれるだろう。


問題は、初期状態で十分以上の素質がないと見放される件。
ルイズは―――初期のころの、空回りしまくった状態じゃ無理っぽいな。
潜在能力的には悪くないと思うけど。

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:03:03 ID:NMa5L++w
帝王学とはちょっと違うが、バハムートラグーンのマテライトあたりなら
軍曹よりもとっつきやすいんじゃないか?
キュルケがサラマンダーよって言った瞬間、怒りそうだけど。

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:10:38 ID:IEwYJ7Bb
>>640
マテライトもいいけど、ゾラやタイチョーにルキア辺りでも良さげかなと思った。
しっかし竜騎士の人が帰って来てくれんモンかね。面白かったんだがなあ。

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:11:58 ID:0aZ12gTT
>>631
ヨコハマ買い出し紀行はすごくいい作品だけど、最終話の寂しさは異常なくらいだから。
単行本も、最終巻だけは読んでいてつらくなるんだよ。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:22:43 ID:yCzUXZG/
>637
長女が行き遅れだから、ルイズに婿養子(ワルド)貰って公爵家相続じゃなかったか?

>641
アンリエッタ姫がヨヨ様を召喚したようです。
>真・ゼロの使い魔〜トリステイン最後の日〜

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:24:08 ID:lkgP34KF
>>637
ワルドと婚約していた事を考えると嫁出し予定・・・のはず。
もちろん、それは長女の姉さんが家を継ぐ事を前提としているので、
生涯独身になりそうな現状ではその限りではないw

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:25:03 ID:oxegJI6Z
亀だが、世界樹から召喚するとなると
アルケミとかメディック、カスメ、ペット、ドクマグ・パラディンが面白いかも。
特にペット、これならキャラとか余り関係ないからな。
佐々木さんポジションはレンツスかウィズルかな?
破壊の杖の変わりにアルケミの篭手があるんだろうな、
それだとルイズがアルケミになるかもしれん。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:27:29 ID:+sSlbnkc
>>644
子が小さかった頃には、まさか将来があんな事(特に長女)になるとは誰も思っていなかったことでしょう……

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:28:46 ID:NMa5L++w
エレオノールの魂を救え……
気さくな姉様、大好評どこかで連載中!

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:40:14 ID:GCdBhMm6
エレオノールとおマチさんを会わせてみたい
嫁き遅れ同士で話が合うかも

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:45:55 ID:Xt8jpicC
>>632
トリステインの部隊がいきなり凶悪になりそうだ

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:47:30 ID:mXbYA1hr
>>625
 組んでる訳じゃないが、薔薇乙女では最終的に良いライバル、というかケンカ友達

651 :召喚:2008/03/28(金) 01:50:00 ID:gmNB1GwQ
小ネタを投下してもいいでしょうか?

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:54:47 ID:aRY8TK9p
元ネタをどうぞ

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:55:28 ID:NMa5L++w
>>651
えーっと、召喚する作品・タイトル・キャラクターを書く。
注意事項は確認された方が宜しいですよ。

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 01:58:22 ID:qaoGHSOg
某スレは崩壊したけどここは平和でええなぁ

655 :召喚 ◆MAMIIgkFIU :2008/03/28(金) 02:00:53 ID:gmNB1GwQ
「恐竜戦隊ジュウレンジャー」から「バンドーラ一味封印の壺」を召喚です。
タイトルは名前欄にある通りです。
それから「トリップ推奨」との事なのでトリップを入れました。
では本文をどうぞ。

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 02:01:29 ID:jUElX59X
アイツらかよwwwwww

657 :召喚@ ◆MAMIIgkFIU :2008/03/28(金) 02:02:15 ID:gmNB1GwQ
 トリステイン魔法学院の朝。
「おはようございます、オールド・オスマン」
「おお、おはよう」
「行ってきます」
「おお、おはよう。しっかり勉強してくるんじゃぞ」
「はーい!」

 その日の午後。
「宇宙の果てのどこかにいる私の下僕よ! 強く美しくそして生命力に溢れた使い魔よ! 私は心より求め訴えるわ。我が導きに応えなさい!」
「サモン・サーヴァント」の呪文を唱えては爆発の繰り返し。
 20回目くらいから時折怪しい笑い声を発しだしたルイズがとうとうやった。爆発の光とは違う輝きが生まれた。
 それまでルイズを馬鹿にしていた生徒も息を飲む。
(やった! ついに私の使い魔を召喚できたのね!)
 間違いなく成功だとルイズの目は輝きを取り戻した。
 しかも何だか凄い当たりを引き当てたに違いない。
(グリフォン? ドラゴン? ああ、早くその姿を私に……)
 光が収まり、ルイズの目の前に姿を現したそれは……、
「………」
「………」
「………」
 かなり古びた金色の壺だった。
「流石ルイズだ! 壺を召喚するとはな!」
「しかし中身は何だろう!?」
「凄いお宝でも入ってるんじゃないか」
「やめろ、それは封印じゃ。開けちゃいかん!!」
 オスマンの静止も及ばずマリコルヌが壺の蓋を開けると、謎の光が飛び出してきた。
 奴らはブックバック・トットパット・プリプリカン・グリフォーザーだ。
「へ、へ、へっくしょん!!」
「寒いよお……」
「バンドーラ様、バンドーラ様」
 壺の中から魔女バンドーラが出てきた。
「ふあーっ、よく寝た……。ブックバック、どのくらい眠っていたんだい!?」
「今計算……」
「遅いんだよお前は。俺に貸せ、計算機」
「もう、喧嘩ばっかりして……。プリプリ」
「1億7000万年と4時間3分20秒でございます、バンドーラ様」
「えー、そんなにもかい!? ええい、にっくき封印め!!」
 バンドーラは封印の壺を破壊した。
「た、助けてくれ!!」
「お前かい!? 助けてくれたのは……。礼を言うわ」
 バンドーラが息を吹きかけると、マリコルヌはどこかに飛んでいってしまった。
「おお、我が故郷ハルケギニアよ……。約束通り蘇った。1億7000万年の恨み、今こそ見るがいい」

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 02:02:20 ID:qaoGHSOg
これは支援せねばww

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 02:03:10 ID:iDqO4UgK
>>637
ヴァリアールじゃなくてヴァリエールな?

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 02:05:31 ID:jUElX59X
……orz

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 02:06:26 ID:3fBL+9OW
よりによって子供嫌いの魔女を呼ぶとな

662 :召喚A:2008/03/28(金) 02:06:41 ID:gmNB1GwQ
 トリステインでは建物が飛び出して動いた。
 人々はそれを見て騒ぎ出す。
 建物はどんどん移動し市民達は逃げる。
 さらに他の建物も動き始めた。
 その様子をロングビルが遠見の鏡に実況中継映像として送っている。
「信じられませんこれは! 宝物庫が、宝物庫が動き出しました。あー、宝物庫が飛んでいく。宝物庫があー!!」
 そこへ建物が戻ってきて地上に降り立った。
 そこには「Bandra Palace」と書かれていた。
「宝物庫の上に何か、何か乗っています。おっと、何でしょうあれは? 何か出てきました」

「ハハハハハ。聞け、愚かな人間ども! 私は史上最大のメイジ・バンドーラ。
このハルケギニアをただの石ころの世界にしてやる……。見る目が何もいない大地こそ純粋で美しい。
人間はごみだ! 下らんと信じおって。お互いに憎しみあい、殺戮し合って自らの手で滅びるのだ」
 バンドーラはそう言って町を攻撃し始める。
「おお……」
「おやまあ、お久し振り。誰かと思ったら白魔導師のオスマンじゃないの」
「メイジバンドーラ!」
 オールド・オスマンの姿が白魔導士に変わり、杖を構えるが……。
「おっと忘れたのかい!? お前は私に負けて呪文を封じ込まれたんだよ。でやあっ!!」
 バンドーラが杖で紐を蛇に変えオスマンの体に巻きつけたが、オスマンは紐を引きちぎる。
「お、随分呪文を思い出していたようだね」
「バンドーラ、今のハルケギニアは愛と希望にあふれておる。最早お前の出る幕は無い!」
「たわけた事を。広場にいた子供2人は私がいただいたわよ」

 ブックバック達は何かの準備をしていた。
「助けてー!!」
「私達をどうするつもり!?」
「ヒヒヒヒ……」
「プッチン!」
「ガシャン」
「ペッシャンコペッシャンコ!」
 2人は虫眼鏡でロープを燃やし、鉄球でルイズ・モンモランシーの入った檻を破壊しようとしているのだ。
「ブックバック、早くやれ」
「お日様をここに集めて……」
 ロープに火が点き始めた。

 バンドーラが杖でその映像を見せていた。
「私は子供が大嫌いなのよ」
「馬鹿な真似はよせ!!」
「今から丁度1時間後、あのロープが切れて子供達はペッチャンコになる」
「何じゃと!?」
「私と勝負する気ならお前の手で助け出してみるんだね」
 バンドーラがオスマンにビームを放って去る。
「バンドーラ!!
……こうしちゃおれんぞ!! バンドーラ、こっちにも切り札があるんだ。驚くな」
 オスマンは学園長室の隠し小部屋のボタンを幾つも押す。
 やがて隠し小部屋は学院地下2000メイルへと着いた。

663 :召喚B ◆MAMIIgkFIU :2008/03/28(金) 02:09:40 ID:gmNB1GwQ
 扉が開くとそこは何と宮殿だった。
「大いなる守護獣達よ、ついに正義の5人の戦士達を眠りから覚ます時が来た。正義の刃が悪を打ち降し、このハルケギニアの平和を守らん事を……」
 オスマンが鍵を出してマンモスの扉を開けた。
「クロトの戦士サイト、遂に戦いの時が来た。起きろ」
 次はサーベルタイガーの、プテラノドンの、トリケラトプスの扉を開ける。
「いつまで寝てるんじゃ、ギーシュ! シエスタ、化粧をしてる暇はありゃせんぞ。さっさと目を覚まさんか、タバサ」
 それぞれの扉からナイトやプリンセスが現れる。
「シャーマ族ナイト・サイト!!」
「ダイム族ナイト・ギーシュ!!」
「リシヤ族プリンセス・シエスタ!!」
「……エトフ族ナイト……タバサ……」
「よーし、最後の1人じゃ」
 最後にティラノザウルスの扉に鍵を入れるが、それが折れてしまった。
「ああっ!!」
「どうしたのよ!?」
「鍵が折れた」
『ええっ!?』
「何とか開けないと……」
 サイト・ギーシュは扉を叩くがびくともしない。
 砂時計の砂がどんどん落ちていく。
「いかん、時間が無い! とにかくお前達で子供を助けに行ってくれ。ここはわしが何とかする」
「わかったわ!!」

 一方ロープはどんどんちぎれ、鉄球はルイズ達の檻に近付いていく。
「助けてー!!」
「泣いちゃ駄目。しっかりしなさい」
 バンドーラが檻の中を覗く。
「もっともっとお泣き!!」
『あっ!!』
「子供が泣くのが一番好き〜!!」
「バンドーラ様、バンドーラ様! 変な連中がこっちに来ます」
「何だって!? あれは確か五部族のナイト達」
 バンドーラが双眼鏡で覗くと、それはサイドザウラーでバンドーラパレスに向かっているサイト達だった。
「サイト、急ぐんだ!」
「捕まってろ」
「……今助けに行くから……」
「あ、そうかい。私が蘇るのを恐れて眠りについていたんだね……。あーははは」

664 :召喚C ◆MAMIIgkFIU :2008/03/28(金) 02:12:49 ID:gmNB1GwQ
 一方4人はバンドーラパレスに到着した。
「これが魔宮か。よーし、行くぞ!!」
 パレスに突入する4人だが内部は海岸だった。
「海だ……」
 4人は固まる。
 向こうで可愛い泥人形が踊っていた。
「あ、あれ何!?」
「……泥人形……」
 その時、泥人形の腕が大きくなり4人の顔面に直撃。
 そこへバンドーラが現れ杖で攻撃する。
 次は手でビームを発射。

 一方オスマンは大砲で最後の扉を開けようとするが、駄目だった。
「ああっ、何て事じゃ。もういかん」

 その頃、4人は爆発に巻き込まれ別の空間に移されて、牢屋に閉じ込められてしまった。
「……出しなさい……」
 その時、ブックバック達の笑い声が響く。
「やったやった!! 笑いもん笑いもん」
「バーベキューしてやるぞ」
 4人が閉じ込められている牢屋に火が着火。
「卑怯だぞ!!」
「……冗談じゃない……バーベキューなんて……」
「シエスタ、弓を射るんだ」
「わかりました。任せてください」
「……お願い……」
「急ぐんだ」
 シエスタは弓を射るが、ブックバックにかわされてしまった。
「当たらないもーん」
 ロープはどんどん燃え、鉄球がもうすぐ落ちてしまう。
『助けてー!!』
 ブックバックはレバーを回し牢屋を回転させる。
「もっと回せもっと回せ」
「……出しなさい……」
「出せ!」
「焼き上げろ……」
『助けてー!!』

665 :召喚D ◆MAMIIgkFIU :2008/03/28(金) 02:15:02 ID:gmNB1GwQ
「もう駄目じゃ……」
 その時、ティラノザウルス像の目が光り扉に放射される。
 そして扉が開き、そこから最後の1人が現れる。

 彼女はタバサ達の元に駆けつけ、牢屋の鎖を切る。
 やがて牢屋の周りの火が消えた。
「な、何者だ!?」
「名を名乗れ!!」
「ヤマト族プリンセス・キュルケ!!」
「キュルケ!!」
 キュルケが剣で牢屋の鍵を壊してサイト達を脱出させる。
「これで5人揃ったわね!」
 グリフォーザーが5人の上を横切り、ゴーレム兵が5人に襲いかかってきた。
 ゴーレム兵に挑む5人。
 ゴーレム兵と戦う中、キュルケに襲いかかるグリフォーザー。
「5人とも、表に出て変身するのじゃ。おぬしらのメダルじゃ! えい!!」
「メダルを受け取るのよ!!」
 オスマンの投げたメダルを5人が受け取り、魔法学校校舎の屋上に降りる。
「みんな、行くわよ!!」
『おう!!』
 5人は自分のメダルを変身アイテム・ダイノバックラーに入れる。
『ダイノバックラー!!』
 そしてジュウレンジャーへと変身した。
「ティラノレンジャー・キュルケ!!」
「マンモスレンジャー・サイト!!」
「……トリケラレンジャー……タバサ……」
「タイガーレンジャー・ギーシュ!!」
「プテラレンジャー・シエスタ!!」
「恐竜戦隊!」
『ジュウレンジャー!!』

666 :召喚E ◆MAMIIgkFIU :2008/03/28(金) 02:17:02 ID:gmNB1GwQ
 5人の元にグリフォーザーとゴーレム兵が現れる。
 一同がもう一度ゴーレム兵に挑む。
 タイガーが建物の鉄片に登り、レンジャーガンを取り出して撃つ。
「レンジャーガン!!」
 一方、檻はもうすぐ鉄球で潰されそうになる。
『助けてー!!』
 宮殿の砂時計の砂もほとんど無くなってきた。
 その時、グリフォーザーがティラノに剣を降りかかってきた。
『うわあーっ、助けて! やだあっ!!』
「レンジャーソード!! 行くわよ! シエスタ、ここはあたし達に任せて早く檻の子供達を助けるのよ!!」
 ティラノはグリフォーザーに剣で挑む。
「……シエスタ……行くよ……」
「はい!」
 トリケラ・プテラがパレスの中に向かう。
 砂時計の砂はもうわずかしかない。ロープももうすぐ千切れてしまう。
『助けて!!』
「……シエスタ……飛んで……」
「はい!! 行きますよ!」
「……OK……」
 砂時計の砂が完全に無くなると同時に、プテラはトリケラをジャンプ台にしてジャンプした。
 とうとうロープは切れて鉄球が落ちてきた。
 だがプテラが間一髪で檻を救出した。
「……間に合った……」
「ええ!」
 その時、謎の手が現れ2人から檻を奪ってしまう。
「きゃあっ!」
「……あ……檻が……」
「ちょっと、檻を返してください!!」
 奪ったのはドーラモンスター・ドーラタイタンだった。
「……キュルケ……檻が奪われた……」
「何ですって? 奴は一体何者なの!?」
 その時、ドーラタイタンが剣で建物を切った。
『うわあっ!!』
「ワハハハハ!!」

 ついに魔女バンドーラがハルケギニアを滅ぼさんと行動を開始した。
 1億7000万年の眠りから覚めた恐竜戦隊ジュウレンジャーは、果たして勝つ事ができるのか!?
 そして檻の子供達は!?
 ハルケギニアは今史上最大のピンチに見舞われていた。

667 :召喚 ◆MAMIIgkFIU :2008/03/28(金) 02:18:39 ID:gmNB1GwQ
以上で投下終了です。

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 02:50:30 ID:rPsFSAYE
ダイジェスト形式なのは別に構わないけど、小ネタなら小ネタで
きっちりと話を締めてくれないと扱いに困る。
取り合えず色んな本を読んでから出直しておいで。

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 02:56:40 ID:m0NI0M4z
GJ
しかしルイズ空気だな

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 04:58:32 ID:6kBf5FQk
837 :名無しさん:2008/03/28(金) 02:09:43 ID:rRFicEjs
今投下されてる作品、一瞬でも期待した俺が馬鹿でした

もう本スレは汚物しかないと諦めます

838 :名無しさん:2008/03/28(金) 02:17:36 ID:qDXjMez2
SSつーより妄想メモと言う方がしっくりくるな。

本スレが汚物ばっかりなのかどうかとは全然関係ないけどな!

839 :名無しさん:2008/03/28(金) 02:22:03 ID:k96VCmS6
ネタとすら言えねぇだろアレwww

840 :名無しさん:2008/03/28(金) 02:32:47 ID:.vGApEUE
すまん、本スレのあれは一体なんなんだ?なんなんだ?

