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リリカルなのはクロスSSその56

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:12:05 ID:lLjVQ2qa
ここはリリカルなのはのクロスオーバーSSスレです。
ガンダム関係のクロスオーバーは新シャア板に専用スレあるので投下はそちらにお願いします。
オリネタ、エロパロはエロパロ板の専用スレの方でお願いします。
このスレはsage進行です。
【メル欄にsageと入れてください】
荒らし、煽り等はスルーしてください。
ゲット・雑談は自重の方向で。
次スレは>>975を踏んだ方、もしくは475kbyteを超えたのを確認した方が立ててください。

前スレ
リリカルなのはクロスSSその55
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1205910352/

*雑談はこちらでお願いします
リリカルなのはウロスSS感想・雑談スレ31
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1206098730/

まとめサイト
ttp://www38.atwiki.jp/nanohass/

避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/anime/6053/

NanohaWiki
ttp://nanoha.julynet.jp/

R&Rの【リリカルなのはStrikerS各種データ部屋】
ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/index.html

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:13:20 ID:lLjVQ2qa
【書き手の方々ヘ】
・作品投下時はコテトリ推奨。
・AA規制回避のため、レスの最初の行を改行する場合は空白を入れましょう。
・レスは60行、1行につき全角128文字まで。
・一度に書き込めるのは4096Byts、全角だと2048文字分。
・専用ブラウザなら文字数、行数を管理してくれるので目安がつけやすいかも。
・先頭行が改行だけで22行を超えると、投下した文章がエラー無しにザ・ハンドされます。空白だけでも入れて下さい。

【読み手の方々ヘ】
・リアルタイム投下に遭遇したら、支援レスを挟みましょう。
・投下直後以外の感想は雑談スレへどうぞ。
・気に入らない作品・職人はスルーしましょう。
・過度の本編叩きはご法度なの。口で言って分からない人は悪魔らしいやり方で分かってもらうの。

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:13:38 ID:ecNVXZrL
>>1
乙!


4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:14:15 ID:aFoJl6qq
いちおつー。


5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:14:39 ID:x9PR/Var
>>1
竜(たつ)!

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:14:50 ID:exqdG+uW
>>1
乙!なのはさんに耳掃除されてくる。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:16:00 ID:x3mrYjY8
>>1


>>2
テンプレってこれじゃないの?

【書き手の方々ヘ】
・作品投下時はコテトリ推奨。トリップは「名前#任意の文字列」で付きます。
・レスは60行、1行につき全角128文字まで。
・一度に書き込めるのは4096Byts、全角だと2048文字分。
・専用ブラウザなら文字数、行数表示機能付きです。推奨。
・先頭行が改行だけで22行を超えると、投下した文章がエラー無しに削除されます。空白だけでも入れて下さい。
・投下時はトリップ推奨だけどそれ以外は自重しましょう

【読み手の方々ヘ】
・リアルタイム投下に遭遇したら、支援レスで援護しよう。
・投下直後以外の感想は感想・雑談スレ、もしくはまとめwikiのweb拍手へどうぞ。
・気に入らない作品・職人はスルーしよう。そのためのNG機能です。
・度を過ぎた展開予測・要望レスは控えましょう。
・過度の本編叩きはご法度なの。口で言って分からない人は悪魔らしいやり方で分かってもらうの。

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:17:37 ID:lLjVQ2qa
>>7
オォウ……ジャァズ……
やっちまったんだぜ

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:18:09 ID:d6H+JVBf
>>1乙です!
本スレだから争奪戦は自重w

10 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/22(土) 21:21:34 ID:rysAl7iu
>>1乙! 君に敬意を表するッ!
しかし、最近スレをあまり覗けなかったから気付かなかったけど、親切なテンプレ出来たんですね。
ありがたい。改めて乙。

11 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/22(土) 21:24:57 ID:f9HmU48x
>>1
乙です。
そして10時半頃にスパロボEの第6話を投下したいのですが、よろしいでしょうか?
出来る限り表現を増やしました。そして長いのでどうか支援をお願いします。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:38:32 ID:sNoCvzUQ
えー、前スレで投下予告しましたが・・・
とりあえず、スパロボX氏の後に投下します!

13 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/22(土) 21:41:37 ID:f9HmU48x
>>12
お先にどうぞ。俺は明日でも構いませんから。

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:43:10 ID:exqdG+uW
>>11
いいぞえ。

色々言われて、硬くなっていないか?
経験上プレッシャーで体が硬くなって、上手くいかなかったり
頑張っても空回りになって、堂々巡りを繰り返した事がある。
少なくともここは仕事や生きるか死ぬかの場所ではない。
月並みだが失敗したり、上手くいかない事もあっても気にしないようにな。


15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:44:08 ID:sNoCvzUQ
>>スーパーロボット大戦X氏
わ、わかりました!

では5分後に投稿を開始します

16 :14:2008/03/22(土) 21:44:23 ID:exqdG+uW
>>12
おっとそうだったか。
それはすまない事をした……。
支援

17 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/22(土) 21:45:22 ID:f9HmU48x
>>15
投下支援!

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:45:31 ID:aFoJl6qq
>>14
そもそも批判を全くよんでない事が原因なんだが。
気にしないだろ、多分


19 :リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ :2008/03/22(土) 21:45:53 ID:+gObL/L7
>>1
乙っす!
あと前スレ>>730
自分は雪風ともクロスさせてますけどかなりやり方特殊だし
ジャムとかは出さないつもりなんでかぶる心配殆ど無いし
考え直す事なんか無いですよ。
どうぞやっちゃって下さいです。
そしてF/A27最高を叫ぶ。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:47:56 ID:qu+e5jKy
2〜3日は投下を止めておくんじゃなかったんですか支援

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:49:52 ID:BUnJoA/t
>>20
ちょ、どんだけツンデレだよ支援

22 :魔法王女:2008/03/22(土) 21:50:21 ID:sNoCvzUQ
信じられないほど緊張してますが・・・投下します


JS事件から暫くした機動六課・・・
怪我をしていた隊員も全員復帰し隊舎も復旧した頃・・・全隊員が会議室に集められた。
「スカリエッティのラボが地球に!?」
思わず、なのはは大声をあげた。
「どういう経緯で、ということはようわからんけど・・・
スカリエッティが万が一のための保険を残していたらしいんや」
はやても困惑の色を隠せなかった。
おそらく作戦に失敗し自分が捕まった後でも逃げ延びたナンバーズ誰かがそこに行き、
自分のクローンが活動できるよう保険をかけておいたのだろう。
「まさか私達の世界に・・・スカリエッティ・・・!」
特に最終決戦の時、スカリエッティと戦ったフェイトは怒りを僅かに表していた。
「それでどうするの?」
「どうするもこうするも決まってるやろなのはちゃん・・・うちらで片付けるんや」

こうして機動六課はJS事件の残務処理として第97管理外世界、地球に出向く事になった。



そして舞台は、地球の日本、笹鳴町にあるお屋敷に変わる。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫よヒロ・・・ちょっと頭がボーっとするだけよ」
このお屋敷で住み込みで働く日和見紗和々はその日、風邪で倒れた。
その姉を気遣うのは、唯一の肉親である弟のヒロである。
「今日一日寝てれば良くなるわよ、だからヒロ、心配しないで」
「う、うん・・・でも仕事は?今日の食事だって・・・」
メイドである紗和々はもう1人のメイドと共に家事の全てを任されていた。
食事はここ最近は紗和々に任せっきりである。
「心配しないでヒロ、今日の晩御飯はカレーにするつもりだから・・・
あなたやフランちゃん、リザさんと一緒にやれば出来るわよ」
「姉さん・・・」
紗和々はぎゅっとヒロの手を掴んで言った。

バァン!
その時、部屋のドアが大きな音を立て開いた。
「ヒロ!居るか!?」
現れたのは、この屋敷に居候しているリザ・ワイルドマンである。
「どうしたのリザ?今日の晩御飯はカレーだから僕たちでも用意できるよ」
「そんな次元の低いレベルの話してる場合じゃない!姫が大変なんだ!」
「ど、どうしたの?まさか刺客でも来たの!?」


魔法少女リリカルなのはStrikers×怪物王女クロスオーバー
「魔法王女」第1話 ふが

23 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/22(土) 21:51:03 ID:rysAl7iu
投下されてその作品を読むことは最上である。
投下されて支援することはその次によい。支援。

24 :魔法王女:2008/03/22(土) 21:51:43 ID:sNoCvzUQ
ともかくヒロはリザと共に走った。
「大変って、何があったの?」
「とにかく来い!」
そして二人は、姫の部屋に着いた。

部屋の中には・・・
黒いドレスを纏い、金色の髪とティアラを付けた女性が・・・
床に仰向け倒れていた。
彼女がこの屋敷の主である「姫」である。
「これって、何があったの?」
「あたしもわからないんだ・・・でも部屋で倒れる物音がしたから来てみたら・・・」
「どうしよう・・・まさか・・・」
「心配するな、私は平気だ」
すると、姫はゆっくりと起き上がる。
「姫!?大丈夫なの!?」
「ああ、体が重いが心配するな」
確かに、体を起こすのにも一苦労している様子だった。
「フランドル、ベッドに私を運んでくれ」
「ふが」
姫の傍らで直立不動だったメイドのフランドルは返事をすると軽々と姫を持ち上げベッドに運んだ。
子供、それもかなり身長の低い彼女とは思えない力だった。

「どうなの姫?体の具合は?」
ヒロはベッドに移された姫に今の具合を聞いた。
「・・・わからない・・・だが、これは兄弟の誰かが仕組んだものではない・・・
 そうだな、してい言えば魔法だな」
「魔法?」
姫の口から出た魔法という言葉にヒロはきょとん、としてしまった。
「魔法って、どういうこと?」
「おそらく、私の体の中に何か魔力の強いものでも入り込んだ・・・それが私の体内でうごめいてる、ただそれだけだ」
淡々と説明するが、息を荒くし苦しそうだった。


「魔法か・・・」
とぼとぼとした足取りで学校に向かっていくヒロ。
あの後ヒロは姫に「お前が心配してどうこうなる問題ではない」と言われ学校へと行った。
確かに、自分ではどうこう出来る問題ではないが・・・
「でも、魔法って・・・」
「どうしたのヒロ?」
「れ、令里さん!?」
そんなヒロに声をかけたのはヒロが通う学校の先輩である嘉村令理であった。

ヒロから今日の出来事を聞いた令理は
「あら、姫様が倒れてしまったの?それは大変ね」
「ええ・・・でも姫の倒れた原因が、魔法だなんて・・・」
「あら、あなたの周りには、吸血鬼も獣人も人造人間も居るのに・・・ましてあなた自身半不死身でしょう?」
「そ、それはそうですけど・・・」
そう―自分の周り、そして自分自身も人知を超えた存在である。
たとえ人間のように生活できても・・・

「大丈夫よ、姫様ならすぐに良くなるわよ」
「令理さん・・・」
いつもと違い、自分を心から励ましてくれる令理にヒロは感謝した。
「でも万が一姫が死んだら私が吸血鬼にしてあげるわよ」
「え!?」
最後の一言にヒロは凍りついた。

25 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/22(土) 21:53:42 ID:f9HmU48x
支援

26 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/22(土) 21:53:48 ID:rysAl7iu
ふふん支援。

27 :魔法王女:2008/03/22(土) 21:54:16 ID:sNoCvzUQ
機動六課自体、レリック事件の解決を目的としていたのであっさりとこの第97管理外世界での捜査の許可が下りた。
最もなのは、はやてが地球出身であったのも大きかった。
今回の任務に派遣されたのは―
なのは、フェイト、スバル、ティアナ、エリオ、キャロとフリード、医療担当シャマル、補助担当ザフィーラ、そしてはやて。
(シグナムとヴィータ、リィンフォースUは六課で待機、これでも過大戦力らしい)。

本部を海鳴市のハラオウン家に置き、六課メンバー全員が揃って会議を行うことになった。
「さて、スカリエッティのアジトやけど・・・捜査の結果、日本の笹鳴町近辺にあるらしいで」
この時、なのはとフェイトは海鳴市になくてよかった、とほっと胸をなでおろした。
「はやてちゃん、敵の戦力は?」
そしてなのははすぐに仕事の顔に戻りはやてに聞いた。
「わからんけど・・・情報によるとかなり大掛かりな規模で、おそらくガジェットが多数収納されている可能性もあるかもしれへん
しかも、その中にはレリックがあるかもしれんのや・・・」
レリック、その言葉にメンバー全員が言葉を失った。
「これは先に発見されたスカリエッティのアジトからレリックが回収されたことを踏まえて・・・
これだけの規模のアジトなら、あってもおかしくない、そう見解したんや」
だとすれば、この任務はかなり危険なもの、そう考えてもおかしくないだろう。
「それにや・・・今日の調査で、日本の笹鳴町のはずれでロストロギア反応があったんや。
スカリエッティに深いかかわりのある物が・・・」
「それって・・・レリック?」
フェイトの問いに、はやてはうなづいた。

一方

学校を終えたヒロは・・・
「はぁ、はぁ、はぁ」
駆け足で屋敷へと向かっていく。
結局、今日の授業はまったく身が入らず先生に怒こられる始末だった。
「姫・・・大丈夫かな・・・」
必死に走り、1分1秒でも早く屋敷に辿り着こうとする。
「ヒロ、どうした?」
その時、後ろから声がした。
振り返るとバイクに乗ったリザが居た。
「リザ!?どうしてここに?」
「紗和々がビデオを借りて来て欲しいって言うから、レンタルビデオ屋に行って来た。
レンタル半額券があったらしいし、あたしも借りたかったからな」
手に持ったレンタルビデオの袋をひらひらと見せた。
「姫が苦しんでるのに・・・よく借りられるね」
「姫が心配するなって言ってるしな、別になんとも思わねぇよ」



リザと共に屋敷に帰ってきたヒロは一目散に姫の部屋に駆け込んだ。
「姫っ」
「ヒロ・・・少し静かにしろ」
姫の容態は悪くはなっていないようだが・・・
「姫、体の具合は?」
「大丈夫だ・・・心配するな・・・」
「心配するよ!だって・・・姫は、僕の・・・」

28 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/22(土) 21:54:42 ID:f9HmU48x
支援

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 21:55:01 ID:1RzBA0RR
支援

30 :魔法王女:2008/03/22(土) 21:55:44 ID:sNoCvzUQ
と・・・

いい所で、第1話の投下終了。
怪物王女のクロスというタイムリー・・・から少し外れた作品

とりあえず、次回を待ってください。

31 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/22(土) 21:58:25 ID:f9HmU48x
>>30
乙でした。
>>20
そうだったんですけど、2,3日と同じくらいに考えました。本当に結構考えて表現が増えてます。
前に表情などを増やすべきと言われて、表情の描写が増えました。
そしてこれならいけると思い、投下したいと思います。

32 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/22(土) 22:03:00 ID:rysAl7iu
>魔法王女
姫のチェーンソーでも令理のパンチラでもなくリザの腹筋が目当てですが何か?
予想外のクロスが来ましたね。意外と猟奇描写あるからリリなのキャラってば大丈夫かしら? 主に耐性的な面でw
こちらもまだ発端といった感じで今後の展開に期待ですね。
ただ終わり方がちょっと中途半端な感じがしました。
地の分でワンクッション入れたほうが区切れてよかったと思いますよ。
次回も頑張ってください。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:03:07 ID:qu+e5jKy
>>30
怪物王女は原作からのファンです。頑張って続きをお願いします。

>>31
ご自分の発言にすら責任を持てないわけですね。
わかりました、もうあなたがどれだけ「自分では努力しているつもり〜」云々言っても信用しません。

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:03:56 ID:qc1v4UIY
>そうだな、してい言えば魔法だな
それ「しいて(強いて)」

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:08:01 ID:aFoJl6qq
>>31
ということは今まで散々言われて来たのにたった一日で二三日分考えられる程度にしか考えてなかったと?


36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:09:08 ID:BUnJoA/t
もうちょっとほとほり冷ましてからの方がいいんじゃ……とは。

37 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/22(土) 22:09:26 ID:f9HmU48x
わかりました。もう1日投下を延ばし、明日の夜にします。

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:10:42 ID:yb1jAC41
>>33
専用ブラウザでのNG設定推奨。存在自体が気に食わないなら透明あぼ〜ん、レス番が飛ぶのが気になるなら普通にあぼ〜ん設定しる。
マジすっきりするから。蝶お勧め。トリップつけてないが、名前をNG設定すれば大丈夫だ。

39 :旅ゆく人:2008/03/22(土) 22:11:43 ID:fZWOH6Fg
>>19
では、遠慮無く、やらせていただきますかな。
一応、もうリン・ジャクスン女史とか動かしてしまってますしね。
と言うことで、前スレの>>730は自分でありました、お目汚し失礼。


そして、怪物王女のクロスとは……。
GJでした。次回も楽しみにしつつ……。

ウヰスキー、リアルで飲みつつ、何かを書いてます。
明日ぐらいには、投下できればいいな、夜勤だし。

40 :魔装機神:2008/03/22(土) 22:12:22 ID:wESy4njX
魔法王女氏、GJでした。
これからも楽しみにしています。
……俺は、なんてものを書いたんだ。
なんで、シャドハーツ2を代表する(?)あの迷イベントを、よりにもよって1話丸まる使って書いてしまったんだ……
と言うわけで、そのイベントはまだ3話ほど先になりますけど、27話の投下を、空いている時間(11時半くらい?)に投下してもよろしいでしょうか?

41 :旅ゆく人:2008/03/22(土) 22:13:40 ID:fZWOH6Fg
>>39
自己レス。>>30氏に、GJと言うことで。
あかん、ヤッぱすこし酔いが orz

42 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/22(土) 22:19:53 ID:wESy4njX
っと、そういえばトリをつけるんだったの忘れてた。すみません。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:34:10 ID:CN71mJE0
前スレ>>783
「げっへっへ・・・・ここまでやって堕ちねぇとは、さすがは戦闘機人ってところか?
 だが安心しろ、おめえには特製の薬をやるぜ。こいつで狂うまでやってやるよ」

こうですね、わかりましたっ!

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:36:55 ID:x3mrYjY8
>>43
もっと肉体的に酷い感じです^p^
体中が傷だらけかもしれません

さぁウロスに行こう

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:37:11 ID:1RzBA0RR
>>43
カキーン(エロパロスレへいけ)

あとここはSSスレだ!
バイド禁止!!w

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:38:08 ID:aFoJl6qq
>>43
ま た ば い ど か
波動砲くらえ!

47 :Strikers May Cry:2008/03/22(土) 22:45:35 ID:VdDhg+l1
さて、久々に投下しても良いかな?

今日はクロスSSのリハビリでちょい短い連載もの書いたんだけど。

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:46:21 ID:3WHbOr6h
>>30
乙です!怪物王女は漫画のみしか見てない俺にビデオをレンタルさせるかは氏にかかっていますw
これから期待して待たせてもらいますw

>>31
頑張ったんですね、でも新人の方に乙でしただけで済ますのは大変よろしくない
とりあえず空気を読むスキルを見につけることをお勧めします

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:47:17 ID:1noy9dKH
>>47
スティンガーを持ってきたぜ。
こいつでお前を支援するんだ。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:47:26 ID:DHy7XMq2
バ イ ド 駄 目 絶 対 (ジャッカル連射)

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:47:48 ID:1RzBA0RR
>>47

全力でOKです!
支援!!

52 :Strikers May Cry:2008/03/22(土) 22:49:00 ID:VdDhg+l1
んじゃ投下します、今回は前々から温めていた男塾とのクロスです。

とりあえずは数回で終わる予定(ホントに予定だけ)っすね。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:49:29 ID:N1vVOuJ4
恥ずかしいバイド禁止っ!(AAry

しつつ支援

54 :魁!! 魔法学園リリカル男塾:2008/03/22(土) 22:50:18 ID:VdDhg+l1
魁!! 魔法学園リリカル男塾 第一話「大波乱!! 男塾VS機動六課!!!」


「日本男児の生き様は〜! 色なし恋なし情けあり〜!!」

時は早朝、場所は機動六課のすぐ隣の木製の校舎、響くのは男達が野太い歌声で奏でる自分達の塾を謳う塾歌、それは六課のお隣さんのある学校のいつもの風景だった。

それはただの学校ではない。
あえて言うならば学校とは名ばかりの狂気の戦闘集団、世に男塾と呼ばれる男の中の男を鍛える為の最狂最悪の学校組織である。

男塾ミッドチルダ分校の校庭に集まった男塾塾生一同は日課の塾歌唱和を以って朝を迎えていた。
男塾で鍛えに鍛えぬいた屈強な男達の歌声である、無論だがウルサイことこの上ない。
だが相手は“アノ”男塾である騒音はこれに終わらない事は説明するまでもないだろう。
塾歌を歌い終えた塾生一同の前に着物を着た一人の男が現われた、その男こそが男塾の塾長である江田島平八その人である。


「ワシが男塾塾長、江田島平八でああああぁぁる!!!!!!」


凄まじい怒声、本当に人類が発しているのか疑いたくなるような声量である。
その声の大きさに男塾の窓ガラスが次々に砕け散り、お隣の機動六課隊舎の窓ガラスも割れていく。

ちなみにこの壮絶な騒音公害はなにも今日が初めてという訳ではないのだ。
男塾のミッドチルダ分校が出来てからというもの数ヶ月の間、ほぼ毎日こんな調子で朝を迎えている始末である。

いい加減に我慢の限界を迎えるのが自然の成り行きな訳だろう。


「ああもう! うるせえええええぇっ!!!!!」


ヴィータは叫んだ力の限り、基本的に気の短い彼女にはもはや毎朝恒例のこの騒音地獄にこれ以上耐える事はできない。


「毎朝毎朝、うるさ過ぎだっつうの! もう我慢できねえ、あいつら全員まとめて叩きのめしてくる!!」


グラーファイゼンを肩にかついだヴィータが鼻息を荒くして殴りこみをかけようとする。
そんな彼女にスバルとティアナがしがみ付いて必死に止めようとしていた。


「ダメですってヴィータ副長、あの人達は絶対ヤバイですから!」
「だからデバイスは収めてください!」
「放せ! あたしはもう我慢できねえんだあああ!!!」


しがみ付いてなんとかヴィータを宥めようとするスバルとティアナだが、ヴィータは問答無用で二人を振り払いグラーファイゼンを振りかぶって隣接する男塾に向かう。
そしてそんな彼女の前に立ち塞がる一つの影。


「なんだよ、なんか文句あるのか!?」


立ち塞がったのは緋色の髪をポニーテールに結んだ美女、それはヴィータと同じく夜天の守護騎士である烈火の将シグナムである。


55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:50:24 ID:3WHbOr6h
むぅ、あれは男塾!支援

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:50:46 ID:4I8hCIGC
ちょうどウロスも話題になってるところできたか。支援

57 :魁!! 魔法学園リリカル男塾:2008/03/22(土) 22:52:16 ID:VdDhg+l1
ここでヴィータを止めてくれるかと期待した周囲の六課メンバーだったが、次にシグナムが発した言葉にその期待は容易く覆った。


「実は私もあの連中のやかましさには辟易していたんだ。行くならば私も行って文句の一つでも言わせてもらおう」


シグナムは炎の魔剣レヴァンティンを構えて瞳に爛々と怒りの炎を燃え上がらせながらそう言った。
もはやこの場に怒りに燃える二人の騎士を止められる者はいなくなった。





「「たのも〜う!!!」」


男塾の校門前、ヴィータとシグナムの二人はデバイスを手に構えてそう叫んだ。
もはや気分は前線で戦うくらいに興奮して意気揚々と高まっている。
そして凛とした澄んだ美少女と美女の声に反応した男塾の面々が校門に殺到した。


「見ろ〜、女じゃあ! 女がおるぞ〜!!」
「ホントじゃあ! なんで女がこの男塾(ミッド分校)におるんじゃあ!?」


走り寄りながらそう叫ぶのは男塾一号生、松尾鯛雄と田沢慎一郎の二人である。
そしてその二人の後を追って続けて走ってきたのは極小路秀麻呂という小柄な青年。


「見ろよあのボインちゃんを、ありゃあお隣の機動六課の姉ちゃんだぜ。きっと俺たちがあんまり良い男なんでわざわざ誘いに来たんだ」
「ほ、本当か秀麻呂!?」
「ああ、きっと間違いねえぜ」
「よっしゃあ!! それじゃあさっそくお近づきの印に俺がデートに誘っちゃる〜!!」
「待て〜い松尾! 抜け駆けは許さんぞ」
「うるせえ、早いもん勝ちじゃあ。お姉さ〜ん、俺とステキなデートして一緒にステキな朝を迎えてくれ〜い♪」


松尾のその叫びと共に“我先に”という男塾の面々が凄まじい形相で以ってヴィータとシグナム(主にシグナム)の二人に全力で駆け寄る。
それは気の小さい人間ならば軽くショック死してもおかしくないくらいの迫力だった。
なんせ男塾で狂的なシゴキを耐え抜く男塾の屈強な男達が目を血走らせて、鼻の下を伸ばし、野太い声を上げ、口からは飢えた野獣の如く涎を垂れ流して大群で押し寄せてくるのだ。
これではヴィータが手にしたデバイスを振りかぶったとて致し方あるまい。


「うわっ! な、なんだこいつら!? こうなったら‥‥アイゼン、殺られる前に殺るぞ!!」


カートリッジを排夾し魔力をたっぷりと満たした鉄の伯爵の名を冠する鉄槌のアームドデバイス、グラーファイゼンが唸りを上げて振るわれ群がる塾生を薙ぎ払った。

ちゅど〜ん!

「ぎゃあああっ!!」
「ぐああああっ!!」


最高クラスのベルカの魔道騎士の一撃に大地が砕けて抉られ、塾生達が吹き飛ばされていく。

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:52:19 ID:exqdG+uW
塾長も来ているのか
支援

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 22:52:58 ID:lLjVQ2qa
ついに男塾キチャッター
支援

60 :魁!! 魔法学園リリカル男塾:2008/03/22(土) 22:53:29 ID:VdDhg+l1
悲鳴を上げて吹っ飛ぶ塾生、普通の人間なら魔力ダメージのショックに気を失ってもおかしくない(というかそれが普通)なのだが屈強さが売りの男塾の面々は倒れてなおシグナムに這って近寄って行った。


「女じゃあ〜、モノホンの女じゃあ〜」
「こんな近くで女を見るのは久しぶりじゃのう‥‥‥お姉さんそこの喫茶店でお茶でもせんかのう〜」
「ひいっ!」


濃ゆ〜い形相と野太い声そしてやたら汗臭い身体で以って這いずりながらシグナムに近寄る男塾の塾生達、その迫力たるやシグナムを恐怖させるのに十分すぎるものだった。
彼女が思わず悲鳴を上げるのも無理は無いだろう、いかに歴戦のベルカの騎士とて一人の女なのだ。
シグナムは手にしたレヴァンティンの刃を咄嗟に振りかぶる。

瞬間、甲高い金属音を立てて炎の魔剣の刃は長大な日本刀に止められた。


「おい姉ちゃん、俺の後輩に随分とふざけたマネしてくれてるじゃねえか?」


2メートルは軽く超えるだろう長身とそれにも勝らん長大極まる長さの日本刀を軽々と振りかざし、眼光は手にした刀に負けず劣らずの鋭い凄まじい気迫の男。
名を赤石剛次、男塾二号生筆頭を務める男塾最強の剣士である。
赤石の剣にシグナムは即座に一歩引いてレヴァンティンを構え直した。


(この男‥‥できる、それもかなりの使い手だ)


赤石はそのシグナムを軽く見下すような目で眺めながらヴィータに視線を移す。
そして手にしていた豪刀を肩に担いでいた鞘に戻すと口を開いた。


「おい小せえ嬢ちゃん、今からワビ入れるんなら許してやらん事もねえぜ? だがこれ以上俺の後輩をいたぶるってんなら俺が相手だ、手加減はしてやるが少しばかりオシオキさせてもらう事になる」


完全に見下したような態度にヴィータの怒りに一気に火が付いた。ヴィータは手にしたグラーファイゼンを突きつけて吠え掛かる。


「誰が“小さい”だコラッ! だいたいてめえらがキモイから思わずデバイス使っちまったじゃねえか!! そもそも毎日ウルセエんだよ!!!」
「まったく気の短いチビだぜ、そんなに怒鳴ったってお前の背丈が伸びる訳でもねえだろうが」


気にしている背丈の事を言われてヴィータは思わずカチンときた。


「チビ言うな!!!」


唸りを上げるグラーファイゼン、だがそこに天を裂き地を割らんばかりの怒声が鳴り響いた。


「ワシが男塾塾長、江田島平八であああああぁぁる!!!!!」


続く。


61 :Strikers May Cry:2008/03/22(土) 22:56:28 ID:VdDhg+l1
投下終了です。
勢いで書いた、先の展開? 何も考えて無いぜ。


しかしグレイヴ待ってる方には本当に申し訳ない‥‥‥既に何回も書き直してるんだけど全然上手く書けないんだこれが。

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:00:45 ID:exqdG+uW
GJ!
赤石ってこんな喧嘩っぱやかったかなあ。
後で話しあいになるのかな?

松尾達はそれらしいかったです。笑いましたw



63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:03:42 ID:3WHbOr6h
>>61
投下乙!
ぶたいちょーお宅の騎士たちがお隣に迷惑かけてますよー、え、いいの?むしろもっとやれ?分かります
グレイヴはゆっくりどうぞー、自分たちはいつでも待ち続けますのでw
しかしなんで男塾がミッドにちょおわ何をするやめ(ry

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:08:12 ID:uTPDIyTq
GJ地上部隊の隊員随時 男塾で再教育すれば結構な戦力になると思う。
塾長はアメリカがあと10人くらいいたらまずかったという強者だからな。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:10:09 ID:fZWOH6Fg
>>53
藍華チャソ乙。

そして支援。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:12:25 ID:miSqmfXD
GJ!

多分、あれだ、ミッド式もベルカ式の魔法も源流は中国拳法にちがいない。
なんかさりげにゼストさんとか初代リインが特号生になったりしても受け入れられそうだ。

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:14:26 ID:fZWOH6Fg
>>61
あちゃ、終わッとったか……。

にしても、マジで男塾しとるなぁ……。

王大人の登場を心待ちにしつつ、GJ。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:17:15 ID:1RzBA0RR
王大人が出ると、レジアスの死も誤認でOKw
さらにゼストも平気w

あれ? オヤジキャラ全員生き残るわ。

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:19:53 ID:fZWOH6Fg
>>68
ヤバスッ! そこまで頭がいかなんだわ……。


吊ってきまッス。

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:22:58 ID:3s67q7fo
そしてまさかのママジマ&プレシアママンの熟女ダッグ結成!

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:28:51 ID:yb1jAC41
Strikers May Cry 氏、GJ!
まさに、魁!男塾。三号生筆頭を見たときのリリカル勢の反応が楽しみで仕方ない。

王大人は、ある意味蘇生魔法の使い手だからな。 「死亡確認」 した者は全て生き返る。

72 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/22(土) 23:31:11 ID:wESy4njX
GJでした。
それにしても男塾かよ……アニメ見てたな。
告ぐ気を楽しみになっています。
それと、45分くらいから投下しますがよろしいでしょうか?


73 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/22(土) 23:46:59 ID:wESy4njX
そろそろ投下します。

FLAME OF SHADOW STS 27「闇の世界」

「ここは……どこ?」
高町なのはは周囲を見てつぶやく。
自分は今どこかわからない空間に立っていた。
その周囲は暗く、回りは闇に包まれていてどこに続いているのかも解らない。
自分は何故ここにいるのだろう。考えるがさっぱりわからない。
そのときだった。自分に何かのイメージが沸いてくる。
「なに、これ……」
そのイメージは自分の大切な親友を一瞬で倒したものだ。
そのイメージが鮮明すぎて、まるで自分がしたようなものだったのだ。
いや、違う……
「私が、やったの?」
なぜか解らないが、その光景は自分がやったのではないかという考えになった。
『どう、宿主様。あなた自身の心の闇の世界の居心地は?なかなかのものでしょう?』
その時、前の前に突然自分が現れたのだ。
いや、姿は自分でも違うところが見受けられる。
その目は輝きを失っており、浮かべている笑顔も嘲笑に見える。
「あなたは?」
さっきからしゃべっている自分らしきに物に、なのはは睨みつけながら尋ねる。
さっきの記憶もコイツの仕業なのだろうか。
「ああ、挨拶が遅れたわね。私は魔神アスモデウス。アモンの知り合いっていえばわかるかしら?」
アスモデウス、アモン……
確かにその言葉を聞いたことがある。
アモンはウルが持つフュージョンモンスター。
それと同じ実力を持つ悪魔にアスモデウスという名前があった。
そんな物騒なものが何で自分の前に。
そこで、ようやくなのはは思い出す。
突然自分に襲ってきた霊魂のようなもの。
まさか、あれがアスモデウスなのか……
「今、あなたの体は私がのっとっている状態なの。それであなたは今この心の闇の世界にいるというわけ。
それと、あなたの姿をしているのはあなたの意志や力が意外と高くてね。
しゃべり方とが後遺症となって残ったってわけ。人間でここまで後遺症が出るから、これでも驚いてるのよ」
ながながと説明するアスモデウスになのはは睨み続ける
どうやら、今時分は体をのっとられているという頃がわかった。
おそらく、フェイトを襲ったのもこいつの仕業だろう。
人の体で勝手によくも好きにしてもらったものだ。
「で、心の闇の世界って何?」
なのはは今まで聞いたことがない言葉を尋ねる。
確かにここは暗く、闇の世界といわれてもおかしくない場所だった。
しかし、私の闇の世界とはどういうことだろうか……
「人は誰でも心の中に闇をもっているわ。ここはあなたのそんな闇の部分が凝縮された世界」
そんな世界あるわけが、と思うが、以前ウルの話でよく似たようなものがあったな気がする。
だが、今はそんな事は同でもいい。今は何よりも聞きたいことがあった。
「いい加減、私の体から出てくれない?」
人体を好きにのっとって、あろうことか親友をてにかける。
勝手にこんな事をされて最初は混乱したが、話が解るにつれてその気持ちは怒りへと変わっていった。
そう思ったとき、体中の魔力があふれてくる。
「いやよ。せっかくいい体が手に入ったんだから、使わない手はないでしょ?
それより、何かヤル気みたいだけど、大事な相棒がない状態で勝てると思ってるの?」
言われて見ると、レイジングハートは持っていない。
どうやら心の世界とやらは本人しか入れないらしいからないのか。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/22(土) 23:47:15 ID:GSZrew68
支援

75 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/22(土) 23:49:25 ID:wESy4njX
「ま、あの相方さんは私がへし折ったんだけどね」
アスモデウスの言葉にえ?となのはは彼を見るが、それとともにある映像が映る。
フェイトを倒し、どこかへ立ち去ろうとしたとき、最後に自分の相棒でもあるデバイス、レイジングハートを柄をへし折って帰って行った。
それを見て、なのははいっそうアスモデウスをにらみつけた。
しかし、なのはは一度見ている。アモンのとんでもない力を。
アスモデウスはそのアモンの力と同等の力を持つ。
まずレイジングハートがあったとしても、自分では勝てない。
だが、勝てないからといって諦めるわけにはいかない。
「まあ、ここであなたのあがき、そして闇に落ちていく姿を見るもの一興ね」
そう言ってアスモデウスはなのはの前から姿を消そうとする。
「まって!」
なのははそれを止めようとするが、言う事をきこうとはしない。
だが、ふち立ち止まって何かを思索する。
「一ついい忘れていたわ。私、今ジェイル・スカリエッティと手を組んでいるから」
「え……」
「つまり、あなたは今犯罪者と手を組んでいるの。それじゃね」
「あ、まって!」
言うことだけを言って、アスモデウスはとっとと消えていく。
場には再度無音の状態が続く。
その中、なのははさっきアスモデウスが言っていた事を思い出す。
今、自分がスカリエッティと手を組んでいる?
何かの冗談であってほしかった。
しかし、わきあがってくるイメージは確かにアスモデウスに乗り移られた自分がスカリエッティと手を組んだ所が浮かび上がってきた。
それが自分がしたことではないとは言え、なのははその場でひざを着いた。
この世界、グレイブヤードの闇の部屋がいっそうなのはにショックを与える。
このままアスモデウスに自分の体をのっとられるままなのだろうか……
そんなショックがなのはを打ちのめした。
(これから、どうなるんだろう……)
なのははそのままぼうっと立ち尽くす。
この暗闇の世界で、これからそうしていくのか……
そんなときだった。
「ひっく……ひっく……」
突然、誰かの泣いている声が聞こえた。

「ねえ、どういうことよ。それ!?」
アリサはウルの言葉を聞いてウルに詰め寄る。
のっとられている?助けられないかもしれない?
「ふざけたこと言うんじゃないわよ!!」
「あ、アリサちゃん、落ち着かないと……」
少々興奮しているアリサを、すずかは何とかなだめようとする。
このままじゃ話は一向に進みはしない。
すずかに言われて、アリサは何とか落ち着き、席に座る。
ここにいる全員はなのはの事を心配している。
特に家族である士郎たちが一番娘の事を聞きたいだろう……
そう考えるとなんだか編に熱くなっていた自分がバカらしくなり、恥かしくなってきた。
「えっと、もう話してもいい?」
それを確認して、ウルは今なのはに起こっている事情を話す。
なのはは今、ウルが持つ破壊紳アモンと同等の力を持つ悪魔、魔神アスモデウスに取り込まれた。
まだアモンの力を見せていないものの多いので、参考にウルはアモンへと姿を変える。
瞬時にウルが光だし、そこに現れたのは黒い異形だった。
その風貌もそうだが、その圧倒的な魔力に、魔力を持つものは唖然とそのアモンを見る。
そんなウルを見たヴィヴィオは、驚いてフェイトのそばから全く離れない。
アスモデウスもこれほどの力を持つ悪魔なのだ。
「ま、あいつが来たのは完全な想定外だけどな」
ウルはフュージョンを解き、はぁ、とため息を付く。
アモンとアスタロトとの戦いの余波を感じ取ったらしく、ウル自身も全くの予想外の事だった。
なのはをのっとったアスモデウスはどうやらなのはの魔力を気に入ったようで、そのままフェイトを襲った後どこかへと行方をくらませた。

76 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/22(土) 23:51:17 ID:wESy4njX
「それで、なのはは助かるんですか?」
今なのはがどうなっているかの状況はわかった。
桃子は最も大事なことであろうなのはを助ける事ができるのかどうかを尋ねる。
だが、そのウルの表情はあまりいいものではなかった。
「俺みたいなハーモニクサーならあいつを逆に契約させる事もできるけど、普通の人間はそんなことできねえし……正直なところわかんねえ」
悪魔を従え、その力を使う事ができるハーモニクサー。
だが、どう考えても、なのはにその力があるとは考えにくい。
「けど、早くしねえと最悪の場合、あいつの自我は本当にアスモデウスにのっとられて、あいつの意思が消滅する可能性のある」
そんなウルの話を聞いたみんなは、そんな……と顔を俯かせる。
だから助けられないかもしれない、といったのだ。
「じゃあ、ママは助からないの?」
さっきまでウルの話を聞いて、よく分からないがママを助けられないかもしれない、
ということが解ったのか、今にも泣き出しそうな顔でヴィヴィオはウルを見る。
確かに、なのはを助けるのはかなり難しい。
「心配すんなって、何も絶対ってわけじゃねえんだ」そういって、ウルは泣きじゃくっているヴィヴィオの頭をなでる。
なにも絶対ってわけじゃない。助け出す術はある。
「あいつは俺が助けてやるよ」
なのはがああなったのはアスモデウスはいち早く察知できなかった自分の責任かもしれない。
だから、あいつは自分が助ける。
「おい」
そこに、何か不満があるのかヴィータが立ち上がった。
何か不備でもあっただろうか……
「ざけんじゃねえよ、なにが俺だ。俺達に訂正しやがれ」
そういって、ヴィータはグラーフアイゼンを構える。
は?とウルはヴィータを見る。
「お前、もしかしてあいつは強えから、俺一人で戦ってあいつを助け出す、とか思ってんのか?」
ヴィータはグラーフアイゼンを構え、ウルへ向ける。
「ふざけんじゃねえよ!ただ敵わないかもって理由だけで仲間を見捨てるやつがいるか!あたしはなのはを助けるのを手伝うぞ!!」
それに、ヴィータはなのはと約束した。
アタシはあいつを守ると。
8年前のあの日も守れなかった。
だから、今度こそあいつを守る、そうヴィータは決意した。
そのヴィータの言葉に、続いてうんとフェイトも立ち上がる。
「そうだよ、大事な友達が危険なめにあってるんだから、助けないとね」
一度は不覚を取ったが、今度は負けない気でいるらしい。
「精神的に不安定だったとはいえ、テスタロッサをいとも簡単に倒した相手か。面白い」
そう言って、シグナムもレヴァンティンを構えた。
「お前ら……」
少々ウルはため息を付くが、その顔は笑っていた。
よくよく考えれば、自分もよく似たような事をよくしていた。
アルバート・サイモン。神。
当時の自分よりも遥かに強かった存在に自分は立ち向かっていった。
世界を守るために、守りたい人を守りために。
そして、これもそうなのだろう。
「それで、なのはを助ける手立てはあるのか?」
そこに、クロノはウルに助けられるかどうかを尋ねる。
何か手立てはあるのだろうか?
「ああ、あるっちゃある。ほとんど運を味方につけるけどな」
その方法は、最初から賭けだった。
「まず、あいつが自分のグレイグヤードに閉じ込められている事を仮定しての話だけど、あいつを弱らせて、俺があいつを説得して、なんとかあいつの体の意識をのっとらせる」
…………
「以上」
「「「「は?」」」」

77 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/22(土) 23:53:00 ID:wESy4njX
あまりに単純な説明に、一同は唖然とした。
なにか、某S・RPGのユニットを仲間にする方法のような説明である。
「たったそれだけ?」
ついフェイトが尋ねるが、ああとウルは頷く。
確かに、運の要素がとてつもなく強いが、ようは弱らせて話しかけるようなものだ。
だが、問題はそれだけではない。
グレイブヤード、心の闇の世界は自身の身に眠っている闇の部分を凝縮させた世界。
いきなりその世界に入って、なんとも思わない人はいないだろう。
ウルのように特別は理由でしょっちゅういかない限りは。
その世界に長時間存在しているなのはに、果たして声が届くかどうかも問題に入る。
「出来るだけ早く見つけて説得しなきゃいけねけど、ちょっと難しいな」
この作戦は時間がたつほど自分達が不利になっていくのだ。
だから、出来るだけあいつをいつけなければいけない。
「最悪のパターンも考えないといけないよなあ……」
その中、ウルはあることを思いついた。
それは、アスモデウスとアスタロトが手を組む事である。
流石にそうなれば助けるのは本当に難しくなってしまう。
そして、懸念要素はそれだけではない。
(あのとっちゃん坊やの陰陽師め、とっちめてあの座布団の秘密をしゃべらせてやる)
そう、とっちゃん坊やこと伽藍が奪っていったエミグレ文書。
あれも取り返さなければいけない。
そのときだった。
プシュウ、と自動ドアが開き、誰かが入ってきた。
「あれ、何でアリサたちまでいるの?」
そのうちの一人、ユーノ・スクライアは予想外の人物達の存在に驚いた。

「ほう、人を蘇生させる方法?詳しく聞かせてもらえないかね?」
スカリエッティは興味心身にニコルからエミグレ文書について尋ねる。
ニコルはエミグレ文書を手にした後、ぺらぺらとページをめくりながら説明する。
「エミグレ文書。私の世界では死海文書の一つとして祀られている書物だ。
すべてで4つある書物の全ては、世界の黄金率を狂わせる力を持つ」
だから、この死海文書には厳重な封印がなされている。
そして、このエミグレ文書は人を蘇生させる方法を記されていると聞く。
「最も、今まで蘇生を行って成功させた事例はない。生み出されたものは全て化け物になる、としか聞いた事はない」
そういって、ニコルはエミグレ文書を机にぽんと置いた。
「なるほど、それは面白い……科学者として血が騒ぐよ」
スカリエッティは、さも面白そうにエミグレ文書を見る。
はっきり言ってこれは一級ロストロギアの力を持っていてもおかしくはない。
それを研究できる事は、一科学者としてとても楽しみである。
「聖王の器の奪還に失敗してちょうど暇だったんだ。あれと平行して研究を進めようではないか」
そう言って、スカリエッティはエミグレ文書を手に取り、高笑いを発しながら部屋を後にした。
ちょうど、その高笑いのところだけを目撃したウェンディとセインは驚く。
「ど、どうしたんっすかドクター?」
ん?とようやくスカリエッティはウェンディとセインの存在に気付いた。
すっかりエミグレ文書のとりこになっていたようであった。
「ああ、すまない。ちょっとね。それでどうしたんだい?」
スカリエッティはエミグレ文書を抱えながら尋ねる。
おそらく二人は自分に用があるはずだ。
出なければ自分のところまで来ないだろう。
「えっと……クア姉とでドゥー姉がタイプゼロの調整が終わったからドクターを呼んできてほしいって」
ああ、と話を聞いてスカリエッティは終わったのか、とつぶやいて二人を見る。
「わかった。少し遅れると伝えておいてくれないか?」
了解、と二人は再度ドゥーエのところに向かっていく。
さて、っとスカリエッティはエミグレ文書を置くため、一度自分の部屋へと戻っていった。
(面白くなりそうだよ。ああ、本当に)
その表情に怪しい笑みを浮かべて。

78 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/22(土) 23:56:04 ID:wESy4njX
「ユーノ。それにアルフも……」
フェイトはユーノとその隣にいる自身の使い魔、アルフが入ってきた事に少々驚く。
確か、二人は今ヤドリギの呪いについてい調べていたはずだ。
二人がきたと言う事は……
「あれ?じゃないわよこのバカ!!」
しかし、その間を割って入るようにアリサはユーノに詰め寄る。
「あんたねえ、なのはが大変な目にあってるのに、何のうのうとしてんのよ!」
「あ、アリサ。ユーノだって仕事があるんだから……」
どうどう、とアリサを落ち着かせるフェイト。
ユーノだって仕事で忙しいのだ。
何より、ずっと無限書庫にアルフと篭っているのだ。
なのはの事を知らなくても当然だろう。
「なのはの事はある程度はクロノから聞いた。僕だって驚いたよ。なのはがフェイトを襲たって聞いたときは……」
けど、とユーノはアリサを見る。
「僕は、なのはを信じてるから。なのはの強さを」
自分が魔法を力を与え、共に戦ったからこそわかるなのはの心の強さ。
だからユーノはその力を信じている。
どんな事があっても、なのははまた立ち上がる事を。
それを聞いて、うんうんと、士郎は頷いた。
「やっぱり、君ならなのはを任せても大丈夫だね」
その士郎の言葉に、え!?とユーノは顔を驚く。
「いや、その……僕となのはは、なんていうか、その……友達だから、そういうのは……」
顔を真っ赤にしてあわてふためきながら言い訳をするユーノ。
「そんな顔で言っても照れ隠しにしか見えないぞ」
やれやれ、と恭也はため息を付き、桃子と美由希はそうだね、と苦笑する。
「それで、何の用なんだ?」
そこに水をさすように、クロノはユーノが何故来たのかをたずねた。
「ああ、そうだね。本題からそれるところだったよ」
ユーノはこほん、と咳払いして資料を出す。
話がすすまないからクロノはあえて口をさしたが、ユーノにとってはそれがありがたかった。
このままではいつまで言及されるかわかったものではない。
「ウルさん、少し僕についてきてください。大切な話があります」

79 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/22(土) 23:58:10 ID:wESy4njX
これで投下完了。
……これで27話。
一体何羽くらいまで続くんだろうこれ。
他の作者まだと比べて圧倒敵に話数が多い。
もうちょっとどうにか出来たらなあと思ってるんだけど……

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 00:00:52 ID:oRiTETnx
投下乙
良かったです

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 00:15:01 ID:/skYqUpK
あいかわらず誤字関係が多いですな
ちゃんと見直しとかしてます?

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 01:03:13 ID:+xaknAjD
保管庫機能してないな、別に困らんが

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 01:07:07 ID:+IV2SsWv
>>82
? 作品保管以外に、何か機能を求めているのか?

更新速度の件なら、管理者の都合があるから仕方ない
というか、あの速度がこのスレでのデフォ

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 07:13:31 ID:qKI/KUY2
>>82
あの保管庫は個人に好意でやっていただいてるから…


85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 09:25:13 ID:51rqOQ6R
>>82
月末や月初めには家族にパソコン取られて作業できないって前にこのスレで言ってた気が

86 :一尉:2008/03/23(日) 13:57:46 ID:gSwp17sh
ふむバトルボンバーズ支援だな

87 :旅ゆく人:2008/03/23(日) 14:05:03 ID:KXTufmms
あのー、もしかしたら本日午後五時前後に、
投下しちゃうかもなのですが、宜しいでしょうかね……。

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 14:06:14 ID:bbloPA0J
>>87
酒を用意してお待ちしよう。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 14:14:30 ID:qKI/KUY2
>>87
宴の支度をして待つ事にします。


90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 14:16:00 ID:ZtSN+TnY
カメラを用意してお待ち申し上げます。
つまり全力でOKです。

91 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 15:05:46 ID:SeON9ds5
5時ごろですか、ならば俺は午後の9時ごろに今度こそ投下をしたいのですが、よろしいでしょうか?

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 16:22:54 ID:lUuGSxFO
>>87
おk

93 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 16:27:17 ID:tJoF4aS7
スパロボXが5時に投下する前に、ウロスでちょっと前に言った
小ネタを投下して宜しいでしょうか?

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 16:30:03 ID:aEkCIWZQ
だんな>>87、87

95 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 16:33:19 ID:tJoF4aS7
おう、X氏と旅人氏の名前素で間違えてしまいましたOTZ
マジ凹みです。
旅人氏の後に投下よろしいでしょうか?

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 16:40:24 ID:9J3YvkPF
支援します。
セイント星矢とのクロスも待ってますw
秒間で数十発殴れる黒龍に魔法使いは勝てるのかw

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 16:56:44 ID:ZtSN+TnY
>>96
無理だと思うw
聖闘士星矢Gとか見ると、聖闘士の強さは半端ないからなぁ。



98 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 17:14:43 ID:tJoF4aS7
旅人氏の投下ないので、5時半頃まで待ってそれでもなければ投下しちゃいますね。

99 :旅ゆく人:2008/03/23(日) 17:15:29 ID:KXTufmms
……本日より夜勤の始まる人が、来ました、こんにちは。

さっきまで寝てました……。

少し遅れましたが、投下してもいいですかいの?

因みに、本日はインターミッションシリーズにつき、
クロ達あまり出来ません……。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:16:29 ID:ZtSN+TnY
支援!
カメラをセット!

101 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 17:17:37 ID:tJoF4aS7
支援!

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:18:35 ID:qKI/KUY2
支援いたします。


103 :リリカル旅話・インターミッション・3:2008/03/23(日) 17:18:38 ID:KXTufmms
 とあるビルの一室に、男が一人。
男は、机の上に腰掛けていた。
 傍らには、飲みかけの紅茶の入った、ティーカップを置いて。
 備え付けの電話の受話器を握り、誰かと話をしている。
「……うん、うん、……へぇ、歓迎パーティを? ……うん、良いんじゃないかな?」
 少し背中を丸くして、受話器の向こうにいる人物との会話を楽しんでいた。
「私も参加したいくらいだよ。だけど、今回は色々予定が入ってしまってね。……ああ、残念だ」
 穏やかな笑みで、穏やかな、それでいて些か口惜しそうな口調。
 受話器を握りながら、男は振り向く。
 空は、ほんのりと茜色に染まり、徐々に色を濃くしていた。
「では、――うん、宜しく頼むよ、はやて」
 そして、
「クロさんと双子のおちびさん達に、私が宜しく言っていたと伝えておいてくれ。それじゃあ」
 受話器を、静かに置いた。
「ふう、さて」
 机の上で、改めて胡座をかいた。
 そして、すでに冷めてしまった紅茶を飲み干そうと、ティーカップに手を伸ばす。

 ♪ちゃーららららんらん、ちゃーららーん……♪

 胸ポケットの、携帯電話が鳴った。
「ん? 何だろう?」
 取り出し、開いてみる。
 液晶画面には、メールが来たことを示す、アイコンが表示されていた。
「……ふむ、なのはから?」
 取り敢えず、開いてみる。
「ははッ、こいつは……」
 男の顔が、思わずほころんだ。
 なのはからのメールには、画像データが添えられていた。それは、携帯で撮った写真、それも、集合写真。
 見知っている、なのはやヴィヴィオ、はやてとその家族に囲まれて。
 少し前に、自分が彼女達に臨時の保護を依頼した、別世界の黒い旅人・クロと、その連れの双子の姉妹・ニジュクとサンジュに、
自分を押しつぶしてくれたコウモリ・センが、笑っていた。
 双子は真夏の太陽のような明るさで、コウモリは不敵に、そして、旅人は些か困惑したように、それぞれ笑っていた。
「本当、彼ららしいね」

 出会ってすぐ別れたというのに、何故かそんなことを、ヤン・ウェンリーは思った。


 クラナガンで一際高くそびえる、時空管理局・ミッドチルダ地上本部ビルの一室で、ヤンは執務机の上で胡座をかいて、紅茶を嗜んでいた。
 またカップを置いて、メールの内容を読む。
 クロ達が、次にヤンに会った際には、改めて世話になった礼をしたい旨が、簡潔に綴られていた。
「職権乱用な事例だし、あまり褒められたことでは、無いのだけどね……」
 そう呟いてはいるものの、その顔は優しい微笑みに満ちている。
「それにしても、ほぼ全員が写っていると言うことは」きっとクラールヴィントを使って撮ったのだろう。「器用なことだ」
 瞑目し、微笑みつつ、携帯を閉じる。
 携帯を胸ポケットに仕舞い込み、カップを取ろうと、また手を伸ばす。



104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:19:30 ID:ZtSN+TnY
支援!
魔術師ヤンさん!

105 :リリカル旅話・インターミッション・3:2008/03/23(日) 17:21:16 ID:KXTufmms
 ジーッ!

 卓上端末のブザーが鳴った。
「全く、何故こうも、紅茶を飲もうとすると……」
 軽く毒づいて溜息をつき、ランプの点滅するボタンを押す。

「ヤン提督、バクスター三尉です。頼まれていた資料をお持ちしました」
 端末の画面に、紫色の髪を持つ、童顔の青年が、はきはきとヤンに告げた。

「ああ、リオか。良いよ、入ってきなさい」
「はい」
 返事をした少年の顔は、しかし、何か今にも吹き出しそうだなと、ヤンは思った。
 まあ、気のせいだろう。
 そう思ってカップを手にし、また口にしたところで、

「失礼します」
 部屋に、小柄な青年――リオ・バクスター三等海尉が、端末越しに報告した通り、
小脇に資料の束を抱えつつ、犬に似た薄紫の体毛と紫の縞模様を持つ獣を伴って入ってきた。
 そして、机で胡座をかくヤンにまっすぐ向かい、
「頼まれていた資料です」
 紅茶を飲み干し、カップを置いたヤンに、リオは資料を差し出した。

 ……何か、含むところのある顔だな、相変わらず。

 やはり吹き出すのを堪えるような表情のリオを、訝しく思う。

「ああ、……しかし、済まなかったね、もうすぐ退勤するところ」
「うふふ、相変わらずですわね、ヤン提督」

 急に声をかけられて、伸ばした腕を引っ込め、思わず声のする方をヤンは見た。

 一見すると、うら若く見える女性が、くすくすと笑いながら、ドアからひょっこりと顔を覗かせていた。
 ヤンの言葉を遮ったのは、ヤンとの付き合いも深い、リンディ・ハラオウンであった。

「……成る程、こういうことだったのかい、リオ」
「ふふ、……申し訳ありません、ヤン提督」
 口に手を当てて、含み笑いのリオ。
 彼の傍らの獣――彼の世界で護身獣と言う召還獣のビーティも、心なしか笑っているように見えるのは、きっと、気のせいではないだろう。

「リオ君を責めないでいただけますか? 私のことを」
「解ってますよ、あなたの指示だってね、リンディ提督」
 微笑みながら近づいてくるリンディを見つめつつ、ヤンはバツが悪そうに頭を掻く。
「ありがとうございます、ヤン提督。……それにしても、……うふふ」
 ヤンの様子をじろじろ見つめながらリンディは言った。

「机の上で胡座をかく姿がお似合いなのは、何故なんでしょうね。本当、不思議だわ、うふふふ♪」
 口に手を当ててくすくす笑い続けるリンディに、ヤンはやはりバツが悪そうに頭を掻く。

「リオ、また済まないが、リンディ提督にいつものお茶をお出ししてくれ。角砂糖も忘れずにね」
「それと、ヤン提督には、新しい紅茶を、ですね」
「えっ、ああ、うん」
「ふふ、リオ君すっかり提督の扱いに慣れちゃったみたいね」
 リンディの言葉に、リオは「ヤン提督の副官として当然のことですから」と微笑んで答え、
ヤンは「やれやれ」と呟いて机を降り、リンディをソファに誘った。



106 :リリカル旅話・インターミッション・3:2008/03/23(日) 17:23:38 ID:KXTufmms
 ふう、と息をついて、「ああ、おいしい」と、リンディは満足げに呟いた。

(……いつも思うんだが)
(あんなに角砂糖を入れて、胸焼けとかなさらないのかな……)
 大量に角砂糖を入れた抹茶を、心底美味しそうに口にする彼女に半ば呆れた様子の、ヤンとその傍に立つリオを気にすることなく。
 更に一口、抹茶を飲む。
 それを見て、ヤンは思わず、自分が胸焼けに襲われたような錯覚を覚え、それを打ち消すかのように紅茶を口にした。
 ちなみにビーティは、我関せずとばかりに、部屋の片隅で寝そべっている。

「ところで」
 カップを置きつつ、ヤンは、
「何故今、ミッド地上本部にいる私の所へ?わざわざ出向かれなくとも、しばらくすれば、本局の方で会えたでしょうに」
「確かに、そうなんですけど」
 リンディは湯飲みをテーブルに置きつつ、言った。
「やはり、事が事ですので、少しだけでも直接、打ち合わせをしたいなと思いまして」
 膝に手を置き、ニコリと笑って。
「それに」「何か?」
「提督が、今日なのはさん達に臨時の保護を依頼された、別世界からの旅人さん達のこと、お聞きしたいと思いまして」
 成る程、とヤンは思った。
 別に秘密にするつもりはなかった。だから、部下達にそのことで大っぴらに走り回ってもらったし、
自らも直談判を行った。それは、ある種の問題提起にもするつもりで。

「提督が敢えてそのような判断をなされると言うことは、今の管理局に保護を無条件に任せられない理由が、お有りなのでは?」
 笑みを浮かべつつ、リンディは問いつめる。
 ヤン、嘆息、頭を掻く。笑みを浮かべて。
「……まあ、そう思われるように行動していましたがね」
 リンディを見据える。

「相変わらず」抹茶を啜る。
「変なところで反骨精神が旺盛なこと……」
 リンディ、嘆息する。しかし、それは友人として、心からヤンを心配しての嘆息である。リオは、そのように見て取った。

「申し訳ありません」口ではそう言いつつも、「ですが、これも私、ですので」
 そうも言って、ヤンは苦笑しつつ紅茶を啜った。
 リンディも、苦笑。
「まあ、解ってはいるのですけど」
 気を取り直して。
「で、その理由、お聞かせ願いませんか?」
 ヤン、あっさり「解りました」と快諾。
 リンディは、少し拍子抜けした顔となった。
 そんな彼女を見て、クスリと笑った、リオ。
 そんなリンディを見据えて、
「実は、あなたやレティ提督辺りには、早めに打ち明けようと思っていたのですよ」
 ヤンはそう切り出した。



107 :リリカル旅話・インターミッション・3:2008/03/23(日) 17:26:07 ID:KXTufmms
 そして、語った。
 郊外の自然公園で特殊戦のブッカーとの会談中に、雪風からの連絡で、白い双子の転移ポイントに向かったこと。
 そこで、ヴィヴィオと双子に会ったこと。 しばらくして、なのはとクロに会ったこと。 そして――。

「そこで、目の当たりにしたのですよ」
 色とりどりに染まった、ヴィヴィオを。
 それは、双子のニジュクとサンジュの特殊能力によるものであることを。

「その子達の保護者であるクロさんに尋ねましたところ、他にも『力』があるらしくて」
 直感的に、無条件の保護は危険と判断したこと。
 そして、その判断は間違っていなかったらしい。

「先程、別に依頼したはやてからの連絡で」
 魔法も使うことなく、翼を使用しての飛行が可能(ただし、二人一組でなければ不可能だが)であり、更に、
「その子達の影、勝手にその子達から離れて歩き回れるそうですよ」
 ヤン、苦笑混じりに告げた。
 リンディは絶句した。リオも絶句していた。
「影が、勝手に……」
「流石のなのは達も、ヴィヴィオを除いて頭を抱えたみたいですがね」
 そう言って、ヤンは肩をすくめた。

「そして、まだ何か、『力』を持っている節も見受けられます」
 そう言い添えて。

「成る程」
 リンディは、大きく頷いた。
「確かに、現状の管理局で、その子達の保護を規定通りに行うことは、甚だ危険だと判断せざるを得ませんね……」
 あごに手を添えて、また頷く。
 あのJS事件の痛手から十分に回復したとは言えない現状、魔導研究関係のどこかの部署が、
何かと理由をつけて双子を自分達の研究材料にしてしまいかねない。そして、それは十分に高い可能性である。
「管理局を一刻も早く、事件前の状況まで回復させるためにも、か」
 その為に白い双子を利用しよう。そう言ってくる輩に、残念ながらリンディは心当たりがある。
 ヤンも、同じであった。
「であればこそ、なんですよ、リンディ提督」
 口調こそ柔らかであったが、そこにこもる意志の強さを、リンディは感じ取った。
 リンディ、瞑目。そして、
「了解しました。その子達の為に、あなたの今回の判断及び行動を支持いたします」
 優しく微笑んで告げた。
「クロノには、また何か言われそうだけども」
 そう、肩をすくめつつ、付け加えて。

「ご厚意、感謝します」
 ヤンは、深く頭を下げた。



108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:27:08 ID:ZtSN+TnY
支援!

109 :リリカル旅話・インターミッション・3:2008/03/23(日) 17:28:17 ID:KXTufmms
「折角ですから、彼らの写真、ご覧になりますか?」
「まあ、それは是非とも」
「あの、僕も構いませんか、ヤン提督?」
「ああ、勿論だよ、リオ」
 胸ポケットより携帯を取り出し、先程なのはから届いたメールの写真をリンディとリオに、ヤンは見せた。

「この黒い格好の人がクロさんで、このコウモリがセン君と言って、で、この、猫の耳と尻尾を持ってるのが」
「ニジュクちゃんと、サンジュちゃんの双子、って訳ね。まあ、何て可愛らしいこと」
「エプロンドレス、よく似合ってるなぁ」
 二人は、口々に感想を述べあう。

「うふふ、この子達に会ったのなら、そのような考えになってしまうのも、無理もない事かしら」
 携帯を覗いていた顔をヤンに向けて、リンディはいたずらっぽく微笑んだ。
 リオもうんうんと相づちを打つ。
「否定は、……できないかなぁ」
 複雑な表情で頭を掻く、ヤン。

「もし、私が元の世界で、フレデリカと静かに暮らせていたなら、このくらいの歳の子供がいても、おかしくは無いから」
 リンディとリオの顔から、笑みが消えた。
「きっと、そんなことを無意識に考えて、何てね」
 少し照れたように、そして、口惜しそうに、ヤンはうつむき、頭を掻いた。

「……もう、六年になりますのね」
 リンディが、おずおずと口を開く。
「そうですね」ヤンが頷いた。
「早いものです」
 噛み締めるように、呟く、ヤン。
「まあ、何とも不条理な理由で、無理矢理、半死半生で連れてこられて、管理局に成り行きで入局して、気付いてみれば中将です、か」
 ヤン、嘆息する。
「別の世界でも宮仕えとはこれ如何にだけど、でもまあ、軍人として殺し合いを延々続けるよりは」
 努めて、明るく、ヤンは言った。
「人の幸せを守るこの仕事、そう悪くはないと思っているのも確かです」
 リンディとリオを、交互に見つめ、
「提督やリオ、なのはやフェイト、はやて達にも、出会えましたしね」
 ヤンは、微笑んだ。
「提督……」リオは、半ば呆けた様子で、少し顔を紅潮させて呟いた。
 リンディは只、静かに頷いた。

「そして、クロさん達とも出会った。更に、彼らは時空の迷い子です。リンディ提督やなのは達に私達がしてもらったように、彼らにも優しく手を差し伸べたい」
 ここまで言って、ヤンは頬をぽりぽりと掻きつつ、
「……どうでしょうか、この考えは」
 ヤンははにかみながら、そう話した。

「ふふ」リンディは微笑んで、
「提督らしいと思います。やっぱり、だから局員の人気も高いのよね」
「ただ、上の方の受けは、良好とは思えませんが」
「もう、ヤン提督ったら」
「済みません、しかし、事実ですので」
 そして、ヤンとリンディは朗らかに笑い合い、リオは「やれやれ」と苦笑して肩をすくめた。



110 :リリカル旅話・インターミッション・3:2008/03/23(日) 17:31:21 ID:KXTufmms
「さて、じゃあリンディ提督、そろそろ」
「はい、何でしょう?」

 ヤン、ずっこける。

「何でしょう、じゃないですよ。私と直接、このあとの緊急会議の打ち合わせをしたくて、わざわざ会いに来られたのではありませんか?」
「ああ、そうでした♪」
 その豊かな胸の前で、ポンッ、と手を叩いてのほほんと笑うリンディに、ヤンは、嘆息し、
(変なところで抜けている方だ、相変わらず)
 そう思いつつ、頭を掻いた。
「では、ちゃっちゃとやってしまいましょう。時間もありませんし」
「そうですわね、それじゃあ……」

 プルルルルルッ、プルルルルルッ。

 机上の電話が鳴った。
 即座にリオが手を伸ばし、対応に当たる。
 そして、
「ヤン提督、本局からです」
「相手は?」
「提督の、よく存じていらっしゃる方です」 ニコリと笑って、リオは電話機本体と受話器を差し出した。
 ヤンはソファに座りつつ受け取り、画面を見て驚く。
「えッ、あッ、……ビュコックてい、いや、特別顧問官。お久しぶりですッ」
 思わず起立し、直立不動となった。

『いや、そのままそのまま。それにしても、べっぴんさんとの逢い引きを邪魔して、悪かったのう、ははッ』
 元の世界でヤンを厚く遇し、親交も深かったアレクサンドル・ビュコックの、深いしわの刻まれた顔がそこにあった。  

「逢い引き、だなんて……」
『はは、そう思われても仕方なかろうて。しかし、何だ、誤解されるようなこともそこそこにして、そろそろ本局に来てもらえんかな』
「はあ、……ですが、まだ」
『わし以外にも、お前さんに会いたがっとる面々が多くてな、……ちょっと、替わるぞ』
「あ、はい」

『――ヤン提督、久しぶりですな』
「ああ、これはメルカッツ提督、ご無沙汰しております」
 ビュコックに替わって画面に出たのは、一見して眠そうな目をした老人。
 やはり、元の世界で、ヤンの元で彼を補佐した、ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツその人だった。

『集まった一同、首を長くしてあなたを待っておりますぞ。勿論、しばらく顔を合わせていない私も、その一人ですが』
「はは」
『積もる話も多い。それに、今回の一件は、非常に難しいものがある』
「ええ、下手を打てば他の管理世界に飛び火します」
『つい先程、概略を送っていただいた時は、正直、年甲斐もなく愕然としました』
「私も同じですよ、提督。先程、特殊戦のブッカー少佐から受け取ったチップの中身を確認して、恥ずかしながら背筋に寒いものが」
 メルカッツ、こくりと頷く。
 傍らのリンディも、頷いた。

『――で、あればこそじゃよ、ヤン』
 再び、ビュコックが画面に出た。
『一刻も早く、この事態に対応するためにも、本局に今すぐ出頭せよ。――お前さんが世話した、件の旅人さん達のためにもな』
 ビュコック、微笑む。好々爺という表現がぴたりと当てはまる笑顔だった。
 ヤンも、吊られて微笑む。
「了解しました、では、後ほど」
『うむ、待っておるよ』
 そして、電話は切られたのだった。



111 :リリカル旅話・インターミッション・3:2008/03/23(日) 17:34:05 ID:KXTufmms
「と、言うことなんですが、リンディ提督?」
 電話機を机上に戻しつつ、ヤンはリンディに言った。
「仕方ありませんわ。でも、打ち合わせなら、向かう途中でも出来ますし」
「そうですね」ヤンは頷いた。
「では、参りましょうか。――リオ、済まないがそこの資料を、ちょっと頼むよ」
「はい、解っています、提督」
「うん」
 ヤンはリオに頷くと、リンディを誘って、ドアに向かった。

「そう言えばフェイトは、今日は本局詰めではありませんでしたか?」
「ええ。でも、不機嫌な様子で、ティアナさんを連れて、何でも特殊戦のクーリィ准将に会いに行ったみたいですわ、あの子」
「ふーむ、あの噂のことで、かな……」
「おいで、行こう、ビーティ」
「ガウッ!」

 そして、三人と一匹は部屋を出た。

 無人となった部屋に、夕日が差し込む。

 茜色に染まる無人の部屋には、寄る辺のない寂寥感が、広がっていた――。




                                                     『リリカル旅話・インターミッション・3』
                                                         END




 さて、その頃、あの自然公園では、
「へぇーえ、こんなちっこい機械でねぇ」
「しゃしん、とれるんだぁ」
「ヤンおじちゃんに、とどくんだぁ」
「全く、驚くことだらけだな、この世界は」
 クロ達がなのはの携帯に興味津々の様子です。

「えっと、あの、そんなに大したものじゃ」
「いえ、十分に興味深いです」
 眼鏡をかけ直し、きっぱりと言い切ったクロ。

 ……クロさんや、も少しあなたは、クールなキャラじゃ、無かったっけ?



112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:34:11 ID:1kzhKsrb
もう遅いかもしれないけど、一応支援。

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:34:14 ID:3IuVIOBy
支援

114 :旅ゆく人:2008/03/23(日) 17:37:37 ID:KXTufmms
本日の投下終了。
いや、意外に早かったなー。

さて、まずは今回も支援をしていただいたことに感謝を、
申し上げます、ありがとうございました。

次に、今回出しました、リオ・バクスター君ですが、
オリキャラではないことを、断っておきましょう。

115 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 17:41:00 ID:tJoF4aS7
GJ! 携帯に感心するクロたちに和んだ

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:41:52 ID:Sn3IlLXR
チェン・ウーチェンはいるのか!

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:46:20 ID:w7w3U9VB
GJです。
初めてなんですが投下OKでしょうか?
7時頃に予約したいんですが。

118 :旅ゆく人:2008/03/23(日) 17:46:25 ID:KXTufmms
では、何のキャラかと申せば、知る人ぞ知る『悠久幻想曲』というゲームの、
二作目に出てきたキャラクターであり、
その成長した姿を、出してみた次第。
いや、ヤン提督の側には美人副官か美少年な養子がいないとなー、
何て考えていたら、……こうなりました、ははッ。
このゲームからは、他にもキャラを出すつもりだたりします……。


そして、ビュコックの爺さんに、メルカッツ提督ですが、
出したいから出しましタッ!
つか、管理局にたりないのは、こういった老練な戦略家、戦術家、
であるなぁと言うのは、常々考えてましたし……。
あと、後々書こうと思っている『銀英伝』クロスでも、
結構重要な働きを、していただくつもりでいます。
……私の力量が、それを可能にするか否かは解りませんが orz


119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:46:38 ID:DHrybVrB
おk
予約理解

120 :旅ゆく人:2008/03/23(日) 17:51:53 ID:KXTufmms
と言うことで、今回は、ここまで。
今回も、ご精読ありがとうございました。
次回も、インターミッションシリーズで、
ぷんすかフェイトさんをお送りする予定です。

では、また ノシ

……あーあ、夜勤、行きたくないんじゃよぅ。




そーそう、パン屋の息子さん、いますですよー>>116氏。
何故か、ヒントは、「戦死」してるから……。
ただし、クローンとかでなく、オリジナルですが。


121 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 17:57:10 ID:tJoF4aS7
では、小ネタの投下宜しいでしょうか?


122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 17:59:06 ID:qKI/KUY2
>>121
前の投下から最低30分開けるのがマナー


123 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 18:04:49 ID:tJoF4aS7
>>122
申し訳ないです。では6時15分頃に投下しますね。


124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 18:17:56 ID:qKI/KUY2
支援

125 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 18:19:36 ID:tJoF4aS7
投下します

小ネタ劇場 漫画版式神の城クロス 熱い兄貴達の叫び 

「ディード、まだ邪魔が居る」
 オットーが、地面を指差す。
 炎に包まれ崩れ落ちる6課隊舎を背に、二人の男が立ちふさがる。
 その姿をモニターで確認したグリフィスは、急いで二人に避難を促した。
「逃げてください! セイさん、ファイさん魔道師でもないお二人じゃ絶対に無理です!」
 だが、そのグリフィスの言葉を二人は一喝した。
「「だまれ小僧!」」
「この地に何故か現れ倒れていた、我らを救ってくれた人々を」
「助けなくて何が男か!」
 二人の目に決意と言う名の炎が灯る。
「今から我らは、アラダに戻る」
 二人はありふれた普段着から、それぞれ白と赤の重厚な鎧を身に纏う。
「見ていろ大切な者を守ると誓った男の生き様、そして決意を」
セイは虚空から冷気に包まれた剣鈴を取り出し、ファイは炎に包まれた剣鈴を取り出す。
正面からガジェットやナンバーズを睨みつけ、剣鈴の中の風車を回転させ二人同時に口を開く!
「「エネルギィィィィィィィィ!チャージ!」」
風車が回転し咆哮をあげ唸る、激しい冷気と炎を纏った剣鈴を手に二人は飛び出した。
「そ、そんなお二人はリンカーコアがなかったはず。 なのに何故!」
モニターでその瞬間を目撃したグリフィスは思わず叫んでしまった。


 斬、斬、斬、斬!
 無造作に大胆にガジェット達を両断していく二人をみて、オットーは冷静に判断を下す。
「確かにそれなりの強さは有るみたいだけど問題ない」
 そして空中に居るU型に命令を下し、二人に対して集中砲火を加えだした。
「兄者ァ!」
「ああ、激しくなってきたなぁ、燃えてきたなぁ」
 二人は砲撃をひたすら避けつづけるが、止らない砲撃についに痺れを切らした。
「アレをやるぞ」
 兄が言う。
「おお、アレかぁ!」
 弟が叫ぶ。
 そしてこの光景を、見ているはずのグリフィスに向かって叫びを上げた。
「漢の生き様しかとその目に焼き付けろ!」
「そして、続いてみせろ」
 男臭い笑みを浮かべると、全身の筋肉にあらん限りの力をこめる。
 ビキビキと音を上げ弾け飛ぶ鎧。
「チェェェェェェェンジ!MATSURIモード!」
 生き様決めた漢に、鎧といった無粋は不要! 己の肉体を信じるのみ!
 だが、そんな事をしらないオットーは呆れた様子で呟いた。
「防御を捨てるなんて、死ぬつもり?」
 しかし、二人の本当の真価は此処からだったのだ!

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 18:20:45 ID:ZtSN+TnY
支援

つうか漢祭りじゃないかw

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 18:21:12 ID:qKI/KUY2
フゥーン!
ハァー!
兄弟パワー!
支援

128 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 18:21:19 ID:tJoF4aS7
二人に集まる精霊(リュ−ン)の輝き、兄が叫ぶ!
「偉大なる黒にして黒の王! 漢の中の漢!貫く棒のごとき者たる兄貴に誓う! 黒にして兄弟たる我は
道を貫くと!!!」
 弟が唸る!
「今ここで果てようとも!」
 上着が内側から弾け飛ぶ。
「「俺達の志が折れると思うなよぉ!」」
 二人は二周りは大きくなると、同時に駆け出し同時に跳ぶ!
「「完成せよ! 第一段階絶技! 爆速突撃!」」

 二人は燃え上がって大加速した、その熱さに耐え切れずズボンが燃え尽きる。
 瞬く間に空中に浮ぶ無数のU型を破壊しながら、二人は更なる段階へと移行する。
 二人は剣鈴を十字に重ね、同時に叫ぶ!
「「完成せよ! 第二段階絶技! 爆裂大回転!」」
 兄弟が飛びながら右に左に高速回転にはいる。
 弾道が安定し、更なる速度を捻り出しながら二人は左右に分かれさらなる破壊を撒き散らす。
 その光景を、呆然と見ていたオットーとディードは慌てて己のISで迎撃しようとするが、その暴虐はもはや止められない!
 最後の一枚が燃えあがり、もはや何も身に纏う物のない二人は音速の壁を気合と男前だけで突破する。
 そして兄弟は、目標を定めた。

 肉・弾・大・加・速


「「そして最終段階絶技! 完成せよ究極兄弟絶技! 漢盛りぃ!」」

 
 まっぱの兄貴が超音速で迫る様を、もはや涙目に見ていたオットーとディードは意識が耐えれなくなり気絶した。

 閃光

 そして、次にモニターで見ていたグリフィスの前にあったのは、古代の英雄の如き筋肉を惜しげもなく晒しポーズを
取っている二人の兄貴と海に向かって落ちていく、ボロボロのナンバーズの二人であった。

 こうして六課の危機は救われたのだ。 

 そののち、JS事件が終了して、一つの爆弾が落ちる。 あの金色の閃光が、ある男性に一目ぼれをしたらしい。
 その理由を聞いたところ。
「脱ぎっぷりに惚れちゃった」
 この言葉を聞いた瞬間、その場にいた職員が全員同時に突っ込んだ。
「「「「「「ちょっと待てい!」」」」」

終わり

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 18:22:19 ID:ZtSN+TnY
ふぇ、フェイトそん!
落ち着くんだ。
つうかマジで露出狂だな、支援!!

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 18:23:49 ID:qKI/KUY2
フェイトそんおちついて


131 :情に目覚めし黒き龍:2008/03/23(日) 18:24:30 ID:tJoF4aS7
投下終了……ごめん魔が刺したんです。
オヤジキャラが書きたかったんです。
星矢クロスは頑張って3話を書き上げます。
問題は黒竜は必殺技ないんですよね……

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 18:34:59 ID:euXkf7i9
こりゃあひどいな(爽やかな笑顔と親指を立ててGJ)
モトネタ知りませんが楽しめましたー。

黒い龍もまってます。


133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 18:38:12 ID:qKI/KUY2
あんた馬鹿だろwww(褒め言葉)
爆笑したぜ


134 :リリカル! 夢境学園 ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 18:41:27 ID:ZtSN+TnY
なんというマッチョ祭りw
本当に素敵なまでのマッチョですね(全力で褒め言葉です)

と、ええとスーパーロボット大戦]氏の後に予約していいでしょうか?
今度こそ投下したいと思います。
時間的には十時前後ですね。

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 18:51:21 ID:aEkCIWZQ
了解!支援しますぜっ!

136 :魔術士オーフェンstrkers:2008/03/23(日) 19:04:03 ID:w7w3U9VB
では、投下させていただきます。
拙い文章ですが見ていただければ幸いです。


137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:04:54 ID:w7w3U9VB
その男は色々な生き方を体験してきた。
ある時は孤児、ある時大陸最強の魔術士の弟子、ある時はモグリの借金取り
そしてある時は旅人だった。
男の名はオーフェン。かつてはキリランシェロ、あるいは「鋼の後継」(サクセサー・オブレザーエッジ)
「戦闘芸術品」(アーティスティック・バトルアスリート)などと呼ぶ者もいた

旅人だった頃の男はその旅を通して様々な困難にぶつかった。
豹変してしまたった義理の、しかし最愛の姉。ある狂った魔術士が作り出した異形の怪物
ドラゴン種族が遺した殺人人形。昔の自分の姿と力を持った暗殺者。
魔術士を無条件で殺害の対象と見なすキムラックの神官達と教祖。

だがオーフェンはそのことごとくを打ち砕いてきた。
そしてその旅を通して自分達の大陸が滅びようとしている事を知った。
なんでも世界では女神が顕現して破壊の限りをつくしている。だが自分達の大陸には強力な結界が
張ってあって女神は来れなかったが、その結界に綻びが出来てそこから女神が進入してくるというのだ。

人間種族を切り捨て結界の範囲を縮めようとする聖域に住むドラゴン種族呼ばれる者たち。
ドラゴン種族と敵対し、女神を殺そうと企む領主と名乗る男
他にもいくつもの勢力がぶつかり多くの死者を出した。そして終局、
全ての鍵を握る力を得たのはオーフェンだった。
最愛の姉は言う。
「あなたが判断して。不可能がない力だからこそそれを最良の形で実現しなさい。」
「勘違いしないで。あなたにその資格があるとか、あなたの判断に特別なものがあるわけじゃない。」
「必要なのは絶望から開放されること・・・解るでしょう?それは絶望を失くす事じゃない。」


138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:08:35 ID:ZtSN+TnY
支援!

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:12:14 ID:kMtcCPzv
オーフェン支援!

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:12:37 ID:Lp0X0mEi
グロ魔術師支援!!

141 :魔術士オーフェンstrkers:2008/03/23(日) 19:12:53 ID:w7w3U9VB
その言葉を受けてオーフェンが下した判断は「大陸の結界を消す」事だった。
結界があるから女神は来る。結界が無いならわざわざ来ない。
少なくとも確実な破滅はもない。それがオーフェンの答え。
それがこの戦争の、彼の旅の終わりだった。


そして三ヶ月後、オーフェンは見知らぬ世界に来ていた。

幕が上がる。


142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:14:01 ID:ZtSN+TnY
支援
地人たちを消し飛ばせ!(無理) 支援!!!

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:14:33 ID:HObRraN2
>ID:w7w3U9VB
sageは半角小文字だ

あと支援。

144 :魔術士オーフェンstrkers:2008/03/23(日) 19:16:38 ID:w7w3U9VB
すいません。投下終了です。
まず言い訳を一つキーの操作ミスで後半部分を投下途中でごっそり消してしまいました。
今日中に修正版を書いて投下していきます。ドジっ漢ですいません。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:20:05 ID:ZtSN+TnY
>>144
「ctrz」 + 「Z」キー!
それで戻るから頑張れ!

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:22:29 ID:Lp0X0mEi
今日中に再投下、その言葉を信じた。待ってるよ!

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:30:46 ID:82Hv/Q3u
まあ、こまめに保存しとけよという教訓を表す、物書きなら誰でも経験のある話ですよね。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:33:32 ID:45a7qdyD
スカが地人ベースの戦闘機人とか作ったりして
チートすぎるかな

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:35:17 ID:Hi+14D/W
>>148
いや、そもそもメスが入らんだろ奴等<地人

150 :魔術士オーフェンstrkers:2008/03/23(日) 19:42:38 ID:w7w3U9VB
146>
期待してもらってありがとう&申し訳ありません。
ただいま全力で書いてますので(泣

147>
正に教訓でした。

148>
その発想は無かった・・・。


151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:49:36 ID:Fb771GrA
培養液に漬ければ大丈夫でね?
>メス

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 19:55:06 ID:Lp0X0mEi
土人兄弟はスカの美意識から外れそうだしスルーなんじゃね?
それならまだガジェットに組み込む可能性の方が高いと思う

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 20:30:57 ID:80O1CqeJ
ここで色々言うのは場所的に大丈夫なのか少し不安だが……。

土人兄弟は終盤まではどっかに組せずに、ふらふら動き回って
その都度ふっとばされたりしたりと、数奇な運命を辿るのが似合っていると思う。

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 20:36:26 ID:yX6nzLqD
>>118 リオの中の人=リンディさん。
……狙った?

155 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/23(日) 20:50:29 ID:w7w3U9VB
修正完了!!
再投下したいんですが、どなたか予約入れたりしてますか?

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 20:51:11 ID:DHrybVrB
・・・・・・
・・・
無し。いつでもどうぞ!

だれか予約入れてたらどうしよOTL

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 20:51:43 ID:HObRraN2
だからメアド欄のsageは半角だと言ってるだろうが。

158 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 20:52:56 ID:SeON9ds5
9時ごろに投下予約をしてましたが、わかりました。
では投下完了から30分後のにします。支援

159 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/23(日) 20:53:11 ID:w7w3U9VB
では投下させていただきます。
キリが悪いので最初からいかせてもらいます。

160 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/23(日) 20:55:17 ID:w7w3U9VB
その男は色々な生き方を体験してきた。ある時は孤児、ある時は大陸最強の魔術士の弟子、ある時はモグリの借金取り、そしてまたある時は旅人。
男の名はオーフェン、かつてはキリランシェロ、あるいは「鋼の後継」(サクセサー・オブ・レザーエッジ)、「戦闘芸術品」(アーティスティック・バトルアスリート)などと呼ぶ者もいた。
旅人だった頃の男はその旅を通して数々の困難にぶつかった。豹変してしまった義理の、最愛の姉。ある狂った魔術士に作られた異形の怪物。ドラゴン種族が遺した殺人人形。昔の自分の姿を持つ暗殺者。魔術士を殺害の対象とするキムラックの教祖と神官達。

だがオーフェンはそのことごとくを打ち砕いてきた。
そしてその旅を通して自分たちの大陸が滅びようとしている事を知った。

なんでも世界では女神が顕現して破壊のかぎりを尽くしてる。自分たちの大陸には強力な結界が張ってあって女神は来れなかったがその結界に穴が開きそこから女神が侵入してくるというのだ。

人間種族を見捨て、結界の範囲を狭めようとする聖域に住むドラゴン種族と呼ばれる者達。
ドラゴン種族と敵対し、女神を殺そうと企むアルマゲストと名乗る領主。
他にもいくつもの勢力がぶつかり多くの死者を出した。
そして終局、全ての鍵を握る力を得たのはオーフェンだった。
最愛の姉は言う。
「あなたが判断して。不可能のない力だからこそ、それを最良の形で実現しなさい。」
「勘違いしないで。あなたにその資格があるとか、あなたの判断に特別な物があるわけじゃない。でも、あなたがやらなければならない。」
「必要なのは絶望から開放されること・・・解るでしょう?それは絶望を失くすことじゃない。」
その言葉を受けてオーフェンが下した判断は「大陸の結界を消す」事だった。
結界があるから女神は来る。結界が無いならわざわざ来ない。少なくとも確実な破滅はもない。それがオーフェンの答え。それがこの戦争の、彼の旅の終わりだった。


そして時間は繰り上がる。聖域での戦いから三ヶ月後、彼は目の前の光景にしばし唖然としていた。
黒髪、黒目、上下の服も靴までもが黒一色。
胸元には銀製のペンダント、剣に絡みついた一本足のドラゴンの紋章。


161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 20:57:44 ID:ZtSN+TnY
支援!

162 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 20:57:52 ID:SeON9ds5
支援

163 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/23(日) 21:02:32 ID:w7w3U9VB
大陸黒魔術の最高峰「牙の搭」で学んだ証である。
平均的な顔立ちだが鋭くつり上がった両目が特徴といえば特徴か。
自分の状態はいつもと変わらない。変なのは―――――この状況だった。

無数に、縦横無尽に「飛び回る」機械の群れ。
そして――――
「おい危ねーぞ、民間人!!死にたくなけりゃとっとと逃げろ!!」
こちらに何か叫びながらハンマーのような物で機械を殴り壊す真紅の少女。
・・・こちらも問答無用で飛んでいる。
(―――いや、死?)
オーフェンがその言葉を反芻するのと、こちらを向いた機械の「目」から自分の
頭部めがけて光が撃ち出されるのとはほぼ同時だった。
「チィッ!!」
危険を感じて舌打ちをしながら、その光を横への体捌きでやり過ごす。
と、後方でその光が当たった木が焦げ臭い匂いを醸していた。
「ッの野郎!!」
何で自分がこんな所にいるのか。
あの赤い少女は誰なのか。
そもそも自分はさっきまでアーバンラマでコギー達と一緒だったはずじゃ?
と疑問は尽きないし答えも出そうにない。


164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:03:42 ID:ZtSN+TnY
支援!

165 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/23(日) 21:05:53 ID:w7w3U9VB
だが・・・今ので現在の「敵」だけは認識できた。

「上等だ!!てめぇら今誰に喧嘩売ったのかわかってんだろうな、コラァ!!」
ヤクザのようなセリフを吐きながら両腕を前に突き出す。

頭の中で魔術の構成を編み上げる。最短の手順で、最大の威力を導き出すために。
「我は放つ―――

魔術の構成を言霊に乗せる。
それだけでオーフェンの魔術、音声魔術は世界を変質させる力を持つ

―――光の白刃!!」
それと同時にオーフェンの両手の先から純白の光が溢れ出す。
熱衝撃波。濁りのない破壊の火球は機械―――ガジェットに向かって一直線に
伸びていき、直撃すると―――大爆発を起こした。
「何だ・・・あいつ。」
紅い少女がつぶやくのが聞こえる。
そちらはひとまず置いておく。
今は―――こいつらを一掃する。

「行くぜ、ガラクタ共!!きっついの食らわしてやるから覚悟しろよ!!」
そう不敵に笑うと、オーフェンは次の魔術の構成を浮かべながら走り出した。

第一話 終


166 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/23(日) 21:11:04 ID:w7w3U9VB
ぶはぁ、終わったぁ。
支援乙です。あと色々すいませんでした。
クロス元は魔術士オーフェンです。

これからもちょくちょく進めて行こうと思うのでよろしくお願いします。

167 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 21:13:47 ID:SeON9ds5
乙でした。
それでは、9時45分後ごろにスパロボEの第6話を投下したいと思います。
長いので支援をお願いします。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:18:43 ID:Lp0X0mEi
GJ!
期待して待っててよかった。
ミッドに降臨したグロ魔術師の活躍、楽しみでありますw


169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:27:15 ID:4if3uCrk
GJでした。
オーフェンか……俺が最初に読んだラノベだな。
これから楽しみに待っています。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:35:08 ID:HObRraN2
どういう経緯で飛ばされたのかとかいろいろと気になるな。
それはそうと投下乙。

171 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/23(日) 21:37:18 ID:w7w3U9VB
<167
だぁぁ!!予約入れてらしたんですか・・・。
すいませんでした。とんだファッキン野郎だ、俺は・・。

おわびといっちゃなんですが支援に徹させてもらいます。

172 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 21:47:19 ID:SeON9ds5
よし、今度こそ投下します!指摘されて表現が増やしました。支援お願いします!

 第6話 夜の終わり、旅の終わり



 現在、海鳴市の海上では、闇の書による完全暴走体を包むものが存在し、その上空には「クロスナイト」の面々とフェイトの姿がある。
 フェイトと分かれていたアルフは、フェイトの念話を聞いて急いでフェイトの元に行く。
 そしてフェイトを見つけるが、フェイトがなのは達「クロスナイト」と一緒にいることに疑問に思う。

「フェイト、何であいつらと一緒にいるんだい?」

 アルフは少し不満そうな顔をしてフェイトに尋ねた。

「詳しく話せば少し長くなるかな。簡単に言うと、今回だけの共同戦線。アルフも手伝ってくれない?」

 アルフは考えるが、フェイトの頼みなので断らない。アルフは顔を少し赤くしながら皆に言う。

「まあ、フェイトが言うんじゃ、仕方ないね……。でも言っとくけど、管理局に投降するわけじゃないからね!」
『はいはい』

 アルフの言葉に、皆が適当に受け流す。
 「クロスナイト」がフェイトと心から共闘できる相手と、アルフは前々から少しだけだが考えており、フェイトがそれをしてくれたのが嬉しい。
 だから顔を少しだが赤らめている。皆、そんなアルフの気持ちがわかっているからだ。


 暖かな光の中ではやては、夜天の書と向き合う。

「管理者権限発動」
「防衛プログラムの進行に割り込みを掛けました。数分程度ですが暴走開始の時間を遅延出来ます」
「うん。それだけあったら十分や」

 はやての周りには4つのリンカーコアが待機している。

「リンカーコア送還。破損修復」

 病院の屋上に4つのベルカ式魔法陣が浮かび上がり、魔法陣より、消えてしまったヴォルケンリッター達が次々に復活していく。

「おいで、私の騎士達」

 はやての呼びかけに反応し、彼女の足元に白色のベルカ式魔法陣が現れその周囲に騎士達の転送ポイントを出現させる。
 突如現れた白色の魔法陣に目を奪われていたなのは達は、突如その魔法陣から発せられる衝撃波と輝きに目を腕で覆い隠す。
 その光から現れたのは、光の柱を中心に囲んで立つ守護騎士達。彼女達が囲む光の柱はスフィアとなる。

「ヴィータちゃん!」
「シグナム!」
「後の二人って何て言う名前だっけ?」

 勇が困った顔をしながら言う。まあ、シグナムとヴィータ以外は名乗ってないから、シャマルとザフィーラの名前を知らなくても無理はない。

「我ら、夜天の主の下に集いし騎士」
「主ある限り、我らの魂尽きる事なし」
「この身に命ある限り、我らは御身の下にあり」
「我らが主、夜天の王、八神はやての名の下に」
「リインフォース。私の杖と甲冑を」
「はい」

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:48:25 ID:kszc8alG
支援

174 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/23(日) 21:48:53 ID:w7w3U9VB
支援支援!!

175 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 21:49:04 ID:SeON9ds5
 騎士甲冑と杖を得たはやて。
 その身を守る光の球体は砕け、外へと現れる。

「はやてちゃん!」

 はやては自分に呼びかける友人に微笑む。

「夜天の光よ、我が手に集え。祝福の風リインフォース、セーットアップ!」

 融合型デバイスリインフォースとのユニゾンをして、夜天の書の主である八神はやての騎士甲冑は更に強化され、
 背中にはスレイプニールの羽が出現し、髪と目はユニゾンによって変色している。
 主はやての復活に喜ぶと思った守護騎士達だったが、今まではやてに黙って行っていた蒐集行為に対してどう弁解するべきか悩んでいた。

「ええよ。みんな分かてる。リインフォースが教えてくれた。せやけど、細かい事は後や。今は……おかえり、みんな」

 その言葉に今まで我慢していたヴィータは涙を流しながら、はやてに抱きつく。その泣きつくヴィータを優しく抱くはやて。

「なのはちゃん、それに皆さん。ごめんなさい。うちの子達が迷惑をおかけして……」
「ううん、平気だよ」
「そうだよ、こうやって無事に揃ったんだから……」

 なのはや比瑪が笑顔で、謝るはやてを慰める。
 そこにようやくクロノが来る。

「すまないな。水を差してしまうんだが、時空管理局管理官、クロノ・ハラオウンだ。時間が無いので完結に説明する」

 クロノの説明は、簡潔に説明するとこんな感じである。あの黒い物体から闇の書の防衛プログラムが数分で暴走を開始する。
 自分達は、何らかの方法でその暴走を食い止めなければならない。そして、停止のプランは現在2つある。

「1つ、極めて強力な凍結魔法で動きを停止させる。2つ、軌道上に待機している艦船アースラの魔導砲アルカンシェルで消滅させる。
他に良い手は無いか闇の書の主とその守護騎士達に問いたい」

 クロノの問いに真っ先に答えたのはシャマルであった。

「えーと、最初のは多分難しいと思います。主の無い防衛プログラムは魔力の塊みたいなものですから」
「当然、コアがある限り再生し機能が止まらん」

 シャマルとシグナムの回答の後にヴィータは両手をクロスしてバツの字を作り拒否を表す。

「アルカンシェルも絶対駄目。こんな所でアルカンシェル撃たら、はやての家までぶっ飛んじゃうじゃんか!」

 ヴィータの回答に、なのははビックリする。

「アルカンシェルってそんなに凄いの?」
「発動地点を中心に百数十キロ範囲の空間を歪曲させながら反応消滅を起こさせる方法……って言えば大体分かる?」

 ユーノの回答を聞き、クロノにアルカンシェルの使用は絶対駄目だと進言するなのは。
 他にも比瑪やミア、ロールや勇、ドモンが驚いた顔をして、クロノの意見に反対する。

「僕も艦長も使いたくは無いよ。でも、あれの暴走が本格的に始まったら被害がそれよりもっと大きくなる。
暴走が開始すると、触れるものを全て侵食し、無限に広がっていくから」
「てことはオイラ達の機体は、直接触れたらまずいって事?」

 サイ・サイシーがクロノに尋ねる。確かにそれだと「クロスナイト」のほとんどの攻撃が無意味だからだ。

「いえ、あなた達の機体は、魔力を特殊加工してますので、あなた達の機体は大丈夫です」
「それなら、一安心だぜ」

 それでもなかなか打開策が打ち出されない。

176 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 21:49:57 ID:SeON9ds5
「はーい、皆さん! 暴走臨界点まで15分切ったよ。決断はお早めに!」

 エイミィの報告を聞きクロノは、再び守護騎士達に問う。方法は無いかと。
 シグナム達も暴走に立ち会ったことが無いため、良い方法が見つからない。
 皆が真剣に悩んだ顔をしなが意見をぶつけ合う中、アルフがムカっ腹がたった様に言い出す。

「ああ、ごちゃごちゃ鬱陶しいなぁ! みんなでズバッぶっ飛ばす訳には行かないの?」
「き、君。これは、そんなに単純な話じゃ……」

 その言葉を聞いて、なのはとはやては少し悩んだ顔をして考える。

「ずばっと、ぶっ飛ばす……」
「ここで撃ったら被害が大きいから撃てへん……」
「でも、ここじゃなければ……」
『ああ!』

 二人はある事を閃き、顔には少しばかり明るさが戻る。

「クロノ君! アルカンシェルってどこでも撃てるの?」
「どこでもって……例えば?」
「今、アースラのいる場所」
「軌道上で、宇宙空間や」

 その言葉を聞いて、エイミィは勢いよく親指を立てて答える。

「管理局のテクノロジーを舐めて貰っちゃあ困りますなぁ。宇宙だろうが、どこだろうが!」
「なんとも、まぁ、相変わらずものすごいと言うか」
「計算上では実現可能ってのがまた怖いですね。クロノ君、こっちのスタンバイはOK。暴走臨界点まであと10分」

 飽きれながらも感心するリンディと、その子達の力に驚かされるエイミィ。
 アースラからの連絡を受けクロノは、みんなに今回の作戦の概要を説明する。

「実に個人の能力頼りで、ギャンブル性の高いプランだが……まぁ、やってみる価値はある」
「防衛プログラムのバリアは、魔力と物理の複合式。つまり皆さんの攻撃でも破れます。まずは、それを破る」
「でも、結構バリアは固いはず……」

 シャマルが難しそうな顔をして言っていると、突然通信の声が聞こえる。

「そう言う事なら、俺達に任せろ」

 それはヒイロの発した言葉だった。
 その言葉と同時になのは達のところに、ウイングガンダムゼロを中心に、マリーメイア軍討伐の方に向かっていた「クロスナイト」のメンバーが、ようやく全員合流する。

「み、皆さん」

 なのはが驚いた顔をして、合流したメンバーを見る。

「俺達、好きだぜ。そう言うぶっ飛ばすってのをよ」
「まあ、正確にはぶっ飛ばすしか出来ないけどな……」
「それにそう言うのだったら、ゲッターは適任だ」
「アルカンシェルだけじゃなくて、ゼオライマーも協力します」

 楽しそうな顔をしながら、ファイナルダンクーガに乗る忍、マジンカイザーに乗る甲児、真ゲッターに乗る竜馬、天のゼオライマーに乗るマサトが自分の意見を言う。

「こういう時は本当に頼もしいわね」

 リンディが忍達の発言を聞いて、苦笑いしながらつぶやく。

177 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 21:51:09 ID:SeON9ds5
 監禁されている一室では、グレアムは夜天の書の主として覚醒した八神はやてをモニター越しに見守る。

「提督、見えますか?」
「ああ、よく見えるよ。クロノ」
「闇の書は呪われた魔導書でした。その呪いは幾つもの人生を喰らい、それに関与した人々の人生を狂わせて来ました。
あれのお陰で僕も母さんも、他の多くの被害者遺族も、こんな筈じゃない人生を進まなくちゃ成らなかった。それはきっと貴方もリーゼ達も……」
「Set up」

 デュランダルを起動させ、その氷結の杖をその手に掴むクロノ。

「だから、今を戦って未来を変えます。死んで行った者達の思いを乗せて、悔いの無い未来を掴みます」

 クロノの心に一片の曇りはない。
 アースラでは、アルカンシェルのチャージに入る。防衛プログラムの暴走まであと2分を切っていた。
 時間も迫っていた所で、なのはとフェイトの傷を見たはやては、シャマルに頼み彼女達の魔力と擦り傷を回復させる。

「湖の騎士シャマルと、風のリング・クラールヴィント。癒しと補助が本領です」

 シャマルが笑顔でなのは達に言う。

「すごいです。シャマルさん」
「それで俺達の機体も完璧にしてくれれば嬉しいんだけどな……」

 弁慶がふざけるようにシャマルに言うが、実は本音だったりする。
 一応、マリーメイアの方から海鳴市に来たメンバーは、来る前に整備と補給は済ませてはいる。
 そして、防衛プログラムの暴走がついに始まる。黒い歪みの周囲より凄まじい量の魔力が噴出す。
 全員の顔が真剣な顔になる。はやては黒い歪みを見て言う。

「夜天の魔導書を呪われた闇の書と呼ばせた防衛プログラム、闇の書の……闇」

 はやての言葉と同時に黒い歪みは晴れ、中からは巨大な防衛プログラムが姿を現す。
 防衛プログラム姿を現すと同時に、戦闘獣やモビルスーツ、グランチャーや妖兵コマンダー、空中戦車が少しだが現れる。

「バリア以外の防御策ってところか」
「だったら雑魚共をのしながら、あれものしてやろう!」
「やってやるぜ!」

 ロール、ドモン、忍、そして「クロスナイト」やフェイトとアルフ、はやて達全員に気合が入る。
 「クロスナイト」の面々と、フェイト+はやてやヴォルケンリッターは、出てきたロボット達に総攻撃をかけ、出てきたロボットを全滅させる。

「へ、あれくらいどうってことないぜ!」
「後は防衛プログラムだけだ!」

 甲児やロムが、いつもの調子で勢いよく言う。防衛プログラムへの攻撃はヴィータから始まる。

「ちゃんと合わせろよ、高町なのは!」
「ヴィータちゃんもね!」

178 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 21:52:21 ID:SeON9ds5
 ヴィータとなのははお互いに構えを取る。なのははヴィータが名前を間違えず呼んでくれたことに笑みがこぼれる。

「鉄槌の騎士、ヴィータと! 鉄(くろがね)の伯爵グラーフアイゼン!」
「Gigantform.」

 赤い光を放ち、グラーフアイゼンのハンマーヘッドが巨大化する。

「轟天爆砕!」

 一振りするとそれはもっと巨大になり、防衛プログラムと同じくらいの大きさとなる。

「ギガント!シュラーーーク!!」

 その巨大なハンマーがバリアを直撃し、バリアは破れる。

「わりい、なのはちゃん。俺達が先に仕掛けさせてもらうぜ!」

 甲児はなのはに謝りながらそれを言い、鉄也、竜馬と共に、なのはよりも先に攻撃を仕掛ける。

「ターボスマッシャーーーーー、パーーーーーーンチ!!」
「ドリル、プレッシャーーーー、パンチ!!」
「ゲッターーーーーー、トマホーーーーーク!!」

 マジンカイザーの手、グレートマジンガーの手、真ゲッターのゲッタートマホークが防衛プログラムに向かって突撃し、バリアを一つずつ破る。

「それじゃあ、今度こそ私がいきます!」
「俺もやらせてもらおう」
「俺もいくぞ!」

 なのはとヒイロ、ドモンが同時攻撃を仕掛ける。

「高町なのはとレイジングハート・エクセリオン、いきます!」
「ターゲット確認、闇の書の防衛プログラム、闇の書の闇」
「いくぞ! 流派、東方不敗の名の元に!」

 なのはの足元の大きな魔方陣が展開される。レイジングハートを天に掲げ、なのはは目を瞑り集中する。
 ヒイロはウイングガンダムゼロをツインバスターライフルの体勢を取らせる。
 ドモンは明鏡止水の境地に達し、ゴッドガンダムのハイパーモードを展開させ、ゴッドガンダムは金色に輝く。

「Load cartridge.」

 カートリッジを四発消費し、レイジングハートから三対の翼が現れる。目を開き、なのはは大きく砲撃の構えを取る。
 ウイングガンダムゼロはツインバスターライフルの標準をあわせ、ゴッドガンダムの右手にも、気のエネルギーが現れる。

「エクセリオン、バスターーー!!」」
「ターゲット、ロックオン」
「俺のこの手が真っ赤に燃える! 勝利を掴めと轟き叫ぶ!」

 砲撃が開始される前に、触手がなのは、ウイングガンダムゼロ、ゴッドガンダムに向かう。

「Barrel shot.」

 レイジングハートから放たれた衝撃波と不可視のバインドにより、触手の動きが止まる。
 バレルショットにより、砲撃の道がなのはから一直線に作られる。
 レイジングハートの先端に魔力が集中し大きな塊となり、四つの大きいバスターとなる。

「ブレイク! シューーーット!!」
「排除開始!」
「ばーーーーーく熱、ゴッドフィンガーーーーーーーーー、石破、天驚けーーーーーーーーーん!!」

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:53:20 ID:ZtSN+TnY
支援

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:54:32 ID:HObRraN2
支援

181 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 21:55:26 ID:SeON9ds5
 レイジングハートから、四つに分かれていた光の矢を飲み込むほどの大きさのバスターを放つ。
 それと同時にウイングガンダムゼロのツインバスターライフル、ゴッドガンダムの石破天驚拳も放たれる。
 そしてそのバスターはツインバスターライフルと石破天驚拳と混ざり合い、とてつもなく巨大なバスターとなり、バリアごと防衛プログラムを飲み込む。
 防衛プログラムはバリアの為に、まだ姿を残しているが、6つほどバリアは破壊された。

「次、シグナム!」

 シャマルがシグナムに攻撃の合図を送る。

「剣の騎士、シグナムが魂……炎の魔剣、レヴァンティン」

 紫の魔力を体から放ち、レヴァンティンを抜き放ち天に掲げるシグナム。
 レヴァンティンの刀身の輝きが強くなる。

「刃と連結刃に続く、もう一つの姿」

 柄の下の部分と鞘を合わせると、カートリッジを一発消費する。
 そして、紫の魔力の輝きを放ちながらレヴァンティンの形状が変化していく。

「Bogenform.」

 それは大弓の姿と化し、シグナムは狙いを定め魔力の弦を引くと、レヴァンティンの刀身から生成される矢が現れる。
 魔方陣が展開し、カートリッジを二発消費し、矢に魔力が集束していく。

「翔けよ! 隼!」
「Sturmfalken.」

 矢を放つと、烈風の隼が空を翔け防衛プログラムのバリアへと直撃、破壊に成功する。
 レヴァンティンでバリアが破壊されるのと同時に、ネリー・ブレンとヒメ・ブレンが用意していた技を繰り出す。

「チャクラ、エクステンション!!」
「シューーートーーーーーー!!」

 勇と比瑪の掛け声と共に、二人のブレンがあわせたブレンバーからエネルギーが発射され、またバリアを破る。

「フェイト・テスタロッサ、バルディッシュザンバー、いきます!!」
「藤原、断空剣だ!」
「ああ、いくぜ!」
「皆の命、俺が預かる! サイキック、ウェーーーーーブ!!」
「天空真剣極意、二刀一刃。天よ、地よ。火よ、水よ。我らに力を与えたまえ!」

 ダンガイオーは右手のサイキックウェーブで、防衛プログラムの動きを完全に止め、持ち上げる。
 フェイトの方は魔方陣が展開され、フェイトは大きく大剣を振りかぶる。 
 フェイトは大剣を振りぬき、魔力による物理的破壊の衝撃波を飛ばし、触手を斬り飛ばす。
 ロムはバイカンフーに剣狼と流星を持たせ、二つの剣の柄を合わせ一つの剣にする。
 忍もファイナルダンクーガの断空剣を取り出す。忍は目を閉じて、心を静め、言い放つ。

「愛の心にて、悪しき空間を断つ!」

182 :一尉:2008/03/23(日) 21:56:07 ID:gSwp17sh
おつ始まつたな。支援たな。

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 21:57:08 ID:ZtSN+TnY
被ったw
支援!

184 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 21:58:00 ID:SeON9ds5
 フェイトは、バルディッシュを天高く掲げ、そこに魔力の雷が落ちる。
 忍が目を開くと同時に、ファイナルダンクーガの断空剣を空高く上げ、精神エネルギーが溜まり、エネルギーの刀身が伸びる。ダンガイオーも破邪の剣を出す。

「撃ち抜け、雷神!!」
「Jet Zamber.」
「ファイナル弾空光牙剣!!」

 魔力刃を大きく振りかぶるとバルディッシュザンバーの魔力刃が伸び、ファイナル弾空光牙剣と同時に防衛プログラムのバリアを破壊し、防衛プログラムそのものを斬りつける。

「サイキック、ざーーーーーーーーん!!」
「運命両断剣、ツインブレーーーーーード!!」

 それに続く形でダンガイオーのサイキック斬とバイカンフーのツインブレードが防衛プログラムを切り裂く。
 4つの剣で斬られた防御プログラムは、再び海へと落ちる。

「はやてちゃん!」

 シャマルははやてに合図を送る。はやては書を開き、詠唱を開始する。

「彼方より来たれ、宿り木の枝。銀月の槍となりて、撃ち貫け」

 杖を横に振るとはやての足元に白の魔方陣が展開する。闇の中から白い魔力が集まり、七つの月の輝きが現れる。

「石化の槍、ミストルティン!」

 杖を縦に振りぬき、銀月の槍が防衛プログラムに突き刺さり、その部分から石化が広がる。
 石化された部分が崩れていくが、すぐに防衛プログラムは再生していき、姿がおぞましくなっていく。

「うわぁ〜」
「何だか、凄いことに……」

 アルフとシャマルがそのおぞましい姿を見て、顔を歪めた。

「やっぱり並の攻撃じゃ通じない。ダメージを入れたそばから再生されちゃう!」
「だが、攻撃は通ってる。それに皆の攻撃は並じゃない。プラン変更はなしだ!」

 エイミィが状況を報告し、クロノはプランの続行を伝える。

「いくぞ、デュランダル!」
「OK, Boss.」

 クロノはデバイスの返事を聞くと詠唱に入った。

「悠久なる凍土 凍てつく棺のうちにて 永遠の眠りを与えよ」

 クロノの足元に蒼の魔方陣が展開する。
 白く雪のような魔力が広域に広がり、防衛プログラムの周りの海を凍らせ防衛プログラムをも飲み込み、凍らせる。
 クロノはデュランダルを振りかぶり、防衛プログラムへ向ける。

「凍てつけ!!」
「Eternal Coffin.」

 デュランダルが輝き、防衛プログラムは完全に凍りついたかに見えたがすぐに動きだす。

185 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 21:59:30 ID:SeON9ds5
 その様子を見たなのはが、フェイトとはやてに伝える。

「いくよ! フェイトちゃん、はやてちゃん!」
『うん』

 はやてだけでなく、フェイトも丁寧にうなずく。

「いくぞ! お前達!」
『おう!』

 ドモンを初めとするシャッフル同盟も加わる。

「甲児君、リョウ、いいな!」
「ああ、いいぜ」
「一気に決めてやろうぜ!」

 鉄也、竜馬、甲児も続く。
 それぞれが様々な方向に展開する。

「全力全開! スターーーライト……」
「雷光一閃! プラズマザンバーーー……」
『この魂の炎、極限まで高めれば、倒せないものなど、何もない! 俺のこの手が真っ赤に燃える! 勝利を掴めと轟き叫ぶ!』
「鉄也さん! リョウ!」
「くらえ!」
「こいつでトドメだ!」

 ピンクの星のような魔力、黄色の雷のような魔力が集束していき、シャッフル同盟全員の機体が金色に輝き、手にはシャッフルの紋章が光輝き、気のエネルギーがたまる。
 二つのマジンガーの胸にもエネルギーが溜まり、真ゲッターの腹部にもゲッター線が溜まっていく。
 そして、白い月のような魔力がはやての杖へと集まっていく。はやては防衛プログラムを見ながら悲しそうに口を開いた。

「ごめんな、おやすみな」

 はやては自分の力ではどうにもならなかった力に別れを告げる。
 いくらまがまがしくともこれもリインフォースの一部分であることには変わりないのだ。
 はやては一度目を瞑り、決意する。目を開いた時のはやての顔にはもう悲しみも迷いもなかった。

「響け終焉の笛、ラグナロク!」

 全員の声が合わさる。

『ブレイカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!』
『ばーーーーーーく熱、シャッフル! 同盟けーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!』
『ファイナル、ダイナミック、スペシャル!!!』

 レイジングハート・エクセリオン、バルディッシュ・アサルト、シュベルトクロイツ、
 ゴッドガンダム、ガンダムローズ、ガンダムマックスター、ドラゴンガンダム、ボルトガンダム、
 マジンカイザー、グレートマジンガー、真ゲッターから大量の魔力とエネルギーが放たれ、全ての光が防衛プログラムを飲み込む。
 防衛プログラムはボロボロになりながらもまだ原型が残っている。

「本体コア、露出」

 シャマルはクラールヴィントの旅の鏡によりその鏡の中の内側の空間を目標の場所に直接繋げる。
 そこにはまがまがしく邪悪な漆黒の光があった。

186 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 22:00:28 ID:SeON9ds5
「捕まえ……た!」

 それに向かいユーノとアルフが叫ぶ。

「長距離転送!」
「目標、軌道上!」

 緑とオレンジの魔方陣が上下でコアを挟み展開する。

『転送!!』

 シャマル、ユーノ、アルフが声を上げ、手を振り上げると同時にコアは軌道上に転送される。
 それと同時にゼオライマーも防衛プログラムと共に転送される。ゼオライマーで追撃の一撃をくらわそうとするのだ。
 軌道上のアースラではすでに準備が整っていた。

「コアの転送、来ます。転送されながら生体部品を修復中、凄い早さです」
「マサト君……」
「ああ」

 転送ルートでは防衛プログラムとゼオライマーが一緒に宇宙空間に向かっていた。
 そしてゼオライマーは構える。原子に還す最強の攻撃「メイオウ攻撃」の構えを取る。

「ゼオライマー、出力全開!!」

 マサトの叫びと共に、ゼオライマーは両手を前に合わせ、「メイオウ攻撃」の光がゼオライマーから放たれ、防衛プログラムは光に飲み込まれる。
 ゼオライマーは攻撃をし終えてすぐに地球へと跳躍し、なのは達の元に帰る。
 防衛プログラムは強力で、メイオウ攻撃でも消滅しきれなかった。
 それでもメイオウ攻撃は強力であり、原型のほとんどを失う。しかし、それでもなお再生を続ける。

「艦長、今がチャンスです!」
「アルカンシェル、発射!」

 アースラで破壊状況を見ていたリンディは、宇宙空間に現れた防衛プログラムをの姿を確認し、アルカンシェルを起動させる。
 魔力でレンズ状の物体が生成され、それを通して青白い魔力が撃ち出され、防衛プログラムに着弾し、発生した空間歪曲と反応消滅で防衛プログラムが消えて、巨大な爆発が起こった。
 爆発が集束していき、赤い光が消え映像から防衛プログラムが消滅したのが分かる。

「効果空間内の物体、完全消滅! 再生反応、ありません!」
『ふう』
『終わったな……』

 皆が防衛プログラムを完全に破壊し安堵する。
 なのはとはやては喜び合い、手を合わせる。
 そこにフェイトがやって来る。

「フェイトちゃん」
「約束だよ……」

187 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 22:01:09 ID:SeON9ds5
 フェイトは真剣な顔をして、なのはに言いたいことを言う。

「そうだったね。約束どおりジュエルシードを分けるね」

 なのはは納得した顔をしながら、レイジングハートからジュエルシードを出し、フェイトに渡そうとする。
 しかしその時、フェイトとジュエルシードの頭上に雷が落ちる。

「まさか……、母さん!」
「フェイトちゃん!」

 フェイトが怯えたような顔をし、なのはが急いでフェイトを助けようとするが、フェイトに再び雷が落ち、雷が消えるとフェイトとジュエルシードは姿を消す。

「フェイト!」

 アルフは深刻な顔をして、急いで転移魔法を使い、アルフも姿を消す。

「一体何が……」

 はやてが状況を飲み込もうとすると、突然はやては意識を失う。
 空から落ちそうになるはやてをヴィータが支える。

「はやて! はやて!」
「はやてちゃん……」

 戦いはまだ終わりを見せない。

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:03:10 ID:kszc8alG
支援

189 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 22:03:16 ID:SeON9ds5
投下完了。
支援ありがとうございます。
この話ではA'sの話が先に原作終了して、無印が最後の原作再現になりますね。
次回は第6話終了のインターミッションになります。
余談ですが、五飛はまだ仲間になってません。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:13:49 ID:DHrybVrB
とりあえず支援

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:18:47 ID:80O1CqeJ
GJ!
やっぱり一斉攻撃は迫力があるなあ。
自分は戦闘シーンは結構膨らんだと思う。
雑魚戦の描写を後少し入れればよかったかな?
全然詳しくないから、的外れかもしれないが……。

192 :リリカル! 夢境学園 ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 22:21:26 ID:ZtSN+TnY
GJ!
見事なフルボッコタイムでしたw
闇の書が可哀想だww


さて、次は自分ですが。
ちょっと用事もありまして、11時から投下したいと思います。
アンリミテッド本編の続きです。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:22:26 ID:ybf/AICV
正直に書き込む。
文章力が幼すぎる。
しばらく筆を置いて、近くの図書館で色んな本を読んでくるんだ。

あと、「話を寝かせる」ってのは投下するまで放置するって意味じゃなくて、
何度も読み直しながらおかしなトコを修正する事だよ。

194 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 22:23:51 ID:SeON9ds5
>>193
>あと、「話を寝かせる」ってのは投下するまで放置するって意味じゃなくて、
何度も読み直しながらおかしなトコを修正する事だよ。
わかってます。それにこれは何度も読み直しておかしいところは何度も修正しました。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:27:38 ID:QILfBxgL
単にまだ直し方が足りないだけだな

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:29:53 ID:nGtkcwaB
なんか今回は前半部分の描写や文法をどこかで見たような既視感を抱いたんだけど、何処で見たんだろう?
ちょっと倉庫見直してみるか・・・

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:33:13 ID:NWFgp9wd
そこまで厳しく評価しなくてもいいんでないかい?
もっと軽ーく、ゆるーくいこうじゃないか。
何はともあれGJ!私は楽しめましたよー。

198 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 22:34:14 ID:SeON9ds5
>>196
実は前半部分はある人のを利用してました。
その人へ、勝手に利用してごめんなさい。orz

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:35:28 ID:S2YN2/ZA
盗作じゃん

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:35:38 ID:ybf/AICV
厳しい評価だと罵倒しか出て来ないよ。

201 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 22:37:02 ID:SeON9ds5
利用と言ってもあくまで参考程度です。
しかし盗作だと勘違いされても無理はありません。不快に思った方々に深くお詫び申し上げます。orz

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:37:40 ID:XeAyDqd2
本格的に頭が痛くなってきた

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:37:53 ID:+IV2SsWv
「参考にした」ならともかく「使わせてもらった」ってアホか
誰が使っていいなんて許可出した
「使わせてもらった」じゃなくて「勝手に使いました」だろーが

204 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/23(日) 22:38:29 ID:w7w3U9VB
>>http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1206187925/170
>どんな風に飛ばされたのか
一応考えてはいます。伏線(?)らしきものもまぁ、一応張ってありまして



205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:39:39 ID:OM7LdXNQ
盗作は駄目だよ。表現方法を勉強するのはいいけど
 加工しただけとか丸写しは立派な盗作。

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:39:51 ID:+IV2SsWv
>>204
アンカーの仕方が奇抜すぎるwww

そうじゃなくて、

>>レス番号

ってやるのが正しいんだよ
このレスの一行目みたいな感じで

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:41:50 ID:GFc62gEh
あのさ、無断盗用って投稿サイトだと出入り禁止レベルの行為なんだが

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:41:51 ID:DHrybVrB
>>204
つ専ブラ
つ執筆専用テキストエディタ。
StoryEditerとかみたいなのを使うといろいろと執筆が楽になるかもしれない。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:42:21 ID:XeAyDqd2
つーか適当にググってみたら本人の過去の作品からだけどまったく同じ文章を使ってるな

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:42:31 ID:QILfBxgL
>205
文節をならべかえただけとかな
…俺小学校の読書感想文でよくやった記憶があるorz

211 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 22:46:28 ID:SeON9ds5
>>207
そんなきは一切合切ないですが、それだったら、申し訳ございません。頭を完全に冷やします。
>>209
それはなかなか他の表現が思いつかなかったからです。一番ベストだと判断しました。

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:48:04 ID:H4DRoK14
なんかスパロボ組が薄いな。
いてもいなくてもどっちでもいいような書き方だったし。
25点
もっと頑張りましょう
という評価かな。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:48:24 ID:3euYnYWA
時に質問なんだけど、ここが文おかしいって言うのは
具体的にあげていいのかな?

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:48:34 ID:GGSmcMU1
>>211
あのさ、こんなこと云いたかないけどもう此処に来ないで頂けますか?

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:48:34 ID:WRsYPkyJ
頭を完全に冷やすってどうせまた口だけだろ

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:48:55 ID:d6KWl8vC
>>211
盗作がベストとか頭沸いてるんじゃねぇのか?
もういい加減にしろよ

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:49:29 ID:S2YN2/ZA
結局どこから持ってきたのよ。
頭冷したからどうだって問題でもないでしょ。

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:50:43 ID:XeAyDqd2
最近、高度な釣りか極度のMなんじゃないかと思い始めた
ここまで墓穴は掘れないし普通ならレス返しを控えるぞ

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:50:50 ID:T1aaV6Va
人生オワタ

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:50:56 ID:3euYnYWA
盗作って犯罪だって知ってたか?
ネット上にあがってるssと蟹も適用されるんだぜ?

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:51:01 ID:nGtkcwaB
>>198>>201
改めて見直して比較して来ましたけど、これ本気でヤバいですよ・・・仮に商業作品なら訴訟ものです^^;
もう他の方が指摘されてますが、「そんなつもりじゃなかった」なんて言葉が通らないレベルなのです

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:51:03 ID:QILfBxgL
自分の過去作品からなら一応問題はないと思うんだが、それ以外に他人様の作品から持ってきた部分があるということ?

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:51:55 ID:Lp0X0mEi
皆が言いたい事は解る
けどここは敢えて頭を冷やそう
どんな相手にも喧嘩腰は良くないからさ

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:52:49 ID:NWFgp9wd
>>220
誤字なのは分かってる。だが言わせてくれ。蟹ワロタ。
そして皆落ち着くんだ。このままじゃ次の人が投下しづらい

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:53:06 ID:+IV2SsWv
保管庫から作者の作品全削除くらいのペナルティがあってもいいんじゃないだろうか

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:53:25 ID:QILfBxgL
あっちでやらね?

227 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 22:53:33 ID:SeON9ds5
本当にごめんなさい!
とにかくごめんなさいとしか言えません!
本当にごめんなさい!

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:54:30 ID:lUuGSxFO
>>211
とりあえず何処から引っ張ってきたのか明確に示せ。

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:54:41 ID:GGSmcMU1
もう、◆ByQOpSwBoI をNGに叩き込んで透明化するしかないな。
俺としては、犯罪者にこのスレに来て欲しくなどないが。

230 :蟹の人:2008/03/23(日) 22:55:25 ID:3euYnYWA
どじっこ属性を持ってたつもりはなかったんだがorz
しかし、昨日からさらに一日見直した? 嘘だろ。なら何でまだ誤字があるんだよ。


231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:56:48 ID:nGtkcwaB
発端となった自分が言うのもなんですが、とりあえずウロスか非難所に行きませんか?

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:57:40 ID:3KX8DQyO
ともかくこれ以上この話題を話すのは避難所では? スレの空気が投下し難くなりますよ。

233 :蟹の人:2008/03/23(日) 22:57:42 ID:3euYnYWA
>>227
もうこの人がどんなにあやまってもまったく反省してるように見えないな
これまでにいくらなんでも繰り返しすぎだが今回がトドメだ。


234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:57:50 ID:QILfBxgL
>230
他人に読んでもらえば?
自分と違って脳内置換されないから誤字とか見つけやすい

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:58:31 ID:OM7LdXNQ
俺も読書感想文の行数稼ぎに使った記憶が、、。
しかしホントに全く同じ文章が出てきたのか?
だとしたら創作活動なめてるな。 

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:59:22 ID:XeAyDqd2
そろそろウロスに行こう
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1206098730/

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:59:22 ID:lUuGSxFO
蟹の人ってwwwwww

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:59:35 ID:k75ABn9K
とりあえず、俺はスパロボXがどうこう以前に、煮え切らないスレの連中に腹が立った。

そんなにムカつくなら文句ばっか言ってないでさっさと通報しろよ。

俺は面倒だしぶっちゃけ最早どうでもいいんでこれで消える。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 22:59:37 ID:3euYnYWA
>>234
いや、私がじゃなくて。
何であれだけ叩かれて、(自称)散々見直したらしいのにまだ誤字が残ってるのかなと

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:00:15 ID:QILfBxgL
>239
ああそうか。早とちりスマソ

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:00:23 ID:l9DnZsFW
過去作品からの流用とか……そんな手抜きをして、彼は一体何のためにSSを書いてるんだ?
自分の考えた話を読んで欲しいから、このスレという場を借りて発表しているんじゃないのか?
薄い描写、取って付けたような設定、稚拙に過ぎる文章。加えて焼き回し。
読んで欲しいなら皆が面白いと言ってくれるレベルの作品にすべきだし、まだそこまで
上手くないならそのレベルを目指す努力をすべきじゃないのか?
努力したくないなら自分でサイト作って引き篭もるべきだし、どうすれば上手くなるのか
分からないなら住民がしたアドバイスを真摯に受け止めるべきじゃないか?
何と言うか、彼の作品からも態度からもいいSS、完成度の高いSSを目指そうとする
気構えも、『SSを読んで欲しい、そして楽しんで欲しい』という気持ちも感じられない。
個人が趣味でやっていても、スレという他者の用意した場所を借りて作品を発表する以上は
もっと上を目指して欲しいな。目指さないなら自サイト作って引き篭もったほうが本気でいいと思う。

……長文になったけど、三行で纏めるとこれか。
もっと
真面目に
書け

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:01:03 ID:GM1Cz1Bi
>>238
てめえ単なる記念パピコだろうがワロスwwwwww

243 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 23:02:11 ID:SeON9ds5
ごめんなさい、。通報だけはしないで下さい!
本当に申し訳ないと心から思ってるんです!
こうなったら、1週間以上(3月中)はここでの投下は絶対しません!
これだけは絶対守ります。

244 :リリカル! 夢境学園 ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:03:16 ID:ZtSN+TnY
……えーと。
時間なので、投下したいんですけど。やめておいたほうがいいでしょうか?


245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:03:43 ID:QILfBxgL
>241
>加えて焼き回し

「焼き直し」なんだか「使い回し」なんだかはっきりしてくれw
前者と後者じゃ大違いだからw

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:03:51 ID:DHrybVrB
10分ぐらいまってほとぼりが収まるのを待ったほうがいいかと

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:03:53 ID:PauN185S
この危険な空気を変えてくださる救世主さまのご降臨じゃぁぁぁぁ!
皆の者、支援をいたせぇぇぇぇい!!

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:04:15 ID:GGSmcMU1
>>244
俺は貴方を待っていた!!

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:04:19 ID:XeAyDqd2
投下したいというなら全力で支援する

むしろ空気を変えてください

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:05:07 ID:3KX8DQyO
どうか投下を、そしてこの空気を一掃してください。

251 :蟹の人:2008/03/23(日) 23:05:16 ID:3euYnYWA
>>243
うわ…何こいつ。
しかし謝って何の説得力もないってのもある意味すごいな。
しかも自分で言い出した罰の軽さが異常。
もしそれすらも守れないんならもうどうしようもねーレベルだな。

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:05:21 ID:aEkCIWZQ
さて支援の時間だ。
夢境学園氏、全裸待機してお待ちしています。

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:05:25 ID:OM7LdXNQ
いいや限界だするね。(by吉良)っていうくらいの所業だよ。
創作活動をする上で絶対してはいかん事だよ。盗作は
リスペクトもパロディも独自色やオリジナルへの敬意があってこそだし。

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:05:27 ID:NWFgp9wd
>>244
申し訳ないですが、あなたが判断を。
投下するというのなら私は支援しますが、この雰囲気では難しいかもですね…

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:06:01 ID:lUuGSxFO
>>243
言葉がうすっぺら。通報とかそういう問題ではない。
マズイ行為と知ってての故意の行動でないのなら、まず誠意を見せろ。何処から持ってきたのか示して、ごめんなさいしなさい。


住民でなく作者にね。それが道理でしょう。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:06:15 ID:d6KWl8vC
>>243
通報するかしないかは住人の判断と言うより
お前が盗作した作者しだい
まずは盗作した作者にワビ入れて来い
話はそれからだ

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:06:59 ID:OM7LdXNQ
とっ支援の時間か 俺も支援をするぜ。

258 :スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI :2008/03/23(日) 23:07:22 ID:SeON9ds5
>>255
その事でしたら、こっちじゃまずいと判断して避難所の方に書いてます。
そして今まで以上に本当に反省はしてます。それだけは信じてください。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:07:37 ID:T1aaV6Va
しばらく空気は変わらないかもしれんね

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:08:22 ID:kMtcCPzv
ウスロGOしてほしい
本スレ汚すのなんでしょうに

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:09:14 ID:lUuGSxFO
>>258
うるさい。住民が決めることじゃない。作者に聞け。
これ以上謝んな。さっさと行け。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:09:16 ID:mHCDRZJD
投下されるのでしたら、支援しますよ。

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:10:06 ID:OM7LdXNQ
とりあえず鎮火してからになるのかな。 一緒に言ってた俺が言うのもなんだけど。

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:10:38 ID:d6KWl8vC
俺が言うのも変な気がするけどそろそろ無視しよう
夢境学園氏の投下の時間だし

265 :リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ :2008/03/23(日) 23:13:37 ID:sNRsZazc
夢境学園氏は用事があるようだしとなればなるべくなら今投下したいはずでしょうし
そろそろ投下が可能な雰囲気を作りませんか?

支援準備。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:14:16 ID:QILfBxgL
しえんだぞ〜

267 :アンリミテッド・エンドライン ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:14:32 ID:ZtSN+TnY
それでは、そろそろ投下開始します。
容量は14KB。
レス数は9ですので、支援よろしくお願いします。


268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:14:39 ID:bbloPA0J
了解だ。支援の構え。

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:14:39 ID:GGSmcMU1
かっこいいヴァイスを支援!

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:15:17 ID:M9NPEuxV
( ゚∀゚)o彡゜支援!支援!