843 :名無しさん:2008/03/28(金) 03:50:14 ID:OGbM.R0s
なんで本スレのアホよりも毒吐きの住人の方が民度高いんだ?
って思ったが、元々毒吐き使ってるのは、本スレで毒吐いてをスレ汚すことが無い様にする為だから
当然といえば当然か


671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 05:18:10 ID:HoHzrbWG
>>635
三国無双5から曹操とか?
上手く仲良くなれれば色々教えてくれるかもしれない…

座学として教えられる人は多いが
目の前で実演できる人だと
君主とか国王経験者かな?


型月の異なる王道を持つ王様三人だとそれぞれ別スレや理想郷に…



「北斗の拳」から拳王様
拳王様「教えはせぬ!見て盗むが良い。」
「内部より爆破」されて死んでいく敵兵



672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 06:48:12 ID:KVgwem6B
拳王様のは王道ではなく覇道じゃないのかw
ルイズはどちらかてーと引かぬ媚びぬ省みぬな聖帝様に近い気もするけどな

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 06:50:17 ID:qRNqC4Wh
>672
まー、たしかにルイズは原作でもちっとも省みてないもんな。
サルですら出来る反省を出来ないルイズって・・・・・・

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 07:51:46 ID:Xt8jpicC
音速雷撃隊から山岡隊召喚

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 07:57:51 ID:NaksvCgp
じゃあ死ねよ

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 08:15:56 ID:qbpzxbjG
ありゃ、私のプロットだと結構反省しているからまずいかな?
召喚されるのが高位のメイジだから下僕というよりむしろ先生的な役をさせているんで、つい……。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 08:19:50 ID:mB8SkbLL
>>676

バタフライ効果って事でいいんじゃないですか?
反省しても学習せずとか。

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 08:28:01 ID:yc2PAtjd
同世代の才人相手ならともかく、見るからに自分より年上・格上っぽいキャラ(名目上は「使い魔」とはいえ)から
間違いを指摘されて反省しないようなら本格的にクズでしょ。
片意地張って逆ギレする場合もありそうだが。

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 08:28:51 ID:m0NI0M4z
>>676
むしろ召喚したキャラが違うのに原作とまったく同じになるほうがまずいですぜ?

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 08:30:11 ID:Xt8jpicC
>>675
言われなくったって死にますよ

…いや、山岡さん達は死んじゃ駄目だ(´;ω;`)

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 09:50:03 ID:HucVSNdQ
>>380
 今、『死の淵にあるヴァリエール公爵の横で山岡が「おやじ…」とつぶやいたら、意識が戻った』
 というのを妄想した

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 09:55:48 ID:QGKVmg+M
>>673
ルイズの場合、反省はしてるけど素直に言えない率のほうが高いんじゃ

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 10:11:51 ID:3I19xv82
反省して謝罪しようとした瞬間サイトが空気読めなくなったりするしな


684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 10:14:32 ID:IEwYJ7Bb
>>682
喚び出した相手が
頼れる姉系キャラだったり
庇護欲そそるけどしっかり者の妹風味キャラだったりしたら
まだしも何とかなると思いたい。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 10:36:25 ID:mn5VT/6w
>>674
一瞬、山岡と聞いて東北新聞社のグータラ社員の事かと思ったw

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 10:50:03 ID:QnmR4oC6
>>685
最近の山岡の虐待されっぷりは異常

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 10:55:56 ID:U3dyMg+P
ツンデレの天敵の類はどうなんなろう。
思考を垂れ流しにするつーいみで都市シリーズの狗神とか。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 11:00:15 ID:u36PHgFY
角女がそれをやってのけたな。アレは新鮮だった。
……PS版のバロック、まだ積んでるんだよなぁ。

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 11:53:38 ID:w7Ua4UF2
846 :名無しさん:2008/03/28(金) 07:19:24 ID:Y9aToOpM
俺も今書きためてて、完成は当分先だけど、本スレには投下したくないなぁ。
クロス相手が厨の多い作品だし。荒れるの目に見えてる。
困ったもんだ。

847 :名無しさん:2008/03/28(金) 08:42:18 ID:qDXjMez2
だったらおとなしくブログにでも投下してろよ。

848 :名無しさん:2008/03/28(金) 08:49:38 ID:1o/eaavs
>>846
こんな所で「俺ほんとは出来る子で空気も読める子なんだぜ」って主張されてもな?w
そのちっちゃくてちゃっちいプライド壊されたくなかったら空気読めるようになったほうがいいぜ?

849 :名無しさん:2008/03/28(金) 08:50:15 ID:XWYcKMSs
そしてブログ位は作成できるまともな書き手は去って行き、
本スレに残るのは……アレだ、テンプレ沿いで更新途絶か召喚一発ネタ?

850 :名無しさん:2008/03/28(金) 08:51:42 ID:USlQl3gA
>>846
負け惜しみにしか聞こえない。

851 :名無しさん:2008/03/28(金) 09:10:59 ID:Z8EsFWhI
どうした。何を荒れてるんだ。
自分の連載の続きが書けなくてイライラしてるのか?

852 :名無しさん:2008/03/28(金) 09:54:45 ID:DWjQ1yMc
>>851
 今のセリフ、画面前にいる多くの人々をドキッとさせたぞ
 少なくとも、私はドキッとした

 orz

853 :名無しさん:2008/03/28(金) 10:24:19 ID:YMD9za9Q
毒吐きのを方が民度高いとかw

テレビでエラそうな事言ってる評論家を高尚な人種だと言うようなもんだな。

854 :名無しさん:2008/03/28(金) 10:27:05 ID:.vGApEUE
>>845
IDが…

855 :名無しさん:2008/03/28(金) 10:45:39 ID:Jp4PGd8E
>>853
普段なら俺もそう思うかもしれんが、
本スレに沸いてるDQNを見るとなぁ…

856 :名無しさん:2008/03/28(金) 11:19:28 ID:O.hWyZGc
まぁ春休みが過ぎればなんとかなるだろう。

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:14:19 ID:qbpzxbjG
宮崎のどかの「いどのえにっき」
サイコマンティスやバビル2世などの超能力
男塾泊鳳の体動察
リボンの騎士に出ていた本音を書いてしまうペン

他に心を読む能力や物ってどんなのがあった?

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:20:17 ID:7o3mCwQ7
サトラレ…は違うか
化粧が濃いなぁ

692 : ◆SZbjEjGzik :2008/03/28(金) 12:20:45 ID:DayHNeGC
>>690

ヴァンプ

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:24:40 ID:wdlco8xj
>>690
ブギーポップにはちょくちょく出てなかったっけ?
鼓動を感知して感情を類推できるビートのNSUとか、顔面の皮膚を観察して心象を読むスワロゥバードとか。
他者の無意識の痛みを我が物とするアイスクリーム屋とか、隠されたものを見抜くモーニング・グローリーとか。
直接『思考を読む』能力ってのは無かったけど。

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:26:59 ID:vJCec5wr
>>690
HxHのパクノダとか

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:27:57 ID:DydBGQRr
この際、閻魔あい召喚して、ルイズがアルビオンに到着と同時にクロムウェル殺してもらって、
歴史の流れ変えた方がいいかも(テューダー朝存続の方向で)。

レコンキスタ軍総司令部で、突如暗闇に覆われるクロムウェル。狼狽する彼の周りに、殺された
王党派軍兵士達がその血まみれ、体の一部が欠損した姿で怨念を彼にぶつけるイメージが。
あわててシェフィールドに助けを求めようとするが、彼が手を差し伸べた瞬間、シェフィールド
の姿は、花柄を散りばめた黒い異国の衣装をまとった、長い黒髪の赤い目をした少女の姿に変わ
ってしまう・・・

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:39:45 ID:mEEeKJ2Y
>696
その場合、誰が代償を払うんだ?
依頼者は、死後地獄行きなんですぜ。
だいたい、クロムウェル一人地獄に送っても、体制に影響はないでしょうに。

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:43:21 ID:aAf7aLp7
タバサが召喚して、ジョゼフ地獄送りならいいんでね?

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 12:51:51 ID:mn5VT/6w
恨みハラシマスなキャラで言うと、魔太郎がくる!から浦見魔太郎を召喚てのはどうかね
ルイズにイジめられて「コノウラミハラサデ…」となるのか、
マドンナのルイズさんに仇なす者を次々と葬っていくのか…。

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 13:03:11 ID:BRv7Dd2n
>>690
パタリロ・ド・マリネール八世は
「人が考え事をしている時は顎が微妙に動く」からという理由で
他人の思考をほぼ完全に読み取る事が出来る

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 13:31:33 ID:FJwmh7qe
>>690
LIVE A LIVEのアキラかなー

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 13:46:22 ID:TtgvUP7W
>>695
閻魔あいって地獄への水先案内人ってだけで
何か特殊能力持ってたっけ?

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 14:01:37 ID:aAf7aLp7
>>698
まず前者だろうな
ルーン効果で、せいぜい酷い悪夢を見るくらいに呪いを手加減する魔太郎と魘されるルイズを想像した

ちなみにどっかの考察本によると、最初はかなりの人間が呪い殺されてたが
後半では呪い殺すケースがかなり減っていたらしい
魔太郎が人間的に強くなったのと、あるエピソードで自分がいじめっ子の世界に飛ばされて
別の自分がいじめていた連中に反逆喰らったのが理由であると書かれていた

原作最終回で育ての親の元から離れて旅に出た直後の魔太郎なら
精神的にも呪術的にもかなり成長してるしいいんじゃないかと思う


703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 14:20:04 ID:RopwtIpk
>>701
邪王炎殺黒龍波を撃ってたな、あと幻覚

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 14:24:57 ID:CRPwrT7b
DODからアリオーシュ召還
マジ大惨事

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 14:34:41 ID:jUElX59X
デデデから?

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 15:08:07 ID:anS0u0H4
>>704
わたしの子供とかいいながら子供を食おうとするもんな
ルイズとタバサ辺りは見た目が見た目だからヤバそうだ

しかもエルフだし

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 16:07:59 ID:B2m7Y/8Y
サガフロからレッド召喚

ギーシュ戦
観客いっぱいでアルカイザーになれず

フーケ戦
ルイズがゴーレムに立ち向かってる&タバサとキュルケが見てる為アルカイザーになれず。

ワルド戦
ウェールズ死亡ルイズ気絶時なら変身出来るかも。

タルブ空戦
……

七万人戦
やっとアルカイザーが全力で戦えます。

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 16:23:21 ID:WjBHOfAo
俺、Yoeeeeee!!! ……というわけではないが、召喚された側が(元の世界では)
そこそこ自信持ってたのに、ゼロ魔世界のキャラの強さに圧倒されて、自信な
くす作品って、何かあったっけ?

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 16:27:53 ID:8PxHQ7ep
>>708
普通の格闘マンガならYoeeeee!!!になるぞ。
例えば帯ギュ。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 16:41:59 ID:mn5VT/6w
真島クンの陣内流柔術やウルトラレッドの破傀拳辺りなら
まだ常人の範囲内かもしれんが、キン肉マン辺りになってくると超人クラスなのでyoee出来ないなw

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 16:46:33 ID:OF6bHYDq
しかも武器無し=ガンダ補正無しだからな

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 16:47:34 ID:anS0u0H4
武蔵裏天流は……ありゃもう魔法か

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:02:53 ID:GMoWeFgS
>>710
筋肉バスターを喰らうギーシュやワルドを想像してしまったジャマイカwwww

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:09:00 ID:mB8SkbLL
>710
ワルドと闘おうとすると突然5段重ねのリングが出てきて各階に偏在がいて
「本物の私と闘いたくば、我ら偏在をすべて倒してみろ」
と言うんですね。

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:12:24 ID:qbpzxbjG
「大和魂がまもってくれるさ」
「大和魂か……。私もいくわ!」

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:15:57 ID:BRv7Dd2n
>710
突如ルイズの前に姿をあらわす五人の少女
「我こそは真の『虚無』の使い手」
「真の『虚無』の使い手の座をかけて勝負だ!」
「我が名はルイズ=マリポーサ」
「我こそルイズ=ゼブラ」
「ルイズ=ビッグボディがアンタを叩き潰してやる」
「そして、私こそルイズ=スーパーフェニックス」
「ルイズ=ソルジャー」

「姉さま・・・・・・・・何されてるんです?」
「いやいや私はルイズ=ソルジャー
 決してエレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエールなどではない」



717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:17:04 ID:OF6bHYDq
>>716
>ルイズ=ビッグボディ

どこら辺がビッグか、それが問題だ

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:21:09 ID:eiit4V7d
だっだーん
ぼよよんぼよよん

なルイズなんだな

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:30:31 ID:NaksvCgp
どうでもいいけどソルジャーが神父に変装する話はギャグだよな

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:34:33 ID:BRv7Dd2n
>>719

あれは剣聖と呼ばれた「上泉伊勢守秀綱」のエピソードを丸々パク・・・・・・

コホン、参考にしただけです

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 17:41:27 ID:3fBL+9OW
>>715
つまりルイズが
「平民!貴族をからかっちゃいけないよ! 」って言って蹴りをかますわけですね。

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:22:52 ID:MPKRPv5v
お勧めです><
ttp://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=etc&all=2803&n=0&count=1
ttp://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=etc&all=2696&n=0&count=1
ttp://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=etc&all=2781&n=0&count=1
ttp://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=etc&all=2456&n=0&count=1

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:29:17 ID:BRv7Dd2n
>>722

あー・・・・・・他所のHPのネタを持ち込むのは私的には構わないというかいっそ歓迎してるのですが
ここではそれを蛇蠍のごとく嫌う人が多々居ります。

特に「NT」と「理想郷」はそれだけで恐水病にかかった野良犬の如く
喚く人が居るのでご注意を

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:30:41 ID:gNoxU1nv
いや……蛇蝎とかじゃなくて以前外部の話題禁止と決まってるんだけど
まさか個人的理由で反対されてたと思ってたの?

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:31:05 ID:vJCec5wr
というかあっちにも迷惑だろ

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:34:04 ID:szwsdUtv
つまりタバサが

「二杖流で100万+100万の200万パワー!
 いつもの2倍の詠唱で200万×2の400万パワー!
 そしていつもの3倍の魔力を加えれば400万パワー×3の、
 ビダーシャル、お前の"反射"を貫く1200万パワーだーっ!」

こうですか、わかりません!

>>720
直接のネタ元は「七人の侍」の勘兵衛のような気がする。
仲間集めの最中だしなw

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:34:37 ID:BRv7Dd2n
>>724
それは初耳
申し訳ありませんでした、それは私がうかつでした
確認したいので宜しければ何処にあるのか教えて頂けませんか?


728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:43:01 ID:N5xugF32
タバサの頭脳とキュルケの胸で2000万パワーズと

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:46:06 ID:OWCDbB3G
ギーシュとルイズが同一世界の使い魔呼ぶ話ないなあ
アマゾンライダーとモグラ獣人とか
ただギーシュイベント起こしにくい、「ヴェルダンデ(と名づけられた)の友達なら僕の友も同然」
と思うから因縁つけ難い。シエスタも
「アマゾン、メシもらた。お礼する。でざーと運ぶの手伝う」
「いえいえいえ結構です(つか野人さんあんたくさいです)」

いやそれ以前に食料も寝床も自分で調達するかアマゾンなら

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 18:47:33 ID:hcj/mpHX
>>728
どちらかというとブラックホールとペンタゴンの
四次元チーム(うろ覚え)のほうがいいのでは?

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:04:40 ID:wZ4ybBDC
ちょwwwwwwwおまいらwwwwキン肉マンスレにすなwwwww

ムキムキタバサが思い浮かんじまったじゃねぇかwwww

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:09:02 ID:0li6dKFu
ゲームのタバサの後姿がめちゃくちゃマッチョだったのを思い出したwww

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:14:05 ID:WykVMe7k
そういえばテイルズオブシンフォニアにもタバサがいたな

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:18:51 ID:Fw0s8aaA
PS2版DQ5の娘のデフォ名もタバサだったな

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:19:39 ID:OWCDbB3G
二代目奥様は魔女が…

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:25:52 ID:XF0Pqbdc
>>730
四次元殺法コンビじゃね?

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:28:18 ID:eh/d2q+6
つまり

「ワルド子爵行きます!」
「グオゴゴゴ」
「ギャアー!」


こうですね、わかります!

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:39:45 ID:aSjO0TjT
ワルド殺すなwwww

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:45:57 ID:JhzI+hvv
ギーシュ「弱小メイジと使い魔にはレギュラー参加を辞退してもらおうか」
マリコルヌ「弱小だとー!その言葉取り消せー!」

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:50:29 ID:aAf7aLp7
>>737
そういえば元ネタはわずか4コマで殺られたんだよなw

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:51:25 ID:bD4p1KVy
>>727
釣りじゃないと仮定して言っておくけど、
以前ここでしつこく何度も何度も外部に移った人の作品の品評しをて荒らしを誘導したカスが居たんだよ。
で、結局その人は自分のブログを畳んでしまった。
以後ここでは外部のSSの話題は厳禁なの。

どうしてもやりたければ避難所の肥溜めでやってくれないか?
よろこんで相手をしてくれるゴミカス共がトグロ巻いてるから。

742 :ゼロの軌跡:2008/03/28(金) 19:54:14 ID:o7xvCjoC
投下してよろしいでしょうかー?