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:15:32 ID:d6KWl8vC
よし全力で支援

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:16:06 ID:mHCDRZJD
SS支援中

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:16:11 ID:PauN185S
ちょろいもんだぜ支援

274 :アンリミテッド・エンドライン(9/1) ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:16:15 ID:ZtSN+TnY
 
 夢とは真っ白なカンバスに描いた絵のようだと語る者がいる。
 何の汚れもなく、ただただ己の願いのままに絵筆を動かし、描いたその絵は緻密な計画を立てるものには繊細な図となり、
大きな願望を抱くものには色鮮やかな絵となりて、各々が描き出すただ一つの絵となる。
 構想は計画に。
 願望は理想に。
 描き上げられたそれは確かに美しいかもしれない。
 けれども、それを真に理解しているのは描いた者だけであり、それが万人に理解されるとは限らない。


                     ――切り刻まれたカンバスに上書きされた文面より




 その少女は――否、少女の形をした一人の戦士は、その光景を眺めていた。
 隊舎の屋上で腕を組みながら、ザワザワと吹き荒れる潮風に編んだ紅の髪が風に翻弄されるように揺れていたけれども、
彼女は気にせずにただ視界の奥に映る戦場を見つめていた。
 そう、戦場である。
 海の上に築き上げられた大規模な仮想戦闘シミュレーター設備。
 その中で配属されたばかりの新人たちが模擬戦を行っているはずだった。
 模擬戦。
 たかが模擬戦だけれども、一度武具を振るい、拳を突き出し、破壊の力を生み出されるのならばそこは戦場である。

「まだまだ甘えな」

 遥かな視界の先。
 常人では決して捉えられないはずの数百メートル先に位置する戦場の様子を、その少女は捉えていた。
 肉体強化。
 視神経の強化及び反応速度の上昇補助魔法は、白兵距離を己の領域とするベルカの騎士としては当然の技能だった。
 そして、彼女は現代に残る幾多のベルカの騎士の中でも最古に値する古代ベルカの騎士の一人。
 数十、数百にも置ける戦場を己の技巧と得物のみを頼りに駆け抜けて来た歴戦の戦士。
 そんな彼女の名はヴィータ。
 鉄槌の騎士の字を冠するベルカの騎士だった。

「――新人たちの様子はどうだ?」

 そんな彼女の背後より鋭い刃物のような声が発せられた。
 いつの間に彼女の背後に踏み込んだのか、何の違和感すらも与えずにヴィータと同じ制服を纏った女性が立っていた。
 彼女の名はシグナム。
 ヴィータと同じ時を歩み、同等の技量を持つベルカの騎士――ヴォルケンリッターの一角だった。

「まだまだ荒削りだ。だけど、筋は悪くねえ」

 ヴィータは不意に響いたはずの声に何の驚きも見せずに、ぶっきらぼうに返答した。

「主と高町が直々に選んだ新人たちだ、素養が低くては困る」

 一房に束ねた鮮やかな桃色の髪が風に煽られて揺らめく焔のようになびく。
 洗わねばベタつくであろう潮風に当てられながらも、そのシグナムは気にする様子もなく言葉を重ねていた。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:16:39 ID:tJoF4aS7
全力支援!

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:16:48 ID:HObRraN2
支援

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:16:49 ID:M9NPEuxV
( ゚∀゚)o彡゜支援!支援!

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:16:58 ID:XeAyDqd2
神だ!
神が降臨なされたぞー!

支援

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:17:06 ID:d6KWl8vC
紫煙

280 :アンリミテッド・エンドライン(9/1) ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:17:43 ID:ZtSN+TnY
 
「しかし、何故お前がここにいる? 新人達の教導には参加しないのか」

「……あいつ等はまだまだひよっこだ、アタシの教導はもう少し先じゃねえと意味がねえ。それにアタシ自身も訓練したいしな」

 チャラリと首元から垣間見える小さな鉄槌の形をしたペンダント――否、待機状態のデバイスを握り締め、ヴィータは答える。
 その言葉と彼女の気配に、ピリピリとした空気をシグナムは感じ取る。
 そう、ヴィータの纏う気配は闘志に満ちていた。
 変貌に近い気配の一変。その理由をシグナムは推測出来た。

(今なお炎は消えないか)

 8年前。
 それだけの時間が流れてもなおヴィータには忘れられない怒りがある。
 今でなら不自由なく動ける高町 なのは、彼女が、一時はもう飛べないと言われるほどの重傷を負った事件。
 なのはとヴィータの二人が遭遇した悪夢。
 “デバイスを持たない正体不明の魔導師”に襲撃され、なのはは瀕死の重傷を負い、ヴィータもまた動けない傷のまま
救援に向かった部隊に回収された。
 その日から、ヴィータは未だに悔やんでいる。
 護れなかったことに。

「アタシは空でなのはを護ってやらないといけねえからな」

 シグナムの推測を証明するようにヴィータは言葉を吐き捨て、同時に爆風が上がった戦場に再び目を向けた。
 その中で戦う新人たちの力量を確かめるために。





【Anrimited EndLine/SIDE 2−2】




281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:17:51 ID:mHCDRZJD
支援

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:18:01 ID:OM7LdXNQ
リアルタイムの投下に居合わせるなんて俺はラッキーボーイだぜ支援

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:18:12 ID:Epil0kUU
支援

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:18:27 ID:GGSmcMU1
支援ノ時間ダ……

285 :アンリミテッド・エンドライン(9/3) ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:18:55 ID:ZtSN+TnY
 
 爆風が上がっていた。
 巡るましく変化する視界の中で吹き付ける瓦礫の破片交じりの爆風は視界を防ぎ、ほんの数瞬だが敵の姿を覆い隠す。
 故に、外した拳を地面に突き立てたスバルはその視覚に追うべき標的である機動兵器の姿を、盛り上がる粉塵の中に
隠してしまっていた。
 しかし。

「はぁああ!」

 魔力伝達。
 地面に突き立てたローラーブーツのローラーがスバルの意思と魔力コントロールによって、互いに逆回転を開始し、
スバルの体が地面に突き立てた姿勢から旋回を開始する。
 それは粉塵を引き千切るかのような動作。
 一つの旋風と呼ぶべき動きで彼女はその慣性力で突き立てていた拳を引き抜き、己の右手そのものを一つのハンマーのように
加速させる。

「リボルバー――!」

 切り刻む大気の流れをその右手で掴み取り、旋回するナックルダスターの加速が風を生む。
 己の身が受ける風をそのまま力を変換するイメージを構成し、その右手に嵌めたリボルバーナックル――“レプリカ”が
駆動音を上げて、薬莢を排出した。

「シュート!!」

 膨大な魔力で変換された衝撃破が暴風と化し、粉塵の先で逃げ行く数機のガジェットたちを飲み込む。
 破壊するまでには至らず、けれどもその動きを止めるには十分な一撃。

「エリオ君!」

 その一撃を撃ちはなったスバルは一人の少年の名を叫んだ。


286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:19:03 ID:d6KWl8vC
支援

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:19:07 ID:XeAyDqd2
支援

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:19:28 ID:d6KWl8vC
抑えきれない支援衝動

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:19:31 ID:Lp0X0mEi
世界の敵支援

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:19:34 ID:mHCDRZJD
支援

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:19:47 ID:GGSmcMU1
支援!

292 :リリカルスクリーム ◆0qJqyuBpiQ :2008/03/23(日) 23:20:15 ID:sNRsZazc
支援

293 :アンリミテッド・エンドライン(9/4) ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:20:18 ID:ZtSN+TnY
「ハァアアア!」

 衝撃破の嵐に動きを止めたガジェットの一機へ、吹き荒れる風を切り裂いて一つの影が突き刺さった。
 それは燃え上がるような紅の髪に、幼い体躯には似つかわしくない無骨な槍をガジェットに突き立てた少年、エリオ。
 彼が繰り出した刺突の一撃は落下速度に加え、溢れんばかりの魔力による純粋な刺突速度の上昇によって、頑強なはずの
ガジェットドローンの装甲を貫き、内部部品を損壊させる。

「おぉおおっ!」

 半ばまで突き刺さった槍の柄を蹴り上げて、強引に引き抜く。
 同時に火花を散らすガジェットドローンを蹴り飛ばし、その爆風から逃れると、エリオは既に消えた衝撃破の渦からフラフラと
逃げ出そうとする彼らに刃を振り上げた。
 空中を舞いながら、己の握るデバイス――ストラーダの穂先部分に魔力結合開始。
 魔力による自然現象の改変。
 大気を圧縮し、振り抜く刃の軌跡に乗せて加速した大気を射出する。

「ルフトメッサー」

 それは目にも留まらないまさしく疾風の斬撃。
 エリオの魔力光の残滓を含んだ大気の刃。
 Xの字を刻むような二連の斬撃は逃げ回る一機のガジェットを切り裂き、もう二機のガジェットはそれを回避した。

「やっぱり早い、か」

 高速で逃げる二機を見つめながら、エリオは分析するような目つきと感情を殺した声で呟いた。
 彼は片方のガジェットを撃破したのがあくまでも偶然だということを理解する。
 ルフトメッサーを発動した瞬間、三機のガジェットはまるで打ち合わせをしたかのように左右に避けたのだ。
 逃走経路も防ぐ意味でやや左よりに撃ち出した大気の刃は左側に逃げたガジェットを切り裂き、右側に逃げ出したガジェットたちは逃げ延びた。
 これはもしかしたら操作している者が咄嗟に指示を出したのかもしれないが、“あの人たち”が言った言葉に出来うる限りの
行動パターンを再現していると言った。
 故に、残った自機同士でのデータリンクが行われている。
 その可能性が高いとエリオは推測し、そしてスバルとエリオがいる側とは正反対の道へ一目散に逃げていくのを見送った。

「任せました」

 冷徹に、冷静に、普段は誰にも見せないその本性を顔に浮かべてエリオは告げる。
 彼の全うすべき役目は終わったのだから。




294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:20:21 ID:Epil0kUU
支援!!

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:20:40 ID:NpXnS9fO
しえーん

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:21:05 ID:mHCDRZJD
世界の敵の敵支援

297 :アンリミテッド・エンドライン(9/5) ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:21:38 ID:ZtSN+TnY
 
 逃げていくガジェットたち。
 その進路の先に、二人の少女が立っていた。

「二機、か。最悪四機を考えていたけど、思ったよりもやるじゃない」

 赤毛の髪をツインテールに縛り、勝ち気な目を飛来してくるガジェットたちに向ける少女の名はティアナ。
 歯を噛み締め、その手にゆらりと揺れるハンドガン型のデバイス――アンカーガンの引き金に指を掛けて、待ち構えていた。

「来ます」

 そのティアナの横で迫るガジェットたちを僅かに怯えの残る表情で見つめる少女の名はキャロ。
 寒さに震えるかのように両手を握り締め、その手に嵌められたグローブ型のデバイス――ケリュケイオンが僅かな音と
蛍のような燐光を発していた。

「緊張してるの? ちびっ子」

 そんなキャロの表情に気が付いたのだろう。ティアナが

「いえ……」

「まあ会ったばかりだから、説得力はないけどね」

 迫る、迫る、ガジェットたちに向けてティアナがアンカーガンを構える。

「これからの同僚を少しは信じてみなさい」

 そう告げて、ウインクを一つ。

「はい!」

 それにキャロは慌てたように返事を返し――同時に発射された魔力弾と向けられたガジェットに注意を向け直した。
 真正面から飛来してくるガジェットたちに、ティアナは引き金を引き絞った。
 閃光というにはやや遅く、されども速いというには相応しい。
 空を殴りつけるような一薙ぎの動作から放たれたのは二発の魔力弾。
 されど、その魔力弾を視認しているであろう二機のガジェットは躱さない。真正面から激突し――“僅かな時を置いて”霧散させる。
 アンチ・マギリング・フィールド。
 通称AMFと呼ばれる魔力結合を阻害し、分解するフィールドに覆われたガジェットたちに放たれた魔力弾程度は無力化される。
 これまでの攻防からそれはガジェットたちは理解し、そしてティアナもまた理解しているはずだった。
 けれども、ティアナは闇雲に魔力弾を撃ち放ち、キャロはそれを見守るだけだった。
 そうして、ガジェットたちは前にいる二人を無力な存在だと誤認し、無数の魔力弾に撃たれながらもその上を通り抜けていこうとして。

「――我が求めるは、戒めるもの、捕らえるもの」

 ただ見守り続けたキャロの詠唱に気が付かず。

「言の葉に答えよ、鋼鉄の縛鎖」

 逃げ行く逃亡ルート。
 ティアナたちの背後に事前に設置されていた召喚用の魔法陣が出現し――

「錬鉄召喚! ≪アルケミック・チェーン≫!」

 地面から、横のビル壁から射出された無数の鋼鉄の鎖が、蜘蛛の糸のようにガジェットたちの突進を受け止めて、
その動きを拘束する。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:21:47 ID:d6KWl8vC
20××年世界は支援に包まれた

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:22:19 ID:oRiTETnx
支援

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:22:21 ID:nGtkcwaB
支援!

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:22:29 ID:NWFgp9wd
気持ちは分かるが、ちょっと支援多すぎじゃね?支援

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:22:40 ID:GGSmcMU1
一心不乱の支援を!1!

303 :アンリミテッド・エンドライン(9/6) ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:23:05 ID:ZtSN+TnY
 
 空中で縛り上げられたガジェットたちがその鎖を引き千切ろうともがくが、その姿に振り返ったティアナが笑った。

「無駄よ。事前準備はたっぷりあったから、沢山呼ばせてもらったわ」

「ええと、展開したのは私なんですけど」

 十数どころか数十本にも至る、呼び出されし鋼鉄の鎖。
 その召喚魔法の維持とそこから操作する無機物操作の魔法に、キャロはそのスペックの大半を使い果たし、
今まで静かに見ていたのだ。

「気にしないわ」

「……そうですか、って。いけない!」

 そして、そこからキャロが叫んだ。

「フリード!」

「キュルー!!」

 それはティアナたちの上空から舞い降りた小さな竜。
 その牙の前に圧縮された紅蓮の焔があった。

「≪ブレストフレア≫ FIRE!」

 キャロの叫びと共に咆哮が上がる。
 燃え上がる紅蓮が戒められたガジェットたちに直撃し、その周囲一体を紅蓮の世界へと変える。
 解放された炎の衝撃に戒められたガジェットたちが揺れ動き、周囲を覆う高熱が内部機構を狂わせて、僅かにその機能を
低下させる。

「それじゃ、詰めね」

 そして、燃えていくガジェットたちにティアナはアンカーガンの銃口を向けた。
 その銃口の前に浮かぶのは小さな魔力弾。
 それは奇妙な魔力弾だった。中心に浮かぶ赤い魔力弾を、白い膜のようなものが包み込もうとしている。

「あんたたちを倒す手段は二つある」

 排出音を立てて、二つの薬莢がデバイスから排出される。
 そして、ティアナが命じたのは。

 ――固まれ。

 という意思であり、同時にカートリッジの消費によって増強された魔力によって魔力弾を覆う薄い膜がその全体を完全に包み込む。

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:23:58 ID:oRiTETnx
>>301
たしかに誰か支援止めて!支援

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:24:04 ID:d6KWl8vC
支援

306 :アンリミテッド・エンドライン(9/7) ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:24:16 ID:ZtSN+TnY
 
「これが一つ――≪ヴァリアブルシュート≫」

 多重弾殻射撃。
 フィールド系魔法の干渉を防ぐAAランクスキル。
 Bランク陸戦魔導師でしかないティアナはそれを目の前で形成し、言葉と共に引き金を引く。
 今までの魔力弾の発射時とは比べ物にならない衝撃音を響かせて、射出された魔力弾が戒められたガジェットの一体の表面に
直撃し――その装甲を貫通する。
 ガジェットの表面から背中へと突き抜けたその弾丸は、その軌道を変える事無く、真っ直ぐに飛び去った。
 本来ならば弾道操作によって、その弾丸をもう一つのガジェットにも直撃させることが出来ただろう。
 本来のAMFならば一機が限界だろうが、弱体化したAMFにならばまだAMFを防ぐ弾殻は残っていた。
 しかし、彼女はそれを行わなかった。

「そして」

 高ランクの魔法を発動し、疲労が重なっているであろうティアナはゆっくりと引き金を引いた手を横へとずらした。
 息を吸い、彼女にとって魔法の呪文を唱える。

(ランスターの魔法に貫けないものはない)

 兄がよく言っていた口癖。
 それは単なる自信だったのか、それとも自惚れだったのか、或いは何らかの技術だったのか。
 それはティアナは知らない。
 けれども、彼女はそれを実現する。

「もう一つの正解」

 魔力を篭める。
 同時にカートリッジを排出し、デバイス内部の内包魔力を増強させる。
 それは通常では耐えられないかもしれない魔力量。しかし、アンカーガンはそれを耐える。
 そのための改造を施されたのだから。
 同時にデバイスを持つ腕を後ろへ引く。
 それは矢を放つような姿勢であり、何かを投擲するような構え。
 これから行う技術のために。
 それは魔法ではない。
 単なる技術と修練の結果。

「ァアアアアアア!!!」

 咆哮を上げながら、腕を前に放つ。

 そして――放たれたのは”三つ”の弾丸だった。



307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:24:33 ID:/20Rr3gZ
支援

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:25:03 ID:GGSmcMU1
おや、ティアナのようすが? 支援

309 :アンリミテッド・エンドライン(9/8) ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:25:20 ID:ZtSN+TnY
 
「え?」

 キャロは見た。
 ティアナの振り被った手から撃ち放たれた弾丸を。
 そう、それは“ライン上に並んだ魔力弾”。

 一発目がガジェットドローンの表面に直撃し、それが“僅かな間”を置いて霧散するかと思われた瞬間、二発目が直撃し、
“融合”する。同一人物による魔力の結合体は反発することなく量を増した。
 AMF。
 それに対抗する答えがここにある。
 魔力結合が分解されるのならば分解されないだけの量を叩き込めばいい。
 乱暴な答え。
 決してスマートではない答え。
 けれども、確かに通じる答えであり――

「貫け」

 ティアナが軽く指を下ろした先に、三発目の魔力弾によって叩き込まれた魔力弾によって打ち抜かれたガジェットの姿があった。
 通常ではありえない三発分の魔力弾頭。
 それを分解し、霧散化させようとしたガジェットの弾痕はまるで引き裂かれたかのように醜いものだった。
 まるで切れ目をいれることによって対象者の内部で荒れ狂うダムダム弾のような跡を。

 そして、数瞬の間を置いて爆発するガジェットを背にして。

「そういえばちびっ子」

 ティアナは聞いた。

「え? なんですか?」

「名前なんて言ったっけ?」

「キャロです」

「そう、んじゃキャロ――」

 不敵な笑みを浮かべて、ティアナが――ゆっくりと倒れた。
 こう横のめりに。

「え?」

「……ちょっと無茶しすぎたから、スバル呼んできて」

 本人の限界を超えた魔力量の生成をしすぎて、ティアナは歩けそうになかった。
 ああ、無茶をしすぎたなと思う。

「テ、ティアナさーん!!」

 ぶっつりと切れる意識の中で最後に見えたのは慌てふためくキャロの姿だった。



310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:26:05 ID:d6KWl8vC
最後が締まらないけど格好良いティアナ支援

311 :アンリミテッド・エンドライン(9/9) ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:27:31 ID:ZtSN+TnY
 



「ちょっと頑張りすぎちゃったね」

「そうですね」

 その様子を見ていた者たちが居た。

「ちょっと欲張りすぎたかな? あれじゃ、80点だね」

「え? それって、彼女たちの実力のことですか? 私は新人にしては異例な高さだと思ったのですけど」

 片方にだけ髪を結わえた特徴的な髪型をした女性――高町 なのはは苦笑して呟き、それに答えていたシャーリーが
メガネをかけた目を困惑したように目を瞬かせた。

「違うよ。私が言ってたのは、彼女の行動のこと」

 空中に浮かび上げられたモニターに写るのは、慌てた三人に背負われたティアナの姿。

「これからも戦う訓練相手だと理解して、その情報収集をしてた」

「え?」

「だから、ヴァリアブルシュートだけで仕留められたのに、最後あんなことまでしてた。本当なら積極的な情報収集を褒めるべきだけど、
それで消耗し尽くしてたら実戦だと意味が無い。だから80点」

 彼女の視点は厳しい。
 それは戦いのエキスパートであり、指導すべき教導隊の一人としての姿だった。

「他の皆にも癖がある。長所は伸ばすべきだけど、短所はしっかりと直さないとね」

 そう告げるなのはの口元は笑っていた。
 今はまだまだ荒削り。
 けれども、磨けばダイヤモンドのように輝くであろう彼女達に。

「それじゃ少し休憩を入れて、その間に午後の訓練の打ち合わせをしようか」


 高町 なのはは理想を抱いていた。

 自分と同じ過ちを犯さぬように。

 これからの未来を担う彼女達に。

 輝かしい未来を作り上げてくれると信じて。

 しかし、彼女は知っている。

 それは決して簡単な道ではないということを


 世界とは、運命とは、常に厳しい試練を与えるものだと理解している故に。



 ―― To Be Next Scene SIDE 2−2


312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:27:40 ID:GGSmcMU1
このちょっと詰めの甘いティアナ可愛い支援

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:29:01 ID:QILfBxgL
甘いティアナは確かに可愛いなジュルリ支援

314 :アンリミテッド・エンドライン ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:30:13 ID:ZtSN+TnY
投下完了。
びっくりするぐらいの支援ありがとうございました。
次回には列車襲撃の話まではいけると思います。

スカ博士の活躍は次回までお待ちをw
原作とはところどころ違うかもしれない、機動六課の新人たちを楽しんでもらえると幸いです。

ありがとうございました。

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:32:27 ID:d6KWl8vC
お疲れ様でした

何か6課の連中が本家より格好良い
このティアナなら指揮を任せられそう

そして最後が甘いティアナおいしいです^p^

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:32:56 ID:AZkb6Ypr
GJ!
>デバイスを持たない正体不明の魔導師

ユーノ、ザフィーラ、アルフだな。
アニメであまりにも出番がなかったり空気だったのに耐えられず、見せ場を求めてこうなったんだな。。。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:33:29 ID:RzUtX+O4
若いのが後先考えないで無茶して倒れるってのは個人的なツボ。GJ!

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:35:46 ID:aEkCIWZQ
HAHAHA
可愛いじゃないですか。ティアナに幸あれってことでGJ!

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:36:17 ID:GGSmcMU1
あくまでもランスターのやり方に拘るティアナに、全俺が惚れた!

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:38:50 ID:3euYnYWA
ティアナかわいいなぁ。
先のことを見据えるいい芽をしてるけどちょっと無理しちゃうティアナがツボ過ぎる

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:46:20 ID:nGtkcwaB
GJです!
今回は私的にスーパーティアナタイム!
最後の詰めが甘い所も含めて完璧と言わざるを得ませんw
次回も楽しみに改めてもう一度読み返してきますw

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:48:59 ID:sGL9JSLA
『倒れる時も前のめり』な心意気。いいねぇ、若いねぇ。
最後のアレで、スタッグケルベロスのトリプルバーストを思い出したぜ。

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:50:06 ID:OM7LdXNQ
GJティアナもカッコいいけど 
自分の経験から教訓とさせようとする教導官なのはもいい。
もうこの二人ならお互いを知らない事による行き違いもなさそうですね。

324 :アンリミテッド・エンドライン ◆CPytksUTvk :2008/03/23(日) 23:50:52 ID:ZtSN+TnY
間違えた……
> ―― To Be Next Scene SIDE 2−2
じゃなくて、
 ―― To Be Next Scene SIDE 2−3
だった orz

すみません、龍騎さん。
もしまとめに登録する際は修正をよろしくお願いします。

>>ティアナについて
実は原作よりも荒んでいるティアナでした。
目的達成のためならば手段と自分の体はあまり考えないというちょっと若さ溢れる感じです。

>>ランスターの魔法に貫けないものはない
については、いずれビスケットシューターで明かされる予定です。
ティアナの兄、ティーダが言い残した発言には意味があります。実はw

>>316
ちょっとまってw
幾らなんでも出番がないからって闇討ちはないですよw
ギャグなら許されますが、その三人ではないですw


しかし、あまりのティアナの人気っぷりにびっくりです。
スタイリッシュ氏のおかげかな?
うちのはあんまりスタイリッシュじゃないティアナですが、よろしくお願いします。
次々回から辺りからナンバーズも動き出せます。
あとビスケットシューターもその時辺りに更新予定です。
感想ありがとうございます。今までに無い数でビックリですw

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:55:09 ID:QILfBxgL
>目的達成のためならば手段と自分の体はあまり考えない

…ジュルリ

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/23(日) 23:57:05 ID:9J3YvkPF
GJ!!です。
エリオがクールだwそしてティアナもww
二人とも本編以上にいいキャラになってますね。新技も中々カッコいいw

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:01:51 ID:1Vtyr0dq
>>324
>目的達成のためならば手段と自分の体はあまり考えない
・・・・どことなくエロいw

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:05:20 ID:yMluh4K1
>>324
DIO様の勝てば良かろうなのだの精神を受け継いでるとは・・・このティアナは油断できん!!w


329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:11:40 ID:U8iBucSM
>>324
手段は選ばないか
あまり考えてないということは策士すぎる無茶をやらかすわけではないのか
どっかの白い悪魔(≠なのは)みたく

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:14:55 ID:OC1ChkYt
GJ!
最近のティアナのカッコよさは異常www

あと、リリカル!夢境学園の連載再開も楽しみにしてるんだぜ…?(ニヤリ)

331 :アンリミテッド・エンドライン ◆CPytksUTvk :2008/03/24(月) 00:19:20 ID:O+FCjKx1
キョロキョロ。
見られてないな?
よし、言い忘れていたレス返し。

>>323
ここの高町教官は本編よりも現実主義者ですので、例の魔王降臨シーンがちょっと違うものになります。
特に某灰色な狙撃手が関係していたり(汗)
微妙に変わっている彼らは本編と同じ時間軸でも違った道を歩みます。

>>322
今回出たティアナの新技はぶっちゃけると【自力での三点バーストショット】ですw
高速速射と弾道誘導による弾速調整で実現させた”技巧”です。

>>325 >>327
違いますからね!
バイド汚染されてませんから! バイド汚染されているスカ博士をよく書いてますが……自分は汚染されてないはず。


332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:26:14 ID:EoQ+EvLP
Blackの短編が完成しました。他に予約がなければ、35分くらいから投稿したいと思います。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:27:26 ID:U8iBucSM
>>331
バイド汚染者は自分がバイドになったことにほとんど気付けません
、、、では、よい悪夢を

334 :リリカル! 夢境学園 ◆CPytksUTvk :2008/03/24(月) 00:29:04 ID:O+FCjKx1
>>332
待ってました!
支援します!

予約は今ないですよー。

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:37:06 ID:EoQ+EvLP
「南光太郎の追跡」


(…………おかしい)

南光太郎は、眉間に皺を寄せて思い悩んでいた。
ここ数日、キャロの様子が妙に余所余所しいのだ。
瞳を合わせようとせず、会話も少ない気がする。何か気に障ることでもしたのだろうかと記憶の海に潜ってみたが、何も得られずに終わった。
もしかしたら、記憶にも残らないような些細なことなのかも知れない。
そこで光太郎は朝食後、仕事に出かける前に思い切ってキャロに聞き訪ねてみた。

「なあキャロ。何か俺に、隠し事をしていないか?」

特に何かが無くなったという訳でもなく、昔おねしょをした時だって、キャロは顔を真赤にしながらも白状したのだ。疑う余地などなかったが、何かの糸口になるかも知れない。
そう思っての問いだったが。

「なななな何もありませんよ!?」

ある。絶対にある。
首を高速で横に振り、裏返った声で否定されても、それは肯定と同じだった。しかし、内容まではさすがに分からない。
南光太郎は改造人間である―――が、さすがに読心術までは使えなかった。

素直なキャロが、ここまで必死に隠さなければならないこと。とは、おそらく性別に関わることだろう。
キャロももう十歳。同じ女性には言えても、男には言えないという事柄も多々ある筈だ。
一つの可能性として、光太郎は思い付きを口にした。

「………キャロ、もしかして赤飯を炊く必要があがあああっ!」

後頭部をフリードにがぶりと噛まれ、光太郎は床を転げ回った。その傍らを、顔中をトマトのようにしたキャロが容赦ない罵倒を残して寝室に駆け込んでいく。

「コウタロウさんのバカ! えっち! もう知らないっ!」

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:37:15 ID:yMluh4K1
支援します。

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:38:16 ID:EoQ+EvLP
「………反省してます。いくらなんでもデリカシーが無かったなって」
「あたりまえだ馬鹿野郎」

タチバナ運輸の駐車場。
輪留めに腰掛けた光太郎の頭には、痛々しく包帯が巻かれていた。その横で、親父さんがぷかりと巻き煙草の煙を浮かせる。
白煙の輪が、雲一つ見当たらない青空に向かって、高く高く昇って行った。

「俺だってなぁ、娘にそれ聞くために何枚もオブラートに包んだんだ。それをお前直球じゃあ、キャロちゃんだって怒るさ」

地面に落とした煙草の火を靴底で踏み消しながら、親父さんが言った。体験から来る話は、妙に生々しい。
光太郎は重い溜息を吐いた。

「でも、心配なんです。もし変な病気とかで、俺に気を使って言い出せない内に手遅れになったら、って」
「コウタロウ………」
「もしそうだったら、俺は何でもやります。金が要るなら銀行を襲ったって、医者を脅したって、管理局を敵に回してもいい。あの子は、俺の全てだから」

訥々とした光太郎の語りに、嘘はない。
キャロには、できることならずっと好きでいてもらいたい。傍から居なくなってしまうなど、想像するだに恐ろしかった。
だがそれらを超えて光太郎を怯えさせるのは、キャロの死だ。あの笑顔を声を、永久に喪失することだ。
キャロが生きるためならば、全ての次元世界を滅ぼしたって構わない。ゴルゴムにおける新世界の魔王にだってなってやろう。
光太郎の世界は、キャロを中心に廻ってると言っても過言ではなかった。

強い想いは、親父さんにまで伝わったらしい。困ったように皺の刻まれた額を掻く。
親父さんから見れば、過去の無い男の、心の拠り所に対する執着といったところだろうか。それだけに、無下な言葉は吐けないようだった。
やがて、思い悩んだ末の冗談らしきものが口から出る。

「ま、そこまで心配なら、キャロちゃんのこと一日中見張ってるんだな。何かわかるんじゃねえか?」

光太郎ははっとして顔を上げた。神に攻めよとの天啓を受けた王者の面持だった。
親父さんが驚いて目を丸くするのにも構わず、薄い笑みを浮かべて呟く。

「………その手があったか」

次の日、光太郎はキャロには内緒で有給休暇を取った。

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:41:01 ID:EoQ+EvLP
 
「それじゃあキャロ、行ってくるよ」

ジャケットを羽織りながら、光太郎は水道の流しで食器を片付けているキャロに声を掛けた。
家事は当番制で、朝はキャロ、夜は光太郎となっている。光太郎は一人でやると言ったのだが、お世話になってるから、という彼女の強い申し出により、今の制度に収まった。

「行ってらっしゃい。気をつけてくださいね」

三脚の椅子の上に乗った花柄エプロン姿のキャロが、頬に小さな泡をつけた微笑みを向けてくれた。これが、光太郎の何よりの馳走だった。
一日、仕事を頑張ろうと思う。もっとも、今日頑張るのは別のことだが。
それを胸の奥に押し隠し、笑顔を返そうとした光太郎は、奇妙なことに気づいた。

キャロの向こう、台所の壁に画鋲で留められたカレンダーの今日の日付に、赤丸がつけられている。
今日は特に予定がある訳ではない。最寄のスーパーのバーゲンセールかと思ったが、記憶によるとそれは明後日だ。
そもそも光太郎は、そんなところに赤丸をつけた覚えはない。

「キャロ、今日は何かあったっけ?」
「えっ?」

虚を突かれたキャロの手から、泡まみれの皿が滑り落ちた。流しの中の食器とぶつかって騒々しく音を立てる。
どうやら、何かの引っ掛かりを掠めたようだった。明らかに動揺している。

「キャロ?」
「何もないですよ!?何もないですったら!!」
「でも赤丸……」
「キュクルー!!」

突けば出るものがあるのは間違いない。しかし一人と一匹がかりで何もないと押し切られてしまっては、数の上で不利な光太郎は退き下がる他なかった。
とはいえ、これは戦略的撤退だ。
無理に攻めて警戒を強めるよりも、一度退いて油断させ、そこを突いた方が良い。きっと孫子もそう言っている。

追及したい気持ちを抑え、光太郎は外に出た。
後ろ手に扉を閉めると同時に、光太郎は一跳びでアパートの屋根に上った。
このアパートは屋根が平らになっているため、中央に座すれば下から姿を見られる心配はなかった。通報されると厄介な身分、万事に気を張って挑まねばならない。
屋根の上に胡坐を掻き、光太郎は首を捻った。
青空を流れる綿雲が、「何だこいつは」とでも言いたそうに彼の頭上を行き過ぎていく。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:43:10 ID:xHBSUm11
光太郎さんすっかり不器用パパw支援

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:43:49 ID:EoQ+EvLP
 
(キャロの隠し事は、あの赤丸と繋がっているは間違いない。普通に考えると、今日何かあるということだが……)

皆目見当のつかない光太郎だった。
昨日に引き続き、記憶の海に船を漕ぎ出してみるが、何一つ浮かんではこない。勘が鈍いだけ、では断じてなかった。
キャロの誕生日、キャロと出会った日、キャロがピーマンを食べれるようになった日……キャロが関わる出来事を、光太郎が忘れる筈がないのだ。
とは、やはり光太郎には関わりのない、キャロにのみ大切な日なのだろう。視野を広げる必要があった。

(待てよ。これは、あの時と同じじゃないか?)

はたと気づき、光太郎は意識を過去へ過去へと飛ばした。
まだ、世に蠢く邪悪など知らず、平和な日々を享受していた頃。
信彦があゆみとデートをする日は、必ずカレンダーに赤丸で書き込まれていた。それに当て嵌めてみると………まさか、キャロに好きな人ができたのか?
まさかとも思うが、光太郎もキャロの一日の動きを全て把握している訳ではない。可能性は十分に在り得るのだ。

知らず眉間に皺が寄り、毛穴から汗が滲む。
いくら天気が良いとはいえ、太陽よ、暑すぎる。青空に向けて怒鳴り声の一つでも放ってやりたい光太郎だったが、汗ばむほどの身の暑さは、全て彼自身から生まれたものだった。
熱源は、不安と恐怖、だった。

「いつか、こんな日が来るとは思ってたが」

口の中で呟く。早過ぎるだろう、さすがに。
光太郎の中で、キャロに恋人が出来たという推測は、既に正解として動かなかった。
たしかに、それなら恥ずかしくて光太郎には言い難い。必死に隠そうともするだろう。
わざわざカレンダーにデートの日をチェックしても、何ら不思議ではない。
欠けていたパズルのピースが、次々と嵌まっていく。その度に光太郎はひどい酩酊感に襲われ、何時しか仰向けになって倒れていた。

認めたくない。だが、認めなくてはならない。
相反する感情が、胸の内で静かにせめぎ合う。好きになるとは、心を相手に差し出すことだ。それはつまり、光太郎への依存度の薄まりを意味する。
嫁に行く娘を見送る父親、もしくは古くなり新製品と入れ替わりに捨てられる家電製品は、きっとこんな心境なのだろう

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:46:27 ID:xHBSUm11
これを支援せずに何を支援しろというのかw

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:46:40 ID:EoQ+EvLP
呟きのとおり、いつかこんな日が来るとは予想していた。来なければいいのに、とも。
だが、キャロは女の子だ。異性への興味が、恋という形で発現するのは避けられない。
白く輝く太陽が、まるで光太郎に腹を括れと言っているかのようだった。

「忘れ物ないよね、フリード」
「キュー」

下方からのキャロの声に、光太郎は鬱々とした思考から抜け出した。屋根の端に寄り、こっそりと頭を出す。
キャロがフリードを伴って玄関から出て来る。教えた通りに鍵を締めるのを見て、錠が落ちる音と共に光太郎は数度頷いた。
やはりキャロはいい子だ。そこではたと思い当たり、階段の下に消えてゆく背中を目で追った。

(……まさかデートか? デートの時間なのか?)

何となく足取りが弾んでいた気がする。ちらりと見えた顔は、何かにこやかではなかったか?
疑念は瞬く間に成長し、確信として実を結ぶ。自由恋愛は結構。だが、保護者としては、その相手を知っておく義務がある。
こんな所に座っていることなどできなかった。ふわりと跳躍し、羽毛のように音もなく地に降り立つ。一階の住人が驚いて腰を抜かした。

「どこの誰だか知らないが、そう簡単にいくと思うなよ」

自身、訳のわからない言葉を呟き、光太郎は駆け出した。原動力の大半が妄想であるとも気付かずに。

343 :StS+ライダー:2008/03/24(月) 00:47:41 ID:ELCTYLzA
てつを支援

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:48:22 ID:EoQ+EvLP
 
クラナガンの中心ともいえる地上本部から少し離れると、彼方のビル群を背景に広がる下町がある。
八百屋あり、魚屋あり、その他雑多な商店あり。地球、それも日本と文化様式を同じくした地域だ。
日が落ちかけ夕日が差したならば、遠い日信彦と肩を並べて歩いた商店街そのままになる。

帰りたいわけではない。
帰ったところで、一体何が待っているというのか。故郷はすでに、流し流された血で穢れている。
だが、ここは違う。世界の違いではない。
違うのはないことだ。光太郎に故郷を感じさせながら、それでいて嫌な思い出がない。
あるのは、キャロと過ごした穏やかな日々だけ。だから、光太郎はここが好きだった。
それに―――高い建物が少ないため、尾行がしやすい。

「やあキャロちゃん。今日は一人かい?」
「はい。コウタロウさんはお仕事ですから」
「キュクルー」

魚屋の店長とキャロが、にこやかに談笑している。その向かい側の建物の影に、光太郎は潜んでいた。
伊達に中国奥地の秘境で仙人に師事したわけではなく、ちょうど昼時で道行く人の数が少ないこともあったが、誰一人その存在に気がつかない。

(魚屋さん……違うな、いくらなんでも)

そう判断するだけの思考能力は残っている。光太郎はゆるゆると首を振った。
第一、彼には連れ添って三十年の奥さんがいる。子供は十八歳の娘が一人。
色々と複雑な時期だから、父親として頑張ってほしい。

「おっそうだ。ちょうどキャロちゃんが探してたやつ仕入れたんだよ」
「本当ですか!?」

キャロの様子が一変する。強い喜びの感情が伝わってきた。
ならば、悪いことではないのだろう。だが、キャロは何を探していた?
魚屋に依頼したということは、当然魚なのだろうが………わざわざ探してもらうほどの品とは?
残念ながら、ここからではキャロに遮られて見えない。

(彼へのプレゼントにしては……いささか奇抜過ぎるな)

謎を解き明かしに来たというのに、また一つ謎が増えてしまった。
どうやら自分に探偵の才能は無いらしい。あるとすれば、とびきり悪質なストーカーの才能だろう。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:49:43 ID:dIu6kmRH
支援

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:50:03 ID:xHBSUm11
本当にパパだなあw支援

347 :StS+ライダー:2008/03/24(月) 00:51:17 ID:ELCTYLzA
ときをこえろ支援

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:51:27 ID:EoQ+EvLP
そんなことを考えながら、光太郎は八百屋の壁面を駆け上った。キャロとフリードが、魚屋から離れたのだ。
一階建の建物なら、灰色のざらざらとした壁に一度足を突き立てるだけで屋根に上がれる。
姿勢を低くし、光太郎は人々の視線を避けて建物から建物へと移動した。
並行して、意識を集中し、商店街の賑やかさに紛れるキャロの声を拾い上げる。
道行く人々の赤、青、金の髪がパレットの上の絵の具のように混在する中でも、少女の明るいピンク色の髪は目立って見えた。

「えーっと、次は乾物屋さんだよね、フリード」
「キュウ!」

キャロが尋ね、肩のフリードが答える。
その図はとても微笑ましいが―――乾物屋?
光太郎は首を傾げた。普段はあまり利用しない店だ。
茶、スルメ、ジャーキー等、思いつく物はどれも今要り様ではない。プレゼントにするとも思えなかった。

(いや待てよ、彼氏に料理を振る舞うということも……ん?)

光太郎は眼を細めた。先ほどから、キャロの背をさりげなく、そして執拗に追う男がいる。
鏡に映った自身ではない。赤や黄の明るい柄のYシャツを着て、軽薄さを前面に押し出した茶髪の男だ。

昨日新聞に載っていたニュースを思い出す。この付近に、幼気な少女を甘言を吐いて騙し、攫おうとする輩が出没すると。
立ち振る舞い、口元に張り付いた薄ら笑いを見ると、どうやら犯人はこの男のようだった。
まだ世慣れないキャロは、絶好のカモだろう。
………その無駄に鋭い鼻ごと叩き潰してやる。
拳を握り固め、光太郎は屋根から路地に飛び降りた。

野暮ったい娘だな。騙しやすそうだ。
男はそんな軽い気持ちで、キャロの背中に声を掛けようとした。

「ねえそこの」

最後までは言えなかった。恐ろしく強い力に、男は背後の路地に引き摺り込まれた。
埃っぽくて薄暗い路地の地面に、ゴミ袋でも扱うような雑さで放り投げられる。背中を打ち、苦鳴を漏らしながら立ち上がろうとしたが、その必要はなかった。
電光の速さで伸びた腕が、男の胸倉を掴み強引に立たせたからだ。連続する暴力に眩む目と薄闇が重なり、腕の先の本体は判然としない。
ただ、それが男性であり、その瞳が今まで見たことのない殺気を湛えていることだけは理解できた。心臓が未だに脈打っていることが信じられない。

「地獄の鬼に攫われたくないなら、相手を選ぶんだな」

直後に顎を凄まじい衝撃が襲い、男は呆気なく意識を手放した。

光太郎は男を手近なゴミ箱に放り込むと、穢れを落とすように手を払った。これで懲りてくれることを祈ろう。
普段ならこの倍は叩きのめして陸士に突き出すところだが、今は他に優先すべきことがある。何事もなかったかのような顔で、光太郎はそっと路地から出た。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:53:33 ID:EoQ+EvLP
しかし、やはり彼に探偵の才能はないようだった。
肝心のキャロが消えてしまっていたのだ。左右を見渡し目を凝らし、それでもピンク色の髪は発見できなかった。
何か他のトラブルに巻き込まれたか、それとも早々と彼氏に出会ったのか。二種類の焦燥が、混じり合って胸の内から光太郎を焼いた。
もはや隠れながらなどと悠長なことをしてはいられない。脇目も振らず、光太郎は駆け出した。
当面の行先だった乾物屋の中を覗いたが、何処にもいない。道中出くわさなかったということは、既に用事を済ませて先に進んでしまったのだろう。

「あのー……どうかしたんですか?」

道の真ん中で右往左往していた光太郎は振り返った。声の主は、青い短髪の少女だった。
年齢は、十代半ば。タンクトップとホットパンツに包んだ肢体は、若く溌剌とした精気を放っていた。
どうやら何らかの鍛えがあるらしく、纏った筋肉は薄くしなやかで、例えば格闘技をしていれば手強い相手と思われたが―――今の光太郎には心底からどうでも良かった。

「家族とはぐれてしまったんだが……竜を連れたピンク色の髪の女の子を見なかったかい?」
「その子なら、たしか……向こうに行きましたよ」

少女が通りの先を指さす。具体的ではなかったが、今はそれに頼るしかない。

「あ、ホンダ豚の串団子が売ってるお店って知ってます?」
「それなら、あそこを右に曲がった先にあるよ。看板があるからすぐにわかると思う」

身振り手振りでそう教えると、光太郎は矢のようにその場から離れた。

「……変な人だなあ」
「スバル、場所わかった?」
「あ、ティア! あっちだって、行こ!」
 

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:54:35 ID:dIu6kmRH
瞬殺だーっ!支援

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:55:31 ID:xHBSUm11
一回ごとの引きが上手いなあ、支援

352 :StS+ライダー:2008/03/24(月) 00:56:02 ID:ELCTYLzA
俺敗北…支援

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:56:03 ID:EoQ+EvLP
 
見開いた眼で周囲を睨みつけながら駆ける光太郎は、道行く人には怪訝なものに映っただろう。
慄いた子供が泣く声、様々な感情が込められた視線を、皮膚の上で感じる。だがそれら全てを、彼は微風と受け流して進んだ。
正直なところ、キャロと誰かしらの会合に立ち会ってどうするのか、光太郎自身わからないままだった。

今の光太郎は、まるで操り人形だった。どこからか伸びる糸に手足を動かされる、操り人形。
抗うつもりはなかった。今さら抗ったところで、得るものが何もないとわかっている。
かといって今のまま何を得ようとしているのか、それはやはりわからなかった。

しばらく来たところで、光太郎は立ち止った。いつも来ている、スーパーマーケットの前だった。
ガラスの自動ドアが、唸るような音を立てて左右に開き、人の群れを吐きだす。その中に、光太郎はキャロとフリードを見つけた。
向こうはまだ気付いてはいない。当初の目的さえ失念し、光太郎は声を掛けようとした。

「キャ―――」
「不審者というのは貴様か?」

低く潰れた声に、光太郎は硬直した。今度は振り返らなかった。
後ろから肩に手を置かれる。節くれ立った、ごつい手だった。
思考が急速に冷えてゆく。手足を操っていた糸が緩んだ気がした。

「まさか、貴様が件の」
(人違いだ!)

叫びは肉声ではなかった。声だけでも、追う手掛かりを与えてはならない。
全身の強化筋肉に活を入れ、跳躍。買い物を終えた人々の頭上を飛び越し、スーパーの屋根に着地する。
陸士の男は、容疑者を見失ってしばし首を振っていたが、

「そこか! 待てっ!」

光太郎は一顧だにせず駆け出した。ざわめきが背中を追ってくる。
幸い顔は見られなかった。ほとぼりが冷めるまで逃げ回ればいい。
キャロに気付かれたらきっと大目玉だろうな、と光太郎は思った。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:56:51 ID:dIu6kmRH
支援

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:57:00 ID:EoQ+EvLP
気付けば日は傾き、夜の帳が舞い降りんとしていた。道々に点在する街灯の光を浴びながら、光太郎は黙然と帰路についていた。
あの後陸士数十人を巻き込んだ大逃走劇にまで発展したが、どうにか逃げ切れた。その代わり、キャロの逢瀬を見届けることはできなかったが。

「何をやっているんだ、俺は」

本来キャロのために使うべき有給休暇を無駄に消費し、犯罪者のように付け回した挙句がこれだ。
月よ見ろ、この世一間抜けな男の姿を。儚い月明かりとともに、笑声の一つでも降らしてくれ。
光太郎は夜空を仰いだ。物言わぬ星達の向こうに、せめてキャロの笑顔でも透かし見たい。

(……結局は、俺が子供だった、ということだ)

キャロを独占してしまいたいという、子供のような我侭。今日一日、光太郎の手足を動かしていた繰り糸だ。
光太郎なら、できるかもしれない。黒き神、魔王と呼ばれた光太郎なら、それもできるかもしれなかった。
だが、それが何になる。
手折った花より野に咲く花の方が美しいし、籠の鳥より空を自由に舞う野鳥の方が優雅に決まっているのだ。
キャロが自身に眠る力への恐れを克服し、誰かと袖を触れ合わせようとするのなら、光太郎はそれを心から祝福しなければならない。

―――この胸に焼き付く痛みを押し隠しても。

「………着いてしまったか」

立ち止まり、光太郎は首を戻した。見慣れ住み慣れたアパートが、今は忌まわしき場所であるかのように深く息を吐く。
帰らないわけにはいかなかった。キャロが寂しがる。
まるで錆び付いた機械のようにぎこちない動きで光太郎は階段を上り、部屋に向かった。道すがら、キャロに何事も悟られないように表情を整える。一歩、二歩、三歩………刻む足取りは、ひたすらに重い。
やがて扉の前に着いた。
少しの逡巡。ノブを握り、捻る。
 

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:57:58 ID:dIu6kmRH
支援

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:58:09 ID:xHBSUm11
今度は陸士に見つかったーw支援

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:58:30 ID:EoQ+EvLP
「……ただいま」
「おかえりなさい!」

蚊の鳴くような声でも、それほど広くはないアパートの一室には十分だ。すぐに軽い足音が近づいてくる。
さほど間を置かず、キャロがピンク色の髪を揺らしながら現れた。料理でもしていたのか、今朝と同じくエプロン姿だった。
花の様に可憐な少女。どう話を切り出したものか、光太郎は奥歯を噛んだ。
しかし、彼が言わんとする言葉を思いつく前に、小さな手がその腕を引く。

「キャロ?」
「来てください! きっとびっくりしますよ!」

声はやたら楽しげだった。引っ張られるまま靴を脱ぎ捨て、部屋の奥に進む。
途中、フリードが光太郎の頭に飛び乗った。何があるというのだろう。

「これです!」

居間に入り、キャロが食卓の上を指差した。そこにあるのは、一枚の大きな丸皿だった。
それに山と盛られている物は………

「おにぎり、か?」

食卓に寄り、一つを手に取る。
丸く握られた白米に、その表面を覆う海苔。中身はわからないが、たしかに握り飯だった。
日本ではごく有り触れた食べ物だが、ミッドチルダでは居酒屋やレストランのメニューにも載る、そこそこに珍しい品だった。
今日一日のキャロの不審にも説明がつく。握り飯の中身は魚類が標準で、海苔は乾物屋に売っている。
つまり、デートなどではなかったのだ。一から十まで、光太郎の愚かな妄想だった。
しかし、新たに解せないものが生まれる。何故今日なのか?

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:59:00 ID:VpT2XGxd
支援1

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:59:23 ID:EoQ+EvLP
 
「コウタロウさん、今日が何の日かって聞きましたよね?」

尋ねようとした言葉が、キャロの確認に阻まれる。
光太郎は頷いた。答えは、やはりそこにあるようだった。
キャロは、しばらく迷うように目を瞑り、大分勿体をつけてから口を開く。

「今日は……コウタロウさんの誕生日なんです。ミッドチルダの暦の上では、ですけど」

一瞬、光太郎は呼吸を忘れた。胸がずきりと痛む。
光太郎にとって………誕生日とは、忌わしい日だった。無論、ずっと昔からそうだった訳ではない。
十九歳の誕生日、運命の日。南光太郎は人ではなくなった。
血の一滴さえも呪われた、醜悪な怪物となった。肉親に等しい親友と殺し合う宿命を負った。
光太郎にとって、誕生日はもはや祝うべき日ではない。記憶の海に留めておくことさえ嫌だった。
忘却して、当然の日。
その時、背中にほんのりとした温かみが生じた。白い手が腰に回される。

「前に、コウタロウさん言ってましたよね。俺の誕生日なんて、祝わなくていいって……」

キャロは、光太郎の思いを見透かしていたようだった。顔は見えないが、柔らかな声は彼に慈母の微笑みを連想させた。

「でも私とフリードにとって、コウタロウさんは大事な人だから……今日はその人が生まれた、大切な日だから……」

想いの強さは、そのまま腕の力のようだった。光太郎をして、腰回りにじんわりとした痛みを感じる。

「だから、コウタロウさんの故郷の料理でお祝いしようって……あの、迷惑でしたか?」

キャロの声に不安が混じる。答えは一つだった。
細い腕を外して、腰を落とし、キャロと視線を合わせる。今度は、光太郎が抱き締める番だった。

「迷惑な訳、ないだろう。………ありがとう、キャロ、フリード」

光太郎にとって、誕生日が忌まわしき日であった事実は、もはや変えようがない。きっと未来の今日を迎える度に、光太郎は苦しむだろう。
だが、そればかりではない。
新たに生まれた優しい思い出がその上にある。年を重ねるごとに、きっと増えていくだろう。
光太郎が、キャロと共にある限り。

「さあ、ご飯にしよう。せっかくキャロが作ってくれたんだからな」
「はい、たくさん食べてください!」

その夜、アパートの一室から、幸せな笑い声が絶えることはなかった。
 

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 00:59:28 ID:dIu6kmRH
おにぎり、支援

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:00:14 ID:EoQ+EvLP
  
 

ちなみにその後、良心の呵責に耐えかねた光太郎がキャロに今日一日の行動を打ち明けたところ―――しばらくの間、口をきいてもらえなかった。

「親父さん……こういう時はどうすれば」
「もう知らん」
 

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:01:58 ID:dIu6kmRH
おやっさんw支援

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:03:26 ID:EoQ+EvLP
以上、投下終了です。
戦闘無しの上微妙な長さに……もうちょっと技量を上げたいと思います。
次はアグスタ編かな

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:03:41 ID:xHBSUm11
光太郎パパとキャロの絆は不変也!

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:04:23 ID:o61s2ksx
真夜中にほろりとさせられた……GJ!

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:06:53 ID:dIu6kmRH
乙でした。
仮面ライダーの力を過保護のあまり無駄遣いwwwGJ!
続きお待ちしてます。

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:07:04 ID:U0eYoWOe
素晴らしくGJ!
…光太郎、立派(な親バカ)になって…

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:07:48 ID:xHBSUm11
>>364
GJでした!
戦闘だけが話の魅せ場ではなく、キャラの心理描写を深く掘り下げる構成も必要なので長くても全然大丈夫ですよw
その上に果てのない向上の志も素晴らしいです。冷え込む夜に心暖まるお話しありがとうございました!

370 :StS+ライダー:2008/03/24(月) 01:10:30 ID:ELCTYLzA
GJ!
負けました…石の森節が上手すぎる。
僕もNEXT編で改造人間云々はやる予定だけど…ここまで上手くできるかどうか…
しかし光太郎…銀行なんか襲ったらてつを光太郎にゆるさんされてしまうぞ。

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:16:11 ID:yMluh4K1
GJ!!です。
凄いwライダーの身体能力をここまで無駄使いするとはwww
しかし、物凄いほのぼので面白かったです。
次回は戦闘ですか・・・キャロが本編とは違い六課には入らないのだろうか?
そこらへんも次回で分かりそうなので楽しみにしてますw

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:23:36 ID:EoQ+EvLP
連載にというより、ぶつぎりの短編を連ねてく、って感じなんですけどね。
今考えてるのはアグスタ編とエンディング二種類だけですし

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:32:25 ID:yMluh4K1
なのは達が光太郎の姿や変身後の行動を見て、
どんな感情を持つのかとかをみたいです。

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:50:52 ID:1OSEx38J
てwつwwをwww

思わず草生やしちゃったぜGJ!!

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 01:53:01 ID:onMmUyhe
光太郎さん。もう、メロメロですねwwww
でも、いつかは、別れの時が来るんだよね...

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:06:53 ID:YTITRKon
このメンバーは後にも先にも管理局最強だと確信する。
このチームで勝てんのやったら、それはむしろ制作スタッフの方がおかしいんや。

首都航空隊のエース! 「紫電一閃が君への合図」でだました女星の数! シグナム!
「引退までに300人」

男性局員の人気は高いが浮いた話は一つもなし! フェイト・T・ハラオウン!
「つーかなのは一筋」

人畜無害そうな顔に似合わず、召喚が凶悪なキャロ・ル・ルシエ!
「そう簡単には呼びませんよ」

近距離、遠距離どちらもこなす! しかし撃墜数はそこそこ! ヴィータ!
「いーんだよ遊撃手は」

部隊一の大食漢! にもかかわらずそのスタイルの良さは何なんだ! スバル・ナカジマ!
「その分消費してますから」

魔力量の少なさを脅威の練習量でカバー! ティアナ・ランスター!
「どうも。光栄です」

納得いかなきゃ誰であろうと余裕でお話(砲撃)! 高町なのは!
「やっぱり私こんな扱いなの」

ヤローのかくれファン急増中! 得意の足で逃げ切れ! エリオ・モンディアル!
「ホント勘弁して下さい」

そして……時空管理局一緒に風呂に入りたくない女2年連続ナンバー1!
(主な理由……揉んで〜揉まれて〜ル〜ッルル〜)
多分今年もブッチギリ!! 私こと部隊長! 八神はやて!
と「そんな私にぞっこんのリインフォースU」

元ネタ……レベルE    1レスで終わるんで予告も無しに投下してみた。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 02:59:49 ID:4j61NBN6
此処への書き込みは、御初です(_ _)
今、ゼロ魔のクロスSSのスレ見て来たんですが、
あっちでも何か取り上げられてましたね
自分は、なのは好きなので正直なのはが批判されるのは耐えられないんですが
そんな俺でも言える事が一つだけ

先ずは一言、打診しよう

それだけです
色々と気分を害したかも知れませんが、御容赦下さい
それでは

378 :StrikerSオルタナティブ ◆iaAMs0M396 :2008/03/24(月) 03:09:40 ID:VoCfdIt1
投下しようと思ってますが大丈夫でしょうか?
問題ないなら10分後に投下します。今回も小ネタです。

379 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/24(月) 03:20:51 ID:VoCfdIt1
大丈夫そうというより誰もいないようだけど投下します。


リリカルブレイブサーガ 恋する乙女は一億ギガトン編 魔法少女シャラララ シャランラ


レジェンドラへとたどり着き、新たな冒険を始めたタクヤ達。といってもそれまでと違い明確な
目的地もなく、とりあえず地球に帰還。秘境の遺跡を回ったなりしながら、
未だに騙されたことに気づかず、ウルトラスーパーデラックスレジェンドラなんてものがあると思って
追っかけてくるワルザック共和帝国皇帝トレジャー・ワルザック一味との追いかけっこを興じていたのだが……

「はあ……」

勇者にして現在はサメ型の宇宙戦艦形態のキャプテンシャーク。
その上で外の空気を吸いながらため息をついている青年がいた。
彼の名はワルター・ワルザック。ワルザック共和帝国第一王子にしてキャプテンシャークの主である。

「父上もいい加減、お子達の嘘に気づかんものか……」

騙されて追っかけてきている皇帝は彼の父親だ。流石にこれだけ経っても気づかないとなると情けなくなってくる。
ましてや自分は周囲からはこの親ありてこの子ありとも思われている。
彼がバカやりすぎると自分の品位まで損なわれてしまうのだ。何より……

「襲撃するのもいい加減にして欲しいものだ……」

襲撃数はもはや数えるのもめんどくさい数に達していた。
しかも、国王だけあって権力に物を言わせて一回の物量は途方もなく襲撃の周期も
自分達がタクヤ達と敵対してきたと比べて段違いに短い。
いい年して大人気ないというかなんというか……

「はあ……もううんざりだ〜〜〜!!!」

たまったものを吐き出すようにワルターは叫んだ。だが、

「わ、ワルター様……」

ギギギ……と声のした方を振り向いた。声の下方向には涙目になった少女がいた。

「しゃ、シャランラ!?」

シャランラ・シースルー。ワルザック共和帝国有力貴族の令嬢にしてワルターの婚約者。
最近はまんざらでもないのだが、
あるパーティ会場でズボンがずり落ちるたびに元の位置に直すもすぐ下がってしまいまた上げるという行為を
繰り返しているおっさんを見てしまい大笑いしているところを見られて惚れられて以来付きまとわれ
未だに苦手意識の抜けない少女である。

「ワルター様……私のこと、もううんざりですのね……」

後ろに下がるシャランラ。だが、ここは空の上。足を踏み外したらまずい。
なんか前にもこんなことなかったかとデジャブを感じつつも急いで誤解を解こうとする。

「い、いやな、シャランラ……そうじゃなくてだな」
「あなたと私は……トホホのホ……」

だが、ワルターが誤解を解く前に彼女は身を投げるようにキャプテンシャークの上から足を踏み外した。
急いで下を覗き込む。だが、覗き込んですぐパラシュートが開くのが目に入った。
一安心したワルターはその場にへたり込んだ。

380 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/24(月) 03:21:51 ID:VoCfdIt1
 
 
そして、

「やれやれ……若もシャランラ様も喧嘩とは仲がよろしいようで……」
「だね」
「いや、あれは悪太の甲斐性のなさを問題にすべきじゃねぇか?」
「ふむ……」
「一理ありますね」
「妻子持ちとしてドランはどうよ?その辺」
『コメントは控えさせていただきます。主達』

タクヤ達は思いっきりその様子をモニターから覗き見していた。



一方、シャランラだが

「やっぱり、ここは、仕方ありませんわね……
こうなったら今度こそ魔法少女になってワルター様をメロメロに……」

良からぬことを企んでいた。その後、しばらくタクヤ達はシャランラの姿を見ることはなかった。



そして、そんなことがあってからしばらく……
日本の海鳴市では高町なのはという少女が魔法少女となりロストロギア ジュエルシードを回収すべく
奮戦していたのだが……

暴走の止まったジュエルシードを封印しようとするなのは。
だが、それは突如飛んできた光弾により阻まれる。

「え!?」
「攻撃!?僕達以外に魔導師が!?」

周囲を見回すなのはとユーノ。そして、2人が目にしたのは

「残念ですがそれはあなた達には渡せませんわ」
「あ、あなたは?」
「何者!?」
「私は人呼んで……魔法少女シャランラ〜〜!!」

手にはピコピコハンマー、腰にはバスケットを下げ、いかにも魔法少女という格好をしたシャランラだった。
どういった経緯かは不明だがシャランラはマジモンの魔法少女になってしまったらしい。

「ワルター様との恋を成就するため、それは私がいただきますわ!」

そういうとシャランラはバスケットにかけてあった布を取り払う。
バスケットの中から現れたのは砲門のついたニンジンのような物体。
なのは達は知らないがそれはシャランラが操縦していたロボット、ウサリンMK-Uに装備されていた
キャロビットをそのまま小さくしたものだった。それが射出され射出されたキャロビットから砲撃が浴びせられる。
バリアをはり防御するなのはだが砲撃は思いのほか威力が高くバリア越しでもかなりのダメージを食らってしまう。

「埒があきませんわね。なら、これならどうかしら?」

シャランラが手を挙げる。と、なのはの耳にベチャっという音が聞こえた。
何事かと見ようとするがそこで四肢の自由がきかないのに気づく。
と、ユーノが声をあげる。

「バインド!?」

381 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/24(月) 03:23:00 ID:VoCfdIt1
首だけ動かし下半身を見てみると何かべっとりとついているのが目に入った。

「……チェリーパイ?」

体にチェリーパイがついていた。チェリーパイがべったりとついたところから体の自由がきかない。
異様な光景に唖然とするなのは。だが、すぐに正気に戻るとユーノがこれをバインドといったことから
魔法によるものであると思い強引に外そうと試みる。が、全然取れない。
と、シャランラが接近しなのはをピコハンでめった殴りする。
痛みこそこそピコハンゆえないが叩かれるたびに魔力が抜けていく。と、

「そんなほとんど魔力を感じないのに!?こんなことって!?」

ユーノが声をあげる。彼の口にしたことが事実ならそれは異常な事態だ。
と、シャランラが口を開く。

「教えてあげるわ!それは、愛の力よ!」

そう叫びながら今度はユーノにもピコハンを振りかぶる。今度は物理ダメージがあった。
ぶっ飛んで星になるユーノ。なのはも魔力不足で気絶するまで叩かれ
ジュエルシードはシャランラに回収されてしまった。


この後、ジュエルシード争奪戦は管理局をバックにつけたなのは、シャランラ、
それに謎の少女フェイト・テスタロッサによる三つ巴の様相を呈することになる。
正史と違って最後の6つが何故かタクヤ達を巻き込んで勇者ロボや
それを追っかけていたトレジャーの戦艦マーチャンダイジングに取り付くという事態になったが
ウサリンMK-Uに乗ったシャランラがこれを撃破し回収。
正気に戻ったワルターの説得によりシャランラの回収したジュエルシードは管理局の手に収まることになる。
フェイトの側もいろいろあったが管理局預かりの身となり事件は収束したのだった。



A's編

リインフォースと分離した闇の書の防衛プログラム。
それの張るバリアを破ろうとヴィータがグラーフアイゼンを振りかぶる。

「轟天爆砕!ギガントシュラー……」

そしてそれを振り下ろそうとして

「シャラ!」
「グフゥ!?」
「ヴィータ!?」

シャランラに当身されて中断させられた。

「シャ、シャランラさん、何を!?」

驚愕しながらもシャランラに何が目的かを尋ねるなのは。
だが、それに答えずシャランラはヴィータの手からグラーフアイゼンを奪い

「借りますわ〜〜〜〜〜〜!!!」

グラーフアイゼンへと力を注いだ。

382 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/24(月) 03:24:08 ID:VoCfdIt1
ただでさえ巨大化していたグラーフアイゼンがさらに巨大化する。
さらにグラーフアイゼンとシャランラの姿が金色に染まっていく。
そしてシャランラはそれを振り下ろす。

「一昨日きやがれですわ〜〜!!光になれ〜〜ですわ〜〜!!!」

次の瞬間、防衛プログラムはその言葉の通り光になった。
唖然とした様子でエイミィが状況を告げる。

「ぼ、防衛プログラム……反応消失。……再生反応……あ、ありません」

「私とワルター様の愛の力の前に倒せぬ敵などありませんわ♪シャラララ〜」

『んなアホな〜〜〜〜〜!?』

その場にいた人間達の理不尽への叫びが寒空に響いた。



なお、

「なんでぇ〜、あっさり終わっちまったよ」
「せっかくスタンバってたのにね」
「張り合いねぇな」
「同感です」
「まったくだ」
「ですな」
(恥ずかしい……)

ちょっと離れたところで隙あらば乱入しようとしていたタクヤ達(トレジャー含む)は一名を除いて暇そうだった。

「せっかく、ミラクルギャラクティカバスター、スタンバってたのに〜」(バリバリ(スナック菓子食ってる))
「せっかく、シュバンシュタイン(プラネットバスター装備)とデスマルク大量に持ってきたのに〜」(ホジホジ(鼻穿ってる))
「「なぁ」」

『なぁ……じゃないです。主達……』



そしてその後の後始末についてだが未だバグの残るリインフォースは彼女の主、八神はやてに負担を掛けないため
消滅しようとしたが……

「ちょっと、内部構造を私にわかるように見せてもらえませんか」

と、シリアスが言ってきたため見せたところ……

「なるほど……ここをこうすれば治りますね」

と"ご都合主義に"持ち前の天才的な頭脳であっさりバグを除去してしまった。
しかし、防衛プログラムのような危険性はないらしいが別のバグが生じたらしく数日、
普通に生活しながら様子を見つつ無理のない除去法を模索していた所、
ある朝、朝一番にはやてと顔を合わせて一番

「主……できちゃったみたいです」
「はいぃぃぃぃ!!?」


383 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/24(月) 03:25:32 ID:VoCfdIt1
というやり取りが起こり、とりあえず、詳しく調べてみたところ生じたバグは
惑星ロボラルドのロボットの種族保存装置に近いプログラムであり
ユニゾンしたはやてとリイン双方のデータを基にできちゃったとのこと。
バグ自体の除去はバグの詳細がわかったため、簡単だったが既に"できちゃったもの"は流石に
取り除くのがためらわれ……数日後には八神家の家族が1人増えリインフォースUと名づけられたという。
ちなみにこのときは流石にはやてもリインもげっそりしていたという。ドランも同情の視線を送っていた。
さらにワルターであるが……

「うおぉぉぉぉ!!」
「ワルター様〜〜〜〜!待ってくださいですの〜〜〜〜!」

逃げるワルター。それを時々キャロビットで威嚇射撃をしながら追っかけるシャランラ。何事かというと

「捕まってたまるか〜〜〜〜!」
「私達も子作りしましょう〜〜〜〜!二人の愛の結晶を〜〜〜〜!」
「や、やめてくれ〜〜〜〜!まだ、私はそういうことをする気はない〜〜〜〜!」
「ああん〜〜〜〜!ワルター様のいけずぅ〜〜〜〜!」

その一件に感化されたシャランラに子作りを迫られ逃げ回っていた。

「お子達、シリアス、キャプテン、カーネル!この際、父上でもいい!誰か助けてくれ〜〜〜〜!」

それに対する返答は……

ワルターと親しい者達の返答
「無理」
「バカ言うな」
「流石にそれは……」
「兄上、この際いいのではないですか」
『船長、そろそろ年貢の納め時じゃないですかい?』
「うう……このカーネル……生きているうちに若とシャランラ様の子が見られるとは幸せものです……」
「息子よ強く生きろ」
『悪太、気休めかも知れんが頑張れ』

魔導師の皆様の返答
「にゃはは……がんばってくださいとしか」
「正直、冗談きついです」
「えっと……そのうちいいことありますよ」
「あんなのの相手だなんてあたしゃ、二度とごめんだよ!」
「この際やし、ワルターさんもうちらの側に来たらどうや」
「死なばもろとも……」
「二度と来るんじゃねぇぞ!」
「骨は拾ってやる」
「私にもいい人いないかしら?」
「…………」
「艦長!この件は時空管理局としては」
「もちろん管轄外よ。あ、そろそろいったん本局に戻る時期だったわ。ねぇ、エイミィ」
「は、はい」

温かい言葉だった。

「おのれ〜〜〜〜〜!人事だと思って〜〜〜〜!」
「ワルター様〜〜〜〜!」
「ひい〜〜〜〜!」



ワルターとシャランラに幸あれ。

384 :StrikerSオルタナティブ ◆iaAMs0M396 :2008/03/24(月) 03:27:20 ID:VoCfdIt1
投下終了。というわけで勇者シリーズ一のギャグ物、黄金勇者ゴルドランとのクロス
(つうかシャランラ大暴れ)でした。
ちなみに別のタイトルでライバル編も企画しております。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 03:29:27 ID:ongoGYNG
これぞ正しいご都合主義ギャグ描写
お見事

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 09:14:24 ID:1OSEx38J
オレンジの原点きちゃったw

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 10:14:52 ID:o61s2ksx
世代直撃……GJ!

388 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/24(月) 10:23:04 ID:752XrTAX
投下される時をぶっ飛ばした!
これで作品が投下されたという『結果』だけが残り、その過程は全て吹き飛ぶ!
……最近、リアルタイム支援できてないなorz

>アンリミテッド・エンドライン
スーパーティアナと聞いて(ry
元ネタを知らないので感想しづらかったのですが、その確かな文章力とストーリー構成に得意のROMでずっと読んでました。
いやぁ、感想の機会逃したけど、リベリオンの短編とか最近ティアナにスポット当たるの多くて幸せだなぁw
今回のティアナは原作のキャラに忠実でいて若さゆえの無茶をこなす、いい意味での凶暴さがついていて素敵でした。
っていうか『銃弾を重ねて撃ちこみ障壁を貫通する』っていうのは上級銃使いの燃えスキル!
シーンを想像して、「やられた」と思いましたね。
思いつかなかったぁ…けど燃える。好みな展開w
そしてこのティアナ、例の模擬戦では原作以上の波乱を呼んでくれそうで期待大!
いや、原作で初めて見た時はお腹痛くなる展開だったけど、今ではむしろあれなくしてティアナとなのはの関係は語れませんからな。
今からwktkですw

>てつを(南光太郎の追跡)
キャロの為に何でも出来るブラックさんマジ男前。
あと、推測と想像だけで一人相撲してモンモンとするてつをマジヘタレ。
漫画版の光太郎とのことですが、どうしても脳内では実写声で再生しちゃうから笑いもひとしおでしたw
前回のように何気に機動六課の面々と接触してるのがいいですね。
そしてスバルの健康的な肢体に目もくれない光太郎マジ硬派。
まさか続くとは思わなかったし、前回のシリアスな引きでこんなウフフ展開を持ってこれるとは予想だにしなかった。
この神展開……ゴルゴムの仕業か!

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 16:24:41 ID:r4x6BAY5
質問です
他スレ(姉妹スレ?)に小ネタ書いたのですが 同じものをこちらでも投下可能でしょうか? 自作の転写はNG?

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 16:29:57 ID:lkLq2BKY
転写よりはリンクの方がいいと思いますがどうでしょう

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 16:33:50 ID:r4x6BAY5
なるほど。やってみます

392 :リリカルアンバー:2008/03/24(月) 16:43:47 ID:r4x6BAY5
小ネタです! 姉妹スレに勢いで投下したものですので批評 酷評 は勘弁を。
リンク貼るだけですので進路グリーンならば16:45ほどに投下します

393 :リリカルアンバー:2008/03/24(月) 16:48:26 ID:r4x6BAY5
http://c.2ch.net/test/-/anichara/1202538224/982
http://c.2ch.net/test/-/anichara/1202538224/984

394 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 16:49:06 ID:iqQrNCNY
予約がないのなら今日の9時くらいに投下しますー

395 :ゲッターロボ昴 ◆J7qCZtZxmc :2008/03/24(月) 16:56:28 ID:+LuBaoTc
今から投下いいですかー?ゲッター五話です。

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:09:54 ID:RJEQKP9w
>>394>>395
どうぞー

397 :ゲッターロボ昴 ◆J7qCZtZxmc :2008/03/24(月) 17:11:32 ID:+LuBaoTc
では行きます。

第五話「巨人の目覚め」

 ゲットマシン――ゲッター計画の中核たる戦闘機群――は別名を『空飛ぶ棺桶』という。
これは揶揄でもなんでもなく、ただ単なる事実として計画の関係者に認識されていることである。
隼人たちのいた世界において製造されていた初代ゲットマシンに比べれば、管理局の保有する技術によって幾分か安全になっている次世代型ゲットマシンであったが、
それでも搭乗者に掛かる負荷は常人が耐え切れるものではなかった。
敵に対抗するために様々な機能をつけた結果、搭乗者の安全性が疎かになっていたのだ。
これによって、搭乗者には高い身体能力が求められることとなったのである。
搭乗者に魔導師を選び、防護服の衝撃吸収性に賭ける者もいたが、結局元々の身体能力が低い者は使い物にならず、即効で病院送りになった。
その狂気の産物に対して―――神隼人は実にシンプルな回答を出した。
ならば、パイロットに強靭な人間を乗せればいい、と。
解決方法が、『地球』、早乙女研究所で考案された旧ゲッター計画とまったく同じだったのは当然のことだったのかもしれない。
如何なる形になろうとも、ゲッターはゲッターなのだから―――。

 急激な加速の果てに在ったのは、広大な大空だった。
一瞬、初めて見る空中での蒼穹に眼を見張る。嗚呼、空ってこんなに広かったんだ―――。
身体に掛かるGも忘れて、見とれていると――後ろで歯を食いしばっていた隼人が声をかけてきた。

「スバル、機首を上げるぞッ!」
「え?は、はいッ!!」
操縦桿を隼人の手が握り締め、その暖かさにスバルは少しばかりドキドキした。
勿論隼人はそんな年頃の女の子の心情など知ったことではない、と言わんばかりに無表情に操作に集中している。
雲を突き抜け、天空に三機の機影が躍り出て―――軌道変更。ゲットマシン一号機――青い戦闘機だ――を先頭に一直線に三機の戦闘機が並び、炎を吹き出し加速した。
通信。二号機のティアナからのものだ。
相変わらず頭の変なヘルメットに体のコントロールを奪われているらしく、操縦桿をぎくしゃくと動かしていたが、その顔は青ざめている。
冷や汗を垂らしながらティアナが口を開いた。

『隼人二佐!このままだとぶつかりますよ?!』
「かまわんさ。その為にここまで上がってきたんだからな」
ティアナが首を振り、
『なんでそんなに落ち着いてられるんですかッ!このままだと4人とも――』
「死ぬな。失敗すれば、な」
弁慶からの通信が入った。

『ごちゃごちゃ言ってる場合か!隼人、ゲッター2、3の誘導は任せたぞ』
「ああ。スバル、ティアナ――俺に命を預けろッ!!悪いようにはせんさ」
隼人がにやりと笑った。
更なる加速――眼と鼻の先まで近づいた一号機の姿に、ティアナが眼を閉じてひ、と呻いた。
対する弁慶は、どこか愉快そうにそれを眺めている。

「きやがれッ!!」

隼人の咆哮と同時に、三機の戦闘機が―――<合体>した。凄まじい衝撃に臓器を揺さぶられ、吐き気を覚えながらスバルは計器に目を通す。
見れば、本来戦闘機のコンディションを示す3Dグラフは――『人型』を形作っていた。オールグリーン。
連結した戦闘機群が、手足を生やし、高速でその姿を変えていった。
一号機の機首がツインアイの燈る頭部へ。二号機から腕部が腕部が生え、拳がぎゅるぎゅると回転しながら打ち出される。
三号機のエンジン部は二本の太い柱――否、紛れもない巨人の脚に変形していく。

「隼人さん、これって―――」
『なんなんですか!これぇッ!!』
スバルとティアナの問いに――隼人と弁慶が同時に異口同音に喚いた。
我が子を誇るような口ぶり。
《これが、ネオゲッターだッ!!》
青い巨人が、機械の唸り声を上げ―――雲を突き破り、眼下の地上めがけて猛スピードで落下していった。


398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:12:32 ID:RJEQKP9w
支援だぁぁぁあ

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:20:38 ID:txiEfOs0
支援

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:20:58 ID:UwRvSYv7
久しぶりに来た、支援だっ!

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:22:06 ID:itwjj5Eh
熱き怒りの嵐を抱いて支援

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:25:51 ID:yMluh4K1
幾ら魔法の世界の住人でも、戦闘機が衝突して巨大ロボになるとは思わないよなぁw
支援

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:30:14 ID:UwRvSYv7
まさか速攻でおさるさんくらったか?再度支援。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:36:47 ID:txiEfOs0
20分経ってるしさるさんくらったか?

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:37:11 ID:iEO2pb5r
ウロスで氏が代理投下依頼してた なんて事だ。

406 :蟹の人:2008/03/24(月) 17:37:15 ID:lRWOOorD
ついに合体した!
これがゲッターの意思だ支援!!

407 :代理:2008/03/24(月) 17:41:34 ID:VoCfdIt1
 衛星軌道上―――漆黒の船体。XV級次元航行艦『クラウディア』ブリッジ。そこに不機嫌そうに眉をしかめている黒髪の青年がいた。
青年の服は――提督服。この艦の最高責任者であることを示すものだ。艦長の機嫌の悪そうな様子に、オペレーター達も気まずそうだった。
一人の少年が、他のブリッジクルー、この場合は年上の男だ――に小声で話しかけた。
「あの……艦長……いったいどうなされたんですか……?」
話しかけられた男は眉を艦長そっくりにしかませて、
「嫁さんとお子さんのところに戻れそうだった矢先に呼び出されたから、機嫌悪いんだよ……ハラオウン提督も運がない……
………『あの』レジアス中将と上から催促食らったんだから………断れるわけないだろ?」
やれやれ、と手の平をかえした。
「え……艦長ってお子さんいたんですか?知りませんでした……」
少年が意外そうに言った。
「ああ、いるよ……年上の美人の嫁さんと二人子供が……って仕事中に言わせるなって」
「す、すいませ――」
そのとき、艦長―――クロノ・ハラオウン提督が声をかけてきた。相変わらず不機嫌そうな顔だ。

「地上の様子はどうだ?」
「は、はい!『敵』はなおもクラナガンを侵攻、地上本部目掛けて移動しています。建物に被害がでていますが、逃げ遅れた市民はいないようです」
そうじゃない、とクロノが首を振った。

「地上から飛行物体が上昇してきただろう?あれだ」
「あ、そっちは―――ええ?!傀儡兵?いや、ロボ………」
要領を得ない答えに苛立つ。
「どうしたんだッ!」
「えーと………飛行物体は巨人に変形し、クラナガンの『敵』を迎撃に向かったものと思われます」
これでいいんですよね、少年が周りを見回す。親指を立てて男が返答。
タイミングよく、モニターに変形の様子が映った。
画面には、色々と――主に物理的に――無理がある変形を行う連結した戦闘機の姿が映っていた。
クロノは台無しになった休暇を残念に思いつつ、き、とモニター映る青い巨人を睨みつけた。
(ゲッター計画の成果――どんなものか見せてもらうぞ、神隼人)
巨人が、雲に隠れて見えなくなった。
部下に引き続き監視を命じ、思考を再開する。
なんにせよ、あの男は危険だ。いずれ――対峙するときが来るかもしれない――。
眼を閉じ――クロノは溜息をついた。

司令部に入ったレジアスとオーリスを待っていたのは、熱狂的な報告の数々だった。
「中将!やりました、ネオゲッター、合体に成功しました!!」
熱に浮かされたような顔。
「すごいですよ、あの女の子二人!初めて乗ったのに意識を失ってません!!逸材ですよ、これはッ」
感動に打ち震える手。
「現在、ネオゲッター1は地上に向け降下中です――『敵』の迎撃もすぐに可能かとッ!」

「そうか……皆、よくやってくれた。今日まで地上の平和が守られたのは、諸君の働きのお陰だ。だから―――」
レジアスは重々しく頷き、言った。腕を振り、大見得を切る。
「―――これからも―――ともに、地上を守っていってくれッ!よろしく頼む」

司令部の面子が一斉に立ち上がり敬礼した。
「いえ、こちらこそ!これからもよろしくお願いします!」
「何処までもついて行きます、中将!」
「私達にも地上を守らせてくださいッ!」




408 :代理:2008/03/24(月) 17:42:21 ID:VoCfdIt1
不意に、レジアスの眼が潤んだ。感涙だ。
「皆………すまんな、これからも迷惑をかけるぞ―――よし、全員持ち場につけ!!隼人二佐たちを全力で支援するのだッ!!」

『はい!!!』
再開される作業を見ながら、オーリスは父に声をかけた。

「中将。隼人二佐は――やれるでしょうか――『敵』を」
ふっ、とレジアスが髭をさすりながら笑った。男の、笑みだった。
「何の為に造られたネオゲッターだ―――それに、少しは自分の想い人を信頼してやれ」
父の言葉に、オーリスの顔が朱を塗ったくったように赤くなった。
大急ぎで反論する。
「な、何を言ってるんですか、お父さ――いえ、中将ッ!私はそんな―――」
レジアスが悪戯ぽい笑みを口元に浮かべて言った。
「よいよい。別に隠さんでも、な。わしも隼人のことは良い男だと―――」
オーリスは勢いよく踵を父の足に振り下ろした。
ぬお、と悲鳴が上がるが、無視する。

「あ、来ました!ネオゲッター1です!」
オペレーターからの報告。
祈るような気持ちで、オーリスは画面を見た。

 それに、善悪はなかった。
あるのは尽きることのない破壊衝動と――人類という種そのものへの憎悪。
そして―――■■■■への畏れ。
湧き上がる衝動と脳髄を駆け巡る殺意に身を任せて、怪物は咆哮した。
下半身――巨大な球体だ――に力を込め、全身から生えた棘を射出する。棘の正体は、一種のホーミング・ミサイルと言えるものだ。
筋肉の収縮により撃ち出された棘は内蔵された燃料を消費しながら加速、ある程度の誘導性を持って対象を追跡、突き刺さり炸裂するのである。
発射された数本の棘がビルディングに突き刺さり、爆発。その巨体に降りかかる瓦礫も気にせずに怪物は撃ち続ける。
爆裂。爆裂。爆裂。
爆煙が、上がった。
右腕の巨大な鎌を地面に振り下ろす。めくり上がり、土を曝け出し、砕け散るアスファルト。
宙を舞う置きっぱなしにされた自動車。捻り潰され、朽ちてゆく街路樹。

金属を擦り合わせたような轟音―――怪物――否、『鬼』の声だ。
耳を覆いたくなるような獣の叫び。
あまりの声の大きさに窓硝子が次々と割れていったとき―――天空を覆い尽くす雲を突き破り、そいつは現れた。
青い装甲。丸太のように太い手足。
頭部から生えた角。
風を切りながら―――青い巨人が背のブースターから火を噴き加速。
鬼に――飛び蹴りを食らわした。瓦礫の山に突っ込む巨獣を眺めながら、青い巨人――ネオゲッターは身を捻りながら着地。土煙が上がり、焔が掻き消える。
今ここに――地上の守護神は降り立った――。

ネオゲッターのコクピットで、スバルは痛たたた、と声をあげた。防護服のお陰で衝撃はそれほどでもなかったが、身体のあちこちが痛んだ。
スバルの後ろに陣取る隼人が、
「スバル、お前まだ生きてたのか。ゲロ吐いて気を失っていたのかと思ったぞ」
かなり失礼なことを言った。
「冗談言わないでくださいッ!!第一ゲロって………」
「ん?ああすまん。デリカシーが足りなかったな」
そう言いながらも素早く通信機器を操作。三つのウィンドウがモニター上に開かれた。
モニターに映るティアナはげっそりとやつれていた。あのヘルメットのせいもあるのかもしれない。気の毒に。


409 :代理:2008/03/24(月) 17:42:59 ID:VoCfdIt1
『し……死にそうです……』
「頑張れ。あともう一踏ん張りだ」
突然、モニターに坊主頭の悪人面が映った。武蔵坊弁慶だ。画面いっぱいに映って大迫力だ。
弁慶が愉快そうに笑う。

『うわっはっはっは、やってやったな隼人ぉ!やっぱゲッターはこうじゃなくっちゃなッ!!』
「ああ………!! 来るぞ、弁慶!」


青い機械仕掛けの巨人が左右の腕を交差させ、防御に徹する。瓦礫の中から飛来する無数の棘が――ネオゲッターの装甲を揺さぶった。
爆発。超合金製の装甲には傷一つつかないものの、衝撃がコクピットの中の人間を襲う。
少女二人の悲鳴があがる。
「うわああ!」
『きゃあああッ!!』

隼人と弁慶は歯を食いしばって衝撃に耐えて鬼を睨みつけ、モニターの向こうの地上本部オペレーターに呼びかけた。
「私だ。敵の位置を地図上で示してくれ」
『はい!』

幾つかのウィンドウが消され、表示される地図。
敵との距離――直線にして、約1キロメートル。いや、距離が縮まり800メートル。
見れば、瓦礫から浮かび上がった鬼が全速力でこちらに突進してきていた。50メートル超の巨体に似合わぬ俊敏な移動――浮遊しているからか――。
放たれる棘――生体ミサイルの雨。激しい振動がコクピットの4人を再び襲った。

「わああああッ!!」
『きゃあああッ!!」
「くっ!」
『ぬおおおおおおおッ!!」

不発に終わった生体ミサイルが地面を陥没させ、ネオゲッターの足場を崩していき――さらに鬼との距離が縮まり残り400メートル。
一瞬、生体ミサイルの雨が止む。
操縦桿を握り締め、隼人がにやり、と笑い、叫んだ。

「オープンゲットだッ!!」
『おうよッ!』

それが何なのか聞く暇もなく、スイッチが押され―――青き巨人は――再び三機の戦闘機に分離した。
頭部が戦闘機の機首に変わり、手足が折りたたまれていく。
三機の戦闘機は、弧を描くようにして生体ミサイルを回避し――振り下ろされる鬼の大鎌を避けていく。ソニックムーブに、窓硝子が割れる。
眼前に迫るビルディングの壁面に、スバルは操縦桿を引っ張った。無事回避。
フラッシュバック。燃え盛る空港。食い千切られた人々――憎むべき、怪物。
あの頃は無力だった――でも今は―――違う。
鬼の背後に回り、三機の戦闘機が再び合体する。装甲がスライドし、再び青い巨人が形作られ――仁王立ち。


410 :代理:2008/03/24(月) 17:43:48 ID:VoCfdIt1
《チェーンジッ!ネオゲッター1ッッ!!》

男二人の、怒声にも似た大声が響いた。
隼人が怒鳴った。
「スバルッ!!これからお前に操縦権を全部渡す。一番威力のあるのをぶっ放せッ!!」
「え!ど、どうすればいいんですか?!」
スバルは戸惑った。初めて操縦するロボットのことなんて、わかるわけがない。
大丈夫だ、と隼人が言い、
「魔法をイメージして機体の魔力を制御しろッ!!それでいける筈だ!」
レバーのスイッチを押し込んだ。
魔力炉稼働率100パーセント突破。機体の全身にはしる回路に、大量の魔力が流れ込み増幅されて四肢の末端に行き届いていく。
操縦桿を握ったスバルは、青い前髪と鉢巻を揺らして驚いた。
この巨人のことが―――魔力を通して、我が身のことのように分かるのだ。
これなら――――。
(いけるッ!!)
鬼がようやく方向転換してこちらに突っ込んでくる。
遅い。
操縦桿を押し倒し、ネオゲッターを疾駆させる。だん、と柱のような脚が地面を蹴り上げ、巨体が跳んだ。
着地。アスファルトが割れ、土煙があがった。
怪物が眼を剥いて驚く。
ネオゲッターの右腕を振り上げ、アッパーカット。鬼が宙を舞った。
ガチリ、と歯車が噛み合う様な感覚。撃つなら―――今しかない。
―――魔力集束、開始。
馬鹿げた量のエネルギーが両手に集められ――巨大な球体――魔力スフィアを形成する。
咆哮する。

「うおおおおおおおッ!一撃!必殺!!」
魔力スフィアが左手によって固定され――天空に浮かびあがった鬼に向け、右手が突き出された。
ぎぎぎぎ、と空間が歪み、大気が焼け付く音とともに魔力が――解放された。

「ディバイィィンッ!!バスタァァァ―――ッッ!!!」
天に向かって放たれる光の奔流。ひたすらに太い光の柱―――。
水色の魔力光が――鬼の巨躯と、断末魔を飲み込み―――塵も残さず消滅させた。後に残るのは、機械仕掛けの巨人のみ―――。


「はあ……はあ」
隼人が疲労に息をつくスバルの肩に手を置き、言った。
どこか満足そうな顔だ。

「よくやった………見ろ、お前が守った街だ」
スバルがモニターを見ると、そこにはいくらか崩壊しながらも、なおも日常の面影を留める街並みがあった。
ほっと息をつき、眼を閉じるスバルを横目に、隼人は控えめに微笑んだ。

(竜馬………ようやく見つけたぞ……お前の後継者を)

蒼穹に向け、今度こそ隼人は笑った。


411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:44:47 ID:VoCfdIt1
代理投下完了です。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:47:26 ID:lkLq2BKY
BGMに何を流せばいいか悩むシーンだ

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:49:20 ID:WgvdXfAk
更新お疲れ様でした。
394
リリカルTRIGUN氏楽しみに待っています

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:57:30 ID:VoCfdIt1
さて、代理投下中は投下に専念してたので改めて感想を……
まあ、クロノからすれば隼人は油断できない相手でしょうな。
そして地上本部が熱い。オーリスはヤマザキポジですか。いいですな。
スバルよくやった!そしてティアナ、ご愁傷様w

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 17:58:52 ID:yMluh4K1
GJ!!です。
ついにゲッターが出ましたね。機体がそのまま操る本人の技を
使うとは・・・熱いなぁwww
そして、ティアナは大丈夫なのかw

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 18:03:25 ID:h9nl2z7O
ゲッターはこうでなきゃw
搭乗員の安全性?何それおいしいの?
見たいなのがなきゃゲッターじゃないっすよ!GJです。

417 :旅ゆく人:2008/03/24(月) 19:01:16 ID:TR8xn6M4
夜勤行く前に、亀さんなレス失礼ー。

>>154

……うふふふふふふふふ。

まあ、それだけではないですよ、純粋に、
正式なヤン提督の副官として誰が適任かなー、なんて考えたら、
ぽっと出てきたって言うのもありまして。

418 :一尉:2008/03/24(月) 20:06:28 ID:fd5Hm/Hf
ふつおもしろいリリカルブレイブサーガさんよ。支援たな。

419 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 20:45:57 ID:gDzCUDNk
戦闘描写が上手いなぁ。GJです。

魔術士オーフェンStrikers2話上がったんで投下してもOKですか?

420 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 20:50:16 ID:gDzCUDNk
と思ったらリリカルTRIGUNさんの先約が!!
すいません!!ファンです!支援させてもらいます!!

421 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:03:57 ID:Gz/zxIwa
それではリリカルTRIGUN第六話投下します

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:05:28 ID:+LuBaoTc
うおーい支援

423 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:05:42 ID:Gz/zxIwa
管理局本部、ドッグ。
そこに戦闘艦・アースラは駐在していた。
普段は多数の次元世界を行き来し、様々な事件を解決するこの艦も今はメンテナンス中。
ゆっくりとその巨体を癒やしていた。
そんなアースラを一望出来る、管理局内のエレベーター。そこで二人の女性が会話をしている。

「検査の結果、ケガは大した事ないそうです……ただ魔力の源、リンカーコアが異様な程小さくなってるんですよね……」

ショートヘアの女――エイミィ・リミエッタが心配そうに前方の緑髪の女性――リンディ・ハラウロンへと話しかける。

「そう。じゃあ一連の事件と同じ流れね」
「はい、間違いないみたいです。……休暇は延期ですかね。流れ的にうちの担当になっちゃいそうですし……」

本来ならばアースラがメンテナンス中ということもあってアースラスタッフには久し振りの長期休暇がもたらされる筈であった。
だが、それはおそらく今回の事件によりお流れになってしまうだろう。
エイミィが残念そうにため息をつく。

「仕方ないわ。そういうお仕事だもの」

残念そうに肩を落とすエイミィに、リンディは励ますように笑いかける。
エイミィもその笑みを受け、苦笑する。

「あ、それと医療室に搬送された男の人の事なんですけど……」

エレベーターを出た所でリンディが思い出したかのように口を開いた。

「結構ケガ酷いらしいですよ。ユーノ君が言うには敵の攻撃を直撃したとか……」

心配そうな顔をしながらエイミィが男の詳細が載っている資料をリンディへと手渡す。
それをパラパラとめくりリンディはため息を一つつく。
魔法を全く知らない一般市民を巻き込み、あまつさえ怪我を負わせる。
……合ってはいけない失態だ。
リンディは額を軽く抑える。

「……でも本当なんですかね?」

エイミィが首を傾げながら疑問の言葉を口にする。

「ユーノ君が言っていた事?」
「そうです……だって信じられませんよ!魔導師でも無い普通の人が、なのはちゃんレベルの魔導師と戦ったなんて」
「……でも質量兵器を使ったんでしょう?」
「質量兵器って言ったって拳銃ですよ?いくら何でも……」
「まぁ確かにそうよね……」

二人を悩ましているのは今回の事件について書かれたユーノからの報告書。
これによると搬送された男――ヴァッシュは、ユーノが結界を張るための時間を稼ぐため、敵魔導師と戦闘を行ったらしい。
その事について言及するとユーノは困った顔をして本当ですよ、とだけ呟いていた。


424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:06:30 ID:1OSEx38J
ツンツン眼鏡支援

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:08:04 ID:aWPLaE+m
支援

426 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 21:09:41 ID:gDzCUDNk
もし本当にそうなったら僕は急いで支援しよう。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:12:44 ID:y8FcfoV0
これの影響で最近トライガンマキシマム買い始めたよ支援

428 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:13:35 ID:Gz/zxIwa
ユーノの言葉通り、拳銃一つで魔導師相手をしたのならそれは恐るべき事だろう。
――だがその脅威と認めると同時に一つの疑問が浮かぶ。

「……それに艦長の言った通り調べてみたら、この人、なのはちゃんの世界の住人じゃないそうなんです」

まさにそれだ。
おかしい。
第97管理外世界は比較的平穏な世界だ。
中には紛争などが起きている地域もあるが、少なくともなのはの住む日本にはそういう事はない。
人間とは状況によって成長のベクトルが大きく変化する。
魔法が発展している世界なら魔法を会得し、質量兵器が支配する世界なら質量兵器の使い方を会得する。
また、争い事の絶えない世界なら死なない為に力をつけ、学歴が支配する世界なら様々な知識を付ける。

それは中には特殊な人間もいるかもしれない。
なのはなどはその良い例だろう。
魔法を全く知られていないい世界にも関わらず異様なほどの魔力を有している。
それどころか魔法を知って一年もしない間にAAAランクの魔導師へと変貌を遂げた。
もはや天才といっても過言ではないだろう。

だが、この男――ヴァッシュ・ザ・スタンピードは違う。

目的がない。

なのははPT事件を解決するため――フェイトを救出するため魔法を訓練し、強くなった。
なら、何故ヴァッシュは強くなった?
――AAAランク級の魔導師とも銃一つで戦えるほどに。

あれほど平和な世界だ。
死ぬまで銃に触れる事が無いという人も珍しくないだろう。
そんな世界でこれ程の実力を持つ。
明らかに不自然だ。

だからリンディは命令した。
本当にヴァッシュがなのはの世界の人間かどうか調査するように。
その結果、読みは当たったらしい。
……あまり当たって欲しくは無かったが。

「多分、義手が付いていたんだと思いますけど、この左腕にある治療痕は明らかになのはちゃんの世界の技術とは違います……相当なレベルですよコレは」

リンディは資料に目を通し僅かに驚愕する。
確かに物凄い技術が使われている。
この技術なら、通常の左腕と同等の精密動作を行える義手を作る事も出来るだろう。
ここだけを見れば管理局と同レベルの技術力と言っていいかもしれない。

「……でも、これって次元漂流者ですよね?なんでなのはちゃんは管理局に連絡しなかったんだろう?」
「……さあ、なんでかしらね……」

首をひねるエイミィを後目にリンディは呟く。
管理局員としての勘が告げていた。
これは厄介な事になりそうだと。



429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:14:38 ID:ydNaP49y
 

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:14:56 ID:2ULg97VB
支援を!一心不乱の大支援をっ!!

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:15:25 ID:aWPLaE+m
吐き気をこらえつつ支援

432 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:15:32 ID:Gz/zxIwa
■□■□

ちょうどその時、リンディを悩やます張本人ヴァッシュ・ザ・スタンピードは目を覚ました。

薄く目を開けたヴァッシュにまず飛び込ん来たのは真っ白な天井。
次いで腕に刺さっている針へと何らかの薬品を送っている点滴が目に入った。

(……ここは?)

辺りを見回すも全く見覚えの無い部屋。
医療施設なのは分かるが、どうも頭がボォッとして何故ここにいるかが思い出せない。

(……たしか昨日は翠屋で仕事して、その後なのは達と一緒にアイス食べて、帰ってから夕食を食べて…………そうだ、腹を壊したんだ。あぁ、あれは痛かったなぁ……)

そこまで思い出しヴァッシュの思考が止まる。
思い出せない。
その後どうなったのかが全然。
何で病院にいるんだろう?
腹痛に苦しむ僕を見て士郎さんが病院に連れてってくれたのか?

そんなことを考えながらヴァッシュは体を起こそうとし――
その瞬間、ヴァッシュの体を鈍い痛みが襲った。

「ッ……!」

無言の呻き声を上げながらヴァッシュは体を丸め、痛みが収まるのを待つ。

痛みに耐えながらヴァッシュは思い出していた。
気絶する前に何が起こったのかを。
人が消えたこと、空を飛ぶ何者かがなのはを襲ったこと、なのはを守る為引き金を引いたこと、そして相手の攻撃を受け気を失ったこと。
全てを思い出した。

「……やっぱり夢じゃなかったか」

痛みが鎮まり始めた頃、ヴァッシュはポツリとそう呟いた。
夢だったら良かった。
あんな事本当は起きてなくて、目を覚ましたらいつも通りの日常が始まる。
そうなることを望んでいた。

ヴァッシュは寂しそうな顔をしながら天井を見つめている。

どれほどそうしていただろうか、ヴァッシュは何かに気付き枕元に設置されている台に向かって手を伸ばす。

久し振りの戦闘と敵の攻撃によるダメージで体が軋むが、それを押し殺し目的の物を掴む。
ヴァッシュはそれを自分の顔の前に持っていき眺める。
ヴァッシュの手の中にあるのは銀色の光沢を放つ大型のリボルバー。

それを眺めるヴァッシュの表情は複雑であった。



433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:17:07 ID:fYtsuy50
支援

434 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:18:56 ID:Gz/zxIwa
それは、この世界に来てからは使う事は無いと思っていた相棒。
だがそれは使われてしまった。
その事実にヴァッシュは言いようのない複雑な気持ちになる。

自分は踏み出してしまったのか?
またあの争乱の日々に?
頭に浮かび上がった考えを否定する様にヴァッシュは首を振る。

そんなことはない。
自分は守る為に引き金を引いたのだ。
この平穏な日常を。
そう、守れたはずだ。

いつの間にか銃を握る手に力が入っている。
それに気付き、ヴァッシュは苦笑しながら力を緩める。

そして無造作に銃を縦に振る。
たったそれだけの行為で銃が中程から折れ、空の薬莢が二つ、弾倉から飛び出した。
それらは空中へと綺麗な弧を描きベッドへ落下する。

「良く戦えたもんだよ、実際……」

銃を元あった場所に起き、薬莢を一つ摘みながらヴァッシュはそう呟いた。

昨日の戦いで引き金を引いた回数は二回。
金色の刃の戦斧を振るう少女を助けた時と独楽のように回転しながら突進してきた赤服の少女を迎撃した時だけだ。

それ以外には引き金を引くどころか銃口を向けてさえいない。

あの時銃に込められていた弾丸は二発のみ。記憶にないが、それ以外の弾は前の世界で使用したらしい。

――よくこれだけの装備であんな化け物みたいな少女と戦えたもんだ……。
心底そう思う。

驚異的な機動力と見た目からは想像も出来ない程の力、そして技を兼ね備えた少女。
あの異能殺人集団にいても遜色ない程の実力を有していた。
そんな化け物みたいな少女相手にたった二発の弾丸で戦ったのだ、今更ながらゾッとする。

「まぁ、ユーノが捕まえてくれたでしょ……もーあんな怖い子とは戦いたくないよ、僕は!」

そう言い、ヴァッシュは薬莢をポケットに入れ寝転がる。
どうせする事もないのだ寝てしまおう。
そう考え、ヴァッシュは目を瞑る。
が、さっきまで気を失っていたせいか眠気が全く来ない。
完璧に目がさえている。

さて、どうしたものか……

目を瞑ったままヴァッシュは考える。



435 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:20:54 ID:Gz/zxIwa
この部屋にはラジオやテレビみたいな暇を潰せるような物もない。それどころか窓の一つすら存在しない。
かといって勝手に出歩くのも悪いだろうし……。
と、そこまで考えた時――

「だから、まだ意識が回復する訳ないってー」
「うん、そうだね」
「だったら何でここに来るのさ?お礼が言いたいんだったら目が覚ましてからで良いじゃん」

――扉が開く音と共に二人の女の声がヴァッシュの耳へと届いた。

いきなりの事態に驚きながらヴァッシュが状況を確認しようと目を開くと、金髪の少女――フェイトと目があった。

フェイトの表情が一瞬で驚愕に染まる。
そんなフェイトを見て不思議に思ったアルフもヴァッシュの方を向き、全く同じ動作をし動きを止めた。

そんな二人のリアクションにヴァッシュはどうしたものか、と考えた後、布団から右手だけをピョコっと出し――

「やぁ」

小さな声でそう言った。



■□■□

ヴァッシュとはまた別の医療室。

なのはは、機械から出るよく分からない光を胸部に当てられていた。

「うん、さすが若いね。もうリンカーコアの回復が始まっている。……ただししばらくは魔法は使えないから気をつけるんだよ」

初老の医者が柔和そうな微笑みを浮かべながらそう告げた。

「はい!ありがとうございます!」

その答えになのはの顔が満面の笑みで答える。

その元気そうななのはを見て、安静にしてるんだよと、笑いながら告げ医者は外へと出て行った。
部屋になのはが一人残される。



436 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:22:34 ID:Gz/zxIwa
医者が出て行った事を確認した直後、なのはの顔に暗い色が現れた。

「どうしよう……」

ポツリと呟き声が口からもれる。
なのはは悩んでいた。
悩みの種はヴァッシュ・ザ・スタンピード。
ヴァッシュは昨晩の魔導師との戦いによって大怪我を負ったらしい。

あの子に負けなければ。
戦いに行くと言ったヴァッシュさんを引き止めていれば。
あと少し早くスターライトブレイカーを撃っていれば。

後悔という名の鎖がなのはの心を締め付ける。

分かっていた筈だ。
どんなにヴァッシュさんが強くてもあの子を相手にして無事に済むはずがない事を。
なんであの時、ヴァッシュさんを止めなかったんだ。

なのはは自身を攻め続ける。


そして何より――ヴァッシュさんの存在が管理局にバレてしまった。

守ると決めたのに、ヴァッシュさんの傷が癒えるまで一緒に平和な日々を過ごそうと決めていたはずなのに――結局は自分のせいで全て台無しになってしまうかもしれない。
多分管理局が少し調べれば直ぐにヴァッシュさんが異世界の人間だということはバレてしまう。

どうしよう。どうすればいい。

どんなに考えても良いアイディアは浮かんでこない。

と、その時、軽快な音と共に部屋の扉が開いた。

「こんにちは、なのはさん」
「リンディさん……」

入って来たのは緑色の髪をしたグラマラスな女性――リンディ。
その姿を見てなのはは体を強ばらせる。

「体の具合はどう?」

そんななのはのとは裏腹にリンディは微笑みながらなのはの側へ近づく。

「大分楽になりました。でも、やっぱり魔法はまだ使えないそうです……」

なのはは出来るだけ動揺を表にださないように応対する。

「そう……事件の事は私達に任せてゆっくり休んでね」
「はい、ありがとうございます!」

リンディの励ましを聞きながら、なのはは考える。
何をしに来たのだろう。
やっぱりヴァッシュさんのことか、それともただ様子を見に来てくれただけなのか。

「――それでヴァッシュさんの事なんだけどね」

思考中のなのはを現実に引き上げる一言をリンディが放つ。


437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:24:04 ID:gSHAj9hz
支援!支援!

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:25:00 ID:ydNaP49y
 

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:25:02 ID:PKnK8fIw
支援するっきゃないだろう支援!!

440 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:25:37 ID:Gz/zxIwa
ドクン。
なのはの心臓が跳ね上がった。

やっぱりバレてるのか。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。

「――意識を取り戻したそうよ」

どうしよう。どうしよ――え?

思考が止まる。

「ほ、本当ですか!?」

ベッドからずり落ちかねない勢いでなのははリンディへと問う。

「ええ、さっきフェイトさんから連絡が入ったわ。今では元気に歩き回っているそうよ」

――良かった。

なのはの目に涙が浮かぶ。

――本当に良かった。

さっきまでの悩みも忘れて、なのはは心の底から安堵した。

「――それでね。なのはさんに聞きたいんことがあるのよ」

喜ぶなのはにリンディが真剣な顔で話し掛ける。
再びなのはの体が強張る。

「なのはさん……単刀直入に聞くわ。ヴァッシュ・ザ・スタンピードは本当にあなたの世界の住人なの?」

――そして次にリンディから発せられた言葉により先程までのなのはの歓喜は完璧に吹き飛んだ。

「……言ってる意味が……良く……分かりません」

数秒後、辛うじてなのはが口を開く。
口の中がカラカラて唾が喉に張り付く。
上手く言葉が出ない。

「失礼ながらヴァッシュさんの事を少し調べさせてもらいました。結果、彼がなのはさんの世界の住人という可能性はゼロ……これの意味することは分かりますよね」

何か言わなくちゃいけない。
嘘でもいいから何か言わなくちゃ怪しまれる。
そう頭では理解していても言葉は出ない。
思考が停止して何を言えばいいのか考えられない。

「……別に次元漂流者というのは珍しくはありません。それ自体には大した問題はない……ただ、管理局に所属していないとはいえ、異世界の存在を知る魔導師が次元漂流者を隠匿する事は大問題なんですよ、なのはさん……」

リンディの言葉がなのはに突き刺さる。
いつものような朗らかで優しげな雰囲気は一切ない。
アースラ艦長としてのリンディ・ハラウロンだ。
その威圧感になのは何も言う事が出来ず、ただ俯いて押し黙る。

重い重い沈黙が病室を支配する。


441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:27:43 ID:PKnK8fIw
ヒューマノイドタイフーン支援!!!

442 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 21:28:45 ID:gDzCUDNk
しーえーん!!しーえーん!!

443 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:28:49 ID:Gz/zxIwa
なのはは必死に考える。
何か良い手はないのか。
このままじゃヴァッシュさんは帰ってしまう……いなくなってしまう……そんなの……そんなの嫌だ……!

「なのは、具合はどうだい?」

――と、なのはがそこまで考えた時、ある人物が沈黙を破った。
それはなのはでも、リンディでもない。
二人は同時に声のした方に顔を向ける。
二人の目に映ったのは完全に開ききった自動扉――そしてそこに立つヴァッシュ・ザ・スタンピードの姿。

「ヴァ、ヴァッシュさん……」

かすれた声がなのはの口からこぼれた。

■□■□


「よろしくな、フェイト。それにアルフ」
「うん、よろしくー」
「は、はい……よろしくお願いします」
「フェイト緊張しすぎだって」
「そ、そんなことないよ!」

先ほどの静寂が嘘のようにヴァッシュの病室は賑やかになっていた。

「あ、あの…昨日は本当にありがとうございました。ヴァッシュが助けてくれなかったら私……」
「ありがとねー」

のんびりと話すアルフとは対照的にフェイトが緊張しているような口調で礼を言う。

「いやいや、気にしないでよ。当たり前の事をしたまでだって」
「でも、そんな大怪我しちゃったし……」
「うん?これのこと?」

ヴァッシュが衣服の下の包帯を指差しながら笑う。

「大丈夫さ、僕はこう見えてタフだからね……ってイテテテテ!」
「む、無理しちゃダメですよ!」
「あ、あはははは……まぁ、あんま気にしないでよ。それに君だって僕の事を助けてくれたじゃないか」
「そうですけど……」

それにしても、とヴァッシュは目の前の少女を見て思う。

(まさか、この子があのビデオメールの子だったとはね……)

今こうして話していると分かる、確かにあのビデオメールの子だ。
あの時――戦闘の時とはまるで雰囲気が違う。
あの時のフェイトからは歴戦の戦士のような力強さがあった。
対して今はあのビデオメールのように、ちょっと内気だけど優しい子。


444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:29:28 ID:fYtsuy50
支援します

445 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:32:14 ID:Gz/zxIwa
そのギャップに最初は少し戸惑ったが、話してみてそんな事はすぐに気にならなくなった。
だが、未だに気になる事が一つだけあった。

「なぁ……アルフのそれって作り物なのかい?」

アルフの頭から生えている耳――俗に言う獣耳をヴァッシュが指差す。

「あれ、ヴァッシュって使い魔のこと知らないの?」
「いや、そんな知ってて当たり前みたいに言われても……」

どんなに記憶の中を探して回っても、獣耳のついた人間など見たことがない。
この世界じゃ当たり前なのか?
そーいえばそんな恰好した人がテレビに映っていた気が、確か……こすぷれいやーだったっけか?

「ふふっ。アルフは使い魔っていって――」

頭を悩ますヴァッシュを見てフェイトが使い魔について、簡単な説明をし始める。
ヴァッシュはその話を興味深そうに聞き、感嘆する。

「へ〜、それも魔法の一種なのかい?」
「そうですよ」

魔法という物は予想以上に奥が深いらしい。なかなかに面白いものだ。
ふと、そこまで考えてヴァッシュはある疑問を口にした。

「そういえばあの子達は捕まったのか?」

あの子達とは勿論ヴィータ達のこと。
とりあえず捕まってくれてれば大分助かるんだけど……。

だが、そんなヴァッシュの期待に反し、フェイトは首を横に振る。

「ごめんなさい……結界を張るのには成功したんですけど、すぐに逃げられちゃって……」
「……そうか」

なんとなくそんな気がしていた。
あの子達の目には何が何でも事を成し遂げようとする覚悟があった。
多分一人、二人が犠牲になったとしても結界から抜け出しただろう。
やれやれとヴァッシュはため息をつく。
その時、フェイトがポツリと呟いた。

「それに……なのはも……」
「?なのはがどうかしたのかい……?」

ヴァッシュの問いにフェイトは申し訳なさそうに俯く。

「……敵の攻撃を受けて……今ここで治療してるんです」

フェイトの一言はヴァッシュを愕然とさせるには充分だった。

「何……?」

ヴァッシュからいつもの飄々とした笑みが吹き飛び、代わりに驚愕が貼り付く。



446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:34:45 ID:ydNaP49y
 

447 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:35:03 ID:Gz/zxIwa
「……ごめんなさい」

フェイトは俯いたまま肩を震わせている。
不甲斐ない自分に怒りを覚えているのか?
俯いたフェイトからは表情を読むことは出来ない。

「それで容態は!?」

我に返ったヴァッシュが掴みかからん勢いでフェイトへと問う。

「も、もう意識を取り戻したそうです。魔法は使えないけど、体の傷はもう完治したって言ってました」
「本当かい……良かった」

ヴァッシュはホッと息をつき、ベッドへとよりかかる。

「いや、ごめんよ。大声だしちゃって」
「大丈夫ですよ。……それにヴァッシュがなのはの事、すごく大切に思ってるのも分かりましたし」
「そ、そうかい?」

心配していたのは確かだが、面と向かって言われるのも何だか気恥ずかしい。
少し顔を紅くしたヴァッシュが頬を掻く。
その様子が面白かったのか、アルフとフェイトの顔にも笑みが浮かぶ。
それを見てヴァッシュもつられるようにほほえんだ。







「そうだ。今からなのはの所に行ってくれば?」

それから数分後。
そう提案したのはアルフだった。
その案にフェイトも頷き賛成する。

「そうだね。ヴァッシュも元気になったみたいだし……どうですか?」
「いや、行きたいのは山々だけどさ。いいのかい?そんな勝手な事して」
「大丈夫だって。それに顔に書いてあるよー。なのはの所に行きたいって」
「嘘ぉっ!?そんな顔してた!?」

そんなこんなでそれから数分後、三人は病室を抜け出した。

ヴァッシュは辺りを見回しながら、フェイトとアルフの数歩後ろを歩いている。
すると、ヴァッシュはある疑問を口にした。

「なぁ……ここって、本当に病院なのかい?」

どう見ても看護士や医者じゃない風貌をした人が歩いているし、病院には必要なさそうな設備がチラホラと目に入る。
そして、極めつけはアレ。
窓から見える百数十mはあろうかという巨大な何か。

それに何、あの景色?
気色悪いマーブル色してるぞ?
っていうか外にいる人みんな浮いてない?
何なのだ、ここは?


448 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:37:48 ID:Gz/zxIwa
「?ここは管理局本部ですけど」
「カンリキョク……。昨日も言ってたけどそれは何なんだい?」

歩き続けながらヴァッシュが聞く。

「そっか……ヴァッシュは知らないんでしたね……」
「ここまで関わっちゃったんだし別に教えちゃってもいいんじゃないの?」

アルフの言葉にフェイトは少し逡巡し、口を開いた。

「えっと……管理局っていうのはですね――」

フェイトの説明をヴァッシュは黙って聞いた。
いや、黙っていたというよりは黙ることしか出来なかったという方が正確か。
それ程にフェイトの話はヴァッシュを驚愕させた。

――管理局
――異世界
――魔法

その話はヴァッシュの常識を遥かに越えていた。

フェイトの話によれば世界は何十、何百とあり、それを管理するのが管理局という組織らしい。
魔法の存在にも驚いたが、この話は更にぶっ飛んでいる。
自分がいたあの砂の惑星がある世界も数多と存在する世界の中の一つでしかないのか?
スケールがデカすぎて、ついていけない。
正直なとこ信じられない。

だが、そう考える一方でどこか納得出来るところもあった。
――ヴァッシュはずっと疑問に思っていた。
この平穏な地球と呼称される惑星は何なのだろうと。

自分の世界にも地球という惑星は存在していた。
だが、自分の世界の地球は百何十年も前に人間のせいで死滅している。

ならこの世界の地球は何なのだ?
海があり緑があり生命力に溢れている。
まるで、映像資料にあった滅ぶ前の地球を見ているようだった。

この不可思議な矛盾がずっと頭の中にまとわりついていた。



449 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:38:37 ID:Gz/zxIwa
「……一つ質問。別の世界に、もう一つの地球が存在するっていうのは有り得るのか?」

いきなりのヴァッシュの質問にフェイトは少し考える。

「多分……有り得るんじゃないんですか?管理局も全ての世界を把握している訳じゃないので確証はありませんが……何でそんな事を?」
「……何でもないよ。こっちの事情さ……」

フェイトの答えによりヴァッシュは確信を得た。
やっぱりこの世界の地球は、自分の世界の地球とはまた別のものだ。
いや、完全に別物という訳ではない。
言うなればもう一つの可能性を秘めた地球。

ここから滅びの道を歩むのか。
それとも自然と共存して生きていくのか。
誰にも分からない可能性を持っている。

自分の世界では滅びの道を進んだが、この世界ではどうなるか分からない。


「あの……ヴァッシュ?」

押し黙ってしまったヴァッシュをフェイトが心配そうに覗き見る。

「……いやー、凄いねぇ……」

小さな呟きがヴァッシュの口から漏れる。
これだけ世界が広いとは……。
知らず知らずの感嘆のため息がもれる。

自分達の世界とは違う道を歩んで欲しい。
俺やナイブズのような悲しい存在を産み出さないで欲しい。
――ヴァッシュは静かにそう願った。




450 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:39:41 ID:Gz/zxIwa
■□■□

「んじゃあ、なのはやフェイト達は管理局で働いている魔導師って訳か」

それから数分後、気を取り直したヴァッシュが口を開いた。

「はい。そうですよ」
「まだ、子供なのに……かい」

少し悲しそうな顔をするヴァッシュ。
幼い子供が命を賭けて戦う事を悲しんでいるのか。

(優しい人なんだな……)

そんなヴァッシュを見てフェイトは少し心が暖かくなる。

「……ありがとう御座います」

自然とフェイトの口から感謝を告げる言葉が出た。

「へ?何がだい?」
「あ、ああ!気にしないで下さい!」
「お二人さーん。そろそろ着くんだけどなー」
「お!あそこかい?」

二人を冷やかしながらアルフがある扉を指差す。
いち早く動いたのはヴァッシュ。部屋に向かって駆けていった。

(この男は本当にさっきまで気絶していたのか?)

元気に駆けるヴァッシュを見て二人の頭に疑問が浮かぶ。

そしてヴァッシュはそのままドアの前へと立つ。
人の存在を感知し、自動ドアが独りでに開く。

「なのは、具合はどうだい?」

陽気に笑いながらヴァッシュはなのはの病室へと入っていき――動きを止めた。
そこに居たのはなのはと見知らぬ緑色の髪をしたグラマラスな女性。

だがヴァッシュが動きを止めた理由はそこではない。
空気が重い。
まるで葬式と葬式と葬式がいっぺんにやって来たかのように重苦しい。

「あ、あれ?」

いきなりの修羅場状態にヴァッシュは困惑することしかできない。

「ヴァ……ヴァッシュさん」

なのはの呆然とした声が病室に響いた。




451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:41:13 ID:sDpsSg38
リンディ・ハラオウン、な
支援

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:41:31 ID:aWPLaE+m
支援

453 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:41:34 ID:Gz/zxIwa
■□■□

「……あなたがヴァッシュさんですね。私はリンディ・ハラウロンと申します」

数秒の沈黙の後、最初に口を開いたのはリンディであった。
リンディはヴァッシュへと手を差し出す。

「あ、ああ、よろしく」

ヴァッシュもにこやかに笑いながら、その手を握る。

「それにしても、この空気はなんなんだい?やけに重苦しいというか……」

先ほどからなのはは俯いたままだし、フェイトとアルフもこの空気を察知したのか部屋の隅の方で黙って見ている。
なのはの様子を見に来ただけなのに……。
ヴァッシュは誰にも気付かれないように小さく溜め息をつく。

「フェイトさんにアルフ、部屋に戻っていてくれないかしら?」

フェイト達に向け、リンディが申し訳なさそうに両手を合わせる。
それを見てフェイト達は顔を見合わせ、頷くと扉へと歩を進める。

(なのは……)

元気なく俯くなのはを、心配そうにチラリと見てフェイトは外へと出て行った。

「先ほどの話を聞いていましたか?」

フェイト達が出て行った事を確認してリンディが口を開く。

「いや、何のことだかサッパリなんだけど……」

困惑の表情でヴァッシュが返す。
ヴァッシュからして見たら、先程までの和やかな空気からいきなりの葬式ムード。
ついて行けるはずがなかった。

「……今、私たちはあなたの事について話していました」

そして、リンディは話し始める。

――ヴァッシュのように偶然、異世界からやって来てしまった存在を次元漂流者と呼ぶこと。
――異世界の存在を知るなのはがその事を管理局へ伝えなかったこと。
――ヴァッシュの世界が特定出来たらそこへ帰らなくてはてはいけないこと。

一息にリンディは語る。



454 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:43:17 ID:Gz/zxIwa
「……リンディが言ってることは本当かい?なのは」

リンディ説明が終わるとヴァッシュが真剣な表情でなのはへ問う。
それになのはは頷くことしか出来ない。

「……そうか」

そう言いヴァッシュは近くに置いてある椅子へと腰を下ろす。

「……これからヴァッシュさんの世界を管理局のデータベースで洗ってみます。結果が出るまでヴァッシュさんはここで生活してもらう事になりますので……」
「……ここじゃなくちゃ駄目なのか?」

ヴァッシュの問いにリンディは首を横に振る。

「そういう決まりなので……」

その答えにヴァッシュは唇を噛む。

「……それでは特定出来しだいまた連絡しますので…………ごめんなさい、なのはさん……」

最後にそう言いリンディは部屋を後にした。

ヴァッシュとなのはそれを黙って見送ることしか出来なかった。



■□■□

なのはは後悔していた。

何でバレちゃったんだろう。
ただ、ヴァッシュさんに平穏な生活を送ってもらいたかっただけなのに。
ヴァッシュさんに心の底から笑って毎日を過ごして貰いたかっただけなのに。

でも、もう無理だ。
ヴァッシュさんは元の世界に帰されてしまう。
身も心もボロボロになって、それでも笑って過ごす辛い生活に戻ってしまう。

最初の夜に高町家を出て行こうとしたヴァッシュの寂しそうな笑顔がなのはの頭に浮かぶ。

――いやだ。
もうあんな笑顔はして欲しくない!

なのはは心の底からそう思う。

――でも、どうすればいいかが思いつかない。

自分の不甲斐なさに涙がこみ上げてくる。



455 :高天 ◆7wkkytADNk :2008/03/24(月) 21:44:00 ID:xdMwtIyw
支援です。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:44:59 ID:PKnK8fIw
支援、支援……!

457 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:45:14 ID:Gz/zxIwa
「……ありがとう」

――その時、ヴァッシュが口を開いた。

「……本当にありがとう」

ヴァッシュの口から出たのは感謝の言葉。
なのはは困惑する。
何でお礼を言われるんだろう。
バレてしまったのに。ヴァッシュさんにだって嘘をついていたのに。

なのはは不思議に思いながら顔を上げる。
そこにあるのは笑顔。人を安心させようとする笑顔。
でも、なのはは気付いた。
その笑顔は空っぽだということに。
自分だって悲しい筈なのに無理して笑っているんだということに。

「何で…………何で笑うんですか!?」

つい声が大きくなる。
どうしようもない憤りがなのはの中に蠢く。

「元の世界に帰っちゃうんだよ!?ヴァッシュさんがあんなに傷ついた世界に!」

ああ、ヴァッシュさんが悪い訳じゃないのに、何で自分は怒鳴っているんだろう?
管理局に嘘をつき、ヴァッシュさんにも嘘をつき、本当だったら怒鳴られるべきは私のはずなのに。

「いっつも、いっつも笑っていて!本当は辛いはずなのに周りの心配ばかりして!今回だって自分の事を考えないでみんなのために戦って、傷ついて!」

頭ではそう理解しているのに言葉は止まらない。

「それでもヴァッシュさんは何も言わない!愚痴一つつかない!いつも優しく微笑んでばかり!」

口から飛び出す。
心の中に溜まっていたものを全て吐き出すように。

「……何で?私とヴァッシュさんは友達だよね……辛いことがあったら相談してよ……何でもかんでも一人で背負わないでよ……」

悩みを相談してくれない友達に憤る少女。
それは半年前のあの時と酷似していた。
あの時、怒られる側だった少女が今では逆に怒っている。

なのはは、あの時のアリサの気持ちが少し分かった気がした。

一方的に怒鳴られ理不尽に責められたにも関わらずヴァッシュは何も言わない。
ただ静かになのはを見つめているだけ。

「……なのは」

不意にヴァッシュが動いた。
なのはの頭の上に手を置き、優しくつぶやく。
ヴァッシュの温もりが伝わる。

「……君は本当に優しいんだな」



458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:45:24 ID:ydNaP49y
 

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:46:21 ID:ydNaP49y
優しい人というか、それが普通支援

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:46:40 ID:sDpsSg38
ヴァーーーーッシュ!!
支援

461 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:47:03 ID:Gz/zxIwa
ヴァッシュが語りかける。
全てを包み込むかのように大らかで優しい口調。
それはゆっくりとなのはの心に染み込んでいった。
思わず、目に涙が浮かぶ。
泣いちゃ駄目だ。
泣いてたまるか。
零れ落ちそうになる涙を何とかせき止める。

「……そんなことありません……私、ヴァッシュさんにだって嘘ついてました……異世界の事なんて知らないって……」

声が震えそうになるのをシーツを思いっきり握り我慢する。

「それは僕が悩まないように考えてくれてたんだろ……君は本当に僕の事を考え、救おうとしてくれた……それが僕には――」

不意にヴァッシュの声が途切れた。
と、同時に頭の上に何か暖かい滴が垂れた。
不思議に思い顔を上げたなのはの目に飛び込んで来たもの、それは――

「――本当に嬉しい」

優しく微笑み、両方の眼から一筋の涙を流す、ヴァッシュの姿だった。

「ヴァ、ヴァッシュさん!?」

初めて見る大人の男の涙になのはは大いに焦る。

「ご、ごめんなさい!何か言い過ぎちゃって……!」

憤りなんかどこかに吹き飛んでしまった。
必死になのはは頭を下げる。

「いやー、ありがとう!」

そんななのはを見て、ヴァッシュは涙を拭き立ち上がる。

「お陰で決心がついたよ」

ヴァッシュの顔にはいつもの飄々とした笑みとはまた違う、心の底からの笑顔があった。


462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:47:12 ID:PKnK8fIw
ごめん、いまガチで泣きそう支援。

463 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:48:23 ID:Gz/zxIwa
「決……心?」

なのはの言葉に答えることなく、ヴァッシュは部屋の出口へと歩いていく。

「あ、そうだ。たぶん、またしばらくの間なのはの家にお世話になると思うから宜しくね!」

右手をヒラヒラと振りながらヴァッシュは外へと出て行った。

「え……?」

なのははヴァッシュが最後に残した言葉の意味を頭の中で考える。

(『なのはの家でお世話になる』……?)

ヴァッシュさんは確かにそう言った。
だが、どうする気だろう。
管理局には存在がバレ、結果が出るまでの期間でさえここで待機するよう言われているのに。
何をする気だろう?

そんな魔法みたいなこと、いくら考えてもなのはには思い付かなかった。

■□■□

「はぁ……」

管理局本部資料室。
リンディは正面に映るディスプレイとの睨み合いをしながら、ため息を一つつく。

「艦長、少し休んだ方が良いですよ……」

明らかに疲労の色が見えるリンディに、エイミィが心配そうに声をかける。

「……そうね。今日のところは終わりにしましょうか」

そう言いリンディはディスプレイの電源を落とし椅子へともたれ掛かる。

「大丈夫ですか……」
「まぁ、大丈夫ではないわね……」

どうにも作業がはかどらない。
リンディは心の中で小さく毒づく。



464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:48:36 ID:a/UA+A+f
ヴァッシュのナイブスとの最終戦の宣戦布告に燃えた支援。

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:49:35 ID:sDpsSg38
涙腺に多大なダメージが…
支援

466 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:50:36 ID:Gz/zxIwa
謎の襲撃者の捜査だけでも大変だったのに、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの問題まで現れた。
二つのことを同時にやるより、一つのことに集中して作業した方がはかどるに決まっている。
こうも立て続けに事件が起こると、いくら優秀なスタッフが居るにしても人手が足りない。
それに――

「ヴァッシュ・ザ・スタンピード……か」

――どうも乗り気にならない。
乗り気や何やらで仕事に支障が出るのは艦長として失格かもしれないが、どうにもやる気が出ないのだ。
もちろん、謎の襲撃者事件についてではない。
そちらに関してはは自分も含めスタッフ全員やる気に満ちている。

問題なのはヴァッシュ・ザ・スタンピードについてだ。
身内が関わっているという事もあってか気乗りしない。

どうやら調査によると、なのはは一、二ヶ月の間ヴァッシュの存在を隠していたらしい。
何故、ヴァッシュのことを管理局に伝えなかったのかは分からないが、そこに悪意が無いのは分かった。
たぶん、なのはなりに考えが有ったのだろう。
だが、いかなる理由が有っても次元漂流者の隠匿は許される事ではない。
民間協力者なので刑罰になる事はないだろうが、厳重注意は来るだろう。

――気が重い。

今日何度目か分からないため息をリンディはついた。

そしてもう一つリンディの心に引っかかっているものがあった。
寧ろ、この事が一番リンディの心に響いている。

――どうしても先程見せたなのはの悲しげな表情が拭えない。

自分が問い詰めた時、なのははとても悲しそうな顔をしていた。
それを見て気付いてしまった。
なのはがどれだけヴァッシュ・ザ・スタンピードを大切に思っているかを。

そんな二人を引き裂くのか?
それが仕事だと言い聞かせるも、駄目だ。
どうしてもなのはの悲しげな顔が頭に浮かぶ。

「……どうしたらいいのかしらね」

リンディは真っ黒な天井を見上げる。
と、その時――

「おじゃまするよ、リンディはいるかい?」

陽気な声が資料室に響いた。



467 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:51:59 ID:Gz/zxIwa
「あの人……!」

エイミィが驚きの声が上げる。
僅かに眉を吊り上げ、声のした方へリンディが振り向く。

「……ヴァッシュさん」

そこに居たのはド派手な金髪男、ヴァッシュ・ザ・スタンピード。
陽気に笑うその顔を見てリンディは気が重くなるのを感じた。

「ああ、いたいた!いやー探したよ、この管理局ってのは広すぎるよ、まったく」

笑いながら近付くヴァッシュを見て、リンディは少し違和感を感じた。

何か違う。
先程までと何かが変わっている。
相変わらず表情は飄々としていて、先程と変わらない笑みを顔に張り付かせている。
ただ、眼が違う。
眼から力強い意志を感じる。言うなれば決意。
目の前の男から大きな決意を感じる。

「私に何か用ですか?」
「そうそう!一つ頼み事があるんだ!」

頼み事?
リンディの顔に困惑が浮かぶ。
そんなリンディの困惑に気付いているのか、気付いていないのか、ヴァッシュは益々笑みを深くする。

「――僕を管理局に雇ってくれないか?」
「……は?」

空気が固まった。
エイミィもリンディも、ヴァッシュが放った言葉の意味を理解するのにたっぷり十秒は懸かった。

「そ……それはどういう意味でしょう」

リンディが何とかそれだけ口に出す。

「だから、協力させてくれって話さ。まだあの赤服の子達は捕まってないんだろう?だったら戦力が多いに越したことはないと思うんだけど」

そこまで来てようやくリンディも話が飲み込めて来た。

「……ようするに、管理局員として戦うからなのはさんの世界で生活させて来れ……という事ですか?」
「いや、リンディは話が分かるな〜。正にその通り!」

リンディは全てを理解した。
そういう事か。
先程この人の目に映っていた決意。
それは戦うための決意だったのだ。
そして、その決意は岩のように固いだろう。
だが――



468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:52:01 ID:UwRvSYv7
リンディさんお疲れ支援。

469 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:54:04 ID:Gz/zxIwa
「……ヴァッシュさん……ヴァッシュさんの実力はユーノから聞いてますし、その申し出はこちらとしても嬉しい限りです……が、断らせてもらいます」

苦虫を噛み潰すかのように顔を歪ませリンディはそう言った。
その言葉に慌てたのはヴァッシュだ。

「な、なんでだい!?なのはの様な民間の協力者もいるんだろ!?だったら――」
「無理です」
「な、何でですか、艦長!?別にいいじゃないですか!」

あまりに冷徹な判断にエイミィも反対の意を唱える。

「いえ、無理です――ヴァッシュさん、あなたは魔導師相手にどう戦うつもりですか?」
「この銃でだ……」

ヴァッシュは懐から相棒を取り出す。
それを見てエイミィも理解した。
リンディが何故ヴァッシュの管理局入りを拒絶するかを。

「……管理局では質量兵器というものの使用が禁止されています……」
「シツリョウヘイキ……?」
「……要するにあなたが持つ銃の事です」

苦々しくリンディが言った。
――質量兵器。
それは火薬や化学などを用い、スイッチ一つで大量の人々を傷つけ破壊を生み出す兵器。
その危険性、非人道的さから管理局では使用が禁止されている。

質量兵器の事を聞いてからヴァッシュはずっと俯いている。
それを見ていると罪悪感に胸が締め付けられる。
自分はなのはとヴァッシュを繋ぐ唯一の手段を断ち切ってしまったのだ。
それが管理局員としての正しい判断だ、と自分に言い聞かせても罪悪感は全く拭えない。

悲しげな表情でリンディはヴァッシュを見詰め、肩に手を置いた。
瞬間、物凄い勢いでヴァッシュが顔を上げた。

「……リンディ。僕の世界が見つかるまであとどれくらい掛かる?」
「データベースに存在していれば大体二、三日で特定し終えますけど……それが?」
「二、三日か……」



470 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:55:36 ID:Gz/zxIwa
そう呟き頷くとヴァッシュは真剣な顔でリンディに向き直る。
そして驚く事を口にした。

「あと三日で魔法を習得したとすれば管理局に入れてくれるかい?」
「……は?」

再び空気が固まる。

「どうだい?それなら問題ないだろう?」

そんな空気を気にもせずヴァッシュは話し続ける。

「そりゃ問題はありませんけど……」
「なら決まりだ。あと三日の間に僕は魔法を習得する」
「……分かりました」

リンディはコクリと首を縦に振る。

「よし!約束だよ!」

そう言い部屋を飛び出そうとするヴァッシュをリンディが呼び止める。

「ですが、もう一つだけ条件があります」

その言葉に非常に嫌そうな顔をしてヴァッシュが振り向く。

「……その条件っていうのは何だい?」
「簡単な事です。こちらが選出する魔導師を相手に戦い、一撃でも攻撃を成功させること。これが条件です」



471 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:56:11 ID:Gz/zxIwa
あの襲撃者たちは強い。
にわか魔導師が相手をするには危険すぎる相手だ。
一つ間違えれば大怪我、下手したら命に関わるかもしれない。

そんな敵相手に最低限戦えるレベル。
これが自分の出来る最大限の譲歩であった。

「OK。それだけだね」

それでも目の前の男は自信満々に微笑む。

「ええ……頑張って下さいね」

そんなヴァッシュを見てリンディの口から思わず本音が出る。

「ああ、まかせといてよ!」

そう言いにヴァッシュは部屋から出て行った。
その目にあるのは決意。
百数十年という月日を銃のみで生き抜いてきた人間台風は魔法という不可思議な力を習得できるのか。

人間台風の戦いが始まった。



472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:57:21 ID:YOIjtfdv
支援

473 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 21:57:39 ID:Gz/zxIwa
投下終了です。ご支援感謝!!
突っ込み等よろしくお願いします


474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:57:49 ID:sDpsSg38
ヒューマノイドタイフーンガンバ!
支援

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:58:04 ID:gDzCUDNk
厳しいよ、リンディ厳しいよ支援

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 21:59:54 ID:sDpsSg38
GJ
相変わらず読み応えのある作品でした。
ヴァッシュ・ザ・スタンピートはいかなる魔法を使うのか?