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:57:08 ID:hcj/mpHX
>>736
サンクス

褐色で巨乳と色白で無乳の
ってなにをすr

>>742

待ってました、支援。

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 19:58:40 ID:bD4p1KVy
支援仕る

745 :ゼロの軌跡:2008/03/28(金) 20:00:07 ID:o7xvCjoC
ゼロの軌跡

第十八話 希望の翼


 既に日は落ち、月が二つ、明るく辺りを照らしていた。

 緑を思うままに喰らって燃え盛る森を背に、ルイズ達はなす術なく立ち尽くしていた。
 以前に一度だけ世界を繋げた石碑は、暗く佇んだまま、立ち上る炎にその姿を揺らめかせていた。


 レコン・キスタ兵は十重二十重に彼らを囲み、最早蟻の一穴すらその包囲網に見出すことは出来なかった。馬は奮い兵は騰がり、来る虐殺の時を待ちきれぬように猛っていた。
 そんな兵達を満足そうに見やり、指揮官らしき男が進み出て、勝者として彼なりの慈悲の一片を差し出した。復讐を遂げる達成感にか、苦戦した末の勝利の美酒にか、その顔は苦々しくも冥い愉悦に歪んでいた。

「よく小勢でここまで我らの進軍を食い止めてくれたものだ。しかし、悲しいかな、衆寡敵せず。今貴様らはこうして敗亡の淵にいる。
 せめてもの情けだ。ここで最後の一人になるまで足掻くか、火中に活路を見出して一人残らず灰までその身を焦がされるか。選ぶがいい」

 ルイズ達を囲む人馬は一千を数え、なおも貪欲にその数を増やし続けていた。上空から見ればそれはさながら村を浸食しようとする黒い海のようであった。
 空行騎は宙を踊るように駆け回り、彼方には何隻もの戦艦が瀕死の獲物を狙う鮫の如く村を目指して空を遊弋していた。

 ルイズ達がいなければ今頃彼らは無人の野を駆け王都に攻め入り、宮城で勝鬨を上げ勝利者としてその力を振るい権をほしいままにしていたことだろう。
 ところが辺境の村で思わぬ足止めをくらい、戦友を失い、得られたであろう多くの名誉を取り逃がしたのだ。
 それを思えば死に場所を選ばせるだけの慈悲を示した彼らは、順境にあれば必要以上の寛容さを提示していたかもしれない。

「どうした、震えて声も出ないか。女、遺言があったら聞いておこう。父母より先に幽明の境を踏み越える不孝を詫びるがいい」
「…ふざけないで」

 立ち竦むルイズ達に対して優越感を持って、もう一すくいの彼なりの慈悲を差し出したが、それは昂然たる拒絶を持って返された。
 
「私達は諦めない。いえ、決して諦めてはいけないの。
 私達は貴族で、国と民を守るためにあらねばならない。それは多少の苦境にあったからといって容易く放り出せるような軽々しい責務ではない。
 平民達が差し出すその実り、その金銭。その全ては平民達の営々たる努力の結晶。私達はその労苦の果実を絹のベッドに横たわりながら摘んでいる。
 
 それが許されるのは、私達がそれだけの義務を負っているからよ。国の火急にあっては死力を尽くし、民の危機にあっては命をも懸ける。そうでなければ、貴族に存在する意義などどこにもない。
 ここで私達が武器を捨てて命を投げ出せば、それは国と民への二重の裏切りだわ。
 
 私達は戦う。なすべきことをなすために。希望の火が燃え続ける限り」

 その言葉に、絶望に暗く淀んでいた仲間の目に光が戻る。
 彼らは杖を持って立ち上がる。

「希望の火などどこにある?あるのは貴様達を燃やし尽くそうとする背後の森の炎だけだ。
 地には兵馬が満ち、天には船が列をなしている。戦力差はどうしようもないほど隔たり、貴様達には十歩先の未来さえありはしない」
「今私達は生きている。立って歩くことが出来る。それで十分よ」
「…ならば既に言葉は不要か」

 レコン・キスタの指揮官はゆるゆるとその手を差し上げた。
 




746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:00:19 ID:C4bGkpTI
しえんでありまーす!

747 :ゼロの軌跡:2008/03/28(金) 20:00:39 ID:o7xvCjoC
 希望を持たぬものに、己の責務を投げ捨てるものに、未来を持とうとしないものに、決して女神が振り向くことはない。
 しかし、明日を生きるために、絶望的な苦境でも戦い抜こうとするものがいたならば、必ずや女神は祝福の吐息を彼らに吹きかけることだろう。

 それまでただ黒く鎮座するだけだった石碑。それは再び優しく暖かな光をたたえ始めたのだった。

「まさか…エステルッ!」

 レンが石碑に飛びついて叫ぶ。だが、いつまで経っても石碑は幻影を映し出そうとはしなかった。
 そして月を大きな船が遮る。月光を失い、辺りは石碑の柔らかい光だけが残った。

「ふん、虚仮脅しか。見ろ、我らの船が天を覆った。再び月が見えた時が貴様達の最後だ」

 船はゆっくりと空を泳ぐ。
 そして月が再び姿を現して、レコン・キスタの指揮官が今まさに腕を振り下ろさんとした時、レンの震える驚愕の声が上がった。


「嘘よ…、そんなはずないわ。だってここはトリステインでリベールじゃない…」

 その船は月の光を浴びて白く白く、どこまでも優美に輝く。
 天を翔るハヤブサのように気高いその姿!

「あれは…、あれは…。リベールの旗艦、アルセイユ!」

 その甲板から手を振る少女。
 ツーテールの栗色の髪。
 手に持った棒。
 そして、忘れることの出来ないレンを呼ぶ声。

「エステル!」
「レーーーーーン!」

 レンは涙声でエステルを呼び、エステルは笑顔でレンに応える。

「レン、今助けるわ。みんな、行くわよ!」


 その声に、何隻もの戦闘艇がアルセイユから射出される。それはどんな使い魔よりも速く空を翔け、レコン・キスタ兵に向けて銃弾の雨を降らす。機銃掃射を受け、一瞬のうちにレコン・キスタは大混乱に陥った。

 その戦闘艇から種々雑多な人影が地上に降り立つ。大剣を構える男、砲を持った少女、鞭をしならせる妙齢の女性。胴着や礼服に身を包んだ者もいれば軍服を着た者もいる。神父や修道女の姿さえそこにはあった。
 彼らはレンが使っていたアーツを行使し武器を振るってたちまちに敵を蹴散らしていく。
 
 地上部隊の苦戦を見たレコン・キスタの船はアルセイユにあらんかぎりの砲弾を撃ちかけたが、その全ては船体に届く前に打ち落とされる。そしてアルセイユの船首から放たれた導力砲をその腹に受けて次々に沈んでいく。
 更なる潰乱だけを引き起こして、レコン・キスタの船は野原へ森へと墜落していった。
 
 既に形成は逆転し、逃げ惑っているのは先ほどまで勝利者の表情を浮かべて勝ち誇っていたレコン・キスタ兵達だった。
 傷つき命からがら逃げ出していく彼らの中に、ルイズは見知った顔を見つける。
 
「ワルド様!」





748 :ゼロの軌跡:2008/03/28(金) 20:01:11 ID:o7xvCjoC
「行きなさい、ルイズ」

 いつの間にか後ろに立っていたレンから声がかかった。
 <パテル=マテル>もぼろぼろの体で立ち上がり、飛び上がるべく必死に炎を噴出していた。

「ついてきてくれるの?<パテル=マテル>?」

 全身から漏れる蒸気がその問いに答える。
 パイプは取れ、歯車は飛び、関節は最早曲がらない部分の方が多い有様だったが、ルイズには七万の味方よりも頼もしく思えた。

「行きなさい、ルイズ。あなたの戦いに決着をつけてきなさい」

 ルイズは頷いて<パテル=マテル>の手のひらに乗る。
 レンが見送る中、最後の戦いへと、ルイズは飛び立っていった。


 ワルドが着陸したのは村から離れた草原の一角。よろめきながらもゆっくりと主人を降ろしたグリフォンは力尽きたように地面に横たわった。
 同じく着陸した<パテル=マテル>もルイズが飛び降りたのを確認すると、膝をついて動かなくなった。

 二人きりになったのを認めてワルドはルイズに話しかける。

「僕を追ってきてくれたのだね、ルイズ」
「ワルド様。降伏してください。そしてレコン・キスタの企みを明かし、罪を償ってください」

 ワルドは首を振り、ルイズに向かって手を差し出す。

「それは出来ないよ、ルイズ。そして君の力が僕には必要なんだ」
「私の力?」
「そう。君は魔法を使えないと思っているようだが、それは違う。君には虚無の魔法を操る力がある。あの伝説の虚無だ。僕ならそれを手伝ってやることが出来る。だから、僕と共に来るんだ」

 伝説の虚無。その誘惑に耐えられるものなどいるはずがない。ワルドの目はそう驕っていた。
 しかし、ルイズはもうメイジではなかった。そして、貴族だった。

「お断りします、ワルド様」

 ワルドは目を白黒させ、一体何から問えばいいか迷っていたが、少し逡巡して口を開いた。

「何故断るのだい?もうゼロなどとは言われなくなる。伝説の虚無の魔法を使えば、君は世界の王ともなれるだろう」
「私はメイジになりたいのではありません。王になりたいのでもありません。私はただ貴族でありたいのです。自分が信じる貴族の道を歩みたいのです。
 …だから、私はここであなたを打ち倒します」
「ゼロの君がどうやってこの僕を捕らえようというのだい。仲間は一人もいない、頼みの綱のゴーレムも既に動くことすら叶わない」

 ルイズは首に掛けたオーブメントを取り出す。
 淡く今にも消えそうなそのクォーツの光。だが、ルイズにとっては深淵をも照らしだす煕光のようだった。
 
「レンが、<パテル=マテル>が、私に力をくれます。世界にただ一人、孤独なあなたに負けるはずがない」
「…ッ!ほざけぇえ!」

 遂に怒りが彼の理性のグラスから溢れだしたのか、ワルドは剣を抜きルイズに向かって走り出した。 





749 :ゼロの軌跡:2008/03/28(金) 20:01:29 ID:o7xvCjoC
 私は目を閉じる。視界を闇が覆ったが、すぐに『もう一つの目』が開く感覚がした。
 十字に合わされた照準、その中心に私がいる。そして、その十数メイル先にワルド様の姿が見えた。
 ああ、そうか。これは<パテル=マテル>の視界だ。

 音が二つ聞こえてくる。
 一つは私の心音。もう一つは<パテル=マテル>の駆動音だ。
 それはまるで母親の子守唄のように私に囁きかける。 

 私はオーブメントを握り締める。
 途端に頭に流れ込んでくる映像。これは<パテル=マテル>の記憶だ。
 レンと共に過ごした日々が脳裏に注ぎ込まれる。

 今の私は、レンと<パテル=マテル>と共に在る。
 恐れるものは何もない。

 オーブメントに手をかざす。クォーツが共鳴して、光を放つのを感じる。
 今こそ唱えよう。頭に浮かび上がった、その言霊を。

「事象の地平に生まれ…」
「させるかぁッ!」

 ワルド様が剣を伸ばす。しかし、恐るるに足りない。
 私は目をつぶったまま、微動だにしない。

「黒白の真理…」
「貰った!」

 突き出された剣は突き刺さる。<パテル=マテル>の太く黒い鋼の腕に。
 その胸にルーンを光らせて、<パテル=マテル>は私を守ってくれる。

「馬鹿な!まだ動けただとぉッ!」

 そして、異世界よりの少女に貰った力で、鋼鉄の揺りかごに守られて、私の魔法は完成する。

「…疎と密の球を描かん!ダークマター!」
「があぁぁぁッ!」

 生み出された重力球に押し潰されて、ワルド様は次第にその姿を小さくしていく。

「コレ…が…虚無…カッ」

 かつて私の婚約者だったそれは、中空へとその姿を消した。

「…虚無なんていう、人を救えない伝説じゃありません。
 導力魔法オーバルアーツ。私と、かけがえのない親友の、思いの結晶です」



 ルイズの戦いが、トリステインを守る戦争が、ここに終決した。


750 :ゼロの軌跡:2008/03/28(金) 20:01:51 ID:o7xvCjoC
ゼロの軌跡

最終話 ゼロの軌跡


「もうすぐリベールに帰っちゃうのね…」
「やっぱり、あっちの世界がレンのいるべき場所だと思うから」

 レコン・キスタ軍を撃退してから数日、タルブ村の住人と魔法学院の教師生徒達、アルセイユの乗組員やアンリエッタ率いるトリステイン軍が協力してタルブ村の復興に取り組んでいた。
 民家の多くは半壊、全壊に近い被害を受けていたし、周辺の森は戦火に巻き込まれ殆どが消失していたが、王女アンリエッタが村の完全復興まで援助することを約束。住民の暮らしは安定を取り戻していた。
 
「エステルはこんな世界までレンを助けに来てくれたんでしょ。仲間みんなで。…少し羨ましいわ」
「ルイズだって学院挙げての援軍が来たじゃない。それはとっても素敵なことよ」

 エステルはレンが危機にあることを知ると直ちに遊撃士ギルド、リベール王国軍に協力を要請。リベール王家の介添えもあってかそれは無事に叶う。
 七耀教会から借り受けたアーティファクト<方石>を使っての、次元を越えた救出劇が展開されたのだった。

「ルイズはこれからどうするの?」
「何も変わらないわ。これまで通り、貴族として出来ることをやるだけよ。…レンは?また放浪の旅を続けるの?」

 そして、アルセイユの出航の日が決まり、ルイズとレンの別れのときが近付いていた。
 それまでの短い間、ルイズとレンは二人きりで話そうと村の周りをあてどもなく歩いていた。



「レンは…、遊撃士になろうと思うの」

 歩みを止めて、レンは己の決意を語る。

「レンはこれまで流されるままに生きて、そして多くの人達に迷惑を掛けてきたわ。
 でもこの世界に来て、ルイズに会って、トリステインに生きる人々を見て思ったの。この人達を守りたいって。そう感じた。こんな感情を覚えたのは初めてなの。

 かつて私は歪んだ大人達の玩具として扱われ、次は<身喰らう蛇>の駒の一つに過ぎなかった。
 その軛から解き放たれた時、私の中には何も残ってはいなかった。私は死んでいないだけで、生きてすらいなかった。

 私は今度こそ前を向いて歩いていきたい。自分の感情と向き合って進んでいきたい。
 自分の殻に閉じこもって、<パテル=マテル>に盲目的に縋っていた私に別れを告げたい。
 だから、私は遊撃士になる。エステルのように、大切なものを守れるように。

 それを教えてくれたのはルイズ。あなたよ。ありがとう」
 
 ルイズは答えなかった。いや、答えられなかった。
 少しでも口を動かせば、涙がとめどなく零れそうで。

 二人は出来る限りゆっくりと、アルセイユへ向けて歩き出した。





751 :ゼロの軌跡:2008/03/28(金) 20:02:35 ID:o7xvCjoC
 アルセイユの発進の時刻になった。既に準備は完了し、残るはレンが乗り込むだけ。
 そして、レンが別れの言葉を述べる。

「さようなら、ルイズ。…また会う日まで」

 その言葉に涙の堰は溢れ、ルイズはレンに飛びついて叫ぶ。

「レン!レンッ!」

 自分よりも幾分か大きいルイズの体を強く抱いてレンは語りかける。

「別れに泣いてはいけないわ。笑顔を見せて。また会えるその日のために」 

 ルイズは涙を拭いて、濡れた頬に笑顔を浮かべて、誓う。

「私は、私は立派な貴族になるわ。
 国のために、民のために、私が守りたい全てのもののために。

 だからまた、会う日まで。さようなら、レン」

 もう一度しっかりと抱き合って、二人は離れる。
 
 そして、リベールの希望の翼、アルセイユは静かに飛び立っていった。


 
「行っちゃったわね…。ルイズ、もう涙は止まった?」
「ええ、最後までレンに心配かけるわけにもいかないわ。
 それに約束したもの。私は私の信じる道を、胸を張って歩いていくって」


「魔法を使えない貴族、ルイズが進む道…。ゼロの軌跡ってわけね」

 キュルケの独り言は風の中に消えていった。



 ルイズは歩き続ける。気高き誇りと信念をその胸に。


 Fin.


752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:05:29 ID:mn5VT/6w
投下乙〜ん!

753 :ゼロの軌跡:2008/03/28(金) 20:06:13 ID:o7xvCjoC
投下終了です。これにて『ゼロの軌跡』は完結しました。


ルイズの気高い姿、レンが成長していくさまを書きたくてこのssを書き始めました。
うまくいかなくて苦しんだこともありましたが、完結できてよかったと思います。

『空の軌跡』はあまり有名ではないゲームでしょうが、興味を持ちましたらぜひプレイしてください。

長くなりましたが最後に。
ルイズとこのスレッドに幸あれ。

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:14:38 ID:HOTzvcKF
>>753
乙です!! 空の奇跡ってPCゲームだっけ?オフラインRPGの?


755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:16:04 ID:G16eAHQj
>>754
です。全3作。PSPでも出てます。

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:16:49 ID:G16eAHQj
あ、忘れてた。
軌跡の人、完結お疲れ様でしたー。

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:17:09 ID:bD4p1KVy
乙っしたー

そーいや、最近のファルコムのゲームやってないなあ。
PSP版も出てるようだし、買ってみたくなった。

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:30:31 ID:/Ibi/AJz
>>753
とても良い作品でした。作者さんありがとう。

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:41:09 ID:IEwYJ7Bb
レンの人に乙&GJ。
最後はちと駆け足かなーとも思ったけど、素敵な物語をありがとうございました。ラストシーンのルイズとレンの別れやキュルケの独白が綺麗だったなあ。

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:42:22 ID:C4bGkpTI
おつかれさまでした。
同時期に完結宣言をされて、同じ時間に投下したら印象が薄くなってしまう!
と、勝手にライバル意識を燃やさせて頂きました。
また別の作品で出会えるのを楽しみにしております。

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:50:23 ID:IEwYJ7Bb
>>760
チキの人?まさかノワール……じゃねえやナイトの人じゃないっスよね……w
まあ誰でもいいけど、言わせてほしい。
黒騎士さんのルイズ主従は格好良いから好きだー!
マムクートさんのルイズとチキは微笑ましいから好きだー!
軌跡さんのルイズ&レンのコンビは綺麗だから好きだー!

762 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 20:58:41 ID:Frkr9LQc
ゼロの軌跡の作者さん乙でした!
次投下大丈夫ですか?