あと支援中にも書きましたが、リンディ『ハラオウン』です。

477 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 22:01:41 ID:gDzCUDNk
GJ!!相変わらず埋めえ!!
ヴァッシュの相手は誰になるんだろ。やっぱクロノかな?

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:02:43 ID:B2qU5huD
リリカルTRAIGUN氏GJ
更新待っていたかいがありました。
ヴァッシュはどんな風に魔法が使える用のなるんですかね。

ところで、リンディ達はヴァッシュの体の傷にはどんな反応を示したんでしょうか?
これからも楽しみにしています。

479 :リリカルサンダルフォン ◆ZFYhPjiPGw :2008/03/24(月) 22:04:10 ID:PKnK8fIw
>>473
GJというほかないです!
や、原作大好きなんですが、此処でもヴァッシュが見れて感激の極み。
切なすぎて今回、ガチで涙腺を堪えることが精一杯でした。
次回も期待せざるをえない!

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:04:50 ID:dIu6kmRH
乙です!
いい感じにストロベッてて砂糖が〜ww


しかし、どうしてもスタンビードと聞くとドラゴノザウルス
がうかんでしまう俺4次厨

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:05:14 ID:y8FcfoV0
GJ!!
ヴァッシュがどこまで頑張れるか、期待大!!

ところでヴァッシュが魔法使ったら、やっぱりティアナみたいな銃使った射撃魔法になるんだろうか

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:08:09 ID:sDpsSg38
>>477
まてまて、かなり過少評価されるきらいのある彼だが、
A's終了時の段階でクロノは
『本気を出したフェイトに少々苦戦するがまず勝つ』
強さですよ?
いくらなんでもひどすぎるんじゃ…

483 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/24(月) 22:09:18 ID:752XrTAX
>リリカルトライガン
お、落ち着け…カップリング数を数えるんだ。
銀さんとなのは、ダンテとなのは、ヴァッシュとなのは……クロスキャラ同士のコンビは夢の組み合わせ。私に勇気を与えてくれるッ!
相変わらずのグッド・ザ・ジョブ。厳しい現実の中に暖かい二人の絆を見ました。
だから、脳内で音声再生余裕だっツーの!
なのはの思いやりと、それに気付いて喜びで応えるヴァッシュ。二人の優しさには泣かざる得ない。
いずれ帰らなければならない。しかし、なのはの想いに応える為にしっかりとした意思で残る決意をしたヴァッシュに男を見ましたよ。
ホント、原作と違和感ないですね。そして、原作以上に癒されてるヴァッシュ見ると安心するわ。
しかも、また気になる引き方で。
まさかこういう形でヴァッシュと魔法の接点を作るとは思いませんでした。
どんな魔法を習得するのか全く分からないけど、逆にどんな魔法覚えても面白いことになりそうな気がする。早くも次回が気になりますw

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:10:38 ID:FHL00zgL
>>482
即戦力を求めてる現状、彼に攻撃を当てられないのでは・・・。
相手がなのはさんかもしれない罠。

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:12:07 ID:sDpsSg38
>>484
漫画だと無印後のフェイトとマジでやって無傷で勝っちゃった男なのに…


486 :Strikers May Cry:2008/03/24(月) 22:13:41 ID:TUB4NDXJ
ヴァッシュが魔法を修得!? いったいどんな魔道師(?)になるのか期待!!
しかしなんかなのはとのやりとりがラブ入ってるような‥‥こりゃ本格的にユーノの存在意義が無くなる日も近いな。

色々と言いたい事があるけど、要約すると“ともかくGJ”という事なのでここは、最高にGJだぜ!!! と言わせていただきます。


そしてこのGJなSSの効果で順調にリリカル・グレイヴを書けそうだ、今日は無理だろうけど明日には投下できるかも。

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:14:58 ID:ydNaP49y
乙っした。
そうか、ヴァッシュ魔法を使うのか。

488 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/24(月) 22:15:53 ID:752XrTAX
>>485
でもクロノって経験や駆け引きで戦うタイプだから、それ以上のキャリアを持つヴァッシュ相手だと面白いことになるかもしれませんな。
相手も気になるし、習得する魔法も気になるぜ。
またしばらく悶々とする日々か…

>>486
そして、また更に悶々と明日まで待つのか…
内藤節全開の日々だなw

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:18:58 ID:OaeUB1/o
条件は「一撃入れること」だけだ
そもそも人間ですらないヴァッシュを非殺傷設定で無力化できなきゃチャンスはいくらでもある
ぶっちゃけ殺さずに行動不能にするの無理だろこいつ

490 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 22:20:41 ID:gDzCUDNk
>>482
>>484
>>485
そ、そうだったのか・・・。
俺はクロノの印象といえば
「不意打ちの魔法をザフィーラのマッスルで破られた漢」だったから・・。
強かったんだな・・・黒助。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:25:44 ID:sDpsSg38
>>489
バインドと言う魔法があってな…
クロノのバインドはユーノ並らしいし、いくらなんでもほどけないだろ。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:26:56 ID:yMluh4K1
GJ!!です。
ヴァッシュの戦闘の記録はのちにティアナに見せて、受け継がれてほしいw
彼、誘導弾いらないよなぁw

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:30:39 ID:a/UA+A+f
長年鉛球で非殺傷やった男に誘導弾などいらないか・・・GJ!!

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:31:55 ID:nPcTuazt
>>490
そのザッフィの方はその後どんどん弱体化したしねえ。
何故かアルフと互角になるわ。
リーゼ姉妹に攻撃をあっさり防がれるわ。
AAランクと他より格段に劣ったランクづけされるわ。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:34:17 ID:9kGKa0fO
正直、ヴァッシュが魔法使うとか、あまり良くないような気もするんだが
ましてや、非殺傷設定とかふざけたもん使うんなら
ヴァッシュの不殺とか、ウルフウッドがいった言葉とか全部薄っぺらいもんになるし

ヴァッシュが、あれだけの銃の達人になったのも
人殺しの道具である銃で、皆を守りたいために何十年以上も努力し続けてたからだろ

まあ、だからといって、書き直せとか言うつもりじゃないんですけど
以上、偉そうなこと言ってすみませんでした

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:35:50 ID:sDpsSg38
>>494
ザッフィーはそもそも攻撃に使える魔法鋼のくびきしかないし、
防御に特化した盾の守護獣だから
ポケモンで言うとエアームドとかの位置
味方を身を呈してかばい次につなぐ役割で、個人としての戦力は…

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:38:57 ID:gSHAj9hz
ヴァッシュが魔法覚えて非殺傷覚えても、弾で撃つのは手足なんだろうなー

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:39:12 ID:VlhsNAHt
トライガンの世界の地球って死滅したわけじゃなかったと思ったんだが
たしかホームって呼ばれて残ってなかったか?

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:40:07 ID:iEO2pb5r
シャマルが回復などの補助に特化しているのと同じで
ザフィーラは防御と格闘戦に特化してんだよな。

500 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 22:43:02 ID:iqQrNCNY
いやー感想が心に染みますね……今回の話は書くのに苦労しただけに本当に嬉しいっす!

>>476
ご指摘ありがとうございます。
完璧に勘違いしてましたw

>>495
いやいやその通りですよ!
魔法を使うヴァッシュなんて……ねぇw


さて……ヴァッシュは誰と戦うのか、どんな魔法を取得するのか……出来るだけみなさんの斜め上にいけるよう頑張りたいと思います…………でもここの人達、発想力半端ねーしな……どうすっぺw

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:43:15 ID:6yOJl+NN
まとめにスパロボEの6が登録されてるけど
これ盗作云々の問題があるんじゃなかったけ?

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:43:53 ID:ydNaP49y
>>498
確かにそうだな。
クロニカとかは地球からやって来たんだしなあ。

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:45:23 ID:OaeUB1/o
>>493
あいつはあくまで不殺であって負傷は普通にさせるぞ。

ひょっとしてヴァッシュ魔法を甘く見てるんじゃなかろうか。
あんな小さな子供に使えるならきっと簡単だろうかと思ってるとか。
エンジェルアームのビームをレアスキルと言い張れば何とかなるかもしれんがw


504 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 22:47:08 ID:gDzCUDNk
よっしゃあ、続くか!!
投下してもよろしいですか?

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:47:36 ID:h9nl2z7O
ドンと来い

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:48:13 ID:nPcTuazt
>>499
そのシャマルよりもランクが低いのが悲しいが・・・。
デバイスの差なのかもしれないけど、何でわざわざザッフィだけデバイス使えない
守護獣なんてもんにしたんだろうな、夜天の書の製作者は
にしても魔導士ランクって戦闘力ONLYの評価な気がするが、
戦闘職とまったく関係ないところで就職してる魔導士を評価するランクとかってないんだろうか?

507 :リリカルTRIGUN ◆jiPkKgmerY :2008/03/24(月) 22:49:32 ID:iqQrNCNY
>>498>>502
そーっすね……自分としては「人間に搾取しつくされた地球」=「死滅した地球」として書いてました。
ちょっと表現がオーバーだったか……反省です……
そんでもって支援です

508 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 22:49:58 ID:gDzCUDNk
それじゃあ魔術士オーフェンStrikers二話投下しまーーす。
むぅ、神作の後だと緊張するなぁ。

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:50:15 ID:PobVV2Pt
今北支援

510 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/24(月) 22:50:31 ID:mrUrbubw
TRIGUN氏、GJでした。
トライガンは呼んだことありませんが、これからも楽しみにさせていただきます。
さて、こっちのほうは本編は漢祭りの章以降進まず、以前投下した武田道場の続きやナンバーズと前田家のほのぼの食事風景等、電波ばかり思いつくのだがこれいかに?

511 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 22:51:05 ID:gDzCUDNk
何だ・・・あいつ。」
我知らず、ヴィータは呟いていた。
どこからか現れた男。
魔導師だったのだろう―――その男が放った魔法がガジェット6体を巻き込んで爆発した。
その事自体は別に大した事じゃない。ていうかそっち系(砲撃系)の魔法なら
ずっとエゲツナイ使い手が同僚にいる。・・・そう、驚くべきは「ソコ」じゃない。
今、あの男は間違いなく「素」で魔法を使った。つまりデバイスなしで。
そしてなにより―――

「・・・AMFを無視しやがった。」
そう、魔導師の天敵ともいえるAMFがあの男の魔法にはまるで作用していない。
(ロストロギアでも隠し持ってやがるのか?それともレアスキル・・・ダメだ、つまんねぇ仮定しか浮かばねぇ。そもそもグダグダ考えんのはアタシの性分じゃない。)

思考を切り替えよう。
ガジェットに攻撃したって事はとりあえず敵じゃない。―――少なくとも、今は。
・・・ならここを一掃してから本人に話を聞いてみればいい。
二手に分かれて少し離れた場所で戦ってるなのはへの報告も後でいい。
伝えられる事があまりに少ない。
とにかく今は―――

そこで思考を切ると、とりあえずヴィータは手近なガジェットに向かってアイゼンを振り下ろした。



512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:52:47 ID:K5JQxQAG
我は放つ光の支援

513 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 22:52:50 ID:gDzCUDNk
「我は描く光刃の軌跡!!」
呪文とともに現れた数多の光球が一斉に打ち出され、ガジェット数体を貫き爆発させた。
間を置かずオーフェンは斜め後ろに跳躍する。と、数瞬前に自分がいた場所を光線が貫いていく。オーフェンは「フンッ」と一つ鼻を鳴らし、
「一つ覚えは馬鹿の芸だぞ!!」
その声を呪文に再び魔術を放った。

結論から言ってガジェットはオーフェンの敵ではなかった。
動きはワンパターン、速さも並、攻撃手段もどうやらあの光線のみ。
数は多いが囲まれさえしなければどうって事はない。

(―――しっかし、何なんだ?こいつら・・。)
余裕が出てきたせいか、思わず一人ごちる。―――ただし油断だけはせずに。
機械が自立的に動き、空を飛び、しかも熱源兵器まで内蔵している。キエサルヒマ大陸にこんな機械を作り出す技術は存在しなかった。ドラゴン種族が遺した遺物という線も考えたがそれも残骸を確認した時に消えた。奴らの道具に近代の機械が組み込まれているのはおかしい。
「我は砕く原始の静寂!!」
空間爆砕の魔術で十数体のガジェットが塵に帰った。



514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:54:41 ID:2ZzD08ti
AMF無視できるのか?支援

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:55:08 ID:aWPLaE+m
これが研修に出る前の最後の支援だ

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:55:15 ID:Xg7Ob0KX
魔力を結合させてるわけじゃないからな。支援!

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:55:34 ID:K6Vw/nHx
>>514
オーフェンの魔術は超能力寄り支援

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 22:56:38 ID:Yig+3+Kv
ジャガイモの皮を剥き殺す支援

519 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 22:57:02 ID:gDzCUDNk
いや、待てよ・・?
(――――ぉぃ。)
ひょっとして俺は前程を間違えてるんじゃないか?
(――――――ぇねぇのか!?)
ズレてるのがこの状況じゃなく、俺の認識だとしたら・・・―――
「―――――――――――――――おい!!!」

突然の声に意識が思考の海から引き上げられる。
見ると正面には若干不機嫌そうな例の少女。―――てことは・・・
周囲を見回す。案の定、ガジェットの群れは全滅していた。
どうやら今のが「最後」だったらしい。

視線を少女に戻す。彼女は獲物であるハンマーを肩に担ぎ、
ムスッとした顔でこっちを睨んでいる。何でだ・・。
とりあえず問いかけてみる。
「その、何だ。怪我はないか?」
その言葉に少女は一瞬「へ!?」という感じに表情を呆けさせたがすぐに引き締め
「舐めんな。こいつらくらいアタシ一人でもラクショーだったんだよ。」
ぶっきらぼうに言い返す。
「んな事よりどういうつもりだよ。人が話しかけてんのに無視しやがって。」
ああ、なるほど。機嫌が悪そうなのはそのせいか・・・。オーフェンは苦笑しながら返す
「あ〜・・・悪い。ちっと考え事をしててな。聞こえてなかった。」
「考え事?戦闘の最中にかよ。ずいぶんのん気だな、アンタ。」
呆れたようなその言葉に「まったくだ・・。」と胸中で同意しながら続く。
「だな・・・。次からは精々気をつけるさ。ところで・・・」
「君は何者だ?」と続けようとした所を彼女の手に遮られる。

「時空管理局・機動六課スターズ分隊副隊長、八神ヴィータ三等空尉だ。アンタに聞きたい事がある。」
姿勢を正し、真っ直ぐこちらの目を見て言ってくる。しかしオーフェンはその言葉に聞き慣れない物を感じ―――
「い、いや、ちょっと待ってくれ・・・・。じくうかんりきょく?」
焦る。背中を嫌な汗が伝う。先ほどの疑念が再び頭を巡る。
今の少女――ヴィータだったか?――の言葉を喉の奥で繰り返す。時空管理局、三等空尉、この言葉から少女が武装警察、あるいは軍人か何かである事は予想できる。問題なのは・・・キエサルヒマ大陸にはそんな組織も、三等空尉なんて階級も「存在しない」という事だ。
やはり、これは―――

しばしの逡巡の後、オーフェンは口を開く事を決めた。目の前では少女が律儀に待っていてくれている。
「ああ、何でも聞いてくれていい。だが、その前に一つだけ、正直に俺の質問にも答えてくれないか?」
「・・・何だよ?」
「キエサルヒマ大陸。この言葉に聞き覚えはないか?」
「知らねぇな。」
首を振りながらあっさり、しかし決定的な言葉を返してきた。
疑念はもはや確信だった。

「ココ」は自分のいた世界ではない。

「んじゃあ、こっちからも質問を・・・お?あっちも終わったみてぇだな。」
少女が呟くのと、自分が頭を抱えるのと、白い服を着た少女が自分達の所に降りてくるのとは奇しくも、ほぼ同時だった。

第2話 終


520 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 23:01:13 ID:gDzCUDNk
一応投下終了です。
投下して初めて分かるけど、短いなぁ。俺の文章。
もう少しボリュームを増やしてみたほうがいいですかね?
ご指摘、助言の方どうかお願いします。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:01:16 ID:PobVV2Pt
乙J

やはり音声魔術にAMFは無意味か…
素質無いと使えないのでミッドで広まる可能性は微小とは言え恐ろしす

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:02:00 ID:+D59WXzO
よくわからんのだが質量兵器ってのは実体のある弾丸はダメでレーザーとかならOKなの?

523 :リリカルスクライド ◆etxgK549B2 :2008/03/24(月) 23:06:03 ID:vCOcmJBG
>>520
乙です!
オーフェンかぁ、アニメしか見てなかった(・ω・)


それでは、30分後に武力介入を開始する。
と言っても短いですが(っд・)

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:07:44 ID:zFQFCtbV
>>520
GJ!!
キリのいいとこで終わってるし、ちょっとくらい短くても大歓迎だ!

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:10:19 ID:LxJ2tiez
GJ!
オーフェンは彼自身覚えていないかもしれないけど、異世界召還は経験済みなんだよな。ぽいもの。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:13:21 ID:yMluh4K1
GJ!!です。
非殺傷できない魔法に対して管理局がどういう対応を取るか楽しみです。

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:13:37 ID://VvzvFh
>>522
誰でも(=魔力がない人間に)使える武器は危険らしいよ。むしろ逆だと思うが。

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:15:06 ID:DGgzysgg
>>482
>>484
え、なにそれ!?なんのこと言ってるの?

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:16:53 ID:yMluh4K1
>>528
SSなどでクロノはヤムチャ的な扱いだが、実際はフェイトには苦戦するが、ほぼ被弾無しで
倒せるレベルらしい。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:18:55 ID:PobVV2Pt
>>529
故にEDF支援絵のコメに改めて戦慄した

531 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/24(月) 23:20:18 ID:gDzCUDNk
おお、GJのお言葉ありがとうございます。
執筆頑張っていきますので応援よろしくお願いします。

>>526
大丈夫!!無謀編での魔術なら多少焦げるだけで死ぬ事はないはずww

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:22:45 ID:6yOJl+NN
>>522
大雑把な言い方をすれば
「魔力を使っていない兵器(攻撃)」らしい

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:26:49 ID:+fxx0vVH
>>523
まってたよおおおおおお!!
支援体制に入る!!

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:28:15 ID:yMluh4K1
>>530
あの支援絵を書いた人の書いた台詞が凄い印象に残ってる。
フォーリナーだっけ?の恐ろしさや強さをよく表した台詞だと思いました。
>>523
ロックオンの兄ぃが来るのか支援w

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:28:21 ID:1OSEx38J
>>523
今回はマジでいろいろ大変でしたが、お帰りなさい。

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:32:36 ID:nPcTuazt
>>532
けど、なぜかゆりかごは質量兵器なんだよね。

537 :なのはとガンダム00のクロスSS ◆etxgK549B2 :2008/03/24(月) 23:36:00 ID:vCOcmJBG
さぁ気の迷いが生み出したガンダム00とのクロスSS短編だよ〜
デジモンの方はバンチョーの登場シーンでつまずいちゃったぜ!

それでは、設定を気にしたら負けSS投下開始!

538 :なのはとガンダム00のクロスSS ◆etxgK549B2 :2008/03/24(月) 23:37:27 ID:vCOcmJBG
 この物語は、もしかしたらあったのかもしれない出来事の1つを文章化したものです。
 設定の矛盾など私の道理で抉じ開ける!!
 過度な期待は決して持たないよう、最善の注意をお願いします。
 それでは、TRILOGYのおまけで壊れたオーヴァンに笑わされながら書いた物語の始まりです。


タイトル『元機動六課のエース達とガンダムマイスターの遭遇』


 時は新暦77年……
 質量兵器が廃止された魔法文明が発達した世界『ミッドチルダ』。
 この世界では2つの月から放出されている魔力エネルギーを、より安定したエネルギーとして確保するために建造された3つの軌道エレベーターが存在する。
 その恩恵から漏れてしまった小国は貧困に陥り国内の情勢が悪化する一方だ。
 時空管理局の発祥の地であるミッドチルダであっても、人同士の憎しみの連鎖を断ち切ることは不可能であった。
 魔力保有者は、全て管理局へ入隊させられるため各国は法律を捻じ曲げ質量兵器の使用を了承させてしまう。
 国への圧力を掛けられない管理局では、各国の動向を見守るしか方法が無かった。

539 :なのはとガンダム00のクロスSS ◆etxgK549B2 :2008/03/24(月) 23:39:38 ID:vCOcmJBG
 そんな世界に突如現れた謎の武装組織『ソレスタルビーイング』による武力介入宣言が行われる。
 彼らの目的は武力による戦争の根絶。
 その行動は、世界から矛盾しているとの皮肉を受けながらも止まる兆しを見せず、介入行動を続けるのであった。
 そして、

「――これより、テロ組織『虚無』に武力介入を開始する。機体制御は任せたぜ、ハロ」
『任された。任された』

 武力介入を開始してから2ヶ月程経過し、徐々にだが紛争が減りつつある中ソレスタルビーイングのガンダムマイスターたちは介入行動を続ける。

「刹那。今日は、変な事を言って突撃すんじゃねぇぞ」
「了解。これよりプラン通り介入行動に移る」

 緑色に輝く粒子を放出しながら空を舞う2機の『ガンダム』。
 戦争根絶を体現するためのソレスタルビーイングが用意した人型機動兵器の名称である。

 刹那・F・セイエイが駆るガンダム『ガンダムエクシア』
 ロックオン・ストラトスとハロが操るガンダム『ガンダムデュナメス』

 合計2機のガンダムによる武力介入が始まる。



540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:40:13 ID:y8FcfoV0
OOっすかw
支援です

541 :なのはとガンダム00のクロスSS ◆etxgK549B2 :2008/03/24(月) 23:41:53 ID:vCOcmJBG
 そんな2機に狙われているなど露知らず、MSに似た人型兵器とガジェットを使いテロ活動をする虚無と呼ばれるテロ集団。

「ひゃひゃひゃ!!もっとやれ、もっと○せよぉぉぉ!!」
「あまり熱くならないでください。そろそろ退避した方が良いような……」
「けっ!CB(ソレスタルビーイング)に何か敵じゃねぇよ!!それより女だ……女は居ねぇのかぁ!?」

 黒い装甲と両肩に鎌状の武器を装備した人型機動兵器と、巨大な盾を両腕に持つ重装甲な人型機動兵器が空に浮かびながら火に包まれる町を見下ろす。
 女女と叫ぶ男が乗る機体の量産機と思われる機体とスカリエッティ製作のガジェットが町を破壊尽くしている。
 その時、上空からピンク色の光線が民間人を踏み潰そうとする機体の頭を破壊する。
 その衝撃でバランスを崩した機体は、民間人の方へと倒れこむ。
 しかし、金色の光が一瞬にして民間人を保護する。
 そして多数配備されていたガジェット達が広域魔法の一撃を受けて破壊されていく。
 その光景を唖然と見守る虚無のメンバー。

「あの魔力粒子の光は……」
「へへへ、やっとお出ましか!管理局のエースの女共!!」

 イカれた男の目線の先には、白いバリアジャケットを装着した高町なのは一等空尉、
 黒いバリアジャケットに白いマントを装着しているフェイト・T・ハラオウン執務官、
 そして、4人の守護騎士を携える地上本部で最強の部隊である八神はやて二等陸佐の姿がある。

「あなた達は大変な過ちを犯した……これは許されるものじゃない」
「即時武装放棄を行わなければ、力尽くで逮捕します」
「なのはちゃん、フェイトちゃん……今回はただ逮捕するんじゃ、ここの人たちは浮かばれんよ……だからぁ!!」

 はやては杖を掲げると、頭上に多数のヤドリギの槍を出現させる。

「この大バカもん共に粛清を!石化の槍、ミストルティン!!」

 多数の石化の槍が虚無の機動兵器へと降り注がれる。
 回避運動を取る虚無の主要メンバーの2人は、その攻撃を避けるも地表付近で動いていた味方機は槍を受けて石化していく。

542 :なのはとガンダム00のクロスSS ◆etxgK549B2 :2008/03/24(月) 23:44:10 ID:vCOcmJBG
「ちっ、これだから女ってのは!」
「一旦引きましょう。魔導師、それもオーバーSランクが5人以上いる部隊になんて勝てっこありませんよ!」
「うっせぇ!俺はなぁ、ああいう恐れを知らねぇ女を泣かすのが趣味なん――」

 仲間に自分の信条を語る最中、粒子ビームが機体の頭を貫く。
 コクピットが頭にあったため、パイロットは即死だ。
 頭があったところから火を噴きながら撃墜される虚無の黒い機動兵器。
 仲間が撃墜された重装甲の機動兵器のパイロットは、この場から離脱しようとするも、

「エクシア、目標を駆逐する!」

 白と青のツートンカラーである近距離戦闘を得意とするガンダムエクシアのGNソードによる斬撃を動力炉へ受け爆砕する。
 瞬く間にテロ組織の主犯を撃破したガンダムに驚くなのは達。
 命令系統を司る2機を失い暴走し始めるテロ組織の機動兵器とガジェットだったが、白と緑のツートンカラーである射撃戦に特化した
ガンダムデュナメスの狙撃により次々に撃破されていく。

「デュナメス、目標を狙い撃つ!」

 2体のガンダムの登場で、瞬く間にテロ組織の部隊は壊滅してしまう。
 黒煙が立ち込める町へと降り立つガンダム2機。

「くそ、好き勝手しやがって」
「スメラギ・李・ノリエガの戦術予報より死傷者の数が少ない」
「それは、あそこのお嬢さん方のお力だろうよ」

 刹那の疑問にデュナメスのカメラを向けて答えるロックオン。
 デュナメスのツインアイの先には、美女と呼んでも過言ではない女性達で構成されている魔導師の部隊がいた。
 モニターに映る彼女達は強い眼光でこちらを睨みつけている。

「おー怖、そんじゃサッサと帰島するぞ。刹那」
「了解」


543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/24(月) 23:45:30 ID:1OSEx38J
ジンキ吹いた支援

544 :なのはとガンダム00のクロスSS ◆etxgK549B2 :2008/03/24(月) 23:46:33 ID:vCOcmJBG
 去って行く2機を見守る元機動六課の面々。

「あれが、CB……戦争根絶を掲げる“テロリスト”」
「どうする?なのは」
「たぶんフェイトちゃんなら追いつけると思うけど、生身であの2機を相手にするのは難しいよ」
「そやな。それに、今は災害班と救護班が到着するまで民間人の方々の護衛や」
「うん。人命救助が優先だね」

 なのは達は分かれて、担当区域の見回りを始める。
 敵が居ないかエリアサーチをしながら、先程の2機のガンダムの姿を思い出すなのは。

「戦争をたった4機の質量兵器で無くそうだなんて、無茶すぎるよ」
『どうしましたか、マスター?』
「うんん、なんでもないよ。レイジングハート」

 あのガンダム達の今後を危惧する気持ちを隠しながら仕事に専念するなのはであった。


 ミッションを終え秘密基地へと帰島する途中で刹那は、あの魔導師達の事を思い出す。

「あれも、戦争根絶を体現する者……“ガンダム”なのか」
「何か言ったか、刹那?」
「いいや」
「そうか?まぁ、基地に戻ったら散髪してやるよ。俺のハサミでお前の髪を狙い切るぜ!」
『笑えない冗談だわ。笑えない冗談だわ』
「ハロ……」
『ドン☆マイ。ロックオン』

 ロックオンとハロの漫才で先程の考えは頭の隅っこへと消え、次のミッションへの気持ちを高める刹那であった。


 おわり



ストレス発散終了〜
自己PRと志望動機を考えるだけで疲れるOrz
ちなみ虚無ってテロリストたちの元ネタは『ジンキ・エクステンド』より
なのはさんの中の人が演じたキャラをレイプ未遂した輩でしたので兄貴にスナイプしてもらいました(ぉ

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 00:00:44 ID:1OSEx38J
角が二本あって目が二つあればマスコミが何でもガンダムにGJ!
今後どう両者が関わっていくのかに期待。
今回は渦中の事件の対象になってしまい災難でしたが、今後のご活躍を願っております。

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 00:08:16 ID:086NKU/E
GJ!!です。
管理局の勢力圏でCBの活動か・・・面白かったです。
コーラサワーやグラハムさんが教導隊でなのはの知り合いなんだろうなぁwww

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 00:23:48 ID:aBVXqGZL
Black短編の者ですが…ううっちょっと寝たり出かけたりしてる間に感想がこんなに…
返信するタイミングを失ってしまった…皆さん、読んでくれて本当にありがとうございました!

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 01:09:59 ID:sgz0i05B
どっちもGJ!

音声魔術は魔術ってついてるだけで実際は超能力って話を聞いたことがある

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 01:54:15 ID:TvgRHMaT
>>548
魔術にエネルギー(魔力)が必要なわけでもなく
ファンタジーよろしく精霊やら神やら悪魔やらの力借りるわけでもないしな
解釈的には「ESP」でいいらしい

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 02:21:35 ID:9sns/NiV
メラとかブリザドみたいな魔法じゃなくて世界を局地的に改変してその場だけに思い通りの物理現象を発生させるのがオーフェンの黒魔術
声の届く範囲にしか魔術の効果が及ばないというのが斬新?うひょー

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 02:24:05 ID:6xPybRp9
>>550
今気づいたんだが、無音空間にされたらやばくね?声が届かなくされたら聞かなくなるんだし。

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 02:27:43 ID:9sns/NiV
そりゃまあそうだが。一応剣作る魔術とかあるんで近づいて斬ったりとか。
オーフェンの魔法は規模より威力がやばいしな


553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 02:50:55 ID:oM/bs89p
結界に閉じ込めて外に声聞こえないようにしたとしても、結界内の空気を無くすか水で満たすでもしないと
世界ごと改変するなら、どんな結界でも無効化なり破壊なり出来てしまう…
かもしれない、とか考えると地味にすげー
でも術式がどうこうとかオーフェンも言ってたから、その魔術を作るのが難しい、か?

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 02:52:50 ID:ljGhPdMn
ヴァッシュが魔法を使うのは確かに納得出来ないような気がするな。
まさかナイブズとの戦いのように、『力』を弾丸にしたのを魔法として押し通すつもりなんだろうか?
でもそれだとヴァッシュの体が……

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 02:57:13 ID:6xPybRp9
>>554
魔法と認めてもらう為に、力をミッド式で扱って魔力扱いするんですね。わかります。
さあて、どうなるんだろうなぁと。

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 08:30:36 ID:+MnTfbvw
スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoIの盗作他問題について
沈静化してちと間が空いたようなので仮まとめです
既にウロスでは以下のような仮テンプレが追加となってますが

以下引用

仮処分(次スレまでに正式対応文言は協議の上確定を目指す)
種々の問題行動により「スーパーロボット大戦X ◆ByQOpSwBoI」は完全追放処分が
スレの総意で確定しています
初のブラックリスト登録者となるので現れても相手厳禁(注:対処法もまだ暫定)

                                                 以上

こちらでも次スレ以降校正の上>>2の次辺りに通常文言として異論が無ければ
追加と致したい状況ですが、蒸し返しを忌避してか是非論すら止まっています
仮系の文言削除だけでオケ?
次スレの時期までに対案・修正案・反論等のある方は避難所のテンプレ議論スレまで御一報願います
特に異論無ければ次スレは↑のまま、次々スレで仮云々削除で確定と致します

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 10:01:50 ID:pGgyMobE
真祖の人ですが「黄色の悪魔」2部書き終えたので投下OKですか?
内容として
1、6課創設の裏
2、クロノが何故嫌なやつになったのか
3、ゲンヤが姉妹を管理局にいれたくなかったのか

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 11:14:31 ID:b7b6Ca2K
偽クロノ(オリキャラ)誕生秘話支援


559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 11:37:42 ID:Rsnlrbda
黄色の悪魔キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
支援━━━━━━━━ッ!!

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 12:51:55 ID:086NKU/E
支援します。

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:35:12 ID:pGgyMobE
真祖の人です、ちょっと用事があって遅くなりましたが投下します

黄色い悪魔 2部編 上

―――管理局内のある将官達の会話
「機動6課の予算増額だってよ」
「オイ!ちょっと待て増額する分どこから削るんだよ」
「・・・俺の部署とかお前の部署とかも・・・後陸課(泣)」
「じょ、冗談じゃ!というか何で予算豊富なあの部署から削られないんだよ!」
「しょうがないだろ、あそこの部署は古参の派閥で占められているんだし」
「腹立つな〜、あいつらのせいでとばっちりはいつも陸課か新参組ばっかだよ」
「くっそ〜あいつら湯水のように予算使いやがって、こっちにも少しは回せって」
「人間はね、一度権益を握るともう離せなくなるよ…」
「「「「「「はぁ〜〜〜〜(深い溜息)」」」」」」

―――本局のとある喫茶コーナーの一角
「イデアシードが片付いたと思ったら、ジュエルシード、そして闇の書、ダークスター事件、
 クリムゾンバーニングにそしてレリック…全く時空が静かになる日は来るのかしら?」
レティ・ロウランは愚痴る、ずっと管理局で仕事してきたからこそ言える愚痴だった。
「仕方ないわ、『世界は変わらず慌しくとも危険に満ちている』から…」
向かい合う椅子に座っているリンディも言う。
「機動6課成立案は通ったけど、反発はいたるところで生まれているわね」
レティは静かに言う。
「ええ、陸課からの猛反発は凄まじいからね…」
リンディは若干顔を曇らせて言った。
「まぁ、彼らの言い分も分かるわ…三つの部署で予算が最も削られている所に追い討ちのように予算削減されているからね…」

確かに新部隊設立する発言は容易だ、だが設立するまでが問題だ。それは予算だ、新部隊が成立す
る為の人件費、機材費、維持費その他諸々、当然ながら膨大な予算がかかる。ではその予算は何
処から持ってくるか?時空管理局は名の通り時空の平和を管理する存在、当然の如く世界を維持する為の
予算は幾等あっても足りない、そして人の作った組織だからこそ必ず起きる上層部の腐敗と権力と
利権を巡っての意地汚い争い…そしていっつもとばっちりを喰らうのは所謂3提督派=魔法至上
主義者が占めている空や海とは違う陸である…成立に当たって空や海から予算捻出されたが、そ
んなもの所詮雀の涙…流石に酷すぎるか、精々猫の額ぐらいの予算しか捻出されていない。当然
こんな事をされては誰でも怒る。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:37:47 ID:pGgyMobE
「だからと言って情報局の予算まで減らそうなんて一体何を考えているのかしら?」
レティは言い、リンディも頷く、確かに3提督寄りの2人だが時空を守るべく絶対必要な情報を手
に入れ解析する重要な局の予算を削る大蔵(予算配分)部門の神経は疑ってしまう、レリックだけ
ではない、『セプテントリオン』と呼ばれる反管理局組織の動きも活発化しようとする今、何を考え
ているのだろうか。情報局と聞いてリンディはある男を思い浮かべる。
「ロウラン、最近情報局局長のゲーレンと副局長のシェルドンが宗方と接触しているという噂があるわよ」
宗方という名前を聞いてレティは渋い顔をする。
「あの御仁、一体何を考えているのかしら?」
そのセリフは局の上層部では大体浮かべる宗方の印象である、常に何を考えているのかわからない、
徹底した合理主義者であるため、時には平然と局員を死なせる、彼の血は暖かくないだの、彼は人
ではなく悪魔から生まれたと散々な評価である。
「だが彼の行動はいつも管理局の益になる事ばかり」
リンディは沈鬱な表情でポツリと言う。
「確かに彼の功績は正直言って凄まじいものね」
確かに鬼畜王だの蝿の王(ベルゼバブ)などの仇名のついている彼だが、彼があげた戦果は凄まじ
いものである、リンディが優秀な魔導士を確保したように、宗方は管理局と反管理局的世界の首脳
部と一種の国交関係を結ばせる手腕を見せたり、そういった世界を動かしてロストロギアを確保、
提出させたり、そして「クリムゾンバーニング」と呼ばれる管理世界最悪と呼ばれた戦争を終結に
導いた手腕は目を見張るものであった。
リンディが前線向きの活躍をしたと思えば宗方は裏方でコツコツと着実に管理局の益になるよう
に行動していった。そうどんなに憎んでも宗方を管理局から叩き出す事はほぼ不可能に近いのだ、
叩き出した瞬間、彼の下で鍛え上げられた秀才は一斉に辞表を叩きつけ、彼に恩義のある情報局を
はじめとする重要部署からの猛反発は避けられないし、彼が心血注いで築き上げた管理世界のパイプも千切れしまう

…いやもし反管理局組織にスカウトされたらどうなる事か…レティは言う。

「アーネスト・キングの再来と言われているしね、彼」
キングと言う人物にリンディは嫌な顔をする、アーネスト・ジョセフ・キング作戦部長、
かつて管理局海課において管理局内で高齢にも関わらず辣腕をふるった提督だった、
彼は徹底した合理主義を貫き時空間の安定に尽力を尽くし行動力と頭脳は管理局随一と言われていたが、
キングに好意を見せるものは管理局では誰もいなかった。何故なら彼を性格にあまりにも問題があった。
キングは人の犯す些細なミスも許そうとせず、人が持っている弱い面、不完全な面を全く理解しようとしないのだ。
傲岸不遜、人を道具にしか思っていない、人情が抜け落ちている、それらを元に管理局では
「シャープエッジ」「ドライアイス」などの仇名が1ダース以上ついていた。

 例えばある無能と判断した将官を即刻部署から叩き出した上にそのポストについたのは追放された将官の副官であったり、
人事面では自分の好きなように動かしていた。リンディが嫌な顔をする理由は以前闇の書の暴走でエスティアと運命を共にした
亡き夫であるクライド・ハラオウンの死に対しても慰めるどころか
「役立たずが…」
と吐き捨てるだけだった。彼の他の提督に対する人物評価は凄まじく悪く、3提督を平然と老害と言ったり、その他提督に対しても(たくさんあるのでry)
しており、当時海課の長官を務めており優秀な戦果をあげ、露骨なまで政治嫌いであり部下から絶大な信頼を得ていたチェスター・ニミッツでさえも
「温厚すぎ、人間関係を極度に大事にする」とまで酷評する始末である…それでもまだマトモな方であった、キングがただ評価(に値する)
していたのは精々レイモンド・スプルーアンス提督だけであった。
 
 だがそのあまりの傲慢ぷりに怒ったジェームズ・フォレスタルと中央との抗争によって管理局からたたき出された。
しかしその後キングのポストについたフォレスタルもXV級を始めとする艦船などの予算問題などで心労が祟り局内で
首吊り自殺を行った。
「リンディ、貴女の気持ちも分かるけど…時空を守るにはあのぐらい非情でなくては勤まらない」
「…ええ、分かっている…」
沈鬱な表情をする両者、机に置かれたコーヒーは冷めていた。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:40:20 ID:pGgyMobE
「そういえば貴女のご子息であるのクロノ提督は、あのカール・ライカーを船から叩き出したのだっけ?」
レティの問いにリンディは苦笑いの表情を浮かべる、何せライカーをクラウディアに配属させたのは紛れもなく二人なのだ、
そう二人ともライカーの優秀さと冷静さを知っていたからこそ時には暴走気味になるクロノの押さえ役として送ったのだが、
結果的にクロノはライカーの冷静さ、冷徹さについていけずクラウディアから叩き出した。
 
 だがクロノもある意味哀れな存在だった、親は夫婦とも揃って超エリート、当然周囲からの期待も凄まじいだが
同時に嫉妬も付随する…
「何だ、あの二人の息子なのにたいしたこと無いじゃないか」
「エリート出の癖にしてその程度か」
周囲の目はクロノでなく、その親を中心に見ているものだ…誰もクロノの事を見てくれもしない、
では自分を認めさすにはどうすればいいのか?認めさすようにがむしゃらに頑張るしかない、
必死に修練を行い、猛勉強をした、そして彼はエリートになった。だが周囲の視線は彼を褒めもしなかった。
「どうせ親の七光りで昇進したに決まっているだろ」
「親があれだから順調という名の昇進道を歩んでいるだけだろ」
とクロノ自身を認める視線ではなかったがそれでも少しずつ評価を掴んで行った。
だがPT事件、闇の書事件においてクロノの評価は一気に暴落する、何故なら…

それを解決したのは管理局とは関係が無いただの少女だったからだ、そして之幸いとして周囲の評価は益々厳しくなる。
「所詮は親だけがエリートか」
「はん、無能が、マグレだよ今まではマグレだよ」
有能な親を持つ二世の悲劇と言うべき視線の結果クロノは少しずつ歪んでいった、
人に認めてもらいたいから…そんな一心で彼は管理局の正義を盲信する事になったのだ。
リンディもレティ自身も管理局の正義は信じているがそれは一歩引いた視点で見ているのだ。
だがクロノはそれを自分のアイデンティティとして管理局の正義を心の拠りどころとしているのだ、
結局周りのプレッシャーに押し潰された結果クロノは歪んでいったのだ。

――――本局内宗方の部屋
「リストアップは完了したか?」
「ああ、情報局の総力を挙げれば造作もないな」
宗方とゲーレンは情報のやりとりを行っていた、モニターに映るのはスカリエッティとつるむ管理局の将官の名前達であった。
「あの脳みそとレジアス以外にも結構いるな」
宗方はニヤリと笑いそして。
「しかしゲーレンの腹心は優秀だよ、わざと提督派の情報局局員の正義感を煽ってミッドチルダに放ち調査活動を行わせて、
 そしてそれに危機感を抱くあの評議会によって事故死させられその証拠を得る、すべてが終わった時その責任は情報局では
 なくて、評議会となる…いやいいプランだよ」
「お前ほどではないがな宗方」
一瞬不気味な笑みを浮かべるが、ゲーレンはすぐ元の表情に戻る。
「だが終わったわけではない、まだ始まってもいない…」
「そうだな…慢心は禁物だな」
「ああ」
「分かった、引き続き調査を行ってくれ…局内に潜入している戦闘機人の監視を頼む」
「了解した」
通信は途切れる。
「やはり、つるむ連中は結構いますね」
副官の夏目は言う。
「どうしようもない連中ですよ、生き長らえたい事に固執するバカはどこにでもいる」
ライカーは鼻で笑う、ベイツはリストを見てただうめくばかりであった。
「どうしようもないだろ、ベイツ君」
宗方は不気味な表情で言う、ベイツ深い溜息を吐き嘆いた。
(…腐りきっている、管理局は)
上は汚い利権争い、そして予算配分を巡っての汚いやりとり…管理局に忠誠を誓った身として
呆れ果てるとしか言いようが無い。

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:44:09 ID:pGgyMobE
「うん、腐りきっているよな」
ベイツの心情を察するように宗方は言う。
「人が運営している以上、必ず腐敗はおきるさ…それが平和ならなおさら…
 前線で生死を賭けている局員がどうなろうと自分の利益さえ守られていればいい、
 そういうものだよ」
宗方は達観したように言う。
「しかし、この事を知っている人はいるのでしょうか?」
ベイツは問う。
「ああ、結構いるさ、我々だけではない。結構な人がな…恐らくレティ・ロウランもリンディ・ハラオウンもな…
 だが皆管理局を裏切れない、それが何故か分かるか?それは管理局の旗に忠誠を誓った身、
 どうあろうとも反乱なんて起こせない…それは自分の忠、心のあり方を全否定するからな」
宗方は言う。
「そうそう、機動6課が設立した理由が何故か知っているか?」
「確か、レリック事件を解決する為に試験的に設立したと」
「それも一理あるが、実際問題は客寄せパンダと予算だよ」
「は?」
ベイツは疑問の表情を浮かべた。
「考えても見たまえ、6課の部隊表を、そして前線部隊から市川二佐が省かれたか…」
少し考え込むベイツだがはっとする。
「あ、全員が」
「そう、管理局の正義を信奉している奴、そして管理局に夢を見すぎている奴そして全員日が当たる側、
 それに比べて市川はあまりにも悪名がつきすぎている」
「確かに…そうか、知名度があり、そして尚且つ前線部隊は20以下で美女…」
「うん、ベイツ、君は優秀だ。宣伝広告としては最高だな、

『管理局の誇る聖女達は平和を守るために頑張っています、悲劇的な過去を持つ小さな子供もその悲劇を生み出さないように頑張っています』

 …立派なプロパガンダだな。広報局のゲッペルスあたりに脚色をつけた編集させて映像を管理世界にばらまいてみろ、
 管理局の威信は高まり、反管理局的な世論も忽ち管理局寄りになる。
 実に素晴らしいシナリオになるに違いないな」
「…しかし八神はやて達はそう言う事を知っているのですか?」
「…知るわけが無いだろ、彼女達は三提督派にとって金の卵を産む鶏」
ライカーは吐き捨てる。
「そうだ、確かに彼女達は日陰仕事に参加していない」
管理局内では極少数しか存在しないAAA級ランク魔導師…そういった優秀な魔導師達は積極的に
様々な任務に参加させられる、所謂表仕事もあれば非合法な裏仕事もある、それに激戦的な任務に
放り込まれる事も多々あり、常に前線を駆け抜ける事となる…そういった結果彼らに何が生まれる
か…簡単だ。

――――「正義なんてクソ喰らえ」

そう、人の汚さを嫌ほどに知り、管理局に忠は尽くせども、正義と言った言葉などに対して
凄まじい嫌悪感を示す事になったのだ、例えばプロパガンダ編集にきれたSランクの魔導師が
それを編集した人に対して暴力をふるう事になったり、とあるAAAランク魔導師が管理局の正義を
信じて入局する若手に対してと露骨なまで侮蔑を向けたり、そして最悪な事に戦争調停に参加したりした
Sランク魔導師の中には「質量兵器使ったって悪くは無いじゃないか」という思想まで生まれてしまう、
当然上層部では大問題になる。

 だけど気付いた時には遅かった、管理局中のAAAランク以上の魔導師は全て戦場に駆り出されており、
(一部正義を盲信する極少数を除いて)管理局に冷めた視線で見るようになった。当然頭を抱える上層部だが、
一筋の光が差し込む…

そう「高町なのは」、「フェイト・テスタロッサ」、「八神はやて」という優秀であり、
プロパガンダに必要な要素が詰まっており、管理局の闇を知らない優秀な魔導師が手に入ったのだ。
当然自身の駒にすべく上層部は3人の魔導師に対する保護を行う、例えば戦争といった介入は一切行わせずに、
犯罪者を捕らえるのは、彼女達が感化されないような犯罪者、例えば己の快楽の為に人を踏みにじると言った犯罪者であり、
やむをえない理由でしょうがなく罪を犯す者などの犯罪者に対しては別の局員を向かわせそういった者に対して
一切向かわせないなどの徹底振りを見せ、彼女達を過保護して管理局の正義を信じ込ませていったのだ。

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:46:14 ID:pGgyMobE
宗方は言う。
「大体6課が出来た背景は予算的な問題がある、自分の息のかかった子飼いの連中に新部署を作らせる、
 そして必要な予算を動かして自分たちに反抗的もしくは意に添わないな部署を脅迫する。必要な新部隊発足の為
 という理由で予算を削ろうとする、無論自分達で予算はあまり提出せずな

 『予算が欲しければ、削られたくなければこちらの言う事を聞け』

 と…前例が出来、いつでも脅しがかけられて、こうして自分達の足場は固まると言うわけだ」
人はあくまで自分の利にならない限り支援や援助を行わない、結局上層部にとって高町なのは達は自分達の利益を
生み出す鶏として飼われているのだ。沈黙する一同、そして一人の男が発言した。
「ええ、その通りです、現に上層部に反抗的であった情報局の前局長であるカナリスを辺境世界に追いやり事故死させ、
 そして非公式に予算関連で脅しをかけてきたのは事実です」
苦虫を噛み潰した表情で男は言う。ウィリアム・ドノヴァン、情報局現局長ゲーレンの腹心であり、
極秘裏に局内の情報収集に当たっている男だ。ジェイル・スカリエッティと繋がっている管理局の上層部のリストを纏めたのも彼なのだ。
「何か、いっそ機械にでも時空の管理を任せてみたいですね、そうすれば腐敗も起こらず適切に出来そうな気がしますよ」
沈鬱な空気を戻そうと夏目は冗談を言う。
「はん、そうしたら我ら人類が真っ先に時空の平和の為に粛清されるよ」
ライカーもニヤリと言う。
「違いないな」
一同は笑った。

―――管理局クラナガン地上本部
「久しぶりだな、ゲンヤ」
本部から去ろうとする市川は部内で古くから付き合っている戦友と出会う。
「おう、市川か」
ゲンヤ・ナカジマも市川に対して挨拶をする、階級の違いはあれど気軽に声をかわす、両者とも気
にとめない。
「少し時間あるか?」
ゲンヤは言う。
「ああ、時間なら充分ある」
市川も言う。
「なら少し付き合ってくれないか?」
「ああ、分かった」

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:48:45 ID:pGgyMobE
―――管理局某施設
地上課のストレス発散場所、押収された質量兵器を管理(といってもただ積まれている)する倉庫は
射撃場も兼ねており、よく地上課の人達が鬱憤を晴らすためにやってくる場所、的に嫌な人物の写真を
貼り付けて銃弾やバズーカを叩き込んだりするのは日常茶飯事。
「お前さんだろ、リッチェンス邸襲撃をかけたのは?」
押収され倉庫に眠ってあるグロッグを受け取り的に向けてぶっ放しながらゲンヤは言う。
「…知っているのか?」
市川も同じくベレッタで的を撃ちながら答える
「当然だ、お前さんの知っている連中なら、あの襲撃かけた奴は誰か分かるさ、お前さんらしいといえばらしいな、
 娘を救う為に警察や管理局まで引っ掻き回して、おかげでレジアス中将はこっ酷く怒られていたぞ」」
市川は顔色を変えずに言う。
「ああ、その通りだ、そのおかげで機動6課の入隊は取り消しになったがな」
「全く…お前さんならスバルを鍛え上げてくれるのにいいと思ったのだのだが」
「部隊表を見たが、スバルまで局員になるとはな…」
確かに6年近くあっていないが、市川の記憶にあるスバルは局員になるとは思えない子だった。
「去年の春に空港火災があっただろ、その時に高町なのはに助けられてその影響でな…」
銃を撃ち続けながらゲンヤは言う。
「それで管理局に入ろうとしたのか、ギンガと同じく」
「ああ、本当はいれたくなかったんだけどなぁ…」
ぼやくゲンヤ、ゲンヤがぼやくのも無理もなかった、彼が心配しているのは安全面と言うわけでもあるが。

「人の汚さか…」
市川は呟く、市川もゲンヤも人の汚さを知り尽くしている。二人ともクリムゾンバーニングに参加
していたのだ、市川は特殊部隊隊長として、ゲンヤも前線において観戦武官として…途中で捕虜に
なった市川は兎も角として、ゲンヤも末期戦における悲惨さを目の当たりにしたのだ、狂信的な政
治士官に率いられて戦車に肉弾特攻を行う10歳前半の子供、60歳以上の老人、それを阻止す
べく、戦車や周りの兵士の機銃射撃によってなぎ倒されて行く光景、兵士の欲求のはけ口として
あるいは足手まといとして殺されて行く民間人、あの3人が見たら確実に発狂しそうな光景…そ
れだけではない、極限における人の恐さを二人は実感している、そうスバルもギンガも優しすぎた
のだ、もし彼女達が戦争でなくとも人の汚さにそれに触れたらどうなるのか?それをゲンヤは心配
している。

「まぁ、ちびたぬき達がいるから一応大丈夫だと思うのだがな」
ゲンヤ言う、だが同時に心配している。6課の人選に…酷い例えようだがお花畑なのだ。
「はやても指揮官として覚悟を決めているから大丈夫だと思う」
自分が病院に入院していた時に二人きりで話し合いそして誓い、はやてが真顔で言ったあの言葉…
そして両者は持ってきた弾を撃ち尽くした。
「しかしレジアス中将は6課成立にかなり怒っているようだよ」
市川は横を見る。
「確かに仕方ないな、上層部の押し付けで自分の縄張りを荒らされたらな」
ゲンヤも言う。必死になって地上を守りぬいているのに突然別の部署から
「こいつらの面倒をしっかり見てね、あ、だけど指揮権はそちらじゃなくて彼女達にあるから
 余計な事はしないでね(はぁと)」
何ていわれたら誰でもきれる。そう横には明らかに通常の銃や小銃では起こせないほどの破壊の嵐
があり、過剰なまでに撃ち抜かれ、そして黒焦げになった的が散乱していた。大まかストレスが溜
まりに溜まったレジアスがチェーンガンやバズーカをこれでもかといわんばかりにぶっ放したのだ
ろう。
 そして持ち出した弾を全て撃ち、市川は真顔になってゲンヤに言う。
「ゲンヤ、ひょっとしてレジアスは何か隠しているかもしれん」
「何かと言うと?」
「アインヘリアルは分からんが。ひょっとしてゼスト、クイント、メガーヌが死んだのもその秘密に関係する事かもしれん、レジアスは俺の6課入隊希望に渋い顔をしているが同時に何か入隊させたくない理由がありそうな顔をしていた」
陸課の上位魔導師であった3人と市川も又戦友であった。
「…」
ゲンヤは沈黙したままである。
「まさかと思うが戦闘機人に関連する事かも…杞憂であればいいのだがな」
市川もスバルやギンガの素性を知っていた。
「万が一の事があるかもしれん、ゲンヤ、はやて達を見守ってくれないか?」
「ああ、分かった、辛気臭い話はそれぐらいにしておこうや」
「そうだな、久々に水入らずで話し合おうか」
そして二人はそのまま居酒屋に直行した。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:50:18 ID:pGgyMobE
―――地上本部食堂
「オーリスさん、趣味悪すぎやで、よりによってコールドヴィッターを査察によこすなんて」
机に二人の女性が座っていた、一人は八神はやて、もう一人はオーリス・ゲイズ、本来なら相容れない二人のはずだったが…
市川と言う男の存在で彼女達は友達関係でもあった。
「仕方ないでしょ、私はあくまで秘書ですし、人事権は握っていないから」
二人は昼食を取っていた、それは情報交換であり、それはたんなる世間話でもあった。機動6課が創立、
稼動してまだ数日…だけど6課は陸課から査察を受けることになった、そしてその査察官がよりによって
地上本部第二課に所属するヴィッター三尉であった、規則を第一とするヴィッター三尉と和を第一とする
はやてとの相性は最悪で、嫌味でないヴィッターによる本音の言葉ははやて達を容赦なく切り刻み、
そしてお祭り部隊と言われれてヴィータはぶちぎれるわ、新人は揃って怯えるわ、その後の模擬戦で
なのはが廃墟地をクレーターに変えたり色々あった。

「少しは部隊長ならもう少し規律をしかければいけないでしょ」
オーリスは言う、彼女自身もはやての規律に対する緩さは正直呆れ果てるものであったが同時に羨ましくもあった。
「まぁ、それはわかっておるんやけど、それはそうとオーリスさん」
はやては悪戯のような笑顔になってオーリスに問う。
「市川さんとどこまでいっとるん?」
オーリスは飲んでいるコーヒーを吐き出しかけた。
「な、な、なに言っているの」
冷静沈着なのに慌てるオーリスにはやては追い討ちをかける。
「え〜だって、オーリスさんと市川さんは結婚寸前までいったと聞いておったし」
クリムゾンバーニングが始まるまで市川とオーリスの結婚式は秒読みと言うのは
陸課でも結構有名な話であるからだ。
「あ、貴女には関係ありません」
真っ赤になりながらもオーリスは言う。
「あははは、すいません」
はやては謝ると真顔になって言う。
「市川さんとオーリスさんが結婚するなら私も歓迎します…まぁ私も市川さんが好きなんや…
 好きと言うのは恋愛とかそういうもんやなくてなんていうか言いにくいいんやけど…
 そやな私にとって市川さんは父という…そんな感じがするんや」

はやての表情のオーリスは頷く、オーリスもはやての過去を知っており、また自分の境遇からはや
てが思う気持ちもよく分かった。地上の平和を守ると言う名目で戦う父の姿は逞しかった、しかし
同時に家庭を顧みない父の姿に憎悪を覚えている、周りの子供達は父と母と遊んでいるのにどうし
て自分の父は自分と遊んでくれないのか?そういった感情から管理局に入ってもまだ
レジアスの事を「お父さん」と呼ばず「閣下」と呼んでいる、逞しさと優しさを兼ねそろえている
ある意味二人にとって市川は理想の父親かもしれなかった。
「あ、もう時間が終わりますね。でははやてさん、私はこれで」
「ええ、オーリスさん、また一緒に食事をとりましょう」
こうして二人は互いの仕事の為に自分のあるべき場に戻る。

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:51:29 ID:pGgyMobE
「本当は市川さんいてくれれば助かったんやけどな」
はやては思う、いざ新部隊を設立してはやては思った、ある程度覚悟していたが司令官として今ま
でと違い、沢山の部下を効率よく動かす為の手腕は正直大変だった。
「まぁやると決めたんや、ならやってみせる」
病院でかわした約束、それを守るためはやては隊舎に急いで戻った。

―――中将室
「ではこれで」
レジアスは通信を切ると歯噛みする、あの狂人…ジェイル・スカリエッティとの通信は毎度毎度重
度のストレスを生む、レジアスの本音で言うとこうだった…
「誰が好んで貴様のような基地外と手を組む!誰が好んで貴様の言いなりになる!誰が好んで貴様に出資をする!
 誰が戦友を殺した相手にヘコヘコ頭を下げる」

この事は娘には知らせず、自分の独断でやっている…
そして頭を抱える、戦歴が認められ自分が陸課のトップに上り詰めた時の嬉しさと理想と平和の為
燃えた日…そして予算と人員と言う絶望的な現実の前に何度も自殺を試みた日、そして平和のために
家庭を省みず働いた結果ただ一人の娘から受ける憎悪の眼差し、そして悪夢、戦友達から侮蔑の
目で見て自分から離れて行く光景、それにうなされ飛び起きた事も何度もある、そして悪魔との契
約…戦闘機人…ジェイル・スカリエッティ、腐りきった最高評議会。
あの時に…戦友達と笑いあい、自身の信じる正義の為に共に戦ったあの日に戻りたい…レジアスは
強く思った。

―――エルセア・療養所
「市川二佐ですね」
市川の目の前にやってきた男、名刺にはこう書かれていた

「情報局員 沖田 静」

と。
「情報局が何か私に用かね?」
憮然としたまま市川は言う。
「本局のある人物があなたの腕を買ってある部隊の隊長について欲しいと」
「私の腕を買っているとなると…宗方中将からの差し金か」
市川は瞬時に判断する、本局で自分を評価しているのはクリムゾンバーニングで出会った彼しかいないからだ。
「鋭いですね、ええ、その通りです」
「奴の事だ何を企んでいるのか分からないが…よかろう、ではいつまでに準備をすればいい?」
「一週間後またこの場所で」
「分かった」

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:54:33 ID:pGgyMobE
――――そして時は着た。
ジェイル・スカリエッティは自らの欲望の為暴走し、そしてゆりかごは飛び立った…

――――本局
想定していない出来事、管理局を揺るがす大事件に本局は右往左往するばかりであった、
しかしそれを想定内として行動する人達がいた。

―――宗方の部屋
「始まりましたね中将」
ベイツは言う。
「ああ、そうだな…準備は完了している」
「もし失敗したらどうします中将?切腹の介錯なら務めてあげますよ」
ライカーは言う。
「あなたはどうします?」
宗方は言った。
「重要書類持ち出して、反管理局組織にでも身を投じるとでもするか」
「冗談じゃない、そっちは私に任せてください。貴方はその前に、私の盾になって死んでもらいます」
ゲーレンは悪びれもなく言った。
「心得た」
「ドレッドノートならびにオメガは配置につきました」
「では始めようか」
宗方は悪鬼のような笑みを浮かべた。

―――某所
「我々はこれより、研究所に突入、首謀者であるジェイル・スカリエッティの確保に向かう。本部に向かう敵部隊はすでに鬼怒田一佐率いる部隊が防戦に当たっている
 
 …では諸君、管理局は諸君の果すべき義務を待ち望んでいる」

市川は簡単な訓示を行う、新部隊の隊長として鍛え上げた部下達は敬礼を行い、そしてヘリに乗り込んだ。


そして始まる、管理局を変える戦いが―――


以上です。
キング、ニミッツ、スプルーアンス、ゲッペルス、ドノヴァン、フォレスタルは史実にいた人物です

次回
オメガVSナンバーズ
対艦ミサイル+やばいミサイルVSゆりかご
ティアナ、兄の死の真相を知る


570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 13:55:20 ID:pGgyMobE
そして全職人GJ

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:01:53 ID:vQJy6hex
GJです。
たまにこういう黒いのが読みたくなるので丁度いいですw
もろ某メイドスキーの香りが漂ってきますがねwww

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:10:18 ID:086NKU/E
GJ!!です。
宗方の手のひらで皆、踊ってますね。
スカ博士とナンバーズがあっさり、やられそうだ。
出来ることなら、苦しまず殺してあげてくださいw
ゆりかごは質量兵器の嵐に耐えられるのだろうかwww

573 :19:2008/03/25(火) 14:21:45 ID:q5AeuUF2
職人の皆様GJです!!
えらく時間掛かりましたが何とか続きができたんで
14時40分辺りに投下しようと思うんですがいいでしょうか?

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:23:45 ID:O1NVSdaT
>>551
オーフェンが音声魔術の仕組みについて喋らなければ誰も分からんから問題なし。

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:28:28 ID:svSLdLZe
>>572
待ってました!
支援しますです。

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:29:10 ID:9ojqzsCl
573
19氏更新待っていましたよ。
投下されるのを楽しみにしています

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:29:58 ID:svSLdLZe
まちがえた、>>573です。

578 :19:2008/03/25(火) 14:39:42 ID:q5AeuUF2
では投下します


「ん、後はこれを持って行けば任務完了やね。」
今回の任務地は第162観測指定世界やった
任務内容はロストロギア、レリックの確保というもの
その中でAMF搭載の未確認機も現れた
今回現れたんが全部であってほしいんやけど…
って今考えても仕方あらへんか
もうちょい情報がないとなぁ…
さて、気持ちを切り替えてっと
「それじゃ、転送ポートに…あれ?」
「どうしたの、はやて?」
「いや、これ…。」
そう言って近くにあった水晶を拾う
「これって水晶…だよね?」
「さっきの未確認機持っていた物…じゃないよな。」
「こんな色をした水晶など、この世界には存在しない筈…。」
「でもこれ何の魔力反応もないですよね。」
となると唯の水晶なんやけど…何か気になるんよねぇ
「そうだ、アースラにユーノ君がいる筈だから聞いてみたら?」
「そやね。こーゆーんはユーノ君の方が詳しい筈やしね。」
そういえばなのはちゃんとユーノ君の関係って…
昔と何も変わってへん…仲のいいお友達レベルのままや
多分…あの二人の関係は一生あのまんまなんやろうなぁ
「気を取り直して転送ポートに行こか。」

「ただいま戻りましたー。」
レリックの方は渡してきたし、後はここを出るのを確認すれば一安心や
って凄い量の料理があるな〜
「おお、何だこの食事の量!!」
「すごいわねー。」
「このへんはアコース君から。」
「あ、ロッサ来てるんですか?」
「クロノ君と一緒に本局まで護送だって。」
ロッサに挨拶くらいしとこうかと思ったけどクロノ君と一緒やったらお邪魔やね
えーと、ユーノ君は…いたいた
「なぁなぁユーノ君、この水晶見たことあらへん?」
そう言ってさっきの水晶を見せる
「うーん………ちょっと見たことないな。どうしたの、これ?」
「さっき拾ったんや。何の魔力反応もないんやけど何か気になってな。」
「ふーん…じゃあ時間がある時でも調べておこうか?」
「それじゃあお願いな。」
「アースラ本局直通転送ポイントに到着。クロノ君とアコース査察官は転送室から無事出立!!」
エイミィさんから報告が入る
これで一安心やな
「というわけで、みんなは安心して食事を楽しんでねー。」
『はーい!!』
それじゃさっきの水晶をユーノ君に…ってどっかいってもうた
後で渡せばええかな
さっきの水晶を近くにあるテーブルにでも置いて私も食べよ

みんなと集まって食事したりするんはやっぱ楽しいなぁ
集まったりするんは休みとか調整すればええんやけど一緒に任務やるんはあと何回あるか…
「はやてちゃん、どうかしたんですか〜?」
「あ、何でもあらへんよ。」
「主はやて、いくつかよそった物をお持ちしたのですが…。」
「ありがとな、リインフォース。」

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:41:18 ID:svSLdLZe
支援

580 :19:2008/03/25(火) 14:42:14 ID:q5AeuUF2
「いえ。ほら、リインも。」
「ありがとです〜。お姉ちゃん。」
二人はホント仲がええなあ
リインはリインフォースUゆうてみんなはリインと呼んどる
家の末っ子や
私等の中でもリインフォースに一番懐いとる
リインがお姉ちゃんゆうんはリインフォースだけやしね
「もう、シグナム!!あなたはまた…。」
っと、向こうの方でシグナムがフェイトちゃんをまたからかっとる
フェイトちゃん執務官の試験一回落とるからなぁ
あの時はなのはちゃんが大怪我したって連絡が入ったんよね
その時のフェイトちゃんはたしか試験真っ最中やったし…
落ちても仕方あらへんよね…
フォロー入れといた方がええかな
「まぁまぁ、シグナム…。」
「し、試験の時に私が色々心配掛けたりしましたしー。」
「ま…それもそうだな。」
シグナムがからかうのをやめたのでフェイトちゃんも持ち直した
「でも、なのはがすぐに直ったのは悟飯のお陰だよね。」
「うん。悟飯君にはちゃんとお礼を言わないとね。」
なのはちゃんがすぐに回復したんは悟飯が置いていってくれた仙豆のお陰や
なのはちゃんが大怪我したって報告受けた時私は仙豆を持ってなのはちゃんの所に向かった
酷い怪我やったんやけど仙豆食べさせたらすぐに直ってもうた
フェイトちゃんには時間差があったためか、なのはちゃんが直ったって情報が伝わらへんかった
ぶっちゃけそのせいでフェイトちゃんは試験に落ちたんよね
ちょっとした運命の悪戯やね…これは
「そういえば悟飯の居る世界ってまだ見つかってへんのですか?」
ふと思ったことをリンディさんとエイミィさんに尋ねてみる
「ええ、まだ…。」
「ごめんね、必死に探してるんだけど…。」
「あ、いや、ええですよ。」
そう言ったものの気落ちしてまう…
悟飯がいなくなってから五年くらいは経つんやなぁ…
となると悟飯は今十八歳くらやね…
無事っていうのはわかってるんやけど………会いたい…
悟飯………
「………あれ?」
「どうしたの、はやて?」
「今何か光らへんかった?」
何かピカピカって…
「って、あー!!さっきの水晶!!」
「何か光ってるです〜!!」
「でも魔力反応は何にも出てないわよ!!」
さっきの水晶がもの凄い光を発する
思わず目を瞑る
光が収まっってきたので目を開けると大きくなった水晶があり
その水晶に映ってたのは…
「悟飯…。」
オレンジ色の胴着…
紺色のアンダーシャツ…
ちょっとツンツンした短い黒色の髪…
そしてさっきチラっと見えた背中にあった『飯』の染め抜き…
何よりあの顔つき…
「間違いない!!悟飯や!!」
そう言った後みんな水晶に注目する
私ももう一回悟飯の顔をじっと見てるんやけど…
悟飯…めっちゃかっこようなっとる

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:43:34 ID:svSLdLZe
支援

582 :19:2008/03/25(火) 14:44:18 ID:q5AeuUF2
私かてもう十五やし、出るとこ出とるし、引っ込むとこ引っ込んどるし
女らしゅうなってきとると思っとる…
せやから悟飯もかっこようなってるんやろうなぁと思っとったんやけど…
思っとった以上や
心無しか顔が赤こうなっとる気がする
心臓もバクバクしとる
お、落ち着け、私
「あらあら、悟飯君すっかりカッコよくなっちゃって。」
「あの〜、この人が…?」
「うん。孫悟飯君って言って私達の大切な友達で、はやてちゃん達の大切な家族。」
みんな水晶に映ってる悟飯にに色々話しかけてるんやけど…
どうもこっちの声が届いてないみたいなんや…
「………孫の様子…少しおかしくないか?」
そう言われて悟飯の顔を見てみると…悟飯が険しい顔をしとる
どないしたんやろ…
そう思っとると画面が少し遠くなり全体像が見えるようになる
氷山の上に立つ悟飯、その悟飯を取り囲むように三人の男の人が空に浮かんどる
『やっと復興が進んできた町を破壊しやがって。何者だ…貴様等?』
向こうの声はこっちに届いてるみたいや
でもなんか今物騒なこと
『俺は人造人間13号。そっちの大きい方が14号。もう一人が15号だ。』
『な!?人造…人間…だと…!?』
人造人間って…
「お姉ちゃん、人造人間ってなんですか?」
「悟飯のいる世界で破壊の限りを尽くした奴等だ。そのせいで数百億人いた人々が
数百万人にまで減ってしまったと聞いている。だが…」
「そーだよ!!人造人間は悟飯が倒したじゃねえか!!」
そや、人造人間は悟飯が倒した…
『驚くのも無理はない。16号以下の全ての人造人間は処分されたということになっている。』
『なっている…だと?』
『そうだ。他は知んが俺達三体は封印されているだけだった。』
『………。』
『だが数日前に大きな地震があってな。』
『…まさか!?』
『その通り。その地震の衝撃で俺達を管理していたコンピューターが再起動。
そして数日の調整の後、俺達を起動させたという訳だ。』
『貴様等の目的は?』
『孫悟空の抹殺。』
『父さんの!?だが父さんは…』
『孫悟空がこの世にいないことは知っている。だからもう一つの目的を果たさせてもらう。』
『もう一つの目的?』
『レッドリボン軍本来の目的…世界征服だ。その世界征服にもっとも有効なのは力による支配。
そのために町を破壊し、人間どもを殺そうとしたのだがな。』
「な!?」
みんなが驚く
そないなことを実際に起こそうとするやなんて
『ふざけるな!!やっと平和になったんだ!!やっとみんな進めるようになったんだ!!
またあんな地獄のような世界に逆戻りさせて堪るか!!平和は…未来は俺が護ってみせる!!』
『ほう…それはつまり俺達を貴様一人で倒す…と?』
『ああ、そうだ。』
『孫悟飯、貴様のデータはある程度入手済みだ。たしかに貴様のエネルギー値は一般人の
それを遥かに超えている。だが貴様程度では俺達に万に一つも勝ち目はない。』
『それは…どうかな?』
そして
『はあああああああああああ…!!』
逆立った金色の髪、エメラルドグリーンの瞳の色、金色の気を纏った姿…
超サイヤ人になった
『ほう…。』
悟飯が超サイヤ人になった時氷山の端の部分が崩れ落ちる
それが氷の大地に落ちた瞬間、三体の人造人間が悟飯に接近し攻撃を仕掛ける

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:46:28 ID:svSLdLZe
劇場版!?支援!

584 :19:2008/03/25(火) 14:47:22 ID:q5AeuUF2
「悟飯!!」
危ないと言おうと思ったら悟飯は三方向からくる攻撃を両腕と足で防御し
『はあ!!』
気で人造人間を吹き飛ばす
それで吹き飛ばされた14号と15号は氷山に激突する
だが13号の進行方向には氷山が無く、悟飯が13号に追い討ちを掛けようとする
13号は悟飯の攻撃が来る前に体勢を立て直し悟飯の攻撃を腕で防御し蹴りを放つ
悟飯はそれを体を引いて避け、連続で攻撃を放つ
そのまま激しい攻防を繰り返す
途中で14号と15号が復活して悟飯に攻撃を仕掛けようとしてくる
それに気付いた悟飯は当身で13号の体勢を崩して上空に退避する
だが15号が悟飯の進行方向に先回りしておりそこからエネルギー弾を放つ
それを悟飯は体の位置をずらして避ける
今度は悟飯の死角から14号が拳を放つ
悟飯は体を回転させ14号の腕を掌で弾いて距離を取る
その先には13号がおり悟飯に攻撃を仕掛けてくる
悟飯はそれを腕で防御する
その瞬間悟飯の両サイドから14号と15号が接近戦を仕掛けてきた
けど悟飯は三方向からくる攻撃を防御と回避で凌ぐ
「凄い…。」
「三対一っていう不利な状況なのに悟飯君は全然負けてない。」
「悟飯、頑張れー!!」
三方向からの攻撃がほんの一瞬止まった時悟飯後ろに下がる
そして三体の人造人間に向かって連続でエネルギー弾を放つ
それは避けられたみたいなんやけど距離は取れたみたいや
『成る程…こちらのデータを遥かに上回る強さだ…。だが…』
『孫…悟飯…。』
『ソン…ゴハン…。』
14号と15号が悟飯の名前を言う
てかあの二体喋れたんや…
そう思とったら14号と15号の姿が消え、悟飯の後ろに現れる
悟飯には見えてるようで背後に蹴りを放つ
『な!?』
その蹴りが避けられてしまう
蹴りを振り切った瞬間、悟飯は14号に蹴りとばされ、その先に現れた15号に叩き落とされる
悟飯は途中でブレーキを掛けて氷の大地に叩きつけられるのを回避する
その後、近づいて来た13号に接近戦を仕掛ける
『どうした、当たらないぞ。』
『く!?』
悟飯の攻撃が掠りもしない
13号は悟飯の腕を掴み膝蹴りを当てて蹴り飛ばす
蹴り飛ばした先には15号がおり、飛んで来た悟飯を斜め上空に蹴り飛ばす
そしてその先にいた14号に殴り飛ばされ氷の壁に叩きつけられ、氷の壁に少しめり込む
『が!!…ぐ………。』
「悟飯!!」
悟飯は…よかった、無事みたいや
『何故自分の動きや攻撃がこうも簡単に見切られているのか?そう思っているだろう?
教えてやる。俺達の見た映像は全て俺達を管理していたコンピューターにリアルタイム
で送られる。』
『…まさか!?』
『察しがいいな。そう、貴様の行動は全てリアルタイムで分析、解析されている。
その分析、解析されたデータは常に俺達に送られる。』
な、それじゃ…
『攻撃力、防御力、スピード、動きの癖、戦い方、その全てが手に取るようにわかる。
諦めろ…貴様に勝ち目はない。』

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:48:30 ID:svSLdLZe
支援

586 :19:2008/03/25(火) 14:50:15 ID:q5AeuUF2
『誰が…諦めるか!!』
そう言い放ち悟飯は金色の気を纏い直し、体の周囲にあった氷を吹き飛ばし
14号と15号に接近戦を仕掛ける
…悟飯の無事を祈ることしかできへん自分が煩わしい…
私だけやない…みんな助けにいきたいと思っとる
映像が映っとるんやから悟飯の居る世界の座標がわかるかもってシャマルにリンディさんに
エイミィさんが調べてくれてるんやけど…まったくわからへんみたいや
助けに行きたいのに行けない…
これは対応がいつも遅い今の管理局にも言えることや…
………悟飯は必ず勝つって信じてる…誰よりも
せやけど…それでも心配はしてしまう…
まして今は悟飯が圧倒的に不利な状況や…
悟飯…
「………ん?」
「どうした、リインフォース?」
「徐々にだが悟飯が押し始めてきている。」
そう言われて映ってる映像をみな凝視する
………ほんまや
悟飯に当たる攻撃が少なくなって悟飯の攻撃が当たり始めてきとる
「いいぞ、いけ悟飯!!」
次第に悟飯が有利になってくる
『馬鹿な…計算ミス!?…いや違う、これは…こちらの計算を上回る速度で進化、成長
しているのか!?この短時間で!?』
戦況はもう悟飯が完全に押してる
『これが…戦闘民族…サイヤ人…。』
急に14号と15号が後ろに下がり連続でエネルギー弾を放つ
悟飯はそれら全てを避ける
その間に14号と15号は氷の大地に降り、悟飯も同じように降り立つ
睨み合っている時に15号が懐から…お酒?…らしきものを取り出し飲み始める
それを飲み終えて懐にしまった後、14号と15号は斜め後ろ上空に飛び去った
悟飯もそれを追おうとして
『S.Sデッドリィボンバー!!!!』
突如、上空にいた13号が血ように赤い大きなエネルギー球を悟飯に向けて放つ
悟飯はそれを避けようと
『避けても構わんが、それが地球に激突した場合地球の半分は跡形もなく吹っ飛ぶぞ。』
『何!?』

「なんやて!?」
「そんな!!」
「卑怯な!!」
悟飯は避けるのをやめてその場に留まり、むかってくるエネルギー球を受け止める
『ぐ…ぐぐ…ぐ………ぐ…ぐ…!!』
少しずつ悟飯は後ろに滑っていく
「悟飯君!!」
「頑張れ!!」
『ぐ…ぐぐ…ぐ…!!』
「悟飯!!」
「踏ん張れ!!」
『ぐ…ぐぐ…!!』
「孫!!」
「あともう少しよ!!」
『う…お…お…おおおおおおおおおおおおおお!!!!』
悟飯はそれを斜め後ろ上空に投げ飛ばした
「やった!!」
『ハァ…ハァ…ぐあ!!』
「悟飯!!」

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:51:09 ID:svSLdLZe
支援

588 :19:2008/03/25(火) 14:52:39 ID:q5AeuUF2
一時的無防備になった悟飯に14号と15号が体当たりを当てて悟飯を吹き飛ばす
悟飯は氷山に叩きつけられ、体勢を立て直す前に14号と15号が連続で拳を叩きつける
そのまま悟飯は氷山にめり込み、氷山が崩れる
「悟飯!!」
悟飯はどうなったんや
「悟飯…あ!!」
悟飯の埋もれてると思われる場所から光が溢れ出す
大きな爆発音がしたのと同時に無数の氷の塊が吹き飛んでいく
その氷を目晦ましにし、飛び出してきた悟飯が15号を殴り飛ばす
悟飯は飛んでいった15号を追いかける
すぐに追いついた悟飯は15号に向かって
『だだだだだだだだだだだだだ!!』
連続で拳を放ち
『だああありゃああああああ!!!!』
また思いっきり殴り飛ばした
そしてすぐさま両手を合わせてエネルギー波を放つ
『はあ!!!!』
悟飯の放ったエネルギー波は15号に命中し、15号をある程度吹き飛ばした後爆発を起こす
そして煙が晴れる
「健在!?」
15号はボロボロになりながらも立っていた
『フッフッフッフッフッ…フ…ッ………フ………ッ…………フ…………』
だがすすぐさま爆発した
辺りにはチップとかタンクとかコードとかが散らばる
その数瞬後、背後から14号が襲い掛かる
悟飯はそれを前に一歩出て避け、体を反転させバック転で距離を取った後14号に向かって突っ込んでいく
そして悟飯と14号が一瞬交差する
その数瞬後14号が爆発する
辺りには15号と同じようにチップとかタンクとかコードとかが散らばる
そして悟飯は上空に行き13号と向かい合う
『14号と15号を倒したか。』
『次は貴様の番だ。』
『フフフ、それはどうかな?』
『何?』
『パワーアップができるのは貴様だけではないということだ。』
13号が少し手を動かすと先ほどのチップとタンクが13号目掛けて飛んでいき吸収される
『な!?』
『ハアアアアアアアア!!!!』
そして13号は肩と胸元は白銀色の肌で他は青い肌、逆立った赤い髪、
少し巨大化した体、瞳の色は全て黄色という姿に変貌する
『さて、どうやって殺してほしい?』
『なめるな!!』
悟飯は13号に接近し連続で拳と蹴りを当てる
『はあ!!!!』
最後に渾身の力を籠めた拳を放つ
けど、13号はまったく微動だにしてへんかった
『何!?』
「そんな!?」
13号は左手で悟飯の顔を鷲掴みにして右手で悟飯のお腹を殴る
『ガハ!!』
悟飯が血を吐き出す
「悟飯!!」
13号は悟飯を掴んだまま急降下し、悟飯を氷の大地に叩きつける
その衝撃で氷の大地は真っ二つに割れ、悟飯が海の中に沈んでいく
………悟飯が上がってこない

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:53:46 ID:svSLdLZe
トランクスはいるのか?支援!

590 :19:2008/03/25(火) 14:55:08 ID:q5AeuUF2
「悟飯!!」
悟飯は…
『はああああああ!!!!』
海から悟飯が猛スピードで上がってくる
そして、13号の顎に膝蹴りを当て、首に回し蹴りを放つ
その後、後ろに下がり両手を合わせてエネルギー弾を放つ
そのエネルギー弾は13号に命中し、大爆発を起こす
「やったのか?」
『な!?』
突如煙の中から13号が現れ悟飯を殴り飛ばす
『うわあ!!』
殴り飛ばされた悟飯は氷山を三個ほど貫通し、その進行方向に現れた13号に斜め上空に
蹴り飛ばされ、また進行方向に現れた13号にハンマー打ちで斜め下に叩き落とされる
氷の大地に叩きつけられる前に悟飯はブレーキを掛けて空中に留まる
『これならどうだ!!かぁぁぁぁ…めぇぇぇぇ…はぁぁぁぁ…めぇぇぇぇ…』
悟飯がかめはめ波を撃つ体勢に入る
13号は何もせず佇んでいる
『波ああああああ!!!!』
悟飯がかめはめ波を撃った瞬間、13号は自分からかめはめ波に向かって飛んでいき
かめはめ波の中に入っていった
『な!?』
「そんな!?」
「嘘だろ!?」
13号は少しずつ悟飯に近づいていく
『ぐ…ぐぐ…ぐ…!!』
悟飯も堪えようとしたんやけど、13号は悟飯の近くでかめはめ波から上半身をだして悟飯を殴り飛ばす
『うわあ!!』
殴り飛ばした悟飯を13号が猛スピードで追いかけ、悟飯の真横に来た瞬間
『が!!』
膝蹴りを当てて上空に吹き飛ばす
13号は先に上空に来ており、悟飯が目の前きたら悟飯の胸倉を掴み動きを封じて何度も悟飯の顔を殴る
「悟飯!!」
何発か殴った後、13号は悟飯を投げ
『S.Sデッドリィボンバー!!!!』
先程見せたよりも大きい血のように赤いエネルギー球を悟飯に向けて放つ
そしてそれは悟飯に命中し大爆発を起こす
「悟飯!!!!」
『か………は…………。』
煙の中から悟飯が出て来た
でも悟飯は…上半身の胴着が全部吹き飛び、傷だらけで、ボロボロやった…
そのまま落下し、氷の大地に落ちた瞬間、超サイヤ人でなくなる
『ぐ…ぐ……ぐぐ…!!』
何とか悟飯は立ち上がろうとしているが、その前に13号が現れる
「もう…やめて…。」
13号は悟飯の顔を掴んで投げ飛ばし、悟飯の真横を走りながら肘打ちと膝蹴りを連続で当て
また悟飯の顔を掴んで投げ飛ばす
悟飯は氷の崖の中を何度も跳ね返りながら氷の大地に落ちる
『が………ぐ……!!』
悟飯は何とか立ち上がるがその瞬間エネルギー波が悟飯に当たる
『うわあ!!』
悟飯氷の大地転がるように吹き飛びを滑りながら止まった
13号は悟飯に近づき首を掴んで持ち上げる
『が……あ…あ……ああ………。』
『地球最強の男もこれで最期か…。あっけなかったな。』
そう言った後13号は更に力を籠める
『あ…あ……ああ………あ…………。』

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:55:40 ID:svSLdLZe
支援

592 :19:2008/03/25(火) 14:57:15 ID:q5AeuUF2
「はわわわわわわわわわ!!」
「やべえんじぇねのか!!これ!!」
「おい!!しっかりろ!!孫!!」
「気をしっかり持て!!」
「悟飯!!」
「悟飯君!!」
このままじゃ悟飯が死んでしまう
いや…いやや
悟飯が死んでしまうなんて
いや
悟飯
悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯悟飯
「悟はあああああああああああああああああああん!!!!!!」















『悟はあああああああああああああああああああん!!!!!!』
「!!」
気付いた時には俺は13号を蹴り飛ばし、その反動で奴から距離を取っていた
「ゲホ!!ゲホゴホゴホ!!ゴホ!!…はぁ…はぁ…はぁ…。」
何だ…今………はやての声が………聞こえた…
幻聴………いや、今もはやての声が耳の奥で響いてる…
だけどはやての気は…感じない…
………そういえば…あれから…もう五年も経ったのか…
みんな…元気かな…
「まだそんな力が残っていたのか!!」
13号が俺の近くまで来ており、右ストレートを放ってくる
俺は左手を翳してそれを受け止める
「何だと!?」
そうだ…俺はまだ…死ぬわけにはいかない
平和を護るためにも…あんな地獄のような世界を繰り返させないためにも
そして…はやてやみんなにまた会うためにも
「はあああああああああああああああ!!!!」
俺は…今出せるだけの気を開放し爆発させ再び超サイヤ人になる
………自分でも不思議なくらい気が溢れ出て来る
俺が立ち上がるとのと同時に13号は右手を引っ込める
「ガア!!」
今度は左ストレートを放ってきたので、それに合わせる様に右ストレートを放つ
俺と13号の拳がぶつかり合う
「ウオ!!」
押し勝ったのは俺の方だった
13号が体勢を崩した瞬間に回し蹴りを放ち蹴り飛ばす
そして13号に一歩一歩確実に、そしてゆっくり近づいていく
「馬鹿な!!何だこのエネルギー値は!?この戦闘力は!?ありえん!!計算を遥かに上回る強さ!!
ありえん!!ありえない!!貴様、一体何なんだ!?何者なんだ!?」

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 14:59:12 ID:svSLdLZe
超サイヤ人孫悟飯だ!支援!

594 :19:2008/03/25(火) 14:59:27 ID:q5AeuUF2
「俺は、サイヤ人の誇りを持った地球人だ!!!!」
そう言い放ち気を更に開放すると氷の大地が割れ、俺と13号の周りは海だけになる
「貴様のような奴にこの星を…この地球を滅茶苦茶にされて堪るか!!」
「ク…オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
13号は狂ったかのよに俺に突っ込みながら拳を放ってくる
「はあああああああああああああああああ!!!!」
俺も全身全霊を掛けた拳を放つ
「ガ!!」
13号の放った拳は俺の頭上にあり、俺の放った拳は13号の胴体を貫いた
「ガ…ア…ア…ア…」
突如13号の体が光り始める
「!!」
俺はすぐさま拳を引き抜き13号から距離を取る
俺がある程度の距離を取ったのと同時に13号は大爆発えお起こす
その後、近くにあった氷の大地に着地し超サイヤ人を解き両膝に両手を掛ける
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ………勝った……。」
危なかった…一歩間違えてたら確実に死んでた…
あの時はやての声が聞こえてなかったら俺は…
「ん?」
ふと視線を感じて顔を上げてみたら空にはやての姿が映っていた
はやてだけじゃなく、シャマルさん、シグナムさん、ヴィータ、ザフィーラさん
リインフォースさん、なのは、フェイト、ユーノ、アルフ、エイミィ、リンディさん
それに…リインフォースさんに似てる…妖精?小人?みたいな人も映っている
………幻覚…じゃないな
はやてになのはにフェイトにユーノにアルフは大分印象変わったなぁ…
ってあれから五年も経ってるから当然か
俺も成長したしね
でも、アルフは何か小さくなったみたいだけど…
そうやってみんなのことを見てるとはやてと目が合った
もしかして俺のこと見えてるのかな?だったら声も届くかな?
「ありがとう、はやて。お陰で助かった。」









『ありがとう、はやて。お陰で助かった。』
「え?」
悟飯と目が合った思うたら悟飯がそう言ってきた
「もしかして悟飯君からもこっちの様子が見えてるんじゃない?」
「ホンマ!?」
そうなら悟飯と話たいことが山ほどある
「あ、あんな、悟飯」
いきなり水晶全体に罅が入る
「ちょっとまって!!」
「まだ壊れんな!!」
私等の願いも空しく水晶は粉々になってしもうた
「あ…。」
「悟飯君の世界が見つかる手がかりになるかもしれなかったのに。」
たしかに、ちゃんとしたとこで調べたら何かわかったかもしれへん
でも

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 15:00:08 ID:svSLdLZe
支援

596 :19:2008/03/25(火) 15:01:27 ID:q5AeuUF2
「でも、悟飯は無事やった。」
そう言っていつの間にか流れそうになってた涙を拭う
途中凄くハラハラしたんやけど悟飯は勝った
「悟飯が無事がわかっただけでも十分や。それに…」
「それに?」
「えへへー、内緒や。」
「ええー!?何それ!?」
みんなには聞こえへんかったのかもしれへんけど私にはちゃんと聞こえた
水晶が砕ける瞬間、悟飯が『必ずまた会える。』って言うたのを
悟飯がそう言うとなんでか本当に信じられる
理由なんてないんやけどな
でも、私は信じる
…もしかしたら…そう遠くないうち会えるかもしれへん
これは私の勘やけどね

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 15:02:12 ID:svSLdLZe
支援!

598 :19:2008/03/25(火) 15:05:39 ID:q5AeuUF2
投下完了です

スランプって一度嵌ったらほんと、中々抜け出せないなぁ
どんな相手にもたった一人で挑むというのも未来悟飯の一つの魅力だと
思ったりしていたりします
一応次回辺りで再会させる予定でいたりします

支援どうもでした!!

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 15:11:21 ID:svSLdLZe
GJでした!
再会のときトランクスや、可能性低いかもだがビーデルでてきて
修羅場ったりしないかとかいろいろ想像して待ってます。

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 15:14:10 ID:9ojqzsCl
更新お疲れ様でした。
今回の悟飯の敵は映画に出てきた人造人間でしたか。
次回で再会させますか。楽しみに待ってます。

601 :一尉:2008/03/25(火) 15:22:13 ID:Q2m0p8Bd
ふむこつちも支援たな。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:24:14 ID:PJkVELVg
>>579
クロス先マンセーがしたいならどっか他所でやってください。
まずクロノが信じてるのは管理局の正義じゃなくて自分の信念ですし。
そもそもクロノが努力したのも自分の信念が絡んできてますし、そんな(認められたいから努力する)キャラでは断じてないです。
あと、執務官資格を11歳でとるって十分に偉業ですよ?
半年に一回、筆記実技で分かれていてそれぞれ合格率15%以下という難関ですし、
フェイトですら2回落ちる難関です。
第一常識的に考えて、PT事件にしろ闇の書事件にしろ、その手柄(なんかいやな言い方ですが)は
アースラのものでしょう、あの状況なら。


603 :602:2008/03/25(火) 17:25:04 ID:PJkVELVg
ごめんなさい、安価ミスです
>>570です

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:27:37 ID:OhLxwwv0
>602-603
とりあえず餅付け。
そんで議論はそれ相応の場所でな。

605 :602:2008/03/25(火) 17:35:01 ID:PJkVELVg
議論というか、なんかクロスが一方的で、なのはが踏み台になりすぎてる気がしたもので
設定改悪にもほどがあるんじゃないかと。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:36:15 ID:38ybHzpX
>>602
避難所の行く前にひとつだけ目に付いたので。

「常識的に考えて」は禁句だ。
管理局に、常識的に考えておかしい箇所は多々あるんだから。

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:43:00 ID:GlH6O4jV
>>605
せめてどの作品の事なのか教えてほしいんだが

608 :602:2008/03/25(火) 17:49:45 ID:PJkVELVg
>>607
>>570です

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:55:08 ID:1HwQE34E
570 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/25(火) 13:55:20 ID:pGgyMobE
そして全職人GJ

すまん、俺達にもわかる言語で説明してくれ

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:55:22 ID:UbKubj89
>>608
気持ちはわかるが、まああの職人氏はいつもあんな感じだ。

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:55:53 ID:lmLbumKS
ログが壊れてるかなにかしてるから取得し直した方がいい。あと出来ればウロスで。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:56:31 ID:UbKubj89
>>609
真祖の人氏だろ。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:56:36 ID:GlH6O4jV
>>608
ああ、コテ付けてないからただの感想かと思ってたスマソ

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:57:03 ID:086NKU/E
確かに、なのは達には優しくない世界観だけど私は結構楽しめましたよ?
人間の醜さとかが見れて。六課に対する陸の感情は多分あんな感じだと思うしw
楽しめるか楽しめないかは人それぞれか・・・。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 17:59:36 ID:ZGPQRYob
遠まわしにNGしたいからコテかトリつけろと言いたかったんだろう

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:07:09 ID:+MnTfbvw
二次創作でもし○○だったらってのやってんだから
背景が原作と違うとか設定視点だけで文句を言うのは筋違い
それこそ「(闇の書で)何故だかロボットも蒐集できてページが埋まりました」なんて
人として常識疑う理屈付けすら成り立たない厨改変でもなければ
その要素一つ取って非難するには不十分

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:08:20 ID:GlH6O4jV
聞いた自分が言うのも何だけど続きはウロスでな

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:15:29 ID:b7b6Ca2K
>>616
設定っていうか『クロノ・ハラオウン』ってキャラクターの根幹にかかわる信念が改変されてるんだが…
これじゃ本当に『ただ名前を借りただけのオリキャラ』じゃね?

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:17:37 ID:38ybHzpX
『ラッド・カルタスという名前のオリキャラ』で悪かったな!?

いやでも、これ以降は避難所でお願いします。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:31:04 ID:+MnTfbvw
もしクロノがヘイト級にヘタレ(完全に別人化)だったら

そんなifだって(面白いかは別として)アリだ
結果として面白い話になればそれはそれ
最後まで行って面白くないならそう評すれば済むだけ
そう設定した事自体にはなんら非難に足るいわれ無し

他との設定上のバランスを失い話がぶち壊しとか
そんな非難なら筋も通るが問答無用に「原典から改変するのはおかしい」では
二次創作読み書きする意味そのものが無い

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:31:39 ID:IWdzcpHh
>>618
以前にも、オマエと同じ指摘をした人がいたような気がする
同じ職人の作品だったような

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:36:38 ID:ZGPQRYob
原作者以外がキャラ書いた二次創作なんて全部
名前借りたオリキャラに決まってるだろ・・・常識的に考えて・・・
黙ってNGに放り込めよ、前からって言うなら変える気も無いんだろ

つ ウロス
つ 避難所



623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:39:01 ID:b7b6Ca2K
>>620
うん、そうですね。
その改変を楽しむのが二次創作というジャンルだと言うのに、
好きなキャラだけに感情的になってしまったようです。

真祖の人氏には申し訳ない事をしました。
本当にすみませんでしたm(_ _)m

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:42:47 ID:kLkc6T25
とりあえず書き手は投下時はコテつけてくれ。複数作品を書いてる人はトリもつけてくれると助かる。

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 18:50:50 ID:yMzJQaUV
だな。コテがあると読み易さが段違いだ
さらに投下している作品名だと尚分かり易い

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:23:04 ID:fPdzQ++7
>>598
GJ!!着々と時が進んでいますね。次はStS編か?
楽しみにしています。

>>471
ヴァッシュが魔導師か……格好いいんだろうな。
使う魔法はなんだろうな。

>>544
GJ!コーラサワーか……ファンには悪いが刹那の他にもなのは達隊長陣にしばかれる
彼が個人的に見てみたいw

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:27:49 ID:fxJNcyOg
19氏キターーーーーーーーー!!!!!!
ずっと待っていたよぉぉぉぉ(´;ω;`)

GJ!!!

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 19:28:51 ID:mpVlF0kA
>>624
書き手「以外」は、、って読んでしまった。
あー、、びっくりした。そろそろ寝ないとやばいわ。

629 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/25(火) 19:48:58 ID:JqK4nybu
予告がなければ8時頃から武田道場のSSを投下してもよろしいでしょうか?

630 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/25(火) 20:01:03 ID:JqK4nybu
そろそろ投下します。

魔法英雄(ヒーロー)リリカルBASARA 武田家の日常、熱血!武田一瞬館 名物、百人組み手編

「ぬぅおりゃあぁぁ」
開始早々、真田幸村は走っていた。
先ほどからスバルと共に、親方様である武田信玄から試練が与えられた。
幸村はスバルのマッハキャリバーのスピードにも劣らないスピードで突っ走る。
「ゆ、幸村さん。そんなに走ってると危ないですよ」
しかし、スバルの静止も聞かずにそのまま走り続ける幸村。
いったい、どうやって止まるのだろうか……
そのときだった。スバルの目に第一の関門が見えた。
あれが最初の試練の門。
スバルは門の前でカッはきゃリバーを停止させて止まる。
「たぁのもおおぉぉーーーー!!」
幸村も門の前で止まろうとするが、スピードが付きすぎ、きいぃぃぃーー!っと火花を散らしながら滑っていき、扉の前を通り過ぎる。
「だからいったのに……」
スバルはそれを半ば呆れながらみるが、何とか動きを止める事ができた幸村。
すぐさま入り口の前に立ち、とう!高く飛び上がり、第1の試練の間の中央へと立つ。
スバルもすぐに第1の間に突入する。
「この真田幸村とスバル・ナカジマ。いかなるような試練をも乗り越えて見せようぞぉ!!」
(勝手に名前言われてるし……殿ってつけるんじゃないの?)
ま、いっかと思いながらも前を見る。
第1の間と書かれた門以外には何も変わったものはない。
辺りを眺めていると、突如どこからか声が聞こえてきた。
『良くぞここへ参った。これより武田名物、武田漢祭りを開催する!!』
上を見ると、門の上にスピーカーのようなものがあり、そこから信玄の声が聞こえた。
「漢祭り!?私は女の子だよ!!」
しかし、そんなスバルの叫びも通じずに試練は開始された。
まず最初に現れたのは、おびただしいほどの兵士達だった。
どれもこれも同じ鎧を着ていて、それが武田軍の兵士であるという事がわかった。
「まずはこれじゃ!武田名物!百人み組手、開始!!」
名物って……とスバルは前を見るが、ふと突っ込みたいことがある。
「どう考えても、200人はいるんだけど……」
まあ、大体あの人が言うことは解っている。
おそらく、信玄さんは一人100人といっているのだろう。
だが……
「これ、ある意味ゆりかごでの戦いよりきつくない?」
ようは200対2。
数からしてこちらが圧倒的に不利。
これならまだ以前の戦いのほうがましなんじゃないかとおもえてきた。
それに、どうやったらあの訓練スペースに200人以上の人が走り回れることが出来るのだろうか……
おそらくこの階だけでも他に部屋はいくつもあるはず……
突っ込みたい事はまだまだあるが、まあやるしかない。
『これは武田漢祭りの基本じゃ。まずは100の漢の荒波にもまれよ』
(なんか、微妙に特訓方法がなのはさんに似てる……ここまでむちゃくちゃじゃないけど……)
スバルはそう思いながら100人に囲まれる形となった。
「ぬぅおぉりゃあぁぁーーーー!!」
しかし、その中でも幸村は全力全開。フルパワーで駆け巡る。
スバルもそれに負けじと、100人の漢に突っ込んでいった。

631 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/25(火) 20:03:13 ID:JqK4nybu
「くしゅん!」
なのはは突然くしゃみをし、う〜〜、と鼻をさする。
(風ひいたかなあ?)
確かに、J・S事件が終わっても休みがあるとはいえ、ひっきりなしに訓練をしている。
体調を崩しても別におかしくはない。
(後でシャマル先生に見てもらおうかなあ)
そんな事を思いながらなのははモニターをみる。
「うわぁ……すごい光景ですね」
その光景を、別の場所からモニターでエリオたちは見ていた。
スバルと幸村を取り囲むように布陣されている200の漢達。
これは、なのはさんの教導よりも厳しい気がする。
「なあに、これはまだ序の口よ。この試練の山場はこれから」
そ、そうなんですか……とキャロはあっけに取られてその光景をまじまじと見る。
これでまだ序の口って……一体これからどんなものが待ち受けているのだろうか……
ふと、信玄は上を見上げる」
「佐助!」
「ん、呼んだ?」
ふっと、突然エリオとキャロの間に何かが降ってきて、二人は驚いてその人、猿飛佐助を見る。
上から降ってきた、ということは……と二人は上を見る。
そこには、勿論天井しかない。
一体、いつからあそこにいたのだろう。
「これより、おぬしに特命を与える」
「特命って……あれ?」
何か心当たりがあるのか、とても嫌そうな顔をする佐助。
だが親方様の命、嫌ともいえないし言う勇気もない。
それと、と信玄はある人物を見る。
「おぬしにも協力してもらいたい、ギンガ殿」
「……え?」

「はぁ……やっと終わった……」
スバルはふぅ、とため息をして周囲に倒れた100人の漢を見る。
何とか100人を倒す事ができた。
幸村は既に終わらせていて、これからのために準備体操をしていた。
『そこまでい!』
その時、スバルが終わるのを待っていたかのように信玄からのアイズが会った。
これで最初の試練は終わりだろうか……
『見事、されど武田の真髄はここからよ』
いや、まだらしい。
今度はなんなのだろう……とスバルは身構える。
『皆の者!気合!気合じゃあ!!』
城内に木霊する信玄の熱き叫び。
一体何が……
「う……親方様が呼んでいる」
「うう……」
「親方様……」

632 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/25(火) 20:06:48 ID:JqK4nybu
なんと、先ほど倒した兵士達がまた立ち上がりだしたのだ。
なんという根性。
そして、親方様をここまで慕うなんとも熱き心を持っているのだろうか。
「気合!気合だあ!」
「ああ、気合だ!!」
「まだまだいけるぜ!!」
「燃えてきたぞ!!」
「熱く燃えるぜ!!」
「いくぞぉ!!」
「「「「「おおおおおぉぉぉぉーーーーーー!!!」」」」」
さらには何か赤いオーラまでも発している。
その気迫に、スバルはたじたじとなる。
(な、何なのこの人たち……)
思えば、J・S事件でも彼らは不屈の勢いでガジェット達をもろともしない活躍を見せた。
はっきりいおう。正直な話、局員は邪魔だった。
それを見たスバルの父ゲンヤは「管理局はああいう人が上にたつべきなのかも知れねえな」とつぶやく。
その話を聞いたとき、スバルは信玄が治める管理局を想像したが、途中でやめてしまった。
考えても見てほしい。
確かにその活力、精神力はすさまじいものがある。
しかし……
「皆の者、出陣じゃあ!!」
「「「「うおおぉぉぉぉーーーーー!!」
「我々は管理局だ!!おとなしく投稿しろ!!!」
「提督殿!艦長殿!部隊長殿!!果たして見せましたぞおおぉぉぉーーーー!!!」
「うむ、見事なり!天晴れ!天晴れぃ!!!」
……正直、暑苦しい事この上ない。
だが、この熱さが彼らの強さの源でのあるのだが……
「負けるかあ!!みなぎるぁああーーーーーーーー!!!」
そして、幸村も負けじと燃え上がっている。
おそらく、この室内は外の気温よりも遥かに高い事だろう。
本来なら、この場の雰囲気についていけないのだが……
「よし、私もいっくぞーーーーー!!」
さっきまで珍しく突っ込み役に回っていたが、周りの熱気に感染されたのか、スバルまでも燃え上がっていった。
そして、百人組み手、第2ラウンドが開始された……

「なによ、あれ……」
その問い、モニターの前のティアナはモニターの光景に唖然となる。
先ほどまで倒れていた兵士達が、信玄の渇一つで兵士全員が立ち上がり、燃え上がっているのだ。
これには流石の隊長陣も唖然となるしかない。
いったい、どのような教導を行ってきたのだろうか、教導官のなのはは大いに興味があった。
が、教わっても絶対にまねできないし、自分には自分の教え方がある事を知っているのであえて聞かなかった。
「けど、スバルもスバルね、思いっきり感化されちゃってるし……」
ティアナは相棒の少女が幸村と同じく楽しそうに戦っている姿を見てため息を付く。
まあ、そうでもしないと絶対にあの空気にはついていけないだろう……
「それよりも佐助、首尾のほうは」
「勿論完璧。といいたいところだけど、お嬢さんにあれはちっとキツクない?」
そういって、佐助は何故か妙な仮面をつけながらギンガを見る。
ギンガは恥ずかしくて俯いたままだ。
さらにはこの仮面をつけてスバルの前に立つなど……
だが、ギンガとしても今の状態のスバルとも戦ってみたいというのもあった。
急激に成長している妹の力、この身で知っておきたい。
だからこそ協力したのだが……
「ま、運がなかったと思って諦めるんだな。俺だってかなり恥ずかしいんだぜ」
そういって、なぐさめるようにぽんぽんとギンガの肩をたたく。
ギンガはそんな佐助に、ただ「佐助さん、それはセクハラです」とだけつぶやく。
予想外の言葉に佐助はちぇっと慕うとするが、モニターをみて。
「けど、そうするヒマなんてないみたいだな、そろそろ全滅させそうだからな」
そう言って、佐助は特別任務に向け走り出し、ギンガも嫌々だがその後を突いていく。

633 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/25(火) 20:08:35 ID:JqK4nybu
「か、勝った!……百人組み手、完!!」
スバルはぐっと握りこぶしを作り、再度倒れた兵士達を見る。
だが、流石に疲れた。
これ以上信玄からの渇もなさそうだし、この百人組み手は終了のようであった。
『そこまで!天晴れぃ!!』
再度聞こえてきた信玄の賞賛。
どうやら、これで百人組み手はこれで終わりのようであった。
さて、次は何が待っているのか、
『続いて2の試練を開始する。この者たちを見事捌いてみよ!』
その時、目の前の扉が開き、そこには一組の男女がいた。
「ようこそ我が道場へ……」
「この試練、見事耐えれるかしら?」
「忍風迅雷、天狐仮面」
「剛拳粉砕、地狸仮面」
びし!と決めポーズをとる二人に、スバルは唖然とその二人を見る。
見ただけでかなり恥ずかしそうなのが見て解る。
特に地狸仮面とか言う女性……いや……
「ギン姉、なにやってるの?」
狸の仮面をかぶった自分の姉をスバルは心底不思議そうに見た。



これにて投下完了。
なんか、やはり武田軍は熱い。
うん、スバルならあの中にほうりこんでもそのうち馴染むと思うんだ。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:17:10 ID:dMEdihRv
GJ!!

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:22:09 ID:K64kDEUt
GJ!!
銀河さんが・・・いたたまれない人に・・・。
これは恥ずかしいでしょうなー。

636 :一尉:2008/03/25(火) 20:27:24 ID:TTHW530T
うむOKだな組み手だな。

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:34:54 ID:4v+0uiLV
真祖の人の見てて浮かんだ疑問なんだが、
原作の延長線上ではなく作者が新たに作った設定でキャラを貶めるのはヘイトだと思うんだが、
ヘイト系はあまり歓迎されないこのスレ的においてこの作品ってどうなの?
かなり黒に近いグレーだと思うんだが

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:39:18 ID:fPdzQ++7
GJ!
武田軍な管理局員……嫌過ぎる〜w
ギン姉は絵で見てみてえw

>>620
個人的には作者に悪意が無ければ、大丈夫かな?

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:46:02 ID:yMzJQaUV
>>637
それが読むに耐える作品ならマンセーでもヘイトでもアイレムでも構わない派
それはさておきウロスいこうぜ?

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 20:51:52 ID:xliSLPR3
>>639
3つ目はどういう意味合いだ?
もしかしてエロスか?
、、、波動砲浴びてくる

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:00:48 ID:yMzJQaUV
「希望とは最大の災厄である」的な。
いや、ここじゃエロスの権化として扱われてるけどさw

642 :Strikers May Cry:2008/03/25(火) 21:26:50 ID:hh7QTUs8
さて、今から十時までって空いてるよね?
今から最後の確認をして、少なくとも十時までにリリカル・グレイヴの第八話を投下する。

今回でやっと地上本部襲撃の話が終わるぜ‥‥

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:29:22 ID:086NKU/E
支援しますw
個人的にはマイン・ザ・EG・マインのその後が気になるw

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 21:33:46 ID:6xPybRp9
おk予約理解したぜ!

おい!リリカル・グレイブが十時に投下されるぞぉぉぉぉ!

645 :Strikers May Cry:2008/03/25(火) 22:01:17 ID:56Gpof4y
では投下としゃれこみますか。

リリカル・グレイヴの第八話で、今回は遂にリリなのキャラが‥‥

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:01:55 ID:45Z6EbGJ
キターーーーー!!!
裸で待つとしよう。

647 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:03:02 ID:56Gpof4y
魔道戦屍 リリカル・グレイヴ Brother Of Numbers 第八話「地上本部襲撃(後編の2)」


燃え盛る炎、瓦礫の散乱する法の党の内部を腕に傷ついたギンガを抱えて走る一人の男がいた。
その男はツギハギだらけのコートに顔にも大きなツギハギを刻まれ、両の目には大きな眼帯で塞がれている。
この男の名は屍十二、盲目の死人兵士。
その十二の後ろには上にスバルとティアナの二人を乗せて宙を舞う一つのエレキギターがいる。
これはロケット・ビリー・レッドキャデラック、ギターに憑いた亡霊である。
この奇妙な一団はオーグマンの群れを撃退後、ギンガを安全な場所まで搬送する為に現在地上本部内部を移動中なのだ。
そんな中、十二の腕の中のギンガが目を覚まそうとしていた。


「んぅぅ‥‥あれ? ここは‥」


十二の腕に抱かれていた少女、ギンガ・ナカジマが目を覚まして朦朧とする意識の中で口を開いた。
そんな彼女に対し、十二は顔も向けずに声をかける。


「起きたか?」
「はい‥‥あの‥あなたは?」
「屍十二、訳合ってここに来た死人だ。今てめえらを安全な場所まで運んでる最中ってところだよ」
「死人? あなたはいったい‥」


十二の言った死人という言葉に思わず聞き返すギンガ、だが十二はそんな事などお構い無しにギンガに言葉を続けた。


「まあそんな事ぁどうでも良い、てめえらに聞きてえ事がある」
「は、はい‥‥」
「キャロ、キャロ・ル・ルシエって奴を知らねえか?」
「へっ!?」


十二の口から出たのはギンガに聞き覚えのある人間の名前だった。ギンガは十二の意外な言葉に思わず素っ頓狂な声を漏らしてしまう。
キャロという名前にスバルとティアナも反応して十二に声をかけた。


「あ、あの‥‥ちょっと良いですか?」
「‥‥屍さん達ってキャロの知り合いなんですか?」
「ああ、俺とジュージがここに来た理由の“一つ”はキャロに会う為さ。君たちもあの子の知り合いなのかい?」


スバルとティアナの問いかけにギターに憑いた幽霊ビリーが口を開く(と言っても、人間の形態の身体を消して空飛ぶギターになった彼に口は無いが)。


「一体どういう関係なんですか?」
「ああ、なんて言うか‥‥」


スバルの質問に答えようとするビリーの言葉が十二の言葉に遮られた。
それは彼らしからぬ小さな声だった。


「‥‥‥ファミリー(家族)だ」
「えっ? 屍さん‥‥今なんて‥」
「ちょっと黙ってろ」


ギンガの言葉を制して十二は立ち止る。

648 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:04:48 ID:56Gpof4y
全員の視線が正面に向けばそこには無数のオーグマンが待ち構えていた。
あともう少しで外に出れるというのになんという間の悪さか、ギンガは恐怖に身体が強張るのを感じる。
そんなギンガの身体を十二は片腕でギュッと抱き寄せた。


「あ、あの‥‥屍さん?」
「いいから黙って掴まってろ」


十二はドスの効いた低い声でそう言うともう一方の手をオーグマン達に向ける。
手の先には高温の赤い炎が集まり、凄まじい力が収束していく。


「てめえら‥‥‥‥散れ」


十二が呻くような言葉を漏らしたその瞬間、眼前にいた無数のオーグマンが爆ぜ飛んだ。
その攻撃を視認できた者は誰もいない、これこそは十二の用いる朽葉流の技の一つ砲砕(ほうさい)。
手に溜めた“気”を撃ち出す大技である。
立ちはだかっていたオーグマンは無残に砕け、邪魔者は即座に塵へと消え去った。


「さっさと行くぞ」


十二はまるで何事も無かったようにそう言うと再び走り出す。
唖然とするスバル達をよそに一同は呆気無いくらい簡単にオーグマンの囲いを抜けて地上本部の防衛に当たっていた武装局員達の下に到着した。


E・G・マインとの戦闘で負傷したギンガはすぐに医療班に託されて病院に搬送された。
スバルとティアナの負傷は軽く、治療は簡単に済んだので十二とビリーはようやく自分達の用件を切り出せるようになる。


「そんじゃ質問だ、てめえらはキャロの居所を知ってんのか?」
「はい、キャロは私達と同じ部隊に配属されてましたから」


ティアナのその言葉に十二の機嫌が一気に悪くなった。
十二はティアナに向かって凄みを効かせたドスの低い声で迫る。


「あぁん!! あいつの所属は自然保護隊じゃねえのかよ!?」
「え、えっと‥‥それは前の所属で‥今は機動六課に‥」
「六課だか五課だか、んなもん知らねえ。何であいつが、んな所にいんだゴラァ!!!」
「そ、その‥‥たぶん‥保護者のフェイトさんが誘って‥」
「あんのクソメス、何やってんだ‥‥ふざけやがって‥刻むぞコラァ」
「ひぃっ! ご、ごめんなさいぃ」


十二の迫力にティアナは思わず涙目になって悲鳴に近い声を漏らしてしまう。
その様子にビリーが“ヤレヤレ”と言いながら割って入って来た。


「おいおいジュージ〜、レディを恐がらせるもんじゃないぜ。それに今は一刻も早くキャロの所に行かないといけないだろう?」
「そうだな、おいてめえ‥‥なんつったか‥まあ“ツインテ”で良いか」
「ツ、ツインテ?」
「俺らを六課とか言う所に案内しろや」


十二がそう言った瞬間、爆音が鳴り響く。

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:05:28 ID:gBRWSPcZ
 

650 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:06:04 ID:56Gpof4y
そこにはミサイルランチャーの砲門と化した手を振りかざして襲い来るオーグマン、70ミリアームの群れ。


「ちっ! またゾロゾロと‥‥上等だぁ、残らず刻んでやるぜクソ野郎共が!!」
「待てよジュージ」
「あんだRB!?」
「ここは俺が残る、お前はキャロの所に行ってやってくれ」


ビリーはそう言うと自身の本体でもあるエレキギターの弦を軽くかき鳴らして気持ちの良い音を響かせる。
同時に閃光が走り、青い電撃が放たれてオーグマンを焼き滅ぼした。


「そんじゃあ任せるぜRB。おい、出発だツインテ」
「は、はい‥‥でも私の名前はティアナって‥」
「ゴチャゴチャ言ってんじゃねえ、さっさと行くぞゴラァ!!」


十二はそう言うとティアナを担いで(恥ずかしそうに顔を赤くしていたが、当然そんな事は構わずに)走り去っていった。
残されたスバルとビリーは迫るオーグマン達に向き直り各々の得物を構える。
そしてビリーはおもむろにスバルに声をかけた。


「スバルって言ったか、ここからのギグ(演奏)は俺のステージだ。君はそこで見ていてくれ」
「えっと‥‥はい‥」
「さあ、最高にハードでホットなセッションで行くぜ、準備は良いかい?」


亡霊は群がる敵に余裕の笑みを浮かべながら手にしたエレキギター、BL20000V(ブルーライトニング、トゥエンティサウザンドボルト)を鳴らし、演奏と共に雷撃の雨を降らせた。





時空管理局地上本部の内部。
スカリエッティの行った襲撃に合わせて開始された地上本部のクーデターにより、混迷を極めるこの状況で唯一事態の全貌を支配しているだろう男がいる。
その男の名はレジアス・ゲイズ、レジアスは管制室で通信モニター越しに燃え盛る機動六課隊舎を眺めていた。
そのモニターには彼が全幅の信頼を持つGUNG−HO−GUNSの一人が巨大な十字架と共に映っている。


「首尾はどうだチャペル」
『言われた通りに聖王の器、そして戦闘機人と召還師も含めて対象は全て確保した』


チャペルと呼ばれた巨大な十字架を担いだ男はそう言いながら足元を指す。
そこには聖王の器ことヴィヴィオ、そしてそのヴィヴィオを捉えに来たナンバーズの二人ディードとオットー、召還師の少女ルーテシアが倒れていた。
全員傷ついているが死んではいない、この程度は男にとっては造作も無いのだろう。


「さすがだな」
『だがガリューだったか、あの召還蟲という奴は逃してしまったぞ。いささか動きが素早くてな』
「構わんさ、召還師がいれば問題ない」
『そうか。さて、こいつらはオーグマンにでも運ばせるとして、私はこれからどうする?』
「こちらに帰還しろ、我らはこれから人質と共に移動し“ゆりかご”へと向かう」
『例の古代遺産か、それは本当に動くのか? 何百年も前の物なのだろう?』
「その点は問題ない。捕らえた戦闘機人から得た情報や最高評議会の調査の結果、アレはまだ十分現役で使える最強の兵器だという事だ。それにアレが使えずともこれだけの数のオーグマンと今回得られた収穫だけでも十分クーデターに支障は無い」
『確かにな、では私はそちらに向かうとしよう‥‥』


651 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:07:23 ID:56Gpof4y
「ああ、それと追加の任務だチャペル」
『何だ?』
「こちらに戻る際に殺せる敵は全て殺せ」
『了解した。GUNG−HO−GUNSが一人、チャペル・ザ・エバーグリーンの名において』


男はそう言うと肩に担いでいた十字架を縦に二分割にする。
それは巨大な十字架から転じて二丁のマシンガンへと変わる彼の愛銃だった。
男の名はチャペル・ザ・エバーグリーン、神父のような服に黒い帽子を被りゴーグルのようなサングラスをかけた男、そしてかつてはGUNG−HO−GUNSに名を連ねた最高の殺し屋である。

エバーグリーンの言葉と共に通信は切られ、モニターは別の影を映した。
今度もまた巨大な十字架を持った男、だがそれはエバーグリーンを遥かに凌ぐ異様な雰囲気と死臭をモニター越しに放つ異形。


「さて、“アイツ”の調子はどうだオーリス?」
「安定しています、現在までの交戦で暴走はしていません。このままなら地上本部内部の掃討に向かわせても問題無いかと」
「よし、では向かわせろ」
「了解しました」


未だ混迷を深める地上本部内部に最悪の死人が放たれた。
その者の名はファンゴラム、最強最悪の死人兵士にしてグレイヴへ深い私怨を持つ悪魔である。

そして地上本部の内部をグレイヴがナンバーズ捜索の為に駆けている等、レジアスには知る由も無かった。





ある日、私は里を追われた。
強い力、強大な竜を召還する力は災いを呼ぶと言われて私は一人で住みなれた場所を去った。
初めて見る里の外の世界は広くて、無知な私は何も分からなくて、ただ降り積もる雪に凍えるしかできなくて。


「寒いな‥‥」


思わず口から出た呟きが白い息と一緒に消えていった、私は一瞬空気を染めた白を見つめながら自分の身体をジワジワと侵食する寒気をどこか他人事のように感じていた。
昨日まであった居場所が温もりが今はもう欠片も無いって事が上手く認識できない。


「きゅく〜」


心配そうに鳴くフリードを抱きしめてその体温を噛み締める、今私の傍にある温もりはもうこのフリードだけだから。


「ぐすっ‥‥えぐっ‥」


その事を考えたらなんだか無性に悲しくて後から後から涙が溢れてきて、いつの間にか声まで漏れてた。

そんな時だった、あの人が声を掛けてきたのは。


「なに泣いてんだメスチビ、うるせえから静かにしてろや」

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:08:52 ID:45Z6EbGJ
チャペルってこっちかよ!!支援

653 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:08:57 ID:56Gpof4y
「おいおいジュージ〜、可愛いレディにそりゃ無いぜ?」


私が振り向けば、そこにはツギハギだらけのコートを着た白い髪の男の死人さんと真っ赤な服にギターを持った幽霊さんがいた。
それは私がフェイトさんに会うまで一緒に生活したファミリー(家族)の記憶。



「あれ‥‥私寝てたの‥かな」


懐かしい記憶から一気に現実に引き戻される。
目を開ければ気を失っているエリオ君にぐったりとしたフリードがいた。
そうだ、私達六課に戻って敵と戦ってエリオ君が海に落とされて‥‥駄目だそれ以上は思い出せないや‥‥


「ヴォルテール‥‥召還しないと‥」


六課を守らなきゃ、そう思って召還しようと手のデバイスをかざそうとしたけど力が入らなくて上手く動けない。
私がそうして足掻いていたら何か人影みたいなモノが近づいてきた。
最初は救援かと思ったけどそれは違った。
筋肉質な身体と青白い肌、なにより鎌みたいな腕を持ったそれは突如出現したアンノウンだった。


「キシャアアアアアアアッ!!!」


腕の鎌を振りかぶってそれは迫ってきた、私は目の前に来た確実な死の気配に寒気を感じた。
守らなきゃ、エリオ君を、フリードを、機動六課を、皆を、でも身体に力は入らなくて私は身動き一つまともにできなきって‥‥‥死の恐怖に思わずあの人の名前が出た。


「助けて‥‥十二さん」





「はぁ‥‥はぁ‥」


地上本部内部、荒くなった呼吸を整えながらチンクは歩く。
チンクの足元には流した血潮の雫が滴り落ちて赤い跡を残している、言うまでも無く先ほどのE・G・マインとの戦闘で傷を負っているのだ。

ギンガとの交戦中に受けた奇襲でチンクは右肩に負傷を負い唯一にして最大の戦闘能力であるダガーナイフの投擲がほとんど出来ない状態になっている。
なんとかE・G・マインから逃げる事は出来たが、今戦闘に巻き込まれたらまず勝ち目は無い。
故に他のナンバーズとの合流地点に向けて痛む身体に鞭打って歩いているのだ。


「チンク」


チンクにとって聴き慣れた静かな、そして澄んだ声がかけられる。
振り向けばそこには背には棺を手には二丁銃を携えた最愛の死人が、鉄火場に相応しくない微笑を浮かべて立っていた。


「グレイヴ‥‥良かった、無事だったんだな」

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:09:22 ID:GlH6O4jV
GHGはアニメ版からか支援

655 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:09:49 ID:56Gpof4y
「‥‥」


グレイヴは無言で頷くと、ふらつくチンクに歩み寄り跪いて彼女の小さな身体をそっと支える。
チンクはグレイヴの腕に抱かれると、落ち着いたように大きく息を吐いた。


「ふぅ‥‥すまないな迷惑ばかりかけて」
「‥‥」


グレイヴはチンクに優しく静かに微笑む、チンクもそれに連られて思わず笑みを零す。
だが安らぐようなその時間は永くは続かなかった、最悪の死人兵士の乱入によって。


「グウウウレエエエイイィィヴウウゥウウ!!!!!!」


野獣の如き咆哮と共にその者は現れた。
悪魔染みた気迫と狂気を宿した眼光、黒いコートとツバの長い帽子はどこまでも不気味で死神のような不気味さをかもし出している。
そして何より目を引くのは2メートルは軽く超える巨大さを誇る十字架型の超巨銃、ケルベロス・センターヘッド、この銃を使えるのはこの世でただ一人。

ファンゴラム、最強最悪の死人兵士が遂にグレイヴと再会を果たした。





オーグマンの腕の鎌がキャロの首を刎ねようとした刹那、紅い刃が閃きオーグマンの身体を数多に刻む。
そしてツギハギだらけの古ぼけたコートを翻して男は少女の下に辿り着いた。


「呼んだか?」


オーグマンを容易く刻んだ男はキャロの前に立つと、小さくだが確かに聞こえる残響でキャロにそう言った。
屍十二、キャロがかつて共に旅した死人兵士、ガラが悪くてぶっきらぼうで加えて喧嘩っ早いとくるとんでもない男だ。
だが今キャロが誰よりも会いたかった男でもある、キャロは思わず目を涙で一杯にする。


「十二さぁ〜ん」
「ああ、うるせえ。泣くな喚くな抱きつくな」
「ら゛っでええぇぇ」


キャロは顔を涙でグシャグシャにしながら十二にしがみ付くように抱きつく。
対する十二は口では酷い事を言っているが引き剥がしたりせず、ただキャロのしたいようにさせていた。
どれだけ悪態をついたとて十二とってキャロは守るべき大切なファミリー(家族)だから。


「えぐっ‥‥ひっく‥」
「ったく、相変わらず泣きまくりやがって、お陰で服がびしょ濡れじゃねえか」
「‥‥ひっく‥ごめんなさい」
「謝るんじゃねえよ、調子が狂う」


十二はそう言うとポンポンとキャロの頭を軽く叩いた、キャロは懐かしくて温かいその感触にさらに涙を流して強く抱きつく。
そこに十二に遅れてティアナがやって来た、十二はバツが悪そうに表情を歪ませる。

656 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:11:47 ID:56Gpof4y
彼としてはキャロの頭を撫でている所を見られるというのは、さすがに気分が良いものではないのだろう。


「ティアさん!」
「キャロ〜、大丈夫だった?」
「はい」
「そう、良かった。それじゃあ早く安全な場所までエリオを運ばないとね」
「おう、ツインテの言う通りだな。さっさとこいつら連れて行くぞ」
「ツインテって‥‥」


十二はそう言うと気を失って倒れていたエリオを脇に抱え、キャロを背負う。
そしてフリード(いつものように小さくなっていた)をティアナに放り投げるとさっさと走っていく。


「ちょっ! 待ってくださいよぉ〜」





地上本部上空、交錯する軌跡が三つ。
一つは機動六課所属の執務官、フェイト・T・ハラオウン。そしてそんな彼女と激しく刃を交える光が二つ、ナンバーズ3番トーレと7番セッテである。
身体にかかるリミッターの負荷に2対1という数的な優位を敵に取られたフェイトは苦戦を強いられていた。


(リミッターが重い、それにこの戦闘機人‥‥強い!)