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 20:59:46 ID:GMoWeFgS
書符『支援』

764 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 21:02:26 ID:Frkr9LQc
第五話
 
 
「使い魔っていうのは色んな種類がいるんだね、見たこともない動物がいるよ」
 
「使い魔召喚はハルケギニア全土から呼び出すからね、むしろあなたみたいに人間を呼び出すってことの方が珍しいの」
 
「へぇー」
 
「しかもこんなかっこいい人が召喚されるなんてねぇ、ダーリン?」
ルイズとラムザが会話をしているとキュルケがいきなりラムザの腕にしがみついてきた
 
「あ、あんたなにしてんのよツェルプストー!?」
 

「えっと、ダーリンってゆうのは僕のことかな?」
突然の事に戸惑うルイズとラムザ
 
「えぇ、あなた以外にいないわ、さっきの決闘見てたのよ、ダーリン」
 
「いや、まいったなこれは…」
苦笑するラムザ
 
「ちょっとなに無視してるのよ! ラムザから離れなさいよ!」
ラムザの腕からキュルケをひきはがそうとするルイズ
 
 
「みなさんごきげんうるわしゅう」
 
そんな中ふいに扉が開いて、紫色のローブに身を包み帽子をかぶった中年の女性が入ってきた
 
「皆さん春の使い魔召喚は大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」
 
どうやらこの授業の教師のようだ
 
「申し遅れました、このクラスを受け持たせていただきます赤土のシュヴルーズです。みなさんよろしく」
シュヴルーズの自己紹介が終わると授業が開始された
「はい、ではおさらいから始めましょうか。ミスヴァリエール、系統魔法についてお願いします」
 
「あ、はい、ミスシュヴルーズ、系統魔法には『火』『水』『土』『風』という四つの基本的な系統があり、今は失われた系統『虚無』がありますが、今は使えるものがいません。よって系統魔法には都合5つの系統がありますが虚無を分けて考え、四大系統とよばれています」
 
「素晴らしい!しっかりと復習しているようですね」
ルイズはシュヴルーズの質問に難なく答えた
 
「はい、その中で私は土系統の授業を受け持ちます。今日は土系統の基礎魔法、錬金をしたいと思います、みなさんこの石をみていてくださいね」
 


765 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 21:03:07 ID:Frkr9LQc
シュヴルーズがそういって呪文を唱え杖をふると石が輝く鉱物に姿を変えた
「ゴ、ゴールドですか!?ミスシュヴルーズ!」
 
「いえ、真鍮です、ミスツェルスプトー。ゴールドが錬金できるのはスクエアクラス、私はトライアングルクラスですので、ではこの錬金を…ミスヴァリエールやってみてください」
 
「え?」
シュヴルーズに気に入られたのか、再び当てられるとは思っていなかったルイズの顔はひきつっていた
 
「ミスシュヴルーズ、ヴァリエールに魔法を使わせるのはやめた方が…」
「そうです危険です!」
 
すると生徒達から擁護…とは言えない声があがる
「静かにしなさい!ミスヴァリエールは真面目な生徒です、できないはずがないでしょう!」
ラムザとルイズ以外の生徒はシュヴルーズの言葉に固まった
 
 
…なんだ?
あまりにも過剰な生徒達の反応にラムザは違和感を覚えていた
 
「私やります!」
 
そんななかルイズは自ら教卓の前まですすみでた
それを見たキュルケがラムザに声をかける
 
「ダーリン、なにかに隠れた方がいいわよ」
 
「なんだって?」
 
キュルケの言葉に疑問を感じながらもいうとおりにするラムザ
机の影に隠れた瞬間、突然轟音が教室に鳴り響いた
 
「!?」
 
あまりの事に顔を上げるとあたり一面爆煙に包まれ視界が全くない
唖然とするラムザにキュルケが教える
 
「これがルイズの二つ名'ゼロ'の由縁よ、魔法成功率が限りなくゼロに近いメイジ、それがゼロのルイズ」
 


766 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 21:03:59 ID:Frkr9LQc
煙が晴れるとシュヴルーズは気絶、生徒達はみななにかに隠れていたようで無事のようだった
しかし興奮した一部の使い魔が走り回り、飛び回り教室は凄惨な現場と化していた
その中で、爆発の中心にいたはずのルイズはススだらけになりながらもきずひとつなかった
 
 
結局この授業は中止となり騒ぎの原因であるルイズには、魔法を使わず教室掃除の罰がいいわたされた
たとえ魔法を禁止にされなくともルイズには関係ないことだったが
 
「はぁ…なんでうまくいかないんだろ…」
 
掃除をしながら呟くルイズ
 
「大丈夫、君はまだ学生じゃないか。学校とは学ぶ場所、君は今魔法を学びにきているんだ。まだ失敗したってかまわないじゃないか、いずれうまくできるようになるさ」
 
それに対し掃除を手伝っていたラムザが声をかける
 
「…………軽蔑したでしょ? あなたにあんなこといったのに…。貴族だなんていっても魔法の一つも使えないのよ?」
 
「僕の世界では貴族と平民の違いは魔法が使えるかどうかじゃなかったけどね。貴族かどうかは、生まれもあるけど、やっぱりその誇りや生き様にあると思うよ」
 
「トリステインでは魔法が使えることは貴族の絶対条件よ、やっぱり魔法が使えないと駄目なのよ」 
「ルイズ、君は魔法が使えないと言うけど…本当に魔法使えないなら何も起こらないはずだよ、あの爆発が起きるってことは魔法が使えないんじゃない、まだうまくコントロールできないだけさ。諦めず頑張ればすぐ使えるようになる」
 
ラムザの言葉にうなだれていたルイズが顔をあげた
 
「無理よ! 私は今までずっと魔法の練習を続けてきたわ! それこそ人の何倍も…それなのに…私はコモンマジックの一つも使えないわ…」
 


767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 21:05:08 ID:h7m00cuV
支援

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 21:05:41 ID:0aZ12gTT
軌跡の人乙でしたー

最近長編で完結する作品が増えてきたなあ
まとめの完結一覧が充実してきてうれしいwww

>>762
支援です

769 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 21:07:34 ID:Frkr9LQc
泣きそうになりながら言葉を吐き出すルイズ
また顔をふせてしまった
 
それを見てラムザは、少し躊躇らったが覚悟を決めたように話し始めた
「…僕の家はね、代々騎士団の団長を数多く輩出してきた国の中でも有数の武門の家だったんだ。父は元団長で天騎士、二人の兄も騎士団団長を勤めていた」
 
ルイズが再び顔をあげ、ラムザの話に耳を傾けた
 
「四人兄弟の中で僕と妹だけは妾の子だったんだ。でも父も兄達も分け隔て無く接してくれた。偉大な父と、腹違いの立派な兄達のそばで育ち、僕は劣等感をもちながら生きていたよ」
 
一言一言に感情が込められたラムザの言葉にルイズは聞き入っていた
 
「でも父や兄達と並べるように精一杯頑張った、結局いろいろあって騎士の称号は受けられなかったけど…大切な人を守る力と技術は習得できたし、自分のすべき事は全うできたと思う。…えっと僕の言いたいことわかるかな?」
 
「頑張っても駄目なものは駄目ってこと?」
 
「違う、確かに頑張っても自分の力ではどうにもならないことはある。でも初めから諦めていたら何も成すことはできないんだよ。頑張れば自分の思うものとは違ったとしても何か成すことができる。僕がそうだったようにね」
 
真剣に話すラムザを見て、ルイズはそれまで弱気になっていた自分を恥じた
「分かったわ、もう少し…頑張ってみる。でも、あなたの嘘を信じたわけじゃないからね!」
 
「うん」
 
ルイズの答えに対して笑顔で答えるラムザ
まだ自分の話を信じきれないようだが、二人の関係は最初より確実によくなってきているようだ

770 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 21:08:23 ID:Frkr9LQc
「さぁ、早く掃除を終わらせよう」
そういって掃除を再開しようとした時、教室の扉が開いた
 
「あの、掃除のおてつだいにきました…」
 
そこに現れたのはシエスタだった
 
「あぁ、君はシエスタ君だったね、ありがとう」
 
「いえ、あの、あ!シエスタでいいです! えっと、先ほどはありがとうございました! 私のような者の為に…」
 
「気にしないでくれ、僕が勝手にやったことだ」
緊張しているのだろうか、慌ただしい様子のシエスタに優しく声をかけるラムザ
 
「あら、ミスタベオルブは誰にでも優しいのね。」
 
「いや、あ、え?」
 
突然不機嫌になるルイズに困惑するラムザ
 
その後ルイズの態度に慌てるシエスタを宥めつつ、ルイズの機嫌をとりながらなんとか掃除を終えたラムザであった
 
 
 

その日の夕食はシエスタに呼ばれラムザはルイズと別にすることになった
最初は断ったもののシエスタに強く誘われひくにひけなくなったのだが、その後ルイズの機嫌がさらに悪くなり図書室の入室許可ももらえず、ルイズの機嫌とりにラムザが苦心することになったのだが、それはまた別の話だ
 
 
…………………
 
 
シエスタに連れられ厨房についたラムザを迎えたのは大勢の歓迎と豪華な料理だった
 
突然のもてなしにラムザは驚いていた
 
「えっと、え? これは?」
 
「がははははは、我らが剣よ! 俺はここでコック長をしているマルトーだ。今日はあんたのためにみんなでこれらを用意したんだ! 楽しんでいってくれ!」
豪快に笑う男の言葉にラムザが聞き返す
「わ、我らの剣?」
 


771 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 21:08:59 ID:Frkr9LQc
「おう、シエスタを助けてくれて、生意気な貴族の坊主相手に魔法も使わず剣で勝っちまったあんたをみんな歓迎してるのさ! だから我らの剣と呼ばせてくれ!」
 
「いや、そんな…気軽にラムザってよんでくれればいいですよ」
顔を赤くして話すラムザの背中を叩きながらマルトーが言う
「おう我らが剣ラムザ! 今日はたのしんでいってくれ! がはははははは」
 
やはり豪快に笑うマルトーと周りの人達からの歓迎は続き、ラムザが解放された時にはとっくに日が沈んでいた
 
 
………………
 
 
「いやぁまいったな、もうお腹いっぱいだよ」
 
「ふふ、みんなラムザさんの事誉めてましたよ。特にマルトーさんが、貴族と一緒に居させるにはもったいない好青年だって」
 
帰り道をシエスタと共に歩くラムザ
 
「マルトーさんは貴族が嫌いなのかい?」
 
「えぇ…まぁ。貴族様の中には平民を差別して力で脅すような人達もいますから…。マルトーさんのような貴族嫌いの人も少なくありません」
 
「そうか…」
この世界の貴族と平民の差に、イヴァリースの親友の事を思い出し、また胸を痛めるラムザだった
 
「あの、今日は本当にありがとうございました。また何かありましたらすぐ私にお申し付け下さい。それでわ、おやすみなさい」
 
「あぁこちらこそありがとう、おやすみ」
 
寮の建物まで着き二人は別れの挨拶をかわした
走ってゆくシエスタを見送りラムザはルイズの部屋に向かい階段を上がっていく
そうして目的の階までたどり着き廊下に出ると、目の前に大きなトカゲがいた
 
「えっと…君はキュルケのとこのフレイムかな?」


772 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 21:11:46 ID:Frkr9LQc
「きゅるきゅる」
ラムザの言葉に肯定の意を示すかのように鳴いたフレイムは、のっそりと近づいてきてラムザの袖口をひっぱりだした
 
「…? ついてこいってことかな?」
 
フレイムに連れられるままある部屋の前まで来たラムザ
その部屋の扉はわずかにあいていた
ラムザの記憶が確かならここはキュルケの部屋のはずだ
 
「…入れって?」
 
フレイムに押されるままに部屋に入る
中は薄暗くよく見えない
 
ふいに仄かな灯りがつき扉がしまった
開けた視界の中、ラムザが目にしたのは
「キュルケ?」
当然ながらその部屋の主であるキュルケであった
 
「あぁ、ダーリン。来てくれたのね」
 
その姿を見たラムザは顔を赤くして目を逸らした
なぜならキュルケはベッドの上にほぼ裸に近い露出度のベビードール姿で座っていたのだ
「な、なんてかっこしてるんだ!? キュルケ!」
 
しかしそんなラムザの声もお構いなしにキュルケは語り始める
「あぁ、ダーリン…。あなたは私のこと、はしたない女だって思うでしょうね…。でも思われても仕方ないの、わかる?
私の二つ名は'微熱'…。私はね、燃え上がりやすいの、松明みたいに。だから、こんな風にお呼びだてしたりしてしまう…。わかってるの、いけないことだって」
 
「と、とりあえず服を着てくれないかな?」
「このキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー、あなたに恋してるのもうこの気持ちは抑えきれないわ」
ラムザの言葉は黙殺される
そんな中窓の外から何者かが乗り込んできた
「キュルケ、その男は誰だ!」
「ペリッソン! えっと、2時間後に」



773 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 21:12:26 ID:Frkr9LQc
「話が違うじゃ、う、うわぁあああ!」 
男の話を聞かず火球を放ち男を追い出すキュルケ
 
「キュルケ! その男は誰だ! 今夜は僕とすごすんじゃなかったのか!」
「スティックス! ええと、四時間後に」
「そいつは誰だ! キュル…うわぁあああ!」
また違う男がまた火球で吹き飛ばされた
 
「今のは…」
 
「キュルケ! そいつは誰なんだ! 恋人はいないって言ってたじゃないか!」
「マニカン!エイジャックス! ギムリ! ええと、六時間後に」
「朝だよ!」
 
「フレイム!」
 
今度は三人の男がフレイムによって吹き飛ばされた
ラムザの言葉が出る前にだ
 
「少し君との接し方を考えなくちゃいけないかもね…」
 
「あぁ、違うのラムザ。私が本気なのは貴方だけよ!」
 
「僕が言ってるのはそういうことじゃないよ! もちろんそれもだけど! 人に向かって軽々と魔法を使うもんじゃない! 相手が怪我したらどうするんだ!」
 
「……ふぇ?」
 
「相手が怪我したら責任をとれるのか!? そんな軽率な行動をしていたら駄目だよ!」
 
「え、あの…あ、ごめんなさい…」
 
「だめだよ! もう! これからは気をつけてね!」

ラムザは全くもうとか子供のようにおこりながら部屋を出て行った
その後ろ姿を唖然としてて見送るキュルケ
 
「………………。」
 
「きゅる?」
微動だにしないキュルケを心配してか寄り添うフレイム
 
「ふふ……ふふふふ」
突然笑い出すキュルケ
 
「いい! いいわ! それでこそダーリン! 燃えてきたわ!」
ふられたにも関わらず熱くなるキュルケ
その姿を少し怯えながら見守るフレイムであった


第五話end


774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 21:15:35 ID:/Ibi/AJz
乙です。毎度思うけどキュルケは良いキャラですな。

775 :ゼロの騎士:2008/03/28(金) 21:15:57 ID:Frkr9LQc
これで投下終了です
ずいぶん前に書き上げていたんですが忙しく投下できていませんでしたorz

一応
ここまでに出てきたアビリティ

ヘイスト
プロテス
(意図しずルイズを)はげます
(意図しずルイズに)エール
(意図しずギーシュに)勧誘
(意図しずギーシュに)脅す
地烈斬
(ワルキューレに)連続拳
波動撃
一刀両断
両手持ち
テレポ
ショートチャージ
(ギーシュの)武器を壊す
(ラムザの知らぬ間に)ハートを盗む
(ワルキューレの剣)武器を盗む
(装備品扱いのワルキューレに)各種戦技



776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 21:27:13 ID:Fs0redfC
ラムザ投下乙。続き待ってます。

軌跡の人も、シェスタやルイズの台詞に小野不由美テイストを感じた。十二国記好きとしてはたまらなかった。完結乙。

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 21:29:57 ID:h7m00cuV
>>775
投下乙。
あと、一刀両断って言うアビリティってあったっけ?(似たようなもので肉斬骨断と言うものがあるが・・・)

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 21:37:29 ID:Frkr9LQc
>>777
あ…ないですね
すいませんミスりましたorz

779 :虚無の王:2008/03/28(金) 22:23:03 ID:ZWFJ1zJZ
お久しぶりです。

予約も無い様子ですので、少ししたら投下します。

780 :虚無の王 Trick25 1/13:2008/03/28(金) 22:24:30 ID:ZWFJ1zJZ
 空が立ち去った研究室は、薄暗いままだった。
 十年余に渡って堆積した探求心のなれの果てが、写本と用途不明な機材の姿で、腐臭と薬品臭とが混じり合う、得も言われぬ空気の底に沈んでいた。
 コルベールは自らの両手で、記憶の澱を丹念に掘り起こした。
 むっつりと沈黙する羊皮の表紙を選り分け、深々と黄ばみの食い込むフラスコと見つめ合い、遠い昔、どこかに失くしてしまった何かを捜していた。
 自分でも使い方を忘れた機械に、いつから在るのかも定かでは無い書物が、忽ち歪な小山を築いた。
 その様子は、フェニアのライブラリーによく似ていた。
 ピカピカに磨き上げられた学生用の図書館が貴婦人なら、教師のみ立ち入りを許された未整理の書庫は、差し詰めペチコートの下に隠された下痢腹だった。
 六千年の歴史が、人の手と探求とを拒んで発酵している場所だ。
 悪い意味合いでのチーズ臭は、煮ても焼いても食えない事を、何よりも雄弁に物語っている。
 そんな時間の肛門に、敢えて腕を突っ込んだのが空だった。異邦人の瞳は異様な光を放っていた。
 なるほど、この研究室はあそことよく似ていた。
 挽き臼に残された籾殻程にも意味の無い実験を繰り返している時、多分、自分はあんな目をしていたのだろう。
 溜め息を漏らした時、何かが軋んだ。果たしてそれが頭蓋の中と外の、どちらで鳴ったのか、コルベールにはよく分からなかった。
 壁から風が押し込み、黒いローブを研究室ごと飲み込んだ事についても、それは同じだった。


   * * *


781 :虚無の王 Trick25 2/13:2008/03/28(金) 22:25:39 ID:ZWFJ1zJZ
 二つ月から、冷え冷えと冴えた雫が滴り落ちた。
 大気は月の位置により、その密度を変える。ヴェストリの広場を睥睨する空は、水の重さで立ち込め、少年少女の肩にずしりとのし掛かっていた。
 風が去ると、広場に動く物は残されていなかった。
 陰気に揺れていた魔法燈は、既に呼吸を止めていた。
 翻然と靡いていた紫と茶色のマントも、今は何もかもを諦め、力無く地面に垂れ下がっていた。
 冷たく沈黙する広場に、二つの花弁が舞った。
 青銅の脚が砂を蹴り、屹然と大地に根を張った。ウィールを備えたワルキューレが二体。長槍が強固な防壁を形作る。