眉を歪めて苦い表情のフェイトに、対するトーレとセッテは表情を変えずに悠然と見据えている。
言うまでも無くフェイトの劣勢、もはや勝敗は決しかけていた。


「まだやりますか? フェイトお嬢様」
「くっ!」


トーレの言葉にフェイトは鋭い眼光で睨み付ける、だがそれには牽制以上の効果は無い。
状況は今のフェイトでは覆しきれぬ苦境、戦力的な不利は甚だしい。
だがこの勝負に決着というものはつかなかった、未知の勢力の存在によって。

次の瞬間、乾いた銃声と共に無数の銃弾が3人に飛来した。
銃弾の雨を防御障壁で防ぎ視線を周囲に向ければ、そこには空を覆いつくす程の量の異形が飛び交っていた。


「こいつらは一体?」
「な、何なのコレは!?」


トーレとフェイトは敵対している事を思わず忘れて驚愕に声を上げる。
それはあえて言うならトンボのような形とでも言えば良いのだろうか、背に4枚の蟲のような翼を持って飛行して尾に当たる部分に付いた銃で攻撃を行ってくる。
正に異形と呼んで差し支えないだろう奇怪な化け物、これこそは飛行型オーグマン“ドラゴン・フライ”である。
突如として現われた無数のドラゴン・フライは銃弾の嵐で以ってフェイト、そしてトーレとセッテに襲い掛かった。


「フォトンランサー!!」


詠唱と同時に敵を穿つ雷撃の矢、飛び交う銃弾を回避しながらフェイトはデバイスを構えて射撃魔法を射出してドラゴン・フライを撃墜していく。

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:12:09 ID:086NKU/E
支援

658 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:12:46 ID:56Gpof4y
敵の数は多いが相手は所詮オーグマン、高速起動を得意とするフェイトの動きを捉える事は叶わず次々と地に落ちていった。


「セッテ、ともかくこいつらを先に叩くぞ」
「了解」


トーレとセッテも一時交戦対象をドラゴン・フライに変更してインパルス・ブレードとブーメラン・ブレードの刃を翻して無数の敵を刻み落とす。
だがこのドラゴン・フライの群れは彼女達を倒す為の戦力では無いのだ、これは注意を引く為の囮なのだから。
そして虎視眈々と奇襲の機会を伺っていた死人は機が熟すや鮮やかな銃火の花を空に咲かせた。


「きゃあっ!」


射撃魔法の閃光が宙を走った刹那、悲鳴と共に射撃魔法の弾頭は正確にセッテに命中した。貫通された腹部の射創から鮮血が溢れ出し、血の朱が空を彩った。
そしてさらに無数の次弾が射出されセッテにトドメをさそうと迫る。その事に気付くや否やトーレが最高速度で駆け寄ってセッテを庇った。
先の牽制の射撃など比べられぬ数と威力の射撃魔法がトーレのしなやかな身体を容赦なく嬲る。


「ぐああああぁぁっ!!!」


夜空の闇に響く絶叫、全身に無数の穴を穿たれてトーレは夥しい鮮血を散らした。
二人の戦闘機人は瞬く間にその戦闘能力を削ぎ落とされ、ようやく襲撃者は姿を現す。
それは生気の無い顔色に能面のような無表情、両手に二丁の拳銃型デバイスを構えた青年、彼こそがレジアス・ゲイズが作り上げた死人の魔道師ティーダ・ランスターである。


「あなたは一体‥‥」


フェイトは突如として現われた魔道師に向けて呟く。
一見すると管理局の魔道師と映るティーダの姿は敵として認識できなかった、この油断がフェイトにとって命取りとなる。
ティーダは何の逡巡も無く両手の二丁銃の銃口をフェイトに向け、鮮やかな銃火を見舞った。


「きゃああぁぁっ!!!」


正確な軌道で以って頭部に射撃が命中。
悲鳴と共にフェイトの意識は死人の撃った魔力弾頭によって刈り取られた。
そして非殺傷設定の魔力ダメージで意識を闇の中に落としたフェイトの身体は即座にバインドで拘束される。
ティーダは何の感情も宿らない瞳でそれを確認すると地上本部の己が主に報を送った。


「こちらティーダ、捕獲対象プロジェクトFを確保」
『よし、では引き続き任務にあたれ。その戦闘機人共ならば別に死体でも構わん』
「了解」


簡潔な応答を終えたティーダは既に虫の息のトーレ達に向けて両手の二丁銃型デバイスを構えた。
即座に銃火の花が咲き、無数の魔力弾頭が襲い来る。
フェイトの場合と違い、問答無用で殺傷設定にされた高出力の魔力弾頭の雨をトーレとセッテは何とか回避しようとする。
だが周囲のドラゴン・フライの銃弾も加わり、もはや逃げ場はどこにもない。

無数の銃弾の雨の中、なんとか最低限の回避を続けながらトーレはセッテに通信を入れる。


『セッテ‥‥お前は一人で逃げろ‥ここは私が引き受ける』
『えっ!?‥‥でも‥』

659 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:13:58 ID:hh7QTUs8
『いいから言う通りにしろっ!!!』


それは感情に乏しいと言われるセッテでさえも思わず表情に驚愕を浮かべるような怒声だった。
そしてトーレは返事も待たずにセッテの為の血路を開きに躍り出る。


「うおおおおおおぉぉっ!!!!」


トーレは空を震わせるような雄叫びと共に最高速度の加速を行い、手足のインパルスブレードの刃を躍らせて眼前のドラゴン・フライの群れを刻み落としていく。
ナンバーズ中最高の空戦能力と速度を誇るトーレの命がけの突撃である、愚鈍なオーグマンに捉えられる筈が無く一瞬で逃走の為の道が開いた。


「セッテ、逃げろっ!!」
「えっ?‥‥でもトーレは‥」
「いいから早くしろっ!!!!」
「は、はい‥」


トーレの鬼のような気迫に押されセッテは渋々撤退した。トーレはその後ろ姿を確認すると、その場に不釣合いな程の微笑を浮かべる。
常は鋭い雰囲気の彼女らしからぬ優しげな笑み、それは死を覚悟した故に浮かべる事のできる達観した表情だった。


「さて‥‥これで悔いなく散れるというもの‥ぐっ‥」


言葉を言い切る事もできずトーレは口から鮮血を吐き散らして呻く、さらに全身の傷からも墳血。
その量は既に常人の致死量に近く、トーレの視界が暗く霞む。


「どうやら‥私はここまでのようだな‥‥‥さあ貴様ら、ナンバーズ最高の空戦能力と速度を見せてやる、死にたい奴からかかって来いっ!!!!!」


トーレの叫びが天に木霊する、その表情は鮮血に彩られながらも陽気に見える程の笑みである。
もはや彼女に死の恐怖や憂いなどは一片も無い。

ただ一つ、掌中に潜ませた“彼からの贈り物”を除いては。


(結局ほとんど付けられなかったな‥‥すまんグレイヴ‥お前がせっかく贈ってくれたのに‥)


トーレは一瞬だけ哀しそうな表情を宿し、家族である死人の事を想いながら手の中にある彼からの贈り物、赤い花を形どったタイピンを握り締めた。
そうして一呼吸にも満たない時間だけ目を瞑れば、後は最後の特攻に駆け出すだけだった。





崩壊と混乱の極みにある時空管理局地上本部の内部。
そこで対峙するのは二人の死人兵士、ビヨンド・ザ・グレイヴとファンゴラム。
共に最強の死人の名を冠する両者、かつての戦いで勝利を収めたのはグレイヴだったが現在の状況はグレイヴにとって不利な事この上ない。


660 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:15:26 ID:hh7QTUs8
地上本部での対人用に背の棺桶デス・ホーラーに内蔵した火器を非殺傷設定の特殊弾薬に換装したグレイヴは実質ケルベロスのみで戦わなければならないのだ。


「チンク‥‥逃げろ」
「何を言っている、ここは二人で‥‥」


チンクが言葉を言い切る間も無く巨大なる狂銃は咆哮を上げる。
グレイヴは咄嗟にチンクの小さな身体を脇に抱えて回避したが、後方の壁がその凶弾に凄まじい爆音と共に炸裂した。
火を吹いたのは、言うまでも無くファンゴラムの持つ超巨銃ケルベロス・センターヘッド。
40ミリを軽く超えるその砲兵器並みの銃弾のもたらす破壊は無慈悲なまでの威力を内包している、何人もこの狂銃を前に死と破壊を免れる事は無い。

グレイヴは脇に抱えたチンクを手放すと即座に反撃に転じる。
両手のケルベロスが乾いた銃声を響かせて火を吹き、正確な弾道でファンゴラムの眉間を捉える。
常人ならば容易く頭蓋を砕かれて脳漿をぶち撒けるだろう15ミリ弾頭の直撃、だが最悪の死人を破壊するには足りなかった。


「グレイヴウウウゥゥッ!!!!!」


頭部に受けた銃弾に逆上したファンゴラムは、地の底から響くような重低音の声で吼えながら手の十字架型超巨銃を振り回しながら銃弾を凄まじい勢いで撒き散らす。
それは爆撃とでも形容できそうな弾丸の嵐、さながら破壊の宴である。
グレイヴとチンクは何とか壁の影に走りこんで遮蔽物に隠れた。
だがこの程度の壁など、センターヘッドの前では盾になどはならない。


「チンク‥‥早く逃げろ」
「だが、それではグレイヴは‥‥」
「俺なら大丈夫だ」


グレイヴはそう言いながら真っ直ぐにチンクの瞳を見据える。
それは決して譲らない意思を秘めた眼光、強い決意を持った男の目だった。
チンクは折れた、こうなった彼は決して己が意思を曲げないだろうから。


「分かった‥‥‥すぐにセインに回収に来させる。だからそれまではくれぐれも無理はするなよ」
「‥‥」


グレイヴは無言で頷く、彼を一人残す事に後ろ髪を引かれつつもチンクは他の姉妹の下に駆け出して行った。
それを一瞬だけ見送ると、グレイヴは両手の二丁銃を構えて飛び出した。
ファンゴラムに無駄に時間を与えればそれだけ死を招くのだ、躊躇する暇は欠片も無い。
即座に地獄の番犬の名を持つ二丁銃が火を吹き銃弾を吐き出す。
グレイヴの銃撃は今度もまた正確無比に命中する、だがファンゴラムはそんな攻撃などまるで水の雫でも受けるように微動だにせず、被弾しながらセンターヘッドの砲撃で返した。
銃声と爆音の混合合唱が鳴り響き、銃火の花が咲き乱れる。

センターヘッドが荒い狙いと共に無数の凶弾を吐き散らす、グレイヴは側方に跳んで回避しながら距離を詰めていく。
一発喰らっただけでも戦況を覆しかねないセンターヘッドの砲火の中で接近する、異常と言っても過言ではない。
危険は百も承知だが今はこうする以外ない、遠間からの射撃のみでは劣勢は抜け出せない。
ここは接近してデス・ホーラーでの打撃に移行して時間を稼ぐ、これがグレイヴの考えた打開策だった。

グレイヴは側方に回避を続けながら両手のケルベロスで牽制の銃弾を叩き込み、徐々に距離を詰めていく。
そして遂に打撃の間合いに入った瞬間、人外の強さを誇る力をたっぷりと込めて思い切り振りかぶったデス・ホーラーの打撃をファンゴラムに叩き込む。
狙いは頭部、デス・ホーラーの角にある突起を突き刺すように全力で振りぬく。


661 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/25(火) 22:15:33 ID:nNoMBVqB
ファミリー支援

662 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:16:42 ID:56Gpof4y
デス・ホーラーを用いた打撃は頭部に深く刺さる、だがファンゴラムは倒れないむしろこれを好機と片腕でデス・ホーラーを掴んでグレイヴの動きを殺す。


「ぐうっ!」


グレイヴが思わず呻くような声を漏らした刹那、ファンゴラムはもう一方の腕に握ったセンターヘッドの銃口をグレイヴに突きつけ、密着状態でゼロ距離射撃を胴に見舞った。
凄まじい爆音と共にグレイヴの胴体に大穴が開く。
銃火と鮮血が花の如く散りグレイヴの身体が吹き飛ばされ、衝撃に何度も床を転がり壁に叩きつけられた。


「がはあっ」


壁に身体をめり込ませながら口から夥しく吐血。
初期型死人兵士の命とでも言うべき血液を大量に失い、グレイヴの意識に闇がかかり始める。
だがグレイヴは鋼の意思で戦意を燃やし、震える手でケルベロスを構えてファンゴラムに反撃の銃弾を撃つ。
ビヨンド・ザ・グレイヴ、機能停止寸前とは言えど最強の死人と呼ばれた男である、その銃弾は残らず命中してファンゴラムに微々たるものとはいえダメージを与えた。
稼げたのは、ほんの十秒も無い時間。

だが“彼女”の能力ならば脱出にはこれで十分だった。


「セインちゃん到着〜♪」


まるで水面から飛び出す魚の如く、ナンバーズ6番セインは床から現われる。
そしてグレイヴに抱きつくや否や彼を連れて再び床に潜っていった。

セインの能力“ディープ・ダイバー”、物質を透過して潜行する特殊な力。
地上本部の地下を潜りながら、セインはグレイヴを運んだ。

「セ‥イン‥‥」
「大丈夫だよ、すぐに安全な場所まで運んであげるから」
「チンク‥は‥‥」
「チンク姉もノーヴェ達も無事だよ、皆は先に脱出したから‥‥でも他のナンバーズと連絡が取れなくて」


グレイヴがセインの言葉を全て聞く事は無かった。
彼はチンクが無事だという事を確認すると同時に意識を闇に落としたのだから。
そしてこの後、彼は知る事となるだろう、最愛の家族がある者は敵の手に落ちある者は永遠の別れを告げた事を。





「中将、チャペル以下GUNG−HO−GUNSメンバー加えてファンゴラムの全員が輸送ポイントに集結しました。ほどなくティーダも到着します」
「よし。ではそろそろ行くとするか」


オーリスの報告を受け、レジアス・ゲイズはそう言うと重い腰を起こして立ち上がった。
聖王の器を手に入れた以上はこれ以上ここにいる理由は無い。


「人質はそのまま転移魔法で輸送しろ、捕獲した戦闘機人とその他確保対象も一緒に送れ」
「了解しました、ですがティーダの撃破した戦闘機人は生命活動が停止し、その上破損が激しいのですがどうしますか?」


663 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/25(火) 22:18:40 ID:nNoMBVqB
うわあああ! 途中から覗いたけど、気が付けばどんどんファミリーがぁああ!
それでもグレイヴならなんとかしくれる支援!

664 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:19:43 ID:56Gpof4y
「捨て置け、戦闘機人は最低限の数があれば構わん」


レジアスは吐き捨てるように言うと踵を返して歩き出す。向かうは古代の戦船、ベルカ王族の用いたロストロギア。


「さあ“ゆりかご”へ行くぞ、我々が世界を塗り替える時が来た」


転移魔法陣が展開され、レジアスとオーリスの身体は消え去る。
後には法の党、時空管理局地上本部がただ無残に燃え盛っていた。

続く。

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:20:06 ID:45Z6EbGJ
うぇぇぇぇ!!トーレ死んじゃった〜〜!!支援

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:20:21 ID:b7b6Ca2K
トーーレェーーーー!!
支援

667 :リリカル・グレイヴ:2008/03/25(火) 22:21:00 ID:hh7QTUs8
キャラ紹介。

「チャペル・ザ・エバーグリーン」

トライガンに出てくる俺の好きなGUNG−HO−GUNSのメンバー(こいつはアニメ版のみ登場)。
神父のような格好に帽子を被り、ゴーグルみたいなサングラスをかけている。
武器は十字架型の銃、十字架を縦に二分割して二丁のマシンガンにして使う。

声がブライト艦長でリアリストのナイスガイ、是非とも彼の名セリフである「人生は絶え間なく連続した問題集だ〜」ってのは出したい。


668 :Strikers May Cry:2008/03/25(火) 22:22:44 ID:56Gpof4y
投下終了です。

今回は本当に難産だった、書くたびにスランプが進行中の様子。

ともかく次回は番外編で十二&ビリーとキャロの珍道中とか書きたいっす。
キャロとバクラ氏の二番煎じにならないように頑張りたい。

そしてナンバーズ何人か拉致されてトーレ死亡、姉さん好きには申し訳ない。
管理局側もはやて・シグナム・フェイト・カリム・シャッハとか捕まったままで被害甚大だったり。
まったくこの先どうなる事やら‥‥


669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:26:29 ID:086NKU/E
GJ!!です。
トーレは最後までカッコよかった。
捕まった機人を助ける為に戦うグレイヴは多分、この世界では最強になるぞw
そして、夢のスカ博士となのはの共闘フラグが立ったのかwww

670 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/25(火) 22:28:59 ID:nNoMBVqB
>リリカルグレイヴ
ト、トーレが死んだ…? 辻褄が合わない! これは、『現実』ではないッ!
バージルの時は「数の子フルボッコwwざまぁwww」とか言ってたの取り消すから、嘘だと言ってくれ……。
前半のキャロを救う十二の活躍にニヤニヤしてたら、後半の急展開に魂を持っていかれました。
いや、なんだかんだ言って内藤節だからね。キャラの死によって物語が進んでいくのも当然なんだけど…やはり悲しいぜ。
沈黙を破っての最新話に恥じない濃密な内容でした。
チャペルがリンゴの人だったのも予想外。アニメオリジナルなのにやたらとキャラ良かったもんなぁ。
キャロの意外な人間関係も含めて、後半の悲劇にも劣らないニヤリと来るネタでした。
しかし、フェイトも掴まっちゃったし、苦しい戦いになりそうですね。
ドキドキでまた悶える日々だけど、怒涛の最終決戦に向けて盛り上がる内容である事は間違いなし!
最近、投下作品に神展開が多すぎて困るぜw

671 :魔法少女リリカルなのはStylish:2008/03/25(火) 22:36:39 ID:nNoMBVqB
あと、改めて読み返してみると、SMC氏の文章力メチャ上がってますね。
チンク姉が言っていた、SMC氏の進化は光よりも早いってな……。

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 22:37:53 ID:b7b6Ca2K
GJ
ま、まさかのトーレ死亡にちょっとショックが…
さらば姉様。安らかに
これしかしここからどうなるんだろう?
全く先の展開が読めない。楽しみだ

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:24:06 ID:sI6EVjEY
GJ!
こ…これはもしやニコ兄は出てこないのか!?
まあアニメ版だとパニッシャーしょぼいから良いry

GUN−HO−GUNSはオカマ以外は全員居るんですか?

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:28:59 ID:GlH6O4jV
アニメ版のガンホー出てもみんな微妙に改変されてるからなぁ……

675 :Strikers May Cry:2008/03/25(火) 23:33:20 ID:hh7QTUs8
とりあえずエバーグリーンはアニメ版でも他のガンホーは漫画版というカオス空間というのを考えてます。
そして何人出すかも未定、少なくとももう一人か二人は出したいっす。

というか、ただエバーグリーンが書きたかっただけですから‥‥だってカッコイイんだもんあのおじさん。

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:41:32 ID:GlH6O4jV
なら俺はあのサックス演奏者を希望するぜ!……え?誰も勝てない?

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:50:17 ID:086NKU/E
以前、ヴィヴィオを守るため、敵を粉砕してましたねwww

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/25(火) 23:51:46 ID:8Ry4OQny
>>676
鯖を吹くSSW

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:12:53 ID:mCu5Ui7/
>>676
彼はやばくなったら途中で逃げちゃうぜ。
レガートおらんから止められそうにないし。

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:27:42 ID:Ees6IzU3
>>678
死んだ魚でレスリングか!
確かにあのシュールさには勝てないwww

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:29:35 ID:OsjuJ/yG
新鮮な魚でレスリング
サンマ手裏剣も侮れない

682 :StrikerSオルタナティブ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 00:44:22 ID:T8EHd87b
リリカルブレイブサーガ ライバル編できたんで投下しようと思ってるんですがいいでしょうか?

683 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 00:54:49 ID:T8EHd87b
反応ないので投下


リリカルブレイブサーガ ライバル編 宿命のハンター



「確保してもらいたいのはこのロストロギアだ。やってくれるな?」

老人の声が響き、それに若い男の声が返ってくる。

「いいだろう、やってやる」
「デバイスにはこいつを使え、名はソニックじゃ」

老人は男に待機中のデバイスを手渡した。

「フン……タイプは?」
「強いて言うなら基本構造に利用したユニゾンじゃな」
「どういうものだ?」
「お前さんにわかりやすく説明してやれば姿を持ち使用者と融合し、
戦闘の助けをするインテリジェントといったところか……
まあ、暴走すればメインとなるのが逆転するという欠点があっての。じゃがこいつはそれを逆利用しておる。
人格のための姿こそあるもののデバイスの意志……人格を持っておらん。
ゆえに本来のユニゾンデバイスのように主従の逆転など発生せん。
まあ、それは些細なことで、こいつの真価は判断の主導権は使用者、
体はデバイスに与えた人ならざる姿の方を使用することによりその戦闘力を極限まで高めることに成功しておる。
さらにボディには変形機能もある。流石は天才科学者であるこのワシ、ウォルフガングといったところか。
だというのに表の管理局の連中ときたら武装が質量兵装は駄目だとか硬いことをいいおってからに……」
「もういい」

老人、ウォルフガングの技術者ゆえの長ったらしい話に辟易したのか男はきびすを返し立ち去ろうとする。
老人は慌てて待ったを駆ける。

「まて!まだ他の機能や武装の説明がまだすんでおらんぞ!」
「自分で使って試す」

そう返すと男は今度こそそこを後にした。

「やれやれ、話は最後まで聞かんか……人格を持たんせいで本来のユニゾンほどサポートは期待できず
実力のないやつじゃ振り回されるという欠点があるんじゃがな……まあ、あいつなら大丈夫じゃろ」



そこを出た男は受け取ったデバイスを起動させ、性能を確かめる。

「悪くない。こいつの名前は飛龍だ」


684 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 00:55:45 ID:T8EHd87b
 
 
 
その日、フェイト・T・ハラオウンはある世界でのロストロギア捜索と回収を命じられ、
その世界へ情報収集に赴いていたのだが

「よう、姉ちゃん。俺といいことしようぜ」
「おいおい、抜け駆けすんなよ」
「そうだぜ」
「あの……私そういうのは……」

言い寄られていた。先ほどから断り続けているが彼らは全然聞いてないようだ。
むしろいつ力に訴えてきてもおかしくない。彼女は管理局の執務官でこんなやつらに遅れをとるような実力ではない。
魔法による高速移動で逃げてもいいし、いざとなれば力には力を持ってでもいい。
だが、現在彼女がいたのは繁華街。人の目もある中でそういうことをすると目立ってしまう。
しかたなく、彼女は路地裏へと走り出す。追ってくる男達。
路地裏なら逃げようが迎撃しようがあまり人目もあるまい。そう考えて彼女は路地裏を目指した。
が、入った路地裏には待ち受けるように別の男達がいた。
一瞬判断に迷ったフェイトを彼らは鴨がネギしょってきたとばかりに拘束する。
さらに追ってきた男達も追いついてきた。
こうなるとしかたないかと思いフェイトは相応の対処をしようと考えたときだった。

「薔薇の花言葉を知ってるか?」

言葉のしたほうを向くといつからいたのか壁に寄りかかっている青年がいた。
青年の問いに首をかしげる男達。青年はそれを鼻で笑うと先ほどの問いの答えを言う。

「馬鹿は死ななきゃ治らない。だ」

その言葉を聞いて激昂した男達が青年に襲い掛かる。だが、青年は表情一つ変えず男達を返り討ちにする。
魔法を使った戦闘でさえなくただの喧嘩であったがそれでおいても青年の動きには無駄がなく
フェイトは戦慄を覚えた。逃げていく男達。それを見送ると青年は踵を返し立ち去ろうとする。

「あの!」

フェイトの声に青年の歩みが止まる。

「なんだ?」
「助けてくれてありがとうございます」
「気にするな」

歩き始めようとする青年。

「あの!私、フェイト・T・ハラオウンといいます!……あなたは?」
「……雷張ジョーだ」

フェイトの問いに青年は再度歩みを止め短く答えを返すと再び歩き出した。
フェイトはその青年の後姿を見送っていた。




685 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 00:56:45 ID:T8EHd87b
翌日……フェイトはあっさり目標のロストロギアを発見、確保しようとしていた。
だが、突如補佐のシャーリーから報告が入る。

「フェイトさん!何かがこちらに接近してきます!」

その言葉に確保を中断。アンノウンが接近する方向へと構えるフェイト。
身構える彼女の前に現れたのは……

「これは一体……」

フェイトの前に現れたものを形容するのは彼女の反応と裏腹に容易い。それは赤い色をしたジェット機だった。
ただサイズがおかしい。がたいのいい人間を2回り大きくした程度のサイズしかない。
一瞬、数年前から頻繁に交戦しているガジェットの類かと思ったが見た目が違いすぎる。
そんなものがフェイトの前に滞空していた。と、それから声が発せられた。

「お前は昨日の……フ……ただの無用心な女ではなかったか」
「え?」

と、ジェット機が変形する。ジェット機はいかにも機械的な変形だ。
そしてジェット機は人型へと姿を変えた。
状況の飲み込めないフェイト。少なくとも昨日出会ったなかにこんな奇妙な存在はいない。
と、それに気づいたのかわずかにそれは表情を変え

「この姿ではわからないか」

そして

「え?」

昨夜出あった青年、雷張ジョーへと姿を変えた。だが、フェイトが自身だということを確認したと判断すると
再び姿をロボットのような姿へと変えた。

「ジョー!?あなたは一体?」
「この姿なら別になんでもない。デバイスによるものだ」
「デバイス……そんなデバイスがあるなんて……」
「そして……」
「え?」

銃口がフェイトに向けられた。

「俺はそいつを確保するよう頼まれた」

そう言ってジョーは引き金を引き戦いが始まった。




686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 00:57:20 ID:8uE64Nop
支援

687 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 00:58:27 ID:T8EHd87b
互いの武器がぶつかり合う三節棍と戦斧、トンファーと鎌、槍と大剣……
勝負は互角に見えた……最初こそは……だが、次第に、次第に、フェイトが押されていた。
理由は2つまず身体能力。男女であることの差を考慮に入れても異常だ。
ウォルフガングが設計したデバイスのコンセプト、人ならざる姿ゆえのものだろう。
一発でも打ち合うとかなり手がしびれるほどのパワーがあった。そして、単純に戦い方がうまい。
昨夜の喧嘩の時とは比べ物にならない。こちらの攻撃が防がれても向こうの攻撃を食らってしまう。
無論、ただこちらが劣っているわけではない。速さではこちらが上だし、向こうは中距離であまり攻撃をしてこない。
してきたとしてもあまり強力ではない。もっとも、強力な攻撃がないわけでもない。
たまにこちらを一気に撃破しようと使おうとしてくるライフル……防がずに阻むかかわしている
それの威力は自身の砲撃より確実に上だ。
だが、それ以外でも中距離で注意すべきことはある。
射撃の正確さは親友と同レベル。これだけでも装甲の薄い自分には厄介なのにさらに撃つまでの動作も短い。
速さをもって倒そうとしても冷静に対処してくる。中距離も射撃を行いながらより得意な接近戦に戻そうとしてくる。
弱点があって対処のしかたがわかっていてもそれが意味を成さないほど現在のままでは実力差があるといえた。

(このままじゃ負ける……こうなったらライオットで一気に)

そう思ったときだった。突如、ジョーが離れた。どこかと連絡を取ってるようだ。そして、

「邪魔が入ったか」

そう呟いた。

「今回はお預けにしてやる。だが、覚えておけ、フェイト・T・ハラオウン。俺は一度狙った獲物は逃がさん」

そういい残すとジョーは姿をジェットに変形させ去っていった。

「雷張ジョー……」

あっさり去ったジョーの様子に放心するフェイト。だが、シャーリーより
ガジェット接近の連絡が入るとロストロギア防衛のため再び戦闘体制に入ったのだった。



「見つかりましたよ、フェイトさん。雷張ジョーについての資料」

本局内でそう言いながらフェイトに走りよるシャーリー。フェイトに資料を渡すと
資料に書いてあった大まかな内容を口に出す。

「本名宍戸ジョー。元本局航空隊の魔導師です。かなりの腕前で通称エースのジョー。ある日をさかいに本局を脱走。
その後は傭兵として合法非合法を問わず働き、管理局からは脱走のほかに度重なる執行妨害等から手配されてます。
現在は技術方面での次元犯罪者ウォルフガングと繋がっているとされ、スカリエッティとの繋がりも疑われています」
「本局の……そんな人が何故?」
「詳しくはわかりませんが彼の父であり本局の技術者だった宍戸英二博士が
彼が脱走する以前に何者かに暗殺されています。犯人は依然不明。
それと同僚の方からの聴取から推測するに仇討ちが目的のようです」
「そう……」

この後、2人は何度もぶつかり合うことになる。




688 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 00:59:07 ID:T8EHd87b
「ジョー、今回で終わりにさせてもらいます」

既にぶつかり合った回数が2桁へと達してからフェイトは宣言した。
そしてフェイトは己の本気、真ソニックとライオットザンバーを起動した。

「面白い」

全力でせめぎあう2人……そして勝利の女神が微笑んだのは……



「負けたか……やはり先天的な保有魔力だけはいかんともしがたいか……さて、どうするか……」

負けたと認識しながらも思案し呟くジョーの前にウォルフガングと紫色の髪の白衣の若い男が現れる。

「ジョー、レジアスが本格的に動くようじゃ。わしはミッドのアジトへと移る。一緒に来てもらうぞ」
「断る。俺は忙しい」
「おやおや、いいのかね?君が執着する相手も今度からミッド勤めだというのにね。
デバイスも博士が新しいものを用意している。正直、機首のドリルは取ったほうがいいと思うがね……」
「フン……若造が……いっとるがいい」
「……いいだろう。話を聞いてやる」



フェイトが自分の指揮する部隊のエリオとキャロ、親友のなのはの指揮する部隊のスバルとティアナに
レリックの回収を任せ自身は車両へと接近するガジェットをあらかた片付けた時だった。

「ライトニング1!新たに接近する機影が!数は1!すごいスピードです!」

どこか既視感を覚える報告だと心のどこかで思いながら構えるフェイト。
そして、自分の目に入ってきたのも既視感を覚える物だった。人間より少し大きい程度のジェット機。
メインカラーは赤ではなく漆黒。それは人型へと変形する。フェイトはそれが何者か確信し叫んだ。

「エースのジョー……!生きていたの!」
「非殺傷設定なんてふざけた物で倒しておいて随分な台詞だな。借りは返させて貰う!」

語尾を荒くしながらジョーは今の体、デバイス轟龍の拳を振り上げた。



「どうした?前の方がもっと強かったぞ」
「ッ……」

地に叩きつけられ呻くフェイト。力の差は圧倒的だった。

「……リミッター付きじゃ勝負にならない……」

悔しそうに事実を声に出すフェイト。

「なるほどそういうことか……」

と、ジョーは滞空している位置をずらす。すると先ほどまでいた位置を桜色の砲撃が通過した。砲撃のしたほうを向く。

「フェイトちゃん!」

目にしたのはこちらへと接近する女性。それを確認するとジョーは再びフェイトのほうを向き口を開いた。

「次までにはその余計な物は取り払っておけ。次は手加減しない」

そういうとジョーはジェット形態へと姿を変えその場を去っていった。

689 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 00:59:56 ID:T8EHd87b
 
 
 
休暇を与えた新人達によって発見された2つのレリック。すでに確保された1つの防衛を行っているフェイトの前に
再び現れるジョー。今度はリミッターを外し応戦するフェイト。
リミッターをつけながらもジョーが新たなデバイスによりさらに手ごわくなったことを感じていたフェイトは
再びより強くなるための修練を行っていた。
その甲斐あって勝負は拮抗する。振り上げられる豪腕、振り抜かれる刃。それが交錯する。
そして、勝負が佳境に入り互いに機を見て一撃で決めようとしていた時だった。ジョーに通信が入る。

「邪魔をするな!ウォルフガング!」
「すまんな、取り込んでる時にの……ちと知らせたいことがあっての」
「……なんだ?」
「宍戸博士を直接殺した犯人自体の消息はわからんかったがそれを命じた人物の当たりがついての」
「なんだと!?」

ウォルフガングがデータを転送するジョーの目に映ったのは……

「スカリエッティ!」

今、ウォルフガングと同じく自身を雇っている男だった。
フェイトの動きもジョーのただならぬ様子とその呟きによって止まる。
動揺を押し殺しながらもジョーはウォルフガングに問いかける。

「……なぜこれを俺に?」
「わしは宍戸博士を同じ科学者として尊敬しておっての。
それにわしはスカリエッティが気に食わん!
同業者を欺くのは科学者としてある種当然のことじゃ。じゃが、やつはやりすぎた。
シシド博士、お前が狙っているフェイト・テスタロッサの母でもあるテスタロッサ博士……
その他にもやつに利用された技術者は数え切れん。
先ほどチェックしたらわしのデータベースにも最近侵入していたようじゃ。
やつは自分以外の技術者をなんとも思っておらん!口では惜しい人をなくしたなどというだろうが
同じ科学者のわしの目は誤魔化せん!あんなやつが科学者であるなど看過できるものか!科学者を舐めるな!
そのようなやつとこれ以上一緒に仕事するなんてわしのプライドが許さん!」
「なるほどな……」
「それに……わしはお前さんのことは嫌いではないんでな」
「……そうか」

ウォルフガングの言葉を聞き終わるとジョーはフェイトへと背を向けた。

「ジョー!?」

らしくない様子のジョーにフェイトは声を上げた。

「先に倒す敵が出来た。勝負はお預けだ。
……フェイト・T・ハラオウン、一つ教えてやる。その敵はお前が追っているのと同じ……
そして今回の事件の犯人でもあるジェイル・スカリエッティだ」

そう言い残すとジョーはその場を立ち去った。




690 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 01:00:48 ID:T8EHd87b
「ジョー……じゃない!?」

襲撃された地上本部公開意見陳述会。その中でフェイトの前に現れたのは色が緑色の轟龍と同じタイプの敵2体。

「あのような男に与えられた試作型と同じと思われるとは心外です」
「このアトラスMK-Uはドクターが改良なさった完成型。まして、」

敵の姿が変わる。現れたのはショートカットの女性とロングヘアーの少女。

「我々は戦闘機人……あのような男などと一緒にして欲しくありませんね。抵抗は無意味です」

再び轟龍と同じ姿をとる。

「フェイトお嬢様、我々と一緒に来ていただきます」
「クッ……」
(こいつらの言ってることが本当ならまずい……)

内心焦るフェイト。と、そこに現れる轟龍。

「ジョー!」
「雷張ジョー、今まで何をやっていた?いや、それより今さらなにをしに来た?」
「フェイトお嬢様は我々がドクターのところへお連れする。今さら勝負などといって邪魔する気ではあるまいな」
「だったら?」
「フン……だとしても、プロトタイプで戦闘機人でもないお前では相手にもならんだろうがな」

ショートカットの女性だった方がそういい終わった瞬間。ジョーは彼女に豪腕を見舞う。

「ッ!貴様!」
「舐めるな!体とデバイスの性能に頼ってばかりで俺を倒そうなどと寝言は寝て言え!」

叫ぶジョー。フェイトがその横に着く。

「ジョー、助けてくれるの!?」
「フ……こんなやつらに倒されてもらっては困るからな」

その言葉にフェイトはきょとんとするがすぐに苦笑を浮かべた。

「そうだね」

共同戦線をはったジョーとフェイトは戦闘機人2人に善戦。2人を退けるのに成功した。




691 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 01:01:31 ID:T8EHd87b
「調子に乗るな、スカリエッティ!」

浮上する聖王のゆりかご。管理局の出撃体制の整いきらないなか、単身それに接近する存在があった。
轟龍の姿を身に纏ったジョー。

「スカリエッティめ!親父の仇は必ず取る!」

ジョーはジェット形態のままゆりかごから既に出撃しているガジェットに攻撃を仕掛ける。
ゆりかご内でスカリエッティがモニターに映るその姿を見る。

「愚かだね。エースのジョー。今さら轟龍だけで何ができるというんだね?」

そう呟きながらスカリエッティはウーノへと指示を出す。
指示を出されたウーノが端末を操作すると

「出てきやがったな!」

ジョーがいる側のゆりかごの射出口から大量のガジェットが出撃する。

「雑魚どもが!」

即座に人型に変形、迎撃を開始する。有線式のロケットパンチ、ミサイル、ビームライフル等でガジェットを撃ち落とすが
1機倒すよりもはやく2機3機とゆりかごから出撃してくる。

「クソッ!数だけの連中が!」

それでも善戦するジョー。だが、ガジェットたちはジョーを全包囲すると特攻攻撃を開始した。

「チィ」

なんとか接近しきる前に倒し対応する。だが、集中力が切れついにぶつかられてしまう。

「しまった!」

好機とばかりに一気にガジェットが体制を崩したジョーに迫る。
と、接近するガジェットが爆発した。

「ジョー!無事!?」
「フェイト・T・ハラオウン!借りができたか……
まあいい、危うく三途の川を渡りかけた……!」
「ジョー、今回は……」
「いいだろう……決着は親父の敵をとってからだ!」

次々とガジェットを撃破していく2人。




692 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 01:02:12 ID:T8EHd87b
そしてゆりかご内部に侵入した2人を待っていたのは

「よく来たね、2人とも。歓迎しよう」
「スカリエッティ!」
「おとなしく手を挙げてもらおうか」

余裕の表情を浮かべ2人の前に立つスカリエッティ。ジョーがあえて轟龍を解除し
銃を構える。スカリエッティはそれに従い手を挙げる。

「スカリエッティ。宍戸英二という男を覚えているか?」
「はて?聞いたような名前だね。それが何だというのだね?」
「……可哀想に……名前も覚えててもらえなかったか……貴様が殺した科学者だ!」
「……ああ。忘れていたよ。古い話だね」
「俺にとっては死んでも忘れられない名前でな」
「そんなことより物騒な物はしまってくれないかね?」
「いいや、貴様には死んでもらう!宍戸英二は俺の親父の名前だ!」
「フ……君に私を殺すことなどできないと思うがね」
「なんだと!?あの世へ逝け!」

ジョーが引き金を引く。
銃弾はスカリエッティへと迫り……はじかれた。

「何!?」
「これは!?」

2人の目にするなかスカリエッティが姿を変えていく。巨大なロボットのような姿に。
ジョーも轟龍を再び起動させるがそのサイズは轟龍とは比べものにならない。

「ウォルフガング博士のものを私なりに改良してね。性能はもちろん上がってるんだが……
私は戦闘に関しては素人なのでね……その分サイズを大きくしてみたんだが……どうかね?」

愉悦に浸った声を出しながら姿を変えたスカリエッティが動き出した。




693 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 01:02:52 ID:T8EHd87b
「はぁはぁ……」

スカリエッティとの直接対決が始まってからかなりの時間が過ぎた。
現在立っているのはスカリエッティとフェイトのみ……
ジョーは先ほどスカリエッティの巨体の蹴りを食らい視界から消えるほど飛んでいってしまった。
正直言って、フェイトが立っていたのは己の戦闘スタイルが高速型だったのが幸いしていた。
スカリエッティは今の姿のサイズのわりに素早かった。
自分は何とか回避できる速さだったが自分よりはバランス型に近く素早くないジョーが食らってしまうほどに……
サイズが同じならスカリエッティの動きはただの素人といえただろう。
だが、それを帳消しにできるほど今のスカリエッティの姿は大きすぎた。
攻撃を回避しながら反撃を繰り出すがスカリエッティはまったく動じた様子がない。
だが、自分はあの巨体から繰り出される攻撃を一撃でも食らえばそれだけで終わる可能性さえある。
自分はスピードがある代わりに防御は薄いのだから。胸部から発射される砲撃など食らえば痕跡も残らないだろう。
必死でスカリエッティの攻撃をかわす。が、ふと回避が1テンポ遅れた。スカリエッティは巨大な手でフェイトを握る。

「まるで等身大の玩具だね。以前はすごく欲しかったけど……直接相手にしてみるとこれか……正直がっかりだよ」
「カハッ……」

スカリエッティはフェイトを壁に叩きつけた。たまらず肺の空気を吐くフェイト。

「まあ、よく考えてみればそれも仕方ないか」

咳き込むフェイトを見ながら思案するように呟くスカリエッティ。
そんなスカリエッティを睨みつけながらなおもフェイトは立ち上がろうとする。

「やめておいたらどうだい?君じゃ私には勝てない。
君の母親が求めてやまなかったものを持ち、ある意味それそのものであるこの私にはね。」
「どういう、ことだ!?お前はいったい……」
「私はジェイル・スカリエッティ。開発コードネームはアンリミテッドデザイア。
最高評議会が生み出したアルハザードの遺児。それが私だ」
「なん、だと……!?」
「君の母親が君を生み出してくれたおかげで私の研究も随分進んだよ。けど、もう君に旨味はないな。
ちょうど、管理局員としての君にはうんざりしていたところだ。君には退場してもらうとしよう。その次は管理局自体だ」

スカリエッティは肩口から剣を取り出しそれをフェイトに振り下ろすため高く掲げる。
フェイトは自分の敗北を覚悟した。だが、スカリエッティの体に砲撃が着弾する。

「むっ」

爆発の飛んできた方向を向くスカリエッティ。そこには

「スカリエッティ!!親父の仇だぁぁ!!!」

ジェット形態で攻撃を乱射しながら接近するジョーの姿があった。
目障りだと口から砲撃を放った後、ジョーに向かい剣を振り下ろす。それは機首を掠るがジョーを倒すには至らず

「オォォォォォ!!!」
「なっ!?ガッ……」

機首のドリルがスカリエッティの胸に突き刺さった。
スカリエッティは呻くように声を絞り出す。

「ハ……ハハ……だからドリルは取れと言ったのだよ……」

スカリエッティがそう呟いた直後、スカリエッティの体が爆発する。
何とか防ぐフェイト。そして爆発がはれた時あったのはデバイスが解除され
絶命したスカリエッティの亡骸のみ。ジョーの姿はなかった……




694 :リリカルブレイブサーガ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 01:04:02 ID:T8EHd87b
それから半年後、機動六課解散の日……
フェイト達は桜吹雪を受けながら隊長、新人に分かれた最後の全力全開を行っていた。
その傍らで六課部隊長八神はやて、スターズ分隊に所属するスバル・ナカジマの姉ギンガ、そして……


桜の木に寄りかかりながら顔に傷の増えた青年がその様子を口元に笑みを浮かべながら見守っていた。



695 :StrikerSオルタナティブ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 01:04:35 ID:T8EHd87b
投下終了です。さて、Black Diamondでも聞きながらクラナガンの夜空飛んでる轟龍でも
頭ん中で想像するか。

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 01:08:30 ID:+22dEmxC
ジョーっていうから009かと思ったのに(´・ω・`)

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 02:15:57 ID:wdvIFLF0
19氏GJ
待ってたぞ!

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 03:59:36 ID:dhsEmPL+
GJ!マイトガインか・・・次はなのはVSダイノガイスト戦希望

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 04:37:06 ID:qPtS7Y2C
19氏がキターーーー

ずっと待ってましたあなたのことGJ!

700 :反目のスバル ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:04:48 ID:mKyNlae0
職人の皆様GJ!
>リリカル・グレイヴ
トーレ姉が死んだァァァァァ!?
チクショウ……嘘だと言ってよバーニィ! だってまだ明確に死ぬシーンは書かれてないじゃないかっ!
……黙祷。

>リリカルブレイブサーガ
ガ、ガオガイガーは? ガオガイガーの話もありますよね?

さてと……今からリリ殺4話を投下したいのですが、
全15レスと過去最大級のボリュームとなってしまったので、支援お願いしたいです。
ガリューの顔見せさえ……ガリューの顔見せさえ必要がなけりゃ……!

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:05:24 ID:FvBvF3mm
支援しますよー。

702 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:09:02 ID:mKyNlae0
疾走する。
灰暗い地下水路の中を、1つの人影が駆け抜ける。
エンジン音を立てて、純白のローラーブレードが爆走する。
紫の長髪をたなびかせて走るのは、未だ年若き少女。
しなやかな肉体を白いフィットスーツに包み、その上から漆黒のジャケットを羽織り。
濃紺の長いリボンを風に揺らせて。
眼前に立ちはだかるのは、巨大な鋼鉄の球体。
次元犯罪者ジェイル・スカリエッティの造りし尖兵・ガジェットドローン。
その中でも極めて高い重量とエネルギーを持った、V型と呼ばれる大型機だ。
少女は疾走する。
迫り来る鈍色の威容を、しかし物ともせずに。
刹那、ガジェットドローンが牙をむいた。
青白いレーザーと、ベルトコンベアのような触手が解き放たれる。
並の人間の柔肌など、即座に貫いてしまうほどの出力と熱量が、暴力的なスピードで肉迫。
「――トライシールドッ!」
少女は突き出した。
漆黒のグローブを嵌めた右手が、勢いよく突き出される。
闇深き魔窟の中に輝くは、その手に現れた青き魔法陣。
三角形と4つの円形を象った近代ベルカの陣が盾となり、襲い掛かる凶弾を阻み、跳ね返す。
鉄壁のシールドは、光速のレーザーをまるでものともしない。
「はああぁぁぁぁぁーっ!」
少女は叩きつけた。
左腕に装着した白銀の籠手が、独特な金属音の唸りを上げる。鋼の光沢を放つナックルスピナーが起動。
回転、加速、咆哮する。
裂帛の気合いと共に放たれた鉄拳が、ガジェットの魔手と衝突した。
白きリボルバーナックルと黒き触手が、猛烈な火花とスパークを散らし、激突。
生まれたのは拮抗。
それを待っていたと言わんばかりに、少女の背後からもう1つの人影が飛び上がった。
白いバリアジャケットと右腕の黒いリボルバーナックル――対照的な外見をしたもう1人の少女が、ガジェットの懐を強襲する。
「ディバイィィィィィィィィィーンッ……!」
虚空を眩く照らしたのは、空色の魔力スフィアの閃光。
右腕が、魔力結合を阻害する力場――AMF(アンチ・マギリング・フィールド)を物ともせず粉砕し、魔導の結晶を叩き込む。
「――バスタアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァーッ!!!」
雄たけびが上がった。
青白き魔力が、強烈な威力と共に解放、四散、爆発。
一撃必倒のエネルギーが、ガジェットの機械仕掛けの内臓を侵食し、陵辱し、粉砕する。
黒煙を上げるデクの坊から跳び退った白い少女は、触手を抑えていた黒い少女に笑いかけた。
ボーイッシュな青い髪と、無邪気な緑色の瞳は、あの空港火災を生き延びた少女――スバル・ナカジマその人。
助けてくれたあの人のように、誰かを守れる力を求め、魔導を学んだ15歳の少女だ。
まだまだ駆け出しの新人だけれども、こうして前線に立ち、日々努力を重ね、夢見た自分へ真っすぐに向かっている。
そして紫の髪の少女もまた、愛する妹にウインクで返した。

時空管理局・陸上警備隊第108部隊所属捜査官。階級、陸曹。
近代ベルカ式魔導師。陸戦Aランク取得。
ギンガ・ナカジマ、17歳。

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:10:14 ID:FvBvF3mm
the支援

704 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:10:32 ID:mKyNlae0
魔法妖怪リリカル殺生丸

第四話「放たれた白銀の美獣」


クラナガン廃棄区画、地下水路。
その一際広大なスペースに、バリアジャケットを身に纏った少年少女が足を踏み入れた。
ギンガやスバルを含め、若年兵ぞろいのあどけない集団だが、これでも立派な管理局の実働部隊である。
機動六課前線フォワード部隊――優秀な魔力資質を持った新人達によって構成されたチームだ。
Bランク3人、残るC+ランクの1人も稀有なレアスキル持ち。
将来有望な若者達の前線部隊は、先のホテル・アグスタ防衛戦でも、一定の戦果を上げていた。
六課が実験部隊的な意味合いの強い存在であることを考えれば、上々の結果だろう。
「ありました!」
桃色の髪を持ち、服装もそれに近い色あいでまとまった幼女――キャロ・ル・ルシエが歓声を上げる。
希少な存在である召喚士の中でも、特に強力な生物・竜を呼び寄せる力を持っていた。
彼女の顔の辺りで飛んでいる、小さな白き飛竜――フリードリヒがその証明だ。
幼くして巨大な可能性を秘めた少女。
すなわち、あのルーテシアと同様の存在と言っても過言ではなかった。
声を聞きつけたスバルと、友人ティアナ・ランスターがそちらへと駆け寄る。
スバルの頭に巻かれた白いはちまきと、ティアナのオレンジ色のツインテールが、闇の中で揺れた。
キャロが持っていたのは、鉄の光沢を放つ漆黒の箱。
フォワード部隊の探し物・レリックの収められたケースである。
これで今回の任務は完了だ。上空ではなのはら隊長陣がガジェット達と戦っているが、それが鎮圧されるのも時間の問題だろう。
内心でギンガは安堵する。後は帰頭し、自分が捜査していた案件との関連性についての調査を進めるだけだ。
残るエリオ・モンディアルという少年と共に、キャロの声のする方へと向かう。
「……?」
異変が起こったのはこの時だった。
「何、この音……?」
がん、がん、がん、と。
広大な空洞の中で、断続的に物音が反響する。
ちょうど今呟いたばかりのティアナの背後から、正体不明の音が近づいてきていた。
さながら、何かが無数の柱を蹴って、その合間を縫って迫ってくるかのような――
「きゃあっ!」
キャロを襲ったのは、音の先で煌いた光だった。
否、それは光っていたと言えるだろうか。
殺到した4つのエネルギー弾は、この薄暗闇よりも尚暗き漆黒。
深淵の闇がそのまま凝固し、放たれたかのような一撃だ。であれば、それを光と呼んでいいものなのだろうか。
反射的に、立ち上る粉塵の中へとエリオが飛び込む。
高速戦闘を得意とする弱冠10歳の秀才は、アームドデバイス・ストラーダを振りかざし、見えない襲撃者を狙った。
「でやあぁぁぁっ!」
鋼鉄の槍が振り下ろされる。
手ごたえはない。見れば、上空に紫の羽が浮かんでいた。
そこから繰り出されたであろう、不可視の刃。
「エリオ君!」
心配げな声を上げるキャロを庇うように前に立つと、紅髪の少年は、頬を伝う血液を拭った。
紫の羽は着陸すると、その幾重もの翼を畳み込み、その姿を顕現させる。
闇の向こうで、4つの赤き瞳が爛々と、冷徹な光を放っていた。
ギンガは驚きつつも、しかし冷静に分析する。
見定めなければならない。通常の魔導師を大きく凌駕したステルス能力を持つ、この正体不明の敵の姿を。
捜査官として磨いた頭脳をフル回転させ、敵の実態を探る。
姿は人間のボディバランスにかなり近いが、全身を包む暗灰色の鎧は、人外の気配を如実に物語っている。
蜥蜴などの爬虫類にも似たラインの頭部だが、目立った顎がない以上、別の生物なのだろう。
先ほどの羽の形状を信用するならば、カブトムシなどの甲虫ということか。
四肢を見れば疑いたくなるような結論だが、そもそも魔導生命体と思われる目の前のそれを、普通の虫の範疇に当てはめるほうがおかしい。

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:10:50 ID:FvBvF3mm
支援

706 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:12:11 ID:mKyNlae0
「ああっ!」
不意に、キャロが叫んで駆け出した。
そちらの方へ視線を飛ばすと、そこに立っていたのは1人の幼女――ルーテシア。
紫の髪は、自分のそれよりも原色に近いだろうか。
両手にはキャロのそれに近い手袋型のデバイスが嵌められている。恐らく同じブーストデバイスにカテゴライズされるものだろう。
そしてその黒い手が持っていたのは、先ほど発見されたレリックケース。
思わず歯噛みする。
してやられたということか。
「……邪魔」
ルーテシアの手が突き出された。
その先に紫電がほとばしり、集束し、出力を高められる。
(いけないっ!)
戦慄した。
このままでは攻撃される。しかし、現在のギンガの位置では間に合わない。
そして案の定放たれる、極大の閃光。
反射的に展開されて桜色のバリアなど障害にもならず、紫の光がキャロを飲み込み、吹き飛ばす。
「きゃあっ!」
「キャロ……うわぁっ!」
キャロの小柄な身体は一直線にエリオへと突っ込み、諸共に無数の柱の1つへと激突した。
再び、あの真紅の瞳が光る。
黒い虫が赤きマフラーをたなびかせ、追撃を仕掛けるべく殺到する。
スバルが両脚のインテリジェントデバイス・マッハキャリバーの最大加速で突っ込んだが、渾身の蹴りも虚しく回避された。
こいつらは危険だ。
瞬間的にギンガは理解する。
先ほどの少女の砲撃は間違いなくAランク級に相当する破壊力。虫の方も、スバルの全速力をあっさりと見切ってみせた。
フォワード部隊の各員の実力を明らかに凌駕している。咄嗟の襲撃故に、フォーメーションを組むことも難しい。
ならば自分が先陣を切って相手するしかない。
この場の5人の中で、唯一そのAランクに到達している自分が。
結論付けてからのギンガの行動は素早かった。
スバルの身体が完全に虫から離れたと同時に、リボルバーナックルを振り上げて突撃する。
「えええぇぇぇーいっ!」
突然割り込んできた虫野郎目掛けて、背後から純白の鉄拳制裁が叩き込まれる。
瞬間、防御。
「――はぁっ!!」
それで受け止められるとでも思ったか。
咄嗟の反応でようやく出せた防御に押し殺されるほど、ギンガの拳は弱くはない。
攻撃こそ通らなかったものの、その勢いまでは相殺しきれず、虫の両脚は盛大に地面を滑る。
「こぉらっ、そこの女の子っ!」
一方のスバルは、煙を破ってルーテシアの方へと向かっていった。
ギンガは一瞥し、そちらをスバルに任せ、吹き飛ばした灰色の虫を見やる。
今の一撃で、防御を引き剥がすまでには至らなかった。やはり少なくとも、Aランク相当の実力者であるのは間違いないようだ。
(それにしても、あの堅さ……)
リボルバーナックル越しに、相手の殻の硬度を図る。
一撃で十分だ。それだけで十分に分かるほどの、相当な堅さ。金属製のガジェットの外殻さえも、優に超えている。
でなければ、今の攻撃で容易に粉砕できていたはずなのだから。
「それ危険な物なんだよ! 触っちゃ駄目! こっちに渡して!」
視線の外で、スバルが必死にルーテシアを説得する。
「ごめんね、乱暴で」
そして直後、響いてきたのはティアナの声。
冷ややかな声に、思わずそちらを振り返る。
銃型デバイス・クロスミラージュの接近戦形態。ダガーモードのオレンジの刃が、ルーテシアの喉元に突きつけられていた。
「でもね、これホントに危ないものなんだよ」
恐らく得意の幻術で姿を消し、至近距離まで接近していたのだろう。ティアナの左手は、彼女の肩をがっちりと押さえている。
そういえばルーテシアらが乱入してきてから、ティアナの姿がどこにも見えなかったことを、ギンガは思い出した。

707 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:13:16 ID:mKyNlae0
「――スターレンゲホイルッ!」
突如、新たな声が割って入る。
同時に周囲を襲う、閃光と轟音。
光はその目を潰さんまでの勢いで、音はその鼓膜を貫かんまでの勢いで、ギンガ達に襲い掛かる。
たまらず、視界を両手で覆った。確認できなかったが、他の面々も同様なのだろう。
そしてようやく暴力的な光が晴れた頃には、ルーテシアは平然と歩き出していた。
反射的に、レリックを持ち去る少女に向けて、ティアナがガンズモードのクロスミラージュを構える。
しかし、敵は1人ではない。態勢を立て直した虫の飛び蹴りが容赦なく襲い掛かり、吹き飛ばされた。
「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!」
悲鳴と共に盛大に地面を転げまわる。
そして、静止。
両腕に鋭利な刃を構えた虫には構わず、遂にティアナはルーテシア目掛けて発砲。
「……ッ!」
そして目を疑った。
ルーテシアに向かって撃ったはずの弾丸は、無視していたはずの鎧に防がれていたのだから。
傍から見ていたギンガには理解できていた。
灰色の虫が、あの目にも留まらぬ速さで幼女を庇ったのを。
がちゃり、と。
音を立てて、左肩の鎧が剥がれ落ちる。
「ったくもぉー……あたし達に黙って、勝手に動き回っちゃうからだぞ」
同時に上方から響く、少女の声。
スタングレネードにも匹敵する閃光をぶちまけた声だ。
「ルールーもガリューも」
「アギト……」
「おう、心配したんだからな」
アギトと呼ばれたそれは、目を疑うほどの小人だった。
露出度の高い衣装に身を包んだ、小悪魔のような風貌の少女は、ルーテシアの顔ほどの背丈しかない。
これではまるで、六課のユニゾンデバイス・リインフォースUのようではないか。
(まさか、本当にリイン曹長と同様の存在だとでも……?)
「まっ、もう大丈夫だぞルールー」
訝しげな視線を送るギンガをよそに、アギトは得意げに名乗り上げる。
「何しろこのあたし――烈火の剣精! アギト様が来たからなっ!!」
堂々とした態度と共に周囲に打ち上げられる、花火のような色とりどりの炎。
どうやら炎熱系の魔力資質の持ち主のようだ。それは名乗った二つ名からも理解できる。
「おらおらぁっ! お前らまとめてぇ……!」
そして振りかぶられる、小さな手。
先ほどまでのどこか飄々とした様子からは一転した好戦的な笑顔で、アギトが蒼炎を振るう。
「かかってこいやあぁぁぁーっ!」
猛烈な熱量が解き放たれた。
小さな身体に似合わぬ凄まじい火炎の嵐が、ギンガら目掛けて叩き落される。
反射的に、バックステップで全員回避。エリオは攻撃を受けて倒れていたキャロを抱えながらだ。
態勢を立て直し、立ち上る爆煙を睨む。
刹那、突風と共に、その一点が突き破られた。
強烈な加速を伴って肉迫してくるのは、灰色の虫改めガリューの刃。
最初に反応したギンガが最前線へと躍り出る。
不意打ちも何もない。先ほどまでとは異なる、攻撃同士の激突。
「はぁっ!」
白銀のリボルバーナックルと、紫に輝くクローが正面衝突。
凄まじい発光と共に両者のエネルギーが爆発。完全に拮抗した攻撃が、同時に跳ね返された。

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:13:17 ID:FvBvF3mm
支援ッ!

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:14:39 ID:FvBvF3mm
支援ー。

710 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:14:48 ID:mKyNlae0
.
どうやら自分が急いで来たのは正解だったらしい。
ガリューと互角に戦う使い手――ギンガ・ナカジマのポテンシャルを前に、アギトが思案する。
他の連中はまだまだルーテシアにも及ばぬ実力しか持たない連中ばかり。
密集さえされなければ、恐らく各個撃破で対処できただろう。
問題はその個の実力が、あのガリューと対等以上に渡り合えるだけの領域に達しているギンガだ。
必然的に、ガリューは彼女に引き付けられることになる。そうなれば、ルーテシア1人で、残る相手全員を対処しなければならない。
そんなことはいくら何でも、この限定された空間では不可能であることは分かっている。
そうした戦況を容易に覆すことのできる大物もいるにはいるのだが、召喚するには少々狭いのだ。
(ったく! 殺生丸が来てくれりゃ、もう少し楽に済んだのによッ!)
内心で毒づきながら、アギトが再び烈火の爆撃を叩き込む。
融合騎のポテンシャルは、基本的には高い。自力での戦闘に関する魔力資質も、A+のものが備わっているのだ。
地下水路を埋め尽くさんばかりの猛攻が、フォワード陣達を退けさせる。
「んっ!?」
途端、上から響く妙な音。
空気を切り裂く、飛行魔法の音だ。
何者かが、上方の空洞からこちらに向かってきている。
「ルールー! 何か近づいてきてるっ! 魔力反応……」
正体を探るべく、対象の魔力を見極める。推定されるのは、
「――でけぇっ!」
AAAクラス。
魔力リミッターがかかっているようだが、それでもAランク前後。本格的にアギトの判断の正しさが証明されてきたようだ。
「うぉりゃあああああああぁぁぁぁぁーっ!」
怒号と共に、天井が爆砕された。
アギトの弾幕に勝るとも劣らない粉塵が、驚異的な破壊力を物語っている。
瞬間、その煙を引き裂いて、新たな人影が姿を現す。
純白のバリアジャケット――否、騎士甲冑を身に纏った、アギトと同じサイズの小人。
(連中にも融合騎がっ!?)
「捕らえよ、凍てつく足枷!」
思考を遮って吹き荒れる、冷たい旋風。
「フリーレンツェッセルンッ!」
それが氷結属性のバインド魔法だと分かった時には、アギトとルーテシアは既に、氷の壁に閉じ込められていた。
「ぶっ飛べええええええぇぇぇぇぇぇーっ!」
壁の外で、先ほどと同じ咆哮が轟いた。
真紅のドレスのような服装を身に付けた、ルーテシアよりも少し幼いくらいの幼女がガリューに襲い掛かる。
確かヴォルケンリッターという魔法生命体の1人で、ヴィータという名前だったはずだ。
スカリエッティに見せられた資料を思い返す。
そして、その手に握ったグラーフアイゼンが得意とするのは――破壊と粉砕。
「だりゃあぁっ!」
ギンガの鉄拳さえも凌いだガリューの身体が、いとも簡単に吹っ飛ばされた。
「まずいよルールー!」
このままでは本格的に危険だ。レリックも手放してしまったし、最悪全員捕らえられるかもしれない。
「……逃げよう」
ルーテシアの判断は単純明快だった。
遠隔召喚を駆使して、吹き飛ばされたガリューを氷の中に呼び込む。
そして地面に向けて、ルーテシアが先ほどの砲撃を放った。
一瞬で穿たれた縦穴に向かって一同が飛び込む。
あとは再度遠隔召喚を利用し、転送魔法の代わりにして地上へと飛んで、おしまい。

711 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:16:24 ID:mKyNlae0
地上の無数の廃ビルの1つ。
あの茶髪と黄色いリボンのディエチは、そこに立っていた。
右手に何やら巨大な布の塊を抱えて、相変わらず銀のドクロのネックレスを身に付けて。
「ディエチちゃぁん、ちゃんと見えてるぅ?」
傍らから、少女の声が聞こえてくる。
新たなナンバーズの一員が、さぞ愉快そうな表情でそこに腰掛けていた。
ディエチのそれよりもやや明るい、栗色と言っていいほどの茶髪。目元には特徴的な丸眼鏡。
フィットスーツの上に羽織った純白のコートが、首元のファーと相まって高級感を漂わせる。
ナンバーW・クアットロ。幻術行使と指揮能力に長けた、ディエチにとってはそこそこ付き合いの長い仕事仲間だ。
「ああ。遮蔽物もないし、空気も澄んでる」
事も無げにディエチは言い放つ。
「よく見える」
普通の人間には見えないものが見えているというのに。
ディエチが見据えているのは、遥か彼方を飛行中の、管理局のヘリコプター。
一般人の目では、点にすら見えないようなとてつもない距離の先の物体だ。そもそも廃棄区画の外側を飛んでいるのだから無理もない。
普通ではありえないほどの望遠。
そしてそれを、ディエチは平然と成し遂げている。スコープも何も使わず、肉眼で。
「でもいいのかクアットロ、撃っちゃって?」
普通の人間には備わるはずもない、千里の目を行使して。
「ケースの方はいいけど、マテリアルの方は破壊しちゃうことになる」
ヘリが運んでいるのは、もう1つのレリックと、ウーノが「マテリアル」と呼んだ存在だ。
どちらもスカリエッティが目指すものにとっては、欠かすことのできない重要なファクター。
特に、無数にちらばるレリックと異なり、たった1つしか存在しないマテリアルの方は。
「ウフフフ……ドクターとウーノ姉様曰く、あのマテリアルがアタリなら……」
しかしクアットロは、状況を面白がるような態度を崩さぬままに言い放つ。
「本当に『聖王の器』なら、砲撃くらいでは死んだりしないからだーいじょうぶ、だそうよ♪」
そのマテリアルが、1人の人間だというのに。
「ふーん……」
聞き届けたディエチは、抱えていた巨大な布包みを取り払った。
黒光りする、彼女の身長を遥かに凌駕するサイズの、巨大な砲身が姿を現す。
ナンバーズ]の得物・狙撃大砲イノーメスカノン。
中腰になりながら、それを抱え込み、狙いを定める。屈んだ時の身体の動きで、銀ドクロが微かに揺れた。
「そう言えばディエチちゃん、さっきから気になってたんだけど……それなぁに?」
そして、それに気付いたクアットロが問いかける。
確か自分が用意した変装用具は、灰色のライダージャケットと白いシャツ、黒いジーンズに手袋と靴だったはずだ。
そのネックレスは見たことがないし、何より廃棄された服装の中で、それだけが残っているのはおかしい。
「街で、アクセサリー屋台のおじさんが売ってくれた」
左手でドクロを掴みながら、ディエチが返事をする。
「何でそれだけわざわざ残しておいたのぉ?」
ますます分からない。それでは特に意味のない、無数のアクセサリーの1つということではないか。
爆弾を仕込んだわけでも、盗聴器の役割をするわけでもないのに、何でそんな物を捨てずに取っておいたのだろう。
そしてディエチもまた、このどうしてか残しておいた物を見つめ、
「……何でだろ」
と、心底怪訝そうな表情で呟いたのだった。
本当にどうして自分は、こんな取るに足らない物を残しておいたのだろう。
別にそこまで気に入ってるわけではないし、役に立つべき物でもないというのに。
がらんどうなドクロの瞳と、ディエチの茶色い瞳が、じっと向き合っていた。
「ふーん……ま、この際どうでもいいわぁ。さ、て、と……」
ろくな返事が返ってくる見込みもないことを理解し、クアットロは下方へと視線を飛ばす。
地下から地上へと移った、ルーテシア組とフォワード部隊の戦闘、その終末だ。
2対7という圧倒的な人数差に押され、ルーテシアもアギトも拘束されてしまっている。ガリューは既に姿を消していた。
「可愛い可愛いルーお嬢様を助けてあげなくちゃねぇ」
言いながら、視線を動かす。
既にその遥か下方では、自分達の仲間――4人目のナンバーズが控えていた。
そして更に、もう1人。
「麗しの王子様に、頑張ってもらいましょ♪」

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:17:24 ID:jcDajAwn
おしまいが紛らわしい支援

713 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:17:42 ID:mKyNlae0
廃棄区画の高速道路。
両腕をバインドによって手錠のように拘束されたルーテシアが、銃口を突きつけるティアナを背に立っていた。
そこに立っていたのは、不機嫌そうな表情で彼女を睨む、スターズ分隊副隊長ヴィータ。
「子供を苛めているみてぇでいい気分はしねぇが……」
自分も子供だろうに、という指摘は野暮だ。
ヴィータら守護騎士ヴォルケンリッターは、既に数百年単位の稼働歴を持つ歴戦の勇士。
AAAランクという圧倒的な魔力量も、ガリューを一瞬で撃破した技量も、それを裏付けている。
「市街地での危険魔法に公務執行妨害、その他諸々で逮捕する」
ヴィータが罪状を読み上げた。
足元では、全身を同じくバインドで縛られたアギトが忌々しげな視線を送っている。
一方のルーテシアは、相変わらずぼんやりとしたような様子を保っていた。
大きな赤色の虚ろな視線からは、何を考えているのかは読み取れない。
そこから先は、スバルらによる取調べだ。
レリックの危険性だの、子供がそんなことしてはいけないだの、大体そのような内容である。
(無理もないか)
ギンガはそれを、ヴィータのすぐ横から見つめていた。
まだ幼い部分があるだけあり、スバルはギンガ以上に、こうしたことに非常に敏感である。
かつて空港火災で死ぬような目にあった彼女だからこそ、何の保護もない子供が1人で危険なことをするのは、放っておけなかった。
それこそこのアギトが来ることがなければ、完全に1人ぼっちである。
(で、そのアギトだけど……)
ギンガの視線が、烈火の剣精を名乗る小人へと向かった。
ほぼ間違いない。小悪魔のような翼を持ったこの紅髪の少女は、リインと同じユニゾンデバイス。
強力な攻撃魔法を行使したことも、それを裏付ける重要な資料の1つ。
(でも……どうしてユニゾンしなかったのかしら?)
だが、その1点のみが気がかりだった。
言うまでもなく、ユニゾンデバイスはロードとの融合によってその真価を発揮できる。
しかし、先の戦闘において、アギトはそれをしようとはしなかった。だからこそ、ヴィータとリインも融合せずに対処できたのである。
魔力適正が合っていないから、というのは恐らく理由にならないだろう。
そもそもそれならば、連れている理由そのものが崩壊しかねないのだから。
(まさか、他にユニゾンできる仲間がいるとでも……?)
むしろ、そう考えることの方が自然だった。
であれば、問いたださねばならない。その3人目の共犯者が、一体どこにいるというのか。
この状況を覆すべく、どこかで虎視眈々とこちらを睨んでいる可能性だってあるのだから。
ギンガがそれを尋ねようとした瞬間、
「――逮捕は、いいけど……」
突然、今まで貝のように塞がれていたルーテシアの口が開き、言葉を発した。
当然のように、その場の全員がその続きに注目する。
「大事なヘリは、放っておいていいの?」
衝撃の発言。
一同は騒然となる。まさかヘリコプターにまで手が及んでいたのか、と。
しかし、ギンガの思考は更にその先を探っていた。
(やはり3人目が!?)
推測としてはハズレである。ヘリを狙っているのは、アギトのロードたるゼストではなく、ナンバーズのディエチだ。
しかしこの推測自体は、その3人目の存在を考慮していたギンガからしか出ない発想である。
「貴方は、また守れないかもね」
そして、続けて発せられる言葉。
「ッ!?」
その視線の先に立つヴィータの瞳が見開かれる。
彼女がこれほどまでにショックを受ける、「守れなかった」という案件はただ1つ――あの9年前の惨劇・高町なのは撃墜。
まだ物心ついたばかりの歳の少女が、それを知っているということは、一体どういうことなのだ。
そして、ギンガの思考は再び遮られる。
「なっ……!?」
突如後方の足場を襲った、強烈な爆砕によって。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:18:03 ID:FvBvF3mm
支援ですー。

715 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:19:06 ID:mKyNlae0
.
ゆらり、ゆらりと。
粉塵の中で、銀色の絹糸が揺れていた。
否、それは糸ではない。れっきとした毛髪だ。
白銀の長髪をたなびかせる、1人の男が立っていた。
高貴な気配の漂う純白の着物の中で、左肩と袖口の花びらの真紅が眩い。
右肩にかけられた白い毛皮は、さながら百獣の王のごとき品格を纏う。
腰に差された二振りの刀。胴体を覆う、闇のごとき漆黒の鎧。
作り物にさえ見える人間離れした美形には、蒼月を象った刺青のような紋様。
「……殺生丸」
鋭く光る金色の瞳が、呟いたルーテシアを見据えていた。
「なっ……何だテメェ! こっちは今取り込み中なんだよっ!」
パニックを起こしていたヴィータが、グラーフアイゼンを構える。
「ヴィ、ヴィータ副隊長、落ち着い……」
「うるせぇっ!」
スバルの制止にも耳を貸さず、赤いゴスロリドレスが飛びかかった。
ろくに相手が何者かも確認もしないうちの、疑わしきは罰せよとでも言わんばかりの攻撃。
ベテランのヴィータらしからぬあまりに軽率な判断だが、ルーテシアの言葉が、彼女から思考力を根こそぎ奪っていた。
「でぇぇりゃああああぁぁぁぁぁーっ!」
雄たけびと共に振りかぶられる、必殺の鉄槌。
手加減も何もない、グラーフアイゼンの全力の一撃が、殺生丸の頭蓋を殴りつける――
「なっ……!?」
はずだった。
絶大な破壊力を内包した鉄の伯爵が、急激にブレーキをかけられる。
ヴィータの身体は、空中で静止していた。
理由は簡単なことだ。殺生丸が攻撃を止めた。
わずか一発の拳骨で。
(コイツ……素手でアイゼンと互角にやり合うだと!?)
冷や汗を伝う。
そうしている間にも、殺生丸の拳はじりじりとグラーフアイゼンを押し出してくる。
我に返ったヴィータもまた、押し返されてなるものかと、再び鉄槌を握りなおした。
ここで気付いておくべきだったのかもしれない。
グラーフアイゼンは両手持ちの武器。片や、パンチとは通常片手で繰り出されるもの。
殺生丸だけが、もう1回分だけ、攻撃の猶予を持っていた。
「ぐぅっ!」
小柄な身体を襲う衝撃。
ヴィータの顎に向かって、容赦のない強烈なアッパーカットが叩き込まれた。
「ヴィータ副隊長っ!」
スバルの声に呼応するかのように、着地ギリギリで態勢を立て直す。
一方の殺生丸は、至って悠然とした様子で、尚もその場に立っていた。
全身からにじみ出る、圧倒的なまでの尊厳。美しく、そして強烈な気配と共に君臨する、絶対的なオーラ。
(相当なやり手みてぇだな……)
静かに、だが確かに放たれる凄まじい闘気に当てられ、冷静な頭脳を取り戻したヴィータが、殺生丸を睨みつける。
気配だけで実力を匂わせる存在というのは、そう多くない。
であれば、それを実践する目の前の相手は、それ相応の絶大な実力を秘めている相手に他ならなかった。
果たして、こいつは一体何者なのか。
ひょっとすれば、限定解除が必要となるほどの腕前かもしれない。
先ほどはすっかり失念していた品定めを、冷静な頭脳で実行する。
(スターズ2とロングアーチへ、こちらスターズ1。ギリギリセーフで、ヘリの防御成功!)
脳裏に割って入ってくる、エース・オブ・エース高町なのはの声。どうやらヘリは無事に済んだようだ。
内心で安堵しつつも、殺生丸に向けた厳しい視線を剥がすことなく、ヴィータは念話を送る。
(おう、そっちは任せた。こっちも……とんでもねぇ奴が出てきたところだ!)