「そこから降りて貰おう」

 ギーシュは震える肺の中から、重たい一歩を引きずり出した。
 父祖の教えと、家門の名誉が、その背中を押し、足取りを助け、男としての矜持を保たしめていた。

「何者も――――トリステインの王といえども、勇敢なる貴族に侮辱を加える事は許されない。異界の王とあっては尚更だ」

 造花の薔薇が、短剣の鋭さで突き出された。
 背後には、四本の革紐を備えたクルークと、指揮棒にも似た短杖とが控えていた。
 ただ一振り、彫金を帯びた十字の杖だけが、地に伏して、この世界の全てから耳を塞いでいた。
 夜は貴族達の体温を吸って肥え太っていた。
 生臭い夜風の向こうに、二つの十字が浮いた。
 四つの吐息が凍り付いた。瞳が人の心を映す窓なのだとしたら、トリステイン貴族を蹂躙する異界の王は、人間ですらなかった。
 瞳に浮かぶ十字の光は、何よりも雄弁に、その異質さを物語っている。
 長身が羽の軽さで浮いた。
 トリステインの風は、身をかわす事無く、その足下にひれ伏し、踏み躙られるままに身を任せた。
 人は宙を歩けない。そんな単純な事実をギーシュ達が思い出した時、空気が割れた。
 風が撓み、波紋が生まれた。
 土メイジのギーシュ、火メイジのキュルケにすら、その様が見えた。
 刹那、濃密な空気の渦が、空の姿を飲み込み、四人の眼前から消し去った。
 タバサだけが、その動きを追う事が出来た。
 “無限の風〈インフィニティ・エアード〉”。トリステインの空が風の王に献じた“道”を、風メイジの知覚は正確に捉えていた。道が見えるなら行く先も分かる。
 崩れ落ちた火の塔が、天を仰いで光を吐いていた。
 誰が灯したとも知れない、小さな魔法燈の群が、主人亡き後も、忠実にその勉めを果たしていた。
 瓦礫の狭間に、影が浮いた。
 胸筋と両の腕が、白鳥の強靭さで開かれた。大きな掌が“空”を掴み上げ、無造作に引きちぎる。
 人を象る化鳥が羽撃きを打った時、後輪のスカルマークは膨大な空気を一呑みに飲み込んでいた。
 “玉璽〈レガリア〉”が目覚めた。
 ウィールが解け、四対のブレードへと姿を変えた。鋭い羽根は“空”と混じり合い、風に姿を変えて、どこまでも伸びて行った。
 やがて生まれた目に見えない翼は、その巨大な圧力をもって大地を打った。
 三人に許されたのは、タバサに遅れること二秒で振り向く事だけだった。
 何が起きているのか分からなかった。何を見ているのかさえも分からなかった。その精神は、意識を保ったまま機能を止めていた。
 大地から高々とせり上がる突風は、津波の密度を持っていた。
 風の一撃は大地を捲り返し、僅かに残された石像を砕き、建物の残骸を引き剥がして怒濤にくべた。
 石材の重みと、木材の槍を含んだ奔流が300q/hで押し寄せ、身動きも適わぬ犠牲者を忽ちに飲み込んだ。
 人影が独楽の勢いで舞った。群蜂と化した石片がワルキューレ、青銅の戦乙女をズタズタに引き裂いた。
 崩れた塔の表面に砕けたゴーレムは、怒りと復讐心とに取り憑かれて、石壁に突き立った。
 怒り狂う風の神が、その翼の下に展開させた不死の軍団。
 “翼の道〈ウィング・ロード〉”の“無限の空〈インフィニティ・アトモスフィア〉”。名もなき狂躁の格闘士ども〈Moon Struck Numberless Grappler〉。
 80m/secの永続的な加速を持つ凶器の噴霧は、広場を、本塔の残骸を、瞬く間に削り飛ばした。

782 :虚無の王 Trick25 3/13:2008/03/28(金) 22:26:53 ID:ZWFJ1zJZ
 主人が宙空にその座を定めた時にも、不可視の龍は獲物を求めて広場を暴れ狂っていた。
 吹き荒ぶ砂塵の中、四人は頭を地面に押しつけ、その牙から身をかわしていた。
 自発的に身を伏せたのは、タバサ一人だ。残る三人は、節くれ立った杖の一振りで、纏めて地面に叩き付けられていた。
 柔らかい頬に痣を作り、肩を痛め、危うく舌を噛み切りかけたが、抗議の声は無かった。
 何しろ、危機は去っていない。あちらこちらを飛び交うマントからは、傷だらけの手足が伸びていた。
 鋭い石片が、ギーシュの肩を打った。肩胛骨にまで痛みが突き抜けた時、体の下に、風が潜り込んだ。
 上下が逆転した。
 木材の一片が臀部を抉り、細っこい少年の体を、六mの高さから側溝へ叩き込んだ。
 逆さまの視界に、火花が散った。背筋に走る激痛が、ギーシュの呼吸を力任せに引きちぎった。
 腰には、怒り狂うオオスズメ蜂の大群が巣喰っていた。腰椎がずれ、ゼリー状の髄核が神経を押し潰す。
 無意識の内に振るう手に、杖は無かった。

「話にならへん」

 風は再び大地に身を伏せようとしていた。
 固い音が続いた。捲れ返った敷石の上に、長短の杖が小さく踊った。
 生無き死神が荒れ狂う中、支配者たる風の王は唯一自由な存在だった。無力なメイジから、杖を奪い去るなど造作も無い。
 造花の薔薇は、力無く項垂れていた。指揮棒は軽快に敷石を蹴った。革紐を帯びたクルークの動きは、どこか鈍い。
 最後に、十字型が乾いた音を立てた時、異変が生じた。
 三つの炎が空を睨み据えた。
 見えない打撃の到達は、何よりも速かった。
 全身に刃を備えた戦乙女が、愛憎交々、抱きかかる。
 掌に固着する風が、エアハンマーを、火球を弾いた。背から抜き放たれた一刀が、背後の火炎を斬り散らす。鋼の蹴足が、ワルキューレを二つに引き裂く。
 帽子の下から、十字の眼光が炯々、広場を睨め付けた。
 杖を持たずに魔法を使えるメイジは存在しない。この場には、他に誰も居ない。
 四人の貴族は、例外無く杖を手にしていた。但し、ルイズ、タバサのそれは従来の物ではなく、一般的な指揮棒型だ。

「言った筈だ。これは決闘ではない」

 治癒の魔法を駆使しながら、ギーシュは敢然と立ち上がった。
 杖は貴族の誇りであり、同時に命綱だ。人生を左右する様な教訓は、一度も有ればそれでいい。
 タバサにキュルケは、一本きりの杖に命を委ねられる程、安穏とした人生を送ってはいない。
 照準にも似た目が、最後の一人を捉えた。
 顔を涙でベタベタにしたヴァリエールの三女は、それでも王権と貴族の危機を前に、震える膝で矜持を支え、震える手で、空と出会う前から振るっていた杖を構えていた。

「教えた通り、バックアップの杖持っとったか。偉いやん」

 不意に、空は笑顔を浮かべた。昨日まで――――いや、夕刻まで頻りに見せた笑みだった。
 その眩しさが、ルイズの目を潰し、膝を砕いた。

「あんたって奴はっ!」

 微熱が灼熱の劫火に変わって燃え上がった時、タバサもまた、風となって躍り出た。
 キュルケの唱える呪文が、為すべき事を教えてくれた。
 仲間が上位の魔法を行使するなら、自分は手数と速度で相手を抑える。
 短い吐息が、爆発に変わった。エアハンマーの一撃と、“空”の壁が弾け、千々に分かれて砂塵と共に広場を駆け巡った。
 そのままの速度で、タバサは飛び込んだ。
 空の指に粘度を帯びて絡みつく風が、はっきりと見えた。
 魔法さえ弾く風の壁だ。自分の軽量など物ともしないだろう。
 だが、片腕なりとも引きつけられれば、それでいい。
 “風の玉璽”がタバサを睨んだ。
 気付いた時、視界がくるりと回っていた。肉付きの薄い上体が逆さまを向き、腰を引きずり、両脚を天に向けて振り回した。
 水平に飛来した竜巻が、風メイジを飲み込んでいた。
 タバサは咄嗟に風を掴み、流れに身を任せた。さもなくば、気圧の殴打でバラバラにされただろう。
 砂塵が鑢となって体を掠めた。視界の側転に併せて、内耳が胃を揺すったが、風竜の飛行と、エアトレックに慣れたタバサには、まだ余裕が有った。
 このまま転落すれば、受け身も取れずに、あの世行きだろう。レビテーションで脱出を図る。

783 :虚無の王 Trick25 4/13:2008/03/28(金) 22:28:03 ID:ZWFJ1zJZ
「!――――」

 龍の食道に、信じられない物が見えたのは、その時だ。
 デルフリンガー。長さ一五○サントの薄刃が、風車と化けて迫って来る。
 平面積が広く、なにより人間などより遙かに軽い長剣だ。追いつかれるまで僅か一瞬。何をする間も無い。
 黒いドレスが、花弁と舞った。
 錆びた刃が全身に絡み付き、少女の柔肌を無惨に陵辱した。
 鮮血を帯びた回転翼が、塔の残骸を抉った。
 ぶ厚い石材は、乾涸らびたチーズほどの硬さも持ち合わせてはいなかった。

「畜生!相棒の奴め!なんて酷ぇ事しやがる!」

 退屈屋のインテリジェンスソードは、自分が刃物である事を忘れていた。
 少なくとも、持ち主よりも人間らしい、と言う意味で、彼の思考は人間の物だった。

「大丈夫か!嬢ちゃん!」

 遙か後方。
 力無く風に巻かれる少女に、命を持つ剣は声を張り上げる。
 その時、地上に篝火が生まれていた。
 術者の精神力を吸い上げて、みるみる肥大化する火球は、その大きさに合わせて、杖先からゆっくりと距離を取った。
 膨張する空気を孕んで、ドレスの裾が羽ばたいた。
 メロン大のサイズで産み落とされた炎は、既に一抱えほどにも成長していた。
 熱波が地面に落ちて波紋を生んだが、それでも激情にかられた火メイジの怒りを飲み干すには足りなかった。
 土の中で、泡が弾けた。
 大地の波紋は復層の熱い襞に変わっていた。火球は溶ろけた地面を泳ぐ様にして、なおも前進と膨張とを続けていた。
 その巨大は、既に術者の身の丈に倍するまでになっている。
 火×火×火。術者の怒りが、そこにもう一つの力を加えていた。
 火の四乗スクウェア・スペル。その名もずばり“焼き尽くす”。
 激情と喜悦とが、紅い唇の上で混じり合った。
 岩をも溶かす数千℃。人間など跡形も残らない。
 嘗て自分の微熱を煽り立てたのは、あの男が腹の底に溜め込む、濃密な闇だった。
 空の肉体を引き裂き、黒々とした腹の内を引きずり出す瞬間に、キュルケは言いしれぬ官能を覚えていた。
 杖先が空を射抜いた。
 扇情的なドレスがはためいたのは、同時だった。
 大地は煮え立ち、蒸気の帯を吐き出していた。
 飛び散った熱塊が、あちらこちらで炎の花を開いていた。
 赤い瞳の中で、時が止まった。
 激情の全てを注いだ炎が消え去った時、炎メイジの感情は完全に麻痺していた。
 蒸気の向こうに、十字の双眸が覗く。
 スクウェア・スペル。“火”の四乗は一人のメイジが到達し得る、最強最高の殺傷力だ。それが、いとも容易く吹き消された。
 異界の王は、自分の築き上げて来た過去も、目指すべき未来も、たった一陣の風を以て否定して見せた。
 凍り付いた鼓膜を、悲痛な鳴き声が叩いた。
 背後から風が重くのし掛かった。そこに風竜の姿を目にした時、キュルケは今度こそ愕然とした。

「まさか……」

 身動き適わぬ主人を救う為、敢然、竜巻にその首を差し込んだ竜は、翼の付け根を撃ち抜かれ、大地に崩れ落ちようとしていた。

「……さっきの風は……」

 私の炎ではなく――――事実を悟った時、数tの衝撃が、キュルケの頭に降りかかった。

784 :虚無の王 Trick25 5/13:2008/03/28(金) 22:29:41 ID:ZWFJ1zJZ
 シルフィードの巨躯が、無造作に大地を叩いた。
 翼の下から土砂が舞い上がり、砂塵の波が広場に倒れ伏した。
 砂煙の向こうから届く苦鳴は、赤子の悲痛と無力感を帯びていた。翼をもがれた風竜は、破れた鱗と筋骨の間から、幼体の本性を晒していた。
 空気が立て続けに弾け、あちらこちらで茫洋と浮かぶ赤光から、焼けた砂の臭いを運んで来た。
 風の悪戯から帽子を取り返すと、空は風竜の鳴き声を睨み据えた。

「やはりな」

 車輪が天を差して回った。
 高速型ワルキューレは翼下を滑り抜けて横転。主人を石壁目掛けて放り出していた。
 魔女の一撃から回復を見た少年は、再び腰を抉られたが、それでも本望だっただろう。
 少なくとも、腕の中に庇った少女は無事だった。
 その向かいでは、巨大な火トカゲが、同じく巨大な乳房を口にぶら提げていた。

「ああ……ありがとう、フレイム」

 情熱的な友人と対照的に、タバサは無言だった。小さな体の至る所に走る金創から、血の気が漏れていた。
 眼鏡の片側からは、レンズが失われていた。
 残る一方には蜘蛛の巣様に罅が走っていた。
 目に飛び込む十体の忠実な使い魔は、どれもが悲痛な姿を晒していた。
 掌の中で金属のフレームが潰れた時、翡翠の瞳の中で炎が弾けた。
 大気の層がずれた。
 内懐から水分を引きずり出されて、学院中の風と言う風が神経質な軋みを上げていた。
 蒸気が渦を巻き、黒いパーティドレスがはためいた。
 その後背には、巨大な氷塊が浮いていた。
 水晶の竜は、その姿にも似た澄んだ唸りを上げて、空気を吐き出していた。
 白濁を生む気泡がことごとく失せた時、どこまでも透き通る氷の鱗は鋼鉄の堅固を備えていた。

「……無茶しよるわ」

 風の王だけではなかった。辺りから湿度が完全に失われた事を、全員が悟った。
 空気が肌の水分を急激に吸い上げ、小さな傷がぱくりと口を開けた。
 ぼやける空めがけて、タバサは杖を振り下ろした。
 氷竜が駆けた。
 風メイジの操る二尾の竜は、大気の抵抗を受けない。風の隙間に滑り込み、最速で目標へと殺到した。
 空気が割れ、鼓膜に突き刺さった。
 氷竜は“空”にその頭を突き立て、動きを止めていた。数十tの運動エネルギーが水晶の体に幾筋もの罅を入れ、その体を断ち割っていた。
 氷竜が粉々に砕けた。
 時を同じくして、黒いパーティドレスのスカートが、その根本まで引き裂かれた。
 “風の玉璽”がゆっくりと持ち上げられた時、“牙の玉璽”が大地を蹴った。
 義足の踵でウィールが幾重にも剥がれ、四つの翼を形取った。生み出された風は、氷塊の一つ一つを包み込み、扇状に押し出した。
 閃光が生まれた。
 単分子の鋭利を持つ水晶片が、弾丸の加速を得て、奔湍、“空”を引き裂いた。
 黒いドレスに染みが浮いた。
 人体など容易く貫通し、鉄塊さえ削る死の雨を、タバサは正面から突き抜けた。
 その白い肌に刻まれたのは、せいぜいが浅い発赤と、僅かな火脹れだけだ。
 時速100リーグ超の速度で駆ける少女の後には、キュルケが控えている。
 怒りに燃える火のメイジは、それでも、その時々で自身が為すべき事を、よく理解していた。
 牙のウィールが、地面を削いだ。
 柔らかい頬の中で、奥歯が固く噛み締められた時、引き裂かれたスカートの隙間から、白い脚が刃物の鋭さで抜き放たれた。
 “玉璽”が吼えた。
 熱として放散されるべき制動エネルギーの全てが、不可視の“牙”に変わる。その効率は、限りなく100に近い。
 弧月の衝撃が砂塵を弾き、瓦礫を両断した。その俊速鋭利は、いかなる風をも凌いでいる。


785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 22:30:12 ID:oB+pJotz
支援

786 :虚無の王 Trick25 6/13:2008/03/28(金) 22:30:50 ID:ZWFJ1zJZ
 空の姿が失われた。
 タバサの杖に生まれたブレイドも、逆関節の膝を備える立体展開型ワルキューレも、“牙”に続く追撃の火球も、そのことごとくが標的を見失った。
 “牙”はいかなる風よりも速く、鋭い。それ故に、気圧差を路面と変える“翼の道”にとっては、格好の道だった。
 衝撃波の月輪が、風の王を瞬く間も無く、後背へと運んでいた。
 鋼の踵が、腰椎の間に割り入った。哀れな火トカゲの悲鳴は、誰の耳にも届かなかった。
 同時に落ちた風の種が、横殴りの暴風と化して四人の体を弾き飛ばしていた。礫が飛び交い、しなやかな体のあちらこちらに、激痛を植え付けた。
 闇が落ちた。
 二つの月を覆う雲は、どす黒く濁っていた。
 体が鉛の重さで、大地に沈み込んだ。
 ギーシュの体は主人への服従を拒絶した。命令に倍する強さで、激痛と無力感とが返って来た。
 砂と血にまみれた唇は、呪文の代わりに喘鳴だけを吐き出していた。
 粘り気を帯びて淀む思考の中で、ギーシュは必死に治癒の呪文を捜していた。
 元来が土メイジだ。水魔法は得手としない。若い体を通じて、一生涯の未来に刻みつけられた痛手をぬぐい去る方法は、記憶のどこにも転がっていなかった。
 首にはまるで力が入らなかった。頭が持ち上がらない。体が持ち上がらない。
 月が消えた。目を閉じると、体の重みが暗闇の中に溶け落ちた。
 ひんやりとした土の感触が、あちこちにこびり付く焼灼感を攫って行った。
 意識と体が形を失って祖国の大地に消えた時、最後の一息が天に吸い込まれた。

「ギーシュっ!」

 その一声が、少年の胸を蹴り付けた。
 ひっくり返った心臓が、焼き潰れんばかりに、血液と酸素の塊を体中に押し出した。
 指先で、耳たぶで、目で、炎と痺れが混じり合い、頭蓋の中で、細い血管が数本、危うく破れかけた。
 空が居る。
 火トカゲの赤い皮膚を鋼の脚が踏み破り、瞳の中では十字の印が冷たい光を帯びている。
 二つの背中が見える。杖を手にして風の王と対峙するのは、マリコルヌとレイナールだ。

「ギーシュっ!よかったっ!ギーシュっ!」

 すぐ背中で、モンモランシーによく似た声が泣いていた。
 ずれた脊椎も、全身の打撲も、ギーシュの邪魔をする事はしなかった。
 手には杖が有って、まだ数体のワルキューレを生み出せるだけの精神力は残っていた。

「ありがとう。もう大丈夫だ」

 ギーシュはその言葉を、行動で示して見せた。
 キュルケと、タバサ。褐色と処女雪の肌にまとわりつくドレスの残骸は、目に毒だったが、その仕草は気力に満ちていた。
 水メイジの力とは、全く大した物だ。
 ただ一人、ルイズだけは目に力が無かった。両膝に肩を預け、深い深い大地の底に、昨日までの思い出を捜していた。

「何が起きているの?」
「見ての通りだ」
「あいつは何者?」

 数多の貴族が、糸の切れた人形の無造作で、あちらこちらに転がっていた。
 土煙の向こうに光が浮いた。
 十字の双眸。それは、人間が決して持っている筈の無い光だった。

「風の王。この世界の敵だ」

 この光景を前に、その単純な事実に気付く事が出来ない貴族は、一人も居なかった。

787 :虚無の王 Trick25 7/13:2008/03/28(金) 22:31:23 ID:ZWFJ1zJZ
 意志力により世の理を曲げる系統魔法。二桁に登る杖先の、一つ一つに籠められた貴族達の精神が、異界の王に破滅を迫っていた。
 ギーシュはぐるりを見回した。事態を察して、救援に駆けつけた仲間が10人。誰もが、今夜に合わせて着飾っていたが、瞳に宿る力が、華美なドレスを戎衣に変えていた。
 モンモランシーと目線が絡んだ時、二人は頷き合う間も無く、踏み出していた。歩足が揃い、杖先が並列で空を睨み据えた。

「岩をも砕く乙女の激流!受けてみなさい!」

 広場の中央を占めていた筈の噴水は、どこにも見当たらなかった。
 ただ、沁み出した地下水と、グズグズの泥土だけが、その痕跡を留めていた。
 大地が爆ぜた。
 汚泥に飲み込まれたまま、鬱々と蒼い息を繰り返していた水は、メイジの呼びかけに目を醒ました。
 大地をはね除けた数百sの水が、竜尾と化して“空”を螺旋に斬り裂いた。
 岩塊が立て続けに弾けた。
 数トンの圧力に無限の貫通力を与えているのは、土メイジの操る練金の魔法だ。
 超高圧の水流と、微小の金属粉が合わさる時、あらゆる物質を切断するウォーターメスを生む。
 “風の玉璽”が竜の鱗を捉えた。
 正確には、鱗の表面に伸びる気圧差を捉えて駆けた。
 風と水とでは密度が違う。持続的な圧力が加わり続ける限りにおいて、大気の壁で防ぎ止められる訳が無い。
 水流が一つ身をくねらせる度に、小石が弾け飛んだ。金属粒子の顎が、“無限の空”をみるみる食い破った。
 夜の半ばが切り取られた時、黒衣が翻った。
 素脚が白刃の白さで抜き放たれた。“牙の玉璽”が生み出す衝撃波は“空”を裂き、風を捉える檻の格子だ。
 超音速の斬撃は正確に、空が駆ける“無限の風”を断ち割った。
 金属の脚が“牙”に吸い付いた。ハルケギニアの空を、貴族の少年達が取り戻した時、それが風の王に許された唯一の道だった。
 しかし、忠実なる使い魔を蹂躙された風メイジに、逃走を許す慈悲は無い。
 黒いスカートが羽根となって舞い上がり、“牙の玉璽”が天を衝く。
 “空”が十字に裂けた。二つの“牙”が交錯し、照準の一点を撃ち貫いた。
 衝撃波と高密度の風とがぶつかり合い、天が落ちた。
 千々に引き裂かれた“空”が、刃の鋭さで降り注ぎ、少年達の鼓膜を刺し貫いた。
 風の王は両の翼を広げて、更にその上まで舞っていた。
 足下が真っ赤な光に包まれたのは、その刹那だ。
 キュルケは風を読む術を持たない。空の動きを追う事も出来ない。
 だが、その魔法は熱源を追って獲物をどこまでも追い詰めた。
 波打つ赤毛の周囲で、ルビーが踊っている。次々と生まれる炎は、次々と赤い光線へと姿を変え、屈折を経て天へ吸い込まれて行く。
 レイナールを始めとする火メイジ達の火球が追随する。
 光線が、火球が折り重なる様にして宙の一点を目指す。みるみる遠離る炎熱は、一行に小さくならない。それ所か、みるみる肥大する。
 マリコルヌ達風メイジの仕業だ。頭上の“空”は、濃密な酸素の海へとその姿を変えていた。
 炎は風を吸って膨張した。風は炎の高熱で膨張した。
 “空”が圧力の限界を超えて弾けるには、数秒で足りた。
 目の奥で、真っ赤な光が爆ぜた。
 耳から飛び込んだ轟音が、心臓を殴りつけ、脳の機能を瞬間的に麻痺させた。
 閃光は雲を裂き、地平線まで飛んで行った。
 トリステインの貴族として生まれた事を、ギーシュは改めて誇った。
 これが魔法の力だ。貴族の力だ。
 他国から発展の遅れを論われ、嘲笑を浴びながら、始祖ブリミルの血統を引き継ぐ王国は、頑なに伝統を固守して来た。
 経済に劣り、兵数に劣るとは言え、魔法戦力の絶対数は、大国ガリアさえ凌駕した。
 それが、猫の額ほどの国土に身を縮める小国が、紛争の巣窟ハルケギニアで独立を守り通して来る事が出来た所以だった。
 例えば、あの恐るべきエルフの様に、或いは異界からやって来た王の様に、単体で超越的な力を持つ脅威に対抗する手段であり続けるのが、トリステインの役割ではないか。
 ギーシュはふ、と考えた。
 魔法戦力でトリステインに勝る国は無い。
 局地的な破壊能力で、トリステインに勝る国家は存在しない。

「なら――――」


788 :虚無の王 Trick25 8/13:2008/03/28(金) 22:33:23 ID:ZWFJ1zJZ
 淀んだ声を、風が攫った。

「どうやって、倒せばいいんだっ……こんな化け物をっ」

 眼前に空が居る。
 逞しい腕が、二つの月を引きずり降ろす。
 長い脚が鞭としなり、“風の玉璽”が複雑な印を描いた時、“空”を産み落とす雫が、大地で弾けて渦を巻く。
 果たして何度目だろう。
 視界が暗転した。
 耳の中では細切れの衝撃が踊っていた。
 痛みは感じなかった。再び意識が繋がった時には、自分の手足がどこに有るのか分からなかった。
 平衡覚はとっくに失われていた。烈風が体温を根刮ぎ奪い去り、四肢の感覚を麻痺させていた。
 紫色の唇の上で、血と唾液が凍り付いていた。
 視野の片隅を誰かが飛んで行った。最初から倒れていた貴族かも知れなかったし、後から駆けつけた仲間かも知れなかった。
 どの道、その判別をつける事は、あまり意味が無さそうだった。
 黒い塊が動いた。地に伏せたタバサは、それでも杖を手放してはいなかった。
 その近くでは、赤毛が炎の様に揺れていた。
 それは絶望的な光景だった。
 系統魔法は意志の力によって世の理を曲げる。激烈な感情のうねりは、しばしば貴族に実力以上の能力を発揮させる。
 故に貴族は詩文技芸により感情を磨き、かつ、その情動を制御する理性と知性を重んじる。
 二人はトライアングルメイジだ。そして、異世界からの侵略者を前に、貴族の範とも言うべき力を発揮した。
 岩を融かし、学院中の大気を操るその力は、明らかにスクウェア――――始祖が一人の貴族に許した、究極の域に達している。
 その力が、まるで手品の如くあしらわれた。
 ならば、結論は一つだ。四大系統魔法では、この男は決して倒せない。
 薄く開けた目の中で、ギーシュは残された意志力の一切をもって、眼球を動かした。
 月の動きにも遅れて動く視界は、何人かの仲間を捉えた筈だった。それが誰かも、何人かも、分からなかったし、分かっても無駄だった。
 立てる者など、最早一人も居なかった。
 ギーシュはたった一人を捜していた。それは、たった一つの可能性だった。
 純白の薄布が、粉雪の軽さで舞った。青ざめた肌は、白く透き通っていた。
 数多の貴族が勇敢に戦い、ついには倒れる中、とうとう呪文の一つさえ唱える事が無かった一六歳の少女は、誰よりも深刻な打撃を受け、打ち拉がれていた。
 その心は、意識が体を手放すずっと前から、機能を失っていた。無慈悲な風が、呼吸する人形を、右に左に運んでいた。
 彼女だけは助ける。無事、この場を脱出させる。
 それは、一人の貴族が自身に課した、最期の使命だった。
 四大系統が通用しない今、希望は一つだけだ。彼女の中に眠ると言う伝説の系統だけだ。
 ギーシュは過去の過ちを悔いずにはいられなかった。
 この場からたった一人の乙女を連れ去る、最良の手段を彼は手にしている。問題は、それを空が知悉している事だった。
 モット伯邸に乱入した空と平民達。助けるべきではなかった。
 無惨に引き裂かれた“空”と、欠けることの無い暗黒が、眼の中で入り交じった。忠実なる使い魔ヴェルダンデが足下で合図を待っている。
 後はタイミングだ。しかし、あの男がそんな機会をくれる物だろうか。
 ギーシュは目を戻した。恐るべき風の王から、ほんの数秒間でも強奪出来る人間は、この場に二人しか知らなかった。
 タバサは己が意のままになる一点をもって、空と対していた。
 翡翠の瞳は短剣の鋭さを帯びていたが、いかな意志力により奇跡を生む貴族といえども、視線一つを以て相手を殺傷し得る道理は無かった。
 キュルケはどうだ。
 目を巡らせようとした時、首から背中にかけての筋肉が割れた。声にならない悲鳴を上げた時、目の前に赤い何かが見えた。
 柔らかく弾力の有る物体が正面からぶち辺り、炎の熱を以てギーシュの呼吸を塞ぎ止めた。
 激痛が、鈍った意識に喝を入れた。それが幸運かどうかは分からない。
 万全の判断力が連れて来たのは、ただ絶望だけだった。
 凍て付く様な手に仄かな暖かみを覚えながら、口元を塞ぐ何かを押し退けた。
 それは褐色を帯びた、豊かな母性だった。
 呼吸は相変わらず自由にならなかった。
 吹き荒ぶ風は、水の冷たさと密度を持っていた。
 赤毛が塞ぐ耳元で叫んだ声は、自分にも半分聞こえなかったが、ゲルマニアの少女が振り向かないのは、多分、そのせいではなかった。

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 22:33:23 ID:aSjO0TjT
支援

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 22:33:47 ID:aSjO0TjT
支援

791 :虚無の王 Trick25 9/13:2008/03/28(金) 22:34:29 ID:ZWFJ1zJZ
 何も無い広場に、空が立っていた。
 空だけが立っていた。
 栄光あるトリステイン貴族達の姿は、全てが足下を吹き荒ぶ砂塵の中に霞んでいた。
 精神力はまだ残っている。ワルキューレはまだ生み出せる。
 だが、それが何の意味を持つだろう。この轟風下で活動可能なゴーレムを作る術を、ギーシュは知らない。
 金属の脚が、砂利をかき混ぜた。
 広場を振り回す大渦に、比較的ささやかな殺傷力を追加しながら、その脚はこの場で唯一価値有る物に向けられていた。
 ギーシュは堪らず、ワルキューレを生み出したが、青銅の乙女は、その姿も定かにならぬまま、どこかに飛んで行った。
 今頃、誰かの頭蓋を踏み潰しているかも知れない。
 空は不意に月を見上げた。“空”を産み落とす雫を、なお、引き落とそうとしているかの様だった。
 最早、風の王にとって、この広場に警戒しなければならない物は無い筈だ。
 天から六つの赤い瞳が、広場を睥睨していた。
 この時、ギーシュは全身の痛みを忘れ、腕の中で力を失う少女に目を落とした。その手に、杖は握られていなかった。
 赤い光は地上で風と溶け合い、広場を焼き払った。


   * * *


 ぐずぐずに捲れ返り、焼けこげ、あちらこちらから煙をたなびかせる地面に、丸々とした洞窟が口を開けていた。
 少年の冒険心を刺激するには、あまりに深く、狭く、そして恐らく、相応の長さを備えているであろう縦穴は、陰鬱な闇の中に沈んでいた。
 空にとっては、見覚えの有る物だった。
 ギーシュの使い魔。女神の名を持つ大モグラは、嘗て貴族に仇為す不逞の叛徒に逃げ道を与え、首謀者たるテロリストの手間を、大幅に減殺してくれたのだ。
 あの時と違い、この深い深い穴は、自分を歓迎もしていなければ、目的地に案内してくれる親切心を備えている様にも見えなかった。
 心の中で、空は大モグラの穴を埋め立てた。
 何時までも、地の底に消えてしまった可能性を捜している訳にはいかなかった。

「どうやら、腹括った様やな」

 崩れた本塔の足下には、何も転がっていなかった。
 嘗て、この世界の先進的な物の全てを収めていた、木造の宝物庫は、異世界の暴風の前に一堪りも無かった。

「はて?何の事ですかな?」

 だが、その先進技術を生み出した頭脳は健在だった。
 奇怪な研究室の主には、過去の成果のことごとくを失った悲壮感の一つも見られなかった。
 ただ、風の強さを図る様に、そっと足を進めていた。

「誰に着くか。何を為すか。今の体制が大事言うんは、面白みあらへんけどな。まあ、健全な発想と違うんか?」
「全く。何を言っているのか、分かりませんな」

 黒いローブが風に靡いた。外見に似合わぬ歴戦の勇士は、この距離を限界点と判断した。
 これ以上、竜の腹に踏み込めば、為す術も無く飲み込まれ、引き裂かれるだろう。

「私は教師だ。生徒を守るのは当然の事です」

 固い足音が、今の今まで、この発明狂の火メイジが姿を現さなかった理由を教えてくれた。
 右大腿の下には一本の杖が伸びていた。
 一目には義足と誤認しかねないが、コルベールの下腿は健在のまま、直角に折れて後に伸びていた。
 二人で開発した、腕を必要としない松葉杖。倒れ込む荷棚の下敷きとなった腓骨が癒えるには、まだ少し時間が必要だった。
 発明者とはしばしば、発明品を扱う上でも第一人者となる物だ。
 コルベールと風変わりな杖の関係も、多分の例に漏れなかった。
 片脚の中年男は、負傷を感じさせない確かな足取りで、空と対峙した。
 周囲の状況は、見渡すまでも無かった。
 時折、風の向こうから、すすり泣きや呻き声が聞こえて来たが、その弱々しさは幽霊の囁きを思わせた。
 多くの学徒達は、鉛の重さでのしかかる“空”の下で、ただただ沈黙していた。

792 :虚無の王 Trick25 10/13:2008/03/28(金) 22:35:39 ID:ZWFJ1zJZ
「私は懺悔しなければならない」

 杖越しに、十字の瞳が冷たい光を放っていた。
 対するコルベールの目は、獲物を前にした蛇の様相を帯びていた。
 眼窩の奥に燃える火が、瞳孔を縦長に切り開いた。

「私は貴方が危険な人間である事を知っていた」
「それ、後知恵と違うん?」
「貴方は国籍を感じさせない」
「あん?」
「貴方は、そう、奇妙な言い方になるが、国際的なのだ。それは、最も利己的かつ、邪悪な人間に共通した形質だ。例えば、あのレコンキスタの様に」
「お前、奴らの思想が気に入っとったみたいやんか」
「そう。だから、懺悔しなければならない」

 古い貴族の本能は、レコンキスタの急進的で過激な思想を拒んだ。
 異を唱えたのは、探求の末に磨き上げられた知性と、強靭な理性だった。
 彼等の理論にも、一理有るのではないか。
 その思想が正しく実現するのならば、より豊かな社会が築けるのではないか。

「全く、愚かだった」

 声の裏に、軽薄な自嘲は見られなかった。その声は断頭台の重さと鋭さを帯びていた。
 なまじ余計な経験を積んだ男は、自身の過去を、ただあざ笑うだけで許してやれる程、寛容にはなれない物だ。
 そう。全く、自分は愚かだった――――コルベールは悔いた。
 理性も、知性も、時として激情より尚、強い力で人を惑わす物だと言う事実から、意図的に目を背けていた。
 それは、人間の卑小、自身の無知無力を顧みない、最も傲慢な愚かさだと言うのに。

「私は貴方が連れて来た“風”に酔っていた。だから、貴方の危険性から目を背けようとした。無意識の内に、隠蔽さえ目論んだかも知れない」
「今は素面に戻りよった?」

 コルベールが杖を翳すと、夜空はどこかに行ってしまった。
 “空”はただ、ただ、青白い、一種悽愴な顔つきで、惨事の現場を冷たく見下ろしていた。
 凡そ、夏の夜には相応しからぬ光景だった。
 青みを帯びた、銀の光が静かに舞い降り、この場に佇む、たった二人の男を冴え冴えと照らし出していた。