716 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:20:10 ID:mKyNlae0
.
そして、放たれた気配に覚えのある人間が、1人。
「そ……そんな……ッ!」
ギンガの緑色の瞳が、これ以上ないほどに見開かれる。
冷静沈着な捜査官の表情を支配する色は、驚愕。
「どうして……!」
「どうしたの、ギン姉っ!?」
異常なまでの取り乱しぶりを見せるギンガに、スバルが心配げな声をかける。
そんな声も耳に入らないのか、彼女から返ってくる反応はない。
どういうことだ。
自分は間違いなく、目の前の男と会っている。
4年前の空港火災で、スバルを捜していた時に出会った人だ。
崩落に巻き込まれそうになったところを、不思議な魔法で助け出してくれた人だ。
フェイトに同行を願われた時に、そのままそれを蹴って姿を消してしまった、命の恩人だ。
それが何故ここにいる?
4年の歳月を匂わせることなく、何故一切変わらない姿で立っている?
何より――何故犯罪者に加担している?
訳の分からないこと尽くしだった。
確かに、もう一度会いたいと思ったことは何度もあった。
会ってもっとちゃんとしたお礼を言いたいと、何度も何度も思い続けた。
捜査官の職務に就いてからも、次元漂流者のリストを頻繁に閲覧し、その顔を捜し続けた。
だが、願った再会はこんな形ではない。
これが悪夢ならば、いっそその方がいい。
そもそも目の前に見えるあの人は、錯乱した自分の単なる思い込みであって、本当は全くの別人だったなら――
「うわああぁぁぁっ!」
視界を、緑色が走った。
「――――――――――――ッッッ!!!」
思考は全て吹き飛んでしまった。
目の前の殺生丸の指先から伸びるのは、見紛うはずもない、あの緑色に輝く鞭。
燃え盛る空港の中、幼い自分に襲い掛かった瓦礫を残らず破壊してみせた、ギンガにとっては救いの光。
今でもはっきりと思い出せる。
鋭利に、そしてしなやかに舞う光輝の中、優雅に輝いた銀髪を。
わずか13歳のギンガの脳裏に強烈に焼きついた、見る者を圧倒する、壮麗な殺生丸の姿を。
その光の鞭が、目の前でエリオとティアナをなぎ払った。
恐らくヴィータが攻撃を受けたことで、加勢に入ろうとしたのだろう。
その2人を、かつて自分を助けた神秘性さえ漂う光が、風に吹かれる木の葉のように蹂躙した。
それがどうしたと言わんばかりに、情けも容赦もなく、ものの見事に吹っ飛ばした。
何かが音を立てて、粉々に崩れ去っていくのが分かる。
それが一体何だったのか。
そこまでは把握しきれないまま、ギンガの思考は緩やかに停止していった。

717 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:21:34 ID:mKyNlae0
.
「フン……」
崩れ落ちるようにへたり込んだギンガの姿を、殺生丸が一瞥する。
あの驚き様が異常なまでの領域に達していることぐらいは、基本的に周囲に無関心な彼でも分かる。
問題は、何が彼女をそこまで驚かせたのか、だ。
ひょっとすると、自分の姿に見覚えのある人間だったのかもしれない。
この世界に来てから出会った人間はほとんどいないが、あの狼が化けたというのは、まずそこから除外していいだろう。
ホテル・アグスタでの邂逅から、今の反応まで結びつく理由はない。
そういえば、随所に見覚えのあるような所は確かに見られた。
しかし、それが誰だったのかは結局分からずじまいのまま、殺生丸は詮索を打ち切った。
無理もない。彼が見たギンガの姿は、今から4年前のものだ。
外見変化の極端に遅い妖怪に比べて、人間の成長速度は目まぐるしい。
いたいけな幼女から美しい女性へと成長した今のギンガから、当時の姿を連想するのは至難の業だ。
殺生丸の爪が、足元にいたアギトのバインドを引っ掛ける。
軽く力を入れて、それを引きちぎった。
「サンキューな殺生丸! ったくー、どうせ来るならもっと早く来いよな! このこのぉ!」
拘束から解き放たれ、自由自在に飛び回れるようになったアギトが、四方八方から殺生丸の頭を小突く。
正直かなり鬱陶しかったが、今はどうでもいいので放っておくことにした。
「……ありがとう」
視線の先で、ルーテシアが短く礼を言う。
「お前がいなければ、後でゼストと合流した時に面倒になる」
それだけだ、と言わんばかりに、殺生丸が素っ気無く言い放った。
気持ちアギトがニヤニヤしているような気がするが、そんなことはどうでもいい。
改めて、殺生丸は黄金の瞳で周囲を見渡す。
今しがた吹き飛ばした、オレンジ髪の少女と赤髪の子供。最初の一撃をお見舞いした、赤い服装の幼女。
後衛には、愕然とした紫の髪の女と、それを揺り起こそうとする青い髪の少女。
最後尾で、小さな竜を引き連れた薄桃色の髪の幼女が、レリックケースの傍に立っている。
桃色の幼女――キャロを叩きのめすのが1番手っ取り早いと思われたが、赤いドレスの幼女――ヴィータがいる。
アイツはこの中では、まだ骨のある部類に入っている。それはホテルでの戦闘で見受けられたことだ。
刀を抜くまでには至らないにせよ、そこそこに自分と渡り合うことができるだろう。少なくとも、無視は出来そうにない。
では、一体どうするか。
決まっている。
彼女を含めた、残る4人を全員始末することだ。
瞬間、疾駆する。
とてつもない速度で殺生丸の身体が加速する。
スバルとギンガの装備したキャリバーズよりもなお速い。凄まじいまでの脚力だ。
「させるかよっ!」
当然のように、ヴィータが眼前に割って入ってきた。
「邪魔だ」
右腕を振りかぶる。
犬妖怪の鋭い五指にまとわり着くのは、毒々しい気配を持った緑の光。
グラーフアイゼンに、緑の爪がぶち込まれる。
「くぅっ!」
強烈な勢いを込めて叩き込まれた一撃は、今度はグラーフアイゼンを弾き飛ばした。
得物諸共に横へ流れた身体を、ヴィータがアスファルトを強く踏みしめて急停止。
「なっ……!」
そして、接触面を見て驚愕する。
爪によって穿たれた傷跡が、どろどろと腐食していたのだから。

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:21:37 ID:FvBvF3mm
支援

719 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:23:05 ID:mKyNlae0
「酸の爪かよっ!」
吐き捨てながら、リカバリーを行使。溶けたグラーフアイゼンの表面を、即座に修復する。
その間にも殺生丸は脚を休めることなく疾走し、遂にキャロのすぐ目の前まで迫った。
「ひっ……!」
瞬きする間もなく目の前に現れた、暴力的なまでの力を振り回す存在。
獣のように爛々と輝く金の瞳に睨まれたキャロは、蛇の眼前でびくびくと震える蛙のよう。
「逃げろ、キャロッ!」
「たああああああぁぁぁぁぁぁぁーっ!」
ヴィータの声とスバルの雄たけびは、ほぼ同時に放たれた。
両者の間に、スバルの白いバリアジャケットが割って入る。
純白のはちまきをたなびかせ、突き出すのは漆黒のリボルバーナックル。
「うりゃああああぁぁぁぁっ!」
気合いと共に殺生丸を襲う、鉄拳。
触れたことは触れた。
しかし、彼に直撃させるまでには至らなかった。
何故なら、逆に触れられていたのだから。
「えっ……?」
渾身の一撃を見切った殺生丸の手が、スバルの右腕を横から掴んでいる。
高速で繰り出された右ストレートが、いとも簡単に止められている。
理解した瞬間には、スバルの身体は宙を舞っていた。
「うわあああああああああぁぁぁぁぁっ!」
直後に味わう、硬く冷たい道路の感触。
思いっきり殺生丸に投げ飛ばされ、アスファルトに叩き落されていた。
「スバルッ! 野郎ぉぉっ!」
グラーフアイゼンを構えたヴィータが、再び襲い掛かる。
ギガントフォルムに変形させ、苛烈な重量と共に殺到した鉄槌を、殺生丸の爪が受け止めた。
「テメェ何者だっ! 人間じゃねぇのは確かだよなっ!」
厳しく問いただしながら、ヴィータは殺生丸目掛けて猛烈な乱打を繰り出した。
超重量と超攻撃力を乗せた攻撃が、絶え間なく叩き込まれていく。
コイツが人間であるはずはない。
それは何も身体能力が優れているからではない。
ギガントフォルムの攻撃を素手で受け止め続けようが、マッハキャリバーよりも速く走ろうが、それくらいはまだ認めよう。
問題は自分の得物を溶かした毒爪の存在だ。
そんなもの、人間の爪にあるはずがない。毒薬を仕込んでいたとしても、先に指が溶ける。
つまり、コイツの爪は毒蛇の牙と同じだ。それも、そんなものは比較にならないような猛毒だ。
そんな代物が、普通の人間に備わっているはずがなかった。
「人間ごときと、妖怪を一緒にするな」
「妖怪だぁ……!?」
鋭いヴィータの視線が、一層厳しさを増す。
妖怪が何なのかは、長かった海鳴での生活で学んでいる。確か東洋諸国の化け物の類の名前だったはずだ。
そんなものが、何故妖怪伝奇とは一切無縁のミッドにいるのか。
そうも思ったが、そんなことはどうだっていいことだ。
今目の前に妖怪がいる。
それを名乗るに相応しいだけの実力を振りかざす化け物がいる。
戦闘の場において、必要な情報はそれだけだ。

720 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:24:14 ID:mKyNlae0
(ヴィータ、下がれっ!)
不意に脳に飛び込んでくる、聞き覚えのある思念通話。
この声はヴォルケンリッターの同胞・シグナム。
今日は聖王教会に出頭していたはずだが、間に合ったと言うことか。
(おう!)
下がれと言うからには、何か仕掛けるつもりなのだろう。
そして、シグナムは守護騎士を束ねるべき烈火の将。それだけで信用するには十分だ。
素直にグラーフアイゼンを引き戻し、全速力で離脱。
左右から新たな人影が現れたのは、ちょうどその直後だった。
「はあっ!」
「せやあっ!」
白銀の長剣と、鋭利なトンファーが、殺生丸を挟み撃ちにする。
桜色のポニーテールをたなびかせ、炎の魔剣レヴァンティンを振り下ろした騎士がシグナム。
紫の髪をおかっぱにし、アームドデバイス・ヴィンデルシャフトを叩き込んだのはシャッハ・ヌエラ。
片や、リミッター付でAAランク。片やAAAランク。現状ではヴィータ以上の使い手達だ。
そしてその挟撃を、殺生丸は両手を左右に突き出して防御。
鋭利な爪が、レヴァンティンとヴィンデルシャフトを押さえ込む。
「ほぅ……さすがにやるようだな」
刀身越しに伝わってくる、驚異的なまでの腕力。
ギガントフォルムの連続攻撃を受け止めきっただけはある。素直にシグナムは感心していた。
今の殺生丸は完全に無防備だ。
であれば、そこを突かせるのが彼女らの狙いか。
そう判断したヴィータがグラーフアイゼンを握りなおす。
そして、殺生丸目掛けて突撃をかけようとしたところで、
「ぐ……っ!」
シャッハの首が締め上げられた。
「シスターシャッハ!」
叫ぶヴィータの目の前では、今正にヴィンデルシャフトを受け止めている左の指先から、あの光の鞭が伸びている。
そしてそれがシャッハの首を絡め取り、身体を持ち上げ、そして、
「ぐあっ!」
思いっきりヴィータに投げつけられた。
ヴィータとシャッハの身体がアスファルトの上でもつれ合い、転がっていく。
これで今殺生丸に対応しているのは、シグナム1人となった。
自由を取り戻した殺生丸の左の爪が、レヴァンティン目掛けて襲い掛かる。
「だぁぁっ!」
反射的に愛刀を右の爪から引き離し、シグナムは迫る攻撃を切り払った。
その反動で殺生丸は背後へと跳び退り、一定の距離が開く。
(今のを返したか)
そして、素直に目の前の剣士を賞賛した。
どうやらこの女、あのホテルでの戦闘に参加していた連中の中では1番腕が立つらしい。
今の両腕での同時攻撃を凌いだのが、何よりの証拠だ。恐らくヴィータでは弾き飛ばされていたことだろう。
指先を輝かせ、再び光の鞭を顕現。
妖気が蛇となり竜となり、変幻自在の軌跡を描いて、シグナム目掛けて殺到する。
「はっ!」
煌く白刃。
レヴァンティンが攻撃を弾く。
緑の光は、しかししなやかな鞭の軌道を描き、剣呑な刃の威力をもって、再びシグナムへと襲い掛かった。
そしてそれもまた、弾かれる。
前後左右、あらゆる方位から襲撃する鞭が、その都度烈火の将の剣捌きによって無効化されていった。

721 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:25:27 ID:mKyNlae0
埒が明かないと判断した殺生丸は、光の鞭を引き戻す。
シグナムの剣術の腕前は相当なものだ。それは認めよう。
小手先の技術だけならば、荒削りな弟よりも優れているかもしれない。
「人間にしては腕が立つようだな」
「お前も、妖怪を名乗るだけのことはある」
にやり、と。
不敵な笑みでシグナムが返した。
同時に、頬を伝う冷や汗。
これだけの実力者は久しぶりだ。自らが好敵手と定めた戦友・フェイトにも並ぶ能力かもしれない。
見れば腰には、未だ触れられていない二振りの刀。
素手の戦いでこれなのだ。あの剣が抜かれたら、一体何が起こるというのか。
それを思うとぞっとする。
そして、同時に血が騒ぐ。
散々戦闘狂呼ばわりされてきたシグナムだ。これほど面白い状況など、他にはない。
(さぁ……)
騎士甲冑の具足が、アスファルトを踏みしめる。
レヴァンティンを握る腕に力がこもる。
(抜いてみせろッ!)
踏み出し、剣を振り上げ、今まさに殺生丸に斬りかからんとした、その時だった。
「ああっ!」
不意に響く、キャロの悲鳴。
殺生丸とシグナムが同時にそちらを向けば、今まで彼女の傍らにあったはずのレリックケースがない。
「どうした!?」
「い、今……道路から人が……!」
慌てるキャロからは、まともな情報を聞き出すことはできなかった。
しかし、何らかの方法で、何者かがレリックケースを奪ったことだけは理解できる。
そしてこの状況下、次に狙われるとしたら――
「いっただきー!」
場違いに陽気な声が響いた。
見れば、アスファルトからぬるりと姿を現す、1人の少女。
ナンバーズのフィットスーツに身を包み、さながら水中から飛び出すように姿を現した、不気味な存在。
その異様さをかき消すような悪戯っぽい笑顔は、ナンバーY・セイン。
そしてその手の中には、今まで半ば忘れられかけていたルーテシアの身体が抱きとめられていた。
「貴様っ!」
シグナムが睨みつけ、セインの元へと駆け寄る。
しかし遅かった。再びライトグリーンの髪の少女の身体は、ルーテシア諸共道路の中へと溶け込んでいく。
振りかぶったレヴァンティンが、虚しく空を斬った。
そしてそれら一連を、動くことなくじっと見つめていた殺生丸の元へ、同じく忘れられていたアギトが飛んでくる。
「今のうちに逃げるぞ、殺生丸!」
「……?」
「今のはスカリエッティの手先だ。今連絡があったけど……アイツらがついて来いって、お前を呼んでる!」
アギトの言葉に、殺生丸の双眸が細められた。
スカリエッティの使いの呼びかけとなれば、要するに彼自身が自分を呼んでいることになる。
これで不毛な旅も終わりだ。元の世界に帰れる可能性も見えてくることだろう。
「こっちだ!」
アギトの誘導に従い、迷うことなく高速道路から飛び降りると、その後を追いかけていく。
「待てッ!」
あとにはシグナムの虚しい制止の声が響くだけとなった。

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:25:53 ID:FvBvF3mm
支援。

723 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:26:35 ID:mKyNlae0
高速道路に残ったのは、見るも無惨な醜態ばかり。
立っているのはシグナムだけ。キャロもまた恐怖から解放されたことで、へなへなと座り込んでしまった。
「つつ……」
微かに呻きながら、ヴィータが立ち上がる。
「最悪だな……」
そして、吐き捨てた。
「ああ。容疑者もレリックも奪われてしまった……」
苦虫を噛み潰したような表情で、シグナムが殺生丸の消えた方を睨む。
あの速度だ。最早追いつくことは叶わないだろう。
そもそも、彼以前にルーテシアを奪還されたことの方が深刻だった。
こちらは完全に足取り不明。コンクリートに潜るような常識外れの敵など、そもそも追えるはずもない。
「レリックなら、大丈夫です……」
苦しげに言いながら、オレンジ髪のティアナが立ち上がった。
「幻術で形を変えて、キャロの帽子の中に隠しておきました」
「そうか……助かった」
機転を利かせたティアナの頭脳に驚嘆しつつも、シグナムは礼で返す。
万一の時のために、封印処置を施したレリックをケースから抜き去り、敵との接触の可能性が1番低いキャロに持たせていたというのだ。
更に空のケースにも、一応幻術で生み出した偽のレリックを仕込んだという。
今回は殺生丸に目前まで迫られたりと、かなり危ない展開はあったが、そもそもそれは想定外の事象なのだから仕方がない。
つまり、今回は発見された両方のレリックを、無事に守り抜いたということだ。
「さて、と……」
一息ついたヴィータが、ギンガの元へと歩み寄る。
未だに彼女は、呆然としてその場にへたり込んだままだった。
「大丈夫か、ギンガ?」
心配げな声をかける。
思えばあの殺生丸が現れてから、ギンガの様子がどうもおかしかった。
戦闘中の思考の合間を縫って周囲を確認しただけでも、その驚き様が普通でないのは見て取れている。
現に今でも、道路に両手を突いて、小刻みに身体を震わせながらうつむいているばかり。
17歳で第一線で活躍するだけの、優秀な捜査官の面影は最早どこにもない。
まともな返事が返ってくるかどうかさえも、はっきり言って疑わしい状況だった。
「……うして……」
ぽつり、と。
聞き取れるか否かのギリギリの声量で、ギンガが呟いた。

「どうして……あの人が……」

724 :リリカル殺生丸 ◆9L.gxDzakI :2008/03/26(水) 15:27:32 ID:mKyNlae0
投下終了。支援をくれた方々に感謝を。
前半の半分ぐらいが原作ままと、かなりgdgdな状況ですが、一応ギンガ視点にメインを変更することでごまかしてたり。
本作では捜査官らしく、原作よりも少しだけ勘が鋭くなってます。
殺生丸が何故幻術を見破ることができなかったのか……は、次回に触れる予定。

さぁ、次回はいよいよスカ博士と一触即発だよ!(ぇ

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:28:17 ID:VWl7aQ5Q
殺生丸さま強し!! 支援

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:28:20 ID:FvBvF3mm
GJ!!
今後の銀河さんの精神状態が気になるところ。

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 15:30:12 ID:VWl7aQ5Q
面白かったです!!
ギンガフラグいったいどうなるんだろう……回収されるのかかなり気になりました。
しかし、次回スカと対面ですか〜〜殺生丸はどういうアクションとるのか気になりますね。


728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:11:52 ID:bSwAd8Ev
GJ!!です。
毒爪出ましたねwあれ喰らったら死んじゃうぞ。
本気の妖怪形態も出るのか楽しみです。

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 16:38:27 ID:dhsEmPL+
GJ!弥勒が来たらどうなるんだろ

730 :StrikerSオルタナティブ ◆iaAMs0M396 :2008/03/26(水) 16:55:17 ID:T8EHd87b
>反目のスバル氏
GJ!
ついに殺生丸様戦闘!そして強い!さすが殺生丸様!
にしてもフェイトの方に目がいってギンガの方はすっかり忘れていたぜ…
精神ダメージ甚大のようだが大丈夫か?

にしてもリリカルブレイブサーガについてはどうするかねぇ?
シャランラネタできてた時点でジョーの方も思いついたんでタイトルこんなんにしたけど
自分高松三部作から入った口なんでそれ以前無理だし…
(なので当然>>698さんのリクは無理)
ダグオンとガオガイガーは要所は押さえていると思うがダグオンからの方向転換で
冷めてった世代としてはきつい…というかダグオンの方はかなり忘れてる…
ガオガイガーは印象には残っているもののOVA見てないは結構見逃してるはで自信はないし…
(なので謹んで辞退させていただきます。すいません、反目のスバル氏)
残すジェイデッカーは…記憶の貯蔵は充分だけど展開の問題が…
無印&A'sだとどうやって関わらせるかが思いつかんし、
StrikeSの方はシャドゥ丸とかガンマックスとか『ボス 高町ヴィヴィオ』とかいくつか案が
浮かぶものの立ちはだかる質量兵器問題…
どうしたものか…

731 :一尉:2008/03/26(水) 17:20:53 ID:6eMKfPpc
ふむリリカルブレイブサーガさんおもしろいたね。次は新世紀勇者大戦のお話してね。支援

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 18:17:47 ID:Glo4G7Q7
殺生丸とスカリエッティ 声優ネタでやばそうだ

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 19:33:21 ID:SEmyPb7f
いやもう、既にヤバイ事になってるような


734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 19:47:02 ID:crLMSSCa
遅ればせながらGJ
やはり殺生丸はギン姉を覚えてなかったか
それはそうですよねストライクゾーンから大きく外れて、おや?何だか窓の外に緑の光がry

735 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/26(水) 20:45:43 ID:Gy8to84T
遅くなりましたがGJでした。
二日連続になりますが、予約がなければ11時ごろに投下してもよろしいでしょうか?

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 20:52:59 ID:FvBvF3mm
今日は予約ありませんよー、というわけで今すぐでもOK!

737 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/26(水) 22:25:12 ID:Gy8to84T
少々早くなりましたが、10時半に投下したいと思います。

738 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/26(水) 22:30:44 ID:Gy8to84T
それでは投下します。

FLAME OF SHADOW STS 28

「すまないね、二人とも」
研究室の部屋で、ナンバース一同がカプセルの前でスカリエッティを待っていた。
「ドクター、待ってたわ」
そこには既に調整を終え、カプセルで眠っているスバルの姿があった。
「既に調整は完了。もう少しすれば目を覚まします」
そういって、クアットロはあるデータを見せた。
それは、新たな妹となる際の改ざん後のデータである。
「その際に性格を少々変えてあります。性格は基本は以前どおりにしていますが、敵に対しては殺気を全面に出すように……」
「私のように、姉妹達には優しく、敵には容赦なく、ね。私の提案よ」
そう言って、ドゥーエとクアットロはニッタリを笑みを浮かべた。
それを見た比較的最近起動したばかりの妹達はうわぁ……と恐怖の顔で二人を見る。
チンクあたりからクアットロはドゥーエの影響を受けていると聞いていたが、これほどまでとは思っても見なかった。
しかし、チンクやトーレなどの古いタイプの戦闘機人は、やれやれとため息を付く。
「それで、この13番にはある特別なものをつけてるの」
そういって、ドゥーエがモニターを操作すると、彼女の体内になにか丸いものが入っていた。
「ドクター、これは?」
始めてみる丸い物体に、チンクはくびをかしげながら尋ねる。
その時、ドゥーエは自分のポケットからあるものを取り出す。
それは、本来ドゥーエが持っている爪状の武器とよく似ていた。
「これと同じようなものよ。簡単に言うと、魔力を持たない人でもそれとよく似たものが出来るものよ。名前は魔道具っていうらしいわ」
最初複数のそれを見つけたとき、スカリエッティは、ためしとしてドゥーエに一つを持たせて実験させたのだ。
その後、秘密裏にそれはどのような効力があるのかをスカリエッティは研究していた。
だが、スカリエッティは少し不思議そうにドゥーエを見た。
「ドゥーエ、いつの間にその名前を知ったんだい?」
まだ自分達はその道具の総称を知らない。
彼女は魔道具と言う名前をいつの間に知ったのだろうか……
「それは、ドクター達が地上本部を襲撃したときに、変わった人がいてね、そのひとが知っていたのよ。
あの時は油断して逃げるしかなかったけどね」
そういって、ドゥーエその変わった人、花菱烈火のモニターを出す。
確かに、と他のナンバーズも変わった衣装の少年を見る。
「まあ、それはおいておきましょう。その魔道具、もちろんあなた達の分もあるわ」
そう言って、ウーノは複数の魔道具をナンバーズに見せた。
それは様々な形をしていて、さっきのように丸いものから武器の形をしていたり様々だった。
「ようやく大体のものを解析が終わってね、ちょうど君達にも渡そうと思ったんだ」
そういって、スカリエッティは笑みを浮かべてその一つをとった。

739 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/26(水) 22:33:13 ID:Gy8to84T
「へえ、ヴィヴィオっていうんだ」
「あ……え……」
その頃、アースラの食堂では現在、ヴィヴィオは見知らぬ人物達に囲まれておどおどしていた。
フェイトから聞けば、なのはママとフェイトママの大切な人と聞いたが、それでもまったく知らない人に囲まれて、ヴィヴィオは混乱する。
その中、桃子はにっこりと笑いながらヴィヴィオに近づく。
「私は高町桃子。なのはママのお母さん」
なのはという言葉にヴィヴィオは反応し、ヴィヴィオは桃子を見る。
「なのはママの……ママ?」
「うん」
そういって、桃子はヴィヴィオをよいしょっと抱きかかえる。
「この匂い……ママだ……」
ヴィヴィオには、その桃子の姿がなのはの匂いと似ていることに気付いた。
まあ、なのはも元から桃子に似ているからわからないこともない。
ただ、桃子に漂う匂いのようなものに、ヴィヴィオは魅かれていた。
なんだか、なのはママとよく似たような匂い。
「そうよ、これが、お母さんの匂い」
そういって、桃子はヴィヴィオをあやす。
ずっとフェイトとなのはのことで頭がいっぱいになり、泣いていたヴィヴィオはすっかり安心しきったのか、
そのまま眠りついてしまう。
すやすやと眠っているヴィヴィオを見て、桃子はクスクス微笑んでイスへ座らせる。
「けど、養子とはいえ、なのはももうおかあさんかあ」
すやすや寝ているヴィヴィオを見て、娘の成長に士郎はうんうんと頷く。
ずいぶんりっぱになったものだ
「これで親じゃないのは美由希だけか」
「恭ちゃん、喧嘩売ってる?」
ふむ、と恭也と頷き、むぅっと美由希はむくれながらジトーっと恭也を見る。
そろそろ自分でもまずいと思ってきている分、余計にダメージはでかい。
「それで恭ちゃん。子供達はどうしてきたの?」
「家に忍がいる。いざとなったらエイミィもいるし、問題はない」
そういって、恭也は実家にいる妻と子供達の事を思う。
「けど、なのはがどうなってるかわからないって言うのに、何も出来ないのは辛いな……」
恭也は家族が危ない目にあっているのに、何も出来ない自分達が悔しくてならない。
表情は冷静に見えるが、その心のうちは無念でたまっている。
勿論、恭也だけではない、家族やアリサたちも同じような事を思っている。
「私達で、何か出来ないことってないの?」
アリサは未だに釈然としない気持ちでフェイトに尋ねるが、フェイトもただ俯くしかない。
「もちろん私達も手伝うけど、全面的にウルがしなくちゃいけないからね……」
今回の件は管理局でも初めてのことだ。
対応方法も全然わからない。
だから、ああはいったが今回はウルに任せるしかない。
「なにか、できることがあるといいんだけど……」
そう言って、フェイトは静かにバルディッシュを見る。

740 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/26(水) 22:35:40 ID:Gy8to84T
その頃、ウルとシャマル、そしてはやてはユーノから話を聞くため、ウルの部屋に来ている
「これは、以前なのは達からの依頼で調べたヤドリギの呪いについての資料だよ」
そういって、ユーノはてきぱきと資料を出していく。
その件の張本人、ウルはふむふむと資料を見る。
しかし……
「全く読めん」
ウルは未だにミッドチルダの文字を理解できず、さらにその文字が羅列している文章を見て全く訳がわからなかった。
勿論、ヨアヒムや烈火たちも見せたが、やはりわからないようであった。
「ああ、ごめん。ついいつものクセでそのまま出しちゃった」
そう言ってユーノは資料の一つを出し、説明する。
「いろいろ調べたんだけど、どうやらヤドリギの呪いという名称自体はいろんな世界であるんだ。
内容も死に至るものやお茶漬けが急に食べたくなるような種類とか、いろいろあるんだ」
「どんな種類だ……」
一瞬、ウルはその中身を非常に気になったが、流石に詳しくは突っ込まない事にした。
「その結果、すべてにおいて共通する事があるんだ」
一体、死に至るものと急激にお茶漬けが食べたくなるものに共通するものはなんだろうか……
「どの書物でも、ヤドリギにかかったものは、その呪いからは抜け出せる事は出来ない」
ユーノの言葉と共に、周りは少しの間静寂に包まれた。
「どれだけ調べても、その解除方法が載ってないし、その呪いにかかりしもの、解除する事かなわず。
未来永劫、その苦しみからは逃れることはできない、としか書かれていないんだ」
ユーノの説明にそんな……と二人はショックの顔を浮かべる。
「今はアルフも一生懸命さがしてるけど、みんな揃っての意見は可能性はゼロじゃないけど、見つけるのはかなり難しい」
だが、ユーノも今日まで必死で調べてくれているはずだ。
無限書庫で調べても、そうとしかかかれていないのという事は、本当に解除を方法がないのかもしれない。
「ですけど、もう少し待ってください。こっちのほうでももうちょっと調べてみます」
だが、はやてたちとは裏腹に、ウルはそっか……と、どこか納得している表情だった。
ウル自身もそんな気がしていたのだ。あの天才と呼ばれたロジャー・ベーコンですら解らないといわれるほどの呪いだ。
早々簡単に解除法がわかるはずがない。
だが、かといって諦めているわけにもいかない。
ま、気長に待つか。そう思ったときだった。
「はやて、少しいいだらか?」
そこへちょうどヨアヒムが中に入ってきて、何かはやてに頼みたいことがあるのか、はやての方を見る。
「どないしたん?」
「少し、外出許可がほしいだらが……」
「外出許可?別にええけど……」
まだこの世界に慣れていないはずのヨアヒムが、一体なんのようで外に出るのか……
「ま、まさか……」
心当たりがあるウルはまさか、とヨアヒムを見る。
彼が外出する理由。
ある意味これしか思い浮かばない……
「あいつのところへ行くのか」
「あいつ?」
あまり事情が読み込めないはやては一体なんのようなのかを尋ねる。
「誰かに会いに行くんですか」
「うむ、この世界に転移してきた、師匠の所へ最後の試練を受けにいくだら!」
「最後の試練?」
その時、ウルにはとてつもなく嫌なきがした。
そして、それが現実となってしまうのは、ある意味当たり前の事だった……

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:36:03 ID:FvBvF3mm
支援

742 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/26(水) 22:37:28 ID:Gy8to84T
「ひっく……う……」
どこからともなく聞こえてくる泣き声に導かれるようになのはは声の元へと急ぐ。
この暗闇の中、必要以上に頭に響くように聞こえてくる泣き声。
(この声、どこかで聞いたことあるんだけどなあ……けど、ヴィヴィオのものじゃないし……)
などと思いながらなのはは声のほうへ向かうと、ひとつの扉の前にで立ち止まった。
さっきから暗闇の世界だったり、誰かの鳴き声が聞こえたり、変な扉があったり。
世界は不思議で満ちているとどこかで聞いたことがあるが、全く持ってそのとおりだ。
だが、その泣き声はそのドアの向こう側で聞こえている。
なのはは少し思案するが、意を決してドアに手をかける。
……ガチャガチャ。
どうやらドアに鍵はかかっていないらしいが、なのはは何回ドアを押してもドアは開かない。
「あ、引くんだ……」
そのときはっとしたなのははドアを引く。
こんな簡単な事がわからないなんて……どうやら思ったよりも気が動転しているらしい。
だが、そのドアの向こう側にある人を見て、なのははえ……とその少女を見た。
「うっぐ……ひっく…」
そこにいたのは、小さいときの自分。
まだ魔法どころか、アリサたちとも出会ってないときの自分が泣いていたのだ。
「お父さん。お母さん……」
その自分は、泣きながらも自分の両親を呼んでいた。
なのはの父、士郎は昔、今やっている喫茶翠屋店長よりも前にボディーガードの仕事をしていた。
だが、その仕事で生死を分けた大怪我をしたのだ。
それからは父はずっと入院、母は仕事。兄や姉の学校でなのはは一人でいるときが多かった。
(ここは、あなたの心の闇の世界)
このとき、なのははこの言葉の本当の意味が分かった気がした。
つまり、このなのはは小さいときの自分の闇。
誰かにかまってほしいと思っていた自分の寂しかったときの心。
だったら、となのはは前に進み出る
「ねえ、どうしたの?こんなところで」
なのはに呼ばれ、小さいときのなのははん?と顔を見上げる。
その界は、間違いなく小さい時の自分だった。
「お姉ちゃん、誰?」
「私?私はなのはだよ、ひらがなでなのは。あなたは?」
もう既に名前はしているのだが、勿論小さい時の自分は今の私を知らない。
小さい自分はえ?となのはを見る。
「私もなのは、高町なのは」
「そう、私も高町なのはだよ。偶然だね、おんなじ苗字で、おんなじ名前って言うのは」
そういって、なのはは自分に微笑みかける。
「どうしたの、こんなところで?」
「お父さんとお母さんが、戻ってこないの」
幼い自分の叫びに、少しだけ自分の心がチクリと痛んだ気がした。
確かに、あの時はそう思っていた。
だが、同時にちゃんと自分の事も思ってくれているということも解ってはいたのだが、まだ小さかった自分だ。
それよりも寂しさのほうが勝つのは当たり前だった。
そんな昔の自分に、なのはは微笑んで隣へ座る。
「そうなんだ。私も、ちょっと人を待ってるから、その間、お姉さんとお話でもしようっか」
彼女と話をしていれば少しは気がまぎれるかもしれない。
宗思ってなのはは小さな自分を見る。
「お話?」
「うん、お話」
じゃあねえ、と何かを話そうか迷うかつての自分。
なのはは、そんな自分をほほえましく見るのだった。

743 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/26(水) 22:38:47 ID:Gy8to84T
「フン、フン」
例の公園の一角で、グラン・ガマは己を磨くための鍛錬を行っていた。
今日は弟子は誰も来ない日で、一応は休日と言うことになっている。
だが、休日だからといって怠けるわけにはいかない。
いついかなるときも己を鍛えなければいけない。
これは弟子達にも何度も言い聞かせてきた。
「あぁん」
そして、本日の訓練も終了し、そろそろ家に戻ろうとしたときだった。
「おお、お前達か」
そこには、愛弟子であるヨアヒムをはじめ、ウル、エリオ、キャロ、烈火、柳、小金井、ティアナ、ギンガといった面々である。
ティアナとギンガは、先ほどまで本局にいたため、合流するためにウル達と来た。
エリオとキャロ、小金井、そして烈火と柳はちょっとした気分転換。
ウルハ、イベント上仕方なくと察していただきたい。
ヨアヒムは勿論、ガマに用があってここにきた。
「今日もいい天気だな。どうだ、一汗流していかんか?」
バシン!と胸を叩き、ガマはヨアヒムに向かう。
もう夕暮れだが、青空リングはまだまだ元気はつらつ!
「師っ匠――――!」
突然ヨアヒムが叫びだし、奇怪なポーズをとる。
しかし、その目は真剣な目で、何かを決意している目だった。
「今日は、頼みがあってきただっち!!」
「オーベイベー!!私の心は、オープン24時間!!悩みがあるなら話すがいいっ!!
心開けば、体も開くっ!!悩みはすぐに解決だっ!!」
「な、なんだこりゃ……」
「す、すごい光景だね……」
二人の奇妙なやり取りに、烈火と小金井は顔を引きつらせながらその光景を見る。
まあ、始めてみる人はこんな感じだろうか……
その中、ウルは始まった始まった、となれているのでぽけ〜〜っとその光景を見る。
「このミッドチルダを守るため、俺は行くだっち!もしかしたら、これが合うのが最後になるかもしれないだらが……」
ヨアヒムに一言一言にポーズをつけてはなすヨアヒム。
どこの役者だよあんた、と突っ込む人もいるはずだ。
それに、その二人の変わった会話に見物客もちらほらと見える。
「師匠から授かった汗の闘魂!それを胸に抱いて、俺は戦うだっち!!」
「オゥ、イェ……」
ガマはそんなヨアヒムに感動を覚えた。
自分でいうのもなんだが、よい弟子を持った……そう思うだけで感動がこみ上げてくる。
「で、なんだ、頼みっていうのは? 」
「毎度だが、異常なテンションだよなあ……」
ウルはその二人のやり取りに呆れてため息を付く。
「い、いつもこんな感じなのか?」
「ああ」
烈火の質問に、ウルはうんと頷く。
この二人が会うたびに、このようなやり取りをしているかもしれない。
そして話はようやく本題へ入る(長い)
ガマは悩みは何だ、と尋ねた瞬間、ヨアヒムの表情が一転した。
その顔は至極真面目で、何かを決意した漢の目だった。
「俺に、漢祭りを受けさせてほしいだっち!!」
「「「「「「「……オトコまつりっ!?」」」」」」」

744 :魔装機神  ◆Gil/cpaI0w :2008/03/26(水) 22:40:31 ID:Gy8to84T
これにて投下完了。
う〜〜〜ん……チャントゲーム通り伏せてるけど、はたして漢祭りをここに投下しても大丈夫だろうか……
ま、だいじょうぶだろうからいっか(ぇ)

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 22:42:25 ID:FvBvF3mm
ついに来てしまった・・・禁断のイベントが・・・
ゲームのすごい暑苦しかったやつですか。
誰がスジを通されるのか楽しみです!

746 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 22:59:53 ID:iJpm2t/Z
乙です。
第三話投下してもOKですか?

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:04:20 ID:pfnJCDYI
ちぃと容量がきついような。
でも一話が短ければOKかな?

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:04:26 ID:7gCjylbz
ぜひ、お願いします。

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:06:34 ID:bSwAd8Ev
あれ?前の投稿から三十分は空けなきゃいけないルールでは?間違ってたらスイマセン。
そして、支援

750 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 23:07:32 ID:iJpm2t/Z
おkです。
けっこー長いけど平気かな。

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:08:20 ID:MgAN9lEM
全力で支援する

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:08:47 ID:C5MtfXKs
取りあえず立ててからのがいいんじゃね
誘導できなくなっても面倒だし

753 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 23:09:27 ID:iJpm2t/Z
あの後合流した高町なのはを交え、お互い簡単な自己紹介とここであった
大まかな経緯だけを話し終ると、
なのはから「えっと、詳しい事はもう少し落ち着いた場所で話しませんか?」
と提案され、「構わない」とうなずくとなのはは通信を入れる。
ヘリを呼ぶのと、ついでにオーフェンの事をはやてに報告しておいたのだ。

しばらくすると何かが自分達の所に降りてきた。
どうやら乗り物らしい。・・・・が。
「・・・・何だ、こりゃ」
「何って、見りゃ分かんだろ?ヘリだよ。ヘリコプター。」
(・・・・。)
思いっきり突っ込みたかったが、我慢する。
口ぶりから察するに「こっち」ではごく普通の乗り物なのだろう。
いちいち気にしてても疲れるだけだ。

「オーフェンさん、こっちです。」
なのはが促してくる。乗れってことか?
「どこへ行くんだ?」
「とりあえず機動六課の本部だな。あんたの身元の確認とかしなきゃなんねぇし。」
(・・・身元、ね。)
その言葉にしばし躊躇するが結局黙って乗り込んだ。
相手の素性も全くと言っていい程分かっていないのに
迂闊すぎる行動だとは自分でも思うが仕方無い。
今はとにかく情報が欲しかったのだ。

「で?」
ヘリに乗り込んでから真っ先に口を開いたのはオーフェンだった。
「え?」
「ん?」
突然の質問に二人がキョトンとなる。
オーフェンは苦笑しながら先を続けた。
「いや、何か聞きたい事があるんだろ?一応約束しちまったからな。
俺に答えられる事なら答えるよ。」
こっちからも聞きたい事は山ほどあったが、急がば回れという言葉もある。
まずは向こうの信用を得た方がいいだろう。
「約束・・・ですか?」
なのはが横目でヴィータを窺う。
するとヴィータが、思い出した様に「おぉ!」と声を上げた。
「そうだそうだ!忘れて・・・あ〜、じゃなくて。え〜と、そう!
き、聞くタイミングが無かったんだった!
べ、別に忘れてたわけじゃないからな!」

わたわたと手を振りながら
なにやら言い訳がましい事言ってくるヴィータを
オーフェンは半眼で、なのはは苦笑いで迎えていた。


754 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 23:11:37 ID:iJpm2t/Z
それから十数分、ヘリが基地に着くまでの間話は続いた。
その話の中でなのは達が最も興味を引いたのはやはり魔術の話だった。
魔力もデバイスも必要とせず、ただ声を発するだけで力を行使する。
正直信じられない。・・・が、もしそれが本当ならAMFが効かなかった事も
頷ける。

(おい、なのは。どう思う?)
ヘリから降りながらヴィータが念話でなのはに話しかける。
(う〜ん、つじつまは合ってると思うよ。
確かに魔力がこもらない攻撃ならAMFなんて関係ないからね。)
(いや、そっちも気になるけどよ。アタシが言ってんのはオーフェンの
出身の事だよ。聞いたことねぇだろ、キエサルマワシ大陸なんて。)
(キエサルヒマ大陸だよ、ヴィータちゃん。)
(ああ、そうそうキエサラマンダー大陸ね。)
(さっきより間違ってるし・・・。もう、とにかくはやてちゃんに報告だよ。
次元漂流者なら―――)
あくまで間違えるヴィータに突っ込みつつ、ヘリポートに降りると、
「なのは、ヴィータ、お疲れ様。大丈夫だった?」
そこで待っていたのか、フェイトが三人を出迎えていた。
「ただいま、フェイトちゃん。うん大丈夫、怪我なんてないよ。」
「余裕だっての、あんくらい。フォワードの連中は?」
「うん、みんなちゃんと自主トレしてるよ。それで、なのは―――その人が?」
そう言うとフェイトは声を落として問いかけてきた。その視線はヘリの方を向いている。
今、ちょうどヘリから降りてきた男へ
「うん。オーフェンさんだよ。」
「そう・・・話、聞けた?」
「色々とね。ちょっと長くなりそうだからみんな揃ってから話すよ。」
「そっちはどうだ?アタシが送った映像ちゃんと見たか?」
横からヴィータが口を挟む。
「もちろん。さっきみんなで見たよ。今、下でシャーリーが―――」
「なぁ。」
「「「うわぁ!!」」」
いつの間にか三人固まってヒソヒソ話の隊形になっていた所に
(念話使えよというツッコミはスルー)いきなり声をかけられ
三人は一斉にそんな声を上げた。

その反応に驚いたのか、ややバツが悪そうに言ってくる。
「え〜と、何だ、「いつまでここにいるつもりなんだ」と聞きたかったんだが・・・
それと、そっちの女性は?」
「あ、す、すいません。申し遅れました。
時空管理局・機動六課ライトニングス分隊長フェイト・T・ハラオウンです。」
「ああ、オーフェンだ。よろしくな。」
敬礼しつつ(若干赤くなりながら)言ってくる彼女に簡単な自己紹介を返す。
「で、どうするんだ?」
なのはに向き直り問いかける。
「そ、そうですね、とりあえず中に入りましょう。」
こちらも若干赤くなりながらそそくさと入り口へと向かって歩き出した。



755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:11:46 ID:z7Xr2O2d
グロ魔術士殿支援

756 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 23:12:50 ID:iJpm2t/Z
機動六課作戦室にて―――
大型の画面に黒ずくめの男が映っている。
「どうやシャーリー?反応は。」
画面から目を離さずはやてがメガネの少女に声をかける。
「やっぱり何度やっても同じですね。魔力反応、感知できません。」
手を世話しなく動かしながら彼女自身納得がいかないような声をあげる。
「つまり、この男の技には一切魔力は使われていないという事か。」
はやての傍に控えていたシグナムが口を開く。
「一応、彼自身には魔力は備わっているみたいですが・・・。」
「でもそれとこの人の使う魔法には無関係なんやね?」
「はい・・・。」
「フム・・・。」
それきり室内が静まり返る。

と、その静寂を断つように通信音が鳴った。
シャーリーが慌てて応答に入る。と、
「なのはさんとヴィータさんが帰還したそうです。・・・例の人も一緒です。」
ざわざわと室内がどよめく。

「・・・主はやて。いかがいたしますか?」
シグナムが問いかける。
はやては立ち上がりながら「そうやなぁ」と呟くと、
「AMFを無効化にするレアスキル持ちやで?・・・答えなんて一つやん。」
「・・・では。」
彼女は一つ頷き、
「ゲットや。」
不敵に笑うと胸の前で拳を握った。

時を同じくしてスカリエッティ・ラボにて―――
ガジェットから回収した映像を見て感嘆の声を上げている男がいた。
「ほぉぉ、本当だ。完全に無効化されてるねぇ。」
「えぇ、何故なのかは分かりませんが・・・。」
男の名はジェイル・スカリエッティ。
傍に控えている女性はウーノ。
そして、もう一人―――
「君にならわかるのかな?ダミアン・ルーウ君」
そう、無表情で画面を見下ろしている男にスカリエッティは問いかけた。
白いローブを纏った壮年の男は厳かな声音で呟いた。
「驚いたな。私はこの男を知っている。」
極めて無感情な声だった。
「ふぅん?ということは彼もこの次元の住人じゃないようだねぇ。何者なんだい?」
「さぁな?」
「んん?」
「覚えがあるというだけで詳しい事はわからんよ。
私はしょせんダミアンのバックアップだからな。大陸最強の白魔術師の・・・残骸だ。」
そういうとダミアンは幽霊の様に消えた。
「・・・そういえば聞いてなかったねぇ。君はなぜ私に手を貸してくれるのかな?」
虚空に問いかける。返事はやはり虚空から返ってきた。
「・・・・教えてやりたいからさ。この世界の人々にも」
「何をだい?」
「―――絶望を、さ。」



757 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 23:13:55 ID:iJpm2t/Z
更にとある森にて―――

「あなた達・・・誰?」
紫の少女が尋ねる。
「この俺様に誰だと尋ねる貴様こそ誰だ紫娘!!
この民族の英雄たるボルカノ・ボルカン様に先に名乗らせようとは無礼千万!!
夕日の海辺で追いかけ殺すぞ!!」
「名乗ってるし・・。」

そんな出会いがあったそうな―――


第三話 終


758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:15:52 ID:z7Xr2O2d
せっかく縁切ったのに来てるw

759 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 23:17:07 ID:iJpm2t/Z
え〜と、三話まで投稿しちゃっていまさらなんですが人物紹介などでも・・。

「オーフェン」
言わずと知れた我らがグロ魔術士。性格は粗暴、乱暴、金に汚い、喧嘩っぱやい。
ただ、初対面の相手にはちょっと猫をかぶる習性があるので
まだこの小説でも中々はっちゃけられない。
。あと何かと博識だったりする。

「ダミアン・ルーウ(バックアップ)」
自称大陸最強の白魔術師、らしい。
ネットワークと呼ばれる特殊な情報網を持ち、過去の情報から
「ゴースト」と呼ばれる現象を作る力を持つ。
あと精神支配とかしてくる。
原作キャラです。何でこんなマニアックな奴出したのかと言うと
まぁ、後々の展開に必要になってくるので。

「地人兄弟」
兄がボルカン、弟がドーチンという。
昔オーフェンが金貸しをしていた時代に彼に借金をして
からというものオーフェンとはある意味因縁の間柄。
※死なない。とにかく死なない。

760 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 23:20:58 ID:iJpm2t/Z
はい、これにて三話投下完了です。ありがとうございました。
あ〜、互いの世界観の溝を埋めるのが思った以上にしんどいです。
なんとか「くどくど」せずに展開進められたと思うのですが
どうだったでしょうか

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:30:55 ID:gURs5FwF
さっそくボルカンの殺すシリーズが出たなぁw

762 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 23:31:57 ID:iJpm2t/Z
て、うぉ!!
これは俺が次スレ立てる流れか・・・。
すいません、ちょっと待ってて下さい。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:32:06 ID:z7Xr2O2d
GJ!
会話のテンポが違和感ないが、オーフェンが本性現すのが楽しみだぜ

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:34:54 ID:fL1csn46
この兄弟は、シリアスな設定として「なんとなく死なない」だからなぁ。
物理法則が具現化した神とディープドラゴン全種族との最終決戦に巻き込まれても平気に生きてるし。

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:37:26 ID:pfnJCDYI
GJ!
しかし
>「ゲットや。」
はやてがいくらなんでも外道過ぎるw
保護対象巻き込んで仕事押し付けようってどんなクズ治安組織職員だ

766 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/26(水) 23:40:13 ID:iJpm2t/Z
スレ立て方わかんねぇorz
ググッてものっちょらんかったです。

感想ありがとうございます。
>>763
本性はまだちょっと先になるかもです。
きっかけなんだよな、きっかけ。

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:41:29 ID:s6MvNcrR
>>765
比較的常識人ぞろいで衣食住の保障された職場だから本人喜びそうな気もするな。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:41:34 ID:lTfdQ6gq
しかしな・・・オーフェンが就職しようものならタイムパラドックスが起きるっていう法則が・・・

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:44:36 ID:O+SL8Km9
>766
http://info.2ch.net/guide/faq.html#C1

なんつーかこう、ちょっとクラっと来た。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:46:29 ID:OAwItucj
SSWフラグか

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:50:21 ID:bFB+1XAb
オレ、新スレ立てたら……

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:53:02 ID:bFB+1XAb
\(^o^)/タッタヨー

リリカルなのはクロスSSその57
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1206543116/

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/26(水) 23:53:17 ID:auzxAhaZ
>>767
オーフェンがそんな殊勝な奴ならあんな生活はしてな(ry

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:03:25 ID:lNx9Mfkh
>>767
オーフェン自身が一番の駄目人間だ。

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:03:25 ID:Vp0KGbjg
つうか問題ははやての態度だな保護すべき対象ではなくただの戦力の駒としてしてしか見ていないんじゃ?

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:25:14 ID:VTwc6ZAd
ネットワークはアイルマンカー結界を利用した情報網だったと思うんだけどミッドじゃ使えないんじゃないか?
確か領主が自分はアイルマンカー結界そのものに根ざした存在だと言っていた描写があった気がするんだが
原作終了後だと結界壊れてるし

777 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/27(木) 00:42:22 ID:E6+/T93J
>>765
>>775
ですよね〜。すいません。
いらない会話を削ろう削ろうと思って書いてたせいか、
いつのまにかこんな駄目はやてを作り出してしまいました。
次回でなんらかのフォロー入れようかな?

>>776
マジすか・・・。
知らんかった。
ちょっと原作読み直してくる

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:44:57 ID:/SvbGJCu
まぁ、まっとうな相手なら対応はわりと普通だよなオーフェン。
戦闘になったら凡人バリアーとか平気でやりそうだけど。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 00:51:20 ID:lXL6/IJz
>>760
GJです。
くどくどしないってのもいいと思いますが、
逆にもうちょっと丁寧に書いてほしいとも思いましたね。

>あの後合流した高町なのはを交え、お互い簡単な自己紹介とここであった
>大まかな経緯だけを話し終ると、

このシーンなんか、特に残念でした。
初対面の人間とどんな風に出会い、互いに相手のどんな第一印象を持ったのかとか
ちゃんと書いてほしかったですね。

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 01:05:57 ID:wiwoJ9N2
そういやなにか足りないと思ったら
(チンピラだ・・・)的な感想がないんだよな
こう、哀愁とかが出るはずのところからにじみ出る貧乏くささとかがないというか

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 02:32:27 ID:pGw+ijqd
キンピラゴボウと味噌汁〜
そいつが俺の朝飯〜

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 02:44:30 ID:U9v4AlWM
桃缶だろjk

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 03:49:10 ID:n5gzwDhE
「特売じゃない通常価格の桃缶」がオーフェン的ごちそうだからな。

せっかくオーフェン書いてるんだし、三人称的一人称や、暗喩・風景描写を多く入れる
秋田独特の文体も取り入れて書いてくれるとなお嬉しい。

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 10:50:27 ID:9vaN+gYB
オーフェンは戦闘描写とか戦訓も結構好きだ。


「敵と戦うときは、まず相手の弱点を探るんだ。
 無理に敵より強くなろうとする必要はない。敵が自分より強かったらどうするんだ?
 それよりも相手の苦手な事がわかれば戦術はいくらでも出てくる」

↑みたいなセリフがあった気がしたけど、
まさに必殺の一撃を持たず自分は凡人だと考える理論派のティアナに相応しいセリフだと思うな。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 10:52:49 ID:t3DsDAYZ
ティアナが転かして踏んづけるようになるのか

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 11:33:03 ID:i1g3bKbl
ゲットするはやては、アレだ。レアスキル『蒐集』が人格面にまで影響を及ぼしているんだ。

787 :魔術士オーフェンStrikers:2008/03/27(木) 13:01:00 ID:E6+/T93J
>>779
>このシーンなんか、特に残念でした。
初対面の人間とどんな風に出会い、互いに相手のどんな第一印象を持ったのかとか
ちゃんと書いてほしかったですね。

展開を早くしようと焦ったのと読み手への配慮不足が敗因でした。
もっと考えて構成練らないとなぁ。

>>784
>せっかくオーフェン書いてるんだし、三人称的一人称や、暗喩・風景描写を多く入れる
秋田独特の文体も取り入れて書いてくれるとなお嬉しい。
うわー、これはどうだろう・・・。
今の自分の執筆レベルでやれるかどうか分かりませんが挑戦はしてみます。

こんな駄小説に感想&アドバイスをくれてありがとう。
あとはやて関連はマジでスマン。
「ゲット」発言はちょっとギャグのつもりで入れちゃったんだ。
まさかこんな風に受け止められるとは・・・。
修行不足だな。



788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 13:35:20 ID:VnMKbapJ
こっちは平和だなw

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:02:58 ID:U7DQfEVg
こっちも荒れたら泣く

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:20:40 ID:JZYjQzgH
つか、使用済みスレが荒れたら問題だろwww

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:37:27 ID:VPYip63B
予約、いますか? いなければ予約したいのですが…

一発ネタ、嘘予告『リリカルなのは×禁書目録』

前回も一発ネタを書いたものです^^

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:43:20 ID:VPYip63B
返事がないようなので5時に予約入れますねー。一発ネタ。今のところ用事が入りましたのですみません。

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 14:59:11 ID:VPYip63B
新スレの存在に気がつかなかった愚かな僕です…すみません…・

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 15:13:52 ID:Q5UP0mQF
新スレに投稿するのかな・・・?
まあ、あと10kbだと微妙な量か

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/27(木) 17:01:00 ID:tyrFy2Wl



796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 17:38:49 ID:CcDtOW2d
そろそろ埋めようか。

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 23:12:35 ID:kxAzDTn6
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        ヾ- ――-     〉                 .:o:. 埋めと聞いて
            \       (__,.. ソ
         _r―  ー;.,.,. '´
       _/マ==|ヽ{、
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  //.:::.:ヽヽ:::.:::.:ヽ:::.\ ゞヽ、                    / ∠二/ノ_
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 亅L. イ /.:::.:::.:::.\\:::.:Y i! l::.::|         /:::.:::.:::i丿
 f―::: /:::.::l:.:::.:::.:::.:::.\`:::Yi! |:V|        /::.::.::.::.:/
 ヾ ∠:::.:::.:::j.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.∧i!|/::ト       /.::.::.:::/
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  |  i:::.:::.::∧:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::レ/!:\ヽ  /::/ /
  |  l:::.:::.∧ ヽ:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::/:::.:::.ヽ了/:/   /

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 23:47:56 ID:+staYvTy
          _人人人人人人人人人人人人人人人_
          >    ゆっくりしたいんです!!!  <
           ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
            / / /_爪   ,ヘ/ヽ/ \∧ヽ三≡≧=_、
          __ =≦三三≡7ト /y′         \:.:.  ̄¬≒≧=_、
      /三:/' ./ / ゙/ /               \:. ヽ \ \ニヽ
     /:三:// / / .: /l/      / /     |  ヽ ヽ :. ヽ \ \|
.     /三/ / / / .:/l/   .:l //|_:| /| .: / / .: |     ', ト \  ∧
        / / /://〃   :.:N゙斗ャl/レ| / /l .: /.:.|.:.|.:.: |リ \:ヽ ∧
.       / / :/ ./'/ lヘ:.:ト.:K __,.!/  レ /!__ハ|: /.:.l.:.:/   \ヽ \ 
      / / :イ  /'/ l' ヽ|:.N' (ヒ_]  l/ ヒ_ン |/イ/ノイ     ', i.: ト\
     ///{.| 〈'/    ヘ: ','" U ,___,U"' i爪 〈;|       |,ヘ.: |
.    / /:ィ/  !.!     / \ゝ、 ヽ _ン   人 リ`>、        リ .}: |
   /.: .:/ !l  {'      |\   >,、 _____, ,.イ /∧lニlュ、     }:|
    l: : / リ   __, -‐ イ ヽ\:::::{:::::::::::::「l.|:: /:.: ∨/  Flニ! ',   j /
    |.:/    , -〈:∧   !ヽ |::|:.:.:.:`::ー-::V '´.: .: .:|〈  Fl;7 l   /′
    l/     ∨:∧∧ =@ >:>; :.:.:.:.:.:.(( )):.:.:.:.: |ヽ\Fl7  |
   {      |∨∧∧   <:< ∧:.:.::.:.|i| :.:.:.:.:.:.|  //l′  !

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 23:49:23 ID:+staYvTy
                    _人人人人人人人人人人人人人人人_
                    > 少し…ゆっくりしていこうか!!! <
                     ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

                   / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :Y/三`: : : : : ヘ
                  /, イ  : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_,. ‐'" ノ木\:`ヽ、.: : : : ::ヘ
       _            / / : : :./ : : :: :./ : : : : : : : : : : :.:ヽ: : : /:ハヽ \ : : ヽ: : : .ヘ
     ./-- ヽ           /: : /   /    /  : : : : :.      :V: ://ハ ヽ \:  \:. ヘ
    /    ヽ           /.:..:;イ..:..:../:..:..:..:..:.,!..:i..:.i.:..:..:..:..:..:..:..:. .:..:..:..:V..:/..::ハ ヽ   V..:.  :...ヘ
    |      ',       |:.:./::|.:.:.:.:|.:.:.:.:.i:.:.i:|.:.:ハ:.ハ.:.:.ト:.、:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.V:./:/  ',    V:::.:.:.:.: .ヘ
    {      ',       レハ:.|::.:.:∧::i.:::| ::::|,士弌 ヽ_心ヾヾ、_'i.:::i.::.i.:}/:/   ヽ   V::::...:..:..:..ヘ
      ',       ',      /;:| 'ハ:.:.:.ハ:N::.:.ト:.:.|`iゝ、イ人レ/_ル..i:.:|.:.:}イイ´    \.  }:::::::::.:.:. .:.ヘ
      ',      \     {ハ| /ハ:.:ハ:.:ヾ::ヾト、 (ヒ_]     ヒ_ン ):|:ノ:.:b ノ      \( \:::::::.:.:.:.::ヘ
       ヽ      \__/"⌒ヾ!ヽ\ゝヽハ! ""  ,___,   ""レリ:/<_    r---、\ \::::::::.:.:.}  
       \.      }、ヾヾ\ (⌒ヽ   ト\ ト::ト、   ヽ _ン    イ| !    `TT'´   \    ':,::::::.:.| 
      /⌒\__ノ \:..\ \`ヽ   》  ヾ!.ヽ、       ,イイ:.::| !     !:ハ      \__ }:::::..リ 
    __/:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::.:..:ヘ:ヾ ヽ \ 《   /ト\` ー--─ ´ /:.:/ノ    ノノ }         } \:.:/   
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.ヽ::::::::::::::::::::::.:ヘ.ヾヾヽ:  i \./  ≫   {\lニニコイノ /   /  !

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/29(土) 23:50:45 ID:+staYvTy
     γ ⌒ ⌒ `ヘ            _人人人人人人人人_
    イ ""  ⌒  ヾ ヾ          >  ティアー!!! <
  / (   ⌒    ヽ  )ヽ         ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
  (      、 ,     ヾ )         ,ィ
   ゞ (.    .  ノ. .ノ .ノ          (.{ _,. -─---、 _
    ゝ、、ゝ.....|  |..., , ノソ          / `/ `ー::::::::::::::::ヽ、:::`ヽ、__
   ._....,,. .-ー;''!  i;;;〜−ヽ_         /:::::::::::::::i::::::::i:::::::::;::::::ヽ;::::::::',、\
   γ ,〜ー'''l ! |'''ーヾ  ヾ        i:::/:::::、:::ハ:::::ハ:::::ハ:::::::::ハ二二ト  〉
   ( (    |l  |    )  )       レ:::/::ハゝ、レ'─V/イレ/::!::::::::| ∨
   ヾ、 ⌒〜"""''''''⌒〜'"´ ノ       ハレ;イ(◯),  、(◯)::::レ'i::::::::|\\
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        ノ 从 ゝ             .!::::/>、 `ニニ´  ,.イ/ー!/

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 15:16:55 ID:OVrrUd0+
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802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/30(日) 15:17:38 ID:OVrrUd0+
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