「一つ、お願いがあります」
「なんや?」
「降伏して下さい。私は貴方を殺したくはない」
「笑えん冗談や」
「冗談では言っていない」
「は。なら、なんぼか笑ってやれるわ」

 十字の双眸が凍て付く様な光を放った。
 自身が目指す“空”よりも尚広く、高いプライドを持つ風の王は、眼前に立つ火メイジの人となりを良く知っていた。
 口元に貼り付けた笑みには、嘲りではなく、一種の高揚を伴う警戒心が浮いていた。
 笑みを浮かべたのは、コルベールだった。

「楽しかったですぞっ!」

 杖先が鞭としなり、宙空にルーンを刻み付けた。

「貴方と過ごした日々は、実に楽しかったっ!」
「ワイもなんや、そんな気がせんでもないわ」

 大剣が地に突き立てられた時、二つのウィールが解けた。四対の翼が風と溶け合い、渦を巻いた。
 白夜の海から、炎の卵が滑り落ちた。殻を払って生まれたのは、質量を脱ぎ去った、どこまでも純粋なエネルギーだった。
 地上では巨大な竜が渦を巻いている。
 光と風が溶け合い、膨れあがり、そして弾け飛んだ。

793 :虚無の王 Trick25 11/13:2008/03/28(金) 22:36:49 ID:ZWFJ1zJZ
 目尻から涙が零れた。
 体中の筋肉が心臓に至るまで痙攣し、焼けただれた肺を吐き出そうとしていた。
 世界中の“空”を支配せんと目論む風の王は、この時、自分の体一つ支配する事が出来なかった。
 焼け焦げた空気を、最後の一滴まで追い出すと、漸く目の中で広場の状況が光を結んだ。

「ったく。無茶しよるわ」

 喉を撫でる異邦人に、我が身を省みる殊勝さは見られなかった。
 学院の西側半分は、巨神の鎌でざっくりと抉り取られていた。
 それでも虚無と火を象徴する塔は、僅かばかりにその形を残していた。
 石組みの壁では、火のメイジが十字を象っていたが、生憎、この世界に救い主は生まれていない。
 十字架はどこまで行っても、刑罰の道具であり、罪悪の象徴でしかなかった。
 あちらこちらから地を這う様にして届いたすすり泣きの声も、呻き声も、今は聞こえなかった。
 広場に静寂が降りた。動いている瞳は二組だけだ。
 片隅には風竜が翼を降ろしていた。動く事が無いと言う一点において、ガリアから来た少女の使い魔は、石像と変わりが無かった。
 そのすぐ傍では、おなじ様に動く事を忘れた主人が、唯一動く一点を以て、空に殺意を向けていた。
 空は本塔の痕跡へと足を向けた。

「……終わったのかい?」

 瓦礫を縫って、声が届いた。
 嘗て学院長の秘書を勤めていた女性に、旧い主人の安否を気遣う様子は無かった。
 眼前の惨状と同様、異世界の風に犯された、頭の中を整理していた。

「仕事が早いな」

 その背後には、白い仮面で素顔を覆った、貴族の姿が在った。
 二つの足音が広場に降りた。ロングビル=フーケとの取引が脳裏を過ぎった。
 あの時まで、義足の後輪を埋めていたウィール。その表面に練金で装飾を施す作業と引き替えに、後の解放を約束した。
 その後の事については、何一つとして確かな事は口にしていない。
 フーケの顔には、どんな表情も乗っていなかった。ただ、災害現場に戻って来た被災者の目で、周囲を撫で回していた。
 目の前の惨状を受け容れ、行動を起こす事に誰かの力を必要としていると言う点では、彼女もまた、被害者には違いなかった。
 帽子の下で、十字の瞳が左右した。
 使いようによっては、使える女だ。どう言う経緯で強盗になど身を窶していたか分からないが、今なら引き込むのは容易いだろう。
 問題は我が相棒だ。果たして何と言うだろう。自分よりこの世界に通じているし、腕も立つ。地球における、弟の宙よりも重要な人材だ。
 二つの目線が擦れ違った。
 空の瞳は人間性を取り戻していたが、それでもフーケはその目を見ようとしなかった。
 その理由を悟った時、帽子から黒髪へと、小さな火種が燃え移った。
 炎は油分を伝わって瞬間的に燃え上がり、そのまま瞬間的に消えた。手には炭化した髪の断片が僅かに残された。
 空は鼻をひくつかせる。
 火の付いた髪は簡単に崩れ落ちるし、自然繊維は比較的に燃え難い。
 結局の所、帽子に残る焼け焦げた匂いだけが、“空”を包んだ爆炎の痕跡だった。

「どうして、こんな事になったんだい?」
「……うん?なんや?」

 答えは一瞬、遅れた。
 空は帽子の焦げ後に、色気のない日々を覗いていた。
 どんなに嘘の多い男でも、嘘だけで生きて行ける訳が無かった。

「あんた、ヴァリエールのお嬢ちゃんとは仲良かったじゃないか。あの娘だけじゃない。他の坊や達とだってそうだ。それが、どうしてこんな事になったのさ?」
「……最初は“舞台”を用意するだけのつもりやったんけどなあ」
「舞台?」


794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 22:37:17 ID:mn5VT/6w
読み応えあるなぁ〜
支援支援

795 :虚無の王 Trick25 12/13:2008/03/28(金) 22:38:37 ID:ZWFJ1zJZ
 白仮面と合流しようとする空を、フーケは目で追った。
 その実、金属の脚は、どこにも向かっていなかった。
 空は口の中で息を漏らしていた。何故。どうして――――理由を突き詰めると、どうしても最後には“塔”に突き当たった。

「ヘイ!ゼロ ボーイ〈よう。チンカス〉」

 見下ろす男の目が、脳裏に浮かんだ。
 “クズ”だった自分を、こんな所にまで連れて来たくは無かった。

「あいつは“ゼロ〈クズ〉”やない」

 “爆風”はルイズだけの道だ。それが、何よりの問題だった。
 他の誰かに教える事の出来ない技術に、価値が有ると証明するには、実際に役立てて見せるしか無い。
 破壊力において火の系統にも勝り、それ故に融通の利かない“爆風の道〈ブラスト・ロード〉”が役立つ用途はただ一つ。
 白仮面と出会ったのは、“舞台”の用意を陰ながら進めていた時の事だ。
 空は迷わず方針を変更した。

「あいつは根っこから違う人間や。せやけど、箱入りやさかい。どうしても、目の前の安定を大事にしよる」

 指の上で、帽子が踊った。
 数百年の歴史と、数多の優秀な貴族を生み出したトリステイン魔法学院は、深い闇の中に沈んでいた。
 “空”は低く垂れ込め、風は疲れ果てて眠っていた。真夏の夜は、二度と明ける事が無いかの様に、凍り付いていた。

「だから、ぶっ壊すのかい?」
「これは成り行きや。失敗や。嫌味言うなや」

 憮然とした顔が、そのまま笑みを結んだ。
 どの道、こうなった以上だ。誰の為にしても、何の為にしても、選べる道は限られていた。

「まあええわ。世界をひっくり返す手本、見せたろかい」

 空の手を放れた帽子が、何かを掴んで回った。
 地面に突き立つ杖。十字の形状には見覚えが有った。

「世界?あのお嬢ちゃんが?」

 フーケは密かに笑った。
 女にとって男は常に無法者で、子供で、付け加えるなら大馬鹿者だが、言い尽くされた事実を再確認した思いだった。
 ミス・ヴァリエールが、一六歳の女の子が本気で世界を見返したい、などと考えるとでも思っているのだろうか。

「全く。女心が分からない男だねえ……」

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 22:39:30 ID:aSjO0TjT
支援

797 :虚無の王 Trick25 13/13:2008/03/28(金) 22:39:53 ID:ZWFJ1zJZ
 それは、見慣れた筈の光景だった。
 ギーシュは決して不良少年と言う口ではなかったが、模範的な学生でもなかった。
 大体、門限を破らない男など気味が悪くていけない。
 そんな手合いは、教区寺院の司祭の説教の中にでも引き籠もっていればいい。
 月夜に浮かぶ魔法学院の尖塔は、白昼とは違った顔を見せた。
 太陽の囁きの中で微笑む学院が慈母なら、影と無限の密度で沈黙する夜の学院は、さしずめ無言で背を向ける厳父だった。
 司祭の言う様には行動せず、司祭のする様に行動して来た若く、正直な少年にとっては、良心をチクチクと刺激しながらも、同時に大きな安堵と、懐かしさを与えてくれる存在だった。
 雲間から、月光が差した。
 見える筈の影が、そこには無かった。尖塔を減じた学院は、まるで肺病に苦しむ老夫を思わせた。
 足下の穴からは、ピンクブロンドと赤毛が覗いていた。
 残念ながら、彼女らの為、地面に敷いてやれる物は何も無く、ギーシュの両腕も限界に達していた。

「これから、どうなってしまうんだ。一体……」

 震える声は、誰の耳にも届かなかった。


 ――――To be continued

798 :虚無の王:2008/03/28(金) 22:41:13 ID:ZWFJ1zJZ
御支援ありがとうございます。

今回はここまでです。

次の投下までも、かなり時間が空くとは思いますが、その時はまた宜しくお願いします。

では〜

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 22:51:29 ID:K8bXjvNA
おお 久しぶりだ・・しばらく投下ないからもう続かないかとおもって諦めかけてたw
乙です

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 22:56:34 ID:sFxM/ca9
おいらも断筆かとおもってたぜ


801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:06:23 ID:vF0spn0H
うおおお待ってたぜ虚無の王!

翡翠の道なんてチートも使わないでこの惨劇!
さて、勝利の鍵はどこにあるのやら・・・

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:08:37 ID:yCzUXZG/
虚無の王来た!これで勝つる!

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:22:15 ID:mjmZa1yu
GJです。死ぬほど楽しみにしてた。
俺も、もう続き読めないかも…と思ってたからかなり嬉しい。

おれの喜びが有頂天になった
この喜びはしばらくおさまる事を知らない。


804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:40:20 ID:/hvmyX8z
>>803
有頂天になったら駄目だろ、JK

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:46:18 ID:2PbGlWAh
>>804
ブロントでググれぃ

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:47:01 ID:NaksvCgp
ヤッターマン呼ぼうぜ

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:55:08 ID:sW2Ymc7b
俺の一日

7:00 ルイズ起床 寝フェラで噛まれる><
8:00 ルイズ登校 厨房でおいしい食事
9:00 シエスタに洗濯物を押し付ける
10:00 洗濯物盗む 重労働を終えて昼寝
12:00 厨房でおいしいランチ チャット
13:00 スイーツ
14:00 ギーシュフルボッコ
16:00 シエスタの仕事を邪魔する
18:00 ルイズ帰ってこないので厨房で夕食「使い魔は大変〜」
19:00 メシ食ってきた?ふざけるな俺がどんだけ苦労して・・・
20:00 使い魔は24時間休みがないんだから土日くらい雑用をやれ
20:00 覗き ギーシュフルボッコ 2ch 理想郷 NT YOKOSHIMA
23:00 ルイズ疲れて寝る ふざけるなセックスレスだ 犯すぞ
24:00 寝る前にタバサにイタヅタ
25:00 疲れたので寝る

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/28(金) 23:57:25 ID:M1MayyvU
働けよ

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 00:08:36 ID:DzIcWv6p
そう言えば「理想郷」は分かるが「NT」って何処なんだ?
ググってもガノタかOSのサイトしか出ない

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 00:09:30 ID:sBunsNGk
別名夜話

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 00:10:48 ID:W568wEJ2
nannte kottaiだよ

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 00:13:46 ID:YaaU3DPH
>>809
ドラゴンに首ったけ
でぐぐれ
俺もサイトの正式名称は知んない

813 :809:2008/03/29(土) 00:14:20 ID:DzIcWv6p
>>810
良く分かった、あそこも色々不幸があった所なんだよな
個人的には酷評したく無いけど…やっぱYOKOSHIMAには
「時ナデ」はまだ耐えられたけど、U−1や断罪シンジ並に耐えられない

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 00:31:50 ID:/BaTU/E9
耐えられたとか耐えられなかったとか
ここでそういう話すんな

毒吐きでもすんなよ
外部の話題出しても喧嘩にしかなんねーから

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 00:33:24 ID:yY4PSjVA
ルイズの事、空なりに大事に思ってたんだなぁ

前回の「お前もういらない」も、イッキに言ったのとは微妙に違うニュアンスで…
そう考えるともう少し上手くやって、ルイズや皆を“その気”にさせることに成功した話も見てみたかったけれど
しかしながら、ハンプティは元には戻りませんでしたとさ
虚無の王、GJでした!

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 01:17:04 ID:DykYybZS
トライガン完結後のヴァッシュ・ザ・スタンピードを呼びたいな…。
プラントの力はもう使えんだろうし、バランスブレイカーには…なるか…orz
破壊の杖の代わりに何故かパニッシャーがあるのを妄想したw

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 01:30:52 ID:V33OPBJd
給弾次第だろうけど対人戦では結構強力。
ただ頻繁に負傷するためルイズ涙目(懐的ないみで)


818 :ゼロの豹頭将軍:2008/03/29(土) 01:32:02 ID:piMSYLUE
これから小ネタを投下してもよろしいでしょうか? クロス先はグインサーガで、召喚されるのはグインです。
召喚される人の性質上、小ネタでもかなり俺TUUEEEEEEになるのは間違いないので、気に入らなければ題名で是非ともスルーしてください。

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 01:36:13 ID:wWrGsYez
一番長く続いているファンタジーでしたっけ?
さっさと終われ、という声もよく聞きますが。

支援

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 01:40:46 ID:8Eb8MS4S
二十巻くらいまでは読んでた支援

821 :ゼロの豹頭将軍:2008/03/29(土) 01:42:41 ID:piMSYLUE
ではいきます。会話もないルイズの独白で短く、しかもかなり曖昧な表現を多用していますが、そこらへんは申し訳ありません。


 私こと、ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエールが召喚したのは、まさしく異形のものだった。
首から下は別に変わりはない。黒塗りの鎧の下にあるその体は、いささか、というかめちゃくちゃ鍛え抜か
れていて腕も丸太のように太いという力強い肉体ではあるものの、それでも人間の体であることには違いが
なかった。
 
 しかし、首の上は人間とはまったく違うもの――豹だったのだ。

 魔法が使えず『ゼロ』と馬鹿にされ続けた私で何度も失敗してやっと召喚できたけど、こんな亜人を呼び
出してしまうなんて思いもしなかった。それに召喚のあとで少し話を聞くと、亜人が使うような特殊な魔法
も使うことができないという。
 私は落胆した。結局私が呼び出したのはただ体が鍛えられているだけの平民と代わりが無いと思ったから
だ。

 でも、そんな私の考えは翌日あっさりと覆されることになる。

 なんとこいつは、魔法が使えないにも拘らず、私のクラスメイトのギーシュが繰り出したワルキューレと
いうゴーレムを倒してしまったのだ。それも腰に挿していた剣を使わず、素手で、だ。あまりのことに私も
含めたその場にいた人間全員が呆然としてしいたことを覚えている。
 初めは平民だって思い込んでいたから分からなかったのかもしれないけど、一緒に過ごし始めてからだん
だんこいつの凄さが分かっていった。

 それからもこいつは私達の常識では考えられないことをしていく。

 フーケという私の国、トリステインを騒がせていた盗賊を捕らえたり、私の婚約者でスクウェアクラスの
メイジ、そして祖国の裏切り者ワルドを倒してしまったりと、例を挙げるには枚挙に暇が無い。
 しかもこいつの傍にいると、何か安心できるのだ。それは魔法が使えなくとも何者にも負けない強さと、
何でもこなしてしまう頼りがいがあるこいつの傍が安心できるからという理由なのかもしれない。そしてそ
の空気に惹かれてか、豹頭という異形に関わらず、貴族や平民関係なく多くの人間がこいつの周りに集まる
ようになっていった。


822 :ゼロの豹頭将軍:2008/03/29(土) 01:50:58 ID:piMSYLUE
 でも私は初めてそのことに気付いたとき、皆が皆私じゃなくて使い魔ばっかり
見ていると思ってしまい、私はへそを曲げて拗ねてしまったことがあった。確か
にこの使い魔は凄い。強いし誠実、その上優しいときていて人間として完璧とし
か言いようが無い。でも、だからこそ自分との差がひどく辛いものに感じてしま
った。そして、ついに「何で使い魔のあんたは何でもできて人に好かれて、そん
なに強いのよ! ――バケモノの癖に!」って言ってしまった。勿論言ってしま
ってからものすごく後悔した。いきなり見知らぬ土地に呼び出して、いつもわが
ままばっかり言ってる自分を助けてくれて、優しくしてくれた。そんなこいつに
、こんなひどいことを言ってしまった。
 もう私達の関係は終わりなのだと思った。でも信じられないことに、こいつは
それでも私を許してくれたのだ。そして他の人には言っていないことをこっそり
と教えてくれた。自分は『ランドック』と呼ばれた国の追放された王であること。
そして追放された先の世界でも一つの場所で王となり、また別の場所で黒竜将軍
という将軍をつとめていること――つまり、このハルケギニアではない世界から
召喚されたこと。そしてこいつは自分がこのハルケギニアでこうしていることで、
前にいた国とそこにいる友と呼べる人間に対して自分は不忠なのではないか、こ
こにいることで彼等に対して裏切りを働いているのではないか、そしていつか彼
等だけでなく、ここにいる人たちでさえも豹頭のせいではなれられてしまうので
はないかという不安があったこと。――こいつも悩んだり、苦しんだりしている
のは私達と変わらないのだということを。
 それを聞いたとき、ただただこいつのことを何でもできる、完璧なやつだって
思い込んでいた私の考えは間違っていたことに気付いた。そして前よりもより近
くこいつの存在を感じるようになった。……余談だけど、こいつが私から離れな
かった理由はこいつが私を許してくれる優しさがあった以外にもう一つあって、
なんでも私みたいに目が離せない女性が好みだからと何事にも動じないこいつに
は珍しくうろたえたり口ごもったりしながら教えてくれた。私がそれを聞いたと
きは何それと思ったけど、顔がめちゃくちゃ熱かった。

 そんなこんなをしていくうちに月日が流れて、ついにその日が訪れることになる。

 反乱によって王家が倒れたアルビオンが、その牙をトリステインに向けてきたのだ。
当初はその突然さに皆慌てふためくばかりで、何もすることができなかった。やっと
軍を動かせた時点でもう敵はトリステインに侵入していて、もうなす術は無いかと思
われていた、そのときだった。

 戦いのさなか、突然敵の横から兵が平民で構成されている軍が現れたのだ。

 私はその時、幼馴染ということで姫様を安心させるために傍に控えていて、そのと
きは何が起こったのかと思ったけど、すぐにだれがこれをしてくれたのかということ
に気付いて笑みを口に上らせた。
 突然の奇襲、その上上空の敵に対する備えもしていた彼等に押されていくアルビオ
ン軍。そして私は見る。デルフリンガーを振るい、片手を上げて軍を指揮する一人の
超戦士を。
 私は思う。これからもあいつを見ていたいと。
 あいつは次に何をしてくれるのだろうと思うとわくわくする。そう、まるで一つの
英雄譚を見ているかのように。
 いつかは帰ってしまうその日まで、これからもあいつは英雄譚を作り上げていくだ
ろう。でもあいつがいなくなったとしてもその軌跡は豹頭という異形に関係なく、サ
ーガとして決して忘れられることなく語り継がれる。そう、


 グイン・サーガとして――



823 :ゼロの豹頭将軍:2008/03/29(土) 01:52:06 ID:piMSYLUE
投下完了です。ちょっと行変えを失敗してしまいました。すみません。

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 01:57:12 ID:NbJKZGot
乙。
単語の途中で改行はしないほうがいいかと。

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 01:57:53 ID:wWrGsYez
豹頭将軍どの乙

ちょっと原作読んでみたくなりました。
・・・・100冊overなのが困りものですが。

新スレ立て自分が行きましょうか?

826 :大使い魔17:2008/03/29(土) 02:07:51 ID:1CO+ty31
グインGJ!

ついでに投下予告。
20分ごろに投下します。

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 02:09:38 ID:f6M4pYfy
グインを今から読み始めるなら、外伝の『七人の魔道師』を読んで
残りの話は脳内でワクテカしながら妄想するのが吉。

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 02:11:47 ID:wWrGsYez
>>826
現在スレ容量が危険なので新スレへの投下をお勧めします。

特に返事もないのでスレ立て逝ってみます。

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 02:14:45 ID:wWrGsYez
新スレ立てました

あの作品のキャラがルイズに召喚されました part125
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1206724451/

830 :大使い魔17:2008/03/29(土) 02:20:45 ID:1CO+ty31
>>828
では、24分に改めて新スレに投下します

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 02:31:07 ID:FNqr0hhD
さて埋めつつ雑談でもするか・・・話題は何がいい?
やはりどのキャラが呼ばれたらで妄想垂れ流すか?

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 02:36:25 ID:8hHjOhHM
ピクミンの大軍団を召還したら


833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 02:41:01 ID:UwhUn4xN
>>829
乙〜
しかしこないだ新スレが立ったと思ったらもう次スレなのか
いやはや、新参者の自分には何もかもが目新しい事ばかりだw

>>831
あのキャラもしも談議ではないのけれど、こういうのを思いついたんだ。
ギーの決闘やアルビオン編とかのイベントごとに使い魔が次々と入れ替わっていくという展開でね、
その名も「使い魔ワイワイワールド」てなもんでw

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 03:12:33 ID:A+i5HGKL
アニメゼロの使い魔の監督及び制作スタッフ全員を原作ゼロの使い魔の世界に召喚
ゼロの使い魔の世界観を本人に体験させて三期をまともなのにさせる

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 03:26:54 ID:8hHjOhHM
>>834
ちょっwwwww
まぁ三期はまともにして欲しいというのはここにいる野郎共通の願いだが……
アパチャイ流のお百度参りでもするか
三期はちゃんと作れ〜(こーん)三期はちゃんと作れ〜(こーん)

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 03:29:41 ID:r5tEnTIM
ゼロの魔獣はダイナミック全開でよかったな。
ただ、あそこまでケン・イシカワ節を貫徹されちゃうともうゲッターチームや
極道兵器の岩鬼将造を召還させても大して話が変わらないように思えちゃうんだよな。
ネタもあらかた使ってるし。

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 03:38:05 ID:wWrGsYez
>>836
ぶっちゃけ石川賢ってどれも同じ様な話ば

ナニヲスルキサマラー

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 03:56:25 ID:r5tEnTIM
俺たちの戦いはこれからだ!エンドと無限に吸収巨大化する主人公が
永遠に戦い続けるぜエンドのどっちかだからなー。
スカルキラー邪鬼王なんかはかわいげ?があっていかにも使い魔っぽいかも
知れない。その場合主人のルイズも魔法どころかグルグル目の戦士になるけど。
個人的には死霊のはらわたのアッシュなんかいいかも知れんと思う。
マーヴルコミックスでも次元放浪者になってゾンビーズと戦ったりしてるし。

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 04:42:16 ID:FNqr0hhD
エルドラン召喚・・・駄目だ、学院を巨大ロボに改造してあとよろしくって去っていく展開しか浮かばん。

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 04:59:25 ID:aDkjzGCa
エルドランは地球圏以外を守るって意志あるのかな。
そういえばロボはゴウザウラーだと事後に回収して行ったけど
ライジンオーやガンバルガーはどうなったんだろう。
4作目が雑誌か何かであったって話は聞いた事あるけど出てくるのかな?

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 05:35:49 ID:6J8QkRzu
ルイズに重くて遅い使い魔を召喚させるとテンプレに近い話だと、
アルビオンのワルド戦で詰まるな…。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 06:42:45 ID:LOeIhgd4
>重くて遅い使い魔
FE聖戦の系譜のアーダンが連想された俺

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 06:48:45 ID:ALTHYfw5
>>840
ライジンオーもガンバルガーも回収してないよ。
ガンバルガーは変身ブレスをタイムカプセル(菓子の箱)に入れて封印してたが、ライジンオーは完全にそのまま放置。
というか、そもそもの企画ではゴウザウラーはライジンオー2で、
仁たちが戦った十数年後の陽昇学園にマリアが新任教師として赴任、
彼女の生徒達が新たに生まれ変わったライジンオーで新たな悪に立ち向かう! という物だったらしい。
つまりその時点までエルドランは放置してたってことになるな。
ちなみにソースはLDのライナー。

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 07:00:55 ID:dcKBaQcu
グインは、外伝でツンな姫に愛想付かしてキュルケっぽい女を愛人にしてたので、

最終的にルイズ涙目になるような気が。

そして媚薬を飲まされて、ジュリオになびいた挙句ロマリアに拉致される。

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 07:36:28 ID:/HThDxCa
埋め

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 07:53:07 ID:/4LWaZFg
>>716
ルイズ・ド・ラヴァリエール・アイン・ソフ・オウルを思い浮かべた俺は終わっているかもしれない

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 09:22:13 ID:nPZGm/fZ
>>840
4作目はダイテイオー。
冒頭でライジンオー・ガンバルガー・ゴーザウラーが敗れるところから始まるので
3体とも普通に稼動してるね。

ライジンオーOVA発売当時のスタッフインタビューだと、皆が大人になった後も
邪悪獣が出てきて、「地球防衛組、出動!」「さぁ、終わったから同窓会にしようぜ」
とかやってるのがイメージらしい。

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 09:45:19 ID:M8WdqFqL
時系列を追うと
ライジンオー本編終了→ガンバルガー本編&ライジンオーOVA(地球防衛組6年に進級)作中時間経過最低1年間
→ゴウザウラー(本編開始時確実に地球防衛組の面子は中学生以上だが正確な時間経過不明)作中時間経過ほぼ1年
→完全勝利ダイテイオー(ゴウザウラー終了半年後)
ガンバルガーの終了とゴウザウラーの開始時期(作中)は1年以上の空きが有るのか無いのか明示無し
作品のノリ的に多分タイムラグは無いと推測はされるが

ダイテイオー本編開始の段階で元地球防衛組は中二以上
ガンバーチームは小六以上、ザウラーズは中一になっている
ちなみにライジンオーはメンバー不足(飛鳥がアメリカ留学)
ガンバーチームはブレス類の掘り出し前に
ゴウザウラーは最終回で回収のためエルドランが引っ張り出したものの
敵に巨大な剣に封印されてしまう

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 11:18:35 ID:o0BTpdP8
R.O.Dから読子

召還されてから図書館に入り浸り
あまりの生活破綻者ぶりにルイズが世話をする羽目に
「あんたいつ風呂入ったのよ」
「えーと一月前くらい?」
「ちょ、あんた!今すぐ服脱ぎなさい」
「ひーん、ルイズさーんやめてくださいよぉー」


850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 11:26:22 ID:o0BTpdP8
「ナンシーさん?」
「いいえ私はロングビルです」
「ナンシーさんでしょう?なんで秘書なんかやってるんですか?」
「ナンシー?本名はずいぶん愛らしいんだな」
「ナンシーさんは物質透過が出来るのでどこでも忍び込んで泥棒出来るんですよ」
「ちょ、読子ばらしちゃ駄m、ふぁうjfdさpjっふじこ」

「ナンシーはむっちりゴムスーツが似合うと思わんか、なぁモートソグニルよ」

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 13:17:47 ID:UwhUn4xN
ここにもライジンオー世代の人結構いるんだなw
昔観たニュースで、どっかの中学でマット巻きにしてイジメ殺された子の家に
ライジンオーのポスターが貼ってあったのを思い出したよ…

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 13:52:32 ID:KW2L/Ecw
この時点で12kB余り。
とりあえず、埋めませんか。

つ旦

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:02:11 ID:QecKsI0b
  ( ゚ Д゚)   イタダキマス
  ( つ旦O
  と_)_)

    _, ._
  ( ゚ ◎゚)   ズズ…
  ( ゙ノ ヾ
  と_)_)

    _, ._
  ( ゚ Д゚)   …………
  ( つ旦O
  と_)_)

    _, ._
  ( ゚ Д゚)   ガシャ
  ( つ O. __
  と_)_) (__()、;.o:。
          ゚*・:.。

      _ _  ξ
    (´   `ヽ、     __
  ⊂,_と(    )⊃  (__()、;.o:。
                  ゚*・:.。

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:07:28 ID:gm6wq4o7
小ネタつーか一発ネタ投下したいんだが、AA絡みなのはどうなんだろ?

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:18:44 ID:kUJkn6z+
>>854
wikiに登録するのは文字ズレとかで難しいかも知れないけど
投下自体は別に構わないんじゃね?

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:20:34 ID:iS1zA6E4
小ネタならいいんじゃない?
前にもあったし。

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:21:08 ID:nQ2pqR03
前にもあったがそれって避難所じゃなかったか?

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:22:42 ID:6O5XmjTW
トンファーとか凄い叩かれてたけど。

859 :使い魔は住職:2008/03/29(土) 14:24:14 ID:gm6wq4o7
>>857
スレ埋めという事でカンベン

「我が導きに答えなさいッ!!」

ルイズがその言葉を唱え終えると同時に、彼女の目の前で爆発が生じた。
それ自体はいつもの事だが、爆発で生じた煙の向こうにうっすらと何かが見える。

「何かいるぞ!」
「あれは……人? いや、違う! もっと別の何かだ!!」

(やったわ! 成功した!!
 一体何を召喚したのかしら? 人に似てるという事は亜人かしら。
 いいえ、もっと凄い生き物に違いないわ!!)

そして彼らの目の前に現れたのは……

             / ̄ ̄ ヽ
           /        ',
           {0}  /¨`ヽ  {0},
           l   ヽ._.ノ   ',
           ノ   `ー'′   ',
        /´           `\
      / /ヽ           ノ\ \
     / /  |         |  \ \
    n´/     i          i    \`n
   (ミ ノ      )         (     ヘミ)
   /  、     ,  \
        /  /ヽ___ノ \  \
       /  /          \  ヽ
       ヽ  )               (  /
        ヽ l            l /
        ノ   )             (  \
      <__/             \__つ


\               U         /
  \             U        /
             / ̄ ̄ ヽ,
            /        ',      /     _/\/\/\/|_
    \    ノ//, {0}  /¨`ヽ {0} ,ミヽ    /     \          /
     \ / く l   ヽ._.ノ   ', ゝ \       <   バーカ!  >
     / /⌒ リ   `ー'′   ' ⌒\ \    /          \
     (   ̄ ̄⌒          ⌒ ̄ _)    ̄|/\/\/\/ ̄
      ` ̄ ̄`ヽ           /´ ̄
           |            |  
  −−− ‐   ノ           |
          /            ノ        −−−−
         /           ∠_
  −−   |    f\      ノ     ̄`丶.
        |    |  ヽ__ノー─-- 、_   )    − _
.        |  |            /  /
         | |          ,'  /
    /  /  ノ           |   ,'    \
      /   /             |  /      \
   /_ノ /              ,ノ 〈           \
    (  〈              ヽ.__ \        \
     ヽ._>              \__)

ジュウシマツ住職が召喚されました。

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:25:41 ID:f8jfdeKC
そいつかよw

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:29:32 ID:gm6wq4o7
>>858
言われて思い出した
申し訳ない

よく考えたら召喚シーンだけの作品なんて一発ネタですらないorz

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:33:45 ID:kUJkn6z+
>>859
不覚にも笑ってしまったorz

863 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/03/29(土) 14:34:00 ID:mJZONQyd
落ちがついてれば召喚シーンだけでも一発ネタにはなると思う。

召喚直後に灰になった吸血鬼とかいたし。

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 14:44:23 ID:0KwI9bsq
500kなら魔法少女りすかの供犠創貴を召喚。

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 15:11:25 ID:UwhUn4xN
>>859
クソワロタwww
しかしオールAA劇場みたいなのも見てみたい気はするなぁ。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 15:19:36 ID:Vj1KdNCJ
>>865
割と前にVIPで社長が召喚されてたよ
一応オールAAだな

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 15:56:30 ID:cOhzalqX
物語終了後のローズレット・ストラウス召喚。

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 16:02:43 ID:QIvHBP66
>>867
単独で宇宙へ行ける吸血鬼の王か
あの人は知恵で勝負だな…力は圧倒的だし

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 16:24:49 ID:6iSzGpWb
>>838
石川キャラとのクロスの場合、ゼロ魔側は空気化するかダイナミック化するかふたつにひとつだな。
魔獣ルイズも最後は一流のゲッター乗りになってたし。
お色気要員かレイプ要員の二択になるだろう永井クロスよりはマシだろうけど。

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 16:42:28 ID:M8WdqFqL
>よく考えたら召喚シーンだけの作品なんて一発ネタですらないorz
いや、十分に一発ネタだ
召喚の事実だけでオチがつけばな

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:01:35 ID:7VAdyfZX
ハゲワロタww

けどAAズレてない?
それがデフォならスマンけど


872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:18:48 ID:Tnn+IwJK
>>867

実はそれを考えたことがある。
ストラウスならどうせ一度死んだ命…と
結構使い魔としての境遇も受け入れそうな気もするし。
けどかの至高の王を召喚すると、どうしても黒鳥のことを無視できなくて
結局挫折した。
ルイズに黒鳥とり付かせてとか色々考えたんだけどねー。

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:24:04 ID:xWY1P5YH
今投下しても構わないかな?
作品はGUNGRAVE OD
召還されるキャラは九頭文治

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:26:24 ID:iS1zA6E4
あと5KBしか無いぞ。

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:27:05 ID:xWY1P5YH
あ、そうか125立ってるのか

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:33:13 ID:r5tEnTIM
X-MENからウルヴァリンなんかどうかとも考えたがおマチさんのゴーレムに勝てる気がしない。
いっその事アル中腹黒社長を召還させて曲がった性格と科学の力でハルゲキニアを大変な事に
してしまった方がメチャクチャで面白いかも知れん。
ルイズの部屋が確実に酒臭くなるが。

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:36:49 ID:M0Tl4256
>>872
俺も一度考えた。その時黒鳥は"この地上から"吸血鬼を消したので消滅
とか考えてた。しかし赤薔薇さんは強すぎるのがネック

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:44:09 ID:rOxB/tJu
さっさと埋めるんだみんな

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:54:47 ID:UwhUn4xN
よし、梅るよ梅さん
江川達也のゴールデンボーイから大江錦太郎を召喚するんだ
ルイズの室内用おまるを掃除ついでにペロペロしようとしてお仕置きされる変態使い魔の誕生だw

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 18:17:48 ID:DzHa3dL9
『金色のガッシュ』のガッシュなんてどうでしょう。
最後あたりの強さだと俺TUEEEEになりすぎるので、何らかの理由をつけて
最初あたりの強さに戻せば問題は無いかと。共に落ちこぼれ同士だし案外仲良く
やれるんじゃないかと思います。

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 18:21:02 ID:nUmI/Lgk
ルイズやごく一部が特殊な使い魔を召喚する作品が目立ちますが……
もし、召喚されるべき使い魔がことごとく別作品、というのはあるのでしょうか?

……全部ポケモンだった場合、戦闘に使われたときのインフレはかなりになりそうなのですが。

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 18:29:24 ID:kCe01LN7
>>881
まとめの元ネタポケモンで調べたらあるよ
お勧めはしないけど

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 18:41:39 ID:yDuXBj+e
>>881
さすがにことごとく、ってのはほとんど無いなぁ。
メインキャラが、と言うのなら

「自由人ZERO」・・・ルイズ・キュルケ・タバサ・ギーシュ・モンモン・マルコメの召喚したのが「自由人HERO」のキャラ
「三人」・・・ルイズ・タバサ・マルコメの使い魔が八神はやて・春日歩(大阪)・近衛このか

姉妹スレですが
「狂信者は諦めない」・・・ルイズ・タバサ・モンモン・マルコメの使い魔が徐倫・承太郎・アナスイ・エルメェス、ヴィットーリオがプッチ神父、ジョゼフがウェザー

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 19:05:30 ID:QqK8i1ds
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part125
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1206724451/

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